JP2012235423A - 放送用信号入力装置、出力装置及び処理方法 - Google Patents

放送用信号入力装置、出力装置及び処理方法 Download PDF

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Ryohei Funatsu
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Kohei Omura
耕平 大村
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Abstract

【課題】放送用信号をCAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号にて伝送する。
【解決手段】放送用信号入力装置1の信号変換部11は、72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を入力し、SHV信号を、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号)に分け、系統毎に信号変換を行い、HD−SDI信号から映像信号を抽出して所定のヘッダー信号を追加することにより、1チャンネルあたり1.25Gbpsの信号(1系統あたり8チャンネルで10Gbpsの信号)を生成し、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号を生成し、合計9系統(9チャンネル)のシリアル信号を出力する。光送受信モジュール12は、9系統のシリアル信号を含む電気信号を光信号に変換して送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、多チャンネルの放送用信号を1チャンネルのシリアル信号にて伝送する放送用信号入力装置、出力装置及び処理方法に関する。
次世代映像システムとして超高精細映像の開発が進んでいる。例えば、現行のHD(High Definition:ハイビジョン)の4倍または16倍の画素数を持つ放送方式であるUHDTV(Ultra High Definition Television:スーパーハイビジョン)規格が、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers:米国映画テレビ技術者協会)及びITU−R(International Telecommunication Union Radiocommunications sector:国際電気通信連合無線通信部門)で既に標準化されている。
SHV(Super Hi-Vision:スーパーハイビジョン)は、UHDTV規格のうち7680画素×4320ラインの超高精細映像フォーマットを採用している。SHV信号を扱う際のインターフェイスの規格としてHD−SDI(High Definition-Serial Digital Interface)が用いられている(非特許文献1〜3を参照)。また、多チャンネルの信号をまとめて伝送する方式について、8チャンネルのHD−SDI信号または4チャンネルの3GSDI信号を1チャンネルのシリアル信号にて伝送する方式が、SMPTE435−1,435−2にて規格化されている。
ところで、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて、複数のHD−SDI信号を伝送する用途が増えてきている。また、通信の分野では100Gbpsを超えるイーサネット(登録商標)の開発が進んでおり、CFPトランシーバーモジュールでは、10チャンネルの10Gbps信号を同時に送受信することができるユニットが開発されている(非特許文献4を参照)。
ITU勧告、ITU−R BT.1120、国際電気通信連合(ITU) 米国映画テレビ技術者協会規格、SMPTE 292、米国映画テレビ技術者協会(SMPTE) ARIB規格、BTA S004 CFP Multi-Source Agreement(MSA) 、[online]、[平成23年4月14日検索]、インターネット<URL:http://www.cfp-msa.org/documents.html>
しかしながら、SMPTE435の規格では伝送レートが10.692Gbpsであり、通信分野で用いられているCAUI(100G Attachment Unit Interface)の規格に準じた伝送レート(10Gbps)よりも高速となっており、SMPTEの規格における放送用信号を、通信分野におけるCAUIの伝送レートにて伝送することができない。また、8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルでは11.88Gbps)または4チャンネルの3GSDI信号(1チャンネルあたり2.97Gbpsのレートを有する信号、4チャンネルでは11.88Gbps)を1チャンネルのシリアル信号に変換して伝送する場合、通信分野におけるCAUIの伝送レートにて伝送することができない。これは、放送分野で用いられている放送用信号のレートと、通信分野で用いられているCAUIの信号のレートとが合致しないからである。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、放送用信号をCAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号にて伝送可能な放送用信号入力装置、出力装置及び処理方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による請求項1の放送用信号入力装置は、放送用信号を入力し、前記放送用信号のクロックを変換し、シリアル信号を生成して送信する放送用信号入力装置において、1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有するHD−SDI信号を入力し、前記HD−SDI信号から、EAV(End of Active Video)、SAV(Start of Active Video)及び映像データの信号を抽出し、1.249344Gbpsのレートを有する信号に変換し、8チャンネルの前記変換後の信号に所定長のデータを追加し、10Gbpsのレートを有するシリアル信号を生成する信号変換部、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による請求項2の放送用信号入力装置は、請求項1に記載の放送用信号入力装置において、さらに、光送受信モジュールを備え、前記信号変換部が、72チャンネルのHD−SDI信号により構成された信号を入力し、前記72チャンネルのHD−SDI信号を1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号に分け、1系統あたり10Gpbsのレートを有する9系統の信号を生成し、前記光送受信モジュールが、前記信号変換部により生成された9系統の信号を含む電気信号を1系統の光信号に変換し、前記光信号を送信する、ことを特徴とする。
また、本発明による請求項3の放送用信号入力装置は、請求項1または2に記載の放送用信号入力装置において、前記信号変換部が、HD−SDI信号の代わりに、1チャンネルあたり2.97Gbpsのレートを有する3GSDI信号を入力し、4チャンネルの前記3GSDI信号を、10Gbpsのレートを有するシリアル信号に変換する、ことを特徴とする。
