JP7011496B2 - 腐食深さ推定方法、腐食深さ推定プログラム、交換時期算出方法及び交換時期算出プログラム - Google Patents

腐食深さ推定方法、腐食深さ推定プログラム、交換時期算出方法及び交換時期算出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、腐食深さ推定方法、腐食深さ推定プログラム、交換時期算出方法及び交換時期算出プログラムに関する。
例えば硫黄含有燃料を燃焼及びガス化させるボイラ等の装置には、火炉壁と呼ばれる水冷管が設置される。このような装置において、燃焼及びガス化の際、ガスの還元性が大きくなると、ガス中の硫化水素により硫化腐食が発生する。また、ガスの還元性が緩和されると、水冷管の表面にスケール(酸化被膜等)が形成され、硫化腐食が抑制される。
このような水冷管では、ボイラの燃焼により生成される灰がスケールの表面に積層するため、定期的にこの灰を除去することが行われる。灰が除去されると、水冷管の表面が燃焼環境下に曝され、水冷管の温度が急激に上昇して熱応力が生じる。スケールと金属母材との間では熱膨張率に差があることから、熱応力によりスケールの表面に亀裂が発生する場合がある。この亀裂により、金属母材の表面がガス雰囲気に露出し、露出部分が硫化して脆くなる。この状態で水冷管に再度熱応力が生じると、硫化した部分に亀裂が生じ、亀裂部分が更に硫化して亀裂部分が深くなっていく。このようにして、溝状腐食と呼ばれる腐食が形成される。
溝状腐食が進行すると、水冷管が運転中に割れる可能性がある。このため、水冷管の割れを起こす前に水冷管を交換する必要がある。例えば、定期点検時等に溝状腐食の平面形状を計測し、計測結果に基づいて溝状腐食の深さを推定する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4875639号公報
特許文献1に記載の手法によって溝状腐食の深さを推定することで、水冷管の交換時期を予測することが可能となる。一方、特許文献1に記載の手法では、溝状腐食の進行状態を推定することが困難であり、例えば定期検査ごとに溝状腐食の平面形状を計測する必要がある。そのため、溝状腐食の進行状態を容易に推定することが可能な手法が求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、溝状腐食の進行状態を容易に推定することが可能な腐食深さ推定方法、腐食深さ推定プログラム、交換時期算出方法及び交換時期算出プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る腐食深さ推定方法は、金属母材で形成される対象部材が硫化水素を含む雰囲気に配置されて前記金属部材の表面にスケールが形成された状態で当該対象部材の温度が変化する場合において、前記対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する腐食深さ推定方法であって、前記雰囲気中の前記硫化水素により前記金属母材に硫化反応が生じる反応領域の範囲を算出する反応領域算出ステップと、前記対象部材の温度の変化によって生じる熱応力に起因して前記対象部材に生じる亀裂領域の範囲を算出する亀裂領域算出ステップと、前記反応領域算出ステップ及び前記亀裂領域算出ステップを複数回繰り返し行った後、前記反応領域についての前記対象部材の表面からの深さを算出する深さ算出ステップとを含む。
従って、溝状腐食の発生及び進行のメカニズムに基づいて、反応領域算出ステップと亀裂領域算出ステップとを繰り返し行うことにより、溝状腐食の進行状況を容易に算出することが可能となる。
また、前記亀裂領域算出ステップでは、前記対象部材のうち直前の前記反応領域算出ステップで算出された前記反応領域に対応する領域については、反応後に生成される硫化物の物性を用いて前記亀裂領域の範囲を算出してもよい。
従って、反応領域算出ステップの算出結果を亀裂領域算出ステップにおいて反映させることにより、反応後の対象部材に生じる亀裂領域の進行状態をより確実に算出することができる。
また、前記亀裂領域算出ステップを行った後に行う前記反応領域算出ステップでは、前記対象部材のうち直前の前記亀裂領域算出ステップにおいて算出された前記亀裂領域に対応する領域については、前記硫化水素を含む雰囲気であるとして前記反応領域の範囲を算出してもよい。
従って、亀裂領域算出ステップの算出結果を次の反応領域算出ステップにおいて反映させることにより、対象部材の反応領域の進行状態をより確実に算出することができる。
