本出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、モバイルベアラのフロントホールまたはバックホールの分野、メトロポリタンマルチサービスベアリング、データセンタ相互接続、工業用通信などのイーサネット技術に基づく通信システムや、工業用機器または通信機器内の異なる構成要素またはモジュール間の通信のためのシステムに適用され得ることを理解されたい。
例えば、図4は、本出願の一実施形態が適用可能な通信システムの概略アーキテクチャ図である。図4に示されるように、この通信システムは複数の通信機器を含み、通信機器間でコードブロックストリームが伝送される。
本出願の本実施形態における通信機器は、ネットワーク機器であり、例えば、X-EネットワークのネットワークエッジのPEノードと呼ばれる通信機器であり得るか、またはX-Eネットワークのネットワーク内のPノードと呼ばれる通信機器であり得るか、またはクライアント機器として別のベアラネットワーク、例えば、光伝送ネットワーク(Optical Transport Network、OTN)や波長分割多重化(Wavelength Division Multiplexing、WDM)に接続するためのユーザ機器として使用され得る。
図4に示されるように、本出願の本実施形態で提供される通信機器は、多重化/逆多重化部、例えば、図4に示されるように、通信機器3105内の多重化/逆多重化部3301や、通信機器3107内の多重化/逆多重化部3302や、通信機器3109内の多重化/逆多重化部3303を有する。多重化/逆多重化部を有する通信機器は、複数の受信コードストリームに対して多重化を実施し得る(本出願の本実施形態の多重化はいくつかの文献では多重化とも呼ばれ得る)か、または受信コードストリームに対して逆多重化を実施し得る(本出願の本実施形態の逆多重化はいくつかの文献では逆多重化とも呼ばれ得る)。以下では、図4に関する例を使用して説明する。
図4では、通信機器3101が通信機器3105にコードブロックストリーム3201を出力し、通信機器3102が通信機器3105にコードブロックストリーム3202を出力し、通信機器3103が通信機器3105にコードブロックストリーム3203を出力する。通信機器3105は多重化/逆多重化部3301を含む。通信機器3105は、受信したコードブロックストリーム3201、コードブロックストリーム3202、およびコードブロックストリーム3203を伝送のために1つのコードブロックストリーム3205に多重化し得る。
さらに、本出願の本実施形態ではマルチレベルの多重化が実施され得る。例えば、図4の通信機器3105はコードブロックストリーム3205を通信機器3107に出力し得る。コードブロックストリーム3205は多重化コードブロックストリームである。通信機器3107は、多重化/逆多重化部3302を使用して、通信機器3104によって出力されたコードブロックストリーム3204、通信機器3106によって出力されたコードブロックストリーム3206、および通信機器3105によって出力された多重化コードブロックストリーム3205を再多重化し、多重化コードブロックストリーム3207を出力し得る。言い換えると、通信機器3107は、コードブロックストリーム3204、多重化コードブロックストリーム3205、およびコードブロックストリーム3206を1つのコードブロックストリーム3207に多重化する。
多重化コードブロックストリーム3207は、通信機器3107と、通信機器3108と、通信機器3109との間で伝送され得る。通信機器内の多重化/逆多重化部は、逆多重化機能をさらに有し得る。図4に示される通信機器3109内の多重化/逆多重化部3303は、受信コードブロックストリーム3207の逆多重化を行い、逆多重化コードブロックストリームを対応する通信機器に送信し、例えば、逆多重化コードブロックストリーム3204を通信機器3110に送信し、逆多重化コードブロックストリーム3201を通信機器3111に送信し、逆多重化コードブロックストリーム3202を通信機器3112に送信し、逆多重化コードブロックストリーム3203を通信機器3113に送信し、逆多重化コードブロックストリーム3206を通信機器3114に送信し得る。
任意選択の一実施態様の解決策では、多重化/逆多重化部3303は、コードブロックストリーム3207から、コードブロックストリーム3204、コードブロックストリーム3205、およびコードブロックストリーム3206をまず逆多重化し、さらに多重化/逆多重化部3303は、コードブロックストリーム3205から、コードブロックストリーム3201、コードブロックストリーム3202、およびコードブロックストリーム3203を逆多重化する。任意選択の一実施態様では、図4の通信機器3109内の多重化/逆多重化部3303は、2つの多重化/逆多重化サブユニットを含んでいてもよく、1つの多重化/逆多重化サブユニットは、コードブロックストリーム3207から、コードブロックストリーム3204、コードブロックストリーム3205、およびコードブロックストリーム3206を逆多重化し、コードブロックストリーム3205をその他の多重化/逆多重化サブユニットに送信するように構成され、その他の多重化/逆多重化サブユニットは、コードブロックストリーム3205から、コードブロックストリーム3201、コードブロックストリーム3202、およびコードブロックストリーム3203を逆多重化する。
例えば、図5に、本出願の一実施形態が適用可能な別の通信システムの概略アーキテクチャ図を示す。図5に示されるように、通信機器3109がコードブロックストリーム3207を受信するプロセスは、図4のプロセスと一致しており、ここでは繰り返さない。図4に示される解決策との違いは、通信機器3109内の多重化/逆多重化部3303が、受信コードブロックストリーム3207から、コードブロックストリーム3204、コードブロックストリーム3205、およびコードブロックストリーム3206を逆多重化し、コードブロックストリーム3204を通信機器3110に送信し、コードブロックストリーム3205を通信機器3115に送信し、コードブロックストリーム3204を通信機器3114に送信することにある。通信機器3115内の多重化/逆多重化部3304は、受信コードブロックストリーム3205から、コードブロックストリーム3201、コードブロックストリーム3202、およびコードブロックストリーム3203を逆多重化し、コードブロックストリーム3201を通信機器3111に送信し、コードブロックストリーム3202を通信機器3112に送信し、コードブロックストリーム3203を通信機器3113に送信する。
具体的には、本出願の本実施形態では、多重化側と逆多重化側とがどちらも柔軟に構成され得る。例えば、図4では、コードブロックストリーム3207を取得するために、多重化/逆多重化部3301および多重化/逆多重化部3302を使用して2レベルの多重化が行われるが、逆多重化側では、図4に示されるように、多重化/逆多重化部3303が、コードブロックストリームから、コードブロックストリーム3204、コードブロックストリーム3201、コードブロックストリーム3202、コードブロックストリーム3203、およびコードブロックストリーム3206を逆多重化するか、または図5に示されるように、まず、多重化/逆多重化部3303が、受信コードブロックストリーム3207からコードブロックストリーム3204、コードブロックストリーム3205、およびコードブロックストリーム3206を逆多重化し、次いで、多重化/逆多重化部3304が、受信コードブロックストリーム3205からコードブロックストリーム3201、コードブロックストリーム3202、およびコードブロックストリーム3203を逆多重化する。
図4および図5に示される解決策から分かるように、通信機器3107と通信機器3108と通信機器3109との間でただ1つのコードブロックストリームが伝送され、伝送路上の通信機器は、複数の多重化コードブロックストリームをパースせずに、1つの多重化コードブロックストリームを処理しさえすればよい。明らかに、本出願の本実施形態で提供される解決策を適用すれば、中間ノードの交差接続(中間ノードは図4の通信機器3108などであり得る)の数を減らし、ネットワークの管理、運営、および保守における作業負荷を低減することができる。
例えば、図6は、本出願の一実施形態によるネットワークシステムの概略アーキテクチャ図である。X-Ethernetでは、従来のイーサネットインターフェース、ファイバチャネル(Fiber Channel、FC)技術のファイバチャネルインターフェース、共通公衆無線インターフェース(Common Public Radio Interface、CPRI)、同期デジタル階層SDH/SONET、光伝送ネットワークOTN、およびFlexEインターフェース上で共通データユニットシーケンスストリームに基づいて交差接続が行われてもよく、特定のプロトコルとは無関係なエンドツーエンドネットワーキング技術が提供され、交換されるオブジェクトは共通データユニットシーケンスストリームである。付随するアイドル(IDLE)コードブロックの付加または削除によってFlexEスロットまたは対応する物理インターフェースへのデータユニットシーケンスストリームからのレート適応が実施され得る。具体的には、交差接続は、64B/66Bコードブロックストリームに基づいて行われ得るか、または交差接続は、64B/66Bコードブロックストリームが復号された後の共通データユニットストリームに基づいて行われ得る。図6に示されるように、モバイルフロントホールCPRI、モバイルバックホールイーサネット、エンタープライズSDH、イーサネット専用回線などの複数のタイプのデータが両端のアクセス側でアクセスされ得る。図6の例では、本出願の本実施形態が使用された後、収束ノードおよびバックボーンノードによって処理される必要がある交差接続の数を減らすために、X-Eの収束ノード(図6に示される収束)がQ個のサービスコードストリームを1つのコードストリームに多重化(多重化)し得る。図3と図6との比較から分かるように、本出願の本実施形態で提供される解決策を適用すれば、データプレーン上でコアノード(例えば、図6に示される収束ノードおよびバックボーンノード)によって処理される交差接続の数を効果的に減らし、コアノードにかかる重圧を低減することができる。本出願の本実施形態では、*は多重化を表す。
前述の説明に基づき、本出願の一実施形態はデータ伝送方法を提供する。多重化側では、本データ伝送方法は、図4および図5の通信機器3105および通信機器3107によって行われ得る。逆多重化側では、本データ伝送方法は、図4の通信機器3109および図5の通信機器3205によって行われ得る。本出願の本実施形態では、多重化側の通信機器は第1の通信機器とも呼ばれ、逆多重化側の通信機器は第2の通信機器と呼ばれる。任意選択で、通信機器は多重化機能を有していてもよく、また逆多重化機能を有していてもよい。具体的には、同じ通信機器が、1つのデータ伝送リンクでは多重化側の第1の通信機器であり、別のデータ伝送リンクプロセスでは逆多重化側の第2の通信機器でもあり得る。例えば、図7は、本出願の一実施形態によるデータ伝送方法の概略流れ図である。図7に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ4101:第1の通信機器が、Q個の第1のコードブロックストリームを取得し、Qが1より大きい整数であり、第1のコードブロックストリームのコーディングタイプがM1/N1ビットコーディングであり、M1が正の整数であり、N1がM1以上の整数である。
ステップ4102:第1の通信機器が、送信されるべき第2のコードブロックストリームに、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットを配置し、第2のコードブロックストリームのコーディングタイプがM2/N2ビットコーディングであり、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが第2のコードブロックストリーム内のコードブロックのペイロード領域で搬送され、M2が正の整数であり、第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックのペイロード領域で搬送されるビットの数がM2以下であり、N2がM2以上の整数である。送信されるべき第2のコードブロックストリームに、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットを配置するステップは、送信されるべき第2のコードブロックストリームに、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットを多重化(インターリーブ、Interleavingとも表現され得る)するステップとしても説明され得る。
本出願の本実施形態では、任意選択で、第1のコードブロックストリームと第2のコードブロックストリームのコーディングモードは同じであり得る。言い換えると、M1はM2と同じかまたは異なり、N1はN2と同じかまたは異なり得る。例えば、第1のコードブロックストリームのコーディングモードは8B/10Bコーディングモードであり、第2のコードブロックストリームのコーディングモードは64B/66Bコーディングモードであるか、または第1のコードブロックストリームのコーディングモードは64B/65Bコーディングモードであり、第2のコードブロックストリームのコーディングモードは64B/66Bコーディングモードである。
任意選択で、本出願の本実施形態で提供される解決策が図4に適用される場合、第1の通信機器3107と第2の通信機器3109との間に少なくとも1つの第1の通信機器が含まれる。コードブロックストリーム3207を受信するとき、その第1の通信機器はコードブロックストリーム3207を逆多重化しない。具体的には、第2のコードブロックストリームは少なくとも1つの中間ノードをトラバースして逆多重化側の第2の通信機器に到達し、中間ノードは第2のコードブロックストリームに対して逆多重化を行う必要がない。本出願の本実施形態がX-Eに適用される場合、プロセスは以下としても説明され得る:第2のコードブロックストリームは、伝送のために現在のノードおよび次のノードのフレキシブルイーサネットインターフェースグループ内のスロットの組み合わせを含むベアラパイプに順次に入り、ネットワークをトラバースして逆多重化側の第2の通信機器に到達する。任意選択で、中間ノードは、第2のコードブロックストリームおよび別のコードブロックストリームに対して再度多重化を行ってもよい。これについては本出願の本実施形態では限定されない。本出願の本実施形態で提供される解決策では、多重化および逆多重化がコードブロック粒度に基づいてコードブロックストリームに対して行われる。このようにして、ステップ4101およびステップ4102で提供される解決策に従い、複数の第1のコードブロックストリームに対して多重化を実施して、複数の第1のコードブロックストリームを伝送のために1つの第2のコードブロックストリームに多重化することができる。したがって、中間ノードによって処理される必要がある交差接続の数を減らすことができ、ネットワークの管理、運営、および保守における重圧も低減することができる。任意選択で、本出願の本実施形態の中間ノードは、伝送路の多重化側の第1の通信機器と逆多重化側の第2の通信機器との間の通信機器である。
任意選択の一実施態様では、前述のステップ4102は、第2のコードブロックストリーム内のコードブロックのペイロード領域に、Q個の第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域を順次に配置するステップ、であり得る。具体的には、コードブロックの同期ヘッダ領域で搬送される情報および非同期ヘッダ領域で搬送される情報が、第1のコードブロックストリーム内の同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域の順序に基づいて、第2のコードブロックストリーム内のコードブロックのペイロード領域に順次に配置される。
本出願の本実施形態は以下の任意選択の一実施態様をさらに提供する:Q個の第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域に対応するすべてのビットが、第2のコードブロックストリーム内の少なくとも2つのコードブロックのペイロード領域内に対応して配置される。例えば、Q個の第1のコードブロックストリームの各々および第2のコードブロックストリームのコーディングモードが64B/66Bコーディングである場合、第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックの合計ビット数は66ビットであり、第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックの合計ビット数は66ビットであるが、第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックのペイロード領域は64ビットである。したがって、第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックの66ビットが、第2のコードブロックストリーム内の少なくとも2つのコードブロックのペイロード領域に配置される必要がある。
あるいは、本出願の本実施形態の第1のコードブロックストリームは、多重化コードブロックストリームであり得る。例えば、図4では、第1の通信機器3105は、コードブロックストリーム3201、コードブロックストリーム3202、およびコードブロックストリーム3203を多重化し、次いで多重化コードブロックストリーム3205を出力する。第1の通信機器3107は、コードブロックストリーム3204、コードブロックストリーム3206、および多重化コードブロックストリーム3205を再度多重化し得る。具体的には、本出願の本実施形態ではネストされたアプリケーションがサポートされる。本出願の本実施形態では、第1の通信機器の入力側および出力側のコードブロックストリームのベアラパイプについて、伝送のために多重化される前のコードブロックストリームのパイプが低次パイプと呼ばれ、伝送のために多重化された後のコードブロックストリームのパイプが高次パイプと呼ばれる場合、例えば、図4のコードブロックストリーム3201、コードブロックストリーム3202、およびコードブロックストリーム3203を搬送するパイプが低次パイプと呼ばれ、多重化コードブロックストリーム3205を搬送するパイプ3207が高次パイプと呼ばれる場合、本出願の本実施形態では、低次パイプ内のコードブロックが高次パイプにロードされ、高次パイプ内のコードブロックが高次パイプにロードされ得るので、高次パイプから高次パイプへのネストされた多重化が実施される。
本出願の本実施形態の第1の通信機器は複数のインターフェースを含み得る。これらのインターフェースは、データ伝送方向に基づいて入力側のインターフェースと出力側のインターフェースとに分類され得る。第1の通信機器は、入力側の複数のインターフェースおよび出力側の1つまたは複数のインターフェースを含む。任意選択で、第1の通信機器のインターフェースは事前構成されてもよく、入力側の一部または全部のインターフェースによって受信された複数のコードブロックストリームが出力側のインターフェース上の複数のコードブロックストリームのうちの1つに多重化される。例えば、第1の通信機器の入力側のインターフェースがインターフェース1、インターフェース2、およびインターフェース3を含み、出力インターフェースがインターフェース4およびインターフェース5を含む場合、インターフェース1によって受信されたQ1コードブロックストリームとインターフェース2によって受信されたQ2コードブロックストリームとがインターフェース4を使用して出力するために1つのコードブロックストリームに多重化され、インターフェース3によって受信されたQ3コードブロックストリームがインターフェース5を使用して出力するために1つのコードブロックストリームに多重化されるように構成され得る。あるいは、Q1コードブロックストリーム、Q2コードブロックストリームおよびQ3コードブロックストリーム内のQ4コードブロックストリームがインターフェース4を使用して出力するために1つのコードブロックストリームに多重化されてもよく、Q1コードブロックストリーム、Q2コードブロックストリームおよびQ3コードブロックストリーム内のQ5コードブロックストリームがインターフェース5を使用して出力するために1つのコードブロックストリームに多重化される。任意選択で、第1の通信機器のインターフェース間で多重化するための構成情報が、周期的または非周期的に調整され得るか、または統計的、固定的に構成され得る。
