JP7016707B2 - 即時出湯装置 - Google Patents

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本発明は、即時出湯装置に関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、給湯器で加熱された湯を供給する出湯栓(給湯端末)の近傍にヒータを備えた貯湯タンクを備え、出湯栓の開栓直後に、給湯器から供給される湯水を貯湯タンク内と、該貯湯タンクをバイパスするバイパス配管とに分配して流しつつ、該貯湯タンクから流出する湯水(貯湯タンク内で加熱されていた湯水)とバイパス配管を経由した湯水とを混合させた上で出湯栓に供給することで、出湯栓での即時出湯を行うことを可能とした即時出湯装置が知られている。
特開2000-186830号公報
上記特許文献1に見られるように、貯湯タンク内で加熱された湯水(以降、タンク側湯水ということがある)と、給湯器からバイパス配管を経由して流れる湯水(以降、バイパス側湯水ということがある)とを混合して、出湯栓に供給する即時出湯装置では、例えば、貯湯タンク側湯水の流量を制御可能な流量調整弁等を備えることで、混合させるタンク側湯水の流量とバイパス側湯水の流量との比率(所謂、バイパス比)を可変的に制御できる。ひいては、出湯栓に供給する湯水(出湯栓から出湯させる湯水)の温度を幅広い範囲で制御することが可能となる。
一方、即時出湯装置では、出湯栓から出湯させる湯水の温度(以降、出湯温度ということがある)が過剰に高くなるのを防止する上で、貯湯タンク内の湯水の温度(以降、貯湯温度ということがある)の目標値を所定の上限値以下の温度に制限して該貯湯温度を制御することが望ましい。この場合、特に、上記流量調整弁等のバイパス比調整装置を備える即時出湯装置では、例えば、バイパス比調整装置の故障等により、バイパス側湯水の流量に対するタンク側湯水の流量の比率が最大の比率に定常的に保持されるような不具合が発生すると、出湯温度がタンク側湯水の温度に近づいて、高温の湯水になりやすい。
従って、貯湯温度の上限値は、該貯湯温度を、上限値を目標値として制御した状態で、上記の不具合が発生した場合でも、出湯温度が過剰に高温にならないように設定することが望ましい。
他方、バイパス比調整装置が、バイパス側湯水の流量に対するタンク側湯水の流量の比率が最大の比率になるように動作した状態での実際の当該比率は、バイパス比調整装置の製品毎のばらつき(設計仕様からのずれ)もしくは該製品の経時的な変化、あるいは、バイパス配管等の配管の内径のばらつき(設計的な基準値からのずれ)等の種々の要因で、即時出湯装置の製品毎にばらつきを生じる。
従って、貯湯温度の上限値は、上記不具合が生じた状態での上記比率のばらつきも考慮して設定することが望ましい。
この場合、例えば、当該比率のばらつきの範囲内での最大の比率に適合させて、貯湯温度の上限値を設定することが考えられる。しかるにこのようにした場合には、当該比率が低めの値となる即時出湯装置の場合は、必要以上に貯湯温度が低めに抑制されてしまう。ひいては、出湯温度の制御範囲が制限されやすくなるという不都合がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、バイパス比調整装置により実現し得るバイパス比のばらつきを適切に考慮した態様で貯湯タンク内の湯水の温度を制御することができる即時出湯装置を提供することを目的とする。
本発明の即時出湯装置は、上記の目的を達成するために、熱源機で加熱された湯水が該熱源機から給湯配管を介して供給されるように該給湯配管に接続された流入側配管と、該流入側配管から湯水が供給され得るように該流入側配管に接続された貯湯タンクと、該貯湯タンク内の湯水を出湯栓に供給し得るように該貯湯タンク及び出湯栓に接続された流出側配管と、前記流入側配管から前記流出側配管に前記貯湯タンクを経由させずに湯水を流し得るように前記流入側配管と前記流出側配管との間に接続されたバイパス配管と、前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱装置とを前記出湯栓寄りの位置に備え、前記出湯栓の開栓直後に、前記給湯配管から前記流入側配管及び前記バイパス配管を通って前記流出側配管に流れる湯水と前記貯湯タンクから前記流出側配管に流れる湯水とを混合した湯水を該流出側配管から前記出湯栓に供給するように構成された即時出湯装置であって、
前記出湯栓の開栓状態で前記流入側配管から前記貯湯タンクを経由して前記流出側配管に流れる湯水の流量であるタンク側流量と、前記流入側配管から前記バイパス配管を通って前記流出側配管に流れる湯水の流量であるバイパス側流量との比率であるバイパス比を変化させるバイパス比調整装置と、
前記バイパス比調整装置の作動制御を行うことにより前記バイパス比を制御するバイパス比制御部と、
前記加熱装置の作動制御を行うことにより前記貯湯タンク内の湯水の温度である貯湯温度を制御する貯湯温度制御部と、
前記バイパス比制御部が、前記バイパス比の制御目標を所定値として、該所定値の制御目標に応じて前記バイパス比調整装置の作動制御を行っている状態で、実際のバイパス比を測定するバイパス比測定部とを備えており、
前記貯湯温度制御部は、前記貯湯温度の制御に用いる該貯湯温度の上限値である上限貯湯温度と該貯湯温度の目標値である目標貯湯温度とのうちの少なくとも一方の温度を前記バイパス比測定部による前記バイパス比の測定値に応じて変化させるように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
かかる第1発明によれば、前記所定値の制御目標に応じて前記バイパス比調整装置の作動制御を行っている状態で、前記バイパス比測定部により測定したバイパス比の測定値に応じて上限貯湯温度及び目標貯湯温度のうちの少なくとも一方を変化させるので、実際のバイパス比に適した上限貯湯温度又は目標貯湯温度を設定できる。
このため、バイパス比調整装置により実現し得るバイパス比のばらつきを適切に考慮した態様で貯湯タンク内の湯水の温度を制御することが可能となる。
上記第1発明では、前記バイパス比を、前記バイパス側流量に対する前記タンク側流量の比率として定義したとき、前記所定値の制御目標は、前記バイパス比調整装置により実現されるバイパス比を最大にするための制御目標であるという態様を採用し得る。この場合、前記貯湯温度制御部は、実際の貯湯温度が前記上限貯湯温度及び前記目標貯湯温度のいずれか一方の温度に制御された状態で、実際のバイパス比が前記バイパス比調整装置により実現される最大のバイパス比に保持された場合に、前記流出側配管から前記出湯栓に供給される湯水の温度である出湯温度が所定の制限値以下の温度に留まるように、前記バイパス比測定部による前記測定値を用いて前記一方の温度を設定するように構成されていることことが好ましい(第2発明)。
