JP7026007B2 - バーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
主として自動二輪車、自動三輪車、オールテレーンビークル(ATV)などのバーハンドルタイプの車両(以下、単に「バーハンドル車両」という)に用いられるブレーキ液圧制御装置としては、各車輪ブレーキに対するアンチロックブレーキ制御に加えて、前後輪の車輪ブレーキを連動させるブレーキ制御(以下、「連動ブレーキ制御」という)を行えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記したブレーキ液圧制御装置では、例えば、後輪側のブレーキ系統に連動して前輪側の車輪ブレーキに制動力を発生させた状態で、前輪側のブレーキレバーが操作される場合がある。この場合には、前輪側の液圧路のブレーキ液圧は既に昇圧されているため、ブレーキレバーのストロークが少なくなり、通常のブレーキレバーを操作したときのような操作フィーリングが得られないという問題がある。
そこで、従来のブレーキ液圧制御装置としては、前輪側に二つの車輪ブレーキが設けられており、後輪側のブレーキ系統に連動して前輪側の一方の車輪ブレーキに制動力を発生させているものがある。そして、連動ブレーキ制御時に前輪側のブレーキレバーが操作された場合には、前輪側の他方の車輪ブレーキを液圧路に連通させることで、ブレーキレバーのストロークを確保している(例えば、特許文献2参照)。
特開2000-071963号公報 特許第5149804号公報
前記したように、連動ブレーキ制御時に前輪側の二つの車輪ブレーキを使い分けるブレーキ液圧制御装置では、液圧路に設ける電磁弁が多くなり、部品点数が増加するため、製造コストが増加するという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、製造コストを抑えつつ、連動ブレーキ制御時のブレーキ操作子の操作フィーリングを向上させることができるバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、前輪側および後輪側の二つのブレーキ系統と、制御装置と、を有するバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置である。前記二つのブレーキ系統の内の一方のブレーキ系統は、一方のブレーキ操作子の操作に応じてブレーキ液圧を発生させる一方のマスタシリンダに至る出力液圧路と、一方の車輪ブレーキに至る車輪液圧路と、を備えている。また、一方の前記ブレーキ系統は、前記出力液圧路と前記車輪液圧路との間に設けられ、前記車輪液圧路側から前記出力液圧路側にブレーキ液を流すための開弁圧を調整可能な調圧弁を備えている。また、一方のブレーキ系統は、前記出力液圧路のブレーキ液を吸入して前記車輪液圧路に吐出するポンプを備えている。前記二つのブレーキ系統の内の他方のブレーキ系統は、他方のブレーキ操作子の操作に応じてブレーキ液圧を発生させる他方のマスタシリンダと、他方の車輪ブレーキとの間に設けられている。前記制御装置は、前記他方のブレーキ系統に連動して前記一方の車輪ブレーキに制動力を発生させた連動ブレーキ制御時に、前記調圧弁の開弁圧を目標圧力に設定する。また、制御装置は、前記連動ブレーキ制御時に前記一方のブレーキ操作子が操作されたときには、前記調圧弁の開弁圧を前記目標圧力よりも大きい補正圧力に設定する。
本発明のブレーキ液圧制御装置では、連動ブレーキ制御時にブレーキ操作子を追加して操作したときに、調圧弁の開弁圧が大きくなるため、ポンプによって出力液圧路から車輪液圧路に汲み出されるブレーキ液によって、車輪液圧路のブレーキ液圧が大きくなる。そして、出力液圧路から車輪液圧路にブレーキ液が汲み出されると、ブレーキ操作子を容易にストロークさせることができるため、ブレーキ操作子の操作フィーリングを向上させることができる。
また、本発明のブレーキ液圧制御装置では、ブレーキ操作子の操作フィーリングを向上させるための部品を、ブレーキ系統に増設する必要がないため、製造コストを抑えることができる。
前記したバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記一方のマスタシリンダのブレーキ液圧に応じて、前記補正圧力を設定した場合には、補正圧力を的確に設定することができる。
