JP7024816B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置に関する。
建設現場において資機材を搬送する搬送装置の発明として、例えば特許文献1に開示された台車がある。この台車は、直方体形状の本体部と、本体部を移動可能に支持する複数のメカナムホイールと、メカナムホイールから本体部までの距離を変更する機構を有している。この台車は、地面に起伏がある場所においては、本体部とメカナムホイールとの距離を広げて走行する。本体部からメカナムホイールまでの距離が広がるため、地面に起伏があっても底面が地面に接触することが抑えられ、台車を円滑に走行させることができる。
特開2019-202881号公報
資機材を搬送する台車が走行する建設現場においては、段差や障害物が存在する。特許文献1に開示されている台車の場合、底面を段差や障害物より高くすることが可能となるものの、メカナムホイールは地面に接しているため、段差や障害物を乗り越えることができず、段差や障害物より先への資機材の搬送が困難となる場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、障害を越えて被搬送物を搬送する技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る搬送装置は、被搬送物が載せられる本体部と、前記本体部に設けられ、駆動されて前記本体部を移動させる複数の主ホイールと、前記本体部に設けられ、地面に向かう一方向に伸長又は当該方向と逆方向に収縮可能な複数の伸縮部と、前記複数の伸縮部の地面側の端部のそれぞれに設けられたホイールユニットと、前記複数の伸縮部のそれぞれの長さを制御する制御部とを備え、走行経路にある障害に応じて前記複数の伸縮部のそれぞれの長さが制御され、伸長した前記伸縮部により前記ホイールユニットが接する地面から反力を得る事で前記主ホイール及び前記本体部を前記地面から上昇することを特徴とする。
本発明に係る搬送装置は、前記障害を検知する障害検知部を備えるように構成されていてもよい。
また、前記障害検知部は、前記障害の位置を検知し、前記制御部は、前記障害検知部の検知結果に基づいて前記複数の伸縮部のそれぞれの長さを制御してもよい。
また、本発明に係る搬送装置は、前記ホイールユニットを駆動する駆動部を備え、前記駆動部は、前記障害検知部が検知した前記障害の位置に応じて前記ホイールユニットを駆動するように構成されていてもよい。
また、本発明に係る搬送装置は、前記本体部の傾きの角度を検知する傾斜検知部を備え、前記制御部は、前記ホイールユニットが前記地面に接地しているときに、前記傾斜検知部が検知した角度に応じて前記複数の伸縮部のそれぞれの長さを制御するように構成されていてもよい。
本発明にかかる搬送装置によれば、障害を越えて被搬送物を搬送することができる。
図1は、第1実施形態に係る搬送装置の平面図である。 図2は、搬送装置を前進方向の左方から見た図である。 図3は、搬送装置の前進方向の右方から見た図である。 図4は、搬送装置を前方から見た図である。 図5は、昇降部の分解斜視図である。 図6は、操作部の拡大図である。 図7は、搬送装置の駆動に係る構成のブロック図である。 図8は、搬送装置の動作例を説明するための模式図である。 図9は、外部装置が表示するGUIの一例を示す図である。 図10は、搬送装置が段差に乗り上げるときの動作例を示す図である。 図11は、搬送装置の駆動に係る別構成のブロック図である。 図12は、制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
[第1実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置1Aの平面図である。以下の説明においては、搬送装置1Aの長さ方向で前進する方向を前方、搬送装置1Aの長さ方向で後進する方向を後方、搬送装置1Aを後方から見て幅方向の右側を右方、搬送装置1Aを後方から見て幅方向の左側を左方と称する。また、図2は、搬送装置1Aを前進方向の左方から見た図、図3は、搬送装置1Aを前進方向の右方から見た図、図4は、搬送装置1Aを前方から見た図である。以下の説明においては、搬送装置1Aを前方から見て上下方向の上側を上方、搬送装置1Aを前方から見て上下方向の下側を下方と称する。
搬送装置1Aは、建設現場で資機材を搬送する装置である。搬送装置1Aは、本体部10、主ホイール11A~11D、ホイールユニット20A~20H、昇降部30A~30Hを備える。また、搬送装置1Aは、モータ41A~41D、油タンク51、油圧ポンプ52、分岐ブロック53A、分岐ブロック53B、操作部60、制御部100、二次電池BATを備える。なお、搬送装置1Aが使用される場所は、建設現場に限定されるものではなく、搬送装置1Aが搬送する物は、資機材に限定されるものではない。例えば、搬送装置1Aを工場内で使用し、搬送装置1Aは、工場で製造した製品や工場で製造に使用する部品等を搬送してもよい。
本体部10は、金属で形成されており、搬送する資機材が載せられる。本体部10は、図4に示すように、幅方向の中央部分が凹んだ形状であり、凹んだ部分に資機材が載せられる。また、本体部10は、中空であり、モータ41A~41D、油タンク51、油圧ポンプ52、分岐ブロック53A、分岐ブロック53B、制御部100、二次電池BATなどを収納している。
主ホイール11A~11Dは、所謂メカナムホイールである。主ホイール11Aは、モータ41Aに取り付けられ、主ホイール11Bは、モータ41Bに取り付けられ、主ホイール11Cは、モータ41Cに取り付けられ、主ホイール11Dは、モータ41Dに取り付けられている。
