JP2017079367A - イーサネットフレーム変換装置及びイーサネットフレーム再変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の10Gリンク信号を、効率的にイーサネットフレームに変換して伝送する。【解決手段】イーサネットフレーム変換装置1の光/電気変換部10−1〜10−24は、U−SDI信号を構成する10Gリンク信号の光信号を電気信号に変換し、8B/10B復号部11−1〜11−24は、8B/10B符号化データに対し8B/10B復号を施し、ワード多重データ系列を生成する。データ削除部12−1〜12−24は、削除テーブル14に格納された情報に基づいて、ワード多重データ系列に含まれるスタッフィング等を削除する。イーサネットフレーム化部13は、削除後のワード多重データ系列、及び削除したデータの種別を含む削除情報をイーサネットフレームに格納してイーサネットフレームを生成する。そして、イーサネットフレーム化部13は、イーサネットフレームを所定数のイーサネット(例えば10GE、100GE)により送信する。【選択図】図5

Description

本発明は、複数の10Gリンク信号をイーサネット(登録商標)フレームに変換するイーサネットフレーム変換装置、及びイーサネットフレームを複数の10Gリンク信号に変換するイーサネットフレーム再変換装置に関する。
従来、非圧縮の4Kまたは8K放送形式信号を伝送する光インタフェースについて定める超高精細度テレビジョン信号スタジオ機器間インタフェース規格が知られている(非特許文献1を参照)。この規格は、非圧縮の4Kまたは8K映像信号を、10.692Gbpsの10Gリンク信号を複数本用いてマルチリンク伝送する、映像信号インタフェース規格である。
ここで、複数の10Gリンク信号を1本のケーブルで伝送するインタフェースをU−SDI(Ultrahigh-definition Signal Data Interface)といい、U−SDIにより伝送される信号をU−SDI信号という。このU−SDI信号は、主に、スタジオ内の機器間の短距離の伝送に用いられる。
一方、放送局内のスタジオ間の伝送、場面によっては中継現場から放送局までの間の伝送等のように、放送形式信号の伝送距離が、スタジオ内の機器間の伝送よりも比較的長くなる場合がある。放送形式信号の伝送を行う場合、伝送ネットワーク装置として、放送用に特化した機器よりも、家庭内または企業内等で幅広く普及の進んでいるイーサネット技術を盛り込んだ機器を用いる方が、伝送コストを低減できることが期待される。
高速なイーサネット伝送を実現する規格として、MACフレームを伝送速度10Gbps(伝送路符号化後10.3125Gbps)で伝送する10ギガビットイーサネット(10GE)の規格がある(非特許文献2を参照)。また、MACフレームを伝送速度100Gbps(伝送路符号化後103.125Gbps)で伝送する100ギガビットイーサネット(100GE)の規格もある(非特許文献3を参照)。
さらに、非圧縮ハイビジョン信号(2K、フレームレート60Hz)である3G−SDI信号までのイーサネットフレームによる伝送について規格化されている(非特許文献4を参照)。この規格には、主に、非圧縮ハイビジョン信号をイーサネットフレームに変換する際のヘッダの構成が定義されている。しかし、複数の10Gリンク信号からなるU−SDI信号のイーサネットフレームによる伝送については、何ら規格化されていない。
ARIB STD-B58 1.1版、「超高精細度テレビジョン信号スタジオ機器間インタフェース」 IEEE 802.3-2012 SECTION FOUR,"44.Introduction to 10Gb/s baseband network" IEEE 802.3-2012 SECTION SIX,"80.Introduction to 40Gb/s and 100Gb/s networks" SMPTE ST 2022-6:2012,"Transport of high bit rate media signals over IP networks"
先述したように、U−SDI信号を構成する各10Gリンク信号は、1本あたりの伝送速度が10.692Gbpsである。この1本の10Gリンク信号を、非特許文献4の規格に従って10GEにて伝送する場合には、その伝送速度は、10GEの情報伝送速度である10Gbpsを超えてしまう。そのため、1本の10Gリンク信号を伝送する場合には、複数の10GEの信号を用いる必要がある。さらに、複数の10Gリンク信号から構成する映像信号全体において、より高速な100GEで伝送する場合にも、多数の100GE信号を用いる必要がある。
このように、非特許文献1〜4の規格に従って、複数の10Gリンク信号からなるU−SDI信号をイーサネットフレームに変換して伝送する場合、1本の10Gリンク信号を、複数の10GEの信号にて伝送する必要があり、伝送効率の点で改善の余地があった。また、信号伝送のためのケーブル、バッファメモリ、信号処理回路等を多数用意することとなり、コストが高くなってしまうという問題があった。これは、100GEの信号にて伝送する場合についても同様である。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の10Gリンク信号を、効率的にイーサネットフレームに変換して伝送可能なイーサネットフレーム変換装置及びイーサネットフレーム再変換装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1のイーサネットフレーム変換装置は、映像信号を含む所定数の10Gリンク信号を入力し、前記10Gリンク信号に含まれる前記映像信号をイーサネットフレームに格納し、前記10Gリンク信号を前記イーサネットフレームに変換し、前記イーサネットフレームを送信するイーサネットフレーム変換装置において、前記所定数の10Gリンク信号のそれぞれに対応する系統毎に、前記10Gリンク信号の光信号を電気信号に変換し、8B/10B符号化データを出力する光/電気変換部と、前記系統毎に、前記光/電気変換部により出力された前記8B/10B符号化データに対し8B/10B復号を施し、スタッフィング、及び補助データまたはブランキングデータが多重された多重ANCを含むワード多重データ系列を生成する8B/10B復号部と、前記系統毎に、所定の削除規則に従って、前記8B/10B復号部により生成された前記ワード多重データ系列から、前記スタッフィング、前記多重ANC、または前記スタッフィング及び前記多重ANCを削除し、新たなワード多重データ系列を生成するデータ削除部と、前記データ削除部により生成された前記系統毎の前記新たなワード多重データ系列を、前記イーサネットフレームに格納し、前記イーサネットフレームを所定数のイーサネットにより送信するイーサネットフレーム化部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2のイーサネットフレーム変換装置は、請求項1に記載のイーサネットフレーム変換装置において、前記所定の削除規則には、前記系統毎に、データを削除しないことを示す情報、前記スタッフィングを削除することを示す情報、前記多重ANCを削除することを示す情報、または、前記スタッフィング及び前記多重ANCを削除することを示す情報が定義されている、ことを特徴とする。
