JP7028138B2 - 車両ドア用保持装置 - Google Patents

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本発明は、車両ドアを保持可能な車両ドア用保持装置に関する。
従来、ミニバンなどの車両では、車両後方にバックドアを全開するのに十分なスペースが確保できない状況や、ユーザが全開位置にあるバックドアに手が届きにくい状況等が発生し得る。そこで、このような状況に対処するために、ユーザがバックドアを全開位置と全閉位置との間の任意の中間位置で保持できる技術が望まれている。
下記の特許文献1には、この種の技術に関連する保持装置が開示されている。この保持装置は、概して、ケーブルを巻き取るためのドラムと、一端部がドラムに係止され他端部がバックドアに係止されたケーブルと、ドラムをケーブル巻き取り方向に付勢するゼンマイばねと、ドラムのケーブル巻出し方向(バックドアの開方向)のみの回転を拘束する一方向回転状態とドラムの両方向(バックドアの開方向及び閉方向)の回転を許容する拘束解除状態を切り替える回転制御機構と、を備えている。
この保持装置によれば、バックドアを全開位置と全閉位置との間の任意の中間位置でいくらか閉じることによって、回転制御機構が一方向回転状態に設定される。これにより、ドラムのケーブル巻出し方向の回転が拘束されるため、ユーザはバックドアを任意の中間位置で保持することが可能になる。また、バックドアを任意の中間位置から全閉位置まで閉じることによって、回転制御機構が一方向回転状態から拘束解除状態に切り替わる。これにより、ユーザはバックドアを全閉位置から開けることが可能になる。
特開2011-46280号公報
しかしながら、上記の保持装置を使用した場合、以下のような問題がある。
即ち、バックドアが任意の中間位置で保持された状態では回転制御機構が一方向回転状態であり、このバックドアをそのまま開くことができない。そこで、バックドアを開くためには、バックドアを完全に閉じきる全閉位置まで動かして、回転制御機構を一方向回転状態から拘束解除状態に切り替える必要がある。このため、この保持装置は、任意の中間位置で保持されたバックドアを開くときの操作が面倒であるという問題を抱えている。また、このような問題は、バックドアのみならず、他の車両ドアにおいても同様に生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車両ドアを任意の中間位置で保持可能な車両ドア用保持装置の操作性向上を図るのに有効な技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車体と車両ドアのいずれか一方に回転可能に設けられるドラムと、
上記ドラムに巻出し可能に巻取られ一端部が上記車体と上記車両ドアのいずれか他方に係止されるケーブル部材と、
上記車両ドアを保持するためのドア保持機構と、
を備え、
上記ドア保持機構は、上記車両ドアが全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置にあるときに上記ドラムの巻取り方向の回転動作を利用して当該ドラムの巻出し方向の回転がロックされるロック状態を形成し、上記車両ドアが上記中間位置から上記全閉位置に至るまでの間における上記ドラムの巻取り方向の回転動作を利用して上記ロック状態を解除するように構成されており、
上記ドア保持機構は、上記ドラムを覆うカバー部材と、上記ドラムにロック解除位置と上記ロック解除位置よりも径方向の外方に突出したロック位置との間で移動可能に設けられたラチェット部材と、上記ドラムの巻取り方向の回転時に上記ラチェット部材を上記ロック解除位置から上記ロック位置に移動させるリンク部材と、を備え、
上記カバー部材には、上記ドラムの外周に沿った内周面と、上記内周面に周方向に離間して配置された複数の係合歯と、が設けられており、上記複数の係合歯はいずれも、上記リンク部材によって上記ロック位置に移動した上記ラチェット部材に対して係合可能であり、上記ドラムの巻出し方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材の同方向の回転を規制するように係合して上記ロック状態を形成し、上記ロック状態における上記ドラムの巻取り方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材を上記ロック解除位置に移動させるように係合してロック解除状態を形成するように構成されており、
上記ドア保持機構は、上記ドラムの巻取り方向の回転時に上記カバー部材の上記複数の係合歯のいずれかが上記リンク部材に係合して当該リンク部材を初期位置から上記ラチェット部材を上記ロック位置に移動させる作動位置へと動かすように構成されており、
上記ドア保持機構は、上記リンク部材を上記初期位置に向けて弾性付勢するばね部材を有する、車両ドア用保持装置、
にある。
また、本発明の別の態様は、
車体と車両ドアのいずれか一方に回転可能に設けられるドラムと、
上記ドラムに巻出し可能に巻取られ一端部が上記車体と上記車両ドアのいずれか他方に係止されるケーブル部材と、
上記車両ドアを保持するためのドア保持機構と、
を備え、
上記ドア保持機構は、上記車両ドアが全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置にあるときに上記ドラムの巻取り方向の回転動作を利用して当該ドラムの巻出し方向の回転がロックされるロック状態を形成し、上記車両ドアが上記中間位置から上記全閉位置に至るまでの間における上記ドラムの巻取り方向の回転動作を利用して上記ロック状態を解除するように構成されており、
上記ドア保持機構は、上記ドラムを覆うカバー部材と、上記ドラムにロック解除位置と上記ロック解除位置よりも径方向の外方に突出したロック位置との間で移動可能に設けられたラチェット部材と、上記ドラムの巻取り方向の回転時に上記ラチェット部材を上記ロック解除位置から上記ロック位置に移動させるリンク部材と、を備え、
上記カバー部材には、上記ドラムの外周に沿った内周面と、上記内周面に周方向に離間して配置された複数の係合歯と、が設けられており、上記複数の係合歯はいずれも、上記リンク部材によって上記ロック位置に移動した上記ラチェット部材に対して係合可能であり、上記ドラムの巻出し方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材の同方向の回転を規制するように係合して上記ロック状態を形成し、上記ロック状態における上記ドラムの巻取り方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材を上記ロック解除位置に移動させるように係合してロック解除状態を形成するように構成されており、
上記ラチェット部材を上記ロック解除位置及び上記ロック位置のそれぞれで保持するためのラチェット保持機構を備え、
