JP7443987B2 - トレイ - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 令和1年9月2日に北陸森紙業株式会社がはくい農業協同組合に発明に係るトレイのブランクシートを販売した。
本発明は、トレイに関する。
青果物(いちご、ぶどう、いちじく等)が詰められた容器(パック)を複数収容するための段ボール製のトレイは、内部に仕切り板が設けられた仕切り付きトレイが多く用いられている。仕切り付きトレイとしては、トレイ本体と仕切り板が一体となった仕切り一体型トレイが知られている。仕切り一体型トレイの例として、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されるトレイがあった。かかるトレイは、外壁と内壁とからなる二重構造の端壁および側壁を備えており、内壁からの切り起こし片を仕切り板として利用する。このようなトレイでは、仕切り板を設けたことで、パックがずれず、青果物同士が衝突するのを抑制している。
実開昭51-30619号公報 実公平1-26571号公報
特許文献1の仕切り一体型トレイは、端壁から延出する仕切り板が短いため、端壁方向の仕切り性能が劣る問題があった。一方、特許文献2の仕切り一体型トレイは、側壁と端壁の両方から所定長さの仕切り板が延出しているが、端壁から延出する仕切り板が固定されていないため、仕切り板の位置が定まりにくい。また、特許文献1および2の仕切り一体型トレイは、ともに側壁から延出する仕切り板の先端部同士を係合させるものであるが、仕切り板の長さは、最長で側壁の長さの半分であるので、側壁と端壁の長さが等しい場合には、仕切り板の先端部同士を係合させることができない。つまり、特許文献1および2の仕切り一体型トレイは、側壁と端壁の長さ寸法が制限されてしまう問題があった。
本発明は、前記した問題を解決すべく、端壁方向と側壁方向両方の仕切り性能に優れるとともに仕切り板の位置が定まり易く、且つ側壁および端壁の長さ寸法が制限されないトレイを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、底板と、前記底板から立ち上がる周壁と、前記周壁の内側から延出する仕切り板と、を備えたトレイである。前記周壁は、外壁と内壁とを備えた二重構造にて構成されている。前記仕切り板は、前記内壁の一部を切り起こして形成されており、互いに対向する前記周壁から延出する一対の前記仕切り板は、各仕切り板の先端部同士が間隔をあけて離間するように配置されている。前記底板には、前記仕切り板の下部に形成された係合凸部が係合する係合凹部が形成されており、前記仕切り板の上縁部に、切欠き部が形成されていることを特徴とする。
本発明のトレイによれば、端壁方向に延在する仕切り板と側壁方向に延在する仕切り板の両方が係合凸部および係合凹部を介して底板に係合されるので、端壁方向と側壁方向両方の仕切り性能に優れるとともに仕切り板の位置が定まり易くなる。また、互いに対向する前記周壁から延出する一対の仕切り板は、各仕切り板の先端部同士が間隔をあけて離間するように配置されているため、仕切り板の長さが周壁の一辺の長さの半分を超えることはない。したがって、端壁と側壁の長さが等しい場合であっても仕切り板を形成できるので、側壁および端壁の長さ寸法が制限されない。さらに、トレイに収容された容器を取り出し易い。また、切欠き部に対応する内壁の凸部を押さえながら仕切り板を切り起こせば、内壁から仕切り板を切り起こす作業が行い易くなる。
前記課題を解決するため、本発明は、底板と、前記底板から立ち上がる周壁と、前記周壁の内側から延出する仕切り板と、を備えたトレイである。前記周壁は、外壁と内壁とを備えた二重構造にて構成されている。前記仕切り板は、前記内壁の一部を切り起こして形成されており、互いに対向する前記周壁から延出する一対の前記仕切り板は、各仕切り板の先端部同士が間隔をあけて離間するように配置されている。前記底板には、前記仕切り板の下部に形成された係合凸部が係合する係合凹部が形成されており、前記係合凹部は、前記底板の一部を切り起こして形成されており、切り起こされた立壁部は、前記仕切り板の二つの側面のうち、前記内壁から切り起こす前の状態で前記外壁に面する側面を係止していることを特徴とする。