JP2023084901A - 車両ドア用保持装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023084901000001
【課題】車両ドア用保持装置の構造の簡素化を図るのに有効な技術を提供する。
【解決手段】車両ドア用保持装置10は、回転ドラム20と、第1歯車22と、ロック切替機構部30と、を備え、ロック切替機構部30は、回転ギア41と、ラチェット51と、ロックリンク43と、トルク伝達切替部としてのトルクリミッター45と、を有し、ドア開操作時に回転ギア41からロックリンク43に伝達されるトルクをトルクリミッター45で遮断することによりラチェット51をアンロック位置R1に保持し、ドア保持操作時にトルクリミッター45で回転ギア41からロックリンク43にトルクを伝達することによりラチェット51をロック位置R2まで回動させて回転ドラム20をロック状態とし、このロック状態でドア閉方向のみの動きを許容するように構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両ドアを保持する車両ドア用保持装置に関する。
従来、ミニバンなどの車両では、車両後方にバックドアを全開するのに十分なスペースが確保できない状況や、ユーザが全開位置にあるバックドアに手が届きにくい状況等が発生し得る。そこで、このような状況に対処するために、ユーザがバックドアを全開位置と全閉位置との間の任意の中間位置で保持できる技術が望まれている。
下記の特許文献1には、この種の技術に関連する保持装置が開示されている。この保持装置は、概して、ケーブルを巻き取るための回転ドラムと、一端部が回転ドラムに係止され他端部がバックドアに係止されたケーブルと、回転ドラムをケーブル巻き取り方向に付勢するゼンマイばねと、回転ドラムの回転を制御する回転制御機構と、を備えている。
この保持装置によれば、バックドアを全開位置と全閉位置との間の任意の中間位置でいくらか閉じることによって、回転制御機構が一方向回転状態に設定される。これにより、回転ドラムのケーブル巻出し方向の回転が拘束されるため、ユーザはバックドアを中間位置で保持することが可能になる。また、バックドアを中間位置から全閉位置まで閉じることによって、回転制御機構が一方向回転状態から拘束解除状態に切り替わる。これにより、ユーザはバックドアを全閉位置から開操作することが可能になる。
特開2011-46280号公報
上記構成の保持装置において、回転制御機構には、開度保持用の第1ラチェットホイールと、第1ラチェットホイールのラチェット歯列に噛み合い可能な第1ラチェット爪と、ロック始動機構のための第2ラチェットホイールと、第2ラチェットホイールのラチェット歯列に噛み合い可能な第2ラチェット爪と、が設けられている。この回転制御機構は、ラチェットホイールとラチェット爪を2つずつ使用する必要があり、その構造が複雑になるという問題を抱えている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車両ドア用保持装置の構造の簡素化を図るのに有効な技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車両ドアを全閉位置と全開位置との間の中間位置で保持する車両ドア用保持装置であって、
上記車両ドアと車体のいずれか一方に回転可能に設けられ、ケーブル部材を介して上記車両ドアと上記車体のいずれか他方に連結される回転ドラムと、
上記回転ドラムに設けられ外周に係合歯を有する歯車と、
上記回転ドラムをその回転がロックされたロック状態とその回転のロックが解除されたアンロック状態とのいずれかに切り替えるロック切替機構部と、
を備え、
上記ロック切替機構部は、上記歯車と連動して回転する回転ギアと、上記歯車の上記係合歯との噛み合いを解除するアンロック位置と上記係合歯に噛み合うロック位置との間で回動可能なラチェットと、上記ラチェットを上記アンロック位置から上記ロック位置に向けて回動させるように作動するロックリンクと、上記回転ギアから上記ロックリンクへのトルクの伝達と遮断が可能なトルク伝達切替部と、を有し、
上記ロック切替機構部は、上記車両ドアを上記全閉位置から上記中間位置に向けて開くドア開操作時に上記回転ギアから上記ロックリンクに伝達されるトルクを上記トルク伝達切替部で遮断することにより上記ラチェットを上記アンロック位置に保持し、上記車両ドアを上記中間位置から上記全閉位置に向けて一時的に閉じるドア保持操作時に上記トルク伝達切替部で上記回転ギアから上記ロックリンクにトルクを伝達することにより上記ラチェットを上記ロック位置まで回動させて上記回転ドラムをロック状態とし、このロック状態でドア閉方向のみの動きを許容するように構成されている、車両ドア用保持装置、
にある。
上述の態様の車両ドア用保持装置において、ロック切替機構部は、回転ドラムをロック状態とアンロック状態とのいずれかに切り替える機能を有する。このロック切替機構部は、回転ドラムに設けられた歯車と連動して回転する回転ギアと、歯車の係合歯と噛み合い可能に回動するラチェットと、ラチェットを歯車の係合歯に噛み合うロック位置に向けて回動させるロックリンクと、回転ギアからロックリンクへのトルクの伝達と遮断を行うトルク伝達切替部と、を有する。
