JP7021477B2 - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

眼内レンズ挿入器具 Download PDF

Info

Publication number
JP7021477B2
JP7021477B2 JP2017168692A JP2017168692A JP7021477B2 JP 7021477 B2 JP7021477 B2 JP 7021477B2 JP 2017168692 A JP2017168692 A JP 2017168692A JP 2017168692 A JP2017168692 A JP 2017168692A JP 7021477 B2 JP7021477 B2 JP 7021477B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intraocular lens
support portion
optical
insertion device
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017168692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019042146A (ja
Inventor
哲 横田
思織 佐藤
信司 長坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidek Co Ltd
Original Assignee
Nidek Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidek Co Ltd filed Critical Nidek Co Ltd
Priority to JP2017168692A priority Critical patent/JP7021477B2/ja
Publication of JP2019042146A publication Critical patent/JP2019042146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7021477B2 publication Critical patent/JP7021477B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示は、患者眼へ眼内レンズを挿入するための眼内レンズ挿入器具に関する。
患者眼に眼内レンズを挿入する眼内レンズ挿入器具が知られている。例えば特許文献1のヒンジレスカートリッジは、鉗子で摘まんだIOLを最終位置に配置する過程で、前ハプティックのタッキングと光学部の折り曲げが行われる。また特許文献2のカートリッジは、載置台が閉じ合される過程で支持部のタッキングと光学部の折り曲げが行われる。なお支持部(ハプティック)のタッキングとは、光学部の内側に支持部を配置させる手法を指す。
特表2015-533617号公報 特開2010-158304号公報
しかし特許文献1のヒンジレスカートリッジの場合、柔らかいIOL(眼内レンズ)を鉗子で把持し、把持したIOLを移動させつつハプティック(支持部)のタッキングと光学部の折り曲げを行うため、術者の熟練が必要となり易かった。また、特許文献2のカートリッジの場合、眼内レンズの復元方向と支持部の向く方向が一致するため、眼内レンズが眼内で復元する際に、支持部の挙動が大きくなり易かった。
本開示は、上記した問題点を解決するためのものであり、眼内レンズを好適に変形させて射出できる眼内レンズ挿入器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1)円盤形状の光学部と前記光学部から外側に向けて湾曲して延びる支持部とを備えた折り曲げ可能な眼内レンズを、患者眼の眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具であって、眼内レンズが押し出される押出軸であって、プランジャーが沿って移動する押出軸と、筒状の内部を前記押出軸が貫通し、前記患者眼の切開創に挿入される前記筒状の挿入部と、前記挿入部の基端に接続され、前記眼内レンズが載置される載置部と、前記挿入部の基端に設けられ、前記載置部に載置された前記眼内レンズの前記支持部を係止する係止部であって、前記支持部が前記光学部と面するように折り曲げられた変形状態を維持するための係止部と、前記載置部に載置され、前記係止部によって前記支持部が前記変形状態に維持された前記眼内レンズの前記光学部を折り曲げる変形機構と、を備える。
本開示によれば、眼内レンズを好適に変形させて射出できる眼内レンズ挿入器具を提供できる。