以下では、本出願の本実施形態におけるQ個の第1のコードブロックストリームおよび第2のコードブロックストリームのうちの任意の1つのコードブロックストリーム、ならびにQ個の第1のコードブロックストリームおよび第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックについて説明する。以下の説明では、第1のコードブロックストリームおよび第2のコードブロックストリームが特に言及されない限り、言及されるコードブロックストリームは、Q個の第1のコードブロックストリームおよび第2のコードブロックストリームのうちの任意の1つのコードブロックストリームである。以下の説明では、第1のコードブロックストリーム内のコードブロックおよび第2のコードブロックストリーム内のコードブロックが特に言及されない限り、言及されるコードブロックは、Q個の第1のコードブロックストリームおよび第2のコードブロックストリーム内の任意のコードブロックである。
本出願の本実施形態で定義されるコードブロックストリーム(例えば、第1のコードブロックストリームや第2のコードブロックストリーム)は、コードブロックを単位として使用するデータストリームであり得る。本出願の本実施形態では、コードブロック(例えば、第1のコードブロックストリーム内のコードブロックや第2のコードブロックストリーム内のコードブロック)が、Bit Blockとして記載され得るか、またはBlockとして表現され得る。本出願の本実施形態では、ビットストリーム(ビットストリームは符号化後または符号化前のビットストリームであり得る)内の事前設定数のビットが、1つのコードブロック(コードブロックはビットグループまたはビットブロックとも呼ばれ得る)と呼ばれ得る。例えば、本出願の本実施形態では、1ビットが1つのコードブロックと呼ばれ得る。別の例では、2ビットが1つのコードブロックと呼ばれ得る。別の任意選択の実施態様では、本出願の本実施形態で定義されるコードブロックは、コーディングタイプを使用してビットストリームが符号化された後に得られるコードブロックであり得る。本出願の本実施形態ではいくつかのコーディングモード、例えば、M1/N1ビットコーディング、M2/N2ビットコーディング、M3/N3ビットコーディングが定義される。本出願の本実施形態では、これらのコーディングモードをまとめてM/Nビットコーディングモードと呼ぶ。具体的には、本出願の本実施形態では、M/Nビットコーディングモードに関する説明は、M1/N1ビットコーディング、M2/N2ビットコーディング、およびM3/N3ビットコーディングのいずれか1つまたは複数に適用される。具体的には、Mに関する説明がM1に適用される場合、Nに関する説明も対応してN1に適用され、Mに関する説明がM2に適用される場合、Nに関する説明も対応してN2に適用され、Mに関する説明がM3に適用される場合、Nに関する説明も対応してN2に適用される。
任意選択の一実施態様では、MがNと等しい場合もある。このようにして、1つのコードブロックが同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域を含む場合、同期ヘッダ領域ではビットが搬送されないことが理解され得る。あるいは、事前設定数のビットが1つのコードブロックと呼ばれると理解されてもよい。コードブロックの境界は他の技術手段によって決定される。
別の任意選択の実施態様では、NがMより大きい場合もある。しかしながら、明確な同期ヘッダはない。例えば、8B/10Bコーディングを使用して符号化され、直流均一化が実施された後に得られたコードブロックでは、10ビットの情報長の1024個の8B/10Bコードブロックサンプルがあり、8ビットの情報長によって必要とされる256個のコードブロックサンプルよりはるかに多い。8B/10Bコードブロックの境界を識別するために、所定のコードブロックサンプルを使用して8B/10Bコードブロック同期が実施され得る。8B/10Bコードブロックは非同期ヘッダ領域のみを含む。例えば、図8は、本出願の一実施形態によるコードブロックの概略構造図である。図8に示されるように、コードブロック4200に含まれる同期ヘッダ領域ではビットは搬送されず、コードブロック4200に含まれるすべてのビットは非同期ヘッダ領域4201で搬送されるビットである。
NがMより大きい、例えば、M/Nビットコーディングが802.3で規定される64B/66Bコーディング(64B/66Bコーディングは64B/66Bビットコーディングとも表現され得る)でもあり得る任意選択の一実施態様では、規格で規定されているように、コードブロックは、同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域を含み得る。本出願の本実施形態では、M/Nビットコーディングを使用して符号化された後に得られるコードブロックは、その非同期ヘッダ領域がMビットを含むコードブロックであり、符号化コードブロックの合計ビット数がNビットであり、M/Nビットコーディングを使用して符号化された後に得られるコードブロックは、Mビットの非同期ヘッダ領域および数ビットの同期ヘッダ領域を含むコードブロックとしても説明され得る。例えば、図9は、本出願の一実施形態による別のコードブロックの概略構造図である。図9に示されるように、コードブロック4200は、同期ヘッダ領域4301および非同期ヘッダ領域4302を含む。任意選択で、非同期ヘッダ領域4302で搬送されるビットの数はMであり、同期ヘッダ領域4301で搬送されるビットの数は(N-M)である。本出願の本実施形態において同期ヘッダ領域4301で搬送される情報は、コードブロックのタイプを指示するために使用されてもよく、コードブロックのタイプは、制御タイプ、データタイプ、いくつかの他のタイプなどを含み得る。
実際の適用に際して、M/Nビットコーディングを使用して符号化された後に得られたコードブロックストリームは、Ethernet物理層リンクで伝送され得る。M/Nビットコーディングは、1G Ethernetで使用される8B/10Bコーディングであってもよく、すなわち、8B/10Bコーディングタイプのコードブロックストリーム(コードブロックストリームはBlockストリームとも呼ばれ得る)が1GE物理層リンクで伝送されるか、またはM/Nビットコーディングは10GE、40GE、および/もしくは100GEで使用される64B/66Bコーディングであってもよく、すなわち、64B/66Bコードブロックストリームが10GE、40GE、および/もしくは100GEの物理層リンクで伝送される。将来のEthernet技術の発展とともに他のコード化およびデコードが利用できる可能性もある。本出願の本実施形態のM/Nビットコーディングは、将来に利用可能な何らかのコーディングタイプでもあり得る。例えば、128B/130Bコーディングや256B/257Bコーディングが利用できよう。実際の適用に際して、コードブロックは、IEEE 802.3で指定されているイーサネット物理符号化下位層(Physical Coding Sublayer、PCS)下位層で符号化された後に得られ、8B/10Bコーディングを使用して得られるコードブロック(8B/10Bコードブロックとも呼ばれ得る)、64B/66Bコーディングを使用して得られるコードブロック(64B/66Bコードブロックとも呼ばれ得る)などであり得る。別の例では、本出願の本実施形態のコードブロックは、802.3のイーサネット前方誤り訂正(Forward Error Correction、FEC)下位層で256B/257Bコーディング(トランスコーディング)を使用して得られるコードブロック(256B/257Bコードブロックとも呼ばれ得る)であり得る。別の例では、本出願の本実施形態のコードブロックは、ITU-T G.709の64B/66Bトランスコーディングに基づいて得られる64B/65Bコードブロックを使用して得られるコードブロック(64B/65Bコードブロックとも呼ばれ得る)、または512B/514Bコードブロックであり得る。別の例では、本出願の本実施形態のコードブロックは、Interlakenバス仕様の64B/67Bコーディングを使用して得られるコードブロック(64B/67Bコードブロックとも呼ばれ得る)であり得る。
いくつかのコードブロック、例えば、Sコードブロック、データコードブロック、Tコードブロック、IDLEコードブロックの構造形態が先行技術で指定されている。本出願の本実施形態のコードブロック(例えば、第1のコードブロックストリーム内のコードブロックや第2のコードブロックストリーム内のコードブロック)は、先行技術で指定されたこれらのコードブロックであり得る。例えば、図10は、本出願の一実施形態による、そのタイプフィールドが0x4BであるOコードブロックの例示的な概略構造図である。図10に示されるように、本出願の本実施形態のコードブロック4200はOコードブロックであり、Oコードブロック4200に含まれる同期ヘッダ領域4301で搬送される情報は「SH10」であり、「SH10」は、コードブロック4200のタイプが制御タイプであることを指示する。非同期ヘッダ領域4302は、ペイロード領域4303と、非ペイロード領域4304とを含み、非ペイロード領域4304は、タイプフィールド「0x4B」および「O0」と予約済みフィールド「C4~C7」とを搬送するために使用され、予約済みフィールド「C4~C7」はすべすべての「0x00」で埋められ得る。任意選択で、「O0」は、「0x0」、「0xF」、「0x5」などの先行技術のフィーチャコマンド語、または、先行技術と区別するために、「0xA」、「0x9」、「0x3」などの先行技術では使用されないフィーチャコマンド語で埋められ得る。「O0」フィールドに付加されるコンテンツは、何らかの情報を指示するために使用され得る。任意選択で、本出願の本実施形態のヘッドコードブロックは、その文字がSを含むコードブロックであり得るか、または新しく定義されたOコードブロック、例えば、図10に示されるそのタイプフィールドが0x4BであるOコードブロックなどの新しいコードブロックであり得る。例えば、ヘッドコードブロックは、そのタイプフィールドが0x33であるSコードブロック、またはそのタイプフィールドが0x66であるSコードブロック、規格で規定されるように64B/66Bコーディングであり得る。いくつかの高速イーサネット、例えば、100GE/200GE/400GEでは、Sコードブロックがただ1つのタイプのコードブロックであり、そのタイプフィールドは0x78であり、Sコードブロックは、7バイトのデータペイロードを含む。しかしながら、いくつかの低速イーサネット、例えば10GE/25GEでは、Sコードブロックは、そのタイプフィールドが0x78、0x33、および0x66であるコードブロックを含むか、またはその文字が文字Sを含む他のコードブロックを含んでいてもよく、Sコードブロックは4バイトのデータペイロードを含み得る。任意選択の一実施態様では、従来のイーサネットのSコードが、7バイトのプリアンブルと1バイトのフレーム開始デリミタ(Start of Frame Delimiter、SFD)とを符号化することによってちょうど得られる。したがって、Sコードブロックの1つの可能なビットパターンにおいて、同期ヘッダ領域4301は「10」であり、非ペイロード領域4304内のタイプフィールドは「0x78」であり、後続のペイロード領域4303がすべて「0x55」で埋められ、ペイロード領域4303の後の非ペイロード領域4304において、最後のバイトは「0xD5」で埋められ、他のバイトはすべて「0x55」で埋められる。
本出願の本実施形態のコードブロックはデータコードブロックであり得る。例えば、図11は、本出願の一実施形態によるデータコードブロックの概略構造図である。図11に示されるように、本出願の本実施形態のコードブロック4200はデータコードブロックであり、コードブロック4200に含まれる同期ヘッダ領域4301で搬送される情報は「SH01」であり、「SH01」は、コードブロック4200のタイプがデータタイプであることを指示する。非同期ヘッダ領域4302はペイロード領域4303を含む。データコードブロックの非同期ヘッダ領域全体がペイロード領域、例えば、図でD0~D7で示されているペイロード領域である。
本出願の本実施形態のコードブロックはTコードブロックであり得る。Tコードブロックは、その文字がTを含むコードブロックであり得る。Tコードブロックは、T0~T7に任意のコードブロック、例えば、そのタイプフィールドが0x87であるT0コードブロック、そのタイプフィールドが0x99であるT1コードブロック、またはそのタイプフィールドが0xFFであるT7コードブロックを含み得る。例えば、図12は、本出願の一実施形態によるT7コードブロックの概略構造図である。図12に示されるように、本出願の本実施形態のコードブロック4200はT7コードブロックであり、コードブロック4200に含まれる同期ヘッダ領域4301で搬送される情報は「SH10」であり、「SH10」は、コードブロック4200が制御タイプであることを指示する。非同期ヘッダ領域4302は、ペイロード領域4303と、非ペイロード領域4304とを含む。非ペイロード領域4304はタイプフィールド「0xFF」を搬送するために使用され得る。T0コードブロック~T7コードブロックのタイプフィールドは、それぞれ、0x87、0x99、0xAA、0xB4、0xCC、0xD2、0xE1、および0xFFであり、T0コードブロック~T7コードブロックはすべて、64B/66Bコーディングを使用してイーサネットインターフェースに適用される。T1コードブロック~T7コードブロックは各々、1~7バイトのペイロード領域を含むことに留意されたい。任意選択で、Tコードブロック内のペイロード領域は、第1のコードブロックストリームから得られるコードブロックに対応するビットを搬送するために使用され得るか、または第1のコードブロックストリームから得られるコードブロックに対応するビットを搬送するために使用されず、例えば、すべて0で埋められ得るか、または他の指示情報を搬送するために使用され得る。T0コードブロック~T6コードブロック内のC1~C7は、従来のイーサネット技術に基づいて処理され得る。具体的には、文字Tの後の7つの符号化されたIDLE制御バイト(C1~C7バイト)はすべて7ビットの0x00である。例えば、そのタイプが0xFFであるTコードでは、D0~D6が8ビットの「0x00」ですべて埋められ、予約され使用されない。
本出願の本実施形態のコードブロックはIDLEコードブロックであり得る。例えば、図13は、本出願の一実施形態によるIDLEコードブロックの概略構造図である。図13に示されるように、本出願の本実施形態のコードブロック4200はIDLEコードブロックであり、コードブロック4200に含まれる同期ヘッダ領域4301で搬送される情報は「SH10」であり、「SH10」は、コードブロック4200が制御タイプであることを指示する。非同期ヘッダ領域4302がタイプフィールド「0x1E」を搬送するために使用され、非同期ヘッダ領域4302の残りのフィールド「C0~C7」で搬送されるコンテンツは「0x00」である。本出願の本実施形態の第2のコードブロックストリームは少なくとも1つのデータユニットを含み、IDLEコードブロックが、データユニットに付加され得るか、またはデータユニット間に付加され得る。
任意選択で、何らかの指示情報が第2のコードブロックストリームで搬送され得る(本出願の本実施形態で言及される指示情報は、後続の内容で言及される識別子指示情報、スロット割り振り指示情報、多重化指示情報などであり得る)ので、出口側は入口側の方法と一致する方法で逆多重化を行うか、または多重化側と逆多重化側とが多重化と逆多重化の関係について合意している場合、指示情報は多重化と逆多重化の関係を検証するために使用される。指示情報を搬送するコードブロックは、運用、管理、および保守(Operations,Administration,and Maintenance、OAM)コードブロックと呼ばれ得る。任意選択で、OAMコードブロックは、IDLEコードブロックと区別するために特定のタイプフィールドを必要とする。本出願の本実施形態では、例えば、そのタイプフィールドが0x00である予約済みブロックタイプが、他のコードブロックと区別するためにOAMコードブロックタイプとして使用される。例えば、図14は、本出願の一実施形態による別のコードブロックの概略構造図である。図14に示されるように、コードブロック4200に含まれる同期ヘッダ領域4301で搬送される情報は「SH10」であり、「SH10」は、コードブロック4200が制御タイプであることを指示する。非同期ヘッダ領域4302は、ペイロード領域4303および非ペイロード領域4304を含み、非ペイロード領域はタイプフィールド「0x00」を搬送するために使用され得る。OAMコードブロックは、図14に示されるコードブロックであり得る。図14の「0x00」の後のフィールドは「0x00」で埋められ、このフィールドはOAMコードブロックのタイプフィールドと呼ばれ得るか、またはOAMTypeと表現され得る。例えば、合計4つのスロットがある場合、OAMコードブロックの4つの連続した事前設定フィールドが4つのスロットに対応する第1のコードブロックストリームの識別子を搬送するので、スロットと第1のコードブロックストリームとの対応関係がピアエンドに送信される。4つの事前設定フィールドはOAMコードブロックの最後の4つのフィールドであってもよく、残りのフィールドは予約済みフィールドであってもよく、例えば、0で埋められ得る。任意選択で、OAMコードブロックは、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット内のIDLEコードブロックを置き換え得るか、またはデータユニット間に挿入され得る。
前述の内容に基づき、本出願の本実施形態は、第2のコードブロックストリームの1つの可能な構造形態を提供する。当業者には、第1のコードブロックストリームの1つの構造形態が、先行技術で定義された構造形態であり得るか、または本出願の本実施形態の第2のコードブロックストリームの構造形態と同様もしくは同一であり得ることが分かるであろう。これについては本明細書において本出願の本実施形態では限定されない。以下で第2のコードブロックストリームのいくつかの可能な構造形態について説明する。任意選択で、第2のコードブロックストリームは少なくとも1つのデータユニットに対応する。1つのデータユニットは複数の構造形態を含み得る。例えば、第1の構造形態では、第2のコードブロックストリームに対応する1つのデータユニットは、ヘッドコードブロックおよび少なくとも1つのデータコードブロックを含み得る。第2の構造形態は既存のイーサネットのフレーム区切りフォーマットとの互換性およびその再利用を考慮し、すなわち、典型的なイーサネットプリアンブル、イーサネットフレーム区切りフォーマットに対応する開始コードブロック(開始コードブロックはSコードブロックとも呼ばれる)、フレームターミネータ、ギャップ内のアイドルバイト、イーサネットフレーム区切りフォーマットに対応する終了コードブロック(終了コードブロックはTコードブロックとも呼ばれ得る)、およびIDLEコードブロックを保持する。任意選択で、第2のコードブロックストリームに対応する1つのデータユニットは、ヘッドコードブロック、少なくとも1つのデータコードブロック、およびテールコードブロックを含み得る。第3の構造形態では、第2のコードブロックストリームに対応する1つのデータユニットは、少なくとも1つのデータコードブロックおよびテールコードブロックを含み得る。ヘッドコードブロックおよびテールコードブロックは、何らかの情報を搬送するために使用されてもよく、データユニットを区切るためにさらに使用され得る。例えば、ヘッドコードブロックおよびテールコードブロックはデータユニットを区切るために使用される。さらに、別の可能な構造形態では、第2のコードブロックストリームに対応する1つのデータユニットは、少なくとも1つのデータコードブロックを含み得る。例えば、1つのデータユニットに含まれるデータコードブロックの数が設定され得る。前述のステップ4102では、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが、第2のコードブロックストリーム内のヘッドコードブロック、テールコードブロック、およびデータコードブロックのいずれか1つまたは複数のペイロード領域で搬送される。例えば、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが、第2のコードブロックストリーム内のヘッドコードブロックおよびデータコードブロックのペイロード領域で搬送される。
