JP2013187678A - 出力回路、出力回路の制御方法及び半導体装置 - Google Patents

出力回路、出力回路の制御方法及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低電圧により動作可能としつつ、高速シリアルインタフェースの標準規格をより満足するような出力信号を得ることが可能にする。
【解決手段】出力ドライバ回路10は、モード選択信号により複数の出力モードから選択された出力モードに従い、データ信号DATAとデータ信号DATAに基づく信号DL1,DN1と固定レベル信号VDD,GNDとを含む基準信号から増幅調整信号D1,D2を生成する信号制御回路30と、増幅調整信号D1,D2によりVDDまたはGNDとの接続が制御され、出力抵抗12,36を介して出力端子11に共通接続されるスイッチ素子13、37と、を備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、出力回路、出力回路の制御方法及び半導体装置に関し、特に、複数の単位出力回路を有する出力回路、出力回路の制御方法及び半導体装置に関する。
近年、情報通信装置の大容量化・高速化に伴い、装置間を接続するインタフェースの高速化が急速に進んでいる。そして、高速なインタフェースとして、パラレルインタフェースに代わり、高速シリアルインタフェースが広く普及している。このような高速シリアルインタフェースの規格として、SerialATA、PCI−Express、USBといった高速SerDes(SERializer/DESerializer)標準規格が知られている。
高速シリアルインタフェースの標準規格では、シリアル伝送路に入出力する信号の電気的特性が定義されている。この標準規格を満たす信号を生成するために、シリアル伝送路に信号を出力する出力回路では、従来からCML(Current Mode Logic)差動回路が採用されてきた。
一方、出力回路を含む半導体装置の製造プロセスの微細化に伴い、電源電圧は1.0V近傍まで低下している。このため、CML差動回路のトランジスタのVds(ドレイン−ソース電圧)のマージンが無くなる事により、大振幅信号を送出する事が困難と成ってきた。そこで、低電圧でも動作可能にするため、出力回路にCMOS回路を採用する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、CMOS回路を有する出力回路が記載されている。図12は、特許文献1に記載された出力回路の回路構成を示している。
この従来の出力回路900は、エンファシス調整可能な出力回路である。エンファシスとは、伝送路に信号を出力する際に、伝送路による信号劣化を予め考慮して、出力する信号の一部を強調することである。一般に高速シリアルインタフェースの標準規格を満たすためにエンファシス調整が行われている。
図12に示されるように、従来の出力回路900は、並列接続した出力部903〜907と、プリバッファ回路915〜919と、セレクタ920、921と、インバータ922と、遅延回路923と、入力端子924、出力端子911と、出力の抵抗値調整端子908、909を備えている。
そして、従来の出力回路900は、データ信号を入力端子924に入力し、出力端子911に接続された伝送線路902に送信信号を出力する。伝送線路902は受端で終端抵抗901を介して終端電圧Vtに接続されている。
遅延回路923は、入力信号をデータ信号の1サイクル分の時間に代表される一定の時間を遅延させた信号をインバータ922に出力する。インバータ922からの遅延信号はセレクタ920とセレクタ921の入力信号となる。出力部903〜905は、PMOSトランジスタ913、NMOSトランジスタ914、可変抵抗912を有しており、プリバッファ915〜917を介して入力端子924からの入力信号を入力し、出力端子911へ出力する。
出力部906、907は、PMOSトランジスタ913、NMOSトランジスタ914、可変抵抗912を有しており、セレクタ920、921で選択された入力端子924からの入力信号、又は遅延回路923、インバータ922を介した入力端子924からの入力信号を、プリバッファ918、919を介して入力し、出力端子911へ出力する。
出力部903〜907の可変抵抗912は、抵抗値調整端子908、909からの入力信号により、抵抗値が一括して変更される。出力部907の可変抵抗は、一括して変更されるとともに、個別に変更される。
図13は、従来の出力回路900の出力波形を示している。図13のように、従来の出力回路900では、複数の出力波形を選択して出力することで、エンファシス調整を可能にしている。
出力端子11の波形928は、セレクタ920、921ともに0を選択した場合の出力波形を示している。波形927は、セレクタ920が0、セレクタ921が1を選択した場合の出力波形を示している。波形925は、セレクタ920、921ともに1を選択した場合の出力波形を示している。波形926は、セレクタ920が0、セレクタ921が1を選択した場合で、かつ、抵抗値調整端子908に接続した抵抗値を、抵抗値調整端子909に接続した抵抗値の2倍にした場合の出力波形を示している。これらの波形が示すように、遅延回路923の遅延量(t1−t0)経過後に電圧が減り、波形のエッジが強調されるので、伝送線路の損失補償ができる。
特開2009−164718号公報
上記のように、従来の出力回路900では、低電圧で動作可能にするとともに、エンファシス強度の調整を可能としている。これにより、ある程度、高速シリアルインタフェースの標準規格を満たし得るような出力信号を出力することができる。
しかしながら、従来の出力回路900では、高速シリアルインタフェースの標準規格を十分に満足する出力信号を得ることはできないことを、本発明者は見出した。
例えば、一般的な標準規格では、送信振幅を0.4〜1.2Vppdと規定しているが、従来の出力回路では、出力信号の振幅を調整することはできないため、標準規格を満足することは困難である。その他、標準規格では、立上り立下り時間やコモンレベル電圧などが規定されているが、従来の出力回路では、これらを調整することもできない。
このように、従来の出力回路では、低電圧により動作可能にするとともに、高速シリアルインタフェースの標準規格を満足する出力信号を得ることが困難であるという問題があった。
