JP7028027B2 - Co2を吸収して炭素に分解する方法、及びco2吸収材 - Google Patents

Co2を吸収して炭素に分解する方法、及びco2吸収材 Download PDF

Info

Publication number
JP7028027B2
JP7028027B2 JP2018067823A JP2018067823A JP7028027B2 JP 7028027 B2 JP7028027 B2 JP 7028027B2 JP 2018067823 A JP2018067823 A JP 2018067823A JP 2018067823 A JP2018067823 A JP 2018067823A JP 7028027 B2 JP7028027 B2 JP 7028027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sio
carbon
heating
absorbed
crucible
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018067823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019178026A (ja
Inventor
次郎 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2018067823A priority Critical patent/JP7028027B2/ja
Publication of JP2019178026A publication Critical patent/JP2019178026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7028027B2 publication Critical patent/JP7028027B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/151Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions, e.g. CO2

Description

本発明は、COを吸収して炭素に分解する方法、及びCO吸収材に係るものであり、詳しくは、KO・SiO系化合物であるnKO・SiOにCOを吸収させて加熱し、炭素に分解する方法、及び、この方法に用いられるCO吸収材に関する。
近年、大気中のCOは増加の一途を辿っており、これが地球温暖化の一因であると言われて久しい。簡便な方法で大気中のCOをC(炭素)に分解することができれば、工業材料や燃料等の炭素源として使用することができ、工業的にも極めて有利であるが、単一の化学物質を用いてCOの吸収と分解の両方を簡便に行い、COをCに分解する具体的な方法はこれまでに報告されていない。
例えば、特許文献1には、アルカリ元素の炭酸化物及び/又はアルカリ土類元素の炭酸化物を、水ガラス又はアルカリ珪酸化物と混合し、この混合物を非酸化性雰囲気中で700℃以上1600℃以下に加熱することで、炭酸化物から遊離炭素を製造する方法が開示されている。また、特許文献2には、水ガラスと、アルカリ元素の炭酸化物及び/又はアルカリ土類元素の炭酸化物を混合した混合物をシリカアルミナ系セラミックス焼結体の表面に塗布し、非酸化性雰囲気中で700℃以上1600℃以下に加熱して、膜状の遊離炭素を製造する方法が開示されている。
これらの方法に関して、生石灰CaOは効率良くCOを吸収して炭酸カルシウムCaCOを生成することから、特許文献1や特許文献2では、このような方法を利用することで、トータルとしてCOをCに転化することができるとし、また、CaOのかわりにNaOを用いることでも同様であるとしている(特許文献1の段落0008、0009、特許文献2の段落0009、0010を参照)。つまり、これらの方法によれば、アルカリ珪酸化物を用いることで、COを吸収させて得られた炭酸化物から炭素を分離することが可能であることから、結果的にCOを炭素に分解できることになる。
しかしながら、これら特許文献1及び2の方法では、アルカリ珪酸化物として珪酸ナトリウムであったり、水ガラス(珪酸ナトリウムの水溶液)を用いて、炭酸化物と混合し、非酸化性雰囲気中で所定の温度に加熱するが、珪酸ナトリウムや水ガラスが加熱により一旦全て溶融し、炭酸化物等と一体化してしまうため、繰り返しの使用が困難であるといった問題がある。また、COの回収と分解を繰り返すと、珪酸ナトリウム自身に析出した炭素が触媒毒として作用し、反応回数に制限がある点でも改良の余地がある。更には、これらの方法では、炭素源としてアルカリ元素の炭酸化物やアルカリ土類元素の酸化物を必要とするが、CaOやNaOは強アルカリ化合物であり、なかでも、NaOに代表されるアルカリ金属の酸化物は非常に不安定であって、装置を構成する各種材質とも反応し易い。加えて、使用する化学物質を少なくしたり、COの回収と分解をなるべく簡便に済ますことができる方が、当然のことながら経済的にも有利である。