本実施形態の眼内レンズ挿入システムの外観斜視図である。 カートリッジの外観斜視図である。 図2のA-A断面図であり、載置部が開かれた状態の図である。 図3と同じ位置での断面図であり、載置部が閉じられた状態の図である。 図2の眼内レンズ挿入器具を左方向から見た側面図である。 図5のB-B断面図である。 眼内レンズの正面図である。 眼内レンズの側面図である。 図1の眼内レンズ挿入器具の使用方法に係わる説明図である。 図1の眼内レンズ挿入システムの使用方法に係わる説明図である。 図1の眼内レンズ挿入システムの使用方法に係わる説明図である。 図1の眼内レンズ挿入システムの使用方法に係わる説明図である。 図1の眼内レンズ挿入システムの使用方法に係わる説明図である。 変容例のカートリッジの外観斜視図である。 変容例のカートリッジの断面図である。 比較用のカートリッジの説明図である。 比較用のカートリッジの説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1は本実施形態の眼内レンズ挿入システム50の外観斜視図である。本実施形態の眼内レンズ挿入システム50は、患者眼の眼内に眼内レンズ1を挿入するために用いられる。
<眼内レンズ挿入システム>
本実施形態の眼内レンズ挿入システム50は、ハンドピース51とカートリッジ10(眼内レンズ挿入器具)を備える。ハンドピース51は術者に把持される。カートリッジ10の先端部分は患者眼に挿入される。本実施形態のカートリッジ10はハンドピース51に着脱可能である。本実施形態では、ハンドピース51は金属で形成されており、カートリッジ10は樹脂で形成されている。例えば、ハンドピース51とカートリッジ10が樹脂で形成され、且つ、一体成形されていてもよい。
<ハンドピース>
本実施形態のハンドピース51は本体52とプランジャー53を備える。プランジャー53は眼内レンズ1を押し出すために用いられる。本実施形態の本体52は筒状であり、棒状のプランジャー53は本体52の内部を押出軸Pに沿って移動できる。本体52の側壁には開口部54が形成されている。開口部54は、カートリッジ10をハンドピース51に装着するために用いられる。
<眼内レンズ>
図7と図8を参照して、本実施形態の眼内レンズ挿入システム50で用いられる眼内レンズ1を説明する。本実施形態の眼内レンズ1は、光学部2と一対の支持部3(支持部3a,3b)を備える。光学部2は所定の屈折力を有する。支持部3は患者眼の眼内で光学部2を支持する。本実施形態の光学部2は略円盤形状であり、眼内で角膜方向を向く光学面4aと眼内で網膜方向を向く光学面4bを備える。
本実施形態では、各々の支持部3の基端5(基端5a,5b)は、光軸を中心として対称な位置に配置されている。本実施形態の支持部3はオープンループ形状であり、光学部2から外側に向けて湾曲して延びる。本実施形態の眼内レンズ1は1ピース型の眼内レンズであり、切削加工またはモールディング加工等によって光学部2と支持部3が一体的に形成される。本開示の技術を、光学部に対して支持部が別個に取り付けられた眼内レンズ(例えば、3ピース型の眼内レンズ)を眼内に挿入する場合に適用してもよい。また本開示の技術を、オープンループ形状の支持部3を1つ又は3つ以上有する眼内レンズ、板状の支持部を有する眼内レンズ等に適用してもよい。
本実施形態の眼内レンズ1は軟性を有し、眼内レンズ挿入システム50を用いて折り曲げた状態で眼内に挿入できる。例えば、BA(ブチルアクリレート)、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)等の単体、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの複合材料等の種々の軟性の材料を、眼内レンズ1の材料としてもよい。
<カートリッジ>
図2~6を併用して、本実施形態のカートリッジ10を説明する。なお本実施形態のカートリッジ10は可動部19(載置部17の一部)が回動されることで、載置部17が開かれた第1状態(図3参照)と載置部17が閉じられた第2状態(図4参照)とに変形できる。図2はカートリッジ10の外観斜視図であり、載置部17を開いた状態の図である。図3は、図2のA-A断面図であり、載置部17を開いたカートリッジ10を押出軸Pの基端側から見た断面図である。図4は、図2と同じ断面位置にて、載置部17が閉じたカートリッジ10を押出軸Pの基端側から見た断面図である。なお、図2,図3,図4では、載置部17に載置される眼内レンズ1の輪郭を点線で示している。図5は、図2のカートリッジ10を左方向からみた図であり、図6は図5のB-B断面図である。
本実施形態の挿入部11は筒状である。挿入部11の内部には、基端から先端まで連通する中空部21(図6参照)が形成されている。載置部17が閉じられた状態では、載置部17に中空部23(図4参照)が形成される。載置部17が閉じられた状態では、挿入部11の中空部21と載置部17の中空部23とが連通し、連通した中空部を押出軸Pが貫通する。本実施形態のプランジャー53は押出軸Pに沿って基端側から先端側へと移動可能であり、プランジャー53で押された眼内レンズ1は、中空部23、中空部21の順で進んで射出孔12から射出される。本実施形態の中空部21の断面(押出軸Pに直交する面)は略円形である。挿入部11の先端には射出孔12が形成されており、挿入部11の基端には縁部15が形成されている。つまり縁部15とは、筒状の挿入部11の端部である。押出軸Pの基端側から挿入部11の基端を見た場合、縁部15は押出軸Pを中心とした半弧形状で形成されている(図3参照)。