ロック切替機構部によれば、ユーザが車両ドアを全閉位置から中間位置に向けて開くとき、回転ギアからロックリンクに伝達されるトルクがトルク伝達切替部によって遮断されてロックリンクの作動が阻止されるため、ラチェットがアンロック位置に保持される。したがって、回転ドラムをアンロック状態に維持することができ、ユーザは車両ドアのドア開操作を継続して行うことができる。また、車両ドアを全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置で保持させたいときには、車両ドアを中間位置から一時的に閉じるように操作する。これにより、回転ギアからロックリンクにトルク伝達切替部によってトルクが伝達されてロックリンクが作動するため、ラチェットがロック位置に向けて回動する。したがって、回転ドラムをアンロック状態からロック状態に切り替えることができ、ユーザは車両ドアを任意の中間位置で一時的に保持できる。そして、回転ドラムのロック状態では車両ドアのドア閉方向のみの動きが許容されるため、車両ドアを逆方向に動かすドア開操作が阻止される。
ここで、上記構成のロック切替機構部によれば、車両ドアのドア保持操作時にラチェットを回動させるときのトリガとして、回転ギアとロックリンクとトルク伝達切替部を使用すればよい。このため、車両ドアを任意の中間位置で一時的に保持し保持後にドア閉方向のみの動きを許容する車両ドア用保持装置において、複数のラチェットや複数の回転ギアを使用する必要がなく、部品点数を少なく抑えることで構造が複雑になるのを防ぐことができる。
以上のごとく、上述の態様によれば、車両ドア用保持装置の構造の簡素化を図ることができる。
車体の後部を側方から視た図であって実施形態1にかかるバックドアが任意の中間位置にあるときの様子を示す側面図。 実施形態1の車両ドア用保持装置を模式的に示す図。 図2のIII-III線矢視断面図。 図1においてバックドアの全閉位置から全開位置に向かうドア開操作時の様子を示す側面図。 図4中の車両ドア用保持装置について図3に対応した断面図。 図1においてバックドアのドア保持操作時の様子を示す側面図。 図6中の車両ドア用保持装置について図3に対応した断面図。 図1においてバックドアの中間停止状態の様子を示す側面図。 図8中の車両ドア用保持装置について図3に対応した断面図。 図1においてバックドアの中間位置から全閉位置までのドア閉操作時の様子を示す側面図。 図10中の車両ドア用保持装置について図3に対応した断面図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の車両ドア用保持装置において、上記ロック切替機構部は、上記車両ドアの上記ドア開操作時に上記ロックリンクを係止するストッパーを有するのが好ましい。
この保持装置によれば、車両ドアのドア開操作時にストッパーによってロックリンクが係止されてロックリンクの作動が阻止される。これにより、トルク伝達切替部が過負荷状態となり回転ギアからロックリンクに伝達されるトルクが遮断されて、回転ギアがロックリンクとは独立して回転できるようになる。このため、ストッパーがロックリンクを係止する簡単な構造を利用してトルク伝達切替部を過負荷状態にすることができる。
上記の車両ドア用保持装置において、上記ロック切替機構部は、上記車両ドアを上記全閉位置まで閉じるドア閉操作時に上記ラチェットを上記ロック位置から上記アンロック位置に向けて回動させるキャンセルレバーを有するのが好ましい。
この保持装置によれば、車両ドアを全閉位置まで閉じるドア閉操作時にキャンセルレバーによってラチェットをロック位置からアンロック位置に向けて回動させることができ、回転ドラムをアンロック状態にすることができる。このため、車両ドアが全閉位置にあるときに回転ドラムがロック状態のままで車両ドアを再び開けるドア開操作が阻止されるのを防ぐことができる。
上記の車両ドア用保持装置において、上記回転ギアには、上記キャンセルレバーに係合可能なキャンセル部が設けられ、上記ラチェットには、上記キャンセルレバーに係合可能な係合部が設けられているのが好ましい。
この保持装置によれば、回転ギアの回転に伴ってキャンセル部と係合したキャンセルレバーがラチェットの係合部に係合することを利用して、ラチェットをロック位置からアンロック位置に向けて回動させることが可能になる。
以下、車体と車両後部のバックドアとの間に取付けられる、車両ドア用保持装置のより具体的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、この説明のための図面において、特にことわらない限り、車両前方を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示すものとする。また、車幅方向に相当する第1方向を矢印Xで示し、車長方向に相当する第2方向を矢印Yで示し、車高方向に相当する第3方向を矢印Zで示している。
(実施形態1)