一方、特許文献3には、導電性マイエナイト化合物にCOを吸着させ、それを加熱してCOに還元する方法が開示されている。また、特許文献4には、ジルコニウム含有酸化セリウムとCOを加熱下で接触させ、化学量論反応によってCOへ還元する方法が開示されている。しかしながら、これらの方法では、COを分解して得られる生成物はCOであり、炭素自体を得るには、更に還元工程が必要となる。勿論、COは各種合成反応の原料として有用ではあるが、生成物がCであればより直接的に熱エネルギー源として利用できるので、より好ましいと言える。
特開2015-187059号公報 特開2017-048101号公報 特開2012-025636号公報 特許第5858926号公報
そこで、本発明者らは、単一の化学物質を用いて、COの吸収と炭素への分解の両方を行うことができる方法について鋭意検討を行った。その結果、アルカリ珪酸化物のなかでもKO・SiO系化合物であるnKO・SiOを用いることで、上記課題を解決できることを見出した。加えて、このnKO・SiOであれば、先の特許文献1や特許文献2に記載の方法における加熱温度よりも低い温度で炭素への分解を行うことができると共に、その加熱により炭素はnKO・SiOに析出するのではなく、nKO・SiOから分離した状態で回収され、いわゆる触媒被毒の問題がなく、しかも、そのnKO・SiOは、珪酸ナトリウムや水ガラスの場合のように溶融一体化されずに形状変化が抑えられることから、nKO・SiOを何度も繰り返して使用することができることを併せて見出し、本発明を完成させた。
したがって、本発明の目的は、単一の化学物質を用いて、COの吸収と炭素への分解の両方を行うことができ、しかも、反応効率を落とさずに、かつ溶融一体化することが無く、COの吸収と炭素への分解を繰り返すことができる方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、このような方法に用いられるCO吸収材を提供することにある。
すなわち、本発明の要旨は次の通りである。
(1)COを含んだCO含有ガスをnが3.4~5.4のnKO・SiOに接触させて、COを吸収させる工程Aと、該nKO・SiOを非酸化性雰囲気中で500℃以上1000℃以下に加熱してCOを炭素に分解し、nKO・SiOから分離された状態で炭素を回収する工程Bとを有することを特徴とする、COを吸収して炭素に分解する方法。
(2)COを吸収したnKO・SiOが装入される収容体と、装入されたnKO・SiOと対向する位置に配される蓋体とを備えた反応装置を用いて、該nKO・SiOを500℃以上1000℃以下に加熱してCOを炭素に分解すると共に、収容体と蓋体との間に温度勾配を形成して、収容体に比べて低温側である蓋体に炭素を析出させて回収する、(1)に記載の方法。
(3)前記nKO・SiOから分離された状態で炭素を回収する工程Bの後、再び、該nKO・SiOにCOを吸収させる工程Aと、非酸化性雰囲気中で500℃以上1000℃以下に加熱して炭素を回収する工程Bとを繰り返すようにする、(1)又は(2)に記載の方法。
(4)(1)~(3)のいずれかに記載の方法に用いられて、nが3.4~5.4のnKO・SiOからなるCO吸収材。
本発明によれば、KO・SiO系化合物であるnKO・SiOを単独で用いて、COの吸収と炭素への分解を行うことができる。しかも、反応効率を落とさずに、COの吸収と炭素への分解を繰り返すことができると共に、従来法に比べて、COから炭素への分解をより低温度で行うことが可能になる。このように、簡便な方法によりCOの吸収と炭素への分解を繰り返して行うことができることから、炭素源として使用できる炭素をCOの有効利用によって効率良く製造することができるようになる。
図1は、KO-SiOの2成分系相平衡状態図である。 図2は、本発明により炭素を回収するのに用いられる反応装置の一例を示した模式説明図である。 図3は、本発明により炭素を回収するのに用いられる反応装置の他の一例を示した模式説明図である。 図4は、NaO-SiOの2成分系相平衡状態図である。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明は、COを含んだCO含有ガスをKO・SiO系化合物であるnKO・SiO(n=3.4~5.4)に接触させて、COを吸収させる工程Aと、このnKO・SiOを非酸化性雰囲気中で500℃以上1000℃以下に加熱して、COを炭素に分解し、nKO・SiOから分離された状態で炭素を回収する工程Bとを有して、COを吸収して炭素に分解する方法に関する。
