JP7014190B2 - Rfタグの製造方法、及びrfタグ - Google Patents

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Description

本開示は、IC等を実装した回路基板を備え、無線による外部との交信により、ID(Identification)情報やデータの送受信等を行うRFタグの製造方法、及びRFタグに関するものである。
RF(Radio Frequency Identification)タグは、RFID(Radio Frequency Identification)とも称され、個体の識別が可能な情報を保持するICチップ及びアンテナ部を備え、専用の読み取り機を用いて、無線通信により非接触での情報の読み取りが可能となっている。RFタグは、小型であり、単体毎の認識が可能であることから、近年では、例えば、工場のラインや物流において、物品を収納した収納容器やパレットに取り付けられ、繰り返し使用されるタグとして用いられている。
RFタグについて、ICの保護や取り扱い性の向上等の観点から、特許文献1及び特許文献2に開示するように、ICを実装した回路基板全体を樹脂部材で覆うようにして構成される場合がある。このようなRFタグを製造するに際しては、まず、ICを実装した回路基板、及び板状の樹脂製の一次成形体を準備する。次に、ICが実装された回路基板を一次成形体に取り付け、一次成形体に取り付けられた回路基板をさらに樹脂で覆うようにして二次成形体を形成する。このようにして、ICを実装した回路基板を樹脂部材により密封したRFタグが製造される。RFタグの製造については、このような二段階の樹脂成形、いわゆる二重成形が採用される場合がある。
特開2014-136327号公報 特開2007-133617号公報
ところで、RFタグにおいては、回路基板のアンテナ部で生じる磁界が金属の影響によって通信距離を低下させることを防止するための磁性シートを設ける場合がある。
しかしながら、磁性シートを備えたRFタグを製造する際に、二次成形体を射出成形するときに、射出成形圧力によって変形した磁性シートが回路基板の側面に回り込む可能性がある。その結果、回路基板のアンテナ部における共振周波数のばらつきが大きくなるという問題を有している。また、アンテナ特性にばらつきが生じると、製品毎に通信距離のばらつきが生じることになる。
本開示の一態様は、前記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、磁性シートが回路基板の側面に回り込むのを防止し、アンテナ部において共振周波数のばらつきが大きくなるのを防止し得るRFタグの製造方法及びRFタグを提供することにある。
本開示の一態様におけるRF(Radio Frequency)タグの製造方法は、上記の課題を解決するために、樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体を用意する用意工程と、前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートを、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置する磁性シート配置工程と、アンテナ部が形成された回路基板を、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置する回路基板配置工程と、前記回路基板を覆う二次成形体を樹脂成形する成形工程とを含む。
前述した製造方法によれば、成形工程の開始前において、磁性シートは、一次成形体の溝部に収納されており、かつ、一次成形体及び回路基板に囲まれている。このため、成形工程において、樹脂の注入圧力によって変形した磁性シートが回路基板の側面に回り込むことを防ぐことができる。
したがって、磁性シートが回路基板の側面に回り込むのを防止し、アンテナ部において共振周波数のばらつきが大きくなるのを防止し得るRFタグの製造方法を提供することができる。
本開示の一態様におけるRFタグの製造方法では、前記回路基板配置工程において、前記回路基板は、前記一次成形体における前記溝部の外側と、前記磁性シートとに接するよう配置される。
これによれば、回路基板が磁性シートが配置されている溝部の蓋として働くため、磁性シートが変形して回路基板の側面に回り込むことを防ぐことができる。
本開示の一態様におけるRFタグの製造方法では、前記磁性シートは環状の形状であり、前記溝部は、前記アンテナ部が形成された平面領域を含むように環状に形成されており、前記成形工程において、前記一次成形体における前記溝部より内側の部分は、前記回路基板を支持する。
これによれば、溝部は、磁性シートをアンテナ部が形成された平面領域に固定する。また、回路基板が支持されるため、成形工程における樹脂の注入圧力による回路基板の破損を防ぐことができる。
本開示の一態様におけるRFタグの製造方法では、前記磁性シート配置工程において、前記磁性シートを前記一次成形体に接着する。
これによれば、成形工程における磁性シートのずれを防ぐことができるため、磁性シートが変形して回路基板の側面に回り込むことを防ぐことができる。
本開示の一態様におけるRFタグの製造方法では、前記一次成形体は、前記回路基板の側面に沿って前記回路基板の外周を囲う壁を有する。
これによれば、一次成形体によって回路基板を位置決めすることができる。また、回路基板の側面が一次成形体の壁に囲まれているため、磁性シートが変形して回路基板の側面に回り込むことを防ぐことができる。
