JP7016251B2 - 圧力監視システム - Google Patents
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Description
本発明は、消火設備に設けられた複数の圧力計の圧力を監視する圧力監視システムに於いて、
圧力計毎に外付けにより設けられ、各圧力計により指針表示されている圧力計指針値を検出して圧力計指針値検出信号を送信する複数の圧力計指針値検出ユニットと、
複数の圧力計指針値検出ユニットからの圧力計指針値検出信号を順次繰り返し受信して送信する通信装置と、
通信装置から送信された圧力計指針値検出信号を受信し、圧力計指針値を表示する監視装置と、
を備え、
圧力計指針値検出ユニットは、圧力計指針値として圧力計の指針の回転角を検出することを特徴とする。
ここで、圧力計指針値検出ユニットは、圧力計の指針を視認可能な圧力計表面に外付けされて当該指針の回転角を検出する磁気センサを備える。
監視装置は、受信した圧力計指針値検出信号が示す圧力計指針値に応じて指針の回転角が変化するように、圧力計指針値を指針表示した圧力計画像を生成して表示する。
消火設備は、加圧送水設備から建物の高さ方向に給水本管が立ち上げられ、給水本管から階別に分岐管が流水検知装置を介して引き出され、流水検知装置の二次側の分岐管に火災による作動して放水するスプリンクラーヘッドが設けられたスプリンクラー消火設備であり、
圧力計指針値検出ユニットは、加圧送水設備の圧力計及び流水検知装置の圧力計に設けられ、各圧力計により指針表示されている圧力計指針値を検出して通信装置に圧力計指針値検出信号を送信する。
消火設備は、加圧送水設備から建物の高さ方向に給水本管が立ち上げられ、給水配管には消火薬剤を混合させる混合器が設けられ、給水本管から階別に分岐管が流水検知装置を介して引き出され、流水検知装置の二次側の分岐管に感知ヘッドの作動により開放される一斉開放弁を介して消火泡を放出する泡ヘッドが設けられた泡消火設備であり、
圧力計指針値検出ユニットは、加圧送水設備に設けられた圧力計及び流水検知装置に設けられた圧力計に設けられ、各圧力計により指針表示されている圧力計指針値を検出して通信装置に圧力計指針値検出信号を送信する。
圧力計指針値検出ユニットは、流水検知装置の一次側圧力を表示する圧力計、流水検知装置の二次側圧力を検出する圧力計、及び加圧送水設備に設けられたポンプ起動用圧力タンクに設けられた圧力計の各々に設けられる。
複数の圧力計指針値検出ユニットと通信装置は、信号回線又は無線回線を介して通信接続される。
複数の圧力計指針値検出ユニットの一部または全部と通信装置は、建物を貫通する同一のパイプシャフト内に設けられる。
複数の圧力計指針値検出ユニットは、所定時間ごとに信号を送信する定期送信と、圧力計指針値があらかじめ定められた所定の範囲外となったときに信号を送信する所定値外送信を行う。
監視装置は、所定の操作により選択された圧力計の圧力計画像を表示させる。
監視装置は、圧力計指針値の異常を判定した圧力計の圧力計画像を表示させると共に異常警報を出力させる。
監視装置は、圧力計指針値が所定の範囲外となる異常を判定した圧力計の圧力計画像を表示させる。
監視装置は、圧力計指針値の時間変化率が所定の閾値以上又は閾値を超える異常を判定した圧力計の圧力計画像を表示させる。
監視装置は、圧力計毎に過去に検出された圧力計指針値を記憶しており、
圧力計画像を表示させた場合に、記憶された圧力計指針値を読み出して圧力時間変化を表示させる。
監視装置は、圧力計画像を表示させた場合に、圧力計画像に重ねて又は近傍に、圧力正常値、圧力正常範囲、圧力異常値又は圧力異常範囲の少なくとも何れかを示すマーカを表示させる。
監視装置は、通信装置と信号回線を介して通信接続された火災報知設備の画像表示装置を備えた火災受信機であり、
火災受信機は、通信装置から送信された圧力計指針値検出信号を受信して画像表示装置に圧力計指針値を表示させる。
監視装置は、火災受信機に接続された火災感知器が火災を検出したとき、火災感知器が配置された区画の消火を行う分岐管に関する流水検知装置に設けられた圧力計の値を表示する。
監視センター装置及び携帯端末は、クラウドサーバを介して通信装置から送信された圧力計指針値検出信号を受信して圧力計指針値を表示する。
クラウドサーバは、消火設備を施設単位又は所定の地域単位に分けて圧力計指針値を監視する。
更に、圧力監視システムが配置された建物の周囲環境値を取得する周囲環境値取得手段を有し、
監視装置は、圧力計毎に過去に検出された圧力計指針値を周囲環境値と関連付けて記憶しており、
圧力計指針値が所定の範囲外となると想定される周囲環境値を取得したとき警報を発する。
