JP2001302519A - 抗肥満薬及びその製造方法 - Google Patents
抗肥満薬及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2001302519A JP2001302519A JP2000125274A JP2000125274A JP2001302519A JP 2001302519 A JP2001302519 A JP 2001302519A JP 2000125274 A JP2000125274 A JP 2000125274A JP 2000125274 A JP2000125274 A JP 2000125274A JP 2001302519 A JP2001302519 A JP 2001302519A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- effect
- chitosan
- drug
- extract
- obesity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
血液中のコレステロール、過酸化脂質及びトリグリセラ
イド量の低減効果を増強させることができる抗肥満薬及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 抗肥満薬は、キトサンを含有するととも
に、赤ブドウエキス、チョウセンアザミエキス及びセイ
ヨウタンポポエキスから選ばれる少なくとも1種を含有
している。赤ブドウエキス、チョウセンアザミエキス及
びセイヨウタンポポエキスはそれぞれ、好ましくは赤ブ
ドウの果皮や種、チョウセンアザミ、及びセイヨウタン
ポポの根や全草を、エタノール又は水からなる親水性溶
媒で抽出したものである。キトサンの含有量は、乾燥さ
せて粉末化したときに10〜50重量%であるのが好ま
しい。この抗肥満薬は、上記各成分を親水性溶媒中に可
溶化させ、その親水性溶媒中で充分に混合撹拌すること
によって製造される。
Description
強させることができるうえ、血液中のコレステロール、
過酸化脂質及びトリグリセライド量の低減効果を増強さ
せることができる抗肥満薬及びその製造方法に関するも
のである。
有効成分としてのキトサンを単独で含有するものが知ら
れている。この抗肥満薬は、主としてキトサンによる脂
質の吸収阻害作用を利用することによって、体内への脂
肪の蓄積を抑制することができるとともに、血液中のコ
レステロールや中性脂肪量の増大を抑制することができ
るようになっている。
抗肥満薬において、有効成分としてのキトサンのみで
は、抗肥満効果を充分に発揮させることができないう
え、血液中のコレステロール及び中性脂肪量の増大を充
分に抑制することができなかった。
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、抗肥満効果を増強させることができるう
え、血液中のコレステロール、過酸化脂質及びトリグリ
セライド量の低減効果を増強させることができる抗肥満
薬及びその製造方法を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明の抗肥満薬は、有効成分と
してキトサンを含有するとともに、赤ブドウエキス、チ
ョウセンアザミエキス及びセイヨウタンポポエキスから
選ばれる少なくとも1種の成分を含有することを特徴と
するものである。
項1に記載の発明において、前記赤ブドウエキスは赤ブ
ドウから果汁を圧搾した後の残渣より親水性溶媒で抽出
されたものであり、前記チョウセンアザミエキスはチョ
ウセンアザミより親水性溶媒で抽出されたものであり、
前記セイヨウタンポポエキスはセイヨウタンポポより親
水性溶媒で抽出されたものであることを特徴とするもの
である。
法は、請求項1又は請求項2に記載の各成分を親水性溶
媒中に可溶化させ、その親水性溶媒中で混合撹拌するこ
とによって得られることを特徴とするものである。
に説明する。抗肥満薬は、有効成分としてのキトサンを
含有するとともに、赤ブドウエキス、チョウセンアザミ
エキス及びセイヨウタンポポエキスから選ばれる少なく
とも1種の成分を含有するものである。この抗肥満薬と
しては、抗肥満効果を著しく増強させることができるう
え、血液中のコレステロール、過酸化脂質及びトリグリ
セライド量の低減効果を著しく増強させることができる
ことから、最も好ましくはキトサン、赤ブドウエキス、
チョウセンアザミエキス及びセイヨウタンポポエキスを
含有するものである。この抗肥満薬は、例えば、液状、
ゼリー状、乳状、粉末状等の形状に加工され、ドリンク
剤、錠剤、カプセル剤等の利用形態で利用される。
るキチンの部分的脱アセチル化物であり、カチオン性高
分子として知られている。このキトサンは、主として脂
質の吸収を阻害して抗肥満効果を発揮させるために添加
