JP7021654B2 - 通信システムおよび通信システムの通信方法 - Google Patents
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Description
本発明は、無線タグとの情報の送受信を行うリーダライタ同士の干渉を防ぐ通信システムに関する。
従来、物品などを識別する目的で、無線タグの利用が普及している。無線タグとの情報の送受信を行うリーダライタに関して、複数のリーダライタが同時にアクティブになることによる干渉を防止する手段の例として、LBT(Listen Before Talk)機能がある。しかしながら、LBT機能のみでは、通信を行う権利が平等にリーダライタに対して付与されるので、特定のリーダライタの優先度を高めたいというニーズに対応できない。
これに対して、特許文献1には、管理サーバが質問器(リーダライタに相当)によるキャリアセンスの開始・終了および無線信号の発信・停止を制御する技術が開示されている。また、作業者が各質問器に優先度を与えておき、管理サーバは無線通信を行う権利を付与する際には高い優先度を持つ質問器に対して先に無線通信を行う権利を付与する手法が開示されている。
しかしながら、上述のような従来技術では、上位システムである管理サーバによってリーダライタの優先度のコントロールを行うことになるので、システムとして複雑となり、コストアップや管理の煩雑さを招くという問題がある。また、管理サーバによってリーダライタの通信権の調停が行われるため、調停に伴う処理および通信による待ち時間が発生することになる。よって、例えば、無線タグをゲートに通過させるといったリアルタイム性が必要な場面において十分な対応ができない場合がある、という問題がある。
本発明の一態様は、システムの複雑化を招くことなく、リーダライタに対して優先度を設定して無線タグとの通信を行うことを可能とする通信システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信システムは、複数のRFIDタグに対してデータの読み出しおよび書き込みの少なくともいずれか一方を行う複数のリーダライタを備える通信システムであって、各リーダライタは、他のリーダライタがRFIDタグと通信するときに発する電波を検出する検出部と、通信対象のRFIDタグと通信する前に、他のリーダライタの前記電波を検出すると、前記通信対象のRFIDタグとの通信開始を所定の待機時間で待機する処理、および、前記通信対象のRFIDタグとの交信処理が完了した後に所定の待機時間で待機する処理の少なくともいずれか一方を行う待機部とを備え、前記複数のリーダライタのうち、第1リーダライタの待機時間の平均値は、第2リーダライタの待機時間の平均値よりも短く設定されている構成である。
また、本発明の一態様に係る通信システムの通信方法は、複数のRFIDタグに対してデータの読み出しおよび書き込みの少なくともいずれか一方を行う複数のリーダライタを備える通信システムにおける通信方法であって、各リーダライタは、他のリーダライタがRFIDタグと通信するときに発する電波を検出する検出ステップと、通信対象のRFIDタグと通信する前に、他のリーダライタの前記電波を検出すると、前記通信対象のRFIDタグとの通信開始を所定の待機時間で待機する処理、および、前記通信対象のRFIDタグとの交信処理が完了した後に所定の待機時間で待機する処理の少なくともいずれか一方を行う待機ステップとを含み、前記複数のリーダライタのうち、第1リーダライタの待機時間の平均値は、第2リーダライタの待機時間の平均値よりも短く設定されている方法である。
上記の構成または方法によれば、第1リーダライタの待機時間の平均値は、第2リーダライタの待機時間の平均値よりも短く設定されているので、第1リーダライタが通信権を取得する可能性を高くすることができる。よって、第1リーダライタに対して第2リーダライタよりも通信の優先度を高く設定することができる。
また、優先度の設定は、それぞれのリーダライタにおける待機時間を設定することによって実現できるので、上位システムによる制御が不要であり、システムの複雑化を招くことなく実現できる。
本発明の一態様に係る通信システムは、上記の構成において、前記第1リーダライタの前記待機部は、待機時間を0とする構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1リーダライタの優先度を最も高くし、かつ、待機時間がなく迅速に交信処理を開始することができる。
本発明の一態様に係る通信システムは、上記の構成において、前記第1リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T3以上T4以下の範囲からランダムに待機時間を決定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、例えば特定のリーダライタが所定の交信周期で交信する場合に、交信周期と待機時間とが等しくなることによって、第1リーダライタが通信権を取得する機会が完全に失われるような状況を防止することができる。
本発明の一態様に係る通信システムは、上記の構成において、前記第2リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T5以上T6以下の範囲からランダムに待機時間を決定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、例えば特定のリーダライタが所定の交信周期で交信する場合に、交信周期と待機時間とが等しくなることによって、第2リーダライタが通信権を取得する機会が完全に失われるような状況を防止することができる。
