JP7027130B2 - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキ倍力装置に関する。
乗用車等の自動車のブレーキシステムにおいて、運転者によるブレーキ操作の入力を所定の比率で倍力して大きな出力を発生するブレーキ倍力装置が用いられている。ブレーキ倍力装置は、運転者によるブレーキ操作の入力を入力軸で受け、かかる入力を倍力して出力軸から出力させる。かかる出力軸がマスタシリンダのピストンを押圧することで、マスタシリンダ内に液圧が発生する。このマスタシリンダの液圧によりブレーキシリンダがブレーキ力を発生して、各車輪にブレーキがかけられる。このようにして、運転者のペダル踏力が低減される。
ブレーキ倍力装置は、互いに結合されるフロントシェル及びリヤシェルと、リヤシェルに対して進退自在に配設されたバルブボディとを備えている。フロントシェルとリヤシェルとから形成される空間はダイヤフラムにより定圧室と変圧室とに区画され、定圧室と変圧室との間に圧力差を生じさせることでバルブボディが進退動し、ブレーキ倍力装置が作動する。フロントシェルとリヤシェルとの結合部には所定の結合強度及び気密性が要求される。
例えば、特許文献1には、フロントシェルとリヤシェルとの結合部において、フロントシェルとリヤシェルとの間にシール部材としてダイヤフラムの外周ビード部を挟持させ、フロントシェルの開口端の周縁部をカシメることで、結合強度及び気密性を保証する構成が開示されている。
特開2006-123907号公報
ここで、フロントシェルの開口端の周縁部をカシメる工程は、例えば、周縁部に対して外周側からローラを押し当て、周縁部を全周に渡って内周側に折り曲げることにより行われる。このとき、周縁部はテーパ状に縮径されるために、カシメられた周縁部にはシワが生じる。外観を良くするため、あるいは、防錆のために、フロントシェル及びリヤシェルの表面は塗装されているが、上記のシワが生じることにより、塗装がはがれるおそれがある。また、塗装が剥がれるおそれがあるために、製造段階において、塗装の剥がれの有無を確認するために多くの時間が費やされる場合がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、フロントシェルとリヤシェルとの結合部分においてシェルの周縁部におけるシワの発生を抑制したブレーキ倍圧装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1のシェルと、第1のシェルに結合される第2のシェルと、ブレーキ操作の入力を受ける入力軸と、入力を倍力した出力を発する出力軸と、第1のシェル又は第2のシェルに対して進退自在に配設されたバルブボディと、第1のシェル及び第2のシェルとの結合部に配設されたシール部材と、を備え、第1のシェルに形成された第1の開口端の周縁部の内周部に第2のシェルに形成された第2の開口端の周縁部が嵌められるとともに、第1の開口端の周縁部が内周側にカシメられており、第1の開口端の周縁部に、第1の開口端の周縁部を周方向に区分する区切部を有する、ブレーキ倍力装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、フロントシェルとリヤシェルとの結合部分においてシェルの周縁部におけるシワの発生が抑制されたブレーキ倍力装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るブレーキ倍圧装置の全体構成例を示す部分断面図である。 同実施形態に係るブレーキ倍圧装置のフロントシェルとリヤシェルとの結合方法を示す説明図である。 リヤシェルの周縁部を折り曲げる様子を示す説明図である。 リヤシェルの周縁部が折り曲げられた状態を示す説明図である。 カシメによるシール機能を説明するための図である。 同実施形態に係るブレーキ倍力装置のリヤシェルの正面図である。 区切部を有しないリヤシェルの周縁部をテーパ状にカシメた状態を示す説明図である。 区切部を有するリヤシェルの周縁部をテーパ状にカシメた状態を示す説明図である。 区切部の作用を示す説明図である。 区切部の他の形状の例を示す説明図である。 区切部の他の形状の例を示す説明図である。 区切部の他の形状の例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本明細書において、「前」とは出力軸が配置された側を意味し、各図の左側に相当する。「後」とは入力軸が配置された側を意味し、各図の右側に相当する。
(ブレーキ倍力装置の全体構成)
まず、本発明の実施の形態に係るブレーキ倍力装置の全体構成例について簡単に説明する。図1はブレーキ倍力装置の一態様としての負圧倍力装置1の一例を示す部分断面図である。
