JP3936991B2 - 人間型ロボットの遠隔制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人間型ロボットの遠隔制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置としては、ロボットと同一の関節構成を備えた全身装着型の操縦装置をオペレータが装着し、オペレータによる操縦装置の各関節動作に合わせてロボットの各関節運動を行わしめるロボットの遠隔制御装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−216066号公報
【特許文献2】
特開平10−217159号公報
【0004】
このような遠隔制御装置では、ロボットの各関節と同等個数の関節を操縦装置に備えることが必要となる。このため、装置が大掛かりになり、広い設置スペースが必要となっていた。また、操縦装置を装着することはオペレータにとって重量的な負担になり、長時間作業を行うことは困難なものとなっていた。
【0005】
一方、二足歩行型ロボット等、脚式移動ロボットにあっては、オペレータがジョイスティック等の入力装置を備えたロボット操縦装置を操作することでロボットに所望の動作指令(歩く、止まる、かがむ等の動作指令)を与え、その動作指令によって、該ロボットの動作を遠隔制御するようにした装置が一般に知られている。
【0006】
これらの装置では、オペレータが遠隔操作できるロボットの部位または運動が前記入力装置と一対一に対応しているため、ロボットに指令できる動作の汎用性が乏しい。
【0007】
一方、前記脚式移動ロボットにあっては、オペレータがロボット操縦装置に備えられたスイッチを操作することでロボットに所望の動作指令(お辞儀をする、手を振る等の動作指令)を与え、その動作指令によって、該ロボットの動作を遠隔制御するようにした装置も一般に知られている。
【0008】
このような装置では、オペレータが指令できる動作が、予めロボットの記憶装置等に記録された動作の再現に限定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
要するに、従来の人間型ロボットの遠隔制御装置にあたっては、オペレータが該ロボットの全身動作を指令できるものは、該制御装置が重厚長大であり、該制御装置が簡便なものは前記ロボットに指令できる動作が限定されており、両者の利点を兼ね備えた制御装置の実現が望まれていた。
【0010】
本発明は、ロボット自身が自己の姿勢を安定化しつつオペレータのロボット操縦装置の操作による動作指令によって動作する人間型ロボットの全身動作をオペレータが簡便に指令できる遠隔操作装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、オペレータの操作により人間型ロボットに該操作に応じた動作指令を与えるロボット操縦装置を備えると共に、前記人間型ロボットに、自己の姿勢を前記動作指令に応じた目標姿勢に自律的に安定化しつつ制御する手段を設けた人間型ロボットの遠隔制御装置において、前記ロボット操縦装置に、オペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替えるスイッチと、該目標位置及び/又は姿勢変位の値を入力する入力装置を備え、該スイッチと該入力装置の操作指令によって前記人間型ロボットの動作を制御することを特徴とする人間型ロボットの遠隔制御装置を提供する。
【0012】
前記スイッチを前記入力装置に一体化して備え、オペレータが該入力装置から手を離すことなく該スイッチの操作を行わしめる構成としてもよい。
【0013】
前記スイッチを前記入力装置とは独立して備え、オペレータが該入力装置から手を離すことなく該スイッチの操作をオペレータの足にて行わしめる構成としてもよい。
【0014】
前記スイッチを複数のスイッチの集合により構成し、該スイッチ個々にオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの部位に対応させる構成としてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1乃至図15を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
まず、図1及び図2はそれぞれ第1の実施の形態の装置におけるロボットと、このロボットの操縦装置とを示している。
【0017】
図1を参照して、第1の実施の形態でのロボットRは二足歩行型の人間型ロボットであり、頭部1を上端部に支持する胴体2下部から一対の脚体3(図では便宜上、一本の脚体3のみを示す)が下方に延設され、また、胴体2上部の左右両側部から一対の腕体4(図では便宜上、一本の腕体4のみを示す)が延設されている。
【0018】
各脚体3は、その胴体2との連結個所(股関節部分)と膝関節部分と足首関節部分とにそれぞれ股関節アクチュエータ5a、膝関節アクチュエータ5b及び足首関節アクチュエータ5cを備え、さらに、足首アクチュエータ5cの下側には、6軸力センサ6を介して脚体3の接地部分である足平部7が取着されている。
【0019】
この場合、第1の実施の形態では、股関節アクチュエータ5aはロボットRの前後、左右及び上下方向の3軸回りの回転動作、膝関節アクチュエータ5bは、ロボットRの左右方向の1軸回りの回転動作、足首アクチュエータ5cはロボットRの前後及び左右方向の2軸回りの回転動作を行うものであり、これらの各アクチュエータ5a〜5cを駆動することで、人間の脚とほぼ同様の足平部7の6自由度の動作を行うことができるようになっている。