上記ラチェット保持機構は、上記ラチェット部材に設けられた係合アームに摺接する板ばねを備え、上記板ばねは、上記係合アームに向けて凸形状をなす乗り越え部と、上記乗り越え部を挟んで一方側に設けられた第1係止部と、上記乗り越え部を挟んで他方側に設けられた第2係止部と、を有し、
上記ラチェット部材は、上記ロック解除位置において上記係合アームが上記板ばねの上記第1係止部に係止され、上記ロック位置において上記係合アームが上記板ばねの上記第2係止部に係止され、上記ロック解除位置と上記ロック位置との間の移動時に上記板ばねの弾性付勢力に抗して上記乗り越え部を乗り越えるように構成されている、車両ドア用保持装置、
にある。
上記の車両ドア用保持装置によれば、ユーザは車両ドアを全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置で保持させたいときには、車両ドアを中間位置から閉じるように操作して、ドラムを巻取り方向に回転させる。これにより、ドラムの巻出し方向の回転がロックされるロック状態を形成させることができる。
また、ユーザは任意の中間位置で保持された車両ドアを開きたいときには、車両ドアを中間位置から一旦閉じるように操作して、ドラムを巻取り方向に回転させる。これにより、ドラムのロック状態を解除することができる。このとき、車両ドアを全閉位置まで閉じることなくドラムのロック状態を解除できるため、車両ドアを全閉位置まで閉じる場合に比べて操作が簡単になる。また、ドラムのロック状態やロック解除状態のために、スイッチ類やレバー類などの部材のような車両ドア以外の要素を操作する必要がない。
以上のごとく、上記の態様によれば、車両ドアを任意の中間位置で保持可能な車両ドア用保持装置の操作性向上を図るのに有効な技術を提供することができる。
車体の後部を側方から視た側面図であってバックドアが任意の中間位置にあるときの様子を示す図。 実施形態1の車両ドア用保持装置の分解斜視図。 実施形態1の車両ドア用保持装置の内部構造をロック解除状態にて示す平面図。 図3の車両ドア用保持装置の内部構造をロック解除状態からロック状態に至る途中段階にて示す平面図。 図3の車両ドア用保持装置の内部構造をロック解除状態からロック状態に至る途中段階であるロック可能状態にて示す平面図。 図3の車両ドア用保持装置の内部構造をロック状態にて示す平面図。 図3の車両ドア用保持装置の内部構造をロック状態からロック解除状態に至る途中段階にて示す平面図。 図3の車両ドア用保持装置の内部構造をロック解除状態にて示す平面図。 実施形態2の車両ドア用保持装置の分解斜視図。 実施形態2の車両ドア用保持装置の内部構造をロック解除状態にて示す平面図。 図10の車両ドア用保持装置の内部構造をロック解除状態からロック状態に至る途中段階にて示す平面図。 図10の車両ドア用保持装置の内部構造をロック状態にて示す平面図。 実施形態3の車両ドア用保持装置の分解斜視図。 図13中のロック解除機構を別方向から視た分解斜視図。 図13中のロック解除機構によるドラムの巻出し方向のロック状態を示す図。 図13中のロック解除機構によるドラムの巻出し方向のロック解除状態を示す図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の車両ドア用保持装置において、上記ドア保持機構は、上記ドラムを覆うカバー部材と、上記ドラムにロック解除位置と上記ロック解除位置よりも径方向の外方に突出したロック位置との間で移動可能に設けられたラチェット部材と、上記ドラムの巻取り方向の回転時に上記ラチェット部材を上記ロック解除位置から上記ロック位置に移動させるリンク部材と、を備え、
上記カバー部材には、上記ドラムの外周に沿った内周面と、上記内周面に周方向に離間して配置された複数の係合歯と、が設けられており、上記複数の係合歯はいずれも、上記リンク部材によって上記ロック位置に移動した上記ラチェット部材に対して係合可能であり、上記ドラムの巻出し方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材の同方向の回転を規制するように係合して上記ロック状態を形成し、上記ロック状態における上記ドラムの巻取り方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材を上記ロック解除位置に移動させるように係合してロック解除状態を形成するように構成されているのが好ましい。
この保持装置によれば、車両ドアを任意の中間位置から閉じるように操作してドラムを巻取り方向に回転させると、カバー部材の複数の係合歯のいずれかが、リンク部材を介してロック位置に配置されたラチェット部材に当該ラチェット部材の同方向の回転を規制するように係合してロック状態を形成する。このとき、ロック状態を形成するのに要するドラムの巻取り方向の回転量は、カバー部材の隣接する2つの係合歯の周方向の間隔を下回る。このため、ロック状態のためのドラムの巻取り方向の回転量が少なくてすむ。
また、任意の中間位置で保持された車両ドアを一旦閉じるように操作して、ロック状態のドラムを巻取り方向に回転させると、複数の係合歯のいずれかがロック位置にあるラチェット部材に当該ラチェット部材をロック解除位置に移動させるように係合してロック解除状態を形成する。このとき、ロック解除状態を形成するのに要するドラムの巻取り方向の回転量は、カバー部材の隣接する2つの係合歯の周方向の間隔を下回る。このため、ロック解除状態のためのドラムの巻取り方向の回転量が少なくてすむ。
また、複数の係合歯を有するカバー部材と、ラチェット部材及びリンク部材を用いてドア保持機構を構成することによって、ドア保持機構の構造を簡素化することができる。
上記の車両ドア用保持装置において、上記ドア保持機構は、上記ドラムの巻取り方向の回転時に上記カバー部材の上記複数の係合歯のいずれかが上記リンク部材に係合して当該リンク部材を初期位置から上記ラチェット部材を上記ロック位置に移動させる作動位置へと動かすように構成されているのが好ましい。
この保持装置によれば、カバー部材の複数の係合歯を、ラチェット部材のロック及びロック解除のための手段に利用することに加えて、リンク部材を初期位置から作動位置へと動かす手段にも利用することができる。このため、ドア保持機構の部品点数を少なく抑えることができ、製品の低コスト及び軽量化についても有利である。
上記の車両ドア用保持装置において、上記ドア保持機構は、上記リンク部材を上記初期位置に向けて弾性付勢するばね部材を有するのが好ましい。
この保持装置によれば、簡単な構造のばね部材の弾性付勢力を利用して、リンク部材を作動位置から初期位置に復帰させることができる。
上記の車両ドア用保持装置は、上記ラチェット部材を上記ロック解除位置及び上記ロック位置のそれぞれで保持するためのラチェット保持機構を備えるのが好ましい。
この保持装置によれば、振動などの影響によってラチェット部材がロック解除位置とロック位置との間で動くのをラチェット保持機構によって防ぐことができる。
上記の車両ドア用保持装置において、上記ラチェット保持機構は、上記ラチェット部材に設けられた係合アームに摺接する板ばねを備え、上記板ばねは、上記係合アームに向けて凸形状をなす乗り越え部と、上記乗り越え部を挟んで一方側に設けられた第1係止部と、上記乗り越え部を挟んで他方側に設けられた第2係止部と、を有し、
