JP7017072B2 - 非磁性ガーネット単結晶の育成方法 - Google Patents

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本発明は、坩堝内に収容された単結晶用原料を融解し、得られた原料融液に種結晶を接触させて引き上げる「回転引上げ法」により組成式(Gd3-xCax)(Ga5-x-2yZrx+yMgy)O12(但し、0≦x<3、0≦y<2.5)で表される非磁性ガーネット(以下、SGGGと略称する)単結晶を育成する方法に係り、特に、1回の単結晶育成で消費された分の原料を育成後の坩堝内にチャージ(追加)してSGGG単結晶の育成を繰り返す「繰り返しチャージ育成法」によるSGGG単結晶の育成方法に関するものである。
通信用光アイソレータに用いられるファラデー回転子の材料として、Bi置換型希土類鉄ガーネット単結晶膜(Bi-RIG:Rare-earth iron garnet)が広く用いられており、このBi-RIG単結晶膜は、非磁性ガーネット(SGGG)基板を種基板結晶にして液相エピタキシャル(Liquid Phase Epitaxy;LPE)成長法により育成されている。
また、SGGG基板はSGGG単結晶の直胴部を切断して作製され、Bi-RIG単結晶膜の育成を安定させるため、種基板結晶であるSGGGの格子定数の範囲には厳しい要求がある。
そして、上記SGGG単結晶の育成は、界面反転操作を伴うチョクラルスキー(CZ:Czochralski)法等の「回転引上げ法」により行われ、予め混合したGd23、Ga23、MgO、ZrO2、CaCO3等の単結晶用原料を坩堝内に所定量仕込み、高周波炉等により坩堝内の原料を加熱融解して原料融液を得た後、坩堝内の原料融液に種結晶を接触させ、種結晶を回転させながら該種結晶を徐々に引き上げてSGGG単結晶を育成している。また、SGGG単結晶の育成においては、坩堝内に仕込んだ単結晶用原料の37~47%を結晶化させた時点(固化率:37~47%)で育成を終了させるため、育成後の坩堝内には初期に仕込んだ単結晶用原料の53~63%程度が残っており(特許文献1参照)、坩堝内に残った単結晶用原料を原料残渣と呼んでいる。そして、次の育成を行う場合、坩堝内の原料残渣を全て取り出して新たな単結晶用原料をチャージする方法は採られておらず、図1に示すように、直前に育成した結晶重量と略同量の単結晶用原料(1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用原料)を坩堝内に追加して育成する「繰り返しチャージ育成法」と呼ばれる手法が採られている。
また、坩堝内への各原料の仕込み量は、育成するSGGG単結晶の目的とする格子定数の仕様範囲(12.4945~12.4982Å)によって決定される。そして、SGGG単結晶の育成は「繰り返しチャージ育成法」が採られているため、SGGG単結晶の格子定数を連続して規格内とするには追加用原料における組成の適正化が重要となる。
上記追加用原料の組成については、結晶育成前後における原料融液の組成変化を小さくするため、育成した結晶中の組成にできるだけ近づけたい。一方で結晶中の構成元素は、大小はあるが偏析を持つため原料融液と結晶の組成比は一致しない。そこで、育成する結晶中の組成を推定するため、下記式(1)を用いて各元素の偏析係数を求めている。
Cs = kC0(1-g)k-1 ・・・・式(1)
Cs:固化組成比、C0:出発組成比、g:固化率、k:偏析係数
ところで、原料が融解する際、ガリウムの蒸発量が格子定数と関係があると特許文献2に記載されているように、構成元素の中で格子定数と相関があるのはガリウムと想定され、原料融液中のガリウム組成が高いほど格子定数が低くなる相関がある(特許文献3参照)。このため、原料組成を算出する際に見積もるガリウムの上記「偏析係数」の設定によってSGGG単結晶における育成毎の格子定数は変動する。
そこで、上記の点を考慮して本発明者が繰り返し試験を行ったところ、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数を「1.008」(図3の符号◇参照)若しくは「1.009」(図3の符号□参照)に設定した場合、SGGG単結晶の格子定数は連続育成6回目まで規格(12.4945~12.4982Å)内となり、連続育成7回目以降は規格外になることが確認された。尚、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数を「1.009」より大きくした場合、育成回数2回におけるSGGG単結晶の格子定数が規格下限(12.4945Å)を下回る恐れが予想された。
