JP7012914B1 - アレーアンテナの校正装置および校正方法 - Google Patents

アレーアンテナの校正装置および校正方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、データ信号を生成し送信アレーアンテナの各アンテナ素子1-kから放射させる送信部と、各アンテナ素子1-kから放射されたデータ信号を受信する校正用アンテナ80と、校正用アンテナ80が受信したデータ信号を検波する検波部70と、検波部70が検波したデータ信号の周波数特性と近似する周波数特性を有するインパルス応答ベクトルを推定するインパルス応答ベクトル設定部50と、インパルス応答ベクトルから、各アンテナ素子1-kの送信系間の時間差を校正するための校正値を求め、校正値に基づき送信部における各アンテナ素子1-kの時間差の校正を行う校正処理部60とを備えたアレーアンテナの校正装置を提供する。

Description

この発明は、アレーアンテナ、特にディジタルビームフォーミングを行うアレーアンテナにおける校正装置および校正方法に関する。
アレーアンテナにおいて、所望の放射指向特性を得るためには各アンテナ素子に繋がる各種デバイスまで含めた通過振幅位相特性を把握し、所定の値に通過振幅位相特性を補正する校正技術が必須となる。
例えば、下記特許文献1には、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を利用して、素子アンテナ毎に異なるサブキャリアを割り当てて校正用信号を生成することで同時に複数素子の通過振幅位相特性を測定する技術が示されている。
特許第5725703号
広帯域信号を扱う場合は、素子毎の遅延時間差(タイミングばらつき)の影響が無視できなくなり、上述した特許文献の技術で測定できる素子毎の通過振幅位相特性だけでは十分な性能が得られない課題があった。
特にデジタルビーム形成(Digital Beamforming:DBF)をおこなう場合、D/A(Digital to Analog)変換器やA/D(Analog to Digital)変換器を主とした、ディジタル信号処理におけるデータのタイミング同期精度の影響が避けられないため、その調整に多大な時間を要するという課題もある。
また、校正時には特性を高精度に把握するために好適な専用の信号波形を別途使用する必要があり、システムの運用中の適用は難しい課題もあった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、システム運用中の適用が可能で、アンテナ素子間の通過振幅位相特性とともに通過遅延特性も同時に測定できるアレーアンテナの校正装置および校正方法を得ることを目的とする。特に装置周辺の環境変動(温度等)や経変変化、電源操作などに伴うトリガ信号、クロック信号のリセットなど、装置の動作に係る動的な変化に追従することを目的とする。
この発明によるアレーアンテナの校正装置は、データ信号を生成し送信アレーアンテナの各アンテナ素子から放射させる送信部と、前記各アンテナ素子から放射されたデータ信号を受信する校正用アンテナと、前記校正用アンテナが受信したデータ信号を検波する検波部と、前記検波部が検波したデータ信号の周波数特性と近似する周波数特性を有するインパルス応答ベクトルを推定するインパルス応答ベクトル設定部と、前記インパルス応答ベクトルから、前記各アンテナ素子の送信系間の時間差を校正するための校正値を求め、前記校正値に基づき前記送信部における各アンテナ素子の時間差の校正を行う校正処理部とを設けたものである。
本発明により、アンテナ素子間の通過振幅位相特性および通過遅延特性をシステム運用中に同時に測定することが可能となる。
実施の形態1に係る校正装置を示す構成図である。 DBF部の一例を示す図である。 DBF部のハードウェア構成図である。 検波部の一例を示す構成図である。 実施の形態1に係る校正装置の動作を示すフローチャートである。 インパルス応答ベクトルh及び該インパルス応答ベクトルhをフーリエ変換した周波数応答及び取得データの周波数応答を示すグラフである。 2素子モデルの計算例を示すグラフである。 実施の形態1に係る校正装置を示す構成図である。 実施の形態2に係る校正装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る校正装置を示す構成図である。 実施の形態3に係る校正装置の動作を示すフローチャートである。 各アンテナ素子のデータ信号のインパルス応答を示す図である。
実施の形態1.