本発明のトレイによれば、端壁方向に延在する仕切り板と側壁方向に延在する仕切り板の両方が係合凸部および係合凹部を介して底板に係合されるので、端壁方向と側壁方向両方の仕切り性能に優れるとともに仕切り板の位置が定まり易くなる。また、互いに対向する前記周壁から延出する一対の仕切り板は、各仕切り板の先端部同士が間隔をあけて離間するように配置されているため、仕切り板の長さが周壁の一辺の長さの半分を超えることはない。したがって、端壁と側壁の長さが等しい場合であっても仕切り板を形成できるので、側壁および端壁の長さ寸法が制限されない。さらに、立壁部は、仕切り板が切り起こし前の状態に戻ろうとする動きを阻止するので、仕切り板が安定した状態で固定される。また、立壁部は、切り起こされた際に形成された係合凹部とは逆の方向(立壁部がさらに折れ曲がろうとする側)に押されるので、倒れ難く、強い係止強度を得られる。
前記したトレイにおいて、前記仕切り板の先端部に、指掛け部が形成されているものが好ましい。このような構成のトレイによれば、仕切り板に指を引っ掛け易いので、内壁から仕切り板を切り起こす作業を容易に行うことができる。
本発明のトレイでは、端壁方向と側壁方向両方の仕切り性能に優れるとともに仕切り板の位置が定まり易い。さらに、側壁および端壁の長さ寸法が制限されない。
本発明の実施形態に係るトレイを示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るトレイのブランクシートを示した図である。 本発明の実施形態に係るトレイの仕切り板を切り起こす前の状態を右前側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るトレイの仕切り板を切り起こす前の状態を左前側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るトレイの側壁の仕切り板を切り起こす前の状態を示した要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るトレイを示した要部斜視図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態のトレイを説明する上で便宜上設定したものであり、トレイの構成を限定するものではない。
本実施形態のトレイ1は、図1に示すように、イチゴなどの青果物を詰めたプラスチック製の容器Pを収容するものである。容器Pは、上面が開口したトレイ形状であり、開口縁部は外側に突出した鍔部P1を備えている。本実施形態のトレイ1では、四つの容器Pを前後左右に並べて収容できる。
本実施形態のトレイ1は、底板10と、底板10から立ち上がる矩形枠状の周壁20と、前記周壁の内側から延出する仕切り板50と、を備えている。トレイ1は、仕切り板50が周壁20に一体の仕切り板一体型トレイである。周壁20は、前後一対の端壁21,21と、左右一対の側壁31,31とを備えて構成されている。側壁31の前後方向長さは、端壁の左右方向長さよりも長くなっている。仕切り板50は、端壁21から内側に向かって前後方向に延びる第一仕切り壁51と、側壁31から内側に向かって左右方向に延びる第二仕切り壁61とを備えて構成されている。すなわち、仕切り板50は、平面視で側壁31と平行な一直線上に並ぶ一対の第一仕切り壁51,51と、平面視で端壁21と平行な一直線上に並ぶ一対の第二仕切り壁61,61とを備えている。
トレイ1は、図2に示したブランクシートSを各罫線において山折りまたは谷折りすることで形成される。ブランクシートSは、一枚の段ボール製のシートを切り抜いて形成されている。図2に示すブランクシートSは内面側が見えるように配置されている。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。なお、罫線上に断続的なスリットを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
図1および図2に示すように、底板10は、四角形に形成されている。底板10の後縁部には、罫線を介して、後側の端壁21が連設されている。端壁21は、四角形の壁板であり、外壁22と内壁23を備えた二重構造にて構成されている。外壁22は、底板10の前縁部に連続し、底板10に対して直角に屈曲されており、上方に向けて垂直に延びている。
