JP7013646B2 - 医療器具用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、医療器具用容器に関する。より詳しくは、医療器具が収容される容器本体と、容器本体の開口を開閉可能な蓋体と、容器本体と蓋体とを一端部において接続するヒンジ部と、を備える医療器具用容器に関する。
従来、医療器具用の容器として、袋状の容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、医療器具用の容器として、容器本体と、容器本体の開口に配置される蓋体と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平2-73139号公報 実開昭63-111147号公報
医療器具用の容器においては、容器を落下した場合に、容器が開封して、容器に収容された医療器具が容器の外に飛び出してしまうと、医療器具の清潔性及び滅菌性が保たれなくなり、医療器具を使用できなくなる。
そのため、医療器具用の容器においては、容器を落下した場合に、容器に収容された医療器具が容器の外に飛び出さないように、容器は開封されにくいことが求められる。一方、容器に収容された医療器具を容器から取り出す場合に、容器を開封しやすいことが求められる。
本発明は、落下した場合に開封されにくく、かつ、使用する場合に開封しやすい医療器具用容器を提供することを目的とする。
本発明は、医療器具が収容され、長手方向に延びると共に、開口が設けられた容器本体と、前記容器本体の前記開口を開閉可能な蓋体と、前記容器本体と前記蓋体とを長手方向の一端部において接続するヒンジ部と、を備える医療器具用容器であって、前記容器本体は、前記容器本体における長手方向の他端部に形成された容器本体側突出片と、前記容器本体側突出片よりも前記容器本体における長手方向の一端部側に位置する容器本体側係止端部と、を有し、前記蓋体は、前記蓋体における長手方向の他端部に形成された蓋体側突出片と、前記蓋体側突出片から前記蓋体における長手方向の一端部側に延びる蓋体側係止片と、を有し、前記蓋体側係止片は、前記容器本体における前記蓋体側突出片が配置される面とは反対側の面側に配置されて、前記容器本体側係止端部に引っ掛けられて係止され、前記蓋体側突出片は、前記容器本体側突出片よりも他端部側の外方に突出して配置される医療器具用容器に関する。
また、前記蓋体側突出片が前記容器本体側突出片よりも他端部側の外方に突出する長さは、3.0mm以上であることが好ましい。
また、前記蓋体側係止片が前記容器本体側係止端部に引っ掛けられて係止される場合において、前記蓋体側係止片と前記容器本体との重なり長さは、8.0mm以下であることが好ましい。
また、前記医療器具は、ピンセットであることが好ましい。
本発明によれば、落下した場合に開封されにくく、かつ、使用する場合に開封しやすい医療器具用容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る医療器具用容器を示す斜視図であって、蓋体が閉位置に位置する場合を示す斜視図である。 医療器具用容器の蓋体が開位置に位置する場合を示す斜視図である。 医療器具用容器の長手方向の先端側を示す平面図である。 評価例2の実験方法を示す図であって、蓋体の蓋体側突出片を指で押し上げて、開封時角度αを測定する場合を示す図である。 重なり長さと開封時角度の関係を示すグラフである。
以下、本発明の医療器具用容器の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の医療器具用容器1には、例えば、ピンセット4(医療器具)が収容される。医療器具用容器1は、図1及び図2に示すように、長手方向LDに延びて形成される。医療器具用容器1に収容されるピンセット4は、ピンセット4の長手方向が医療器具用容器1の長手方向LDに沿った状態で、医療器具用容器1に収容される。ピンセット4が収容された医療器具用容器1は、袋状の容器(図示せず)に収容された状態で、例えば、手術室に持ち込まれる。医療器具用容器1を収容した袋状の容器(図示せず)は、例えば、手術室で開封される。その後、ピンセット4が収容された医療器具用容器1が開封されて、医療器具用容器1から、ピンセット4が取り出される。
まず、本実施形態における医療器具用容器1に収容されるピンセット4について説明する。図2に示すように、ピンセット4は、所定方向に延びて形成され、一対の先端部41と、一対の先端側傾斜部42と、一対の先端側延在部43と、一対の交差部44と、一対の把持部45と、一対の後端部46と、を有する。