図1に示されるように、車体1の後部2には、車両ドアとしてのバックドア6と、実施形態1の車両ドア用保持装置(以下、単に「保持装置」ともいう。)10と、が設けられている。
バックドア6は、回動軸7を介して全閉位置P1から中間位置(「半開位置」ともいう。)P3を経て全開位置P2までの間で回動可能な跳上げ式の車両ドアである。このバックドア6の回動動作によって、最後列シート3の後方のラゲッジルーム4を開閉することができる。ラゲッジルーム4は、その後方がバックドア6によって区画され、その両側が左右のピラートリム5によって区画されている。
このバックドア6は、右端部及び左端部のそれぞれが、既知の油圧式のダンパステー8によって車体1の後部2に連結されている。このため、ユーザによるバックドア6の開閉操作がダンパステー8によってアシストされるようになっている。例えば、ユーザがバックドア6から中間位置P3で手を離したとき、バックドア6が自重で全閉位置P1に向けて動くのをダンパステー8によって防ぐことができる。また、このダンパステー8によれば、ユーザがバックドア6を中間位置P3から全開位置P2に向けて跳ね上げるのに要する力を軽減できる。
図1に示されるように、保持装置10は、車体1に取り付けられている。この保持装置10は、全閉位置P1から全開位置P2までの間の任意の中間位置P3でケーブル部材25を介してバックドア6を保持する機能を有する。ケーブル部材25は、金属製の素線を複数組み合わせたワイヤロープとして構成されている。必要に応じて、ワイヤロープをベルトや巻尺のような部材に変更することもできる。なお、保持装置10は、車体1の骨格部分に直に固定されてもよいし、或いは車体1の骨格部分に内装材を介して間接的に固定されてもよい。
(保持装置の構造)
図2及び図3に示されるように、保持装置10は、車体1に固定されるケース10aと、ケース10aの開口部を塞ぐカバー10b(図3を参照)と、を備えている。ケース10aには、回転ドラム20と、ロック切替機構部30と、を含む複数の構成要素が収容されている。
(回転ドラムの構造)
図2に示されるように、回転ドラム20は、ケース10aに第1方向Xに延びるように設けられた軸部20aを中心に第1回転方向A1或いは第2回転方向A2に回転可能な回転体として構成されている。この回転ドラム20は、巻取り及び巻出しが可能なケーブル部材25によってバックドア6に連結されている。この回転ドラム20は、いずれも同軸であり且つ一体化されたリール部21と、第1歯車22と、第2歯車23と、を有する。このため、回転ドラム20のリール部21は、第1歯車22及び第2歯車23と一体的に回転するようになっている。
リール部21は、回転方向A1,A2の外周にケーブル部材25のための巻取り面を有し、回転ドラム20が軸部20aを中心に回転することによって、ケーブル部材25の巻取り及び巻出しが可能とされた部位である。このリール部21について、第1回転方向A1がケーブル部材25の巻出し方向であり、第2回転方向A2がケーブル部材25の巻取り方向である。このリール部21は、バネ部材24によってケーブル部材25の巻取り方向である第2回転方向A2に常時に弾性付勢されている。
第1歯車22は、ラッチ機構50のラチェット51に対応して設けられたラチェット用の歯車であり、この第1歯車22には、その全周にわたって複数の係合歯22aが設けられている。複数の係合歯22aはいずれも、径方向の仮想線に対して傾いた方向に延びる傾斜形状をなしている。図2では、便宜上、一部の係合歯22aの記載を省略している。
第2歯車23には、その全周にわたって複数の係合歯23aが設けられている。図2では、便宜上、一部の係合歯23aの記載を省略している。本実施形態では、第2歯車23が第1歯車22よりも小径である場合について例示している。
(ロック切替機構部の構造)
図2に示されるように、ロック切替機構部30は、トリガ機構40と、ラッチ機構50と、を備えている。このロック切替機構部30は、回転ドラム20をその回転がロックされたロック状態とその回転のロックが解除されたアンロック状態とのいずれかに切り替える機能を果たす。
(トリガ機構の構造)
トリガ機構40は、回転ドラム20の回転時のトルクをラッチ機構50に伝達することによって、回転ドラム20がロック状態になるようにラッチ機構50を作動させるトリガとなるように構成されている。このトリガ機構40は、回転ギア41と、ロックリンク43と、トルクリミッター45と、を備えている。
回転ギア41は、軸部41aを中心に第1回転方向B1或いは第2回転方向B2に回転可能な回転体として構成されている。この回転ギア41について、第1回転方向B1がケーブル部材25の巻出し方向であり、第2回転方向B2がケーブル部材25の巻取り方向である。回転ギア41の軸部41aは、ケース10aから第1方向Xに延びている(図3を参照)。
回転ギア41には、その全周にわたって複数の係合歯41bが設けられている。図2では、便宜上、一部の係合歯41bの記載を省略している。複数の係合歯41bは、回転ドラム20の第2歯車23の複数の係合歯23aと噛み合う。このため、回転ギア41は、第2歯車23を駆動ギアとしたとき、この第2歯車23によって駆動される被動ギアとなる。したがって、回転ギア41は、回転ドラム20の回転時にこの回転ドラム20と一体回転する第1歯車22と連動して回転する。