される。すなわち、このキトサンは、腸管内において、
胆汁内の胆汁酸やリン脂質と、摂取された脂質とによっ
て形成される油滴の表面を被覆し、この油滴に働く膵リ
パーゼの作用を物理的に遮断することによって脂質の分
解を阻害する。さらに、このキトサンは、カチオン性高
分子であることから、マイナス電荷を有する消化管の粘
膜に対して高い親和性を有しているうえ、消化管表面の
細胞間隙を拡張させる作用を有していることから、抗肥
満薬に含有される他の成分の吸収を促進させる薬物キャ
リアー効果を発揮することができる。
せて粉末化したときに、好ましくは10〜50重量%で
ある。このキトサンの含有量が10重量%未満の場合に
は、膵リパーゼの作用を充分に遮断することができな
い。逆に50重量%を越える場合には不経済である。
の親水性溶媒で抽出されるポリフェノールを主成分とす
る有効成分を含有するものである。この有効成分は、高
い活性酸素消去能を有していることから、主として生体
内の種々のラジカルと反応し、脂質の過酸化を防止して
過酸化脂質の生成を抑制させるために添加される。さら
に、作用機序は明らかでないが、キトサンと同時に生体
内に投与されることによって、抗肥満効果を相加的又は
相乗的に増強することができるとともに、血液中のコレ
ステロール及びトリグリセライド量の低減効果を相加的
又は相乗的に増強させることができる。
る場合の様々な不具合を低減させるために、エタノー
ル、水、又はエタノールと水の混合液であるのが好まし
い。前記所定温度としては、20〜70℃であるのが好
ましい。この温度が20℃未満の場合には、有効成分を
抽出するのに多くの時間が浪費される。逆に70℃を越
える場合には、有効成分が不活化されるおそれがある。
及び種に含有されており、産業廃棄物として大量かつ安
価に得られることから、赤ブドウジュース又は赤ワイン
を製造する際に果汁を搾汁した後の残渣(主として果皮
及び種からなる)より抽出されるのが好ましい。なお、
前記赤ブドウは、いずれの品種の赤ブドウであっても構
わない。赤ブドウエキス中のポリフェノールの含有量
は、充分な活性酸素消去能を発揮させるために、乾燥さ
せて粉末化したときに60重量%以上であるのが好まし
い。
であるチョウセンアザミ(Cynara Scolymus L)より所
定温度の親水性溶媒で抽出されるシナリン(Cynarin)
を主成分とする有効成分を含有するものである。このチ
ョウセンアザミエキスは、高い抗酸化作用を有している
ことから、主として過酸化脂質の生成を抑制させるため
に添加される。さらに、作用機序は明らかでないが、キ
トサンと同時に生体内に投与されることによって、抗肥
満効果を相加的又は相乗的に増強することができるとと
もに、血液中のコレステロール及びトリグリセライド量
の低減効果を相加的又は相乗的に増強させることができ
る。また、脂肪肝による肝臓肥大や肝機能障害を抑制す
る効果も有している。
る場合の様々な不具合を低減させるとともにシナリンを
効率よく抽出するために、エタノール、水、又はエタノ
ールと水の混合液であるのが好ましい。前記所定温度と
しては、20〜70℃であるのが好ましい。この温度が
20℃未満の場合には、有効成分を抽出するのに多くの
時間が浪費される。逆に70℃を越える場合には、有効
成分が不活化されるおそれがある。なお、使用されるチ
ョウセンアザミの産地はどこでも構わない。このチョウ
センアザミエキス中のシナリンの含有量は、充分な抗酸
化作用を発揮させるために、乾燥させて粉末化したとき
に2重量%以上であるのが好ましい。
ポポ(Taraxacum officinale Weber)の根又は全草より
所定温度の親水性溶媒で抽出されるものである。このセ
イヨウタンポポエキスは、作用機序は明らかでないが、
キトサンと同時に生体内に投与されることによって、抗
肥満効果を相加的又は相乗的に増強することができると
ともに、血液中のコレステロール、過酸化脂質及びトリ
グリセライド量の低減効果を相加的又は相乗的に増強さ
せることができる。また、肝臓・腎臓の機能を活発化す
る作用も有している。
る場合の様々な不具合を低減させるために、エタノー
ル、水、又はエタノールと水の混合液であるのが好まし
い。前記所定温度としては、20〜70℃であるのが好
ましい。この温度が20℃未満の場合には、有効成分を
抽出するのに多くの時間が浪費される。逆に70℃を越
える場合には、有効成分が不活化されるおそれがある。
る。この抗肥満薬は、上記各成分を常法に従って適宜混
合することによって製造される。さらに、上記各成分を
親水性溶媒中に可溶化させた後、又は可溶化させなが
ら、その親水性溶媒中で充分に混合撹拌することによっ
て製造するのがより好ましい。このとき、キトサンとそ
の他の成分とが均一に混ざり合って分子レベルで非常に
近接した位置に配置されることから、キトサンの薬物キ