本発明の一態様に係る通信システムは、上記の構成において、前記第2リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T5以上T6以下の範囲からランダムに待機時間を決定し、前記T4が前記T5よりも小さい値である、構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1リーダライタの待機時間が第2リーダライタの待機時間よりも必ず短くなるので、第1リーダライタの優先度を確実に高くすることができる。
本発明の一態様に係る通信システムは、上記の構成において、前記第2リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T5以上T6以下の範囲からランダムに待機時間を決定し、前記T4が前記T5と等しい値である構成としてもよい。
上記の構成によれば、状況によっては第1リーダライタの待機時間と第2リーダライタの待機時間とが等しくなることがあり、この場合には、第1リーダライタと第2リーダライタとで優先度を等しくすることができる。
本発明の一態様に係る通信システムは、上記の構成において、前記第2リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T5以上T6以下の範囲からランダムに待機時間を決定し、前記T4が前記T5よりも大きい値である構成としてもよい。
上記の構成によれば、状況によっては、第1リーダライタの待機時間が第2リーダライタの待機時間よりも長くなることがあり、この場合には、第1リーダライタの優先度が第2リーダライタの優先度よりも低くなることがある。すなわち、第1リーダライタの優先度を弱く設定することができる。
本発明の一態様に係る通信システムは、上記の構成において、前記第1リーダライタは、自身の配置位置が固定されているとともに、通信領域を通過するRFIDタグと通信を行うものであり、前記第2リーダライタは、自身が移動することにより、移動していないRFIDタグと通信を行うものである構成としてもよい。
上記の構成では、第1リーダライタは、移動するRFIDタグと限られた時間内で通信を行う必要がある。一方、第2リーダライタは、移動していないRFIDタグと通信すればよく、時間的な制限はない。よって、このようなシステムにおいて、第1リーダライタに適切に優先度を高く設定することができるため、通信権の付与を好ましい状態で実現することが可能となる。
本発明の一態様によれば、システムの複雑化を招くことなく、リーダライタに対して優先度を設定して無線タグとの通信を行うことができる。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
§1 適用例
(通信システムの構成)
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る通信システム100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、通信システム100は、複数のRFIDタグ4に対してデータの読み出しおよび書き込みの少なくともいずれか一方を行うゲート用R/W(第1リーダライタ)2および棚管理用R/W(第2リーダライタ)3を備える。
(通信システムの構成)
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る通信システム100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、通信システム100は、複数のRFIDタグ4に対してデータの読み出しおよび書き込みの少なくともいずれか一方を行うゲート用R/W(第1リーダライタ)2および棚管理用R/W(第2リーダライタ)3を備える。
ゲート用R/W2は、他のリーダライタがRFIDタグ4と通信するときに発する電波を検出する検出部27と、通信対象のRFIDタグ4と通信する前に、他のリーダライタの電波を検出すると、RFIDタグ4との通信開始を所定の待機時間で待機する待機部26とを備える。
同様に、棚管理用R/W3は、他のリーダライタがRFIDタグ4と通信するときに発する電波を検出する検出部37と、通信対象のRFIDタグ4と通信する前に、他のリーダライタの電波を検出すると、RFIDタグ4との通信開始を所定の待機時間で待機する待機部36とを備える。
ここで、ゲート用R/W2の待機時間の平均値は、棚管理用R/W3の待機時間の平均値よりも短く設定されている。これにより、ゲート用R/W2の優先度を、棚管理用R/W3よりも高い状態で通信を行わせることが可能となる。
なお、通信システム100が、優先順位を設定すべきリーダライタを3つ以上備えており、それぞれの待機時間の長さが、優先順位が高いものほど短くなるように設定してもよい。
§2 構成例
以下に、通信システム100の構成についてより詳細に説明する。図1に示すように、通信システム100は、ゲート用R/W2、棚管理用R/W3、それら複数のリーダライタを統括的に管理する上位システムであるPLC(Programmable Logic Controller)1、リーダライタとデータの送受信を行う搬送車5及び棚6上のRFID(Radio Frequency Identifier)タグ4とを備えている。PLC1とゲート用R/W2および棚管理用R/W3とは、通信ネットワークを介して通信接続されている。なお、図示はしないが、通信システム100は、ゲート用R/W2、および棚管理用R/W3以外にもリーダライタを備えていても良い。
