JP7020267B2 - 手摺 - Google Patents
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Description
一方で、次亜塩素酸に含まれる塩素成分は、器具類の金属部に付着すると金属腐食を起こし、さびの原因となることが知られている。特許文献1に示すような金属のフランジや特許文献2に示すような手摺の金属部分に薬液が付着した場合、金属部分が腐食するという問題があった。
このように構成された本発明においては、第1液体誘導部が壁面とフランジ部との間に設けられ且つフランジ部への液体の付着を抑制するように液体を誘導する。これにより、手摺に液体がかかる場合に、壁面とフランジ部との間に流入する液体が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が液体によって腐食することを抑制することができる。また、例えば手摺を薬液により消毒する場合に、壁面とフランジ部との間に流入する薬液が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が薬液によって腐食することを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、第1液体誘導部は、液体を排出する排出溝が壁面側部分に形成されているプレートである。このプレートにより、手摺に液体がかかる場合に、壁面とフランジ部との間に流入する液体が排出溝に沿って排出され金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が液体によって腐食することをより抑制することができる。また、例えば手摺を薬液により消毒する場合に、壁面とフランジ部との間に流入する薬液が排出溝に沿って排出され金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が薬液によって腐食することをより抑制することができる。
このように構成された本発明においては、プレートは、凹状の溝もしくは凸状のリブにより、排出溝を形成する。このプレートにより液体を排出溝に沿ってより確実に排出できるので、手摺に液体がかかる場合に、壁面とフランジ部との間に流入する液体が排出溝に沿って排出され金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が液体によって腐食することをより抑制することができる。また、例えば手摺を薬液により消毒する場合に、壁面とフランジ部との間に流入する薬液が排出溝に沿って排出され、金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が薬液によって腐食することをより抑制することができる。
このように構成された本発明においては、プレートの上記排出溝は、上記プレートを上記壁面に取り付けた状態で、液体が上記排出溝内に留まりにくくなるように、上記排出溝の大部分が下方向きの流路となるように形成されている。これにより、液体を排出溝内に残りにくくすることができ且つ排出溝に沿って下方向きに流下させやすくすることができる。
このように構成された本発明においては、フランジカバーは、自身の内側に第2液体誘導部を形成する。これにより、手摺に液体がかかる場合に、手摺本体部とフランジカバーとの間からフランジカバーの内側に流れ込む液体が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が液体によって腐食することを抑制することができる。また、例えば手摺を薬液により消毒する場合に、手摺本体部とフランジカバーとの間からフランジカバーの内側に流れ込む薬液が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が薬液によって腐食することを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、第2液体誘導部の第2壁部の内側面が壁面側に向かう下り傾斜として形成され、且つ第1壁部の内側面が壁面側に向かう下り傾斜として形成される。これにより、フランジカバー内に流入した液体を第2壁部の内側面及び第1壁部の内側面に沿って流下させやすくすることができる。よって、液体が金属製のフランジ部に付着することを抑制しながら排出させることができる。
このように構成された本発明においては、シール部材の比較的簡単な構成により、液体がフランジカバーと手摺本体部との間からフランジカバー内に流入することを抑制することができ、液体が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、プレートの頂部と、フランジカバーの頂部とが接している。これにより、液体が壁面とフランジカバーの頂部との間に流入する場合に、薬液がフランジカバーの頂部からプレートの頂部に伝わって流れる。よって、薬液がプレートの排出溝に沿って流れ、金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。
このように構成された本発明においては、プレートの外周部分は、フランジカバーの内周部分と接している。これにより、液体が壁面とフランジカバーとの間に流入する場合に、液体がフランジカバーの内周部分からプレートの外周部分に伝わって流れる。よって、液体がプレートの排出溝に沿って流れ、金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。また、液体がプレートと壁面との間の領域からプレートとフランジカバーとの間のフランジ部が配置されている領域に侵入することを抑制することができる。よって、液体が金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。
図1は本発明の第1実施形態による手摺を示す斜視図であり、図2は本発明の第1実施形態による手摺の分解斜視図であり、図3は本発明の第1実施形態による手摺の壁面に固定される部分を拡大した部分拡大断面図である。図3においてはねじ12は省略されている。
手摺1のフランジ部4から見て手摺本体部2側を前方側とし、フランジ部4から見て壁面W側を後方側とし、フランジ部4の中心側を内側とし、フランジ部4の中心側に対して半径方向の反対側を外側として説明している。
図4は本発明の第1実施形態による手摺を壁面側から見た正面図であり、図5は本発明の第1実施形態による手摺のプレートを斜め前方側から見た斜視図であり、図6は本発明の第1実施形態による手摺のプレートを斜め後方側から見た斜視図である。
薬液は、次亜塩素酸を含む溶液、例えば次亜塩素酸ナトリウム溶液、次亜塩素酸水、そのほかの次亜塩素酸を含む塩素系の消毒薬等である。このような薬液は感染症対策としてエタノール溶液よりも多くの感染性病原体に適用可能な強力な消毒薬として用いられる。本発明の第1実施形態においては、薬液を誘導することを例示しているが、薬液以外の液体、例えば水、塩水に適用されてもよい。
図7は本発明の第1実施形態による手摺のフランジカバーを斜め後方側から見た斜視図である。
フランジカバー6は、フランジ部4の半径方向の外側において壁面Wから前方に延びる第2液体誘導部である第1壁部6aと、第1壁部6aの前方部6bから手摺本体部2に向けて縦方向に延びる第2液体誘導部である第2壁部6cと、第2壁部6cの内側端から後方且つわずかに内側に向けて延びる第2液体誘導部であるフラップ部6dと、を備えている。このように、フランジカバー6は、少なくとも第1壁部6a及び第2壁部6cにより自身の内側に第2液体誘導部を形成する。
