JP5948871B2 - ポリフェノール含有組成物 - Google Patents

ポリフェノール含有組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5948871B2
JP5948871B2 JP2011289343A JP2011289343A JP5948871B2 JP 5948871 B2 JP5948871 B2 JP 5948871B2 JP 2011289343 A JP2011289343 A JP 2011289343A JP 2011289343 A JP2011289343 A JP 2011289343A JP 5948871 B2 JP5948871 B2 JP 5948871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resveratrol
powder
containing plant
plant extract
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011289343A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013135655A (ja
Inventor
仁人 鍔田
仁人 鍔田
宏哉 高橋
宏哉 高橋
哲郎 阪田
哲郎 阪田
高垣 欣也
欣也 高垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Shinyaku Co Ltd
Everlife Co Ltd
Original Assignee
Toyo Shinyaku Co Ltd
Everlife Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Shinyaku Co Ltd, Everlife Co Ltd filed Critical Toyo Shinyaku Co Ltd
Priority to JP2011289343A priority Critical patent/JP5948871B2/ja
Publication of JP2013135655A publication Critical patent/JP2013135655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5948871B2 publication Critical patent/JP5948871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

本発明は、レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末を含む組成物、並びに、前記レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末と、プロアントシアニジンと、ケルセチン配糖体を含む組成物に関する。
従来から、ポリフェノールは、天然物、特に植物に含まれる有用な物質として注目を集め、その研究開発が続けられている。前記ポリフェノールには、様々な種類が知られており、例えば、ゴマリグナン類、クルクミン、クマリン、フラボノイドなどが挙げられ、前記フラボノイドとしては、例えば、イソフラボン、カテキン、タンニン、アントシアニン、プロアントシアニジン、ルチン、ケルセチン、レスベラトロールなどが挙げられる。このようなポリフェノールを含有する製品は、既に数多く流通し、広く利用されている。
しかしながら、一般にポリフェノールを高含有する素材は、その分子量が大きい(高分子である)ため、生体内への吸収性が悪く、摂取されたポリフェノールが生体内に取り込まれる量が極めて少ないことが知られている。また、ポリフェノールの生体内への吸収の機序もポリフェノールの種類により様々であり、特に、カテキン、プロアントシアニジン、ケルセチン等の水溶性ポリフェノールは、人や動物の腸管から吸収されにくいという欠点があり、カテキンなどの吸収率は5%以下であると報告されている(非特許文献1参照)。
そこで、如何にポリフェノール含有組成物の摂取量を低減し、かつ、ポリフェノールの生体内への吸収性を増大させるかが注目されている。
前記ポリフェノール含有組成物の摂取量を低減する方法としては、例えば、ポリフェノールを抽出することにより、ポリフェノールを高濃度に含有する抽出物とすることが考えられる。
しかしながら、例えば、ポリフェノールの1種であるレスベラトロールの吸収性については、ブドウからそのまま絞り出されたレスベラトロールを含有するブドウジュース又は赤ワインと、赤ワインから抽出されたレスベラトロール含有抽出物(エキス)とを経口摂取で比較した場合、前記抽出物では、レスベラトロールの吸収性が1/6程度と低いことが報告されている(非特許文献2参照)。
一方、前記レスベラトロールをブドウジュース、ワイン等で摂取する場合には、前記抽出物に比べて大量に摂取する必要があるが、毎日大量に摂取することは非常に困難であるという問題が残る。
したがって、ポリフェノールの効率的な取り込み、つまりポリフェノール含有物の摂取量を低減し、かつ、ポリフェノールの体内への吸収性を増大させることを達成するためには、ポリフェノールを高濃度に含有する天然物由来の抽出物であって、かつポリフェノールの生体内への吸収性に優れた組成物を開発することが切望されている。
Catterall Fら、Xenobiotica、33、743−753(2003) Ortuno Jら、Food Chemistry、120、1123−1130(2010)
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、少ない摂取量でも、植物抽出物の粉末に含まれるポリフェノールの生体内への取り込みを増大できる組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末、並びに前記微粉末と、プロアントシアニジンと、ケルセチン配糖体とを含む組成物が、前記抽出物に含まれるポリフェノールの生体内への取り込みを増大できることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末を含むことを特徴とする組成物である。
<2> プロアントシアニジンと、ケルセチン配糖体とを更に含む前記<1>に記載の組成物である。
<3> 微粉末の個数平均粒径(D90)が、0.5μm〜5μmである前記<1>から<2>のいずれかに記載の組成物である。