一対の先端部41は、互いに平行に延びる。一対の先端部41は、ピンセット4を水平方向に延びるように配置した状態で、一対の先端側延在部43、一対の交差部44、一対の把持部45、及び一対の後端部46よりも、一段高い位置において直線状に延びる。一対の先端部41には、ピンセット4を医療器具用容器1に収容する際に、一対の先端部41を保護するように、先端キャップ47が装着される。

一対の先端側傾斜部42は、それぞれ、先端部41に接続され、先端部41よりも一段低い位置に向けて傾斜して延びる。一対の先端側傾斜部42は、互いに平行に延びる。
一対の先端側延在部43は、それぞれ、先端側傾斜部42の先端部41とは反対側に接続される。一対の先端側延在部43は、それぞれ、先端部41よりも一段低い位置において、後部側に直線状に延びる。一対の先端側延在部43は、互いに平行に延びる。
一対の交差部44は、それぞれ、先端側延在部43の先端側傾斜部42とは反対側に接続される。一対の交差部44は、それぞれ、平面視において先端側の部分において互いが交差して形成され、交差する部分の後部側において、先端側から後端側に向かうにしたがって離間して直線状に延びる。
一対の把持部45は、それぞれ、交差部44の先端側延在部43とは反対側に接続される。一対の把持部45は、指で把持された場合に、一対の先端部41、一対の先端側傾斜部42及び一対の先端側延在部43が開閉するように、先端側が長手方向に直交する方向に離間して配置され、先端側から後端側に向かうにしたがって離間する距離が小さくなるように形成される。
一対の後端部46は、それぞれ、把持部45の後端側の端部から直線状に延び、最も後端において、互いが接続されている。
医療器具用容器1の構成について、図1~図3を参照しながら説明する。なお、本実施形態においては、医療器具用容器1の長手方向LDにおいて、ピンセット4の先端側が配置される側を先端部(他端部)側といい、ピンセット4の後端側が配置される側を後端部(一端部)側という。
医療器具用容器1は、開口101を有しピンセット4が収容される容器本体10と、容器本体10の開口101を開閉可能な蓋体20と、容器本体10と蓋体20とを接続するヒンジ部30と、を備える。医療器具用容器1を構成する材料は、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂材料から構成される。
図2に示すように、容器本体10は、底部を有し、上面に開口101を有するケース状に形成される。容器本体10は、長手方向LDに延びて形成される。容器本体10は、ピンセット4に負荷をかけない状態で、ピンセット4を収容できるように、複数の凹部(先端側収容凹部11、延在部収容凹部12、把持部収容凹部13、後部収容凹部14)を有すると共に、上段面110、中段面120及び下段面130を有する段差状に形成される。
また、容器本体10は、先端側収容凹部11、延在部収容凹部12、把持部収容凹部13、後部収容凹部14及び上段周縁板部15の上方においてこれら複数の凹部を囲むように配置された上段周縁板部15と、この周縁本体板部152の内周縁から下方に延びる内周壁部16と、を有する。
上段周縁板部15は、板状に形成される。この上段周縁板部15の上面は、容器本体10の上段面110を構成する。上段周縁板部15は、容器本体側突出片151と、周縁本体板部152と、を有し、容器本体側突出片151及び周縁本体板部152は、同一平面上に配置される。
周縁本体板部152は、先端側の一部が開放した略方形枠状に形成され、延在部収容凹部12、把持部収容凹部13及び後部収容凹部14の周囲を囲む。
容器本体側突出片151は、容器本体10における長手方向LDの先端部に配置される。容器本体側突出片151は、平面視U字状に形成され、U字の開いた部分が周縁本体板部152の先端に接続され、U字の閉じた部分が周縁本体板部152から先端側に突出するように形成される。容器本体側突出片151は、周縁本体板部152の幅方向WDの中央から先端側に突出すると共に、周縁本体板部152よりも幅方向WDの範囲が狭い範囲に配置される。
周縁本体板部152の長手方向LDの先端部における容器本体側突出片151が配置されない部分には、一対の係止端部153(容器本体側係止端部)が形成される。
一対の係止端部153は、周縁本体板部152における容器本体側突出片151が接続されない部分の最も先端側に位置し、幅方向WDに離間して形成され、容器本体10の幅方向WDに延びる。一対の係止端部153は、容器本体側突出片151の先端部よりも容器本体10における長手方向LDの後端部側に位置する。一対の係止端部153には、後述する蓋体20の蓋体側係止片242が係止される。
一対の係止端部153は、図3に示すように、平面視で円弧状に窪む容器本体側曲線部分153bを介して、容器本体側突出片151の側部に接続されている。