任意選択の一実施態様では、前述の例の複数の構造形態において、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のデータコードブロックが、少なくとも1つのタイプ1データコードブロックを含んでいてもよく、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが第2のコードブロックストリーム内の少なくとも1つのタイプ1データコードブロック内のタイプ1データコードブロックのペイロード領域で搬送され、第2のコードブロックストリーム内の1つのタイプ1データコードブロックのペイロード領域で搬送されるビットの数がM2である。別の任意選択の実施態様では、前述の例の複数の構造形態において、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のデータコードブロックが、少なくとも1つのタイプ1データコードブロックおよび少なくとも1つのタイプ2データコードブロックを含み得る。具体的には、本実施形態では、第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するすべてのビットがタイプ1データコードブロックで搬送されるが、他の情報(例えば、後続のスロット割り振り指示情報、識別子指示情報、および多重化指示情報のうちのいずれか1つまたは複数)を搬送するためにヘッドコードブロック、テールコードブロック、およびタイプ2データコードブロックが使用され得る。言い換えると、分割によって取得されるすべてのスロットの各々に対応するコードブロックに対応するビットが、タイプ1データコードブロックのペイロード領域で搬送される。タイプ2データコードブロックの数は0であり得るか、または非0であり得る。
任意選択で、本出願の本実施形態では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のヘッドコードブロックおよびテールコードブロックは、決まったフォーマットを有する何らかの新しく設定されたコードブロックであってもよい。ヘッドコードブロックおよびテールコードブロックは、データユニットを区切るために使用され得るか、または何らかの情報を搬送し得る。任意選択で、技術との互換性のために、任意選択で、ヘッドコードブロックはOコードブロックであってもよく、Oコードブロックは、図10に示されるように、そのタイプフィールドが0x4Bであるコードブロックであり得る。任意選択で、ヘッドコードブロックは、先行技術で定義された、その文字が文字Sを含む別のSコードブロックであってもよい。例えば、ヘッドコードブロックは、そのタイプフィールドが0x33であるSコードブロック、またはそのタイプフィールドが0x78であるSコードブロックであり得る。さらに、任意選択で、ヘッドコードブロックがOコードブロックであるときには、先行技術の形態と区別するために、Oコードブロックの事前設定フィールドに情報が付加され得る。事前設定フィールドは使用されないフィーチャコマンド語、例えば、Oコードブロック内のフィーチャコマンド語O=0xAまたは0x9または0x3であり得る。当然ながら、予約済みでこれまで使用されていない0x00タイプのコードブロックが使用されてもよい。図14に示されるように、ヘッドコードブロックは、同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域を含んでいてもよく、非同期ヘッダ領域は、非ペイロード領域およびペイロード領域を含む。
別の任意選択の実施態様では、テールコードブロックはTコードブロックであり得る。Tコードブロックは、図12に示されるように、そのタイプフィールドが0xFFであるT7コードブロックであり得るか、または別の先行技術で定義された別のTコードブロック、例えば、T0コードブロック~T6コードブロックのいずれか1つであり得る。先行技術との互換性のために、第2のコードブロックストリーム内のデータユニットがSコードおよびTコードを使用してカプセル化される。複数の第1のコードブロックストリームを搬送する第2のコードブロックストリームは、現在フラットネットワーキングをサポートしている展開されたX-EthernetおよびFlexE Clientのスイッチングノードをトラバースすることができる。
加えて、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットが、いくつかのIDLEコードブロックをさらに任意選択で含んでいてもよく、データユニットにおけるIDLEコードブロックの位置は事前構成され得るか、またはランダムであり得る。
任意選択で、何らかの他のコードブロック、例えば、制御コードブロック、またはデータコードブロック、または他のコードブロックタイプのコードブロックが、第2のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間に構成されてもよい。例えば、いくつかのIDLEコードブロック、Sコードブロック、および図14に示されるコードブロックのうちのいずれか1つまたは複数が、第2のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間に構成される。第2のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニットは、1つまたは複数のIDLEコードブロックによって隔てられ得る。第2のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間のIDLEコードブロックの数は様々であってもよく、特定の適用シナリオに基づいて調整され得る。任意選択の一実施態様では、第2のコードブロックストリームに少なくとも2つの隣接するデータユニットのグループが存在し(隣接するデータユニットの各グループが2つの隣接するデータユニットを含む)、隣接するデータユニットの2つのグループ間のIDLEコードブロックの数は等しくない。任意選択で、レート適応を実施するために(または本出願の本実施形態における周波数適応を実施するために)、第2のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間のIDLEコードブロックが適切に増減され、すなわち、適応的に増減される。例えば、第2のコードブロックストリームを搬送するパイプの帯域幅が比較的低い場合、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット間のIDLEコードブロックは適切に減らされ得る。1つの可能な実施態様では、隣接するデータユニット間のIDLEコードブロックが0まで減らされ、すなわち、2つの隣接するデータユニット間にはIDLEコードブロックがない。別の例では、第2のコードブロックストリームを搬送するパイプの帯域幅が比較的高い場合、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット間のIDLEコードブロックは適切に増やされ得る。別の可能な実施態様では、レート適応を実施するためにIDLEコードブロックが第2のコードブロックストリーム内の任意の位置に挿入され得るが、帯域幅/レート差が比較的小さい場合に対応して、IDLEコードブロックが2つのデータユニット間に挿入されることが推奨され得る。例えば、データユ
ニット間のIDLEコードブロックの数が1から2以上に増やされ得る。
第2のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間にIDLEコードブロックを付加する例では、例えば、1つのIDLEコードブロックが隣接するデータユニット間に平均して付加され得る。この場合、IDLEコードブロックの分布が比較的均等になり、IDLEコードブロックの十分なマージン(200百万分率(parts per million、ppm)を上回る、極端な場合のイーサネットリンクレート差+/-100ppmをサポートするため)が、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット間に確保され得る。この場合、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のコードブロックの数の上限と、1つのデータユニットに含まれるペイロード領域内の合計ビット数の上限がある。上限に基づいて最大値が設定されることが推奨され得る。
任意選択で、第2のコードブロックストリームにおけるIDLEコードブロックの後続の付加または削除をサポートするために、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット間にいくつかのIDLEコードブロックが付加されて、第2のコードブロックストリームがパイプのレート差に適応される。例えば、パイプのレート差は100ppmであり得る。したがって、第2のコードブロックストリームを搬送するパイプの帯域幅が比較的低い場合、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット間のIDLEコードブロックを削除することによってレート適応を実施することができる。
任意選択の一実施態様では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットが、1つのヘッドコードブロック、33個のデータコードブロック、および1つのIDLEコードブロックを含む。IDLEコードブロックの割合は1/35であり、これは100ppm(100百万分率)よりはるかに大きい。したがって、任意選択で、いくつかのIDLEコードブロックが、運用、管理、および保守(Operations,Administration,and Maintenance、OAM)コードブロックとさらに置換され得るので、第2のコードブロックストリームは多少のOAM情報を搬送する。OAMコードブロックの構造形態は図14に示されるコードブロックの構造形態であり得る。本出願の本実施形態のこのタイプのコードブロックは、指示情報を搬送するために使用され得る(指示情報は、スロット割り振り指示情報、多重化指示情報、および識別子指示情報のいずれか1つまたは複数であり得る)。
本出願の本実施形態では、第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが、第2のコードブロックストリームで対応して搬送される。任意選択の一実施態様では、多重化側の第1の通信機器と逆多重化側の第2の通信機器とが合意に到達し得るので、逆多重化側の第2の通信機器は合意に基づいて第2のコードブロックストリームからのQ個の第1のコードブロックストリームを逆多重化する。別の任意選択の実施態様では、第2のコードブロックストリームで搬送されるQ個の第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックについて、第2のコードブロックストリームは、コードブロックに対応する識別子指示情報をさらに含み、識別子指示情報は、コードブロックに対応する第1のコードブロックストリームを指示するために使用される。このようにして、識別子指示情報は逆多重化側の第2の通信機器に送信される。したがって、逆多重化側は、Q個の第1のコードブロックストリームから取得され、第2のコードブロックストリームで搬送される各コードブロックに対応する第1のコードブロックストリームを決定し、各第1のコードブロックストリームを逆多重化することができるようになる。第2のコードブロックストリームで搬送されるQ個の第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックに対応する識別子指示情報は、コードブロックに対応する第1のコードブロックストリームの識別子であり得るか、またはその情報を指示できる他の情報、例えば、第2のコードブロックストリーム内のコードブロックの位置情報や第1のコードブロックストリームの識別子であり得る。
本出願の本実施形態は、可能なデータ伝送モードを提供するので、逆多重化側の第2の通信機器は、このモードに基づき、Q個の第1のコードブロックストリームから取得され、第2のコードブロックストリームで搬送される各コードブロックに対応する第1のコードブロックストリームを決定し、各第1のコードブロックストリームを逆多重化することができる。この伝送モードでは、スロット分割がまず行われ、すべてのスロット間に順序関係があり、次いで少なくとも1つのスロットがQ個の第1のコードブロックストリームの各々に割り振られる。前述のステップ4202では、処理されるべきコードブロックシーケンスを取得するためにQ個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対してコードブロックベースの時分割多重化が行われ、処理されるべきコードブロックシーケンスに対応するビットが送信されるべき第2のコードブロックストリームに配置され、Q個の第1のコードブロックストリームの各々が少なくとも1つのスロットに対応し、処理されるべきコードブロックシーケンスに含まれるコードブロックの順序が、処理されるべきコードブロックシーケンスに含まれるコードブロックに対応するスロットの順序と一致する。
本出願の本実施形態で分割によって取得されるすべてのスロットに関して、いくつかのスロットのみがQ個の第1のコードブロックストリームに割り振られ得るか、または分割によって取得されたすべてのスロットがQ個の第1のコードブロックストリームに割り振られ得る。例えば、分割によって32スロットが取得されるが、2つの第1のコードブロックストリームが存在する。32スロットのうちの3つは2つの第1のコードブロックストリームに割り振られ、残りの29スロットは第1のコードブロックストリームに割り振られず、例えば、他のコードブロックに割り振られ、例えば、IDLEコードブロックまたは前述のOAMコードブロックに割り振られ得る。
ステップ4101の前に、本出願の本実施形態では、ネットワークインターフェースがスロットに分割されてもよく、分割によって取得されたスロットのうちの1つまたは複数がコードブロックストリームを搬送するパイプを形成するために使用される。具体的には、特定の適用シナリオに関してインターフェーススロット分割が柔軟に構成され得る。本出願の本実施形態は、スロット分割解決策を提供する。説明を容易にするために、本出願の本実施形態では、FlexE技術を例に使用して以下の内容を説明する。本例では、FlexEインターフェースが64B/66Bコーディングを使用する例を使用して説明する。FlexEでは、同期デジタル階層(Synchronous Digital Hierarchy、SDH)/光伝送ネットワーク(Optical Transport Network、OTN)技術が参照のために使用され、固定フレームフォーマットが物理インターフェース伝送のために構築され、時分割多重(Time Division Multiplexing、TDM)スロット分割が行われる。SDH/OTNと異なり、FlexEはTDMスロット分割の粒度として66ビットを使用し、インターリーブが66ビットに基づいてスロット間で行われ、66ビットは1つの64B/66Bコードブロックを対応して搬送し得る。例えば、図15は、本出願の一実施形態によるFlexEフレームの概略構造図である。図15に示されるように、1つのFlexEフレームは8行を含み、各行における第1のコードブロックの位置がFlexEオーバーヘッドを搬送するための領域である(FlexEオーバーヘッドを搬送するための領域はフレームヘッダ領域とも呼ばれ得る)(FlexEオーバーヘッドを搬送するための領域で搬送されるコードブロックはオーバーヘッドコードブロックと呼ばれ得る)。各行は1つのオーバーヘッドコードブロックを含む。8行に含まれる8つのオーバーヘッドコードブロックがFlexEオーバーヘッドフレームを形成し、32個のFlexEオーバーヘッドフレームがFlexEオーバーヘッドマルチフレームを形成する。図15に示されるように、FlexEオーバーヘッドを搬送するための領域以外の領域では、TDMスロット分割が行われ得る。例えば、64B/66Bコーディングを使用して符号化されたコードブロックを例として使用する。オーバーヘッドを搬送するための領域以外の領域でスロット分割が行われる場合、分割の粒度として66ビットが使用され、各行が20*1023個の66ビットベアラ空間に対応し、インターフェースが20スロットに分割され得る。
スロット分割の後、単一のスロットに対応する帯域幅が、インターフェースの帯域幅およびスロットの数に関連して決定され得る。図15に示されるスロット分割に関して、100ギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet、GE)インターフェースについて、100GEインターフェースの帯域幅は100Gbpsである(Gbpsの単位で、1000メガビット毎秒)。この場合、各スロットの帯域幅は、おおよそ、100Gbpsを20で割った帯域幅、すなわち、おおよそ5Gbpsであり得る。FlexE Groupは、少なくとも1つのインターフェース、例えばt個の100Gbpsインターフェースを含み得る。この場合、FlexE GroupがNNIとして使用されるとき、スロットの合計数はt*20である。
前述の例では、ただ1つのスロット分割の方法が例として示されている。他のスロット分割方法も存在することが当業者には分かるであろう。分割によって複数のスロットが取得される場合、複数のスロットは少なくとも2つのスロットを含んでいてもよく、それら2つのスロットに対応する帯域幅は互いに異なる。例えば、1つのスロットの帯域幅が5Gbpsであり、別のスロットの帯域幅が10Gbpsである。スロット分割方法、および各スロットの帯域幅を決定する方法は本出願の本実施形態では限定されない。
スロット分割の後、本出願の本実施形態では、第2のコードブロックストリームで搬送される任意の第1のコードブロックストリームと第2のコードブロックストリームのスロットとの対応関係が確立され得る。任意選択で、任意のコードブロックストリームにスロットを割り振ることは、コードブロックストリームを搬送するパイプにスロットを割り振ることとしても説明され得る。任意選択の一実施態様では、コードブロックストリームを搬送するパイプのサービス帯域幅と各スロットに対応する帯域幅とに基づき、パイプに割り振られるスロットの数が決定され得る。任意選択で、言い換えると、コードブロックストリームを搬送するパイプのサービスレートと各スロットに対応するレートとに基づき、パイプに割り振られるスロットの数が決定され得る。
任意選択で、FlexEシステムアーキテクチャでは、いくつかの物理インターフェースがカスケード接続され、FlexE Groupに結合されてもよく、FlexE Group内の全スロット中の任意の複数のスロットが、イーサネット論理ポートを搬送するために組み合わされ得る。例えば、単一のスロットの帯域幅が5Gbpsであるとき、その帯域幅が10GEである第1のコードブロックストリームは2スロットを必要とし、その帯域幅が25GEである第1のコードブロックストリームは5スロットを必要とし、その帯域幅が150GEである第1のコードブロックストリームは30スロットを必要とする。コーディングモードが64B/66Bコーディングである場合、順次に伝送される66ビットコードブロックストリームがイーサネット論理ポート上で依然として確認できる。