挿入部11の基端には載置部17が接続されている。詳細には、本実施形態の載置部17は固定部18と可動部19とから成る。固定部18と可動部19の各々は押出軸Pと平行に延びる板状の部材であり、押出軸Pの基端側から見ると湾曲している。固定部18は挿入部11の基端に接続されており、可動部19は固定部18の側辺(図2参照)に接続されている。固定部18と可動部19はヒンジで連結されており、ヒンジの回動軸Qは押出軸Pと平行である。このヒンジにて、可動部19は回動軸Qを中心として回動できる。なお本実施形態の可動部19は、固定部18の左側辺に接続されている。載置部17が閉じられた状態(図4参照)では、固定部18と可動部19とで筒状の載置部17が形成され、筒状の載置部17の内部には中空部23が形成される。一方、載置部17が開かれた状態(図2,図3)では、中空部23を形成する内壁が露出し、露出した内壁は眼内レンズ1を載置するための載置面14(載置面14a,載置面14b)となる。
本実施形態の縁部15は係止部16を含む。本実施形態の係止部16は、載置面14に載置された眼内レンズ1の支持部3aを係止するために用いられる。より詳細には、本実施形態の係止部16は、支持部3aの変形状態を維持するために用いられる。なお、本実施形態の支持部3aのように、眼内レンズ1が載置部17に載置された際に、光学部2よりも押出軸Pの先端側に配置される支持部3は前方支持部と呼ばれることがある。図5と図6で示すように、本実施形態の係止部16は、縁部15の一部を押出軸Pの先端方向に切り欠いた切り欠き形状(換言するなら縁部15の一部を押出軸Pの先端方向に陥没させた陥没形状)で形成されている。
押出軸Pの基端側から縁部15を見た場合、本実施形態の係止部16は回動軸Q側に形成され、且つ、載置部17に載置される光学部2よりも上方に形成されている(図3参照)。係止部16が形成される角度D(図6)は0~90度の範囲内が好ましく、本実施形態では35度とされている。なお、本実施形態のカートリッジ10を上方から見た場合、係止部16は押出軸Pの左側に形成され、載置部17に載置される眼内レンズ1の支持部3aの基端5aは押出軸Pの左側に配置され、押出軸Pは光学部2の半径の中間位置を通る。つまり、筒状の挿入部11において、支持部3aの基端5aが配置される側(右側)とは反対側(左側)の側壁に係止部16が形成されている。なお本実施形態の固定部18と可動部19には、載置面14から遠ざかる方向に突出する突出部13(13a,13b)が設けられている(図2と図3を参照)。突出部13aは載置面14aの右端に設けられ、突出部13bは載置面14bの左端に設けられている。本実施形態の突出部13は、眼内レンズ1を載置面14に載置する際に、光学部2が載置面14から飛び出す不都合を抑制できる。
<使用方法>
図9~図13を併用して、本実施形態の眼内レンズ挿入システム50の使用方法を説明する。先ず使用者(術者又は介助者)は、カートリッジ10の載置部17を開く(図2,図9参照)。ついで使用者は、露出した載置面14(載置面14a,14b)に眼内レンズ1を載置する(図2,図3,図10参照)。使用者は眼内レンズ1を載置面14に載置する際に、支持部3aを光学部2の内側にタッキングさせ、且つ、タッキングさせた支持部3aを係止部16で係止させる。つまり、押出軸Pの先端方向に延びる支持部3aが光学部2の内側にタッキングされるように変形(折り曲げ)された眼内レンズ1が載置面14に載置される。なお本実施形態では、支持部3aの一部は中空部21に入り込む。本実施形態では、載置面14に載置された眼内レンズ1の支持部3b(後方支持部)は、押出軸Pの基端方向に延びている。また、載置面14に載置された眼内レンズ1の光学面4aは載置面14から遠ざかる方向を向いている。
次いで使用者は載置部17を閉じてゆく(図11参照)。載置部17が閉じられるに従い、光学面4aが谷折りされるように光学部2全体が折り曲げられてゆく。谷折りされる光学面4aは支持部3aを包み込む。つまり、支持部3aをタッキングしたまま光学部2が折り曲げられる。次いで使用者は、載置部17を完全に閉じる(図12参照)。載置部17が完全に閉じられると載置部17の内部に中空部23が形成され、形成された中空部23には支持部3aを光学部2で包み込んだ眼内レンズ1が配置される。本実施形態の光学部2は中空部23を形成する内壁に沿った略筒状に変形され、略筒状に変形された光学部2の内側に支持部3aが配置される(図4参照)。
