JP7013792B2 - プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、例えば、壁等への衝突などにより、意図せずにプロジェクターから当該部材が外れてしまった場合、投射光が人体に影響を及ぼすおそれが生じる。
この態様によれば、例えば、光源を制御して第2の光の強度の最大値を調整することによって、第1の光の強度を調整することが可能になる。
この態様によれば、例えば、投射レンズが交換された場合、交換後の投射レンズに合わせて、第1の光の強度を調整することが可能になる。
この態様によれば、投射レンズの光の透過率の違いに起因する第1の光の強度の変動を、第2の光の強度の最大値を調整することで補償可能になる。
投射レンズにおける光の透過率が第1閾値未満である状況では、第1の光の強度の最大値は、投射レンズによって制限される。このため、この状況では、囲み部材がプロジェクターに取り付けられていなくても、利用者は、第1の光の影響を受け難くなる。
この態様によれば、投射レンズにおける光の透過率が第1閾値未満である場合、囲み部材が取り付けられていないときの第2の光の強度の最大値を、囲み部材が取り付けられているときの第2の光の強度の最大値にするという容易な調整によって、利用者が第1の光の影響を受け難くすることが可能になる。
この態様によれば、例えば、利用者の好みに応じて画像の輝度が調整することが可能になる。
操作によって設定された輝度が第2閾値未満である状況では、第1の光の強度の最大値は、設定された輝度によって制限される。このため、この状況では、囲み部材がプロジェクターに取り付けられていなくても、利用者は、第1の光の影響を受け難くなる。
この態様によれば、操作によって設定された輝度が第2閾値未満である場合、囲み部材が取り付けられていないときの第2の光の強度の最大値を、囲み部材が取り付けられているときの第2の光の強度の最大値にするという容易な調整によって、利用者が第1の光の影響を受け難くすることが可能になる。
この態様によれば、例えば、囲み部材がプロジェクターから外れた場合に第1の光の強度を下げることによって、利用者が第1の光の影響を受け難くすることが可能になる。
図1は、第1実施形態に係るプロジェクター100を示した図である。
まず、プロジェクター100の概要を説明する。
プロジェクター100は、投射レンズ153aを含む。投射レンズ153aは、画像を表す第1の光(以下「画像光」とも称する)を、投射面300(図4参照)に投射する。投射レンズ153aは、画像光を投射面300に投射する投射部の一例である。投射面300は、例えば、スクリーン、壁、または、商品等の被投射物の外面である。
面200aには、凹部101に嵌合する凸部201と、凹部102に嵌合する凸部202と、凹部103に嵌合する凸部203と、凹部104に嵌合する凸部204とが設けられている。凸部の数は、1以上かつ凹部の数以下であることが望ましい。なお、面100aに凸部が設けられ、面200aに凹部が設けられてもよい。
図4は、プロジェクター100を模式的に示した図である。プロジェクター100は、バス105と、受付部110と、画像処理部120と、ライトバルブ駆動部130と、光源駆動部140と、投射装置150と、読取部160と、検出部170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。
例えば、受付部110は、画像の輝度を設定する操作を受け付ける。画像の輝度を設定する操作では、百分率で表された輝度(輝度N%)が設定される。Nは、0以上100以下の数である。Nの値が大きい程、画像の輝度、さらに言えば、画像光の強度は、高くなる。
投射装置150は、光源151と、3つの液晶ライトバルブ152(152R,152G,152B)と、投射レンズユニット153と、を含む。
投射レンズユニット153は、プロジェクター100に対して着脱可能であり、かつ、交換可能でもある。投射レンズユニット153は、投射レンズ153aと、記憶部153bと、を含む。
投射装置150では、光源151から出射された光を液晶ライトバルブ152が変調して画像光を生成し、この画像光が投射レンズ153aから投射面300に拡大して投射される。
判別部191は、投射レンズ153aの種類として、投射レンズ153aの光の透過率(以下、単に「透過率」と称する)に基づいて分類された種類を判別する。
例えば、記憶部180が、レンズタイプIDと、レンズタイプIDにて特定される投射レンズの透過率とを、互いに対応づけたレンズ情報を記憶している場合、判別部191は、レンズタイプIDに対応する透過率を、投射レンズの種類として判別する。本実施形態では、記憶部180は、レンズ情報を記憶しているとする。なお、判別部191が投射レンズ153aの透過率を判別する手法は、レンズ情報を用いた手法に限らず適宜変更可能である。
例えば、調整部192は、囲み部材200がプロジェクター100に取り付けられていない場合、囲み部材200がプロジェクター100に取り付けられている場合に比べて、画像光の強度を小さくする。
この場合、プロジェクター100に囲み部材200が取り付けられることによって、利用者が投射レンズ153aに近づけないようにする必要がある。なお、投射レンズ153aから出射された画像光は、囲み部材200の貫通口205を通ることによって、強度が下がる。囲み部材200は、画像光が囲み部材200から出射される段階において、画像光の強度が上限規制値以下になるように構成されている。