本発明は、消火設備に設けられた複数の圧力計の圧力を監視する圧力監視システムに於いて、圧力計毎に外付けにより設けられ、各圧力計により指針表示されている圧力計指針値を検出して圧力計指針値検出信号を送信する複数の圧力計指針値検出ユニットと、複数の圧力計指針値検出ユニットからの圧力計指針値検出信号を順次繰り返し受信して送信する通信装置と、通信装置から送信された圧力計指針値検出信号を受信し、圧力計指針値を表示する監視装置とを備え、圧力計指針値検出ユニットは、圧力計指針値として圧力計の指針の回転角を検出することで、消火設備に設けられている圧力計の圧力計指針値を監視装置における圧力計画像(圧力計指針画像)の表示により遠隔的に読み取ることができるので、点検員が圧力計の設置場所に出向いて圧力計指針値を記録する日常点検が不要となり、日常点検を簡単且つ容易に行うことができる。
また、監視装置は、受信した圧力計指針値検出信号が示す圧力計指針値に応じて指針の回転角が変化するように、圧力計指針値を指針表示した圧力計画像(圧力計指針画像)を生成して表示することから、設置場所で圧力計を読み取っていることに相当する臨場感が得られ、設置場所で圧力計の圧力計指針値を読み取っているという感覚で日常点検を簡単且つ容易に行うことができる。
また、消火設備は、加圧送水設備から建物の高さ方向に給水本管が立ち上げられ、給水本管から階別に分岐管が流水検知装置を介して引き出され、流水検知装置の二次側の分岐管に火災による作動して放水するスプリンクラーヘッドが設けられたスプリンクラー消火設備であり、圧力計指針値検出ユニットは、加圧送水設備の圧力計及び流水検知装置の圧力計に設けられ、各圧力計により指針表示されている圧力計指針値を検出して通信装置に圧力計指針値検出信号を送信するようにしたため、階別に設置された流水検知装置や地下階等に設置されたポンプ起動用圧力タンクの設置場所に出向いて圧力計の圧力計指針値を記録するといった日常点検が不要となり、また、高層建築物であっても設置場所に出向く必要がなく、設置場所で圧力計の圧力計指針値を読み取っているという感覚で、スプリンクラー消火設備の日常点検を簡単且つ容易に行うことができる。
また、消火設備は、加圧送水設備から建物の高さ方向に給水本管が立ち上げられ、給水配管には消火薬剤を混合させる混合器が設けられ、給水本管から階別に分岐管が流水検知装置を介して引き出され、流水検知装置の二次側の分岐管に感知ヘッドの作動により開放される一斉開放弁を介して消火泡を放出する泡ヘッドが設けられた泡消火設備であり、圧力計指針値検出ユニットは、加圧送水設備に設けられた圧力計及び流水検知装置に設けられた圧力計に設けられ、各圧力計により指針表示されている圧力計指針値を検出して通信装置に圧力計指針値検出信号を送信するようにしたため、地下階に設置された流水検知装置やポンプ起動用圧力タンクの設置場所に出向いて圧力計の圧力計指針値を記録するといった日常点検が不要となり、監視装置側で圧力計の圧力計指針値を見ることで泡消火設備の日常点検を簡単且つ容易に行うことができる。
また、圧力計指針値検出ユニットは、流水検知装置の一次側圧力を表示する圧力計、流水検知装置の二次側圧力を検出する圧力計、及び加圧送水設備に設けられたポンプ起動用圧力タンクに設けられた圧力計の各々に設けられたため、日常点検等により例えば流水検知装置の二次側圧力を遠隔的に確認することで、夏季の高温による異常な圧力上昇を知って対処することが可能となり、また、流水検知装置の一次側圧力やポンプ起動用圧力タンクの圧力を確認することで、冬季の低温による異常な圧力低下を知ってポンプ異常起動の原因等を知ることができる。
複数の圧力計指針値検出ユニットと通信装置は、信号回線又は無線回線を介して通信接続されるようにしたため、通信装置を例えば給水本管が立ち上げられている建物のダクト内に設置することで、通信装置と各階の流水検知装置や地下階のポンプ起動用圧力タンクの圧力スイッチに設けられた圧力計指針値検出ユニットとの距離を可能限り短くし、これにより信号回線及び無線回線による通信接続が簡単且つ確実となり、更に、通信装置で複数の圧力計指針値検出ユニットからの圧力計指針値検出信号を一つまとめて監視装置に送信することで、通信装置と監視装置との間の通信接続を簡単に行うことができる。
また、複数の圧力計指針値検出ユニットの一部または全部と通信装置は、建物を貫通する同一のパイプシャフト内に設けられたため、階別に流水検知装置が設けられていても、各階を貫通したパイプシャフト内の空間を使用した見通し通信により、無線による通信接続を確実に行うことができる。
また、複数の圧力計指針値検出ユニットは、所定時間ごとに信号を送信する定期送信と、圧力計指針値があらかじめ定められた所定の範囲外となったときに信号を送信する所定値外送信を行ようにしたため、定期送信により全ての圧力計指針値が確認できると共に、