次いで使用者は、図1で示すようにカートリッジ10をハンドピース51に装着した後、挿入部11の先端部分を患者眼の角膜に形成されている切開創に挿入する。次いで使用者は、プランジャー53の基端を指で押して、プランジャー53を押出軸Pの先端方向へと前進させてゆく。図13で示すように、プランジャー53で押された眼内レンズ1は、支持部3aを光学部2で包み込んだまま先端方向に移動する。プランジャー53の先端が射出孔12付近まで達すると、眼内レンズ1は射出孔12から射出(排出)される。射出された眼内レンズ1は患者眼の眼内で復元してゆく。使用者は眼内レンズ1を水晶体嚢内に設置する。なお、本実施形態の眼内レンズ1は、変形された眼内レンズ1が復元する方向(図1では左右方向)と支持部3が向く方向(図1では前後方向)とが異なるため、眼内レンズ1が復元する際の支持部3の挙動が抑制されている。以上説明したように、本実施形態の眼内レンズ挿入システム50を用いた、患者眼への眼内レンズ1の挿入が行われる。
<係止部の効果>
図16と図17を併用して、本実施形態の係止部16の効果を説明する。図16と図17は比較用のカートリッジ60である。比較用のカートリッジ60と本実施形態のカートリッジ10は、係止部16を備えるか否かが異なる。比較用のカートリッジ60は係止部16を備えないため、例えば、タッキングさせた支持部3aの先端部分の向く方向が不安定になり易い(図16参照)。支持部3aの変形状態が不安定になり易い理由として、例えば、変形された支持部3aには復元力が働く、カートリッジ10の内壁は滑性が高い、挿入部11の内部及び載置面14には滑動剤(粘弾性物質等)が塗布される、等が考えられる。図16のように、支持部3aのタッキングが不安定なまま光学部2が折り曲げられると、例えば、眼内レンズ1をプランジャー53で押している最中に支持部3aのタッキングが外れてしまう恐れがある。支持部3aのタッキングが外れると、眼内レンズ1の嚢内設置が手間取り易くなり、また、支持部3aを眼内レンズ1の押し出し中に破損し易くなる。
また、比較用のカートリッジ60は係止部16を備えないため、例えば、光学部2と載置面14の間に支持部3aが入り込み易い(図17)。つまり支持部3aが裏タッキング(折り曲げられた光学部2の外側に支持部3aが配置される)され易い。裏タッキング状態では、眼内レンズ1の嚢内設置が手間取り易く、また、眼内レンズ1の押し出し中に支持部3aを破損し易くなる。本実施形態のカートリッジ10は支持部3aを係止するための係止部16を備えるため、支持部3aのタッキングが不安定になり難い。また使用者は、支持部3aを所定形状に変形させるためのガイドとして係止部16を利用できる。従って、眼内レンズ挿入システム50の取扱いに不慣れな使用者でも、係止部16(ガイド手段)を用いて支持部3aを好適な形状に変形し易い。
<変容例>
図14は変容例のカートリッジ20である。変容例のカートリッジ20は、係止部16と嵌合するための蓋部22を備える。蓋部22は可動部19に設けられている。蓋部22の形状は係止部16の切り欠き形状に対応している。載置部17が閉じられと、蓋部22と係止部16が嵌合し、係止部16の切り欠き領域を蓋部22が埋める。これにより例えば、載置部17が閉じられた際に、支持部3の一部が係止部16から飛び出してしまう恐れが抑制される。図15は変容例のカートリッジ30である。変容例のカートリッジ30が備える係止部31は、筒状の挿入部11の一部を外側に膨らませた形状で形成されている。係止部31の形状は本開示に限るものでは無く、変形された支持部3aを係止部31で係止できればよい。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の眼内レンズ挿入器具は、円盤形状の光学部2と光学部2から外側に向けて湾曲して延びる支持部3とを備えた折り曲げ可能な眼内レンズ1を、患者眼の眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具であって、眼内レンズ1を押し出す押出軸Pと、筒状の内部を押出軸Pが貫通し、患者眼の切開創に挿入される筒状の挿入部11と、挿入部11の基端に接続され、眼内レンズ1が載置される載置部17と、挿入部11の基端に設けられ、載置部17に載置された眼内レンズ1の支持部3を係止する係止部16と、載置部17に載置された眼内レンズ1を折り曲げる変形機構と、を備える。これにより例えば、載置部17に載置された眼内レンズ1を変形させても、支持部3の意図しない変形が生じ難くなる。従って、眼内レンズ1を射出する最中の支持部3の破損を抑制でき、眼内レンズ1の嚢内設置が容易になる。
また本実施形態の係止部16は、光学部2と面するように折り曲げられた支持部3を係止する。これにより例えば、支持部3のタッキングさせた状態で眼内レンズ1を射出できる。従って、眼内レンズ1を射出する最中の支持部3の破損を抑制でき、眼内レンズ1の嚢内設置が容易になる。また本実施形態の変形機構は、載置部17に載置された眼内レンズ1を押出軸Pの基端方向からみて湾曲形状に変形する。これにより、例えば、患者眼に形成する小切開創を小さくし易い。また本実施形態の係止部16は、筒状の縁を先端方向に切り込ませた切り込み形状で形成されている。これにより例えば、係止部16を容易に形成でき、また、眼内レンズ1の押し出しの妨げになり難い。
