JP7021477B2 - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents
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(1)円盤形状の光学部と前記光学部から外側に向けて湾曲して延びる支持部とを備えた折り曲げ可能な眼内レンズを、患者眼の眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具であって、眼内レンズが押し出される押出軸であって、プランジャーが沿って移動する押出軸と、筒状の内部を前記押出軸が貫通し、前記患者眼の切開創に挿入される前記筒状の挿入部と、前記挿入部の基端に接続され、前記眼内レンズが載置される載置部と、前記挿入部の基端に設けられ、前記載置部に載置された前記眼内レンズの前記支持部を係止する係止部であって、前記支持部が前記光学部と面するように折り曲げられた変形状態を維持するための係止部と、前記載置部に載置され、前記係止部によって前記支持部が前記変形状態に維持された前記眼内レンズの前記光学部を折り曲げる変形機構と、を備える。
本実施形態の眼内レンズ挿入システム50は、ハンドピース51とカートリッジ10(眼内レンズ挿入器具)を備える。ハンドピース51は術者に把持される。カートリッジ10の先端部分は患者眼に挿入される。本実施形態のカートリッジ10はハンドピース51に着脱可能である。本実施形態では、ハンドピース51は金属で形成されており、カートリッジ10は樹脂で形成されている。例えば、ハンドピース51とカートリッジ10が樹脂で形成され、且つ、一体成形されていてもよい。
本実施形態のハンドピース51は本体52とプランジャー53を備える。プランジャー53は眼内レンズ1を押し出すために用いられる。本実施形態の本体52は筒状であり、棒状のプランジャー53は本体52の内部を押出軸Pに沿って移動できる。本体52の側壁には開口部54が形成されている。開口部54は、カートリッジ10をハンドピース51に装着するために用いられる。
図7と図8を参照して、本実施形態の眼内レンズ挿入システム50で用いられる眼内レンズ1を説明する。本実施形態の眼内レンズ1は、光学部2と一対の支持部3(支持部3a,3b)を備える。光学部2は所定の屈折力を有する。支持部3は患者眼の眼内で光学部2を支持する。本実施形態の光学部2は略円盤形状であり、眼内で角膜方向を向く光学面4aと眼内で網膜方向を向く光学面4bを備える。
図2~6を併用して、本実施形態のカートリッジ10を説明する。なお本実施形態のカートリッジ10は可動部19(載置部17の一部)が回動されることで、載置部17が開かれた第1状態(図3参照)と載置部17が閉じられた第2状態(図4参照)とに変形できる。図2はカートリッジ10の外観斜視図であり、載置部17を開いた状態の図である。図3は、図2のA-A断面図であり、載置部17を開いたカートリッジ10を押出軸Pの基端側から見た断面図である。図4は、図2と同じ断面位置にて、載置部17が閉じたカートリッジ10を押出軸Pの基端側から見た断面図である。なお、図2,図3,図4では、載置部17に載置される眼内レンズ1の輪郭を点線で示している。図5は、図2のカートリッジ10を左方向からみた図であり、図6は図5のB-B断面図である。
図9~図13を併用して、本実施形態の眼内レンズ挿入システム50の使用方法を説明する。先ず使用者(術者又は介助者)は、カートリッジ10の載置部17を開く(図2,図9参照)。ついで使用者は、露出した載置面14(載置面14a,14b)に眼内レンズ1を載置する(図2,図3,図10参照)。使用者は眼内レンズ1を載置面14に載置する際に、支持部3aを光学部2の内側にタッキングさせ、且つ、タッキングさせた支持部3aを係止部16で係止させる。つまり、押出軸Pの先端方向に延びる支持部3aが光学部2の内側にタッキングされるように変形(折り曲げ)された眼内レンズ1が載置面14に載置される。なお本実施形態では、支持部3aの一部は中空部21に入り込む。本実施形態では、載置面14に載置された眼内レンズ1の支持部3b(後方支持部)は、押出軸Pの基端方向に延びている。また、載置面14に載置された眼内レンズ1の光学面4aは載置面14から遠ざかる方向を向いている。