これによれば、前記バイパス比調整装置の故障等により、実際のバイパス比が前記バイパス比調整装置により実現可能な最大のバイパス比に保持されてしまうという状況(実際のバイパス比を最大のバイパス比よりも小さくすることができなくなる状況)が発生しても、前記出湯温度が前記所定の制限値以下の温度に留まるように、前記目標上限温度及び目標貯湯温度のいずれか一方の温度を設定することを、該一方の温度が最大のバイパス比の実際の値に適した温度になるように実行することができる。
その結果、前記目標上限温度及び目標貯湯温度のいずれか一方の温度を、過剰に制限することなく適切に設定できる。
また、上記第1発明又は第2発明において、前記バイパス比を、前記バイパス側流量に対する前記タンク側流量の比率として定義したとき、前記所定値の制御目標は、前記バイパス比調整装置により実現されるバイパス比を最大にするための制御目標である場合に、前記貯湯温度制御部は、前記バイパス比測定部による前記測定値が小さいほど、前記目標貯湯温度を高くするように設定するように構成されていることが好ましい(第3発明)。
ここで、バイパス比調整装置で実現可能な最大のバイパス比にばらつきがある場合、バイパス比を最大にするように前記バイパス比調整装置を作動させた状態では、該バイパス比調整装置の最大のバイパス比の実際の値が小さめの値である場合、該最大のバイパス比の実際の値が大きめの値である場合に比べて、前記流入側配管に前記給湯配管から供給される流量のうちの前記タンク側流量の割合が小さくなると共にバイパス側流量の割合が大きくなる。
このため、仮に、実際の貯湯温度が前記最大のバイパス比の測定値によらずに、ある一定値に保たれていると、特に、前記入水温度が低い場合に、バイパス比を最大にするように前記バイパス比調整装置を作動させた状態で前記出湯栓に供給される湯水の温度は、最大のバイパス比の実際の値が小さめの値である場合には、該最大のバイパス比の実際の値が大きめ値である場合に比べて低い温度(冷ための温度)になる。
しかるに、第3発明では、前記バイパス比測定部による前記測定値(最大のバイパス比の実際の値の測定値)が小さいほど、前記目標貯湯温度を高くするように設定する。この結果、前記貯湯温度が前記目標貯湯温度に制御されている状態では、前記入水温度が低い場合に、バイパス比を最大にするように前記バイパス比調整装置の作動制御を行うことで、最大のバイパス比の実際の値が小さめの値であっても、前記出湯温度があまり低くならないようにすることが可能となる。
上記第1~第3発明では、前記熱源機が、あらかじめ設定された給湯目標温度に温調制御した湯水を前記給湯配管に供給する熱源機である場合には、前記貯湯温度制御部は、前記給湯目標温度の設定値を示す情報を取得可能であり、該情報により示される該給湯目標温度の設定値と前記バイパス比測定部による前記測定値とを用いて前記上限貯湯温度及び目標貯湯温度のいずれか一方の温度を設定するように構成されていることが好ましい(第4発明)。
ここで、前記給湯目標温度は、前記給湯配管から前記流入側配管に実際に供給される湯水の温度の最大温度に相当するものとなる。このため、第5発明によれば、実際のバイパス比に加えて、前記流入側配管に実際に供給される湯水の最大温度をも反映させた態様で、前記上限貯湯温度又は目標貯湯温度を設定できる。
この場合、特に、第5発明を前記第3発明と組み合わせた場合には、前記出湯温度が前記制限値以下に留まるようにし得る上限貯湯温度又は目標貯湯温度を、より一層好適に設定することが可能となる。
本発明の実施形態における即時出湯装置を含むシステムの全体構成を示す図。 図1に示す即時出湯コントローラの機能を示すブロック図。 図2に示すバイパス比測定部の処理を説明するためのフローチャート。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1~図3を参照して以下に説明する。図1を参照して、本実施形態の即時出湯装置20は、給湯運転を実行可能な給湯器3が備えられた任意の住戸において、給湯対象の任意の一つの出湯栓1における即時出湯を行い得るように設置された装置である。
出湯栓1は、例えば台所、洗面所、あるいは浴室等に配置される出湯栓である。なお、図1では、出湯栓1を蛇口(カラン)として記載しているが、該出湯栓1は、蛇口に限らず、例えばシャワー、あるいは、シャワーと蛇口との複合体等であってもよい。
給湯器3は、その本体部としての熱源機4を備える。該熱源機4は、例えば、図示を省略するバーナ及び熱交換器を内蔵する燃焼式の熱源機であり、水道水等の給湯用水を熱源機4に導入する給水配管5と、熱源機4内でバーナの燃焼熱により加熱した給湯用水(湯)を、出湯栓1を含む各給湯対象部に供給する給湯配管6とが接続されている。なお、上記バーナの燃料は、気体燃料、あるいは、灯油等の液体燃料のいずれでもよい。
給湯配管6は、熱源機4から導出され、その下流部分(出湯栓1に至る下流部分)が即時出湯装置20を介して出湯栓1に接続されている。なお、給湯配管6には、出湯栓1以外の他の出湯栓も接続され得る。
給湯器3はさらに、熱源機4の作動制御を行うコントローラ8と、給湯器3の運転操作用のリモコン9とを備える。リモコン9は、台所や浴室等に配置され、コントローラ8と有線通信(又は無線通信)を行うことが可能である。このリモコン9を操作することによって、給湯器3の起動又は運転停止をコントローラ8に指令したり、熱源機4から出湯栓1を含む各給湯対象部に供給する湯の温度(給湯温度)の目標値の設定等を行うことが可能である。
なお、図1では単一のリモコン9だけを図示したが、給湯器3は、リモコン9以外の他の一つ以上のリモコンをさらに備え得る。
コントローラ8(以降、給湯コントローラ8という)は、例えば、マイコン、メモリ、インターフェース回路等を含む一つ以上の電子回路ユニットにより構成され、熱源機4に搭載されている。そして、給湯コントローラ8は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)により、給湯運転に係る熱源機4の作動制御を行う。
具体的には、出湯栓1等のいずれかの出湯栓の開栓により、給水配管5での通水が開始されると、給湯コントローラ8は、該通水の開始を、図示しない水流スイッチもしくは流量センサ等のセンサを介して検知し、その検知に応じて、熱源機4のバーナの燃焼運転を開始させる。これにより、給水配管5から熱源機4に導入される給湯用水が、バーナの燃焼熱により熱交換器を介して加熱され、その加熱後の給湯用水(湯)が、開栓された出湯栓に熱源機4から給湯配管6を介して供給される。
