JP7024813B2 - 装入バケット、溶解設備並びにこれを用いた溶銑の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄系スクラップ及びコークス等の原料を溶解炉に装入するための装入バケット、溶解設備及びこれらを用いた溶銑の製造方法に関する。
鉄系スクラップのような鉄源を融解する手段として、筒状の炉体に熱源となるコークスと鉄源となる鉄系スクラップを上部から装入し、炉内の下方の羽口より高温の空気を送風しコークスを燃焼する竪型溶解炉(溶解炉とも称される)が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特に、特許文献2においては、原料を収容した装入バケットが竪型溶解炉の上部まで持ち上げられた後、装入バケットから竪型溶解炉内へ原料が装入される。装入バケットは底部に両開き式の1対の底板を有し、底板が開閉することにより、原料が竪型溶解炉内へ装入される。
特開2010-14319号公報 国際公開第2015/122086号
鉄系スクラップは、球状ではなく矩形形状を有しており、溶解炉に装入される原料の中では最も重い。竪型溶解炉の場合、装入バケットには、はじめに鉄系スクラップを入れ、その上にコークスを入れる。これは、装入バケットへコークスを入れた後に鉄系スクラップを入れると、溶解炉内に装入した際に、コークスの上に鉄系スクラップが落下し、コークスが鉄系スクラップによって装入直後に破壊されてしまうからである。
しかしながら、特許文献2の底板が両開きの装入バケットを用いた場合、溶解炉内においてコークスが局所的に偏った状態で装入される場合がある。すなわち、装入バケットの底板が開き始めた途端、底板間の隙間から鉄系スクラップがすぐに落下し始め、鉄系スクラップが中央部に偏ってしまい山状に積み重なる。そして、コークスが山状の鉄系スクラップの上から装入される。コークスは球形に近い形状を有しているため、山状になった鉄系スクラップの傾斜によって転がっていき、溶解炉の炉体壁付近にコークスが多く分布し、コークス燃焼が炉内の一部に偏ってしまう場合がある。すると、溶解炉において局所的に温度が上昇し、均等に鉄系スクラップが融解せず、棚吊等が発生し、安定的に操業を行うことができなくなる可能性が生じる。
そこで、本発明は、炉内において原料が偏った状態で装入されるのを抑制し、溶解炉の安定した操業を行うことができる装入バケット、溶解設備及びこれらを用いた溶銑の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、これら課題を解決するために以下の構成を有する。
[1] 溶解炉の上部から溶銑の原料を装入する装入バケットであって、
前記原料を収容する収容部と、前記収容部の上部に形成された上部開口と、前記収容部の下部に形成された下部開口と、を備えたバケット本体と、
前記下部開口を両開きにより開閉するように前記バケット本体に設置され、互いに突き合わされた突合せ部を有する1対の底板と、
前記突合せ部の上部に設けられ、両端が前記バケット本体に取り付けられた装入制御部材と、
を有することを特徴とする装入バケット。
[2] 前記装入制御部材は、三角柱状に形成されており、頂点が上方に向くように前記バケット本体に取り付けられていることを特徴とする[1]に記載の装入バケット。
[3] 前記装入制御部材は、前記バケット本体に対して回転可能に取り付けられていることを特徴とする[1]または[2]に記載の装入バケット。
[4] 溶銑の原料が充填される炉体と、前記炉体の上部に設けられ、原料を前記炉体内へ装入する装入口と、前記炉体の側壁に設けられ、内部に向けて送風する複数の羽口と、前記炉体の底部に設けられ、溶銑を排出する出銑口と、を有する溶解炉と、
[1]から[3]のいずれかに記載の装入バケットと、を有し、
原料の装入時に前記装入バケットが前記装入口に装着されることを特徴とする溶解設備。
[5] [1]から[3]のいずれかに記載の装入バケットから原料を溶解炉に装入して溶銑を出銑する溶銑の製造方法。
本発明によれば、1対の底板の突合せ部に沿って延びる装入制御部材を設けることにより、1対の底部が開き始めて突合せ部から隙間が生じ始めたときに、装入制御部材が隙間から原料が集中して溶解炉内へ装入されるのを規制する。すると、溶解炉内において突合せ部の下側の領域に原料が山状に積み重なるのを抑制することができ、原料が偏った状態で溶解炉内に装入されるのを抑制し、溶解炉の安定した操業を行うことができる。
