本発明者は、クリーンブースおよびクリーンブース用フレームについて鋭意検討した結果、以下の知見を得るに至った。
本発明の一態様であるクリーンブースは、所定位置において折り曲げ可能であり、送風装置を配置可能な天井ユニットと、前記天井ユニットに略直交するとともに、前記天井ユニットを支持する支柱フレームと、前記天井ユニットと前記支柱フレームとで形成されるブースを仕切る仕切り部材とを備え、前記天井ユニットは、前記支柱フレームの上端付近に当接する第1天井フレームと、前記第1天井フレームより下方に配置される第2天井フレームとを備え、前記支柱フレームは、前記ブースの長手方向において対向して配置され、前記天井ユニットの端部を回動可能に軸支する構成を備える。
このような構成により、クリーンブースの天井ユニットを折り畳む際に、天井ユニットが急激に屈曲することを抑制可能となる。このような構成により、天井ユニットの屈曲速度を緩和させることができ、支柱フレームが屈曲部位の方向に倒れるのを抑制可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブース用フレームは、所定位置において折り曲げ可能であり、送風装置を配置可能な天井ユニットと、前記天井ユニットに略直交するとともに、前記天井ユニットを支持する支柱フレームとを備え、前記天井ユニットは、前記支柱フレームの上端付近に当接する第1天井フレームと、前記第1天井フレームより下方に配置される第2天井フレームとを備え、前記支柱フレームは、前記天井ユニットと前記支柱フレームとで形成されるブースの長手方向において対向して配置され、前記天井ユニットの端部を回動可能に軸支するクリーンブース用フレームである。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記天井ユニットは、前記第1天井フレームと前記第2天井フレームとを連結させる第1連結材をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1天井フレームと第2天井フレームの屈曲における動作を連動させることが可能となる。このような構成により、天井ユニットの屈曲速度を緩和させることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記天井ユニットは、前記第1天井フレームおよび前記第2天井フレームの夫々の略中間に、下方に屈曲可能な屈曲部を備えてもよい。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記天井ユニットは、対向する前記第2天井フレーム同士を連結する第2連結材をさらに備えてもよい。
このような構成により、第2天井フレームの衝撃に対する耐久性を向上させることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第2連結材は、前記仕切り部材の下方を支持してもよい。
このような構成により、第2連結材は、天井ユニットに沿って配置される仕切り部材が下方に下がるのを良好に抑制可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第2連結材は、対応する前記第2天井フレームの前記屈曲部同士を連結するよう配置されてもよい。
このような構成により、屈曲部への衝撃に対する耐久性を向上させることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1連結材は、前記第1天井フレームおよび前記第2天井フレームの前記屈曲部同士を連結するよう配置されてもよい。
このような構成により、第1天井フレームと第2天井フレームの屈曲動作を好適に連動させることが可能となる。このような構成により、第1天井フレームと第2天井フレームの屈曲部への衝撃に対する耐久性を向上させることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第2連結材は、対向する前記第1天井フレーム同士を連結させてもよい。
このような構成により、第1天井フレームの衝撃に対する耐久性を向上させることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1連結材における第1天井フレームと当接する上端は、前記第2天井フレームと当接する下端よりサイズが小さく構成されてもよい。
このような構成により、天井ユニットを折り畳んだ場合に、第1天井フレームが中心近くに配置され、第2天井フレームが第1天井フレームの外側に配置されることにより、第1天井フレームと第2天井フレームが互いに干渉することを抑制可能となる。このような構成により、天井ユニットを折り畳む際に、第1天井フレームと第2天井フレームとが衝突し合うことを回避可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、第1連結材は、前記ブースの内側に入り込んで配置されてもよい。
このような構成により、より安定的に第1天井フレームと第2天井フレームとを連結させることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、第2連結材は、対向する第1天井フレーム同士の間の領域を開放させてもよい。
このような構成により、天井ユニットを軽量化することが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記天井ユニットは、前記第1天井フレームの上面に沿って配置され、前記第1天井フレームの伸長状態を補助する第1補助部材をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1天井フレームが送風装置の重量を良好に支持して伸長状態を保持することが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1補助部材は、伸縮自在であり、空気圧により縮小することを抑制可能に構成されてもよい。