外壁22の上端縁には、罫線を介して、上縁板24が連設されている。上縁板24は、端壁21の上縁部からトレイ1の内方に向けて水平に延びており、外壁22に対して直角に屈曲されている。上縁板24は、外壁22の上縁部に沿って帯状に形成されている。
上縁板24の内縁部には、罫線を介して、内壁23が連設されている。内壁23は、四角形の壁板であり、上縁板24の内縁部から下方に向けて垂直に延びている。内壁23は、外壁22の内面に所定間隔をあけて重なっている。
内壁23の下縁部には突起部25が形成されている(図2乃至図4参照)。突起部25を、底板10の縁部に形成された係合孔11に差し込むことで、内壁23の下縁部が底板10の上面に連結されている(図3および図4参照)。
なお、外壁22および内壁23には、通気孔26が形成されている。通気孔26,26は、例えば円形状に形成されており、外壁22と内壁23を重ね合わせた状態で、同心状になるように配置されている。
図1乃至図3に示すように、内壁23には、第一仕切り壁51が連設されている。第一仕切り壁51は、内壁23の一部(左側下部)をトレイ1の内方に切り起こして形成されている。第一仕切り壁51は、内壁23の左右方向中間部に形成された罫線を屈曲部分として、内壁23に対して直角に屈曲され、前後方向に沿って延出している。切り起こされる前の第一仕切り壁51の先端部は、内壁23の左側端部と同一線上に位置しており(図2および図3参照)、第一仕切り壁51の延出長さは、内壁23の左右長さの半分と同等である。
なお、図2に示すブランクシートSでは、第一仕切り壁51は内壁23に対して折り返されておらず、内壁23と第一仕切り壁51とが平坦な一枚の壁板を構成している。
第一仕切り壁51の下縁部には、係合凸部52が形成されている。係合凸部52は、第一仕切り壁51を底板10に係止するためのものであり、底板10に形成された係合凹部15aに挿入されて係合される。係合凸部52は、第一仕切り壁51の下辺部から下方に向かって突出している。係合凸部52は、第一仕切り壁51の長手方向(前後方向)中間部より先端側に配置されている。係合凸部52は、四角形に形成されており、下方への突出長さは、段ボールの厚さ寸法と同等である。
底板10の係合凹部15aは、切り起こした状態の第一仕切り壁51の係合凸部52に対応する位置に形成されている。係合凹部15aは、底板10の一部を切り起こして形成されており、切り起こされた部分は、そのまま残置され、係合凹部15aの縁部から立ち上がる立壁部16aとなる。係合凹部15aの切り起こされる先端側の周縁部(立壁部16a以外の縁部)は円弧形状に形成されている。これに伴い立壁部16aの先端側の周縁部も同等の円弧形状を呈している。立壁部16aは、係合凸部52の移動軌跡上に形成されており、第一仕切り板51の二つの側面のうち、内壁23から切り起こす前の状態(図3~5の状態)で外壁22に面する側面と接触している。つまり、内壁23から切り起こされた第一仕切り壁51は、係合凸部52が立壁部16aを越えるまで内壁23に対して折り曲げられ、係合凸部52は、立壁部16aを越えた後に係合凹部15aに入り込む。立壁部16aは、第一仕切り壁51の動き(段ボールの復元力で第一仕切り壁51が切り起し前の状態に戻ろうとする動き)を阻止すべく、第一仕切り壁51の側面を係止する。
第一仕切り壁51の先端部には、指掛け部53が形成されている。指掛け部53は、第一仕切り壁51(仕切り板50)を内壁23から切り起こす際に、指を引っ掛ける部分である。指掛け部53は、第一仕切り壁51の先端の縦辺部を基端側に向かって略半円状に窪む凹部である。指掛け部53は、指の先端部が挿入可能な径を備えている。なお、指掛け部53の形状は、半円状に限定されるものではなく、切欠き線が円弧ではない曲線形状や多角形状であってもよい。