【0020】
尚、前記6軸力センサ6は、足平部7が床から受ける作用力(ロボットRの前後、左右及び上下の3軸方向の力成分及びモーメント成分)を検出するものである。
【0021】
同様に、各腕体4は、胴体2との連結個所(肩関節部分)と肘関節部分と手首関節部分とにそれぞれ肩関節アクチュエータ8a、肘関節アクチュエータ8b及び手首関節アクチュエータ8cを備え、該手首関節アクチュエータ8cに6軸力センサ9を介してハンド10が取着されている。この場合、肩関節アクチュエータ8aは3軸回りの回転動作、肘関節アクチュエータ8bは1軸回りの回転動作、手首関節アクチュエータ8cは3軸回りの回転動作を行うものとする。
【0022】
また、胴体2には、前述の各アクチュエータ5a〜5c及び8a〜8cを駆動し、制御する制御ユニット11や、ロボットRの上体(胴体2)の姿勢傾斜状態を検出する傾斜検出器12(姿勢傾斜状態検出手段)が備えられている。さらに、各脚体3の各アクチュエータ5a〜5cの個所にはそれらの変位(各軸回りの回転角)を検出するアクチュエータ変位検出器13a〜13cが備えられ、同様に、各腕体4の各アクチュエータ8a〜8cの個所にもアクチュエータ変位検出器(図示を省略する)が備えられている。以下、各脚体3の各アクチュエータ5a〜5cを脚用アクチュエータ5と総称し、またこれらに対応する各アクチュエータ変位検出器13a〜13cをアクチュエータ変位検出器13と総称する。
【0023】
図2を参照して、ロボットの操縦装置Sはスイッチ14(図では便宜上、1個のスイッチのみを示す)と入力装置15を具備している。尚、ロボットの操縦装置Sには、スイッチ14と入力装置15の他、ロボットRの視覚情報並びに動作情報を表示するディスプレイも備えられているのであるが、これについては図示及び説明を省略する。
【0024】
スイッチ14は、ロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替えるためのものであり、図示しない操作卓の上に設置された基台16に取りつけられている。
【0025】
入力装置15は、ロボットRの操縦に際して、スイッチ14の操作により切り替えられたオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系において、オペレータがロボットの該部位の該座標系で記述された目標位置及び/又は姿勢変位の値を入力するためのものであり、前記基台16から延長されたリンクアーム17と、このリンクアーム17の先端部に3軸回転機構18を介して取着されたレバー19とにより構成されている。ここでレバー19は、オペレータが握るものである。
【0026】
そして、リンクアーム17は、三つの関節部20a、20b、20cを具備し、それぞれの回転軸心21a〜21c(図示の状態では回転軸心21aは上下方向、回転軸心21b、21cは左右方向)の回りの回転動作が行われるようになっている。さらに、各関節部20a〜20cには、それぞれの回転軸心21a〜21cの回りの変位(回転角)を検出する変位検出器22a、22b、22cが設けられている。
【0027】
また、このリンクアーム17の先端部にレバー19を支持せしめる3軸回転機構18は、三つの関節部23a、23b、23cを具備し、それぞれの回転軸心24a〜24c(図示の状態では回転軸心24aは左右方向、回転軸心24bは前後方向、回転軸心24cは上下方向)の回りの回転動作が行われるようになっている。さらに、各関節部23a〜23cには、それぞれの回転軸心24a〜24cの回りの変位(回転角)を検出する変位検出器25a、25b、25cが設けられている。
【0028】
このような入力装置15の構成により、オペレータがレバー19を握り動かすことで、オペレータの手部が任意の位置及び/又は姿勢(6自由度)にレバー19と共に可動とされ、オペレータの手部の位置及び/又は姿勢(6自由度)が、前記変位検出器22a〜22c並びに25a〜25cにより検出される。
【0029】
尚、第1の実施の形態では、前記入力装置15はリンクアーム17や3軸回転機構18を用いて構成したが、リンク機構のみで構成したり、あるいは3軸移動テーブル等を用いて構成するようにしてもよい。
【0030】
一方、第1の実施の形態では、前述のロボットRの動作制御やロボット操縦装置Sの入力処理を行うために、図3及び図4のブロック図に示す制御装置を備えている。
【0031】
この制御装置は、その構成を大別すると、ロボット操縦装置S側に設けた制御ユニット26(図3)と、ロボットR側に設けた前記制御ユニット11(図4)と、これらの制御ユニット26、11間での通信を行うための通信装置27とから構成されている。以下、制御ユニット26をマスター側制御ユニット26、制御ユニット11をロボット側制御ユニットと称する。尚、通信装置27の通信方式は有線及び無線のいずれの方式を使用してもよい。
【0032】
図3に示したマスター側制御ユニット26は、スイッチ14からの切替信号に関する処理を行う目標部位及び目標座標決定部28と、入力装置変位検出器22a〜c並びに25a〜cからの変位検出値に関する処理を行う目標位置及び/又は姿勢変位決定部29とを具備する。
【0033】
目標部位及び目標座標系決定部28は、スイッチ14からの切替信号に基づき、ロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの目標部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される目標座標系を決定する。