そして、給湯コントローラ8は、開栓された出湯栓への実際の給湯温度が、リモコン9で設定された目標値(以降、給湯目標温度という)に一致もしくはほぼ一致するようにバーナの燃焼量を制御する。
補足すると、給湯器3の熱源機4は燃焼式の熱源機に限らず、バーナの代わりに、もしくは、バーナに加えて、電気式の発熱部(ヒートポンプ方式のものを含む)を備える熱源機であってもよい。また、給湯器3は、給湯運転だけでなく、浴槽への湯はり等の風呂運転、あるいは、浴室暖房装置等の温水式暖房装置に温水を供給する運転等を行い得るように構成されていてもよい。
即時出湯装置20は、熱源機4から出湯栓1に至る湯水の流路上で、熱源機4よりも出湯栓1に十分に近い位置(出湯栓1寄りの位置)に設置されている。この即時出湯装置20は、貯湯タンク21と、給湯配管6の下流端に接続された流入側配管30と、出湯栓1に接続された流出側配管31とを備える。
流入側配管30の下流端は、給湯配管6から流入側配管30に流入する湯水(即時出湯装置20に入水する湯水)を貯湯タンク21に供給し得るように、貯湯タンク21の下端部に接続されている。
また、流出側配管31の上流側部分は、貯湯タンク21内の湯水を出湯栓1に供給し得るように、貯湯タンク21内に導入されている。この場合、流出側配管31の上流端は、貯湯タンク21の上部にて該貯湯タンク21内に開口している。なお、流出側配管31の上流端は、貯湯タンク21の上部に接続されていてもよい。
貯湯タンク21の内部には、該貯湯タンク21内の湯水を加熱するための加熱装置としての電気式のヒータ22と、流入側配管30から貯湯タンク21内に流入する湯水を整流する整流板23とが組み込まれている。
また、貯湯タンク21の外周部には、貯湯タンク21内の湯水の温度(以降、貯湯温度Ttkという)を検出する温度センサ24と、貯湯タンク21が過剰に高温の過熱状態になったときに、ヒータ22ヘの電力供給を強制的に遮断する過熱防止用サーモスタット25と、貯湯タンク21の保温性を高めるために該貯湯タンク21の上部を被覆する断熱材26とが装着されている。
流入側配管30の途中部30aと流出側配管31の途中部31aとの間には、流入側配管30から貯湯タンク21を経由させずに流出側配管31に湯水を流す流路を形成するバイパス配管32が貯湯タンク21と並列に接続されている。
そして、流入側配管30のうち、上記途中部30a(バイパス配管32の接続部)よりも下流側の部分には、該途中部30aから貯湯タンク21に流入する湯水の流量(以降、タンク側流量という)と該途中部30aからバイパス配管32に流入する湯水の流量(以降、バイパス側流量という)との比率であるバイパス比を変化させるバイパス比調整装置として機能する流量調整弁33が介装されている。
この流量調整弁33は、その開度を全閉状態と全開状態との間で変化させ得る電磁比例弁、あるいは、電動式のサーボ弁等により構成され、該流量調整弁33の開度を変化させることによって、バイパス比を変化させることが可能となっている。
なお、上記バイパス比は、より詳しくは、前記タンク側流量及びバイパス側流量の一方に対する他方の比率である。本実施形態の説明では、便宜上、バイパス側流量に対するタンク側流量の比率R(=タンク側流量/バイパス側流量)をバイパス比Rと定義する。この場合、バイパス比Rは、流量調整弁33の開度の増加に伴い大きくなり、流量調整弁33の全閉状態ではゼロ(最小値)、流量調整弁33の全開状態では最大値になる。
流入側配管30の途中部30aよりも上流側の部分には、給湯配管6から供給される湯水の温度(以降、入水温度Tinという)を検出する温度センサ34と、給湯配管6から供給される湯水の流量(以降、入水流量Winという)を検出する流量センサ35と、図示を省略する減圧弁及び逆止弁により構成される弁機構36とが組み付けられている。
流入側配管30の流量調整弁33よりも下流側の部分には、貯湯タンク21内で加熱により膨張した湯水の一部を排出するための膨張水排出用配管37が接続されており、該膨張水排出用配管37には、貯湯タンク21内の湯水の圧力が所定値以上の圧力に上昇すると開弁する過圧逃し弁38が介装されている。なお、膨張水排出用配管37は、貯湯タンク21、あるいは、流出側配管31に接続されていてもよい。
流出側配管31の途中部31a(バイパス配管32の接続部)よりも上流側の部分には、貯湯タンク21から流出側配管31に流出する湯の温度(以降、タンク流出温度Ttoutという)を検出する温度センサ39が組み付けられている。また、流出側配管31の途中部31aよりも下流側の部分には、該途中部31aから出湯栓1に供給されて該出湯栓1から出湯する湯水の温度(以降、出湯温度Toutという)を検出する温度センサ40が組み付けられている。
流出側配管31の途中部(図示例では、上記途中部31a)には、即時出湯装置20のメンテナンス時、あるいは不使用時等に、貯湯タンク21内の湯水等の水抜きを行うための水抜き用配管41が接続されている。該水抜き用配管41の下流端部には、手動で開閉可能な水抜き栓42が装着されている。
即時出湯装置20は、さらに、貯湯タンク21のヒータ22及び流量調整弁33の作動制御を行うコントローラ45(以降、即時出湯コントローラ45という)と、即時出湯装置20の電源のオン・オフ操作、該即時出湯装置20の動作条件の設定操作等を行うための操作部50とを備える。
操作部50には、図示しない操作スイッチ、表示部等が備えられている。即時出湯コントローラ45は、マイコン、メモリ、インターフェース回路等を含む一つ以上の電子回路ユニットにより構成され、操作部50の操作信号が入力されると共に、前記温度センサ24,34,39,40及び流量センサ35の検出信号が入力される。
また、本実施形態では、即時出湯コントローラ45は、前記給湯コントローラ8と有線通信(又は無線通信)を行うことが可能であり、この通信により、リモコン9により設定された給湯目標温度を示す情報等を取得することが可能である。
そして、即時出湯コントローラ45は、実装されたハードウェア構成及びプログラムにより実現される機能として、図2に示すように、出湯栓1での出湯時等に流量調整弁33の作動制御を行うことで、バイパス比Rを制御するバイパス比制御部46としての機能と、ヒータ22の作動制御を行うことで、前記貯湯温度Ttk(貯湯タンク21内の湯水の温度)を制御する貯湯温度制御部47としての機能と、即時出湯装置20の後述する試運転時に、流量調整弁33の開度が所定値のバイパス比に対応する所定の開度に維持されている状態で、該開度での実際のバイパス比の測定を行うバイパス比測定部48としての機能とを含む。