内周壁部16は、図2に示すように、周縁本体板部152の内周縁から下方に延びる壁状に形成される。内周壁部16の内面は、容器本体10の開口101を構成する。内周壁部16のうちの幅方向WDに離間した一対の壁部の内面には、内部側に突出する複数の係止突起161が形成されている。複数の係止突起161は、厚さ方向TDに延び、かつ、長手方向LDに離間して配置される。
先端側収容凹部11、延在部収容凹部12、把持部収容凹部13及び後部収容凹部14は、容器本体10の長手方向LDの先端側から後端側に向けて、この順に配置される。
先端側収容凹部11は、上段周縁板部15の容器本体側突出片151のU字の開いた部分において下方に窪んで形成される。延在部収容凹部12、把持部収容凹部13及び後部収容凹部14は、内周壁部16の下方側に形成される。
先端側収容凹部11には、ピンセット4の一対の先端部41が配置される。先端側収容凹部11の底面は、中段面120の一部を構成する。
延在部収容凹部12の底面、把持部収容凹部13の底面及び後部収容凹部14の底面は、先端側収容凹部11の底面よりも一段低い位置に配置され、下段面130を構成する。
延在部収容凹部12には、ピンセット4の一対の先端側延在部43が配置される。
把持部収容凹部13には、ピンセット4の一対の把持部45が配置される。
延在部収容凹部12の幅方向WDの両側及び把持部収容凹部13の先端側の部分の幅方向WDの両側には、一対の中部側凸部121が形成される。一対の中部側凸部121の上面は、中段面120の一部を構成する。把持部収容凹部13における一対の中部側凸部121に挟まれた部分には、ピンセット4の一対の交差部44及び一対の把持部45の先端側の部分が配置される。これにより、ピンセット4の一対の把持部45の先端側の部分において、ピンセット4の幅方向WDの移動が規制される。
把持部収容凹部13の長手方向LDの中央部分において幅方向WDの両側には、一対の把持空間131が形成される。一対の把持空間131は、容器本体10に収容されたピンセット4を取り出す際に、ピンセット4の一対の把持部45を指で把持する場合に指を挿入するための空間である。
把持部収容凹部13の長手方向LDの後部側の部分において幅方向WDの両側には、一対の後部側凸部132が形成される。一対の後部側凸部132の上面は、中段面120の一部を構成する。把持部収容凹部13における一対の後部側凸部132に挟まれた部分には、ピンセット4の一対の把持部45の後部側の部分が配置される。これにより、ピンセット4の一対の把持部45の後部側の部分において、ピンセット4の幅方向WDの移動が規制される。
蓋体20は、図2に示すように、長手方向LDに延びて形成される。蓋体20の長手方向LDの後端部は、ヒンジ部30を介して、容器本体10の後端部に接続される。ヒンジ部30は、容器本体10と蓋体20とを長手方向LDの後端部において接続する。蓋体20は、ヒンジ部30の回動軸を中心に回動可能であり、容器本体10の開口101に配置される閉位置と、容器本体10の開口101を開放する開位置と、の間で回動可能に構成される。
蓋体20は、ヒンジ部30から長手方向LDに直線状に延びる第1接続板21と、第1接続板21の長手方向LDの先端部に接続されると共に第1接続板21よりも幅方向WDの長さが大きい中央側蓋部22と、中央側蓋部22の長手方向LDの先端部に接続されると共に中央側蓋部22よりも幅方向WDの長さが小さい第2接続板23と、第2接続板23の長手方向LDの先端部に接続される係止板部24と、を有する。
中央側蓋部22は、蓋部側周縁板部224と、この蓋部側周縁板部224における長手方向LDの先端側に形成される第1凹部221と、第1凹部221よりも後端側に形成される第2凹部222と、蓋体20が閉位置に位置する場合に第2凹部222の底部から下方に窪む一対の第3凹部223と、を有する。
第1凹部221は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、蓋体20の上面から窪む。第1凹部221は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、延在部収容凹部12及び一対の中部側凸部121の上方に配置される。第1凹部221における幅方向WDの両側における長手方向LDに延びる側面は、容器本体10の内周壁部16の内面に形成された複数の係止突起161により係止される。
第2凹部222は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、蓋体20の上面から第1凹部221よりも深く窪む。第2凹部222は、第1凹部221よりも長手方向LDの後端側に配置され、蓋体20が閉位置に位置する場合に、把持部収容凹部13の上方に配置される。第2凹部222における幅方向WDの両側における長手方向LDに延びる側面は、容器本体10の内周壁部16の内面に形成された複数の係止突起161により係止される。
