JP7025961B2 - 横軸ポンプ - Google Patents

横軸ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP7025961B2
JP7025961B2 JP2018047537A JP2018047537A JP7025961B2 JP 7025961 B2 JP7025961 B2 JP 7025961B2 JP 2018047537 A JP2018047537 A JP 2018047537A JP 2018047537 A JP2018047537 A JP 2018047537A JP 7025961 B2 JP7025961 B2 JP 7025961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
casing
opening
pump
horizontal axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018047537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019157786A (ja
Inventor
憲一 杉山
和彦 杉山
浩之 金子
耕司 豊田
雄二 中塩
宗俊 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2018047537A priority Critical patent/JP7025961B2/ja
Publication of JP2019157786A publication Critical patent/JP2019157786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025961B2 publication Critical patent/JP7025961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、横軸ポンプに関する。
従来から、河川水などの液体を移送するために横軸ポンプが使用されている。横軸ポンプとしては、横軸斜流ポンプ、及び軸流ポンプ等が知られている。
図1は、典型的な横軸斜流ポンプを示す側断面図である。図示のように、横軸斜流ポンプ10は、湾曲した管路を有する吸込ケーシング12と、吸込ケーシング12の下流側にフランジ接続される管状の吐出ケーシング14が接続されてポンプの作用する液体の流路となっている。吸込ケーシングを軸封部13により液密に封止されて貫通した水平方向に延在する主軸11を有し、ケーシング内の主軸11には、インペラ(羽根車)17が固定される。さらに主軸11は、ポンプケーシング外の大気部に設けられた外軸受(転がり軸受)と、ポンプケーシング内に設けられた水中軸受とにより回転可能に支持される。
水中軸受40は、軸受ケーシング39により固定され、さらに軸受ケーシング39は、複数の案内羽根18を介して吐出ケーシング14に固定された内部ケーシング(内筒)31内に、図示しないリブ等によって固定される。
水中軸受は、すべり軸受が採用されるのが一般的である。主軸11の大気側は、主軸11を回転させるためのエンジンやモータ等の原動機の軸継手20に接続される。
吸込ケーシング12の下方には吸込口が開口している。横軸斜流ポンプを始動する際の吸込側の液面は、主軸11や羽根車の位置より低い位置にあるので、吐出ケーシング14の吐出口に接続された図示しない開閉弁を閉止して、吸込ケーシング12と吐出ケーシング14内を図示しない真空ポンプで真空引をおこなう。このことにより、吸込側の液面を上昇させ吸込ケーシング12と吐出ケーシング14内を水で満たすことができる。通常は、吸込ケーシング12と吐出ケーシング14内が満水になってから横軸斜流ポンプの主軸11を回転させてポンピングを開始するとともに、開閉弁を開ける。
ここで、横軸斜流ポンプの機能は、吸込ケーシング12と吐出ケーシング14内が満水になってはじめて発揮されるが、運転中に軸封部分の経年劣化からもたらされるリークなどにより外部からケーシング内に大気が侵入すると、吸込ケーシング12と吐出ケーシング14内の真空が破壊され、その結果、ケーシング内の水が吸込口側に戻される所謂「落水」がおこることがある。
また、ポンプ始動時には、満水になる前の真空引状態の段階から主軸を回転させる場合も多い。
ところで、横軸斜流ポンプのケーシング内主軸端部を受ける水中軸受は、一般に、水中軸受自体を半密封化し、ポンプケーシング外から潤滑剤(例えば、グリスなど)を水中軸受けの摺動部に供給する方式によるものか、ポンプに移送される液体に水中軸受の摺動面を浸すことによる自己潤滑方式によるものか、に大別できる。
横軸斜流ポンプは、主として河川水などの液体を移送するが、ポンプが取り扱う水中に含まれるスラリは、日により河川により、その量の多い少ない、砂礫質か粘土質であるか様々である。このようなスラリに対して、前者の外部から潤滑剤を供給する方式の水中軸受では、半密閉化されているので、すべり軸受摺動部にスラリの侵入の心配はなく、まったく問題なく運転可能である。しかし、特許文献1にあるように、外部から潤滑剤を供給
する設備や、潤滑剤の補給が定期的に必要となり、イニシャル、ランニングコストが増加する。また、移送した水を農業用または飲料用等に用いる場合、いかに密封化しているとはいえ、移送する液体に潤滑剤が混入される可能性があり、このことは好ましくない。
これに対して、後者の自己潤滑による水中軸受の場合には、基本的にポンプが取り扱う水自体ですべり軸受摺動部を潤滑するもので、それを採用する意図としては、外部から潤滑剤を供給する方式におけるコストがかからないようにすることであるが、反面、水中に含まれるスラリのすべり軸受摺動部へ及ぼす悪影響の対策が必要となる。