前記したバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記一方のマスタシリンダのブレーキ液圧および前記車輪ブレーキのブレーキ液圧に応じて、前記補正圧力を設定した場合には、補正圧力をより的確に設定することができる。
前記したバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記制御装置は、前記調圧弁の開弁圧を前記補正圧力に設定した後に、前記調圧弁の開弁圧を前記目標圧力まで徐々に低下させることが好ましい。
この構成では、車体の安定性を考慮しつつ、ブレーキ操作子の操作フィーリングを向上させることができる。
本発明のバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置では、製造コストを抑えつつ、連動ブレーキ制御時にブレーキ操作子を追加して操作したときの操作フィーリングを向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係るブレーキ液圧制御装置の液圧回路図である。 本発明の第一実施形態に係るブレーキ液圧制御装置の連動ブレーキ制御時の液圧回路図である。 本発明の第一実施形態に係るブレーキ液圧制御装置における制御装置のブロック図である。 本発明の第一実施形態に係るブレーキ液圧制御装置における連動ブレーキ制御のフローチャートである。 本発明の第一実施形態に係るブレーキ液圧制御装置における連動ブレーキ制御の各部の変動を示したグラフである。 本発明の第二実施形態に係るブレーキ液圧制御装置における連動ブレーキ制御の各部の変動を示したグラフである。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
[第一実施形態]
第一実施形態のバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置U(以下、単に「ブレーキ液圧制御装置」という)は、図1に示すように、自動二輪車、自動三輪車、オールテレーンビークル(ATV)などバーハンドルタイプの車両に用いられるものである。
ブレーキ液圧制御装置Uは、金属製の基体100と、前輪側のブレーキ系統K1と、後輪側のブレーキ系統K2と、制御装置7と、モータ20と、を有している。
ブレーキ液圧制御装置Uは、前後輪の車輪ブレーキF,Rのアンチロックブレーキ制御が可能である。また、ブレーキ液圧制御装置Uは、前後輪の車輪ブレーキF,Rを連動させて制動力を発生させる連動ブレーキ制御が可能である。
なお、前後輪のブレーキ系統K1,K2は、実質的に同一の構成であるので、以下においては主として前輪側のブレーキ系統K1について説明し、適宜、後輪側のブレーキ系統K2について説明する。
前輪側のブレーキ系統K1は、前輪側の車輪ブレーキF(ホイールシリンダ)にブレーキ液圧を付与するための液圧回路である。前輪側のブレーキ系統K1は、液圧源であるマスタシリンダMC1と車輪ブレーキFとの間に設けられている。
前輪側のブレーキ系統K1は、基体100の入口ポートJ1から出口ポートJ2に至る系統である。なお、入口ポートJ1には、マスタシリンダMC1に至る配管H1が接続され、出口ポートJ2には、車輪ブレーキFに至る配管H2が接続されている。
マスタシリンダMC1には、ブレーキ操作子であるブレーキレバーL1が接続されている。マスタシリンダMC1は、運転者がブレーキレバーL1に加えた力に応じたブレーキ液圧を発生する。マスタシリンダMC1は、ブレーキ系統K1を介して車輪ブレーキFに接続されている。
後輪側のブレーキ系統K2は、後輪側の車輪ブレーキR(ホイールシリンダ)にブレーキ液圧を付与するための液圧回路である。後輪側のブレーキ系統K2は、液圧源であるマスタシリンダMC2と車輪ブレーキRとの間に設けられている。
後輪側のブレーキ系統K2は、基体100の入口ポートJ3から出口ポートJ4に至る系統である。なお、入口ポートJ3には、マスタシリンダMC2に至る配管H3が接続され、出口ポートJ4には、車輪ブレーキRに至る配管H4が接続されている。
