JP7018580B2 - 高分子電解質型燃料電池とその製造方法 - Google Patents

高分子電解質型燃料電池とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高分子電解質型の燃料電池とその製造方法に関するものである。
燃料電池は、水素を含有する燃料ガスと、空気など酸素を含有する酸化剤ガスとを電気化学的に反応させる。このことで、燃料電池は、電力と熱とを同時に発生させる。図8は、従来の燃料電池の1形態である高分子電解質型燃料電池の単セルの基本構成を示す分解斜視図である。基本的には、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜201、及び、高分子電解質膜201の両面に形成された一対の電極、すなわち、アノード206とカソード207から構成される。
これらのアノード206,207は、白金族金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とし、高分子電解質膜201の表面に形成される燃料側触媒層202及び酸化剤側触媒層203、及び、燃料側触媒層202又は酸化剤側触媒層203の外面に配置される、通気性と電子導電性とを併せ持つ燃料側ガス拡散層204又は酸化剤側ガス拡散層205を有する。高分子電解質膜201と燃料側触媒層202、酸化剤側触媒層203の接合対は、Catalyst Coated Membrance CCM(以降、「CCM」とする)と呼ばれる。
燃料側触媒層202,酸化剤側触媒層203に供給されるガスの外部へのリーク及び燃料ガスと酸化剤ガスとの混合を防止するために、アノード206とカソード207の周囲には、高分子電解質膜201を挟んで枠体211が配置されている。周縁部が枠体211で挟持されたCCMに燃料側ガス拡散層204及び酸化剤側ガス拡散層205を接合した接合体は、電解質膜電極接合体(以降、「MEA」とする)212と呼ぶ。
MEA212の両側には、MEA212を機械的に挟み込んで固定するとともに、隣接するMEA212を互いに電気的に直列に接続するための導電性のセパレータ210がそれぞれ配置される。各セパレータ210においてMEA212と接触する部分には、アノード206に燃料ガスを供給し、カソード207に酸化剤ガスなどの反応ガスを供給し、生成水又は余剰ガスを運び去るための燃料側流路溝208、酸化剤側流路溝209がそれぞれ形成される役割を有することもある。
MEA212は、発電機能を有する最小単位であり、一対のセパレータ210で挟持されることにより、単電池モジュールを構成する。セパレータ210としては、耐食性に優れる材料が適し、例えばステンレス鋼が用いられる。
従来のMEAとして、MEAの外周にガスケットなどを成形しているものが知られる。(例えば、特許文献1参照)。図9には、特許文献1に記載のMEA301の製造プロセスが示されている。図9においては、金型305内にMEA301と補強枠体302とは互いに離間して配置されており、離間部にはゴム303が重点される。MEA301を構成するガス拡散層304にゴム303が含浸することで、MEA301と補強枠体302とが接着する。
以上のMEA212については、高分子電解質膜201、もしくは燃料側触媒層202,酸化剤側触媒層203が直接ガスに曝されることで、高分子電解質膜201の劣化が加速されて耐久性に課題を有するため、従来から様々な提案が行われている。
例えば、特許文献2では、MEA212(図10)として、燃料側ガス拡散層204,酸化剤側ガス拡散層205の一方と燃料側触媒層202,酸化剤側触媒層203と枠体211との間で生じる隙間213,214を、接着剤等による閉塞部材225で閉塞する構成が提案されている。これにより、燃料側触媒層202,酸化剤側触媒層203がガスに曝されにくくなり、高分子電解質膜201の耐久性が向上する。
特開2008-177001号公報 特開2016-103390号公報
しかしながら、前記従来の構成では、閉塞部材225をガス拡散層側に予め付与する工程、あるいは、閉塞部材225を枠体側に配置する工程が必要となり、位置合わせが困難で、構造が複雑であった。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素化された製造プロセスで電解質膜及び触媒層が反応ガスに暴露される隙間を防ぎ、MEAの耐久性が向上する高分子電解質型燃料電池とその製造方法を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