<4> 経口用である前記<1>から<3>のいずれかに記載の組成物である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、少ない摂取量でも、植物抽出物の粉末に含まれるポリフェノールの生体内への取り込みを増大できる組成物を提供することができる。
図1は、比較例1、2及び3、並びに実施例1及び2における被験物質の投与から1時間後の血中ポリフェノール量(カテキン換算)を示すグラフである。 図2は、実施例3及び比較例4における被験物質の投与から1時間後及び4時間後の血中ポリフェノール量(カテキン換算)を示すグラフである。
(組成物)
本発明の組成物は、少なくとも、レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末を含み、好ましくは、プロアントシアニジンと、ケルセチン配糖体とを更に含み、更に必要に応じて、その他の成分を含む。
本発明の組成物によれば、後述する実施例で示すように、植物抽出物に含まれるポリフェノールの生体内への取り込みを改善乃至向上できるため、少量の投与で効率よくポリフェノールを生体内に吸収できる組成物が得られる。
<レスベラトロール含有植物抽出物>
前記レスベラトロールは、スチルベノイド(スチルベン誘導体)ポリフェノールの一種であり、系統名は、3,5,4’−トリヒドロキシ−trans−スチルベンである。
前記レスベラトロール含有植物抽出物に用いる原材料(植物)としては、レスベラトロールを含有する限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、コケモモ(苔桃、学名:Vaccinium vitis−idaea L.)、ブドウ、インドキノ木などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、前記植物の種、群などは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記コケモモの亜種としては、Vaccinium vitis−idaea var. minus Lodd.(英名:Lingonberry(リンゴンベリー))、Vaccinium vitisidaea var. vitisidaea L.(英名:Cowberry(カウベリー))などが挙げられ、いずれも好適に用いることができる。これらの中でも、レスベラトロールの含有量が多い点で、リンゴンベリーがより好ましい。
前記植物において用いられる植物体の部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記レスベラトロール含有植物抽出物中のレスベラトロールの含有量の観点から、レスベラトロールを多く含有する部位が好ましく、例えば、前記コケモモ、ブドウにおいては、その果皮又は果実が好ましい。
<<抽出方法>>
前記レスベラトロール含有植物抽出物の抽出方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方法を用いることができ、例えば、溶媒を前記植物に加え、攪拌して抽出後、遠心分離機により固液分離する方法などが挙げられる。前記遠心分離機としては、例えば、デカンター連続式横型遠心分離機、自動バスケット型遠心分離機などが挙げられ、これらは組み合わせて用いてもよい。
抽出に用いる植物の形態としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、植物体を細分乃至圧搾したものから抽出されたものであることが、前記生理活性物質の抽出効率向上及び製造安定性の観点から好ましい。具体的には、前記植物体を、例えば、ミキサーなどを用いて物理的に細分するか、又は機械を用いて或いは手作業などによって圧搾することが好ましい。
前記溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水、有機溶媒が好ましい。前記水を用いる場合には、温水又は熱水を用いることが好ましい。前記有機溶媒としては、食品あるいは薬剤の製造に許容される有機溶媒が用いられ、例えば、エタノール、食用油脂などが挙げられる。これらの水及び有機溶媒は、単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、水、熱水、エタノール、含水エタノールが特に好ましい。
前記溶媒として熱水(温度が50℃以上の水のことを指す)を用いる場合、熱水の温度としては、生理活性物質の抽出効率の点で、50℃〜120℃が好ましく、70℃〜100℃がより好ましい。
前記溶媒として含水アルコール(アルコール水溶液)を用いる場合、アルコール濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記レスベラトロール含有植物抽出物は、前記植物を溶媒で抽出した抽出液、或いは、前記抽出液を更に濃縮又は希釈したものである。その形態は特に限定されず、例えば、溶液、懸濁液、半固体(例えば、ゲル状、ペースト状等)、固体(例えば、粉末、顆粒等)などであってもよい。
本発明の組成物に含まれるレスベラトロール含有植物抽出物の形態は、微粉末であり、該微粉末は、例えば、前記レスベラトロール含有植物抽出物を凍結乾燥等の公知の方法で乾燥させて得ることできる。
前記凍結乾燥を行う場合、凍結乾燥時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記抽出は、複数の抽出方法を組み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせることにより、種々の組成のレスベラトロール含有植物抽出物を得ることが可能となる。
前記抽出方法により得られたレスベラトロール含有植物抽出物は、レスベラトロール含有量を増加させる目的で精製してもよい。精製には、通常、溶媒が用いられるが、溶媒を使用しない方法、例えば、限外濾過、あるいはダイヤイオンHP−20、セファデックス−LH20、キチン等の吸着性担体を用いたカラム法又はバッチ法により精製することもできる。
前記レスベラトロール含有植物抽出物は、前述の抽出方法などによって植物体から適宜抽出してもよく、市販品を用いてもよい。
前記レスベラトロール含有植物抽出物におけるレスベラトロールの含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができる。
<<微細化(微粉砕処理)>>
前記レスベラトロール含有植物抽出物の形状としては、微粉末であり、前記レスベラトロール含有植物抽出物の粉末を微粉砕処理することによって得られる。