モータ41A~41Dは、供給される駆動信号により回転数及び回転方向が制御され、主ホイール11A~11Dを駆動する。モータ41Aは、長さ方向で本体部10の中央より前方且つ幅方向で中央より右方に配置されており、主ホイール11Aを駆動する。モータ41Bは、長さ方向で本体部10の中央より後方且つ幅方向で中央より右側に配置されており、主ホイール11Bを駆動する。モータ41Cは、長さ方向で本体部10の中央より前側且つ幅方向で中央より左側に配置されており、主ホイール11Cを駆動する。モータ41Dは、長さ方向で本体部10の中央より後側且つ幅方向で中央より左側に配置されており、主ホイール11Dを駆動する。搬送装置1Aは、モータ41A~41Dによって主ホイール11A~11Dの回転方向を制御することにより、前後への移動、左右への移動、斜め方向への移動や、旋回を行う。
昇降部30A~30Hの各々は、アクチュエータ31と、アクチュエータ31を固定するための支持部材32とで構成されている。昇降部30A~30Hは、地面に対して本体部10の上昇と下降とを行う。なお、昇降部30A~30Hは、それぞれ同じ構成であるため、それぞれを区別する必要がない場合は、符号の末尾のアルファベットの記載を省略する。
昇降部30Aは、主ホイール11Aより前方で本体部10の側面に固定されており、昇降部30Bは、主ホイール11Aより後方且つ主ホイール11Bより前方で本体部10の側面に固定されている。昇降部30Cは、昇降部30Bより後方且つ主ホイール11Bより前方で本体部10の側面に固定されており、昇降部30Dは、主ホイール11Bより後方で本体部10の側面に固定されている。昇降部30Eは、主ホイール11Cより前方で本体部10の側面に固定されており、昇降部30Fは、主ホイール11Cより後方且つ主ホイール11Dより前方で本体部10の側面に固定されている。昇降部30Gは、昇降部30Fより後方且つ主ホイール11Dより前方で本体部10の側面に固定されており、昇降部30Hは、主ホイール11Dより後方で本体部10の側面に固定されている。
図5は、昇降部30の分解斜視図である。昇降部30A~30Hの構成は同じであるため、一例として昇降部30Eを図5に示している。昇降部30は、アクチュエータ31と支持部材32を備える。なお、昇降部30A~30Hのアクチュエータ31と支持部材32のそれぞれを区別する必要がある場合は、昇降部30A~30Hの符号の末尾のアルファベットを付して説明を行う。例えば、昇降部30Eのアクチュエータ31について説明を行う場合は、アクチュエータ31Eと称し、昇降部30Eの支持部材32について説明を行う場合は、支持部材32Eと称する。
アクチュエータ31は、所謂油圧シリンダであり、伸縮部の一例である。アクチュエータ31は、ピストンロッド311の伸縮方向が上下方向となるように、ねじによって支持部材32に固定される。アクチュエータ31は、油タンク51から供給される作動油によりピストンロッド311が上下方向へ伸縮する。ピストンロッド311の下端には、ホイールユニット20が固定される。なお、アクチュエータ31A~31Hのピストンロッド311のそれぞれを区別する必要がある場合は、アクチュエータ31A~31の符号の末尾のアルファベットを付して説明を行う。例えば、アクチュエータ31Aのピストンロッド311について説明を行う場合は、ピストンロッド311Aと称する。
支持部材32は、アクチュエータ31を支持する部材である。支持部材32は、ピストンロッド311が貫通する穴321を備え、ねじによって本体部10の側面に固定される。支持部材32Aは、主ホイール11Aより前方で本体部10に固定されており、支持部材32Bは、主ホイール11Aより後方且つ主ホイール11Bより前方で本体部10に固定されている。支持部材32Cは、支持部材32Bより後方且つ主ホイール11Bより前方で本体部10に固定されており、支持部材32Dは、主ホイール11Bより後方で本体部10に固定されている。支持部材32Eは、主ホイール11Cより前方で本体部10に固定されており、支持部材32Fは、主ホイール11Cより後方且つ主ホイール11Dより前方で本体部10に固定されている。支持部材32Gは、支持部材32Fより後方且つ主ホイール11Dより前方で本体部10に固定されており、支持部材32Hは、主ホイール11Dより後方で本体部10に固定されている。
ホイールユニット20A~20Hのそれぞれは、4つの副ホイール21を備える。副ホイール21は、金属製の車輪であり、回転可能に支持されている。ホイールユニット20Aは、ピストンロッド311Aの下端に固定され、ホイールユニット20Bは、ピストンロッド311Bの下端に固定され、ホイールユニット20Cは、ピストンロッド311Cの下端に固定され、ホイールユニット20Dは、ピストンロッド311Dの下端に固定されている。また、ホイールユニット20Eは、ピストンロッド311Eの下端に固定され、ホイールユニット20Fは、ピストンロッド311Fの下端に固定され、ホイールユニット20Gは、ピストンロッド311Gの下端に固定され、ホイールユニット20Hは、ピストンロッド311Hの下端に固定されている。
なお、説明の便宜上、ホイールユニット20Aとホイールユニット20Eを1列目のホイールユニットと称し、ホイールユニット20Bとホイールユニット20Fを2列目のホイールユニットと称し、ホイールユニット20Cとホイールユニット20Gを3列目のホイールユニットと称し、ホイールユニット20Dとホイールユニット20Hを4列目のホイールユニットと称する場合がある。
油タンク51は、アクチュエータ31を駆動する作動油を格納するタンクである。油圧ポンプ52は、制御部100によって制御され、油タンク51が格納している作動油を分岐ブロック53Aと分岐ブロック53Bへ供給する。分岐ブロック53Aは、油圧ポンプ52から供給される作動油を分岐し、アクチュエータ31A~31Dにおける作動油の流れを制御する操作弁54A~54Dへ供給する。分岐ブロック53Bは、油圧ポンプ52から供給される作動油を分岐し、アクチュエータ31E~31Hにおける作動油の流れを制御する操作弁54E~54Hへ供給する。操作弁54A~54Dについては後述する。