前記本発明の第一の形態は、電解質膜と、前記電解質膜の一方の面に配置された燃料側触媒層と、前記電解質膜の他方の面に配置された酸化剤側触媒層と、前記燃料側触媒層の主表面に積層される燃料側ガス拡散層と、前記酸化剤側触媒層の主表面に積層される酸化剤側ガス拡散層と、前記燃料側ガス拡散層と前記酸化剤側ガス拡散層とを挟む一対のセパレータと、前記一対のセパレータの間に配置され前記燃料側ガス拡散層と前記酸化剤側ガス拡散層と外周を囲む枠体と、前記燃料側ガス拡散層の主表面に積層される燃料側シール部材と、前記酸化剤側ガス拡散層の主表面に積層される酸化剤側シール部材と、
を備え、前記燃料側ガス拡散層及び前記酸化剤側ガス拡散層は、前記枠体の内縁部を覆いかつ、それぞれ、前記燃料側ガス拡散層と前記燃料側触媒層との間で隙間無くかつ前記酸化剤側ガス拡散層と前記酸化剤側触媒層との間で隙間無く、前記燃料側シール部材と前記酸化剤側シール部材とにそれぞれ密着している、燃料電池を提供する。
また、本発明の別の態様は、電解質膜と、前記電解質膜の一方の主表面側に配置される燃料側触媒層と、前記電解質膜の他方の主表面側に配置される酸化剤側触媒層とを用意し、前記燃料側ガス拡散層と前記酸化剤側ガス拡散層とのそれぞれの外周を囲むように枠体を設ける工程と、前記枠体の燃料側触媒層側の主表面に積層される燃料側シール部材と、前記枠体の酸化剤側触媒層側の主表面に積層される酸化剤側シール部材とを配置し、前記燃料側触媒層の主表面に燃料側ガス拡散層を積層し、前記酸化剤側触媒層の主表面に酸化剤側ガス拡散層を積層する工程と、一対のセパレータのうち、一方を前記燃料側ガス拡散層の主表面に積層し、他方を前記酸化剤側ガス拡散層の主表面に積層する工程と、前記一対のセパレータに所定の圧力をかけながら、前記燃料側ガス拡散層と前記酸化剤側ガス拡散層とを変形させて前記枠体の内縁部を覆いつつ前記枠体に密着させる工程と、前記燃料側ガス拡散層と前記燃料側触媒層との間で隙間無くかつ前記酸化剤側ガス拡散層と前記酸化剤側触媒層との間で隙間無く、前記燃料側ガス拡散層と前記酸化剤側ガス拡散層とが前記燃料側シール部材と前記酸化剤側シール部材とに密着する工程と、を含む、燃料電池の製造方法を提供する。
以上のように、本発明の前記態様によれば、前記積層体が一対のセパレータに押圧され、ガス拡散層が変形して枠体に密着し、セパレータ側の枠体の主表面を被覆することにより、従来は枠体と触媒層との間に形成されていた隙間を無くして密着するように被覆され、高分子電解質膜の劣化を抑制する構造の燃料電池を提供することができる。また、そのような燃料電池を工程数の少ない製造プロセスで提供することができる。
本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの分解斜視図 本発明の実施の形態1における燃料電池の分解斜視図 本発明の実施の形態1における燃料電池の燃料側ガス拡散層側の枠体及び燃料側ガス拡散層の配置模式図 積層体が一対のセパレータで挟持される前の状態での図3のA-A線の部分断面図 積層体が一対のセパレータで挟持された状態での図3のA-A線の部分断面図 本発明の実施の形態2における燃料電池において積層体が一対のセパレータで挟持される前の状態での部分断面図(図3のA-A線の部分断面図) 本発明の実施の形態2における燃料電池において積層体が一対のセパレータで挟持された状態での部分断面図(図3のA-A線の部分断面図) 本発明の実施の形態3における燃料電池の製造方法を模式的に示す工程の断面図(図3のA-A線の部分断面図) 本発明の実施の形態3における燃料電池の製造方法を模式的に示す工程の断面図(図3のA-A線の部分断面図) 本発明の実施の形態3における燃料電池の製造方法を模式的に示す工程の断面図(図3のA-A線の部分断面図) 本発明の実施の形態3における燃料電池の製造方法を模式的に示す工程の断面図(図3のA-A線の部分断面図) 本発明の実施の形態4における燃料電池のシール部材の内面の拡大断面図 本発明の実施の形態4における燃料電池のシール部材の内面の拡大断面図 本発明の実施の形態4における燃料電池のシール部材の内面の拡大断面図 本発明の実施の形態4における燃料電池のシール部材の内面の拡大断面図 本発明の実施の形態4における燃料電池のシール部材の内面の拡大断面図 従来の燃料電池の1形態である単セルの基本構成を示す分解斜視図 従来のMEAを示す図 従来のMEAを示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
<構造>
図1は、本発明の実施の形態1にかかる燃料電池の一例である燃料電池1が複数個積層された燃料電池スタック100の分解斜視図である。隣り合う燃料電池1の間にはガスカット(図示せず)が設けられている。燃料電池1の積層方向の両側端部のそれぞれには、各端に向けて集電板110、絶縁板120、及び締結板130が、この順に配置される。そして、積層方向の両端側から締結板130に所定の荷重がかけられることで、複数個積層された燃料電池1が締結され、燃料電池スタック100が形成される。