ャリアー効果を効果的に発揮させることができ、それら
の成分の吸収をより一層促進させることができる。な
お、前記親水性溶媒としては、可溶化が容易であること
から、上記各エキスを抽出する際に使用されたものが好
適に使用されるが、キトサンに対する溶解性が高いこと
から水を使用するのが最も好ましい。
化管内で胆汁酸を含む胆汁によって乳化されることによ
り、ミセル構造をとりながら可溶化されて腸管から体内
へと吸収される。このとき、前記脂質は、胆汁酸による
乳化作用により油滴化され、膵リパーゼの作用を容易に
受けて脂肪酸とβ―モノグリセライドに分解される。さ
らに、前記脂肪酸及びβ―モノグリセライドは、腸管を
介して体内に吸収された後、タンパク質、リン脂質、コ
レステロール、トリグリセライド等から構成されたリポ
タンパク質となって血液中を移動し、肝臓と脂肪組織に
運搬され、そこで代謝を受けてトリグリセライドとして
蓄積される。
には、まず、カチオン性高分子であるキトサンの薬物キ
ャリアー効果によって、抗肥満薬中の成分が消化管の粘
膜を通って体内に容易に吸収される。一方、腸管内にお
いて、キトサンは、前記胆汁酸による乳化作用を受けた
油滴の表面を被覆し、その油滴に対する膵リパーゼの油
滴分解作用を阻害して脂質の分解を抑制してその吸収を
阻害する。さらに、前記キトサンと、抗肥満薬中に含有
されているその他の成分との相互効果によって、前記抗
肥満効果が相加的又は相乗的に増強されるとともに、前
記血液中のリポタンパク質を構成するコレステロール、
過酸化脂質及びトリグリセライド量の低減効果が相加的
又は相乗的に増強される。
いて、以下に記載する。 ・ この抗肥満薬は、キトサンを含有するとともに、赤
ブドウエキス、チョウセンアザミエキス及びセイヨウタ
ンポポエキスから選ばれる少なくとも1種を含有するも
のである。このため、抗肥満効果を増強させることがで
きるうえ、血液中のコレステロール、過酸化脂質及びト
リグリセライド量の低減効果を増強させることができ
る。
レステロールが分解・酸化されることによって生成する
粥状物は、動脈硬化の原因となることが多い。さらに、
過酸化脂質の生成は、老化に結びつく退行性変化の一つ
の原因となって動脈硬化をより一層促進させるものであ
る。これに対して、本実施形態の抗肥満薬は、血液中の
リポタンパク質の量を低減させることができるうえ、脂
質の過酸化を抑制することができることから、動脈硬化
の発症を低減させる効果も有している。
の低下は、生活習慣病の原因となることが多い。これに
対して、本実施形態のチョウセンアザミエキス又はセイ
ヨウタンポポエキスを含有する抗肥満薬は、体重(体内
脂肪重量)減少作用、血中脂質の減少及び抗酸化作用、
並びに肝臓の強化作用を同時に有していることから、生
活習慣病の予防及び治療に有効である。
作用、腸内細菌改善作用等の生理活性を有している。赤
ブドウエキスは、リポタンパク質及び血清中中性脂肪の
低下効果を有している。チョウセンアザミエキスは、肝
機能の保護作用及び胆汁排泄作用を有している。セイヨ
ウタンポポエキスは、解熱、発汗、健胃、利尿及び緩下
作用を有しているうえ、ビタミンCが多量に含有されて
いる。従って、これらの成分を含有する抗肥満薬は、様
々な生活習慣病に対する予防及び治療効果も発揮するこ
とができる。
は、長期間に渡る摂食の制限と運動によるエネルギー消
費の増加を図る必要がある。摂取エネルギーを制限する
ための食事療法としては、低エネルギー食療法又は超低
エネルギー食療法が行われるが、摂取エネルギーが減少
すれば消費エネルギーも減少することから、運動療法も
並行して行う必要がある。このような長期間に渡る食事
療法と運動療法の継続は、家庭内及び職場での多大なス
トレスにつながることが多く、その結果、治療後のリバ
ウンドが認められる症例が数多くある。このような肥満
に対する治療法の問題点に対して、本実施形態の抗肥満
薬は、毎日非常に手軽に服用することが可能であること
から、ストレスやリバウンド等の問題を低減しつつ、肥
満の解消及び生活習慣病の予防を非常に容易に行うこと
ができる。
を圧搾した後の残渣より親水性溶媒で抽出されたものと
することによって、有効成分を非常に容易に得ることが
できるうえ、大量かつ安価に得ることができる。チョウ
センアザミエキスを、チョウセンアザミより親水性溶媒
で抽出されたものとすることによって、有効成分を非常
に容易に得ることができる。セイヨウタンポポエキス
を、セイヨウタンポポより親水性溶媒で抽出されたもの
とすることによって、有効成分を非常に容易に得ること
ができる。
キス及びセイヨウタンポポエキスから選ばれる少なくと
も1種の成分と、キトサンとを親水性溶媒中に可溶化さ
せ、その親水性溶媒中で充分に混合撹拌することにより
抗肥満薬を製造することによって、抗肥満薬中の成分の
吸収をより一層促進させることができる。特に、カチオ
ン性高分子のキトサンと、アニオン性高分子のポリフェ