所定の範囲外となった場合には割込み的に圧力計指針値を確認することができる。
また、監視装置は、所定の操作により選択された圧力計の圧力計画像を表示させるようにしたため、例えば、日常点検の点検ルートに対応した順番で階別に設けられた圧力計を選択して圧力計画像を監視装置に遠隔表示させるような操作ができる。
また、監視装置は、圧力計指針値の所定の範囲外となる異常を判定した圧力計の圧力計画像を表示させると共に異常警報を出力するようにしており、例えば、圧力計指針値が所定の閾値以上又は閾値を超える異常を判定した圧力計の圧力計画像を表示させ、また、圧力計指針値が所定の閾値以下又は閾値未満となる異常を判定した圧力計の圧力計画像を表示させ、また、圧力計指針値の時間変化率が所定の閾値以上又は閾値を超える異常を判定した圧力計の圧力計画像を表示させるようにしたため、日常点検以外の時間帯に圧力計指針値の異常が判定されると、異常が判定された圧力計の圧力計画像が監視装置に自動的に表示されて警報音等が出され、担当者は消火設備の圧力異常を知って必要な対応をとることができる。
また、監視装置は、圧力計毎に過去に検出された圧力計指針値を記憶しており、圧力計画像を表示させた場合に、記憶された圧力計指針値を読み出して圧力時間変化(タイムチャート)を表示させるようにしたため、圧力計画像の表示に対応して圧力計指針値の時間変化が表示されることで圧力変化の動向(トレンド)を知って異常の可能性が予測でき、また圧力計指針値が異常となった場合のそれまでの圧力計指針値の変化の様子が分かり、たとえば、気温変化によるものか、或いは、配管漏水によるものか等といった圧力異常の原因の把握に活用できる。
また、監視装置は、圧力計画像を表示させた場合に、圧力計画像に重ねて又は近傍に、圧力正常値、圧力正常範囲、圧力異常値又は圧力異常範囲の少なくとも何れかを示すマーカを表示させるようにしたため、消火設備に設けられた圧力計では表示できないか、表示していても見難い圧力正常値、圧力正常範囲、圧力異常値又は圧力異常範囲等の情報を、監視装置による圧力計画像に併せて表示させることが簡単にでき、圧力計指針値に対する適否の判断等を簡単且つ確実に行うことができる。
また、監視装置は、通信装置と信号回線を介して通信接続された火災報知設備の画像表示装置を備えた火災受信機であり、火災受信機は、通信装置から送信された圧力計指針値検出信号を受信して画像表示装置に圧力計指針値を表示させるようにしたため、火災報知設備に設けられたディスプレイ付きの火災受信機を監視装置として利用して、消火設備に設けられた圧力計の遠隔監視ができる。
また、監視装置は、火災受信機に接続された火災感知器が火災を検出したとき、火災感知器が配置された区画の消火を行う分岐管に関する流水検知装置に設けられた圧力計の値を表示するようにしたため、火災が発生した区画に対して消火作業が行われているかどうかを一目で確認可能となる。
また、監視装置は、広域通信ネットワークを介して通信装置と通信接続されるクラウド
サーバとクラウドサーバに通信接続される監視センター装置及び携帯端末であり、監視センター装置及び携帯端末は、クラウドサーバを介して通信装置から送信された圧力計指針値検出信号を受信して圧力計指針値を表示し、この場合、クラウドサーバは、消火設備を施設単位又は所定の地域単位に分けて圧力計指針値を監視するようにしたため、クラウド環境を利用して、監視センター等で建物単位や複数建物を対象とした地域単位の消火設備の圧力計の集中監視が可能となり、更に、点検員がスマートフォン等の携帯端末により消火設備の圧力計の遠隔監視が可能となる。
更に、圧力監視システムが配置された建物の周囲環境値を取得する周囲環境値取得手段を有し、監視装置は、圧力計毎に過去に検出された圧力計指針値を周囲環境値と関連付けて記憶しており、圧力計指針値が所定の範囲外となると想定される周囲環境値を取得したとき警報を発するようにしたため、周囲環境値としての温度と圧力をセットで記憶しており、所定の最高温度を超えて温度が高くなったら圧力異常の虞ありとして予兆的に警報が行われ、圧力異常の可能性を事前に知って対処することができる。
図1はスプリンクラー消火設備に設けられた圧力監視システムの概略を示した説明図である。
図1に示すように、スプリンクラー消火設備10は、建物の地下階などのポンプ室に消火ポンプ11が設置され、モータ12により駆動される。モータ12はポンプ制御盤14により起動・停止の運転制御を受ける。モータ12により駆動された消火ポンプ11は水源水槽15からの消火用水を吸入し、建物の高さ方向に配置した給水本管16に加圧した消火用水を供給する。