特に横軸ポンプにおいては、すべり軸受と回転軸のクリアランス内を軸方向に流れる水流が存在せず、また、横軸円筒状のすべり軸受の内底部にスラリは溜まりやすく、すべり軸受と回転軸のクリアランス内のスラリは、排出しにくいという特有の問題がある。
このような状況に適合する自己潤滑による水中軸受として、セラミックスを材料として用いたセラミック軸受や、樹脂軸受の可能性が検討されている。各々一長一短あり、セラミックス軸受は、耐摩耗性に優れているが、高温から低温に急速に温度変化することによる、熱衝撃(ヒートショック)により割れを生ずるという欠点が指摘されている。特に、落水時のようなすべり軸受と回転軸のクリアランス内には水がない、所謂空運転となる場合には、水中軸受の摺動面の摩擦で発生する熱により過熱状態となる。この状態で液体が再移送されると、水中軸受が急激に冷却されるため、特にセラミックス製の軸受の場合は、熱衝撃(ヒートショック)により割れを生ずるおそれがある。また、横軸ポンプの構造上、回転軸を軸支する軸受は片荷重となるため、セラミックス軸受の下側だけに荷重が加わり、脆性材料であるセラミックスが割れてしまうおそれがある。
一方、樹脂軸受は、セラミックスに比べ耐摩耗性が劣るが、セラミックスのような熱衝撃は生じない。
各々の材料のもつ欠点の克服について、様々な提案がされている。セラミックスのすべり軸受では、熱衝撃対策として、例えば特許文献2のようにセラミックス軸受自体を常時清水に浸漬する貯水室をもうけているものがある。しかしながら、貯水室の水位の管理や清水の補充といった別の課題があり、それらの対策に講じる設備コストがかかる懸念がある。
一方、樹脂軸受については、例えば特許文献3のように耐摩耗性に関する対策として、円筒軸受の端部に、すべり軸受と回転軸のクリアランス内を軸方向に流れる水流を生じさせるポンプ機能をもたせた機器をとりつけて、スラリがすべり軸受と回転軸のクリアランス内に滞留しないようにするものがある。
内部ケーシング31内は、インペラ17の回転によって引き起こされ案内羽根18を介して吐出口から流れ出る水流とは内部ケーシング31により隔てられている。このため、内部ケーシング31内、特に水中軸受40に積極的に向けられた水流はほとんど生じていないので、このようなポンプ機能をもたせた機器をとりつけたものである。
その他、特許文献4や特許文献5のように、すべり軸受内面に溝を設け、その溝にスラリを捕捉することで、耐摩耗性を確保するといったものが提案されている。
特開H6-346887号公報 特開2007-182769号公報 特開2017-78339号公報 特開2005-337381号公報 公開実用新案公報S62-69621号公報
しかしながら、すべり軸受と回転軸のクリアランスは非常に小さいので、ポンプ機能の及ぶ範囲は限定的であり、すべり軸受の軸方向長さが長い場合の対応は困難であるし、ポンプ機能をもたせた機器をとりつけるのは、部品数、組立工数が増えコスト的にも割高になる。また、溝を設ける対策は、溝に溜まったスラリを更に排出することは困難であり、一定量のスラリが溝に溜まったあとは効果が無くなることや、溝の設けかたによっては、溝を設けたことにより回転軸周辺に適切な液膜を生じさせることが困難となり、軸受としての安定性に欠けるという課題が生じる。
そして、どちらの対策も、横軸ポンプの運転状態ではその機能がある程度スラリの排出機能や、スラリの捕捉機能は発揮されるが、運転停止すると、その機能はなくなってしまう。特許文献3では、そればかりか円筒軸受の端部に備えた、ポンプ機能をもたせた機器が、かえって、すべり軸受と回転軸のクリアランス内の液の流出の抵抗となるので、停止時には、すべり軸受と回転軸のクリアランス内のスラリが排出されずに堆積してしまう。
ところで、横軸ポンプは、ある程度長期のポンプ休止期間をもつ場合が多く、その場合、一旦吸込ケーシング12と吐出ケーシング14内を大気状態にする。このとき、すべり軸受と回転軸のクリアランス内に滞留したスラリは、排出が困難で、また必ずしも砂礫質のスラリだけではなく、粘土質のものもあるので下方に沈殿し、乾燥し、固まってしまう。それが、クリアランスを埋めて固まると、ポンプ運転を再開しても回転軸の回転の障害となり、不具合が生じる虞がある。
したがって、横軸ポンプの停止時以後も、すべり軸受と回転軸のクリアランス内のスラリを排出し、そこにスラリを滞留させないことが望まれる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、移送される液体を用いて潤滑される水中軸受を備える横軸ポンプで、水中軸受の摺動部分の液体に含まれる異物を横軸ポンプ運転時に排出してその滞留を抑制することと、さらに横軸ポンプの停止時にも排出してその滞留を抑制することと、安定した軸受機能を備えることとのうち、全てまたは一部を達成する水中軸受を備えた横軸ポンプを提供することを目的とする。
(形態1)形態1によれば、横軸ポンプが提案される。前記横軸ポンプは、水平方向に延びる回転軸と、前記回転軸に固定された羽根車と、前記羽根車が収容されるポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に設けられ、前記回転軸に対してすべり接触するすべり面を有する水中軸受と、を備え、前記水中軸受の前記すべり面には、前記回転軸の軸芯高さ位置よりも下方の領域において外周面と連通する開口が設けられている。
形態1によれば、回転軸の中央よりも下方の領域において外周面と連通する開口が設けられているので、特に、すべり軸受のすべり面と回転軸間に水流を供給するポンプ機能のある機器を取り付けなくても、開口の周囲の、水中軸受の摺動部分の液体に含まれる異物を横軸ポンプ運転時だけでなく停止時にも排出して、その滞留を抑制するとともに、安定した軸受機能を備えることができる。