ところで、図3の符号◇と符号□で示すSGGG単結晶の育成条件では、1回のチャージ操作で坩堝内に追加用原料が入りきらない重量(1回の単結晶育成で消費される単結晶用原料の重量)になっているため、2回に分けてチャージがなされている。すなわち、原料残渣が存在する坩堝空間内に追加用原料の一部をチャージし、原料残渣とチャージされた追加用原料を加熱融解させて坩堝内空間を確保した後、残りの追加用原料をチャージして所定量の原料融液が調製されている。追加用原料のチャージ回数が2回になる理由は、上記符号◇と符号□の条件で育成されるSGGG単結晶インゴット(図2参照)の寸法が、肩部長「75mm」、界面反転位置から有効部上端までの距離「45mm」、有効部長「70mm」、有効部下端から結晶最下端までの距離「10mm」に設定されて全長200mmになっているため、SGGG単結晶インゴットの重量が5300g(1回の単結晶育成で消費される分の原料重量)と大きいことによる。この結果、原料融液を調製する加熱操作が2回になり、その分、ガリウムの蒸発量が多くなるため、SGGG単結晶の格子定数が規格内になるのは連続育成6回目までになっている。
一方、本発明者は、上述した界面反転位置から有効部上端までの距離を「45mm」から「40mm」に縮小させて全長195mmとし、SGGG単結晶インゴットの重量を5300gから5100gに減少させたSGGG単結晶の育成方法を既に提案している(特許文献4参照)。この方法によれば、追加用原料のチャージ回数が1回となる。
そこで、追加用原料のチャージ回数が1回となる上記育成方法を採用し、かつ、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数を「1.009」(図3の符号△参照)に設定することにより、SGGG単結晶の格子定数を育成回数9回まで規格内にすることが可能となった。
特開2016-166118号公報 特開2017-007873号公報(段落0025) 特開2017-105668号公報(段落0027、図3) 特願2017-145520号明細書 特願2016-164414号明細書
しかし、図3の符号△に示すように、育成9回目のSGGG単結晶の格子定数は規格上限(12.4982Å)から0.0010Åまで迫っており、ガリウムの偏析係数を上記「1.009」に設定して調製された現在の追加用組成原料を育成10回目以降にチャージした場合、SGGG単結晶の格子定数が上記規格上限を上回ってしまうことが懸念された。
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、育成回数10回目以降においても格子定数が規格(12.4945~12.4982Å)内となるSGGG単結晶の育成方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するため以下の技術的分析を行った。
(1)まず、育成毎のSGGG単結晶の格子定数の上昇を防いで格子定数を低下させるには、ガリウムの偏析係数を大きく見積もった組成原料をチャージすればよい(上記特許文献3参照)。
そこで、図3のグラフ図において格子定数の上昇がはじまる育成回数3回から7回までの育成1回あたりに上昇する格子定数を調べると、
(1-1)「ガリウムの偏析係数1.008融解回数2回」(追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数が「1.008」に設定されかつ追加用原料のチャージ操作と加熱融解操作が2回である図3の符号◇に示す条件)のとき0.00072Å、
(1-2)「ガリウムの偏析係数1.009融解回数2回」(追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数が「1.009」に設定されかつ追加用原料のチャージ操作と加熱融解操作が2回である図3の符号□に示す条件)のときが0.00052Å、
(1-3)「ガリウムの偏析係数1.009融解回数1回」(追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数が「1.009」に設定されかつ追加用原料のチャージ操作と加熱融解操作が1回である図3の符号△に示す条件)のとき0.00025Åとなった。
(2)そして、上記(1-2)(1-3)の結果から、追加用原料の融解回数を2回から1回に削減することによって育成1回あたりに上昇する格子定数を0.00027Å(0.00052Å-0.00025Å=0.00027Å)減少させることができたので、「ガリウムの偏析係数1.008融解回数1回」のときの育成回数3回から7回までに育成1回あたりに上昇する格子定数は0.00045Å(0.00072Å-0.00027Å=0.00045Å)と推定できる。