以下に、通信システム100の構成についてより詳細に説明する。図1に示すように、通信システム100は、ゲート用R/W2、棚管理用R/W3、それら複数のリーダライタを統括的に管理する上位システムであるPLC(Programmable Logic Controller)1、リーダライタとデータの送受信を行う搬送車5及び棚6上のRFID(Radio Frequency Identifier)タグ4とを備えている。PLC1とゲート用R/W2および棚管理用R/W3とは、通信ネットワークを介して通信接続されている。なお、図示はしないが、通信システム100は、ゲート用R/W2、および棚管理用R/W3以外にもリーダライタを備えていても良い。
ゲート用R/W2は、搬送車5がゲートを通る際、搬送車5に積載されている製品に取り付けられたRFIDタグ4と通信を行う。すなわち、ゲート用R/W2は、自身の配置位置が固定されているとともに、通信領域を通過するRFIDタグ4と通信を行う。これにより、ゲートを通過した搬送車5に積載されている製品を認識することが可能となる。
ゲート用R/W2は、上位通信部21、RF(Radio Frequency)通信部22、およびアンテナ23を備えている。上位通信部21は、PLC1との通信を制御するものであり、PLC1からの指示をRF通信部22に伝送するとともに、RF通信部22からの出力をPLC1に送信する。RF通信部22は、アンテナ23によって送受信される電波の通信制御を行う。ここで、ゲート用R/W2の通信対象としてのRFIDタグ4は移動していることが想定されるため、ゲート用R/W2での無線通信にはリアルタイム性が必要とされる。
RF通信部22が備える待機部26は待機時間を示す待機時間情報を保持している。この待機時間情報は、外部からの指示により変更が可能となっている。例えば、PLC1からの指示により待機時間情報が書き換えられてもよいし、ゲート用R/W2にUSB(Universal Serial Bus)などによって直接接続されるPCなどにより待機時間情報が書き換えられても良い。また、ゲート用R/W2がユーザからの入力を受け付ける入力部を備え、この入力部(ボタン、スイッチ、タッチパネルなど)によって待機時間情報が書き換えられてもよい。
棚管理用R/W3は、棚6上に載置されている製品に取り付けられたRFIDタグ4と通信を行う。すなわち、棚管理用R/W3は、ユーザによって搬送されることによって自身が移動することにより、移動していないRFIDタグ4と通信を行う。これにより、棚6上にどのような製品が載置されているかを認識することが可能となる。
棚管理用R/W3は、上位通信部31、RF通信部32、アンテナ33、およびトリガースイッチ34を備えている。上位通信部31、RF通信部32、およびアンテナ33は、上記した上位通信部21、RF通信部22、およびアンテナ23と同様の機能を有するものである。トリガースイッチ34は、ユーザによる操作を受け付けるものであり、ユーザによって操作されたタイミングでRF通信部32に対して、IDタグ4との通信を開始する指示を送信する。なお、IDタグ4との通信を開始する指示をPLC1から受信するようになっていてもよい。
ここで、棚管理用R/W3の通信対象としてのRFIDタグ4は静止していることが想定されるため、棚管理用R/W3での無線通信には、ゲート用R/W2と比較してリアルタイム性が必要とされない。
なお、図1では搬送車5及び棚6上のRFIDタグ4はそれぞれ2個ずつで示されているが、これに限定されるものではなく、1個以上であればよい。
(通信処理の流れ)
図2は、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3におけるRFIDタグ4との通信処理の流れを示すフローチャートである。ゲート用R/W2および棚管理用R/W3は基本的な通信の処理の流れは同様であるので、ここではゲート用R/W2を例に説明する。
図2は、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3におけるRFIDタグ4との通信処理の流れを示すフローチャートである。ゲート用R/W2および棚管理用R/W3は基本的な通信の処理の流れは同様であるので、ここではゲート用R/W2を例に説明する。
まずステップ1(以降、S1のように称する)において、上位通信部21は、PLC1からの読み取り指示を示す信号を受信すると、その旨をRF通信部22に送信する。なお、棚管理用R/W3の場合には、トリガースイッチ34がユーザによる操作入力を読み取り指示としてRF通信部22に送信してもよい。
次に、S2において、RF通信部22における検出部27は、LBT(Listen Before Talk)機能によって、アンテナ23によって他のリーダライタからの電波を検出しているか否かを確認する。S2においてYES、すなわち、検出部27が他のリーダライタからの電波を検出した場合、RF通信部22における待機部26は、RF通信を所定の待機時間で待機する処理を行う(S3)。待機処理が完了するとS2からの処理に戻る。