本発明に係る出力回路は、モード選択信号により複数の出力モードから選択された出力モードに従い、入力データ信号と前記入力データ信号に基づく信号と固定レベル信号(固定データ信号)とを含む基準信号から複数の増幅調整信号を生成する増幅調整回路と、前記増幅調整回路により複数の電源の一つに接続されるもしくは無接続の制御をうける複数のスイッチ素子群と、一端が出力端子に共通接続された複数の抵抗とを備え、前記複数の抵抗の他端には前記複数のスイッチ素子群が接続されているものである。
本発明に係る出力回路の制御方法は、モード選択信号により複数の出力モードから選択された出力モードに従い、入力データ信号と前記入力データ信号に基づく信号と固定レベル信号とを含む基準信号から複数の増幅調整信号を生成し、前記増幅調整信号により複数の電源の一つに接続されるもしくは無接続の制御をうける複数のスイッチ素子群を介して、一端が出力端子に共通接続された複数の抵抗を制御することで所望の出力を得るものである。
本発明では、複数の増幅調整信号を、出力モードに従い、入力データ信号と入力データ信号に基づく信号と固定レベル信号とを含む基準信号から生成することにより、低電圧により動作可能としつつ、高速シリアルインタフェースの標準規格をより満足するような出力信号を得ることができる。
本発明に係る半導体装置の一例は、第1のノードに入力されたデータ信号に基づく第1の信号により第1または第2の電源を選択する第1のスイッチ素子と第1の抵抗の直列接続と、少なくとも前記データ信号に第1の遅延を付加した第2の信号と前記データ信号に第2の遅延を付加し且つ反転させた第3の信号と0または1の固定データを含む信号群のいずれかにより前記第1または前記第2の電源もしくは無接続を選択する第2のスイッチ素子と第2の抵抗の直列接続を有するものである。本発明では、データ信号に第1の遅延を付加した第2の信号またはデータ信号に第2の遅延を付加し且つ反転させた第3の信号を含む信号群から選択された信号を用いて制御し出力することにより、低電圧により動作可能としつつ、高速シリアルインタフェースの標準規格をより満足するような信号を得ることができる。
本発明によれば、低電圧により動作可能としつつ、高速シリアルインタフェースの標準規格をより満足するような出力信号を得ることが可能な出力回路、出力回路の制御方法及び半導体装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る出力回路の構成を説明するための回路図である。 本発明の実施の形態1に係る出力回路の動作を説明するための真理値表である。 本発明の実施の形態1に係る出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る出力回路の構成を説明するための回路図である。 本発明の実施の形態3に係る出力回路の構成を説明するための回路図である。 本発明の実施の形態3に係る出力回路の動作を説明するための真理値表である。 本発明の実施の形態4に係る出力回路の構成を説明するための回路図である。 従来の出力回路の構成を説明するための回路図である。 従来の出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
(本発明の実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る出力回路の回路構成を示している。出力回路10は、入力されるデータ信号DATAを増幅した出力信号OUTを伝送路2へ出力し、特に、モード選択信号により選択された出力モードに従った出力信号OUTを出力する回路である。
出力回路10は、半導体装置200に設けられている。そして、出力回路10は、半導体装置200内部の信号処理回路等から送信データであるデータ信号DATAが入力され、高速シリアルインタフェースである伝送路(基板配線、ケーブル)2を介して受信側の受信装置へ出力信号OUTを出力する。受信装置では、伝送路2の受端が終端抵抗1を介して終端電圧Vtに接続されている。なお、終端抵抗1は伝送路2の特性インピーダンスと等しくする。
図1に示されるように、出力回路10は、入出力端子として、データ信号DATAを入力する入力端子101と、出力信号OUTを出力する出力端子11とを備えている。
また、出力回路10は、立上り立下り時間設定信号TRTFSEL、エンファシス設定信号EMPSEL、振幅設定信号VODSEL、コモンレベル電圧設定信号VCMSELを含むモード選択信号により出力モードを設定する設定端子として、立上り立下り時間設定信号TRTFSELを入力する設定端子102と、エンファシス設定信号EMPSELを入力する設定端子103と、振幅設定信号VODSELを入力する設定端子104と、コモンレベル電圧設定信号VCMSELを入力する設定端子105とを備えている。なお、これらのモード選択信号は、例えば、半導体チップの内部の制御回路から設定してもよいし、外部の回路から設定してもよい。
出力回路10は、回路構成として、信号制御回路30と、単位出力回路(出力部)3、6とを備えている。
信号制御回路30は、モード選択信号に応じた出力モードに従って、データ信号DATAとデータ信号に基づいた信号と固定レベル信号とを含む基準信号から増幅調整信号D1、D2を生成する増幅調整回路である。ここでは、データ信号に基づいた信号は、データ信号DATAを遅延した遅延信号DL1、データ信号DATAを遅延反転した遅延反転信号DN1であり、固定レベル信号は、電源電位VDD、接地電位GNDである。なお、基準信号とは、増幅調整信号を生成するための元になる信号である。
すなわち、信号制御回路30は、データ信号DATAと、エンファシス設定信号EMPSELと、振幅設定信号VODSELと、立上り立下り時間設定信号TRTFSELと、コモンレベル電圧設定信号VCMSELが入力され、基準信号であるデータ信号DATA、遅延信号DL1、遅延反転信号DN1、電源電位VDD、接地電位GNDに基づいて、ノードN1,N2を介して増幅調整信号D1,D2を出力する。
そして、信号制御回路30は、遅延回路23、34と、インバータ22と、切替回路28〜29とを備えている。
切替回路28は、入力端子101と電源電位VDDのいずれかを、その出力端を介してノードN1に接続する。そして、切替回路28は、接続切替信号として、設定端子105からコモンレベル電圧設定信号VCMSELが入力され、コモンレベル電圧設定信号VCMSELに応じて、データ信号DATA、または、電源電位VDDのいずれかを出力する。切替回路28の出力により、単位出力回路3のスイッチ素子13が制御され、出力抵抗12の一端を電源VDDもしくは接地GNDのいずれかに接続する。かかる出力抵抗12の他端は出力端子11へ共通接続される。