本発明で使用するKO・SiO系化合物について、図1には、KO-SiOの2成分系相平衡状態図が示されている。また、図4には、参考として、先の特許文献1や特許文献2に記載の従来法で使用する珪酸ナトリウム(NaO・SiO系化合物)について、NaO-SiOの2成分系相平衡状態図が示されている。これらの状態図から分かるように、従来法で使用されるNaO・SiO系化合物は、Na成分の比率が大きい高アルカリ比である方が高融点であるのに対して、本発明で使用するKO・SiO系化合物は、K成分の比率が大きい高アルカリ比でも低融点であるという特徴を有する。なお、図1及び図4において各化合物の組成を示す横軸は、いずれもアルカリ元素のモル分率を表すものである。
O・SiO系化合物であるnKO・SiOは、COの吸収という観点から高アルカリ比のものが有利であり、また、本発明のような反応が起こり易くするという観点から、低融点であるのが有利である。つまり、後者については未だ推測の域を出ないが、反応の際にnKO・SiOが溶融状態になれば、もしくは、融点近くの温度となれば、酸素イオン(O2-)の移動が容易となって反応が進み易く、また、電導度も大きくなるため、Oが離脱した後にエレクトロン(e)が拡散して、炭素(C)の生成が起こり易くなると考えられる。そのため、同じ反応温度であれば、融点が低い化合物である方が有利である。このような理由から、本発明では、KO・SiO系化合物であるnKO・SiOを用いたところ、特許文献1や特許文献2に記載の従来法のように、水ガラスやアルカリ珪酸化物と共にCaOやNaOを使用しなくても、nKO・SiO単独でCOを吸収させることができ、そのnKO・SiOを加熱することでCOを炭素(C)に分解できて、しかも、nKO・SiOから分離された状態で炭素が回収できることを新たに見出した。
このnKO・SiOについては、上述したように、CO吸収の観点から高アルカリ比の化合物であるのがよく、また、吸収したCOを加熱により炭素に分解する反応が進み易いといった観点から、nが3.4~5.4のnKO・SiOを用いるようにする。好ましくは、nが4~4.8のnKO・SiOであり、最も好ましくは4.4KO・SiOである。なお、係数nはSiOに対するKOの比を表す正の数である。
また、このnKO・SiOは、気体吸収性に優れる方が望ましいことから、その形状については、塊状のものよりは粉末状であるか又は粒状のものであるのがよい。好ましくは、個々の粒子の粒径が0.1μm~5mm程度であるのがよく、より好ましくは1μm~1mmであるのがよい。なお、粒径を小さくし過ぎると粉砕の過程で不純物が混入することなどが懸念されるため、粉砕したとしても1μm程度までとするのがよい。ただし、nKO・SiOの粒径や形状については特に制限されない。
本発明の方法では、先ず、COを含んだCO含有ガスをnKO・SiOに接触させて、COを吸収させる(工程A)。ここで、CO含有ガスをnKO・SiOに接触させる手段については特に制限されない。例えば、大気中のCOをnKO・SiOに吸収させる場合には、CO吸収材として用いるnKO・SiOを大気中に一定時間放置するようにしてもよい。また、CO含有ガスとしては、空気のほか、例えば、石炭、重油、天然ガス等を燃料とする火力発電所や、製造所のボイラー、コークスで酸化鉄を還元する製鉄所の高炉等から排出されるような排ガスを用いることもできる。この場合、例えば、排ガスの出入り口を有した密閉容器内にCO吸収材であるnKO・SiOを入れておき、この密閉容器内に排ガスを送り込み流通させて、nKO・SiOにCOを吸収させることができる。
ところで、KO・SiO系化合物であるnKO・SiOがCOを吸収することは、一般的には知られていない。そのメカニズムは不明であるが、COを吸収することにより、nKO・SiOのKOの一部が、KCO類似の構造を有する化合物へ変化するのではないかと推測している。
次に、COを吸収させたnKO・SiOは、非酸化性雰囲気中、500℃以上1000℃以下で加熱して、COを炭素に分解させる(工程B)。この加熱の際には、生成した炭素の酸化を防止するために、非酸化性雰囲気とする必要がある。非酸化性雰囲気としては、例えば、アルゴン雰囲気等の不活性ガスの雰囲気や窒素雰囲気等を挙げることができる。ちなみに、使用する非酸化性ガスの純度としては、一般的なガスボンベの純度、例えば、99.99%程度で十分である。この純度があれば、加熱する際に用いる加熱炉などの一般的な加熱装置に収容される反応装置内において、生成した炭素が酸化することを実質的に無視することができる。また、非酸化性ガスの流量としては特に制限はなく、経済的な観点から少量でよい。加熱による反応装置内での圧力の上昇・破損を防ぐ目的から、ガスフロー系にて本発明を実施する場合は、排気管から非酸化性ガスが逆流しない流量であればよい。この流量として、例えば、数10mL~数10L/分程度、好ましくは、100mL~2L/分程度の流量を示すことができる。