(3)このことを踏まえ、ガリウムの偏析係数と融解回数1回としたときに育成1回あたりに上昇する格子定数の関係を調べたところ図4のようになった。
ガリウムの偏析係数を「1.011」と見積もった組成の追加用原料をチャージすると、図4のグラフ図から格子定数を「0.00015Å/回」低下させることができると推測できるので、育成回数10回~12回までこの組成の追加用原料をチャージした結晶育成を試行した。結果を図5の符号◇に示す。
(4)図4のグラフ図からガリウムの偏析係数を「1.009」とした場合は格子定数が「0.00025Å/回」増加することが期待されるが、図5のグラフ図から育成回数9回までの間では格子定数が最大で「0.00060Å」増加した。また、図4のグラフ図からガリウムの偏析係数を「1.011」とした場合は格子定数が「0.00015Å/回」低下することが期待されるが、育成回数10回~12回で格子定数が最大「0.00050Å」低下した。期待される格子定数変化と実際の格子定数変化の間に差があるのは、評価サンプルの固化率や酸化ガリウムのIg-Loss値にばらつきがあるためと思われ、その差はガリウムの偏析係数を「1.009」とした場合も、偏析係数を「1.011」とした場合も、「0.00035Å」と同じである。
(5)以上を踏まえると、ガリウムの偏析係数を「1.009」と見積もった組成の第一の追加用原料(最大「0.00060Å」増加)とガリウムの偏析係数を「1.011」と見積もった組成の第二の追加用原料(最大「0.00050Å」低下)を用意し、直前に育成された結晶の格子定数が規格上限の12.4982Åから0.00060Å小さい12.4976Å以上となった場合は、最大で「0.00050Å」低下する第二の追加用原料を用いて格子定数が規格上限値(12.4982Å)を超えないようにし、直前に育成された結晶の格子定数が規格下限の12.4945Åから0.00050Å大きい12.4950Å以下となった場合は、最大で「0.00060Å」増加する第一の追加用原料を用いて格子定数が規格下限値(12.4945Å)未満とならないようにすれば、評価サンプルの固化率や酸化ガリウムのIg-Loss値にばらつきがあったとしても、育成される結晶の格子定数を規格内に収めることができると推定される。
本発明はこのような技術的検討を経て完成されたものである。
すなわち、本発明に係る第1の発明は、
育成炉内に配置された坩堝に単結晶用原料を収容し、該原料を加熱して融解させた後、得られた所定量の原料融液に種結晶を接触させかつ種結晶を回転させながら上方へ引き上げる回転引上げ法により組成式(Gd3-xCax)(Ga5-x-2yZrx+yMgy)O12(但し、0≦x<3、0≦y<2.5)で表される非磁性ガーネット単結晶を育成する方法であって、
1回の単結晶育成で消費された分の原料を単結晶育成後の坩堝内に追加し、消費されずに坩堝内に残った原料残渣と追加した原料を加熱融解させて格子定数が12.4945~12.4982Åである非磁性ガーネット単結晶の育成を繰り返す非磁性ガーネット単結晶の育成方法において、
追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数を1.009として見積もった第一の追加用原料と、ガリウムの偏析係数を1.011として見積もった第二の追加用原料を準備し、
直前に育成した単結晶の格子定数が12.4976Å以上の場合には上記第二の追加用原料を選択し、直前に育成した単結晶の格子定数が12.4950Å以下の場合には上記第一の追加用原料を選択すると共に、直前に育成した単結晶の格子定数が12.4950Åを超え12.4976Å未満の場合には上記第一の追加用原料または第二の追加用原料を選択し、かつ、選択された追加用原料の坩堝内への1回の追加操作と加熱融解操作により所定量の原料融液を調製することを特徴とするものである。
[但し、上記偏析係数は下記式(1)のkで定義される。
Cs = kC0(1-g)k-1 ・・・・式(1)
Cs:固化組成比、C0:出発組成比、g:固化率、k:偏析係数]
また、第2の発明は、
第1の発明に記載の非磁性ガーネット単結晶の育成方法において、
育成する単結晶の固化率[(結晶重量÷原料重量)×100]が40.5%以下であることを特徴とし、
第3の発明は、
第1の発明または第2の発明に記載の非磁性ガーネット単結晶の育成方法において、
直径150mm、高さ150mmの坩堝が用いられ、かつ、界面反転操作を伴う肩部の育成工程と直胴部の育成工程を含む回転引上げ法により上記非磁性ガーネット単結晶が育成されると共に、肩部の直径が70mmで長さが75mm、直胴部の長さが110mm、直胴部の界面反転位置から有効部上端までの距離が40mm、および、有効部の直径が80mmで長さが70mmであることを特徴とする。