負圧倍力装置1は、図示しないブレーキペダルに連結されて運転者によるペダル操作の入力を受ける入力軸11と、フロントシェル3と、フロントシェル3に連結されるリヤシェル5とを備える。フロントシェル3とリヤシェル5とにより形成される空間は、中央部に設けられたセンタープレート21によってフロント室Aとリヤ室Bとに区画されている。センタープレート21とリヤシェル5との軸部には、バルブボディ40が進退自在に配設されている。バルブボディ40には、フロント室A及びリヤ室Bにそれぞれ収容されたフロントパワーピストン27とリヤパワーピストン17とが連結される。
フロントパワーピストン27は、バルブボディ40に取り付けられたフロントパワーピストン部材23と、フロントパワーピストン部材23の背面に張設された弾性変形可能なフロントダイヤフラム25とからなる。これにより、フロントダイヤフラム25の前後に第1定圧室28と第1変圧室29が形成される。第1定圧室28は、負圧導入口31を介して、例えば車両のエンジンの吸気通路に連通している。
リヤパワーピストン17は、バルブボディ40に取り付けられたリヤパワーピストン部材13と、リヤパワーピストン部材13の背面に張設された弾性変形可能なリヤダイヤフラム15とからなる。これにより、リヤダイヤフラム15の前後に第2定圧室7と第2変圧室9が形成される。フロントパワーピストン27、リヤパワーピストン17及びバルブボディ40は、リターンスプリング19の付勢力により後退方向に付勢されている。
バルブボディ40には、フロントパワーピストン27及びリヤパワーピストン17により発生されて入力軸11への入力を倍力した出力を発生するプッシュロッド60が連結されている。プッシュロッド60はバルブボディ40に取り付けられたリテーナ39により支持されている。本実施形態に係る負圧倍力装置1において、プッシュロッド60が本発明の出力軸に相当する。
バルブボディ40内には、第1定圧室28及び第2定圧室7と、第1変圧室29及び第2変圧室9並びに大気との間の流路を切換える弁機構10が設けられている。具体的に、弁機構10は、第1定圧室28と第1変圧室29との間の連通又は遮断を制御する。また、弁機構10は、第2定圧室7と第2変圧室9との間の連通又は遮断を制御する。また、弁機構10は、第1変圧室29及び第2変圧室9と大気との間の遮断又は連通を制御する。
プッシュロッド60の後端部はリアクションディスク50に当接している。リアクションディスク50及びプッシュロッド60の後端部はバルブボディ40内に配置されている。またリアクションディスク50の後方には、所定の空間を介してプレートプランジャ37が設けられている。プレートプランジャ37の後端面は弁プランジャ35の先端部に当接している。
負圧倍力装置1は通常時、入力軸11が後退位置となっている。また通常時、第1定圧室28には負圧導入口31を介して所定の負圧が導入される。負圧倍力装置1の非作動状態では、第1定圧室28、第1変圧室29、第2定圧室7及び第2変圧室9が連通しているとともに、第1変圧室29及び第2変圧室9は大気と遮断されている。これにより、負圧倍力装置1の非作動状態では、第1定圧室28、第1変圧室29、第2定圧室7及び第2変圧室9には負圧が導入されている。
運転者によりブレーキペダルが踏み込まれて入力軸11が前進すると、弁プランジャ35が前進する。これにより第1定圧室28と第1変圧室29、第2定圧室7と第2変圧室9がそれぞれ遮断されるとともに、第1変圧室29及び第2変圧室9は大気と連通する。したがって、第1変圧室29及び第2変圧室9に大気(空気)が導入され、第1定圧室28と第1変圧室29、第2定圧室7と第2変圧室9にそれぞれ圧力差が生じる。かかる圧力差によりフロントパワーピストン27及びリヤパワーピストン17がリターンスプリング19の付勢力に抗して前進するとともに、バルブボディ40、リアクションディスク50及びプッシュロッド60が前進して負圧倍力装置1が作動する。
入力軸11が後退すると、第1変圧室29及び第2変圧室9に導入された空気が第1定圧室28及び第2定圧室7に流動し、さらに第1定圧室28及び第2定圧室7に流動した空気は負圧導入口31を介して流出する。これにより第1変圧室29及び第2変圧室9の圧力が低下し、フロントパワーピストン27、リヤパワーピストン17、プッシュロッド60、バルブボディ40、リアクションディスク50、プレートプランジャ37、及び弁プランジャ35がリターンスプリング19の付勢力により後退する。