このような構成により、第1天井フレームを折り畳む際に、屈曲速度を緩和させることが可能となる。このような構成により、第1天井フレームが急激に屈曲して支柱フレームを屈曲部材の方向へ引っ張り、支柱フレームが転倒するのを良好に抑制可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1補助部材は、空気を内包可能なシリンダ部を備え、前記シリンダ部は、前記屈曲部を挟んで前記第1天井フレームの一方側に沿って配置されてもよい。
このような構成により、第1天井フレームが折り畳まれた場合に、第1天井フレームにおける屈曲部を挟んだ一方側にシリンダ部が位置し、コンパクトに収容可能である。このような構成により、第1天井フレームにおける屈曲部を挟んで一方側のアームの長さに応じたサイズのシリンダ部を配置することができるため、所望の空気圧のシリンダ部を配置することが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記天井ユニットは、前記第1天井フレームと前記支柱フレームに当接して配置され、前記第1天井フレームの伸長状態を補助する第2補助部材をさらに備えてもよい。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第2補助部材は、前記第1天井フレームの正面に当接し、前記支柱フレームにおける前記第2天井フレームが当接する位置と略同じ高さの位置に回動可能に軸支されてもよい。
このような構成により、第2補助部材は、良好に第1天井部材の伸長状態を保持することが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1天井フレームおよび前記第2天井フレームは、伸縮自在に構成されてもよい。
このような構成により、ブースの容積を所望の容積に調整可能となる。このような構成により、クリーンブースを折り畳む際に、第1天井フレームおよび第2天井フレームを縮めてから屈曲させることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、支柱フレームは、四囲を囲む内側に溝部を備えてもよい。
このような構成により、四囲を囲まれた領域に遮蔽壁を配設する際に、溝部に遮蔽壁の端辺を嵌めることにより効率的に配設可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、支柱フレームの下方に車輪をさらに備えてもよい。
このような構成により、クリーンブースを効率的に移動させることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記支柱フレームは、伸縮自在に構成されてもよい。
このような構成により、ブースの容積を調整可能となる。このような構成により、クリーンブースが配置される場所に応じて、クリーンブースのサイズを調整可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記仕切り部材は、前記第1天井フレームと前記第2天井フレームとの間に配置され、前記送風装置の送風口と前記ブースとを連通させてもよい。
このような構成により、仕切り部材により送風装置の吸気口が閉塞されるのを抑制可能となる。このような構成により、仕切り部材により送風装置の送風口からブース内に良好に気体を送ることが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、所定位置において折り曲げ可能であり、送風装置を載置可能な天井フレームと、前記天井フレームに略直交するとともに、前記天井フレームを支持する支柱フレームと、前記天井フレームと前記支柱フレームとで形成されるブースを仕切る仕切り部材と、前記支柱フレームの下方に回動可能に軸支されるとともに、略中央付近において折り曲げ可能に構成される足元フレームとを備え、前記支柱フレームは、前記ブースの隅に配置されるとともに、前記天井フレームの端部を回動可能に軸支し、前記足元フレームは、両端部が対向する前記支柱フレームに各々軸支される第1足元フレームと、前記第1足元フレームの下方に配置され、両端部が対向する前記支柱フレームに各々軸支される第2足元フレームと、前記第1足元フレームおよび前記第2足元フレームの夫々の中央付近に配置されるとともに、前記第1足元フレームと前記第2足元フレームとを連結させる第3連結材とをさらに備える。
このような構成により、送風装置の重量により支柱フレームが倒れるのを抑制可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブース用フレームにおいて、所定位置において折り曲げ可能であり、送風装置を載置可能な天井フレームと、前記天井フレームに略直交するとともに、前記天井フレームを支持する支柱フレームと、前記支柱フレームの下方に回動可能に軸支されるとともに、略中央付近において折り曲げ可能に構成される足元フレームとを備え、前記支柱フレームは、前記天井フレームと前記支柱フレームとで形成されるブースの隅に配置されるとともに、前記天井フレームの端部を回動可能に軸支し、前記足元フレームは、両端部が対向する前記支柱フレームに各々軸支される第1足元フレームと、前記第1足元フレームの下方に配置され、両端部が対向する前記支柱フレームに各々軸支される第2足元フレームと、前記第1足元フレームおよび前記第2足元フレームの夫々の中央付近に配置されるとともに、前記第1足元フレームと前記第2足元フレームとを連結させる第3連結材とをさらに備える構成である。