図1に示すスプリンクラー消火設備10の圧力監視システムは、タンク用圧力計32-0、一次側圧力計32-1,32-2と二次側圧力計34-1,34-2の各々に設けられた圧力計指針値検出ユニット36-01,36-11,36-12,36-21,36-22、通信装置40、ディスプレイを備えた監視装置として機能する火災受信機42、インターネット44を介して接続されたクラウドサーバ46、監視センタ―などに設置された監視装置48、及びクラウドサーバ46にモバイル子局52、モバイルネットワーク50、インターネット44を介して接続される携帯端末54で構成される。
図2は図1に設けられた圧力監視システムの機能構成を示したブロック図である。
(圧力計指針値検出ユニット)
図2に示すように、圧力計指針値検出ユニット36は、圧力計指針値検出ユニット36-01に代表して示すように、センサ56、制御部58及び通信部60で構成される。圧力計指針値検出ユニット36-01の電源は、図1に示した制御盤38から流水検知装置24に接続されている信号回線を電源線として兼用し、制御盤38から電源供給を行う。また、圧力計指針値検出ユニット36の電源は専用の電源線を引いても良いし、電池電源としても良い。
図2に示すように、通信装置40は、制御部62、端末通信部64、第1通信部66及び第2通信部68で構成される。端末通信部64は信号回線45を介して接続された複数の圧力計指針値検出ユニット36-01~36-n2との間で所定のシリアル通信プロトコルに従って信号の送受信を行う。
図2に示すように、火災受信機42は、R型の火災受信機を例にとっており、制御部70、伝送部72、操作表示部78、操作表示部78、警報部80、移報部82及びタッチパネル付のディスプレイ84で構成され、伝送部72から引き出された伝送路74に中継器機能を備えたアナログ火災感知器76が接続されている。
(1) 圧力計指針値が所定の閾値以上又は閾値を超えた場合に異常を判定。
(2) 圧力計指針値が所定の閾値以下又は閾値未満となる場合に異常を判定。
(3) 圧力計指針値の時間変化率が所定の閾値以上又は閾値を超えた場合に異常を判定。
(通信装置の制御)
図4は通信装置の制御を示したフローチャートであり、図2の通信装置40に設けられた制御部62による制御となる。
図5は火災受信機に設けられた圧力監視部の制御を示したフローチャートであり、図2の火災受信機に設けた圧力監視部90による制御となる。
図6は無線回線を用いた圧力監視システムの概略を示した説明図、図7は図6の無線回線を用いた圧力監視システムの機能構成を示したブロック図である。
本発明の圧力監視システムは、泡消火設備に対しても、そのまま適用できる。駐車場を防護区画とした泡消火設備にあっても、図1に示す給水本管16に消火薬剤を混合する混合器が設けられ、分岐管21に設けた流水検知装置24-1,24-2の2次側に感知ヘッドの作動で開放する一斉開放弁が設けられ、一斉開放弁の二次側配管に開放型の泡ヘットが接続される点以外は、スプリンクラー消火設備と基本的に同じであり、ポンプ起動用圧力タンクの圧力計、流水検知装置の一次側圧力計と二次側圧力計の各々に、図1に示した圧力計指針値検出ユニット36又は図6に示した無線式圧力計指針値検出ユニット37を設けることで、同様に、泡消火設備の圧力監視ができる。
(圧力計)
圧力計は給電不要なアナログ式の圧力計としても良い。このような構成とすることで、火災や災害等で停電が発生した場合でも圧力計の値を目視で確認することは可能であり、消火設備の遠隔制御ができない場合であっても圧力を確認しながら手動で弁の開閉作業が可能となる。
上記の実施形態は、流水検知装置に備えられた圧力計の指針値を読み取るものであったが、圧力計の対象はこれに限らない。例えば、末端試験弁に備えられた圧力計についても圧力計指針値検出ユニットを設けて圧力指針値を読み取るようにしても良い。
上記の実施形態は、圧力計画像を表示するものであったが、これに限らない。建物内の圧力計指針値を一覧表示するようにしても良い。
上記の実施形態は、圧力計の指針値読取として磁気センサを用いたが、圧力計の計測手段に影響を与えずに圧力計の指針値を読み取るものであれば、例えばカメラ等の撮影手段で圧力計の画像を撮影し画像解析することで圧力計指針値を読み取るなど、適宜の手段を用いて良い。また、指針回転軸にポテンショメータを連結する構造を採用しても良い。
本発明の圧力監視システムは、更に、圧力監視システムが配置された建物の周囲環境値、例えば温度を取得する周囲環境値取得手段を有し、監視装置は、圧力計毎に過去に検出された圧力計指針値を温度と関連付けて記憶しており、圧力計指針値が所定の範囲外となると想定される温度を取得したときに警報を発するようにしても良い。