また、加熱温度については、炭素を生成させるために500℃以上が必要である。KO-SiOの2成分系化合物であるnKO・SiOは、先に示した図1の状態図から分かるように、4.4KO・SiOが相図の谷の位置に相当し、高アルカリであるにも関わらず、各成分の気化が生じ難く組成が安定である。この4.4KO・SiOの融点が最も低く(645℃)、この組成に近いn=3.4~5.4のnKO・SiOであれば、仮に各成分の気化が生じても低融点の4.4KO・SiOに組成が近づく変化が優勢である。結果、大きく組成変動することが無く、少なくとも500℃の温度での加熱により、吸収したCOを炭素に分解させることができる。その際、COを炭素に分解する反応効率を高める観点から、好ましくは、600℃以上で加熱するのがよい。一方で、加熱温度が高くなれば反応効率を高める点では有利であるが、1000℃より高くなると、nKO・SiOの溶融一体化が急速に進行するので再使用には粉砕等の手間が必要となってしまう。そのため、好ましくは750℃以下であるのがよく、この温度であればnKO・SiOの状態はほとんど変化せず、多数回使用しても粉末が軽く凝結した多孔体構造を維持することができるので、そのままの状態で再使用することができる。なお、n=3.4~5.4のnKO・SiOは工業製品としてはもちろん、試薬としてもほとんど市販されていないため、主な入手方法は合成に依らざるを得ない。
また、加熱時の昇温速度については特に制限がなく、例えば、一般に使用される通常の加熱炉の昇温速度である1~40℃/分を選択でき、好ましくは、10~20℃/分であるのがよい。更には、最高温度到達後の保持時間も特に制限はない。経済的な観点から短時間の保持時間を選択して、例えば、1~180分、好ましくは、10~60分程度で十分である。最高温度到達後の冷却速度についても同様に制限されず、最高到達温度での保持時間が終了した後、直ちに加熱を止めて、装置の自然冷却に任せてよく、もし、装置の構造上から冷却速度に制約があれば、それに従ってよい。
本発明の方法により、COを吸収したnKO・SiOから炭素(C)が生成する反応メカニズムについては未だ明らかになっていないが、今のところ以下のように推測される。
O・SiO系化合物であるnKO・SiOは最大量の酸素原子を有しており、還元物質としては作用できない。したがって、反応の進行に還元物質は関与しておらず、nKO・SiOは触媒として作用すると考えられる。また、前述したように、nKO・SiOがCOを吸収すると、nKO・SiOのKOの一部が、KCO類似の構造を有する化合物へ変化するのではないかと推測している。このことから、加熱中の推測されるメカニズムとしては、KCO類似の化合物中の酸素原子がnKO・SiO中を拡散し、その結果、炭素(C)が取り残されるというものである。なお、このメカニズムでは酸素原子が酸素分子として溶融状態のnKO・SiOから離脱せねばならないが、今のところ、この現象が確認できているわけではなく、推定である。ただ、このメカニズムから推測すると、500℃未満ではnKO・SiO中の酸素拡散速度が十分でなく、したがって、本発明では、加熱温度は500℃以上が必要であると考えられる。また、1000℃より高温ではnKO・SiOの溶融一体化が急速に進行することは、上述したとおりである。
また、本発明では、COを吸収したnKO・SiOを非酸化性雰囲気中で加熱すると、分解した炭素はnKO・SiOに析出されるのではなく、nKO・SiOから分離した状態で回収することができる。加えて、nKO・SiOは、CO分解のための加熱によって、それ自身が全て溶融してしまうのではなく、せいぜい粉末状のものが粒子同士で結合する程度に抑えられる。これらに関し、特に、前者についてはメカニズムが未だ十分に解明されていないが、炭素はわずかにプラスに帯電している可能性があるものの、nKO・SiOは融点が低いのでOが離脱した後のエレクトロン(e)が十分に拡散し、nKO・SiO表面は中性電位となり、両者の間に電気的な吸引力は作用せず、結果、微細な生成炭素は系内で低温部分に自然に移動すると推測している。また、後者については、本組成のnKO・SiOが相図の谷付近に位置しており、nKO・SiO自身の融点低下はこれ以上生じ難く、また、CO吸収により生成すると考えられるKCO類似の化合物についても、KCOの融点が891℃であることから、1000℃以下では溶融一体化は進行しないと考えている。
そのため、COから分解された炭素を回収するにあたり、本発明では特に制限されないが、分解した炭素を効率良く回収する観点から、好ましくは、COを吸収したnKO・SiOが装入される収容体と、装入されたnKO・SiOと対向する位置に配される蓋体とを備えた反応装置を用いるようにするのがよい。すなわち、収容体に装入されたnKO・SiOを500℃以上1000℃以下に加熱してCOを炭素に分解するが、その際、収容体に比べて蓋体が低温となるように、収容体と蓋体との間に温度勾配を形成して、低温側である蓋体に炭素を析出させて回収することができる。