前記レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末の個数平均粒径(D90:積算値が90%のときの粒径)としては、0.5μm〜5μmが好ましい。なお、前記個数平均粒径(D90)は、例えば、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置を用いて測定することができる。
前記微粉砕処理に用いる装置としては、特に制限はなく、市販の粉砕装置を適宜採用することができ、例えば、高圧雰囲気下において、1又は2以上の小径穴と特定流路を有するノズル内を流体が高速移動することにより対象物を粉砕する高圧ホモジェナイザー、超音波を用いて対象物を粉砕する超音波粉砕機、粉砕室内で超高速の空気の旋回渦流を発生し、衝撃、剪断、圧縮、摩砕、高周波振動等の作用をもって対象物を微粒化する気流式粉砕機、高速撹拌処理により又は衝撃により対象物を粉砕する高速回転衝撃粉砕機、粉砕媒体を使用するボールミル又はビーズミルなどが挙げられる。
前記粉砕装置は、液体の溶媒に溶解した粉砕対象物を微細化する湿式と、固体状の粒体又は粉体を更に微細化する乾式とに分けられる。これらの中でも、溶媒を用いないため溶媒への有効成分の溶出がない点、及び粉末品を用いたい場合に乾燥工程を省略することができる点で、乾式が好ましい。
前記粉砕装置を用いた微細化の処理条件としては、微細化できる限り特に制限はなく、粉砕装置、ノズルの種類、微細化処理前の前記各抽出物の粒径等に応じて適宜決定される。また、微細化処理は、前記個数平均粒径(D90)が前記の好ましい範囲内となるように、必要に応じて2回以上繰り返してもよい。
なお、本発明の組成物として、レスベラトロール含有植物抽出物以外の成分を含む場合、例えば、プロアントシアニジン含有植物抽出物の粉末、ケルセチン配糖体含有植物抽出物の粉末等の成分は微細化されてもよいし、微細化されなくてもよい。
前記組成物中に含まれる前記レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末の含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができる。
<プロアントシアニジン>
前記プロアントシアニジンは、フラバン−3−オール及び/又はフラバン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる化合物群である。
前記プロアントシアニジンとしては、重合度の低いプロアントシアニジン縮重合体が多く含まれるものが好適である。重合度の低い縮重合体としては、重合度が2〜30の縮重合体(2量体〜30量体)が好ましく、重合度が2〜10の縮重合体(2量体〜10量体)がより好ましく、重合度が2〜4の縮重合体(2量体〜4量体:OPC)がさらに好ましい。この重合度が2〜4の縮重合体を、本明細書ではOPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン;oligomeric proanthocyanidin)という。
前記プロアントシアニジンは、植物の葉、樹皮、果物の皮もしくは種の部分に集中的に含まれている。プロアントシアニジン、特にOPCは、具体的には、松、樫、山桃等の植物の樹皮;ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、アボガド、ニセアカシア等の果実又は種子;大麦、小麦、大豆、黒大豆、カカオ、小豆等の種皮;トチの実の殻;ピーナッツの薄皮;イチョウの葉などに含まれている。また、西アフリカのコーラナッツ、ペルーのラタニアの根、日本の緑茶にも、OPCが含まれることが知られている。OPCは、ヒトの体内では、生成することのできない物質である。
本発明の組成物に用いられるプロアントシアニジンとしては、前記植物の樹皮、果実、種子、種皮等の粉砕物を材料として使用することができる。前記プロアントシアニジンを含む植物体の中でも、松樹皮又は黒大豆の種皮が前記OPCを豊富に含むため、プロアントシアニジン含有植物の原料として好ましく用いられる。
前記松樹皮としては、フランス海岸松(Pinus Martima)、カラマツ、クロマツ、アカマツ、ヒメコマツ、ゴヨウマツ、チョウセンマツ、ハイマツ、リュウキュウマツ、ウツクシマツ、ダイオウマツ、シロマツ、カナダのケベック地方のアネダなどのマツ目に属する植物の樹皮が好ましく用いられる。
<<抽出方法>>
前記プロアントシアニジンの抽出方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記植物体を水又は有機溶媒で抽出する方法が好ましい。前記水を用いる場合には、温水又は熱水を用いることが好ましい。これらの水には、抽出効率を向上させる点から、塩化ナトリウムなどの塩を添加することが好ましい。抽出に用いる有機溶媒としては、食品あるいは薬剤の製造に許容される有機溶媒が用いられ、例えば、エタノール、食用油脂などが挙げられる。これらの水及び有機溶媒は、単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、水、熱水、エタノール、含水エタノールが特に好ましい。
前記溶媒として熱水(温度が50℃以上の水のことを指す)を用いる場合、熱水の温度としては、プロアントシアニジンの抽出効率の点で、50℃〜120℃が好ましく、70℃〜100℃がより好ましい。
前記プロアントシアニジンの具体的な抽出方法としては、例えば、松樹皮の乾燥質量1質量部に対して、50℃〜120℃、好ましくは70℃〜100℃の熱水を1質量部〜50質量部加えて抽出することによって、生理活性作用が高く、水溶性に優れた松樹皮抽出物を得ることができる。また、加温抽出法、超臨界流体抽出法などを用いてもよい。
また、エントレーナー添加法による超臨界流体抽出を行ってもよい。この方法は、超臨界流体に、例えば、エタノール、プロパノール、n−ヘキサン、アセトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、又はケトン類を2質量/体積%〜20質量/体積%程度添加し、得られた抽出流体で超臨界流体抽出を行うことによって、OPC、カテキン類などの目的とする抽出物の抽出溶媒に対する溶解度を飛躍的に上昇させる、或いは分離の選択性を増強させる方法であり、効率的にプロアントシアニジンを得る方法である。
前記植物体からのプロアントシアニジンの抽出は、複数の抽出方法を組み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせることにより、種々の組成のプロアントシアニジンを得ることが可能となる。