本発明の溶解設備の一例を示す模式図である。 装入バケットへ原料が装入された状態を示す模式図である。 本発明の装入バケットの第1の実施形態を示す模式図である。 本発明の溶銑の製造方法の好ましい実施形態を示す模式図である。 従来の装入バケットの一例を示す模式図である。 従来の装入バケットの動作例を示す模式図である。 本発明の装入バケットの第2の実施形態を示す模式図である。 本発明の装入バケットの第3の実施形態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の溶解設備の一例を示す模式図である。図1の溶解設備は、鉄系スクラップ等の原料Mを溶解する溶解炉100と、溶解炉100に原料を装入する装入バケット1とを有する。溶解炉(竪型溶解炉)100は、円筒形状に形成され、溶銑の原料Mが充填される炉体100xと、炉体100xの上部に設けられ、原料を装入する装入口100aと、炉体100xの底部に設けられ、炉体100xの内部で製造された溶銑を出銑する出銑口100bと、炉体100xの側壁に設けられ、コークスを燃焼させる酸素含有ガスを吹き込む羽口100cとを有する。そして、装入口100aから装入バケット1を用いて原料Mが溶解炉100内へ装入される。
図2は、装入バケットへ原料が装入された状態を示す模式図である。図1及び図2に示すように、装入バケット1には、溶解炉100の外の原料ステーションにおいて、鉄系スクラップM1、コークスM2およびスラグ組成を調整するその他石灰石や硅石等の副原料M3等からなる原料Mが収容される。この時、コークスM2等を先に入れ、鉄系スクラップM1を後に入れると、重量のある鉄系スクラップM1によってコークスM2が砕け、コークスM2の粒径が小さくなってしまう。すると、溶解炉100内の通気性が悪化し、操業が不安定になる可能性が高くなる。よって、装入バケット1内には、下から鉄系スクラップM1、コークスM2、副原料M3の順に収容される。
図1のように、原料Mが入れられた装入バケット1は、台車51、滑車やクレーン52等を利用して溶解炉100の炉頂まで運ばれ、炉頂の装入口100a上に配置される。このとき、装入バケット1の中心位置と溶解炉100の中心位置とがほぼ一致するように、装入バケット1が位置決めされた後、装入バケット1が装入口100aに装着される。その後、リミットスイッチ等によって後述の底板20が開くことで、装入バケット1内の原料Mが装入口100aから溶解炉100内に装入される。装入バケット1内には、鉄系スクラップM1、コークスM2、副原料M3の順に収容されているため、溶解炉100内には、鉄系スクラップM1、コークスM2、副原料M3の順に装入されていく。この装入作業が複数回行われることで、炉内において原料Mが積層された状態になっていく。溶解炉100内の原料Mが積層された部分を、充填層と呼ぶ。
図3は、本発明の装入バケットの好ましい実施形態を示す模式図である。図3(a)、(b)の装入バケット1は、上部開口10m及び下部開口10nを有するバケット本体10と、バケット本体10の下部開口10nに開閉可能に取り付けられた1対の底板20を有する。
バケット本体10は、原料Mを収容するための中空状の収容部10aと、収容部10aの上部に形成された上部開口10mと、収容部10aの下部に形成された下部開口10nとを有する。原料Mは、上部開口10mから収容部10a内へ収容され、下部開口10nから溶解炉100内に装入される(図1参照)。下部開口10nに配置された1対の底板20が開いたとき、下部開口10nから装入口100aへ原料Mが装入される。
バケット本体10の断面形状は、溶解炉100の装入口100aの内径内に収まる寸法を有する。なお、バケット本体10は、直方体形状である場合について例示しているが、円筒形状であってもよい。ただし、底板20の開閉機構等を具備させることを考慮すると、直方体であることが望ましい。また、溶解炉100が円筒形となっているため、バケット本体10のX-Y断面形状は略正方形に形成されている方がより望ましい。これにより、装入バケット1から落下する原料Mが、水平方向(X-Y方向)において偏るのを最小限に抑えることができる。
1対の底板20は、下部開口10nを両開きにより開閉するようにバケット本体10に設置されている。つまり、1対の底板20は、いわゆる両開き式の扉であって、それぞれ同一形状の板状の部材からなっている。バケット本体10の下部開口10nの縁部には回転軸11が矢印Y方向に延びるように2つ設けられており、底板20の一端側が各回転軸11にそれぞれ連結される。1対の底板20は回転軸11を中心に回転することによって下部開口10nを開閉する。ここで、1対の底板20が閉じたときには、1対の底板20の他端は互いに突き合わされた突合せ部20xにおいて隙間なく突き合わされる。この突合せ部20xはバケット本体10の中央に位置している。