(形態2)形態2によれば、形態1による横軸ポンプにおいて、前記開口は、前記回転軸の回転方向に沿って長い長孔であり、前記回転軸の軸方向に間隔をあけて前記すべり面に複数設けられている。
(形態3)形態3によれば、形態1又は2による横軸ポンプにおいて、前記水中軸受の前
記すべり面には、前記開口に連続して前記回転軸の回転方向に沿って延びる溝が設けられている。形態3によれば、液体に含まれる異物が水中軸受の端部から内部奥に向かって侵入することを抑制できる。
(形態4)形態4によれば、形態2による横軸ポンプにおいて、前記水中軸受の前記すべり面には、複数の前記開口のうち前記回転軸の軸方向における端に位置する開口に連続して前記回転軸の回転方向に沿って延びる溝が設けられている。形態4によれば、液体に含まれる異物が水中軸受の端部から内部奥に向かって侵入することを抑制できる。
(形態5)形態5によれば、形態3又は4による横軸ポンプにおいて、前記溝は、前記回転軸の回転方向に沿って前記開口の一端から他端にわたって設けられている。
(形態6)形態6によれば、形態1から5の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記すべり面の直径に対する、前記回転軸の軸方向の前記開口が設けられている領域を除いた前記すべり面の長さの割合が、0.4以上1.5以下である。
(形態7)形態7によれば、形態1から6の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記開口は、前記回転軸の回転方向において60°以上180°未満の領域にわたって前記すべり面に設けられている。
(形態8)形態8によれば、形態1から7の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記開口の前記回転軸の軸方向の長さは、3mm以上10mm以下である。
(形態9)形態9によれば、形態1から8の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記水中軸受は、タルク、芳香族ポリエーテルケトン、炭素繊維および不可避不純物を含む材料から形成されている。形態9によれば、成形性に優れた材料から水中軸受を作成することができる。また、水中軸受が割れてしまうことを抑制できる。
(形態10)形態10によれば、形態1から8の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記すべり軸受の前記すべり面において、PTFEが30%の面積率を有し、炭素繊維が4%の面積率を有し、芳香族ポリエーテルケトンおよび不可避不純物が残りの面積を占める。形態10によれば、成形性に優れた材料から水中軸受を作成することができる。また、水中軸受が割れてしまうことを抑制できる。
(形態11)形態11によれば、形態1から8の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記すべり軸受の前記すべり面において、PPSが23%の面積率を有し、炭素繊維が2%の面積率を有し、PTFEおよび不可避不純物が残りの面積を占める。形態11によれば、成形性に優れた材料から水中軸受を作成することができる。また、水中軸受が割れてしまうことを抑制できる。
(形態12)形態12によれば、形態1から11の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記水中軸受を支持する軸受ケーシングを更に備え、前記軸受ケーシングは、前記水中軸受を球面支持する。形態12によれば、水中軸受のすべり面にかかる負荷が偏ることを防止できる。
(形態13)形態13によれば、形態1から12の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記水中軸受を支持する軸受ケーシングを更に備え、前記軸受ケーシングは、略円筒形状で内部に前記水中軸受を支持し、前記軸受ケーシング円筒内から円筒外に貫通する開口を備えていることを特徴とする。
(形態14)形態14によれば、形態1から13の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記回転軸は、前記水中軸受けとすべり接触するスリーブを備えており、前記スリーブは、ステンレスから形成されている、もしくは、炭化タングステン又は炭化クロムを主構成物とする物質からなる膜が成膜されたステンレスから形成されている。
(形態15)形態15によれば、形態1から13の何れか1つによる横軸ポンプにおいて、前記回転軸は、前記水中軸受けとすべり接触するスリーブを備えており、前記スリーブは、セラミックス、超硬合金、及びサーメットのいずれかから形成されている。
本実施形態に係る横軸斜流ポンプを示す側断面図である。 図1に示した主軸の先端部の拡大側断面図である。 図2による実施形態の水中軸受の拡大側断面図である。 実施形態の水中軸受を図3中のA4-A4方向から示す断面図である。 実施形態の水中軸受を図3中のA4-A4方向から示す断面図である。 図2による実施形態の軸受ケーシングの拡大側断面図である。 実施形態の軸受ケーシングを図5A中のA5-A5方向から示す断面図である。 実施形態の軸受ケーシングを図5A中のA5-A5方向から示す断面図である。 軸方向の溝を備えた軸受ケーシングの一例を示す拡大側面図である。 図6Aによる軸受ケーシングを図6A中のA6-A6方向から示す断面図である。 軸方向の溝と開口とを備えた軸受ケーシングの一例を示す拡大側面図である。 図7Aによる軸受ケーシングを図7A中のA7-A7方向から示す断面図である。 図7Aによる軸受ケーシングを図7A中のA7-A7方向から示す断面図である。 変形例1に係る水中軸受の拡大側断面図である。 変形例1の水中軸受を図8中のA9-A9方向から示す断面図である。 変形例1の水中軸受を図8中のA9-A9方向から示す断面図である。 変形例2に係る水中軸受の拡大側断面図である。 変形例3に係る横軸ポンプの主軸の先端部の拡大側断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、以下で説明する実施形態では、本発明の横軸ポンプの一例として横軸斜流ポンプが説明されるが、本発明は横軸軸流ポンプにも適用することができる。