【0034】
尚、目標部位及び目標座標系決定部28は、決定したロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの目標部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される目標座標系を、通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に与える。
【0035】
また、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、入力装置変位検出器22a〜c並びに25a〜cからの変位検出値に基づき、前記目標部位及び目標座標決定部28によって決定されたロボットRの該部位の該座標系で記述された目標位置及び/又は姿勢変位を決定する。
【0036】
尚、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、決定した前記目標部位及び目標座標決定部28によって決定されたロボットRの該部位の該座標系で記述された目標位置及び/又は姿勢変位を、通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に与える。
【0037】
次に図4に示したロボット側制御ユニット11は、前記脚体3の6軸力センサ6によるロボットRの足平作用力の検出値より、床反力中心位置を決定する床反力中心算出部、前記目標部位及び目標座標系決定部28から与えられるロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの目標部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される目標座標系並びに、前記目標位置及び/又は姿勢変位決定部29から与えられる前記目標部位及び目標座標決定部28によって決定されたロボットRの該部位の該座標系で記述された目標位置及び/又は姿勢変位から、ロボットの目標動作指令、より具体的には目標全関節角度、目標上体姿勢、目標床反力中心位置を決定する目標動作生成部31、その決定されたロボットの目標動作指令、ロボットRに備えた前記傾斜検出器12によるロボットRの上体(胴体2)の傾斜状態の検出値、前記床反力算出部により決定された床反力中心位置等に基づき、ロボットRの姿勢の安定化を図りつつ各脚体3の各脚用アクチュエータ5及び各腕体4の各腕用アクチュエータ8の目標変位を決定するロボット主制御部32と、その決定された目標変位と前記各脚アクチュエータ変位検出器13により検出される各脚用アクチュエータ5の変位並びに各腕アクチュエータ変位検出器(図示せず)により検出される各腕用アクチュエータ8の変位を目標変位にフィードバック制御するアクチュエータ変位制御部33とを備えている。
【0038】
また前記傾斜検出器12は、ロボットRの上体加速度を検出する加速度センサ34と、ロボットRの上体ヨーレートを検出するレートジャイロ35と、これらの加速度センサ34及びレートジャイロ35の検出値からロボットRの上体の傾斜状態(胴体2の傾斜角)を算出・推定する傾斜状態推定部36とから構成され、該傾斜状態推定部36により推定されたロボットRの上体の傾斜状態を上体姿勢の検出値としてロボット側制御ユニット11に与える。
【0039】
尚、ロボット側制御ユニット11には、ロボットRの動作情報、より具体的には全関節角度、上体姿勢、床反力中心位置等を、通信装置27を介して、マスター側制御ユニット26に与えるための構成も備えられているのであるが、ここでは図示及び説明を省略する。
【0040】
次に、第1の実施の形態の装置の作動を説明する。
【0041】
まず、ロボット操縦装置Sの操作による該ロボット操縦装置Sの基本動作とそれに応じたロボットRの基本的動作を説明する。
【0042】
第1の実施の形態の装置では、前述の如くオペレータがロボット操縦装置Sのスイッチ14を押すと、マスター側制御ユニット26の目標部位及び目標座標系決定部28に切替信号が与えられ、目標部位及び目標座標系決定部28は、図5のフローチャートに示す処理を所定の制御サイクルで行う。すなわち、目標部位及び目標座標系決定部28は、まず、スイッチ14から与えられる切替信号に基づきロボット操縦装置Sの前記入力装置15を用いて目標位置及び/又は姿勢変位を指令するロボットRの目標部位を決定する(STEP5-1)。
【0043】
次いで、目標部位及び目標座標系決定部28は、スイッチ14から与えられる切替信号に基づきロボット操縦装置Sの前記入力装置15を用いて指令された目標位置及び/又は姿勢変位が表現される目標座標系を決定する(STEP5-2)。
【0044】
さらに、目標部位及び目標座標系決定部28は、STEP5-1で求めた目標部位並びにSTEP5-2で求めた目標座標を通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に出力し(STEP5-3)、今回の処理を終了する。
【0045】
尚、かかる目標部位及び目標座標系決定部28の処理では、スイッチ14から与えられる切替信号に基づきロボット操縦装置Sの前記入力装置15を用いて目標位置及び/又は姿勢変位を指令するロボットRの目標部位を決定し、さらにスイッチ14から与えられる切替信号に基づきロボット操縦装置Sの前記入力装置15を用いて指令された目標位置及び/又は姿勢変位が表現される目標座標系を決定するようにしたが、これと逆に、スイッチ14から与えられる切替信号に基づきロボット操縦装置Sの前記入力装置15を用いて指令された目標位置及び/又は姿勢変位が表現される目標座標系を決定しつつ、スイッチ14から与えられる切替信号に基づきロボット操縦装置Sの前記入力装置15を用いて目標位置及び/又は姿勢変位を指令するロボットRの目標部位を決定してもよい。