図1は本実施の形態にかかるアレーアンテナの校正装置を示す構成図である。なお、本実施の形態では、送信用ディジタルビームフォーミングアンテナの例を示している。
図1において、校正装置は、アレーアンテナを構成する複数の各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)にはそれぞれ、増幅部3-k(k=1、2、・・・、K)、アップコンバータ(Up Converter:UC部)4-k(k=1、2、・・・、K)が順に接続されている。
各UC部4-k(k=1、2・・・、K)の一方の端子はそれぞれ局部発振器(Local Oscillator:LO部)10に接続され、他方の端子はDA変換部5-k(k=1、2、・・・、K)が接続されている。
各DA変換部5-k(k=1、2、…、K)はDBF部30に接続されている。一方、校正用アンテナ80には、検波部70、校正処理部60の順に接続されている。校正用アンテナ80の設置場所としては、アレーアンテナが遠方界とみなせる程度の距離で、各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)からの伝搬距離に差異がでないよう、正面方向とするのが望ましい。
校正処理部60は、さらにDBF部30に接続されている。そして、信号処理部40は、DBF30および校正処理部60に接続されている。また、インパルス応答ベクトル設定部50は、検波部70と校正処理部60の間に接続されている。
なお、各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)、増幅部3-k(k=1、2、・・・、K)、UC部4-k(k=1、2、・・・、K)、DA変換部5-k(k=1、2、・・・、K)、LO部10、DBF部30が送信部を構成し、インパルス応答ベクトル設定部50、校正処理部60、検波部70、校正用アンテナ80が校正部を構成する。
なお、送信部のうち、それぞれのDA変換部からアンテナ素子までが、それぞれの送信系を構成する。
まずデータの送信部の構成及び処理について説明する。信号処理部40は、送信データであるベースバンド信号(通信波形やレーダ波形など)を生成し、DBF部30へ送信する。信号処理部40は、例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されている。
DBF部30は、信号処理部40が生成したベースバンド信号を素子数K個に分配する。分配された各ベースバンド信号は、それぞれ振幅および位相と、遅延量(時間差)を調整されたベースバンド信号をDA変換部5-k(k=1、2、…、K)へ出力する。
DA変換部5-k(k=1、2、…、K)は、ベースバンド信号をディジタル値からアナログ値へD/A(Digital to Analog)変換する。次に、UC部4-k(k=1、2、…、K)は、アナログ値へ変換されたベースバンド信号をRF(Radio Frequency)帯に周波数変換する。その後、増幅部3-kによる電力増幅されたRF帯の送信信号はアンテナ素子1-k(k=1、2、…、K)により、空間に放射される。
DBF部30の一例を図2に示す。図2において、200-k(k=1、2、・・・、K)は遅延調整器、201-k(k=1、2、・・・、K)は振幅位相調整器である。振幅位相調整器201-k(k=1、2、・・・、K)と遅延調整器200-k(k=1、2、・・・、K)からなる構成とすることができる。DBF部30は、例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されている。
振幅位相調整器201-k(k=1、2、・・・、K)は、文字どおり入力された信号の振幅および位相を調整し、アレーアンテナとして所定の方向にビームを形成する。また遅延調整器200-k(k=1、2、・・・、K)は、アンテナ素子間のデータ信号のタイミング誤差などを調整して、所定の方向に同一タイミングで放射されるように時間差調整をおこなう。この実時間遅延の調整により、位相調整単独に比べて広帯域なビーム形成が可能となる。また、D/A変換などに安価なデバイスを用いた場合の同期ずれ、サンプルタイミングばらつきなどの精度劣化にも対応できる。