それぞれの集電板110には、電流取り出し用の端子101aが設けられる。燃料電池1の発電時に、端子110aから電流が取り出される。それぞれの絶縁板120は、集電板110と締結板130との間を絶縁する。絶縁板120には、ガス又は冷却水の導入口及び排出口(図示せず)が設けられてもよい。それぞれの締結板130には、外部から所定の荷重がかけられる。これにより、一対の締結板130は、複数個積層された燃料電池1と一対の集電板110と一対の絶縁板120とを締結する。以下、燃料電池1の構造について詳細に説明する。
図2は、実施の形態1に係る燃料電池1の分解斜視図である。図2では、燃料電池1は、積層体2と、燃料側シール部材10Aと、酸化剤側シール部材10Bと、枠体6とが一対のセパレータ4A、4Bで挟み込まれた構造を有する。積層体2は、CCM(Catalyst Coated Membrance)30、燃料側ガス拡散層40A、及び酸化剤側ガス拡散層40Bで構成されている。CCM30は、略平板状である。燃料側ガス拡散層40Aと酸化剤側ガス拡散層40Bとは、CCM30を挟んで互いの主表面が対向するように設けられる。
図3は、積層体2が一対のセパレータ4A,4Bで挟持された状態を示すが、燃料電池1の内部配置構造を説明するために、便宜的にセパレータ4A及び燃料側シール部材10Aの図示を省略している。また、図3は、一例として燃料電池1の燃料側ガス拡散層40A側を示す。図4A及び図4Bは、図3のA-A線に沿った部分断面図である
図4Aは、積層体2が一対のセパレータ4A、4Bで挟持される前の状態を示し、図4Bは、積層体2が一対のセパレータ4A、4Bで挟持された状態を示す。
燃料側ガス拡散層40AとCCM30とは反対側の主表面に、セパレータ4Aが積層され、酸化剤側ガス拡散層40BのCCM30とは反対側の主表面に、セパレータ4Bが積層される。CCM30は、電解質膜31、電解質膜31の一方の主表面に配置される燃料側触媒層32A、及び電解質膜31の他方の主表面に配置される酸化剤側触媒層32Bで構成される。
<電解質膜31>
電解質膜31は、水素イオン伝導性を有する高分子電解質のシートであればよいが、高分子電解質は、耐熱性と化学的安定性とに優れることが望ましい。高分子電解質としては、パーフルオロカーボンスルホン酸系高分子等が挙げられる。パーフルオロカーボンスルホン酸系高分子としては、例えばNafion(登録商標)が挙げられる。
燃料側触媒層32A及び酸化剤側触媒層32Bは、それぞれイオン交換樹脂及び触媒粒子、場合によって触媒粒子を担持する炭素粒子を有する。燃料側触媒層32A及び酸化剤側触媒層32Bが有するイオン交換樹脂は、触媒粒子と電解質膜31とを接続し、両者間においてプロトンを電導する役割を果たす。このイオン交換樹脂は、電解質膜31と同様の高分子材料から形成することができる。触媒粒子としては、燃料側触媒層32Aの触媒金属としては、Pt-Ru合金等を用いることができる。酸化剤側触媒層32Bの触媒金属としては、Pt、又はPt-Co合金等を用いることができる。また、炭素粒子としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、又はカーボンナノチュープ等を用いることができる。
<ガス拡散層>
燃料側ガス拡散層40Aは、CCM30の燃料側触媒層32Aの主表面に積層される。燃料側ガス拡散層40Aは、熱可塑性樹脂及び導電性粒子の複合材料で形成される層である。熱可塑性樹脂は、導電性粒子同士を結着させるバインダーとして機能する。したがって、燃料側ガス拡散層40Aは、熱可塑性樹脂によって形成されるネットワーク中に導電性粒子が取り込まれた構造を有する。このため、燃料側ガス拡散層40Aは、多数の微細な空孔を有する導電性の層である。導電性粒子としては、例えば、カーボンブラック、人造黒鉛、天然黒鉛、又は膨張黒鉛などのカーボン粒子、又は金属粒子等を用いることができる。
酸化剤側ガス拡散層40Bは、CCM30の酸化剤側触媒層32Bの主表面に積層される。酸化剤側ガス拡散層40Bは、熱可塑性樹脂及び導電性粒子の複合材料で形成される層である。したがって、酸化剤側ガス拡散層40Bは、燃料側ガス拡散層40Aと同様に多数の微細な空孔を有する導電性の層である。
<枠体6>
枠体6は、一対のセパレータ4A,4Bの間に配置されて燃料側ガス拡散層40Aと酸化剤側ガス拡散層40Bとのそれぞれの外周を囲む部材である。したがって、積層体2は、セパレータ4A,4Bと枠体6とで区画される空間内に収容される。枠体6は、一端側に燃料供給用マニホールド60A、酸化剤排出用マニホールド70B、及び冷却水用マニホールド80を有し、当該一端側と対向する他端側に燃料排出用マニホールド60B、酸化剤供給用マニホールド70A、及び冷却水用マニホールド80を有する。