【0046】
このような目標部位及び目標座標系決定部28の処理と並行して、前述の如くオペレータがロボット操縦装置Sの入力装置15のレバー19を握り動かすことで、前記入力装置15の変位検出器22a〜c及び変位検出器25a〜cより検出された変位検出値が与えられ、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、図6のフローチャートに示す処理を前記制御サイクルで行う。
【0047】
すなわち、図6を参照して、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、入力装置15の変位検出器22a〜c及び変位検出器25a〜cから与えられた変位検出値より、操縦装置Sの基台16の上面に原点を有するXYZ直交座標系が入力装置15の上下方向をZ軸、前後方向をX軸、左右方向をY軸として該基台に固定して設定された座標系(以下、操縦装置座標系という)で表された入力装置15のレバー19の位置及び/又は姿勢に変換する(STEP6-1)。この場合、入力装置15の変位検出器22a〜c及び変位検出器25a〜cから与えられた変位検出値を用いて、前記リンクアーム17及び前記3軸回転機構18の順運動学方程式を計算することにより、レバー19の位置及び/又は姿勢が決定される。
【0048】
次いで、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、前記位置及び/又は姿勢と、前回記憶された前回のレバー19の位置及び/又は姿勢との差を計算することにより、前記目標部位及び目標座標系決定部28によって決定されたロボットRの目標部位の、目標部位及び目標座標系決定部28によって決定された目標座標系で表された目標位置及び/又は姿勢変位を決定する(STEP6-2)。
【0049】
さらに、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、STEP6-1で変換されたレバー19の今回の位置及び/又は姿勢を図示しないメモリに記憶した後(STEP6-3)、目標位置及び/又は姿勢変位を通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に出力し(STEP6-4)、今回の処理を終了する。
【0050】
一方、前述のような操縦装置S側での動作が行われたとき、ロボットR側では、前記ロボット側制御装置11の目標動作生成部31は、図7のフローチャートで示す処理を所定の制御サイクルで行う。
【0051】
すなわち、目標動作生成部31は、ロボットRのアクチュエータ変位検出器13a〜cから得られた変位検出値から、マスター側制御装置26から通信装置27を介して与えられた目標部位の目標座標系で表されたロボットRの該部位の該座標系で表された現在の位置及び/又は姿勢を算出する(STEP7-1)。
【0052】
次いで、目標動作生成部31は、マスター側制御装置26から通信装置27を介して与えられた目標部位の目標座標系で表された目標位置及び/又は姿勢変位を、STEP7-1で算出されたロボットRの現在の位置及び/又は姿勢に加算して、ロボットRの該部位の該座標系で表された今回の目標位置及び/又は姿勢を算出する(STEP7-2)。
【0053】
そして、目標動作生成部31は、STEP7-2で算出した目標位置及び/又は姿勢を満足する目標動作指令(具体的には目標全関節角度、目標上体姿勢、目標床反力中心位置等)を生成する(STEP7-3)。ここで、目標全関節角度は、前述の目標位置及び/又は姿勢から逆運動学計算を行うこと等により、目標上体姿勢は前述の目標位置及び/又は姿勢から直接あるいは前述の目標全関節角度から順運動学計算を行うこと等により決定する。また、目標床反力中心位置は、ロボットRの足平部7の接地面、あるいは両足平部7の設置面を含む最小面積の多角形(これは一般に支持多角形と言われる)内に存するように生成する。
【0054】
尚、このような目標指令の生成は、例えば特開平5−318340号公報に詳細に説明されている手法等を用いて行うことができるため、ここでは、さらなる説明を省略する。
【0055】
さらに、目標動作生成部31は、目標動作指令をロボット主制御部に出力し(STEP7-4)、今回の処理を終了する。
【0056】
また、前記ロボット側制御装置11のロボット主制御部32は、図8のフローチャートで示す処理を所定の制御サイクルで行う。
【0057】
すなわち、ロボット主制御部32は、 ロボットRに備えられた前記傾斜検出器12や床反力中心算出部30並びにアクチュエータ変位検出器13の出力を読み込み(STEP8-1)、さらに目標動作生成部31から与えられる前述の目標動作指令を受信する(STEP8-2)。
【0058】
次いで、ロボット主制御部32は、ロボットRの姿勢が転倒しやすい不安定な姿勢となるのを排除するために、該ロボットRの姿勢を安定化する制御を行って、目標動作生成部31から与えられる前述の目標全関節角度を修正する(STEP8-3)。
【0059】
この姿勢安定化制御では、ロボット主制御部32は、ロボットRの上体姿勢の復元方向に足平部7に床反力が作用するように前述の目標動作生成部31から与えられたロボットRの目標上体姿勢と前記傾斜検出器12の検出値との偏差に応じて前述の目標動作生成部31から与えられたロボットRの目標全関節角度を修正する等を行う。