上述した負圧倍力装置1の作動時において、プッシュロッド60は、例えば図示しないタンデムマスタシリンダのピストンを押圧する。そして、ピストンが所定のストローク分移動してタンデムマスタシリンダ内に液圧が発生すると、プッシュロッド60に対する反力が発生する。かかる反力はプッシュロッド60からリアクションディスク50に伝達される。そしてプッシュロッド60の出力が所定の大きさ以上になると、反力によってリアクションディスク50が弾性変形し、プレートプランジャ37に向けて膨出する。その結果、反力はプレートプランジャ37から弁プランジャ35を介して入力軸11に伝達される。これにより運転者は負圧倍力装置1の作動を体感することができる。
(フロントシェル及びリヤシェルの結合構造)
次に、負圧倍力装置1のフロントシェル3とリヤシェル5との結合構造について説明する。
図2は、フロントシェル3とリヤシェル5との結合の仕方を示す説明図である。図2において、フロントシェル3及びリヤシェル5以外の構成要素の図示は省略されている。本実施形態に係る負圧倍力装置1の場合、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73は円筒状となっている。また、フロントシェル3のリヤ側開口端81の周縁部83は、周方向に延びる円板状の第1のフランジ部83aと、第1のフランジ部83aに連設された円筒状の第2のフランジ部83bとを有している。
なお、本実施形態において、リヤシェル5が本発明の第1のシェルに相当し、フロントシェル3が本発明の第2のシェルに相当する。また、本実施形態において、リヤシェル5のフロント側開口端71が本発明の第1の開口端に相当し、フロントシェル3のリヤ側開口端81が本発明の第2の開口端に相当する。
かかるリヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73の内周部に、フロントシェル3のリヤ側開口端81の周縁部83が嵌められる。その状態で、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73が内周側に折り曲げられてカシメられ、フロントシェル3とリヤシェル5とが結合される。
図3~図4は、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73をカシメる工程の一例を示す。図3は、ローラ91をリヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73に押し当てる様子を示し、図4は、リヤシェル5の周縁部73がローラ91により内周側に折り曲げられた状態を示している。
フロントシェル3のリヤ側開口端81の周縁部83のうちの第2のフランジ部83bの外周面を、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73の内周面に当接させた状態で、フロントシェル3の周縁部83がリヤシェル5の周縁部73の内周部に嵌められる。このとき、フロントシェル3の周縁部83の第2のフランジ部83bは、リヤシェル5の周縁部73の先端部73aよりも奥側まで押し込まれ、リヤシェル5の周縁部73の先端部73aの内周面は、フロントシェル3の外周面から離間している。
この状態で、フロントシェル3及びリヤシェル5を軸回転させつつ、リヤシェル5の周縁部73に対して外周側からローラ91を押し当てる。ローラ91は、例えばフロントシェル3及びリヤシェル5の軸回転の方向とは逆方向に回転しながら、リヤシェル5の周縁部73の外周面に押し当てられる。これにより、リヤシェル5の周縁部73が全周に渡って内周側に折り曲げられ、カシメられる。カシメられたリヤシェル5の周縁部73には、円筒部78と、円筒部78から連設されてカシメにより折り曲げられたテーパ部79とが形成される(図4を参照。)。
フロントシェル3とリヤシェル5とにより形成された空間の内部にはセンタープレート21が備えられており、センタープレート21の外周面と、フロントシェル3及びリヤシェル5の内周面との間にはシール部材25aが配置されている。シール部材25aは、フロントダイヤフラム25の外周側端部に形成されたビード部により構成されている。
具体的に、図5に示すように、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73が内周側に折り曲げられてかしめられることにより、シール部材25aがフロントシェル3の内周面、リヤシェル5の内周面及びセンタープレート21の外周面に押し付けられる。これにより、フロントシェル3とリヤシェル5とにより形成された空間の気密性が高められる。
ここで、上記の図2と併せて図6を参照して、本実施形態に係る負圧倍力装置1のリヤシェル5の構成例を説明する。図2には、リヤシェル5を径方向に見た側面図が示され、図6には、リヤシェル5をフロント側開口端71側から見た正面図が示されている。
