JP7017381B2 - スチレン系樹脂押出発泡体 - Google Patents
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Description
前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%以上45重量%以下であり、
前記発泡剤が、炭素数3~5の飽和炭化水素、ハイドロフルオロオレフィン、および、ハイドロクロロフルオロオレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種を前記スチレン系樹脂押出発泡体1kgあたり合計量で0.30mol以上含み、
前記臭素系難燃剤が、分子量が2000以下である臭素系難燃剤であり、かつ、
前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部以上8.0重量部以下含まれる、
スチレン系樹脂押出発泡体。
前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%以上45重量%以下であり、
前記臭素系難燃剤が、分子量が2000以下である臭素系難燃剤であり、かつ、
前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部以上8.0重量部以下含まれ、
前記スチレン系樹脂押出発泡体の平均気泡径が0.05mm以上0.15mm未満である、
スチレン系樹脂押出発泡体。
前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%以上45重量%以下であり、
前記発泡剤が、ハイドロフルオロオレフィンおよびハイドロクロロフルオロオレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、
前記臭素系難燃剤が、分子量が2000以下である臭素系難燃剤であり、かつ、
前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部以上8.0重量部以下含まれる、
スチレン系樹脂押出発泡体。
[3]に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[1]~[5]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[2]に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[1]~[8]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[1]~[10]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[1]~[11]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル、及び、(C)トリス(2,3-ジブロモプロピル)イソシアヌレートを含む、
[1]~[12]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[1]~[13]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[1]~[14]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[1]~[15]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
[1]~[16]のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%以上45重量%以下であり、
前記発泡剤が、炭素数3~5の飽和炭化水素、ハイドロフルオロオレフィン、および、ハイドロクロロフルオロオレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、かつ、水を前記スチレン系樹脂100重量部に対して0重量部以上1.0重量部未満含み、
前記臭素系難燃剤が、分子量が2000以下である臭素系難燃剤であり、かつ、
前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部以上8.0重量部以下含まれる、
スチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
本発明に係るスチレン系樹脂押出発泡体は、スチレン-アクリロニトリル共重合体を含むスチレン系樹脂、発泡剤、および、臭素系難燃剤を含むスチレン系樹脂組成物からなり、前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%~45重量%である ことを特徴とする。スチレン系樹脂組成物はさらに必要に応じてその他の添加剤を適量含有させてもよく、スチレン系樹脂組成物を、押出機などを用いて加熱溶融し、ついで発泡剤を高圧条件下にて添加し、所定の樹脂温度に冷却した後、これを低圧域に押し出すことにより連続的に製造される。
・・・(1)
・・・(2)
・・・(3)
以下に述べるスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法は、本発明のスチレン系樹脂押出発泡体を製造するために用いられる、好ましい実施形態の一つである。スチレン系樹脂押出発泡体の製造方法における構成のうち、〔1.スチレン系樹脂押出発泡体〕にて既に説明した構成については、ここではその説明を省略する。
・スチレン系樹脂A [スチレン-アクリロニトリル共重合体;デンカ(株)製、デンカAS GR-AT-5S;アクリロニトリル成分量25重量%、MFR8.0g/10分]
・スチレン系樹脂B [スチレン-アクリロニトリル共重合体;デンカ(株)製、デンカAS AS-EXS;アクリロニトリル成分量25重量%、MFR2.1g/10分]