本開示の一態様におけるRFタグは、樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体と、前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートであって、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置された磁性シートと、アンテナ部が形成された回路基板であって、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置された回路基板と、前記回路基板を覆う、樹脂からなる二次成形体とを備える。尚、RFタグの切断面を観察すれば、一次成形体と二次成形体との境界を特定することができる。
本開示の一態様によれば、磁性シートが回路基板の側面に回り込むのを防止し、アンテナ部において共振周波数にばらつきが大きくなるのを防止し得るRFタグの製造方法及びRFタグを提供するという効果を奏する。
本開示の実施形態1におけるRFタグの製造方法を示すフローチャートである。 (a)は前記RFタグの製造方法を示す分解端面図であり、(b)は一次成形体に取り付けられた回路基板を覆った状態の二次成形体用型を示す端面図である。 (a)は前記製造方法により形成されたRFタグの構成を示す平面図であり、(b)は(a)のA-A’線断面図である。 (a)は本開示の実施形態2におけるRFタグの製造方法、及びRFタグの構成を示す平面図であり、(b)は(a)のB-B’線断面図である。 (a)は本開示の実施形態3におけるRFタグの製造方法、及びRFタグの構成を示す平面図であり、(b)は(a)のC-C’線断面図である。
〔実施の形態1〕
以下、本開示の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
(適用例)
図1~図3の(a)(b)に基づいて、本開示が適用される場面の一例について説明する。図1は、本開示の実施の形態1におけるRFタグ1Aの製造方法を示すフローチャートである。図2の(a)は、RFタグ1Aの製造方法を示す分解断面図である。図2の(b)は、一次成形体11に取り付けられた回路基板3を覆った状態の二次成形体用型30を示す断面図である。図3の(a)は、本開示の実施の形態におけるRFタグ1Aの構成を示す平面図である。図3の(b)は、図3の(a)のA-A’線断面図である。
本実施形態では、磁性シート2Aを配置するための溝部11aが形成された一次成形体11を用意する(用意工程S1)。一次成形体11の溝部11aに磁性シート2Aを配置する(磁性シート配置工程S2)。さらに、一次成形体11および磁性シート2Aの上に回路基板3を配置する(回路基板配置工程S3)。そして、回路基板3の上側から樹脂を注入し、回路基板3を覆う二次成形体21を樹脂成形する(成形工程S4)。
成形工程の開始前において、磁性シート2Aは、一次成形体11の溝部11aに収納されており、かつ、一次成形体11及び回路基板3に囲まれている。このため、成形工程において、二次成形の樹脂の注入圧力によって、変形した磁性シートが回路基板の側面に回り込むことを防ぐことができる。
本実施の形態のRFタグ1Aは、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグとして利用される。そして、工場のラインや物流において、物品を収納した収納容器やパレットに取り付けられ、繰り返し使用されるタグとして用いられる。尚、このようなRFタグ1Aは、例えば、HF(High Frequency)帯やUHF(Ultra-High Frequency)帯域で使用される。
(構成例)
図3に基づいて、本実施形態のRFタグ1Aの構成例について説明する。RFタグ1Aは、直方体の形状を有する。RFタグ1Aは、一次成形体11、磁性シート2A、回路基板3、IC(集積回路)チップ4、パターンコイル5(アンテナ部)、および二次成形体21を備える。
一次成形体11は、回路基板3を支持すると共に、回路基板3を保護する樹脂成形体である。一次成形体11には、表面に溝部11aが形成されている。溝部11aは、例えば、一次成形体11の回路基板3側の表面における、パターンコイル5が配された平面領域を含むように環状に形成されている。溝部11aは、一次成形体11の外周よりも内側に形成されている。
磁性シート2Aは、磁化された柔軟なシートであり、例えばフェライトを含有したシートであるフェライトシートである。磁性シート2Aは、溝部11aの外形に一致する外形を有する。磁性シート2Aは、磁性シート2Aの外周が溝部11aの外周で囲まれるように、溝部11aの中に配置されている。溝部11aの深さと磁性シート2Aの高さとはほぼ同じである。磁性シート2Aも、溝部11aと同様に環状の形状に形成されている。尚、本実施の形態では、磁性シート2Aとしてフェライトシートを使用しているが、磁性シート2Aは、必ずしもフェライトを含むシートでなく、例えば鉄、ニッケル、コバルト等の磁性体を含む柔軟なシートでもよい。尚、磁性シート2Aの表面は、一次成形体11の表面よりも下側にあってもよい。この場合は、磁性シート2Aは回路基板3に接触せず、磁性シート2Aと回路基板3との間に二次成形樹脂が流れ込む。
回路基板3は、略矩形の平板状からなっており、回路基板3の表面には、アンテナ部としてのパターンコイル5が形成されている。ここで、本実施の形態では、回路基板3の平面領域は一次成形体11の平面領域よりも大きくなるように形成している。これにより、一次成形体11の溝部が二次成形体21に露出することがなくなるので、磁性シート2Aが、溝部11aからはみ出るのを防止することができる。