ここで、1対の底板20を開閉させる方法としては、種々の公知の技術を用いることができる。たとえば、装入バケット1が図示しない外部電源に接続される電気的な接続装置と、接続装置にされており回転軸11を回転させるモータ等の動力源と有していてもよいし、クレーン機構を使い外部の駆動源により開閉させてもよい。
さらに、装入バケット1は、突合せ部20xの上部に設けられ、両端がバケット本体10に取り付けられた装入制御部材30を有する。装入制御部材30は、1対の底板20が開き始めたときに、底板20同士の隙間から原料M(特に鉄系スクラップM1)が落下していくのを規制する役割を果たす。このため、装入制御部材30は、1対の底板20の突合せ部20xの直上に配置される。
装入制御部材30は、例えば断面四角形状に形成されており、所定の幅Wを有する。装入制御部材30の幅Wは、鉄系スクラップM1の最大長さの1/2以下であることが望ましい。これは、装入制御部材30の幅Wが鉄系スクラップM1の最大長さの1/2より大きい場合、鉄系スクラップM1が装入制御部材30上で保持され、装入口100aへ落下しなくなる場合があるためである。一方、装入制御部材30の幅Wは、鉄系スクラップM1の最小長さより大きいことが望ましい。これは、1対の底板20が開き始めて1対の底板20の間に隙間が生じた途端に、バケット本体10内の鉄系スクラップM1が隙間から落下してしまうのを抑制するためである。
図4は、本発明の溶銑の製造方法の好ましい実施形態を示す模式図である。なお、図4(a)~図4(d)において、装入バケット1には、鉄系スクラップM1、コークスM2、石灰石・硅石等の副原料M3が収容されており(図1参照)、装入バケット1が装入口100a上に位置決めされ、原料Mを装入する様子を示している。まず、図4(a)に示すように、バケット本体10の中央及び装入制御部材30が溶解炉100の中央とほぼ一致するように、装入バケット1が溶解炉100上に位置決めされる。この状態で、1対の底板20が回転軸11を中心に同時に矢印R方向に開いていく。
すると、図4(b)に示すように、1対の底板20は、それぞれ下方に傾斜した状態になるとともに、1対の底板20間には中央部から徐々に隙間が広がっていく。鉄系スクラップM1には、自重により底板20の面に沿って隙間に向かって落下しようとする力が働く。しかしながら、鉄系スクラップM1は、突合せ部20x上に配置された装入制御部材30に接触し、装入制御部材30は隙間から鉄系スクラップM1が落下していくのを阻害する。
そして、図4(c)に示すように、1対の底板20が開き切る。すると、鉄系スクラップM1が下部開口10nの中央部に集中することなく、下部開口10nの全体からほぼ均等に落下していく。これにより、鉄系スクラップM1が溶解炉100内にほぼ平坦状に配置される。その後、図4(d)に示すように、鉄系スクラップM1の上にコークスM2や副原料M3が落下する。鉄系スクラップM1は、中央が山状に盛り上がっていないため、コークスM2等が溶解炉100の炉壁に向かって転がることなく、均等に分布した状態で装入されることになる。
上記第1の実施形態によれば、溶解炉100内の水平方向(X-Y方向)に均等に原料Mを配置することが可能になる。このため、コークスM2の燃焼箇所が分散し、炉内温度を均等化できるため、安定的に操業することが可能になる。
図5は、従来の制御部材がない装入バケットの一例を示す模式図である。図5(a)、(b)に示すように、従来の装入バケット200には、突合せ部20x上に装入制御部材30が設置されていない。なお、この装入バケット200には、図2と同様、鉄系スクラップM1、コークスM2、副原料M3の順に原料Mが収容される。
図6は、従来の装入バケットの動作例を示す模式図である。図6(a)及び図6(b)に示すように、1対の底板20が開き始めたとき、下方(矢印R方向)に両開きする動作に従って、底板20が下方へ傾斜した状態になるとともに1対の底板20の間に隙間が形成される。このため、装入バケット1の底板20の直上に位置している重い鉄系スクラップM1が中心に向かって移動していく。そして、中心に移動した鉄系スクラップM1は隙間から落下して溶解炉100内に装入される。鉄系スクラップM1は、溶解炉100の中心付近から堆積していくため、炉内の中央に図6(c)のような鉄系スクラップM1の山が形成される。