【0060】
尚、このような姿勢安定化制御は、例えば特開平5−337849号公報に詳細に開示された手法等を用いて行うことができるため、ここでは、さらなる説明を省略する。
【0061】
次いで、ロボット主制御部32は、上記のように修正したロボットRの目標全関節角度から、今回の制御サイクルにおける各アクチュエータ5の目標変位を算出し(STEP8-4)、それをアクチュエータ変位制御部33に指令して(STEP8-5)、今回の制御サイクルの処理を終了する。
【0062】
さらに、アクチュエータ変位制御部33は、ロボット主制御部32から指令された目標変位に従って各アクチュエータ5の変位を該目標変位にフィードバック制御する。
【0063】
以上のようなロボットR側での作動により、ロボットRは自己の姿勢の安定化を自律的に図りつつ、概ね、オペレータの操作によるロボット操縦装置Sの作動に応じた操作指令に従って動作する。
【0064】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図9並びに、前記図1、図3、図4を参照して説明する。尚、第2の実施の形態の説明に際して、前記第1の実施形態と同一構成部分もしくは同一機能部分については、該第1の実施形態と同一の参照符号を用いて適宜説明を省略する。
【0065】
第2の実施の形態の装置では、ロボットRは第1の実施形態と同一構成である(図1参照)。そして、操縦装置Sは、図9に示すような構成となっている。すなわち、この操縦装置Sは、前記第1の実施形態と同一構成のスイッチ14、入力装置15及び基台16を備える一方、第1の実施形態と異なり、スイッチ14は入力装置15のレバー19に取着されている。
【0066】
以上のように構成された第2の実施の形態の装置における操縦装置Sでは、図示しないオペレータが該入力装置15から手を離すことなく該スイッチ14の操作を行わしめる。
【0067】
尚、第2の実施の形態では、操縦装置S及びロボットRの制御装置は第1の実施形態で説明したもの(図3及び図4)と全く同一である。
【0068】
さらに、第2の実施の形態の装置の作動も第1の実施形態で説明したもの(図5、図6、図7及び図8)と全く同一である。
【0069】
このような第2の実施の形態の作動によって、オペレータはスイッチ14を操作することにより、入力装置15から手を離すことなく目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットRの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替えかつ、入力装置15を使用し該ロボットの部位に目標位置及び/又は姿勢変位の値を入力することにより、人間型ロボットRの全身動作をオペレータが簡便に指令できる。
【0070】
さらに、前記第1の実施形態と同様に、ロボットRは自己の姿勢の安定化を自律的に図りつつ、概ね、オペレータの操作によるロボット操縦装置Sの作動に応じた操作指令に従って動作する。
【0071】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施形態を図10及び図11並びに、前記図1、図3、図4を参照して説明する。尚、第3の実施の形態の説明に際して、前記第1の実施形態と同一構成部分もしくは同一機能部分については、該第1の実施形態と同一の参照符号を用いて適宜説明を省略する。
【0072】
第3の実施の形態の装置では、ロボットRは第1の実施形態と同一構成である(図1参照)。そして、操縦装置Sは、図10に示すような構成となっている。すなわち、この操縦装置Sは、前記第1の実施形態と同一構成の入力装置15及び基台16を備える一方、第1の実施形態と異なり、スイッチ14を有していない。
【0073】
さらに、第3の実施の形態では、図11を参照して、オペレータが前記入力装置15から手を離すことなくスイッチ14の操作をオペレータの足にて行わしめる足側操縦装置Fを備える。
【0074】
スイッチ14は、第1の実施形態と同じく、ロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替えるためのものであり、床に設置された基台33に取りつけられている。このようにすることで、オペレータが前記入力装置15から手を離すことなく該スイッチ14の操作を行えることとなるため、スイッチ14を操作し目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットRの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替えることと、該入力装置を操作し該目標位置及び/又は姿勢変位の値を入力することを同時に行うことができる。
【0075】
尚、第3の実施の形態では、操縦装置S及びロボットRの制御装置は第1の実施形態で説明したもの(図3及び図4)と全く同一である。
【0076】
さらに、第3の実施の形態の装置の作動も第1、第2の実施形態で説明したもの(図5、図6、図7及び図8)と全く同一である。
【0077】
このような第3の実施の形態の作動によって、オペレータは足にてスイッチ14を操作することにより、入力装置15から手を離すことなく目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットRの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替えかつ、入力装置15を使用し該ロボットの部位に目標位置及び/又は姿勢変位の値を入力することにより、人間型ロボットRの全身動作をオペレータが簡便に指令できる。