さらに、本発明による請求項4の放送用信号出力装置は、請求項1または2に記載の放送用信号入力装置により送信されたシリアル信号を受信し、前記シリアル信号のクロックを変換し、放送用信号を生成して出力する放送用信号出力装置であって、前記受信したシリアル信号についての10Gbpsの信号に対し、前記所定長のデータを削除し、LN(Line Number)、CR(Cyclic Redundancy check)、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加してレートを変換し、1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する8チャンネルのHD−SDI信号を生成し、前記8チャンネルのHD−SDI信号を出力する信号変換部、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による請求項5の放送用信号出力装置は、請求項4に記載の放送用信号出力装置において、さらに、請求項2に記載の放送用信号入力装置により送信された光信号を受信し、前記光信号を、1系統あたり10Gbpsのレートを有する9系統の信号を含む電気信号に変換する光送受信モジュールを備え、前記信号変換部が、前記光送受信モジュールにより変換された電気信号に含まれる9系統の信号に対し、系統毎に、前記信号を8チャンネルのHD−SDI信号に変換し、72チャンネルのHD−SDI信号により構成された信号を生成する、ことを特徴とする。
また、本発明による請求項6の放送用信号出力装置は、請求項3に記載の放送用信号入力装置により送信されたシリアル信号を受信し、前記シリアル信号のクロックを変換し、放送用信号を生成して出力する放送用信号出力装置であって、前記受信したシリアル信号についての10Gbpsの信号に対し、前記所定長のデータを削除し、LN、CR、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加してレートを変換し、1チャンネルあたり2.97Gbpsのレートを有する4チャンネルの3GSDI信号に変換し、前記4チャンネルの3GSDI信号を出力する信号変換部、を備えたことを特徴とする。
さらに、本発明による請求項7の放送用信号処理方法は、放送用信号を入力し、前記放送用信号のクロックを変換し、シリアル信号を生成して送信する放送用信号入力装置による放送用信号処理方法において、1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有するHD−SDI信号を入力するステップと、前記HD−SDI信号からEAV、SAV及び映像データの信号を抽出し、前記1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有するHD−SDI信号を、1.249344Gbpsのレートを有する信号に変換するステップと、1チャンネルあたり前記1.249344Gbpsのレートを有する8チャンネルの信号に所定長のデータを追加し、10Gbpsのレートを有するシリアル信号に変換するステップと、前記シリアル信号を送信するステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明による請求項8の放送用信号処理方法は、前記シリアル信号を受信し、前記シリアル信号のクロックを変換し、放送用信号を生成して出力する放送用信号出力装置による放送用信号処理方法において、前記シリアル信号を受信するステップと、10Gbpsのレートを有するシリアル信号から所定長のデータを削除し、1チャンネルあたり1.249344Gbpsのレートを有する8チャンネルの信号に変換するステップと、前記1チャンネルあたり1.249344Gbpsのレートを有する8チャンネルの信号に、LN、CR、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加し、1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する8チャンネルのHD−SDI信号に変換するステップと、1チャンネルあたり前記1.485Gbpsのレートを有する8チャンネルのHD−SDI信号を出力するステップと、を有することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、放送用信号である8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号)または4チャンネルの3GSDI信号(1チャンネルあたり2.97Gbpsのレートを有する信号)を、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号にて伝送することができる。これにより、通信分野において標準的に用いられている、1チャンネルあたり10Gbpsの信号を合計10チャンネル伝送可能な高速インターフェイスであるCFPのユニットを1台だけ用いることで、フルSHVカメラ信号(72チャンネルのHD−SDI信号または36チャンネルの3GSDI信号)の伝送を実現することができる。また、フルSHVカメラ信号を伝送するために、従来は9台の10Gbpsの光信号伝送ユニットが必要であったのに対し、本発明では1台のCFPのユニットだけで済むから、装置全体で使用する電力量を減らすことができる。
本発明の実施形態による放送用信号入力装置及び放送用信号出力装置を含む全体システムの概略構成を示すブロック図である。 放送用信号入力装置における信号変換部の処理を説明する図である。 図2におけるステップS203の処理(映像信号抽出処理)を説明する図である。 図3における信号Aの構成を示す図である。 図2のステップS203及び図3のステップS302において、1チャンネルのHD−SDI信号から抽出される信号を説明する図である。 図5の抽出信号を説明する図である。 放送用信号出力装置における信号変換部の処理を説明する図である。 図7におけるステップS603の処理(HD−SDI信号生成処理)を説明する図である。 1チャンネルの3GSDI信号を2チャンネルのHD−SDI信号に変換する処理を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔全体システム〕
図1は、本発明の実施形態による放送用信号入力装置及び放送用信号出力装置を含む全体システムの概略構成を示すブロック図である。このシステムは、放送用信号入力装置1、放送用信号出力装置2及び光ファイバーケーブル3により構成され、放送用信号入力装置1及び放送用信号出力装置2は、光ファイバーケーブル3により接続される。尚、本願でいう放送用信号とは「放送を目的にした信号」の意味でなく、ハイビジョン映像伝送用のシリアルデジタルフォーマットを有する信号の意味で用いる。
放送用信号入力装置1は、信号変換部11及び光送受信モジュール12を備えており、放送用信号であるフルSHVカメラ信号(以下、SHV信号という。)を入力し、通信分野にて用いられるCAUIの伝送レートに合わせたシリアル信号に変換し、シリアル信号の電気信号を光信号に変換し、光信号として光ファイバーケーブル3を介して放送用信号出力装置2へ送信する。信号変換部11は、例えばFPGAにより構成され、光送受信モジュール12は、例えばCFPのユニットにより構成される。