図1の例では、信号処理部40やDBF部30の構成要素である振幅位相調整器201-k(k=1、2、・・・、K)と遅延調整器200-k(k=1、2、・・・、K)のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定しているが、コンピュータで構成されていてもよい。
DBF部30がコンピュータで構成される場合のハードウェア構成図を図3に示す。図3において、501はメモリ、502はプロセッサ、503は入力インタフェース機器、504は出力インタフェースである。
メモリ501は、具体例としては、RAM(Random Access Memory)である。なお、HDD(Hard Disk Drive)やSD(Secure Digital)メモリカード、CF(Compact Flash)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商業)ディスク、DVDといった可搬記憶媒体であってもよいし、幾つかを組み合わせた構成であってもよい。
プロセッサ502は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ502は、具体例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
入力インタフェース機器503は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ポートやシリアルポートなどの信号入出力ポートを備えるインタフェース機器であり、信号処理部40と接続されて、信号処理部40から出力された信号を入力する。
出力インタフェース機器504は、例えばUSBポートやシリアルポートなどの信号入出力ポートを備えるインタフェース機器であり、DA変換部5-k(k=1、2、・・・、K)と接続されて、信号を出力する。
DBF部30がコンピュータで構成される場合、振幅位相調整器201-k(k=1、2、・・・、K)と遅延調整器200-k(k=1、2、・・・、K)の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリ501に格納し、当該コンピュータのプロセッサ502がメモリ501に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
次に、校正部の構成と処理について説明する。
校正用アンテナ80は、アンテナ素子1-k(k=1、2、…、K)から放射されたRF帯の信号を受信し、校正対象であるアレーアンテナ送信系の出力データを得る。
検波部70では、受信したRF帯の信号を周波数変換やディジタル化したのち、校正処理部60及びインパルス応答ベクトル設定部50に入力する。検波部70の詳細を図4に示す。図4において、301はダウンコンバーター(Down Converter:DC)部、302はA/D変換部、304はフーリエ変換部、305はLO部である。
DC部301は、RF帯で抽出した信号をそれぞれ低周波数帯あるいはベースバンド帯に周波数変換する。
A/D変換部302は、A/D(Analog to Digital)変換してディジタル信号にする。それらをフーリエ変換部304は、ディジタル信号処理でフーリエ変換して周波数領域のデータである信号列y(信号ベクトルy)を得る。
校正処理部60では、周波数変換やディジタル化したRF帯の信号を用いて、各アンテナ素子の信号間の時間、振幅、位相の差を推定し、これら全ての値を所定の値に揃えるような校正値を求める。なお、各アンテナ素子の信号間の時間差を推定するのに必要な情報であるインパルス応答ベクトルhは、インパルス応答ベクトル設定部50で求める。
インパルス応答ベクトル設定部50は、校正処理部60で、各アンテナ素子の信号間の時間差を推定するのに必要なインパルス応答ベクトルhの計算を行う。インパルス応答ベクトルhは、校正処理部60から受け取った信号に含まれる各アンテナ素子の信号が重畳された周波数応答に対応するインパルス応答であり、校正処理部60から受け取った信号ベクトルyに等価となるようなインパルス応答ベクトルの探索を行う。
なお、インパルス応答ベクトルhは、検波部70から出力される周波数変換やディジタル化したRF帯の信号のデータ量よりも、さらに分解能の高い時間刻みのデータ量を扱3えるベクトルが必要である。
校正処理部60は、この校正値をもとに、DBF部30の遅延調整器200-k(k=1、2、…、K)及び振幅位相調整器201-k(k=1、2、…、K)の調整を行う。