なお本実施形態の係止部16は、光学部2よりも押出軸Pの先端側に配置される支持部3a(前方支持部)を係止する。しかし、カートリッジ10又はハンドピース51が、光学部2よりも基端側に配置される支持部3b(後方支持部)を係止する係止部を備えてもよい。この場合、例えば、カートリッジよりも基端側に係止部を設ければよい。支持部3bのみを係止する態様であってもよい。本実施形態ではヒンジを用いて載置部17に載置された眼内レンズ1を折り畳むが、眼内レンズ1の変形機構はこれに限るものでは無い。ただし眼内レンズ1が押出軸Pに沿った筒状に折り曲げられると好ましい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲及びこれと均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:眼内レンズ
2:光学部
3:支持部
10:カートリッジ
11:挿入部
16:係止部
17:載置部
18:固定部
19:可動部
P:押出軸

Claims (3)

  1. 円盤形状の光学部と前記光学部から外側に向けて湾曲して延びる支持部とを備えた折り曲げ可能な眼内レンズを、患者眼の眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具であって、
    前記眼内レンズを押し出す押出軸であって、プランジャーが沿って移動する押出軸と、
    筒状の内部を前記押出軸が貫通し、前記患者眼の切開創に挿入される前記筒状の挿入部と、
    前記挿入部の基端に接続され、前記眼内レンズが載置される載置部と、
    前記挿入部の基端に設けられ、前記載置部に載置された前記眼内レンズの前記支持部を係止する係止部であって、前記支持部が前記光学部と面するように折り曲げられた変形状態を維持するための係止部と、
    前記載置部に載置され、前記係止部によって前記支持部が前記変形状態に維持された前記眼内レンズの前記光学部を折り曲げる変形機構と、
    を備えることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  2. 請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
    前記変形機構は、前記載置部に載置された前記眼内レンズを前記押出軸の基端方向からみて湾曲形状に変形する、
    ことを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  3. 請求項1または2に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
    前記係止部は、前記筒状の縁を先端方向に切り込ませた切り込み形状で形成されていることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
JP2017168692A 2017-09-01 2017-09-01 眼内レンズ挿入器具 Active JP7021477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017168692A JP7021477B2 (ja) 2017-09-01 2017-09-01 眼内レンズ挿入器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017168692A JP7021477B2 (ja) 2017-09-01 2017-09-01 眼内レンズ挿入器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019042146A JP2019042146A (ja) 2019-03-22
JP7021477B2 true JP7021477B2 (ja) 2022-02-17

Family

ID=65815849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017168692A Active JP7021477B2 (ja) 2017-09-01 2017-09-01 眼内レンズ挿入器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7021477B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114767330B (zh) * 2022-06-22 2022-08-26 北京茗视光眼科医院管理有限公司 一种icl晶体预装载植入装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008194479A (ja) 2007-02-15 2008-08-28 Alcon Manufacturing Ltd 眼内レンズ送出装置