上記の実施形態は、定常監視状態では1時間に1回といった比較的長い周期で圧力計の圧力計指針値を収集しているが、例えば、火災によりスプリンクラーヘッドから放水が行われた場合や、定期点検で末端試験弁27を開いて放水試験を行う場合には、例えば1分に1回といった短い周期で圧力計の圧力計指針値を収集して記憶することが望ましい。
上記の実施形態で監視装置として機能する例えば火災受信機42の圧力監視部90の機能として、例えば同一階に設置された流水検知装置に設けられた一次側圧力計の圧力計指針画像を所定の操作により同一画面に並べて表示させ、同一階であれば本来一次側圧力は同一になるが、表示した複数の圧力計指針画像の指針により表示されている圧力計指針値が相違する場合には、圧力計が正しく動いていないこととなり、これにより圧力計の校正が必要と判断して校正作業を手配することが可能となる。
上記の実施形態は、2次側配管に加圧水を充填した湿式のスプリンクラー消火設備を例にとるものであったが、2次側配管に加圧空気を充填した乾式スプリンクラー消火設備、2次側配管に加圧水を充填した湿式予作動スプリンクラー消火設備や負圧湿式予作動スプリンクラー消火設備、2次側に加圧空気を充填した乾式予作動スプリンクラー設備にも適用できる。
上記の実施形態は、加圧送水装置として消火ポンプ設備を例にとるものであったが、これ以外に、高架水槽の落差を利用して送水するための圧力をえる高架水槽方式、加圧した水槽により給水する圧力水槽方式を使用してもよい。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
11:消火ポンプ
14:ポンプ制御盤
16:給水本管
18:圧力タンク
20:ポンプ始動用圧力スイッチ
21:分岐管
24-1,24-2:流水検知装置
26:スプリンクラーヘッド
32-0:タンク用圧力計
32-1,32-2:一次側圧力計
34-1,34-2:二次側圧力計
36-01,36-11,36-12,36-21,36-22,36-n2:圧力計指針値検出ユニット
37-01,37-11,37-12,37-21,37-22,37-n2:無線式圧力計指針値検出ユニット
38:制御盤
40:通信装置
41:無線式通信装置
42:火災受信機
44:インターネット
46:クラウドサーバ
48:監視装置
50:モバイルネットワーク
52:モバイル子局
54:携帯端末
56:センサ
58,62,70:制御部
60,86:通信部
64:端末通信部
66:第1通信部
68:第2通信部
88:火災監視部
90:圧力監視部
92:圧力監視画面
94-1,94-2:圧力計指針画像
96-1,96-2:数値表示部
98-1,98-2:タイムチャート表示部
104:無線通信部
108:端末無線通信部
Claims (15)
- 消火設備に設けられた複数の圧力計の圧力を監視する圧力監視システムであって、
前記圧力計毎に外付けにより設けられ、各圧力計により指針表示されている圧力計指針値を検出して圧力計指針値検出信号を送信する複数の圧力計指針値検出ユニットと、
前記複数の圧力計指針値検出ユニットからの前記圧力計指針値検出信号を順次繰り返し受信して出力する通信装置と、
前記通信装置から送信された前記圧力計指針値検出信号を受信し、前記圧力計指針値を表示する監視装置と、
を備え、
前記圧力計指針値検出ユニットは、前記圧力計指針値として前記圧力計の指針の回転角を検出することを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項1記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、前記受信した圧力計指針値検出信号が示す前記圧力計指針値に応じて指針の回転角が変化するように、前記圧力計指針値を指針表示した圧力計画像を生成して表示することを特徴とする圧力監視システム。
- 消火設備に設けられた複数の圧力計の圧力を監視する圧力監視システムであって、
前記圧力計毎に外付けにより設けられ、各圧力計により指針表示されている圧力計指針値を検出して圧力計指針値検出信号を送信する複数の圧力計指針値検出ユニットと、
通信経路を介して前記圧力計指針値検出信号を受信し、前記圧力計指針値を表示する監視装置と、
を備え、