マスタシリンダMC2には、ブレーキ操作子であるブレーキペダルL2が接続されている。マスタシリンダMC2は、運転者がブレーキペダルL2に加えた力に応じたブレーキ液圧を発生する。マスタシリンダMC2は、ブレーキ系統K2を介して車輪ブレーキRに接続されている。
前輪側のブレーキ系統K1は、マスタシリンダMC1から車輪ブレーキFに至る液圧路10、調圧弁1、制御弁手段V、吸入弁4、リザーバ5およびポンプ6を備えている。
以下の説明では、液圧路10において、入口ポートJ1から調圧弁1に至る液圧路を「出力液圧路A」と称し、調圧弁1から車輪ブレーキFに至る液圧路を「車輪液圧路B」と称する。また、液圧路10において、出力液圧路Aから分岐してポンプ6に至る液圧路を「吸入路C」と称し、ポンプ6から車輪液圧路Bに至る液圧路を「吐出路D」と称する。さらに、液圧路10において、車輪液圧路Bから吸入路Cに至る液圧路を「開放路E」と称する。また、「上流側」とは、マスタシリンダMC1側のことを意味し、「下流側」とは、車輪ブレーキF側のことを意味する。
調圧弁1は、出力液圧路Aと車輪液圧路Bとの間に介設された常開型の比例電磁弁(リニアソレノイド弁)である。調圧弁1は、その弁体を駆動させるための電磁コイルが制御装置7と電気的に接続されている。
調圧弁1は、制御装置7からの指令に基づいて、電磁コイルを励磁すると閉弁し、電磁コイルを消磁すると開弁する。
調圧弁1は、閉弁状態において、車輪液圧路B側(車輪ブレーキF側)のブレーキ液圧と出力液圧路A側(マスタシリンダMC1側)のブレーキ液圧との差圧が開弁圧以上に大きくなると開弁する。これにより、調圧弁1を通じて車輪液圧路B側から出力液圧路A側にブレーキ液が流れることになる。
調圧弁1では、制御装置7からの指令に基づいて、電磁コイルに流す電流値を調整することで、開弁圧を調整することができる。
調圧弁1を通じて車輪液圧路Bから出力液圧路Aにブレーキ液が流れることで、車輪液圧路Bのブレーキ液圧が所定圧に調整される。つまり、調圧弁1の開弁圧を調整することで、車輪ブレーキFに作用するブレーキ液圧を調整することができる。
調圧弁1は、チェック弁1aを備えている。チェック弁1aは、調圧弁1に並列に接続されている。このチェック弁1aは、出力液圧路Aから車輪液圧路Bへのブレーキ液の流れを許容する一方向弁である。
制御弁手段Vは、車輪液圧路Bを開放しつつ開放路Eを遮断する状態、車輪液圧路Bを遮断しつつ開放路Eを開放する状態、車輪液圧路Bと開放路Eを遮断する状態を切り換える機能を有している。制御弁手段Vは、入口弁2、チェック弁2aおよび出口弁3を備えている。
入口弁2は、車輪液圧路Bに設けられた常開型の電磁弁からなり、開弁状態にあるときに上流側から下流側へのブレーキ液の流入を許容し、閉弁状態にあるときに遮断する。
入口弁2は、その弁体を駆動させるための電磁コイルが制御装置7と電気的に接続されており、制御装置7からの指令に基づいて、電磁コイルが励磁されると閉弁し、電磁コイルが消磁されると開弁する。
チェック弁2aは、その下流側から上流側へのブレーキ液の流入のみを許容する一方向弁であり、入口弁2と並列に接続されている。
出口弁3は、開放路Eに介設された常閉型の電磁弁からなり、閉弁状態にあるときに車輪ブレーキF側からリザーバ5側へのブレーキ液の流入を遮断し、開弁状態にあるときに許容する。
出口弁3は、その弁体を駆動させるための電磁コイルが制御装置7と電気的に接続されており、制御装置7からの指令に基づいて、電磁コイルを励磁すると開弁し、電磁コイルを消磁すると閉弁する。
吸入弁4は、吸入路Cを開放する状態および遮断する状態を切り換えるものであり、吸入路Cに設けられた常閉型の電磁弁からなる。
吸入弁4は、その弁体を駆動させるための電磁コイルが制御装置7と電気的に接続されており、制御装置7からの指令に基づいて、電磁コイルを励磁すると開弁し、電磁コイルを消磁すると閉弁する。
リザーバ5は、開放路Eに設けられており、出口弁3が開放されることによって逃がされるブレーキ液を一時的に貯留する機能を有している。また、リザーバ5とポンプ6との間には、リザーバ5側からポンプ6側へのブレーキ液の流入のみを許容するチェック弁5aが介設されている。
ポンプ6は、吸入路Cと吐出路Dとの間に介設されている。ポンプ6はモータ20の回転力によって駆動され、吸入路Cのリザーバ5に貯留されたブレーキ液を吸入して、吐出路Dに吐出する。