・スチレン系樹脂C [スチレン-アクリロニトリル共重合体;デンカ(株)製、デンカAS AS-XGS;アクリロニトリル成分量28重量%、MFR2.1g/10分]
・スチレン系樹脂D [ポリスチレン;PSジャパン(株)製、G9401;MFR2.2g/10分]
○熱線輻射抑制剤
・グラファイト [(株)丸豊鋳材製作所製、M-885;鱗(片)状黒鉛、一次粒径5.5μm、固定炭素分89%]
○難燃剤
・テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル(臭素系難燃剤) [第一工業製薬(株)製、SR-130、分子量972]
・テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル、及びテトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモプロピル)エーテルの混合臭素系難燃剤 [第一工業製薬(株)製、GR-125P、分子量972/952]
・臭素化スチレン-ブタジエンブロックポリマー [ケムチュラ製、EMERALD INNOVATION #3000、数平均分子量140000]
○難燃助剤
・トリフェニルホスフィンオキシド [住友商事ケミカル]
○ラジカル発生剤
・ポリ-1,4-ジイソプロピルベンゼン [UNITED INITIATORS製、CCPIB]
○安定剤
・ビスフェノール-A-グリシジルエーテル [(株)ADEKA製、EP-13]
・クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 [ハンツマンジャパン製、ECN-1280]
・ジペンタエリスリトール-アジピン酸反応混合物 [味の素ファインテクノ(株)製、プレンライザーST210]
・ペンタエリトリトールテトラキス[3-(3’,5’-ジ-tert-ブチル-4’-ヒドロキシフェニル)プロピオネート] [ケムチュラ製、ANOX20]
・3,9-ビス(2,4-ジ-tert-ブチルフェノキシ)-2,4,8,10-テトラオキサ-3,9-ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン [ケムチュラ製、Ultranox626]
・トリエチレングリコール-ビス-3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオネート [Songwon Japan(株)製、ソンノックス2450FF]
○その他添加剤
・タルク [林化成(株)製、タルカンパウダーPK-Z]
・ステアリン酸カルシウム [堺化学工業(株)製、SC-P]
・ベントナイト [(株)ホージュン製、ベンゲルブライト11K]
・シリカ [エボニックデグサジャパン(株)製、カープレックスBS-304F]
・エチレンビスステアリン酸アミド [日油(株)製、アルフローH-50S]
・ステアリン酸モノグリセリド [理研ビタミン(株)製、リケマールS-100P]
○発泡剤
・HFO-1234ze [ハネウェルジャパン(株)製]
・ジメチルエーテル [岩谷産業(株)製]
・イソブタン [三井化学(株)製]
・塩化エチル [日本特殊化学工業(株)製]
・水 [大阪府摂津市水道水]
実施例および比較例に係る押出発泡体の物性について、以下の手法に従ってスチレン系樹脂押出発泡体の厚み(カット前)、スチレン系樹脂中のアクリロニトリル含有量、スチレン系樹脂押出発泡体1kgあたりの発泡剤含有量、見掛け密度、独立気泡率、平均気泡径、気泡変形率、熱伝導率、JIS燃焼性、劣化促進試験を評価、実施した。
ノギス[(株)ミツトヨ製、M型標準ノギスN30]を用いて、幅方向中央部、及び幅方向の一端から逆端方向に150mmの場所(幅方向両端について同じ場所)の厚み、計3点を測定した。3点の平均値をスチレン系樹脂押出発泡体の厚みとした。
得られたスチレン系樹脂押出発泡体IRにより以下の条件で分析した。
・測定範囲;4000~400cm-1
・検出器;DTGS
・積算回数;4回
・分解能;4.00cm-1
得られた分析結果において、2240cm-1付近に現れるアクリロニトリル由来のピーク、及び、1600cm-1付近に現れるスチレン由来のピーク、各々の吸光度からアクリロニトリル含有量(重量%)を求めた。
得られたスチレン系樹脂押出発泡体をJIS K 7100に規定された標準温度状態3級(23℃±5℃)、及び標準湿度状態3級(50+20、-10%R.H.)の条件下に静置し、製造から7日後のHFO-1234ze含有量、及びイソブタン含有量を以下の設備、手順にて評価した。
a)使用機器;ガスクロマトグラフ GC-2014 [(株)島津製作所製]
b)使用カラム;G-Column G-950 25UM [化学物質評価研究機構製]
c)測定条件;
・注入口温度:65℃
・カラム温度:80℃
・検出器温度:100℃
・キャリーガス:高純度ヘリウム
・キャリーガス流量:30mL/分
・検出器:TCD
・電流:120mA
約130ccの密閉可能なガラス容器(以下、「密閉容器」と言う)に、発泡体から切り出した見掛け密度により異なるが約1.2gの試験片を入れ、真空ポンプにより密閉容器内の空気抜きを行った。その後、密閉容器を170℃で10分間加熱し、発泡体中の発泡剤を密閉容器内に取り出した。密閉容器が常温に戻った後、密閉容器内にヘリウムを導入して大気圧に戻した後、マイクロシリンジにより40μLのHFO-1234ze、イソブタンを含む混合気体を取り出し、上記a)~c)の使用機器、測定条件にて評価した。
得られたスチレン系樹脂押出発泡体の重量を測定すると共に、長さ寸法、幅寸法、厚み寸法を測定した。
見掛け密度(g/cm3)=発泡体重量(g)/発泡体体積(cm3)・・・(5)
(5)独立気泡率