具体的には、放送用信号入力装置1の信号変換部11は、72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を入力し、8本(8チャンネル)のHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)を1系統として、系統毎に信号変換を行い、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネル(1系統)のシリアル信号を生成し、合計9系統のシリアル信号を光送受信モジュール12に出力する。信号変換部11の処理の詳細については後述する。光送受信モジュール12は、信号変換部11から、1チャンネルあたり10Gbpsのレートを有する9チャンネル(9系統)のシリアル信号を入力し、9チャンネルのシリアル信号を含む電気信号を光信号に変換し、1本(1系統)の光信号として光ファイバーケーブル3を介して放送用信号出力装置2へ送信する。これにより、8チャンネルのHD−SDI信号が、CAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号に変換される。
放送用信号出力装置2は、光送受信モジュール21及び信号変換部22を備えており、放送用信号入力装置1から光ファイバーケーブル3を介して送信された光信号を受信し、光信号を電気信号に変換し、通信分野にて用いられるCAUIの伝送レートに合わせたシリアル信号をSHV信号に変換し、放送用信号であるSHV信号を出力する。光送受信モジュール21は、例えばCFPのユニットにより構成され、信号変換部22は、例えばFPGAにより構成される。
具体的には、放送用信号出力装置2の光送受信モジュール21は、光信号を受信し、受信した1本(1系統)の光信号を電気信号に変換し、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた9系統のシリアル信号を生成し、信号変換部22に出力する。信号変換部22は、光送受信モジュール21から、1チャンネル(1系統)あたり10Gbpsのレートを有する9系統のシリアル信号を入力し、系統毎に信号変換を行い、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)を生成し、合計72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を出力する。信号変換部22の処理の詳細については後述する。これにより、CAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号が、8チャンネルのHD−SDI信号に変換される。
〔放送用信号入力装置の信号変換部〕
次に、図1に示した放送用信号入力装置1の信号変換部11について詳細に説明する。図2は、信号変換部11の処理を説明する図である。前述のとおり、放送用信号入力装置1の信号変換部11は、72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を入力し、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号に分け、系統毎に信号変換を行い、CAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号を生成し、合計9系統のシリアル信号を出力する。以下、8チャンネルのHD−SDI信号を1チャンネル(1系統)のシリアル信号に変換する1系統の処理について説明する。
まず、信号変換部11は、SHV信号のうちの8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に対し、チャンネル毎に、HD−SDI信号を20ビットのパラレル信号に変換し、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号を生成する(ステップS201)。ここで、1.485Gbps×8チャンネル=11.88Gbpsのレートの信号は、11.88G=74.25M×20×8であるから、クロック74.25MHzを用いた場合、20ビット×8チャンネルの信号に変換される。
信号変換部11は、1チャンネルあたり20ビットのパラレル信号について、8チャンネル全てのチャンネルラインを同期させるため、FIFO(First In First Out)ロジックを用いて、EAV(End of Active Video:映像信号の終わりを示す同期信号)を揃える(ステップS202)。すなわち、信号変換部11は、8チャンネルのパラレル信号のそれぞれをFIFOのメモリに格納し、格納したパラレル信号からEAVを特定し、各チャンネルのEAVをFIFOから同じタイミングで出力するように、各チャンネルのパラレル信号を遅延させ、この遅延処理の後に、FIFOからEAVが揃った8チャンネルのパラレル信号のそれぞれを同じタイミングで読み出す。読み出された信号は、ステップS201にて生成された信号と同様に、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号である。
信号変換部11は、EAVが揃った8チャンネルのパラレル信号から、所定の映像信号のみを抽出し、所定のヘッダー信号(所定長のデータ)を追加し、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号を生成する(ステップS203)。このステップS203の処理により、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)が、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号(10Gbpsのレートを有する信号)に変換される。つまり、放送用信号のレートが通信分野の信号のレートに変換される。
図3は、図2に示したステップS203の処理(映像信号抽出処理)について説明する図であり、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号を、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号に変換する処理を示している。まず、信号変換部11は、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号を、クロック74.25MHzの160ビットのパラレル信号に変換する(ステップS301)。ここで、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号は、74.25M×20×8=74.25M×160であるから、クロック74.25MHzを用いた場合、160ビットのパラレル信号に変換される。
信号変換部11は、ステップS301にて変換されたクロック74.25MHzの160ビットのパラレル信号、及びクロック74.25MHzのヘッダー信号を用いて、160ビットのパラレル信号である8チャンネルのHD−SDI信号から所定の映像信号を抽出し、抽出した映像信号にヘッダー信号を追加し、ヘッダー信号及び映像信号(チャンネル毎の抽出信号、すなわち8チャンネルの抽出信号)からなる信号Aを生成し、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号を出力する(ステップS302)。この160ビットのパラレル信号のレートは、160ビット×62.5MHz=10Gbpsである。ヘッダー信号には、信号Aの映像信号を特定するための識別情報が含まれる。