また、請求項3のイーサネットフレーム変換装置は、請求項1または2に記載のイーサネットフレーム変換装置において、前記イーサネットフレーム化部が、さらに、前記所定の削除規則が反映された削除情報を、前記イーサネットフレームに格納する、ことを特徴とする。
さらに、請求項4のイーサネットフレーム再変換装置は、請求項1または2のイーサネットフレーム変換装置から所定数のイーサネットにより送信されたイーサネットフレームを受信し、前記イーサネットフレームから映像信号を抽出し、前記イーサネットフレームを前記10Gリンク信号に再変換し、前記映像信号を含む所定数の10Gリンク信号を出力するイーサネットフレーム再変換装置であって、前記イーサネットフレームから、前記所定数の10Gリンク信号のそれぞれに対応する系統のワード多重データ系列を抽出するイーサネットデフレーム化部と、前記系統毎に、所定の削除規則に対応する追加規則に従って、前記イーサネットデフレーム化部により抽出された前記ワード多重データ系列に、スタッフィング、ブランキングデータが多重された多重ANC、または前記スタッフィング及び前記多重ANCを追加し、新たなワード多重データ系列を生成するデータ追加部と、前記系統毎に、前記データ追加部により生成された前記新たなワード多重データ系列に対し8B/10B符号化を施し、8B/10B符号化データを生成する8B/10B符号化部と、前記系統毎に、前記8B/10B符号化部により生成された前記8B/10B符号化データの電気信号を光信号に変換し、前記10Gリンク信号を出力する電気/光変換部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5のイーサネットフレーム再変換装置は、請求項3のイーサネットフレーム変換装置から所定数のイーサネットにより送信されたイーサネットフレームを受信し、前記イーサネットフレームから映像信号を抽出し、前記イーサネットフレームを前記10Gリンク信号に再変換し、前記映像信号を含む所定数の10Gリンク信号を出力するイーサネットフレーム再変換装置であって、前記イーサネットフレームから、前記所定数の10Gリンク信号のそれぞれに対応する系統のワード多重データ系列を抽出すると共に、削除情報を抽出するイーサネットデフレーム化部と、前記系統毎に、前記イーサネットデフレーム化部により抽出された前記削除情報に対応する追加規則に基づいて、前記イーサネットデフレーム化部により抽出された前記ワード多重データ系列に、スタッフィング、ブランキングデータが多重された多重ANC、または前記スタッフィング及び前記多重ANCを追加し、新たなワード多重データ系列を生成するデータ追加部と、前記系統毎に、前記データ追加部により生成された前記新たなワード多重データ系列に対し8B/10B符号化を施し、8B/10B符号化データを生成する8B/10B符号化部と、前記系統毎に、前記8B/10B符号化部により生成された前記8B/10B符号化データの電気信号を光信号に変換し、前記10Gリンク信号を出力する電気/光変換部と、を備えたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、イーサネットフレームの伝送のために使用する帯域を狭めることができるから、複数の10Gリンク信号を、効率的にイーサネットフレームに変換して伝送することが可能となる。
本発明の実施形態によるイーサネットフレーム変換装置及びイーサネットフレーム再変換装置を含む全体システムの構成例を示す概略図である。 8K/120映像から10Gリンク信号へのマッピング例を説明する図である。 ベーシックストリームからワード多重データ系列を生成する処理例を説明する図である。 ワード多重データ系列から8B/10B符号化データを生成する処理例を説明する図である。 イーサネットフレーム変換装置の構成例を示すブロック図である。 イーサネットフレーム変換装置の処理例を示すフローチャートである。 (1)は、1125ラインのワード多重データ系列においてスタッフィングのみを削除する構成例を示す図である。(2)は、1125ラインのワード多重データ系列において多重ANCのみを削除する構成例を示す図である。 イーサネットフレームの構成例を示す図である。 RTPペイロードヘッダの構成例を示す図である。 RTPペイロードヘッダに格納される削除情報の構成例を示す図である。 伝送速度と10GE/100GEの本数を示す図である。 イーサネットフレーム再変換装置の構成例を示すブロック図である。 イーサネットフレーム再変換装置の処理例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明は、送信側において、10Gリンク信号から冗長なデータを削除し、削除後のデータをイーサネットフレームに格納して伝送することを特徴とする。また、本発明は、受信側において、送信側からイーサネットフレームを受信し、送信側で削除された冗長なデータを復元し、10Gリンク信号を再生することを特徴とする。これにより、イーサネットフレームの伝送のために使用する帯域を狭めることができ、複数の10Gリンク信号を、効率的にイーサネットフレームに変換して伝送することが可能となる。
〔全体システム〕
まず、本発明の実施形態によるイーサネットフレーム変換装置及びイーサネットフレーム再変換装置を含む全体システムについて説明する。図1は、本発明の実施形態によるイーサネットフレーム変換装置及びイーサネットフレーム再変換装置を含む全体システムの構成例を示す概略図である。
このシステムは、送信側において、映像信号送信装置100及びイーサネットフレーム変換装置(10Gリンク信号/イーサネットフレーム変換装置)1を備えて構成される。また、このシステムは、受信側において、イーサネットフレーム再変換装置(イーサネットフレーム/10Gリンク信号変換装置)2及び映像信号受信装置200を備えて構成される。イーサネットフレーム変換装置1とイーサネットフレーム再変換装置2とは、伝送路3を介して接続され、イーサネットフレームが所定数のイーサネットにより伝送される。