第一仕切り壁51の上縁部には、切欠き部54が形成されている。切欠き部54は、第一仕切り壁51の上縁部から下方に向かって略半円状に窪む凹部である。第一仕切り壁51(仕切り板50)を切り起こす前の状態では、内壁23に形成された略半円状の凸部27が切欠き部54に入り込む。第一仕切り壁51を内壁23から切り起こす際に、凸部27は内壁23の指押さえ部として機能する。切欠き部54は、指の先端部が挿入可能な径を備えており、親指で押さえることを想定して指掛け部53よりも広く形成されている。なお、切欠き部54の形状は、半円状に限定されるものではなく、切欠き線が円弧ではない曲線形状や多角形状であってもよい。
底板10の前縁部には、罫線を介して、前側の端壁21が連設されている。前後の端壁21,21は前後対称且つ左右対称に形成されている。
したがって、前側の端壁21から延出する第一仕切り壁51の延出長さは、後側の第一仕切り壁51と同様に、端壁21の内壁23の左右長さの半分と同等である。つまり、第一仕切り壁51の延出長さは、側壁31の前後長さの半分より短い。よって、互いに対向する端壁21(周壁20)から延出する一対の第一仕切り壁51,51は、その先端部同士が間隔をあけて離間するように配置されている。
図1,図2および図4に示すように、底板10の右縁部には、罫線を介して、右側の側壁31が連設されている。側壁31は、四角形の壁板であり、外壁32と内壁33を備えた二重構造にて構成されている。外壁32は、底板10の右縁部に連続している。外壁32は、底板10に対して直角に形成されており、上方に向けて垂直に延びている。
外壁32の前縁部には、連結片38が連設されている(図2参照)。連結片38は、四角形状を呈しており、前側の端壁21の外壁32と内壁33との間に挿入されている。外壁32の後縁部にも、前縁部と同様に、連結片38が連設されている。この連結片38も、後側の端壁21の外壁32と内壁33との間に挿入されている。
外壁32の上端縁には、罫線を介して、上縁板34が連設されている。上縁板34は、側壁31の上縁部から内方に向けて水平に延びており、外壁32に対して直角に屈曲されている。上縁板34は、外壁32の上縁部に沿って帯状に形成されている。
上縁板34の内縁部には、罫線を介して、内壁33が連設されている。内壁33は、四角形の壁板であり、上縁板34の内縁部から下方に向けて延びている。内壁33は、外壁32の内面に所定間隔をあけて重なっている。
内壁33の下縁部には突起部35が形成されている。突起部35を、底板10の縁部に形成された係合孔12に差し込むことで、内壁33の下縁部が底板10の上面に連結されている。
内壁33の前縁部には、連結片39が連設されている(図2参照)。連結片39は、四角形状を呈しており、前側の端壁21の外壁32と内壁33との間に挿入されている。内壁33の後縁部にも、前縁部と同様に、連結片38が連設されている。この連結片38も、後側の端壁21の外壁32と内壁33との間に挿入されている。
このように、外壁32の連結片38と、内壁33の連結片39とを、前後の端壁21の外壁32と内壁33との間にそれぞれ挿入することで、側壁31が端壁21に連結されている。
側壁31の前後両端部近傍には、前後の積上げ係止片41がそれぞれ設けられている。積上げ係止片41は、トレイ1を積み上げた際に、底板10の係合孔12に差し込まれて、上下のトレイ1,1同士を係合させる部位である。積上げ係止片41は、左右方向両端部が外壁32と内壁33とに連設され、中間部で逆V字状に折り曲げられている。積上げ係止片41は、上縁板34となる水平部分を備えていないので、上縁板34の上面よりも上方に突出している。積上げ係止片41は、係合孔12の上方(図2のブランクシートSの状態では左右方向)に相当する位置に形成されている。
なお、外壁32および内壁33には、通気孔36が形成されている。通気孔36,36は、例えば端壁21の通気孔26と同径の円形状に形成されており、外壁32と内壁33を重ね合わせた状態で、同心状になるように配置されている。
内壁33には、第二仕切り壁61が連設されている。第二仕切り壁61は、内壁33の一部(後側下部)をトレイ1の内側に切り起こして形成されている。第二仕切り壁61は、内壁33の前後方向中間部に形成された罫線を屈曲部分として、内壁33に対して直角に屈曲され、左右方向に沿って延出している。切り起こされる前の第二仕切り壁61の先端部は、内壁33の後側端部よりも所定長さ前方にオフセットした部分に位置しており、第二仕切り壁61による切り抜き部分が、積上げ係止片41の下方位置43(図5参照)にかからないようになっている。第二仕切り壁61の延出長さは、端壁21の内壁23の左右長さの半分より短い。