操作部60は、搬送装置1Aを操作するためのユーザインターフェースである。図6に操作部60の拡大図を示す。操作部60は、タッチパネル61、電源LED62、電源スイッチ63、ブザー64、モータ非常停止スイッチ65及びバッテリ緊急停止スイッチ66を備える。
電源スイッチ63は、二次電池BATから電力を要する各部への電力供給を制御するスイッチである。電源スイッチ63がオンの場合、二次電池BATから各部へ電力が供給され、電源スイッチ63がオフの場合、二次電池BATから各部への電力供給が遮断される。電源LED62は、発光ダイオードであり、電源スイッチ63がオンの場合に点灯し、電源スイッチ63がオフの場合に消灯する。タッチパネル61は、搬送装置1Aを操作するためのGUI(Graphical User Interface)を表示し、オペレータの指による操作を受け付ける。ブザー64は、制御部100により制御され、報知音や警告音を出力する。
モータ非常停止スイッチ65は、制御部100からモータ41A~41Dへの駆動信号の供給を遮断し、モータ41A~41Dの回転を停止させる。バッテリ緊急停止スイッチ66は、二次電池BATからの電力の供給を停止する。バッテリ緊急停止スイッチ66が操作された場合、電源スイッチ63がオンであっても二次電池BATから各部への電力供給が遮断される。
次に、搬送装置1Aを駆動する構成について説明する。図7は、搬送装置1Aの駆動に係る構成のブロック図である。搬送装置1Aは、前述の構成に加え、さらに受信部101と操作弁54A~54Hを備える。
受信部101は、搬送装置1Aを操作するリモートコントローラである外部操作装置200と通信を行う通信インターフェースである。受信部101は、例えば赤外線通信によって外部操作装置200と通信を行い、外部操作装置200から送信される信号を受信する。
外部操作装置200は、例えばタッチパネルを備えたタブレット端末である。外部操作装置200は、搬送装置1Aを操作するためのGUIをタッチパネルに表示し、タッチパネルに対してオペレータが行った操作に応じた信号を搬送装置1Aへ送信する。
制御部100は、演算部と、記憶部とを備えており、受信部101や操作部60から供給される信号に応じて、油圧ポンプ52、モータ41A~41D、操作弁54A~54Hなどの制御を行うものである。演算部は、例えばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(field-programmable gate array)、又はCPUとFPGAの両方で構成される。記憶部は、例えばROM(Read Only Memory)で構成される部分とRAM(Random Access Memory)で構成される部分とを備えている。ROMで構成される部分には、演算部が演算処理を行うために使用する各種プログラムやデータなどが格納される。また、RAMは、演算部が演算処理を行う際の作業スペースや演算部の演算処理の結果などを記憶するために使用される。
制御部100は、モータ41A~41Dと、油圧ポンプ52に接続されている。制御部100は、油圧ポンプ52を駆動する信号を油圧ポンプ52へ供給する。油圧ポンプ52は、制御部100から供給される信号に応じて動作し、作動油をアクチュエータ31A~31Hへ供給する。また、制御部100は、駆動信号をモータ41A~41Dへ供給する。モータ41A~41Dは、制御部100から供給される駆動信号に応じて動作し、主ホイール11A~11Dを回転させる。
また、制御部100は、操作弁54A~54Hに接続されている。操作弁54A~54Hは、アクチュエータ31A~31Hへの作動油の供給を制御部100から供給される制御信号に応じて制御する電気制御弁である。操作弁54A~54Dには、分岐ブロック53Aから作動油が供給され、操作弁54E~54Hには、分岐ブロック53Bから作動油が供給される。
操作弁54Aは、アクチュエータ31Aに対して作動油の流れる方向、圧力及び流量を制御し、操作弁54Bは、アクチュエータ31Bに対して作動油の流れる方向、圧力及び流量を制御し、操作弁54Cは、アクチュエータ31Cに対して作動油の流れる方向、圧力及び流量を制御し、操作弁54Dは、アクチュエータ31Dに対して作動油の流れる方向、圧力及び流量を制御する。操作弁54Eは、アクチュエータ31Eに対して作動油の流れる方向、圧力及び流量を制御し、操作弁54Fは、アクチュエータ31Fに対して作動油の流れる方向、圧力及び流量を制御し、操作弁54Gは、アクチュエータ31Gに対して作動油の流れる方向、圧力及び流量を制御し、操作弁54Hは、アクチュエータ31Hに対して作動油の流れる方向、圧力及び流量を制御する。操作弁54A~54Hがアクチュエータ31A~31Hへの作動油の供給を制御することにより、アクチュエータ31A~31Hのそれぞれのピストンロッド311が伸縮する。
次に搬送装置1Aの動作例について説明する。図8は、地面にある障害物2Aを搬送装置1Aが越えるときの動作例を説明するための模式図である。また、図9は、外部操作装置200に表示されるGUIの一例を示す図である。
図9に示す前進ボタンB11は、主ホイール11A~11Dにより搬送装置1Aを前進させるボタンであり、後進ボタンB12は、主ホイール11A~11Dにより搬送装置1Aを後進させるボタンであり、停止ボタンB13は、主ホイール11A~11Dの回転を停止させるボタンである。