図1は、本実施形態に係る横軸斜流ポンプを示す側断面図である。図示のように、横軸斜流ポンプ10は、湾曲した管路を有する吸込ケーシング12と、吸込ケーシング12の下流側にフランジ接続される管状の吐出ケーシング14とを有する。また、横軸斜流ポンプ10は、略水平方向に延在する主軸11(回転軸の一例に相当する)を有する。主軸11は、吸込ケーシング12を貫通し、吐出ケーシング14の内部まで延在する。主軸11
と吸込ケーシング12との隙間は、軸封部13により液密に封止される。
主軸11の先端側は、吐出ケーシング14内に配置される水中軸受40によって回転可能に支持される。水中軸受40は、軸受ケーシング39により保持される。軸受ケーシング39は、複数の案内羽根18を介して吐出ケーシング14に固定された内部ケーシング(内筒)31内に、図示しないリブ等によって固定される。
主軸11には、インペラ(羽根車)17がキー15によって固定される。これにより、主軸11の回転に伴ってインペラ17が回転する。インペラ17と内部ケーシング31により、水中軸受40を収容する空間である水中軸受室19が形成される。内部ケーシング31内は、インペラ17の回転によって引き起こされ案内羽根18を介して吐出口から流れ出る水流とは内部ケーシング31により隔てられている。このため、内部ケーシング31内は、ほとんど水流はなく、特に水中軸受40に積極的に向けられた水流は生じていない。
ただし、河川水等には、さまざまな性質のスラリを含んでおり、その混濁状態の程度は、河川により、日により異なるが、内部ケーシング31内の水はこのような様々なスラリの混濁した河川水に浸されている。
主軸11の後端側は、主軸11を回転させるためのエンジンやモータ等の原動機の軸継手20に接続される。また、軸継手20と軸封部13との間には、吸込ケーシング12の外部において主軸11を回転可能に支持する外部軸受22が設けられる。
図2は、図1に示した主軸11の先端部の拡大側断面図である。図2に示すように、主軸11の外周面には、水中軸受40の内周面(すべり面)に対してすべり接触する円筒状のスリーブ11aが固定される。スリーブ11aの外周面と、水中軸受40の内周面との間には、非常に小さい隙間(クリアランス)が設けられる。ただし、主軸11には、スリーブ11aが設けられていなくてもよい。スリーブ11aは、主軸11が水中軸受40に直接摺動することによる主軸11の損傷を防止するための付加的な部材である。スリーブ11aは、例えばステンレス鋼等の金属から構成される。また、スリーブ11aの外周面には、炭化タングステン又は炭化クロムを主構成物とする物質からなる膜が製膜されていてもよい。一例として、ステンレス鋼の外周面に、肉盛溶接、自溶性合金、または、溶射(特に、高速フレーム溶射(HVOF、HVAFなど))を用いて成膜を施すことができる。さらに、スリーブ11aは、セラミックス、超硬合金、及びサーメットのいずれかで構成されていてもよい。
また、すべり軸受のすべり面と回転軸間に水流を供給するポンプ機能のある機器を取り付けなくてよい。
水中軸受40は、セラミックス、又は樹脂材料、例えば特開2013-194769号公報に開示されているような、フッ素樹脂、タルク、芳香族ポリエーテルケトン、炭素繊維、及び不可避不純物を含む樹脂材料から構成される。また、水中軸受40のすべり面は、例えば特開2015-21551号公報に開示されているような、PTFEが30%の面積率を有し、炭素繊維が4%の面積率を有し、芳香族ポリエーテルケトンおよび不可避不純物が残りの面積を占めるように構成されていてもよい。さらに、水中軸受40のすべり面は、例えば特開2015-21551号公報に開示されているような、PPSが23%の面積率を有し、炭素繊維が2%の面積率を有し、PTFEおよび不可避不純物が残りの面積を占めるように構成されていてもよい。
図3は、図2による実施形態の水中軸受40の拡大側断面図である。また、図4Aは、実施形態の水中軸受40を図3中のA4-1-A4-1方向から示す断面図、図4Bは、実施形態の水中軸受40を図3中のA4-2-A4-2方向から示す断面図である。水中軸受40
は、全体として円筒状であり、内側に主軸11及びスリーブ11aが挿通されてスリーブ11aの外周面とすべり接触するすべり面を備える。図3及び図4に示すように、水中軸受40のすべり面には、主軸11の軸芯高さよりも下方の領域において外周面と連通する開口41が設けられている。つまり、開口41は、水中軸受40のすべり面を貫通している。本実施形態では、すべり面に、主軸11の軸方向(以下、単に「軸方向」ともいう)に沿って複数(図3に示す例では3つ)の開口41が設けられているが摺動負荷が小さい場合にはすべり軸受の軸方向長さは短いこともあるので、開口41は一つ以上で良い。
開口41は、軸方向長さに比べて主軸11の回転方向(以下、「周方向」ともいう)に沿った周方向長さが長い長孔であって、所謂スリット状の長孔である。開口41は、すべり軸受40の軸芯の下側に設けられ、具体的には、開口41は、周方向においてθoが60°以上180°未満の領域にわたって設けられることが好ましい。スラリの系外への排出には、重力によるスラリの沈降が大きな寄与をしているので、この範囲より小さいとスラリ排出効果は小さくなり、この範囲より大きいとスラリの排出効果は向上しない。