一方、S2においてNO、すなわち、他のリーダライタからの電波を検出しなかった場合、RF通信部22は、RF通信を開始し、RFIDタグ4との交信処理を行う(S4)。
なお、上記ではS2において読み取り指示を受信したケースについて説明したが、書き込み指示を受信したケースでも同様の処理が行われる。
(待機時間の設定のバリエーション)
次に、待機時間の設定のバリエーションについて説明する。ゲート用R/W2および棚管理用R/W3における待機時間の設定方法としては、大きく分けて固定方式とランダム方式とが挙げられる。
次に、待機時間の設定のバリエーションについて説明する。ゲート用R/W2および棚管理用R/W3における待機時間の設定方法としては、大きく分けて固定方式とランダム方式とが挙げられる。
固定方式は、それぞれのリーダライタにおいて待機時間が固定値として設定される方式である。優先度の高いリーダライタ、すなわち、ゲート用R/W2の待機時間をT1(固定値)に設定するとともに、優先度の低いリーダライタ、すなわち、棚管理用R/W3の待機時間をT2(固定値)に設定し、T1<T2とする。
ランダム方式は、それぞれのリーダライタにおいて、待機処理が発生する毎に、待機時間が所定の範囲からなるランダム値として設定される方式である。優先度の高いリーダライタ、すなわち、ゲート用R/W2の待機時間をT3~T4の範囲でのランダム値に設定するとともに、優先度の低いリーダライタ、すなわち、棚管理用R/W3の待機時間をT5~T6の範囲でのランダム値に設定する。また、T3~T4の範囲でのランダム値の平均が、T5~T6の範囲でのランダム値の平均よりも短くなるように設定する。なお、上記のT3は0であってもよい。また、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3のどちらか一方が固定方式であり、他方がランダム方式であってもよい。
(固定方式による通信シーケンスの具体例)
以下に、固定方式で待機時間が設定された場合の、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3におけるRFIDタグ4との通信シーケンスの具体例について説明する。図3は、固定方式で待機時間が設定された場合において、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3が同じタイミングで通信指示を受領し、その時点で他のリーダライタからの電波が検出された場合の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
以下に、固定方式で待機時間が設定された場合の、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3におけるRFIDタグ4との通信シーケンスの具体例について説明する。図3は、固定方式で待機時間が設定された場合において、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3が同じタイミングで通信指示を受領し、その時点で他のリーダライタからの電波が検出された場合の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
ゲート用R/W2および棚管理用R/W3において、通信指示受領時点でLBTが行われる。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されたため、待機処理が行われる。ゲート用R/W2においては待機処理がT1の期間で行われ、その後再度LBTが行われる。この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
一方、棚管理用R/W3において、通信指示受領時点でLBTが行われる。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されたため、待機処理が行われる。棚管理用R/W3においては待機処理がT1よりも長いT2の期間で行われ、その後再度LBTが行われる。この時点では、ゲート用R/W2において交信処理が行われているため、ゲート用R/W2からの電波がLBTにおいて検出される。よって、続いて待機処理がT2の期間で行われる。その後再度LBTが行われ、この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
以上のように、ゲート用R/W2の待機時間が、棚管理用R/W3の待機時間よりも短く設定されていることにより、ゲート用R/W2の交信処理が優先的に実行されることがわかる。
図4は、固定方式で待機時間が設定された場合において、他のリーダライタから電波が出されていない場合の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
この例では、まずゲート用R/W2が先にLBTを開始している。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されないため、ゲート用R/W2は交信処理を開始する。一方、棚管理用R/W3は、ゲート用R/W2から少し遅れてLBTを開始し、LBTの途中でゲート用R/W2からの電波を検出する。よって、棚管理用R/W3では、待機処理がT2の期間で行われる。