ICチップ4は、回路基板3の表面に実装されており、無線による外部との交信により、ID(Identification)情報および/またはデータの送受信等を行う。
パターンコイル5は、回路基板3の表面に例えば渦状に(環状に)形成されている。パターンコイル5は、図3の(a)に示すように、ICチップ4に接続されている。パターンコイル5は、外部機器と非接触で通信するためのアンテナ部として機能している。パターンコイル5は、例えば、回路基板3において、ICチップ4を囲うように、ICチップ4の周りに巻回状態で配される。アンテナ特性をよくするために、パターンコイル5は、できる限り大きい外形を有するよう、回路基板3の外周に寄せて形成される。
二次成形体21は、回路基板3を覆って保護する樹脂成形体である。二次成形体21に使用される樹脂は、一次成形体11と同じものが使用される。ただし、二次成形体21の樹脂と一次成形体11の樹脂とは、必ずしも同じである必要はなく、互いに異なる樹脂であってもよい。パターンコイル5、ICチップ4、および回路基板3は、一次成形体11と二次成形体21とで封止されている。
例えば、RFタグ1Aが、金属部材(金属ケース等)に取り付けられて用いられる場合には、アンテナであるパターンコイル5と外部との交信において、該金属部材からの磁界が交信の障害となる虞がある。そこで、本実施の形態では、パターンコイル5に対応する平面領域に磁性シート2Aを設けることによって(例えばパターンコイル5と金属部材との間に磁性シート2Aを設けることによって)、金属部材からの磁界の影響を低減する。これにより、RFタグ1Aのアンテナ特性を均一にすることができる。
(製造方法)
図1、2に基づいて、本実施形態のRFタグ1Aの製造方法の一例について説明する。磁性シート2Aを配置するための溝部11aが形成された一次成形体11を用意する(用意工程S1)。溝部11aは、磁性シート2Aが内部に収まる形状を有する。一次成形体11は、図示しない一次成形体用型を用いて、樹脂にて例えば射出成形にて形成される。ここでは、一次成形体11は、回路基板3と同じ大きさの平面形状を有する直方体である。一次成形体11に用いる樹脂としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)を適用することができる。ただし、必ずしもポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)に限らず、例えば、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合樹脂(ABS)や、ポリプロピレン樹脂(PP)、PEEK樹脂(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)、ポリカーボネート樹脂(PC)等、使用する環境や望まれる特性等に応じて、適宜熱可塑性樹脂を選択して使用することができる。また、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等、射出成形可能な熱硬化性樹脂を用いてもよい。
次に、一次成形体11の溝部11aに磁性シート2Aを配置する(磁性シート配置工程S2)。例えば、一次成形体11に溝部11aに磁性シート2Aを接着して固定する。これにより、磁性シート2Aのずれまたは変形を抑制することができる。
次に、一次成形体11および磁性シート2Aの上に回路基板3を配置する(回路基板配置工程S3)。回路基板3に形成されたパターンコイル5が磁性シート2Aに対応する位置になるよう、回路基板3を配置する。回路基板3の外形は、磁性シート2Aの外形よりも大きい。回路基板3は、一次成形体11における溝部11aの外側と、磁性シート2Aとに接するよう配置される。回路基板3に形成された穴と一次成形体11に形成された突起(図示せず)が係り合うことにより、回路基板3は一次成形体11に位置決めされる。本実施の形態では、一次成形体11の表面と回路基板3とは接着していない。ただし、一次成形体11の表面と回路基板3とを接着することも可能である。
一次成形体11、磁性シート2A、および回路基板3は、二次成形体用型30の中に配置される。二次成形体用型30は、上金型31と下金型32とからなっており、上金型31と下金型32との間に一次成形体11、磁性シート2A、および回路基板3が配置される。上金型31には、二次成型用の樹脂を注入するためのゲート31aが形成されている。二次成形体用型30には、図示しない空気抜孔が設けられている。
回路基板3の上側から樹脂を注入し、回路基板3を覆う二次成形体21を樹脂成形する(成形工程S4)。射出成形においては、例えば、二次成形体用型30の内部に樹脂を注入して、二次成形体21の硬化と並行して、さらに樹脂を注入する。これは、二次成形体21が硬化したときに、二次成形体21が収縮するためである。
磁性シート2Aは、柔軟なシートである。もし、一次成形体11に溝部11aがなく、磁性シート2Aが露出していたとすると、二次成形用樹脂の圧力で、磁性シート2Aが変形することがある。もし、変形した磁性シート2Aが回路基板3の側面に回り込むと、磁性シート2Aによってパターンコイル5に形成される磁界が変化してしまう。これにより、アンテナ特性が変化してしまう。
一方、本実施の形態によれば、二次成形時において、磁性シート2Aは、溝部11aの中に配置され、回路基板3で覆われている。例えば、磁性シート2Aは、二次成形用樹脂に接触しない。そのため、二次成形体21を形成するときの射出成形時において、磁性シート2Aの変形を抑制することができる。また、たとえ磁性シート2Aが変形しても、回路基板3の側面に磁性シート2Aが回り込むことを防ぐことができる。したがって、パターンコイル5において共振周波数のばらつきが大きくなるのを防止し得るRFタグ1Aの製造方法、及びRFタグ1Aを提供することができる。