インターフェース上でのスロット割り振りに関して、コードブロックストリームのために構成されたスロットの総帯域幅(例えば、スロット数と、同じ帯域幅を有するスロットに対応する帯域幅との積)は、コードブロックストリームの実効帯域幅以上である。コードブロックストリームの実効帯域幅は、コードブロックストリーム内のIDLEコードブロック以外の他のデータコードブロックおよび制御タイプのコードブロックによって占有される総帯域幅であり得る。具体的には、コードブロックストリームは、予約済みのコードブロック、例えば、アイドル(IDLE)コードブロックを含む必要があるので、コードブロックストリームは、IDLEコードブロックの付加または削除によって割り振られたスロット(またはパイプ)に適応され得る。これに基づき、本出願の本実施形態では、任意選択で、コードブロックストリームのために構成されたスロットの総帯域幅がコードブロックストリームの実効帯域幅以上であるか、または任意選択で、コードブロックストリームのために構成されたスロットの数と、単一のスロットに対応する帯域幅との積が、コードブロックストリームの実効帯域幅以上である。
図15に示されるように、分割によって取得されたスロットの各々は識別子を有し得る。分割によって取得されたスロット間には順序関係が存在する。例えば、図15の20スロットは、識別子に基づいて順次にスロット1、スロット2、…、スロット20と識別され得る。20スロットの中からコードブロックストリームに割り振られるスロットは柔軟に構成され得る。例えば、20スロットの割り振りは、スロットが属するコードブロックストリームの識別子に基づいて識別され得る。本出願の本実施形態では、コードブロックストリームに属する複数のスロットがコードブロックストリームに割り振られる場合、複数の割り振られるスロットは連続であり得るか、または非連続であり得る。例えば、2つのスロットすなわちスロット0とスロット1がコードブロックストリームに割り振られてもよく、または2つのスロットすなわちスロット0とスロット3がコードブロックストリームに割り振られてもよい。これについては本出願の本実施形態では限定されない。
任意選択の一実施態様では、本出願の本実施形態で第2のコードブロックストリーム内のデータユニットに対応する第1のコードブロックストリームを搬送するためのスロットに関して、第1のコードブロックストリームのために構成されたスロットの総帯域幅(例えば、スロット数と、同じ帯域幅を有するスロットに対応する帯域幅との積)は、第1のコードブロックストリームの実効帯域幅以上である。第1のコードブロックストリームの実効帯域幅は第1のコードブロックストリーム内のIDLEコードブロック以外の他のデータコードブロックおよび制御タイプのコードブロックによって占有される総帯域幅であり得る。具体的には、第1のコードブロックストリームは、予約済みのコードブロック、例えば、アイドル(IDLE)コードブロックを含む必要があるので、コードブロックストリームは、IDLEコードブロックの付加または削除によって割り振られたスロット(またはパイプ)に適応され得る。これに基づき、本出願の本実施形態では、任意選択で、第1のコードブロックストリームのために構成されたスロットの総帯域幅が第1のコードブロックストリームの実効帯域幅以上であるか、または任意選択で、第1のコードブロックストリームのために構成されたスロットの数と、単一のスロットに対応する帯域幅との積が、第1のコードブロックストリームの実効帯域幅以上である。
本出願の本実施形態では、図15に示されるように、第2のコードブロックストリーム内のデータユニットに対応する第1のコードブロックストリームを搬送するための分割によって取得されたスロットの各々が識別子を有し得る。決定される順序は、分割によって取得されたスロット間に存在し得る。例えば、図15の20スロットは、識別子に基づいて順次にスロット1、スロット2、…、スロット20と識別され得る。20スロットの中からコードブロックストリームに割り振られるスロットは柔軟に構成され得る。例えば、20スロットの割り振りは、スロットが属する第1のコードブロックストリームの識別子に基づいて識別され得る。本出願の本実施形態では、第1のコードブロックストリームに属する複数のスロットがコードブロックストリームに割り振られる場合、複数の割り振られるスロットは連続であり得るか、または非連続であり得る。例えば、2つのスロットすなわちスロット0とスロット1が第1のコードブロックストリームに割り振られてもよく、または2つのスロットすなわちスロット0とスロット3が第1のコードブロックストリームに割り振られてもよい。これについては本出願の本実施形態では限定されない。
第1のコードブロックストリームに対応するスロットの総帯域幅は、第1のコードブロックストリームに対応するスロットの数と第1のコードブロックストリームに対応する各スロットに割り振られた帯域幅とに基づいて決定され得る。例えば、第1のコードブロックストリームに対応するスロットの総帯域幅は、第1のコードブロックストリームに対応するスロットの数と第1のコードブロックストリームに対応する各スロットに割り振られた帯域幅との積であり得る。ステップ4101の後、ステップ4102の前に、事前設定割合のIDLEコードブロックを含むQ個の第1のコードブロックストリーム内の第1のコードブロックストリームについて、第1のコードブロックストリームの帯域幅と第1のコードブロックストリームに対応するスロットの総帯域幅とに基づいて、第1のコードブロックストリーム上でIDLEコードブロックの付加または削除の処理が行われる。
IDLEコードブロックの付加または削除の処理は、レート適応を実施する有効な手段である。以下では、FlexEを例に使用して説明する。各論理ポートが、イーサネット媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)パケット・データ・ユニット・シーケンス・ストリームを搬送し得る。従来のイーサネットインターフェース上では、MACパケット・データ・ユニット・シーケンス・ストリーム内のパケットは、開始および終了を有し得る。パケット間にはパケット間ギャップ(Inter-Packet Gap、IPG)が存在する。任意選択で、ギャップはアイドル(IDLE)文字で埋められ得る。MACパケット・データ・ユニット・シーケンス・ストリームおよびIDLE文字は一般に符号化やスクランブルなどの処理を受ける必要があり、その後伝送される。例えば、1GEは8B/10Bコーディングを使用し、10GE、25GE、40GE、50GE、100GE、200GE、400GEなどは一般に、64B/66Bコーディングを使用する。符号化されたMACパケット・データ・ユニット・シーケンス・ストリームおよびIDLE文字は64B/66BBコードブロックに変換される。
1つの可能な実施態様では、符号化コードブロックは、MACパケットデータユニットに対応する開始コードブロック(Start code block、開始コードブロックはSコードブロックであり得る)、データコードブロック(Data code block、データコードブロックは略称Dコードブロックであり得る)、終了コードブロック(Termination code block、終了コードブロックはTコードブロックであり得る)、およびIDLEコードブロック(IDLE code block、IDLEコードブロックは略称Iコードブロックであり得る)を含み得る。
図15の例に関して、100GEインターフェースが64B/66Bコードブロックに基づいてFlexEオーバーヘッドを導入した後、残りの帯域幅が20スロットにさらに分割され、2つのスロットが、10GE帯域幅の1つのコードブロックストリームのロードをさらに確保することができる。1つの可能な実施態様では、FlexE Clientのレート適応が、FlexEにおいてIDLEコードブロックを付加または削除することによって行われ得る。例えば、IDLEコードブロックを含むコードブロックストリームの帯域幅が11GEであるが、実効帯域幅が2つのFlexEスロットの10Gの帯域幅より低いとき、第1のコードブロックストリームに割り振られた2つの5Gスロットの総帯域幅は10Gであり、この場合、コードブロックストリーム内のいくつかのIDLEコードブロックが削除され得る。第1のコードブロックストリームの帯域幅が9Gであるとき、コードブロックストリームに割り振られたスロットの総帯域幅は10Gであり、この場合、第1のコードブロックストリームにより多くのIDLEコードブロックが付加され得る。任意選択で、FlexEでは、コードブロックが直接操作され得るか、または復号されたサービスパケットストリームおよびIDLE文字が操作され得る。
本出願の本実施形態では、任意選択で、IDLEコードブロックの数が第2のコードブロックストリームのために事前構成される必要がある。第2のコードブロックストリームの伝送プロセスでは、任意選択で、第2のコードブロックストリームを搬送するパイプの帯域幅と第2のコードブロックストリームのレートとの差に基づいて、第2のコードブロックストリーム上でIDLEコードブロックの付加または削除の処理も行われ得る。具体的には、第2のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間のIDLEコードブロック上で付加または削除が行われ得るので、第2のコードブロックストリームが第2のコードブロックストリームを搬送するパイプの帯域幅と一致する。例えば、第2のコードブロックストリームのレートが第2のコードブロックストリームを搬送するパイプの帯域幅より低いときに、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット間にいくつかのIDLEコードブロックが付加され得るか、または第2のコードブロックストリームのレートが第2のコードブロックストリームを搬送するパイプの帯域幅以上であるときに、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット間のIDLEコードブロックが削除されることが事前構成され得る。
任意選択で、本出願の本実施形態では、第2のコードブロックストリームで第1のコードブロックストリームを搬送するためのスロットと第1のコードブロックストリームとの対応関係が、事前構成されてもよく、多重化側の第1の通信機器と逆多重化側の第2の通信機器とで構成されるか、または多重化側によって逆多重化側に送信され得るか、または逆多重化側によって多重化側に送信される。あるいは、集中サーバがスロットと第1のコードブロックストリームとの対応関係を決定した後、スロットと第1のコードブロックストリームとの対応関係は、多重化側の第1の通信機器と逆多重化側の第2の通信機器とに送信される。スロットと第1のコードブロックストリームとの対応関係は周期的に送信され得る。任意選択の一実施態様では、スロット割り振り指示情報が第2のコードブロックストリーム内の第1の事前設定コードブロックで搬送され、スロット割り振り指示情報は、Q個の第1のコードブロックストリームとスロットとの対応関係を指示するために使用される。具体的には、スロット割り振り指示情報は、Q個の第1のコードブロックストリームの各々に割り振られたスロットの識別子を指示するために使用される。
例えば、図16は、本出願の一実施形態による第2のコードブロックストリームで伝送されたスロット割り振り指示情報の概略構造図である。図16に示されるように、ヘッドコードブロックがOコードブロックであるとき、Oコードブロックの構造については、図10に示される内容を参照されたい。スロット割り振り指示情報は、そのタイプフィールドが0x4BであるOコードブロックの3つの利用可能なバイトD1~D3で搬送され得る。例えば、図18に示されるように、スロットに対応する第1のコードブロックストリームの識別子が、そのブロックタイプが0x4Bであり、そのOコードが0xAであるヘッドコードブロックのコードワードのD1~D3で搬送される。図16に示されるように、スロットに対応する第1のコードブロックストリームの識別子が、各コードブロックの2つのバイトD2およびD3のどちらかで対応して搬送される。
D2バイトおよびD3バイトの8ビットは256個のID識別子空間を有する。スロットが割り振られていないことを識別するために0x00または0xFFが使用され得る。この場合、254個の残りの数値識別子の任意の部分が、32スロットの組み合わせの割り振りを識別するために使用され得る。任意選択で、D1バイト内の最初の4ビットが、第2のコードブロックストリーム内のカプセル化オーバーヘッドブロックを有する16個の連続したデータユニットを指示するマルチフレームインジケータに使用される。マルチフレームインジケータMFIの値は0~15(16進表記の0~F)であり、MFI=0であるブロックは、スロット0に対応する第1のコードブロックストリームの識別子およびスロット1に対応する第1のコードブロックストリームの識別子を指示し、MFI=1であるブロックは、スロット2に対応する第1のコードブロックストリームの識別子およびスロット3に対応する第1のコードブロックストリームの識別子を指示し、以下同様である。
図16に示されるように、スロット0は、第1のコードブロックストリームの最初のもの(任意選択の一実施態様では、第1のコードブロックストリームの最初のものはclient 1とも表現され得る)を搬送するために使用され、第1のコードブロックストリームの最初のものの識別子が0x01である場合、図16でMFI=0であるコードブロックのD2フィールドが0x01で埋められる。スロット1は、第2のコードブロックストリームの1番目のもの(任意選択の一実施態様では、第1のコードブロックストリームの2番目のものはclient 2とも表現され得る)を搬送するために使用され、第1のコードブロックストリームの2番目のもののID識別子が0x08である場合、図16でMFI=0であるコードブロックのD3フィールドが0x08で埋められる。スロット2は、第1のコードブロックストリームの3番目のもの(任意選択の一実施態様では、第1のコードブロックストリームの3番目のものはclient 3とも表現され得る)を搬送するために使用され、第1のコードブロックストリームの3番目のもののID識別子が0x08である場合、図16でMFI=1であるコードブロックのD2フィールドが0x08で埋められる。この例では、スロット1およびスロット2は同じ第1のコードブロックストリームに割り振られ、同じ第1のコードブロックストリームとして識別される。複数のスロットが1つの第1のコードブロックストリームに割り振られる場合、第1のコードブロックストリーム内のコードブロックまたはビットを送信する順序は、第2のコードブロックストリームでそれらのコードブロックまたはビットを送信する順序と一致する。任意選択で、スロットが割り振られない場合、指示するために0x00または0xFFが使用されてもよい。例えば、スロット4が割り振られない場合、MFI=2であるブロックにおいて、スロット4に対応する第1のコードブロックストリームの識別子を指示するためのフィールドが0x00または0xFFで埋められ得る。任意選択で、スロット割り振り指示情報は、隣接するデータユニット間のコードブロック、例えば、隣接するデータコードブロック間に含まれる制御タイプのコードブロックで伝送されてもよい。
本出願の本実施形態では、任意選択の一実施態様において、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数が、Q個の第1のコードブロックストリームを搬送するために、計算によって事前に決定され得るので、第1のコードブロックストリーム内の整数個のコードブロックを第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットにロードすることができる(この形は境界整列とも記載され、すなわち、各スロット境界およびコードブロック境界が、第2のコードブロックストリーム内のデータユニットに基づいて決定され得る)。任意選択で、本出願の本実施形態で提供される解決策では、第2のコードブロックストリームに含まれる少なくとも1つのデータユニット内の1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数が、M2と、N1とM2との公倍数とに基づいて決定される。例えば、1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2によるN1とM2との公倍数の少なくとも1つの商である。タイプ1データコードブロックの数は、M2によるN1とM2との公倍数の商より大きい場合もある。あるいは、第2のコードブロックストリームに含まれる少なくとも1つのデータユニット内の1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2と、N1とM2との最小公倍数とに基づいて決定される。例えば、1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2によるN1とM2との最小公倍数の少なくとも1つの商である。1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2によるN1とM2との最小公倍数の商より大きい。したがって、タイプ1データコードブロックは、第1のコードブロックストリームに割り振られないスロットに対応するコードブロックの他のビットを搬送することができる。例えば、スロットが割り振られない場合、タイプ1データコードブロックは、そのスロットに対応する事前設定コードブロック(例えば、IDLEコードブロックやErrorコードブロック)に対応するビットを搬送し得る。任意選択で、本出願の本実施形態のデータコードブロックに関して、定義されたタイプ1データコードブロックが、各スロットに対応するコードブロックを搬送するデータコードブロックで
あってもよく、タイプ2データコードブロックが他の情報ビット(例えば、スロット割り振り指示情報、識別子指示情報、および多重化指示情報のいずれか1つまたは複数)を搬送するために使用されてもよい。データユニット内のタイプ2データコードブロックの位置は、固定され得るか、または構成されて、多重化側の通信機器と逆多重化側の通信機器とに通知され得る。
本出願の本実施形態では、任意選択で、第1のコードブロックストリームのコーディングモードと第2のコードブロックストリームのコーディングモードとは、同じであり得るか、または異なり得る。以下の内容の説明を容易にするために、例えば、第1のコードブロックストリームと第2のコードブロックストリームの両方が64B/66BBコーディングモードを使用する。以下、第1のコードブロックストリームが64B/66BBコーディングタイプのものであり、第2のコードブロックストリームが64B/66BBコーディングタイプのものである例を使用して説明する。
例えば、図17は、本出願の一実施形態によるコードブロックストリームの多重化の概略構造図である。図17に示されるように、第1のコードブロックストリーム5201および第1のコードブロックストリーム5301が第2のコードブロックストリーム5401に多重化される。言い換えると、図17において第1のコードブロックストリーム5201を搬送するパイプ5101および第1のコードブロックストリーム5301を搬送するパイプ5102が第2のコードブロックストリーム5401を搬送するパイプ5103に多重化される。第1のコードブロックストリームを搬送するパイプが低次パイプと呼ばれ、第2のコードブロックストリームを搬送するパイプが高次パイプと呼ばれる場合、図17では、2つの低次パイプ(第1のコードブロックストリーム5201を搬送するパイプ5101および第1のコードブロックストリーム5301を搬送するパイプ5102)が1つの高次パイプ(第2のコードブロックストリーム5401を搬送するパイプ5103)に多重化される。