ここで、クロック74.25MHzの160ビットのパラレル信号におけるレートは160ビット×74.25MHz=11.88Gbpsであり、ステップS302により、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号におけるレートである160ビット×62.5MHz=10Gbpsに変換される。この11.88Gbpsのレートは、ステップS301において、1チャンネルあたりのHD−SDI信号のレートである1.485Gbps(11.88Gbps/8チャンネル)に相当する。つまり、ステップS302により、放送系における8チャンネルのHD−SDI信号に対応した11.88Gbps(1チャンネルあたり1.485Gbps)のレートが、通信系における1チャンネルのCAUI信号に対応した10Gbpsのレートに変換される。
図4は、図3に示したステップS302において生成される信号Aの構成を示す図である。ステップS302により生成される信号Aは、ヘッダー信号及びチャンネル毎の抽出信号(8チャンネルの抽出信号)から構成される。ヘッダー信号は、データ長を調整するために、所定長のデータからなる信号であり、チャンネル毎の抽出信号は、ステップS301において変換された160ビットのパラレル信号から抽出された所定の映像信号であり、信号Aは全体で10Gbpsに相当する。つまり、信号変換部11は、ステップS302において、信号Aのデータレートが10Gbpsになるように、映像信号の抽出及び所定のヘッダー信号の追加を行い、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号を生成する。
図5は、図2に示したステップS203及び図3に示したステップS302において、1チャンネルのHD−SDI信号から抽出される所定の映像信号を説明する図である。図5において、縦軸はラインナンバーを示し、横軸はサンプルナンバーを示しており、1チャンネルのHD−SDI信号は、ラインナンバーが1から1125まで存在し、サンプルナンバーが0から1919まで及び1920から2199まで存在する。図5に示すように、1チャンネルのHD−SDI信号には、同期信号であるEAV、LN(Line Number:ラインナンバー(番号))、CR(Cyclic Redundancy check:エラー検出符号)、水平ブランキング、SAV(Start of Active Video)、垂直ブランキング及び映像データ(アクティブ映像データ)の信号が含まれる。信号変換部11は、ステップS302において、ライン数が映像データを含む1080ラインとなり、サンプル数が映像データにEAV及びSAVを加えた1928サンプルとなるように、図5に示す1チャンネルのHD−SDI信号から、斜め線で示す箇所の所定の映像信号を抽出する。
図6は、図5に示した1チャンネルのHD−SDI信号から抽出された信号を説明する図である。信号変換部11は、図5に示した1チャンネルのHD−SDI信号を構成する2200サンプル・1125ラインから所定の信号を抽出することにより、図6に示すEAV、SAV及び映像データ信号からなる抽出信号の1928サンプル・1080ラインを生成する。これにより、抽出信号のレートは、1.249344Gbps(=1928サンプル×1080ライン×20ビット×30フレーム毎秒)となる。この抽出信号にヘッダー信号が追加された信号Aのレートは、図4に示したように、10Gbps(=1.249344Gbps×8チャンネル(9.994752Gbps)+所定の信号のレート)となる。つまり、信号Aは、1チャンネルあたり1.25Gbpsのレートを有することになる。ここで、SMPTE435−1,435−2では、垂直ブランキングの信号が抽出されるのに対し、本実施形態では、垂直ブランキングの信号は抽出されない。
図2に戻って、ステップS203において、8チャンネルのパラレル信号から所定の映像信号が抽出されヘッダー信号が追加されることで、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号が生成された後、信号変換部11は、160ビットのパラレル信号における62.5MHzのクロックを、CAUIにて用いる156.25MHzのクロックに変換して載せ替え処理を行い、クロック156.25MHzの64ビットのパラレル信号を生成する(ステップS204)。この載せ替え処理は、後述するステップS205において、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせたシリアル信号を生成するための前処理である。ここで、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号は、62.5M×160=156.25M×64であるから、クロック156.25MHzを用いた場合、64ビットのパラレル信号に変換される。
信号変換部11は、クロック156.25MHzの64ビットのパラレル信号をシリアル信号に変換し、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせたシリアル信号として出力する(ステップS205)。ここで、156.25MHz×64ビット=10Gbpsであるから、レート10Gbpsを有するシリアル信号が生成される。
以上、8チャンネルのHD−SDI信号を1チャンネルのシリアル信号に変換する1系統の処理について説明したが、この処理は、全ての系統(9系統)に適用がある。
以上のように、図1に示した放送用信号入力装置1によれば、信号変換部11が、72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号に対し、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に分け、HD−SDI信号からEAV等の信号を抽出し所定のヘッダー信号を追加することで、系統毎に信号変換を行い、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号を生成し、合計9系統(9チャンネル)のシリアル信号を出力し、光送受信モジュール12が、9系統のシリアル信号を含む電気信号を1系統の光信号に変換して送信するようにした。具体的には、信号変換部11は、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号毎に、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのHD−SDI信号に対し、HD−SDI信号からEAV、SAV及び映像データの信号を抽出することでデータを減らし、所定のヘッダー信号を追加し、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号を生成するようにした。この場合、信号変換部11は、1チャンネルのHD−SDI信号について、HD−SDI信号からEAV、SAV及び映像データの信号を抽出し、所定のヘッダー信号を追加することにより、1チャンネルあたり1.485GbpsのHD−SDI信号を、1.25Gbpsの信号に変換するようにした。そして、信号変換部11は、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号(8チャンネルあたり10Gbpsのレートを有する信号、1チャンネルあたり1.25Gbpsのレートを有する信号)を、クロック156.25MHzの64ビットのパラレル信号に変換し、64ビットのパラレル信号を10Gbpsのシリアル信号に変換するようにした。