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1足元フレームは、前記第3連結材の近傍に配置される第1屈曲部をさらに備え、前記第2足元フレームは、前記第1屈曲部に比べて前記第3連結材に近い位置に配置される第2屈曲部をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1足元フレームと第2足元フレームを屈曲させてクリーンブースを折り畳む際に、第1足元フレームと第2足元フレームとが互いに交錯或いは干渉し合うのを回避可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1足元フレームは、前記支柱フレームの近傍に配置される第3屈曲部をさらに備え、前記第2足元フレームは、前記第3屈曲部に比べて前記第3連結材から遠い位置に配置される第4屈曲部をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1足元フレームと第2足元フレームを屈曲させてクリーンブースを折り畳む際に、第1足元フレームと第2足元フレームとが互いに交錯或いは干渉し合うのを回避可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第3連結材は、前記第1足元フレームの高さと略同じ高さに構成され、下端に配設される接地部をさらに備えてもよい。
このような構成により、第3連結材は、クリーンブースを安定的に設置可能にする。このような構成により、第3連結材がブース内における作業者の障害となるのを抑制可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第3連結材は、前記天井フレームにおける屈曲部位と垂直方向において略同じ位置に配置される。
このような構成により、クリーンブースが折り畳まれる場合に、天井フレームと足元フレームが垂直方向においてともに同じ位置で屈曲するため、作業者は、クリーンブースをコンパクトに折り畳むことが可能となる。このような構成により、作業者は、効率的にクリーンブースを折り畳むことが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1足元フレームは、前記第3連結材を挟んで略同じ高さに配設されてもよい。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第2足元フレームは、前記第3連結材を挟んで略同じ高さに配設されてもよい。
このような構成により、第3連結材を挟んで対向する第2足元フレーム同士は、良好に力を支え合うことが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1足元フレームおよび前記第2足元フレームは、左右方向に折り曲げ可能に構成されてもよい。
このような構成により、第1足元フレームと第2足元フレームとを屈曲させてクリーンブースを折り畳む際に、第1足元フレームと第2足元フレームとが互いに交錯或いは干渉し合うことなく折り畳むことが可能となる。
本発明の一態様であるクリーンブースにおいて、前記第1足元フレームおよび前記第2足元フレームは、伸縮自在に構成されてもよい。
このような構成により、クリーンブースを構成する各フレームを折り畳む際に、効率的に折り畳むことが可能となる。
本発明におけるクリーンブースは、ブース内雰囲気を陰圧に制御する場合、およびブース内雰囲気を陽圧に制御する場合を含む。本発明におけるクリーンブースは、送風装置150および排気ユニット155の両方又は一方を備え、各々HEPAフィルタやULPAフィルタなど公知のフィルタが配設されてもよい。
本発明において、ブースとは、天井ユニットと支柱フレームにより形成される領域を示す。本発明におけるクリーンブースは、ブースの内外を仕切る仕切り部材を備える。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、同一の構成部材に対しては同一の符号を付し、これに関する重複する説明は省略する。以下の説明で用いる各図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
第1実施形態におけるクリーンブース1は、送風装置150を配置可能な天井ユニット2と、天井ユニット2を支持する第1支柱フレーム4および第2支柱フレーム6とを備える。
図1は、第1実施形態におけるクリーンブース1の構成の一例を示す図である。天井ユニット2、第1支柱フレーム4および第2支柱フレーム6により形成されるブースは、一例として、長手方向のサイズが2メートルから3.5メートル程度に構成される。好ましくは、ブースの長手方向のサイズは、3メートルから3.5メートル程度である。
ブースは、幅方向のサイズが1.5メートルから2.5メートル程度に構成されてもよい。ブースは、高さ方向のサイズが1.5メートルから2.5メートル程度に構成されてもよい。好ましくは、ブースの高さ方向のサイズは、1.5メートルから2.3メートル程度である。
天井ユニット2は、ブースの天井を構成する部材である。天井ユニット2は、所定位置において折り曲げ可能である。天井ユニット2は、送風装置150を載置可能である。
第1実施形態において例示される天井ユニット2は、第1支柱フレーム4および第2支柱フレーム6の上端付近に当接する第1天井フレーム10と、第1天井フレーム10より下方に配置される第2天井フレーム12と、連結ユニット14とを備える。
第1実施形態において、連結ユニット14は、天井ユニット2に配置され、少なくとも、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12を連結させる部材である。
図1に示される例では、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12は、第1支柱フレーム4および第2支柱フレーム6におよぶアーム状に構成される。第1天井フレーム10は、中央付近において屈曲可能に構成される。第1天井フレーム10は、連結ユニット14に回動可能に当接する。
第2天井フレーム12は、第1天井フレーム10の下方に、第1天井フレーム10に略平行に配設される。第2天井フレーム12は、第1天井フレーム10における屈曲箇所と垂直方向における略同じ位置にて屈曲可能に構成される。第2天井フレーム12は、連結ユニット14に回動可能に当接する。