本発明の「繰り返しチャージ育成法」による非磁性ガーネット単結晶の育成方法によれば、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数を1.009として見積もった第一の追加用原料と、ガリウムの偏析係数を1.011として見積もった第二の追加用原料を準備し、直前に育成した単結晶の格子定数が12.4976Å以上の場合には上記第二の追加用原料を選択して格子定数が規格上限値(12.4982Å)を超えないようにする一方、直前に育成した単結晶の格子定数が12.4950Å以下の場合には上記第一の追加用原料を選択して格子定数が規格下限値(12.4945Å)未満とならないようにしているため、育成回数10回目以降においても格子定数が規格(12.4945~12.4982Å)内となるSGGG単結晶を育成することが可能となる。
1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用原料を育成後の坩堝内にチャージしてSGGG単結晶の育成を繰り返す「繰り返しチャージ育成法」の工程説明図。 SGGG単結晶インゴットの肩部と直胴部の一例を示す説明図。 「繰り返しチャージ育成法」によるSGGG単結晶の「育成回数」とSGGG単結晶の「格子定数(Å)」との関係を示すグラフ図で、図3中の符号◇は「ガリウムの偏析係数1.008融解回数2回」(追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数が「1.008」に設定されかつ追加用原料のチャージ操作と加熱融解操作が2回)であるSGGG単結晶の育成条件を示し、図3中の符号□は「ガリウムの偏析係数1.009融解回数2回」(追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数が「1.009」に設定されかつ追加用原料のチャージ操作と加熱融解操作が2回)であるSGGG単結晶の育成条件を示し、また、図3中の符号△は「ガリウムの偏析係数1.009融解回数1回」(追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数が「1.009」に設定されかつ追加用原料のチャージ操作と加熱融解操作が1回)であるSGGG単結晶の育成条件を示す。 追加用原料の組成を算出する際に見積もる「ガリウムの偏析係数」と育成されるSGGG単結晶の「格子定数が上昇する傾き(Å)」との関係を示すグラフ図。 「繰り返しチャージ育成法」によるSGGG単結晶の「育成回数」とSGGG単結晶の「格子定数(Å)」との関係を示すグラフ図で、育成回数が1回~9回における図5中の符号◇は、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数が「1.009」に設定されかつ追加用原料のチャージ操作と加熱融解操作が1回であるSGGG単結晶の育成条件を示し、また、育成回数が10回~12回における図5中の符号◇は、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数が「1.011」に設定されかつ追加用原料のチャージ操作と加熱融解操作が1回であるSGGG単結晶の育成条件を示す。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(1)非磁性ガーネット(SGGG)単結晶とその重量
(1-1)SGGG単結晶の構成
図2に示すようにSGGG単結晶は肩部と直胴部とで構成され、「肩部」は原料融液に種結晶を接触させて引上げを開始した時から界面反転終了までとし、界面反転が実施された後、結晶の引上げを再開し、引上げが終了し融液面より結晶を切り離した結晶最下端から10mm上側までが一般に「直胴部」である。また、直胴部の「有効部」はSGGG基板(種基板)に用いられる部分であり、「トップ基板」は有効部上端を切断して得られたSGGG基板、「ボトム基板」は有効部下端を切断して得られたSGGG基板を意味する。
(1-2)「有効部」を伸長させるSGGG単結晶の育成方法
SGGG基板の生産コスト削減を目的として、図2に示す有効部の長さを従来の55mmから70mmに伸長させるSGGG単結晶の育成方法(特許文献5参照)が本発明者により提案されている。
すなわち、この育成方法は、界面反転操作を伴う回転引上げ法によりSGGG単結晶の肩部を育成する際、転位等の結晶欠陥やクラック等の発生を抑制しながら肩部長を短縮(80mmから75mmに短縮)させて、SGGG基板として使用可能な「有効部」の長さを相対的に伸長させる方法で、SGGG基板として使用可能な「有効部」の長さが従来の55mmから70mmに伸長されたSGGG単結晶の育成を可能としている。