入力端子101に接続された遅延回路34は、データ信号DATAを1データ期間よりも短い時間遅延させた遅延信号DL1を出力する。なお、データ信号DATAは複数のデータを含んでおり、1つのデータ(例えば1ビット)を入出力するための時間が1データ期間である。遅延回路34による遅延信号DL1の遅延時間により、立上り立下り時間の調整量が決まる。例えば、遅延信号DL1の遅延時間をより長くすると、立上り立下り時間がより長くなり、遅延信号DL1の遅延時間をより短くすると、立上り立下り時間がより短くなる。
入力端子101に接続された遅延回路23は、データ信号DATAを1データ期間遅延させた遅延信号DL2を出力する。インバータ22は、遅延回路23により遅延された遅延信号DL2を反転した遅延反転信号DN1を出力する。遅延回路23により遅延反転信号DN1の遅延時間により、エンファシスで強調される期間が決まる。ここでは、遅延反転信号DN1の遅延時間を1データ期間としているが、任意の遅延時間として、エンファシスで強調される期間を変更してもよい。
切替回路29は、その4つの入力が入力端子101、遅延回路34の出力端、インバータ22の出力端、および接地GNDにそれぞれ接続される。そして、切替回路29は、接続切替信号として、設定端子102から立上り立下り時間設定信号TRTFSELが、設定端子103からエンファシス設定信号EMPSELが、設定端子104から振幅設定信号VODSEL、および端子105からコモンレベル電圧設定信号VCMSELが入力される。これらの信号もしくはこれらの信号を論理処理した信号により、切替回路29は4つの入力のいずれかを、ノードN2へ出力する。切替回路29の出力により、単位出力回路6のスイッチ素子37が制御され、出力抵抗36の一端を電源VDDもしくは接地GNDのいずれかに接続する。かかる出力抵抗36の他端は出力端子11へ共通接続される。
次に、図2の真理値表を用いて、本発明の実施の形態1に係る出力回路10の動作の概要を説明する。この真理値表は、入力されるモード選択信号、信号制御回路30が生成する増幅調整信号D1、D2(ノードN1,N2の信号)、出力回路10の出力モードの関係を示している。
ここでは、出力モードとして、コモンレベル(ハイとロウの中間のレベル)の電圧を出力するコモンレベル電圧出力モード、振幅の大きい出力信号OUTを出力する大振幅電圧出力モード、振幅の小さい出力信号OUTを出力する小振幅電圧出力モード、出力信号OUTの立上り時間(ライズタイム)及び立下り時間(フォールタイム)を調整する立上り立下り時間調整モード、エンファシス強調された出力信号OUTを出力するエンファシス出力モードを設定することができる。
本実施形態では、各出力モードにおいて信号制御回路30が、図2のように増幅調整信号を制御し、各単位出力回路に供給することで、出力モードに応じた出力信号の調整を可能にしている。なお、信号制御回路30は、図2の真理値表の動作が可能な回路であればよく、具体的な回路構成は、図1に示した構成に限られない。
出力モードをコモンレベル電圧出力モードに設定する場合、入力するコモンレベル電圧設定信号VCMSELをハイにする。そうすると、信号制御回路30は、ハイの増幅調整信号D1を出力し、ロウの増幅調整信号D2を出力する。これにより、単位出力回路3,6から、出力端子11へ、電源VDDを出力抵抗12と出力抵抗36で分圧したコモンレベル電圧が出力信号OUTとして出力される。
出力モードを大振幅電圧出力モードに設定する場合、入力する全てのモード選択信号をロウにする。そうすると、信号制御回路30は、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを出力する。これにより、単位出力回路3,6から、出力端子11へ大振幅の出力信号OUTが出力される。
出力モードを小振幅電圧出力モードに設定する場合、入力する振幅設定信号VODSELをハイにする。そうすると、信号制御回路30は、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAを出力し、ロウの増幅調整信号D2を出力する。これにより、単位出力回路3,6から、出力端子11へ小振幅の出力信号OUTが出力される。
出力モードを立上り立下り時間調整モードに設定する場合、入力する立上り立下り時間設定信号TRTFSELをハイにする。そうすると、信号制御回路30は、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを1データ期間以下に遅延した遅延信号DL1を出力する。これにより、単位出力回路3,6から、出力端子11へ立上り立下り時間の長い出力信号OUTが出力される。
出力モードをエンファシス出力モードに設定する場合、入力するエンファシス設定信号EMPSELをハイにする。そうすると、信号制御回路30は、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを1データ期間遅延させ且つ反転した遅延反転信号DN1を出力する。これにより、単位出力回路3,6から、出力端子11へエンファシス強調された出力信号OUTが出力される。
次に、図3〜図7のタイミングチャートを用いて、本発明の実施の形態1に係る出力回路10の動作について詳細に説明する。なお、動作の説明にあたり図1の回路構成を適宜参照する。図3〜7のタイミングチャートでは、横軸は時間を示しており、縦軸は各信号の電圧を示している。
まず、図3を用いて、出力モードがコモンレベル電圧出力モードの場合における、出力回路10の動作について説明する。
出力モードをコモンレベル電圧出力モードにする場合、コモンレベル電圧設定信号VCMSELをハイに設定し、エンファシス設定信号EMPSELと、振幅設定信号VODSELと、立上り立下り時間設定信号TRTFSELをそれぞれロウに設定する。切替回路28が電源VDDを、切替回路29が接地GNDを選択することにより、信号制御回路30のノードN1、N2からは、ハイの増幅調整信号D1が出力され、ロウの増幅調整信号D2が出力される。
つまり、増幅調整信号D1,D2をハイ、ロウにすることにより、スイッチ素子13、37により、出力抵抗12、36は、電源電位VDDと接地電位GND間を直列接続することになる。よって、出力端子11には、出力抵抗12、36によって分圧された電圧がコモンレベル電圧VCMの出力信号OUTとして出力される。
次に、図4を用いて、出力モードが大振幅電圧出力モードの場合における、出力回路10の動作について説明する。