第1実施形態において、連結ユニット14は、第1天井フレーム10と第2天井フレーム12とを連結させる第1連結部16と、対向して配置される第1天井フレーム10同士を連結させる第2連結部18とを備える。第1実施形態において、連結とは、回動可能に軸支することを含む(以下の実施形態において同じ。)。連結ユニット14は、ロック機構を有してもよい。連結ユニット14は、ロック機構を設定することにより、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12を回動することなく固定可能である。また、連結ユニット14は、ロック機構を解除することにより、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12を回動可能にする。
第1連結部16は、第1天井フレーム10と第2天井フレーム12との間に配置される。第1連結部16は、第1天井フレーム10と第2天井フレーム12とを連結させる。このような構成により、第1天井フレーム10と第2天井フレーム12との屈曲において動作を連動させることが可能となる。このような構成により、天井ユニット2の屈曲速度を緩和させることが可能となる。このような構成により、送風装置150の重量により第1天井フレーム10が屈曲する際に第2天井フレーム12が連動するため、急激に天井ユニット2が下方に屈曲することを抑制可能となる。
図1に例示される第1連結部16は、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12の夫々の屈曲する部位同士を連結させる。このような構成により、第1天井フレーム10と第2天井フレーム12の屈曲動作を好適に連動させることが可能となる。このような構成により、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12の屈曲部位への衝撃に対する耐久性を向上させることが可能となる。
第2連結部18は、対向する第1天井フレーム10同士を連結させる。このような構成により、第1天井フレーム10の衝撃に対する耐久性を向上させることが可能となる。
図1に示される例において、第2連結部18はさらに、対向する第2天井フレーム12同士を連結させてもよい。このような構成により、第2天井フレーム12の衝撃に対する耐久性を向上させることが可能となる。
第1連結部16において、第1天井フレーム10と当接する上端のサイズは、第2天井フレーム12と当接する下端のサイズより小さく構成されてもよい。このような構成により、天井ユニット2が折り畳まれる場合に、第1天井フレーム10が中心近くに配置され、第2天井フレーム12が第1天井フレーム10の外側に配置されることになる。そのため、第1天井フレーム10と第2天井フレーム12とが互いに交錯或いは干渉し合うことを抑制可能となる。
第1支柱フレーム4は、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12と当接する。第1支柱フレーム4は、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12を、各々回動可能に軸支してもよい。
第1支柱フレーム4は、高さ方向に配置される第1柱部20と、第1柱部20に対して幅方向に直交して接続する第1接続部22とを備える。本発明の実施形態において、幅方向とは、平面視クリーンブース1における長手方向に直交する方向を指すものとする。
図1に示される例において、第1支柱フレーム4は、略直方体状に構成される。第1柱部20は、平面視高さ方向の四隅に配置される。第1接続部22は、対向する第1柱部20同士を連結させる。
第1支柱フレーム4は、第1柱部20の下方に配設される車輪部23をさらに備える。このような構成により、ユーザーは、クリーンブース1を容易に移動させることが可能となる。このような構成により、ユーザーは、クリーンブース1を折り畳む際に、第1支柱フレーム4を、天井ユニット2を挟んで対向する第2支柱フレーム6に近接する方向に移動させることにより、クリーンブース1をコンパクトにすることが可能となる。
第2支柱フレーム6は、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12と当接する。第2支柱フレーム6は、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12を、各々回動可能に軸支してもよい。
第2支柱フレーム6は、高さ方向に配置される第2柱部24と、第2柱部24に対して幅方向に直交して接続する第2接続部26とを備える。
図1に示される例において、第2支柱フレーム6は、略直方体状に構成される。第2柱部24は、平面視高さ方向の四隅に配置される。第2接続部26は、対向する第2柱部24同士を連結させる。
第2支柱フレーム6は、第2柱部24の下方に配設される車輪部23をさらに備える。このような構成により、ユーザーは、クリーンブース1を容易に移動させることが可能となる。このような構成により、ユーザーは、クリーンブース1を折り畳む際に、第2支柱フレーム6を、天井ユニット2を挟んで対向する第1支柱フレーム4に近接する方向に移動させることにより、クリーンブース1をコンパクトにすることが可能となる。
第1実施形態におけるクリーンブース1は、天井ユニット2と支柱フレームとで形成されるブースを仕切る仕切りカーテン8をさらに備える。本発明における仕切り部材の一例として、各実施形態では、仕切りカーテン8を例示する。一例として、仕切りカーテン8は、第1天井フレーム10と第2天井フレーム12との間に配置されてもよい。このような構成により、クリーンブース1の外側に面する送風装置150の吸気口を良好に開放可能となる。仕切りカーテン8は、第1支柱フレーム4および第2支柱フレーム6の外側を被覆してもよい。
仕切りカーテン8は、第1天井フレーム10の外側を被覆してもよい。このような構成により、クリーンブース1の外側から仕切りカーテン8を覆うことにより簡便にブースを仕切ることが可能となる。
図2は、本発明の第1実施形態におけるクリーンブース1の構成の一例を示す図である。図2は、クリーンブース1を折り畳む際における天井ユニット2が折り畳まれる場合の一態様を示す図である。