前記抽出方法により得られたプロアントシアニジンは、プロアントシアニジン含有量を増加させる目的で精製してもよい。精製には、通常、溶媒が用いられるが、溶媒を使用しない方法、例えば、限外濾過、あるいはダイヤイオンHP−20、セファデックス−LH20、キチン等の吸着性担体を用いたカラム法又はバッチ法により精製することもできる。
前記プロアントシアニジンは、前記植物体を溶媒で抽出した抽出液、或いは、前記抽出液を更に濃縮又は希釈したもの(プロアントシアニジン含有植物抽出物)である。その形態は特に限定されず、例えば、溶液、懸濁液、半固体(例えば、ゲル状、ペースト状等)、固体(例えば、粉末、顆粒等)などであってもよい。
前記プロアントシアニジン含有植物抽出物が粉末である場合、例えば、前記プロアントシアニジン含有植物抽出物を凍結乾燥等の公知の方法で乾燥させて得ることできる。
前記プロアントシアニジン含有植物抽出物としては、前述の抽出方法などによって植物体から適宜抽出してもよく、市販品を用いてもよい。前記プロアントシアニジン含有植物抽出物の市販品としては、例えば、フラバンジェノール(登録商標、株式会社東洋新薬製)などが挙げられる。
前記組成物中に含まれる前記プロアントシアニジンの含有量としては、特に制限はなく適宜選択することができる。
<ケルセチン配糖体>
前記ケルセチン配糖体は、フラボノイドの一種であるケルセチン(クエルセチンともよばれる)の配糖体であり、例えば、ルチン、クエルシトリン、イソクエルシトリン、モリン、ミリシトリン、ヘスペリジン、ナリンギン、タンゲリジンなどが挙げられ、これらのケルセチン配糖体の酵素処理物も包含される。
本発明で用いられるケルセチン配糖体としては、ルチン又はその類縁体(これらを併せて「ルチン類」と呼ぶ)が好ましい。ルチン類は、フラボノイドの一種であり、ビタミン様の働きがあることからビタミン様物質とされる。一般に、ミカン科の植物に限らずマメ科のエンジュやタデ科のソバなどからも得ることができる。
前記ケルセチン配糖体は、その由来、製法については特に制限はない。例えば、ケルセチンを多く含む植物として、ケッパー、リンゴ、茶、タマネギ、ブドウ、ブロッコリー、モロヘイヤ、ラズベリー、クランベリー、オプンティア、葉菜類、柑橘類、サクラの花などが知られており、これらの植物からケルセチン配糖体を得ることができる。
これらの中でも、前記ケルセチン配糖体は、安定性の点で、サクラの花抽出物に由来するものが好ましい。
前記サクラは、バラ科サクラ属の植物のうち、ウメ、モモ、アンズなどを除いた総称であり、一般にはサクラ亜属(学名:SubgenCerasus)に属するものを指す。本発明で用いるサクラの種(群)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヤマザクラ群、エドヒガン群、マメザクラ群、チョウジザクラ群、ミヤマザクラ群、シナミザクラ群などが挙げられる。
前記サクラの花抽出物の抽出方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記のサクラの花を水又は有機溶媒で抽出する方法が好ましい。前記有機溶媒としては、食品あるいは薬剤の製造に許容される有機溶媒が用いられ、例えば、エタノール、食用油脂などが挙げられる。これらの水及び有機溶媒は、単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、水、熱水、エタノール、及び含水エタノールが好ましい。
前記溶媒として水を使用する場合には、抽出温度としては、0℃〜100℃が好ましく、10℃〜60℃がより好ましい。これは、抽出温度が高すぎるとサクラに含有している有効成分が分解されやすくなるからである。抽出用の水の種類は、特に限定されず、水道水、蒸留水、ミネラル水、アルカリイオン水等を使用することができる。
抽出溶媒として含水アルコールを使用する場合、アルコール濃度としては、20体積%以上が好ましく、25体積%〜50体積%がより好ましい。20体積%未満の場合、高い抽出量の有効成分を得ることが困難となることがある。また、アルコール濃度が30体積%以上の場合、抽出温度としては、0℃〜95℃が好ましく、0℃〜60℃がより好ましい。なお、含水エタノール抽出は、有効成分の含有率を向上させるため、種々の濃度で繰り返すとよい。
また、溶媒にて抽出する場合、その抽出方法は特に限定されず、例えば、連続抽出、浸漬抽出、向流抽出等任意の方法を採用することができ、室温乃至還流加熱下において任意の装置を使用することができる。なお、上述した方法にて抽出を行う場合、これらのうちの1つのみを行ってもよいし、これらの方法を組み合わせてもよい。また、これらの抽出は、1回のみ行ってもよいし、2回以上行ってもよい。
具体的な方法としては、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、攪拌しながら有効成分を溶出させる。例えば、抽出溶媒として水または含水アルコールを用いる場合には、抽出原料の3倍量〜100倍量程度(重量比)の溶媒を使用し、1分間〜150時間程度抽出を行う。溶媒中に有効成分を溶出させた後、ろ過して抽出残渣を除くことによって、抽出液を得る。その後、常法に従って抽出液に希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施し、高濃度のポリフェノール等の有効成分を含有する抽出物を得る。なお、精製方法としては、例えば、活性炭処理、樹脂吸着処理、シリカゲル処理、イオン交換樹脂、液−液向流分配、膜分離等の方法が挙げられる。
更に、超臨界抽出により抽出を行う場合、このときに用いる超臨界流体は特に限定されないが、たとえば、二酸化炭素、窒素などが挙げられる。これらの中でも、より容易に有効成分を抽出することができる点で、二酸化炭素が特に好ましい。これらは、1種のみを用いてもよいし、2種類以上併用してもよい。また、このときの抽出方法は、公知の方法にて行うことができる。
前記ケルセチン配糖体としては、ケルセチン配糖体を糖転移酵素などで処理して糖転移させたものを使用することができる。ルチン等のケルセチン配糖体は、水に難溶性のため使用しにくい場合があるが、ケルセチン配糖体の酵素処理物は糖転移により水溶性が高められている。
本発明の1つの態様においては、ケルセチン配糖体として、ルチンの酵素処理物(以下、酵素処理ルチンという)を使用する。酵素処理ルチンとは、酵素処理イソクエルシトリンや糖転移ルチンなどとも呼ばれ、ルチン及び/又はその類縁体を酵素処理して糖転移させたα−グリコシルイソクエルシトリンを主成分とするものをいう。一般に、ルチンは水に難溶性のため使用用途は限られていたが、酵素処理ルチンとして糖転移を図ることにより水溶性を高めることができ、好適である。酵素処理ルチンについては、例えば、エンジュ、ソバ等の抽出物を糖転移酵素で処理して得ることができる。詳細には特開平7−10898号公報に記載の方法で得ることができる。