ノールとは、粉末状である場合には、分子量が大きいこ
とから分子レベルで近接して配置され難いが、親水性溶
媒中で可溶化されたときには、それぞれ固有の電荷を帯
びて互いに静電的に結合しやすくなる。従って、キトサ
ンの薬物キャリアー効果を非常に効果的に発揮させるこ
とができる。このため、抗肥満薬中の成分が体内に非常
に吸収されやすくなり、抗肥満効果、並びに血液中のコ
レステロール、過酸化脂質及びトリグリセライド量の低
減効果をより一層増強させることができる。
比較例について説明する。 (比較例1)赤ブドウ果実(果皮、種及び果汁を含む)
を破砕して圧搾し、果汁を取り除いた残渣に10倍量の
水を加え、40℃で3時間撹拌抽出した。この赤ブドウ
残渣の懸濁液を遠心分離して上清を得た後、その上清を
ろ紙を用いて吸引ろ過した。得られたろ液を40℃で減
圧濃縮した後、凍結乾燥することによって赤ブドウエキ
ス乾燥粉末を得た。この粉末中のポリフェノールの含有
量は65重量%であった。
後粉砕したものに10倍量の水を加え、60℃で3時間
撹拌抽出した。この懸濁液を遠心分離して上清を得た
後、その上清をろ紙を用いて吸引ろ過した。得られたろ
液を40℃で減圧濃縮した後、凍結乾燥することによっ
てチョウセンアザミエキス乾燥粉末を得た。この粉末中
のシナリンの含有量は3.9重量%であった。
燥後粉砕したものに、10倍量の水を加え、60℃で3
時間撹拌抽出した。この懸濁液を遠心分離して上清を得
た後、その上清をろ紙を用いて吸引ろ過した。得られた
ろ液を40℃で減圧濃縮した後、凍結乾燥することによ
ってセイヨウタンポポエキス乾燥粉末を得た。
乳酸塩を比較例4のキトサン粉末とした。 (実施例1)比較例1で得られた赤ブドウエキス乾燥粉
末100gと、分子量10000のキトサン乳酸塩10
0gを1リットルの蒸留水中で1時間撹拌混合した。得
られた溶液を減圧濃縮した後、凍結乾燥することによっ
て赤ブドウ・キトサン粉末を得た。
ンアザミエキス乾燥粉末100gと分子量10000の
キトサン乳酸塩100gを1リットルの蒸留水中で1時
間撹拌混合した。得られた溶液を減圧濃縮した後、凍結
乾燥することによってチョウセンアザミ・キトサン粉末
を得た。
タンポポエキス乾燥粉末100gと分子量10000の
キトサン乳酸塩100gを1リットルの蒸留水中で1時
間撹拌混合した。得られた溶液を減圧濃縮した後、凍結
乾燥することによってチョウセンタンポポ・キトサン粉
末を得た。
エキス乾燥粉末50g、比較例2で得られたチョウセン
アザミエキス乾燥粉末50g、及び比較例3で得られた
セイヨウタンポポエキス乾燥粉末50gと分子量100
00のキトサン乳酸塩50gを1リットルの蒸留水中で
1時間撹拌混合した。得られた溶液を減圧濃縮した後、
凍結乾燥することによって4種混合粉末を得た。
は、主に脂肪摂取過多によるものと推定されることか
ら、上記各粉末が高脂肪食による肥満を抑制することが
できるか否かを検討した。なお、以下に記載する高脂肪
食は、通常のマウスの餌に牛脂を20重量%含有するも
のであり、普通食は通常のマウスの餌に牛脂を5重量%
含有するものである。
ジに入れ、入荷後訓化期間として7日間普通食を与えた
後、以下に記載する各飼料を投与して実験を開始した。
なお、飼料及び水は自由摂取とした。 ノーマル群 :普通食からなる飼料 コントロール群:高脂肪食からなる飼料 A群 :高脂肪食に比較例1の粉末を10重量%配合した飼料 B群 :高脂肪食に比較例2の粉末を10重量%配合した飼料 C群 :高脂肪食に比較例3の粉末を10重量%配合した飼料 D群 :高脂肪食に比較例4の粉末を10重量%配合した飼料 E群 :高脂肪食に実施例1の粉末を5重量%配合した飼料 F群 :高脂肪食に実施例2の粉末を5重量%配合した飼料 G群 :高脂肪食に実施例3の粉末を5重量%配合した飼料 H群 :高脂肪食に実施例4の粉末を2.5重量%配合した飼料 実験開始から1週間毎に体重を測定し、ノーマル群とコ
ントロール群との体重差が明らかに認められた5週間後
に以下の測定項目について測定を行い、コントロール群
(表中ではコ群と記載されている)で得られた測定値
(平均値)を100.0%としたときの各試験群の測定
値(平均値)の割合(%)を算出し、表1及び表2に示
した。 測定項目: 体重の測定 : 脂肪組織(子宮周囲)重量の測定(解剖後) : 生化学的血液検査として血清中の総コレステロール、トリグリセラ イド及び過酸化脂質量の測定
たコントロール群では、普通食を与えたノーマル群と比
較して、明らかに体重及び脂肪組織重量の増加が確認さ
れた。また、肝臓重量の増加も確認され、一部のマウス
には脂肪肝が認められた。一方、生化学的検査において
は、コントロール群ではノーマル群と比較して、総コレ
ステロール、トリグリセライド及び過酸化脂質量の増加
が確認された。特に脂肪組織重量及び血清中トリグリセ