ここで、バイパス比Rに関して補足すると、即時出湯装置20で使用する流入側配管30及びバイパス配管32のそれぞれの内径や、流量調整弁33の仕様(諸元)は、基本的には、流量調整弁33の開度と、バイパス比Rとの関係が所要の一定の関係になるように設計的に決定されている。すなわち、上記内径や仕様は、流量調整弁33の開度をある所定の開度に制御した状態でのバイパス比Rが、該所定の開度に対応して設計的に定められた所定の基準値になるように決定されている。
ただし、個々の即時出湯装置20で実際に使用する流入側配管30及びバイパス配管32のそれぞれの製品毎の内径のばらつき、流量調整弁33の製品毎の実際の仕様のばらつき等に起因して、流量調整弁33の開度を所定の開度に維持した状態での実際のバイパス比Rは、該所定の開度に対応する上記基準値に対してばらつきを生じる。
また、例えば流量調整弁33の経時的な劣化、流入側配管30もしくは流出側配管31の内部の経時的な汚れ等に起因して、実際のバイパス比Rが、基準値の近辺の値から経時的に変化する場合もある。
上記バイパス比測定部48は、このようなばらつきを考慮して、流量調整弁33の開度を所定の開度、例えば全開状態の開度(最大開度)に維持した状態での実際のバイパス比Rを測定するものである。この場合、流量調整弁33の全開状態の開度に対応するバイパス比の基準値(設計的な基準値)が本発明における制御目標に相当する。
以降の説明では、流量調整弁33の開度を全開状態の開度に維持した状態での実際のバイパス比Rに参照符号Rxを付し、該全開状態の開度に対応するバイパス比Rの基準値に参照符号R0を付する。該基準値R0は、換言すれば、バイパス比Rの最大値の設計的な設定値(例えば、R0=1/1.5)である。
次に、即時出湯コントローラ45の制御処理を中心に、本実施形態の即時出湯装置20の作動を説明する。本実施形態では、即時出湯装置20の設置直後、あるいは、メンテナンス時等において、即時出湯装置20の試運転が行われる。そして、即時出湯コントローラ45は、この試運転時に、流量調整弁33の開度を前記基準値R0のバイパス比に対応する開度(全開状態の開度)に制御した状態での実際のバイパス比Rxを測定するための処理を実行する。
具体的には、即時出湯装置20の試運転を行うべく、操作部50の所定の操作を行うと、即時出湯コントローラ45は、図3のフローチャートに示す処理を実行する。この場合、STEP1において、即時出湯コントローラ45は、即時出湯装置20への入水(給湯配管6から流入側配管30への湯水の流入)の有無を流量センサ35の検出信号に基づいて判断する。
このとき、出湯栓1が開栓されていると、即時出湯装置20への入水が行われるため、STEP1の判断結果が肯定的になる。この場合には、即時出湯コントローラ45は、STEP1の判断処理を継続する。なお、この場合、出湯栓1を閉栓すべき旨の報知出力(視覚的もしくは聴覚的な報知出力)を発生するようにしてもよい。
出湯栓1の閉栓状態では、即時出湯装置20への入水が遮断されているので、STEP1の判断結果が否定的になる。この場合には、即時出湯コントローラ45は、次にSTEP2において、貯湯タンク21内の湯水を所定温度まで沸き上げる(加熱する)ようにヒータ22を作動させる。なお、上記所定温度は、入水温度Tinよりも高くなるように設定された温度である。該所定温度は、あらかじめ定められた固定値の温度(例えば給湯目標温度の可変範囲の最大値よりも所定値だけ高い温度)でもよいが、例えば温度センサ34により検出された入水温度Tinの検出値に応じて設定された温度でもよい。
即時出湯装置20は、さらにSTEP3において、当該沸き上げが完了したか否かを判断する。このSTEP3では、即時出湯コントローラ45は、前記温度センサ24の検出信号により示される貯湯温度Ttkの検出値が所定温度に達したか否かを判断することによって、沸き上げが完了したか否かを判断する。
STEP3の判断結果が否定的である場合には、即時出湯コントローラ45は、STEP2,3の処理を継続する。
貯湯タンク21内の湯水の沸き上げが完了して、STEP3の判断結果が肯定的になると、即時出湯コントローラ45は、次に、STEP4において、前記バイパス比制御部46により、前記流量調整弁33の開度を、前記基準値R0に対応する開度である全開状態の開度に制御する。換言すれば、バイパス比制御部46は、バイパス比Rの目標値を基準値R0として、該目標値に対応して規定される開度(ここでは、全開状態の開度)に流量調整弁33の開度を制御する。
そして、即時出湯コントローラ45は、流量調整弁33の開度が全開状態の開度に制御された状態で、STEP5~9の処理を前記バイパス比測定部48により実行する。なお、即時出湯コントローラ45は、貯湯タンク21内の湯水の沸き上げの完了後には、貯湯温度Ttkを所定温度に維持するようにヒータ22を間欠的に作動させ、あるいは、ヒータ22の作動を停止させる。
STEP5では、バイパス比測定部48は、即時出湯装置20の試運転中(バイパス比Rの測定中)である旨を示す報知出力を発生する。該報知出力としては、例えば操作部50に備えられている表示ランプの点灯もしくは点滅、表示部での表示、あるいは、音響出力、もしくは音声出力等を使用することができる。
そして、STEP6において、バイパス比測定部48は、即時出湯装置20への入水の有無を、前記STEP1と同様に、流量センサ35の検出信号に基づいて判断し、この判断結果が肯定的になるまで(入水が検知されるまで)、STEP6の判断処理を継続する。
なお、この場合、即時出湯装置20への入水を開始させるために出湯栓1を開栓すべき旨の報知出力(視覚的もしくは聴覚的な報知出力)を発生するようにしてもよい。
出湯栓1の開栓によって、即時出湯装置20への入水が開始されるとSTEP6の判断結果が肯定的になる。この場合には、バイパス比測定部48は、次にSTEP7において、前記温度センサ34,39,40のそれぞれの検出信号から、入水温度Tin、タンク流出温度Ttout、出湯温度Toutをそれぞれ検出する。
次いで、STEP8において、バイパス比測定部48は、上記入水温度Tin、タンク流出温度Ttout及び出湯温度Toutのそれぞれの検出値から、流量調整弁33の全開状態での実際のバイパス比Rxを推定し、その推定値を実際のバイパス比Rxの測定値としてコントローラ45のメモリに記憶保持する。
ここで、上記入水温度Tin、タンク流出温度Ttout及び出湯温度Toutと、バイパス比R(ここでは、R=タンク側流量/バイパス側流量)との関係は、一般に、次式(1)により表すことができる。
Tout×(1+R)=Tin×1+Ttout×R ……(1)
そこで、STEP8では、バイパス比測定部48は、上記式(1)から得られる次式(2)の演算によって、入水温度Tin、タンク流出温度Ttout及び出湯温度Toutのそれぞれの検出値から実際のバイパス比Rxの推定値(測定値)を算出する。
Rx=(Tout-Tin)/(Ttout-Tout) ……(2)