規制値≧透過率×設定値×出力調整情報 ・・・(1)
(1)式において、透過率は、画像光の強度を低減させるための要素である。透過率に応じた画像光の強度の低減は、投射レンズ153aによって成される。
(1)式において、設定値(輝度N%)は、画像光の強度を低減させるための要素である。設定値に応じた画像光の強度の低減は、光源151を制御することによって成される。
(1)式において、出力調整情報も、画像光の強度を低減させるための要素である。出力調整情報は、投射レンズ153aから出射された画像光の強度が上限規制値を超えないようにするために設定される。出力調整情報に応じた画像光の強度の低減は、光源151を制御することによって成される。
出力調整情報≦規制値/(透過率×設定値) ・・・(2)
出力情報=(出力調整情報×設定値) ・・・(3)
以下では、説明の簡略化を図るため、規制値が70%であり、設定値が輝度100%である場合の動作を説明する。規制値は、記憶部180に記憶されているとする。規制値は、70%に限らず規制の内容等に応じて適宜変更される。設定値も、100%に限らず適宜変更される。
まず、調整部192は、記憶部180から設定値を読み取る(ステップS101)。
続いて、調整部192は、(3)式を用いて出力情報を算出する。この場合、調整部192は、光源151の出力情報として70%(70%=70%×100%)を算出する。
続いて、調整部192は、光源151の出力情報として70%を設定する(ステップS106)。
続いて、調整部192は、(3)式を用いて出力情報を算出する。この場合、調整部192は、光源151の出力情報として78%(78%=78%×100%)を算出する。
続いて、調整部192は、光源151の出力情報として78%を設定する(ステップS107)。
続いて、調整部192は、(3)式を用いて出力情報を算出する。この場合、調整部192は、光源151の出力情報として100%(100%=100%×100%)を算出する。
続いて、調整部192は、光源151の出力情報として100%を設定する(ステップS108)。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様の中から任意に選択された一または複数の変形を適宜組み合わせることもできる。
調整部192は、囲み部材200がプロジェクター100に取り付けられていない場合に、光源151と液晶ライトバルブ152との間、液晶ライトバルブ152と投射レンズ153aとの間、および、投射レンズ153aと投射面300との間の少なくともいずれかに、透過率が規制値未満である光学系を配置して画像光の強度を調整してもよい。この場合、調整部192は、光源151の出射光の強度を調整する処理を実行してもよいし、実行しなくてもよい。
調整部192は、囲み部材200がプロジェクター100に取り付けられていない場合に、画像処理部120を制御して、画像情報が示す画像の輝度を、規制値に応じた分だけ下げることによって、画像光の強度を調整してもよい。この場合、調整部192は、囲み部材200が取り付けられていない場合に、光源151の出射光の強度を調整する処理を実行してもよいし、実行しなくてもよい。
囲み部材200の形状および構成は、図3に示した形状および構成に限らず、例えば、規制に応じて適宜変更可能である。
例えば、囲み部材200は、貫通口205が存在する箇所に、透光性を有する部材を有してもよい。
また、囲み部材200は、遮光性を有する部材にて構成されてもよい。この場合、囲み部材200が透光性を有する部材で構成される場合に比べて、利用者は、囲み部材200を視認しやすくなる。よって、利用者が、囲み部材200を壁等に衝突させてプロジェクター100から外してしまうことを抑制可能になる。
調整部192は、囲み部材200がプロジェクター100に取り付けられていない場合、光源151から出射される光の強度を、囲み部材200がプロジェクター100に取り付けられているときよりも低くし、かつ、一定にしてもよい。この場合、調整部192は、一定の値を示す出力情報として、規制値を用いることが好ましい。
投射レンズ153aとして利用可能な投射レンズの種類の数は3限らず、1以上であればよい。
プロジェクター100が、画像光の強度について規制のない国で使用される場合、調整部192が行う調整は不要となる可能性がある。このため、受付部110が、調整不要を指示する操作を受け付けた場合、調整部192は動作しなくてもよい。
プロジェクター100の態様は、投射面300に対して正面から画像光を投射するフロントプロジェクション型の態様、および、透過型の投射面300の背面に画像光を投射する背面投射型の態様のいずれでもよい。
光変調部として液晶ライトバルブ152が用いられたが、光変調部は液晶ライトバルブ152に限らず適宜変更可能である。例えば、光変調部は、3枚の反射型の液晶パネルを用いた構成であってもよい。また、光変調部は、1枚の液晶パネルを用いた方式、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式等の構成であってもよい。光変調部として1枚のみの液晶パネルまたはDMDが用いられる場合には、色分離光学系および色合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源151が発した光を変調可能な構成は、光変調部として採用できる。