連結ユニット14のロック機構が解除されて第1天井フレーム10および第2天井フレーム12が回動可能な状態になると、まず、第1天井フレーム10が送風装置150の重量により下方に屈曲する。
次に、第1連結部16により第1天井フレーム10に連結される第2天井フレーム12は、第1天井フレーム10に連動して下方に屈曲する。第1天井フレーム10と第2天井フレーム12の下方への屈曲動作が連動して進行するため、両者が連結されていない場合に比べて屈曲する速度が緩やかになる。このような構成により、天井ユニット2が折り畳まれる際の屈曲速度が緩和される。このような構成により、第1天井フレーム10が送風装置150の重量により急激に屈曲して第1支柱フレーム4および第2支柱フレーム6を天井ユニット2の方向に引っ張るのを抑制でき、支柱フレームが転倒するのを抑制可能となる。
図3は、第1実施形態におけるクリーンブース1を構成する連結ユニット14の構成の一例を示す図である。図3に示される例において、連結ユニット14は、第1連結部16と、第2連結部18とを備える。
第1連結部16は、正面視下端部が幅広に構成され、下端部から上方に向けて、下端部より幅が狭い矩形状に伸びて構成される。
第2連結部18は、天井ユニット2において対向する第1天井フレーム10同士を連結させる。図3に示される例において、第2連結部18は、第1連結部16に当接し、幅方向にフレーム状に伸びる。
第1実施形態において、第2連結部18は、対向する第1天井フレーム10の屈曲部同士を連結させるように配置される。このような構成により、第2連結部18は、対向する第1天井フレーム10同士の屈曲動作を連動させることが可能となる。このような構成により、第2連結部18は、第1天井フレーム10の屈曲部に対する衝撃への耐久性を向上させることが可能となる。
図3に示される例において、第2連結部18は、対向する第2天井フレーム12同士を連結させる。連結ユニット14は、第1連結部16の下端に当接し、幅方向に伸びる第2連結部18を備える。このような構成により、第2連結部18は、対向する第2天井フレーム12同士の屈曲動作を連動させることが可能となる。このような構成により、第2天井フレーム12に対する衝撃への耐久性を向上させることが可能となる。
図3に示される例において、2つの第2連結部18は、第1連結部16に各々当接し、上下に略平行に幅方向に伸びて配置される。2つの第2連結部18は、両端が第1連結部16に当接する。このような構成により、第1天井フレーム10の屈曲する動作に連動して第2天井フレーム12も屈曲する。また、このような構成により、第2連結部18により連結される第1天井フレーム10同士および第2天井フレーム12同士は、屈曲する動作において互いに連動する。
図4は、図3に示した連結ユニット14の構成とは異なる構成の連結ユニット14の一例を示す図である。図4に示される連結ユニット14の例において、第1連結部16は、下端部が、クリーンブース1の長手方向において上端部より大きいサイズに構成される。
第1連結部16は、高さ方向に長く構成され、上端部が第2連結部18に当接する。図4に示される例において、第1連結部16は、幅方向において第2連結部18の端部より内側に入り込んで配置される。
図4に示される例において、第1連結部16の下端部に第2連結部18は配置されていない。すなわち、図4に示される連結ユニット14は、第1連結部16の下端からブース内側にかけて開放される。このような構成により、ブース内における作業者の頭部付近を開放し、安全性を向上させることが可能となる。
第1実施形態において、図3および図4に例示した場合とは異なり、第1連結部16は、上端部および下端部が略同じサイズに構成されてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本発明の第2実施形態に例示されるクリーンブース1において、天井ユニット2は、第1天井フレーム10の伸長状態を補助する補助部材を備える。
第2実施形態において、天井ユニット2は、第1天井フレーム10の上面に沿って配置され、第1天井フレーム10の伸長状態を補助する第1補助部30を備える。このような構成により、第1補助部30は、第1天井フレーム10が送風装置150の重量を良好に支持して伸長状態を保持するのを補助できる。
図5に示される例において、第1補助部30の端部は、第1天井フレーム10の屈曲部を挟んで第1天井フレーム10に当接する。第1補助部30の端部は、第1天井フレーム10の上面に当接してもよい。
第1補助部30は、対向する第1天井フレーム10に夫々配置されてもよい。このような構成により、天井ユニット2をバランス良く支持することが可能となる。
第1補助部30は、伸縮可能に構成される。このような構成により、第1天井フレーム10の動作に応じて伸縮し、良好に第1天井フレーム10を支持することが可能となる。
第2実施形態に例示される第1補助部30は、空気圧により縮小することを抑制可能に構成される。このような構成により、第1天井フレーム10を折り畳む際に、屈曲する速度を良好に緩和させることが可能となる。このような構成により、第1天井フレーム10が急激に下方に屈曲して第1支柱フレーム4および第2支柱フレーム6を第1天井フレーム10側に引張り、第1支柱フレーム4および第2支柱フレーム6が転倒するのを良好に抑制可能となる。
第2実施形態において、天井ユニット2は、第1天井フレーム10と支柱フレームに当接して配置されるとともに、第1天井フレームの伸長状態を補助する第2補助部32を備える。
図5に示される例において、第2補助部32は、第1支柱フレーム4又は第2支柱フレーム6に回動可能に当接する。
第2補助部32は、第1支柱フレーム4又は第2支柱フレーム6と第2天井フレーム12とが当接する位置と略同じ高さの位置に、回動可能に軸支されてもよい。このような構成により、第2補助部32は、伸長状態の第1天井フレーム10を下方から支持することが可能となる。