本発明に係る腐食深さ推定プログラムは、金属母材で形成される対象部材が硫化水素を含む雰囲気に配置されて前記金属部材の表面にスケールが形成された状態で当該対象部材の温度が変化する場合において、前記対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する腐食深さ推定プログラムであって、前記雰囲気中の前記硫化水素により前記金属母材に硫化反応が生じる反応領域の範囲を算出する反応領域算出処理と、前記対象部材の温度の変化によって生じる熱応力に起因して前記対象部材に生じる亀裂領域の範囲を算出する亀裂領域算出処理と、前記反応領域算出処理及び前記亀裂領域算出処理を複数回繰り返し行った後、前記反応領域についての前記対象部材の表面からの深さを算出する算出処理とをコンピュータに行わせる。
従って、対象部材の表面の形状の初期状態を設定して、反応領域算出処理と亀裂領域算出処理とを繰り返し行うことにより、溝状腐食の進行状況を算出することが可能となる。これにより、腐食深さを推定する度に対象部材の表面の形状を測定する必要が無いため、短時間かつ効率的に腐食深さを推定することができる。
本発明に係る交換時期算出方法は、硫化水素を含む雰囲気に配置される対象部材の交換時期を算出する交換時期算出方法であって、前記対象部材の表面の形状を初期条件として設定するステップと、上記の腐食深さ推定方法を用いて、前記対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する推定ステップと、推定結果に基づいて、前記対象部材の交換時期を算出する算出ステップとを含む。
従って、短時間かつ効率的に対象部材の腐食深さを推定することができるため、溝状腐食による対象部材の交換時期を効率的に算出することができる。
本発明に係る交換時期算出プログラムは、硫化水素を含む雰囲気に配置される対象部材の交換時期を算出する交換時期算出プログラムであって、前記対象部材の表面の形状を初期条件として設定する設定処理と、上記の腐食深さ推定プログラムを用いて、前記対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する推定処理と、推定結果に基づいて、前記対象部材の交換時期を算出する算出処理とをコンピュータに行わせる。
従って、短時間かつ効率的に対象部材の腐食深さを推定することができるため、溝状腐食による対象部材の交換時期を効率的に算出することができる。
本発明によれば、短時間かつ効率的に腐食深さを推定することができる。
図1は、本実施形態に係る腐食深さ推定方法の対象部材となる水冷管の一例を示す図である。 図2は、水冷管の壁部において溝状腐食が形成されるメカニズムの一例を示す図である。 図3は、水冷管の壁部において溝状腐食が形成されるメカニズムの一例を示す図である。 図4は、スケールの表面に積層する灰を除去するタイミングと壁部の温度との関係をグラフに模式的に示したものである。 図5は、本実施形態に係る腐食深さ推定方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、反応領域算出メッシュの一例を示す図である。 図7は、亀裂領域算出メッシュの一例を示す図である。 図8は、上記の腐食深さ推定方法による推定結果の一例を示すグラフである。 図9は、本実施形態に係る水冷管の交換時期算出方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る腐食深さ推定方法、腐食深さ推定プログラム、及び交換時期算出方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。本実施形態では、腐食深さを推定する対象となる対象部材として、ボイラ火炉壁に配置される水冷管を例に挙げて説明するが、これに限定されない。
図1は、本実施形態に係る腐食深さ推定方法の対象部材となる水冷管の一例を示す図である。図1では、水が流れる方向に垂直な平面による断面構成を示している。図1に示す水冷管100は、火炉壁30に取り付けられている。水冷管100は、例えば図1における左右方向に連なった状態で設けられる。水冷管100は、円筒状の壁部10と、壁部10で囲まれた流路20とを有する。壁部10は、ボイラの炉内に面する炉内側表面10aと、火炉壁30に面する壁側表面10bとを有する。
図2及び図3は、水冷管100の壁部10において溝状腐食が形成されるメカニズムの一例を示す図である。