図16と図17を併用して、本実施形態の係止部16の効果を説明する。図16と図17は比較用のカートリッジ60である。比較用のカートリッジ60と本実施形態のカートリッジ10は、係止部16を備えるか否かが異なる。比較用のカートリッジ60は係止部16を備えないため、例えば、タッキングさせた支持部3aの先端部分の向く方向が不安定になり易い(図16参照)。支持部3aの変形状態が不安定になり易い理由として、例えば、変形された支持部3aには復元力が働く、カートリッジ10の内壁は滑性が高い、挿入部11の内部及び載置面14には滑動剤(粘弾性物質等)が塗布される、等が考えられる。図16のように、支持部3aのタッキングが不安定なまま光学部2が折り曲げられると、例えば、眼内レンズ1をプランジャー53で押している最中に支持部3aのタッキングが外れてしまう恐れがある。支持部3aのタッキングが外れると、眼内レンズ1の嚢内設置が手間取り易くなり、また、支持部3aを眼内レンズ1の押し出し中に破損し易くなる。
図14は変容例のカートリッジ20である。変容例のカートリッジ20は、係止部16と嵌合するための蓋部22を備える。蓋部22は可動部19に設けられている。蓋部22の形状は係止部16の切り欠き形状に対応している。載置部17が閉じられと、蓋部22と係止部16が嵌合し、係止部16の切り欠き領域を蓋部22が埋める。これにより例えば、載置部17が閉じられた際に、支持部3の一部が係止部16から飛び出してしまう恐れが抑制される。図15は変容例のカートリッジ30である。変容例のカートリッジ30が備える係止部31は、筒状の挿入部11の一部を外側に膨らませた形状で形成されている。係止部31の形状は本開示に限るものでは無く、変形された支持部3aを係止部31で係止できればよい。
以上説明したように、本実施形態の眼内レンズ挿入器具は、円盤形状の光学部2と光学部2から外側に向けて湾曲して延びる支持部3とを備えた折り曲げ可能な眼内レンズ1を、患者眼の眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具であって、眼内レンズ1を押し出す押出軸Pと、筒状の内部を押出軸Pが貫通し、患者眼の切開創に挿入される筒状の挿入部11と、挿入部11の基端に接続され、眼内レンズ1が載置される載置部17と、挿入部11の基端に設けられ、載置部17に載置された眼内レンズ1の支持部3を係止する係止部16と、載置部17に載置された眼内レンズ1を折り曲げる変形機構と、を備える。これにより例えば、載置部17に載置された眼内レンズ1を変形させても、支持部3の意図しない変形が生じ難くなる。従って、眼内レンズ1を射出する最中の支持部3の破損を抑制でき、眼内レンズ1の嚢内設置が容易になる。
2:光学部
3:支持部
10:カートリッジ
11:挿入部
16:係止部
17:載置部
18:固定部
19:可動部
P:押出軸
Claims (3)
- 円盤形状の光学部と前記光学部から外側に向けて湾曲して延びる支持部とを備えた折り曲げ可能な眼内レンズを、患者眼の眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具であって、
前記眼内レンズを押し出す押出軸であって、プランジャーが沿って移動する押出軸と、
筒状の内部を前記押出軸が貫通し、前記患者眼の切開創に挿入される前記筒状の挿入部と、
前記挿入部の基端に接続され、前記眼内レンズが載置される載置部と、
前記挿入部の基端に設けられ、前記載置部に載置された前記眼内レンズの前記支持部を係止する係止部であって、前記支持部が前記光学部と面するように折り曲げられた変形状態を維持するための係止部と、
前記載置部に載置され、前記係止部によって前記支持部が前記変形状態に維持された前記眼内レンズの前記光学部を折り曲げる変形機構と、
を備えることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。 - 請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記変形機構は、前記載置部に載置された前記眼内レンズを前記押出軸の基端方向からみて湾曲形状に変形する、
ことを特徴とする眼内レンズ挿入器具。 - 請求項1または2に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記係止部は、前記筒状の縁を先端方向に切り込ませた切り込み形状で形成されていることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
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- 2017-09-01 JP JP2017168692A patent/JP7021477B2/ja active Active
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