リヤシェル5は、フロント側開口端71の周縁部73に複数の区切部75を有する。それぞれの区切部75は、周縁部73の端部を周方向に区分する。図2及び図6に示した例では、リヤシェル5は、周方向に30度等間隔で配置された12個の区切部75を有している。区切部75は、周方向に等間隔に配置されていなくてもよい。図示した区切部75は、端部に向けて幅が拡大するV状の切欠きとして設けられている。かかる区切部75を有することにより、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73が内周側に折り曲げられてカシメられたときに、周縁部73におけるシワの発生を抑制することができる。
図7及び図8は、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73におけるシワの発生具合を説明するための図である。図7は、周縁部73に区切部を有していないリヤシェル5Aを示し、図8は、周縁部73に、周方向に30度等間隔で配置された12個の区切部75を有するリヤシェル5を示している。図7及び図8は、いずれも周縁部73が内周側に折り曲げられてカシメられた後のリヤシェル5,5Aを、フロント側開口端71側から見た模式図である。
図7に示すように、周縁部73に区切部を有していない場合、周縁部73が全周に渡って内周側に折り曲げられることにより、周縁部73はテーパ状に縮径し、周縁部73にシワが生じることとなる。これにより、周縁部73の塗装が剥がれ、外観や防錆性能が低下するおそれがある。
これに対して、図8に示すように、周縁部73に区切部75を有する場合、周縁部73が全周に渡って内周側に折り曲げられることにより周縁部73がテーパ状に縮径しても、区切部75において周縁部73の縮径分が吸収され、シワの発生を抑制することができる。
図9は、区切部75の作用を示す説明図である。周縁部73がテーパ状に縮径した際には、区切部75を挟んで隣り合う第1の部分74aと第2の部分74bがいずれも区切部75側に移動し、区切部75の幅が狭められる。これにより、周縁部73にシワを生じさせないようにして、周縁部73をテーパ状に縮径させることができる。本実施形態において、区切部75はV状の切欠きとなっているため、周縁部73がテーパ状に縮径した際に、区切部75を挟んで隣り合う第1の部分74aと第2の部分74bが互いに重なり合わないようになっている。
区切部75は、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73における、カシメにより縮径された領域内に位置することが好ましい。具体的に、図5に示したように、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73のうち、カシメにより内周側に折り曲げられて縮径されたテーパ部79の範囲内に位置することが好ましい。区切部75が、かかるテーパ部79を超えて円筒状の円筒部78に達すると、フロントシェル3とリヤシェル5との結合力が低下するおそれがあるからである。また、区切部75がかかるテーパ部79を超えて円筒状の円筒部78に達すると、径方向(図の左右方向)のシール力が低下して気密性が低下するおそれがあるからである。
また、区切部75の数が少ないと、周縁部73における区切部75と区切部75との間の長さが長くなって、シワを抑制する効果を得にくい場合がある。逆に、区切部75の数が過度に多いと、周縁部73全体としての強度が低下して、フロントシェル3とリヤシェル5との結合強度が低下し、気密性が低下するおそれがある。このため、区切部75を周方向に等間隔で設ける場合、区切部75の数は、例えば2~20個の範囲内とすることが好ましく、4~12個の範囲内とすることがより好ましい。
なお、区切部75は、V状の切欠きに限られない。図10~図12は、区切部75の他の形状の例を示している。区切部75は、図10に示すように矩形状の切欠き75aであってもよく、図11に示すように線状の切り込み75bであってもよく、図12に示すように、端部に向けて幅が段階的に拡大する切欠き75cであってもよい。ただし、テーパ状に縮径した周縁部73が重なり合わないようにして仕上げ後の外観を良好にする観点からは、区切部75がV状の切欠きであることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る負圧倍力装置1においては、フロントシェル3のリヤ側開口端81の周縁部83がリヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73の内周部に嵌められ、リヤシェル5の周縁部73がカシメられて結合されている。このリヤシェル5の周縁部73には、周縁部73を周方向に区分する区切部75が設けられている。このため、周縁部73が内周側に折り曲げられ、カシメられたときに、周縁部73に生じるシワを抑制することができる。したがって、周縁部73に施されていた塗装の剥がれが軽減し、外観や防錆性能が低下することを抑制することができる。
