JP2014087892A - 多脚ロボットの脚操作制御装置及び方法 - Google Patents

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Naotaka Suganuma
直孝 菅沼
Takuya Uehara
拓也 上原
Kenji Matsuzaki
謙司 松崎
Yasuaki Tokunaga
泰明 徳永
Yusuke Mitsuya
祐輔 三ツ谷
Taketo Fukushima
武人 福島
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Abstract

【課題】簡易な操作で多脚ロボットを連続して歩行させることができると共に、不整地などの不安定な箇所においても歩行を実行させることができること。
【解決手段】複数の脚16を備えた歩行ロボット15の歩行を操作し制御する多脚ロボットの脚操作制御装置において、オペレータの操作によって多脚ロボット15を歩行させるための操作指令を出力する操作指令入力装置11と、この操作指令入力装置からの操作指令に基づいて多脚ロボットに連続した歩行を実行させる通常歩行モードと、操作指令入力装置からの操作指令に基づいて脚16の脚先位置を一脚毎にマニュアル操作で動作させるマニュアル操作歩行モードとを択一に切り替えて実行させる制御部28と、を有するものである。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、複数の脚を備えた多脚ロボットの歩行を操作し制御する多脚ロボットの脚操作制御装置及び方法に関する。
原子力発電所等の放射線環境下での作業に用いる多脚ロボットの操作は、放射線の影響のない場所からオペレータがリモートコントローラ等を用いて遠隔で行なう。従来、車輪型やクローラ型ロボットの遠隔操作は、前進・後進・旋回等の方向と速度を指令して操作を行っており、不整地など安定性の悪い場所での操作は上述の限られた操作指令を組み合わせて対応していた。
これに対して、多脚歩行ロボットでは、脚による離散的な接地位置の選択ができるため、不整地で安定した移動が可能である。しかしながら、脚1本毎の動きを遠隔で操作することは操作効率の点で課題があり、また、脚の接地位置を完全自律で決定することは技術的実現性の点で課題がある。
特許文献1には、二足歩行ロボットの遠隔操作に関して、操作子を備えた操作器からの簡易な操作でロボットの脚体を動作させる技術が提案されている。
特開2002−210679号公報
特許文献1では、二脚支持期から次の二脚支持期までの動作と、次の二脚支持期から次々回の二脚支持期までの2歩分の動作とを生成することを特徴としている。しかしながら、脚の動きは、動作の直前に操作指令に応じて作成されており、不整地に対応するために脚の接地位置を脚の動作中に変更することができない。
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、簡易な操作で多脚ロボットを連続して歩行させることができると共に、不整地などの不安定な箇所においても歩行を実行させることができる多脚ロボットの脚操作制御装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係る実施形態の多脚ロボットの脚操作制御装置は、複数の脚を備えた多脚ロボットの歩行を操作し制御する多脚ロボットの脚操作制御装置において、オペレータの操作によって前記多脚ロボットを歩行させるための操作指令を出力する操作手段と、前記操作手段からの操作指令に基づいて前記多脚ロボットに連続した歩行を実行させる通常歩行モードと、前記操作手段からの操作指令に基づいて前記脚の脚先位置を一脚毎にマニュアル操作で動作させるマニュアル操作歩行モードとを択一に切り替えて実行させる制御手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る実施形態の多脚ロボットの脚操作制御方法は、複数の脚を備えた多脚ロボットの歩行を操作し制御する多脚ロボットの脚操作制御方法において、オペレータの操作によって前記多脚ロボットを歩行させるための操作指令を出力する操作手段を用い、前記操作手段からの操作指令に基づいて前記多脚ロボットに連続した歩行を実行させる通常歩行モードと、前記操作手段からの操作指令に基づいて前記脚の脚先位置を一脚毎にマニュアル操作で動作させるマニュアル操作歩行モードとを択一に切り替えて、前記多脚ロボットを歩行させることを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、通常歩行モードを実行することで、簡易な操作で多脚ロボットを連続して歩行させることができる。また、不整地等の不安定な箇所ではマニュアル操作歩行モードを実行することで、脚の設置位置や多脚ロボット自体のバランスを複雑に制御して多脚ロボットを歩行させることができる。