第1壁部6aには、第1壁部6aの下流端、すなわち後方端部に、プレート14の溝部14fと係合する係合部6gが形成されている。第1壁部6aには、係合部6gが形成されているが、薬液が第1壁部6aの内側面6eに沿ってその下流端からフランジカバー6の外部に排出されるように形成されている。係合部6gは、フランジカバー6の内周の全体又は一部に形成されている。
使用者が感染症対策として手摺1を薬液を使用して消毒する場合に、使用者は、薬液をスプレー等を使用して手摺1に噴霧する、又は薬液を布等に付着させて手摺1に塗る、又は他の手法により薬液を手摺1にかける等により消毒を実行する。このとき、薬液が、図3において矢印F1に示すように、壁面Wとフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6内に流入する場合がある。また、薬液が、矢印F20に示すように、手摺本体部2とフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6内に流入する場合がある。
排出溝14bは、薬液が矢印F5乃至F7に示すようなルートや、矢印F8に示すようなルートを通ったとしても、大部分が下方向きの流路となるように形成されている。よって、薬液は、排出溝14bの途中に留まりにくく、排出溝14bに沿って下方向きに流下させやすくされている。
薬液は、排出溝14bの開口部分14eから外周排出溝14cに流出する。
プレート14の下部まで到達した薬液は、矢印F9に示すように、壁面Wとフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6外に排出される。
第1実施形態による手摺1によれば、プレート14が壁面Wとフランジ部4との間に設けられ且つフランジ部4への液体の付着を抑制するように液体を誘導する。これにより、手摺1に液体がかかる場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する液体が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が液体によって腐食することを抑制することができる。
また、例えば手摺1を薬液により消毒する場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する薬液が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が薬液によって腐食することを抑制することができる。
また、例えば手摺1を薬液により消毒する場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する薬液が排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って排出され金属製のフランジ部4に付着することをより抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が薬液によって腐食することをより抑制することができる。
また、例えば手摺1を薬液により消毒する場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する薬液が排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って排出され、金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が薬液によって腐食することをより抑制することができる。
また、例えば手摺1を薬液により消毒する場合に、手摺本体部2とフランジカバー6との間からフランジカバー6の内側に流れ込む薬液が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が薬液によって腐食することを抑制することができる。
第2実施形態による手摺101は、上述した第1実施形態による手摺1と構造がほぼ同じであるため、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。
フランジカバー106は、円筒のキャップ形状に形成されている。フランジカバー106は、フランジ部4の前方側及び半径方向(外周方向)の外側を覆うようなカバーを形成している。フランジカバー106は、手摺本体部2が内側に配置される開口部106aを形成している。開口部106aは円形に形成されている。フランジカバー106は、樹脂材料により形成されている。
2 手摺本体部
2a 端部
4 フランジ部
4a プレート部
4b 内周口部
4c 孔
6 フランジカバー
6a 第1壁部
6b 前方部
6c 第2壁部
6d フラップ部
6e 内側面
6f 内側面
6g 係合部
6h 開口部
6i スリット孔
6j 頂部
8 バー部材
8a 直線部分
8b 継手部分
10 被覆部
14 プレート
14a 後面
14b 排出溝
14c 外周排出溝
14d 外周部分
14e 開口部分
14f 溝部
14g かかり部
14h 前面
14j 頂部
101 手摺
106 フランジカバー
106a 開口部
107 シール部材
201 手摺
204 フランジ
206 カバー
208 パイプ
A 中心軸線
C 隙間
W 壁面
Claims (9)
- 壁面に固定される手摺であって、
上記壁面に対して延びる手摺本体部と、
上記手摺本体部の端部に接続され且つ上記壁面に固定される金属製のフランジ部と、
上記壁面と上記フランジ部との間に設けられ且つ上記フランジ部への液体の付着を抑制するように液体を誘導する第1液体誘導部とを備えていることを特徴とする手摺。 - 上記第1液体誘導部は、液体を排出する排出溝を上記壁面側部分に形成するプレートである、請求項1に記載の手摺。
- 上記プレートは、凹状の溝もしくは凸状のリブにより、上記排出溝を形成する、請求項2に記載の手摺。
- 上記プレートの上記排出溝は、上記プレートを上記壁面に取り付けた状態で、上記排出溝の大部分が下方向きの流路となるように形成されている、請求項3に記載の手摺。
- さらに、上記フランジ部をカバーするフランジカバーを備え、上記フランジカバーは、自身の内側に第2液体誘導部を形成する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の手摺。
- 上記フランジカバーは、上記フランジ部の半径方向の外側において上記壁面から前方に延びる第1壁部と、上記第1壁部の前方部分から上記手摺本体部に向けて縦方向に延びる第2壁部とを備え、
上記第2液体誘導部は、上記フランジカバーの中心より下方側において上記壁面側に向かう下り傾斜として形成される上記第2壁部の内側面と、上記壁面側に向かう下り傾斜として形成される上記第1壁部の内側面とにより形成されている、請求項5に記載の手摺。 - さらに、上記フランジ部及び上記手摺本体部の上記壁面側の端部をカバーするフランジカバーと、上記フランジカバーと上記手摺本体部との間の隙間をシールするシール部材とを備えている、請求項1乃至6の何れか1項に記載の手摺。
- さらに、上記フランジ部をカバーするフランジカバーを備え、上記プレートの頂部と、上記フランジカバーの頂部とが接している、請求項2乃至4の何れか1項に記載の手摺。
- 上記プレートの外周部分は、上記フランジカバーの内周部分と接している、請求項8に記載の手摺。
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