また、上記実施形態に係る負圧倍力装置1において、区切部75は、V状の切欠きにより構成されている。このため、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73がカシメられてテーパ状に縮径したときに、区切部75を挟んで隣り合う第1の部分74aと第2の部分74bとが互いに重なり合わないように、かつ、極力隙間が小さくされる。これにより、フロントシェル3とリヤシェル5との結合強度の低下を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施形態では、フロントシェル3のリヤ側開口端81の周縁部83が、リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73の内周部に嵌められ、リヤシェル5の周縁部73をカシメる構成において、リヤシェル5の周縁部73に区切部75が設けられていたが、本発明はかかる例に限定されない。リヤシェル5のフロント側開口端71の周縁部73が、フロントシェル3のリヤ側開口端81の周縁部83の内周部に嵌められ、フロントシェル3の周縁部83をカシメる構成において、フロントシェル3の周縁部83に区切部が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、負圧倍力装置1がフロント室Aとリヤ室Bとを有し、各室にフロントパワーピストン27及びリヤパワーピストン17が設けられていたが、本発明を適用可能な負圧倍力装置はかかる例に限定されない。負圧倍力装置1は、フロントシェルとリヤシェルとにより形成される一つの室を有し、一つのパワーピストンを備える構成であってもよい。
また、上記実施形態では、ブレーキ倍力装置が負圧倍力装置であったが、本発明はかかる例に限定されない。例えばブレーキ倍力装置はリアクションディスクを備えた電動油圧式の倍力装置に適用されてもよく、リアクションディスクを備えた空圧式の倍力装置に適用されてもよい。
1・・・負圧倍力装置(ブレーキ倍力装置)、3・・・フロントシェル、5・・・リヤシェル、21・・・センタープレート、25・・・フロントダイヤフラム、25a・・・シール部材、71・・・フロント側開口端、73・・・周縁部、74a・・・第1の部分、74b・・・第2の部分、75・・・区切部、81・・・リヤ側開口端、83・・・周縁部、83a・・・第1のフランジ部、83b・・・第2のフランジ部、91・・・ローラ

Claims (4)

  1. 第1のシェルと、
    前記第1のシェルに結合される第2のシェルと、
    ブレーキ操作の入力を受ける入力軸と、
    前記入力を倍力した出力を発する出力軸と、
    前記第1のシェル又は前記第2のシェルに対して進退自在に配設されたバルブボディと、
    前記第1のシェル及び前記第2のシェルとの結合部に配設されたシール部材と、を備え、
    前記第1のシェルに形成された第1の開口端の周縁部の内周部に前記第2のシェルに形成された第2の開口端の周縁部が嵌められるとともに、前記第1の開口端の周縁部が内周側にカシメられており、
    前記第1の開口端の周縁部に、前記第1の開口端の周縁部を周方向に区分する切り欠きからなる区切部を有し、
    前記第2のシェルの前記第2の開口端の周縁部は、周方向に延びる平板状の第1のフランジ部と、前記第1のフランジ部の外周側端部から連設された円筒状の第2のフランジ部と、を有し、
    前記第1のシェルの前記第1の開口端の周縁部は、円筒部と、前記円筒部から連設されて前記カシメにより折り曲げられたテーパ部と、を有し、
    前記区切部は、前記テーパ部に設けられる、ブレーキ倍力装置。
  2. 前記区切部が、V状の切り欠きである、請求項1に記載のブレーキ倍力装置。
  3. 前記区切部が、前記第1の開口端の周縁部における前記カシメにより縮径された領域内に位置する、請求項1又は2に記載のブレーキ倍力装置。
  4. 前記区切部が、前記第1の開口端の周縁部の周方向に等間隔で配置される、請求項1~3のいずれか1項に記載のブレーキ倍力装置。
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