図5に示される例において、第2補助部32は、第1支柱フレーム4に近い側および第2支柱フレーム6に近い側に配置される。このような構成により、第1天井フレーム10における屈曲部を挟んだ両方から第1天井フレーム10を支持することが可能となる。
第2実施形態において、支柱フレームは、四囲を囲む内側に溝部を備える。図5に例示される第1支柱フレーム4において、複数の第1柱部20は、互いに対向する面に第1溝部34を備える。図5に例示される第1支柱フレーム4において、複数の第1接続部22は、互いに対向する面に第1溝部34を備える。
このような構成により、ユーザーは、第1柱部20と第1接続部22により四囲を囲まれた領域に遮蔽用の壁を配設する際に、第1溝部34に壁の各辺を嵌めることにより効率的に配設することが可能となる。
図5に例示される第2支柱フレーム6において、複数の第2柱部24は、互いに対向する面に第2溝部38を備える。図5に例示される第2支柱フレーム6において、複数の第2接続部26は、互いに対向する面に第2溝部38を備える。
このような構成により、ユーザーは、第2柱部24と第2接続部26により四囲を囲まれた領域に遮蔽用の壁を配設する際に、第2溝部38に壁の各辺を嵌めることにより効率的に配設することが可能となる。
第2実施形態において、第2連結部18は、対向する第2天井フレーム12同士を連結する。連結ユニット14は、対向する第1天井フレーム10同士の間の領域を開放するよう構成されてもよい。
図6は、第2実施形態におけるクリーンブース1の構成の一例を示す正面図である。第2実施形態に示される例において、第1補助部30は、第1天井フレーム10の上面に当接して配置される。
第1補助部30は、空気を内包可能な第1シリンダ部40と、第1シリンダ部40内に挿入可能な第1ピストン部42とを備える。第1シリンダ部40は、第1ピストン部42が挿入される場合に、シリンダ内の空気を外部に漏出可能に構成される。
第1補助部30は、第1ピストン部42が第1シリンダ部40内に挿入される場合に、第1ピストン部42が進入すると第1シリンダ部40内の空気圧が上昇する。そして、第1ピストン部42が進入するのに応じて、第1シリンダ部40内の空気が外部に漏出する。
図6に示される例において、第1補助部30の2つの端部は、第1連結部16を挟んで第1天井フレーム10に夫々当接する。第1天井フレーム10が折り畳まれる場合、第1天井フレーム10が下方に屈曲するのに伴って、第1ピストン部42が第1シリンダ部40内に進入する。
第1ピストン部42が第1シリンダ部40内に進入するのに応じて、第1シリンダ部40内の空気圧が高まり、第1ピストン部42の進入速度が下がる。これにより、第1天井フレーム10が屈曲する速度が下がるため、急激に第1天井フレーム10が屈曲することを抑制可能となる。
第1シリンダ部40は、第1連結部16を挟んで第1天井フレーム10の一方側に沿って配置される。このような構成により、第1天井フレーム10が折り畳まれる場合に、第1天井フレーム10における屈曲部を挟んだ一方側に第1シリンダ部40が位置する。そのため、天井ユニット2をコンパクトに折り畳むことが可能となる。
このような構成によると、ユーザーは、第1天井フレーム10における屈曲部を挟んだ一方側のアームの長さに応じて、所望のサイズの第1シリンダ部40を備える第1補助部30を選択可能である。これにより、ユーザーは、所望の空気圧の第1補助部30を配置することが可能となる。
図6に示される例において、第2補助部32は、空気を内包可能な第2シリンダ部44と、第2シリンダ部44内に挿入可能な第2ピストン部46とを備える。第2ピストン部46が第2シリンダ部44内に進入するのに応じて、第2シリンダ部44内の空気圧は高まる。第2シリンダ部44は、第2ピストン部46が進入するのに伴い、内包する空気を外部に漏出可能に構成される。
図6に示される例において、第2補助部32は、一端が第1天井フレーム10に回動可能に軸支され、他端が高さ方向第2天井フレーム12と略同じ位置において、支柱フレームに回動可能に軸支される。このような構成により、天井ユニット2が折り畳まれる場合に、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12が屈曲するのに応じて、第2補助部32は、回動軸を中心に回動可能となる。このような構成により、第2補助部32は、天井ユニット2の折り畳み動作に対して連動することができる。
第1天井フレーム10が折り畳まれる場合、第1天井フレーム10が下方に屈曲するのに応じて、第2ピストン部46が第2シリンダ部44内に進入する。第2ピストン部46が進入するのに応じて、第2シリンダ部44内の空気圧は上昇する。そして、第2シリンダ部44内の空気圧の上昇により、第2ピストン部46の進入速度が下がる。このような構成により、第1天井フレーム10の屈曲速度を下げることが可能となる。
図7は、第2実施形態におけるクリーンブース1の構成の一例を示す平面図である。第1補助部30は、第1天井フレーム10の上面に当接する。図7に示される例において、第1補助部30は、長手方向に第1天井フレーム10に沿って配置される。このような構成により、第1補助部30は、第1天井フレーム10の伸長状態を良好に補助可能となる。このような構成により、第1補助部30は、第1天井フレーム10が屈曲する際に、良好に屈曲速度を下げることが可能となる。
図7に示される例において、第2補助部32は、クリーンブース1の正面に配置される。第2補助部32は、平面視第1天井フレーム10に沿って配置される。このような構成により、第2補助部32は、第1天井フレーム10の伸長状態を良好に補助可能となる。このような構成により、第2補助部32は、第1天井フレーム10が屈曲する際に、良好に屈曲速度を下げることが可能となる。
第1シリンダ部40は、第1ピストン部42に比べて長く構成されてもよい。このような構成により、第1シリンダ部40は、第1ピストン部42を筒内に収容することが可能となる。このような構成により、第1シリンダ部40は、より多くの空気を内包することが可能となる。