上記ラチェット部材は、上記ロック解除位置において上記係合アームが上記板ばねの上記第1係止部に係止され、上記ロック位置において上記係合アームが上記板ばねの上記第2係止部に係止され、上記ロック解除位置と上記ロック位置との間の移動時に上記板ばねの弾性付勢力に抗して上記乗り越え部を乗り越えるように構成されているのが好ましい。
この保持装置によれば、乗り越え部と第1係止部と第2係止部を有する板ばねを使用してラチェット保持機構を構成することによって、ラチェット保持機構の構造を簡素化できる。
上記の車両ドア用保持装置は、上記ロック状態において上記ドラムに作用する巻出し方向の巻出し荷重が基準値に達したときに当該ロック状態を解除するロック解除機構を備えるのが好ましい。
この保持装置によれば、任意の中間位置で保持された車両ドアに対してユーザが開方向の過大な荷重を入力した場合でも、ロック解除機構によってロック状態を解除することが可能になる。このため、車両ドアへの過大な荷重入力を想定して部品の強度を上げるような対策を要しない。
上記の車両ドア用保持装置は、上記ロック状態において上記ドラムに作用する巻出し方向の巻出し荷重が基準値に達したときに当該ロック状態を解除するロック解除機構を備え、
上記ロック解除機構は、上記カバー部材を上記ドラムに対して相対回転可能な回転部材としたとき、上記回転部材と、上記回転部材を挟んで上記ドラムとは反対側に上記回転部材に対向するように設けられた固定カバー部材と、を備え、上記回転部材と上記固定カバー部材のいずれか一方に凹形状のカム面が設けられ、上記回転部材と上記固定カバー部材のいずれか他方に、ボールと、上記ボールを上記カム面に向けて弾性付勢する弾性部材と、が設けられており、
上記ドラムに作用する上記巻出し荷重が上記基準値を下回るときには、上記ボールが上記弾性部材の弾性付勢力にしたがって上記カム面に係合して上記固定カバー部材にロックされた上記回転部材が上記複数の係合歯のいずれかと上記ラチェット部材との係合を利用して上記ドラムの巻出し方向の回転をロックし、上記ドラムに作用する上記巻出し荷重が上記基準値に達したときには、上記ボールが上記弾性部材の弾性付勢力に抗して上記カム面との係合を解除して上記回転部材が上記ドラムと巻出し方向に一体回転可能となるように構成されているのが好ましい。
この保持装置によれば、カム面を有する一方の部材と、ボール及び弾性部材を有する他方の部材と、を使用して、ドラムの巻出し方向の回転のロック状態を解除することが可能になるため、ロック解除機構の構造を簡素化できる。
以下、車体と車両後部のバックドアとの間に取付けられる、車両ドア用保持装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
この実施形態を説明するための図面において、特にことわらない限り、車両前方を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示すものとする。また、車両ドア用保持装置において、ケーブル部材の巻取りのためのドラムの軸方向を矢印Xで示し、このドラムの周方向を矢印Yで示し、ドラムの径方向を矢印Zで示している。ドラムの周方向Yについては、その一方向である巻取り方向を矢印Y1で示し、その逆方向である巻出し方向を矢印Y2で示している。
(実施形態1)
図1に示されるように、車体1の後部2に、車両ドアとしてのバックドア(以下、単に「ドア」という。)6が開閉可能に取付けられている。
ドア6は、回動軸7を介して全閉位置P1から全開位置P2までの間で回動可能な跳上げ式の車両ドアであり、その回動動作によって最後列シート3の後方のラゲッジルーム4を開閉することができる。ラゲッジルーム4は、その後方がドア6によって区画され、その両側が左右のピラートリム5,5によって区画されている。
このドア6は、右端部及び左端部のそれぞれが、既知のダンパステー8によって車体1の後部2に連結されている。このため、ユーザによるドア6の開閉操作がダンパステー8によってアシストされるようになっている。
実施形態1の車両ドア用保持装置(以下、単に「保持装置」ともいう。)10は、車体1の後部2に取付けられている。この保持装置10は、ドラム30と、このドラム30に巻出し可能に巻取られ一端部11aがドア6に係止されるケーブル部材11と、ドア保持機構40と、を備えている。
ケーブル部材11は、金属製の素線を複数組み合わせたワイヤロープとして構成されている。必要に応じて、ワイヤロープをシートベルトや巻尺のような部材に変更することもできる。
詳細については後述するが、ドア保持機構40は、全閉位置P1と全開位置P2との間の任意の中間位置(半開位置)P3でドア6を保持する機能を果たす。この機能を達成するために、ドア保持機構40は、ドア6が任意の中間位置P3にあるときにドラム30の巻取り方向Y1の回転動作を利用して当該ドラム30の巻出し方向Y2の回転がロックされるロック状態を形成するように構成されている。また、このドア保持機構40は、ドア6が中間位置P3から全閉位置P1に至るまでの間におけるドラム30の巻取り方向Y1の回転動作を利用して前記のロック状態を解除するように構成されている。
図2に示されるように、保持装置10は、ドラム30及びドア保持機構40に加えて、ハウジング20と、このハウジング20に固定されるハウジングカバー70と、を備えている。ハウジング20は、ドラム30を回転可能に支持する回転軸21を有する。このため、ハウジング20の回転軸21は、ドラム30の巻取り方向Y1と巻出し方向Y2の両方向の回転中心となる。
ハウジングカバー70は、ハウジング20に収容されたドラム30を覆うカバー部材として構成されている。このハウジングカバー70には、ドラム30の外周に沿った内周面71と、この内周面71に周方向Yに離間して等間隔で配置された複数の係合歯72と、が設けられている(図2中の二点鎖線で示されるハウジングカバー70を参照)。複数の係合歯72はいずれも、内周面71からハウジングカバー70の中心方向に突出している。ハウジングカバー70がハウジング20に固定された状態で、複数の係合歯72は、後述のラチェット部材50と対向可能な位置に配置される。
ドア保持機構40は、ハウジング20とハウジングカバー70との間に形成される収容空間に収容される。このドア保持機構40は、ドラム30と、ゼンマイばね31と、ドラムカバー38と、ボルト部材39と、ラチェット部材50と、板ばね54と、リンク部材60と、コイルばね63と、を備えている。
ドラム30は、略円柱形状をなし、その外周には、嵌め込み溝32に嵌め込まれたケーブル部材11の巻取り面30aを有する。このドラム30は、ゼンマイばね31によって巻取り方向Y1に常時に弾性付勢されている。このため、ドア6を閉方向に動かすことによって、ケーブル部材11は、ゼンマイばね31の弾性付勢力を利用してドラム30の巻取り面30aに巻取られる。一方で、ドア6を開方向に動かすことによって、ケーブル部材11は、ゼンマイばね31の弾性付勢力に抗してドラム30の巻取り面30aから巻出される。