左選択ボタンB21は、アクチュエータ31E~31Hを選択するボタンであり、右選択ボタンB22は、アクチュエータ31A~31Dを選択するボタンである。前方選択ボタンB23は、アクチュエータ31Aとアクチュエータ31Eを選択するボタンであり、中央前選択ボタンB24は、アクチュエータ31Bとアクチュエータ31Fを選択するボタンであり、中央後選択ボタンB25は、アクチュエータ31Cとアクチュエータ31Gを選択するボタンであり、後方選択ボタンB26は、アクチュエータ31Dとアクチュエータ31Hを選択するボタンである。左選択ボタンB21、右選択ボタンB22、前方選択ボタンB23、中央前選択ボタンB24、中央後選択ボタンB25及び後方選択ボタンB26は、操作される毎に反転表示と非反転表示とが切り替わり、反転表示となっている状態が、対応するアクチュエータ31を選択している状態となる。
ピストンロッドボタンB27は、左選択ボタンB21、右選択ボタンB22、前方選択ボタンB23、中央前選択ボタンB24、中央後選択ボタンB25及び後方選択ボタンB26への操作で選択されたアクチュエータ31のピストンロッド311を伸縮させるボタンである。
図8の(a)に示すように、搬送装置1Aの走行経路に障害物2Aがある場合、オペレータは、外部操作装置200のGUIを操作し、資機材を載せた搬送装置1Aが障害物2Aを越えるように外部操作装置200を操作する。
具体的には、まずオペレータは、外部操作装置200で表示されているGUIを操作してアクチュエータ31B~31D及びアクチュエータ31F~31Hを選択し、ピストンロッドボタンB27の下側を操作する。この操作が行われると、外部操作装置200は、行われた操作に応じた信号を搬送装置1Aへ送信し、受信部101は、この信号を受信する。
制御部100は、受信部101が受信した信号に応じて、図8の(b)に示すように、アクチュエータ31B~31D及びアクチュエータ31F~31Hのピストンロッド311がシリンダチューブから押し出されるように操作弁54B~54D及び操作弁54F~54Hを制御する。ここで2列目から4列目までのホイールユニット(20B~20D及び20F~20H)の副ホイール21が地面に接すると、本体部10が上昇して主ホイール11A~11Dが地面から離れる。資機材を搬送する作業者は、例えば主ホイール11A~11Dの下端の上下方向の位置が障害物2Aの上端より高い位置となると、図8の(c)の位置まで搬送装置1Aを押して移動させる。
次にオペレータは、外部操作装置200で表示されているGUIを操作してアクチュエータ31A及びアクチュエータ31Eを選択し、ピストンロッドボタンB27の下側を操作する。制御部100は、この操作に応じて外部操作装置200から送信される信号を受信し、受信した信号に応じて、図8の(d)に示すように、アクチュエータ31A及びアクチュエータ31Eのピストンロッド311がシリンダチューブから押し出されるように操作弁54A及び操作弁54Eを制御する。ここでホイールユニット20A及びホイールユニット20Eの副ホイール21が地面に接する。
次にオペレータは、外部操作装置200で表示されているGUIを操作してアクチュエータ31B及びアクチュエータ31Fを選択し、ピストンロッドボタンB27の上側を操作する。制御部100は、この操作に応じて外部操作装置200から送信される信号を受信し、受信した信号に応じて、図8の(e)に示すように、アクチュエータ31B及びアクチュエータ31Fのピストンロッド311がシリンダチューブに引き込まれるように操作弁54B及び操作弁54Fを制御する。ここでホイールユニット20B及びホイールユニット20Fの副ホイール21が地面から離れ、図8の(e)に示すように、ホイールユニット20B及びホイールユニット20Fが備える副ホイール21の下端の上下方向の位置が障害物2Aの上端より高い位置となる。作業者は、図8の(e)の状態となると、図8の(f)の位置まで搬送装置1Aを押して移動させる。
次にオペレータは、外部操作装置200で表示されているGUIを操作してアクチュエータ31B及びアクチュエータ31Fを選択し、ピストンロッドボタンB27の下側を操作する。制御部100は、この操作に応じて外部操作装置200から送信される信号を受信し、受信した信号に応じて、図8の(g)に示すように、アクチュエータ31B及びアクチュエータ31Fのピストンロッド311がシリンダチューブから押し出されるように操作弁54B及び操作弁54Fを制御する。ここでホイールユニット20B及びホイールユニット20Fの副ホイール21が地面に接する。
また、オペレータは、外部操作装置200で表示されているGUIを操作してアクチュエータ31C及びアクチュエータ31Gを選択し、ピストンロッドボタンB27の上側を操作する。制御部100は、この操作に応じて外部操作装置200から送信される信号を受信し、受信した信号に応じて、図8の(g)に示すように、アクチュエータ31C及びアクチュエータ31Gのピストンロッド311がシリンダチューブに引き込まれるように操作弁54C及び操作弁54Gを制御する。ここでホイールユニット20C及びホイールユニット20Gの副ホイール21が地面から離れ、図8の(g)に示すように、ホイールユニット20B及びホイールユニット20Fが備える副ホイール21の下端の上下方向の位置が障害物2Aの上端より高い位置となる。作業者は、図8の(g)の状態となると、図8の(h)の位置まで搬送装置1Aを押して移動させる。
次にオペレータは、外部操作装置200で表示されているGUIを操作してアクチュエータ31C及びアクチュエータ31Gを選択し、ピストンロッドボタンB27の下側を操作する。制御部100は、この操作に応じて外部操作装置200から送信される信号を受信し、受信した信号に応じて、図8の(i)に示すように、アクチュエータ31C及びアクチュエータ31Gのピストンロッド311がシリンダチューブから押し出されるように操作弁54C及び操作弁54Gを制御する。ここでホイールユニット20C及びホイールユニット20Gの副ホイール21が地面に接する。