第2シリンダ部44は、第2ピストン部46に比べて長く構成されてもよい。このような構成により、第2シリンダ部44は、第2ピストン部46を筒内に収容することが可能となる。このような構成により、第2シリンダ部44は、より多くの空気を内包することが可能となる。
図8は、第2実施形態における連結ユニット14の構成の一例を示す図である。連結ユニット14は、第1連結部16と第2連結部18とを備える。第2連結部18は、対向する第2天井フレーム12同士を連結させる。
図8に例示するように、連結ユニット14は、対向する第1天井フレーム10同士の間を開放するよう構成されてもよい。このような構成により、連結ユニット14を軽量化することが可能となる。このような構成により、仕切りカーテン8を天井ユニット2に配置する際に、連結ユニット14は、仕切りカーテン8を下方から支持可能となる。
第2実施形態において、仕切りカーテン8は第1天井フレーム10と第2天井フレーム12との間に配置されてもよい。第2連結部18は、仕切りカーテン8の下方を良好に支持可能である。
図8に例示されるように、第1連結部16の下端部は、正面視上端部に比べて幅広に構成されてもよい。第1連結部16の上端部は、第1天井フレーム10と回動可能に当接する。第1連結部16の下端部は、第2天井フレーム12と回動可能に当接する。
すなわち、第1天井フレーム10および第2天井フレーム12は、第1連結部16と当接する箇所において屈曲可能に構成される。そして、第1連結部16の下端部が上端部に比べて幅広に構成されると、天井ユニット2を折り畳む場合に、屈曲した第1天井フレーム10が正面視内側に配置され、屈曲した第2天井フレーム12が第1天井フレーム10の外側に配置されて折り畳まれる。このような構成により、第1天井フレーム10と第2天井フレーム12とが互いに干渉しないように天井ユニット2を折り畳むことが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態において例示するクリーンブース1は、折り曲げ可能に構成される足元フレームを備える。
図9は、第3実施形態におけるクリーンブース1の構成の一例を示す図である。クリーンブース1は、送風装置150を載置可能な第3天井フレーム52と、第3天井フレーム52を支持する第3支柱フレーム54と、第3支柱フレームの下方に配置される足元フレーム56を備える。
第3天井フレーム52は、クリーンブース1の天井を構成する部材である。第3天井フレーム52は、平面視矩形に構成される。第3天井フレーム52は、所定位置において屈曲可能に構成される。図9に示される例において、第3天井フレーム52は、略中央において屈曲可能に構成される。
第3実施形態において、送風装置150は、対向する2辺の第3天井フレーム52の間にラダー状の支持部材を架けることにより、第3天井フレーム52に支持されてもよい。第3実施形態において、仕切りカーテン8は、第3天井フレーム52および第3支柱フレーム54を外側から被覆してもよい。
第3支柱フレーム54は、高さ方向に配置され、クリーンブース1を支持する部材である。第3支柱フレーム54は、第3天井フレーム52に略直交するとともに、第3天井フレーム52を支持する。
第3支柱フレーム54は、第3天井フレーム52の隅に配置され、クリーンブース1のコーナーに配置される。第3支柱フレーム54は、第3天井フレーム52の端部を回動可能に軸支する。このような構成により、第3天井フレーム52を屈曲させることによりクリーンブース1をコンパクトに折り畳むことが可能となる。
足元フレーム56は、クリーンブース1の下方に配設され、クリーンブース1を支持する部材である。第3支柱フレーム54の下方に回動可能に軸支されるとともに、略中央付近において折り曲げ可能に構成される。
図9に例示されるように、足元フレーム56は、一の側面を開放するように配置されてもよい。このような構成により、ブースの一の側面が作業者の出入口として開放される。出入口において足元フレーム56が配置されないため、作業者の躓きを回避することができる。
足元フレーム56は、クリーンブース1の側面に略平行に配置される第1足元フレーム56a(56)と第2足元フレーム56b(56)とを備える。第1足元フレーム56a(56)は上方に配置され、両端部が第3支柱フレーム54に夫々軸支される。
第2足元フレーム56b(56)は、第1足元フレーム56a(56)の下方に、第1足元フレーム56a(56)に略平行に配置されるフレームである。このような構成により、第3天井フレーム52に載置される送風装置150の重量により第3支柱フレーム54が倒れるのを抑制可能となる。
足元フレーム56は、第1足元フレーム56a(56)と第2足元フレーム56b(56)とを連結させる第3連結部58をさらに備える。第3連結部58は、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)の夫々の中央付近に配置されてもよい。
このような構成により、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)が安定的に連結されるため、良好に第3支柱フレーム54を支持することが可能となる。第3連結部58が、第1足元フレーム56a(56)および第2足元56b(56)の夫々の中央付近に配置されることにより、後述するように足元フレーム56を折り畳む際に、コンパクトに折り畳むことが可能となる。
図9に示される例において、第1足元フレーム56a(56)は、第3連結部58に近接する位置において屈曲可能な第1屈曲部60a(60)を備える。第1屈曲部60a(60)は、上方に屈曲可能な部位である。
第2足元フレーム56b(56)は、第1屈曲部60a(60)に比べて第3連結部58に近い位置において屈曲可能な第2屈曲部60b(60)を備える。第2屈曲部60b(60)は、上方に屈曲可能な部位である。
このような構成により、第1足元フレーム56a(56)と第2足元フレーム56b(56)を屈曲させてクリーンブース1を折り畳む際に、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)が互いに交錯或いは干渉し合うのを回避可能となる。