制御部190がプロクラムを読み取り実行することによって実現される要素の全部または一部は、例えばFPGA(field programmable gate array)またはASIC(Application Specific IC)等の電子回路によりハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されてもよい。
Claims (8)
- プロジェクターであって、
第2の光を出射する光源と、
画像情報に応じて前記第2の光を変調して画像を表す第1の光を生成する光変調部と、
前記第1の光を投射面に投射する投射レンズと、
前記投射レンズから投射された第1の光が通る領域の一部を囲う囲み部材が、前記プロジェクターに取り付けられているか否かを検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の光の強度を調整する調整部と、
前記投射レンズにおける光の透過率を判別する判別部と、
を含み、
前記調整部は、前記投射レンズにおける光の透過率が第1閾値未満である場合、前記検出部の検出結果に基づいて、前記囲み部材が取り付けられていないときの前記第2の光の強度の最大値を、前記囲み部材が取り付けられているときの前記最大値にする調整を実行することによって、前記第1の光の強度を調整する、
ことを特徴とするプロジェクター。 - 前記画像の輝度を設定する操作を受け付ける受付部を含み、
前記調整部は、さらに、前記受付部が受け付けた操作に基づいて、前記最大値を調整することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。 - 前記調整部は、前記操作によって設定された輝度が第2閾値未満である場合、前記囲み部材が取り付けられていないときの前記最大値を、前記囲み部材が取り付けられているときの前記最大値にする調整を実行することを特徴とする請求項2に記載のプロジェクター。
- プロジェクターであって、
第2の光を出射する光源と、
画像情報に応じて前記第2の光を変調して画像を表す第1の光を生成する光変調部と、
前記第1の光を投射面に投射する投射部と、
前記投射部から投射された第1の光が通る領域の一部を囲う囲み部材が、前記プロジェクターに取り付けられているか否かを検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の光の強度を調整する調整部と、
前記画像の輝度を設定する操作を受け付ける受付部と、
を含み、
前記調整部は、前記受付部が受け付けた操作によって設定された輝度が第2閾値未満である場合、前記検出部の検出結果に基づいて、前記囲み部材が取り付けられていないときの前記第2の光の強度の最大値を、前記囲み部材が取り付けられているときの前記最大値にする調整を実行することによって、前記第1の光の強度を調整する、
ことを特徴とするプロジェクター。 - 前記投射部は、投射レンズであり、
前記投射レンズにおける光の透過率を判別する判別部をさらに含み、
前記調整部は、さらに、前記判別部の判別結果に基づいて、前記囲み部材が取り付けられていないときの前記最大値を調整することを特徴とする請求項4に記載のプロジェクター。 - 前記調整部は、前記囲み部材が取り付けられていない状況において、前記投射レンズが、光の透過率が第1レンズよりも低い第2レンズである場合、前記投射レンズが前記第1レンズである場合よりも前記最大値を高くする調整を実行することを特徴とする請求項5に記載のプロジェクター。
- プロジェクターの制御方法であって、
第2の光を出射し、
画像情報に応じて前記第2の光を変調して画像を表す第1の光を生成し、
前記第1の光を投射レンズから投射面に投射し、
前記投射レンズから投射された第1の光が通る領域の一部を囲う囲み部材が、前記プロジェクターに取り付けられているか否かを検出し、
前記検出の結果に基づいて、前記第1の光の強度を調整し、
前記投射レンズにおける光の透過率を判別し、
前記調整では、前記投射レンズにおける光の透過率が第1閾値未満である場合、前記検出の結果に基づいて、前記囲み部材が取り付けられていないときの前記第2の光の強度の最大値を、前記囲み部材が取り付けられているときの前記最大値にする調整を実行することによって、前記第1の光の強度を調整する、
ことを特徴とするプロジェクターの制御方法。 - プロジェクターの制御方法であって、
第2の光を出射し、
画像情報に応じて前記第2の光を変調して画像を表す第1の光を生成し、
前記第1の光を投射面に投射し、
前記プロジェクターから投射された第1の光が通る領域の一部を囲う囲み部材が、前記プロジェクターに取り付けられているか否かを検出し、
前記検出の結果に基づいて、前記第1の光の強度を調整し、
前記画像の輝度を設定する操作を受け付け、
前記調整では、前記操作によって設定された輝度が第2閾値未満である場合、前記検出の結果に基づいて、前記囲み部材が取り付けられていないときの前記第2の光の強度の最大値を、前記囲み部材が取り付けられているときの前記最大値にする調整を実行することによって、前記第1の光の強度を調整する
ことを特徴するプロジェクターの制御方法。
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