得られたスチレン系樹脂押出発泡体の幅方向中央部、及び幅方向の一端から逆端方向に150mmの場所(幅方向両端について同じ場所)の計3箇所から厚さ40mm(但し、製品厚みが40mmに満たない製品は製品厚みのままとした)×長さ(押出方向)25mm×幅25mmに切り出した試験片を用い、ASTM-D2856-70の手順Cに従って測定し、以下の計算式(6)にて各試験片の独立気泡率を求め、3箇所の平均値をスチレン系樹脂押出発泡体の独立気泡率とした。
独立気泡率(%)=(V1-W/ρ)×100/(V2-W/ρ)・・・(6)
ここで、V1(cm3)は空気比較式比重計[東京サイエンス(株)製、空気比較式比重計、型式1000型]を用いて測定した試験片の真の体積(独立気泡でない部分の容積が除かれる。)である。V2(cm3)は、ノギス[(株)ミツトヨ製、M型標準ノギスN30]を用いて測定した試験片の外側寸法より算出した見掛けの体積である。W(g)は試験片の全重量である。また、ρ(g/cm3)は押出し発泡体を構成するスチレン系樹脂の密度であり、ポリスチレンは1.05(g/cm3)、スチレン-アクリロニトリル共重合体は1.07(g/cm3)とし、スチレン系樹脂中に含有される各々の重量比率(重量%)に応じて計算し、使用した。
得られたスチレン系樹脂押出発泡体について、前述の通り評価した。
JIS A 9521に準じて、厚さ製品厚み×長さ(押出方向)300mm×幅300mmに切り出した試験片を用い、熱伝導率測定装置[英弘精機(株)、HC-074]にて平均温度23℃での熱伝導率を測定した。測定は、スチレン系樹脂押出発泡体の製造後、前記寸法の試験片に切削し、JIS K 7100に規定された標準温度状態3級(23℃±5℃)、及び標準湿度状態3級(50+20、-10%R.H.)の条件下に静置し、製造から1週間後に行った。
JIS A 9521に準じて、厚さ10mm×長さ200mm×幅25mmの試験片を用い、以下の基準で評価した。測定は、スチレン系樹脂押出発泡体の製造後、前記寸法の試験片に切削し、JIS K 7100に規定された標準温度状態3級(23℃±5℃)、及び標準湿度状態3級(50+20、-10%R.H.)の条件下に静置し、製造から1週間後に行った。
○:3秒以内に炎が消えて、残じんがなく、燃焼限界指示線を超えて燃焼しないとの基準を満たす。
×:上記基準を満たさない。
得られたスチレン系樹脂押出発泡体から試験片を切り出し、乾燥機[ヤマト科学(株)、ファインオーブン DH-42]にて170℃で10分間加熱して発泡剤を取り除いたもの 約1.0gをサンプルとした。更に、このサンプルを、乾燥機にて250℃で1時間加熱し、劣化サンプルとした。
=THF不溶分重量(g)/サンプル重量(g)×100・・・(7)
◎:THF不溶分含有量が1重量%以下である。
○:THF不溶分含有量が1重量%より多く、5重量%以下である。
×:THF不溶分含有量が5重量%より多い。
バンバリーミキサーに、基材樹脂であるスチレン系樹脂A[スチレン-アクリロニトリル共重合体;デンカ(株)製、デンカAS GR-AT-5S]100重量部、並びに、スチレン系樹脂A100重量部に対して、グラファイト[(株)丸豊鋳材製作所製、M-885]102重量部、及びエチレンビスステアリン酸アミド[日油(株)製、アルフローH-50S]2.0重量部を投入して、5kgf/cm2の荷重をかけた状態で加熱冷却を行わずに20分間溶融混練した。この際、樹脂温度を測定したところ185℃であった。ルーダーに供給して先端に取り付けられた小穴を有するダイスを通して吐出量250kg/hrで押し出されたストランド状の樹脂を30℃の水槽で冷却固化させた後、切断してグラファイトマスターバッチAを得た。
製造例1において、スチレン系樹脂Aの変わりにスチレン系樹脂B[スチレン-アクリロニトリル共重合体;デンカ(株)製、デンカAS AS-EXS]を使用するようにした以外は製造例1と同様にして、グラファイトマスターバッチBを得た。
製造例1において、スチレン系樹脂Aの変わりにスチレン系樹脂C[スチレン-アクリロ二トリル共重合体;デンカ(株)製、デンカAS AS-XGS]を使用するようにした以外は製造例1と同様にしてグラファイトマスターバッチCを得た。
製造例1において、スチレン系樹脂Aの変わりにスチレン系樹脂D[ポリスチレン;PSジャパン(株)製、G9401]を使用するようにした以外は製造例1と同様にしてグラファイトマスターバッチDを得た。
[樹脂混合物の作製]
基材樹脂であるスチレン系樹脂A[スチレン-アクリロニトリル共重合体;デンカ(株)製、デンカAS GR-AT-5S]100重量部、並びに、難燃剤としてテトラブロモビスフェノールA-ビス(2、3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテルとテトラブロモビスフェノールA-ビス(2、3-ジブロモプロピル)エーテルとの混合臭素系難燃剤[第一工業製薬(株)製、GR-125P]3.0重量部、難燃剤助剤としてトリフェニルホスフィンオキシド [住友商事ケミカル]1.0重量部、気泡径調整剤としてタルク[林化成(株)製、タルカンパウダーPK-Z]3.0重量部 、安定剤としてビスフェノール-A-グリシジルエーテル[(株)ADEKA製、EP-13]0.20重量部、トリエチレングリコール-ビス-3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオネート[Songwon Japan(株)製、ソンノックス2450FF]0.20重量部、ジペンタエリスリトール-アジピン酸反応混合物[味の素ファインテクノ製、プレンライザーST210]0.10重量部、滑剤としてステアリン酸カルシウム[堺化学工業(株)製、SC-P]0.20重量部、及び、成形性改善剤としてステアリン酸モノグリセリド [理研ビタミン(株)製、リケマールS-100P]0.50重量部をドライブレンドした。