このような構成により、クリーンブース1を折り畳む場合に、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)が連動して屈曲する。
図9に示される例において、第1足元フレーム56a(56)は、第3支柱フレーム54に近接する位置において屈曲可能な第3屈曲部60c(60)を備える。第2足元フレーム56b(56)は、第3屈曲部60c(60)より第3支柱フレーム54から遠い位置において屈曲可能な第4屈曲部60d(60)を備える。
このような構成により、第1足元フレーム56a(56)と第2足元フレーム56b(56)を屈曲させてクリーンブース1を折り畳む際に、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)が互いに交錯或いは干渉し合うのを回避可能となる。
図10は、第3実施形態におけるクリーンブース1の構成の一例を示す図である。図10は、クリーンブース1の側面図の一例である。図10aに例示されるように、第1屈曲部60a(60)は、第1足元フレーム56a(56)において、第3連結部58の近傍に配設される。第3実施形態において、側面とは、第3支柱フレーム54と第3天井フレーム52と足元フレーム56により形成される面を示す。
第2屈曲部60b(60)は、第2足元フレーム56b(56)において、第3連結部58の近傍に配設される。第2屈曲部60b(60)は、第1屈曲部60a(60)に比べて、第3連結部58までの水平距離が近い位置に配設される。
このような構成により、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)を上方に屈曲させてクリーンブース1が折り畳まれる場合に、第2足元フレーム56b(56)は中心近くに配置され、第2足元フレーム56b(56)の外側に第1足元フレーム56a(56)が配置される。そのため、両者は、互いに交錯或いは干渉し合うことなく収納される。
第3屈曲部60c(60)は、第1足元フレーム56a(56)において、第3支柱フレーム54の近傍に配設される。第4屈曲部60d(60)は、第3屈曲部60c(60)に比べて、第3支柱フレーム54までの水平距離が遠い位置に配設される。
このような構成により、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)を、第3支柱フレーム54に近い位置において谷折りに屈曲させてクリーンブース1を折り畳む場合、第1足元フレーム56a(56)と第2足元フレーム56b(56)が互いに交錯或いは干渉し合うのを回避可能となる。
図10aに示される例において、第1足元フレーム56a(56)は、第3連結部58を挟んで略同じ高さに配設される。第2足元フレーム56b(56)は、第3連結部58を挟んで略同じ高さに配設される。
このような構成により、第3連結部58を挟んで、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)は、夫々良好に力を支えることが可能となる。
図10aに示される例において、第3連結部58は、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)の夫々の長手方向における中点に配置される。第3天井フレーム52は、長手方向における中点において屈曲可能に構成される。このような構成により、クリーンブース1を折り畳む際に、第3天井フレーム52および足元フレーム56をバランス良く屈曲させることが可能となる。
第3連結部58は、下端に接地部を備える。第3連結部58は、クリーンブース1が設置された状態において、接地部が床に接する。このような構成により、第3連結部58は、クリーンブース1を安定的に設置可能にする。
図10bは、クリーンブース1が折り畳まれる場合における足元フレーム56の態様の一例を示す図である。足元フレーム56は、第3連結部58に近い第1屈曲部60a(60)と第2屈曲部60b(60)を山折りに屈曲させ、第3支柱フレーム54に近い第3屈曲部60c(60)および第4屈曲部60d(60)を谷折りに屈曲させて折り畳まれる。
折り畳まれた状態において、第2足元フレーム56b(56)は、第3連結部58に近い内側に配置され、第1足元フレーム56a(56)は、第2足元フレーム56b(56)より外側に配置される。
このような構成により、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)は、互いに交錯或いは干渉し合うことなく折り畳まれる。
なお、図10に示される例とは異なり、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)は、左右方向に屈曲可能に構成されてもよい。一例として、第1足元フレーム56a(56)および第2足元フレーム56b(56)は、第3連結部58を軸として回動可能に構成されてもよい。このような構成により、第3連結部58を軸として水平方向に屈曲可能となる。
第3天井フレーム52は、水平方向に屈曲可能に構成されてもよい。
(変形例)
上記各実施形態において、本発明の適用される例を示したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、種々の変形例の適用が可能である。
上記各実施形態において例示された支柱フレームは、伸縮自在に構成されてもよい。このような構成により、ユーザーは、ブースの容積を調整することが可能となる。
上記第3実施形態において例示された足元フレーム56は、伸縮自在に構成されてもよい。このような構成により、クリーンブース1を構成する足元フレーム56を折り畳む際における作業の効率性を向上させることが可能となる。
上記第3実施形態において例示された第3天井フレーム52、第3支柱フレーム54および足元フレーム56のいずれか又は全ては、円柱状に構成されてもよい。