そして、直径150mm、高さ150mmの坩堝を用い、有効部の直径を80mmに設定して育成されたSGGG単結晶の長さ寸法について、図2を用い具体的に説明すると、上記肩部長は5mm短縮されて「75mm」、界面反転による内部歪が残留する界面反転位置から有効部上端までの距離は従前と同様「45mm」、有効部長は15mm伸長されて「70mm」、有効部下端から結晶最下端までの距離は「10mm」で、SGGG単結晶インゴットの長さ寸法は「75mm+45mm+70mm+10mm=200mm」となり、かつ、伸長化されたSGGG単結晶の重量は上述した「5300g」となる。
(1-3)伸長化されたSGGG単結晶の育成方法に係る課題
SGGG単結晶は、通常、「繰り返しチャージ育成法」で育成されるため、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用原料(育成されたSGGG単結晶の総重量)を単結晶育成後の坩堝内に追加する必要があり、その際、原料残渣(単結晶育成後に消費されずに坩堝内に残った原料)が存在する坩堝内へ単結晶用原料を1回でチャージできるか否かが課題となる。すなわち、単結晶用原料の成分中に蒸発し易い成分(ガリウム)が存在する場合、チャージ回数が複数になると、蒸発により原料融液の組成変動を引き起こす問題がある。このため、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用固形(あるいは粉末状)原料が1回のチャージ操作で坩堝内に収容できるようにSGGG単結晶の重量を減少させることが要請される。
(2)1回の原料追加と加熱融解操作で所定量の原料融液を調製する方法
(2-1)1回の原料追加と加熱融解操作で所定量の原料融液が調製できるようにするため、伸長化されたSGGG単結晶の重量を減少させる方法が上述したように本発明者により提案されている。すなわち、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用固形(あるいは粉末状)原料が1回のチャージ操作で坩堝内に収容可能となるようにSGGG単結晶重量を減少させる方法が本発明者により既に提案されている。
(2-2)界面反転位置から有効部上端までの距離
上記特許文献5に記載された方法で伸長化されたSGGG単結晶を育成する場合、界面反転による内部歪が残留する界面反転位置から有効部上端までの距離は「45mm」に設定されている。
しかし、界面反転下(界面反転位置から)45mmの位置における「面内格子定数ばらつき(Å)」は、有効部長が55mmと70mmの各SGGG単結晶において規格の半分で、有効部長70mmのSGGG単結晶についてそのトップ基板の位置を界面反転下40mmとしても十分規格内に収まることが確認されている。
そこで、界面反転位置から有効部上端までの距離を、従前の45mmから5mm短縮して「40mm」とし、その分、SGGG単結晶の長さ寸法を5mm短くして195mmとしたところ、SGGG単結晶の重量は上述したように「5100g」に軽量化され、この結果、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用固形(あるいは粉末状)原料が1回のチャージ操作で坩堝内に収容可能になった。
すなわち、SGGG単結晶の長さ寸法が「75mm+40mm+70mm+10mm=195mm」となり、SGGG単結晶の重量が「5100g」に減少されている。
(3)本発明に係る非磁性ガーネット単結晶の育成方法
本発明は1回の原料追加と加熱融解操作で所定量の原料融液が調製される方法を前提として構成されるものである。
すなわち、本発明に係る非磁性ガーネット単結晶の育成方法は、
育成炉内に配置された坩堝に単結晶用原料を収容し、該原料を加熱して融解させた後、得られた所定量の原料融液に種結晶を接触させかつ種結晶を回転させながら上方へ引き上げる回転引上げ法により組成式(Gd3-xCax)(Ga5-x-2yZrx+yMgy)O12(但し、0≦x<3、0≦y<2.5)で表される非磁性ガーネット単結晶を育成する方法であって、
1回の単結晶育成で消費された分の原料を単結晶育成後の坩堝内に追加し、消費されずに坩堝内に残った原料残渣と追加した原料を加熱融解させて格子定数が12.4945~12.4982Åである非磁性ガーネット単結晶の育成を繰り返す非磁性ガーネット単結晶の育成方法において、
追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数を1.009として見積もった第一の追加用原料と、ガリウムの偏析係数を1.011として見積もった第二の追加用原料を準備し、