枠体6は、熱硬化性樹脂で形成される。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂又はPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂等を用いることができる。
燃料側シール部材10A及び酸化剤側シール部材10Bは、枠体6が対峙するセパレータ側の主表面にそれぞれ配置される。燃料側シール部材10A、酸化剤側シール部材10Bは、熱硬化性樹脂で形成され、少なくとも一部に絶縁性の繊維シートを含有する樹脂でもよい。熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂等を用いることができる。
<セパレータ4A,4B>
セパレータ4A,4Bは、積層体2、すなわち、燃料側ガス拡散層40Aと酸化剤側ガス拡散層40Bとを機械的に挟み込んで固定するとともに、隣接する積層体2を互いに電気的に直列に接続するためのものである。セパレータ4Aと4Bとは、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bにガスを供給し、生成する水と余剰ガスとを運び去る経路としての役割も有する。
セパレータ4Aと4Bの内面(燃料側ガス拡散層40Aと酸化剤側ガス拡散層40Bに対向する面)には、ガス流路を形成してもよい。
セパレータ4Aは、一方の主表面が燃料側ガス拡散層40Aの主表面42Aに当接する。セパレータ4Aは、他方の主表面、すなわち、積層体2とは反対側の主表面に、積層体2を冷却するための冷却水流路5Aを有する。セパレータ4Bは、一方の主表面が酸化剤側ガス拡散層40Bの主表面42Bに当接する。セパレータ4Bは、他方の主表面、すなわち積層体2とは反対側の主表面に、積層体2を冷却するための冷却水流路5Bを有する。冷却水流路5A、5Bは、冷却水用マニホールド80に連通される。
セパレータ4Aと4Bは、気密性、電子伝導性、及び電気化学的安定性を有すればよく、材質は特に限定されない。
<反応>
固体高分子形の燃料電池1では、以下の反応が起こる。すなわち、燃料側ガス拡散層40Aを介して燃料側触媒層32Aに燃料ガスとしての水素ガスが供給されると、燃料側触媒層32Aにおいて、以下の式(1)で示す反応が起こり、水素がプロトンと電子とに分解される。プロトンは、電解質膜31中を酸化剤側触媒層32B側へ移動する。電子は、燃料側ガス拡散層40A及びセパレータ4Aを経由して外部回路(図示せず)に移動し、外部回路からセパレータ4B及び酸化剤側ガス拡散層40Bを経由して酸化剤側触媒層32Bに流れ込む。一方、酸化剤側ガス拡散層40Bを介して酸化剤側触媒層32Bに酸化剤ガスとしての空気が供給されると、酸化剤側触媒層32Bにおいて、以下の式(2)で示す反応が起こり、空気中の酸素がプロトン及び電子と反応して水になる。この結果、外部回路において、アノードからカソードに向かって電子が流れることとなり、電力を取り出すことができる。
燃料側触媒層32A:H2→2H++2e- ・・・(1)
酸化剤側触媒層32B:2H++(1/2)O2+2e-→H2O ・・・(2)
<組み立て>
図4Aに示すように、セパレータ4A,4Bは、積層体2がセパレータ4A,4Bの間に介在するように配置される。そして、一対の締結板130(図1参照)に所定の荷重がかけられると、セパレータ4A,4Bは互いに近づく方向に変位する。そして、図4Bに示すように、セパレータ4Aは、所定の圧力で積層体2を押圧し、燃料側シール部材10Aのセパレータ4Aと対向する面7Aに当接して停止する。セパレータ4Bは、所定の圧力で積層体2を押圧し、酸化剤側シール部材10Bのセパレータ4Bと対向する面7Bに当接して停止する。
燃料側ガス拡散層40Aは、積層体2が一対のセパレータ4A,4Bにより所定の圧力をもって挟まれていない状態で、燃料側シール部材10Aのセパレータ4Aと対向する面7Aよりもセパレータ4A側に突出する突出部20Aを有する。また、酸化剤側ガス拡散層40Bは、積層体2が一対のセパレータ4A,4Bにより所定の圧力をもって挟まれていない状態で、酸化剤側シール部材10Bのセパレータ4Bと対向する面7Bよりもセパレータ4B側に突出する突出部20Bを有する。このため、積層体2が一対のセパレータ4A,4Bにより所定の圧力をもって挟まれる際に、突出部20Aがセパレータ4Aにより押圧されるとともに、突出部20Bがセパレータ4Bにより押圧される。なお、突出割合が少なすぎると、燃料側ガス拡散層40Aが変形しても、燃料側触媒層32Aをすべて覆えないことがあるため、突出部20A、20Bの突出割合は、燃料側ガス拡散層40A、40Bの体積の少なくとも10%以上であるのが好ましい。