第1のコードブロックストリームは、複数のコーディングタイプ、例えば、M/Nコーディングタイプや、非M/Nコーディングタイプのものであり得る。本例では、第1のコードブロックストリームが64B/66BBコーディングタイプのものである例を使用して説明する。図17に示されるように、第1のコードブロックストリーム5201は複数のコードブロック5205を含み、各コードブロック5205は、同期ヘッダ領域5206および非同期ヘッダ領域5207を含む。例えば、図18は、本出願の一実施形態による第1のコードブロックストリームの概略構造図である。図17および図18に示されるように、第1のコードブロックストリーム5201は複数のデータユニット5208を含む。例えば、図18は、第1のコードブロックストリーム5201内のただ1つのデータユニット5208の概略構造図である。図18に示されるように、データユニット5208は、ヘッドコードブロック5202、1つまたは複数のデータコードブロック5203、およびテールコードブロック5204を含み得る。具体的には、第1のコードブロックストリーム5201に含まれるコードブロック5205は、制御コードブロック(例えば、ヘッドコードブロック5202やテールコードブロック5204)であり得るか、またはデータコードブロック5203であり得るか、またはIDLEコードブロックであり得る。あるいは、本出願の本実施形態の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックは、第1のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間に含まれるコードブロック、例えば、第1のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間に含まれるIDLEコードブロックであってもよい。コードブロック5205の同期ヘッダ領域5206は、コードブロックのタイプ指示情報を搬送し得る。例えば、コードブロック5205がデータコードブロック5203であるとき、コードブロック5205の同期ヘッダ領域5206で搬送されるコードブロックのタイプ指示情報は01であってもよく、コードブロック5205がデータコードブロックであることを指示するために使用される。別の例では、コードブロック5205がヘッドコードブロック5202またはテールコードブロック5204であるとき、コードブロック5205の同期ヘッダ領域5206で搬送されるコードブロックのタイプ指示情報は10であってもよく、コードブロック5205が制御コードブロックであることを指示するために使用される。
図17に示されるように、第1のコードブロックストリーム5301は複数のコードブロック5305を含み、各コードブロック5305は、同期ヘッダ領域5306および非同期ヘッダ領域5307を含む。例えば、図18に、第1のコードブロックストリームの概略的構造実施態様を示す。図17および図18に示されるように、第1のコードブロックストリーム5301は複数のデータユニット5308を含む。例えば、図18は、第1のコードブロックストリーム5301内のただ1つのデータユニット5308の概略構造図である。図18に示されるように、データユニット5308は、ヘッドコードブロック5302、1つまたは複数のデータコードブロック5303、およびテールコードブロック5304を含み得る。具体的には、第1のコードブロックストリーム5301に含まれるコードブロック5305は、制御コードブロック(例えば、ヘッドコードブロック5302やテールコードブロック5304)であり得るか、またはデータコードブロック5303であり得るか、またはIDLEコードブロックであり得る。あるいは、本出願の本実施形態の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックは、第1のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間に含まれるコードブロック、例えば、第1のコードブロックストリーム内の隣接するデータユニット間に含まれるIDLEコードブロックであってもよい。コードブロック5305の同期ヘッダ領域5306は、コードブロックのタイプ指示情報を搬送し得る。例えば、コードブロック5305がデータコードブロック5303であるとき、コードブロック5305の同期ヘッダ領域5306で搬送されるコードブロックのタイプ指示情報は01であってもよく、コードブロック5305がデータコードブロックであることを指示するために使用される。別の例では、コードブロック5305がヘッドコードブロック5302またはテールコードブロック5304であるとき、コードブロック5305の同期ヘッダ領域5306で搬送されるコードブロックのタイプ指示情報は10であってもよく、コードブロック5305が制御コードブロックであることを指示するために使用される。
本例では、例えば、スロット(slotとも表現され得る)0が第1のコードブロックストリーム5201に割り振られ、スロット1およびスロット2が第1のコードブロックストリーム5301に割り振られる。本例では、分割によって合計32スロットが取得され、残りのスロット4から31のいずれも割り振られない。割り振られないスロットは固定パターンのコードブロックで埋められ得る。例えば、64B/66Bコードブロックでは、アイドル(IDLE)コードブロックや、エラー(Error)コードブロックや、別の定義されたコードブロックなどの別の決定されたパターンのコードブロックが埋めるために使用され得る。
例えば、図18は、スロットと第1のコードブロックストリームとの対応関係に基づいて第1のコードブロックストリームから取得されたコードブロックの概略構造図である。図18に示されるように、スロット0からスロット31はスロットの識別子に基づいて順序付けされており、スロットの識別子は0から31である。したがって、スロット0からスロット31の順序に基づき、第1の通信機器は、スロット0からスロット31に対応するコードブロックを順次に循環して取得する。図18に示されるように、第1の通信機器は、まずスロット0に対応するコードブロックを取得し、スロット0は第1のコードブロックストリーム5201に割り振られているので第1のコードブロックストリーム5201からコードブロック5205を取得し、次いでスロット1に対応するコードブロックを取得し、スロット1は第1のコードブロックストリーム5301に割り振られているので第1のコードブロックストリーム5301からコードブロック5305を取得し、次いでスロット2に対応するコードブロックを取得し、スロット2は第1のコードブロックストリーム5301に割り振られているので第1のコードブロックストリーム5301からコードブロック5305を取得し、次いでスロット3に対応するコードブロックを取得し、スロット3からスロット31はすべて割り振られていないので、スロット3からスロット31をすべて、IDLEコードブロックなどの決定されたパターンのコードブロックで埋めることができる。次いで、スロット0からスロット31に対応するコードブロックが循環して取得される。本出願の本実施形態では、図18の各スロットに対応するコードブロックに対応するシーケンスは処理されるべきコードブロックシーケンスと呼ばれ得る。
例えば、図19は、本出願の一実施形態による第2のコードブロックストリームの概略構造図である。図19に示されるように、第2のコードブロックストリーム5401を搬送するパイプ5103に入る第2のコードブロックストリーム5401は、1つまたは複数のデータユニット5408を含む。図19は、1つのデータユニット5408の概略構造図である。図19に示されるように、データユニット5408は複数のコードブロック5405を含んでいてもよく、コードブロック5405は、同期ヘッダ領域5406および非同期ヘッダ領域5407を含み得る。図19に示されるように、データユニット5408は、ヘッドコードブロック5402、1つまたは複数のデータコードブロック5403、およびテールコードブロック5404を含み得る。具体的には、第2のコードブロックストリーム5401に含まれるコードブロック5405は、制御コードブロック(例えば、ヘッドコードブロック5402やテールコードブロック5404)であり得るか、またはデータコードブロック5403であり得る。コードブロック5405の同期ヘッダ領域5406は、コードブロックのタイプ指示情報を搬送し得る。例えば、コードブロック5405がデータコードブロック5403であるとき、コードブロック5405の同期ヘッダ領域5406で搬送されるコードブロックのタイプ指示情報は01であってもよく、コードブロック5405がデータコードブロックであることを指示するために使用される。別の例では、コードブロック5405がヘッドコードブロック5402またはテールコードブロック5404であるとき、コードブロック5405の同期ヘッダ領域5406で搬送されるコードブロックのタイプ指示情報は10であってもよく、コードブロック5405が制御コードブロックであることを指示するために使用される。
図19に示されるように、本出願の本実施形態では、各スロットに対応する取得または生成されたコードブロックが第2のコードブロックストリームのペイロード領域に配置され、ヘッドコードブロック、テールコードブロック、タイプ1データコードブロック、およびタイプ2データコードブロックのいずれか1つまたは複数のペイロード領域に配置され得る。本例では、各スロットに対応する取得または生成されたコードブロックが第2のコードブロックストリーム内のタイプ1データコードブロックに配置される例を使用して説明する。
本出願の本実施形態で第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれるデータコードブロックの数は柔軟に決定され得る。第1のコードブロックストリームと第2のコードブロックストリームの両方が64B/66Bコーディングを使用する例を使用して説明する。本出願の本実施形態で提供される解決策では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットがすべてのスロットに対応するコードブロックを搬送するために使用されるHb個のタイプ1データコードブロックを含む場合、いくつかの低次スロット粒度を取得するために、Hb個のタイプ1データコードブロックのペイロード領域に対応するビット(1つのタイプ1データコードブロックのペイロード領域はHビットを搬送する)のHlcmビット(Hb個のタイプ1データコードブロックのペイロード領域内の合計ビット数はHpであり、HlcmはHp以下である)の一部または全部に基づいてTDMスロット分割が行われる。第1のコードブロックストリーム内の64B/66Bコードブロックまたは第1のコードブロックストリーム内のコードブロックを圧縮することによって得られるコードブロックを搬送するために、分割によって取得されたスロット粒度の組み合わせが低次パイプ(低次パイプは第1のコードブロックストリームを搬送するパイプである)として使用される。ここでは、HlcmビットのTDMスロット分割は、ステップ4101の後に取得される処理されるべきコードブロックシーケンスのTDMスロット分割に等しく対応する。例えば、第1のコードブロックストリームのコーディングタイプが64B/66Bコーディングであり、圧縮処理が使用されない(圧縮処理はトランスコーディング圧縮処理とも呼ばれ得る)とき、高次パイプ(高次パイプは第2のコードブロックストリームを搬送するパイプである)が、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット内のHb個のタイプ1データコードブロックのペイロード領域(1つのタイプ1データコードブロックのペイロード領域はHビットを搬送する)に対応するビットのHlcmビット(Hb個のタイプ1データコードブロックのペイロード領域内の合計ビット数はHpであり、HlcmはHp以下である)の一部または全部を搬送し、Hlcmビットはg個の66B粒度に対応し、pスロットに分割され、pはgで割り
切れ、gとpはどちらも正の整数である。圧縮処理が使用されるとき、高次パイプ(高次パイプは第2のコードブロックストリームを搬送するパイプである)は、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット内のHb個のタイプ1データコードブロックのペイロード領域(1つのタイプ1データコードブロックのペイロード領域はHビットを搬送する)に対応するビットのHlcmビット(Hb個のタイプ1データコードブロックのペイロード領域内の合計ビット数はHpである)の一部または全部を搬送し、HlcmはHp以下である。任意選択で、Hpはg1個のM2/N2ビットペイロード粒度に対応し、g1*N2は、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット内のすべてのタイプ1データコードブロックのペイロード領域内の合計ビット数の全体である。Hlcmビットに関して、g3*N3ビットは、g3個のM3/N3ビットブロック(例えば、512B/514B符号化ビットブロック)に対応する。1つのM3/N3コードブロック粒度は、処理されるべきコードブロックストリームのg3*k個の66B粒度に同等に対応する(例えば、512B/514B符号化ビットブロックは4つの66B粒度と等しい)。同等に対応する処理されるべきコードブロックストリームはpスロットに分割され、pはgで割り切れ、gとpはどちらも正の整数である。
本出願の本実施形態は、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれるデータコードブロック(または第1のコードブロックストリームを搬送するためのタイプ1データコードブロック)の数を決定するための任意選択の一実施態様を提供する。本実施態様に関する説明では、例えば、圧縮処理を考慮せずに、第1のコードブロックストリームはM1/N1ビットコーディングモードを使用し、第2のコードブロックストリームはM2/N2ビットコーディングモードを使用する。第1のコードブロックストリーム内の各コードブロックはN1ビットであり、第2のコードブロックストリームのペイロード領域にロードされる必要がある。第2のコードブロックストリーム内のデータコードブロックのペイロード領域はM2ビットである。この場合、N1とM2との公倍数が計算される。第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内に含まれるデータコードブロックの数は、N2によるN1とM2との公倍数の商の整数倍であり得る。任意選択の一実施態様では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内に含まれるデータコードブロックの数は、N2によるN1とM2との最小公倍数の商の整数倍であり得る。
図19に関する例を使用すると、例えば、第1のコードブロックストリームと第2のコードブロックストリームのコーディングタイプがどちらも64B/66Bコーディングである場合、lcm(66,64)の値は2112であり、lcm(66,64)は、66と64との最小公倍数を取得することを意味する。第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内に含まれるデータコードブロックの数は、33の整数倍であり得る(33は、第2のコードブロックストリーム内のデータコードブロックのペイロード領域内のビット数64による66と64との公倍数2112の商である)。第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットが33個のデータコードブロックを含むと仮定すると、これは、第2のコードブロックストリーム内の33個のデータコードブロックが32(32は、第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロック内のビット数64による66と64との公倍数2112の商である)スロットに対応するコードブロックを搬送することを指示する。第1のコードブロックストリームがスロットに割り振られる場合、スロットに対応するコードブロックはスロットに対応する第1のコードブロックストリームから取得されるコードブロックである。第1のコードブロックストリームがスロットに割り振られない場合、スロットに対応するコードブロックは決定されたパターンのコードブロックである。
複数の方法がスロット分割に利用可能である。本出願の本実施形態は、1つの可能な実施態様を提供する。この実施態様では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のデータコードブロックのペイロード領域内のビットの数が計算される。例えば、図19に関する例では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のデータコードブロックのペイロード領域内のビットの数は2122である(2122は、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれるデータコードブロックの数33と、データコードブロックの非同期ヘッダ領域の64ビットとの積である)。2122ビットがすべて第1のコードブロックストリーム内のコードブロックを搬送するために使用される場合、最大32個の64B/66Bコードブロックを搬送することができる。したがって、スロット分割では、取得できるスロットの最大数は32の整数倍である。あるいは、スロットの数は、32を割り切ることができる数値である。例えば、16スロット、8スロット、または4スロットが分割によって取得される。
任意選択で、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のすべてのタイプ1データコードブロックのペイロード領域内の合計ビット数が前述の公倍数関係に限定されない場合もある。例えば、前述の例では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のタイプ1データコードブロックのペイロード領域内の合計ビット数は2122より大きい。このようにして、2122ビットが第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットを搬送するために使用される場合、残りのビットは予約され、使用されないか、または他の指示情報を搬送するために使用され得る。実際の適用では、任意選択で、第2のコードブロックストリームの1つのデータユニットに含まれる(タイプ1データコードブロックおよびタイプ2データコードブロックを含む)すべてのデータコードブロックのペイロード領域内のビットの数が決定される場合、伝送効率および予約済みのIDLEコードブロックが考慮され得る。第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のすべてのデータコードブロックのペイロード領域内の合計ビット数がより大きい場合、データユニットはより長く、オーバーヘッド数はより少ない。
図19に示されるように、処理されるべきコードブロックシーケンス内のコードブロックに対応するすべてのビットが、第2のコードブロックストリーム内のタイプ1データユニットのペイロード領域に順次に配置される。図示のように、スロット0に対応するコードブロック5205が64B/66Bコーディングタイプを使用して符号化され、コードブロック5205の取得される合計ビット数は66であるが、第2のコードブロックストリーム5401内のデータコードブロック5403の非同期ヘッダ領域5407によって占有されるビットの数は64である。したがって、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータコードブロック5403がスロット0に対応するコードブロック5205の最初の64ビットを搬送し、第2のコードブロックストリーム内の別のデータコードブロック5403がスロット0に対応するコードブロック5205の最後の2ビットと、スロット1に対応するコードブロック5305の最初の62ビットを搬送し、以下同様である。本実施形態から分かるように、第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックの合計ビット数が第2のコードブロックストリーム内の1つのタイプ1データコードブロックのペイロード領域で搬送されるビット数より大きいとき、第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックに対応するすべてのビットが、第2のコードブロックストリーム内の2つのデータコードブロックのペイロード領域で搬送され得る。
データ伝送効率をさらに改善し、カプセル化効率を改善し、層ごとのカプセル化によって生じる過度の帯域幅拡大を回避するために、本出願の本実施形態は、別の任意選択のデータ伝送解決策を提供する。前述のステップ4102では、送信されるべき第2のコードブロックストリームに、処理されるべきコードブロックシーケンスに対応するビットを配置するステップは、圧縮コードブロックシーケンスを取得するために処理されるべきコードブロックシーケンス内のR個の連続したコードブロックを圧縮するステップであって、Rが正の整数である、ステップと、送信されるべき第2のコードブロックストリームに、圧縮コードブロックシーケンスに対応するビットを配置するステップと、を含む。例えば、図20は、本出願の一実施形態による別の第2のコードブロックストリームの概略構造図である。図20は、図19に基づく改善形態である。図20では、すべてのスロットに対応する取得されたコードブロックを含むシーケンスが処理されるべきコードブロックシーケンスとされている。処理されるべきコードブロックシーケンスに対して圧縮処理が行われて圧縮コードブロックシーケンスが取得され、次いで圧縮コードブロックシーケンスが第2のコードブロックストリームに配置される。任意選択で、圧縮コードブロックシーケンスは、第2のコードブロックストリーム内のタイプ1データコードブロックのペイロード領域に配置されてもよい。