本発明に係る多脚ロボットの脚操作制御装置における一実施形態の操作ユニットを示す構成図。 図1の操作ユニットにより操作される脚を備えた多脚ロボットを示す構成図。 図2の脚における関節の配置状況を示す概略斜視図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る多脚ロボットの脚操作制御装置における一実施形態の操作ユニットを示す構成図である。図2は、図1の操作ユニットにより操作される脚を備えた多脚ロボットを示す構成図である。図1に示す操作ユニット10により操作される、図2の多脚ロボット15の脚16は複数本、例えば4本以上(本実施形態では4本)設けられている。
多脚ロボット15は、図2及び図3に示すように、胴部17の下部のコーナー部分に4本のそれぞれの脚16が設置される。各脚16は、第1関節18、第2関節19及び第3関節20がリンク21によって下方に向かって順次連結されたものであり、第1関節18が胴部17の下部に取り付けられる。この第1関節18の回転軸は、第2関節19及び第3関節20の両回転軸と直交して配置される。
第2関節19及び第3関節20の回転により、多脚ロボット15は矢印X(図3)方向に前進または後進歩行する。また、第1関節18の回転により、多脚ロボット15は矢印Y(図3)方向に左移動または右移動歩行(横歩き)する。更に、第1関節18、第2関節19及び第3関節20の回転を組み合わせることにより、多脚ロボット15は矢印Z(図3)方向に旋回する。各関節18、19、20は、例えば電動モータ、ギア及びエンコーダ等の組み合わせにより構成される。
このように構成された脚16を備える本実施形態の多脚ロボット15は、前進歩行、後進歩行、左移動歩行、右移動歩行、左旋回歩行、または右旋回歩行を連続して実行する通常歩行モードと、脚16の脚先位置が一脚毎にオペレータによるマニュアル操作により動作されて歩行するマニュアル操作歩行モードとが、択一に実行されて歩行する。これらの歩行モードについては後に詳説する。
上述のような多脚ロボット15の脚16による歩行は、脚操作制御装置により操作され制御される。この脚操作制御装置は、図1に示す操作ユニット10と、多脚ロボット15(図2)に設置された各種センサ類(画像取得部22、接地反力センサ23、姿勢センサ24、距離センサ25)と、センサ処理部26と、歩容パターン生成部27と、制御手段としての制御部28と、信号送受信部29とを有して構成される。また、前記操作ユニット10は、図1に示すように、操作手段としての操作指令入力装置11、処理装置12、表示手段としての表示装置13、及び信号送受信部14を有して構成される。
操作ユニット10における操作指令入力装置11は、オペレータの操作によって多脚ロボット15を歩行させるための操作指令を出力するものであり、装置本体30の中央位置に一対の操作子31A及び31Bが設けられ、操作本体30の上部にモード切替ボタン32及び歩容選択ボタン33が設けられて構成される。更に、装置本体30における操作子31A、31B間に脚選択ボタン34が、操作子31Aの下方に実行ボタン35が、操作子31Bの下方に停止ボタン36がそれぞれ設けられる。
操作子31A及び31Bは、装置本体30に立設された例えばジョイパッドである。操作子31Aは、例えば矢印A方向に操作されることで、通常歩行モードでは、多脚ロボット15を矢印X(図3)方向に前進歩行または後進歩行させるための操作指令を出力し、マニュアル操作歩行モードでは、操作対象の脚16の脚先を前または後方向に移動させるための操作指令を出力する。
更に、操作子31Aは、例えば矢印B方向に操作されることで、通常歩行モードでは、多脚ロボット15を矢印Y(図3)方向に左移動歩行または右移動歩行させるための操作指令を出力し、マニュアル操作歩行モードでは、操作対象の脚16の脚先を左または右方向に移動させるための操作指令を出力する。