その後、ゲート用R/W2において、1回目の交信処理が終了した後に、2回目の交信処理を行うためにLBTが行われる。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されないため、ゲート用R/W2は2回目の交信処理を開始する。一方、棚管理用R/W3は、待機処理の終了後にLBTを再度行い、LBTの途中でゲート用R/W2からの電波を再度検出する。よって、棚管理用R/W3では、再度待機処理がT2の期間で行われる。その後再度LBTが行われ、この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
以上のように、図4に示す例においてもゲート用R/W2の交信処理が優先的に実行されることがわかる。
図5は、固定方式で待機時間が設定された場合において、他のリーダライタから電波が出されていない場合の他の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
この例では、まず棚管理用R/W3が先にLBTを開始している。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されないため、棚管理用R/W3は交信処理を開始する。一方、ゲート用R/W2は、棚管理用R/W3から少し遅れてLBTを開始し、LBTの途中で棚管理用R/W3からの電波を検出する。よって、ゲート用R/W2では、待機処理がT1の期間で行われる。
その後、ゲート用R/W2において、待機処理の後にLBTが再度行われ、この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
一方、棚管理用R/W3において、1回目の交信処理が終了した後に、2回目の交信処理を行うためにLBTが行われる。このLBTの途中で棚管理用R/W3はゲート用R/W2からの電波を検出する。よって、棚管理用R/W3では、待機処理がT2の期間で行われる。その後再度LBTが行われ、この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
以上のように、図5に示す例では、棚管理用R/W3が先にLBTを開始して交信処理を行った状況であっても、その後にゲート用R/W2が通信権を取得して交信処理を行っている。これは、ゲート用R/W2の待機時間が棚管理用R/W3の待機時間よりも短く設定されていることにより、通信権を取得する確率が高まっているからである。すなわち、図5に示す例においてもゲート用R/W2の交信処理が優先的に実行されることがわかる。
図6は、ゲート用R/W2の待機時間を0とした固定方式で待機時間が設定された場合において、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3が同じタイミングで通信指示を受領し、その時点で他のリーダライタからの電波が検出された場合の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
この例では、ゲート用R/W2の待機時間が0に設定されている。ゲート用R/W2および棚管理用R/W3において、通信指示受領時点でLBTが行われる。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されたため、待機時間が0であることによりLBTが連続して行われる。3回目のLBTの時点では、他のリーダライタからの電波が検出されなくなったため、LBT終了後に交信処理が行われる。
一方、棚管理用R/W3において、通信指示受領時点でLBTが行われる。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されたため、待機処理が行われる。棚管理用R/W3においては待機処理がT2の期間で行われ、その後再度LBTが行われる。この時点では、ゲート用R/W2において交信処理が行われているため、ゲート用R/W2からの電波がLBTにおいて検出される。よって、続いて待機処理がT2の期間で行われる。その後再度LBTが行われ、この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
以上のように、ゲート用R/W2の待機時間を0に設定した場合においても、ゲート用R/W2の交信処理が優先的に実行されることがわかる。
図7は、ゲート用R/W2の待機時間を0とした固定方式で待機時間が設定された場合において、他のリーダライタから電波が出されていない場合の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
この例では、まず棚管理用R/W3が先にLBTを開始している。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されないため、棚管理用R/W3は交信処理を開始する。一方、ゲート用R/W2は、棚管理用R/W3から少し遅れてLBTを開始し、LBTの途中で棚管理用R/W3からの電波を検出する。よって、ゲート用R/W2では、棚管理用R/W3による交信処理が行われている期間において、待機時間が0であることによりLBTが連続して行われる。
その後、棚管理用R/W3における交信処理が終了すると、ゲート用R/W2におけるLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
一方、棚管理用R/W3において、1回目の交信処理が終了した後に、2回目の交信処理を行うためにLBTが行われる。このLBTの途中で棚管理用R/W3はゲート用R/W2からの電波を検出する。よって、棚管理用R/W3では、待機処理がT2の期間で行われる。その後再度LBTが行われ、この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