映像信号送信装置100は、映像信号を入力し、映像信号を複数(例えば24本)の10Gリンク信号からなるU−SDI信号に変換し、U−SDI信号をイーサネットフレーム変換装置1へ送信する。映像信号送信装置100の詳細については後述する。
イーサネットフレーム変換装置1は、映像信号送信装置100から複数の10Gリンク信号からなるU−SDI信号を受信し、U−SDI信号を構成する複数の10Gリンク信号におけるデータ系列から所定のデータを削除する。そして、イーサネットフレーム変換装置1は、データ削除後のデータ系列をイーサネットフレームに変換する。イーサネットフレーム変換装置1は、イーサネットフレームを、複数のイーサネット(例えば10GE、100GE)により、伝送路3を介してイーサネットフレーム再変換装置2へ送信する。イーサネットフレーム変換装置1の詳細については後述する。
イーサネットフレーム再変換装置2は、イーサネットフレーム変換装置1から伝送路3を介して、複数のイーサネットのイーサネットフレームを受信し、イーサネットフレームをデータ系列に再変換する。そして、イーサネットフレーム再変換装置2は、イーサネットフレーム変換装置1にて削除された所定のデータを復元し、復元後のデータ系列を複数の10Gリンク信号からなるU−SDI信号に変換する。イーサネットフレーム再変換装置2は、U−SDI信号を映像信号受信装置200へ送信する。イーサネットフレーム再変換装置2の詳細については後述する。
映像信号受信装置200は、イーサネットフレーム再変換装置2からU−SDI信号を受信し、複数の10Gリンク信号からなるU−SDI信号を映像信号に変換し、映像信号を出力する。映像信号受信装置200の詳細については後述する。
〔映像信号送信装置100〕
次に、図1に示した映像信号送信装置100について詳細に説明する。図2は、120Hzのフレーム周波数で動作する8K(水平画素数)×4K(垂直ライン数)の画素の映像(以下、8K/120映像という。)から10Gリンク信号へのマッピング例を説明する図である。このマッピングの処理は、映像信号送信装置100により行われる。
映像信号送信装置100は、例えばカメラ等から3つの色信号コンポーネントからなる動画像の映像信号である8K/120映像を入力する。映像信号送信装置100は、8K/120映像を構成する3つの色信号コンポーネントから、N個(N=6,8,12)の4Kサブイメージ、4N個のベーシックイメージ、及び4N本のベーシックストリームを生成する。そして、映像信号送信装置100は、4N本のベーシックストリームから2N本の10Gリンク信号を生成する。
具体的には、映像信号送信装置100は、8K/120映像を構成する3つの色信号コンポーネントのそれぞれについて分割し、N個(N=6,8,12)の4Kサブイメージを生成する。映像信号送信装置100は、4Kサブイメージを4分割することで、N個の4Kサブイメージから4N個のベーシックイメージを生成し、4N個のベーシックイメージから4N本のベーシックストリームを生成する。そして、映像信号送信装置100は、2本のベーシックストリーム毎に1本の10Gリンク信号へマッピングすることで、4N本のベーシックストリームから2N本の10Gリンク信号を生成する。
つまり、1個の4Kサブイメージから4個のベーシックイメージが生成され、1個のベーシックイメージから1本のベーシックストリームが生成され、2本のベーシックストリームから1本の10Gリンク信号が生成される。そして、映像信号送信装置100は、2N本の10Gリンク信号からなるU−SDI信号を送信する。
Nの値は、8K/120映像のサンプリング構成に依存し、例えば、8K/120映像のG:B:R=4:4:4サンプリングの場合、N=12であり、10Gリンク信号は24本生成される。以下、一例として8K/120映像のG:B:R=4:4:4サンプリングの場合におけるイーサネットフレーム化について説明する。
(ベーシックストリームから10Gリンク信号への変換処理)
次に、ベーシックストリームから10Gリンク信号への変換処理について説明する。図3は、図2に示したマッピング例において、ベーシックストリーム(120Hzベーシックストリーム)からワード多重データ系列を生成する処理例を説明する図である。図3に示すように、ワード多重データ系列は、2本のベーシックストリームがワード毎(1ワード=12ビット)に多重された系列である。
映像信号送信装置100は、2本のベーシックストリームを多重して1本のワード多重データ系列を生成する際に、2本のベーシックストリームにおけるEAV(End of Active Video)、LN(Line Number:ライン番号)/CRCC(Cyclic Redundancy Check Code:誤り検出符号)/ANC(ANCillary:補助)、SAV(Start of Active Video)及び有効ラインのそれぞれのデータを多重する。そして、映像信号送信装置100は、多重EAV、多重LN/多重CRCC/多重ANC、多重SAV及び多重有効ラインからなるデータ系列を生成する。
映像信号送信装置100は、生成したデータ系列の多重ANCと多重SAVとの間に、速度調整のための880ワードのスタッフィングを付加する。そして、映像信号送信装置100は、多重EAV、多重LN/多重CRCC/多重ANC、スタッフィング、多重SAV及び多重有効ラインを単位とした12ビット/ワード(1ワード=12ビット)のワード多重データ系列を生成する。
多重ANCは、補助データまたはブランキングデータが多重されたデータであり、補助データとして音声情報等が多重される。前述の非特許文献1の規格において、多重ANCのブランキングデータは、色信号コンポーネントY、G、B、Rのベーシックストリームの場合に100h、色信号コンポーネントC、Cのベーシックストリームの場合に800hとすることになっている。また、スタッフィングは未定義であり、定義されるまでは100hとすることになっている。
図4は、図3に示したワード多重データ系列から8B/10B符号化データを生成する処理例を説明する図である。映像信号送信装置100は、2本のベーシックストリームを多重して1本のワード多重データ系列を生成した後、当該12ビット/ワードのワード多重データ系列をバイト化し、8ビット/ワードのワード多重データ系列を生成する。
映像信号送信装置100は、8ビット/ワードのワード多重データ系列に対し8B/10B符号化を施し、10ビット/ワードの8B/10B符号化データを生成する。そして、映像信号送信装置100は、8B/10B符号化データをシリアル化した電気信号を光信号に変換することで、10.692Gbpsの10Gリンク信号を生成する。