また、操作子31Bは、例えば矢印C方向に回転操作されることで、通常歩行モードにおいて、多脚ロボット15を矢印Z(図3)方向に左旋回歩行または右旋回歩行させるための操作指令を出力する。この操作子31Bは、マニュアル操作歩行モードでは操作指令を出力しない。
モード切替ボタン32は、例えば多脚ロボット15の歩行モード(通常歩行モード、マニュアル操作歩行モード)を切り替えるための操作指令を出力する。また、歩容選択ボタン33は、後述の歩容パターン(クロール歩容、トロット歩容、ペース歩容など)を選択するためのものであり、通常歩行モード時に、選択された歩容を実行させるための操作指令を出力する。
脚選択ボタン34は、例えばマニュアル操作歩行モードにおいて操作対象の脚16を選択するためのものであり、この選択された脚16を操作対象とするための操作指令を出力する。また、実行ボタン35は、例えば通常歩行モードにおいて多脚ロボット15に歩行を開始させるための操作指令を出力し、停止ボタン36は、例えば通常歩行モードにおいて多脚ロボット15の歩行を停止させるための操作指令を出力する。
操作ユニット10における処理装置12は例えばパーソナルコンピュータにて構成され、操作指令入力装置11からの操作指令を、制御部28を動作させるための動作指令に変換すると共に、脚16の動作軌道を決定する。この脚16の動作軌道は、事前に関数の形で与えられた歩行をための軌道に対し、操作指令入力装置11からの操作指令に応じて前記関数の係数を変更することで決定される。
例えば、操作指令入力装置11の操作子31Aが操作されて通常歩行モードにおける前進歩行の操作指令が操作指令入力装置11から出力された場合に、処理装置12は、操作指令の大小(例えば操作子31Aへの操作量の大小)に応じて脚16の例えば歩幅W(図3)を変更して、脚16の動作軌道を決定する。脚16の動作軌道において上述と同様に変更される項目としては、歩幅Wのほかに、脚16の脚高さH(図3)や脚16の動作速度などがある。
操作ユニット10における表示装置13は処理装置12の近傍に設置され、操作指令入力装置11にて操作された操作内容や、各種センサ類(画像取得部22、接地反力センサ23、姿勢センサ24、距離センサ25)からの取得情報が表示される。上述の操作内容としては、切り替えられた歩行モード(通常歩行モード、マニュアル操作歩行モード)や、通常歩行モードで選択された歩容パターン、マニュアル操作歩行モードで選択された操作対象の脚16などである。また、各種センサ類からの取得情報の中には、マニュアル操作歩行モードにおいて操作される操作対象の脚16と接地面との、距離センサ25により取得された距離データや、画像取得部22により取得された画像データが含まれる。
操作ユニット10における信号送受信部14は、多脚ロボット15の信号送受信部29との間で情報を例えば無線で送受信するものである。送受信される情報としては、処理装置12にて生成された動作指令や脚16の動作軌道、各種センサ類(画像取得部22、接地反力センサ23、姿勢センサ24、距離センサ25)で取得されたデータなどである。
画像取得部22は、多脚ロボット15の胴部17における前部に設置された例えばカメラなどであり、多脚ロボット15の周囲の動画や静止画を画像データとして取得する。この画像取得部22は、多脚ロボット15における胴部17の前部及び後部に設置されてもよい。また、接地反力センサ23は、多脚ロボット15における4本の脚16の脚先に設置され、脚16の接地時にこの脚16に作用する接地反力を計測する。
姿勢センサ24は、多脚ロボット15における胴部17の底面に設置され、加速度、角速度、傾斜角度などのような多脚ロボット15の姿勢を検知するための複数のセンサで構成されている。また、距離センサ25は、多脚ロボット15の胴部17における前部及び後部に設置され、胴部17と接地面間の距離、及び脚16(特に操作対象の脚16)の脚先と接地面間の距離などを計測する。
多脚ロボット15におけるセンサ処理部26は例えばパーソナルコンピュータにて構成され、画像取得部22からの画像データ、接地反力センサ23による接地反力データ、姿勢センサ24による姿勢データ、距離センサ25による距離データなどのアナログデータをデジタルデータに処理する。