前記ケルセチン配糖体は、前記植物体を溶媒で抽出した抽出液、或いは、前記抽出液を更に濃縮又は希釈したもの(ケルセチン配糖体含有植物抽出物)が好適に用いられる。その形態は特に限定されず、例えば、溶液、懸濁液、半固体(例えば、ゲル状、ペースト状等)、固体(例えば、粉末、顆粒等)などであってもよい。
前記ケルセチン配糖体含有植物抽出物が粉末である場合、例えば、前記ケルセチン配糖体含有植物抽出物を凍結乾燥等の公知の方法で乾燥させて得ることできる。
本発明の組成物中のケルセチン配糖体の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の組成物において、前記レスベラトロール含有植物抽出物(微粉末)と、前記プロアントシアニジン含有植物抽出物(粉末)と、前記ケルセチン配糖体含有植物抽出物(粉末)との質量比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<その他の成分>
本発明の組成物は、ポリフェノールの生体内への吸収効果を損なわない限り、その他の成分を有してもよい。
その他の成分としては、例えば、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、キレート剤などが挙げられる。
本発明の組成物を調製する際には、前記3成分をそのまま使用してもよいが、水(精製水など)、食用油(コーン油など)に溶解乃至分散させて用いてもよい。
本発明の組成物に含まれる前記3成分の合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、広範囲でその含有量を適宜設定できる。なお、上述のように本発明の組成物は、前記3成分そのもの(含有量:100質量%)でもよい。
前記3成分が水(精製水など)、食用油等に溶解乃至分散される場合、前記3成分の合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<摂取>
本発明の組成物の摂取方法、摂取量、摂取回数、摂取時期、及び摂取対象としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記摂取方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、経口で摂取する方法が、容易に摂取でき継続して摂取しやすい点で好ましい。
前記摂取量としては、特に制限はなく、摂取対象個体の年齢、体重、体質など、様々な要因を考慮して適宜選択することができる。
前記摂取対象となる動物種としては、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、その作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物、例えば、マウス、ラット、ハムスター、トリ、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ブタ、サルなどに対して適用することも可能である。
(用途)
本発明の組成物は、経口用組成物として用いることができる。経口において、生体内へのポリフェノールの吸収効果を有するものである。
<飲食品>
前記飲食品は、前記組成物を含有してなる。この組成によれば、後述する実施例で示すように、ポリフェノールの生体内への取り込みに優れた改善乃至向上作用を有する組成物を含有する。
前記飲食品は、前記組成物をそのまま使用してもよく、単に水(精製水など)で溶解乃至分散して用いてもよく、或いは前記組成物の効果を損なわない範囲内で、種々の栄養成分を加えて、食用に適した形態、例えば、粉末状、粒状、顆粒状、液状、ペースト状、クリーム状、タブレット状、カプセル状、カプレット状、ソフトカプセル状、棒状、板状、ブロック状、ゲル状、ゼリー状、グミ状、ウエハース状、ビスケット状、飴状、チュアブル状、シロップ状、スティック状などに成形して食品素材として提供することができる。
また、前記飲食品の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料;アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子、パン等の菓子類;カニ、サケ、アサリ、マグロ、イワシ、エビ、カツオ、サバ、クジラ、カキ、サンマ、イカ、アカガイ、ホタテ、アワビ、ウニ、イクラ、トコブシ等の水産物;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;カレー、シチュー、親子丼、お粥、雑炊、中華丼、かつ丼、天丼、うな丼、ハヤシライス、おでん、マーボドーフ、牛丼、ミートソース、玉子スープ、オムライス、餃子、シューマイ、ハンバーグ、ミートボール等のレトルトパウチ食品;種々の形態の健康食品、栄養補助食品などが挙げられる。
本発明の飲食品に含まれる前記組成物の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定して解釈すべきではなく、特許請求の範囲における記載の範囲内で種々の変更が可能である。
以下の実施例及び比較例においては、レスベラトロール含有植物抽出物、プロアントシアニジン含有植物抽出物、及びケルセチン配糖体含有植物抽出物として下記の製品を用いた。
レスベラトロール含有植物抽出物:リンゴンベリー抽出物(BGG Japan株式会社製、粉末形状)
プロアントシアニジン含有植物抽出物:フランス海岸松の樹皮から抽出された松樹皮抽出物(登録商標:フラバンジェノール、株式会社東洋新薬製、粉末形状)
ケルセチン配糖体含有植物抽出物:酵素処理ルチン(東洋精糖株式会社製、粉末形状)
(実施例1)
前記レスベラトロール含有植物抽出物、前記プロアントシアニジン含有植物抽出物、及び前記ケルセチン配糖体含有植物抽出物を質量比1:1:1の割合で混合し、ホモジナイザーにより微粉砕処理を行った。得られた微粉末20gを、コーン油とともに混合し、ボルテックスを用いて懸濁させて前記3成分の総量として200.0mg/mLの濃度に調整した被験物質を準備した。次いで、ホモジナイザーを用いて、均一分散処理を行なった。なお、得られた前記被験物質の性状としては、懸濁液であり、被験物質に使用された微粉末の個数平均粒径(D90)は、2.27μmであった。
<マウスへの被験物質の投与>