直前に育成した単結晶の格子定数が12.4976Å以上の場合には上記第二の追加用原料を選択し、直前に育成した単結晶の格子定数が12.4950Å以下の場合には上記第一の追加用原料を選択すると共に、直前に育成した単結晶の格子定数が12.4950Åを超え12.4976Å未満の場合には上記第一の追加用原料または第二の追加用原料を選択し、かつ、選択された追加用原料の坩堝内への1回の追加操作と加熱融解操作により所定量の原料融液を調製することを特徴とするものである。
[但し、上記偏析係数は下記式(1)のkで定義される。
Cs = kC0(1-g)k-1 ・・・・式(1)
Cs:固化組成比、C0:出発組成比、g:固化率、k:偏析係数]
以下、本発明の実施例について比較例も挙げて具体的に説明する。
[実施例1]
直径150mm、高さ150mmのイリジウム製坩堝に、原子比がGd:Ca:Ga:Mg:Zr=2.714:0.326:4.024:0.305:0.631となるように予め混合したGd23、Ga23、MgO、ZrO2、CaCOを所定量(原料重量:12,593g)仕込み、高周波加熱炉で加熱溶融して所定量の原料融液を得た後、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(SGGG)の単結晶の育成を試みた。
(育成1回目)
まず、種結晶を1分間に5回転(回転速度:5rpm)させながら1時間に3mmの速度(引上速度:3mm/時間)で引き上げて、長さ75mmで直径70mmである結晶肩部を育成した後、種結晶の回転数を1分間に20回に増やして界面反転操作を行い、その後、結晶直胴部の有効部直径が80mmでかつ有効部長が70mmとなるようにSGGG単結晶を育成し、SGGG単結晶の直胴部長が110mmとなった時点で結晶を融液から切り離した。
尚、育成されたSGGG単結晶の寸法は、肩部長が「75mm」、界面反転位置から有効部上端までの距離は「40mm」、有効部長は「70mm」、有効部下端から結晶最下端までの距離は「10mm」となり、育成されたSGGG単結晶の全長は「75mm+40mm+70mm+10mm=195mm」であった。
また、全長が195mmであるSGGG単結晶の重量は5100g(1回のSGGG単結晶育成で消費された分の原料重量)で、(結晶重量/原料重量)×100(%)から固化率は40.5%であった。
また、肩部育成中における直径の制御は、直径が15mmから35mmまでは手動で行い、結晶引上距離1mm当たりの肩部の直径増加量が小さくなる(直径増加は1.05mmから1.75mmの間であった)ように調整し、肩部直径が35mmを超えた以降は、自動制御(ADC)にて行った。
(育成2回目から10回目)
原料残渣を含む上記イリジウム製坩堝内へ、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用原料(5100g)を一度にチャージし、かつ、高周波加熱炉で加熱溶融して所定量の原料融液を得た後、1回目の育成条件と同様にして、全長が195mm、重量5100gであるSGGG単結晶の育成を10回目まで行った。
但し、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数[前記式(1)のkで定義される偏析係数]を連続育成10回目まで「1.009」とした組成の追加用原料を用いた。
育成10回目に得られたSGGG単結晶の格子定数は12.4978Åであった。
(育成11回目から15回目)
育成10回目に得られたSGGG単結晶の格子定数が12.4976Å以上であったため、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数[前記式(1)のkで定義される偏析係数]を「1.011」とした組成の追加用原料を用いて、育成11回目以降の単結晶育成を行った。
原料残渣を含む上記イリジウム製坩堝内へ、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用原料(5100g)を一度にチャージし、かつ、高周波加熱炉で加熱溶融して所定量の原料融液を得た後、2回目から10回目の育成条件と同様にして、全長が195mm、重量5100gであるSGGG単結晶の育成を15回目まで行った。
[評 価]
育成されたSGGG単結晶の格子定数は育成回数15回まで全て規格(12.4945~12.4982Å)内に入っていることが確認された。
[実施例2]