ドラム30の軸方向Xの片面には、ラチェット部材50の回動軸50aの一端部が挿入される挿入孔33と、リンク部材60の回動軸60aの一端部が挿入される挿入孔34と、ラチェット部材50に設けられたガイドピン50bが挿入されるガイド穴35と、円柱形状の取付けピン36と、軸方向Xに突出し且つ周方向Yに等間隔で配置された3つのブロック37と、が設けられている。
3つのブロック37のそれぞれには、ボルト部材39のネジ軸が螺合可能なネジ溝孔37aが設けられている。ドラムカバー38は、ボルト部材39のネジ軸が挿入される挿入孔38aと、ラチェット部材50の回動軸50aの他端部が挿入される挿入孔38bと、リンク部材60の回動軸60aの他端部が挿入される挿入孔38cと、を有する。このドラムカバー38は、ドラム30との間にラチェット部材50及びリンク部材60を挟み込んだ状態で、挿入孔38aに挿入されたボルト部材39のネジ軸をブロック37のネジ溝孔37aに螺合させることによってドラム30に固定される。
図2及び図3に示されるように、ラチェット部材50は、ドラム30にロック解除位置Q1とロック解除位置Q1よりも径方向Zの外方に突出したロック位置Q2(図5参照)との間で回動可能に設けられている。このとき、回動軸50aがラチェット部材50の回動中心となる。
また、このラチェット部材50のガイドピン50bがドラム30のガイド穴35に挿入されている。これにより、ラチェット部材50は、ロック解除位置Q1とロック位置Q2との間の回動がガイドされるようになっている。また、ガイドピン50bは、ラチェット部材50がロック位置Q2に達したときに、ガイド穴35を区画する側壁部に当接することによりラチェット部材50のそれ以上の回動を阻止するストッパーとしての機能を有する。このガイドピン50bによれば、ラチェット部材50がロック位置Q2から更に径方向Zの外方に突出する動きが阻止される。
リンク部材60は、ドラム30に初期位置R1と作動位置R2(図5参照)との間で回動可能に設けられている。このとき、回動軸60aがリンク部材60の回動中心となる。このリンク部材60は、ドラム30の巻取り方向Y1の回転時にラチェット部材50をロック解除位置Q1からロック位置Q2に移動させる機能を有する。
コイルばね63は、リンク部材60を初期位置R1に向けて弾性付勢するばね部材として構成されている。このため、コイルばね63は、その一端部がリンク部材60に固定され、その他端部がドラム30の取付けピン36に取付けられている。
図3に示されるように、ラチェット部材50は、いずれもドラム30の回転面に沿って設けられたアーム部分である3つの係合アーム51,52,53を有する。3つの係合アーム51,52,53は、回動軸50aを有する部位から互いに異なる方向に延出している。
板ばね54は、ラチェット部材50に対して設けられている。この板ばね54は、ラチェット部材50をロック解除位置Q1及びロック位置Q2のそれぞれで保持するためのラチェット保持機構を構成している。このため、板ばね54は、ラチェット部材50に設けられた係合アーム53に摺接するように構成されており、係合アーム53に向けて凸形状をなす乗り越え部54aと、乗り越え部54aを挟んで一方側に設けられた第1係止部54bと、乗り越え部54aを挟んで他方側に設けられた第2係止部54cと、を有する。即ち、板ばね54において、第1係止部54bと第2係止部54cとの間に乗り越え部54aが配置されている。
リンク部材60は、いずれもドラム30の回転面に沿って設けられたアーム部分である2つの係合アーム61,62を有する。2つの係合アーム61,62は、回動軸60aを有する部位から互いに異なる方向に延出している。係合アーム62は、コイルばね63を介してドラム30の取付けピン36に連結されている。
ハウジングカバー70の複数の係合歯72は、ラチェット部材50の係合アーム51とリンク部材60の係合アーム61のそれぞれに対してドラム30の径方向Zの外方に配置され、且つ係合アーム51及び係合アーム61ドラム30の両方とドラム30の回転面に沿った同一平面上に配置されている。
このため、ラチェット部材50は、ロック解除位置Q1からロック位置Q2までドラム30の径方向Zの外方へ動くことによって、係合アーム51が複数の係合歯72のいずれかに係合可能になる。即ち、複数の係合歯72はいずれも、リンク部材60によってロック位置Q2に移動したラチェット部材50の係合アーム51に対して係合可能である。
また、リンク部材60は、作動位置R2よりもドラム30の径方向Zの外方に位置する初期位置R1にあるときに、係合アーム61が複数の係合歯72のいずれかに係合可能になる。即ち、複数の係合歯72はいずれも、初期位置R1にあるリンク部材60の係合アーム61に対して係合可能である。
複数の係合歯72はいずれも同形状であり、逃がし面72a及び停止面72bを有する。係合歯72を軸方向Xについて視たとき、この係合歯72の逃がし面72aは、ドラム30の巻取り方向Y1の後方側(巻出し方向Y2の前方側)に径方向Zに対して傾斜するように設けられている。また、この係合歯72の停止面72bは、ドラム30の巻取り方向Y1の前方側(巻出し方向Y2の後方側)に径方向Zに沿って延びるように設けられている。
次に、図3~図8を参照しながら、上記の保持装置10におけるドラム30のロック操作及びロック解除操作について説明する。
(通常状態)
図3に示されるように、ドア6がユーザによって例えば開方向に操作されているとき、ラチェット部材50は、ロック解除位置Q1において係合アーム53が板ばね54の第1係止部54bに摺接によって係止され、板ばね54の弾性付勢力によって係合アーム51がドラム30のブロック37に当接する。また、ラチェット部材50は、ロック解除位置Q1において係合アーム52が、コイルばね63の弾性付勢力によって初期位置R1に配置されたリンク部材60の係合アーム62に当接する。
このとき、ラチェット部材50の係合アーム51はハウジングカバー70の複数の係合歯72のいずれにも接触しない位置にあるため、ドラム30は巻取り方向Y1と巻出し方向Y2のいずれについても回転が許容された通常状態としてのロック解除状態にある。
(ロック操作)
図4に示されるように、ユーザがドア6の操作方向を例えば開方向から閉方向に切り替えて、回転軸21を中心にドラム30を巻取り方向Y1に回転させることによって、ドラム30のロック操作が可能になる。このとき、初期位置R1にあるリンク部材60の係合アーム61は、ハウジングカバー70の複数の係合歯72のうち最初に出会う係合歯72の逃がし面72aに当接する。
ドラム30が巻取り方向Y1にさらに回転すると、リンク部材60は、係合アーム61が係合歯72の逃がし面72aを摺動しながら押圧され、コイルばね63の弾性付勢力に抗して回動軸60aを中心に図4中の反時計回り方向に回動する。これにより、リンク部材60は、係合アーム62によってラチェット部材50の係合アーム52を押圧する。