このように算出されるバイパス比Rxは、流量調整弁33の開度の制御によって実際に実現されるバイパス比R(=タンク側流量/バイパス流量)の最大値を意味する。なお、バイパス比をバイパス流量/タンク側流量として定義した場合には、式(2)により算出されるRxの値の逆数値(=1/Rx)が、流量調整弁33の開度の制御によって実際に実現されるバイパス比の最小値となる。
次いで、STEP9において、バイパス比測定部48は、即時出湯装置20の試運転中(バイパス比Rの測定中)である旨を示す前記報知出力を停止する。
以上の如く、バイパス比測定部48によるバイパス比Rxの測定は、貯湯タンク21内の湯水が沸き上げられると共に、流量調整弁33の開度がバイパス比Rの基準値R0に対応する全開状態の開度に制御された状態で、出湯栓1の開栓により、即時出湯装置20への入水を開始させることで実行される。
なお、STEP6の判断結果が肯定的になった直後に、STEP7で検出されるタンク流出温度Ttoutは、STEP6の判断結果が肯定的になる直前の貯湯温度Ttkにほぼ一致する。従って、STEP8では、タンク流出温度Ttoutの検出値の代わりに、例えば、STEP6の判断結果が肯定的になる直前に前記温度センサ24により検出された貯湯温度Ttkの検出値を用いてバイパス比Rxを算出してもよい。
上記の測定処理により得られるバイパス比Rxの測定値は、概ね、前記基準値R0に一致もしくはほぼ一致するものとなるものの、該基準値R0に対してある程度のばらつきを生じる。例えば、基準値R0がR0=1/1.5である場合、バイパス比Rxの測定値は、1/1.4、1/1.6等の値をとり得る。
次に、即時出湯装置20の通常運転時における貯湯温度Ttkの制御に関して説明する。即時出湯コントローラ45の前記貯湯温度制御部47は、本実施形態では、温度センサ24の検出信号により示される貯湯温度Ttkの検出値が所定温度よりも低い場合に、該貯湯温度Ttkを、その目標値である目標貯湯温度Ttk_cmdまで昇温させるように貯湯タンク21内の湯水を沸き上げ、さらに、貯湯温度Ttkを目標貯湯温度Ttk_cmdに一致もしくはほぼ一致する温度に維持する(保温する)ようにヒータ22を作動させる。
この場合、貯湯温度制御部47は、貯湯温度Ttkの上限値である上限貯湯温度Ttk_limHを決定した上で、該上限貯湯温度Ttk_limH以下の範囲内で、目標貯湯温度Ttk_cmdを決定する。
上記上限貯湯温度Ttk_limHは、本実施形態では、給湯配管6から即時出湯装置20に入水する湯水の温度である入水温度Tinが所定の範囲内の温度である場合に、流量調整弁33の故障等により、該流量調整弁33の開度が全開の開度に保持されてしまう(ひいては、実際のバイパス比Rがその最大値としての前記バイパス比Rxに保持されてしまう)という不具合が発生したとしても、貯湯タンク21内の湯水と即時出湯装置20に入水する湯水とを流出側配管31の前記途中部31a(以降、混合部31aという)で混合することで得られる出湯温度Tout(該混合部31aから出湯栓1に供給される湯水の温度)があらかじめ定められた所定の制限値Tout_limH以下の温度に留まるように決定される。
この場合、本実施形態では、入水温度Tinの上記所定の範囲は、所定の上限側入水温度TinH以下の温度範囲である。そして、貯湯温度制御部47は、給湯器3のリモコン9で設定された前記給湯目標温度に応じて変化させるように上限側入水温度TinHを設定する。
具体的には、貯湯温度制御部47は、給湯器3の給湯コントローラ8との通信を通じて、給湯目標温度の設定値を取得する。そして、貯湯温度制御部47は、例えば、該給湯目標温度の設定値、又は、該設定値よりも所定のマージン値だけ高い温度を上限側入水温度TinHとして設定する。従って、上限側入水温度TinHは、給湯目標温度の増減に応じて増減するように可変的に設定される。
なお、給湯目標温度が、例えば、該給湯目標温度の標準的な常用範囲の最大値(例えば48℃)よりも大きい値に設定されている場合には、上限側入水温度TinHを、該給湯目標温度の常用範囲の最大値に対応する値に制限する(換言すれば、給湯目標温度の設定値が、当該常用範囲の最大値であるとみなして、該最大値に対応する上限側入水温度TinHを設定する)ようにしてもよい。
そして、貯湯温度制御部47は、上記の如く設定した上限側入水温度TinHと、バイパス比測定部48の前記した測定処理により得られた実際のバイパス比Rxの測定値とを用いて、上限貯湯温度Ttk_limHを決定する。
ここで、入水温度Tin、タンク流出温度Ttout及び出湯温度Toutと、バイパス比Rとの関係は、前記式(1)により表される。そこで、貯湯温度制御部47は、前記出湯温度Toutの制限値Tout_limHと、入水温度Tinの範囲の上限側入水温度TinHと、バイパス比Rxの測定値とを用いて、次式(3)により、上限貯湯温度Ttk_limHを決定する。
Ttk_limH=(Tout_limH×(1+Rx)-TinH)/Rx
=Tout_limH+(Tout_limH-TinH)/Rx ……(3)
この式(3)は、式(1)におけるTout、Tin、Ttout、RをそれぞれTout_limH、TinH、Ttk_limH、Rxに置き換えた式を変形して得られる式である。この式(3)により上限貯湯温度Ttk_limHを決定することで、該上限貯湯温度Ttk_limHは、入水温度Tinが上限側入水温度TinH以下の範囲内の温度である場合(Tin≦TinHである場合)に、流量調整弁33の開度が全開状態の開度に保持されてしまっても、出湯温度Toutが制限値Tout_limH以下に留まる(Tout≦Tout_limHとなる)ように決定される。
この場合、バイパス比Rxの測定値が基準値R0よりも大きい場合には、上限貯湯温度Ttk_limHは、Rx=R0である場合よりも、低い温度に決定され、バイパス比Rxの測定値が基準値R0よりも小さい場合には、上限貯湯温度Ttk_limHは、Rx=R0である場合よりも、高い温度に決定される。
なお、上限貯湯温度Ttk_limHを、式(3)の演算により得られる値よりも、所定のマージン値だけ低い温度に決定してもよい。また、バイパス比Rxの測定値と、基準値R0との差が所定範囲内の微小なものである場合には、上限貯湯温度Ttk_limHをRx=R0である場合と同じ温度に決定してもよい。
貯湯温度制御部47は、上記の如く上限貯湯温度Ttk_limHを決定した上で、目標貯湯温度Ttk_cmdを決定する。
この処理では、貯湯温度制御部47は、基本的には、出湯栓1の開栓直後の所定期間で、出湯温度Toutの所定の目標値としての即時出湯目標温度Tout_cmdに一致もしくはほぼ一致する温度の湯を出湯栓1に継続的に供給することが可能となる熱量を貯湯タンク21内の湯水に蓄熱させるように、所定の演算式等により目標貯湯温度Ttk_cmdの暫定値を算出する。