また、すべり軸受40の開口は、主軸11の軸芯高さよりも下方の領域にのみ外周面と連通する開口41が設けられる方が好ましい。主軸11の軸芯高さよりも下方の領域以外に開口が備えられると、スラリの排出効果に寄与しないばかりか、外部からスラリをすべり軸受のすべり面と回転軸の間のクリアランスに侵入する原因や、スラリが溜まりやすい箇所となる虞があるからである。
図4Aに示す例では、すべり軸受40の軸芯の鉛直下方垂線を中心線として周方向に60°ずつ中心振分した120°の領域にわたって開口41が設けられている(図4A中、θo≒120°)。しかし、こうした例に限定されず、すべり軸受40の軸芯からの中心線をより回転方向に移して開口41は、下端から主軸11の回転方向にしてもよいし、又は中心線を反回転方向に移して開口41が反回転方向にずれて設けられていてもよい。ただし、開口41は、すべり面の下端を含んで設けられることが好ましい。言い換えると開口の位置は少なくともすべり軸受40の軸芯の鉛直下方を含むことが好ましい。
図4Aに示す例では、水中軸受40の軸芯の鉛直下方垂線を中心線として周方向に60°ずつ中心振分した端部41aが形成されている。しかし、こうした例に限定されず、例えば開口41の周方向の端部41aが鉛直方向または水平方向に沿って形成されてもよい。また、開口41の周方向の端部41a、又は軸方向の端部は、角が丸められていてもよい。
開口41は、軸方向の寸法Loが3mm以上10mm以下であることが好ましい。これは、3mm未満であると異物が開口41に詰まることが懸念され、10mmより長く形成しても異物を排出する効果があまり上昇しないと考えられるためである。
また、図3および図4Bに示す例では、開口41に隣接する水中軸受の軸断面と主断面である。開口41に隣接する部分は、水中軸受40の内径Da、軸方向長さがLbの、内面を平滑なすべり面とする平滑すべり軸受である。この部分では、回転軸と摺動するすべり軸受内面には溝も貫通孔も切られていないので、回転軸とすべり面の間の水は、回転軸が回転すると回転軸を水中軸受の軸芯に保持しようとする液膜力が生じる。液膜力は回転軸とすべり面の間隔が狭いほど強くなるので、したがって重力によって下方に軸芯位置がずれる回転軸では、重力に抗して回転軸を持ち上げる液膜力がより強く生じる。このような作用を生ずる平滑すべり軸受の部分を適切に配置することにより、摺動部の摺動状態は安定化する。
開口41は軸方向の両側を、このような溝も貫通孔も切られていない平滑面のすべり軸受で挟まれている。
水中軸受40は、すべり面の直径Daに対する、軸方向の開口41が設けられている領域を除いたすべり面の長さ(図3中、Lbの合計:4・Lb)の割合(Ra=4・Lb/Da)が、0.4以上1.5以下であることが好ましい。言い換えると、水中軸受40は、すべり面の直径Daに対する、軸方向の長さLaから開口41が設けられている長さ(図3中、Loの合計)を減じた長さ(La-3・Lo)の割合(Ra=(La-3・Lo)/Da)が、0.4以上1.5以下であることが好ましい。これは、割合が0.4未満であるとすべり接触する面に作用する圧力が過多になり、割合が1.5を超えると主軸11の傾きによる影響が大きくなることに基づく。
以上のように、すべり軸受のすべり面と回転軸間に水流を供給するポンプ機能のある機器を取り付けない、水中軸受の摺動部分の液体に含まれる異物を横軸ポンプ運転時、停止時に排出してその滞留を抑制する、安定した軸受機能を備えるという各目的について、水中軸受のすべり面に、回転軸の中央よりも下方の領域において外周面と連通する開口が設けるという手段を用いることで、開口の周囲の水中軸受の摺動部分の液体に含まれる異物が横軸ポンプ運転時だけでなく停止時にも開口から自然に流下することになり、また、開口周囲の水中軸受の摺動部分の液体による液膜効果により、安定した軸受機能を備えることができる。
すなわち、軸方向に隣接する長孔間の平滑すべり面と回転軸の間には、運転時に回転軸を軸芯に安定化させる液膜が形成され、一方、液膜形成の際に生じる圧力の作用ですべり軸受のすべり面と回転軸間のスラリを含んだ液体が、相対的に圧力の低い長孔に向かう流れを生じさせる。このため、すべり軸受のすべり面と回転軸間のスラリの滞留を抑制できる。
また、停止時には、回転軸の中央よりも下方の領域において外周面と連通する長孔が設けられているので、停止時後の落水などで、すべり軸受のすべり面と回転軸間の液体は、長孔から優先的に水流となって流下する。これにより、すべり軸受のすべり面と回転軸間のスラリが排出される。
また、すべり軸受のすべり面と回転軸間に水流を供給するポンプ機能のある機器を取り付けないので、すべり軸受の軸方向に隣接して空間が設けられ、その空間を通して、すべり軸受のすべり面と回転軸間の液体がすべり軸受の端面から流出して流下しやすくなる。
なお、水中軸受40における開口41を設ける場所、及び開口41の数は、水中軸受40の強度に基づいて決定されることが好ましい。図3に示す例では、開口41によって離間されているすべり面の軸方向の長さLbが一致するように、開口41が設けられているが、こうした例に限定されず、開口41はすべり面の任意の場所に設けられればよい。また、図3に示す例では、3つの開口41は互いに同一の寸法であるものとしたが、互いに異なる寸法であってもよい。