ライド量については、2倍以上に増加していた。また、
コントロール群と比較して、全ての群で肝臓重量の減少
が認められるとともに、脂肪肝の改善が確認された。
〜3の粉末はいずれも、比較例1〜4の粉末と比較し
て、配合割合が半分であるにも関わらず、ほぼ同等又は
同等以上の抗肥満効果、並びに血清中コレステロール、
過酸化脂質及びトリグリセライド量の低減効果があるこ
とが示された。さらに、実施例4の4種混合粉末は、比
較例1〜4の粉末と比較して、配合割合が4分の1であ
るにも関わらず、突出して高い抗肥満効果、並びに血清
中コレステロール、過酸化脂質及びトリグリセライド量
の低減効果が発揮されたことが示された。
〜4の粉末と比較して、抗肥満効果、並びに血清中コレ
ステロール、過酸化脂質及びトリグリセライド量の低減
効果をより一層増強することができることが確認され
た。これらの結果は、各エキスとキトサンとを水溶液中
で充分に混合した後に粉末を作製することによって、キ
トサンの性質が影響し体内での作用が増強したものであ
ると推測される。
的思想について以下に記載する。 ・ 前記キトサンの含有量を、乾燥させて粉末化したと
きに10〜50重量%とした請求項1又は請求項2に記
載の抗肥満薬。このように構成した場合、抗肥満効果、
並びに血液中のコレステロール、過酸化脂質及びトリグ
リセライド量の低減効果を容易に増強させることができ
る。
キス及びセイヨウタンポポエキスから選ばれる少なくと
も1種と、キトサンとからなる抗肥満薬。このように構
成した場合、抗肥満効果を増強させることができるう
え、血液中のコレステロール、過酸化脂質及びトリグリ
セライド量の低減効果を増強させることができる。
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
抗肥満薬によれば、抗肥満効果を増強させることができ
るうえ、血液中のコレステロール、過酸化脂質及びトリ
グリセライド量の低減効果を増強させることができる。
ば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、抗肥満薬中
に含有される有効成分を非常に容易に得ることができ
る。請求項3に記載の発明の抗肥満薬の製造方法によれ
ば、抗肥満薬中の成分の吸収をより一層促進させること
ができることから、抗肥満効果、並びに血液中のコレス
テロール、過酸化脂質及びトリグリセライド量の低減効
果をより一層増強させることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 有効成分としてキトサンを含有するとと
もに、赤ブドウエキス、チョウセンアザミエキス及びセ
イヨウタンポポエキスから選ばれる少なくとも1種の成
分を含有することを特徴とする抗肥満薬。 - 【請求項2】 前記赤ブドウエキスは赤ブドウから果汁
を圧搾した後の残渣より親水性溶媒で抽出されたもので
あり、前記チョウセンアザミエキスはチョウセンアザミ
より親水性溶媒で抽出されたものであり、前記セイヨウ
タンポポエキスはセイヨウタンポポより親水性溶媒で抽
出されたものであることを特徴とする請求項1に記載の
抗肥満薬。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の各成分を
親水性溶媒中に可溶化させ、その親水性溶媒中で混合撹
拌することによって得られることを特徴とする抗肥満薬
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000125274A JP4549486B2 (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | 抗肥満薬及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000125274A JP4549486B2 (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | 抗肥満薬及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001302519A true JP2001302519A (ja) | 2001-10-31 |
JP4549486B2 JP4549486B2 (ja) | 2010-09-22 |
Family
ID=18635257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000125274A Expired - Fee Related JP4549486B2 (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | 抗肥満薬及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4549486B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080362A (ja) * | 2000-06-21 | 2002-03-19 | Kao Corp | Ppar依存的遺伝子転写活性化剤 |