出力モードを大振幅電圧出力モードにする場合、エンファシス設定信号EMPSEL、振幅設定信号VODSEL、立上り立下り時間設定信号TRTFSEL、コモンレベル電圧設定信号VCMSELをそれぞれロウに設定する。
切替回路28が入力DATA側を選択することにより、信号制御回路30のノードN1からは、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAが出力される。また、切替回路29が入力DATA側を選択することにより、信号制御回路30のノードN2からも、増幅調整信号D2として増幅調整信号D1と同じデータ信号DATAが出力される。
つまり、増幅調整信号D1,D2をともにデータ信号DATAとすることにより、単位出力回路3、6が並列動作することになる。よって、出力端子11には出力抵抗12と出力抵抗36の並列と負荷抵抗(終端抵抗)1との分圧電圧である振幅V0H1〜V0L1の大振幅電圧の出力信号OUTが出力される。
次に、図5を用いて、出力モードが小振幅電圧出力モードの場合における、出力回路10の動作について説明する。
出力モードを小振幅電圧出力モードにする場合、振幅設定信号VODSELをハイに設定し、エンファシス設定信号EMPSEL、立上り立下り時間設定信号TRTFSEL、コモンレベル電圧設定信号VCMSELをそれぞれロウに設定する。
切替回路28が入力DATA側を選択することにより、信号制御回路30のノードN1からは、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAが出力される。また、切替回路29が接地GNDを選択することにより、ノードN2からは、ロウの増幅調整信号D2が出力される。
つまり、増幅調整信号D1をデータ信号DATAとし、増幅調整信号D2をロウとすることにより、スイッチ素子13を介して出力抵抗12の一端が信号によりVDDとGND間で振れ、スイッチ素子37を介して出力抵抗36は接地される。結果として、出力抵抗36と負荷抵抗(終端抵抗)1の並列接続と、出力抵抗12の分圧による、振幅がV0H2〜V0L2の小振幅電圧の出力信号OUTが出力される。なお、本実施形態の出力回路では、小振幅出力信号はVCMを中心とした信号ではなく、最低値がGNDとなる範囲の信号として出力される。
次に、図6を用いて、出力モードが立上り立下り時間調整モードの場合における、出力回路10の動作について説明する。
出力モードを立上り立下り時間調整モードにする場合、立上り立下り時間設定信号TRTFSELをハイに設定し、コモンレベル電圧設定信号VCMSEL、エンファシス設定信号EMPSEL、振幅設定信号VODSELをそれぞれロウに設定する。
切替回路28が入力DATA側を選択することにより、信号制御回路30のノードN1からは、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAが出力される。また、切替回路29がDL1側を選択することにより、信号制御回路30のノードN2からは、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを遅延回路34にて遅延した信号が出力される。
増幅調整信号D2は、増幅調整信号D1と比べ1データ期間よりも小さい時間、遅延している。このため、立上り時は、先に単位出力回路3内のスイッチ素子13が電源VDDにつながり、単位出力回路6内のスイッチ素子36はまだGND側につながったままのため、コモン電圧VCMになる。その後に単位出力回路6内のスイッチ素子37が電源VDDにつながり、大振幅モードのV0Hと同じ出力となる。つまり意識的に途中の所定のタイミングでVCMを出力させることにより、出力信号OUTの立上りと立下りの波形を折線近似させ、見かけ上の立上り立下りの傾きを緩やかにできる。なお立下り時も同様である。
次に、図7を用いて、出力モードがエンファシス出力モードの場合における、出力回路10の動作について説明する。
出力モードをエンファシス出力モードにする場合、エンファシス設定信号EMPSELをハイに設定し、振幅設定信号VODSEL、立上り立下り時間設定信号TRTFSEL、コモンレベル電圧設定信号VCMSELをそれぞれロウに設定する。
切替回路28が入力DATA側を選択することにより、信号制御回路30のノードN1からは、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAが出力される。また、切替回路29がDN1側を選択することにより、信号制御回路30のノードN2からは、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを遅延回路23にて遅延させ且つ、インバータ22にて反転した遅延反転信号DN1が出力される。
増幅調整信号D2は、増幅調整信号D1と比べ1データ期間、遅延している。このため、データ変化時の最初の1データ期間は、スイッチ素子13とスイッチ素子37はともに電源VDDか、接地GNDに接続するように選択されるので、大振幅モードの出力となり、強調される。一方、次以降のデータ期間では、逆相で加算されるため、相殺される。出力抵抗12と出力抵抗36の値を設計で選択することにより、相殺度合いを任意に設定できる。
つまり、増幅調整信号D1をデータ信号DATAとし、増幅調整信号D2をデータ信号DATAを1データ期間、遅延させかつ反転した信号とすることにより、スイッチ素子13、37が遅延時間を持って逆相動作することになる。よって、出力信号OUTには、遅延時間の間、振幅がV0H1またはV0L1まで強調されたエンファシス波形が出力される。なお、出力抵抗12と出力抵抗36がが同じ抵抗値(例えば100Ω)の場合には、第二データ期間以降は常にVCMが出力されてしまうため、出力抵抗12と出力抵抗36は異なる抵抗値に設定する。
本発明は、複数の抵抗とスイッチ素子の並列接続からなるデジタル・アナログ変換器(以下DACと記す)を直接出力段とし、入力データと入力データを遅延したもの、および固定データ等から生成するデジタル・データをかかるDACの入力とするものとも言える。なおDACの構成として等しい複数個の抵抗の接続を切り替える方法のほか、二進法で重みづけした複数個の抵抗を切り替える方法や、R−2R梯子型回路を用いる方法などが公知であり、特に限定しない。またスイッチ素子としてはMOSトランジスタが広く用いられるが、特にこれに限定しない。スイッチ素子は制御入力が0のときに第一の電源(例えば接地)に接続され、1のときに第二の電源に接続されるよう制御されるのが一般的である。