一対の第3凹部223は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、第2凹部222の底部から窪んで形成される。一対の第3凹部223は、幅方向WDに離間して配置され、長手方向LDに延びる。一対の第3凹部223は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、一対の把持空間131に配置される。一対の第3凹部223は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、ピンセット4の把持部45の幅方向WDの両側に配置され、ピンセット4の一対の把持部45の幅方向WDの両側において、ピンセット4の幅方向WDの移動を規制する。
係止板部24は、図3に示すように、先端側に突出する蓋体側突出片241と、蓋体側突出片241の幅方向WDの両端部から後部側(ヒンジ部30側)に延びる一対の蓋体側係止片242と、を有する。
蓋体側突出片241は、蓋体20における長手方向LDの先端部に形成される。蓋体側突出片241は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、容器本体10の容器本体側突出片151に対向して配置され、平面視で容器本体側突出片151に重なる。
図3に示すように、蓋体20の蓋体側突出片241は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、容器本体10の容器本体側突出片151よりも、先端部側の外方に、突出長さL1突出して配置される。本実施形態では、突出長さL1は、例えば、4mmに設定される。なお、後述する評価例において、突出長さL1の範囲についての検証を行った。突出長さL1の範囲についての評価結果は後述する。
一対の蓋体側係止片242は、蓋体側突出片241における幅方向WDの両端部の後部から、蓋体20における長手方向LDの後端側に延びる。一対の蓋体側係止片242は、図3に示すように、平面視で円弧状に窪む蓋体側曲線部分242bを介して、蓋体側突出片241の後部に接続されている。蓋体20の蓋体側曲線部分242bは、一対の蓋体側係止片242が容器本体10の一対の係止端部153に係止されて蓋体20が閉位置に位値する場合に、容器本体10の容器本体側曲線部分153bに対向して配置される。
一対の蓋体側係止片242は、容器本体10における蓋体側突出片241が配置される表面とは反対側の裏面側に配置されて、容器本体10の一対の係止端部153に引っ掛けられて、容器本体10に係止される。蓋体20の一対の蓋体側係止片242と容器本体10の周縁本体板部152とは、長手方向LDにおいて、重なり長さL2の範囲で、重なっている。本実施形態では、重なり長さL2は、例えば、7mmに設定される。なお、後述する評価例において、重なり長さL2の範囲についての検証を行った。重なり長さL2の範囲についての評価結果は後述する。
一対の蓋体側係止片242には、上方に突出する突状部242aが形成される。突状部242aは、蓋体側係止片242の剛性を高めるために設けられ、長手方向LDに延びる。突状部242aは、蓋体側係止片242が容器本体10の一対の係止端部153に係止された場合に、係止端部153の下方側において、係止端部153が延びる方向に直交(交差)して配置される。
以上のように構成される医療器具用容器1においては、蓋体20が閉位置に位置する場合に、蓋体20の蓋体側突出片241は、容器本体10の容器本体側突出片151よりも先端側の外方に突出して配置される。また、蓋体側突出片241は、蓋体20が閉位置に位置する場合に、容器本体10の裏面側に配置された状態で、容器本体10の一対の係止端部153に引っ掛けるようにして、容器本体10に係止される。
そのため、ピンセット4が収容された医療器具用容器1が先端側から落下した場合に、蓋体20の蓋体側突出片241が、容器本体10の容器本体側突出片151よりも先に、机や床などの表面に衝突する。ここで、蓋体20が容器本体10よりも先に衝撃を受けるため、蓋体20が落下の衝撃を吸収して、容器本体10側への衝撃を低減できる。また、蓋体20の円弧状の蓋体側曲線部分242bと、容器本体10の円弧状の容器本体側曲線部分153bとが対向して配置されており、蓋体側突出片241からの衝撃を吸収しやすい。また、医療器具用容器1が樹脂材料で構成されるため、蓋体20が撓んで落下の衝撃を吸収しやすい。このように、医療器具用容器1が先端側から落下した場合であっても、収容された医療器具4への影響を低減できる。特に、ピンセット4のような手術器具は、先端の精密性が要求されるところ、医療器具用容器1が先端側から落下した場合に、ピンセット4の先端への衝撃を低減できる。