【0078】
さらに、前記第1、第2の実施形態と同様に、ロボットRは自己の姿勢の安定化を自律的に図りつつ、概ね、オペレータの操作によるロボット操縦装置Sの作動に応じた操作指令に従って動作する。
【0079】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図12、図13並びに、前記図1、図4、図10を参照して説明する。尚、第4の実施の形態の説明に際して、前記第1、第3の実施形態と同一構成部分もしくは同一機能部分については、該第1、第3の実施形態と同一の参照符号を用いて適宜説明を省略する。
【0080】
第4の実施の形態の装置では、ロボットRは第1の実施形態と同一構成である(図1参照)。そして、操縦装置Sは、第3の実施形態と同一構成である(図10参照)。
【0081】
さらに、第4の実施の形態では、第3の実施形態と同じく、オペレータが前記入力装置15から手を離すことなくスイッチ14の操作をオペレータの足にて行わしめる足側操縦装置Fを備える。そして、足側操縦装置Fは、図13に示すような構成となっている。すなわち、この足側操縦装置Fは、前記第3の実施形態と同一構成の基台33を備える一方、第3の実施形態と異なり、複数のスイッチ14a〜14gを有する。ここで第4の実施の形態では7個のスイッチ14a〜14gを用いて構成したが、より多くの数のスイッチあるいは、より少ない数のスイッチを用いて構成するようにしてもよい。
【0082】
第4の実施の形態の構成では、スイッチ14a〜14eは、ロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの部位を切り替えるためのものである。図示の構成では、スイッチ14aはロボットRの頭部1に、スイッチ14bはロボットRの右ハンド10に、スイッチ14cはロボットRの左ハンド10に、スイッチ14dはロボットRの右足平部7に、スイッチ14eはロボットRの左足平部7にそれぞれ対応する。
【0083】
また、第4の実施の形態の構成では、スイッチ14f、14gは、ロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を記述せしめたい目標座標系を切り替えるためのものである。図示の構成では、スイッチ14fは、図1を参照して、ロボットRの腰部分(脚体3と胴体2との連結個所)の中央に原点を有するXYZ直交座標系が胴体2の上下方向をZ軸、前後方向をX軸、左右方向をY軸として該胴体に固定して設定された座標系(以下、ロボット上体座標系という)に、スイッチ14gは、図1を参照して、ロボットRの両足平部7の中央に原点を有するXYZ直交座標系が重力方向をZ軸、前後方向をX軸、左右方向をY軸として床面に固定して設定された座標系(以下、ロボット足平部座標系という)にそれぞれ対応する。
【0084】
これにより、オペレータはスイッチを操作し目標位置及び/又は姿勢変位を指令したい該ロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を直接的に切り替えることができる。
【0085】
第4の実施の形態では、ロボットRの制御装置及び通信装置は第1の実施形態で説明したもの(図4)と全く同一である。
【0086】
また、第4の実施の形態では、操縦装置Sや足側操縦装置Fの入力処理を行うために、第1の実施形態と類似の図13のブロック図に示すマスター側制御ユニット26を備えている。
【0087】
図13に示したマスター側制御ユニット26は、スイッチ14a〜14eからの目標部位切替信号に関する処理を行う目標部位決定部37と、スイッチ14f、14gからの目標座標系切替信号に関する処理を行う目標座標系決定部38と、入力装置変位検出器22a〜c並びに25a〜cからの変位検出値に関する処理を行う目標位置及び/又は姿勢変位決定部29とを具備する。
【0088】
目標部位決定部37は、スイッチ14a〜14eからの切替信号に基づき、ロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの目標部位を決定する。さらに、目標部位決定部37は、決定したロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの目標部位を、通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に与える。
【0089】
また、目標座標系決定部38は、スイッチ14f、14gからの切替信号に基づき、ロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を記述したい目標座標系を決定する。さらに、目標座標系決定部38は、決定したロボットRの操縦に際してオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を記述したい目標座標系を、通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に与える。
【0090】