6週齢の雄性SDラット(九動株式会社から入手)を5日間以上予備飼育した7週齢〜12週齢のラットを、16時間絶食させた後、前記被験物質懸濁液10mL/kgを胃ゾンデを用いて強制的に経口投与した。
<血清の前処理方法>
Waters社製の固相抽出カートリッジHLB 60mgにメタノール5mL、水5mL、0.1mol/L塩酸1mLを順次通液し、プレコンディショニングとした。前記被験物質を投与してから1時間後の前記ラットから、腹大静脈より採血し、得られたラットの血清1mLに水1mL、0.1mol/L塩酸1mLを加えて混合し、前述のカートリッジへ通液し、非吸着画分を廃棄した。次いで、1.5mol/Lのギ酸(メタン酸)水溶液2mL、メタノール水溶液(濃度勾配:5体積%から100体積%へ)2mLを通液し洗浄した。その後0.1%ギ酸メタノール3mLを通液し、溶出した画分を15mLの遠沈管に回収した。得られた画分を、遠心エバポレーター(加熱無し)で一晩減圧濃縮し完全に乾固した。そこに水200μLを加えて超音波で溶解し、1.5mLエッペンに回収した。これを遠心分離(15,000rpm、5分間)した後、上清を血中ポリフェノール測定の検体とした。
<血中ポリフェノール量の測定>
得られた検体をFolin−Denis法により血中ポリフェノール濃度を測定した。
具体的には、前記検体100μLを1.5mLエッペンチューブに測り取り、10質量%炭酸ナトリウム100μLを加えて10分間放置した。更にFolin−Denis試薬100μLを加え、1時間室温で発色させた。発色した検体を遠心分離(15,000rpm、5分間)した後、上清200μLを96ウェルマイクロプレートに移し、波長730nmの吸光度を測定した。結果を表1及び図1に示す。
なお、定量用標準には、カテキン一水和物を用いた。250μg/mLのカテキン一水和物水溶液を調製し、それを適宜希釈して、125μg/mL、100μg/mL、75μg/mL、50μg/mL、25μg/mL、及び12.5μg/mLの標準溶液を調製した。これらを各検体と同様に処理し、測定結果から検量線を作成した。その結果を血清サンプルのデータに適用し、定量結果とした。
(実施例2)
実施例1において、被験物質の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして、血中ポリフェノール量を求めた。結果を表1及び図1に示す。
<被験物質の調製>
前記レスベラトロール含有植物抽出物の粉末をホモジナイザーにより微粉砕処理した。得られた微粉末、前記プロアントシアニジン含有植物抽出物、及び前記ケルセチン配糖体含有植物抽出物を6.67gずつ(質量比1:1:1)、コーン油とともに混合し、ボルテックスを用いて懸濁させて前記3成分の総量として200.0mg/mLの濃度に調製した被験物質を準備した。次いで、ホモジナイザーを用いて、均一分散処理を行った。なお、得られた前記被験物質の性状としては、懸濁液であり、被験物質に使用されたレスベラトロール含有植物抽出物の微粉末、プロアントシアニジン含有植物抽出物の粉末、及びケルセチン配糖体含有植物抽出物の粉末の個数平均粒径(D90)は、それぞれ1.66μm、29.24μm及び22.07μmであった。
(比較例1)
実施例1において、被験物質の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして、被験物質を調製し、血中ポリフェノール量を求めた。結果を表1及び図1に示す。
<被験物質の調製>
前記レスベラトロール含有植物抽出物の粉末6.67gを、コーン油とともに混合し、ボルテックスを用いて懸濁させて66.7mg/mLの濃度に調製した被験物質を準備した。なお、得られた前記被験物質の性状としては、懸濁液であり、被験物質に使用された粉末の個数平均粒径(D90)は、8.95μmであった。
(比較例2)
実施例1において、被験物質の組成を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、被験物質を調製し、血中ポリフェノール量を求めた。結果を表1及び図1に示す。
<被験物質の調製>
前記プロアントシアニジン含有植物抽出物の粉末、及び前記ケルセチン配糖体含有植物抽出物の粉末を6.67gずつ(質量比1:1)、コーン油とともに混合し、ボルテックスを用いて懸濁させて前記2成分の総量として133.4mg/mLの濃度に調製した被験物質を準備した。なお、得られた前記被験物質の性状としては、懸濁液であり、被験物質に使用されたプロアントシアニジン含有植物抽出物の粉末、及びケルセチン配糖体含有植物抽出物の粉末の個数平均粒径(D90)は、それぞれ29.24μm、22.07μmであった。
(比較例3)
実施例1において、被験物質の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして、血中ポリフェノール量を求めた。結果を表1及び図1に示す。
<被験物質の調製>
前記レスベラトロール含有植物抽出物、前記プロアントシアニジン含有植物抽出物、及び前記ケルセチン配糖体含有植物抽出物を6.67gずつ(質量比1:1:1)を、コーン油とともに混合し、ボルテックスを用いて懸濁させて前記3成分の総量として200.0mg/mLの濃度に調製した被験物質を準備した。なお、得られた前記被験物質の性状としては、懸濁液であった。また、被験物質に使用した前記3成分を混合した粉末の粒径をレーザー回折散乱式粒度分布測定装置を用いて測定したところ、個数平均粒径(D90)が、72.65μmであった。
*1:プロアントシアニジン含有植物抽出物及びケルセチン配糖体含有植物抽出物の個数平均粒径(D90)を、この順に記載した。
*2:レスベラトロール含有植物抽出物、プロアントシアニジン含有植物抽出物及びケルセチン配糖体含有植物抽出物を混合した粉末(又はこれを微細化した微粉末)の個数平均粒径(D90)である。
*3:レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末、プロアントシアニジン含有植物抽出物の粉末及びケルセチン配糖体含有植物抽出物の粉末の個数平均粒径(D90)を、この順に記載した。
表1及び図1の結果から、レスベラトロール含有植物抽出物のみを含む組成物を用いた比較例1、プロアントシアニジン及びケルセチン配糖体を含む組成物を用いた比較例2、並びに、レスベラトロール含有植物抽出物、プロアントシアニジン及びケルセチン配糖体の3成分を含む組成物を用いた比較例3に比べ、レスベラトロール含有植物抽出物、プロアントシアニジン及びケルセチン配糖体の3成分を必須とし、更にレスベラトロール含有植物抽出物が微粉末である組成物を用いた実施例1及び2では、各抽出物に含有されるポリフェノールの吸収が促進されることが分かった。また、レスベラトロール含有植物抽出物、プロアントシアニジン及びケルセチン配糖体の3成分を必須とし、更にレスベラトロール含有植物抽出物のみを微細化した組成物を用いた実施例2では、ポリフェノールの吸収がより促進されることが分かった。