多脚ロボット15における歩容パターン生成部27は例えばパーソナルコンピュータにて構成され、4本の脚16を動作させる順序や、多脚ロボット15の重心を移動させる動作と組み合わせた通常歩行モードにおける歩容パターンを生成する。この歩容パターンには、多脚ロボット15の脚16を一脚ずつ動作させるクロール歩容、対角の2本の脚16を同時に動作させるトロット歩容、前後2本の脚16を同時に左右交互に動作させるペース歩容、これらの歩容のそれぞれに重心移動の動作の組み合わせた歩容などがある。
ここで、重心移動を組み合わせた歩容としては、例えば、4本の脚16を全て接地させた状態で、4本の脚16を同じ方向に胴部17と共に移動させる重心移動フェーズを、クロール歩容、トロント歩容、ペース歩容のそれぞれに組み合わせた歩容である。
多脚ロボット15における制御部28は例えばパーソナルコンピュータにて構成され、歩容パターン生成部27にて生成された歩容と操作ユニット10の処理部12にて決定された脚16の動作軌道とから、4本の脚16の各関節18〜20の回転角度を決定すると共に、歩行モード(通常歩行モード、マニュアル操作歩行モード)の切替動作を含む脚16の動作の制御を実行する。
脚16の脚先を目標の脚先位置に移動させるための各関節18〜19の回転角度の決定は、具体的には、解析的手法としては逆運動学による演算で決定する方法や、数値計算による手法としてはヤコビ行列の転置行列を用いて決定する方法などがある。
通常歩行モードとマニュアル操作歩行モードとを択一に切り替える歩行モードの切替は、操作ユニット10の操作指令入力装置11におけるモード切替ボタン32の操作による操作指令に基づいて制御部28が実行するほか、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードへの切替を制御部28が自律的に実行する。この制御部28によるマニュアル操作歩行モードへの自律的な切替は、多脚ロボット15に設置された画像取得部22、接地反力センサ23、姿勢センサ24、距離センサ25からの少なくとも一つの情報(本実施形態では、それぞれ1つの情報)に基づいて制御部28が決定する。多脚ロボット15は切り替えられた歩行モードで歩行を行う。尚、上述の歩行モードの切替については後に詳説する。
次に、操作ユニット10の操作指令入力装置11からの操作指令に基づいて制御部28が実行する通常歩行モードについて述べる。
この通常歩行モードは、オペレータにより、操作指令入力装置11のモード切替ボタン32が操作されて通常歩行モードに切り替えられ、操作指令入力装置11の操作子31Aまたは31Bが操作されて前進、後進、左移動、右移動、左旋回、右旋回のいずれかの歩行が指示され、操作指令入力装置11の歩容選択ボタン33が操作されて歩容パターンが選択され、これらの後に操作指令入力装置11の実行ボタン35が操作されることで開始される。オペレータにより操作指令入力装置11の停止ボタン36が操作されることで、実行中の通常歩行モードが停止される。
この通常歩行モードでは、例えば歩容選択ボタン33によりクロール歩容が選択され、操作指令入力装置11の操作子31Aにより前進歩行が指示されたとき、制御部28は、操作子31Aの操作量に応じた歩幅や動作速度の動作軌道で脚16をクロール歩容させて、多脚ロボット15を前進歩行させる。このように、この通常歩行モードにおいては、オペレータが操作指令入力装置11のモード切替ボタン32、操作子31A、31B、歩容選択ボタン33及び実行ボタン35を歩行開始前に一度操作することで、多脚ロボット15に連続した歩行を実行させることが可能であり、操作指令入力装置11を用いて多脚ロボット15の脚16を一脚毎に操作させる必要がない。
次に、操作ユニット10の操作指令入力装置11からの操作指令に基づいて制御部28が実行するマニュアル操作歩行モードについて述べる。
このマニュアル操作歩行モードは、オペレータにより、操作指令入力装置11の脚選択ボタン34が操作されて操作対象の脚16が選択され、操作指令入力装置11の操作子31Aが操作されることで、脚16の先端位置を一脚毎に操作するものである。このマニュアル操作歩行モードの際には、例えば画像取得部22で取得された操作対象の脚16の脚先周囲の画像データや、距離センサ25で計測された脚16の脚先と接地面との距離データ、接地反力センサ23にて計測された接地反力データ等が操作ユニット10の表示装置13に表示される。
オペレータは、表示装置13に表示された画像データと距離データの少なくとも一方のデータを確認しながら、操作対象の脚16の脚先を例えば平坦で安定した箇所に接地させる。そしてオペレータは、表示装置13に表示された接地反力センサ25の接地反力データを確認することで、脚16の接地の適否を判定し、適切である場合に操作対象の脚16を、操作指令入力装置11の脚選択ボタン34を操作して変更する。