図2に説明を戻す。水中軸受40は、軸受ケーシング39によって支持されている。図5Aは、図2による実施形態の軸受ケーシングの拡大側断面図である。また、図5Bは、実施形態の軸受ケーシングを図5A中のA5-A5方向から示す断面図であり、図5Cは、実施形態の軸受ケーシングを図5A中のA5-A5方向から示す断面図である。ここで、軸受ケーシング39は、略円筒形状で内部に水中軸受40の円筒外周を支持している。軸受ケーシング39は、主軸11の鉛直下方の一番低い位置に軸受ケーシング39の内面から外面に貫通する少なくとも1か所の開口を備える。その開口は、図5Aに示すように、水中軸受40の開口41に対応する位置に、異物を排出するための開口39aが設けられていることが好ましい。これにより、水中軸受40の内部から開口41を通じて排出される異物を水中軸受室19内に案内することができる。なお、この例では、図5Bに示すように、軸受ケーシング39の軸方向における開口39aに隣接する部分は、溝
も貫通孔も切られていない。
あるいは、軸受ケーシング39は、主軸11の鉛直下方の一番低い位置に、水中軸受40の外周端部に通じる軸方向の溝が備えられる。図6Aは、軸方向の溝を備えた軸受ケーシングの一例を示す拡大側面図であり、図6Bは、図6Aによる軸受ケーシングを図6A中のA6-A6方向から示す断面図である。図6に示すように、その溝39bは、水中軸受40の開口41に対応する位置の下部を連通し、水中軸受40の外周端部から異物を排出する。これにより、水中軸受40の内部から開口41を通じて排出される異物を水中軸受室19内に案内することができる。なお、この例では、軸受ケーシング39には、内周面と外周面とを連通する貫通孔は形成されていない。
あるいは軸受ケーシング39は、主軸11の鉛直下方の一番低い位置に、軸方向の溝が備えられるとともに、主軸11の鉛直下方の一番低い位置に軸受ケーシング39の内面から外面に貫通する少なくとも1か所の開口を備える。図7Aは、軸方向の溝と開口とを備えた軸受ケーシングの一例を示す拡大側面図である。また、図7Bは、図7Aによる軸受ケーシングを図7A中のA7-A7方向から示す断面図であり、図7Cは、図7Aによる軸受ケーシングを図7A中のA7-A7方向から示す断面図である。図7A及び図7Bに示すように、その溝39bは、水中軸受40の開口41に対応する位置の下部を連通し、図7A及び図7に示すように、軸受ケーシング39の貫通する開口39aに通ずる。これにより、水中軸受40の内部から開口41を通じて排出される異物を水中軸受室19内に案内することができる。
なお、図2では、軸受ケーシング39には、水中軸受40の開口41に応じた複数の開口39aが設けられている。しかし、こうした例に限定されず、軸受ケーシング39には、複数の開口41を含む大きな開口が設けられていてもよい。
以上説明した実施形態の横軸斜流ポンプ10では、水中軸受40のすべり面の下方の領域に、すべり面と外周面とを連通する開口41が設けられている。これにより、インペラ17によって移送される液体に含まれる異物が水中軸受40内に侵入した場合にも、開口41を通じて異物を外部に排出できる。したがって、異物が水中軸受40内に留まることを抑制することができ、移送される液体を用いて潤滑される水中軸受40において、液体に含まれる異物に対する耐摩耗性を向上させることができる。
また、横軸斜流ポンプ10は、農業に使用される場合など、休閑のために一定期間使用されない場合がある。こうした場合に水中軸受40の内部に滞留した異物が乾くと、次回に横軸斜流ポンプ10を起動するときに主軸11の回転が阻害されて、図示しない動力源に過大な負荷がかかったり、主軸11および水中軸受40の損傷を招いたりするおそれがある。これに対して、本実施形態の横軸斜流ポンプ10では、水中軸受40内に侵入した異物が自由落下等によって外部に排出されて内部に異物が留まることが抑制されるため、横軸斜流ポンプ10の不使用時からの再起動を容易に行うことができる。
さらに、とくに水中軸受40がフッ素樹脂、芳香族ポリエーテルケトン、炭素繊維、及び不可避不純物を含む樹脂材料から形成されることにより、ヒートショックによる割れが生じることを抑制できる。また、樹脂材料は、セラミックスよりも成形性に優れるため、開口41が設けられている水中軸受40を形成するのに優れていると考えられる。ただし、水中軸受40は、こうした樹脂材料から形成されることに限定されず、任意の樹脂材料により形成されればよい。
(変形例1)
図8は、変形例1に係る水中軸受40の拡大側断面図である。また、図9Aは、変形例
1の水中軸受40を図8中のA9-A9方向から示す断面図であり、図9Bは、変形例1の水中軸受40を図8中のA9-A9方向から示す断面図である。図8及び図9Aに示すように、変形例1の水中軸受40は、実施形態の水中軸受40に対して更に溝42が設けられている。溝42は、開口41の周方向の端部41aから連続して、周方向に沿ってすべり面一周にわたって設けられている。言い換えれば、溝42は、周方向に沿って開口41の端部41aの一端から他端にわたって設けられている。溝42の深さDgは、1mm以上5mm以下であることが好ましい。これは、溝42の深さDpが1mm未満であると異物を案内する効果が小さく、溝42の深さDpが5mmを越えても異物を案内する効果が上昇しないと考えられることに基づく。なお、図9Bに示すように、変形例1の水中軸受40は、実施形態の水中軸受40と同様に、開口41に隣接する部分は、溝も貫通孔も切られていない。
変形例1にかかる水中軸受40では、周方向において開口41に連続して溝42が設けられており、この溝42によって水中軸受40内部に侵入する異物を開口41へ向かって案内することができる。これにより、水中軸受40の軸方向の中央に向かって異物が侵入することをより好適に抑制することができる。なお、図8及び図9に示す例では、溝42は、水中軸受40のすべり面の上端を含めて一周にわたって設けられているが、一部にだけ設けられていてもよい。