また、調圧弁1が閉弁状態にあり、吸入弁4が開弁状態にあるときには、ポンプ6は、マスタシリンダMC1、出力液圧路Aおよび吸入路Cに貯留されているブレーキ液を吸入して吐出路Dに吐出する。これにより、連動ブレーキ制御時においてブレーキレバーL1を操作していない状態でも、車輪ブレーキFにブレーキ液圧を作用させることができる。
なお、配管H1には、マスタシリンダMC1におけるブレーキ液圧の大きさを計測する液圧センサ8aが設けられている。また、配管H2には、車輪ブレーキFにおけるブレーキ液圧の大きさを計測する液圧センサ8bが設けられている。
各液圧センサ8a,8bで計測されたブレーキ液圧の値は、制御装置7に随時取り込まれ、各液圧センサ8a,8bで計測されたブレーキ液圧の大きさに基づいて、連動ブレーキ制御等が行われる。
モータ20は、前輪側のブレーキ系統K1にあるポンプ6および後輪側のブレーキ系統K2にあるポンプ6の共通の動力源であり、制御装置7からの指令に基づいて作動する電動部品である。
制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。そして、制御装置7の各手段は、予めROMに記憶されているプログラムをCPUが実行することで具現化されるものである。
制御装置7は、液圧センサ8a,8bや車輪速度センサ(図示せず)などからの各種情報に基づいて、調圧弁1、入口弁2、出口弁3、吸入弁4の開閉およびモータ20の作動を制御する。
制御装置7は、図1および図3に示すように、アンチロックブレーキ制御を実行するアンチロック制御手段(図示せず)や連動ブレーキ制御を実行するための連動ブレーキ制御手段70などを備えている。
連動ブレーキ制御手段70には、目標圧力設定手段71と、補正圧力設定手段72と、制御実行手段73と、が設けられている。
目標圧力設定手段71は、一方のブレーキ系統に連動して他方のブレーキ系統側の車輪ブレーキに制動力を発生させる場合に、他方のブレーキ系統の調圧弁1の目標圧力を算出するものである。
調圧弁1の開弁圧を目標圧力に設定することで、他方の車輪ブレーキに所定の制動力を発生させることができる。
目標圧力設定手段71では、マスタシリンダMC1,MC2の液圧センサ8a,8aや車輪速センサ9,9などからの各種情報に基づいて、目標圧力を算出している。
補正圧力設定手段72は、後輪側のブレーキ系統K2に連動して前輪側の車輪ブレーキFに制動力が発生している状態において、ブレーキレバーL1が操作された場合に、前輪側のブレーキ系統K1の調圧弁1の補正圧力を算出するものである。
補正圧力設定手段72では、マスタシリンダMC1,MC2の液圧センサ8a,8a、車輪ブレーキFの液圧センサ8b、各車輪速センサ9,9などからの各種情報に基づいて、補正圧力を算出している。
補正圧力は、目標圧力よりも大きい値である。補正圧力は、ブレーキレバーL1の操作によるマスタシリンダMC1のブレーキ液圧の増加量と同じブレーキ液圧を目標圧力に加えたものであることが好ましい。また、車輪ブレーキFに作用するブレーキ液圧が大きく成り過ぎないように、補正圧力を設定することで、車体の安定性を維持することが好ましい。
制御実行手段73は、一方のブレーキ系統に連動して他方のブレーキ系統側の車輪ブレーキに制動力を発生させる場合に、モータ20を駆動させるとともに、他方のブレーキ系統の吸入弁4を開弁する。さらに、制御実行手段73は、調圧弁1の開弁圧を目標圧力または補正圧力に設定する。
次に、図1の液圧回路を主に参照しつつ、制御装置7によって実現されるアンチロックブレーキ非制御、アンチロックブレーキ制御および連動ブレーキ制御について説明する。
(アンチロックブレーキ非制御)
車輪がロックする可能性のないアンチロックブレーキ非制御時には、前記した複数の電磁弁を駆動させる複数の電磁コイルは、いずれも制御装置7によって消磁させられる。つまり、通常のブレーキ制御においては、調圧弁1および入口弁2が開弁状態になっており、出口弁3および吸入弁4が閉弁状態になっている。
このような状態のときに運転者がブレーキレバーL1を操作すると、その操作力に起因してマスタシリンダMC1で発生したブレーキ液圧は、出力液圧路A、調圧弁1および車輪液圧路Bを介して車輪ブレーキFに伝達され、前輪が制動されることとなる。なお、ブレーキレバーL1を緩めると、車輪液圧路Bに流入したブレーキ液が調圧弁1および出力液圧路Aを介してマスタシリンダMC1に戻される。