このように、映像信号送信装置100は、G:B:R=4:4:4サンプリングの8K/120映像を入力し、8K/120映像を構成する3つの色信号コンポーネントから12個の4Kサブイメージを生成する。そして、映像信号送信装置100は、12個の4Kサブイメージから48個のベーシックイメージを生成し、48個のベーシックイメージから48本のベーシックストリームを生成し、48本のベーシックストリームから24本の10Gリンク信号を生成する。これにより、映像信号送信装置100から24本の10Gリンク信号からなるU−SDI信号が送信される。
〔イーサネットフレーム変換装置1〕
次に、図1に示したイーサネットフレーム変換装置1について詳細に説明する。前述のとおり、イーサネットフレーム変換装置1は、U−SDI信号を構成する複数の10Gリンク信号におけるデータ系列から所定のデータを削除し、イーサネットフレームに変換する。そして、イーサネットフレーム変換装置1は、イーサネットフレームを、複数のイーサネット(例えば10GE、100GE)により送信する。
図5は、イーサネットフレーム変換装置1の構成例を示すブロック図であり、図6は、イーサネットフレーム変換装置1の処理例を示すフローチャートである。このイーサネットフレーム変換装置1は、光/電気変換部10−1〜10−24、8B/10B復号部11−1〜11−24、データ削除部12−1〜12−24、イーサネットフレーム化部13及び削除テーブル14を備えている。
まず、イーサネットフレーム変換装置1は、24本の10Gリンク信号からなるU−SDI信号を入力する(ステップS601)。そして、光/電気変換部10−1は、10Gリンク信号の光信号を電気信号に変換し、シリアルの電気信号をパラレル化して10ビット/ワードの8B/10B符号化データを生成する(ステップS602)。そして、光/電気変換部10−1は、10ビット/ワードの8B/10B符号化データを8B/10B復号部11−1に出力する。光/電気変換部10−2〜10−24についても同様である。
8B/10B復号部11−1は、光/電気変換部10−1から8B/10B符号化データを入力し、8B/10B符号化データに対し8B/10B復号を施し、8ビット/ワードのワード多重データ系列を生成する(ステップS603)。そして、8B/10B復号部11−1は、ワード多重データ系列をデータ削除部12−1に出力する。8B/10B復号部11−2〜11−24についても同様である。
これにより、当該イーサネットフレーム変換装置1が送信するイーサネットフレームに含まれる映像信号のデータ量を削減することができる。8B/10B符号化データを送信せず、符号化前のデータ(ワード多重データ系列)に戻して送信するのは、当該イーサネットフレーム変換装置1がイーサネットフレームを送信する直前に、実際は64B/66B符号化を行うからである。つまり、8B/10B符号化の効果は64B/66B符号化の効果に吸収されてしまうため、64B/66B符号化の前に8B/10B符号化を行って8B/10B符号化データを生成しておく必要がないからである。
データ削除部12−1は、8B/10B復号部11−1からワード多重データ系列を入力し、削除テーブル14に格納された情報に基づいて、ワード多重データ系列に含まれる所定のデータを削除する(ステップS604)。そして、データ削除部12−1は、所定のデータを削除した後の新たなワード多重データ系列を生成し、新たなワード多重データ系列をイーサネットフレーム化部13に出力する。データ削除部12−2〜12−24についても同様である。
削除テーブル14には、削除規則が定義された情報、すなわち、24本の10Gリンク信号のそれぞれに対応する系統毎に、ワード多重データ系列に含まれるデータのうち、削除対象のデータの種別が格納されている。具体的には、削除テーブル14には、24本の10Gリンク信号の系統毎に、データを削除しないことを示す情報、スタッフィングを削除することを示す情報、多重ANCを削除することを示す情報、または、スタッフィング及び多重ANCを削除することを示す情報のうちのいずれかの情報が格納されている。
図7(1)は、1125ラインのワード多重データ系列においてスタッフィングのみを削除する構成例を示す図である。また、図7(2)は、1125ラインのワード多重データ系列において多重ANCのみを削除する構成例を示す図である。図7(1)及び図7(2)は、ワード多重データ系列を1映像フレーム分並べた場合の構成例を示しており、斜線箇所が削除対象となるデータである。
例えば、削除テーブル14に、全系統についてスタッフィングのみを削除することを示す情報が格納されている場合、図7(1)のとおり、データ削除部12−1〜12−24により、スタッフィングのみが削除されたワード多重データ系列が生成される。
また、例えば、削除テーブル14に、全系統について多重ANCのみを削除することを示す情報が格納されている場合、図7(2)のとおり、データ削除部12−1〜12−24により、多重ANCのみが削除されたワード多重データ系列が生成される。
また、削除テーブル14に、全系統についてスタッフィング及び多重ANCを削除することを示す情報が格納されている場合、データ削除部12−1〜12−24により、スタッフィング及び多重ANCが削除されたワード多重データ系列が生成される。
尚、削除テーブル14は、ユーザにより予め設定されるようにしてもよいし、外部から手動または自動で更新されるようにしてもよい。また、削除テーブル14には、前述のとおり、系統毎に削除に関する情報が格納される。このため、スタッフィングのみの削除を適用するか、多重ANCのみの削除を適用するか、または両データの削除を適用するかについては、ユーザ等により、10Gリンク信号の系統毎に任意に設定することができる。
前述のとおり、24本の10Gリンク信号の系統における多重ANCのうち、所定の1〜2本の10Gリンク信号の系統における多重ANCには、補助データとして音声情報等が多重されている。また、それ以外の系統における多重ANCには、ブランキングデータが多重されている。削除テーブル14に、所定の1〜2本の10Gリンク信号の系統についてスタッフィングを削除することを示す情報が格納され、それ以外の系統についてスタッフィング及び多重ANCを削除することを示す情報が格納されているとする。この場合、所定の1〜2本の系統における音声情報等が多重された多重ANCは削除されないから、音声情報等を伝送することができる。
図5及び図6に戻って、イーサネットフレーム化部13は、データ削除部12−1〜12−24から所定のデータが削除されたワード多重データ系列をそれぞれ入力する。そして、イーサネットフレーム化部13は、ワード多重データ系列を、イーサネットフレームを構成するRTPペイロードのペイロードに格納する(ステップS605)。