以上のように、図7に示す例においてもゲート用R/W2の交信処理が優先的に実行されることがわかる。
なお、ゲート用R/W2の待機時間を0に設定した場合において、図4と同様にゲート用R/W2が先にLBTを開始した場合、通信シーケンスとしては図4と同様となる。
ここで、ゲート用R/W2の交信周期TAが、棚管理用R/W3の待機時間と一致した場合に生じる問題について説明する。図8は、固定方式で待機時間が設定された場合において、他のリーダライタから電波が出されていない場合のさらに他の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
この例では、上述したように、ゲート用R/W2の交信周期TAが、棚管理用R/W3の待機時間と一致している。この場合、棚管理用R/W3のLBT開始タイミングによっては、棚管理用R/W3が永遠に通信権を得ることができないことになる。すなわち、図6に示すように、棚管理用R/W3は、ゲート用R/W2の交信処理期間においてLBTを行うと、ゲート用R/W2からの電波を検出することにより待機処理がT2の期間で行われる。ここで、待機時間T2が交信周期TAと一致していることにより、棚管理用R/W3における待機処理後のLBTが、ゲート用R/W2の次の交信処理のタイミングと毎回重なることになる。なお、この現象は、優先度の高低に拘わらず、交信周期が一定のリーダライタがあり、それ以外のリーダライタにおける待機時間が更新周期と一致している場合に発生しうる。
すなわち、固定方式で待機時間が設定される場合、状況によっては上記のような現象が発生するという問題がある。この問題を解決する手法として、以下にランダム方式で待機時間を設定する例について説明する。
(ランダム方式による通信シーケンスの具体例)
以下に、ランダム方式で待機時間が設定された場合の、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3におけるRFIDタグ4との通信シーケンスの具体例について説明する。図9は、ランダム方式で待機時間が設定された場合において、他のリーダライタから電波が出されていない場合の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
以下に、ランダム方式で待機時間が設定された場合の、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3におけるRFIDタグ4との通信シーケンスの具体例について説明する。図9は、ランダム方式で待機時間が設定された場合において、他のリーダライタから電波が出されていない場合の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
この例では、棚管理用R/W3は、ゲート用R/W2の交信処理期間においてLBTを行うと、ゲート用R/W2からの電波を検出することにより待機処理が行われる。この待機処理の時間としてはT5~T6の間の時間がランダムに設定される。
その後、ゲート用R/W2は、交信周期TA後に2回目の交信処理を行う。この交信処理のタイミングで、棚管理用R/W3が待機処理後にLBTを行い、ゲート用R/W2の電波を検出することによって再度待機処理が行われる。この待機処理の時間としてはT5~T6の間の時間がランダムに設定される。この待機処理後に、棚管理用R/W3はLBTを行う。このタイミングではゲート用R/W2は交信処理を行っていないため、棚管理用R/W3はLBT後に交信処理を行う。一方、ゲート用R/W2は、次の交信周期TA後にLBTを行い、棚管理用R/W3の電波を検出することによって待機処理が行われる。この待機処理の時間としてはT3~T4の間の時間がランダムに設定される。
以上のように、ランダム方式で待機時間が設定される場合、棚管理用R/W3の待機時間がゲート用R/W2の交信周期と一致し続けることがないため、棚管理用R/W3にも通信権が与えられる可能性が生じることになる。すなわち、ランダム方式によれば、交信周期が一定のリーダライタがある場合に、特定のリーダライタに通信権が与えられなくなるというリスクをなくすことができる。
(ランダム方式の待機時間の設定バリエーション)
ここで、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3の待機時間のランダム値の範囲設定について説明する。上記したように、ゲート用R/W2の待機時間をT3~T4の範囲でのランダム値に設定するとともに、棚管理用R/W3の待機時間をT5~T6の範囲でのランダム値に設定する。この場合、両者のランダム値の範囲設定方式として3種類のバリエーションがある。ランダム方式1が、ゲート用R/W2の待機時間のランダム値の範囲の上限であるT4が、棚管理用R/W3の待機時間のランダム値の範囲の下限であるT5よりも小さい(T4<T5)方式である。ランダム方式2が、T4とT5とが等しい(T4=T5)方式である。ランダム方式3が、T4がT5よりも大きい(T4>T5)方式である。