その後、図6(d)に示すように、1対の底板20が開き切り、鉄系スクラップM1に続いてコークスM2及び副原料M3が溶解炉100内に落下する。コークスM2及び副原料M3は、球状となっているものが多いため、鉄系スクラップM1の山の斜面に沿って転がっていく。その結果、コークスM2及び副原料M3は溶解炉100内の炉壁付近に堆積することになる。このように、溶解炉100内にコークスM2が多い領域と少ない領域が生じ、温度の不均一が起こりやすく、操業を安定化できない場合がある。
一方、図3及び図4の第1の実施形態のように、突合せ部20x上に装入制御部材30が設けられている場合、鉄系スクラップM1が溶解炉100内の水平方向(X-Y方向)にほぼ均等に配置されることによって、その上から装入されるコークスM2及び副原料M3もほぼ均等に配置されることになる。このため、コークスM2の燃焼箇所が分散し、炉内温度が均等化するため、安定的に操業することが可能になる。
ここで、鉄系スクラップM1とともに、10mm~60mm程度の粒度の粒状鉄を用いることがある。粒状鉄は、一般的な鉄系スクラップM1に比べて、安価であり操業コストを低くすることができる。しかし、従来の装入制御部材30がない装入バケット200では、次に述べる作用により棚吊等の問題が生じ、操業が不安定になることがある。
装入制御部材30が設けられていない場合、粒状鉄は球に近い形状であり、鉄系スクラップM1の山の斜面を転がり落ち易いため、前述したコークスM2と同様に溶解炉100の炉壁周辺に分布する。粒状鉄を大量に使用すると、炉壁近傍のコークスM2の燃焼で発生した熱が、まず粒状鉄を加熱し、粒状鉄以外の鉄系スクラップM1が溶け始める前に、粒状鉄が溶け始める。粒状鉄は溶けて流下し始めるが、固体のままの鉄系スクラップM1と接して熱を奪われるため、再凝固しやすい。再凝固すると、溶けていない鉄系スクラップM1間の隙間を埋めることになる。そうすると、鉄系スクラップの通気性が悪化し、鉄系スクラップM1の昇温、溶解が遅れる。
粒状鉄とコークスM2は、炉壁近傍に分布するが、炉壁近傍でもコークスM2が比較的多い部分と比較的少ない部分が発生することは避けられない。この場合、コークスM2が比較的多い部分では高温になるため、より多くの粒状鉄が溶けて流下する。コークスM2が比較的少ない部分では温度が低いため、粒状鉄の溶解が抑えられる。このような部分では溶銑が凝固しやすくなり、さらに炉壁や他の鉄系スクラップにも冷やされて凝固し、炉壁に付着して棚吊を形成する。棚吊が発生すると、操業が著しく困難になる。これは、充填層の下部よりも早く充填層の上部で粒状鉄が溶けると、特に顕著となる。そのため、通常の操業では安価な粒状鉄を多く利用することは難しい。
一方、図3及び図4に示すように、1対の底板20同士の突合せ部20xに装入制御部材30を配置したことにより、粒状鉄とコークスM2が炉壁周辺に偏って分布することを防止して、粒状鉄とコークスM2との分布を平均化することができる。その結果、溶解炉100内のコークスM2の不均一な燃焼と粒状鉄の溶解を防止できる。そして、操業を不安定にすることなく、より多くの粒状鉄の利用が可能となるので、操業コストを大幅に削減できる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の装入バケットの第2の実施形態を示す模式図であり、図7を参照して装入バケット300について説明する。なお、図7の装入バケット300において図3の装入バケット1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図7の装入制御部材330は、三角柱状に形成されており、頂点が上方に向くようにバケット本体10に取り付けられている。
すなわち、図7の装入バケット300において、装入制御部材330は、断面略三角状を有しており、頂点が上方に向き、下方が底面となるように設置されている。装入制御部材330が断面略三角形状である場合、底面の幅は、鉄系スクラップM1に接触して落下を規制する必要があるため、鉄系スクラップM1の最小長さ以上に形成されることが好ましい。一方、原料Mの落下を妨げるのを抑制するために、底面の幅は、最装入バケットの落下方向と垂直方向の最大長さの1/2以下であることが好ましい。