前述のように、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bは、熱可塑性樹脂の網目構造中に導電性粒子が取り込まれた構造を有する。一方、燃料側シール部材10A及び酸化剤側シール部材10Bは、熱硬化性樹脂で形成される。したがって、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bは、燃料側シール部材10A及び酸化剤側シール部材10Bに比べて剛性が低い。
したがって、突出部20A,20Bが押圧されると、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bは、燃料電池1の外周方向(例えば図5A及び図5Bの左方向、すなわち、燃料側シール部材10A及び酸化剤側シール部材10Bに接近する方向)に拡がるように変形する。そして、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bの側面41A,41Bが、枠体6の内側面、すなわち面6A、6Bに当接して密着する。このとき、例えば、図5Aに示すように、積層体2が一対のセパレータ4A,4Bにより所定の圧力をもって挟まれていないときに燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bから露出していた燃料側触媒層32Aと酸化剤側触媒層32Bとの部分について、燃料側ガス拡散層40Aと燃料側触媒層32Aとの間で隙間無くかつ酸化剤側ガス拡散層40Bと酸化剤側触媒層32Bとの間で隙間無く密着するように、燃料側ガス拡散層40Aと酸化剤側ガス拡散層40Bとで覆う。
なお、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40B、燃料側シール部材10A及び酸化剤側シール部材10Bは、それぞれ固体状態である。そのため、上記のように、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bを加圧して、燃料側シール部材10A及び酸化剤側シール部材10Bと密着させることで、上記隙間が無くなる。最終熱処理で、燃料側シール部材10A及び酸化剤側シール部材10Bは硬化される。
そして、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bは、枠体6の主表面の一部(例えば、図5Aに示すように、積層体2が一対のセパレータ4A,4Bにより所定の圧力をもって挟まれていないとき燃料側シール部材10A及び酸化剤側シール部材10Bから露出していた部分)を覆うように変形し、燃料側シール部材10A及び燃料側シール部材の内側面11A及び酸化剤側シール部材の内側面11Bにそれぞれ密着する。
燃料側ガス拡散層40Aが変形する際、燃料側ガス拡散層40Aにおけるセパレータ4Aと枠体6との接続部の近傍に位置する部分は、当該接続部の形状に追従して変形する。また、酸化剤側ガス拡散層40Bが変形する際、酸化剤側ガス拡散層40Bにおけるセパレータ4Bと枠体6との接続部の近傍に位置する部分は、当該接続部の形状に追従して変形する。
また、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bが変形前の状態で、燃料側触媒層32Aと酸化剤側触媒層32Bの一部が露出していても、燃料側ガス拡散層40A,酸化剤側ガス拡散層40Bの変形によって、当該露出部がガス拡散層で被覆される。
これにより、燃料側触媒層32A,酸化剤側触媒層32Bが反応ガスに曝されず、電解質膜31の耐久性が向上する。さらに、燃料電池1の発電に寄与する燃料側触媒層32A,酸化剤側触媒層32Bの面積を増加させることができ、したがって、燃料電池1における発電有効面積を増加させることができる。また、燃料側触媒層32A,酸化剤側触媒層32Bの露出部におけるクロスリークも抑制することができる。
実施の形態1によれば、積層体2が一対のセパレータ4A、4Bに押圧され、燃料側ガス拡散層40A,酸化剤側ガス拡散層40Bが変形して枠体6に密着し、各セパレータ側の枠体6の主表面をそれぞれ被覆することにより、枠体6と燃料側触媒層32A,酸化剤側触媒層32Bとの間に形成されていた隙間を無くして密着するように被覆され、電解質膜31の劣化を抑制することができる。
(実施の形態2)
図5A及び図5Bを用いて実施の形態2を説明する。図5A及び図5Bは、燃料電池1において図4A及び図4Bと同じ位置の図3のA-A線の部分断面図である。図5A及び図5Bについて、図4A及び図4Bと同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