(実施例3)
実施例1において、被験物質の調製を以下のように変更し、血中ポリフェノール量の測定を前記被験物質を投与1時間後及び4時間後に行ったこと以外は、実施例1と同様にして、血中ポリフェノール量の測定を行った。結果を図2に示す。
<被験物質の調製>
前記レスベラトロール含有植物抽出物の粉末をホモジナイザーにより微粉砕処理した。得られた微粉末6.67gを、コーン油と混合し、ボルテックスを用いて懸濁させて66.7mg/mLの濃度に調製した。次いで、ホモジナイザーを用いて、前記レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末を均一分散した被験物質を準備した。なお、得られた前記被験物質の性状としては、懸濁液であった。また、被験物質に含まれる微粉末の個数平均粒径(D90)は、1.66μmであった。
(比較例4)
実施例3において、被験物質の調製を以下のように変更した以外は、実施例3と同様にして、血中ポリフェノール量の測定を行った。結果を図2に示す。
<被験物質の調製>
前記レスベラトロール含有植物抽出物の粉末6.67gを、コーン油と混合し、ボルテックスを用いて懸濁させて66.7mg/mLの濃度に調製した。なお、得られた前記被験物質の性状としては、懸濁液であった。また、前記レスベラトロール含有植物抽出物の粉末の個数平均粒径(D90)は、8.95μmであった。
図2の結果から、レスベラトロール含有植物抽出物の粉末を、個数平均粒径(D90)が5μm以下となるように微細化することによって、ポリフェノールの生体内への吸収量が向上することが分かった。
本発明の組成物は、レスベラトロール含有植物抽出物の粉末を微粉末とすること、及び前記微粉末にプロアントシアニジンとケルセチン配糖体とを更に含むことを特徴としており、生体内への優れたポリフェノール吸収作用を示す。本発明の組成物は、そのまま又は種々の成分を加えて、飲食品類として経口で用いることができる。

Claims (4)

  1. レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末と、松樹皮抽出物と、酵素処理ルチンとを含み、
    前記微粉末の個数平均粒径(D90)が、0.5μm〜5μmであり、
    レスベラトロール含有植物抽出物がリンゴンベリー抽出物であることを特徴とする経口用組成物。
  2. レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末、松樹皮抽出物の粉末及び酵素処理ルチンの粉末を含む粉末状、粒状もしくは顆粒状であるか、又は、
    レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末、松樹皮抽出物の粉末及び酵素処理ルチンの粉末を水もしくは食用油に溶解乃至分散して用いたものである、請求項1に記載の経口用組成物。
  3. レスベラトロール含有植物抽出物の微粉末と、松樹皮抽出物と、酵素処理ルチンとを含む経口用組成物の製造方法であって、
    レスベラトロール含有植物抽出物がリンゴンベリー抽出物であり、
    レスベラトロール含有植物抽出物に対し、個数平均粒径(D90)が0.5μm〜5μmとなるように乾式粉砕処理を施してレスベラトロール含有植物抽出物の微粉末を得、
    得られた微粉末を松樹皮抽出物の粉末及び酵素処理ルチンの粉末と混合する工程を有する、経口用組成物の製造方法。
  4. レスベラトロール含有植物抽出物の粉末、松樹皮抽出物の粉末及び酵素処理ルチンの粉末の混合物を、粉末状、粒状もしくは顆粒状の経口用組成物とするか、又は、
    レスベラトロール含有植物抽出物の粉末、松樹皮抽出物の粉末及び酵素処理ルチンの粉末を、水もしくは食用油に溶解乃至分散して混合し、経口用組成物とする、請求項3に記載の経口用組成物の製造方法。
JP2011289343A 2011-12-28 2011-12-28 ポリフェノール含有組成物 Active JP5948871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011289343A JP5948871B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 ポリフェノール含有組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011289343A JP5948871B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 ポリフェノール含有組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013135655A JP2013135655A (ja) 2013-07-11
JP5948871B2 true JP5948871B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=48911978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011289343A Active JP5948871B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 ポリフェノール含有組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5948871B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8900635B2 (en) 2010-11-15 2014-12-02 Humanetics Corporation Nanoparticle isoflavone compositions and methods of making and using the same
US9084726B2 (en) * 2013-11-26 2015-07-21 Humanetics Corporation Suspension compositions of physiologically active phenolic compounds and methods of making and using the same