なお、図2に示すブランクシートSでは、第二仕切り壁61は内壁33に対して折り返されておらず、内壁33と第二仕切り壁61とが平坦な一枚の壁板を構成している。
第二仕切り壁61の下縁部には、係合凸部62が形成されている。係合凸部62は、第二仕切り壁61を底板10に係止するためのものであり、底板10に形成された係合凹部15bに挿入されて係合される(図1参照)。係合凸部62が係合凹部15bに係合された状態で、第二仕切り板61の二つの側面のうち、内壁33から切り起こす前の状態(図3~5の状態)で外壁32に面する側面は底板10に形成された立壁部16bに接触している。係合凸部62は、第一仕切り壁51の係合凸部52と同様の形状であるので、詳細な説明は省略する。また、係合凸部15bは、底板62の係合凸部15aと同様の形状であるとともに、立壁部16bは、立壁部16aと同様の形状である。
第二仕切り壁61の先端部には、指掛け部63が形成されている。指掛け部63は、第二仕切り壁61を内壁33から切り起こす際に、指を引っ掛ける部分である。指掛け部63は、第一仕切り壁51の指掛け部53と同様の形状であるので、詳細な説明は省略する。
第二仕切り壁61の上縁部には、切欠き部64が形成されている。切欠き部64は、第二仕切り壁61を切り起こす前の状態で、内壁33に形成された略半円状の凸部37が入り込む部分である。切欠き部64は、第一仕切り壁51の切欠き部54と同様の形状であり、凸部37は、凸部27と同様の形状であので、詳細な説明は省略する。
底板10の右縁部には、罫線を介して、右側の側壁31が連設されている。左右の側壁31,31は前後対称且つ左右対称に形成されている。
したがって、右側の側壁31から延出する第二仕切り壁61の延出長さは、左側の第二仕切り壁61と同様に、端壁21の内壁23の左右長さの半分より短い。よって、互いに対向する側壁31から延出する一対の第二仕切り壁61,61は、その先端部同士が間隔をあけて離間するように配置されている。
本実施形態のトレイ1では、前後方向(側壁方向)に延在する第一仕切り壁51は、係合凸部52を係合凹部15aに挿入することで、底板10に係合されているので、左右方向に移動し難い。また、左右方向(端壁方向)に延在する第二仕切り壁61は、係合凸部62を係合凹部15bに挿入することで、底板10に係合されているので、前後方向に移動し難い。したがって、かかるトレイ1は、端壁方向と側壁方向両方の仕切り性能に優れるとともに仕切り板の位置が定まり易くなる。したがって、容器Pがずれ難く、容器Pに収容された青果物同士が衝突するのを抑制することができる。
特に、本実施形態では、係合凹部15a(15b)に隣接する立壁部16a(16b)が、仕切り板50の側面に当接して係止しているので、仕切り板50の固定強度が強くなる。さらに、立壁部16a,16bは、第一仕切り壁51の動き(段ボールの復元力で仕切り板50が切り起し前の状態に戻ろうとする動き)を阻止すべく、仕切り板50の側面を係止するので、仕切り板50がより一層安定した状態で固定される。
また、立壁部16a(16b)は、切り起こされた際に形成された係合凹部15a(15b)とは逆の方向(立壁部16a(16b)がさらに折れ曲がる側)に押されるので、倒れることは起こり難い。また、仕切り板50と立壁部16a(16b)とは、段ボールの復元力(切り起こし前の状態に戻ろうとする力)によって互いに押し合う方向に切り起こされているので、強い係止強度を得られる。
互いに対向する周壁20,20から延出する一対の仕切り板50,50同士は、各仕切り板50の先端部同士が間隔をあけて離間するように配置されているため、仕切り板50の長さが周壁20の一辺の長さの半分を超えることはない。ところで、仕切り板50は、端壁または側壁の長さ方向中間部から突出するため、仕切り板の突出長さは最長で端壁または側壁の長さの半分となる。そのため、端壁と側壁との長さが等しい場合には、特許文献1のように仕切り板50の先端部同士を重合することができない。つまり、特許文献1のトレイは、側壁および端壁の長さ寸法が制限されることになる。これに対して、本実施形態のトレイ1では、各仕切り板50の先端部同士は間隔をあけて離間することを要件としているので、側壁および端壁の長さ寸法が制限されない。