図8は、イーサネットフレームの構成例を示す図である。本発明の実施形態に用いるイーサネットフレームは、MACヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッダ、RTPヘッダ、RTPペイロード及びFCSにより構成される。RTPペイロードは、RTPペイロードヘッダ及びペイロードからなる。映像データのイーサネットフレーム化の処理においては、前述の非特許文献4のとおり、RTPペイロードのペイロードに映像信号が挿入される。また、当該RTPペイロードのデータ長に対して6%程度のMACヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッダ及びRTPヘッダが付加される。
図8に示すイーサネットフレームの構成例において、ステップS605にて、ワード多重データ系列がRTPペイロードのペイロードに格納され、後述するステップS606にて、削除情報がRTPペイロードのRTPペイロードヘッダに格納される。
図5及び図6に戻って、イーサネットフレーム化部13は、削除テーブル14に格納された情報に基づいて削除情報を生成し、削除情報を、イーサネットフレームを構成するRTPペイロードのRTPペイロードヘッダに格納する(ステップS606)。削除情報には、削除テーブル14に定義された削除規則が反映される。
図9は、RTPペイロードヘッダの構成例を示す図であり、図10は、RTPペイロードヘッダに格納される削除情報の構成例を示す図である。図9に示すように、RTPペイロードヘッダは、Ext:エクステンションフィールド(Extension field)、F:フラグ(Video source format flag)、VSID(Video source ID Protection profile)、・・・、RESERVE:予備領域、・・・、FMT−RESERVE:FMT予備領域等により構成される。「00〜31」はビットの番号を示す。尚、RTPペイロードヘッダの詳細については、前述の非特許文献4を参照されたい。削除情報は、RTPペイロードヘッダの予備領域及びFMT予備領域に格納される。
図9に示すように、削除情報のビット長は、予備領域の5ビット及びFMT予備領域の8ビットを合計した13ビットである。図10に示すように、削除情報は、コンテンツID及び削除識別情報からなり、コンテンツIDのビット長は11ビット、削除識別情報のビット長は2ビットである。
コンテンツIDは、6ビットのシステムID及び5ビットの10Gリンク信号番号からなる。システムIDは、映像及びサンプリング構造に応じた識別子を示し、10Gリンク信号番号は、10Gリンク信号の番号を示す。本例は、8K/120映像のG:B:R=4:4:4サンプリングの場合を説明しているから、システムID=U2.1である。また、本例の10Gリンク信号は24本であるから、10Gリンク信号番号は1〜24のいずれかの番号である。
削除識別情報は、「00」の場合にデータを削除しないことを示し、「01」の場合にスタッフィングを削除することを示し、「10」の場合に多重ANCを削除することを示し、「11」の場合にスタッフィング及び多重ANCの両方を削除することを示す。
図6のステップS606による削除情報の生成処理について具体的に説明する。イーサネットフレーム化部13は、ステップS605にて格納したワード多重データ系列に対応するシステムID(ワード多重データ系列が生成された元の映像についてのシステムID、本例ではU2.1)を設定する。また、イーサネットフレーム化部13は、当該ワード多重データ系列に対応する10Gリンク信号番号(ワード多重データ系列が生成された元の10Gリンク信号の番号、本例では1〜24のいずれかの番号)を設定する。
さらに、イーサネットフレーム化部13は、削除テーブル14に格納された情報から、ステップS605にて格納したワード多重データ系列に対応する系統の情報(データを削除しないことを示す情報、スタッフィングを削除することを示す情報、多重ANCを削除することを示す情報、または、スタッフィング及び多重ANCを削除することを示す情報)を特定する。
イーサネットフレーム化部13は、特定した情報に従って、ステップS605にて格納したワード多重データ系列について、削除識別情報(00,01,10,11)を設定する。
このように、イーサネットフレーム化部13は、システムID及び10Gリンク信号番号からなるコンテンツIDを設定すると共に、削除識別情報を設定することで、削除情報を生成する。
図5及び図6に戻って、イーサネットフレーム化部13は、所定データを、イーサネットフレームのMACヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッダ、RTPヘッダ及びRTPペイロードヘッダに格納する(ステップS607)。そして、イーサネットフレーム化部13は、イーサネットフレームを生成し、イーサネットフレームを所定数のイーサネット(例えば10GE、100GE)により送信する(ステップS608)。
ここで、24本の10Gリンク信号におけるそれぞれの系統にて生成されるイーサネットフレームと、当該イーサネットフレームが送信されるイーサネットとの対応は、予め設定されている。例えば、24本の10Gリンク信号に対応する24系統のうち第1系統にて生成されたイーサネットフレームは、所定数N(Nは2以上の整数)のうち第1番目のイーサネットにより送信される。また、第2系統にて生成されたイーサネットフレームは、第1番目のイーサネットの残りの帯域を使用して送信され、残りの帯域では全て送信できない場合、第2番目のイーサネットによっても送信される。このように、複数の系統と複数のイーサネットとの対応は予め設定されている。イーサネットフレーム化部13は、予め設定された対応付けのデータに基づいて、生成したイーサネットフレームと使用するイーサネットとを対応付け、イーサネットフレームを、対応付けたイーサネットにより送信する。
図11は、伝送速度と10GE/100GEの本数を示す図である。この図は、(1)〜(4)の各データについて、スタッフィング削除を適用した10Gリンク信号の本数、多重ANC削除を適用した10Gリンク信号の本数、1本の10Gリンク信号におけるイーサネットフレーム化後の速度(Gbps)、8K映像全体の10Gリンク信号におけるイーサネットフレーム化後の速度(Gbps)、イーサネットが10GEの場合の10GEの本数(イーサネットの数)、及び、イーサネットが100GEの場合の100GEの本数(イーサネットの数)を示す。