なお、後輪側のブレーキ系統K2においても、同様にしてアンチロックブレーキ非制御によって後輪が制動されることとなる。
(アンチロックブレーキ制御)
アンチロックブレーキ制御は、車輪がロック状態に陥りそうになったときに実行されるものであり、制御弁手段Vを制御して、車輪ブレーキF,Rに作用するブレーキ液圧を減圧、増圧あるいは一定に保持する状態を適宜選択することによって実現される。減圧、増圧および保持のいずれを選択するかは、各液圧センサ8a,8bおよび各車輪速センサ9,9から得られた車輪速度に基づいて、制御装置7によって判断される。
そして、制御装置7が車輪ブレーキF,Rに作用するブレーキ液圧を減圧すべきであると判断した場合には、制御弁手段Vにより車輪液圧路Bが遮断され、開放路Eが開放される。具体的には、制御装置7により入口弁2を励磁して閉弁状態にするとともに、出口弁3を励磁して開弁状態にする。
このようにすると、車輪ブレーキF,Rに通じる車輪液圧路Bのブレーキ液が開放路Eを通ってリザーバ5に流入し、その結果、車輪ブレーキF,Rに作用していたブレーキ液圧が減圧される。
また、制御装置7が車輪ブレーキF,Rに作用するブレーキ液圧を一定に保持すべきであると判断した場合には、制御弁手段Vにより車輪液圧路Bおよび開放路Eがそれぞれ遮断される。具体的には、制御装置7により入口弁2を励磁して閉弁状態にするとともに、出口弁3を消磁して閉弁状態にする。
このようにすると、車輪ブレーキF,R、入口弁2および出口弁3で閉じられた液圧路内にブレーキ液が閉じ込められることになり、その結果、車輪ブレーキF,Rに作用しているブレーキ液圧が一定に保持される。
さらに、制御装置7が車輪ブレーキF,Rに作用するブレーキ液圧を増圧すべきであると判断した場合には、制御弁手段Vにより車輪液圧路Bが開放され、開放路Eが遮断される。具体的には、制御装置7により入口弁2を消磁して開弁状態にするとともに、出口弁3を消磁して閉弁状態にする。そして、制御装置7によりモータ20を駆動させると、モータ20の駆動に伴ってポンプ6が作動し、リザーバ5に貯留されていたブレーキ液が吐出路Dを介して車輪液圧路Bに還流する。
(連動ブレーキ制御)
連動ブレーキ制御は、運転者がブレーキレバーL1およびブレーキペダルL2の一方のみを操作した場合、あるいは両方を操作したが他方の操作が不十分である場合において、その制動力の大きさに応じた制動力を他方の車輪ブレーキにも作用させる必要があると判断されたときに実行される。
例えば、運転者がブレーキペダルL2を操作したときに、各液圧センサ8a,8bや各車輪速センサ9,9からの各種情報に基づいて、前輪にも制動力を作用させる必要があると制御装置7が判断した場合には、制御装置7は前輪側のブレーキ系統K1を制御する。
具体的に、制御装置7は、図2に示すように、前輪側のブレーキ系統K1において、調圧弁1を閉弁状態にするとともに、吸入弁4を開弁状態にしたうえで、モータ20を作動させる。これにより、ポンプ6が駆動して吸入路C側にあるブレーキ液が吐出路Dに吐出され、前輪側の車輪ブレーキFにブレーキ液圧が作用して制動力が発生する。
また、制御装置7によって、調圧弁1の開弁圧が目標圧力に設定されることで、車輪ブレーキFに作用するブレーキ液圧が所定圧に調整される。
次に、後輪側のブレーキ系統K2に連動して前輪側の車輪ブレーキFに制動力を発生させた状態において、ブレーキレバーL1が操作された場合の前輪側のブレーキ系統K1の制御について説明する。
なお、以下の説明においては、図2の液圧回路図、図4のフローチャートおよび図5のグラフを適宜に参照する。
制御装置7は、時間T1において、後輪側のブレーキ系統K2に連動して前輪側の車輪ブレーキFに制動力が発生すると(ステップS1)、ブレーキレバーL1が追加して操作されているか否かを判定する(ステップS2)。
制御装置7は、ブレーキレバーL1が追加して操作されていない場合には、前記した連動ブレーキ制御を維持する(ステップS2のNO)。
制御装置7は、時間T2において、ブレーキレバーL1が追加して操作されたことを検知すると(ステップS2のYES)、調圧弁1の開弁圧を補正圧力に設定する(ステップS3)。