以上説明した通り、本実施形態の出力回路10は、出力に接続された抵抗網(抵抗群)の他端を電源もしくは接地に切り替える抵抗切り替え型DACの構成を採用しており、低電圧で動作することができ、低消費電力及び高速動作が可能である。DACの入力を出力モードに応じて、ハイとロウの固定レベル信号、データ信号の正相と反転、遅延時間を制御することで、エンファシス強度調整に加え、振幅調整、立上り立下り時間調整、コモンレベル電圧出力が可能と成る。したがって、高速シリアルインタフェースの標準規格をより満足するような出力信号を得ることができる。
また、出力につながる抵抗の他端はつねに電源か接地という低インピーダンスに接続されるので、全ての出力モードに共通して、合成出力インピーダンスは、全抵抗の並列値となり、常に出力インピーダンスを一定に保つ事が出来る。
例えば、図1のように本実施形態ではエンファシスを除き、単位出力回路による分割数は2であるので、出力インピーダンスを50Ωとしたい場合は、50Ω×2=100Ω、つまり、出力抵抗12、36を100Ωに設定すれば良い。
更に、電源電流はVDD−GND間インピーダンスが常に出力抵抗12、36×2と成るので低消費電力と成る。例えば、単位出力回路による分割数N=2、出力インピーダンス=50Ω、出力抵抗12、36=100Ω、電源VDD=1.0Vの場合、消費電力=1.0V/200Ω=5mAである。
本実施形態の別な数値例としてコモンモード出力を除き、出力抵抗12を75Ω、出力抵抗36を150Ωとすることもできる。この場合モード設定に応じ、V0H,V0Lの他に中間の2値を取ることが出来る。なお単位出力回路6と同じ150Ωのものを2個並列接続して、単位出力回路3を作ってもよい。
さらに、従来技術で、個別に必要な機能を組み合わせた回路を複数種類で構成すると、個々の機能特性は回路やレイアウトの違いが影響して、ばらつきが大きくなる可能性や、特性を同じにするための工数が余計に必要になることがある。本実施形態の出力回路では、必要な機能をすべて備えているため、この出力回路ですべての単位出力回路を実現すると、単位出力回路ごとに必要な機能に分けて、回路やレイアウト設計を個別に行う必要が無く、各単位出力回路の構成は同一の回路、レイアウトで実現することができるため、個々の機能特性のばらつきを少なくする効果もある。
(本発明の実施の形態2)
次に、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る出力回路の回路構成を示している。本実施形態の出力回路10は、実施の形態1の図1の構成に対し、バッファ15、16、出力端子49と、インバータ39、40と、単位出力回路47、48を追加している。単位出力回路47,48には、伝送路51が接続され、伝送路51の終端には終端抵抗50が接続されている。また信号制御回路30の内部の切替回路をデジタルのセレクタ20、31、32、33、2NOR論理回路35を使って構成した一例を示している。その他の構成については図1と同様である。
すなわち、セレクタ31は、その入力0が入力端子101に接続され、その入力1が電源電位VDDに接続され、その出力端がノードN1に接続される。そして、セレクタ31は、接続切替信号として、設定端子105からコモンレベル電圧設定信号VCMSELが入力され、コモンレベル電圧設定信号VCMSELに応じて、データ信号DATA、または、電源電位VDDのいずれかを出力する。セレクタ31の出力により、ノードN1に接続されるバッファ15を介してスイッチ素子13が制御され、また、ノードN1に接続されるインバータ39を介してスイッチ素子41が制御される。
セレクタ33は、その入力0が入力端子101に接続され、その入力1が遅延回路34の出力端に接続され、その出力端がセレクタ20の入力0に接続される。そして、セレクタ33は、接続切替信号として、設定端子102から立上り立下り時間設定信号TRTFSELが入力され、立上り立下り時間設定信号TRTFSELに応じて、データ信号DATA、または、データ信号DATAを遅延回路34を介して遅延させた遅延信号DL1のいずれかを出力する。
セレクタ20は、その入力0がセレクタ33の出力端に接続され、その入力1がインバータ22の出力端に接続され、その出力端がセレクタ32の入力0に接続される。そして、セレクタ20は、接続切替信号として、設定端子103からエンファシス設定信号EMPSELが入力され、エンファシス設定信号EMPSELに応じて、セレクタ33から出力される信号(DATA、DL1)、または、データ信号DATAを遅延回路23及びインバータ22を介して遅延反転させた遅延反転信号DN1のいずれかを出力する。
2NOR論理回路35は、一方の入力端が設定端子104に接続され、他方の入力端が設定端子105に接続され、出力端の信号が接続切替信号としてセレクタ32へ出力される。2NOR論理回路35は、振幅設定信号VODSELとコモンレベル電圧設定信号VCMSELとをNOR論理演算した結果を出力する。
セレクタ32は、その入力0がセレクタ20の出力端に接続され、その入力1が接地電位GNDに接続され、その出力端がノードN2に接続される。そして、セレクタ32は、接続切替信号として、2NOR論理回路35の出力端の信号が入力される。セレクタ32は、振幅設定信号VODSELとコモンレベル電圧設定信号VCMSELとを2NOR論理回路35を介して出力された信号に応じて、セレクタ20から出力される信号(DATA、DL1、DN1)、または、接地電位GNDのいずれかを出力する。セレクタ32の出力により、ノードN2に接続されるバッファ18を介してスイッチ素子37が制御され、また、ノードN2に接続されるインバータ40を介してスイッチ素子43が制御される。
インバータ39は、信号制御回路30のノードN1と単位出力回路47との間に接続され、増幅調整信号D1を反転して単位出力回路47へ出力する。インバータ40は、信号制御回路30のノードN2と単位出力回路48との間に接続され、増幅調整信号D2を反転して単位出力回路48へ出力する。
単位出力回路47と単位出力回路48は、単位出力回路3,6と同じ抵抗切り替え型DACを構成している。単位出力回路47,48は、インバータ39,40を介して入力される増幅調整信号D1、D2の反転信号を反転増幅し、共通接続された出力端子49を介して伝送路51へ出力信号OUT2を出力する。
単位出力回路47は、スイッチ素子41と出力抵抗45で構成され、出力抵抗45の他端はノードN5を介して出力端子49に接続されている。同様に、単位出力回路48は、スイッチ素子41と出力抵抗46で構成され、出力抵抗46の他端はノードN6を介して出力端子49に接続されている。
