JP7013117B2 - 飲料用缶および飲料缶 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、飲料用缶に形成される印刷画像をより目立ちやすくすることにある。
ここで、前記情報表示領域は、前記缶本体の周方向に沿って形成されるとともに当該缶本体の周方向の略全域に設けられていることを特徴とすることができる。
また、前記情報表示領域に設けられた文字列を構成する各文字は、前記缶本体の周方向に沿って並んで配置され、当該情報表示領域には、横書きの文字列が設けられていることを特徴とすることができる。
また、前記情報表示領域は、前記缶本体の上端部および下端部の少なくとも一方に設けられていることを特徴とすることができる。
また、前記缶本体の前記外周面のうちの前記情報表示領域以外の箇所には、当該缶本体の周方向における位置が互いに異なる3個以上の商標が付されていることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される飲料用缶は、筒状に形成され、外周面を備える缶本体と、前記缶本体の前記外周面に形成された印刷画像と、を備え、前記印刷画像には、前記缶本体の軸方向における一端部から他端部にかけて延びる縦筋状の像が含まれていない飲料用缶である。
さらに他の観点から捉えると、本発明が適用される飲料用缶は、筒状に形成され、外周面を備える缶本体と、前記缶本体の前記外周面に形成され、絵柄画像を含んだ印刷画像と、を備え、前記印刷画像中の前記絵柄画像は、前記缶本体の周方向に連続して形成され当該缶本体の全周に亘って形成されている飲料用缶である。
ここで、前記絵柄画像には、前記缶本体の軸方向に沿って延び当該絵柄画像を分断する切れ目が設けられていないことを特徴とすることができる。
また、本発明を飲料缶と捉えた場合、本発明が適用される飲料缶は、飲料用缶と、当該飲料用缶に収容された内容物とを備え、当該飲料用缶が上記の何れかの飲料用缶により構成された飲料缶である。
図1は、本実施形態に係る飲料用缶100の斜視図である。なお、図1では、飲料用缶100の詳細な形状の図示は省略し、有底円筒で表現した。より具体的には、飲料用缶100には、一般的に、フランジ部およびネック部が設けられたり、飲料用缶100のボトムには、一般的に、飲料用缶100の内部方向に凹む円形の凹部が設けられたりするが、これらの図示は省略している。
本実施形態の飲料用缶100には、円筒状に形成された缶本体200が設けられている。
缶本体200の上部には、円形の開口210が形成されている。また、缶本体200の下部には、底部220が設けられている。また、缶本体200は、外周面230を備える。
外周面230には、インクジェットヘッドによる印刷が施され、外周面230には、印刷画像が形成されている。
また、缶本体200は、例えば、平板状の板材を、ドロー&アイアニング(DI)成形や、ストレッチドロー成形することにより形成される。
缶本体200の内部に充填される飲料としては、例えば、ビール等のアルコール系飲料や、清涼飲料などの非アルコール系飲料が挙げられる。
本実施形態では、印刷画像は、いわゆるインクジェット印刷により形成される。
具体的には、缶本体200を周方向に回転させるとともに、缶本体200の軸方向に沿って延びるインクジェットヘッド(不図示)から缶本体200の外周面230に向けてインクを吐出することにより、缶本体200の外周面230に印刷画像が形成される。
さらに、印刷画像には、情報が表示された情報表示領域240が設けられている。情報表示領域240は、缶本体200の周方向に沿って帯状に形成されている。
さらに、情報表示領域240は、図2にて示す印刷画像の図中左端部から図中右端部にかけて設けられている。これにより、情報表示領域240は、缶本体200の周方向の略全域に設けられることになる。
なお、本実施形態では、缶本体200の周方向の略全域に情報表示領域240が設けられる場合を一例に説明したが、情報表示領域240の長さはこれに限らず、例えば、缶本体200の周長の半分を超える長さとしてもよい。
文字列241を構成する各文字は、図中横方向に並んで配置され、缶本体200の周方向に沿って並んで配置される。
言い換えると、本実施形態では、情報表示領域240には、横書きの文字列241が設けられている。さらに、文字列241は、複数行分の文字列により構成されている。
なお、文字列241内には、その他に、製造場の所在地、酒類の品目、保存方法についての文字列が設けられることもある。また、「開缶後はすぐにお飲みください」等の注意事項を記した文字列が設けられることもある。
また、本実施形態の情報表示領域240は、缶本体200の下端部に設けられている。なお、情報表示領域240は、缶本体200の下端部に限らず、缶本体200の上端部に設けてもよい。また、情報表示領域240は、缶本体200の上端部および下端部に設けてもよい。
絵柄画像245に切れ目が設けられていない場合、例えばパノラマの景色等、360°の連続画像を表示できる。
具体的には、「ABC Draft Beer」という3個の商標246が設けられている。なお、商標246の数は、3個に限らず、4個以上としてもよい。
これにより、商標246が1個や2個である場合に比べ、商品(飲料缶)の陳列時に、商標246が、商品の購入者側に向く可能性が高まる(詳細は後述)。
この比較例では、いわゆる刷版印刷によって、缶本体200の外周面230に印刷画像が形成される。具体的には、円筒状の版を缶本体200の外周面に押し当てることで、印刷画像を缶本体200の外周面230に形成する。
この場合、缶本体200の外周面230には、図4の符号4Aで示すように、缶本体200の軸方向における一端部から他端部にかけて延びる縦筋状の像(以下、「縦筋画像」と称する)が形成される。
これにより、缶本体200の外周面230にインクが転写され、缶本体200の外周面230に印刷画像が形成される。
言い換えると、ブランケットから缶本体200にインクを転写させる際には、缶本体200を、(1+α)回転させて、缶本体200にインクを転写する。この場合、上記にて説明した縦筋画像が形成されてしまう。
縦筋画像の横に何ら画像が存在せず、縦筋画像の横の画像が無地の画像であると、縦筋画像が目立ちやすくなり、印刷画像の全体の質が低下するおそれがある。縦筋画像の横に第1情報表示領域271を設けると、縦筋画像が目立ちにくくなり、印刷画像の全体の質の低下を抑制できる。
第1情報表示領域271に全ての情報を含めようとすると、第1情報表示領域271の幅が大きくなり、第1情報表示領域271が目立ってしまう。
このため、この比較例では、情報表示領域を、第1情報表示領域271と第2情報表示領域272の2つの領域に分け、さらに、各情報表示領域の設置位置をずらしている。
そして、この場合、絵柄画像245(図2参照)の分断が防ぐことができ、缶本体200の周方向に連続する絵柄画像245を形成できる。
付言すると、図5にて示した第1情報表示領域271、第2情報表示領域272のような情報表示領域を形成しないで済む。
そして、本実施形態では、縦筋画像の脇に情報表示領域を形成するのに換えて、上記のとおり、缶本体200の下端部に、缶本体200の周方向に沿って延びる情報表示領域240(図2参照)を形成する。
比較例のように、情報表示領域が縦方向に延びるように形成されていると、この情報表示領域によって、絵柄画像が分断される。この場合、絵柄画像が小さくなり、絵柄画像が連続状に形成される場合に比べ、絵柄画像が目立ちにくくなる。
比較例では、第1情報表示領域271、第2情報表示領域272があるために、商標の設置数が2つであったが、本実施形態では、第1情報表示領域271、第2情報表示領域272が存在せず、情報表示領域240が缶本体200の下端部にまとめて配置される。これにより、商標を設置する空間を拡げることができ、本実施形態のように、商標246を3つ設けることができるようになる。
コンビニエンスストア等では、飲料缶の陳列時、飲料缶の外周面のいずかの部位が、商品の購入者側を向く。この場合、本実施形態のように、120°おきに商標246が設けられていると、商標246が購入者側を向く可能性が高まる。
図5にて示した比較例では、180°おきに商標273が設けられており、この場合、飲料缶の陳列時に商標273が横を向き、第1情報表示領域271や第2情報表示領域272が購入者側を向くことも起こりうる。
ここで、コンビニエンスストア等では、例えば、図6(陳列装置を示した図)に示す陳列装置900により、飲料缶が販売されることがある。
その一方で、絵柄画像245(図2参照)は、停止板500よりも上方に位置し目立ちやすくなる。
Claims (2)
- 筒状に形成され、外周面を備える缶本体と、
前記缶本体の前記外周面に形成され、絵柄画像と背景画像とを含んだ印刷画像と、
を備え、
前記印刷画像中の前記絵柄画像は、写真画像であり且つパノラマの景色を表す画像であり、前記缶本体の周方向に連続して形成され当該缶本体の全周に亘って形成され、
前記絵柄画像には、前記缶本体の軸方向に沿って延び当該絵柄画像を分断する切れ目が設けられておらず且つ当該缶本体の軸方向に沿って延びる縦筋状の画像が設けられていない飲料用缶。 - 飲料用缶と、当該飲料用缶に収容された内容物とを備え、当該飲料用缶が請求項1に記載の飲料用缶により構成された飲料缶。
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