(変形例2)
図10は、変形例2に係る水中軸受40の拡大側断面図である。上記した変形例1に係る水中軸受40では、すべての開口41に対して溝42が設けられるものとした。しかし、図10の変形例2に係る水中軸受40に示すように、一部の開口41にだけ溝42が設けられるものとしてもよい。なお、図10中、A9-A9方向から示す断面図は図9Aに示す図と同一となり、A4-A4方向から示す断面図は図4Aに示す図と略同一となり、A9-A9方向から示す断面図は図9Bと同一となる。図10に示す例では、複数の開口41における軸方向両端の開口41に溝42が連続して設けられており、軸方向中央側に位置する開口41には溝42が設けられていない。これは、異物が主として軸方向の両端から水中軸受40の内部に侵入し、軸方向両端に近い領域に異物が比較的多く滞留すると考えられることに基づく。ただし、こうした例に限定されず、例えば、溝42はインペラ17に近い開口41に対して設けられ、残りの開口41に対しては設けられないものとしてもよい。
(変形例3)
図11は、変形例3に係る横軸斜流ポンプの主軸の先端部の拡大側断面図である。変形例3に係る横軸斜流ポンプでは、水中軸受40が、軸受ケーシング39によって球面支持されている点を除いて、実施形態の横軸斜流ポンプ10と同一である。図11に示すように、水中軸受40が球面支持されることにより、水中軸受40は主軸11の傾きに沿って回転することができ、すべり面にかかる負荷が偏ることを防止できる。
(変形例4)
上記した実施形態では、開口41として周方向に沿って長い長孔が形成されるものとした。しかし、開口41は、主軸11の軸芯位置よりも下方の領域においてすべり面と外周面とを連通するものあればよく、たとえば螺旋状の孔が形成されてもよい。また、開口41は、周方向に長い長孔であることに限定されず、軸方向に長い長孔であってもよいし、正方形の孔または丸孔などであってもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含
まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10…横軸斜流ポンプ
11…主軸(回転軸)
11a…スリーブ
17…インペラ(羽根車)
39…軸受ケーシング
40…水中軸受
41…開口
42…溝

Claims (11)

  1. 水平方向に延びる回転軸と、
    前記回転軸に固定された羽根車と、
    前記羽根車が収容されるポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシング内に設けられ、前記回転軸に対してすべり接触するすべり面を有し、前記すべり面と前記回転軸間に水流が供給されない水中軸受と、
    を備え、
    前記水中軸受は、
    前記水中軸受の前記すべり面には、前記回転軸の軸芯位置よりも下方の領域において外周面と連通する複数の開口が設けられ、
    前記複数の開口は、前記回転軸の回転方向に沿って長い長孔であり、
    軸方向に隣接する前記長孔の間の前記すべり面は平滑すべり面である、
    横軸ポンプ。
  2. 水平方向に延びる回転軸と、
    前記回転軸に固定された羽根車と、
    前記羽根車が収容されるポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシング内に設けられ、前記回転軸に対してすべり接触するすべり面を有し、前記水中軸受のすべり面と前記回転軸間に水流が供給されない水中軸受と、
    を備え、
    前記水中軸受は、
    前記水中軸受の前記すべり面には、前記回転軸の軸芯位置よりも下方の領域において外周面と連通する複数の開口が設けられ、
    前記複数の開口は、前記回転軸の回転方向に沿って長い長孔であり、
    前記開口の軸方向両端に隣接する前記すべり面は平滑すべり面である、
    横軸ポンプ。
  3. 前記水中軸受の前記すべり面には、前記開口に連続して前記回転軸の回転方向に沿って延びる溝が設けられている、請求項1又は2に記載のポンプ。
  4. 前記水中軸受の前記すべり面には、複数の前記開口のうち前記回転軸の軸方向における端に位置する開口に連続して前記回転軸の回転方向に沿って延びる溝が設けられている、請求項2に記載のポンプ。
  5. 前記溝は、前記回転軸の回転方向に沿って前記開口の一端から他端にわたって設けられている、請求項3または4に記載のポンプ。
  6. 前記すべり面の直径に対する、前記回転軸の軸方向の前記開口が設けられている領域を除いた前記すべり面の長さの割合が、0.4以上1.5以下である、請求項1から5の何れか1項に記載のポンプ。
  7. 前記開口は、前記回転軸の回転方向において60°以上180°未満の領域にわたって前記すべり面に設けられている、請求項1から6の何れか1項に記載の横軸ポンプ。
  8. 前記開口の前記回転軸の軸方向の長さは、3mm以上10mm以下である、請求項1から7の何れか1項に記載の横軸ポンプ。
  9. 前記水中軸受を支持する軸受ケーシングを更に備え、
    前記軸受ケーシングは、前記水中軸受の外周面を支持する支持面を有し、前記支持面には、前記軸方向に延びる溝が形成されている、
    請求項1から8の何れか1項に記載の横軸ポンプ。
  10. 前記軸受ケーシングの前記支持面に形成された前記溝は、当該支持面の両端まで延びる、請求項9に記載の横軸ポンプ。
  11. 前記軸受ケーシングの前記支持面には、外周面と内周面とを連通する開口が形成されていない、請求項9または10に記載の横軸ポンプ。