JP2003252766A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Sanei Gen Ffi Inc | シアニジン3−グルコシドを有効成分とする抗肥満及び/又は抗糖尿病剤 |
JP2011105763A (ja) * | 2000-06-21 | 2011-06-02 | Kao Corp | Ppar依存的遺伝子転写活性化剤 |
JP2017533178A (ja) * | 2014-10-20 | 2017-11-09 | ヴァルビオティス | 植物抽出物の混合物、またはこの植物中に含まれる分子の混合物を含有する組成物、ならびに糖質代謝及び/または脂質代謝を制御するための使用 |
JP2018501264A (ja) * | 2015-01-07 | 2018-01-18 | アボカ エッセ.ピ.ア.ソシエタ アグリコラ | 肥満主体のためのリンパ排出用組成物 |
JP2019001763A (ja) * | 2017-06-19 | 2019-01-10 | 株式会社東洋新薬 | 血中コレステロール上昇抑制組成物 |
KR20200120549A (ko) * | 2019-04-12 | 2020-10-21 | 이연제약주식회사 | 용쑥 및 서양민들레를 포함하는 체중 또는 체지방 감소용 경구용 조성물 |
JP2022050660A (ja) * | 2017-06-19 | 2022-03-30 | 株式会社東洋新薬 | 血中コレステロール上昇抑制組成物 |
JP7562169B2 (ja) | 2022-01-19 | 2024-10-07 | 株式会社東洋新薬 | 血中コレステロール上昇抑制組成物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08225453A (ja) * | 1994-11-28 | 1996-09-03 | Suntory Ltd | リポプロテイン(a)低下剤及びコレステロール低下剤並びにこれを含有する医薬 |
JP2002516285A (ja) * | 1998-05-22 | 2002-06-04 | ペーター・グライトヘーア | アーティチョーク植物を基剤とした、特に、医薬品または栄養補助食品として使用する製剤 |
JP2002522492A (ja) * | 1998-08-14 | 2002-07-23 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー | リパーゼ阻害剤とキトサンを含む製薬学的組成物 |
JP2002538802A (ja) * | 1999-03-12 | 2002-11-19 | ラボラトワール アルコファルマ | ポリフェノールに富むブドウ抽出物に基いた、フードコンプリメントおよび美容処置のための方法 |
JP2003508444A (ja) * | 1999-08-27 | 2003-03-04 | メデックス サイエンティフィック (ユーケー) リミテッド | 植物抽出物混合物及びそれらの使用 |
-
2000
- 2000-04-26 JP JP2000125274A patent/JP4549486B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08225453A (ja) * | 1994-11-28 | 1996-09-03 | Suntory Ltd | リポプロテイン(a)低下剤及びコレステロール低下剤並びにこれを含有する医薬 |
JP2002516285A (ja) * | 1998-05-22 | 2002-06-04 | ペーター・グライトヘーア | アーティチョーク植物を基剤とした、特に、医薬品または栄養補助食品として使用する製剤 |
JP2002522492A (ja) * | 1998-08-14 | 2002-07-23 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー | リパーゼ阻害剤とキトサンを含む製薬学的組成物 |
JP2002538802A (ja) * | 1999-03-12 | 2002-11-19 | ラボラトワール アルコファルマ | ポリフェノールに富むブドウ抽出物に基いた、フードコンプリメントおよび美容処置のための方法 |