次にオペレータは、外部操作装置200で表示されているGUIを操作してアクチュエータ31D及びアクチュエータ31Hを選択し、ピストンロッドボタンB27の上側を操作する。制御部100は、この操作に応じて外部操作装置200から送信される信号を受信し、受信した信号に応じて、図8の(j)に示すように、アクチュエータ31D及びアクチュエータ31Hのピストンロッド311がシリンダチューブに引き込まれるように操作弁54D及び操作弁54Hを制御する。ここでホイールユニット20D及びホイールユニット20Hの副ホイール21が地面から離れ、図8の(j)に示すように、ホイールユニット20D及びホイールユニット20Hが備える副ホイール21の下端の上下方向の位置が障害物2Aの上端より高い位置となる。作業者は、図8の(j)の状態となると、図8の(k)の位置まで搬送装置1Aを押して移動させる。
次にオペレータは、外部操作装置200で表示されているGUIを操作してアクチュエータ31A~31C及びアクチュエータ31E~31Gを選択し、ピストンロッドボタンB27の上側を操作する。制御部100は、この操作に応じて外部操作装置200から送信される信号を受信し、受信した信号に応じて、図8の(l)に示すように、アクチュエータ31A~31C及びアクチュエータ31E~31Gのピストンロッド311がシリンダチューブに引き込まれるように、操作弁54A~54C及び操作弁54E~54Gを制御する。ここで本体部10が下降して主ホイール11A~11Dが地面に接し、ホイールユニット20A~20Hの副ホイール21が地面から離れた状態となる。オペレータは、図8の(l)に示す状態となると、外部操作装置200を前進ボタンB11操作して主ホイール11A~11Dにより搬送装置1Aを移動させる。
以上説明したように本実施形態によれば、搬送装置1Aの走行経路上に障害物2Aがあっても、障害物2Aを越えて被搬送物である資機材を搬送することができる。なお、前述の動作例の説明においては、外部操作装置200で行われた操作に応じてアクチュエータ31A~31Hの制御が行われているが、図9に示したGUIをタッチパネル61に表示し、タッチパネル61で行われた操作に応じて前述の動作を行うようにしてもよい。
また、前述の動作例では、搬送装置1Aは、物である障害物2Aを越えて移動しているが、搬送装置1Aが越える障害は、障害物2Aに限定されるものではない。障害には、物以外に例えば段差も含まれる。障害が段差である場合、例えば、オペレータが外部操作装置200又はタッチパネル61を操作し、図10の(a)~(j)に示すように、搬送装置1Aの走行経路上にある段差2Bを越えるようにピストンロッド311の押し出しと引き込みを行うことより段差2Bを越えるようにしてもよい。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る搬送装置1Bは、移動への障害を検知し、検知した障害の位置に応じて自動でピストンロッド311が伸縮する点と、障害を越えるときに自動で移動する点で搬送装置1Aと相違し、他の構成は、第1実施形態と同じである。このため、以下の説明においては、第2実施形態において第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態との相違点について説明する。
図11は、搬送装置1Bの駆動に係る構成のブロック図である。サブモータ55A~55Hは、副ホイール21を駆動するモータである。サブモータ55A~55Hは、制御部100から供給される駆動信号により回転数及び回転方向が制御される。サブモータ55Aは、ホイールユニット20Aが備える副ホイール21を駆動し、サブモータ55Bは、ホイールユニット20Bが備える副ホイール21を駆動し、サブモータ55Cは、ホイールユニット20Cが備える副ホイール21を駆動し、サブモータ55Dは、ホイールユニット20Dが備える副ホイール21を駆動する。サブモータ55Eは、ホイールユニット20E備える副ホイール21を駆動し、サブモータ55Fは、ホイールユニット20Fが備える副ホイール21を駆動し、サブモータ55Gは、ホイールユニット20Gが備える副ホイール21を駆動し、サブモータ55Hは、ホイールユニット20Hが備える副ホイール21を駆動する。
センサ70A、70Bは、所謂3D-LiDAR(light detection and ranging)の技術で用いられる3次元測域センサである。センサ70Aは、例えば図1及び図2に示すように、本体部10の長さ方向で前端且つ幅方向で左端の位置に配置され、センサ70Bは、図1及び図3に示すように、本体部10の長さ方向で後端且つ幅方向で右端の位置に配置されている。制御部100は、センサ70A、70Bの測定結果により、地面の形状や地面上にある障害を検知する。
次に搬送装置1Bの動作例について説明する。図12は、第2実施形態に係る制御部100が行う処理の流れを示すフローチャートである。制御部100は、外部操作装置200又はタッチパネル61で表示されるGUIにおいて前進ボタンB11の操作が行われると、主ホイール11A~11Dを用いた通常モードでの走行を行う(ステップS101)。具体的には、モータ41A~モータ41Dを制御し、主ホイール11A~11Dを駆動して搬送装置1Bを前進させる。
制御部100は、通常モードでの移動中においては、センサ70A、70Bの測定結果から、障害物や段差などの障害が走行経路上にあるか判断する(ステップS102)。
制御部100は、障害が走行経路上にはないと判断した場合(ステップS102でNo)、停止を指示する操作が外部操作装置200又はタッチパネル61で行われたか判断する(ステップS107)。
制御部100は、停止を指示する操作が外部操作装置200又はタッチパネル61で行われていない場合(ステップS107でNo)、通常モードでの走行を継続してステップS102へ戻り、停止を指示する操作が外部操作装置200又はタッチパネル61で行われている場合(ステップS107でYes)、モータ41A~モータ41Dを停止させて走行を停止し(ステップS108)、図12の処理を終了する。