直径150mm、高さ150mmのイリジウム製坩堝に、実施例1と同様に予め混合したGd23、Ga23、MgO、ZrO2、CaCOを所定量(原料重量:12,593g)仕込み、高周波加熱炉で加熱溶融して所定量の原料融液を得た後、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(SGGG)の単結晶の育成を試みた。
(育成1回目)
まず、種結晶を1分間に5回転(回転速度:5rpm)させながら1時間に3mmの速度(引上速度:3mm/時間)で引き上げて、長さ75mmで直径70mmである結晶肩部を育成した後、種結晶の回転数を1分間に20回に増やして界面反転操作を行い、その後、結晶直胴部の有効部直径が80mmでかつ有効部長が70mmとなるようにSGGG単結晶を育成し、SGGG単結晶の直胴部長が110mmとなった時点で結晶を融液から切り離した。
尚、育成されたSGGG単結晶の寸法は、肩部長が「75mm」、界面反転位置から有効部上端までの距離は「40mm」、有効部長は「70mm」、有効部下端から結晶最下端までの距離は「10mm」となり、育成されたSGGG単結晶の全長は「75mm+40mm+70mm+10mm=195mm」であった。
また、全長が195mmであるSGGG単結晶の重量は5100g(1回のSGGG単結晶育成で消費された分の原料重量)で、(結晶重量/原料重量)×100(%)から固化率は40.5%であった。
また、肩部育成中における直径の制御は、直径が15mmから35mmまでは手動で行い、結晶引上距離1mm当たりの肩部の直径増加量が小さくなる(直径増加は1.05mmから1.75mmの間であった)ように調整し、肩部直径が35mmを超えた以降は、自動制御(ADC)にて行った。
(育成2回目から4回目)
原料残渣を含む上記イリジウム製坩堝内へ、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用原料(5100g)を一度にチャージし、かつ、高周波加熱炉で加熱溶融して所定量の原料融液を得た後、1回目の育成条件と同様にして、全長が195mm、重量5100gであるSGGG単結晶の育成を4回目まで行った。
但し、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数[前記式(1)のkで定義される偏析係数]を連続育成4回目まで「1.011」とした組成の追加用原料を用いたところ、育成4回目に得られたSGGG単結晶の格子定数は12.4947Åであった。
(育成5回目から14回目)
育成4回目に得られたSGGG単結晶の格子定数が12.4950Å以下であったため、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数[前記式(1)のkで定義される偏析係数]を「1.009」とした組成の追加用原料を用いて、育成5回目以降の単結晶育成を行った。
原料残渣を含む上記イリジウム製坩堝内へ、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用原料(5100g)を一度にチャージし、かつ、高周波加熱炉で加熱溶融して所定量の原料融液を得た後、2回目から4回目の育成条件と同様にして、全長が195mm、重量5100gであるSGGG単結晶の育成を14回目まで行ったところ、得られたSGGG単結晶の格子定数は12.4979Åとなった。
(育成15回目)
育成14回目に得られたSGGG単結晶の格子定数が12.4976Å以上となったため、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数[前記式(1)のkで定義される偏析係数]を「1.011」とした組成の追加用原料を用いて、育成15回目の単結晶育成を行った。
[評 価]
育成されたSGGG単結晶の格子定数は育成回数15回まで全て規格(12.4945~12.4982Å)内に入っていることが確認された。
[比較例1]
直径150mm、高さ150mmのイリジウム製坩堝に、実施例1と同様に予め混合したGd23、Ga23、MgO、ZrO2、CaCOを所定量(原料重量:12,593g)仕込み、高周波加熱炉で加熱溶融して所定量の原料融液を得た後、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(SGGG)の単結晶の育成を試みた。
(育成1回目)
まず、種結晶を1分間に5回転(回転速度:5rpm)させながら1時間に3mmの速度(引上速度:3mm/時間)で引き上げて、長さ75mmで直径70mmである結晶肩部を育成した後、種結晶の回転数を1分間に20回に増やして界面反転操作を行い、その後、結晶直胴部の有効部直径が80mmでかつ有効部長が70mmとなるようにSGGG単結晶を育成し、SGGG単結晶の直胴部長が110mmとなった時点で結晶を融液から切り離した。