JP2003508444A (ja) * | 1999-08-27 | 2003-03-04 | メデックス サイエンティフィック (ユーケー) リミテッド | 植物抽出物混合物及びそれらの使用 |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080362A (ja) * | 2000-06-21 | 2002-03-19 | Kao Corp | Ppar依存的遺伝子転写活性化剤 |
JP2011105763A (ja) * | 2000-06-21 | 2011-06-02 | Kao Corp | Ppar依存的遺伝子転写活性化剤 |
JP4719372B2 (ja) * | 2000-06-21 | 2011-07-06 | 花王株式会社 | Ppar依存的遺伝子転写活性化剤 |
JP2003252766A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Sanei Gen Ffi Inc | シアニジン3−グルコシドを有効成分とする抗肥満及び/又は抗糖尿病剤 |
JP7084954B2 (ja) | 2014-10-20 | 2022-06-15 | ヴァルビオティス | 植物抽出物の混合物、またはこの植物中に含まれる分子の混合物を含有する組成物、ならびに糖質代謝及び/または脂質代謝を制御するための使用 |
JP2020121973A (ja) * | 2014-10-20 | 2020-08-13 | ヴァルビオティス | 植物抽出物の混合物、またはこの植物中に含まれる分子の混合物を含有する組成物、ならびに糖質代謝及び/または脂質代謝を制御するための使用 |
JP2021059552A (ja) * | 2014-10-20 | 2021-04-15 | ヴァルビオティス | 植物抽出物の混合物、またはこの植物中に含まれる分子の混合物を含有する組成物、ならびに糖質代謝及び/または脂質代謝を制御するための使用 |
JP2017533178A (ja) * | 2014-10-20 | 2017-11-09 | ヴァルビオティス | 植物抽出物の混合物、またはこの植物中に含まれる分子の混合物を含有する組成物、ならびに糖質代謝及び/または脂質代謝を制御するための使用 |
JP7093827B2 (ja) | 2014-10-20 | 2022-06-30 | ヴァルビオティス | 植物抽出物の混合物、またはこの植物中に含まれる分子の混合物を含有する組成物、ならびに糖質代謝及び/または脂質代謝を制御するための使用 |
JP2018501264A (ja) * | 2015-01-07 | 2018-01-18 | アボカ エッセ.ピ.ア.ソシエタ アグリコラ | 肥満主体のためのリンパ排出用組成物 |
JP2019001763A (ja) * | 2017-06-19 | 2019-01-10 | 株式会社東洋新薬 | 血中コレステロール上昇抑制組成物 |
JP7016510B2 (ja) | 2017-06-19 | 2022-02-07 | 株式会社東洋新薬 | 血中コレステロール上昇抑制組成物 |
JP2022050660A (ja) * | 2017-06-19 | 2022-03-30 | 株式会社東洋新薬 | 血中コレステロール上昇抑制組成物 |
JP7271017B2 (ja) | 2017-06-19 | 2023-05-11 | 株式会社東洋新薬 | 血中コレステロール上昇抑制組成物 |
KR20200120549A (ko) * | 2019-04-12 | 2020-10-21 | 이연제약주식회사 | 용쑥 및 서양민들레를 포함하는 체중 또는 체지방 감소용 경구용 조성물 |
KR102470155B1 (ko) * | 2019-04-12 | 2022-11-24 | 이연제약 주식회사 | 용쑥 및 서양민들레를 포함하는 체중 또는 체지방 감소용 경구용 조성물 |
JP7562169B2 (ja) | 2022-01-19 | 2024-10-07 | 株式会社東洋新薬 | 血中コレステロール上昇抑制組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4549486B2 (ja) | 2010-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Bogdanov | Pollen: Nutrition, functional properties, health | |
EP2345416B1 (en) | Pharmaceutical composition for purifing vein and preparation method thereof | |
Lin et al. | Antihyperlipidemic bioactivity of Alpinia officinarum (Hance) Farw Zingiberaceae can be attributed to the coexistance of curcumin, polyphenolics, dietary fibers and phytosterols | |