一方、制御部100は、障害が走行経路上にあると判断した場合(ステップS102でYes)、センサ70A、70Bの測定結果から走行経路上にある障害を通常モードの走行で回避可能であるか判断する(ステップS103)。通常モードの走行で回避可能とは、例えば、主ホイール11A~11Dが地面に接した状態で障害が本体部10の底面に接することなく主ホイール11Aと主ホイール11Cとの間及び主ホイール11Bと主ホイール11Dとの間を通過できる状態や、障害を迂回して目的地へ移動可能な経路がある状態である。制御部100は、センサ70A、70Bで障害の形状や周囲の地形を測定し、測定結果から通常モードの走行で障害を回避可能であると判断した場合(ステップS103でYes)、主ホイール11A~11Dによる通常モードの走行で障害を回避する(ステップS104)。例えば、制御部100は、主ホイール11Aと主ホイール11Cとの間及び主ホイール11Bと主ホイール11Dとの間を通過するように走行したり、障害を迂回する経路で走行したりするように主ホイール11A~11Dを制御することで障害を回避する。制御部100は、通常モードの走行で障害を回避すると、ステップS102へ戻り、通常モードでの走行を継続する。
一方、制御部100は、通常モードで障害を回避不可と判断した場合(ステップS103でNo)、検知した障害を回避モードで越えることが可能であるか判断する(ステップS105)。
具体的には、制御部100は、例えばアクチュエータ31A~31Hを用いて本体部10を最も上昇させたときの主ホイール11A~11Dの下端の地面からの高さを予め記憶しており、この記憶している高さが検知した障害の地面からの高さより低い場合、障害を越えることが不可であると判断し(ステップS105でNo)、障害を乗り越えることができないことをブザー64及びタッチパネル61でオペレータへ報知する(ステップS109)。
制御部100は、本体部10を最も上昇させたときの主ホイール11A~11Dの下端の地面からの高さが、検知した障害の上下方向の高さより高い場合、障害を越えることが可能であると判断し(ステップS105でYes)、回避モードでの走行を行う(ステップS106)。
図13は、制御部100が回避モードで行う処理の流れを示すフローチャートである。制御部100は、回避モードにおいては、センサ70A、70Bの測定結果から障害物2Aまでの距離を測定する。制御部100は、障害物2Aまでの距離が所定距離となるまでモータ41A~モータ41Dを制御し、主ホイール11A~11Dを駆動して搬送装置1Bを走行させる(ステップS201)。制御部100は、障害物2Aまでの距離が所定距離となると、モータ41A~モータ41Dを停止させる。
次に制御部100は、本体部10を上昇させる(ステップS202)。具体的には、制御部100は、図8の(b)に示すように、アクチュエータ31B~31D及びアクチュエータ31F~31Hのピストンロッド311がシリンダチューブから押し出されるように、操作弁54B~54D及び操作弁54F~54Hを制御する。ここで2列目から4列目のホイールユニット(20B~20D及び20F~20H)の副ホイール21が地面に接すると、本体部10が上昇して主ホイール11A~11Dが地面から離れる。制御部100は、主ホイール11A~11Dの下端の上下方向の位置が障害物2Aの上端より高い位置になるまで操作弁54B~54D及び操作弁54F~54Hを制御する。ここで制御部100は、障害物2Aまでの距離が所定距離となる位置になると、アクチュエータ31A~31Hを制御しており、換言すると、障害物2Aと本体部10との位置に応じてアクチュエータ31A~31Hを制御している。
次に制御部100は、サブモータ55B~55D及びサブモータ55F~55Hを制御して2列目、3列目及び4列目のホイールユニットの副ホイール21を駆動し、図8の(c)に示すように、1列目のホイールユニットが障害物2Aを越えるまで搬送装置1Bを移動させ、2列目のホイールユニットから障害物2Aまでの距離が所定距離となると、サブモータ55B~55D及びサブモータ55F~55Hの駆動を停止して移動を停止する(ステップS203)。なお、制御部100は、2列目のホイールユニットから障害物2Aまでの距離の特定については、例えば、センサ70A、70Bでの測定結果に基づいて図8の(a)の状態からの移動距離を算出し、2列目のホイールユニットから障害物2Aまでの距離を特定してもよく、サブモータ55B~55D及びサブモータ55F~55Hの回転数から移動距離を算出してもよい。
次に制御部100は、図8の(d)に示すように、1列目のホイールユニットを地面に接地させる(ステップS204)。ここで制御部100は、アクチュエータ31A及びアクチュエータ31Eのピストンロッド311がシリンダチューブから押し出されるように操作弁54A及び操作弁54Eを制御し、1列目のホイールユニット(20A、20E)の副ホイール21を地面に接地させる。
次に制御部100は、図8の(e)に示すように、2列目のホイールユニットを上昇させる(ステップS205)。ここで制御部100は、アクチュエータ31B及びアクチュエータ31Fのピストンロッド311がシリンダチューブに引き込まれるように操作弁54B及び操作弁54Fを制御する。これによりホイールユニット20B及びホイールユニット20Fの副ホイール21が地面から離れ、図8の(e)に示すように、ホイールユニット20B及びホイールユニット20Fが備える副ホイール21の下端の上下方向の位置が障害物2Aの上端より高い位置となる。制御部100は、このように2列目のホイールユニットから障害物2Aまでの距離が所定距離となる位置になると、アクチュエータ31A~31Hを制御しており、換言すると、障害物2Aと本体部10との位置に応じてアクチュエータ31A~31Hを制御している。