尚、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、第1の実施形態と同様に、入力装置変位検出器22a〜c並びに25a〜cからの変位検出値に基づき、前記目標部位及び目標座標決定部28によって決定されたロボットRの該部位の該座標系で記述された目標位置及び/又は姿勢変位を決定する。さらに、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、決定した前記目標部位及び目標座標決定部によって決定されたロボットRの該部位の該座標系で記述された目標位置及び/又は姿勢変位を、通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に与える。
【0091】
次に、第4の実施の形態の装置の作動を説明する。
【0092】
第4の実施の形態の装置では、オペレータがロボット操縦装置Sのスイッチ14a〜14eを押すと、マスター側制御ユニット26の目標部位決定部37に切替信号が与えられ、目標部位決定部37は、図14のフローチャートに示す処理を所定の制御サイクルで行う。すなわち、目標部位決定部37は、まず、スイッチ14a〜14eから与えられる切替信号に基づきロボット操縦装置Sの入力装置15を用いて目標位置及び/又は姿勢変位を指令するロボットRの目標部位を決定する(STEP14-1)。
【0093】
次いで、目標部位決定部37は、STEP14-1で求めた目標部位を通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に出力し(STEP14-2)、今回の処理を終了する。
【0094】
このような目標部位決定部37の処理と並行して、オペレータがロボット操縦装置Sのスイッチ14f〜14gを押すと、マスター側制御ユニット26の目標座標系決定部38に切替信号が与えられ、目標座標系決定部38は、図15のフローチャートに示す処理を所定の制御サイクルで行う。すなわち、目標座標系決定部38は、まず、スイッチ14f〜14gから与えられる切替信号に基づきロボット操縦装置Sの入力装置15を用いて指令された目標位置及び/又は姿勢変位が表現される目標座標系を決定する(STEP15-1)。
【0095】
次いで、目標座標系決定部38は、STEP15-1で求めた目標座標系を通信装置27を介してロボット側制御ユニット11に出力し(STEP15-2)、今回の処理を終了する。
【0096】
このような目標部位決定部37及び目標座標系決定部38の処理と並行して、前述の如くオペレータがロボット操縦装置Sの入力装置15のレバー19を握り動かすことで、前記入力装置15の変位検出器22a〜c及び変位検出器25a〜cより検出された変位検出値が与えられ、目標位置及び/又は姿勢変位決定部29は、第1の実施形態と全く同一の図6のフローチャートに示す処理を前記制御サイクルで行う。
【0097】
一方、前述のような操縦装置S側での動作が行われたとき、ロボットR側では、前記ロボット側制御装置11の作動は、第1の実施形態と全く同一の、図7、図8のフローチャートで示す処理を所定の制御サイクルで行う。
【0098】
このような第4の実施の形態の作動によって、オペレータはスイッチを操作し目標位置及び/又は姿勢変位を指令したい該ロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を直接的に切り替えることができる。
【0099】
さらに、前記第1、第2、第3の実施形態と同様に、ロボットRは自己の姿勢の安定化を自律的に図りつつ、概ね、オペレータの操作によるロボット操縦装置Sの作動に応じた操作指令に従って動作する。
【0100】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、このような実施の形態に限定されるされることなく、特許請求の範囲記載の技術事項の範囲内でいろいろ実施例があることは言うまでもない。
【0101】
【発明の効果】
本発明に係る人間型ロボットの遠隔制御装置は、以上のような構成であるから、次のような効果を奏する。
【0102】
(1)本発明の人間型ロボットの操縦の際には、オペレータは目標位置及び/又は姿勢変位を指令したい該ロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を前記スイッチを操作することにより切り替えることができる。
【0103】
(2)本発明人間型ロボットの操縦の際には、オペレータは前記入力装置を使用し目標位置及び/又は姿勢変位を指令したい該ロボットの部位に目標位置及び/又は姿勢変位の値を入力することができる。
【0104】
(3)本発明の人間型ロボットの遠隔制御装置によれば、オペレータは前記スイッチを操作することにより目標位置及び/又は姿勢変位を指令したい該ロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替えかつ、前記入力装置を使用し該ロボットの部位に目標位置及び/又は姿勢変位の値を入力することにより、人間型ロボットの全身動作をオペレータが簡便に指令できる。
【0105】
(4)本発明の人間型ロボットでは、前記スイッチを前記入力装置に一体化して備えているから、オペレータが該入力装置から手を離すことなく該スイッチの操作を行えることとなるため、目標位置及び/又は姿勢変位を指令したい該ロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替える時間を短縮することができる。
【0106】