回転ギア41には、第1方向Xの片面から延出したキャンセル部としてのキャンセルピン42が設けられている。キャンセルピン42は、回転ギア41の回転に伴ってその周方向位置が変化し、これにより後述のキャンセルレバー57に係合可能とされている。
ロックリンク43は、回転ドラム20をロック状態に設定するためのものであり、後述のラチェット51をアンロック位置からロック位置に向けて回動させるように作動する。このロックリンク43は、回転ギア41の軸部41aと同心の軸部45aを有し、この軸部45aを中心に第1回転方向B1或いは第2回転方向B2に回転可能なリンク部材として構成されている。このロックリンク43は、軸部45aから回転ギア41の径方向外方へ延出した延出形状を有し、その延出先端部に係合ピン44を備えている。また、このロックリンク43は、トルクリミッター45を介して回転ギア41と連結されている。
トルクリミッター45は、回転ギア41からロックリンク43へのトルクの伝達と遮断が可能なトルク伝達切替部として構成されている。このトルクリミッター45によれば、低負荷状態では回転ギア41からロックリンク43にトルクが伝達されるのに対して、過負荷状態になると回転ギア41からロックリンク43に伝達されるトルクが遮断される。すなわち、回転ギア41において第1回転方向B1或いは第2回転方向B2に作用するトルクが基準値を下回るときに回転ギア41とロックリンク43が一体回転する。これに対して、当該トルクが基準値を超えたときに、トルクリミッター45の機能にしたがって回転ギア41とロックリンク43が相対回転可能な状態になる。
なお、トルクリミッター45の構造は特に限定されるものではないが、一例として、回転体としてのロータと、このロータがオイルを介して回転自在となるように収容されるステータと、を有する既知の構造の回転式オイルダンパーを採用することができる。このオイルダンパーの具体的な構造については、例えば、特開2001-234962号公報に開示の回転式オイルダンパーの構造を参照することができる。
また、上記の回転式オイルダンパーに代わる、トルクリミッター45の別例の構造として、コイルスプリングを利用したスプリング式の構造、第1歯車と第2歯車との間に介在するボール部材が過負荷時に離脱する構造、電磁クラッチの制御によって過負荷時に第1歯車と第2歯車を切り離すような構造などのように既知の過負荷保護構造を適宜に利用することもできる。
ロックリンク43は、その第2回転方向B2の回動がストッパー10cによって阻止されるようになっている。ストッパー10cは、カバー10bから第1方向Xに延出している(図3を参照)。
(ラッチ機構の構造)
図2に示されるように、ラッチ機構50は、回転ドラム20の回転をロックするロック状態と回転ドラム20の回転を許容するアンロック状態とのいずれかに設定する機能を有する。このラッチ機構50は、ラチェット51と、このラチェット51に連結されたトーションスプリング56と、キャンセルレバー57と、を備えている。
ラチェット51は、第2方向Yについて回転ドラム20と対向する位置に隣接して設けられている。このラチェット51は、軸部51aを中心に、アンロック位置(後述の「アンロック位置R1」に相当する位置)と係合歯22aに噛み合うロック位置(後述の「ロック位置R2」に相当する位置)との間で、ロック方向C1或いはアンロック方向C2に回動可能に構成されている。このラチェット51の軸部51aは、ケース10aから第1方向Xに延びている(図3を参照)。
ラチェット51は、係止爪52と、第1係合アーム53と、第2係合アーム54と、を備えている。
係止爪52は、ラチェット51に回転ドラム20の第1歯車22の複数の係合歯22aに係合可能となるように設けられている。係止爪52が係合歯22aに係合することによって回転ドラム20の回転がロックされたロック状態になる。これに対して、係止爪52が係合歯22aに係合しないことによって回転ドラム20の回転のロックが解除されたアンロック状態になる。
係止爪52は、トーションスプリング56によってロック方向C1とアンロック方向C2のいずれか一方向に弾性付勢されるように構成されている。このとき、トーションスプリング56の他端部56bと第3方向Zに延びる仮想線Lとの位置関係によって、係止爪52がトーションスプリング56から受ける弾性付勢方向が切り替わるようになっている。
ここで、トーションスプリング56は、その一端部56aがケース10aに取り付けられ、その他端部56bが係止爪52に取り付けられたバネ部材である。トーションスプリング56の一端部56aを固定点としたとき、この固定点である一端部56aとラチェット51の軸部51aとを直線状に結ぶ線が仮想線Lとなる。