(1)は、8B/10B符号化データの10Gリンク信号の場合、すなわち、図5に示した光/電気変換部10−1〜10−24から出力された8B/10B符号化データがイーサネットフレームに変換された場合を示す。
(2)は、8B/10B符号化前のワード多重データ系列(8ビット/ワード)の場合、すなわち、図5に示した8B/10B復号部11−1〜11−24から出力されたワード多重データ系列がイーサネットフレームに変換された場合を示す。
(3)は、スタッフィング削除を適用したワード多重データ系列の場合を示す。すなわち、図5に示したデータ削除部12−1〜12−24によりスタッフィングが削除されたワード多重データ系列について、当該ワード多重データ系列がイーサネットフレームに変換された場合を示す。
(4)は、スタッフィング削除及び多重ANC削除を適用したワード多重データ系列の場合を示す。すなわち、図5に示したデータ削除部12−1〜12−24によりスタッフィング及び多重ANCが削除されたワード多重データ系列について、当該ワード多重データ系列がイーサネットフレームに変換された場合を示す。
(1)に示す8B/10B符号化データの場合、10Gリンク信号をイーサネットフレーム化したときの1本の10Gリンク信号あたりの伝送速度は11.3Gbpsとなり、8K映像全体では11.3×24=271Gbpsとなる。これは、イーサネットが10GEの場合、10GE信号が28本必要となり、イーサネットが100GEの場合、100GE信号が3本必要となることを示している。
また、(2)に示す8B/10B符号化前のワード多重データ系列の場合、映像信号の速度は8.55Gbpsであり、これをイーサネットフレーム化したときの伝送速度は9.1Gbpsとなり、8K映像全体では9.1×24=218Gbpsとなる。これは、イーサネットが10GEの場合、10GE信号が22本必要となり、イーサネットが100GEの場合、100GE信号が3本必要となることを示している。
また、(3)に示すスタッフィング削除を適用したワード多重データ系列の10Gリンク信号の場合において、スタッフィング削除を24本の10Gリンク信号に適用する。10Gリンク信号をイーサネットフレーム化したときの1本の10Gリンク信号あたりの伝送速度は7.6Gbpsとなる。また、8K映像全体では7.6×24=181Gbpsとなる。これは、イーサネットが10GEの場合、10GE信号が19本必要となり、イーサネットが100GEの場合、100GE信号が2本必要となることを示している。
また、(4)に示すスタッフィング削除及び多重ANC削除を適用したワード多重データ系列の10Gリンク信号の場合において、スタッフィング削除及び多重ANC削除を24本の10Gリンク信号に適用する。10Gリンク信号をイーサネットフレーム化したときの1本の10Gリンク信号あたりの伝送速度は6.6Gbpsとなる。また、8K映像全体では6.6×24=159Gbpsとなる。これは、イーサネットが10GEの場合、10GE信号が16本必要となり、イーサネットが100GEの場合、100GE信号が2本必要となることを示している。
以上のように、本発明の実施形態のイーサネットフレーム変換装置1によれば、光/電気変換部10−1〜10−24は、U−SDI信号を構成する10Gリンク信号の光信号を電気信号に変換する。そして、8B/10B復号部11−1〜11−24は、電気信号に変換された8B/10B符号化データに対し8B/10B復号を施し、8ビット/ワードのワード多重データ系列を生成する。
データ削除部12−1〜12−24は、削除テーブル14に格納された情報(24本の10Gリンク信号の系統毎に、削除対象のデータの種別が定義された情報)に基づいて、ワード多重データ系列に含まれるスタッフィング、多重ANC、またはスタッフィング及び多重ANCを削除する。
イーサネットフレーム化部13は、所定のデータが削除されたワード多重データ系列をイーサネットフレームに格納する。そして、イーサネットフレーム化部13は、削除テーブル14に格納された情報に基づいて、コンテンツID(システムID及び10Gリンク信号番号)及び削除識別情報(00:データを削除しない、01:スタッフィングを削除、10:多重ANCを削除、11:スタッフィング及び多重ANCの両方を削除)からなる削除情報を生成し、削除情報をイーサネットフレームに格納する。そして、イーサネットフレーム化部13は、イーサネットフレームを生成し、イーサネットフレームを所定数のイーサネット(例えば10GE、100GE)により送信する。
このように、削除テーブル14により、24本の10Gリンク信号におけるそれぞれの系統について、ワード多重データ系列から削除するデータを任意に設定することができる。そして、8K映像全体でデータ量を削減することができ、イーサネットフレームの伝送のために使用する帯域を狭めることができる。したがって、複数の10Gリンク信号を、効率的にイーサネットフレームに変換して伝送することが可能となる。
〔イーサネットフレーム再変換装置2〕
次に、図1に示したイーサネットフレーム再変換装置2について詳細に説明する。前述のとおり、イーサネットフレーム再変換装置2は、複数のイーサネット(例えば10GE、100GE)のイーサネットフレームをデータ系列に変換する。そして、イーサネットフレーム再変換装置2は、イーサネットフレーム変換装置1にて削除された所定のデータを復元し、復元後のデータ系列を複数の10Gリンク信号からなるU−SDI信号に変換する。つまり、イーサネットフレーム再変換装置2は、イーサネットフレーム変換装置1の逆の処理を行う。
図12は、イーサネットフレーム再変換装置2の構成例を示すブロック図であり、図13は、イーサネットフレーム再変換装置2の処理例を示すフローチャートである。このイーサネットフレーム再変換装置2は、イーサネットデフレーム化部20、データ追加部21−1〜21−24、8B/10B符号化部22−1〜22−24及び電気/光変換部23−1〜23−24を備えている。
まず、イーサネットフレーム再変換装置2は、所定数のイーサネット(例えば10GE、100GE)により送信されたイーサネットフレームを受信する(ステップS1301)。そして、イーサネットデフレーム化部20は、図5に示したイーサネットフレーム化部13とは逆の処理を行う。つまり、イーサネットデフレーム化部20は、イーサネットフレームを構成するRTPペイロードのペイロードから、ワード多重データ系列を抽出する(ステップS1302)。また、イーサネットデフレーム化部20は、イーサネットフレームを構成するRTPペイロードのRTPペイロードヘッダから、削除情報を抽出する(ステップS1303)。