CN106255504A (zh) * 2014-04-28 2016-12-21 三得利控股株式会社 含有槲皮素糖苷的肌肉萎缩抑制剂

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001316259A (ja) * 2000-05-01 2001-11-13 Taiyo Kagaku Co Ltd ポリフェノール類製剤
JP2003325135A (ja) * 2002-05-08 2003-11-18 Toyo Shinyaku:Kk 健康食品
JP4703280B2 (ja) * 2005-06-15 2011-06-15 ポーラ化成工業株式会社 オイル化粧料
JP2009528028A (ja) * 2006-02-24 2009-08-06 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 哺乳類における健康状態を促進するためのレスベラトロールおよびその誘導体の使用
CN1915337A (zh) * 2006-08-18 2007-02-21 孙天民 一种糖尿病患的护目胶囊
JP2008239576A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Koei Kogyo Kk ブドウの芽及び蔓から抽出したレスベラトロール類を含有する組成物
US9114114B2 (en) * 2007-06-21 2015-08-25 Mars, Inc. Edible products having a high cocoa polyphenol content and improved flavor and the milled cocoa extracts used therein
EP2192910A1 (en) * 2007-10-01 2010-06-09 Colgate-Palmolive Company Oral compositions containing botanical extracts
US8568804B2 (en) * 2008-07-31 2013-10-29 Shaklee Corporation Muscadine compositions with improved anti-oxidant activity
SG166688A1 (en) * 2009-05-14 2010-12-29 Hsiehs Biotech Singapore Pte Ltd Lycopene and resveratrol dietary supplement

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013135655A (ja) 2013-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6801160B2 (ja) 黒ショウガ成分含有組成物
Resende et al. Flours based on exotic fruits and their processing residues—features and potential applications to health and disease prevention
JP5948871B2 (ja) ポリフェノール含有組成物
Rafiq et al. Utilization of maltodextrin and whey protein concentrate for microencapsulation of kinnow peel extract in breadsticks
Khan et al. Polyphenols as functional foods and nutraceuticals
S. Kurćubić et al. Fruit and Vegetable Powder as a Functional Food Supplement
JP7016510B2 (ja) 血中コレステロール上昇抑制組成物
JP2023029502A (ja) 血流改善剤
JP2007274985A (ja) トゲドコロ由来処理物を含有する食品
JP7562169B2 (ja) 血中コレステロール上昇抑制組成物
KR20070100829A (ko) 치료제
JP7271017B2 (ja) 血中コレステロール上昇抑制組成物
JP2016216373A (ja) 血流改善剤
JP7551191B1 (ja) タイタンビカスの新規用途
JP4617418B2 (ja) がん細胞またはがん発症性ウイルス感染細胞の増殖抑制剤
JP2024166389A (ja) 筋萎縮抑制剤
JP2006160668A (ja) 過酸化脂質生成抑制剤
JP2025066068A (ja) 飲食用組成物
Ezung et al. Recent Trends and Technological Interventions in Extractions, Isolation, and Utilization of Anthocyanins from Roselle (Hibiscus Sabdariffa L. Linne Malvaceae)
JP2018080116A (ja) フコキサンチン含有組成物
KR20240087371A (ko) 벚나무 화분 추출물을 포함하는 항산화용 조성물
JP2006219389A (ja) 低比重リポタンパク酸化抑制剤
KR20250090747A (ko) 기능성분 함량이 증가된 베리류 분말의 제조 방법
KR101709051B1 (ko) 항노로바이러스제로서의 노회 추출물의 용도
JP2007099664A (ja) 骨吸収抑制剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20151217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160108

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160108

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20151218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5948871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250