本実施の形態に係校正装置は、以上のような構成をしているため、アンテナ素子まで含めた送信系全体の校正が可能である。
次に動作について説明する。図5は、この発明の実施の形態1による校正装置の処理内容(校正値の算出方法)を示すフローチャートである。
まず、校正に用いるデータ信号について説明する。
図5のステップS101では信号処理部40がデータ信号を送信するが、これは運用中のユーザ信号や制御信号など本発明のための専用信号である必要はない。校正対象とする周波数帯域幅を包含する信号であれば、基本的にどのような波形でもかまわない。つまりはシステム運用中の送信信号そのもので構わない。
ステップS102では、校正用アンテナ80が、各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)から放射されたデータ信号を受信する。校正用アンテナ80で受信したデータ信号は、検波部70へ送られる。
ステップS103では、検波部70が、受信したデータ信号を検波する。具体的には、より低い中間周波数帯に周波数変換し、A/D(Analog to Digital)変換することでベースバンド帯のディジタル信号とする。その後、一定の時間長でディジタル信号をフーリエ変換して、周波数領域の信号列である信号ベクトルyを得る。
ステップS104では、インパルス応答ベクトル設定部50が、各アンテナ素子間の時間、振幅、位相の差異を推定するために必要となるインパルス応答ベクトルhの設定を行う。インパルス応答ベクトルhは、具体的には、前記周波数領域の信号ベクトルyよりも、さらに分解能の高い時間刻み、つまりより細かく大きなベクトルとする。
例えば、各アンテナ素子から受信する信号が100の場合、つまり信号ベクトルyが100個のデータからなるベクトルである場合、インパルス応答ベクトルhは信号ベクトルyの100倍の10000個といったように元の信号系列よりも大きく、細かい(1/100の)刻みのベクトルに設定する。
また、インパルス応答ベクトルhは、すべてのアンテナ素子のなかで最も大きな遅延量を包含するようなベクトル長にも設定する必要がある。これは、各アンテナ素子から受信するサンプル間の細かさが時間分解能を決定し、インパルス応答ベクトルhのベクトルサイズが最大推定可能な遅延時間量を決定するためである。
なお、本実施の形態では、インパルス応答ベクトルhの初期値をすべて1とした場合について述べるが、インパルス応答ベクトルhの初期値はこれに限定されるものではない。ステップS104では、さらに、このインパルス応答ベクトルhを周波数領域に変換する演算子からなるフーリエ変換行列Aを設定する。フーリエ変換行列Aは、フーリエ変換を行いたい対象が決まれば、連動して決まるもので、本実施の形態で説明しているインパルス応答ベクトルhの例だと、100×10000の行列となる。
ステップS105では、校正処理部60が、各アンテナ素子の信号間の時間、振幅、位相の差を推定する。
次に、ステップS104で、インパルス応答ベクトルを求める詳細について図6及び図7を用いて説明する。まず、ステップS103で取得した信号ベクトルyは、時間差のあるアンテナ素子数分の信号が重畳されているため、図6(c)のようなある程度の周波数選択性のある周波数応答(特性)を有する。
ここで、校正装置内での各アンテナ素子の主たる遅延時間は原則一つであるので、そのインパルス応答ベクトルhは、図6(a)のように素子#kのインパルス応答が素子数K分重畳されたものとなり、その時間順は各系によりランダムである。
このとき、図6(a)をフーリエ変換した周波数応答は図6(b)となり、この周波数応答が図6(c)と等しくなれば、インパルス応答ベクトルhが定まる。
インパルス応答ベクトルhを定めることは、いわゆる逆問題を解くことに等しい。つまり、ベクトルyとベクトルAh(行列Aとベクトルhとの積)との差分が最小となるようなインパルス応答ベクトルhを推定すればよい。
一般に、観測できる(既知)ベクトルyの次元(要素数)Mは、未知であるベクトルhの次元Nよりも小さいため(これを劣決定系という)、解が無限に存在し、求めることができない。ただし、上記のように各アンテナ素子のインパルス応答は一つであり、インパルス応答ベクトルhはほとんどの要素がゼロとなる、いわゆるスパースベクトルである。このとき、劣決定系においても解が求められることが知られており、本発明が有効に動作することが保証される。