図2には、上記のような反応装置を使った炭素回収の一例が示されている。この例は、坩堝本体2とこの坩堝本体2の上端開口部を閉塞する坩堝上蓋3とを有した坩堝4を用いたものであり、坩堝本体2がnKO・SiO(K2O・SiO2系化合物)1の装入される収容体として使用され、坩堝上蓋3が炭素を析出させる蓋体として使用される。すなわち、坩堝本体2には、予め、大気中に放置するなどしてCOを吸収させたKO・SiO系化合物1が装入される。COを吸収したKO・SiO系化合物1は、坩堝4ごと反応容器5に入れられ、この反応容器5の上端開口部は容器蓋6で閉塞されて、反応装置9が構成される。また、反応容器5には、不活性ガスや窒素等を導入するガス導入管7とガス排気管8とが備え付けられており、反応容器5内を非酸化性雰囲気で維持することができるようになっている。
そして、この反応装置9を使って、坩堝4が収容された反応容器5の底側を加熱炉等の加熱装置10で加熱し、坩堝本体2に装入されたKO・SiO系化合物1を500℃以上1000℃以下にしてCOを炭素に分解する。その際、まわりが加熱装置10で取り囲まれていない坩堝上蓋3側が坩堝本体2側に比べて低温となるため、分解された炭素は、坩堝4内でKO・SiO系化合物1と対向する位置に配された坩堝上蓋3の内面に析出する。
また、図3には、反応装置の別の例が示されている。この例では、坩堝上蓋3を用いない点で先の図2の反応装置9と違いがあり、図3に係る反応装置19では、容器蓋6が炭素を析出させる蓋体として使用される。すなわち、この反応装置19の場合には、少なくとも、KO・SiO系化合物1が装入されて収容体として使用される坩堝本体2の全体が加熱装置10で取り囲まれるようにして反応容器5を加熱し、COを炭素に分解する。その際、まわりが加熱装置10で取り囲まれていない容器蓋6側が坩堝本体2側に比べて低温となるため、分解された炭素は、反応容器5内でKO・SiO系化合物1と対向する位置に配された容器蓋6の内面に析出する。なお、図3の例では、反応容器5にガス導入管7やガス排気管8が備え付けられていないが、このような場合には、予め反応容器5内を不活性ガスや窒素等で置換して、非酸化性雰囲気に維持されるようにすればよい。
本発明における方法では、炭素がnKO・SiOに析出するのではなく、nKO・SiOから分離した状態で回収され、しかも、CO分解のための加熱によっても、そのnKO・SiOの形状変化は抑えられることから、一旦、炭素を回収した後、再び、そのnKO・SiOにCOを吸収させる工程Aと、非酸化性雰囲気中で500℃以上1000℃以下に加熱して炭素を回収する工程Bとを繰り返して行うようにしてもよい。その際、炭素はnKO・SiOに析出しないため、いわゆる触媒被毒の問題がなく、反応効率を落とさずに、COの吸収と炭素への分解を何度も繰り返すことが可能であり、nKO・SiOを効率良く使用することができる。
また、本発明においては、CaO、NaO等のアルカリ元素の酸化物やアルカリ土類元素の酸化物をnKO・SiOと共に用いるようにしてもよい。すなわち、nKO・SiOは、それ単独でCOの吸収と炭素への分解を行うことができるが、CaOやNaO等を併用することを妨げるものではない。CaOやNaO等を併用する場合でも、炭素はnKO・SiOから分離した状態で回収され、また、COを分解させる加熱によってもnKO・SiOがCaOやNaO等と溶融一体化はほとんど進行せず、特にCaO併用の場合には、形状変化が抑えられる。
本発明の方法によって得られた炭素は、工業材料や燃料等として用いられる通常の炭素源として使用することができる。特に、本発明によれば、簡便な方法でCOの吸収と炭素への分解を繰り返して行うことができることから、COの有効活用と地球温暖化対策を同時に達成できる点で有意義なものであると言える。
以下、実施例等に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの内容に制限されるものではない。
(実験例1:発明例)
4.4KO・SiOは一般には市販されておらず、以下の工程により合成した。
市販の水酸化カリウム(粒状の特級試薬)とケイ砂(SiO)(200~300メッシュ)を、KO:SiO比が4.4:1となり、水酸化カリウムとケイ砂が反応して4.4KO・SiOが生成した場合に約20gとなる量を各々秤量し、上部内径が約36mm、深さが約36mmのニッケルルツボに装入した。これをニッケルルツボごと内径約41mm、深さ約115mmの石英ルツボへ入れた。石英ルツボにアルミナ製の蓋をし、Ar雰囲気の加熱炉で1050℃まで10℃/分で昇温し、30分間保持後、室温まで自然冷却した。冷却後、ニッケルルツボの中にはほぼ無色透明の均一なガラス状物質が生成していた。この生成物の質量減少を測定すると、水酸化カリウムが完全に脱水し、ケイ砂と反応して4.4KO・SiOが生成した場合の質量減少と一致し、4.4KO・SiOが生成したことが確認された。