インバータ39、40によって増幅調整信号D1,D2を反転するため、単位出力回路47、48によって出力端子49に出力される出力信号OUT2は、出力端子11に出力される出力信号OUTの相補信号となり、出力回路10は差動信号を出力する回路となる。
このように、本実施形態の出力回路では、逆相出力を設けることにより差動信号を出力可能とした。本実施形態では、出力信号OUTの相補信号である出力信号OUT2を追加することで、差動信号のメリットとされるノイズ耐性を向上させることができる。
(本発明の実施の形態3)
次に、図面を参照して本発明の実施の形態3について説明する。
図9は、本発明の実施の形態3に係る出力回路の回路構成を示している。本実施形態の出力回路100は、実施の形態1の図1の回路構成を2段に並列接続している。ここでは、図9の回路全体を出力回路100と称し、図1で示した1つの信号制御回路と2段の出力を含む回路を、出力回路とも称する。
本実施形態の出力回路100は、2つの出力回路10、10−2(いずれかを10とも称する)を有している。各出力回路10は、同じ回路構成であり、図1もしくは図8の回路と、ほぼ同様の構成である。
出力回路10は、信号制御回路60と、バッファ15、18と、単位出力回路3、6とを有しており、データ信号DATA、立上り立下り時間設定信号TRTFSEL1、エンファシス設定信号EMPSEL1、振幅設定信号VODSEL1、コモンレベル電圧設定信号VCMSEL1が入力され、出力端子11を介して伝送路2へ出力信号OUTを出力する。
信号制御回路60は、遅延回路23、34と、インバータ22と、セレクタ20、31〜33を有しており、図8と同様である。すなわち、セレクタ32は、振幅設定信号VODSELが直接入力され、振幅設定信号VODSELに応じて、セレクタ20から出力される信号、または、接地電位GNDのいずれかを出力する。
出力回路10−2は、出力10と同じ回路構成であり、信号制御回路60−2と、バッファ15−2、18−2と、単位出力回路3−2、6−2とを有しており、共通のデータ信号DATAが入力され、立上り立下り時間設定信号TRTFSEL2、エンファシス設定信号EMPSEL2、振幅設定信号VODSEL2、コモンレベル電圧設定信号VCMSEL2が入力され、共通の出力端子11を介して伝送路2へ出力信号OUTを出力する。
次に、図10の真理値表を用いて、本発明の実施の形態3に係る出力回路100の動作を説明する。この真理値表は、入力されるモード選択信号、信号制御回路60,39−2が生成する増幅調整信号D1、D2、D3、D4(ノードN1,N2、N5、N6の信号)、出力回路100の出力モードの関係を示している。
ここでは、出力モードとして、コモンレベルの電圧を出力するコモンレベル電圧出力モード、振幅大の出力信号OUTを出力する大振幅電圧出力モード、振幅大と振幅小の間である振幅中の出力信号OUTを出力する中振幅電圧出力モード、振幅小の出力信号OUTを出力する小振幅電圧出力モード、出力信号OUTの立上り立下り時間を小さく調整する立上り立下り時間小モード、出力信号OUTの立上り立下り時間を大きく調整する立上り立下り時間大モード、エンファシスを弱く強調した出力信号OUTを出力するエンファシス弱モード、エンファシスを強く強調した出力信号OUTを出力するエンファシス強モードを設定することができる。
本実施形態では、大振幅電圧出力モードを基準として、中振幅電圧出力モードと小振幅電圧出力モードとで3段階に振幅調整し、大振幅電圧出力モードを基準として、立上り立下り時間小モードと立上り立下り時間大モードとで3段階に立上り立下り時間を調整し、大振幅電圧出力モードを基準として、エンファシス弱モードとエンファシス強モードとで3段階にエンファシス強度を調整する。
出力モードをコモンレベル電圧出力モードに設定する場合、信号制御回路60に入力するコモンレベル電圧設定信号VCMSEL1、振幅設定信号VODSEL1、信号制御回路60−2に入力するコモンレベル電圧設定信号VCMSEL2、振幅設定信号VODSEL2をそれぞれハイにする。そうすると、信号制御回路60は、ハイの増幅調整信号D1を出力し、ロウの増幅調整信号D2を出力し、信号制御回路60−2は、ハイの増幅調整信号D3を出力し、ロウの増幅調整信号D4を出力する。すなわち、コモンレベル電圧出力モードの場合、ハイレベルの増幅調整信号の数と、ロウレベルの増幅調整信号の数を同じにする。これにより、単位出力回路3,6、3−2,6−2から、出力端子11へコモンレベル電圧の出力信号OUTが出力される。
出力モードを大振幅電圧出力モードに設定する場合、信号制御回路60、60−2に入力する全てのモード選択信号をロウにする。そうすると、信号制御回路60は、増幅調整信号D1,D2としてそれぞれデータ信号DATAを出力し、信号制御回路60−2は、増幅調整信号D3,D4としてそれぞれデータ信号DATAを出力する。すなわち、大振幅電圧出力モードの場合、増幅調整信号となるデータ信号DATAの数を最も多くし、ロウレベルやハイレベルの信号は生成しない。これにより、単位出力回路3,6、3−2,6−2から、出力端子11へ大振幅の出力信号OUTが出力される。
出力モードを中振幅電圧出力モードに設定する場合、信号制御回路60−2に入力する振幅設定信号VODSEL2をハイにする。そうすると、信号制御回路60は、増幅調整信号D1,D2としてそれぞれデータ信号DATAを出力し、信号制御回路60−2は、増幅調整信号D3としてデータ信号DATAを出力し、ロウの増幅調整信号D4を出力する。すなわち、中振幅電圧出力モードの場合、増幅調整信号となるデータ信号DATAの数を、大振幅の場合よりも少なく、ロウレベルやハイレベルの信号の数を、大振幅の場合よりも多くする。これにより、単位出力回路3,6、3−2,6−2から、出力端子11へ中振幅の出力信号OUTが出力される。
出力モードを小振幅電圧出力モードに設定する場合、信号制御回路60に入力するコモンレベル電圧設定信号VCMSEL1、信号制御回路60−2に入力する振幅設定信号VODSEL2をそれぞれハイにする。そうすると、信号制御回路60は、ハイの増幅調整信号D1を出力し、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを出力し、信号制御回路60−2は、増幅調整信号D3としてデータ信号DATAを出力し、ロウの増幅調整信号D4を出力する。すなわち、小振幅電圧出力モードの場合、増幅調整信号となるデータ信号DATAの数を、大振幅・中振幅の場合よりも少なく、ロウレベルやハイレベルの信号の数を、大振幅・中振幅の場合よりも多くする。これにより、単位出力回路3,6、3−2,6−2から、出力端子11へ小振幅の出力信号OUTが出力される。