前記複数の圧力計指針値検出ユニットは、所定時間ごとに信号を送信する定期送信と、圧力計指針値があらかじめ定められた所定の範囲外となったときに信号を送信する所定値外送信を行うことを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項2記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、所定の操作により選択された圧力計の前記圧力計画像を表示させることを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項2記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、前記圧力計指針値の異常を判定した圧力計の前記圧力計画像を表示させることを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項5記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、前記圧力計指針値が所定の範囲外となる異常を判定した圧力計の前記圧力計画像を表示させることを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項5記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、前記圧力計指針値の時間変化率が所定の閾値以上又は前記閾値を超える異常を判定した圧力計の前記圧力計画像を表示させることを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項5乃至7の何れかに記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、前記圧力計毎に過去に検出された前記圧力計指針値を記憶しており、
前記圧力計画像を表示させた場合に、前記記憶された圧力計指針値を読み出して圧力時間変化を表示させることを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項5乃至8の何れかに記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、前記圧力計画像を表示させた場合に、前記圧力計画像に重ねて又は近傍に、圧力正常値、圧力正常範囲、圧力異常値、圧力異常範囲の少なくとも何れかを示すマーカを表示させることを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項1記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、前記通信装置と信号回線を介して通信接続された火災報知設備の画像表示装置を備えた火災受信機であり、
前記火災受信機は、前記通信装置から送信された前記圧力計指針値検出信号を受信して前記画像表示装置に前記圧力計指針値を表示することを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項10記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、前記火災受信機に接続された火災感知器が火災を検出したとき、前記火災感知器が配置された区画の消火を行う分岐管に関する流水検知装置に設けられた圧力計の値を表示することを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項1記載の圧力監視システムに於いて、
前記監視装置は、広域通信ネットワークを介して前記通信装置と通信接続されるクラウドサーバと前記クラウドサーバに通信接続される監視センター装置及び携帯端末であり、
前記監視センター装置及び前記形態端末は、前記クラウドサーバを介して前記通信装置から送信された前記圧力計指針値検出信号を受信して前記圧力計指針値を表示することを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項12記載の圧力監視システムに於いて、
前記クラウドサーバは、前記消火設備を施設単位又は所定の地域単位に分けて前記圧力計指針値を監視することを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項1記載の圧力監視システムに於いて、
更に、前記圧力監視システムが配置された建物の周囲環境値を取得する周囲環境値取得手段を有し、
前記監視装置は、圧力計毎に過去に検出された前記圧力計指針値を前記周囲環境値と関連付けて記憶しており、前記圧力計指針値が所定の範囲外となると想定される前記周囲環境値を取得したとき警報を発することを特徴とする圧力監視システム。
- 請求項1記載の圧力監視システムに於いて、
前記圧力計指針値検出ユニットは、前記圧力計の指針を視認可能な圧力計表面に外付けされて当該指針の回転角を検出する磁気センサを備えたことを特徴とする圧力監視システム。
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