このとき、ラチェット部材50は、ロック解除位置Q1からロック位置Q2への移動時に係合アーム53が板ばね54の弾性付勢力に抗して乗り越え部54aを乗り越えるように、回動軸50aを中心に図4中の時計回り方向に回動する。
図5に示されるように、ドラム30が図4に示される状態から巻取り方向Y1にさらに回転し、リンク部材60が作動位置R2に配置されると、ラチェット部材50がロック位置Q2に設定される。このとき、ラチェット部材50は、係合アーム53が板ばね54の第2係止部54cに摺接によって係止されるため、板ばね54によってロック位置Q2に保持される。ラチェット部材50がロック位置Q2に保持されることによって、ドラム30の巻出し方向Y2の回転をロック可能なロック可能状態になる。
このように、このドア保持機構40では、ドラム30の巻取り方向Y1の回転時に複数の係合歯72のいずれかがリンク部材60に係合して当該リンク部材60を初期位置R1からラチェット部材50をロック位置Q2に移動させる作動位置R2へと動かすようになっている。
その後、ドア6がユーザによって開方向に操作されてドラム30が巻出し方向Y2に回転すると、図6に示されるように、ロック位置Q2にあるラチェット部材50の係合アーム51は、ハウジングカバー70の複数の係合歯72のうち最初に出会う係合歯72の停止面72bに当接してロックされる。これにより、ドラム30は巻出し方向Y2の回転がロックされたロック状態になる。
従って、このドア保持機構40によれば、ドラム30の巻出し方向Y2の回転については複数の係合歯72のいずれかがロック位置Q2にあるラチェット部材50に当該ラチェット部材50の同方向の回転を規制するように係合してロック状態を形成する。
このとき、ロック解除状態からロック状態への切り替えに要するドラム30の巻取り方向Y1の回転量は、ハウジングカバー70の隣接する2つの係合歯72の周方向Yの間隔と同じか或いはその間隔よりも小さい。このため、ロックのためのドラム30の巻取り方向Y1の回転量が少なくてすむ。ハウジングカバー70における係合歯72の数を増やすほどに、ロック状態を形成するためのドラム30の巻取り方向Y1の回転量をより小さくできる。
(ロック解除操作)
その後、図7に示されるように、ユーザがドア6を閉方向に操作して、回転軸21を中心にドラム30を巻取り方向Y1に回転させることによって、ロック解除操作が可能になる。このとき、ロック位置Q2にあるラチェット部材50の係合アーム51は、ハウジングカバー70の複数の係合歯72のうち最初に出会う係合歯72の逃がし面72aに当接する。
ドラム30が巻取り方向Y1にさらに回転すると、リンク部材60は、係合アーム61が係合歯72の逃がし面72aを摺動しながら押圧される。このとき、ラチェット部材50は、ロック位置Q2からロック解除位置Q1への移動時に係合アーム53が板ばね54の弾性付勢力に抗して乗り越え部54aを乗り越えるように、回動軸50aを中心に図7中の反時計回り方向に回動する。
図8に示されるように、ドラム30が図7に示される状態から巻取り方向Y1にさらに回転すると、ラチェット部材50がロック解除位置Q1に復帰する。このとき、ラチェット部材50は、係合アーム53が板ばね54の第1係止部54bに摺接によって係止されるため、板ばね54によってロック解除位置Q1に保持される。ラチェット部材50がロック解除位置Q1に保持されることによって、ドラム30は巻取り方向Y1と巻出し方向Y2のいずれについても回転が許容されたロック解除状態になる。
従って、このドア保持機構40によれば、ロック状態におけるドラム30の巻取り方向Y1の回転については複数の係合歯72のいずれかがロック位置Q2にあるラチェット部材50に当該ラチェット部材50をロック解除位置Q1に移動させるように係合してロック解除状態を形成する。
このとき、ロック状態からロック解除状態への切り替えに要するドラム30の巻取り方向Y1の回転量は、ハウジングカバー70の隣接する2つの係合歯72の周方向Yの間隔と同じか或いはその間隔よりも小さい。このため、ロック解除のためのドラム30の巻取り方向Y1の回転量が少なくてすむ。ハウジングカバー70における係合歯72の数を増やすほどに、ロック解除状態を形成するためのドラム30の巻取り方向Y1の回転量をより小さくできる。
なお、ドア6を全閉位置P1から全開位置P2に向けて開方向に動かすときには、リンク部材60は、ハウジングカバー70の係合歯72に係合することにより、コイルばね63の弾性付勢力に抗して回動軸60aを中心に初期位置R1から図3中の時計回り方向に回動する。一方で、ラチェット部材50は、板ばね54によってロック解除位置Q1に保持された状態で動かないため、ハウジングカバー70の係合歯72にロックされることがない。その結果、ドラム30の巻出し方向Y2の回転が維持されて、ドア6を全閉位置P1から全開位置P2まで一度に開けることが可能になる。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記の保持装置10によれば、ユーザはドア6を全閉位置P1と全開位置P2との間の任意の中間位置P3で保持させたいときには、ドア6を中間位置P3から閉じるように操作して、ドラム30を巻取り方向Y1に回転させる。これにより、ドラム30の巻出し方向Y2の回転がロックされるロック状態を形成させることができる。
また、ユーザは任意の中間位置P3で保持されたドア6を開きたいときには、ドア6を中間位置P3から一旦閉じるように操作して、ドラム30を巻取り方向Y1に回転させる。これにより、ドラム30のロック状態を解除することができる。このとき、ドア6を全閉位置P1まで閉じることなくドラム30のロック状態を解除できるため、ドア6を全閉位置P1まで閉じる場合に比べて操作が簡単になる。また、ドラム30のロック状態やロック解除状態のために、スイッチ類やレバー類などの部材のようなドア6以外の要素を操作する必要がない。
従って、実施形態1によれば、ドア6を任意の中間位置P3で保持可能な保持装置10の操作性向上を図るのに有効な技術を提供することができる。
上記の保持装置10によれば、複数の係合歯72を有するハウジングカバー70と、ラチェット部材50及びリンク部材60を用いてドア保持機構40を構成することによって、ドア保持機構40の構造を簡素化することができる。この場合、複数の係合歯72に対してラチェット部材50及びリンク部材60を少なくとも1つずつ準備すれば足りる。
上記の保持装置10によれば、ハウジングカバー70の複数の係合歯72を、ラチェット部材50のロック及びロック解除のための手段に利用することに加えて、リンク部材60を初期位置R1から作動位置R2へと動かす手段にも利用することができる。このため、ドア保持機構40の部品点数を少なく抑えることができ、製品の低コスト及び軽量化についても有利である。
上記の保持装置10によれば、簡単な構造のコイルばね63の弾性付勢力を利用して、リンク部材60を作動位置R2から初期位置R1に復帰させることができる。