イーサネットデフレーム化部20は、削除情報に含まれるコンテンツIDの10Gリンク信号番号に対応した系統を特定し、同じイーサネットフレームから抽出したワード多重データ系列及び削除情報を、当該系統のデータ追加部21−1〜21−24に出力する。例えば、イーサネットデフレーム化部20は、10Gリンク信号番号が1の場合、ワード多重データ系列及び削除情報をデータ追加部21−1に出力する。
データ追加部21−1は、図5に示したデータ削除部12−1とは逆の処理を行う。つまり、データ追加部21−1は、イーサネットデフレーム化部20からワード多重データ系列及び削除情報を入力し、削除情報に含まれる削除識別情報に基づいて、所定のデータをワード多重データ系列に追加する(ステップS1304)。具体的には、データ追加部21−1は、削除情報に含まれる削除識別情報を抽出し、削除識別情報に対応する追加情報(削除規則に対応する追加規則)に基づいて、所定のデータをワード多重データ系列に追加する。そして、データ追加部21−1は、所定のデータを追加した後のワード多重データ系列を、8B/10B符号化部22−1に出力する。ここで、所定のデータとは、図5のデータ削除部12−1により図6のステップS604にて削除されたデータである。
例えば、データ追加部21−1は、削除情報に含まれる削除識別情報が00の場合、データは削除されていないと判断し、追加処理を行わない。また、データ追加部21−1は、削除情報に含まれる削除識別情報が01の場合、スタッフィングが削除されていると判断し、スタッフィングの未定義ワードをワード多重データ系列の所定位置に追加する。
また、データ追加部21−1は、削除情報に含まれる削除識別情報が10の場合、多重ANCが削除されていると判断し、多重ANCのブランキングデータをワード多重データ系列の所定位置に追加する。また、データ追加部21−1は、削除情報に含まれる削除識別情報が11の場合、スタッフィング及び多重ANCが削除されていると判断する。そして、データ追加部21−1は、スタッフィングの未定義ワード及び多重ANCのブランキングデータをワード多重データ系列の所定位置にそれぞれ追加する。データ追加部21−2〜21−24についても同様である。
8B/10B符号化部22−1は、図5に示した8B/10B復号部11−1とは逆の処理を行う。つまり、8B/10B符号化部22−1は、データ追加部21−1から、所定のデータを追加した後のワード多重データ系列を入力する。そして、8B/10B符号化部22−1は、ワード多重データ系列に対し8B/10B符号化を施し、8B/10B符号化データを生成する(ステップS1305)。そして、8B/10B符号化部22−1は、8B/10B符号化データを電気/光変換部23−1に出力する。8B/10B符号化部22−2〜22−24についても同様である。
電気/光変換部23−1は、図5に示した光/電気変換部10−1とは逆の処理を行う。つまり、電気/光変換部23−1は、8B/10B符号化部22−1から8B/10B符号化データを入力し、8B/10B符号化データであるパラレルの電気信号をシリアル化する。そして、電気/光変換部23−1は、シリアルの電気信号を光信号に変換する(ステップS1306)。電気/光変換部23−2〜23−24についても同様である。
イーサネットフレーム再変換装置2は、光信号である24本の10Gリンク信号からなるU−SDI信号を出力する(ステップS1307)。
以上のように、本発明の実施形態のイーサネットフレーム再変換装置2によれば、イーサネットデフレーム化部20は、イーサネットフレームからワード多重データ系列及び削除情報を抽出し、削除情報に含まれる10Gリンク信号番号に対応した系統を特定し、ワード多重データ系列及び削除情報を、対応するデータ追加部21−1〜21−24に出力する。
データ追加部21−1〜21−24は、削除情報に含まれる削除識別情報(00:データを削除しない、01:スタッフィングを削除、10:多重ANCを削除、11:スタッフィング及び多重ANCの両方を削除)に基づいて、スタッフィング等の所定のデータをワード多重データ系列に追加する。
8B/10B符号化部22−1〜22−24は、所定のデータが追加されたワード多重データ系列に対し8B/10B符号化を施し、8B/10B符号化データを生成する。そして、電気/光変換部23−1〜23−24は、8B/10B符号化データの電気信号をU−SDI信号を構成する10Gリンク信号の光信号に変換する。
このように、イーサネットフレームから削除情報が抽出されて、削除情報に含まれる削除識別情報に基づいて所定のデータが追加され、元のワード多重データ系列が復元される。そして、元のU−SDI信号を構成する10Gリンク信号の光信号が生成される。これにより、8K映像全体でデータ量を削減することができ、イーサネットフレームの伝送のために使用する帯域を狭めることができる。したがって、複数の10Gリンク信号を、効率的にイーサネットフレームに変換して伝送することが可能となる。
〔映像信号受信装置200〕
次に、図1に示した映像信号受信装置200について説明する。映像信号受信装置200は、イーサネットフレーム再変換装置2から複数の10Gリンク信号からなるU−SDI信号を受信し、映像信号送信装置100とは逆の処理を行う。すなわち、映像信号受信装置200は、図2に示したマッピング例の逆の処理を行い、所定数のベーシックストリーム、ベーシックイメージ、4Kサブイメージ及び8K/120映像を生成し、映像信号を復元する。
具体的には、N=12の場合、映像信号受信装置200は、U−SDI信号を構成する24本の10Gリンク信号から48本のベーシックストリームを生成し、48本のベーシックストリームから48個のベーシックイメージを生成する。そして、映像信号受信装置200は、48個のベーシックイメージから12個の4Kサブイメージを生成し、12個の4Kサブイメージから8K/120映像を構成する3つの色信号コンポーネントを生成する。これにより、映像信号受信装置200からG:B:R=4:4:4サンプリングの8K/120映像が出力される。