得られた樹脂混合物を、口径150mmの単軸押出機(第一押出機)、口径200mmの単軸押出機(第二押出機)、及び冷却機を直列に連結した押出機へ、950kg/hrで供給した。第一押出機に供給した樹脂混合物を、樹脂温度250℃に加熱して溶融ないし可塑化、混練し、発泡剤(基材樹脂100重量部に対して、HFO-1234ze2.5重量部、イソブタン2.0重量部、及び、塩化エチル5.5重量部を第一押出機の先端付近で樹脂中に圧入した。
表1、表2に示すように、各種配合の種類、添加量、及び/又は製造条件を変更した以外は、実施例1と同様の操作により、押出発泡体を得た。得られた押出発泡体の物性を表1、表2に示す。尚、グラファイトは、前記したようにあらかじめスチレン系樹脂のマスターバッチの形態として、樹脂混合物の作製時に投入した。マスターバッチを使用した場合、基材樹脂はマスターバッチ中に含まれる基材樹脂と合計して100重量部とした。
表3に示すように、各種配合の種類、添加量、及び/又は製造条件を変更した以外は、実施例1と同様の操作により、押出発泡体を得た。得られた押出発泡体の物性を表3に示す。尚、グラファイトは、前記したようにあらかじめスチレン系樹脂のマスターバッチの形態として、樹脂混合物の作製時に投入した。マスターバッチを使用した場合、基材樹脂はマスターバッチ中に含まれる基材樹脂と合計して100重量部とした。
Claims (21)
- スチレン-アクリロニトリル共重合体を含むスチレン系樹脂、発泡剤、および、臭素系難燃剤を含むスチレン系樹脂押出発泡体であって、
前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%以上45重量%以下であり、
前記発泡剤が、炭素数3~5の飽和炭化水素、ハイドロフルオロオレフィン、および、ハイドロクロロフルオロオレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種を前記スチレン系樹脂押出発泡体1kgあたり合計量で0.30mol以上含み、
前記臭素系難燃剤が、分子量が2000以下である臭素系難燃剤であり、かつ、
前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部以上8.0重量部以下含まれ、
前記臭素系難燃剤が(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル、(B)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモプロピル)エーテル、及び、(C)トリス(2,3-ジブロモプロピル)イソシアヌレートからなる群から選ばれる少なくとも1種である、スチレン系樹脂押出発泡体(但し、臭素系難燃剤としてヘキサブロモシクロドデカンを含むものを除く)。 - スチレン-アクリロニトリル共重合体を含むスチレン系樹脂および臭素系難燃剤を含むスチレン系樹脂押出発泡体であって、
前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%以上45重量%以下であり、
前記臭素系難燃剤が、分子量が2000以下である臭素系難燃剤であり、かつ、
前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部以上8.0重量部以下含まれ、
前記スチレン系樹脂押出発泡体の平均気泡径が0.05mm以上0.15mm未満であり、
前記臭素系難燃剤が(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル、(B)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモプロピル)エーテル、及び、(C)トリス(2,3-ジブロモプロピル)イソシアヌレートからなる群から選ばれる少なくとも1種である、スチレン系樹脂押出発泡体(但し、臭素系難燃剤としてヘキサブロモシクロドデカンを含むものを除く)。 - スチレン-アクリロニトリル共重合体を含むスチレン系樹脂、発泡剤、および、臭素系難燃剤を含むスチレン系樹脂押出発泡体であって、
前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%以上45重量%以下であり、
前記発泡剤が、ハイドロフルオロオレフィンおよびハイドロクロロフルオロオレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、
前記臭素系難燃剤が、分子量が2000以下である臭素系難燃剤であり、かつ、
前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部以上8.0重量部以下含まれ、
前記臭素系難燃剤が(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル、(B)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモプロピル)エーテル、及び、(C)トリス(2,3-ジブロモプロピル)イソシアヌレートからなる群から選ばれる少なくとも1種である、スチレン系樹脂押出発泡体(但し、臭素系難燃剤としてヘキサブロモシクロドデカンを含むものを除く)。 - 前記スチレン系樹脂押出発泡体が、ハイドロフルオロオレフィンおよび/またはハイドロクロロフルオロオレフィンの合計含有量が発泡体1kgあたり0.30mol以上である、請求項3に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 発泡剤として、ハイドロフルオロオレフィン、及び、ハイドロクロロフルオロオレフィンからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項2に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記発泡剤が、さらに塩化アルキルを含む、請求項1および請求項3~5のいずれか1項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 発泡剤としての水の含有量が前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部未満(但し、0重量部を含む)である、請求項1~6のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン-アクリロニトリル共重合体の含有量が前記スチレン系樹脂100重量%において10重量%~100重量%である、請求項1~7のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン系樹脂が、ポリスチレン0重量%以上90重量%以下およびスチレン-アクリロニトリル共重合体10重量%以上100重量%以下である、請求項1~8のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記臭素系難燃剤の少なくとも一種が(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテルである、請求項1~9のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記臭素系難燃剤が(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル、及び、(B)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモプロピル)エーテルを含む、又は、
(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル、及び、(C)トリス(2,3-ジブロモプロピル)イソシアヌレートを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。 - 前記臭素系難燃剤が、(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテルを前記臭素系難燃剤全体100重量%において25重量%~75重量%含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン-アクリロニトリル共重合体中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量が、スチレン-アクリロニトリル共重合体100重量%において10重量%以上45重量%以下である、請求項1~12のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン系樹脂100重量部に対して、熱線輻射抑制剤の黒色系粒子が0.5重量部以上5.0重量部以下含有される、請求項1~13のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン系樹脂100重量部に対して、グラファイトが0.5重量部以上5.0重量部以下含有される、請求項1~14のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 170℃で10分加熱した後のスチレン系樹脂押出発泡体を250℃で1時間加熱した後にテトラヒドロフランへ溶解したときのテトラヒドロフラン不溶分含有量が5重量%以下である、請求項1~15のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン系樹脂押出発泡体の見掛け密度が20kg/m3以上60kg/m3以下である、請求項1~16のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン系樹脂押出発泡体の独立気泡率が85%以上である、請求項1~17のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン系樹脂押出発泡体の平均気泡径が0.05mm以上0.15mm未満である、請求項1または請求項3~18のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- 前記スチレン系樹脂押出発泡体の厚みが10mm以上150mm以下である、請求項1~19のいずれか一項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
- スチレン-アクリロニトリル共重合体を含むスチレン系樹脂、発泡剤、および、臭素系難燃剤を含むスチレン系樹脂組成物を押出発泡してスチレン系樹脂押出発泡体を製造する方法であって、
前記スチレン系樹脂中に含まれるアクリロニトリル成分の含有量がスチレン系樹脂100重量%において5重量%以上45重量%以下であり、
前記発泡剤が、炭素数3~5の飽和炭化水素、ハイドロフルオロオレフィン、および、ハイドロクロロフルオロオレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、かつ、
水を前記スチレン系樹脂100重量部に対して0重量部以上1.0重量部未満含み、
前記臭素系難燃剤が、分子量が2000以下である臭素系難燃剤であり、かつ、
前記スチレン系樹脂100重量部に対して1.0重量部以上8.0重量部以下含まれ、
前記臭素系難燃剤が(A)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモ-2-メチルプロピル)エーテル、(B)テトラブロモビスフェノールA-ビス(2,3-ジブロモプロピル)エーテル、及び、(C)トリス(2,3-ジブロモプロピル)イソシアヌレートからなる群から選ばれる少なくとも1種である、スチレン系樹脂押出発泡体の製造方法(但し、臭素系難燃剤としてヘキサブロモシクロドデカンを含むものを除く)。
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