図2のST1に示すように、ボイラの運転開始時においては、壁部10を構成する金属母材11の炉内側の表面11aには、酸化被膜等のスケールは形成されていない。この状態から、ボイラで硫黄含有燃料を燃焼させる際、ボイラ内のガスの還元性が大きくなると、ガス中の硫化水素により硫化腐食が発生する。また、ボイラ内のガスの還元性が緩和されると、図2のST2に示すように、金属母材11の表面11aに酸化被膜(スケール)12が形成される。この場合、金属母材11は、表面11aがスケール12で覆われた構成となり、硫化腐食が抑制される。
以下、金属母材11の表面11aがスケール12で覆われる場合について説明する。ボイラの運転時には、燃焼により灰が生成され、この灰が時間の経過に従ってスケール12の表面12aに積層する。そのため、デスラガ等のスートブロワにより定期的にこの灰を除去することが行われる。図4は、スケール12の表面12aに積層する灰を除去するタイミングと壁部10の温度との関係をグラフに模式的に示したものである。図4の縦軸は温度を示し、横軸はボイラの運転経過時間を示している。図4に示すように、ボイラでは、デスラガ等のスートブロワにより、スケール12の表面12aに積層される灰を所定の周期(△t)で除去している。スケール12の表面12aの灰を除去した場合、スケール12が炉内側に露出するため、壁部10(金属母材11及びスケール12)の温度は急激に上昇する。この場合、壁部10には急激に熱応力が生じることになる。スケール12の表面12aの灰を周期的に除去する場合、壁部10にはこのような温度上昇が周期的に発生し、温度上昇に伴う熱応力が周期的に発生する。
ここで、金属母材11とスケール12との間では熱膨張率に差があることから、図2のST3に示すように、壁部10に熱応力が生じることで、スケール12の表面12aに亀裂12bが発生する場合がある。この亀裂12bが金属母材11の表面11aに到達すると、金属母材11の表面11aの一部がガス雰囲気に露出する。ガス雰囲気に露出した表面11aは、図2のST4に示すように、ガス中の硫化水素と反応して硫化部分11cを形成する。硫化部分11cは、金属母材11とは物性が異なり、例えば金属母材11に比べて脆くなる。
ボイラの燃焼を継続する場合、スケール12の表面12aに積層する灰を定期的に除去する必要がある。この灰を除去することにより、上記のように壁部10の温度が上昇する。金属母材11に硫化部分11cが形成された状態で壁部10の温度が上昇し、熱応力が生じると、図3のST5に示すように、硫化部分11cから金属母材11の内側に亀裂11bが生じる。亀裂11bが生じることにより、当該亀裂11bの内面がスケール12の亀裂12bを介してガス雰囲気に露出する。ガス雰囲気に露出した亀裂11bの内面は、図3のST6に示すように、ガス中の硫化水素と反応して硫化部分11cを形成する。その後、再び灰を除去することにより、上記のように壁部10の温度が上昇し、図3のST7に示すように、熱応力により硫化部分11cから金属母材11の内側に亀裂11bが発生する。このように、熱応力による亀裂11bの形成と、亀裂11bの内面における硫化部分11cの形成とが繰り返されることで、溝状腐食13が形成される。
本実施形態に係る腐食深さ推定方法は、このような溝状腐食の発生及び進行のメカニズムに鑑みて、溝状腐食の深さを推定するものである。以下、本実施形態に係る腐食深さ推定方法を説明する。図5は、本実施形態に係る腐食深さ推定方法の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、腐食深さ推定方法は、金属母材11が雰囲気中の硫化水素と反応する反応領域(上記の硫化部分11c等)を算出する反応領域算出ステップS10と、壁部10に生じる亀裂領域(上記の亀裂11b等)を算出する亀裂領域算出ステップS20と、上記の反応領域算出ステップS10と亀裂領域算出ステップS20とを所定回数行ったか否かを判定するステップ(回数判定ステップ)S30と、亀裂領域の深さを算出する深さ算出ステップS40とを含んでいる。
当該腐食深さ推定方法は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の処理装置や、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶装置を有するコンピュータを用いて行うことができる。記憶部は、硫化水素を含む雰囲気に配置され金属母材の表面に酸化被膜が形成された対象部材の温度が変化する場合に、対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する腐食深さ推定プログラムであって、雰囲気中の硫化水素により金属母材に硫化反応が生じる反応領域の範囲を算出する反応領域算出処理と、対象部材の温度の変化によって生じる熱応力に起因して対象部材に生じる亀裂領域の範囲を算出する亀裂領域算出処理と、反応領域算出処理及び亀裂領域算出処理を複数回繰り返し行った後、反応領域についての対象部材の表面からの深さを算出する算出処理とをコンピュータに行わせる腐食深さ推定プログラムを記憶する。また、制御部は、記憶部に記憶された腐食深さ推定プログラムに基づいて処理を実行する。コンピュータは、情報を入力する入力部や、情報を出力する出力部を有してもよい。