次に制御部100は、サブモータ55A、55C、55D、55E、55G、55Hを制御して1列目、3列目及び4列目のホイールユニットの副ホイール21を駆動し、図8の(f)に示すように、2列目のホイールユニットが障害物2Aを越えるまで搬送装置1Bを移動させ、3列目のホイールユニットから障害物2Aまでの距離が所定距離となると、サブモータ55A、55C、55D、55E、55G、55Hの駆動を停止して移動を停止する(ステップS206)。
次に制御部100は、図8の(g)に示すように、2列目のホイールユニットを地面に接地させる(ステップS207)。ここで制御部100は、アクチュエータ31B及びアクチュエータ31Fのピストンロッド311がシリンダチューブから押し出されるように操作弁54B及び操作弁54Fを制御し、2列目のホイールユニット(20B、20F)の副ホイール21を地面に接地させる。
また制御部100は、図8の(g)に示すように、3列目のホイールユニットを上昇させる(ステップS208)。ここで制御部100は、アクチュエータ31C及びアクチュエータ31Gのピストンロッド311がシリンダチューブに引き込まれるように操作弁54C及び操作弁54Gを制御する。これによりホイールユニット20C及びホイールユニット20Gの副ホイール21が地面から離れ、図8の(g)に示すように、ホイールユニット20C及びホイールユニット20Gが備える副ホイール21の下端の上下方向の位置が障害物2Aの上端より高い位置となる。制御部100は、このように3列目のホイールユニットから障害物2Aまでの距離が所定距離となる位置になると、アクチュエータ31A~31Hを制御しており、換言すると、障害物2Aと本体部10との位置に応じてアクチュエータ31A~31Hを制御している。
次に制御部100は、サブモータ55A、55B、55D、55E、55F、55Hを制御して1列目、2列目及び4列目のホイールユニットの副ホイール21を駆動し、図8の(h)に示すように、3列目のホイールユニットが障害物2Aを越えるまで搬送装置1Bを移動させ、4列目のホイールユニットから障害物2Aまでの距離が所定距離となると、サブモータ55A、55B、55D、55E、55F、55Hの駆動を停止して移動を停止する(ステップS209)。
次に制御部100は、図8の(i)に示すように、3列目のホイールユニットを地面に接地させる(ステップS210)。ここで制御部100は、アクチュエータ31C及びアクチュエータ31Gのピストンロッド311がシリンダチューブから押し出されるように操作弁54C及び操作弁54Gを制御し、3列目のホイールユニット(20C、20G)の副ホイール21を地面に接地させる。
また制御部100は、図8の(j)に示すように、4列目のホイールユニットを上昇させる(ステップS211)。ここで制御部100は、アクチュエータ31D及びアクチュエータ31Hのピストンロッド311がシリンダチューブに引き込まれるように操作弁54D及び操作弁54Hを制御する。これによりホイールユニット20D及びホイールユニット20Hの副ホイール21が地面から離れ、図8の(j)に示すように、ホイールユニット20D及びホイールユニット20Hが備える副ホイール21の下端の上下方向の位置が障害物2Aの上端より高い位置となる。制御部100は、このように4列目のホイールユニットから障害物2Aまでの距離が所定距離となる位置になると、アクチュエータ31A~31Hを制御しており、換言すると、障害物2Aと本体部10との位置に応じてアクチュエータ31A~31Hを制御している。
次に制御部100は、サブモータ55A~55C及びサブモータ55E~55Gを制御して1列目、2列目及び3列目のホイールユニットの副ホイール21を駆動し、図8の(k)に示すように、本体部10が障害物2Aを越えるまで搬送装置1Bを移動させ、本体部10から障害物2Aまでの距離が所定距離となると、サブモータ55A~55C及びサブモータ55E~55Gの駆動を停止して移動を停止する(ステップS212)。
次に制御部100は、本体部10を下降させる(ステップS213)。具体的には、制御部100は、図8の(l)に示すように、アクチュエータ31A~31C及びアクチュエータ31E~31Gのピストンロッド311がシリンダチューブに引き込まれるように、操作弁54A~54C及び操作弁54E~54Gを制御する。ここで本体部10が下降して主ホイール11A~11Dが地面に接し、ホイールユニット20A~20Hの副ホイール21が地面から離れた状態となる。制御部100は、このように本体部10から障害物2Aまでの距離が所定距離となる位置になると、アクチュエータ31A~31Hを制御しており、換言すると、障害物2Aと本体部10との位置に応じてアクチュエータ31A~31Hを制御している。制御部100は、本体部10が障害物2Aを越えると、回避モードを終了してステップS101へ戻る。
以上説明したように本実施形態によれば、走行の障害を検知し、オペレータが操作しなくても自動で障害を越えて資機材を搬送することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。上述した各実施形態及び各変形例の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態や変形例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
上述した実施形態においては、アクチュエータ31A~31Hは油圧シリンダであるが、油圧シリンダに限定されるものではなく、例えば、搬送装置1Aの大きさや搬送する物の重量などに応じて、電動シリンダ、水圧シリンダ又は空圧シリンダを用いてもよい。また、アクチュエータ31A~31Hは、ラックアンドピニオンであってもよい。