ここで、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3の待機時間のランダム値の範囲設定について説明する。上記したように、ゲート用R/W2の待機時間をT3~T4の範囲でのランダム値に設定するとともに、棚管理用R/W3の待機時間をT5~T6の範囲でのランダム値に設定する。この場合、両者のランダム値の範囲設定方式として3種類のバリエーションがある。ランダム方式1が、ゲート用R/W2の待機時間のランダム値の範囲の上限であるT4が、棚管理用R/W3の待機時間のランダム値の範囲の下限であるT5よりも小さい(T4<T5)方式である。ランダム方式2が、T4とT5とが等しい(T4=T5)方式である。ランダム方式3が、T4がT5よりも大きい(T4>T5)方式である。
ランダム方式1の場合、ゲート用R/W2の待機時間が棚管理用R/W3の待機時間よりも必ず短くなるので、ゲート用R/W2の優先度を確実に高くすることができる。ランダム方式2の場合、状況によってはゲート用R/W2の待機時間と棚管理用R/W3の待機時間とが等しくなることがありうる。すなわち、待機時間が両者で等しくなった場合には、ゲート用R/W2と棚管理用R/W3とで優先度は等しくなる。ランダム方式3の場合、状況によっては、ゲート用R/W2の待機時間が棚管理用R/W3の待機時間よりも長くなることがありうる。すなわち、ゲート用R/W2の待機時間が棚管理用R/W3の待機時間よりも長くなった場合には、ゲート用R/W2の優先度が棚管理用R/W3の優先度よりも低くなることがある。しかしながら、上記したように、T3~T4の範囲でのランダム値の平均が、T5~T6の範囲でのランダム値の平均よりも短くなるように設定されているので、ランダム方式1~3のいずれであっても、平均をとればゲート用R/W2の方が、棚管理用R/W3よりも優先度が高いことになる。
図10は、ランダム方式による待機時間の設定方式のバリエーションによる待機時間設定例を示す図である。同図の(a)は、ランダム方式1の場合に、ゲート用R/W2の待機時間が棚管理用R/W3の待機時間よりも短くなっている例を示している。同図の(b)は、ランダム方式2の場合に、ゲート用R/W2の待機時間と棚管理用R/W3の待機時間とが等しくなっている例を示している。同図の(c)は、ランダム方式3の場合に、ゲート用R/W2の待機時間が棚管理用R/W3の待機時間よりも長くなっている例を示している。
(交信処理後に待機処理を行う例)
次に、交信処理を行った後に待機処理を行う例について説明する。図11は、交信後待機処理を行う場合の、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3におけるRFIDタグ4との通信処理の流れを示すフローチャートである。ゲート用R/W2および棚管理用R/W3は基本的な通信の処理の流れは同様であるので、ここではゲート用R/W2を例に説明する。
次に、交信処理を行った後に待機処理を行う例について説明する。図11は、交信後待機処理を行う場合の、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3におけるRFIDタグ4との通信処理の流れを示すフローチャートである。ゲート用R/W2および棚管理用R/W3は基本的な通信の処理の流れは同様であるので、ここではゲート用R/W2を例に説明する。
S11~S14の処理は、上記した図2に示すフローチャートに関する説明におけるS1~S4の処理と同様であるので、その説明を省略する。S14における交信処理が完了すると、S15において、RF通信部22における待機部26は、交信後待機処理を行う。なお、交信処理後の待機処理の開始は、交信処理において確保された交信期間の終了時点であってもよいし、交信期間の終了時点の前に必要な交信処理が終了した時点であってもよい。
図12は、交信後待機処理を行う場合において、他のリーダライタから電波が出されていない場合の通信シーケンス例を示すタイミングチャートである。
この例では、まず棚管理用R/W3が先にLBTを開始している。このLBTにおいて他のリーダライタからの電波が検出されないため、棚管理用R/W3は交信処理を開始する。また、棚管理用R/W3は、交信処理終了後に待機処理を行う。一方、ゲート用R/W2は、棚管理用R/W3から少し遅れてLBTを開始し、LBTの途中で棚管理用R/W3からの電波を検出する。よって、ゲート用R/W2では、待機処理が行われる。
その後、ゲート用R/W2において、待機処理の後にLBTが再度行われ、この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
一方、棚管理用R/W3において、1回目の交信処理が終了し、待機処理が完了した後に、2回目の交信処理を行うためにLBTが行われる。このLBTの途中で棚管理用R/W3はゲート用R/W2からの電波を検出する。よって、棚管理用R/W3では、待機処理が行われる。その後再度LBTが行われ、この時点では、他のリーダライタからの電波が検出されないため、LBT終了後に交信処理が行われる。
以上のように、交信処理後に待機処理が行われることにより、この待機処理期間中に他のリーダライタが通信権を獲得する可能性が生じることになる。よって、特定のリーダライタが通信権を確保しつづける可能性を低減することができる。
また、交信処理後の待機処理の待機時間を、リーダライタの優先度が高いものほど短くなるように設定してもよい。具体的には、ゲート用R/W2における交信処理後の待機処理の待機時間の平均値を、棚管理用R/W3における交信処理後の待機処理の待機時間の平均値よりも短く設定してもよい。この場合、ゲート用R/W2が通信権を取得する可能性をより高めることができる。また、上記したLBT後の待機時間と同様に、交信処理後の待機処理の待機時間を、固定値で設定してもよいし、ランダムな値として設定してもよい。