ニッケルルツボにはテーパーが付いているが、ニッケルルツボを伏せて底を軽く叩くと生成したガラス状の4.4KO・SiOを取り出すことができた。4.4KO・SiOのニッケルルツボとの接触部分は、所々わずかに薄い黄色を帯びていたので、この部分をステンレス製のスクレーパーで削り落とし、無色の4.4KO・SiO塊を得た。この塊をアルミナ乳鉢にて1mm以下に粉砕し、そのうちの約10gを坩堝本体2と坩堝上蓋3とを有する坩堝(シリカアルミナルツボ)4の坩堝本体2へ装入した。
上記シリカアルミナルツボを加熱炉へ入れ、乾燥空気を2L/分で流しながら、10℃/分で昇温して700℃とし、その温度で12時間保持した後、室温まで自然冷却した。この酸化処理により、4.4KO・SiO粉中の有機物及び炭素を完全除去した。また、これによって4.4KO・SiO粉は完全に無水物となったと考えられる。
上記で得られた約10gの4.4KO・SiOを坩堝本体2に入れた状態で、真空デシケータ内に入れ、真空デシケータを真空排気した後、100%濃度のCOガスを導入して、室温で4.4KO・SiOに100%濃度のCOガスを約15時間接触させた。その結果、このようなCO接触処理により4.4KO・SiOは約23%の質量増加が認められた。
上記のようにしてCOを吸収させた4.4KO・SiO(K2O・SiO2系化合物)1が装入された坩堝本体2を坩堝上蓋3で蓋をし、これを石英ガラスからなる反応容器5に入れて、反応容器5の上端開口部を容器蓋6で塞いで、図2に示したような反応装置9を準備した。そして、この反応容器5の底側部分を加熱炉(加熱装置)10に入れ、反応容器5のガス導入管7とガス排気管8を使ってアルゴンガスを流通させながら、10℃/分で加熱炉10を昇温して坩堝本体2を600℃に加熱し、30分間保持する加熱処理を行った。次いで、加熱炉10による加熱を止めて反応容器5内を自然冷却した後、反応容器5から坩堝4を取り出したところ、シリカアルミナ多孔体板からなる坩堝上蓋3の内面が黒く変色して、黒色物が析出していた。
この坩堝上蓋3の内面を熱水で洗浄したところ、粉状の黒色物が分離して熱水表面に浮上したので、これを濾過分離し、更に、加熱した純水で洗浄して、乾燥させた。乾燥した粉状の黒色物を燃焼赤外線吸収法で炭素分析したところ、ほぼ100%の炭素であった。この実験系内の炭素源は先のCO接触処理で4.4KO・SiOが吸収したCOしかなく、COがCに還元されたと考えられる。また、その際に、回収された炭素量から、4.4KO・SiOが吸収したCOのCへの転化効率は5%程度であった。
一方、坩堝本体2に装入された4.4KO・SiOは、粒子同士の結合は認められたものの、加熱処理によって一旦全て溶融し再固化したような状態ではなく、多孔体形状が維持されていた。また、全体的に加熱処理前と同じ白色であり、黒色物の析出は確認されなかった。そこで、特に手を加えることなく、そのまま先に行ったCO接触処理と加熱処理を同様にして繰り返し、COの吸収とCへの分解の一連の処理を合計12回実施した。その結果、いずれも坩堝上蓋3の内面でのCの析出が確認され、各々の加熱処理において4.4KO・SiOが吸収したCOのCへの転化効率は3%程度以上を維持できた。坩堝本体2内の4.4KO・SiOは形状、色ともに、最初の処理の時と変わりはなかった。
(実験例2:発明例)
COガス吸収後の炭素を生成させる加熱処理の際の加熱温度を500℃としたこと以外は、実験例1と同様の実験を行った。本実験では、回収された炭素量から、4.4KO・SiOが吸収したCOのCへの転化効率は3%程度であった。また、実験後の4.4KO・SiOは、実験例1の場合と同様に、粒子同士の結合は認められたものの、加熱処理によって一旦全て溶融し再固化したような状態ではなく、多孔体形状が維持されていた。更には、全体的に加熱処理前と同じ白色であり、黒色物の析出は確認されなかった。
(実験例3:発明例)
COガス吸収後の炭素を生成させる加熱処理の際の加熱温度を1000℃としたこと以外は、実験例1と同様の実験を行った。本実験では、回収された炭素量から、4.4KO・SiOが吸収したCOのCへの転化効率は5.5%程度であった。また、実験後の4.4KO・SiOは、粒子同士の結合は認められたものの、加熱処理によって一旦全て溶融し再固化したような状態ではなく、多孔体形状が維持されていた。しかし、全体的にわずかに収縮が認められた。更には、全体的に加熱処理前と同じ白色であり、黒色物の析出は確認されなかった。
(実験例4:発明例)