JP2011139863A (ja) 2010-01-09 2011-07-21 Nidek Co Ltd 眼内レンズ挿入器具
JP5103803B2 (ja) 2006-06-26 2012-12-19 大日本印刷株式会社 モード変更機能を備えたicカード、および、icカードプログラム
JP2015533617A (ja) 2012-11-09 2015-11-26 ボシュ・アンド・ロム・インコーポレイテッドBausch & Lomb Incorporated ハプティックを制御する眼内レンズインジェクタ用のヒンジレスカートリッジ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0732791B2 (ja) * 1991-06-13 1995-04-12 キヤノンスター株式会社 眼内レンズの移植器具
US20180200105A1 (en) * 2017-01-14 2018-07-19 Rxsight, Inc. Intraocular lens inserter cartridge with a trailing haptic protection structure

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5103803B2 (ja) 2006-06-26 2012-12-19 大日本印刷株式会社 モード変更機能を備えたicカード、および、icカードプログラム
JP2008194479A (ja) 2007-02-15 2008-08-28 Alcon Manufacturing Ltd 眼内レンズ送出装置
JP2011139863A (ja) 2010-01-09 2011-07-21 Nidek Co Ltd 眼内レンズ挿入器具
JP2015533617A (ja) 2012-11-09 2015-11-26 ボシュ・アンド・ロム・インコーポレイテッドBausch & Lomb Incorporated ハプティックを制御する眼内レンズインジェクタ用のヒンジレスカートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019042146A (ja) 2019-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7429263B2 (en) Preloaded IOL injector
US7422604B2 (en) Preloaded IOL injector
JP5470753B2 (ja) 眼内レンズ挿入器具
EP2177178B1 (en) Intraocular lens insertion device for controlling movement of the intraocular lens
EP2579814B1 (en) Ocular implant insertion system
US10105258B2 (en) Device for receiving an intraocular lens, and method for folding an intraocular lens
JP4481878B2 (ja) 眼内レンズ挿入器具
JPWO2004105648A1 (ja) インジェクター
EP2343029B1 (en) Intraocular lens injection instrument
MX2008004784A (es) Punta de lumen con inyector de lente pare entrega asistida de herida.
JP6027535B2 (ja) 眼内レンズの挿入器具
JP2003325570A (ja) 眼内挿入用レンズの挿入システム
JP7179946B2 (ja) 眼内レンズ挿入器
JP5602437B2 (ja) 眼内レンズ挿入器具
JP7021477B2 (ja) 眼内レンズ挿入器具
JP4767671B2 (ja) 眼内レンズ挿入システム
JP6027536B2 (ja) 眼内レンズの挿入器具
JP6427896B2 (ja) 眼内レンズ挿入器具および眼内レンズ挿入システム
JP4557938B2 (ja) 眼内レンズの挿入器具
JP6777132B2 (ja) 眼内レンズ挿入器具および眼内レンズ挿入システム
JP6841474B2 (ja) 眼内レンズおよび眼内レンズ挿入器具
TW201919551A (zh) 人工水晶體植入器具
CN111565676B (zh) 眼科手术注入器系统
JP2003325571A (ja) 変形可能な眼内挿入用レンズの挿入器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7021477

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150