一例として、上記即時出湯目標温度Tout_cmdとして、例えば、給湯器3で設定されている給湯目標温度、あるいは、操作部50の操作によってあらかじめ設定された値、あるいは、給湯器3で設定可能な給湯目標温度の可能範囲の最小値等を採用し得る。
そして、目標貯湯温度Ttk_cmdの暫定値は、例えば次式(4)によりされる。
Ttk_cmd(暫定値)
=(Tout_cmd×Vin_s-Tin_ave_s×(Vin_s-Vt))/Vt ……(4)
ここで、Vin_sは、出湯栓1の開栓後、前記所定期間の終了時までに即時出湯装置20に給湯配管6から流入する湯水の総量(体積)の予測値(以降、入水総量予測値Vin_sという)、Tin_ave_sは、前記所定期間の終了時までに即時出湯装置20に給湯配管6から流入する湯水の平均温度の予測値(以降、平均入水温度予測値Tin_ave_sという)、Vtは貯湯タンク21の容積(固定値)である。
上記入水総量予測値Vin_s及び平均入水温度予測値Tin_ave_sは、例えば、過去に実行した即時出湯装置20の運転時(出湯栓1での出湯時)に、前記温度センサ34及び流量センサ35によりそれぞれ検出された入水温度Tin及び入水流量Winの検出データ(前記所定期間での検出データ)に基づいて決定される。なお、前記所定期間としては、出湯栓1の開栓後(即時出湯装置20への入水の開始後)、前記温度センサ34により検出される温度が所定温度以上の温度に昇温するまでの期間、あるいは、出湯栓1の開栓後(即時出湯装置20への入水の開始後)、所定時間が経過するまでの期間、あるいは、出湯栓1の開栓後(即時出湯装置20への入水の開始後)、即時出湯装置20に入水する湯水の総量が所定値に達するまでの期間等を採用し得る。
貯湯温度制御部47は、さらに、上記の如く算出した目標貯湯温度Ttk_cmdの暫定値と上限貯湯温度Ttk_limHとを比較し、暫定値≦Ttk_limHである場合には、該暫定値を、そのまま、貯湯温度Ttkの実際の制御用の目標貯湯温度Ttk_cmdとして決定する。また、暫定値>Ttk_limHである場合には、貯湯温度制御部47は、貯湯温度Ttkの実際の制御用の目標貯湯温度Ttk_cmdを、上限貯湯温度Ttk_limHに制限する。
そして、貯湯温度制御部47は、上記の如く決定した目標貯湯温度Ttk_cmdに貯湯タンク21内の実際の貯湯温度Ttkを一致もしくはほぼ一致させるようにヒータ22を制御する。
より詳しくは、貯湯温度制御部47は、出湯栓1への通水(即時出湯装置20への入水)が行われておらず、且つ、温度センサ24による貯湯温度Ttkの検出値が目標貯湯温度Ttk_cmdよりも所定値以上低い場合に、ヒータ22の発熱運転を開始させることで、貯湯温度Ttkを目標貯湯温度Ttk_cmdまで昇温させる(貯湯タンク21内の湯水を沸き上げる)。その後、貯湯温度制御部47は、出湯栓1の開栓に応じた即時出湯装置20への入水が開始されるまで、貯湯温度Ttkを目標貯湯温度Ttk_cmdに一致もしくはほぼ一致する温度に保温するように、ヒータ22の発熱運転及び作動停止を交互に繰り返す。
本実施形態では、貯湯温度Ttkの制御は上記の如く実行される。
次に、即時出湯装置20の出湯運転時(出湯栓1からの出湯を行う運転時)の作動を説明する。出湯栓1の開栓に応じた即時出湯装置20への入水(所定流量以上の入水)が行われると、即時出湯コントローラ45は、当該入水を流量センサ35の検出信号に基づいて検知する。
このとき、即時出湯コントローラ45は、温度センサ24の検出信号により示される貯湯温度Ttkの検出値が前記目標貯湯温度Ttk_cmdに一致もしくはほぼ一致する場合(貯湯温度Ttkの検出値と目標貯湯温度Ttk_cmdとの差が所定範囲内に収まる場合)には、温度センサ34,39,40のそれぞれによる入水温度Tin、タンク流出温度Ttout及び出湯温度Toutのそれぞれの検出値と、流量センサ35による入水流量Winの検出値と、即時出湯目標温度Tout_cmdとを用いて、出湯温度Toutを即時出湯目標温度Tout_cmdに一致もしくはほぼ一致させ得るように、前記バイパス比Rの目標値である目標バイパス比R_cmdを所定の演算式により逐次決定する。なお、目標バイパス比R_cmdの上限値は前記基準値R0である。
そして、即時出湯コントローラ45は、決定した目標バイパス比R_cmdに応じてバイパス比制御部46により、流量調整弁33の開度を制御する。この場合、バイパス比制御部46は、目標バイパス比R_cmdからあらかじめ作成された変換テーブルを用いて流量調整弁33の開度を規定する制御入力を決定し、該制御入力により流量調整弁33の開度を制御する。
これにより、出湯栓1の開栓直後に即時出湯目標温度Tout_cmdに一致もしくはほぼ一致する温度の湯が出湯栓1から出湯される。その後、熱源機4で加熱された湯(以降、単に加熱状態の湯という)が即時出湯装置20に入水するようになると、該加熱状態の湯が出湯栓1から出湯される。
なお、目標貯湯温度Ttk_cmdが前記上限貯湯温度Ttk_limHに制限された場合には、加熱状態の湯が即時出湯装置20に入水する前に、貯湯タンク21が湯切れ状態になる可能性がある。そこで、目標貯湯温度Ttk_cmdが上限貯湯温度Ttk_limHに制限された場合には、即時出湯目標温度Tout_cmdを、当該制限がなされていない場合の温度(通常の即時出湯目標温度Tout_cmd)よりも低い温度に修正し、その修正後の即時出湯目標温度Tout_cmdを用いて、上記と同様に目標バイパス比R_cmdを決定し、該目標バイパス比R_cmdに応じて流量調整弁33の開度を制御してもよい。
また、貯湯温度Ttkの検出値が目標貯湯温度Ttk_cmdよりも所定値以上低い場合(ヒータ22による貯湯温度Ttkの昇温が未完了である場合)においては、該貯湯温度Ttkの検出値が入水温度Tinの検出値よりも高い場合には、即時出湯コントローラ45は、即時出湯目標温度Tout_cmdを、例えば、貯湯温度Ttkの検出値よりも低く、且つ、入水温度Tinの検出値よりも高い温度に修正する。そして、即時出湯コントローラ45は、当該修正後の即時出湯目標温度Tout_cmdを用いて、上記と同様に目標バイパス比R_cmdを決定して、該目標バイパス比R_cmdに応じて流量調整弁33の開度を制御する。
また、貯湯温度Ttkの検出値が目標貯湯温度Ttk_cmdよりも所定値以上低い場合(ヒータ22による貯湯温度Ttkの昇温が未完了である場合)においては、該貯湯温度Ttkの検出値が入水温度Tinの検出値以下の温度である場合には、即時出湯コントローラ45は、即時出湯装置20に入水する湯水の全量を出湯栓1に供給するように目標バイパス比R_cmdを決定して(この場合、R_cmd=0)、該目標バイパス比R_cmdに応じて流量調整弁33の開度を制御する。この場合、R_cmd=0であるので、流量調整弁33は閉弁状態に制御される。