実験例1と同様に1mm以下の4.4KO・SiO粉末を調整した後、4.4KO・SiO粉末10gと、市販の塊状のCaO試薬(純度99.9%以上)をアルミナ乳鉢で粉砕したCaO粉末3gとを、アルミナ乳鉢にて混合した。その後、実験例1と同様の実験を行ったところ、CO接触処理により、4.4KO・SiOとCaOの混合粉末全体で約25%の質量増加が認められた。また、混合粉末が吸収したCOのCへの転化効率は6%程度であった。
(比較例1)
COガス吸収後の炭素を生成させる加熱処理の際の加熱温度を450℃としたこと以外は、実験例1と同様の実験を行った。本実験では、炭素はほとんど回収できず、4.4KO・SiOが吸収したCOのCへの転化効率は1%以下と推定された。また、実験後の4.4KO・SiOは、粒子同士の結合は無く、ほぼ加熱前の粉末状のままであった。更には、全体的に加熱処理前と同じ白色であり、黒色物の析出は確認されなかった。
(比較例2)
COガス吸収後の炭素を生成させる加熱処理の際の加熱温度を1050℃としたこと以外は、実験例1と同様の実験を行った。本実験後の4.4KO・SiOは、加熱処理によって一旦全て溶融し、再固化した状態であり、そのままではCOの再吸収を実施できない状態であった。ただ、色調は、全体的に加熱処理前と同じ白色であり、黒色物の析出は確認されなかった。また、そのままでは再使用できないものの、4.4KO・SiOが吸収したCOのCへの転化効率は5.5%程度であった。
1:nKO・SiO(K2O・SiO2系化合物)、2:坩堝本体、3:坩堝上蓋、4:坩堝、5:反応容器、6:容器蓋、7:ガス導入管、8:ガス排気管、9,19:反応装置、10:加熱装置。

Claims (4)

  1. COを含んだCO含有ガスをn=4.4のnKO・SiOに接触させて、COを吸収させる工程Aと、該nKO・SiOを非酸化性雰囲気中で500℃以上1000℃以下に加熱してCOを炭素に分解し、nKO・SiOから分離された状態で炭素を回収する工程Bとを有することを特徴とする、COを吸収して炭素に分解する方法。
  2. COを吸収したnKO・SiOが装入される収容体と、装入されたnKO・SiOと対向する位置に配される蓋体とを備えた反応装置を用いて、該nKO・SiOを500℃以上1000℃以下に加熱してCOを炭素に分解すると共に、収容体と蓋体との間に温度勾配を形成して、収容体に比べて低温側である蓋体に炭素を析出させて回収する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記nKO・SiOから分離された状態で炭素を回収する工程Bの後、再び、該nKO・SiOにCOを吸収させる工程Aと、非酸化性雰囲気中で500℃以上1000℃以下に加熱して炭素を回収する工程Bとを繰り返すようにする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. CO を含んだCO 含有ガスを吸収させることができるCO 吸収材であって、
    n=4.4のnK O・SiO からなり、
    CO を含んだCO 含有ガスを接触させてCO を吸収させることができると共に、CO を吸収した状態において非酸化性雰囲気中で500℃以上1000℃以下に加熱することで、吸収したCO を炭素に分解して、該CO 吸収材から分離された状態で炭素を回収することができる、CO 吸収材。
JP2018067823A 2018-03-30 2018-03-30 Co2を吸収して炭素に分解する方法、及びco2吸収材 Active JP7028027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018067823A JP7028027B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 Co2を吸収して炭素に分解する方法、及びco2吸収材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018067823A JP7028027B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 Co2を吸収して炭素に分解する方法、及びco2吸収材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019178026A JP2019178026A (ja) 2019-10-17
JP7028027B2 true JP7028027B2 (ja) 2022-03-02

Family