本実施形態に係る腐食深さ推定方法では、例えば管径R、管厚さ(金属母材11の厚さ)Aの円筒状の壁部10を想定し、分圧P1の硫化水素を含む雰囲気中に当該壁部10を配置して、温度をT1からT2の間(T2-T1=△T)の範囲で変化させる場合に、壁部10に形成される溝状腐食の深さを計算により求める。なお、上記の管径R、管厚さA、温度T1、T2、硫化水素の分圧P1については、パラメータとして適宜設定することができる。また、例えば金属母材11に形成されるスケール12の厚さをパラメータとして設定してもよいし、壁部10の外周部における境界条件として熱流束をパラメータとして設定してもよい。
反応領域算出ステップS10は、上記条件において、雰囲気中の硫化水素により金属母材11の表面11aに硫化反応が生じる反応領域の範囲を算出する。金属母材11の表面11aにおける硫化反応は、スケール12に形成される亀裂12bが金属母材11の表面11aに到達し、金属母材11の表面11aが雰囲気中に露出する場合に発生する。したがって、本実施形態では、スケール12に亀裂12bが生じていない状態、又はスケール12に形成される亀裂12bが金属母材11の表面11aに到達しない状態については、金属母材11における硫化反応は発生しないことになる。
一方、スケール12に形成される亀裂12bが金属母材11の表面11aに到達し、金属母材11の表面11aが雰囲気中に露出する場合、反応領域算出ステップS10において、雰囲気中の硫化水素による反応速度を考慮し、所定の周期において反応する金属母材11の内部の領域である反応領域の範囲を算出する。
反応領域算出ステップS10は、例えばマトリクス状に配置されたドット領域を有する反応領域算出メッシュを設定して行う。なお、反応領域算出メッシュは、三次元格子状に配置されたドット領域を設定してもよい。図6は、反応領域算出メッシュの一例を示す図である。図6に示す反応領域算出メッシュM1(以下、「メッシュM1」と表記する)は、壁部10の断面構成について設定されたものである。メッシュM1の各ドット領域は、壁部10の断面における位置を示す座標に相当する。
メッシュM1には、例えば、金属母材11を示す金属母材領域111と、スケール12を示すスケール領域112と、硫化部分11cを示す反応領域113と、硫化水素を含む雰囲気を示す雰囲気領域114とが、上記の条件に基づいた座標位置に設定される。
反応領域算出ステップS10では、メッシュM1において、例えば金属母材領域111が雰囲気領域114に露出した状態である場合、露出部分の寸法、雰囲気領域114における硫化水素の分圧、反応速度等に基づいて、反応領域113が拡散する範囲をドット領域の座標に対応させて算出する。
次に、亀裂領域算出ステップS20では、壁部10の温度の変化によって生じる熱応力に起因して壁部10に生じる亀裂領域の範囲を算出する。亀裂領域算出ステップS20では、直前の反応領域算出ステップS10で算出された反応領域113に対応する領域について、反応後に生成される硫化物の物性を用いて亀裂領域の範囲を算出する。
亀裂領域算出ステップS20では、金属母材11及びスケール12の物性を考慮する。この場合、物性としては、例えば金属母材11及びスケール12のそれぞれについて、弾性係数、耐力、引っ張り強さ、所定温度における硫黄原子又は酸素原子の拡散係数、熱伝導度、熱容量、熱膨張係数等をパラメータとして適宜設定することができる。亀裂領域算出ステップS20では、上記のような物性のパラメータを設定した場合において、壁部10が温度T1からT2の間で変化した場合の熱応力を算出し、熱応力によりスケール12及び金属母材11に生じる亀裂領域の範囲を算出する。なお、壁部10の温度によっては、熱応力の値が小さくなり、スケール12及び金属母材11に亀裂領域が生じない場合も想定される。
亀裂領域算出ステップS20は、上記の反応領域算出ステップS10に対応するようにマトリクス状に配置されたドット領域を有する亀裂領域算出メッシュを設定して行う。なお、亀裂領域算出メッシュは、上記の反応領域算出ステップS10と同様に、三次元格子状に配置されたドット領域を設定してもよい。図7は、亀裂領域算出メッシュの一例を示す図である。図7に示す亀裂領域算出メッシュM2(以下、「メッシュM2」と表記する)は、上記のメッシュM1と同様に、壁部10の断面構成について設定されたものである。メッシュM2の各ドット領域は、壁部10の断面における位置を示す座標に相当し、上記のメッシュM1の座標に対応している。