また、蓋体側係止片242は、容器本体10の裏面側に配置された状態で、容器本体10の一対の係止端部153に引っ掛けるようにして、容器本体10に係止されている。そのため、蓋体20の蓋体側係止片242が一対の係止端部153に、より引っ掛かる側に移動するため、医療器具用容器1が先端側から落下した場合に、ピンセット4が収容された医療器具用容器1は、より強固に係合して、落下しても開封されにくい。
(評価例)
ここで、蓋体側突出片241が突出する突出長さL1及び蓋体20の蓋体側係止片242と容器本体10の周縁本体板部152との重なり長さL2について実験結果に基づいて評価を行った。
(評価例1)
蓋体側突出片241が突出する突出長さL1は、例えば、3.0mm以上であることが好ましく、3.3mm~5.0mmであることがより好ましい。なお、本実施形態においては、突出長さL1を、例えば4.0mmに設定している。
蓋体側突出片241が突出する突出長さL1が、3.0mm以上であることが好ましい理由について、実験結果に基づいて説明する。
本実施形態の医療器具用容器1は、高さ20cmからの自由落下において開封しないことを基準として設計されている。
評価例1では、ピンセット4を収容した医療器具用容器1について、先端の突出長さL1を、-1mm、0mm、1.3mm、2.3mm、3.3mm、4.5mmに変化させて、高さ40cm(基準の2倍の高さ)より、連続して10回落下させて、開封した回数を確認することで、検証を行った。
実験結果は、表1の通りである。
Figure 0007013646000001
表1から、蓋体側突出片241の突出長さL1が+の場合、つまり、蓋体側突出片241が容器本体側突出片151よりも突出している場合に、医療器具用容器1が開封されにくいという結果が得られた。特に、蓋体側突出片241の突出長さL1が、3.3~4.5mmである場合に、医療器具用容器1が開封しないという結果が得られた。
よって、蓋体側突出片241の突出長さL1を、3.0mm以上に設定することが好ましいという検証結果が得られた。
また、突出長さL1が5mmを超えると、医療器具用容器1を梱包する場合に、梱包しにくくなる傾向があるため、蓋体側突出片241の突出長さL1は、5mm以下であることが好ましい。
以上の内容から、蓋体側突出片241が突出する突出長さL1が、例えば、3.0mm以上であることが好ましく、3.3mm~5.0mmであることがより好ましいという評価結果が得られた。
(評価例2)
また、蓋体20の蓋体側係止片242と容器本体10の蓋部側周縁板部224との重なり長さL2は大きいほど、開封しにくくなる。一方、蓋体20の蓋体側係止片242と容器本体10の蓋部側周縁板部224との重なり長さL2は小さいほど、開封しやすくなる。
開封しやすさの点からいうと、蓋体20の蓋体側係止片242と容器本体10の蓋部側周縁板部224との重なり長さL2は、例えば、8.0mm以下であることが好ましい。なお、本実施形態においては、重なり長さL2を、例えば、7.0mmに設定している。
ここで、開封しやすさの点から、蓋体20の蓋体側係止片242と容器本体10の蓋部側周縁板部224との重なり長さは、例えば、8mm以下であることが好ましい理由について、実験結果に基づいて説明する。
評価例2では、蓋体20の蓋体側係止片242と容器本体10の蓋部側周縁板部224との重なり長さL2を2mm~10mmまで、1mm単位で変化させて、蓋体20の開封しやすさについて検証を行った。
図4に示すように、蓋体20の蓋体側突出片241を指で押し上げて、蓋体20が開封される際の蓋体20の蓋体側突出片241の折り曲げ角度である開封時角度αを測定した。評価結果は、図5の通りである。
図5に示すように、重なり長さL2が大きくなるにしたがって、開封時角度αが大きくなり、開封しにくくなる。特に、図5に示すように、重なり長さL2が8mmを超えると、開封時角度αが70°を超えることになり、開封しにくくなるという結果が得られた。
以上の内容から、重なり長さL2が、例えば、8mm以下であることが好ましいという評価結果が得られた。
以上説明した本実施形態の医療器具用容器1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)医療器具用容器1を、容器本体10と、容器本体10の開口101を開閉可能な蓋体20と、容器本体10と蓋体20と接続するヒンジ部30と、を含んで構成し、容器本体10を、容器本体側突出片151と、容器本体側係止端部153aと、を含んで構成し、蓋体20を、蓋体側突出片241と、蓋体側係止片242と、を有して構成した。そして、蓋体側係止片242を、容器本体10における蓋体側突出片241が配置される面とは反対側の面側に配置して、容器本体側係止端部153aに引っ掛けられて係止されるように構成し、蓋体側突出片241は、容器本体側突出片151よりも先端部(他端部)側の外方に突出して配置されるようにした。