調圧弁1の開弁圧が大きくなると、ポンプ6によって出力液圧路Aから車輪液圧路Bに汲み出されるブレーキ液によって、車輪液圧路Bのブレーキ液圧が補正圧力まで大きくなる。
一方、出力液圧路Aでは、ポンプ6によってブレーキ液が車輪液圧路Bに汲み出されるとともに、ブレーキレバーL1の操作によりマスタシリンダMC1からブレーキ液が流入する。
これにより、ブレーキレバーL1の操作により発生したブレーキ液圧が出力液圧路Aに吸収されるため、通常のブレーキレバーL1を操作したときのように、ブレーキレバーL1を容易にストロークさせることができる。
制御装置7は、調圧弁1の開弁圧を補正圧力に設定した後に、ブレーキレバーL1が更に追加して操作されているか否かを判定する(ステップS4)。
制御装置7は、ブレーキレバーL1が追加して操作されたことを検知すると(ステップS4のYES)、補正圧力を再度設定する(ステップS3)。
調圧弁1の開弁圧を補正圧力に設定した後に、ブレーキレバーL1が更に追加して操作されていない場合には(ステップS4のNO)、制御装置7は、ブレーキレバーL1の操作が解除されているか否かを判定する(ステップS5)。
制御装置7は、時間T3において、ブレーキレバーL1の操作が解除されている場合には(ステップS5のYES)、調圧弁1の開弁圧を目標圧力に戻す(ステップS6)。これにより、後輪側のブレーキ系統K2に連動して前輪側の車輪ブレーキFに制動力が継続して発生する。
制御装置7は、ブレーキレバーL1の操作が解除されていない場合には(ステップS5のNO)、ブレーキレバーL1が追加して操作されているか否かの判定を繰り返す(ステップS4)。
以上のようなブレーキ液圧制御装置Uでは、図1および図5に示すように、後輪側のブレーキ系統K2に連動して前輪側の車輪ブレーキFに制動力を発生させた状態において、ブレーキレバーL1が操作された場合に、調圧弁1の開弁圧が大きくなるため、ポンプ6によって出力液圧路Aから車輪液圧路Bに汲み出されるブレーキ液によって、車輪液圧路Bのブレーキ液圧が大きくなる。そして、出力液圧路Aから車輪液圧路Bにブレーキ液が汲み出されることで、ブレーキレバーL1の操作により発生するブレーキ液圧は出力液圧路Aに吸収される。これにより、ブレーキレバーL1を容易にストロークさせることができるため、ブレーキレバーL1の操作フィーリングを向上させることができる。
また、ブレーキ液圧制御装置Uでは、ブレーキレバーL1の操作フィーリングを向上させるための部品を、前後輪のブレーキ系統K1,K2に増設する必要がないため、製造コストを抑えることができる。
また、第一実施形態のブレーキ液圧制御装置Uでは、マスタシリンダMC1のブレーキ液圧および車輪ブレーキFのブレーキ液圧に応じて、補正圧力を設定しているため、ブレーキレバーL1への入力に合わせて、補正圧力を的確に設定することができる。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は前記第一実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、前輪側のブレーキ系統K1に連動して後輪側の車輪ブレーキRに制動力を発生させた状態において、ブレーキペダルL2が操作された場合に、後輪側の調圧弁1の開弁圧を補正圧力に設定することで、ブレーキペダルL2の操作フィーリングを向上させるように構成してもよい。
第一実施形態では、図2に示すように、マスタシリンダMC1のブレーキ液圧および車輪ブレーキFのブレーキ液圧に応じて、補正圧力を算出しているが、マスタシリンダMC1のブレーキ液圧に応じて、補正圧力を算出してもよい。または、ブレーキレバーL1のストローク量をストロークセンサによって測定し、そのストローク量に基づいて、補正圧力を算出してもよい。
第一実施形態では、本発明のブレーキ液圧制御装置を自動二輪車に適用した場合を例として説明しているが、本発明のブレーキ液圧制御装置は独立した系統のブレーキ系統を有するのであれば、四輪のバーハンドル車両にも適用可能である。この場合には、一方のブレーキ系統に二つの前輪の車輪ブレーキが連結され、他方のブレーキ系統に二つの後輪の車輪ブレーキに連結される。また、ブレーキペダルL2をブレーキレバーとしてもよい。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態のブレーキ液圧制御装置について説明する。第二実施形態のブレーキ液圧制御装置は、第一実施形態のブレーキ液圧制御装置U(図1参照)と略同様な構成であり、調圧弁の開弁圧を補正圧力に設定した後の制御が異なっている。