出力モードを立上り立下り時間小モードに設定する場合、信号制御回路60に入力する立上り立下り時間設定信号TRTFSEL1をハイにする。そうすると、信号制御回路60は、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを1データ期間以下に遅延した遅延信号DL1を出力し、信号制御回路60−2は、増幅調整信号D3,D4としてそれぞれデータ信号DATAを出力する。
すなわち、立上り立下り時間小モードの場合、遅延信号DL1の信号の数を最も少なくし、増幅調整信号となるデータ信号DATAの数を多くする。これにより、単位出力回路3,6、3−2,6−2から、出力端子11へ立上り立下り時間を小さく調整した出力信号OUTが出力される。
出力モードを立上り立下り時間大モードに設定する場合、信号制御回路60に入力する立上り立下り時間設定信号TRTFSEL1、信号制御回路60−2に入力する立上り立下り時間設定信号TRTFSEL2をそれぞれハイにする。そうすると、信号制御回路60は、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを1データ期間以下に遅延した遅延信号DL1を出力し、信号制御回路60−2は、増幅調整信号D3としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D4としてデータ信号DATAを1データ期間以下に遅延した遅延信号DL1を出力する。
すなわち、立上り立下り時間大モードの場合、遅延信号DL1の信号の数を、立上り立下り時間小モードの場合よりも多くし、増幅調整信号となるデータ信号DATAの数を、立上り立下り時間小モードの場合よりも少なくする。これにより、単位出力回路3,6、3−2,6−2から、出力端子11へ立上り立下り時間を大きく調整した出力信号OUTが出力される。なお、ここでは、増幅調整信号D2とD4を同じ遅延信号DL1としているが、異なる遅延時間の遅延信号としてもよい。
出力モードをエンファシス弱モードに設定する場合、信号制御回路60に入力するエンファシス設定信号EMPSEL1をハイにする。そうすると、信号制御回路60は、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを1データ期間遅延させ且つ反転した遅延反転信号を出力し、信号制御回路60−2は、増幅調整信号D3,D4としてそれぞれデータ信号DATAを出力する。すなわち、エンファシス弱モードの場合、遅延反転信号DN1の信号の数を最も少なくし、増幅調整信号となるデータ信号DATAの数を多くする。これにより、単位出力回路3,6、3−2,6−2から、出力端子11へエンファシスを弱く強調した出力信号OUTが出力される。
出力モードをエンファシス強モードに設定する場合、信号制御回路60に入力するエンファシス設定信号EMPSEL1、信号制御回路60−2に入力するエンファシス設定信号EMPSEL2をハイにする。そうすると、信号制御回路60は、増幅調整信号D1としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D2としてデータ信号DATAを1データ期間遅延させ且つ反転した遅延反転信号を出力し、信号制御回路60−2は、増幅調整信号D3としてデータ信号DATAを出力し、増幅調整信号D4としてデータ信号DATAを1データ期間遅延させ且つ反転した遅延反転信号を出力する。すなわち、エンファシス強モードの場合、遅延反転信号DN1の信号の数を、エンファシス弱モードの場合よりも多くし、増幅調整信号となるデータ信号DATAの数を、エンファシス弱モードの場合よりも少なくする。これにより、単位出力回路3,6、3−2,6−2から、出力端子11へエンファシスを強く強調した出力信号OUTが出力される。なお、ここでは、増幅調整信号D2とD4を同じ遅延反転信号DN1としているが、異なる遅延時間の遅延反転信号としてもよい。
このように、本実施形態では、図1もしくは図8と同様の回路ブロックを2段に並列接続するようにし、単位出力回路を4段並べる構成とした。これにより、振幅調整、立上り立下り時間調整、エンファシス強度調整をそれぞれ3段階に調整可能である。したがって、高速シリアルインタフェースの標準規格をさらに満足するような出力信号を得ることができる。
(本発明の実施の形態4)
次に、図面を参照して本発明の実施の形態4について説明する。
図11は、本発明の実施の形態4に係る出力回路の回路構成を示している。実施の形態3では、出力回路10を2段に並列接続したが、本実施形態の出力回路100では、さらにN−1段の出力回路10を並列接続している。すなわち、出力回路100は、N−1個の出力回路10を有している。各回路構成及び接続関係は、図9と同様である。
このように、N−1段の出力回路10を並列接続し、図10と同様に、各モード選択信号を制御することで、振幅調整、立上り立下り時間調整、コモンレベル電圧出力をN段階に調整することが可能である。したがって、高速シリアルインタフェースの標準規格をさらに満足するような出力信号を得ることができる。
なお、単位出力回路の分割数を増加させた場合においても、各単位出力回路の出力抵抗12、36の全並列抵抗が、常に出力インピーダンスとなるので、一定に保つ事ができる。この場合、これらの抵抗値を全て同一値にするのがわかりやすいが、必ずしも同じである必要はない。例えば、一部または全部を基準の2の正負べき乗倍にすることも可能である。
各単位出力回路の全並列抵抗が出力インピーダンスとなるので、実はその値は集積回路プロセスのばらつきの影響を受けることになる。このような場合(制御回路を図示しないが)、単位出力回路のスイッチ素子をともにオフにして、いくつかの出力抵抗の一端を無接続にすることで、出力インピーダンスを少し高めることが出来る。つまり本発明は、全体を予めやや低めのインピーダンスで作っておくことで、出力インピーダンス調整も可能な回路である。
上記の各実施形態では、各出力抵抗は全て共通に出力端子に接続されていたが、出力抵抗の途中にタップを設け、そこに次の出力抵抗をつなぐ梯子型の抵抗切り替えDAC回路を採用することも可能である。
上記各実施形態のレイアウトにおいて、同じ回路を並べる方法のほかにも、例えば各単位出力回路の上半分のみを連続して並べたものと、下半分を連続して並べたものにすることも可能である。また仕様を満たすための構成上、切替が不要な回路がある場合、そこを省略することも可能である。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 終端抵抗