尚、育成されたSGGG単結晶の寸法は、肩部長が「75mm」、界面反転位置から有効部上端までの距離は「40mm」、有効部長は「70mm」、有効部下端から結晶最下端までの距離は「10mm」となり、育成されたSGGG単結晶の全長は「75mm+40mm+70mm+10mm=195mm」であった。
また、全長が195mmであるSGGG単結晶の重量は5100g(1回のSGGG単結晶育成で消費された分の原料重量)で、(結晶重量/原料重量)×100(%)から固化率は40.5%であった。
また、肩部育成中における直径の制御は、直径が15mmから35mmまでは手動で行い、結晶引上距離1mm当たりの肩部の直径増加量が小さくなる(直径増加は1.05mmから1.75mmの間であった)ように調整し、肩部直径が35mmを超えた以降は、自動制御(ADC)にて行った。
(育成2回目から11回目)
原料残渣を含む上記イリジウム製坩堝内へ、1回の単結晶育成で消費された分の単結晶用原料(5100g)を一度にチャージし、かつ、高周波加熱炉で加熱溶融して所定量の原料融液を得た後、1回目の育成条件と同様にして、全長が195mm、重量5100gであるSGGG単結晶の育成を11回目まで行った。
但し、追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数[前記式(1)のkで定義される偏析係数]を連続育成11回目まで「1.009」とした組成の追加用原料を用いた。
[評 価]
育成されたSGGG単結晶の格子定数は育成回数10回まで全て規格(12.4945~12.4982Å)内に入っていることが確認された。
しかし、育成回数11回目でSGGG単結晶の格子定数は規格外となった。
連続育成回数10回目以降においても格子定数が規格(12.4945~12.4982Å)内となる非磁性ガーネット(SGGG)単結晶から得られたSGGG基板を用いた場合、基板上に育成されるBi-RIG単結晶膜は結晶欠陥等の無い良質な膜になるため、通信用光アイソレータに用いられるファラデー回転子の材料として利用される産業上の利用可能性を有している。

Claims (3)

  1. 育成炉内に配置された坩堝に単結晶用原料を収容し、該原料を加熱して融解させた後、得られた所定量の原料融液に種結晶を接触させかつ種結晶を回転させながら上方へ引き上げる回転引上げ法により組成式(Gd3-xCax)(Ga5-x-2yZrx+yMgy)O12(但し、0≦x<3、0≦y<2.5)で表される非磁性ガーネット単結晶を育成する方法であって、
    1回の単結晶育成で消費された分の原料を単結晶育成後の坩堝内に追加し、消費されずに坩堝内に残った原料残渣と追加した原料を加熱融解させて格子定数が12.4945~12.4982Åである非磁性ガーネット単結晶の育成を繰り返す非磁性ガーネット単結晶の育成方法において、
    追加用原料の組成を算出する際に見積もるガリウムの偏析係数を1.009として見積もった第一の追加用原料と、ガリウムの偏析係数を1.011として見積もった第二の追加用原料を準備し、
    直前に育成した単結晶の格子定数が12.4976Å以上の場合には上記第二の追加用原料を選択し、直前に育成した単結晶の格子定数が12.4950Å以下の場合には上記第一の追加用原料を選択すると共に、直前に育成した単結晶の格子定数が12.4950Åを超え12.4976Å未満の場合には上記第一の追加用原料または第二の追加用原料を選択し、かつ、選択された追加用原料の坩堝内への1回の追加操作と加熱融解操作により所定量の原料融液を調製することを特徴とする非磁性ガーネット単結晶の育成方法。
    [但し、上記偏析係数は下記式(1)のkで定義される。
    Cs = kC0(1-g)k-1 ・・・・式(1)
    Cs:固化組成比、C0:出発組成比、g:固化率、k:偏析係数]
  2. 育成する単結晶の固化率[(結晶重量÷原料重量)×100]が40.5%以下であることを特徴とする請求項1に記載の非磁性ガーネット単結晶の育成方法。
  3. 直径150mm、高さ150mmの坩堝が用いられ、かつ、界面反転操作を伴う肩部の育成工程と直胴部の育成工程を含む回転引上げ法により上記非磁性ガーネット単結晶が育成されると共に、肩部の直径が70mmで長さが75mm、直胴部の長さが110mm、直胴部の界面反転位置から有効部上端までの距離が40mm、および、有効部の直径が80mmで長さが70mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の非磁性ガーネット単結晶の育成方法。
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