上記第2の実施形態によれば、装入制御部材330の断面形状を三角状にしたとき、装入制御部材330が鉄系スクラップM1に接触したときに、鉄系スクラップM1が装入制御部材330に引っ掛かり、バケット本体10内から落下しないことを防止することができる。そのため、鉄系スクラップM1が中央に偏った状態で装入されるのを防止しながら、メンテナンスコストを削減することが可能になる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の装入バケットの第3の実施形態を示す模式図であり、図8を参照して装入バケット400について説明する。なお、図8の装入バケット400において図3の装入バケット1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図8の装入バケット400において、装入制御部材430は、バケット本体10に対し回転可能に取り付けられている。例えば、装入バケット400には電気的に駆動する動力源が取り付けられており、装入制御部材430は回転軸を制御部材の長手方向と同一にしたものである。このとき、回転軸と動力源の間には歯車を利用しても構わない。装入制御部材430はバケット本体10の外部に設けられた外部の制御コントローラにより、モータへの給電を制御することにより回転と停止の指示を行う。
上記第3の実施形態によれば、鉄系スクラップM1は、様々な形状をしているため、装入制御部材30に引っ掛かる場合がある。原料Mが溶解炉100に装入される場合、装入制御部材30が回転し、引っ掛かった鉄系スクラップを取り除くことが可能になる。そのため、鉄系スクラップM1が中央に偏った状態で装入されるのを防止しながら、鉄系スクラップM1が引っ掛かった場合のメンテナンスコストを削減することができる。
なお、図8において、装入制御部材430は、断面略四角形状を有する場合について例示しているが、回転するものであればその形状は問わず、図7に示すように断面略三角形状を有していても良い。また、回転速度等は鉄系スクラップM1の寸法もしくは重量等に応じて適宜設定される。
本発明の実施形態は、上記第1~第3の実施形態に限定されず、種々の変更を加えることができる。たとえば、装入制御部材30の断面形状として、四角形状もしくは三角形状の場合について例示しているが、これに限定されない。例えば、図7の装入制御部材330は、製造のしやすさを考えると、三角状のものが望ましいが、多角形、半円状等であって断面の上方が下方より長さが小さい構造を有するものであってもよい。
また、上記各実施の形態において、上部開口10mは開放されている場合について例示しているが、上部開口10mにも上蓋が設けられていても良い。
1、200、300、400 装入バケット
10 バケット本体
10a 収容部
10m 上部開口
10n 下部開口
11 回転軸
20 底板
20x 突合せ部
30、330、430 装入制御部材
51 台車
52 クレーン
100 溶解炉
100a 装入口
100b 出銑口
100c 羽口
100x 炉体
M 原料
M1 鉄系スクラップ
M2 コークス
M3 副原料

Claims (6)

  1. 溶解炉の上部から溶銑の原料を装入する装入バケットであって、
    前記原料を収容する収容部と、前記収容部の上部に形成された上部開口と、前記収容部の下部に形成された下部開口と、を備えたバケット本体と、
    前記下部開口を両開きにより開閉するように前記バケット本体に設置され、互いに突き合わされた突合せ部を有する1対の底板と、
    前記突合せ部の上部に設けられ、両端が前記バケット本体に取り付けられた装入制御部材と、
    を有することを特徴とする装入バケット。
  2. 前記装入制御部材は、三角柱状に形成されており、頂点が上方に向くように前記バケット本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の装入バケット。
  3. 前記装入制御部材は、前記バケット本体に対して回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の装入バケット。
  4. 前記装入制御部材は、三角柱状に形成されている請求項3に記載の装入バケット。
  5. 溶銑の原料が充填される炉体と、前記炉体の上部に設けられ、原料を前記炉体内へ装入する装入口と、前記炉体の側壁に設けられ、内部に向けて送風する複数の羽口と、前記炉体の底部に設けられ、溶銑を排出する出銑口と、を有する溶解炉と、
    請求項1からのいずれか1項に記載の装入バケットと、を有し、
    原料の装入時に前記装入バケットが前記装入口に装着されることを特徴とする溶解設備。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の装入バケットから原料を溶解炉に装入して溶銑を出銑する溶銑の製造方法。
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