これにより、放送用信号である8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)を、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号にて伝送することができる。したがって、通信分野において標準的に用いられている、1チャンネルあたり10Gbpsの信号を合計10チャンネル伝送可能な高速インターフェイスであるCFPのユニットを1台だけ用いることで、SHV信号(72チャンネルのHD−SDI信号)を伝送することができる。また、従来技術では、SHV信号を伝送するために、9台の10Gbpsの光信号伝送ユニットが必要であったのに対し、本発明の実施形態では1台の光信号伝送ユニット(CFP)を用いれば済むから、放送用信号入力装置1全体で使用する電力量を半減以下にすることができる。
〔放送用信号出力装置の信号変換部〕
次に、図1に示した放送用信号出力装置2の信号変換部22について詳細に説明する。図7は、信号変換部22の処理を説明する図である。前述のとおり、放送用信号出力装置2の信号変換部22は、1チャンネル(1系統)あたり10Gbpsのレートを有する9系統のシリアル信号を入力し、系統毎に信号変換を行い、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)を生成し、合計72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を出力する。以下、1チャンネルのシリアル信号を8チャンネルのHD−SDI信号に変換する1系統の処理について説明する。
まず、信号変換部22は、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせたシリアル信号を入力し、このシリアル信号を、クロック156.25MHzの64ビットのパラレル信号に変換する(ステップS601)。ここで、156.25MHz×64ビット=10Gbpsであるから、10Gbpsのレートを有するシリアル信号は、クロック156.25MHzの64ビットのパラレル信号に変換される。
信号変換部22は、64ビットのパラレル信号における156.25MHzのクロックを、62.5MHzのクロックに変換して載せ替え処理を行い、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号を生成する(ステップS602)。ここで、クロック156.25MHzの64ビットのパラレル信号は、156.25M×64=62.5M×160であるから、クロック62.5MHzを用いた場合、160ビットのパラレル信号に変換される。
信号変換部22は、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号から所定のヘッダー信号を削除し、LN、CR、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加してHD−SDI信号を生成し、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号を生成する(ステップS603)。このステップS603の処理により、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号(10Gbpsのレートを有する信号)が、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に変換される。つまり、通信分野の信号のレートが放送用信号のレートに変換される。
図8は、図7に示したステップS603の処理(HD−SDI信号生成処理)について説明する図であり、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号を、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号に変換する処理を示している。まず、信号変換部22は、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号である信号A(図4を参照)から所定のヘッダー信号を削除し、LN、CR、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加し、クロック74.25MHzの160ビットのパラレル信号を生成する(ステップS801)。具体的には、信号変換部22は、LNについて、1ラインにおける2サンプルに対しては同じ番号になるように、ライン毎に順番に番号を設定し、CR、水平ブランキング及び垂直ブランキングについて、0をそれぞれ設定する。これにより、図5に示したHD−SDI信号が8チャンネル分生成される。
ここで、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号におけるレートは160ビット×62.5MHz=10Gbpsであり、ステップS801により、クロック74.25MHzの160ビットのパラレル信号におけるレートである160ビット×74.25MHz=11.88Gbpsに変換される。この11.88Gbpsのレートは、ステップS802において、1チャンネルあたりのHD−SDI信号のレートである1.485Gbps(11.88Gbps/8チャンネル)に相当する。つまり、ステップS801により、通信系における1チャンネルのCAUI信号に対応した10Gbpsのレートが、放送系における8チャンネルのHD−SDI信号に対応した11.88Gbps(1チャンネルあたり1.485Gbps)のレートに変換される。
信号変換部22は、ステップS801にて生成されたクロック74.25MHzの160ビットのパラレル信号を、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号に変換する(ステップS802)。ここで、クロック74.25MHzの160ビットのパラレル信号は、74.25M×160=74.25M×20×8であるから、クロック74.25MHzを用いた場合、20ビット×8チャンネルのパラレル信号に変換される。
図7に戻って、信号変換部22は、ステップS603において生成されたクロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号に対し、何らの処理を施すことなく同じパラレル信号をそのまま出力する(ステップS604)。そして、信号変換部22は、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号に対し、チャンネル毎に、1.485GbpsのHD−SDI信号に変換し、合計8チャンネルのHD−SDI信号を出力する(ステップS605)。