上述した実施形態においては、主ホイール11A~11Dは、メカナムホイールであるが、メカナムホイール以外のホイールであってもよい。またホイールユニット20A~20Hの副ホイール21は、主ホイール11A~110Dと同様にメカナムホイールを用いても良い。副ホイール21にメカナムホイールを用いれば、障害を乗り越える際に長さ方向以外の方向への移動が可能となる。例えば、前進して搬送装置1Aの前方の障害を越えるのが不可であっても、幅方向で乗越え可能な障害を越えて迂回して進むことが可能となる。
上述した実施形態においては、昇降部30とホイールユニットの数は8個であり、主ホイール11A~11Dの前後に配置されているが、昇降部30の数や配置は実施形態の構成に限定されるものでなく、本体部10を上昇させて障害を越えて移動するときに倒れないのであれば、例えばその数は、7個以下又は9個以上であってもよく、主ホイール11A~11Dの前後以外の位置に配置してもよい。
搬送装置1A、1Bにおいては、本体部10が傾斜センサを備え、制御部100が傾斜センサの出力に基づいて本体部10の前後方向と左右方向への傾きを測定する構成としてもよい。この構成においては、制御部100は、測定した傾きに応じて、本体部10が水平となるようにアクチュエータ31A~31Hを制御してもよい。
上述した実施形態においては、3D-LiDARのセンサを用いて障害を検知しているが、障害を検知する方法は実施形態の方法に限定されるものではない。例えば、本体部10にステレオカメラを設け、このステレオカメラで地面の形状や障害を認識する構成としてもよい。
搬送装置1A、1Bにおいては、ピストンロッド311の変位量を検知する変位センサをアクチュエータ31に設け、制御部100は、変位センサの測定結果から主ホイール11A~11Dの下端の地面からの高さを算出し、算出した高さに基づいて操作弁54A~54Hを制御してもよい。
搬送装置1A、1Bにおいては、搬送する資機材が本体部10の凹んだ部分に収まらない場合、凹んだ部分を塞ぐ部材を凹んだ部分に収め、本体部10の上面が平坦になるようにしてもよい。この構成によれば、凹んだ部分に収まらない資機材を本体部10に載せて搬送することができる。
上述した第2実施形態においては、制御部100は、本体部10を上昇させる際にピストンロッド311を押し出すことが可能な最長の長さまで押し出すようにしてもよく、また、障害物2Aの高さに合わせて障害物2Aを越えることが可能な最小限の長さでピストンロッド311を押し出すようにしてもよい。障害物2Aの高さに合わせて障害物2Aを越えることが可能な最小限の長さでピストンロッド311を押し出す構成の場合、最長の長さまで押し出す構成と比較すると、アクチュエータ31A~31Hの駆動時間も短くなるため、二次電池BATの消費を抑えることができる。
1A、1B 搬送装置
2A 障害物
2B 段差
11A~11D 主ホイール
20A~20H ホイールユニット
21 副ホイール
30、30A~30H 昇降部
31、31A~31H アクチュエータ
311、311A~311H ピストンロッド
32、32A~32H 支持部材
41A~41D モータ
51 油タンク
52 油圧ポンプ
53A、53B 分岐ブロック
54A~54H 操作弁
55A~55H サブモータ
60 操作部
61 タッチパネル
70A、70B センサ
BAT 二次電池

Claims (6)

  1. 被搬送物が載せられる本体部と、
    前記本体部に設けられ、駆動されて前記本体部を移動させる複数の主ホイールと、
    前記複数の主ホイールを駆動する駆動モータと、
    前記本体部に設けられ、地面に向かう一方向に伸長又は当該方向と逆方向に収縮可能な複数の伸縮部と、
    各々が前記複数の伸縮部それぞれの地面側の端部に設けられた駆動源を持たない複数のホイールユニットと、
    前記複数の伸縮部のそれぞれの長さを制御する制御部と
    を備え、
    前記複数の伸縮部それぞれは、前記複数の主ホイールそれぞれの前方及び後方に設けられており、
    前記複数のホイールユニットのそれぞれは、前記主ホイールの外径より小径の車輪を備え、前記伸縮部が伸長して前記車輪が地面に接して回転する事で前記本体部を移動可能に構成しており、
    前記制御部は、前記伸縮部の長さを、前記ホイールユニットを構成する前記車輪がした地面から反力を得る事で前記主ホイールと共に前記本体部前記地面から上昇させて走行経路にある障害を回避可能な高さまで伸長するよう制御する
    搬送装置。
  2. 前記障害を検知する障害検知部を備える
    請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記障害検知部は、前記障害の位置を検知し、
    前記制御部は、前記障害検知部の検知結果に基づいて前記複数の伸縮部のそれぞれの長さを制御する
    請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記本体部の傾きの角度を検知する傾斜検知部を備え、
    前記制御部は、前記ホイールユニットが前記地面に接地しているときに、前記傾斜検知部が検知した角度に応じて前記複数の伸縮部のそれぞれの長さを制御する
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記制御部は、前記主ホイールが地面に接して前記駆動モータにより前記本体部を移動させている時は、前記伸縮部の長さを前記ホイールユニットの前記車輪が地面に接しないよう収縮させていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置。
  6. 前記主ホイールは、メカナムホイールであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の搬送装置。
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