より具体的な評価関数として、次式のL1ノルム最小化問題を解けばよい。
Figure 0007012914000001
ここで、
Figure 0007012914000002
各要素の絶対値の和であるL1ノルム、
Figure 0007012914000003
ユークリッドノルムを表す。εは、収束を判定するための十分小さな定数である。
信号ベクトルyに対し、上式を用いることにより複素数のスパースベクトルであるインパルス応答ベクトルhが求まり、このインパルス応答ベクトルh内のゼロでない要素の位置と振幅と位相が、それぞれ各アンテナ素子の時間、振幅、位相を表す。
たとえば、図7は2素子モデルの計算例である。図7の例では、第1のアンテナ素子の遅延量は5.26、第2のアンテナ素子の遅延量は15.23の場合のサンプルとしている。なお、データ信号のサンプリング間隔は2nsecであり、インパルス応答ベクトルhの刻み幅は1/100の0.02nsecとした。
図7のグラフでは、横軸に遅延時間、縦軸に相対振幅としている。
L1ノルムの最小化問題を解くための最適化アルゴリズムには、もっとも単純なISTA(Iterative Shrinkage-Thresholding Algorithmを使用している。
図7のように、サンプリング間隔の1/100の時間分解能で推定できており、高精度であることがわかる。
ステップS106では、求めたインパルス応答ベクトルhから、アンテナ素子間の時間、振幅、位相の相対差を算出し、すべてを所定の値にそろえるような校正値を求める。
最後に、ステップS107では校正値をもとに、送信データに対して時間、振幅、位相の補正値を適用し、校正処理を終了する。
このように、時間タイミングの調整は、ディジタル信号処理ではサンプルの遅延処理で実現できるため簡易にできる。この一連の校正処理を定期的に実施することで、アレーアンテナ装置の健全性を運用中でも担保することが可能となる。
以上で明らかなように、本実施の形態によれば、アンテナ素子間の特性ばらつきである、振幅位相差および遅延差(タイミング誤差)について、アンテナ素子間信号のスパース性を利用することで各アンテナ素子に対する時間、振幅、位相のずれを高精度に推定し、全アンテナ素子で同時に抽出できるような校正フローとなっている。
このような構成としたことにより、高い分解能を得るために広帯域な校正用信号を別途用意せずとも、運用中のデータ信号の利用のみで実行することが可能となり、装置コストの増大を防ぐことができる。したがって、出荷前調整だけでなく、設置後でもシステムの運用中に柔軟に適用することができ、信頼性の高いシステムが常時得られる効果がある。
実施の形態2.
実施の形態1では、空間に放射された各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)のデータ信号を校正用アンテナ80で受信する例を示したが、本実施の形態では、送信系内でデータ信号を抽出してRF帯(アナログ段)で合成処理を適用した場合について述べる。
本実施の形態における校正装置の構成図を図8に示す。図8おいて、2-k(k=1、2、…、K)は抽出部、90は電力合成部である。抽出部2-k(k=1、2、…、K)は、各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)と増幅部3-k(k=1、2、…、K)との間に配置され、増幅部3-k(k=1、2、…、K)から入力されるRF帯の送信信号の一部を抽出し、電力合成部90へ出力する。残りの送信信号は、各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)により、空間に放射される。
なお、抽出部2-k(k=1、2、…、K)は、RF帯のアナログ信号となっているため、例えば、方向性結合器(カップラ)やスイッチなどのハードウェアによって実現してもよい。
電力合成部90は、抽出部2-k(k=1、2、…、K)と検波部70の間に配置され、各アンテナ素子1-k(k=1、2、…、K)へ送られるRF帯の送信信号の一部を抽出部2-k(k=1、2、…、K)から受け取り、RF帯で電力合成して1つの受信信号に変換し、検波部70へ出力する。
図8おいて、図1と同一符号は同一または相当部分を示しており、抽出部2-k(k=1、2、…、K)と電力合成部90以外については、実施の形態1で記載したものと同じ動作をする。