一次成形体11における環状の溝部11aより内側の部分は、回路基板3を支持する。これにより、二次成形体21の射出成型時に、回路基板3が一次成形体11側に押圧されて撓むのを防止することができる。
なお、磁性シート2Aの一部が二次成形用樹脂に接触するよう一次成形体11が構成されていてもよい。その場合でも、磁性シート2Aが外側(回路基板3の側面側)に変形しないよう、溝部11aの外形は、磁性シート2Aの外形に一致するように形成されている。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のRFタグ1Bの製造方法、及びRFタグ1Bの構成は、前記実施の形態1のRFタグ1Aの製造方法、及びRFタグ1Aの構成に比べて、一次成形体12の溝部12aを、回路基板3側の表面における、溝部12aの外周よりも内側面の全面に形成する点が異なっている。
図4の(a)は、本実施の形態におけるRFタグ1Bの製造方法、及びRFタグ1Bの構成を示す平面図である。図4の(b)は、図4の(a)のB-B’線断面図である。RFタグ1Bは、一次成形体12、磁性シート2B、回路基板3、ICチップ4、パターンコイル5、および二次成形体21を備える。
本実施の形態では、図4の(a)(b)に示すように、磁性シート2Bは、環状ではなく、平板状の形状を有する。磁性シート2Bに合うよう、一次成形体12の溝部12aも、環状ではなく、1つの凹部を形成している。樹脂からなる一次成形体12の表面における、外周よりも内側に形成された溝部12aに、磁性シート2Bが配置される。
これにより、回路基板3の表面に例えば環状に配されたアンテナ部としてのパターンコイル5に対して、回路基板3と略同一の平面領域に磁性シート2Bが配されることになる。この結果、パターンコイル5では、図示しない金属部材による磁界が磁性シート2Bによってより確実に遮蔽される。このため、金属部材からの磁界によってパターンコイル5における共振周波数のばらつきが大きくなるのを確実に防止することができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のRFタグ1Cの製造方法、及びRFタグ1Cの構成は、前記実施の形態1のRFタグ1Aの製造方法、及びRFタグ1Aの構成に比べて、一次成形体13が、回路基板3の側面に沿って回路基板3の外周を囲う側壁13bを有する点が異なっている。
図5の(a)は、本実施の形態におけるRFタグ1Cの製造方法、及びRFタグ1Cの構成を示す平面図である。図5の(b)は、図5の(a)のC-C’線断面図である。RFタグ1Cは、一次成形体13、磁性シート2A、回路基板3、ICチップ4、パターンコイル5、および二次成形体22を備える。
本実施の形態では、図5の(a)(b)に示すように、一次成形体13は、回路基板3の側面に沿って回路基板3の外周を囲う側壁13bを有する。側壁13bの高さは、回路基板3の高さより高い。回路基板配置工程S3において、回路基板3は、一次成形体13の側壁13bで囲まれた領域に配置される。ここでは、回路基板3の全周囲を側壁13bが囲んでいる。
回路基板3の側面に対向するように、側壁13bが位置する。それゆえ、二次成形時において、たとえ磁性シート2Aが変形しても、回路基板3の側面に磁性シート2Aが回り込むことを防ぐことができる。
尚、本開示は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1A・1B・1C RFタグ
2A・2B 磁性シート
3 回路基板
4 ICチップ
5 パターンコイル(アンテナ部)
11・12・13 一次成形体
11a・12a 溝部
13b 側壁
21 二次成形体
30 二次成形体用型
31 上金型
31a ゲート
32 下金型

Claims (9)

  1. 樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体を用意する用意工程と、
    前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートを、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置する磁性シート配置工程と、
    アンテナ部が形成された回路基板を、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置する回路基板配置工程と、
    前記回路基板を覆う二次成形体を樹脂成形する成形工程とを含み、
    前記回路基板配置工程において、前記回路基板の外周は、前記溝部の外周より外側に位置する、RFタグの製造方法。
  2. 樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体を用意する用意工程と、
    前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートを、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置する磁性シート配置工程と、
    アンテナ部が形成された回路基板を、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置する回路基板配置工程と、
    前記回路基板を覆う二次成形体を樹脂成形する成形工程とを含み、