JP2018047537A 2018-03-15 2018-03-15 横軸ポンプ Active JP7025961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047537A JP7025961B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 横軸ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047537A JP7025961B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 横軸ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019157786A JP2019157786A (ja) 2019-09-19
JP7025961B2 true JP7025961B2 (ja) 2022-02-25

Family

ID=67992484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018047537A Active JP7025961B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 横軸ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7025961B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194769A (ja) 2012-03-16 2013-09-30 Ebara Corp すべり軸受装置
JP2014047732A (ja) 2012-08-31 2014-03-17 Toyota Motor Corp ターボチャージャの軸受構造
JP2015094263A (ja) 2013-11-11 2015-05-18 三菱重工業株式会社 軸受及びポンプ
JP2015183650A (ja) 2014-03-25 2015-10-22 Ntn株式会社 ウォータポンプ
JP2017078339A (ja) 2015-10-19 2017-04-27 株式会社荏原製作所 横軸ポンプ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54134846U (ja) * 1978-03-13 1979-09-19

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194769A (ja) 2012-03-16 2013-09-30 Ebara Corp すべり軸受装置
JP2014047732A (ja) 2012-08-31 2014-03-17 Toyota Motor Corp ターボチャージャの軸受構造
JP2015094263A (ja) 2013-11-11 2015-05-18 三菱重工業株式会社 軸受及びポンプ
JP2015183650A (ja) 2014-03-25 2015-10-22 Ntn株式会社 ウォータポンプ
JP2017078339A (ja) 2015-10-19 2017-04-27 株式会社荏原製作所 横軸ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019157786A (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2911254C (en) Apparatus, system and method for sealing submersible pump assemblies
EP1212542B1 (en) Combined radial-axial slide bearing
JP2019023470A (ja) 立軸ポンプ
US7128523B2 (en) Drainage pump and underwater bearing unit
JP7025961B2 (ja) 横軸ポンプ
JP2020085090A (ja) 軸受装置
JP7051542B2 (ja) 横軸ポンプ装置
JP6411902B2 (ja) 立軸ポンプ
CN108700115A (zh) 轴颈轴承以及旋转机械
US3397644A (en) Pump
JP6745876B2 (ja) 立軸ポンプ
JP6382147B2 (ja) すべり軸受装置及びこれを備えたポンプ
JP4423803B2 (ja) 横軸型ポンプ
JP2014077475A (ja) 軸受構造、および、水噴射式空気圧縮装置
JP4704066B2 (ja) 立軸ポンプ
JP6994194B2 (ja) すべり軸受装置及びこれを備えたポンプ
JP2018084193A (ja) 立軸ポンプ
JP2003148390A (ja) 両吸込み渦巻きポンプ
JP6936061B2 (ja) 立軸ポンプ
JP7013290B2 (ja) 横軸ポンプ
Shiels Failure of mechanical seals in centrifugal pumps
WO2017212533A1 (ja) 立軸ポンプ
JP6936062B2 (ja) 立軸ポンプ
JP6936060B2 (ja) 立軸ポンプ
JP2017036761A (ja) 軸受装置および回転機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200923

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7025961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150