任意選択の一実施態様では、第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域に対応するビットが、第2のコードブロックストリームのペイロード領域に連続して配置され得る。圧縮されていない処理されるべきコードブロックシーケンスが第2のコードブロックストリームに直接配置される場合、処理されるべきコードブロックシーケンス内のすべてのコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期領域内のすべてのビットが第2のコードブロックストリームに連続して配置される。圧縮された後の処理されるべきコードブロックシーケンスが第2のコードブロックストリームに配置される場合、圧縮コードブロックシーケンス内のすべてのコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期領域内のすべてのビットが第2のコードブロックストリームに連続して配置される。
言い換えると、圧縮されていない処理されるべきコードブロックシーケンスが第2のコードブロックストリームに直接配置される場合、処理されるべきコードブロックシーケンス内の第1のコードブロックストリームから取得された1つのコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期領域内のすべてのビットが第2のコードブロックストリームに連続して配置される。圧縮された後の処理されるべきコードブロックシーケンスが第2のコードブロックストリームに配置される場合、圧縮コードブロックシーケンス内の第1のコードブロックストリームから取得された1つのコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期領域内のすべてのビットに対応する圧縮コードブロックシーケンス内のビットが第2のコードブロックストリームに連続して配置される。
以下では、処理されるべきコードブロックシーケンスが圧縮コードブロックシーケンス内の1つのコードブロックに圧縮される例を使用して説明する。処理されるべきコードブロックシーケンス内の圧縮されていないコードブロックが第2のコードブロックストリームに直接配置される場合、処理されるべきコードブロックシーケンス内のコードブロックのケースは、処理されるべきコードブロックシーケンスが圧縮コードブロックシーケンス内の1つのコードブロックに圧縮されるケースと同様である。本例では、図20に関する例を使用して説明する。図20に示されるように、圧縮コードブロックシーケンス内のスロット0に対応するコードブロック5205に含まれるすべてのビット(例えば、コードブロックが同期ヘッダ領域および非同期領域を含む場合、コードブロックに対応するすべてのビットはコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域に対応するすべてのビットである)が、第2のコードブロックストリーム内のタイプ1データコードブロックのペイロード領域に連続して配置される。具体的には、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のすべてのタイプ1データコードブロックのペイロード領域のみが考慮される場合、例えば、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックのシーケンスのみが単に考慮される場合、タイプ1データコードブロックのシーケンス内のペイロード領域のシーケンスのみに関して、スロットに対応し、圧縮コードブロックシーケンスに含まれるコードブロックの(第1のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックの同期ヘッダ領域および非同期ヘッダ領域から取得され得る)すべてのビットが、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット内のタイプ1データコードブロックのシーケンス内のペイロード領域のシーケンス内の1つまたは複数のペイロード領域に連続して配置される。言い換えると、前述の例では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内のすべてのタイプ1データコードブロックのペイロード領域のみが考慮される場合、例えば、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックのシーケンスのみが単に考慮される場合、タイプ1データコードのシーケンス内のペイロード領域のシーケンスのみに関して、スロット32に対応し、圧縮コードブロックシーケンスに含まれるすべてのコードブロックのすべてのビットが、第2のコードブロックストリーム内のデータユニット内のタイプ1データコードブロックのシーケンス内のペイロード領域のシーケンス内の1つまたは複数のペイロード領域に連続して配置される。任意選択で、この例では、いくつかの他のコードブロック、例えば、制御コードブロックや、タイプ2データコードブロックが、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれる2つの隣接するタイプ1データコードブロック間に含まれ得る。具体的には、タイプ1データコードブロックのシーケンス内のペイロード領域のシーケンスは、タイプ1データコードブロック以外のコードブロックのペイロード領域を含まない。本例では、処理されるべきコードブロックシーケンスがタイプ1データコードブロックのペイロード領域に配置される例を使用して説明している。処理されるべきコードブロックシーケンスに対応するビットが、ヘッドコードブロック、テールコードブロックなどにも配置され得る場合、ペイロード領域のシーケンスは、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれ、処理されるべきコードブロックシーケンスに対応するビットを搬送するために使用されるすべてのコードブロックのペイロード領域を含むペイロード領域のシーケンスであり得る。
図20から分かるように、本出願の本実施形態で各スロットに対応するコードブロックが取得された後で、コードブロックは圧縮される。圧縮コードブロックシーケンスでは、各ビットに対応するスロットは処理されるべきコードブロックシーケンス内の対応するスロットと同じである。例えば、処理されるべきコードブロックシーケンスが64B/66Bコーディングを使用し、圧縮コードブロックシーケンスが64/65ビットコーディングを使用する場合、処理されるべきコードブロックシーケンス内の1つの64B/66Bコードブロックがスロット2に対応し、圧縮コードブロックシーケンス内で、64B/66Bコードブロックに対応する64B/65Bコードブロックもスロット2に対応する。言い換えると、スロット2は処理されるべきコードブロックシーケンス内の1つの64B/66Bコードブロックに対応し、圧縮コードブロックシーケンス内の1つの64B/65Bコードブロックに対応する。
複数の圧縮処理方法が利用できる。例えば、処理されるべきシーケンス内の各コードブロックが別々に圧縮されてもよい。例えば、処理されるべきシーケンス内の各コードブロックの同期ヘッダ領域が2ビットから1ビットに圧縮される。例えば、「10」が「1」に圧縮され、「01」が「0」に圧縮される。処理されるべきコードブロックシーケンス内のコードブロックが64B/66Bコーディングを使用する場合、圧縮コードブロックシーケンスのコーディング形式が64/65ビットコーディングに変化する。その同期ヘッダ領域が「10」であるコードブロックは、そのコードブロックのタイプが制御タイプであることを指示する。
別の任意選択の圧縮処理方法では、現在広く使用されている制御タイプのコードブロックのタイプフィールドは、0x1E、0x2D、0x33、0x4B、0x55、0x66、0x78、0x87、0x99、0xAA、0xB4、0xCC、0xD2、0xE1、および0xFFを含む。0x00などの他の数値は予約され、使用されない。コードブロックのタイプフィールドは1バイトを占有する。したがって、制御タイプのコードブロックのタイプフィールドは、8ビットから4ビットに圧縮され得る。例えば、「0x1E」が「0x1」に圧縮され、「0x2D」が「0x2」に圧縮される。したがって、節約された4ビットの空間が複数のコードブロックのシーケンスの組み合わせを識別するために使用され得る。このようにして、より高いマッピング効率を達成することができる。典型的な例では、圧縮処理方法の1つで、処理されるべきシーケンス内の複数の連続したコードブロックが圧縮され得る。例えば、任意選択の一実施態様では、処理されるべきコードブロックシーケンス内の4つの64B/66Bコードブロックが、圧縮コードブロックシーケンス内の1つの256B/257Bコードブロックに変換され得る。例えば、最初のビットが、256B/257Bコードブロックが制御ブロックを含むかどうかを区別するために使用される。例えば、図21は、本出願の一実施形態による圧縮処理方法の概略図である。図21に示されるように、256B/257Bコードブロックの最初のビットが1である場合、これは、256B/257Bコードブロックが処理されるべきシーケンス内の制御タイプのコードブロックを含まず、処理されるべきシーケンス内のデータタイプのコードブロックのみを含むことを指示する。したがって、全部で8ビットを有する、処理されるべきコードブロックシーケンス内の4つの64B/66Bコードブロックの同期ヘッダが1ビットに圧縮され得る。例えば、図22は、本出願の一実施形態による圧縮処理方法の概略図である。図22に示されるように、256B/257Bコードブロックの最初のビットが0である場合、これは、256B/257Bコードブロックが処理されるべきシーケンス内の制御タイプの少なくとも1つのコードブロックを含むことを指示する。次に、256B/257Bコードブロックに含まれる最初の64B/66Bコードブロックのタイプフィールドの4ビットが、256B/257Bコードブロックに含まれる処理されるべきコードブロックシーケンスからの4つの64B/66Bコードブロックの4つのタイプを指示するために順次に使用され得る。例えば、256B/257Bコードブロックに含まれる処理されるべきコードブロックシーケンスからの4つの64B/66Bコードブロックの4つのタイプすべてが制御タイプである場合、その4ビットは順に「0000」であり得る。したがって、256B/257Bコードブロックに含まれる処理されるべきコードブロックシーケンスからの4つの64B/66Bコードブロックの4つの同期ヘッダ領域は圧縮され得る。具体的には、コードブロックのタイプフィールドの節約された4ビットの空間が複数のコードブロックのシーケンスの組み合わせを識別するために使用され得る。
任意選択の一実施態様では、処理されるべきコードブロックシーケンス内のR個の連続したコードブロックが圧縮される。Rが1より大きい場合、R個の連続したコードブロックは少なくとも2つのコードブロックを含み、2つのコードブロックの取得元である2つの第1のコードブロックストリームは2つの異なる第1のコードブロックストリームである。この任意選択の実施態様では、例えば、図21に示されるように、Rは4である。したがって、処理されるべきコードブロックシーケンス内の4つの連続したコードブロックが圧縮される場合、4つの連続したコードブロックには少なくとも2つのコードブロックが存在する。2つのコードブロックに対応する2つの第1のコードブロックストリームは異なる。例えば、一方のコードブロックに対応する第1のコードブロックストリームは図18の第1のコードブロックストリーム5201であり、他方のコードブロックに対応する第1のコードブロックストリームは図18の第1のコードブロックストリーム5301である。
本出願の本実施形態では、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は制限されず、実際の状況に基づいて決定され得る。任意選択の一実施態様では、処理されるべきコードブロックシーケンスが圧縮されるので、第2のコードブロックストリームと圧縮コードブロックシーケンスとの整列を実施するために(すなわち、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットが圧縮コードブロックシーケンス内の整数個のコードブロックを搬送し得るか、または各スロット境界およびコードブロック境界が第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットから決定され得る)、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数を計算するための方法において、圧縮コードブロックシーケンスのコーディングモードに基づいて計算が行われ必要がある。1つの具体的な計算方法が、前述の計算方法における処理されるべきコードブロックシーケンスのコーディング形式のパラメータを、圧縮コードブロックシーケンスのコーディング形式のパラメータで置き換えるものである。具体的には、圧縮コードブロックシーケンスのコーディング形式はM3/N3であり、M3は正の整数であり、N3はM3以上の整数である。任意選択で、本出願の本実施形態で提供される解決策では、第2のコードブロックストリームに含まれる少なくとも1つのデータユニット内の1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2と、N3およびM2との公倍数とに基づいて決定される。例えば、1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2によるN3とM2との公倍数の少なくとも1つの商である。タイプ1データコードブロックの数は、M2によるN3とM2との公倍数の商より大きい場合もある。1つのデータユニット内のタイプ1データコードブロックの数は、M2によるN3とM2との公倍数の商の整数倍である。あるいは、第2のコードブロックストリーム内の少なくとも1つのデータユニットに含まれる1つのデータユニット内のタイプ1データコードブロックの数は、M2と、N1とM2の最小公倍数とに基づいて決定される。例えば、1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2によるN
3とM2との最小公倍数の少なくとも1つの商であり、1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2によるN3とM2との最小公倍数の商より大きく、または1つのデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数は、M2によるN3とM2との最小公倍数の商の整数倍であり得る。任意選択で、本出願の本実施形態のデータコードブロックに関して、定義されたタイプ1データコードブロックが、各スロットに対応するコードブロックを搬送するデータコードブロックであってもよく、タイプ2データコードブロックが他の情報ビット(例えば、スロット割り振り指示情報、識別子指示情報、および多重化指示情報のいずれか1つまたは複数)を搬送するために使用されてもよい。データユニット内のタイプ2データコードブロックの位置は、固定され得るか、または構成されて、多重化側の第1の通信機器と逆多重化側の第2の通信機器とに通知され得る。
任意選択の一実施態様では、任意選択で、第2のコードブロックストリームは多重化指示情報を搬送してもよく、多重化指示情報は、データユニットが多重化コードブロックを搬送することを指示するために使用される。具体的には、逆多重化側は、データユニット内のコードブロックを受信した後に逆多重化操作を行う必要がある。多重化指示情報は、第2のコードブロックストリーム内のデータユニットで搬送され、例えば、ヘッドコードブロック、タイプ2データコードブロック、およびテールコードブロックのいずれか1つまたは複数で搬送され得る。この場合、多重化指示情報は、多重化指示情報を含むデータユニットが多重化コードブロックを搬送することを指示するだけでよい。別の任意選択の実施態様では、多重化指示情報は隣接するデータユニット間のコードブロックで搬送され得る。例えば、隣接するデータユニット間にOコードブロックが構成されてもよく、多重化指示情報はOコードブロックのペイロード領域で搬送され得る。この場合、多重化指示情報が受信された後、多重化指示情報の後に受信されたデータユニットで搬送されるすべてのコードブロックが多重化コードブロックであり、非多重化指示情報が受信されるまでそれらすべてが逆多重化される必要があると判断され、非多重化指示情報は、非多重化指示情報の後のデータユニットで搬送されるコードブロックが逆多重化される必要がないことを指示し得る。
任意選択の一実施態様では、前述のステップ4101において、低次パイプから取得されたQ個の第3のデータストリームの各々のコーディング形式がM1/N1ビットコーディングではない場合、各第3のデータストリームをそのコーディング形式がM1/N1ビットコーディングである第1のコードブロックストリームに変換するためにQ個の第3のデータストリームの各々に対してコード変換が行われ得る。
具体的な一実施態様では、第3のデータストリームは、同期デジタル階層(Synchronous Digital Hierarchy、SDH)サービス信号であってもよく、サービスマッピング処理が行われ得る。例えば、第3のデータストリームは、第1のコードブロックストリーム内のデータユニットのペイロード領域にカプセル化され、次いで、必要なカプセル化オーバーヘッド、OAMコードブロック、およびIDLEコードブロックが付加されて、第3のデータストリームに対応する第1のコードブロックストリームが取得され得る。第1のコードブロックストリームに事前設定されたIDLEコードブロックが付加されるので、第1のコードブロックストリームをIDLEコードブロックの付加または削除によってパイプレートに適応させることができる。例えば、8バイトD0~D7のSDHサービスのサービス信号が、64B/66Bデータコードブロックのペイロード領域にマップされ、同期ヘッダ「01」が付加されるので、8バイトD0~D7のサービス信号は64B/66Bコードブロックの形態に変換される。
以下で例を示す。例えば、X-Ethernet/FlexEでは、5Gbpsの粒度がスロットとして使用され、すなわち、スロットの帯域幅(レートとも呼ばれ得る)は5Gbpsであり、1つの5Gbpsスロットが1つの第2のコードブロックストリームに割り振られる。第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットの構造形態は、[1つのヘッドコードブロック(ヘッドコードブロックはオーバーヘッドコードブロックとも呼ばれ得る)+1023個のデータコードブロック+1つのIDLEコードブロック]である。前述の例から分かるように、32個の64B/66Bコードブロック(64B/66Bコードブロックは、ヘッドコードブロック、テールコードブロック、またはデータコードブロックであり得る)(圧縮処理が行われる場合、32個の64B/66Bコードブロックは圧縮コードブロックシーケンスであるか、または圧縮処理が行われない場合、32個の64B/66Bコードブロックは処理されるべきコードブロックシーケンスである、本例では、圧縮処理が行われない例を使用して説明する)を、33個の64B/66Bデータコードブロックのペイロード領域に完全にロードすることができる。第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットは、t*33個の64B/66Bデータコードブロックを含んでいてもよく、t*33個の64B/66Bデータコードブロックはt*33*64=t*2112ビットを搬送するために使用される。66ビットに基づき、TDMに基づく分割によって最大t*32スロットが取得され得る。本実施形態を、t=31の場合に分割によって31スロットが取得される例を使用して説明する。31*33*64=31*32*66=65472である。第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットは、31*33=1023個のタイプ1データコードブロックを含み得る。