ラチェット51は、仮想線L上にトーションスプリング56の一端部56aがあるときに中間位置に配置される。トーションスプリング56の他端部56bが仮想線Lよりも図2中の右側のロック領域D2にあるとき、ラチェット51の係止爪52はトーションスプリング46からロック方向C1の弾性荷重を受ける。これにより、係止爪52が係合歯22aに係合して回転ドラム20がロック状態になる。これに対して、トーションスプリング56の他端部56bが仮想線Lよりも図2中の左側のアンロック領域D1にあるとき、ラチェット51の係止爪52はトーションスプリング56からアンロック方向C2の弾性荷重を受ける。これにより、係止爪52が係合歯22aに係合することがなく回転ドラム20がアンロック状態になる。
ラチェット51の第1係合アーム53は、ロックリンク43の係合ピン44に係合可能となるように構成されている。ロックリンク43が軸部45aを中心に第1回転方向B2に回動して、このロックリンク43の係合ピン44が第1係合アーム53に係合することで、軸部51aを中心にラチェット51をロック方向C1に回動させることができる。
ラチェット51の第2係合アーム54には、後述のキャンセルレバー57に係合可能な係合部である係合ピン55が設けられている。キャンセルレバー57が第2係合アーム54の係合ピン55に係合することで、軸部51aを中心にラチェット51をアンロック方向C2に回動させることができる。このため、キャンセルレバー57は、バックドア6を全閉位置P1まで閉じるドア閉操作時にラチェット51を後述のロック位置R2からアンロック位置R1に向けて回動させる機能を有する。
このように、第1係合アーム53と第2係合アーム54はともに、ラチェット51を駆動するのに利用される。このとき、ロックリンク43とキャンセルレバー57はともに、ラチェット51を駆動するためのトリガとなる。
図2に示されるように、キャンセルレバー57は、第3方向Zについてロックリンク43とラチェット51との間に設けられている。このキャンセルレバー57は、第1係合アーム58及び第2係合アーム59を有し、軸部57aを中心に回動可能に構成されている。このキャンセルレバー57の軸部57aは、ケース10aから第1方向Xに延びている(図3を参照)。
第1係合アーム58は、キャンセルレバー57が軸部57aを中心に図2中の右回り方向に回動するときに、ラチェット51の第2係合アーム54に設けられている係合ピン55に係合可能となるように構成されている。このときの第1係合アーム58の右回りの回動は、回転ギア41の第1回転方向B2の回転時に、この回転ギア41に設けられているキャンセルピン42からキャンセルレバー57の第2係合アーム59が押圧荷重を受けることによって生じるようになっている。
なお、図2及び図3には、保持装置10を構成する複数の要素の具体的な形状及び配置関係について示しているが、これら複数の要素の形状や配置関係はあくまで例示的なものであり、必要に応じて適宜に変更することが可能である。
次に、図2、図4~図11を参照しながら、バックドア6の開閉時の上記構成の保持装置10の動作について説明する。
(ドア開操作)
図4には、ユーザがバックドア6を手指で把持して全閉位置P1から中間位置P3(図1を参照)まで開くドア開操作時の様子が示されている。このとき、バックドア6の開操作がダンパステー8によってアシストされ、このバックドア6の動きに応じて保持装置10の回転ドラム20からケーブル部材25が引き出される。
図5に示されるように、保持装置10の回転ドラム20は、バックドア6のドア開操作に連動して、ケーブル部材25をバネ部材24の弾性付勢力に抗して巻き出しつつ、軸部20aを中心に第1回転方向A1に回転する。また、このときの回転ドラム20の動きに連動して、回転ギア41は軸部41aを中心に第1回転方向B1に回転する。
このとき、ロックリンク43は、回転ギア41と一体的に回動しようとするが、ストッパー10cに係合することによって回動が阻止され停止状態になる。すなわち、ストッパー10cは、バックドア6のドア開操作時において回転ギア41の回転に伴ってロックリンク43に係合してこのロックリンク43が作動するのを阻止する機能を果たす。そして、停止状態のロックリンク43に対して回転ギア41が第1回転方向B1に回転しようとして過負荷状態になるため、回転ギア41からロックリンク43へのトルクの伝達がトルクリミッター45によって遮断される。これにより、ロックリンク43と回転ドラム20との連動が解除されることになる。
このように、バックドア6を全閉位置P1から中間位置P3に向けて開くドア開操作時に回転ギア41からロックリンク43に伝達されるトルクをトルクリミッター45で遮断してロックリンク43の作動を阻止することによりラチェット51をアンロック位置に保持することができる。その結果、ユーザはバックドア6を任意の中間位置P3までドア開操作を継続することが許容される。
(ドア保持操作)
図6には、ユーザがバックドア6のドア開操作の途中でバックドア6の動きを停止させるドア保持操作時の様子が示されている。ユーザは、このドア保持操作を行うときには、先ず任意の中間位置P3でバックドア6のドア開操作を一旦中止する。そして、ユーザは、バックドア6をダンパステー8のアシスト力に抗して、中間位置P3よりもドア閉側に僅かに移動した位置である中間位置P3’に向けてバックドア6を押し戻すドア閉操作を行う。このとき、バックドア6の動きに応じて保持装置10の回転ドラム20からケーブル部材25が僅かに引き戻される。