以上、1チャンネルのシリアル信号を8チャンネルのHD−SDI信号に変換する1系統の処理について説明したが、この処理は、全ての系統(9系統)に適用がある。
以上のように、図1に示した放送用信号出力装置2によれば、光送受信モジュール21が、放送用信号入力装置1から送信された1系統の光信号を受信し、1系統の光信号を9系統のシリアル信号を含む電気信号に変換し、信号変換部22が、電気信号に含まれるシリアル信号から所定のヘッダー信号を削除しLN等の信号を追加することで、系統毎に信号変換を行い、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号を、8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に変換し、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号を有する合計9系統のHD−SDI信号を生成し、72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を出力するようにした。具体的には、信号変換部22が、光送受信モジュール21から10Gbpsのシリアル信号を9系統入力し、1系統あたり1チャンネルのシリアル信号(10Gbps)毎に、10Gbpsのシリアル信号をクロック156.25MHzの64ビットのパラレル信号に変換し、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号(8チャンネルあたり10Gbpsのレートを有する信号、1チャンネルあたり1.25Gbpsのレートを有する信号)に変換するようにした。そして、信号変換部22が、クロック62.5MHzの160ビットのパラレル信号から所定のヘッダー信号を削除しLN、CR、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加し、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号を生成し、8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に変換するようにした。この場合、信号変換部22は、光信号が変換されたシリアル信号から所定のヘッダー信号を削除してLN等の信号を追加することにより、1チャンネルあたり1.25Gbpsの信号を、1.485GbpsのHD−SDI信号に変換する。
これにより、放送用信号入力装置1から伝送されたCAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号を、放送用信号である8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に変換することができる。したがって、通信分野において標準的に用いられている、1チャンネルあたり10Gbpsの信号を合計10チャンネル伝送可能な高速インターフェイスであるCFPのユニットを1台だけ用いることで、SHV信号(72チャンネルのHD−SDI信号)の伝送を実現することができる。また、従来技術では、SHV信号を伝送するために、9台の10Gbpsの光信号伝送ユニットが必要であったのに対し、本発明の実施形態では1台の光信号伝送ユニット(CFP)を用いれば済むから、放送用信号入力装置2全体で使用する電力量を半減以下にすることができる。
〔変形例/3GSDI信号の場合〕
図1〜図7では、放送用信号入力装置1が72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を入力し、放送用信号出力装置2が72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を出力する例を示した。変形例では、放送用信号入力装置1’が36本の3GSDI信号により構成されたSHV信号を入力し、放送用信号出力装置2’が36本の3GSDI信号により構成されたSHV信号を出力する。
図1を参照して、放送用信号入力装置1’は、信号変換部11’及び光送受信モジュール12を備えており、放送用信号であるSHV信号(36本の3GSDI信号)を入力し、CAUIの伝送レートに合わせたシリアル信号に変換し、シリアル信号の電気信号を光信号に変換し、1系統の光信号として光ファイバーケーブル3を介して放送用信号出力装置2’へ送信する。光送受信モジュール12は、図1に示したものと同様である。信号変換部11’は、例えばFPGAにより構成され、光送受信モジュール12は、例えばCFPのユニットにより構成される。尚、36本の3GSDI信号及び10本のシリアル信号(CAUI信号)を処理するためには、1個〜3個程度のFPGAが必要になる。また、10本のシリアル信号及び1つ(1系統)の光信号を処理するためには、1台のCFPのユニットが必要になる。
信号変換部11’は、36本の3GSDI信号により構成されたSHV信号を入力し、4本(4チャンネル)の3GSDI信号(2.97Gbps)を1系統として、系統毎に信号変換を行い、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号を生成し、合計9系統(9チャンネル)のシリアル信号を光送受信モジュール12に出力する。
つまり、信号変換部11’は、36本の3GSDI信号により構成されたSHV信号を入力し、1本の3GSDI信号を2本のHD−SDI信号に変換することにより、4本の3GSDI信号を単位として8本のHD−SDI信号に変換し、合計36本の3GSDI信号を合計72本のHD−SDI信号に変換する。そして、信号変換部11’は、図1及び図2に示した信号変換部11と同様に、8本のHD−SDI信号を1系統として、系統毎に信号変換を行う。具体的には、信号変換部11’は、図2のステップS201の処理の前に、SHV信号のうちの4本(4チャンネル)の3GSDI信号を8チャンネルのHD−SDI信号に変換し、ステップS201〜ステップS205の処理を行う。
図9は、1チャンネルの3GSDI信号を2チャンネルのHD−SDI信号に変換する処理を説明する図である。ここで、3GSDI信号は、SMPTE424M LevelBで規格化されている信号であり、HD−SDI信号は、SMPTE292で規格化されている信号であり、1チャンネルの3GSDI信号のデータストリームは、2チャンネルのHD−SDI信号のデータストリームに分解することができる。図9に示すように、信号変換部11’は、1チャンネルの3GSDI信号のうちの(1)に示すデータを抽出し、1チャンネル目(1)のHD−SDI信号を生成し、1チャンネルの3GSDI信号のうちの(2)に示すデータを抽出し、2チャンネル目(2)のHD−SDI信号を生成する。このように、3GSDI信号の10ビットデータストリームにおける10ビット毎のデータが順番に抽出され、1チャンネル目(1)のHD−SDI信号及び2チャンネル目(2)のHD−SDI信号に変換される。つまり、2.97Gbpsのレートを有する3GSDI信号が、1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する2チャンネルのHD−SDI信号に変換される。尚、HD−SDI信号を8つ足し合わせると、11.88Gbpsとなり、CAUIの伝送レートである10Gbpsでは伝送することができない。そこで、信号変換部11’は、HD−SDI信号から所定の映像信号を抽出してデータを減らし、所定のヘッダー信号を追加することにより、CAUIの伝送レートである10Gbpsに合わせた1チャンネルのシリアル信号を生成する。