分割によって31スロットが取得される場合、5000000000*(16383/16384)*(20460/20461)*(1023/1025)*(1/31)=160.9579176Mbps(-100ppm:160.9418218Mbps)である。5Gがスロットの通常のレートであり、すなわち、同期ヘッダを除く64B/66Bコーディングにおけるビットレートである。64B/66B同期ヘッダを含む符号化5G信号の総ビットレートを66/64=3.125%だけさらに増やす必要があり、16383/16384は、アラインメントマーカ(Alignment Marker、AM)のアラインメントコードワードを除く100GEイーサネットインターフェースの実効帯域幅であり、20460/20461は、フレキシブルイーサネットのオーバーヘッドを除く実効情報帯域幅を指示し、1023/1025は、高次のデータユニットカプセル化オーバーヘッドおよび必要なIDLEコードブロックを除く残りのデータコードブロックの割合を指示し、1/31は、分割によって31スロットが取得された後のスロットの実効ベアラ帯域幅を指示する。具体的には、分割によって取得され、低次パイプの帯域幅を形成するために使用される1つのスロットの帯域幅は、160.95791767Mbpsである(プロジェクトの実際の状況を考慮すると、構成要素または機器の動作クロック周波数は、-100ppmだけ偏移する可能性があり、最小の利用可能な低次パイプベアラの総帯域幅は160.9418218Mbpsである)。
以下でSDH STM-1信号について説明する。サービス信号については、サービス信号をカプセル化し、低次のデータユニットにマップする必要がある。SDH STM-1のネイティブな帯域幅/レートは155.52Mbpsである。本発明者らは、高次のデータユニットの方法と一致する方法で信号をカプセル化する。具体的には、SDH STM-1信号は低次のデータユニットの64B/66Bデータコードブロックのペイロード領域にロードされ、次いで、その低次のデータユニットにオーバーヘッドコードブロックおよび必要なIDLEコードブロックがカプセル化される。この場合、IDLEコードブロックを有する低次のデータユニットのデータストリームの対応する帯域幅は次のとおりである:155.52*(66/64)*(1025/1023)=160.6935484Mbps。任意選択で、プロジェクトの実際の状況を考慮すると、構成要素または機器の動作クロック周波数は、プラスに、数ppm、特定のサービス信号に応じて、例えば、+100ppmまたは+20ppm偏移する可能性がある。例えば、イーサネットに適用できる大きな周波数偏移、すなわち、+100ppmが計算に使用される。カプセル化されたSDH STM-1の最大帯域幅は160.7096177Mbpsである。実際には、光伝送ネットワーク(Optical Transport Network、OTN)によって許容される周波数偏移は、+/-20ppmである。同期デジタル階層(Synchronous Digital Hierarchy、SDH)によって許容される周波数偏移は前述の2つの周波数偏移より小さく、同期の場合には+/-4.6ppmである。
160.9579176Mbpsの帯域幅(-100ppm:160.9418218Mbps)は、160.6935484Mbpsの帯域幅(+100ppm:160.7096177Mbps)より高い。極端なケースが考慮される場合でさえ、低次ベアラパイプのレートはマイナスに100ppm偏移し、サービス信号はプラスに100ppm偏移する。したがって、要件に基づいてIDLEコードブロックを付加するパディング機能を使用して、SDH STM-1のサービス信号がカプセル化された後、カプセル化されたSDH STM-1信号を低次パイプで伝送することができる。
最後に、同じカプセル化およびオーバーヘッドに基づき、1つの5Gスロットが1つのX-Ethernet高次パイプに対応し、各スロットが1つの低次パイプに対応し、1つのカプセル化SDH STM-1サービスを伝送し得る31スロットに分割され得ることに留意されたい。STM-NのレートはSTM-1のレートのN倍なので、STM-4、STM-16などのサービス信号が同じ方法で透過的にカプセル化された後で、サービス信号はN個のスロットで形成された低次ベアラパイプを使用して搬送され得る。OTN信号のケースは、レート差を除いてSDH信号のケースと同様である。サービス帯域幅要件が与えられれば、スロットの適切な数が割り振られ得るので、低次ベアラパイプの帯域幅は常に、サービス信号カプセル化後の帯域幅以上であり、レートパディング適応を実施するためにIDLEコードブロックの付加または削除の操作が行われる。
多重化側の第1の通信機器によって行われる前述の解決策および同じ概念に基づき、本出願の一実施形態は、データ伝送方法、すなわち、データ伝送方法の逆多重化側の第2の通信機器によって行われる方法をさらに提供する。例えば、図23は、本出願の一実施形態によるデータ伝送方法の概略流れ図である。図23に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ7201:第2のコードブロックストリームを受信し、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが第2のコードブロックストリーム内のコードブロックのペイロード領域で搬送され、Qが1より大きい整数であり、第1のコードブロックストリームのコーディングタイプがM1/N1ビットコーディングであり、M1が正の整数であり、N1がM1以上の整数であり、第2のコードブロックストリームのコーディングタイプがM2/N2ビットコーディングであり、M2が正の整数であり、第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックのペイロード領域で搬送されるビットの数がM2以下であり、N2がM2以上の整数である。
ステップ7202:Q個の第1のコードブロックストリームを逆多重化する。
具体的には、第2のコードブロックストリームを受信すると、逆多重化側の第2の通信機器は、第2のコードブロックストリームから、第2のコードブロックストリームで搬送されたQ個の第1のコードブロックストリームに対応するコードブロックを取得し、各第1のコードブロックストリームを復元するために、各コードブロックに対応する第1のコードブロックストリームをさらに決定し得る。
任意選択の一実施態様では、多重化側の第1の通信機器が図19に示される方法を実行し、処理されるべきコードブロックシーケンスが圧縮されない場合、任意選択の一実施態様では、解凍されるべきコードブロックシーケンスが取得されるように、第2のコードブロックストリームのペイロード領域で搬送されたQ個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが取得され、Q個の第1のコードブロックストリームが逆多重化される。
具体的には、解凍されるべきコードブロックシーケンスが取得されるように、第2のコードブロックストリーム内のタイプ1データコードブロックのペイロード領域から各スロットに対応するコードブロックが取得され得る。その場合、解凍されるべきコードブロックシーケンスの順序はスロットの順序に対応し得る。例えば、分割によって合計32スロットが取得される。逆多重化側の第2の通信機器は、スロットに対応するコードブロックを搬送するタイプ1データコードブロックの位置を知っている(これは事前に構成され得るか、または集中制御部もしくは管理部によって逆多重化側の第2の通信機器に送信され得るか、または多重化側の第1の通信機器によって逆多重化側の第2の通信機器に送信され得る)。すべてのスロットに対応するコードブロックを含む、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットから取得された解凍されるべきコードブロックシーケンスでは、スロット31に対応するコードブロックが配置されるまで順序付けが順次に行われ、例えば、最初のコードブロックはスロット0に対応し、2番目のコードブロックはスロット1に対応し、3番目のコードブロックはスロット2に対応し、以下同様であり、次いで、次のコードブロックがスロット0に対応するコードブロックとして再度決定され、後続の2番目のコードブロックがスロット1に対応するコードブロックとして決定される。
さらに、逆多重化側の第2の通信機器は、Q個の第1のコードブロックストリームの各々に対応するスロットの識別子を取得し、すなわち、Q個の第1のコードブロックストリームとスロットとの対応関係を取得する。例えば、スロット0が第1のコードブロックストリームに割り振られる場合、スロット0に対応する解凍されるべきコードブロックシーケンス内のすべてのコードブロックが、第1のコードブロックストリーム内のコードブロックとして決定され、第1のコードブロックストリームが復元される。
別の任意選択の実施態様では、多重化側の第1の通信機器が図20に示される方法を実行し、処理されるべきコードブロックシーケンスが圧縮される場合、任意選択の一実施態様では、解凍されるべきコードブロックシーケンスが取得されるように、第2のコードブロックストリーム内のタイプ1データコードブロックのペイロード領域から各スロットに対応するコードブロックが取得され得る。解凍されるべきコードブロックシーケンスが解凍されて、復元されるべきコードブロックシーケンスが取得され、復元されるべきコードブロックシーケンス内の各コードブロックに対応する第1のコードブロックストリームが、復元されるべきコードブロックシーケンスに基づいて決定されて、Q個の第1のコードブロックストリームが取得され、Q個の第1のコードブロックストリームの各々が少なくとも1つのスロットに対応し、復元されるべきコードブロックシーケンスに含まれるコードブロックの順序が、復元されるべきコードブロックシーケンスに含まれるコードブロックに対応するスロットの順序と一致する。
その場合、復元されるべきコードブロックシーケンスの順序はスロットの順序に対応し得る。例えば、分割によって合計32スロットが取得される。逆多重化側の第2の通信機器は、スロットに対応するコードブロックを搬送するタイプ1データコードブロックの位置を知っている(これは事前に構成され得るか、または集中制御部もしくは管理部によって逆多重化側の第2の通信機器に送信され得るか、または多重化側の第1の通信機器によって逆多重化側の第2の通信機器に送信され得る)。すべてのスロットに対応するコードブロックを含む、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニットから取得された復元されるべきコードブロックシーケンスでは、スロット31に対応するコードブロックが配置されるまで順序付けが順次に行われ、例えば、最初のコードブロックはスロット0に対応し、2番目のコードブロックはスロット1に対応し、3番目のコードブロックはスロット2に対応し、以下同様であり、次いで、次のコードブロックがスロット0に対応するコードブロックとして再度決定され、後続の2番目のコードブロックがスロット1に対応するコードブロックとして決定される。
さらに、逆多重化側の第2の通信機器は、Q個の第1のコードブロックストリームの各々に対応するスロットの識別子を取得し、すなわち、Q個の第1のコードブロックストリームとスロットとの対応関係を取得する。例えば、スロット0が第1のコードブロックストリームに割り振られる場合、スロット0に対応する復元されるべきコードブロックシーケンス内のすべてのコードブロックが、第1のコードブロックストリーム内のコードブロックとして決定され、第1のコードブロックストリームが復元される。
任意選択で、圧縮コードブロックシーケンスが64/65ビットコーディングを使用し、処理されるべきコードブロックシーケンスが64B/66Bコーディングを使用する場合、具体的な一実施態様では、逆多重化側の第2の通信機器は、第2のコードブロックストリーム内のデータユニットの境界情報、例えば、第2のコードブロックストリーム内のIDLEコードブロックの境界情報、データユニットのヘッドコードブロックの境界(ヘッドコードブロックはオーバーヘッドコードブロックとも呼ばれ得る)、およびタイプ1データコードブロックのペイロード領域の境界情報を取得し得る。したがって、各64B/65Bコードブロックが、第2のコードブロックストリーム内の1つのデータユニット内の最初のタイプ1データコードブロックの最初のビットから開始する都度、65ビットに基づいて区切られ、区切られた64B/65Bコードブロックは解凍されるべきコードブロックシーケンス内のコードブロックである。次いで、解凍されるべきコードブロックシーケンス内のコードブロックが、最初のビットの情報に基づいて解凍されて、復元されるべきコードブロックシーケンス内の64B/65Bコードブロックが復元される。
例えば、図24は、本出願の一実施形態によるデータ伝送の概略構造図である。図24に示されるように、第1の通信機器4304が多重化側であり、通信機器4306が逆多重化側である場合、第1の通信機器4304は、第1のコードブロックストリーム4301および第2のコードブロックストリーム4302を第2のコードブロックストリーム4303に多重化し、よって第2のコードブロックストリームは少なくとも1つの中間ノード4305間で伝送される(図には2つの中間ノード4305が示されており、多重化側の第1の通信機器と逆多重化側の第2の通信機器との間の通信機器が中間ノードと呼ばれ得る)。第2の通信機器4306は、受信した第2のコードブロックストリームを逆多重化して、第1のコードブロックストリーム4301および第1のコードブロックストリーム4302を取得する。
前述の内容および図24に関して、本出願の本実施形態で提供される解決策は、伝送のためにコードブロックストリーム(64B/66Bコーディング)に基づいて複数のサービス信号を1つのサービス信号に多重化する、例えば、複数のサービス信号を1つの64B/66Bサービス信号に多重化する問題を解決することが分かる。1つの64B/66Bサービス信号に基づいてネットワークで交差接続およびスケジューリングを行うことにより、ネットワークの運営および保守ならびにX-Ethernet技術およびSPN技術におけるデータプレーンを簡素化することができる。したがって、X-Ethernet技術およびSPN技術を改善することができるので、2つの技術をバックボーンネットワークおよび長距離ネットワークに適用することができる。本出願の本実施形態で提供される解決策では、第2のコードブロックストリームの入口機器と出口機器とで、2つの第1のコードブロックストリームを搬送する少なくとも2つの低次パイプが、第2のコードブロックストリームを搬送する高次パイプにおいてさらに提供され、サービスのマッピングとデマッピングとが低次パイプ上で別々に行われる。スイッチング時に、中間ノード(多重化側の第1の通信機器と逆多重化側の第2の通信機器との間の通信機器が中間ノードと呼ばれ得る)は、低次パイプを処理せずに、高次パイプを処理しさえすればよい。したがって、パイプ数の収束を実現することができ、中間ノードの交差処理を簡素化することができる。任意選択で、低次パイプにおける信号の符号化および圧縮により多重化効率を改善することもできる。SコードブロックおよびTコードブロックが高次パイプで搬送されるデータユニットにおいてカプセル化されるので、従来のネットワークおよび先行技術との互換性を効果的に達成することができ、よって多重化された高次パイプはフラットネットワーキングをサポートする既存のネットワークノードおよびネットワークをトラバースすることができ、データユニットは良好な前方互換性および後方互換性を備えることができる。
前述の内容および同じ概念に基づき、本出願は、前述の方法における多重化側の任意の解決策を実行するように構成された、通信機器8101を提供する。例えば、図25は、本出願による通信機器の概略構造図である。図25に示されるように、通信機器8101は、プロセッサ8103と、送受信機8102と、メモリ8105と、通信インターフェース8104とを含み、プロセッサ8103、送受信機8102、メモリ8105、および通信インターフェース8104は、バス8106を使用して相互接続される。本例の通信機器8101は、前述の内容の第1の通信機器であってもよく、図7の対応する解決策を実行し得る。通信機器8101は、図4および図5の通信機器3105であり得るか、または通信機器3107であり得る。
バス8106は、周辺装置相互接続(peripheral component interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)などであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類され得る。表現を容易にするために、図25ではバスを表すために1本の太線のみが使用されているが、これはただ1つのバスまたは1種類のバスしかないことを意味するものではない。
メモリ8105は、揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)を含み得る。メモリは、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、フラッシュメモリ(flash memory)や、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)や、ソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)も含み得る。メモリ8105は、前述のタイプのメモリの組み合わせをさらに含み得る
通信インターフェース8104は、有線通信インターフェース、無線通信インターフェース、またはそれらの組み合わせであってもよく、有線通信インターフェースは、例えば、イーサネットインターフェースであり得る。イーサネットインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、またはそれらの組み合わせであり得る。無線通信インターフェースは、WLANインターフェースであり得る。
プロセッサ8103は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、またはCPUとNPの組み合わせであり得る。プロセッサ8103はハードウェアチップをさらに含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの組み合わせであり得る。PLDは、複合プログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic、GAL)、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。
任意選択で、メモリ8105は、プログラム命令を格納するようにさらに構成されていてもよく、プロセッサ8103は、メモリ8105に格納されたプログラム命令を呼び出して、前述の解決策に示される実施形態または任意選択の一実施態様における1つまたは複数のステップを実行し、それによって通信機器8101は前述の方法における通信機器の機能を実施する。
プロセッサ8103は、メモリによって格納された命令を実行し、送受信機8102を制御して信号の受信および信号の送信を行うように構成され、プロセッサ8103がメモリによって格納された命令を実行すると、通信機器8101内のプロセッサ8103は、Q個の第1のコードブロックストリームを取得し、Qが1より大きい整数であり、第1のコードブロックストリームのコーディングタイプがM1/N1ビットコーディングであり、M1が正の整数であり、N1がM1以上の整数であり、送信されるべき第2のコードブロックストリームに、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットを配置し、第2のコードブロックストリームのコーディングタイプがM2/N2ビットコーディングであり、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが第2のコードブロックストリーム内のコードブロックのペイロード領域で搬送され、M2が正の整数であり、第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックのペイロード領域で搬送されるビットの数がM2以下であり、N2がM2以上の整数である、ように構成され、送受信機8102は、第2のコードブロックストリームを送信するように構成される。