第二実施形態のブレーキ液圧制御装置では、図6に示すように、調圧弁の開弁圧を補正圧力に設定した後に、調圧弁の開弁圧を目標圧力まで徐々に低下させている。
この構成では、調圧弁の開弁圧が目標圧力に近づくように早期に低減させ、車輪液圧路のブレーキ液圧を抑えることができるため、車体の安定性を考慮しつつ、ブレーキレバーの操作フィーリングを向上させることができる。
なお、本発明の第二実施形態についても、前記第一実施形態と同様に、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
1 調圧弁
2 入口弁
3 出口弁
4 吸入弁
5 リザーバ
6 ポンプ
7 制御装置
8a マスタシリンダ用の液圧センサ
8b 車輪ブレーキ用の液圧センサ
9 車輪速センサ
10 液圧路
20 モータ
70 連動ブレーキ制御手段
71 目標圧力設定手段
72 補正圧力設定手段
73 制御実行手段
100 基体
A 出力液圧路
B 車輪液圧路
C 吸入路
D 吐出路
E 開放路
F 前輪側の車輪ブレーキ
K1 前輪側のブレーキ系統
K2 後輪側のブレーキ系統
L1 ブレーキレバー(ブレーキ操作子)
L2 ブレーキペダル(ブレーキ操作子)
MC1 前輪側のマスタシリンダ
MC2 後輪側のマスタシリンダ
R 後輪側の車輪ブレーキ
U ブレーキ液圧制御装置
V 制御弁手段

Claims (4)

  1. 前輪側および後輪側の二つのブレーキ系統と、制御装置と、を有するバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記二つのブレーキ系統の内の一方のブレーキ系統は、
    一方のブレーキ操作子の操作に応じてブレーキ液圧を発生させる一方のマスタシリンダに至る出力液圧路と、
    一方の車輪ブレーキに至る車輪液圧路と、
    前記出力液圧路と前記車輪液圧路との間に設けられ、前記車輪液圧路側から前記出力液圧路側にブレーキ液を流すための開弁圧を調整可能な調圧弁と、
    前記出力液圧路のブレーキ液を吸入して前記車輪液圧路に吐出するポンプと、を備え、
    前記二つのブレーキ系統の内の他方のブレーキ系統は、
    他方のブレーキ操作子の操作に応じてブレーキ液圧を発生させる他方のマスタシリンダと、他方の車輪ブレーキとの間に設けられており、
    前記制御装置は、
    前記他方のブレーキ系統に連動して前記一方の車輪ブレーキに制動力を発生させた連動ブレーキ制御時に、前記調圧弁の開弁圧を目標圧力に設定し、
    前記連動ブレーキ制御時に前記一方のブレーキ操作子が操作されたときには、前記調圧弁の開弁圧を前記目標圧力よりも大きい補正圧力に設定することを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 請求項1に記載のバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記一方のマスタシリンダのブレーキ液圧に応じて、前記補正圧力を設定することを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 請求項1に記載のバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記一方のマスタシリンダのブレーキ液圧および前記一方の車輪ブレーキのブレーキ液圧に応じて、前記補正圧力を設定することを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記調圧弁の開弁圧を前記補正圧力に設定した後に、前記調圧弁の開弁圧を前記目標圧力まで徐々に低下させることを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置。
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