なお、LBT後の待機処理の時間を各リーダライタで等しく設定する一方、交信処理後の待機処理の時間を、リーダライタの優先度が高いものほど短くなるように設定してもよい。これによっても、優先度の高いリーダライタが通信権を獲得する可能性を高めることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
ゲート用R/W2および棚管理用R/W3の制御ブロック(特に上位通信部21、RF通信部22、上位通信部31、RF通信部32)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
ゲート用R/W2および棚管理用R/W3の制御ブロック(特に上位通信部21、RF通信部22、上位通信部31、RF通信部32)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、ゲート用R/W2および棚管理用R/W3は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、前記コンピュータにおいて、前記プロセッサが前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 PLC
2 ゲート用R/W(第1リーダライタ)
3 棚管理用R/W(第2リーダライタ)
4 RFIDタグ
5 搬送車
21、31 上位通信部
22、32 RF通信部
23、33 アンテナ
26、36 待機部
27、37 検出部
34 トリガースイッチ
100 通信システム
2 ゲート用R/W(第1リーダライタ)
3 棚管理用R/W(第2リーダライタ)
4 RFIDタグ
5 搬送車
21、31 上位通信部
22、32 RF通信部
23、33 アンテナ
26、36 待機部
27、37 検出部
34 トリガースイッチ
100 通信システム
Claims (9)
- 複数のRFIDタグに対してデータの読み出しおよび書き込みの少なくともいずれか一方を行う複数のリーダライタを備える通信システムであって、
各リーダライタは、
他のリーダライタがRFIDタグと通信するときに発する電波を検出する検出部と、
通信対象のRFIDタグと通信する前に、他のリーダライタの前記電波を検出すると、前記通信対象のRFIDタグとの通信開始を所定の待機時間で待機する処理、および、
前記通信対象のRFIDタグとの交信処理が完了した後に所定の待機時間で待機する処理の少なくともいずれか一方を行う待機部とを備え、
前記複数のリーダライタのうち、第1リーダライタの待機時間の平均値は、第2リーダライタの待機時間の平均値よりも短く設定されている、通信システム。 - 前記第1リーダライタの前記待機部は、待機時間を0とする、請求項1に記載の通信システム。
- 前記第1リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T3以上T4以下の範囲からランダムに待機時間を決定する、請求項1に記載の通信システム。
- 前記第2リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T5以上T6以下の範囲からランダムに待機時間を決定する、請求項1~3のいずれか一項に記載の通信システム。
- 前記第2リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T5以上T6以下の範囲からランダムに待機時間を決定し、前記T4が前記T5よりも小さい値である、請求項3に記載の通信システム。
- 前記第2リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T5以上T6以下の範囲からランダムに待機時間を決定し、前記T4が前記T5と等しい値である、請求項3に記載の通信システム。
- 前記第2リーダライタの前記待機部は、待機する毎に、T5以上T6以下の範囲からランダムに待機時間を決定し、前記T4が前記T5よりも大きい値である、請求項3に記載の通信システム。
- 前記第1リーダライタは、自身の配置位置が固定されているとともに、通信領域を通過するRFIDタグと通信を行うものであり、
前記第2リーダライタは、自身が移動することにより、移動していないRFIDタグと通信を行うものである、請求項1から7のいずれか一項に記載の通信システム。 - 複数のRFIDタグに対してデータの読み出しおよび書き込みの少なくともいずれか一方を行う複数のリーダライタを備える通信システムにおける通信方法であって、
各リーダライタは、
他のリーダライタがRFIDタグと通信するときに発する電波を検出する検出ステップと、
通信対象のRFIDタグと通信する前に、他のリーダライタの前記電波を検出すると、前記通信対象のRFIDタグとの通信開始を所定の待機時間で待機する処理、および、
前記通信対象のRFIDタグとの交信処理が完了した後に所定の待機時間で待機する処理の少なくともいずれか一方を行う待機ステップとを含み、
前記複数のリーダライタのうち、第1リーダライタの待機時間の平均値は、第2リーダライタの待機時間の平均値よりも短く設定されている、通信システムにおける通信方法。
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