図7に示されるように、保持装置10の回転ドラム20は、バックドア6のドア閉操作に連動して、ケーブル部材25をバネ部材24の弾性付勢力にしたがって巻き戻しつつ軸部20aを中心に第2回転方向A2に回転する。また、このときの回転ドラム20の動きに連動して、回転ギア41は軸部41aを中心に第2回転方向B2に回転する。
ロックリンク43は、回転ギア41と一体的に第2回転方向B2に回動するため、ストッパー10cとの係合が解除される。したがって、回転ギア41からロックリンク43へのトルクの伝達がトルクリミッター45によって遮断されない。このとき、ロックリンク43は、回転ギア41の第2回転方向B2の回転に伴って、第1位置Q1(図7中の二点鎖線で示される位置を参照)から第2位置Q2(図7中の実線で示される位置を参照)まで回動する。
ラチェット51の第1係合アーム53は、第1位置P1にあるロックリンク43の係合ピン44に係合する。そして、第1係合アーム53は、ロックリンク43が第1位置Q1から第2位置Q2に向けて回動することでトーションスプリング56の弾性付勢力に抗し押圧される。このため、ラチェット51は、ロックリンク43が第1位置Q1から第2位置Q2まで回動することに連動して、軸部51aを中心にアンロック位置R1(図7中の二点鎖線で示される位置を参照)からロック位置R2(図7中の実線で示される位置を参照)に向けてロック方向C1に回動する。
このように、バックドア6を中間位置P3から全閉位置P1に向けて一時的に閉じるドア保持操作時にトルクリミッター45で回転ギア41からロックリンク43にトルクを伝達することによりラチェット51をロック位置であるロック位置R2に向けて回動させることができる。
ラチェット51は、ロック位置R2に向けてロック方向C1に回動するとき、トーションスプリング56の他端部56bがアンロック領域D1(図2を参照)から仮想線Lを越えてロック領域D2(図2を参照)に達することで、トーションスプリング56からロック方向C1の弾性付勢力を受ける。このため、ラチェット51は、係止爪52が係合歯22aに係合するロック位置R2まで速やかに回動する。その結果、回転ドラム20がロック状態になるため、ユーザは、バックドア6を中間位置P3から中間位置P3’までワンプッシュで動かす簡単な操作を利用して、バックドア6を中間位置P3’で一時的に保持することができる。
上述のことから、ロックリンク43の第1位置Q1とラチェット51のアンロック位置R1はいずれも、回転ドラム20をアンロック状態とするための位置である。これに対して、ロックリンク43の第2位置Q2とラチェット51のロック位置R2はいずれも、回転ドラム20をロック状態とするための位置である。
(中間停止時操作)
図8には、バックドア6が中間位置P3’で一時的に保持された中間停止状態の様子が示されている。この中間停止状態では、バックドア6のドア閉操作が許容される一方で、バックドア6のドア開操作は阻止される。
図9に示される保持装置10において、バックドア6のドア閉操作に連動して回転ドラム20が軸部20aを中心に第2回転方向A2に回転するときには、ラチェット51の係止爪52が回転ドラム20側の複数の係合歯22aを順番に乗り越えるように動くことによって、回転ドラム20の第2回転方向A2の回転が許容される。これは、前述のように、複数の係合歯22aがいずれも傾斜形状をなしているからである。
ラチェット51は、係止爪52がトーションスプリング56の弾性付勢力に抗して1つの係合歯22aを乗り越えるときに一時的にアンロック方向C2に僅かに回動し、その後にロック方向C1に回動して別の係合歯22aに係合する。そして、ラチェット51は、バックドア6のドア閉操作を継続する間はこのような動きを繰り返す。このため、バックドア6は、その中間停止時においてドア閉方向のみの動きが許容される。なお、ユーザは、バックドア6のドア閉操作を途中で止めて停止させたいときには、前述のドア保持操作を行えばよい。
図9に示される保持装置10において、バックドア6のドア開操作に連動して回転ドラム20が軸部20aを中心に第1回転方向A1に回転しようとしても、ラチェット51の係止爪52と回転ドラム20側の係合歯22aとの噛み合いは解除されない。また、ラチェット51がロック位置R2にあるため、ロックリンク43はこのラチェット51に係合することができず回動してもラチェット51に干渉しない状態、所謂「空振りの状態」となる。このため、回転ドラム20のロック状態が維持されることになり、バックドア6は、その中間停止時においてドア開方向の動きが阻止される。
上述のように、本実施形態の保持装置10は、バックドア6を任意の中間位置P3’で一時的に保持した後は、バックドア6のドア閉方向である一方向のみの動きを許容する構造、所謂「ワンウェイ構造」を有している。このため、保持装置10は、任意の中間位置P3’で保持されたバックドア6が風等の外力を受けることによって、回転ドラム20がロック状態からアンロック状態に切替わり、バックドア6がドア開方向に開くのを防ぐことができるという利点を有する。