上記の保持装置10によれば、振動などの影響によってラチェット部材50がロック解除位置Q1とロック位置Q2との間で動くのをラチェット保持機構である板ばね54によって防ぐことができる。このとき、乗り越え部54aと第1係止部54bと第2係止部54cを有する板ばね54を使用することによって、ラチェット保持機構の構造を簡素化できる。
以下、上述の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図9に示されるように、実施形態2の保持装置110は、前述の保持装置10のドア保持機構40とは異なる構造のドア保持機構140を備えている点で、実施形態1と相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
図9及び図10に示されるように、ドア保持機構140は、ドア保持機構40に比べて、ラチェット部材50に代わるラチェット部材150と、板ばね54及びコイルばね63に代わるコイルばね163と、を備えている。
ラチェット部材150は、いずれもドラム30の回転面に沿って設けられたアーム部分である2つの係合アーム151,152を備える一方で、実施形態1のラチェット部材50に設けられている係合アーム53に相当する部位を備えていない。
このコイルばね163は、その一端部がラチェット部材150に固定され、その他端部がリンク部材60の係合アーム62に固定されている。即ち、ラチェット部材150及びリンク部材60は、コイルばね163を介して互いに引き合うように弾性付勢されている。
このため、このコイルばね163は、リンク部材60を初期位置R1に向けて弾性付勢するばね部材としての機能(実施形態1のコイルばね63の機能)と、ラチェット部材150をロック解除位置Q1及びロック位置Q2のそれぞれで保持するためのラチェット保持機構の機能(実施形態1の板ばね54の機能)を果たす。
次に、図10~図12を参照しながら、上記の保持装置10におけるドラム30のロック操作及びロック解除操作について説明する。
(通常状態)
図10に示されるように、ドア6がユーザによって例えば開方向に操作されているとき、ラチェット部材150は、ロック解除位置Q1においてコイルばね163の弾性付勢力によって係合アーム151がドラム30のブロック37に当接する。また、ラチェット部材150は、ロック解除位置Q1において、コイルばね163の弾性付勢力によって初期位置R1に配置されたリンク部材60の係合アーム62に係合アーム152が当接する。
このとき、ラチェット部材150の係合アーム151はハウジングカバー70の複数の係合歯72のいずれにも接触しない位置にあるため、ドラム30は巻取り方向Y1と巻出し方向Y2のいずれについても回転が許容された通常状態としてのロック解除状態にある。
(ロック操作)
図11に示されるように、ユーザがドア6の操作方向を例えば開方向から閉方向に切り替えて、回転軸21を中心にドラム30を巻取り方向Y1に回転させることによって、ロック操作が可能になる。このとき、初期位置R1にあるリンク部材60の係合アーム61は、ハウジングカバー70の複数の係合歯72のうち最初に出会う係合歯72の逃がし面72aに当接する。
ドラム30が巻取り方向Y1にさらに回転すると、リンク部材60は、係合アーム61が係合歯72の逃がし面72aを摺動しながら押圧され、コイルばね163の弾性付勢力に抗して回動軸60aを中心に図11中の反時計回り方向に回動する。これにより、リンク部材60は、係合アーム62によってラチェット部材150の係合アーム152を押圧するため、ラチェット部材150は、回動軸50aを中心に図11中の時計回り方向に回動する。
リンク部材60が作動位置R2に配置されると、ラチェット部材150がロック位置Q2に設定される。ラチェット部材150がロック位置Q2に保持されることによって、ドラム30の巻出し方向Y2の回転をロック可能なロック可能状態になる。
その後、ドア6がユーザによって開方向に操作されてドラム30が巻出し方向Y2に回転すると、図12に示されるように、ロック位置Q2にあるラチェット部材150の係合アーム151は、ハウジングカバー70の複数の係合歯72のうち最初に出会う係合歯72の停止面72bに当接してロックされる。これにより、ドラム30は巻出し方向Y2の回転がロックされたロック状態になる。
(ロック解除操作)
その後、ユーザがドア6を閉方向に操作して、回転軸21を中心にドラム30を巻取り方向Y1に回転させることによって、ロック解除操作が可能になる。このとき、コイルばね163の弾性付勢力によってリンク部材60が初期位置R1に復帰すると、このリンク部材60の係合アーム62によるラチェット部材150の係合アーム152のロックが外れて、ラチェット部材50は、回動軸50aを中心にロック位置Q2からロック解除位置Q1に向けて図12中の反時計回り方向に回動する。そして、ラチェット部材150がロック解除位置Q1に保持されることによって、ドラム30は巻取り方向Y1と巻出し方向Y2のいずれについても回転が許容されたロック解除状態になる。
上述の実施形態2によれば、コイルばね163が実施形態1のコイルばね63の機能と板ばね54の機能を兼務することによって、ドア保持機構140の部品点数を少なくできる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
図13に示されるように、実施形態3の保持装置210は、前述の保持装置10にロック解除機構280が設けられている点で、実施形態1と相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
ロック解除機構280は、保持装置10のハウジングカバー70に代えて使用されるものである。このロック解除機構280は、ドア6が任意の中間位置P3にあるときにドラム30の巻出し方向Y2の回転がロックされたロック状態において、ドラム30に作用する巻出し方向Y2(遠心方向)の巻出し荷重が基準値に達したときに当該ロック状態を解除する機能を有する。
この機能を達成するために、ロック解除機構280は、ドラム30に対して相対回転可能な円筒状の回転部材としてのカム部材281と、カム部材281を挟んでドラム30とは反対側にカム部材281に対向するように設けられた円筒状の固定カバー部材286と、複数のロック部材288と、を備えている。
図13に示されるように、カム部材281の軸方向Xの一方側の内周面282には、凹形状のカム面283が周方向Yに等間隔で複数設けられている。ロック部材288は、ボール288aと、ボール288aをカム部材281のカム面283に向けて弾性付勢する弾性部材としてのコイルばね288bと、によって構成されている。
なお、コイルばね288bを必要に応じて、他の種類のばねや、ゴム材料からなる部材などのような弾性部材に変更することもできる。
図14に示されるように、カム部材281の軸方向Xの他方側の内周面284には、実施形態1のハウジングカバー70の複数の係合歯72と同様の機能を果たす複数の係合歯285が設けられている。固定カバー部材286の底面には、複数のロック部材288のそれぞれをそれぞれが組み込むための複数の凹部287が周方向Yに等間隔で設けられている。