ID=68277745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018067823A Active JP7028027B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 Co2を吸収して炭素に分解する方法、及びco2吸収材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7028027B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021069963A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 日本製鉄株式会社 二酸化炭素分解装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002282685A (ja) 2001-03-28 2002-10-02 Toshiba Corp 炭酸ガス吸収材および燃焼装置
JP2015187059A (ja) 2014-03-11 2015-10-29 新日鐵住金株式会社 炭酸化物からの遊離炭素製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002282685A (ja) 2001-03-28 2002-10-02 Toshiba Corp 炭酸ガス吸収材および燃焼装置
JP2015187059A (ja) 2014-03-11 2015-10-29 新日鐵住金株式会社 炭酸化物からの遊離炭素製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019178026A (ja) 2019-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2633579C9 (ru) Способы обработки летучей золы
KR20080108543A (ko) 태양 전지 및 다른 용도를 위한 규소 제조 방법
CN106906359A (zh) 从硅酸盐矿物收取锂
KR20130041180A (ko) 2개-염-기반 열분해 공정을 포함하는 이산화탄소 격리 방법
RU2451057C2 (ru) Способ и устройство для получения энергии
JP5140835B2 (ja) 高純度シリコンの製造方法
US20110236291A1 (en) System for producing silicon with improved resource utilization
JP2018131351A (ja) 大気中co2を回収して炭素を分離する方法
JP7027672B2 (ja) 溶融スラグ処理方法、メソポーラスシリカ製造方法、及びシリカ製造方法
EP1437326B1 (en) Method for producing silicon
US8623319B2 (en) Process for directly producing sulfur trioxide and sulfuric acid using gypsum as raw material
JP7028027B2 (ja) Co2を吸収して炭素に分解する方法、及びco2吸収材
Okutani Utilization of silica in rice hulls as raw materials for silicon semiconductors
Cheng et al. Experimental and theoretical studies on the adsorption characteristics of Si/Al-based adsorbents for lead and cadmium in incineration flue gas
CN105836706A (zh) 一种热态铝渣联合水蒸气反应制备氢气的方法
JPH0531488B2 (ja)
EP3554998B1 (en) Process for the production of commercial grade silicon
KR100653046B1 (ko) 화학반응 촉매에 의한 황화수소 제거방법
JP6790955B2 (ja) 炭酸化物からの遊離炭素製造法
JP7083125B2 (ja) 溶融スラグ処理方法、シリカ原料製造方法、ゾル状液製造方法、及びシリカ製造方法
JP7035725B2 (ja) アルカリ珪酸化物の再生方法及びco2の回収・分解方法
JP2019085303A (ja) シリコンの製造方法及び製造装置
JP7265156B2 (ja) Co2を吸収して炭素に分解する方法
JP4724830B2 (ja) 二酸化炭素の還元方法
JP7265157B2 (ja) Co2を吸収して炭素に分解する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220131

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7028027

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151