(ドア閉操作)
図10には、ユーザがバックドア6を手指で把持して中間位置P3’から全閉位置P1まで閉じるドア閉操作時の様子が示されている。このとき、バックドア6の動きに応じて保持装置10の回転ドラム20にケーブル部材25が引き戻される。
図11に示されるように、保持装置10の回転ドラム20は、バックドア6のドア閉操作に連動して、ケーブル部材25をバネ部材24の弾性付勢力にしたがって巻き戻しつつ軸部20aを中心に第2回転方向A2に回転する。また、このときの回転ドラム20の動きに連動して、回転ギア41は軸部41aを中心に第2回転方向B2に回転する。
ここで、回転ギア41のキャンセルピン42は、バックドア6が全閉位置P1に到達する直前でキャンセルレバー57の第2係合アーム59に干渉するように設けられている。このとき、キャンセルレバー57の第1係合アーム58は、ラチェット51の第2係合アーム54に設けられている係合ピン55に係合する。そして、バックドア6が全閉位置P1に到達するまで回転ギア41が第2回転方向B2に回転し続けることで、ラチェット51は、キャンセルレバー57を介してアンロック方向C2に回動してアンロック位置R1に復帰する。これにより、ラチェット51の係止爪52と回転ドラム20側の係合歯22aとの噛み合いが解除されて、回転ドラム20がアンロック状態になる。
このように、ラチェット51は、回転ギア41の回転に伴ってキャンセルピン42と係合したキャンセルレバー57がラチェット51の係合ピン55に係合することを利用して、ロック位置R2からアンロック位置R1に向けて回動する。
また、このラチェット51は、トーションスプリング56の他端部56bがロック領域D2(図2を参照)から仮想線Lを越えてアンロック領域D1(図2を参照)に達することで、トーションスプリング56からアンロック方向C2の弾性付勢力を受ける。このため、ラチェット51がアンロック位置R1に保持され、回転ドラム20をアンロック状態に維持できる。その結果、全閉位置P1にあるバックドア6の次回のドア開操作が可能な状態になる。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記の保持装置10において、ロック切替機構部30は、回転ドラム20をロック状態とアンロック状態とのいずれかに切り替える機能を有する。このロック切替機構部30は、回転ドラム20に設けられた歯車22と連動して回転する回転ギア41と、歯車22の係合歯22aと噛み合い可能に回動するラチェット51と、ラチェット51を歯車22の係合歯22aに噛み合うロック位置に向けて回動させるロックリンク43と、回転ギア41からロックリンク43へのトルクの伝達と遮断を行うトルクリミッター45と、を有する。
ロック切替機構部30において、ユーザがバックドア6を全閉位置P1から中間位置P2に向けて開くとき、回転ギア41からロックリンク43に伝達されるトルクがトルクリミッター45によって遮断されてロックリンク43の作動が阻止されるため、ラチェット51がアンロック位置R1に保持される。したがって、回転ドラム20をアンロック状態に維持することができ、ユーザはバックドア6のドア開操作を継続して行うことができる。
また、ロック切替機構部30において、バックドア6を全閉位置P1と全開位置P2との間の任意の中間位置P3’で保持させたいときには、バックドア6を中間位置P3から一時的に閉じるように操作する。これにより、回転ギア41からロックリンク43にトルクリミッター45によってトルクが伝達されてロックリンク43が作動するため、ラチェット51がロック位置R2に向けて回動する。したがって、回転ドラム20をアンロック状態からロック状態に切り替えることができ、ユーザはバックドア6を任意の中間位置P3’で一時的に保持できる。そして、回転ドラム20のロック状態でバックドア6のドア閉方向のみの動きが許容されるため、バックドア6を逆方向に動かすドア開操作が阻止される。
ここで、上記構成のロック切替機構部30によれば、バックドア6のドア保持操作時にラチェット51を回動させるときのトリガとして、回転ギア41とロックリンク43とトルクリミッター45を使用すればよい。このため、バックドア6を任意の中間位置P3’で一時的に保持し保持後にドア閉方向のみの動きを許容するワンウェイ構造を有する保持装置10において、複数のラチェットや複数の回転ギアを使用する必要がなく、部品点数を少なく抑えることで構造が複雑になるのを防ぐことができる。
従って、上述の実施形態1によれば、車両ドア用保持装置10の構造の簡素化を図ることができる。
上記構成のロック切替機構部30によれば、バックドア6のドア開操作時にストッパー10cによってロックリンク43が係止されてロックリンク43の作動が阻止される。これにより、トルクリミッター45が過負荷状態となり回転ギア41からロックリンク43に伝達されるトルクが遮断されて、回転ギア41がロックリンク43とは独立して回転できるようになる。このため、ストッパー10cがロックリンク43を係止する簡単な構造を利用してトルクリミッター45を過負荷状態にすることできる。