尚、映像信号受信装置200の処理は、映像信号送信装置100の処理の逆であるから、ここでは詳細な説明を省略する。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施形態では、イーサネットフレーム変換装置1のイーサネットフレーム化部13は、イーサネットフレームを生成し、イーサネットフレームを、例えば10GEまたは100GEの所定数のイーサネットにより送信するようにした。本発明は、イーサネットを10GEまたは100GEに限定するものではなく、イーサネットフレームを、他のイーサネットにより送信するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、イーサネットフレーム変換装置1のイーサネットフレーム化部13は、削除情報を、イーサネットフレームを構成するRTPペイロードのRTPペイロードヘッダに格納するようにした。これに対し、イーサネットフレーム化部13は、削除情報を、イーサネットフレームの他の領域に格納するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、イーサネットフレーム変換装置1のイーサネットフレーム化部13は、削除情報をイーサネットフレームに格納して送信する。イーサネットフレーム再変換装置2のイーサネットデフレーム化部20は、受信したイーサネットフレームから削除情報を抽出する。そして、イーサネットフレーム再変換装置2のデータ追加部21−1〜21−24は、削除情報に基づいて、イーサネットフレーム変換装置1にて削除されたデータを追加する。これに対し、削除するデータが予め設定されている場合には、イーサネットフレーム変換装置1は、削除情報をイーサネットフレーム再変換装置2へ送信しなくてもよい。この場合、イーサネットフレーム再変換装置2のデータ追加部21−1〜21−24は、予め設定された削除テーブル(図5の削除テーブル14に相当)に基づいて、イーサネットフレーム変換装置1にて削除されたデータを追加する。
1 イーサネットフレーム変換装置
2 イーサネットフレーム再変換装置
3 伝送路
10 光/電気変換部
11 8B/10B復号部
12 データ削除部
13 イーサネットフレーム化部
14 削除テーブル
20 イーサネットデフレーム化部
21 データ追加部
22 8B/10B符号化部
23 電気/光変換部
100 映像信号送信装置
200 映像信号受信装置

Claims (5)

  1. 映像信号を含む所定数の10Gリンク信号を入力し、前記10Gリンク信号に含まれる前記映像信号をイーサネットフレームに格納し、前記10Gリンク信号を前記イーサネットフレームに変換し、前記イーサネットフレームを送信するイーサネットフレーム変換装置において、
    前記所定数の10Gリンク信号のそれぞれに対応する系統毎に、前記10Gリンク信号の光信号を電気信号に変換し、8B/10B符号化データを出力する光/電気変換部と、
    前記系統毎に、前記光/電気変換部により出力された前記8B/10B符号化データに対し8B/10B復号を施し、スタッフィング、及び補助データまたはブランキングデータが多重された多重ANCを含むワード多重データ系列を生成する8B/10B復号部と、
    前記系統毎に、所定の削除規則に従って、前記8B/10B復号部により生成された前記ワード多重データ系列から、前記スタッフィング、前記多重ANC、または前記スタッフィング及び前記多重ANCを削除し、新たなワード多重データ系列を生成するデータ削除部と、
    前記データ削除部により生成された前記系統毎の前記新たなワード多重データ系列を、前記イーサネットフレームに格納し、前記イーサネットフレームを所定数のイーサネットにより送信するイーサネットフレーム化部と、
    を備えたことを特徴とするイーサネットフレーム変換装置。
  2. 請求項1に記載のイーサネットフレーム変換装置において、
    前記所定の削除規則には、前記系統毎に、データを削除しないことを示す情報、前記スタッフィングを削除することを示す情報、前記多重ANCを削除することを示す情報、または、前記スタッフィング及び前記多重ANCを削除することを示す情報が定義されている、ことを特徴とするイーサネットフレーム変換装置。
  3. 請求項1または2に記載のイーサネットフレーム変換装置において、
    前記イーサネットフレーム化部は、
    さらに、前記所定の削除規則が反映された削除情報を、前記イーサネットフレームに格納する、ことを特徴とするイーサネットフレーム変換装置。
  4. 請求項1または2のイーサネットフレーム変換装置から所定数のイーサネットにより送信されたイーサネットフレームを受信し、前記イーサネットフレームから映像信号を抽出し、前記イーサネットフレームを前記10Gリンク信号に再変換し、前記映像信号を含む所定数の10Gリンク信号を出力するイーサネットフレーム再変換装置であって、
    前記イーサネットフレームから、前記所定数の10Gリンク信号のそれぞれに対応する系統のワード多重データ系列を抽出するイーサネットデフレーム化部と、
    前記系統毎に、所定の削除規則に対応する追加規則に従って、前記イーサネットデフレーム化部により抽出された前記ワード多重データ系列に、スタッフィング、ブランキングデータが多重された多重ANC、または前記スタッフィング及び前記多重ANCを追加し、新たなワード多重データ系列を生成するデータ追加部と、
    前記系統毎に、前記データ追加部により生成された前記新たなワード多重データ系列に対し8B/10B符号化を施し、8B/10B符号化データを生成する8B/10B符号化部と、
    前記系統毎に、前記8B/10B符号化部により生成された前記8B/10B符号化データの電気信号を光信号に変換し、前記10Gリンク信号を出力する電気/光変換部と、
    を備えたことを特徴とするイーサネットフレーム再変換装置。
  5. 請求項3のイーサネットフレーム変換装置から所定数のイーサネットにより送信されたイーサネットフレームを受信し、前記イーサネットフレームから映像信号を抽出し、前記イーサネットフレームを前記10Gリンク信号に再変換し、前記映像信号を含む所定数の10Gリンク信号を出力するイーサネットフレーム再変換装置であって、
    前記イーサネットフレームから、前記所定数の10Gリンク信号のそれぞれに対応する系統のワード多重データ系列を抽出すると共に、削除情報を抽出するイーサネットデフレーム化部と、
    前記系統毎に、前記イーサネットデフレーム化部により抽出された前記削除情報に対応する追加規則に基づいて、前記イーサネットデフレーム化部により抽出された前記ワード多重データ系列に、スタッフィング、ブランキングデータが多重された多重ANC、または前記スタッフィング及び前記多重ANCを追加し、新たなワード多重データ系列を生成するデータ追加部と、
    前記系統毎に、前記データ追加部により生成された前記新たなワード多重データ系列に対し8B/10B符号化を施し、8B/10B符号化データを生成する8B/10B符号化部と、
    前記系統毎に、前記8B/10B符号化部により生成された前記8B/10B符号化データの電気信号を光信号に変換し、前記10Gリンク信号を出力する電気/光変換部と、
    を備えたことを特徴とするイーサネットフレーム再変換装置。
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