これにより、ピンセット4が収容された医療器具用容器1が先端側から落下した場合に、蓋体20の蓋体側突出片241は、容器本体10の容器本体側突出片151よりも先に、机や床などの表面に衝突する。ここで、蓋体20が容器本体10よりも先に衝撃を受けるため、蓋体20が落下の衝撃を吸収して、容器本体10側への衝撃を低減できる。よって、収容された医療器具4への影響を低減できる。特に、ピンセット4のような手術器具は、先端の精密性が要求されるところ、医療器具用容器1が先端側から落下した場合に、ピンセット4の先端への衝撃を低減できる。
また、蓋体側係止片242を、容器本体10の裏面側に配置した状態で、容器本体10の一対の係止端部153に引っ掛けるようにして、容器本体10に係止させている。そのため、蓋体20の蓋体側係止片242が一対の係止端部153に、より引っ掛かる側に移動するため、医療器具用容器1が先端側から落下した場合に、ピンセット4が収容された医療器具用容器1は、より強固に係合されて、落下しても、開封されにくい。
また、医療器具用容器1からピンセット4を取り出す際には、蓋体20の蓋体側係止片242を容器本体10から取り外すだけで、容易に、医療器具用容器1を開封できる。
(2)蓋体側突出片241が容器本体側突出片151よりも先端部側(他端部側)の外方に突出する長さを、3.0mm以上に構成した。これにより、医療器具用容器1が落下しても開封されにくいように構成できる。
(3)蓋体側係止片242と容器本体10の周縁本体板部152との重なり長さを、8mm以下に構成した。これにより、蓋体側係止片242が容器本体10に引っ掛かり過ぎず、医療器具用容器1を容易に開封できる。
(4)医療器具を、ピンセット4で構成した。これにより、先端に精密性が要求されるピンセット4を医療器具用容器1に収容した場合において、医療器具用容器1がより開封されにくい容器を使用することで、ピンセット4の先端をより保護できる。
以上、本発明の医療器具用容器1の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、医療器具をピンセットで構成したが、これに限られず、例えば、鉗子やハサミなどであってもよい。
1 医療器具用容器
4 ピンセット(医療器具)
10 容器本体
20 蓋体
30 ヒンジ部
101 開口
151 容器本体側突出片
153 係止端部(容器本体側係止端部)
241 蓋体側突出片
242 蓋体側係止片
LD 長手方向

Claims (4)

  1. 医療器具が収容され、長手方向に延びると共に、開口が設けられた容器本体と、
    前記容器本体の前記開口を開閉可能な蓋体と、
    前記容器本体と前記蓋体とを長手方向の一端部において接続するヒンジ部と、を備える医療器具用容器であって、
    前記容器本体は、前記医療器具が収容される医療器具収容凹部と、前記容器本体における長手方向の他端部に形成された容器本体側突出片と、前記容器本体側突出片よりも前記容器本体における長手方向の一端部側に位置する容器本体側係止端部と、を有し、
    前記医療器具収容凹部は、前記医療器具の先端が収容される先端側収容凹部であって、前記容器本体における長手方向の他端部側において前記容器本体側突出片における長手方向に直交する幅方向の内側に形成され該医療器具収容凹部における長手方向の中央側の部分よりも幅方向の長さが小さい先端側収容凹部を有し、
    前記蓋体は、前記蓋体における長手方向の他端部に形成された蓋体側突出片と、前記蓋体側突出片から前記蓋体における長手方向の一端部側に延びる蓋体側係止片と、を有し、
    前記蓋体側係止片は、前記容器本体における前記蓋体側突出片が配置される面とは反対側の面側に配置されて、前記容器本体側係止端部に引っ掛けられて係止され、
    前記蓋体側突出片は、前記容器本体側突出片よりも他端部側の外方に突出して配置される医療器具用容器。
  2. 前記蓋体側突出片が前記容器本体側突出片よりも他端部側の外方に突出する長さは、3.0mm以上である請求項1に記載の医療器具用容器。
  3. 前記蓋体側係止片が前記容器本体側係止端部に引っ掛けられて係止される場合において、前記蓋体側係止片と前記容器本体との重なり長さは、8.0mm以下である請求項1又は2に記載の医療器具用容器。
  4. 前記医療器具は、ピンセットである請求項1から3のいずれかに記載の医療器具用容器。
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