一般に、関節18〜20を備えた脚16の可動範囲は、脚16の長さによって物理的に決定される。この脚16の可動範囲を前提として、制御部28は、上述のマニュアル操作歩行モード中における操作対象の脚16の移動できる範囲を、接地状態の他の脚16との位置関係において重心移動が可能になるように脚16を若干屈曲状態とすることで、脚16の可動範囲よりも小さく制限して設定する場合がある。
これとは逆に、制御部28は、マニュアル操作歩行モードにおける操作対象の脚16の到達できる範囲を、脚16の可動範囲よりも大きく拡大することが可能である。つまり、接地状態の他の脚16における接地状態を変更しないまま、それらの脚16の関節18〜20の回転角度を変更することで、多脚ロボット15の胴部17を接地面に対して移動(スライド)させることにより、操作対象の脚16の到達できる範囲を、脚16の可動範囲よりも大きく拡大することが可能である。
次に、操作指令入力装置11のモード切替ボタン32がオペレータにより操作されることによって多脚ロボット15の制御部28により実行される、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードへの切替について述べる。
通常歩行モードの実行中に、オペレータの判断によって操作指令入力装置11のモード切替ボタン32が操作されると、処理装置12からトリガー信号が出力される。多脚ロボット15の制御部28は、上記トリガー信号を受信したときに、多脚ロボット15の姿勢が安定状態になった段階で全ての脚16の動作を停止させて、歩行モードをマニュアル操作歩行モードに切り替える。
ここで、多脚ロボット15の姿勢が安定した状態とは、多脚ロボット15の4本の脚16のうち、接地面に接地した3本の脚16を結んだ三角形(これを支持多角形と称する)の中に多脚ロボット15の重心の投影点が含まれている場合で、且つ接地面に接地された3本の脚16のみで多脚ロボット15が転倒することのない状態をいう。尚、操作指令入力装置11のモード切替ボタン32が再度操作されるとトリガー信号が解消されて、歩行モードは通常歩行モードに復帰する。
次に、多脚ロボット15の制御部28が、画像取得部22、接地反力センサ23、姿勢センサ24、距離センサ25からの少なくとも一つの情報に基づいて自律的に実行する、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードへの切替について述べる。
制御部28は、通常歩行モードの実行中に画像取得部22の画像データから、脚16が接地する接地位置の斜度が、接地後に多脚ロボット15の姿勢を不安定にする程の斜度であると判断した場合に、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードに自律的に切り替える。
また、制御部28は、例えば通常歩行モードにおいて4本の脚16が接地した状態で重心移動フェーズを行った際に、1本の脚16の接地箇所が崩れ落ちた等の不安定状態になって、その脚16に設置された接地反力センサ23の接地反力データが所定値以下になったときに、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードに自律的に切り替える。
更に、制御部28は、通常歩行モードにおいて例えば姿勢センサ24からの姿勢データが、例えば多脚ロボット15の姿勢が所定値以上に傾斜している旨のデータであった場合に、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードに自律的に切り替える。
また、制御部28は、通常歩行モードの実行中に例えば距離センサ25からの距離データによって、脚16の接地箇所に接地不可能な溝などの凹部が存在すると判断した場合に、操作対象の脚16がその溝などの凹部に接地する前に、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードに自律的に切り替える。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、操作ユニット10の操作指令入力装置11の操作子31A、31B、歩容選択ボタン33及び実行ボタン35がオペレータにより操作されることで、多脚ロボット15に通常歩行モードを実行させることができるので、簡易な操作で多脚ロボット15を連続して歩行させることができる。