2 伝送路
3,6 単位出力回路
10 出力回路
11 出力端子
12,36 出力抵抗
13,37 スイッチ素子
15,18 バッファ
20,31,32,33 セレクタ
22 インバータ
23,34 遅延回路
28,29 切替回路
30 信号制御回路
35 2NOR論理回路
39,40 インバータ
41,43 スイッチ素子
45,46 出力抵抗
47,48 単位出力回路
49 出力端子
50 終端抵抗
51 伝送路
60 信号制御回路
100 出力回路
101 入力端子
102〜105 設定端子
200 半導体装置
D1,D2 増幅調整信号
D3,D4 増幅調整信号
DL1,DL2 遅延信号
DN1 遅延反転信号
EMPSEL エンファシス設定信号
TRTFSEL 時間設定信号
VCMSEL コモンレベル電圧設定信号
VODSEL 振幅設定信号

Claims (21)

  1. モード選択信号により複数の出力モードから選択された出力モードに従い、入力データ信号と前記入力データ信号に基づく信号と固定レベル信号とを含む基準信号から複数の増幅調整信号を生成する増幅調整回路と、
    前記増幅調整回路により複数の電源の一つに接続されるもしくは無接続の制御をうける複数のスイッチ素子群と、
    一端が出力端子に共通接続された複数の抵抗とを備え、
    前記複数の抵抗の他端には前記複数のスイッチ素子群が接続されている出力回路。
  2. 前記固定レベル信号は、ハイレベル信号とロウレベル信号とを含んでいる、
    請求項1に記載の出力回路。
  3. 前記入力データ信号に基づく信号は、前記入力データ信号を遅延及び/又は反転させた信号を含んでいる、
    請求項1または2に記載の出力回路。
  4. 前記入力データ信号に基づく信号は、前記入力データ信号を異なる遅延時間で遅延させた複数の遅延信号を含んでいる、
    請求項3に記載の出力回路。
  5. 前記複数の出力モードは、前記出力信号としてコモンレベルの電圧を出力するコモンレベル電圧出力モードを含んでいる、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の出力回路。
  6. 前記増幅調整回路は、前記コモンレベル電圧出力モードが選択された場合、前記複数の増幅調整信号として、ハイレベルの前記固定レベル信号とロウレベルの前記固定レベル信号とを生成する、
    請求項5に記載の出力回路。
  7. 前記生成されるハイレベルの前記固定レベル信号の数と、前記生成されるロウレベルの前記固定レベル信号の数とは同じである、
    請求項6に記載の出力ドライバ回路。
  8. 前記複数の出力モードは、前記出力信号の振幅を調整する振幅調整モードを含んでいる、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の出力回路。
  9. 前記増幅調整回路は、前記振幅調整モードが選択された場合、前記複数の増幅調整信号として前記入力データ信号のみを生成する
    請求項8に記載の出力回路。
  10. 前記増幅調整回路は、前記振幅調整モードが選択された場合、前記複数の増幅調整信号として前記入力データ信号と前記固定レベル信号とを生成する、
    請求項8に記載の出力回路。
  11. 前記増幅調整回路は、前記生成される前記入力データ信号の数と前記生成される前記固定レベル信号の数により前記出力信号の振幅の大きさを調整する、
    請求項10に記載の出力回路。
  12. 前記複数の出力モードは、前記出力信号の立上り時間と立下り時間を調整する立上り立下り時間調整モードを含んでいる、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載の出力回路。
  13. 前記増幅調整回路は、前記立上り立下り時間調整モードが選択された場合、前記複数の増幅調整信号として、前記入力データ信号と、前記入力データ信号を遅延させた遅延信号とを生成する、
    請求項12に記載の出力回路。
  14. 前記遅延信号は、前記入力データ信号の1データ期間よりも短い時間遅延させた信号である、
    請求項13に記載の出力回路。
  15. 前記増幅調整回路は、前記生成される入力データ信号の数と前記生成される遅延信号の数により前記出力信号の立上り時間と立下り時間とを調整する、
    請求項13または14に記載の出力回路。
  16. 前記複数の出力モードは、前記出力信号のエンファシス量を調整するエンファシス出力モードを含んでいる、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の出力回路。
  17. 前記増幅調整回路は、前記エンファシス出力モードが選択された場合、前記複数の増幅調整信号として、前記入力データ信号と、前記入力データ信号を遅延及び反転させた遅延反転信号とを生成する、
    請求項16に記載の出力回路。
  18. 前記遅延信号は、前記入力データ信号の1データ期間の時間遅延させた信号である、
    請求項17に記載の出力回路。
  19. 前記増幅調整回路は、前記生成される入力データ信号の数と前記生成される遅延反転信号の数により前記出力信号のエンファシス量を調整する、
    請求項17または18に記載の出力回路。
  20. モード選択信号により複数の出力モードから選択された出力モードに従い、入力データ信号と前記入力データ信号に基づく信号と固定レベル信号とを含む基準信号から複数の増幅調整信号を生成し、
    前記増幅調整信号により複数の電源の一つに接続されるもしくは無接続の制御をうける複数のスイッチ素子群を介して、一端が出力端子に共通接続された複数の抵抗を制御する、
    出力回路の制御方法。
  21. 第1のノードに入力されたデータ信号に基づく第1の信号により第1または第2の電源を選択する第1のスイッチ素子と第1の抵抗の直列接続と、
    少なくとも前記データ信号に第1の遅延を付加した第2の信号と前記データ信号に第2の遅延を付加し且つ反転させた第3の信号と0または1の固定データを含む信号群のいずれかにより前記第1または前記第2の電源もしくは無接続を選択する第2のスイッチ素子と第2の抵抗の直列接続と、
    を有する半導体装置。
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