メッシュM2には、例えば、壁部10を示す壁部領域211と、亀裂11b及び亀裂12bを示す亀裂領域212とが、上記の条件に基づいた座標位置に設定される。
亀裂領域算出ステップS20では、メッシュM2において、例えば壁部10が上記条件に基づく熱応力により変形して亀裂領域212となる範囲を、ドット領域の座標に対応させて算出する。
亀裂領域算出ステップS20では、メッシュM2において、直前の反応領域算出ステップS10で算出された反応領域113に対応する領域については、反応後に生成される硫化物の物性を用いて亀裂領域212の範囲を算出する。例えば、反応領域113に対応する領域については、物性として設定される弾性係数、耐力、引っ張り強さ、所定温度における硫黄原子又は酸素原子の拡散係数、熱伝導度、熱容量、熱膨張係数等のパラメータを他の領域とは異なる値で設定してもよい。この場合、反応領域算出ステップS10の算出結果を亀裂領域算出ステップS20において反映させることにより、亀裂領域212の進行状態をより確実に算出可能となる。
次に、回数判定ステップS30では、上記の反応領域算出ステップS10と亀裂領域算出ステップS20とを所定回数行ったか否かを判定する。ここで、所定回数は、壁部10に温度変化が生じる回数として設定することができる。本実施形態では、所定回数を、例えばスケール12に積層された灰を除去する回数として設定することができる。回数判定ステップS30において所定回数処理を行っていないと判定された場合(ステップS30のNo)には、反応領域算出ステップS10に戻って処理を繰り返す。
なお、亀裂領域算出ステップS20を行った後に行う反応領域算出ステップS10では、メッシュM1のうち、直前の亀裂領域算出ステップS20において算出された亀裂領域212に対応する領域については、硫化水素を含む雰囲気であるとして反応領域113の範囲を算出する。この場合、亀裂領域算出ステップS20の算出結果を反応領域算出ステップS10において反映させることにより、反応領域113の進行状態をより確実に算出可能となる。
回数判定ステップS30において所定回数処理を行ったと判定された場合(ステップS30のYes)には、算出された反応領域113の範囲に基づいて、反応領域113についてのスケール領域112の表面からの深さを算出する。この場合、メッシュM1に設定された座標に基づいて、反応領域113の深さD(図6参照)を算出することができる。
図8は、上記の腐食深さ推定方法による推定結果の一例を示すグラフである。図8の縦軸は溝状腐食の深さ(mm)を示し、横軸はボイラの運転開始時からの経過時間を示している。なお、図8の推定結果は、ボイラの運転開始時から周期的にスケール12に付着する灰を除去し、壁部10に温度変化が生じる場合についての例である。図8に示すように、壁部10に形成される溝状腐食の腐食深さは、運転開始から時間の経過とともにほぼ一定の増加量で増加している。図8では、腐食深さ推定方法を行った時点t1での腐食深さDが示されている。この腐食深さDは、例えば壁部10の交換が必要となる腐食深さである閾値DLよりも小さい値となっている。なお、この結果は一例であり、例えば運転開始から時間の経過とともにほぼ一定の増加量で溝状腐食の深さが増加する場合もある。
このように、壁部10に形成される溝状腐食の腐食深さを本実施形態に係る腐食深さ推定方法によって推定した結果は、例えば水冷管100を交換する交換時期の算出に用いることができる。図9は、本実施形態に係る水冷管100の交換時期算出方法の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、水冷管100の交換時期算出方法は、初期条件を設定する設定ステップS110と、上記の腐食深さ推定方法により水冷管100の腐食深さを推定する推定ステップS120と、推定結果に基づいて交換時期を算出する算出ステップS130とを含む。
当該交換時期算出方法は、例えばCPU等の処理装置や、RAM、ROM等の記憶装置を有するコンピュータを用いて行うことができる。この場合、記憶部は、硫化水素を含む雰囲気に配置される対象部材の交換時期を算出する交換時期算出プログラムであって、対象部材の表面の形状を初期条件として設定する設定処理と、上記の腐食深さ推定プログラムを用いて、対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する推定処理と、推定された溝状腐食の深さに基づいて、対象部材の交換時期を算出する算出処理とをコンピュータに行わせる交換時期算出プログラムを記憶する。また、制御部は、記憶部に記憶された交換時期算出プログラムに基づいて処理を実行する。コンピュータは、情報を入力する入力部や、情報を出力する出力部を有してもよい。なお、腐食深さ推定方法を行うコンピュータと同一のコンピュータを用いて行ってもよい。