なお、本実施の形態では、各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)、抽出部2-k(k=1、2、…、K)、増幅部3-k(k=1、2、・・・、K)、UC部4-k(k=1、2、・・・、K)、DA変換部5-k(k=1、2、・・・、K)、LO部10、DBF部30が送信部を構成し、インパルス応答ベクトル設定部50、校正処理部60、検波部70、電力合成部90が校正部を構成する。
本実施の形態では、例えば図8の抽出部2-k(k=1、2、…、K)および電力合成部90に示すように、各アンテナ素子入力端に抽出部2-k(k=1、2、…、K)を設け、抽出した後、RF帯で電力合成して1つの受信信号を得る。こうすることで離れた場所に置く校正用アンテナ80が不要となる。
次に動作について説明する。図9は、本実施の形態による校正装置の処理内容を示すフローチャートである。なお、図9において図5と同一の符号は、同一または相当部分を示すので説明を省略する。
ステップS201では、各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)に対応する抽出部2-k(k=1、2、…、K)が、増幅部3-k(k=1、2、…、K)から入力されるRF帯の送信信号の一部を抽出し、電力合成部90へ出力する。
ステップS202では、電力合成部90が、各抽出部2-k(k=1、2、…、K)で抽出されたRF帯の送信信号の一部を合成し、検波部70へ出力する。
ほとんどが実施の形態1と同じであり、ステップS201のデータ信号の抽出と、ステップS202のアナログ段での合成というステップが、空間伝搬を利用したアンテナ素子毎の信号の合成ではなく、電力合成部により達成することになる。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、各アンテナ素子へ入力されるデータ信号の一部を抽出し、それらをRF帯で電力合成することにより、校正処理を実施する際の信号数を1つに削減できるため装置規模を削減できる効果とともに、校正用アンテナを削減できる効果を奏する。
実施の形態3.
実施の形態1および実施の形態2では、各アンテナ素子1-k(k=1、2、…、K)のデータ信号をそのまま利用する例を示した。本実施の形態では、各アンテナ素子1-k(k=1、2、…、K)のデータ信号の解が重複しないように異なる遅延時間量(遅延量)を与えた場合について説明する。
本実施の形態における校正装置の構成図を図10に示す。図10において、45は遅延時間設定部である。遅延時間設定部45は、意図的に既知の異なる遅延量を生成し、DBF部30及び校正処理部60へ出力する。図10において、図8と同一の符号は、同一または相当する部分を表しており、遅延時間設定部45以外については、実施の形態2で用いた図8で記載したものと同じ動作をする。
校正処理部60で受け取った各アンテナ素子のデータ信号のインパルス応答を図12に示す。図12(a)は信号処理部40が出力する信号をそのまま用いた通常のインパルス応答であり、アンテナ素子間の時間差が小さい例を示す。図12(b)は、信号処理部40が出力する信号に、異なる遅延量を与えたインパルス応答の例を示す。
図12(a)に示す通常のインパルス応答は、インパルス応答が近接してしまっているため、近接した値を推定する必要がありインパルス応答ベクトルを収束さえるための時間がかかる可能性がある。また、同一の遅延であるアンテナ素子が複数あった場合、解が重複してしまい、分離することが難しい。
遅延時間設定部45は、各アンテナ素子に異なる遅延量Δkを加算することにより、図12(b)に示すように各インパルス応答にばらつきが生じるようになり、校正処理部60が、すべてのアンテナ素子の推定が確実に行えるようにする。こうすることで、推定結果と各アンテナ素子との対応が簡単になる。
なお、本実施の形態では、各アンテナ素子1-k(k=1、2、・・・、K)、抽出部2-k(k=1、2、…、K)、増幅部3-k(k=1、2、・・・、K)、UC部4-k(k=1、2、・・・、K)、DA変換部5-k(k=1、2、・・・、K)、LO部10、DBF部30が送信部を構成し、遅延時間設定部45、インパルス応答ベクトル設定部50、校正処理部60、検波部70、電力合成部90が校正部を構成する。