図15に示されるように、固定カバー部材286に設けられたロック部材288のボール288aは、コイルばね288bの弾性付勢力によってカム部材281のカム面283に嵌り込み径方向Zの外方に押し付けられるように構成されている。このため、ドラム30に作用する巻出し方向Y2の巻出し荷重Fが基準値を下回るときには、ボール288aがコイルばね288bの弾性付勢力にしたがってカム面283に係合する。このとき、固定カバー部材286にロックされたカム部材281が複数の係合歯285のいずれかとラチェット部材50との係合(図6参照)を利用してドラム30の巻出し方向の回転をロックする。
これに対して、図16に示されるように、ドラム30に作用する巻出し方向Y2の巻出し荷重Fが基準値に達したとき、即ちカム面283に対するボール288aの押し付け力に打ち勝つ荷重が生じたときには、ボール288aがコイルばね288bの弾性付勢力に抗してカム面283との係合を解除し、カム面283を乗り越えることができる。このとき、固定カバー部材286に対するロックが解除されたカム部材281がドラム30と巻出し方向Y2に一体回転可能になる。これにより、ドラム30の巻出し方向Y2のロック状態を解除できる。
上述の実施形態3によれば、任意の中間位置P3で保持されたドア6に対してユーザが開方向の過大な荷重を入力した場合でも、ロック解除機構280によってロック状態を解除することが可能になる。このため、ドア6への過大な荷重入力を想定して部品の強度を上げるような対策を要しない。
とりわけ、ドア6におけるケーブル部材11の係止点がユーザによる荷重の入力点から離れている構造の場合には、モーメントアーム長が長くなり、保持装置210に過大な荷重が作用し易いため、上記ロック解除機構280を用いるのが有効である。
上記のロック解除機構280によれば、カム面283を有する一方のカム部材281と、ボール288a及びコイルばね288bからなるロック部材288を有する他方の固定カバー部材286と、を使用して、ドラム30の巻出し方向Y2の回転のロック状態を解除することが可能になるため、ロック解除機構280の構造を簡素化できる。
また、固定カバー部材286の内部にロック部材288を組み込みことによって、ロック解除機構280を小型化でき、またロック部材288を専用の治具等を使用することなく固定カバー部材286の凹部287に組付けることが可能であり組付け作業性が良い。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、この実施形態3に特に関連する変更例として、上記のロック解除機構280に代えて、ラチェット部材50自体に既知のトルクリミッタを設け、ドラム30に作用する巻出し方向Y2の巻出し荷重Fが基準値に達したときにトルクリミッタが作動してラチェット部材50が自由に動くことできるような構造を採用することができる。
また、カム部材281のカム面283を固定カバー部材286側に設け、ロック部材288をカム部材281側に設ける構造を採用することもできる。
また、上記のロック解除機構280と同様の機構を実施形態2の保持装置110に追加した構造を採用することができる。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、ドラム30の巻取り方向Y1の回転に連動してリンク部材60がラチェット部材50,150を動かすリンク機構を用いて、ドラム30のロック状態及びロック解除状態を形成する場合について例示したが、ドラム30の巻取り方向Y1の回転動作を利用した構造であれば、上記のリンク機構とは別のリンク機構や、アクチュエータ等の駆動手段などを用いて、ドラム30のロック状態及びロック解除状態を形成するようにしてもよい。
上述の実施形態では、ドラム30にラチェット部材50,150とリンク部材60を1つずつ回動可能に設ける場合について例示したが、ラチェット部材50,150及びリンク部材60のそれぞれの数は1つに限定されるものではなく、必要に応じて適宜に設定可能である。また、ラチェット部材50,150とリンク部材60の少なくとも一方がスライド動作する構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、ハウジングカバー70の複数の係合歯72を、ラチェット部材50のロック及びロック解除のための手段と、リンク部材60を初期位置R1から作動位置R2へと動かす手段の両方に利用する場合について例示したが、これに代えて、リンク部材60を複数の係合歯72とは別の手段によって初期位置R1から作動位置R2へと動かすようにしてもよい。
上述の実施形態では、板ばね54やコイルばね163のようなばね部材を使用して、ラチェット部材50,150をロック解除位置Q1及びロック位置Q2のそれぞれで保持するためのラチェット保持機構を構成する場合について例示したが、これらのばね部材に代わる構造を採用することもできる。
例えば、ドラム30とラチェット部材50,150のいずれか一方に突起を設け、ドラム30とラチェット部材50,150のいずれか他方にこの突起を係止可能な係止溝をロック解除位置Q1及びロック位置Q2のそれぞれに対応して設ける構造を採用することができる。また、ラチェット部材50,150に既知のロータリーダンパを設け、ラチェット部材50,150がロータリーダンパの保持機能によってロック解除位置Q1及びロック位置Q2のそれぞれに保持され易い構造を採用することができる。
上述の実施形態では、保持装置10,110,210が車体1に取付けられ、ケーブル部材11の一端部11aがドア6に係止される場合について例示したが、これに代えて、保持装置10,110,210がドア6に取付けられ、ケーブル部材11の一端部11aが車体1に係止される構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、バックドア用の保持装置10,110,210について例示したが、車両用の他のドア、例えばバックドアに開閉可能に取付けられるガラスハッチ、車体の天井パネルに開閉可能に取付けられるチルトアップサンルーフ、車体の前部に開閉可能に取付けられるボンネット等のドアに、上記の保持装置10,110,210を適用することもできる。
1 車体
6 バックドア(車両ドア)
10,110,210 車両ドア用保持装置
11 ケーブル部材
11a 一端部
30 ドラム
40,140 ドア保持機構
50,150 ラチェット部材
52 係合アーム
54 板ばね(ラチェット保持機構)
54a 乗り越え部
54b 第1係止部
54c 第2係止部
60 リンク部材
63 コイルばね(ばね部材)
70 ハウジングカバー(カバー部材)
71 内周面
72 係合歯
163 コイルばね(ばね部材、ラチェット保持機構)
280 ロック解除機構
281 カム部材(回転部材)
283 カム面
286 固定カバー部材
288a ボール
288b コイルばね(弾性部材)
F 巻出し荷重
P1 全閉位置
P2 全開位置
P3 任意の中間位置
Q1 ロック解除位置
Q2 ロック位置