仕切り板50の先端部には、指掛け部53(または63)が形成されているので、仕切り板50に指を引っ掛け易い。したがって、内壁23(または33)から仕切り板を切り起こす作業を容易に行うことができる。
仕切り板50の上縁部に、切欠き部54(または64)が形成されているので、容器Pを取り出す際に、鍔部P1の下側から指を入れて持ち上げることができる。よって、容器Pの取り出しを容易且つ確実に行える。また、切欠き部54(または64)に位置する内壁の凸部27(または37)を押さえながら仕切り板50を切り起こせば、内壁23(または33)から仕切り板50を切り起こす際に、仕切り板50を切り外し易いので切り起こし作業が行い易くなる。
さらに、互いに対向する周壁20,20から延出する一対の仕切り板50,50同士は、各仕切り板50の先端部同士が間隔をあけて離間するように配置されているため、図6に示すように、4つの仕切り板50の間には、空間Aが形成されている。容器Pは空間Aを囲むように収容される。したがって、容器Pが3つ以下の場合に、空間Aから容器Pの底部の下側に指を差し込んで、容器Pを取り出すことができる。よって、容器Pを持ち上げる際に、容器Pが変形し難く、安定した状態で保持できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態のトレイ1では、前後の端壁21,21および左右の側壁31,31が平面視で四角形の筒状になっているが、例えば、端壁21と側壁31との間に傾斜壁を形成し、壁部を平面視で六角形や八角形などの多角形の筒状に形成してもよい。
本実施形態のトレイ1は、青果物を詰めたプラスチック製の容器Pを収容するものであるが、本発明のトレイ1に収容される収容物は限定されるものではない。
本実施形態のトレイ1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によってトレイを形成してもよい。
1 トレイ
10 底板
15 係合凹部
16 立壁部
20 周壁
21 端壁(周壁)
22 外壁
23 内壁
27 凸部
31 側壁(周壁)
32 外壁
33 内壁
37 凸部
50 仕切り板
51 第一仕切り壁(仕切り板)
52 係合凸部
53 指掛け部
54 切欠き部
61 第二仕切り壁(仕切り板)
62 係合凸部
63 指掛け部
64 切欠き部

Claims (3)

  1. 底板と、前記底板から立ち上がる周壁と、前記周壁の内側から延出する仕切り板と、を備え、
    前記周壁は、外壁と内壁とを備えた二重構造にて構成され、
    前記仕切り板は、前記内壁の一部を切り起こして形成されており、
    互いに対向する前記周壁から延出する一対の前記仕切り板は、各仕切り板の先端部同士が間隔をあけて離間するように配置され、
    前記底板には、前記仕切り板の下部に形成された係合凸部が係合する係合凹部が形成されており、
    前記仕切り板の上縁部に、切欠き部が形成されている
    ことを特徴とするトレイ。
  2. 底板と、前記底板から立ち上がる周壁と、前記周壁の内側から延出する仕切り板と、を備え、
    前記周壁は、外壁と内壁とを備えた二重構造にて構成され、
    前記仕切り板は、前記内壁の一部を切り起こして形成されており、
    互いに対向する前記周壁から延出する一対の前記仕切り板は、各仕切り板の先端部同士が間隔をあけて離間するように配置され、
    前記底板には、前記仕切り板の下部に形成された係合凸部が係合する係合凹部が形成されており、
    前記係合凹部は、前記底板の一部を切り起こして形成されており、
    切り起こされた立壁部は、前記仕切り板の二つの側面のうち、前記内壁から切り起こす前の状態で前記外壁に面する側面を係止している
    ことを特徴とするトレイ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のトレイであって、
    前記仕切り板の先端部に、指掛け部が形成されていることを特徴とするトレイ。
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