上記構成のロック切替機構部30によれば、バックドア6を全閉位置P1まで閉じるドア閉操作時にキャンセルレバー57によってラチェット51をロック位置R2からアンロック位置R2に向けて回動させることができ、回転ドラム20をアンロック状態にすることができる。このため、バックドア6が全閉位置P1にあるときに回転ドラム20がロック状態のままでバックドア6を再び開けるドア開操作が阻止されるのを防ぐことができる。
上記構成のロック切替機構部30によれば、回転ギア41の回転に伴ってキャンセルピン42と係合したキャンセルレバー57がラチェット51の係合ピン55に係合することを利用して、ラチェット51をロック位置R2からアンロック位置R1に向けて回動させることが可能になる。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、回転ギア41の回転を利用してキャンセルレバー57を作動させてラチェット51をロック位置R2からアンロック位置R1に動かすキャンセル構造について例示したが、これに代えて、回転ギア41の回転とは関係なく独立してユーザが操作可能な機械式のキャンセルレバーを利用してラチェット51をアンロック位置R1に動かすようなキャンセル構造や、ユーザの操作に伴って作動するアクチュエータを利用してラチェット51をアンロック位置R1に動かすようなキャンセル構造などを適宜に採用することもできる。
上述の実施形態では、保持装置10が車体1に取付けられ、ケーブル部材25の一端部11aがバックドア6に係止される場合について例示したが、これに代えて、保持装置10がバックドア6に取付けられ、ケーブル部材25の一端部11aが車体1に係止されるような構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、バックドア用の保持装置10について例示したが、車両用の他のドア、例えばバックドアに開閉可能に取付けられるガラスハッチ、車体1の天井パネルに開閉可能に取付けられるチルトアップサンルーフ、車体1の前部に開閉可能に取付けられるボンネット等のドアに、上記の保持装置10の構造を適用することもできる。
1 車体
6 バックドア(車両ドア)
10 車両ドア用保持装置(保持装置)
10c ストッパー
20 回転ドラム
22 第1歯車(歯車)
22a 係合歯
25 ケーブル部材
30 ロック切替機構部
41 回転ギア
42 キャンセルピン(キャンセル部)
43 ロックリンク
45 トルクリミッター(トルク伝達切替部)
51 ラチェット
55 係合ピン(第2係合部)
57 キャンセルレバー
P1 全閉位置
P2 全開位置
P3,P3’ 中間位置
R1 アンロック位置
R2 ロック位置

Claims (4)

  1. 車両ドアを全閉位置と全開位置との間の中間位置で保持する車両ドア用保持装置であって、
    上記車両ドアと車体のいずれか一方に回転可能に設けられ、ケーブル部材を介して上記車両ドアと上記車体のいずれか他方に連結される回転ドラムと、
    上記回転ドラムに設けられ外周に係合歯を有する歯車と、
    上記回転ドラムをその回転がロックされたロック状態とその回転のロックが解除されたアンロック状態とのいずれかに切り替えるロック切替機構部と、
    を備え、
    上記ロック切替機構部は、上記歯車と連動して回転する回転ギアと、上記歯車の上記係合歯との噛み合いを解除するアンロック位置と上記係合歯に噛み合うロック位置との間で回動可能なラチェットと、上記ラチェットを上記アンロック位置から上記ロック位置に向けて回動させるように作動するロックリンクと、上記回転ギアから上記ロックリンクへのトルクの伝達と遮断が可能なトルク伝達切替部と、を有し、
    上記ロック切替機構部は、上記車両ドアを上記全閉位置から上記中間位置に向けて開くドア開操作時に上記回転ギアから上記ロックリンクに伝達されるトルクを上記トルク伝達切替部で遮断することにより上記ラチェットを上記アンロック位置に保持し、上記車両ドアを上記中間位置から上記全閉位置に向けて一時的に閉じるドア保持操作時に上記トルク伝達切替部で上記回転ギアから上記ロックリンクにトルクを伝達することにより上記ラチェットを上記ロック位置まで回動させて上記回転ドラムをロック状態とし、このロック状態でドア閉方向のみの動きを許容するように構成されている、車両ドア用保持装置。
  2. 上記ロック切替機構部は、上記車両ドアの上記ドア開操作時に上記ロックリンクを係止するストッパーを有する、請求項1に記載の車両ドア用保持装置。
  3. 上記ロック切替機構部は、上記車両ドアを上記全閉位置まで閉じるドア閉操作時に上記ラチェットを上記ロック位置から上記アンロック位置に向けて回動させるキャンセルレバーを有する、請求項1または2に記載の車両ドア用保持装置。
  4. 上記回転ギアには、上記キャンセルレバーに係合可能なキャンセル部が設けられ、上記ラチェットには、上記キャンセルレバーに係合可能な係合部が設けられている、請求項3に記載の車両ドア用保持装置。
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