また、不整地などの不安定な箇所では、操作ユニット10の操作指令入力装置11のモード切替ボタン32がオペレータにより操作されることで、または多脚ロボット15の制御部28が行う自律的な動作によってマニュアル操作歩行モードに切り替わるので、多脚ロボット15の脚16の接地位置や多脚ロボット15自体のバランスを、オペレータが操作指令入力装置11の操作子31Aを操作することで複雑に制御して、多脚ロボット15を安定して歩行させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 操作ユニット
11 操作指令入力装置(操作手段)
13 表示装置(表示手段)
15 多脚ロボット
16 脚
18 第1関節
19 第2関節
20 第3関節
22 画像取得部(センサ類)
23 接地反力センサ(センサ類)
24 姿勢センサ(センサ類)
25 距離センサ(センサ類)
28 制御部(制御手段)
31A、31B 操作子
32 モード切替ボタン

Claims (7)

  1. 複数の脚を備えた多脚ロボットの歩行を操作し制御する多脚ロボットの脚操作制御装置において、
    オペレータの操作によって前記多脚ロボットを歩行させるための操作指令を出力する操作手段と、
    前記操作手段からの操作指令に基づいて前記多脚ロボットに連続した歩行を実行させる通常歩行モードと、前記操作手段からの操作指令に基づいて前記脚の脚先位置を一脚毎にマニュアル操作で動作させるマニュアル操作歩行モードとを択一に切り替えて実行させる制御手段と、を有することを特徴とする多脚ロボットの脚操作制御装置。
  2. 前記制御手段は、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードへの切り替えを、多脚ロボットに設けられた各種センサ類からの情報に基づいて自律的に実行することを特徴とする請求項1に記載の多脚ロボットの脚操作制御装置。
  3. 前記制御手段は、多脚ロボットに設けられて、前記多脚ロボット周囲の画像を取得する画像取得部、脚に作用する接地反力を計測する接地反力センサ、前記多脚ロボットの姿勢を検知する姿勢センサ、前記脚と接地面との距離を計測する距離センサからの少なくとも1つの情報に基づいて、通常歩行モードからマニュアル操作歩行モードに自律的に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の多脚ロボットの脚操作制御装置。
  4. 前記操作手段の付近には、マニュアル操作歩行モードにおいて操作される脚と接地面との距離情報または画像情報を表示する表示手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多脚ロボットの脚操作制御装置。
  5. 前記制御手段は、マニュアル操作歩行モード中に、操作対象の脚の移動できる範囲を、接地状態の他の脚との位置関係において重心移動が可能なように、前記操作対象の脚の可動範囲よりも小さく制限することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多脚ロボットの脚操作制御装置。
  6. 前記制御手段は、マニュアル操作歩行モード中に、操作対象の脚の到達できる範囲を、接地状態の他の脚の関節の回転角度を変更することで、前記操作対象の脚の可動範囲よりも拡大することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の多脚ロボットの脚操作制御装置。
  7. 複数の脚を備えた多脚ロボットの歩行を操作し制御する多脚ロボットの脚操作制御方法において、
    オペレータの操作によって前記多脚ロボットを歩行させるための操作指令を出力する操作手段を用い、
    前記操作手段からの操作指令に基づいて前記多脚ロボットに連続した歩行を実行させる通常歩行モードと、前記操作手段からの操作指令に基づいて前記脚の脚先位置を一脚毎にマニュアル操作で動作させるマニュアル操作歩行モードとを択一に切り替えて、前記多脚ロボットを歩行させることを特徴とする多脚ロボットの脚操作制御方法。
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