WO2006097074A2 (de) | Arzneimittel aus pflanzenextrakten als lipaseinhibitor | |
Lamiaa et al. | Hypolipidemic and antiatherogenic effects of dietary chitosan and wheat bran in high fat-high cholesterol fed rats | |
WO2004069150A2 (en) | Oils enriched with diacylglycerols and phytosterol esters for use in the reduction of cholesterol and triglycerides | |
El-Beltagi et al. | Enhancing effect of olive leaves extract on lipid profile and enzymes activity in streptozotocin induced diabetic rats | |
JP2001302519A (ja) | 抗肥満薬及びその製造方法 | |
CN110520115A (zh) | 用于治疗心血管疾病的组合物 | |
RU2701567C1 (ru) | Средство, обладающее гепатопротекторной активностью | |
Sarfraz et al. | A systematic review on the pharmacological potential of Linum usitatissimum L.: a significant nutraceutical plant | |
US20190192601A1 (en) | Extracts of cyclanthera pedata and formulations and uses thereof | |
KR100237168B1 (ko) | 동과, 팥, 다엽 및 상지의 추출물을 함유하는 비만조절용 건강식품 | |
Mohammed et al. | Evaluation of the effect of aqueous leaf extract of jute mallow corchorus olitorius on some biochemical parameters in alloxan-induced diabetic rats | |
Ustun-Argon et al. | Bioactive phytochemicals from Nigella sativa oil processing by-products | |
JP6101854B1 (ja) | カプセル用プロポリス抽出物含有組成物及びカプセル | |
JP2005179213A (ja) | 肝臓障害抑制作用組成物とその製造方法 | |
JP2003024010A (ja) | 緑茶カテキンを主成分とする機能強化補助食品 | |
JP3418583B2 (ja) | プロポリス組成物及びその製造方法 | |
JP2021159083A (ja) | クリルオイル含有組成物 | |
JP2005126405A (ja) | 肥満防止剤 | |
WO2010116866A1 (ja) | メタボリックシンドローム改善又は予防剤 | |
US20050182037A1 (en) | Composition for the regulation of the human immune system and the prevention and treatment of diseases thereof | |
JP2006022082A (ja) | 脂質代謝改善剤 | |
Abolhassani et al. | Comparing the effect of garlic and lemon mixture with mucilage of okra pods to prevent the increase of plasma lipids in ratus norvegicus alluvia |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100629 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100707 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160716 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |