JP2002102252A - 取り外しトレー付医療用品収納容器と、これに医療用品を収容した組み合わせ品 - Google Patents

取り外しトレー付医療用品収納容器と、これに医療用品を収容した組み合わせ品

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JP2002102252A JP2000304620A JP2000304620A JP2002102252A JP 2002102252 A JP2002102252 A JP 2002102252A JP 2000304620 A JP2000304620 A JP 2000304620A JP 2000304620 A JP2000304620 A JP 2000304620A JP 2002102252 A JP2002102252 A JP 2002102252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療行為に何ら不都合を生じさせることのな
く、医療用廃棄物として処理しなければならない廃棄物
の量を減らすようにした医療用品収納容器と、該容器内
に任意の医療用品が予めセットとして収容された組み合
わせ品を提供する。 【解決手段】ピンセットや綿球、カーゼ等といった医療
用品を収納するための窪んだ区画域4a,4b,4cが
形成された容器本体2を合成樹脂を用いて一体的に真空
成形する。次いで、容器本体2に形成された区画域の少
なくとも一つに対して、ピンセット等の挟持具での挟持
を可能とする庇部7が上縁3aに形成されたトレー3を
取り外し可能となるように被嵌して設けることにより医
療用品収納容器1とする。そして、医療用品収納容器1
における各区画域内に、所望の医療用品をそれぞれ収容
した後、上面開口部にシート状の蓋体10を熱溶着によ
り取り付け密封し、さらに、滅菌処理を施すことにより
組み合わせ品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ピンセットといった
任意の医療用器具や綿球、ガーゼ、テープ等といった医
療用補助品からなる医療用品を収納するための区画域を
複数有する容器と、該容器内に前記医療用品が予めセッ
トとして収容された組み合わせ品に係り、詳しくは、該
容器内に収納された医療用品を用いて消毒や、透析開始
時の穿刺処置又は透析終了時の返血処置等の医療行為を
行った後、使用された該医療用品を含めた容器等の廃棄
物を、一般廃棄物と医療用廃棄物とに適正に分けて処理
することを容易に成し得るようにした医療用品収納容器
と、該容器内に任意の医療用品を予めセットとして収容
した組み合わせ品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピンセットや綿球、ガーゼ等といった任
意の医療用器具や医療用補助品からなる医療用品をそれ
ぞれ収納するために、複数に区分された区画域を有する
容器は従来から知られ、また、該種々の医療用品を予め
セットとして収容した組み合わせ品も知られている。
そして、このような組み合わせ品は、一度使用された後
は洗浄や消毒等を行って再利用することなくそのまま廃
棄されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該医療
用品が予めセットとして収容される容器は、複数に区分
されて形成された窪み部からなる区画域内に、それぞれ
の医療用器具や医療用補助品を単に収容、保管すること
だけを目的とし、該医療用品の使用後の処理については
何等考慮されていないものであった。
【0004】すなわち、使用された医療用品は、薬液や
血液等が付いたものは医療用廃棄物とし、そうでないも
のは一般廃棄物として区分けするとともに、医療用廃棄
物はさらに滅菌処理を施すこととしなければならない
が、前記容器内に収容された医療用品を用いての消毒
や、透析開始時の穿刺処置又は透析終了時の返血処置等
の医療行為は、該容器に形成された窪み部からなる区画
域内に、直接薬液を注いだり、もしくは薬液や血液が付
いた綿球、ガーゼ等を該区画域内に直に収容することと
しているため、上述したような単に複数に区分された窪
み部からなる区画域が形成された容器の場合、区画域と
容器本体とが一体であることから、少しでも薬液や血液
が付いた医療用具はその容器を含めて上述のように全て
医療用廃棄物として処理しなければならず、医療用廃棄
物の量が非常に多くなってその処理に多くの手間を有す
る煩わしくかつコストの掛かるものであった。
【0005】本願発明は、このような課題に対処しよう
とするものであり、医療行為の終了後に煩わしい手間や
必要以上のコストを有することなく、かつ、前記医療行
為に何ら不都合を生じさせることのない医療用品収納容
器と、該容器内に任意の医療用器具及び医療用補助品が
予めセットとして収容された組み合わせ品を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、医療用器具
や医療用補助品といった医療用品を収納するための区画
域を複数有する容器に対して、薬液を注いだり、もしく
は薬液や血液が付いた綿球、ガーゼ等を収容するための
専用区画域をその後の処理がし易いように別途設けるこ
ととしたものである。
【0007】すなわち、本願発明は、医療用器具や医療
用補助品といった医療用品を収納するための区画域を複
数有する容器であって、該区画域の少なくとも一つに、
薬液を注いだり、もしくは薬液や血液が付いた綿球、ガ
ーゼ等を収容するための専用区画域として、取り外し可
能となるようにトレーを被嵌して設けるようにしてなる
ものである。 これにより、取り外し可能なトレーが薬
液を直接注いだり、もしくは薬液又は血液が付いた綿
球、ガーゼ等を収容するための専用区画域となって、医
療用廃棄物としての総量を減らしてその後の処理がし易
くなるようにしたものである。
【0008】なお、本願発明における取り外し可能なト
レーは、上述したとおり区画域の少なくとも一つに設け
るようにしてなるものであるので、必要に応じて二つ以
上の区画域や全ての区画域といった複数の区画域に設け
るようにしても何ら差し支えないし、当然、このような
態様も本願発明に含まれてなるものである。
【0009】さらに、本願発明における取り外し可能な
トレーは、一つの区画域内に一つだけ被嵌して設けるよ
うにしたものに限定されてなるものではなく、同一のト
レーや順次小さくなるトレーを複数個重ねて設けるよう
にしても良く、当然、このような態様も本願発明に含ま
れてなるものである。
【0010】また、本願発明は、前記トレーが区画域に
被嵌された際、該トレーの周囲の少なくとも一部分、す
なわち、該トレーの側面と区画域の隔壁面との間に、ピ
ンセット等の挟持具での該トレー側面の挟持を可能とす
る側面隙間部が形成されるように該トレーを構成するこ
ととしたものでもある。
【0011】この際、該側面隙間部は、トレー側面の少
なくとも一部分を全体的にもしくは部分的に内方に向か
って窪ませることにより形成されるようにすると良い。
そして、前述するトレー側面の少なくとも一部分を全
体(全面)的に内方に向かって窪ませるようにしたもの
の態様の中には、トレー自体を全体的に区画域より小さ
く(縮小して)設計することにより、該トレー側面と区
画域隔壁面との間に側面隙間部が形成されるようにした
ものも当然含まれるものである。
【0012】また、本願発明は、前記トレーの上縁の少
なくとも一部分に、ピンセット等の挟持具での挟持を可
能とする庇部を有するように該トレーを構成することと
したものでもある。
【0013】この際、庇部としては、該トレーの内方に
向かって張り出すものとしたり、隣接する区画域側には
み出すよう該トレーの外方に向かって張り出すものとし
たり、該トレーの外方に向かって張り出させ、区画域の
隔壁上部との間にピンセット等の挟持具での該庇部の挟
持を可能とする庇用隙間部が形成されるようにしたり、
区画域の隔壁上部に係止可能となるような段部が形成さ
れてなるようにした、種々の態様のものが考えられる。
【0014】そして、トレーの外方に向かって張り出さ
せた庇部の下部、すなわち、該庇部下面と区画域の隔壁
上部との間に形成された庇用隙間部は、該庇部の下面に
突起を設けたり、該庇部の外縁側に下方沈む段差を設け
たりすることにより形成されるようにすると良い。
【0015】以上のように、トレー側面の外側に隙間部
が形成されるようにしたり、トレーの上縁部に庇部を形
成したり、トレーの上縁部に形成された庇部の下側に隙
間部が形成されるようにすることにより、該トレーの側
面や該トレーの上縁部に形成された庇部の挟持具を用い
ての作業が行い易くなり、医療行為終了後の該トレーの
取り外しにおいて、該トレーに直に手を触れることなく
容易に行うことが出来ることとなる。
【0016】また、本願発明は、前記トレーが上縁の少
なくとも一部分にピンセット等の挟持具での挟持が可能
な庇部を有してなるものの場合に、該トレーの庇部を上
述のような種々の態様とせずに、前記容器を、トレーが
被嵌される区画域における隔壁上面に、被嵌されたトレ
ーの庇部をピンセット等の挟持具で挟持することを可能
とするための庇用隙間部を形成する突起が設けられてな
るものとしたり、又は、前記容器を、トレーが被嵌され
る区画域における隔壁部の少なくとも一部が、被嵌され
たトレーの庇部をピンセット等の挟持具で挟持すること
を可能とするために窪んでなるものとしてなるものでも
ある。
【0017】これにより、庇部の態様を上述のようにし
た種々のトレーと同様に、該トレーの上縁部に形成され
た庇部の挟持具を用いての作業が行い易くなり、医療行
為終了後の該トレーの取り外しにおいて、該トレーに直
に手を触れることなく容易に行うことが出来ることとな
る。
【0018】また、本願発明は、トレーにおけるピンセ
ット等の挟持具での挟持面、すなわち、トレーの側面や
トレーの上縁部に形成された庇部に、挟持具を用いての
作業が滑らず一層行い易くなるように、例えば、線状や
点状の凹凸を形成する等の滑り止め処理が施してなるも
のでもある。
【0019】さらに、本願発明は、上述のように構成し
た容器を含む医療用品収納容器に、上述のように構成し
たトレーを具備させ、さらに、これにピンセットや綿
球、ガーゼ等といった任意の医療用器具及び医療用補助
品を収容し、開口部を密封し、その後滅菌を施してなる
ようにした組み合わせ品でもある。
【0020】
【実施例】以下、本願発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。まず、第一の実施例として、ピンセット等の
挟持具での挟持を可能とするとともに、区画域の隔壁上
部に係止可能となるような段部が形成されてなる庇部を
有するトレーを、容器本体の区画域の少なくとも一つに
取り外し可能となるように被嵌して設けるようにした本
願発明の医療用品収納容器(1)は、図1乃至図3に示
すように、医療用品を収納するための窪んだ区画域が形
成されるように、ポリプロピレンのような合成樹脂を用
いて一体的に真空成形した容器本体(2)と、該容器本
体(2)に形成された区画域の一つに対して取り外し可
能となるように被嵌して設けたトレー(3)とからなる
ものである。
【0021】容器本体(2)に形成された区画域は、綿
球(M)を収容するための小さい器状の区画域(4a)
と、大小二種類のガーゼ(G ,G )を一緒に収容
するための大きい器状の区画域(4b)と、ピンセット
(P)を収容するために浅く窪んだ区画域(4c)とか
らなる。 また、該小さい区画域(4a)と、該大きい
区画域(4b)及び浅く窪んだ区画域(4c)とは、隔
壁(5)によってそれぞれ完全に区分けされているが、
該大きい区画域(4b)と浅く窪んだ区画域(4c)と
は特に明確は区分けは無く、段差によって実質上区分け
された状態となっている。
【0022】トレー(3)には、上縁(3a)の少なく
とも一部分に、ピンセット等の挟持具での挟持を可能と
する外側に向かって張り出した庇部(7)が設けられて
おり、該庇部(7)は、何れの区画域(4a又は4b)
に被嵌しても、区画域の隔壁(5)上部に係止可能とな
る下方に窪んだ段部(9)が形成されている(図3
(イ)及び(ロ)参照)。
【0023】このように構成された医療用品収納容器
(1)は、所望の医療用品を各区画域内にそれぞれ収容
した後、上面開口部にシート状の蓋体(10)を熱溶着
により取り付け密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理
を施すことにより、消毒や、透析時の処置が素早く容易
に行えるようにした組み合わせ品とされる。
【0024】そして、上述した組み合わせ品は、使用に
際してシート状の蓋体(10)を剥がし、必要に応じて
綿球が収容されたトレー(3)の中に薬液をそのまま注
いだり、薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等をトレー
(3)の中に収容することとし、その後は直接手(指)
を触れることなく、ピンセット等の挟持具を用いてトレ
ー(3)の庇部(7)を挟持することにより、容器本体
(2)から薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等を該トレ
ー(3)ごと取り外すことを可能として、綿球やガーゼ
等が収容された該トレー(3)は該挟持具とともに医療
用廃棄物として処理する一方、該トレー(3)が取り外
された容器本体(2)は一般廃棄物として処理すること
とする。
【0025】また、本願発明の第二の実施例は、ピンセ
ット等の挟持具での挟持が可能となるような側面を有す
るトレーを、容器本体の区画域の少なくとも一つに取り
外し可能となるように被嵌して設けることにより医療用
品収納容器(11)としたものであり、図4及び図5に
示すように、前記第一の実施例と同様に成形した容器本
体(12)と、該容器本体(12)に形成された区画域
の一つに対して取り外し可能となるように被嵌して設け
たトレー(13)とからなるものである。
【0026】トレー(13)は、全体的に区画域より小
さく(縮小して)設計されたものであり、例えば、容器
本体(12)に形成された小さい区画域(14a)内に
被嵌した場合、その周囲の少なくとも一部分に、ピンセ
ット等の挟持具の一方先端をトレーの中に配置すること
で、該挟持具の他方の先端が該トレー(13)の側面
(16)と区画域の隔壁(15)との間に挿入すること
を可能とし、該挟持具によるトレー(13)の側面(1
6)の挟持を可能とする側面隙間部(18)が形成され
るように構成されている。
【0027】そして、このように構成された医療用品収
納容器(11)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(1
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(13)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(13)の側面(16)
を挟持することにより、容器本体(12)から薬液や血
液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー(13)ごと取り
外すことを可能として、綿球やガーゼ等が収容された該
トレー(13)は該挟持具とともに医療用廃棄物として
処理する一方、該トレー(13)が取り外された容器本
体(12)は一般廃棄物として処理することとする。
【0028】また、本願発明の第三の実施例もまた、ピ
ンセット等の挟持具での挟持が可能となるような側面を
有するトレーを、容器本体の区画域の少なくとも一つに
取り外し可能となるように被嵌して設けることにより医
療用品収納容器(21)としたものであり、図6及び図
7に示すように、前記第一の実施例と同様に成形した容
器本体(22)と、該容器本体(22)に形成された区
画域に被嵌される側面が部分的に内方に向かって窪んだ
トレー(23)とからなるものである。
【0029】トレー(23)は、その側面(26)の少
なくとも一つに内方に向かって窪んだ縦溝状の窪み部
(27)を有しており、例えば、容器本体(22)に形
成された小さい区画域(24a)内に被嵌した場合、ピ
ンセット等の挟持具の一方の先端をトレーの中に配置
し、かつ、該挟持具の他方の先端を該トレー(23)の
側面(26)に形成された窪み部(27)と区画域の隔
壁(25)との間に形成された窪み状隙間部(28)内
に挿入することで、該挟持具によるトレー(23)の側
面(26)の挟持を可能とするように構成されている。
【0030】そして、このように構成された医療用品収
納容器(21)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(2
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(23)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(23)の側面(26)
を挟持することにより、容器本体(22)から薬液や血
液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー(23)ごと取り
外すことを可能として、綿球やガーゼ等が収容された該
トレー(23)は該挟持具とともに医療用廃棄物として
処理する一方、該トレー(23)が取り外された容器本
体(22)は一般廃棄物として処理することとする。
【0031】また、本願発明の第四の実施例は、ピンセ
ット等の挟持具での挟持を可能とする庇部を有するトレ
ーを、容器本体の区画域の少なくとも一つに取り外し可
能となるように被嵌して設けることにより医療用品収納
容器(31)としたものであり、図8及び図9に示すよ
うに、前記第一の実施例と同様に成形した容器本体(3
2)と、該容器本体(32)に形成された区画域の一つ
に対して取り外し可能となるように被嵌して設けたトレ
ー(33)とからなるものである。
【0032】トレー(33)には、上縁(33a)の少
なくとも一部分に、ピンセット等の挟持具での挟持を可
能とする庇部(37)が、該トレーの内方(すなわち、
開口上面)に向かって張り出すように設けられており、
例えば、容器本体(32)に形成された小さい区画域
(34a)内に被嵌した場合、ピンセット等の挟持具の
一方の先端をトレーの内側に配置するとともに該挟持具
の他方の先端を該トレーの外側に配置すること、すなわ
ち、該挟持具の一方の先端を該庇部(37)の下方に配
置するとともに該挟持具の他方の先端を該庇部(37)
の上方配置することで、該挟持具によるトレー(33)
の庇部(37)の挟持を可能とするように構成されてい
る。
【0033】そして、このように構成された医療用品収
納容器(31)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(3
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(33)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(33)の上縁に設けら
れた庇部(37)を挟持することにより、容器本体(3
2)から薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー
(33)ごと取り外すことを可能として、綿球やガーゼ
等が収容された該トレー(33)は該挟持具とともに医
療用廃棄物として処理する一方、該トレー(33)が取
り外された容器本体(32)は一般廃棄物として処理す
ることとする。
【0034】また、本願発明の第五の実施例もまた、ピ
ンセット等の挟持具での挟持を可能とする庇部を有する
トレーを、容器本体の区画域の少なくとも一つに取り外
し可能となるように被嵌して設けることにより医療用品
収納容器(41)としたものであり、図10及び図11
に示すように、前記第一の実施例と同様に成形した容器
本体(42)と、該容器本体(42)に形成された区画
域の一つに対して取り外し可能となるように被嵌して設
けたトレー(43)とからなるものである。
【0035】トレー(43)には、上縁(43a)の少
なくとも一部分に、ピンセット等の挟持具での挟持を可
能とする庇部(47)が、該トレーの外方に向かって大
きく張り出すように(すなわち、隣接する区画域側には
み出すように)設けられており、例えば、容器本体(4
2)に形成された小さい区画域(44a)内に被嵌した
場合、隣接する区画域と該区画域(44a)とを区分け
する隔壁(45)の上部に載置された状態となる該庇部
(47)の下方にピンセット等の挟持具の一方先端を配
置するとともに、該庇部(47)の上方に該挟持具の他
方の先端を配置することで、該挟持具によるトレー(4
3)の庇部(47)の挟持を可能とするように構成され
ている。
【0036】そして、このように構成された医療用品収
納容器(41)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(4
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(43)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(43)の上縁に設けら
れた庇部(47)を挟持することにより、容器本体(4
2)から薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー
(43)ごと取り外すことを可能として、綿球やガーゼ
等が収容された該トレー(43)は該挟持具とともに医
療用廃棄物として処理する一方、該トレー(43)が取
り外された容器本体(42)は一般廃棄物として処理す
ることとする。
【0037】また、本願発明の第六の実施例は、区画域
の隔壁上部との間に隙間部を形成することによりピンセ
ット等の挟持具での挟持を可能とする庇部を有するトレ
ーを、容器本体の区画域の少なくとも一つに取り外し可
能となるように被嵌して設けることにより医療用品収納
容器(51)としたものであり、図12及び図13に示
すように、前記第一の実施例と同様に成形した容器本体
(52)と、該容器本体(52)に形成された区画域の
一つに対して取り外し可能となるように被嵌して設けた
トレー(53)とからなるものである。
【0038】トレー(53)には、上縁(53a)の少
なくとも一部分に、ピンセット等の挟持具での挟持を可
能とする外側に向かって張り出した庇部(57)が設け
られているとともに、該庇部(57)の下面に下向きに
突出する突起部(59)が設けられており、例えば、容
器本体(52)に形成された小さい区画域(54a)内
に被嵌した場合、隣接する区画域(54b)と区画を区
分けする隔壁(55)の上部に該庇部(57)の突起部
(59)が載置されることで、該隔壁(55)の上部と
該庇部(57)の下面との間に庇用隙間部(58)が形
成され、該庇部(57)の下方の庇用隙間部(58)に
ピンセット等の挟持具の一方先端を配置するとともに、
該庇部(57)の上方に該挟持具の他方の先端を配置す
ることで、該挟持具によるトレー(53)の庇部(5
7)の挟持を可能とするように構成されている。
【0039】そして、このように構成された医療用品収
納容器(51)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(5
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(53)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(53)の上縁に設けら
れた庇部(57)を挟持することにより、容器本体(5
2)から薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー
(53)ごと取り外すことを可能として、綿球やガーゼ
等が収容された該トレー(53)は該挟持具とともに医
療用廃棄物として処理する一方、該トレー(53)が取
り外された容器本体(52)は一般廃棄物として処理す
ることとする。
【0040】また、本願発明の第七の実施例もまた、区
画域の隔壁上部との間に隙間部を形成することによりピ
ンセット等の挟持具での挟持を可能とする庇部を有する
トレーを、容器本体の区画域の少なくとも一つに取り外
し可能となるように被嵌して設けることにより医療用品
収納容器(61)としたものであり、図14及び図15
に示すように、前記第一の実施例と同様に成形した容器
本体(62)と、該容器本体(62)に形成された区画
域の一つに対して取り外し可能となるように被嵌して設
けたトレー(63)とからなるものである。
【0041】トレー(63)には、上縁(63a)の少
なくとも一部分に、区画域の隔壁(65)上部に載置し
て外側に向かって張り出した庇部(67)が、ピンセッ
ト等の挟持具での挟持を可能とするように途中に上方に
突出した段差部(69)を介して形成されており、例え
ば、容器本体(62)に形成された小さい区画域(64
a)内に被嵌した場合、隣接する区画域と該区画域(6
4a)とを区分けする隔壁(65)の上部に該庇部(6
7)が載置されることで、途中に形成された段差部(6
9)によって該隔壁(65)の上部と該庇部(67)の
下面との間に庇用隙間部(68)が形成され、該庇部
(67)の下方の庇用隙間部(68)にピンセット等の
挟持具の一方先端を配置するとともに、該庇部(67)
の上方に該挟持具の他方の先端を配置することで、該挟
持具によるトレー(63)の庇部(67)の挟持を可能
とするように構成されている。
【0042】そして、このように構成された医療用品収
納容器(61)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(6
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(63)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(63)の上縁に設けら
れた庇部(67)を挟持することにより、容器本体(6
2)から薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー
(63)ごと取り外すことを可能として、綿球やガーゼ
等が収容された該トレー(63)は該挟持具とともに医
療用廃棄物として処理する一方、該トレー(63)が取
り外された容器本体(62)は一般廃棄物として処理す
ることとする。
【0043】さらに、本願発明の第八の実施例もまた、
前記第四の実施例及び第五の実施例と同様に、ピンセッ
ト等の挟持具での挟持を可能とする庇部を有するトレー
を、容器本体の区画域の少なくとも一つに取り外し可能
となるように被嵌して設けることにより医療用品収納容
器(71)としたものであり、図16に示すように、前
記第一の実施例と同様に成形した容器本体(72)と、
該容器本体(72)に形成された区画域の一つに対して
取り外し可能となるように被嵌して設けたトレー(7
3)とからなるものである。
【0044】トレー(73)には、上縁(73a)の少
なくとも一部分に、ピンセット等の挟持具での挟持を可
能とする庇部(77)が、該トレーの外方に向かって張
り出すように設けられており、例えば、容器本体(7
2)に形成された大きい区画域(74b)内に被嵌した
場合、ピンセット等の挟持具の一方先端を庇部(77)
の下方に配置するとともに該挟持具の他方の先端を該庇
部(77)の上方に配置することで、該挟持具によるト
レー(73)の庇部(77)の挟持を可能とするように
構成されている。
【0045】そして、このように構成された医療用品収
納容器(71)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(7
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(73)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(73)の上縁に設けら
れた庇部(77)を挟持することにより、容器本体(7
2)から薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー
(73)ごと取り外すことを可能として、綿球やガーゼ
等が収容された該トレー(73)は該挟持具とともに医
療用廃棄物として処理する一方、該トレー(73)が取
り外された容器本体(72)は一般廃棄物として処理す
ることとする。
【0046】また、本願発明の第九の実施例は、前記第
六の実施例と同様に、上縁の少なくとも一部分にピンセ
ット等の挟持具での挟持を可能とする庇部を有するトレ
ーにおける該庇部と、該トレーの庇部が載置されるよう
に配置される容器本体における区画域の隔壁上部との間
に、ピンセット等の挟持具での挟持を可能とする庇用隙
間部が形成されるように、該トレーを区画域に取り外し
可能となるように被嵌して設けることにより医療用品収
納容器(81)としたものであり、図17及び図18に
示すように、医療用品を収納するための窪んだ区画域が
複数形成された容器本体(82)と、該容器本体(8
2)に形成された区画域の一つに対して取り外し可能と
なるように被嵌して設けたトレー(83)とからなるも
のである。
【0047】容器本体(82)は、トレー(83)が被
嵌される区画域(84a)における隔壁(85)上面
に、被嵌されたトレー(83)の庇部(87)が載置す
ることにより、ピンセット等の挟持具で挟持することを
可能とするための庇用隙間部(88)を形成される突起
(89)が複数設けられている。
【0048】トレー(83)には、上縁(83a)の少
なくとも一部分に、ピンセット等の挟持具での挟持を可
能とする外側に向かって張り出した庇部(87)が設け
られており、例えば、容器本体(82)に形成された小
さい区画域(84a)内に被嵌した場合、隣接する区画
域(84b)と区画を区分けする隔壁(85)の上部に
該トレー(83)の庇部(87)が載置されることで、
該隔壁(85)の上部に設けられた突起部(89,8
9)と該庇部(87)の下面との間に庇用隙間部(8
8)が形成され、該庇部(87)の下方の庇用隙間部
(88)にピンセット等の挟持具の一方先端を配置する
とともに、該庇部(87)の上方に該挟持具の他方の先
端を配置することで、該挟持具によるトレー(83)の
庇部(87)の挟持を可能とするように構成されてい
る。
【0049】そして、このように構成された医療用品収
納容器(81)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(8
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(83)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(83)の上縁に設けら
れた庇部(87)を挟持することにより、容器本体(8
2)から薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー
(83)ごと取り外すことを可能として、綿球やガーゼ
等が収容された該トレー(83)は該挟持具とともに医
療用廃棄物として処理する一方、該トレー(83)が取
り外された容器本体(82)は一般廃棄物として処理す
ることとする。
【0050】また、本願発明の第十の実施例もまた、前
記第九の実施例と同様に、上縁の少なくとも一部分にピ
ンセット等の挟持具での挟持を可能とする庇部を有する
トレーにおける該庇部と、該トレーの庇部が載置される
ように配置される容器本体における区画域の隔壁上部と
の間に、ピンセット等の挟持具での挟持を可能とする庇
用隙間部が形成されるように、該トレーを区画域に取り
外し可能となるように被嵌して設けることにより医療用
品収納容器(91)としたものであり、図19及び図2
0に示すように、医療用品を収納するための窪んだ区画
域が複数形成された容器本体(92)と、該容器本体
(92)に形成された区画域の一つに対して取り外し可
能となるように被嵌して設けたトレー(93)とからな
るものである。
【0051】容器本体(92)は、トレー(93)が被
嵌される区画域(84a)における隔壁部(95)の少
なくとも一部が、被嵌されたトレー(93)の庇部(9
7)をピンセット等の挟持具で挟持することを可能とす
るために切欠されたように窪んで構成されている。
【0052】トレー(93)には、上縁(93a)の少
なくとも一部分に、ピンセット等の挟持具での挟持を可
能とする外側に向かって張り出した庇部(97)が設け
られており、例えば、容器本体(92)に形成された小
さい区画域(94a)内に被嵌した場合、該庇部(9
7)が、隣接する区画域(94b)と区画を区分けする
隔壁(95)が一部切欠されるように構成された窪み部
(95a)内に配置されることで、該隔壁(95)の上
部と該庇部(97)の下面との間に庇用隙間部(98)
が形成され、該庇部(97)の下方の庇用隙間部(9
8)にピンセット等の挟持具の一方先端を配置するとと
もに、該庇部(97)の上方に該挟持具の他方の先端を
配置することで、該挟持具によるトレー(93)の庇部
(97)の挟持を可能とするように構成されている。
【0053】なお、該庇部(97)には、外側に向かっ
て張り出す途中で下方に窪む段部(99)が形成されて
おり、該庇部(97)に対してピンセット等の挟持具を
深く(奥まで)挟持することで、該段部(99)を構成
する曲折角突部(99a,99b)によって該挟持具の
先端が確実に係止され、誤って該挟持具の先端から該庇
部(97)が滑って抜け落ちることのないように考慮さ
れている。
【0054】また、該庇部(97)は、該段部(99)
を両側部で一部切欠されたように構成することで、その
両隅部に広幅庇部(97a)を形成しており、ピンセッ
ト等の挟持具での挟持がし易くなるように考慮してい
る。
【0055】そして、このように構成された医療用品収
納容器(91)もまた、各区画域内に所望の医療用品が
それぞれ収容された後、上面開口部をシート状の蓋体で
密封し、さらに、電子滅菌等の滅菌処理を施すことによ
り、消毒や、透析時の処置が素早く容易に行えるように
した組み合わせ品とされ、使用に際してはシート状の蓋
体を剥がし、必要に応じて綿球が収容されたトレー(9
3)の中に薬液をそのまま注いだり、薬液や血液が付い
た綿球やガーゼ等をトレー(93)の中に収容すること
とし、その後は直接手(指)を触れることなく、ピンセ
ット等の挟持具を用いてトレー(93)の上縁に設けら
れた庇部(97)を挟持することにより、容器本体(9
2)から薬液や血液が付いた綿球やガーゼ等を該トレー
(93)ごと取り外すことを可能として、綿球やガーゼ
等が収容された該トレー(93)は該挟持具とともに医
療用廃棄物として処理する一方、該トレー(93)が取
り外された容器本体(92)は一般廃棄物として処理す
ることとする。
【0056】さらに、前記各実施例においては、上記第
十の実施例において設けた滑り止め段部(99)と同様
の目的で、消毒や透析処置等の医療行為の終了後に行う
ピンセット等の挟持具を用いての容器本体からのトレー
を取り外し作業の際に、誤ってピンセット等の挟持具の
先端からトレーが滑って抜け落ちることのないように、
容器本体に形成された区画域の一つに対して取り外し可
能となるように被嵌して設けるトレーにおけるピンセッ
ト等の挟持具で挟持する挟持面に滑り止め処理を施すこ
ととしても良い。 そして、その手段としては、図21
に示すように、ピンセット等の挟持具で挟持することと
なる挟持面、例えば、庇部(107)に、予め線状(リ
ブ状)の凹凸を形成することとしたトレー(103)と
したり、又は、図22に示すように、庇部(117)
に、予め点状の凹凸を形成することとしたトレー(11
3)としたりする。
【0057】そして、線状や点状の滑り止め処理を施す
こととするピンセット等の挟持具で挟持することとなる
挟持面は、上述のようなトレーの庇部に限らず、該挟持
具で挟持することとなるのであればトレーの側面部であ
っても当然良く、本願発明はこのような態様をも含めて
意図するものである。
【0058】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、容器本
体における区画域に取り外し可能なトレーを被嵌して設
けたことにより、大きく嵩張る容器本体全体を医療用廃
棄物として処理する必要なく、小さいトレーだけを医療
用廃棄物として処理することで、医療用廃棄物の量が非
常に少なくなるとともに、その処理に有する煩わしい手
間とその処理に掛かるコストが軽減されることとなる。
【0059】また、本願発明における容器は、トレーを
外すことにより該トレーが被嵌されていた区画域が自由
に使用することが可能となるので、トレー内に薬液を注
いだ場合に、トレーを外した該区画域を薬液や血液が付
いた綿球やガーゼ等を収容することに用いたり、他の薬
液を注ぐことに用いたりすることで、他の容器類を汚す
ことなく効率的に使用することが可能となる。
【0060】しかも、本願発明における容器及び組み合
わせ品は、消毒や透析処置等の医療行為に対して何ら不
都合を生じさせることのないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明における医療用品収納容器の第一の
実施例を示す斜視図。
【図2】 [図1]に示した本願発明の容器の構造を説
明する斜視図。
【図3】 [図1]に示した本願発明の容器におけるト
レーの(イ)第一の被嵌状体を示す縦断側面図、(ロ)
第二の被嵌状体を示す縦断側面図。
【図4】 本願発明における医療用品収納容器の第二の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図5】 [図4]に示した本願発明の容器におけるト
レーの被嵌状体を示す平面図。
【図6】 本願発明における医療用品収納容器の第三の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図7】 [図6]に示した本願発明の容器におけるト
レーの被嵌状体を示す平面図。
【図8】 本願発明における医療用品収納容器の第四の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図9】 [図8]に示した本願発明の容器におけるト
レーの被嵌状体を示す縦断側面図。
【図10】本願発明における医療用品収納容器の第五の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図11】[図10]に示した本願発明の容器における
トレーの被嵌状体を示す縦断側面図。
【図12】本願発明における医療用品収納容器の第六の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図13】[図12]に示した本願発明の容器における
トレーの被嵌状体を示す縦断側面図。
【図14】本願発明における医療用品収納容器の第七の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図15】[図14]に示した本願発明の容器における
トレーの被嵌状体を示す縦断側面図。
【図16】本願発明における医療用品収納容器の第八の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図17】本願発明における医療用品収納容器の第九の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図18】[図17]に示した本願発明の容器における
トレーの被嵌状体を示す縦断側面図。
【図19】本願発明における医療用品収納容器の第十の
実施例の構造を説明する斜視図。
【図20】[図19]に示した本願発明の容器における
トレーの被嵌状体を示す縦断側面図。
【図21】本願発明のトレーに設けた滑り止め処理を説
明する斜視図。
【図22】本願発明のトレーに設けた他の滑り止め処理
を説明する斜視図。
【符号の説明】
1・・・医療用品収納容器 2・・・容器本体 3・・・トレー 3a・・・上縁 4a・・・小さい区画域 4b・・・大きい区画域 4c・・・窪んだ区画域 5・・・隔壁 7・・・庇部 9・・・段部 10・・・蓋体 16、26・・・側面 18、28・・・側面隙間部 27・・・窪み部 58、68、88・・・庇用隙間部 59、89・・・突起部 69、99・・・段差部 95a・・・窪み部 97a・・・広幅庇部 99a、99b・・・曲折角突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 裕二 東京都文京区湯島1丁目12番4号 株式会 社ホギメディカル内 Fターム(参考) 3E033 AA10 BA13 CA20 DE11 FA04 GA03 3E067 AA11 AA12 AA14 AA18 AB83 AC04 BA02A BB14A BC02A CA24 EA06 EA29 EB27 FA01 FC01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療用器具や医療用補助品といった医療
    用品を収納するための区画域を複数有する容器であっ
    て、該区画域の少なくとも一つに取り外し可能となるよ
    うにトレーを被嵌して設けてなることを特徴とする医療
    用品収納容器。
  2. 【請求項2】 前記トレーは、区画域に被嵌された際に
    その周囲の少なくとも一部分にピンセット等の挟持具で
    の側面の挟持を可能とする側面隙間部が形成されるもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の医療用品収納
    容器。
  3. 【請求項3】 前記側面隙間部は、該トレーの側面の少
    なくとも一部分を窪ませることにより形成するものであ
    るとを特徴とする請求項2に記載の医療用品収納容器。
  4. 【請求項4】 前記トレーは、上縁の少なくとも一部分
    にピンセット等の挟持具での挟持が可能な庇部を有して
    なることを特徴とする請求項1に記載の医療用品収納容
    器。
  5. 【請求項5】 前記庇部は、トレーの内方に向かって張
    り出すものであることを特徴とする請求項4に記載の医
    療用品収納容器。
  6. 【請求項6】 前記庇部は、隣接する区画域側にはみ出
    すようトレーの外方に向かって張り出すものであること
    を特徴とする請求項4に記載の医療用品収納容器。
  7. 【請求項7】 前記庇部は、トレーの外方に向かって張
    り出してなり、区画域の隔壁上部との間にピンセット等
    の挟持具での該庇部の挟持を可能とする庇用隙間部が形
    成されるものであることを特徴とする請求項4に記載の
    医療用品収納容器。
  8. 【請求項8】 前記庇用隙間部は、該庇部の下面に突起
    を設けることにより形成するものであるとを特徴とする
    請求項7に記載の医療用品収納容器。
  9. 【請求項9】 前記庇用隙間部は、該庇部の外縁側に下
    方沈む段差を設けることにより形成するものであること
    を特徴とする請求項7に記載の医療用品収納容器。
  10. 【請求項10】前記トレーは、上縁の少なくとも一部分
    にピンセット等の挟持具での挟持が可能な庇部を有して
    なり、前記容器は、トレーが被嵌される区画域における
    隔壁上面に、被嵌されたトレーの庇部をピンセット等の
    挟持具で挟持することを可能とするための庇用隙間部を
    形成する突起が設けられてなることを特徴とする請求項
    1に記載の医療用品収納容器。
  11. 【請求項11】前記トレーは、上縁の少なくとも一部分
    にピンセット等の挟持具での挟持が可能な庇部を有して
    なり、前記容器は、トレーが被嵌される区画域における
    隔壁部の少なくとも一部が、被嵌されたトレーの庇部を
    ピンセット等の挟持具で挟持することを可能とするため
    に窪んでなることを特徴とする請求項1に記載の医療用
    品収納容器。
  12. 【請求項12】前記トレーにおけるピンセット等の挟持
    具での挟持面には、滑り止め処理が施されてなることを
    特徴とする請求項2乃至11の何れかに記載の医療用品
    収納容器。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12の何れかに記載の医療
    用品収納容器内に、ピンセットや綿球等といった任意の
    医療用器具及び医療用補助品を収容し、開口部を密封
    し、その後滅菌を施してなることを特徴とする組み合わ
    せ品。
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