積層体2が、セパレータ4A、4Bにより所定の圧力をもって挟まれた図5Bの状態において、枠体6の内縁部6gであって電解質膜31からセパレータ4Aと対向する面までの平均的な厚さをH1Aとし、燃料側ガス拡散層40Aの燃料側触媒層32Aからセパレータ4Aと対向する面までの平均的な厚さをH2Aとし、H1A<H2Aとなっている。
すなわち、積層体2が、セパレータ4A、4Bにより所定の圧力をもって挟まれていない図5Aの状態においても、燃料側ガス拡散層40Aの燃料側触媒層32Aからセパレータ4Aと対向する面までの平均的な厚さH4Aは、枠体6の電解質膜31からセパレータ4Aと対向する面までの平均的な厚さH3Aより、厚くなる構成となる。
これらの厚みの関係は、酸化剤側ガス拡散層40B側についても同様である。すなわち、積層体2が、セパレータ4A、4Bにより所定の圧力をもって挟まれた図5Bの状態において、枠体6の内縁部6gであって電解質膜31からセパレータ4Aと対向する面までの平均的な厚さをH1Bとし、酸化剤側ガス拡散層40Bの酸化剤側触媒層32Bからセパレータ4Bと対向する面までの平均的な厚さをH2Bとし、H1B<H2Bとなっている。
すなわち、積層体2が、セパレータ4A、4Bにより所定の圧力をもって挟まれていない図5Aの状態においても、酸化剤側ガス拡散層40Bの酸化剤側触媒層32Bからセパレータ4Bと対向する面までの平均的な厚さH4Bは、枠体6の電解質膜31からセパレータ4Bと対向する面までの平均的な厚さH3Bより、厚くなる構成となる。
これらの構成により、前記実施の形態1の効果に加えて、枠体6の内側面、すなわち面6A、6Bに、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bの側面41A、41Bが確実に密着し、燃料側触媒層32A、酸化剤側触媒層32Bの主表面を各々の燃料側ガス拡散層40A,酸化剤側ガス拡散層40Bが確実に覆うため、反応ガスの暴露による電解質膜31の劣化をより確実に抑制することができる。
(実施の形態3)
図6A~図6Dを用いて実施の形態3を説明する。図6A~図6Dは、本発明の燃料電池1の製造方法を模式的に示す工程断面図である。
図6Aに示すように、電解質膜31、電解質膜31の一方の主表面側に配置される燃料側触媒層32A、及び電解質膜31の他方の主表面側に配置される酸化剤側触媒層32Bを用意する。
次いで、燃料側ガス拡散層40Aと酸化剤側ガス拡散層40Bとのそれぞれの外周を囲むように枠体6を設ける。
次いで、図6Bに示すように、枠体6の燃料側触媒層32A側の主表面に燃料側シール部材10Aを積層して配置するとともに、枠体6の酸化剤側触媒層32B側の主表面に酸化剤側シール部材10Bを積層して配置する。また、燃料側触媒層32Aの主表面に燃料側ガス拡散層40Aを積層し、酸化剤側触媒層32Bの主表面に酸化剤側ガス拡散層40Bを積層する。こうして積層体2を形成する。これにより、燃料側ガス拡散層40Aの側面41A及び酸化剤側ガス拡散層40Bの側面41bは、枠体6の内側面すなわち6A、6Bと対向する。
次いで、図6Cに示すように、一対のセパレータ4A、4Bのうち一方のセパレータ4Aを燃料側ガス拡散層40Aの接合体30とは反対側の主表面42Aに積層し、他方のセパレータ4Bを酸化剤側ガス拡散層40Bの接合体30とは反対側の主表面42Bに積層する。
次いで、図6Dに示すように、一対のセパレータ4A、4Bに所定の圧力をかけながら、図6Cの突出部20A、20Bを押圧する。これにより、燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bを変形させて燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bで枠体6の内縁部6gを覆いつつ枠体6に燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bを密着させる。
次いで、燃料側ガス拡散層40Aと燃料側触媒層32Aとの間で隙間無くかつ酸化剤側ガス拡散層40Bと酸化剤側触媒層32Bとの間で隙間無く、燃料側ガス拡散層40Aと燃料側シール部材の内側面11Aとが密着するとともに、酸化剤側ガス拡散層40Bと酸化剤側シール部材の内側面11Bとが密着する。
すなわち、積層体2が一対のセパレータ4A,4Bにより所定の圧力をもって挟まれていないとき燃料側ガス拡散層40A及び酸化剤側ガス拡散層40Bから露出していた燃料側触媒層32Aと酸化剤側触媒層32Bとの部分について、燃料側ガス拡散層40Aと燃料側触媒層32Aとの間で隙間無くかつ酸化剤側ガス拡散層40Bと酸化剤側触媒層32Bとの間で隙間無くなって密着するように、燃料側ガス拡散層40Aと酸化剤側ガス拡散層40Bとで覆うことができる。
以上の工程により、燃料電池1を製造することができる。