    前記回路基板配置工程において、前記回路基板は、前記一次成形体における前記溝部の外側と、前記磁性シートとに接するよう配置されるRFタグの製造方法。
  3. 樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体を用意する用意工程と、
    前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートを、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置する磁性シート配置工程と、
    アンテナ部が形成された回路基板を、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置する回路基板配置工程と、
    前記回路基板を覆う二次成形体を樹脂成形する成形工程とを含
    前記磁性シートは環状の形状であり、
    前記溝部は、前記アンテナ部が形成された平面領域を含むように環状に形成されており、
    前記成形工程において、前記一次成形体における前記溝部より内側の部分は、前記回路基板を支持する、RFタグの製造方法。
  4. 樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体を用意する用意工程と、
    前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートを、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置する磁性シート配置工程と、
    アンテナ部が形成された回路基板を、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置する回路基板配置工程と、
    前記回路基板を覆う二次成形体を樹脂成形する成形工程とを含
    前記磁性シート配置工程において、前記磁性シートを前記一次成形体に接着する、RFタグの製造方法。
  5. 前記一次成形体は、前記回路基板の側面に沿って前記回路基板の外周を囲う壁を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のRFタグの製造方法。
  6. 樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体と、
    前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートであって、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置された磁性シートと、
    アンテナ部が形成された回路基板であって、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置された回路基板と、
    前記回路基板を覆う、樹脂からなる二次成形体とを備え、
    前記回路基板の外周は、前記溝部の外周より外側に位置する、RFタグ。
  7. 樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体と、
    前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートであって、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置された磁性シートと、
    アンテナ部が形成された回路基板であって、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置された回路基板と、
    前記回路基板を覆う、樹脂からなる二次成形体とを備え、
    前記回路基板は、前記一次成形体における前記溝部の外側と、前記磁性シートとに接する、RFタグ。
  8. 樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体と、
    前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートであって、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置された磁性シートと、
    アンテナ部が形成された回路基板であって、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置された回路基板と、
    前記回路基板を覆う、樹脂からなる二次成形体とを備え、
    前記磁性シートは環状の形状であり、
    前記溝部は、前記アンテナ部が形成された平面領域を含むように環状に形成されており、
    前記一次成形体における前記溝部より内側の部分は、前記回路基板を支持する、RFタグ。
  9. 樹脂からなる一次成形体であって、前記一次成形体の外周よりも内側に溝部が形成された一次成形体と、
    前記溝部の外形に一致する外形を有する磁性シートであって、前記磁性シートの外周が前記溝部の外周で囲まれるように、前記溝部に配置された磁性シートと、
    アンテナ部が形成された回路基板であって、前記アンテナ部が前記磁性シートに対応する位置になるよう、配置された回路基板と、
    前記回路基板を覆う、樹脂からなる二次成形体とを備え、
    前記磁性シートは前記一次成形体に接着されている、RFタグ。
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