任意選択の一実施態様では、プロセッサ8103は、処理されるべきコードブロックシーケンスを取得するためにQ個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対してコードブロックベースの時分割多重化を行い、Q個の第1のコードブロックストリームの各々が少なくとも1つのスロットに対応し、処理されるべきコードブロックシーケンスに含まれるコードブロックの順序が、処理されるべきコードブロックシーケンスに含まれるコードブロックに対応するスロットの順序と一致し、送信されるべき第2のコードブロックストリームに、処理されるべきコードブロックシーケンスに対応するビットを配置する、ように構成される。
任意選択の一実施態様では、プロセッサ8103は、圧縮コードブロックシーケンスを取得するために処理されるべきコードブロックシーケンス内のR個の連続したコードブロックを圧縮し、Rが正の整数であり、送信されるべき第2のコードブロックストリームに、圧縮コードブロックシーケンスに対応するビットを配置する、ように構成される。
任意選択の一実施態様では、Rが1より大きい場合、R個の連続したコードブロックは少なくとも2つのコードブロックを含み、2つのコードブロックの取得元である2つの第1のコードブロックストリームは2つの異なる第1のコードブロックストリームである。
任意選択の一実施態様では、プロセッサ8103は、Q個の第1のコードブロックストリーム内の第1のコードブロックストリームについて、第1のコードブロックストリームの帯域幅と第1のコードブロックストリームに対応するスロットの総帯域幅とに基づいて、第1のコードブロックストリーム上のIDLEコードブロックの付加または削除の処理を行い、第1のコードブロックストリームに対応するスロットの総帯域幅が、第1のコードブロックストリームに対応するスロットの数と第1のコードブロックストリームに対応する各スロットに割り振られた帯域幅とに基づいて決定される、ようにさらに構成される。
本出願の本実施形態の第2のコードブロックストリームは、複数のデータ構造を有し得る。具体例については、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
本出願の本実施形態において、第2のコードブロックストリームで搬送される他の情報、例えば、識別子指示情報、スロット割り振り指示情報、多重化指示情報については、前述の実施形態の内容を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
本出願の本実施形態において、第2のコードブロックストリームに、第1のコードブロックストリームから取得されたコードブロックを配置する方法、および第2のコードブロックストリーム内のデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数を決定する解決策については、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
同じ概念に基づき、本出願は、前述の方法における逆多重化側の任意の解決策を実行するように構成された、通信機器8201を提供する。例えば、図26は、本出願による通信機器の概略構造図である。図26に示されるように、通信機器8201は、プロセッサ8203と、送受信機8202と、メモリ8205と、通信インターフェース8204とを含み、プロセッサ8203、送受信機8202、メモリ8205、および通信インターフェース8204は、バス8206を使用して相互接続される。本例の通信機器8201は、前述の内容の第2の通信機器であってもよく、図23の対応する解決策を実行し得る。通信機器8201は、図4の通信機器3109であり得るか、または図5の通信機器3109であり得るか、または図5の通信機器3115であり得る。
バス8206は、周辺装置相互接続(peripheral component interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)などであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類され得る。表現を容易にするために、図26ではバスを表すために1本の太線のみが使用されているが、これはただ1つのバスまたは1種類のバスしかないことを意味するものではない。
メモリ8205は、揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)を含み得る。メモリは、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、フラッシュメモリ(flash memory)や、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)や、ソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)も含み得る。メモリ8205は、前述のタイプのメモリの組み合わせをさらに含み得る。
通信インターフェース8204は、有線通信インターフェース、無線通信インターフェース、またはそれらの組み合わせであってもよく、有線通信インターフェースは、例えば、イーサネットインターフェースであり得る。イーサネットインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、またはそれらの組み合わせであり得る。無線通信インターフェースは、WLANインターフェースであり得る。
プロセッサ8203は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、またはCPUとNPの組み合わせであり得る。プロセッサ8203はハードウェアチップをさらに含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの組み合わせであり得る。PLDは、複合プログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic、GAL)、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。
任意選択で、メモリ8205は、プログラム命令を格納するようにさらに構成されていてもよく、プロセッサ8203は、メモリ8205に格納されたプログラム命令を呼び出して、前述の解決策に示される実施形態または任意選択の一実施態様における1つまたは複数のステップを実行し、それによって通信機器8201は前述の方法における通信機器の機能を実施する。
プロセッサ8203は、メモリによって格納された命令を実行し、送受信機8202を制御して信号の受信および信号の送信を行うように構成され、プロセッサ8203がメモリによって格納された命令を実行すると、通信機器8201内の送受信機8202は、第2のコードブロックストリームを受信し、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが第2のコードブロックストリーム内のコードブロックのペイロード領域で搬送され、Qが1より大きい整数であり、第1のコードブロックストリームのコーディングタイプがM1/N1ビットコーディングであり、M1が正の整数であり、N1がM1以上の整数であり、第2のコードブロックストリームのコーディングタイプがM2/N2ビットコーディングであり、M2が正の整数であり、第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックのペイロード領域で搬送されるビットの数がM2以下であり、N2がM2以上の整数である、ように構成され、プロセッサ8203は、Q個の第1のコードブロックストリームを逆多重化するように構成される。
任意選択の一実施態様では、プロセッサ8203は、解凍されるべきコードブロックシーケンスを取得するために、第2のコードブロックストリームのペイロード領域で搬送されたQ個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットを取得し、解凍されるべきコードブロックシーケンスに基づいてQ個の第1のコードブロックストリームを逆多重化する、ように構成される。
任意選択の一実施態様では、解凍されるべきコードブロックシーケンス内の1つのコードブロックが少なくとも2つのコードブロックを圧縮することによって取得される場合、少なくとも2つのコードブロックは2つの異なる第1のコードブロックストリームに対応する。
任意選択の一実施態様では、プロセッサ8203は、復元されるべきコードブロックシーケンスを取得するために解凍されるべきコードブロックシーケンスを解凍し、Q個の第1のコードブロックストリームを取得するために、復元されるべきコードブロックシーケンスに基づいて、復元されるべきコードブロックシーケンス内の各コードブロックに対応する第1のコードブロックストリームを決定し、Q個の第1のコードブロックストリームの各々が少なくとも1つのスロットに対応し、復元されるべきコードブロックシーケンスに含まれるコードブロックの順序が、復元されるべきコードブロックシーケンスに含まれるコードブロックに対応するスロットの順序と一致する、ように構成される。
本出願の本実施形態の第2のコードブロックストリームは、複数のデータ構造を有し得る。具体例については、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
本出願の本実施形態において、第2のコードブロックストリームで搬送される他の情報、例えば、識別子指示情報、スロット割り振り指示情報、多重化指示情報については、前述の実施形態の内容を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
本出願の本実施形態において、第2のコードブロックストリームに、第1のコードブロックストリームから取得されたコードブロックを配置する方法、および第2のコードブロックストリーム内のデータユニットに含まれるタイプ1データコードブロックの数を決定する解決策については、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
同じ概念に基づき、本出願の一実施形態は、前述の方法手順における多重化側の任意の解決策を実行するように構成された、通信機器を提供する。例えば、図27は、本出願の一実施形態による通信機器の例示的な概略構造図である。図27に示されるように、通信機器8301は、送受信部8302と、多重化/逆多重化部8303とを含む。本例の通信機器8301は、前述の内容の第1の通信機器であってもよく、図7の対応する解決策を実行し得る。通信機器8301は、図4および図5の通信機器3105であり得るか、または通信機器3107であり得る。
多重化/逆多重化部8303は、Q個の第1のコードブロックストリームを取得し、Qが1より大きい整数であり、第1のコードブロックストリームのコーディングタイプがM1/N1ビットコーディングであり、M1が正の整数であり、N1がM1以上の整数であり、送信されるべき第2のコードブロックストリームに、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットを配置し、第2のコードブロックストリームのコーディングタイプがM2/N2ビットコーディングであり、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが第2のコードブロックストリーム内のコードブロックのペイロード領域で搬送され、M2が正の整数であり、第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックのペイロード領域で搬送されるビットの数がM2以下であり、N2がM2以上の整数である、ように構成され、送受信部8302は、第2のコードブロックストリームを送信するように構成される。
本出願の本実施形態では、送受信部8302は、図25の送受信機8102によって実施され、多重化/逆多重化部8303は、図25のプロセッサ8103によって実施され得る。具体的には、本出願の本実施形態の送受信部8302は、図25の送受信機8102によって実行される解決策を実行し得る。本出願の本実施形態の多重化/逆多重化部8303は、図25のプロセッサ8103によって実行される解決策を実行し得る。他の内容については、前述の内容を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
第1の通信機器および第2の通信機器のユニットの分割は単なる論理機能分割にすぎないことを理解されたい。各ユニットは、物理エンティティ内に全部または一部が統合され得る、または実際の実装に対して物理的に分離され得る。本出願の本実施形態では、送受信部8302は、図25の送受信機8102によって実施され、多重化/逆多重化部8303は、図25のプロセッサ8103によって実施され得る。図25に示されるように、通信機器8101に含まれるメモリ8105は、通信機器8101に含まれるプロセッサ8103が解決策を実行するときのコードを格納するように構成されていてもよく、コードは、通信機器8101の出荷前に事前インストールされたプログラム/コードであり得る。
同じ概念に基づき、本出願の一実施形態は、前述の方法手順における逆多重化側の任意の解決策を実行するように構成された、通信機器を提供する。例えば、図28は、本出願の一実施形態による通信機器の例示的な概略構造図である。図28に示されるように、通信機器8401は、送受信部8402と、多重化/逆多重化部8403とを含む。本例の通信機器8401は、前述の内容の第2の通信機器であってもよく、図23の対応する解決策を実行し得る。通信機器8401は、図4の通信機器3109であり得るか、または図5の通信機器3109であり得るか、または図5の通信機器3115であり得る。
送受信部8402は、第2のコードブロックストリームを受信し、Q個の第1のコードブロックストリーム内のコードブロックに対応するビットが第2のコードブロックストリーム内のコードブロックのペイロード領域で搬送され、Qが1より大きい整数であり、第1のコードブロックストリームのコーディングタイプがM1/N1ビットコーディングであり、M1が正の整数であり、N1がM1以上の整数であり、第2のコードブロックストリームのコーディングタイプがM2/N2ビットコーディングであり、M2が正の整数であり、第2のコードブロックストリーム内の1つのコードブロックのペイロード領域で搬送されるビットの数がM2以下であり、N2がM2以上の整数である、ように構成され、多重化/逆多重化部8403は、Q個の第1のコードブロックストリームを逆多重化するように構成される。
本出願の本実施形態では、送受信部8402は、図26の送受信機8202によって実施され、多重化/逆多重化部8403は、図26のプロセッサ8203によって実施され得る。具体的には、本出願の本実施形態の送受信部8402は、図26の送受信機8202によって実行される解決策を実行し得る。本出願の本実施形態の多重化/逆多重化部8403は、図26のプロセッサ8203によって実行される解決策を実行し得る。他の内容については、前述の内容を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
第1の通信機器および第2の通信機器のユニットの分割は単なる論理機能分割にすぎないことを理解されたい。各ユニットは、物理エンティティ内に全部または一部が統合され得る、または実際の実装に対して物理的に分離され得る。本出願の本実施形態では、送受信部8402は、図26の送受信機8202によって実施され、多重化/逆多重化部8403は、図26のプロセッサ8203によって実施され得る。図26に示されるように、通信機器8201に含まれるメモリ8205は、通信機器8201に含まれるプロセッサ8203が解決策を実行するときのコードを格納するように構成されていてもよく、コードは、通信機器8201の出荷前に事前インストールされたプログラム/コードであり得る。
前述の実施形態は、完全にまたは部分的に、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせの形で実装され得る。前述の実施形態がソフトウェアプログラムを使用して実施される場合、前述の実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形で実施され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本出願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であり得る。命令は、コンピュータ記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、マイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO))、光媒体(例えば、CD、DVD、BD、HVD)、半導体媒体(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD)などであり得る。
本出願の実施形態は、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを当業者は理解するはずである。したがって、本出願の実施形態は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる実施形態の形態を使用し得る。さらに、本出願の実施形態は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む(ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリなどを含むがこれに限定されない)1つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を使用し得る。
本出願の実施形態は、本出願の実施形態による方法、機器(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。命令は、流れ図および/またはブロック図内の各プロセスおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図内のプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらの命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサがマシンを生み出すために提供され得るものであるので、これらの命令がコンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するための装置が生み出される。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方法で動作するよう命令することができるコンピュータ可読メモリに格納され得るので、コンピュータ可読メモリに格納されたこれらの命令は命令装置を含む製品を生み出す。命令装置は、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施する。
これらの命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされ得るので、一連の動作およびステップがコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で行われ、それによってコンピュータ実装処理が生成される。したがって、命令がコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップが提供される。
当業者であれば、本出願の趣旨および範囲を逸脱することなく本出願の実施形態に様々な改変および変形を加えることができることは明白である。本出願は、これらの改変および変形が添付の特許請求の範囲および添付の特許請求の範囲と均等な技術によって定義される保護の範囲内に含まれるという条件で、これらの改変および変形を包含すべきものである。