次に動作について説明する。図11は、本実施の形態による校正装置の処理内容を示すフローチャートである。なお、図11において図9と同一の符号は、同一または相当部分を示すので説明を省略する。
ステップS301では、遅延時間設定部45が、意図的に各アンテナ素子に異なる遅延量Δkを生成し、各アンテナ素子へ出力する。また、遅延時間設定部45は、どのアンテナ素子に対し、どれくらいの遅延量を生成したかの情報を校正処理部60へ送る。
ステップS306では、図9のステップS106と同じく、求めたインパルス応答ベクトルhから、アンテナ素子間の時間、振幅、位相の相対差を算出し、すべてを所定の値にそろえるような校正値を求めるが、各アンテナ素子間の時間の相対差を算出する際には、遅延時間設定部45で設定した遅延量Δkを考慮して計算を行う。
以上で明らかなように、本実施の形態によれば、各アンテナ素子のデータ信号に対し、異なる遅延量を与えることにより、アンテナ素子間の誤差による時間差が小さい場合でも推定結果が得られやすくなる効果を奏する。
なお、上記では送信系の説明をおこなったが、受信系においても各アンテナ素子の信号を合成した信号に対して同様の原理を適用することで実現は可能である。
1-1~1-K アンテナ素子、
2-1~2-K 抽出部、
3-1~3-K 増幅部、
4-1~4-K UC部、
5-1~5-K DA変換部、
10 LO部、
30 DBF部、
40 信号処理部、
45 遅延時間設定部、
50 インパルス応答ベクトル設定部、
60 校正処理部、
70 検波部、
80 校正用アンテナ
90 電力合成部、
200-1~200-K 遅延調整器、
201-1~201-K 振幅位相調整器、
301 DC部、
302 AD変換部、
304 フーリエ変換部、
305 LO部、
501 メモリ、
502 プロセッサ、
503 入力インタフェース機器、
504 出力インタフェース機器。

Claims (4)

  1. データ信号を生成し送信アレーアンテナの各アンテナ素子から放射させる送信部と、
    前記各アンテナ素子から放射されたデータ信号を受信する校正用アンテナと、
    前記校正用アンテナが受信したデータ信号を検波する検波部と、
    前記検波部が検波したデータ信号の周波数特性と近似する周波数特性を有するインパルス応答ベクトルを推定するインパルス応答ベクトル設定部と、
    前記インパルス応答ベクトルから、前記各アンテナ素子の送信系間の時間差を校正するための校正値を求め、前記校正値に基づき前記送信部における各アンテナ素子の時間差の校正を行う校正処理部と
    を備えたアレーアンテナの校正装置。
  2. データ信号を生成し送信アレーアンテナの各アンテナ素子から放射させる送信部と、
    前記各アンテナ素子に送られるデータ信号の一部を抽出する複数の抽出部と、
    前記複数の抽出部で抽出されたデータ信号を合成する電力合成部と、
    前記電力合成部で合成したデータ信号を検波する検波部と、
    前記検波部が検波したデータ信号の周波数特性と近似する周波数特性を有するインパルス応答ベクトルを推定するインパルス応答ベクトル設定部と、
    前記インパルス応答ベクトルから、前記各アンテナ素子の送信系間の時間差を校正するための校正値を求め、前記校正値に基づき前記送信部における各アンテナ素子の時間差の校正を行う校正処理部と
    を備えたアレーアンテナの校正装置。
  3. 前記各アンテナ素子に異なる遅延時間量を設定する遅延時間設定手段を備え、
    前記送信部は、前記各アンテナ素子に対し、それぞれ異なる遅延時間量を与えたデータ信号を生成する請求項1または請求項2に記載のアレーアンテナの校正装置。
  4. データ信号を生成し送信アレーアンテナの各アンテナ素子から放射させるステップと、 前記各アンテナ素子からデータ信号を受信するステップと、
    前記受信したデータ信号を検波するステップと、
    前記検波したデータ信号の周波数特性と近似する周波数特性を有するインパルス応答ベクトルを推定するステップと、
    前記インパルス応答ベクトルから、前記各アンテナ素子の送信系間の時間差を校正するするステップと
    を備えたアレーアンテナの校正方法。
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