この実施の形態2によれば、積層体2が一対のセパレータ4A,4Bに押圧され、燃料側ガス拡散層40A,酸化剤側ガス拡散層40Bが変形して枠体6に密着し、各セパレータ側の枠体6の主表面をそれぞれ被覆することにより、従来は枠体6と燃料側触媒層32A、酸化剤側触媒層32Bとの間に形成されていた隙間を無くして密着するように被覆され、電解質膜31の劣化を抑制する構造の燃料電池1を工程数の少ない製造プロセスで提供することができる。すなわち、製造時に、前記隙間を無くして密着するように被覆するための特別な部材を用意して位置合わせして配置する工程が不要であり、構造も複雑化することなく製造が可能である。
(実施の形態4)
図7A~図7Eを用いて実施の形態4を説明する。図7A~図7Eは、本発明の燃料電池1のシール部材の内側面の拡大断面図である。
上記実施の形態1~3の製造方法で、燃料電池を作製すると、燃料側ガス拡散層40Aが燃料側シール部材10Aを押すこととなる。この時、燃料側ガス拡散層40Aを多めに、または、大きく、燃料側シール部材10Aを押すのが好ましい。
その時の形状を図7A~図7Eに示す。
図7Aでは、燃料側ガス拡散層40Aが燃料側シール部材10Aを最小限度押した場合である。燃料側シール部材の内側面11Aが、電解質膜31、または、枠体6に対して、垂直となっている。図4B,図5B、図6Dと同等の効果がある。
図7Bでは、燃料側ガス拡散層40Aが燃料側シール部材10Aを最小限度以上に押した場合である。燃料側シール部材の内側面11Aが、電解質膜31、または、枠体6に対して、傾斜している。垂直より傾斜することでより接触面積が増加し、燃料側ガス拡散層40Aと燃料側シール部材10Aとがより密着する。
傾斜の方向に関して、燃料側ガス拡散層40Aは、燃料側シール部材10Aに対して、セパレータ4A側で、より燃料側シール部材10Aに入り込んである。
図7Cでは、燃料側ガス拡散層40Aが燃料側シール部材10Aを、酸化剤側ガス拡散層40Bが酸化剤側シール部材10Bを、最小限度以上に押した場合である。燃料側シール部材の内側面11Aの位置と、酸化剤側シール部材の内側面11Bとの位置が異なっている。これは、上下で、押す力が異なったため、または、重力の影響などためである。
位置が対象でないので、負荷が集中しない。両面とも同様の密着性となる
図7Dでは、燃料側ガス拡散層40Aが燃料側シール部材10Aを最小限度以上に押した場合である。燃料側シール部材の内側面11Aにおいて、燃料側シール部材10Aの頂部が丸くなっている。この部分で、燃料側ガス拡散層40Aがより外部へ分布している。燃料側シール部材の内側面11Aにおいて、接触面積が増加し、燃料側ガス拡散層40Aと燃料側シール部材10Aとがより密着する。
図7Eでは、燃料側ガス拡散層40Aが燃料側シール部材10Aを最小限度以上に押した場合である。燃料側シール部材10Aの上面、つまり、セパレータ4A側の面に、燃料側シール部材の内側面11Aが分布している。燃料側シール部材の内側面11Aにおいて、接触面積が増加し、燃料側ガス拡散層40Aと燃料側シール部材10Aとがより密着する。
なお、図7A、図7B、図7D、図7Eでは、燃料側で説明したが、酸化剤側でも同様である。また、図7A、図7B、図7D、図7Eは、それぞれ、燃料側と燃料側で構造を組み合わせることができる。
図7B~図7Eの構造をとることで、図7Aの構造より、内部の密着度が高い燃料電池となる。
(全体として)
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる高分子電解質型燃料電池とその製造方法は、枠体と触媒層の隙間を無くして被覆され、高分子電解質膜の劣化を抑制する構造の燃料電池と当該燃料電池を工程数の少ない製造プロセスの製造方法とを提供でき、家庭用コージェネレーションシステム用電源、ポータブル電源、又は車両用電源とそれらの製造方法として用いることができる。
1 燃料電池
2 積層体
4A セパレータ
4B セパレータ
5A 冷却水流路
5B 冷却水流路
6 枠体
6A 面
7A 面
7B 面
10A 燃料側シール部材
10B 酸化剤側シール部材
11A 燃料側シール部材の内側面
11B 酸化剤側シール部材の内側面
20A 突出部
20B 突出部
30 接合体
31 電解質膜
32A 燃料側触媒層
32B 酸化剤側触媒層
40A 燃料側ガス拡散層
40B 酸化剤側ガス拡散層
41A 側面
41b 側面
42A 主表面
42B 主表面
60A 燃料供給用マニホールド
60B 燃料排出用マニホールド
70A 酸化剤供給用マニホールド
70B 酸化剤排出用マニホールド
80 冷却水用マニホールド
100 燃料電池スタック
101a 端子
110 集電板
110a 端子
120 絶縁板
130 締結板
201 高分子電解質膜
202 燃料側触媒層
203 酸化剤側触媒層
204 燃料側ガス拡散層
205 酸化剤側ガス拡散層