本実施形態では、出湯栓1の出湯時の流量調整弁33の制御(ひいては、出湯温度Toutの制御)は上記の如く行われる。
ところで、出湯栓1の出湯時に、流量調整弁33の故障等により、流量調整弁33の開度が目標バイパス比R_cmdによらずに、全開状態の開度に保持されるという不具合が生じた場合には、実際のバイパス比R(=タンク側流量/バイパス側流量)が最大値に維持される。このため、目標バイパス比R_cmdが基準値R0よりも小さい場合には、流出側配管31の混合部31aで混合されるタンク側流量とバイパス側流量との比率(タンク側流量/バイパス側流量)が目標バイパス比R_cmdよりも大きくなる。
その結果、貯湯タンク21から流出側配管31に流出する湯水の温度が目標貯湯温度Ttk_cmdに近い温度となる状況では、出湯温度Tout(流出側配管31の混合部31aから出湯栓1に供給される湯水の温度)は、実際のバイパス比Rが目標バイパス比R_cmdに正常に制御されている場合よりも高い温度になる。また、流量調整弁33の開度が全開状態での開度である場合の実際のバイパス比Rxが大きいほど、混合部31aから出湯栓1に供給される湯水の流量(=入水流量Win)のうちのタンク側流量の割合が多くなるため、出湯温度Toutがより高くなりやすい。
しかるに、本実施形態では、上限貯湯温度Ttk_limHが前記した如く設定され、目標貯湯温度Ttk_cmdは、上限貯湯温度Ttk_limH以下の範囲内で決定される。このため、流量調整弁33の開度が全開状態の開度に保持されるという不具合が生じた場合に、目標貯湯温度Ttk_cmdが上限貯湯温度Ttk_limHに設定されて、実際の貯湯温度Ttkが上限貯湯温度Ttk_limHに達している状態であっても、入水温度Tinが前記上限側入水温度TinH以下の範囲(本実施形態では、目標給湯温度の設定値以下の範囲、あるいは、目標給湯温度の設定値よりも所定のマージン値だけ低い温度以下の範囲)の温度になっている状態では、実際のバイパス比Rxのばらつきによらずに、出湯温度Toutが前記制限値Tout_limHを超える高温になることを防止することができる。
また、上限貯湯温度Ttk_limHは、流量調整弁33の全開状態の開度でのバイパス比Rxの測定値が低めの値である場合(例えばRx<R0である場合)には、該バイパス比Rxの測定値が高めの値である場合(例えばRx>R0である場合)よりも、高い温度に設定されるので、上限貯湯温度Ttk_limH、ひいては、目標貯湯温度Ttk_cmdが必要以上に低い温度に制限されてしまうのを防止できる。
その結果、貯湯タンク21内に蓄熱する熱量が、出湯栓1の開栓直後の所定期間に、所要の即時出湯目標温度Tout_cmdでの出湯を行う上で不足するのを極力抑制することができ、ひいては、即時出湯装置20の出湯性能の安定性を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態は、目標貯湯温度Ttk_cmdの決定の仕方だけが、第1実施形態と相違するので、第1実施形態と同一の事項については説明を省略する。
本実施形態では、貯湯温度制御部47は、前記第1実施形態で説明した如く決定した上限貯湯温度Ttk_limHをそのまま、目標貯湯温度Ttk_cmdとして決定する。これ以外は、本実施形態は、第1実施形態と同じである。
かかる本実施形態では、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。加えて、本実施形態では、次のような効果を奏することもできる。
すなわち、流量調整弁33の開度が全開状態での開度である場合の実際のバイパス比Rx(=タンク側流量/バイパス側流量)が小さいほど、流出側配管31の混合部31aから出湯栓1に供給される湯水の流量(=入水流量Win)うちのタンク側流量の割合が少なくなるため、出湯温度Toutがより低くなりやすいものの、目標貯湯温度Ttk_cmdは、上記バイパス比Rxが小さいほど、高くなるように設定される。
このため、実際のバイパス比Rxが基準値R0よりも低めになっている場合に、冬季等において、出湯栓1の出湯の開始直後に、入水温度Tinが低い温度(水の凍結温度に近い低温)となる状況でも、流出側配管31の混合部31aから出湯栓1に供給される湯水の温度(すなわち、出湯温度Tout)があまり低くならないようにすることができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他の態様の実施形態を採用することもできる。以下に、他の実施形態をいくつか説明する。
前記第1実施形態では、バイパス比調整装置としての流量調整弁33を、流入側配管30の途中部30a(バイパス配管32の接続部)の下流側で流入側配管30に備えたが、該流入側配管30の代わりに、流出側配管31の混合部31aの上流側で該流出側配管31に備えてもよい。
あるいは、例えば、バイパス側流量に対するタンク側流量の比率(=タンク側流量/バイパス側流量)としてのバイパス比Rを所定の最大値以下の範囲に機構的に制限し得るように構成された分配弁(1つの入口ポートから流入した湯水を2つ出口ポートに分配して流出させ得る弁)を流量調整弁33の代わりに、流入側配管30の途中部30aに備えたり、あるいは、該バイパス比Rを所定の最大値以下の範囲に機構的に制限し得るように構成された混合弁(2つの入口ポートから流入した湯水を混合して1つ出口ポートから流出させ得る弁)を流量調整弁33の代わりに、流出側配管31の混合部31aに備えるようにしてもよい。なお、上記分配弁あるいは混合弁は、例えば電動式の3方弁等により構成し得る。
また、前記第1実施形態において、例えば、流量調整弁33の開度が全開状態の開度である場合の実際のバイパス比Rxの測定値が、基準値R0よりも小さい場合には、上限貯湯温度Ttk_limHを、バイパス比Rxの測定値が基準値R0と一致する場合と同じ値に設定してもよい。同様に、前記第2実施形態において、流量調整弁33の開度が全開状態の開度である場合の実際のバイパス比Rxの測定値が、基準値R0よりも小さい場合には、目標貯湯温度Ttk_cmd(=Ttk_limH)を、バイパス比Rxの測定値が基準値R0と一致する場合と同じ値に設定してもよい。
