JP7016510B2 - 血中コレステロール上昇抑制組成物 - Google Patents
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[1]キトサンと、下記(a)~(b)からなる群より選ばれる少なくとも1種の素材とを含有することを特徴とする血中コレステロール上昇抑制用組成物。
(a)レスベラトロール、リコピン、ダイズイソフラボン、ナットウキナーゼ、カカオポリフェノール、オクタコサノール、フコイダン及びシトルリンから選ばれる少なくとも1種の機能性素材
(b)ノニの葉、チアシード、オリーブの果実、及び亜麻仁から選ばれる少なくとも1種の植物素材
[2]錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、又は液状であることを特徴とする[1]記載の組成物。
[3]食品組成物であること特徴とする[1]又は[2]に記載の組成物。
本発明の組成物に用いられるキトサンは、アミノ基を有する塩基性食物繊維であり、例えば、カニ、エビ、昆虫などの甲殻より得られたものや、きのこ、糸状菌などの細胞壁より得られたものや、イカの中骨(軟骨)から得られたものを挙げることができる。これらの中でも、カニ、エビなどから得られたものが好ましい。なお、本発明のキトサンは、キトサン鎖中にキチンが残存しているものであってもよく、また、塩であってもよい。
(a)機能性素材
本発明の組成物においては、キトサンと共に、レスベラトロール、リコピン、ダイズイソフラボン、ナットウキナーゼ、カカオポリフェノール、オクタコサノール、フコイダン及びシトルリンから選ばれる少なくとも1種の機能性素材を用いることが好ましい。
本発明のレスベラトロールとしては、スチルベノイド(スチルベン誘導体)ポリフェノールの一種であり、系統名が3,5,4’-トリヒドロキシ-trans-スチルベンである化合物であれば特に限定されない。レスベラトロールは、ブドウ、リンゴベリー、コケモモ、インドキノ木などの天然物に含まれる。本発明の組成物においては、このような天然物の処理物(乾燥物、粉砕物、搾汁、抽出物、精製物等)を用いてもよいし、化学合成したものを用いてもよい。
本発明のリコピンとしては、化学式がC40H56(分子量536.87)で表されるカロチノイドであれば、特に限定されない。リコピンは、カロチノイドの一種のカロテン類に属し、474nm(アセトン)に吸収極大を示す赤色色素であり、酸化防止効果、美白効果などが非常に高いことで知られている。リコピンには、分子中央の共役二重結合のcis体及びtrans体の異性体が存在し、そのようなものとしては、例えば、全trans-体、9-cis体及び13-cis体などが挙げられる。本発明においては、リコピンは上記したいずれのものであってもよい。
ダイズイソフラボンは、主に大豆の胚芽に多く含まれるフラボノイドの一種である。本発明におけるダイズイソフラボンは、アグリコンであっても配糖体であってよい。また、本発明の組成物において、ダイズイソフラボンは、精製されたものであってもよいが、ダイズの処理物(乾燥物、粉砕物、搾汁、抽出物等)を用いてもよい。
ナットウキナーゼは、納豆中に含まれる納豆菌(Bacillus subtilis var. natto)より精製される酵素である。本発明の組成物において、ナットウキナーゼは、精製されたものであってもよいが、納豆の処理物(乾燥物、粉砕物、搾汁、抽出物等)を用いてもよい。
カカオポリフェノールは、チョコレートやココアの原料であるカカオ豆に含まれているポリフェノールであり、エピカテキン、カテキンを主とした化合物の混合物(フラバノール)である。本発明の組成物において、カカオポリフェノールは、精製されたものであってもよいが、カカオ豆の処理物(乾燥物、粉砕物、搾汁、抽出物等)を用いてもよい。
オクタコサノールは、オクタコシルアルコールとも呼ばれ、植物の葉や、りんご、ぶどうなどの果物の皮に含まれるアルコールである。本発明の組成物においては、このような天然物の処理物(乾燥物、粉砕物、搾汁、抽出物、精製物等)を用いてもよいし、化学合成したものを用いてもよい。
フコイダンは、フコースを主な構成糖とし、これに硫酸やウロン酸が結合した多糖であり、抗ガン作用、抗潰瘍作用、コレステロール低下作用を有することが知られている。フコイダンは、海苔、昆布、ワカメ、モズク、ヒジキに含まれるが、中でもガゴメ昆布、モズクに含量が高く、本発明において好ましく用いられる。本発明の組成物においては、このような天然物の処理物(乾燥物、粉砕物、搾汁、抽出物、精製物等)を用いてもよいし、化学合成したものを用いてもよい。
本発明のシトルリンは、L-シトルリンであっても、D-シトルリンであってもよいが、L-シトルリンであることが好ましい。シトルリンは、化学合成により得られたもの、発酵に得られたもの等、その製造方法は問わない。また、シトルリンは、塩の形態であってもよく、塩としては、薬学的に許容される塩であれば特に制限されるものではなく、例えば、無機酸塩、有機酸塩、金属塩、アンモニウム塩を挙げることができる。