206 アノード
207 カソード
208 燃料側流路溝
209 酸化剤側流路溝
210 セパレータ
211 枠体
212 MEA
213 隙間
225 閉塞部材
301 MEA
302 補強枠体
303 ゴム
304 ガス拡散層
305 金型

Claims (4)

  1. 電解質膜と、
    前記電解質膜の一方の面に配置された燃料側触媒層と、
    前記電解質膜の他方の面に配置された酸化剤側触媒層と、
    前記燃料側触媒層の主表面に積層される燃料側ガス拡散層と、
    前記酸化剤側触媒層の主表面に積層される酸化剤側ガス拡散層と、
    前記燃料側ガス拡散層と前記酸化剤側ガス拡散層とを挟む一対のセパレータと、
    前記一対のセパレータの間に配置され前記燃料側触媒の外周の全部と前記酸化剤側触媒の外周の全部と、前記燃料側ガス拡散層の外周の一部と前記酸化剤側ガス拡散層の外周の一部とを囲む1つの枠体と、
    前記枠体と対峙する燃料側前記セパレータの主表面に積層される燃料側シール部材と、
    前記枠体と対峙する酸化剤側前記セパレータの主表面に積層される酸化剤側シール部材と、を備え、
    前記燃料側ガス拡散層及び前記酸化剤側ガス拡散層は、前記枠体の内縁部を覆いかつ、それぞれ、前記燃料側ガス拡散層と前記燃料側触媒層との間で隙間無くかつ前記酸化剤側ガス拡散層と前記酸化剤側触媒層との間で隙間無く、前記燃料側シール部材と前記酸化剤側シール部材とにそれぞれ密着している、
    燃料電池であり、
    前記燃料側シール部材と前記燃料側ガス拡散層との界面である前記燃料側シール部材の内側面が、つの平面のみで、前記枠体の主表面、または、前記電解質膜の主表面に対して、傾斜しており、前記燃料側ガス拡散層が、前記セパレータ側でより、燃料側シール部材へ入り込むことで傾斜している燃料電池。
  2. 前記燃料側触媒層側の前記主表面に積層されている前記燃料側ガス拡散層の平均的な厚みは、前記枠体の前記電解質膜から燃料側の前記セパレータと対向する面までの前記枠体の前記内縁部の平均的な厚みよりも厚く、前記酸化剤側ガス拡散層の前記主表面に積層されている前記酸化剤側ガス拡散層の平均的な厚みは、前記枠体の前記電解質膜から酸化剤側の前記セパレータと対向する面までの前記枠体の前記内縁部の平均的な厚みよりも厚い、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 燃料側シール部材と燃料側ガス拡散層との前記界面において、前記セパレータ側の前記界面の部分は、燃料側ガス拡散層が、前記燃料側シール部材へ、他の前記界面の部分より入り込んでいる請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 電解質膜と、前記電解質膜の一方の主表面側に配置される燃料側触媒層と、前記電解質膜の他方の主表面側に配置される酸化剤側触媒層とを用意し、前記燃料側触媒層と前記酸化剤側触媒層とのそれぞれの外周を囲むように1つの枠体を設ける工程と、
    前記枠体の燃料側触媒層側の主表面に積層される燃料側シール部材と、前記枠体の酸化剤側触媒層側の主表面に積層される酸化剤側シール部材とを配置し、前記燃料側触媒層の主表面に燃料側ガス拡散層を積層し、前記酸化剤側触媒層の主表面に酸化剤側ガス拡散層を積層する工程と、
    一対のセパレータのうち、一方を前記燃料側ガス拡散層の主表面に積層し、他方を前記酸化剤側ガス拡散層の主表面に積層する工程と、
    前記一対のセパレータに所定の圧力をかけながら、前記燃料側ガス拡散層と前記酸化剤側ガス拡散層とを変形させて前記枠体の内縁部を覆いつつ前記枠体に密着させる工程と、
    前記燃料側ガス拡散層と前記燃料側触媒層との間で隙間無くかつ前記酸化剤側ガス拡散層と前記酸化剤側触媒層との間で隙間無く、前記燃料側ガス拡散層と前記酸化剤側ガス拡散層とが前記燃料側シール部材と前記酸化剤側シール部材とに密着する工程と、
    を含む、燃料電池の製造方法であり、
    前記配置積層工程では、前記燃料側ガス拡散層の表面は、前記枠体の燃料側触媒層側の主表面と前記燃料側シール部材の表面とより、前記一方のセパレータ側にあり、
    前記酸化剤側ガス拡散層の表面は、前記枠体の酸化剤側触媒層側の主表面と前記酸化剤側シール部材の表面とより、前記他方のセパレータ側にあり、
    前記密着する工程において、前記燃料側ガス拡散層が押し出され、前記燃料側シール部材との間に1面のみの界面ができ、前記界面は、前記枠体、または、前記電解質膜に対して、傾斜しており、燃料側ガス拡散層が、セパレータ側でより、燃料側シール部材へ入り込むことで傾斜している燃料電池の製造方法。
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