また、前記流量調整弁33の開度を全開状態の開度に制御した場合のバイパス比Rxが、該全開状態の開度に対応する基準値R0と異なる場合、流量調整弁33の開度を全開状態の開度よりも若干小さめの所定の開度に制御した状態でも、該所定の開度での実際のバイパス比が、流量調整弁33の全開状態の開度でのバイパス比Rxと前記基準値R0との関係と同様の傾向で、該所定の開度に対応する設計的な基準値と異なるものとなりやすい。そこで、例えば、流量調整弁33の開度を全開状態の開度よりも若干小さめの所定の開度に制御した状態でバイパス比の測定処理を実行し、該測定処理によるバイパス比の測定値に応じて上限貯湯温度Ttk_limH、あるいは、目標貯湯温度Ttk_cmdを変化させることも可能である。
また、前記各実施形態では、バイパス比Rxの測定処理を即時出湯装置20の試運転時に行うようにした。ただし、即時出湯装置20の通常運転時でも、流量調整弁33の開度が全開状態の開度、又はそれよりも若干小さめの所定開度に制御されている状況で、バイパス比の測定処理を実行してもよい。
また、前記第1実施形態において、上限貯湯温度Ttk_limHだけでなく、目標貯湯温度Ttk_cmdをも、流量調整弁33の開度が全開状態の開度である場合の実際のバイパス比Rxの測定値に応じて変化させるようにしてもよい。例えば、前記第1実施形態で説明した如く算出した目標貯湯温度Ttk_cmdの暫定値を、バイパス比Rxの測定値が基準値R0とほぼ一致する場合(当該測定値と基準値R0と差が十分に微小である場合)の暫定値とすると共に、バイパス比Rxが基準値R0よりも所定値以上大きい場合には、目標貯湯温度Ttk_cmdの暫定値を、Rx≒R0である場合よりも若干小さい値に決定し、また、バイパス比Rxが基準値R0よりも所定値以上小さい場合には、目標貯湯温度Ttk_cmdの暫定値を、Rx≒R0である場合よりも若干大きい値に決定してもよい。
また、前記各実施形態では、上限貯湯温度Ttk_limHを決定するため用いる上限側入水温度TinHを設定するために、即時出湯コントローラ45は、給湯コントローラ8との通信により取得した給湯目標温度の設定値を使用した。ただし、例えば、出湯栓1の出湯時(即時出湯装置20の出湯運転時)に、入水温度Tinの検出値が給湯目標温度の設定値に相当する定常的な温度に昇温した状態での該入水温度Tinの検出値を取得し、該検出値を、当該出湯運転後における上限貯湯温度Ttk_limHを決定する処理で使用する給湯目標温度の設定値を示す情報として用いてもよい。このことは、前記即時出湯目標温度Tout_cmdを給湯目標温度の設定値に応じて決定する場合でも同様である。
1…出湯栓、4…熱源機、6…給湯配管、20…即時出湯装置、21…貯湯タンク、22…ヒータ(加熱装置)、30…流入側配管、31…流出側配管、32…バイパス配管、33…流量調整弁(バイパス比調整装置)、34,39,40…温度センサ、46…バイパス比制御部、47…貯湯温度制御部、48…バイパス比測定部。

Claims (4)

  1. 熱源機で加熱された湯水が該熱源機から給湯配管を介して供給されるように該給湯配管に接続された流入側配管と、該流入側配管から湯水が供給され得るように該流入側配管に接続された貯湯タンクと、該貯湯タンク内の湯水を出湯栓に供給し得るように該貯湯タンク及び出湯栓に接続された流出側配管と、前記流入側配管から前記流出側配管に前記貯湯タンクを経由させずに湯水を流し得るように前記流入側配管と前記流出側配管との間に接続されたバイパス配管と、前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱装置とを前記出湯栓寄りの位置に備え、前記出湯栓の開栓直後に、前記給湯配管から前記流入側配管及び前記バイパス配管を通って前記流出側配管に流れる湯水と前記貯湯タンクから前記流出側配管に流れる湯水とを混合した湯水を該流出側配管から前記出湯栓に供給するように構成された即時出湯装置であって、
    前記出湯栓の開栓状態で前記流入側配管から前記貯湯タンクを経由して前記流出側配管に流れる湯水の流量であるタンク側流量と、前記流入側配管から前記バイパス配管を通って前記流出側配管に流れる湯水の流量であるバイパス側流量との比率であるバイパス比を変化させるバイパス比調整装置と、
    前記バイパス比調整装置の作動制御を行うことにより前記バイパス比を制御するバイパス比制御部と、
    前記加熱装置の作動制御を行うことにより前記貯湯タンク内の湯水の温度である貯湯温度を制御する貯湯温度制御部と、
    前記バイパス比制御部が、前記バイパス比の制御目標を所定値として、該所定値の制御目標に応じて前記バイパス比調整装置の作動制御を行っている状態で、実際のバイパス比を測定するバイパス比測定部とを備えており、
    前記貯湯温度制御部は、前記貯湯温度の制御に用いる該貯湯温度の上限値である上限貯湯温度と該貯湯温度の目標値である目標貯湯温度とのうちの少なくとも一方の温度を前記バイパス比測定部による前記バイパス比の測定値に応じて変化させるように構成されていることを特徴とする即時出湯装置。
  2. 請求項1記載の即時出湯装置において、
    前記バイパス比を、前記バイパス側流量に対する前記タンク側流量の比率として定義したとき、前記所定値の制御目標は、前記バイパス比調整装置により実現されるバイパス比を最大にするための制御目標であり、
    前記貯湯温度制御部は、実際の貯湯温度が前記上限貯湯温度及び前記目標貯湯温度のいずれか一方の温度に制御された状態で、実際のバイパス比が前記バイパス比調整装置により実現される最大のバイパス比に保持された場合に、前記流出側配管から前記出湯栓に供給される湯水の温度である出湯温度が所定の制限値以下の温度に留まるように、前記バイパス比測定部による前記測定値を用いて前記一方の温度を設定するように構成されていることを特徴とする即時出湯装置。
  3. 請求項1又は2記載の即時出湯装置において、
    前記バイパス比を、前記バイパス側流量に対する前記タンク側流量の比率として定義したとき、前記所定値の制御目標は、前記バイパス比調整装置により実現されるバイパス比を最大にするための制御目標であり、
    前記貯湯温度制御部は、前記バイパス比測定部による前記測定値が小さいほど、前記目標貯湯温度を高くするように設定するように構成されていることを特徴とする即時出湯装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の即時出湯装置において、
    前記熱源機は、あらかじめ設定された給湯目標温度に温調制御した湯水を前記給湯配管に供給する熱源機であり、
    前記貯湯温度制御部は、前記給湯目標温度の設定値を示す情報を取得可能であり、該情報により示される該給湯目標温度の設定値と前記バイパス比測定部による前記測定値とを用いて前記上限貯湯温度及び目標貯湯温度のいずれか一方の温度を設定するように構成されていることを特徴とする即時出湯装置。
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