これにより、信号変換部11’において、1系統につき、4チャンネルの3GSDI信号(1チャンネルあたり2.97Gbpsのレートを有する信号、4チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)が、8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に変換され、8チャンネルのHD−SDI信号が、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号に変換される。つまり、1系統につき、4チャンネルの3GSDI信号が、CAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号に変換される。
尚、信号変換部11’は、ステップS201の処理の前に、系統毎に、4チャンネルの3GSDI信号を8チャンネルのHD−SDI信号に変換し、ステップS201において、1チャンネルのHD−SDI信号を20ビットのパラレル信号に変換し、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルのパラレル信号を生成するようにしたが、3GSDI信号からHD−SDI信号への変換を行うことなく、ステップS201の処理において、4チャンネルの3GSDI信号からクロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルの信号を直接生成するようにしてもよい。
また、図1を参照して、放送用信号出力装置2’は、光送受信モジュール21及び信号変換部22’を備えており、放送用信号入力装置1’から光ファイバーケーブル3を介して送信された1系統の光信号を受信し、光信号を電気信号に変換し、通信分野にて用いられるCAUIの伝送レートに合わせたシリアル信号をSHV信号に変換し、放送用信号であるSHV信号(36本の3GSDI信号)を出力する。光送受信モジュール21は、図1に示したものと同様である。光送受信モジュール21は、例えばCFPのユニットにより構成され、信号変換部22’は、例えばFPGAにより構成される。尚、36本の3GSDI信号及び10本のシリアル信号(CAUI信号)を処理するためには、1個〜3個程度のFPGAが必要になる。また、10本のシリアル信号及び1つ(1系統)の光信号を処理するためには、1台のCFPのユニットが必要になる。
信号変換部22’は、光送受信モジュール21から、1系統(1チャンネル)あたり10Gbpsのシリアル信号であるCAUI信号を合計9系統入力し、系統毎に信号変換を行い、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号を生成し、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号を4チャンネルの3GSDI信号に変換し、合計36本の3GSDI信号により構成されたSHV信号を出力する。この場合、信号変換部22’は、図1及び図7に示したように、8本(8チャンネル)のHD−SDI信号を1系統として、系統毎に変換を行い、図9に示した変換処理に対して逆の処理を行い、2チャンネルのHD−SDI信号を1チャンネルの3GSDIに変換する。つまり、信号変換部22’は、図7のステップS605の処理の後に、1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号を4チャンネルの3GSDI信号に変換して出力する。
これにより、信号変換部22’において、1系統につき、CAUIの伝送レート(10Gbps)に合わせた1チャンネルのシリアル信号が、8チャンネルのHD−SDI信号(1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する信号、8チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に変換され、8チャンネルのHD−SDI信号が4チャンネルの3GSDI信号(1チャンネルあたり2.97Gbpsのレートを有する信号、4チャンネルあたり11.88Gbpsのレートを有する信号)に変換される。つまり、1系統につき、CAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号が、4チャンネルの3GSDI信号に変換される。
尚、信号変換部22’は、ステップS605において、系統毎に、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルの信号から8チャンネルのHD−SDI信号を生成し、ステップS605の処理の後に、8チャンネルのHD−SDI信号を4チャンネルの3GSDI信号に変換するようにしたが、HD−SDI信号から3GSDI信号への変換を行うことなく、ステップS605において、クロック74.25MHzの20ビット×8チャンネルの信号から4チャンネルの3GSDI信号を直接生成するようにしてもよい。
以上のように、36本の3GSDI信号により構成されたSHV信号を入力する放送用信号入力装置1’の信号変換部11’によれば、36本の3GSDI信号を72本のHD−SDI信号に変換するようにした。これにより、72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を入力する放送用信号入力装置1と同様の処理を行うことで、放送用信号である4チャンネルの3GSDI信号を、CAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号にて伝送することができる。つまり、放送用信号入力装置1’は、放送用信号入力装置1と同様に、CFPのユニットを1台だけ用いることで、SHV信号(36チャンネルの3GSDI信号)を伝送することができ、放送用信号入力装置1’全体で使用する電力量を半減以下にすることができる。
また、36本の3GSDI信号により構成されたSHV信号を出力する放送用信号出力装置2’によれば、72本のHD−SDI信号により構成されたSHV信号を入力する放送用信号入力装置1と同様の処理を行い、72本のHD−SDI信号を36本の3GSDI信号に変換するようにした。これにより、CAUIの伝送レートに合わせた1チャンネルのシリアル信号が伝送された場合に、放送用信号である4チャンネルの3GSDI信号に変換することができる。つまり、放送用信号出力装置2’は、放送用信号出力装置2と同様に、CFPのユニットを1台だけ用いることで、SHV信号(36チャンネルの3GSDI信号)の伝送を実現することができ、放送用信号出力装置2’全体で使用する電力量を半減以下にすることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、図1の放送用信号入力装置1及び放送用信号出力装置2、並びに変形例の放送用信号入力装置1’及び放送用信号出力装置2’では、光送受信モジュール12,21であるCFPを用いて、9系統のSHV信号の映像信号を伝送する例を示したが、CFPは10本(10系統)の10Gbpsの信号を伝送できるから、残りの1本に音声信号を割り当てて伝送するようにしてもよい。