(5)本発明の人間型ロボットでは、前記スイッチを前記入力装置とは独立して備え、オペレータが該入力装置から手を離すことなく該スイッチの操作をオペレータの足にて行わしめことができ、オペレータが該入力装置から手を離すことなく該スイッチの操作を行えることとなるため、スイッチを操作し目標位置及び/又は姿勢変位を指令したい該ロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を切り替えることと、該入力装置を操作し該目標位置及び/又は姿勢変位の値を入力することを同時に行うことができる。
【0107】
(6)本発明の人間型ロボットでは、前記スイッチを複数のスイッチの集合により構成し、該スイッチ個々にオペレータが目標位置及び/又は姿勢変位を指令したいロボットの部位に対応させる構成であるから、スイッチを操作し目標位置及び/又は姿勢変位を指令したい該ロボットの部位及び該目標位置及び/又は姿勢変位が記述される座標系を直接的に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における人間型ロボットの模式的側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における操縦装置の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における制御装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施形態における制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図3の制御装置の作動を制御するためのフローチャートである。
【図6】図3の制御装置の作動を制御するためのフローチャートである。
【図7】図3の制御装置の作動を制御するためのフローチャートである。
【図8】図3の制御装置の作動を制御するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における操縦装置の斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における操縦装置の斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態における操縦装置の斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施形態における操縦装置の斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施形態における制御装置の構成を示すブロック図である。
【図14】図13の制御装置の作動を制御するためのフローチャートである。
【図15】図13の制御装置の作動を制御するためのフローチャートである。
【符号の説明】
R ロボット
1 頭部
2 胴体
3 脚体
4 腕体
5a〜c 脚アクチュエータ
6 6軸力センサ
7 足平部
8a〜c 腕アクチュエータ
9 6軸力センサ
10 ハンド
11 ロボット側制御ユニット
12 傾斜検出器
13a〜c 脚アクチュエータ変位検出器
S 操縦装置
14a〜g スイッチ
15 入力装置
16 基台
17 リンクアーム
18 3軸回転機構
19 レバー
20a〜c 関節
21a〜c 回転軸中心
22a〜c 変位検出器
23a〜c 関節
24a〜c 回転軸中心
25a〜c 変位検出器
26 マスター側制御ユニット
27 通信装置
28 目標部位及び目標座標系決定部
29 目標位置及び/又は姿勢決定部
30 床反力中心算出部
31 目標動作生成部
32 ロボット主制御部
33 アクチュエータ変位制御部
34 加速度センサ
35 レートジャイロ
36 傾斜状態推定部
37 目標部位決定部
38 目標座標系決定部

Claims (4)

  1. オペレータの操作により人間型ロボットに該操作に応じた動作指令を与えるロボット操縦装置を備えると共に、前記人間型ロボットに、自己の姿勢を前記動作指令に応じた目標姿勢に自律的に安定化しつつ制御する手段を設けた人間型ロボットの遠隔制御装置において、
    前記ロボット操縦装置は、スイッチと入力装置を備えており、
    前記スイッチは、オペレータが目標位置変位及び目標姿勢変位の両方又は一方を指令したいロボットの部位、並びに該目標位置変位及び目標姿勢変位の両方又は一方が記述され動きの基準となる座標系を、独立に切り替えるスイッチであり、
    前記入力装置は、前記目標位置変位及び目標姿勢変位の両方又は一方の値を入力する入力装置であり、
    該スイッチと該入力装置の操作指令によって、前記人間型ロボットの動作を指令する部位と動きの基準となる座標系の組み合わせを自在に切り替え、前記人間型ロボットの動作を制御することを特徴とする人間型ロボットの遠隔制御装置。
  2. 前記スイッチを前記入力装置に一体化して備え、オペレータが該入力装置から手を離すことなく該スイッチの操作を行わしめることを特徴とする請求項1記載の人間型ロボットの遠隔制御装置。
  3. 前記スイッチを前記入力装置とは独立して備え、オペレータが該入力装置から手を離すことなく該スイッチの操作をオペレータの足にて行わしめることを特徴とする請求項1記載の人間型ロボットの遠隔制御装置。
  4. 前記スイッチを複数のスイッチの集合により構成し、該スイッチ個々が、オペレータが目標位置変位及び目標姿勢変位の両方又は一方を指令したいロボットの部位に対応させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の人間型ロボットの遠隔制御装置
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