R1 初期位置
R2 作動位置
Y1 巻取り方向
Y2 巻出し方向
Y 周方向
Z 径方向

Claims (4)

  1. 車体と車両ドアのいずれか一方に回転可能に設けられるドラムと、
    上記ドラムに巻出し可能に巻取られ一端部が上記車体と上記車両ドアのいずれか他方に係止されるケーブル部材と、
    上記車両ドアを保持するためのドア保持機構と、
    を備え、
    上記ドア保持機構は、上記車両ドアが全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置にあるときに上記ドラムの巻取り方向の回転動作を利用して当該ドラムの巻出し方向の回転がロックされるロック状態を形成し、上記車両ドアが上記中間位置から上記全閉位置に至るまでの間における上記ドラムの巻取り方向の回転動作を利用して上記ロック状態を解除するように構成されており、
    上記ドア保持機構は、上記ドラムを覆うカバー部材と、上記ドラムにロック解除位置と上記ロック解除位置よりも径方向の外方に突出したロック位置との間で移動可能に設けられたラチェット部材と、上記ドラムの巻取り方向の回転時に上記ラチェット部材を上記ロック解除位置から上記ロック位置に移動させるリンク部材と、を備え、
    上記カバー部材には、上記ドラムの外周に沿った内周面と、上記内周面に周方向に離間して配置された複数の係合歯と、が設けられており、上記複数の係合歯はいずれも、上記リンク部材によって上記ロック位置に移動した上記ラチェット部材に対して係合可能であり、上記ドラムの巻出し方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材の同方向の回転を規制するように係合して上記ロック状態を形成し、上記ロック状態における上記ドラムの巻取り方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材を上記ロック解除位置に移動させるように係合してロック解除状態を形成するように構成されており、
    上記ドア保持機構は、上記ドラムの巻取り方向の回転時に上記カバー部材の上記複数の係合歯のいずれかが上記リンク部材に係合して当該リンク部材を初期位置から上記ラチェット部材を上記ロック位置に移動させる作動位置へと動かすように構成されており、
    上記ドア保持機構は、上記リンク部材を上記初期位置に向けて弾性付勢するばね部材を有する、車両ドア用保持装置。
  2. 車体と車両ドアのいずれか一方に回転可能に設けられるドラムと、
    上記ドラムに巻出し可能に巻取られ一端部が上記車体と上記車両ドアのいずれか他方に係止されるケーブル部材と、
    上記車両ドアを保持するためのドア保持機構と、
    を備え、
    上記ドア保持機構は、上記車両ドアが全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置にあるときに上記ドラムの巻取り方向の回転動作を利用して当該ドラムの巻出し方向の回転がロックされるロック状態を形成し、上記車両ドアが上記中間位置から上記全閉位置に至るまでの間における上記ドラムの巻取り方向の回転動作を利用して上記ロック状態を解除するように構成されており、
    上記ドア保持機構は、上記ドラムを覆うカバー部材と、上記ドラムにロック解除位置と上記ロック解除位置よりも径方向の外方に突出したロック位置との間で移動可能に設けられたラチェット部材と、上記ドラムの巻取り方向の回転時に上記ラチェット部材を上記ロック解除位置から上記ロック位置に移動させるリンク部材と、を備え、
    上記カバー部材には、上記ドラムの外周に沿った内周面と、上記内周面に周方向に離間して配置された複数の係合歯と、が設けられており、上記複数の係合歯はいずれも、上記リンク部材によって上記ロック位置に移動した上記ラチェット部材に対して係合可能であり、上記ドラムの巻出し方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材の同方向の回転を規制するように係合して上記ロック状態を形成し、上記ロック状態における上記ドラムの巻取り方向の回転については上記複数の係合歯のいずれかが上記ロック位置にある上記ラチェット部材に当該ラチェット部材を上記ロック解除位置に移動させるように係合してロック解除状態を形成するように構成されており、
    上記ラチェット部材を上記ロック解除位置及び上記ロック位置のそれぞれで保持するためのラチェット保持機構を備え、
    上記ラチェット保持機構は、上記ラチェット部材に設けられた係合アームに摺接する板ばねを備え、上記板ばねは、上記係合アームに向けて凸形状をなす乗り越え部と、上記乗り越え部を挟んで一方側に設けられた第1係止部と、上記乗り越え部を挟んで他方側に設けられた第2係止部と、を有し、
    上記ラチェット部材は、上記ロック解除位置において上記係合アームが上記板ばねの上記第1係止部に係止され、上記ロック位置において上記係合アームが上記板ばねの上記第2係止部に係止され、上記ロック解除位置と上記ロック位置との間の移動時に上記板ばねの弾性付勢力に抗して上記乗り越え部を乗り越えるように構成されている、車両ドア用保持装置。
  3. 上記ロック状態において上記ドラムに作用する巻出し方向の巻出し荷重が基準値に達したときに当該ロック状態を解除するロック解除機構を備える、請求項1または2に記載の車両ドア用保持装置。
  4. 上記ロック状態において上記ドラムに作用する巻出し方向の巻出し荷重が基準値に達したときに当該ロック状態を解除するロック解除機構を備え、
    上記ロック解除機構は、上記カバー部材を上記ドラムに対して相対回転可能な回転部材としたとき、上記回転部材と、上記回転部材を挟んで上記ドラムとは反対側に上記回転部材に対向するように設けられた固定カバー部材と、を備え、上記回転部材と上記固定カバー部材のいずれか一方に凹形状のカム面が設けられ、上記回転部材と上記固定カバー部材のいずれか他方に、ボールと、上記ボールを上記カム面に向けて弾性付勢する弾性部材と、が設けられており、
    上記ドラムに作用する上記巻出し荷重が上記基準値を下回るときには、上記ボールが上記弾性部材の弾性付勢力にしたがって上記カム面に係合して上記固定カバー部材にロックされた上記回転部材が上記複数の係合歯のいずれかと上記ラチェット部材との係合を利用して上記ドラムの巻出し方向の回転をロックし、上記ドラムに作用する上記巻出し荷重が上記基準値に達したときには、上記ボールが上記弾性部材の弾性付勢力に抗して上記カム面との係合を解除して上記回転部材が上記ドラムと巻出し方向に一体回転可能となる構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の車両ドア用保持装置。
JP2018200760A 2018-10-25 2018-10-25 車両ドア用保持装置 Active JP7028138B2 (ja)

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