本発明の組成物においては、キトサンと共に、ノニの葉、チアシード、オリーブの果実、及び亜麻仁から選ばれる少なくとも1種の植物素材を用いることが好ましい。
ノニは、アカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木であり、ヤエヤマアオキ(八重山青木)ともいわれる。学名は、Morinda citrifoliaである。本発明においては、ノニの葉の粉砕物を用いることが好ましい。
チアは、シソ科アキギリ属の一年草であり、学名は、Salvia hispanicaである。チアの種子であるチアシードは、Ω-3脂肪酸を豊富に含む。本発明においては、チアシードのエタノール又は含水エタノールの抽出物を用いることが好ましい。
オリーブは、モクセイ科の常緑高木であり、学名は、Olea europaeaである。オリーブの果実には、オレイン酸やビタミンEなどの健康成分が含まれており、オリーブオイルやピクルスの製造に利用されている。本発明においては、オリーブの果実を搾汁した果汁を用いることが好ましく、適宜濃縮して用いることができる。
亜麻は、アマ科の一年草であり、学名は、Linum usitatissimumである。亜麻仁は、亜麻の種子であり、α-リノレン酸やリグナン、食物繊維を豊富に含み、強い抗酸化力を有している。本発明においては、亜麻仁の粉砕物を用いることが好ましい。
(サンプルの調製)
37℃に温めた食後人工腸液(FeSSIF:15mM タウロコール酸ナトリウム、3.75mM レシチン、144mM 酢酸 、101mM 水酸化ナトリウム、173mM 塩化ナトリウム、pH5.0)6mLに対して、被験物質を0.05%(W/V)濃度(「キトサン500μg/mL」「他素材500μg/mL」「キトサン450μg/mL+他素材50μg/mL」)で加え、ボルテックスをした。その後、37℃のウォーターバスにて30分間100rpmで揺らしながら温めた。また、コントロールとして食後人工腸液6mLを37℃のウォーターバスにて30分間100rpmで揺らしながら温めた。
キトサンとして、カニからの抽出物を用いた。
ノニとして、ノニ葉殺菌粉砕品を用いた。
チアシードとして、60%EtOH抽出物を用いた。
オリーブとして、果汁(果実の搾汁)の濃縮エキスを用いた。
亜麻仁として、ロースト粉末を用いた。
レスベラトロールとして、ブドウからの抽出物を用いた。
フコイダンとして、オキナワモズクの精製粉末を用いた。
リコピン、ダイズイソフラボン、ナットウキナーゼ、カカオポリフェノール、オクタコサノール及びシトルリンについては、市販品を用いた。
総胆汁酸テストワコーを用いて、以下の方法でサンプル中の胆汁酸濃度を測定した。
下記成分からなるタブレット(250mg)5錠を製造した。
レスベラトロール 0.5%
カカオポリフェノール 0.5%
リコピン 0.5%
ステアリン酸カルシウム 2%
二酸化ケイ素 2%
還元麦芽糖 24.5%
[実施例3](錠剤の製造)
下記成分からなるタブレット(350mg)3錠を製造した。
ダイズイソフラボン 1%
ナットウキナーゼ 1%
オクタコサノール 1%
ショ糖脂肪酸エステル 7%
還元麦芽糖 3%
プルラン 1%
下記混合物をハードカプセルに封入し、カプセル剤(300mg)を製造した。
レスベラトロール 1%
リコピン 1%
ダイズイソフラボン 1%
ノニの葉 1%
チアシード 1%
オリーブ果汁エキス 1%
ナットウキナーゼ 1%
カカオポリフェノール 1%
亜麻仁 1%
オクタコサノール 1%
フコイダン 1%
シトルリン 1%
乳酸菌 10%
セルロース 36%
二酸化ケイ素 2%
下記成分を混合して常法により顆粒剤(3000mg)を製造した。
シトルリン 10%
アスパルテーム 5%
チアミン塩酸塩 0.33%
リボフラビン 0.33%
ビタミンB6 0.17%
シアノコバラミン6 0.17%
香料 0.17%
還元パラチノース 6.67%
ステアリン酸カルシウム 3.33%
ヒロドキシプロピルセルロース 残部
下記成分を混合して常法によりインスタント粉末(2g)を製造した。
フコイダン 5%
オリーブ果汁エキス 5%
アスパルテーム 8%
ステビア 3%
リンゴ酸 0.5%
色素製剤 0.5%
香料 0.25%
ポリデキストロース 残部
下記成分からなる液剤(200mL)を製造した。
ノニの葉 0.05%
チアシード 0.05%
亜麻仁 0.05%
プーアル茶加工食品 0.13%
ジャスミン茶加工食品 0.15%
フラクトオリゴ糖 0.075%
ビタミンC 0.25%
水 残量
Claims (2)
- キトサンと、レスベラトロールとを含有することを特徴とする血中コレステロール上昇抑制用食品組成物。
- 錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、又は液状であることを特徴とする請求項1記載の血中コレステロール上昇抑制用食品組成物。
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