具体的には、放送用信号入力装置1,1’の光送受信モジュール12は、信号変換部11,11’から1チャンネルあたり10Gbpsのシリアル信号(映像信号)を合計9系統入力すると共に、別途の音声変換部から1チャンネルあたり10Gbpsのシリアル信号(音声信号)を1系統入力し、合計10系統の電気信号を1系統の光信号に変換し、1本(1系統)の光信号として光ファイバーケーブル3を介して放送用信号出力装置2,2’へ送信する。また、放送用信号出力装置2,2’の光送受信モジュール21は、放送用信号入力装置1,1’から送信された1系統の光信号を受信し、受信した光信号を電気信号に変換し、1チャンネルあたり10Gbpsのシリアル信号(映像信号)を9系統生成すると共に、1チャンネルあたり10Gbpsのシリアル信号(音声信号)を1系統生成し、9系統の映像信号を信号変換部22,22’に出力すると共に、1系統の音声信号を別途の音声変換部に出力する。これにより、図1及び変形例のシステムにて、9系統の映像信号及び1系統の音声信号を伝送することができる。
1,1’ 放送用信号入力装置
2,2’ 放送用信号出力装置
3 光ファイバーケーブル
11,11’,22,22’ 信号変換部
12,21 光送受信モジュール

Claims (8)

  1. 放送用信号を入力し、前記放送用信号のクロックを変換し、シリアル信号を生成して送信する放送用信号入力装置において、
    1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有するHD−SDI信号を入力し、前記HD−SDI信号から、EAV(End of Active Video)、SAV(Start of Active Video)及び映像データの信号を抽出し、1.249344Gbpsのレートを有する信号に変換し、8チャンネルの前記変換後の信号に所定長のデータを追加し、10Gbpsのレートを有するシリアル信号を生成する信号変換部、を備えたことを特徴とする放送用信号入力装置。
  2. 請求項1に記載の放送用信号入力装置において、
    さらに、光送受信モジュールを備え、
    前記信号変換部は、
    72チャンネルのHD−SDI信号により構成された信号を入力し、前記72チャンネルのHD−SDI信号を1系統あたり8チャンネルのHD−SDI信号に分け、1系統あたり10Gpbsのレートを有する9系統の信号を生成し、
    前記光送受信モジュールは、
    前記信号変換部により生成された9系統の信号を含む電気信号を1系統の光信号に変換し、前記光信号を送信する、ことを特徴とする放送用信号入力装置。
  3. 請求項1または2に記載の放送用信号入力装置において、
    前記信号変換部は、
    HD−SDI信号の代わりに、1チャンネルあたり2.97Gbpsのレートを有する3GSDI信号を入力し、4チャンネルの前記3GSDI信号を、10Gbpsのレートを有するシリアル信号に変換する、ことを特徴とする放送用信号入力装置。
  4. 請求項1または2に記載の放送用信号入力装置により送信されたシリアル信号を受信し、前記シリアル信号のクロックを変換し、放送用信号を生成して出力する放送用信号出力装置であって、
    前記受信したシリアル信号についての10Gbpsの信号に対し、前記所定長のデータを削除し、LN(Line Number)、CR(Cyclic Redundancy check)、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加してレートを変換し、1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する8チャンネルのHD−SDI信号を生成し、前記8チャンネルのHD−SDI信号を出力する信号変換部、を備えたことを特徴とする放送用信号出力装置。
  5. 請求項4に記載の放送用信号出力装置において、
    さらに、請求項2に記載の放送用信号入力装置により送信された光信号を受信し、前記光信号を、1系統あたり10Gbpsのレートを有する9系統の信号を含む電気信号に変換する光送受信モジュールを備え、
    前記信号変換部は、
    前記光送受信モジュールにより変換された電気信号に含まれる9系統の信号に対し、系統毎に、前記信号を8チャンネルのHD−SDI信号に変換し、72チャンネルのHD−SDI信号により構成された信号を生成する、ことを特徴とする放送用信号出力装置。
  6. 請求項3に記載の放送用信号入力装置により送信されたシリアル信号を受信し、前記シリアル信号のクロックを変換し、放送用信号を生成して出力する放送用信号出力装置であって、
    前記受信したシリアル信号についての10Gbpsの信号に対し、前記所定長のデータを削除し、LN、CR、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加してレートを変換し、1チャンネルあたり2.97Gbpsのレートを有する4チャンネルの3GSDI信号に変換し、前記4チャンネルの3GSDI信号を出力する信号変換部、を備えたことを特徴とする放送用信号出力装置。
  7. 放送用信号を入力し、前記放送用信号のクロックを変換し、シリアル信号を生成して送信する放送用信号入力装置による放送用信号処理方法において、
    1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有するHD−SDI信号を入力するステップと、
    前記HD−SDI信号からEAV、SAV及び映像データの信号を抽出し、前記1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有するHD−SDI信号を、1.249344Gbpsのレートを有する信号に変換するステップと、
    1チャンネルあたり前記1.249344Gbpsのレートを有する8チャンネルの信号に所定長のデータを追加し、10Gbpsのレートを有するシリアル信号に変換するステップと、
    前記シリアル信号を送信するステップと、
    を有することを特徴とする放送用信号処理方法。
  8. 請求項7に記載の放送用処理方法により送信されたシリアル信号を受信し、前記シリアル信号のクロックを変換し、放送用信号を生成して出力する放送用信号出力装置による放送用信号処理方法において、
    前記シリアル信号を受信するステップと、
    10Gbpsのレートを有するシリアル信号から所定長のデータを削除し、1チャンネルあたり1.249344Gbpsのレートを有する8チャンネルの信号に変換するステップと、
    前記1チャンネルあたり1.249344Gbpsのレートを有する8チャンネルの信号に、LN、CR、水平ブランキング及び垂直ブランキングの信号を追加し、1チャンネルあたり1.485Gbpsのレートを有する8チャンネルのHD−SDI信号に変換するステップと、
    1チャンネルあたり前記1.485Gbpsのレートを有する8チャンネルのHD−SDI信号を出力するステップと、
    を有することを特徴とする放送用信号処理方法。
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