設定ステップS110では、水冷管100の壁部10の初期条件を設定する。例えば、壁部10の管径R、管厚さA、温度T1、T2、硫化水素の分圧P1等のパラメータの値を設定する。また、例えば設定ステップS110に先立ち、水冷管100の壁部10における金属母材11の表面をブラスト処理等により露出させ、亀裂、溝状腐食の有無を検出する。亀裂、溝状腐食が存在する場合、当該亀裂、溝状腐食の平面形状及び深さを検出又は推定し、得られた平面形状及び深さの亀裂、溝状腐食を有する状態を初期状態として設定する。推定ステップS120は、上記の腐食深さ推定方法により水冷管100の腐食深さを推定する。
算出ステップS130では、推定ステップS120の推定結果に基づいて交換時期を算出する。例えば、図8のグラフにおいて、スケール12が形成された後、時間の経過とともにほぼ一定の増加量で溝状腐食の深さが増加し、壁部10の交換が必要となる腐食深さである閾値DLに到達する。この場合、腐食深さの推定結果が閾値DLに到達した時点t2を交換時期の基準値として抽出することができる。
算出ステップS130では、基準値を抽出した後、当該基準値と定期点検の周期とを対比させる。例えば、ある定期点検時に上記の交換時期算出方法を行う場合、算出結果で得られた時点t2が次回の定期点検時よりも前の時点である場合には、当該交換時期算出方法を行った定期点検において水冷管100の交換を行う必要があるため、交換時期を現時点(当該交換時期算出方法を行った定期点検の時点)として算出することができる。また、算出結果で得られた時点t2が次回の定期点検時よりも後であり、次々回の定期点検時よりも前である場合、次回の定期点検時に水冷管100の交換を行う必要があるため、交換時期を次回の定期点検時として算出することができる。このように、算出結果で得られた時点t2が当該交換時期算出方法を行った定期点検からn回後の定期点検時の後であり、n+1回後の定期点検時の前である場合、交換時期をn回後の定期点検時として算出することができる。
このように、本実施形態に係る腐食深さ推定方法は、金属部材11で形成される壁部10が硫化水素を含む雰囲気に配置され金属母材11の表面にスケール12が形成された状態で当該壁部10の温度が変化する場合に、壁部10に形成される溝状腐食14の深さを推定する腐食深さ推定方法であって、雰囲気中の硫化水素により金属母材に硫化反応が生じる反応領域113の範囲を算出する反応領域算出ステップS10と、壁部10の温度の変化によって生じる熱応力に起因して壁部10に生じる亀裂領域212の範囲を算出する亀裂領域算出ステップS20と、反応領域算出ステップS10及び亀裂領域算出ステップS20を複数回繰り返し行った後、反応領域113についての壁部10の表面からの深さを算出する深さ算出ステップS40とを含む。
従って、溝状腐食の発生及び進行のメカニズムに基づいて、反応領域算出ステップS10と亀裂領域算出ステップS20とを繰り返し行うことにより、溝状腐食の進行状況を容易に算出することが可能となる。
また、亀裂領域算出ステップS20では、壁部10のうち直前の反応領域算出ステップS10で算出された反応領域113に対応する領域については、反応後に生成される硫化物の物性を用いて亀裂領域212の範囲を算出してもよい。従って、反応領域算出ステップS10の算出結果を亀裂領域算出ステップS20において反映させることにより、反応後の壁部10に生じる亀裂11bの進行状態をより確実に算出することができる。
また、亀裂領域算出ステップS20を行った後に行う反応領域算出ステップS10では、壁部10のうち直前の亀裂領域算出ステップS20において算出された亀裂領域212に対応する領域については、硫化水素を含む雰囲気であるとして反応領域113の範囲を算出してもよい。従って、亀裂領域算出ステップS20の算出結果を次の反応領域算出ステップS10において反映させることにより、金属母材11の硫化部分11cの進行状態をより確実に算出することができる。
本発明に係る腐食深さ推定プログラムは、硫化水素を含む雰囲気に配置され金属母材11の表面にスケール12が形成された壁部10の温度が変化する場合に、壁部10に形成される溝状腐食14の深さを推定する腐食深さ推定プログラムであって、雰囲気中の硫化水素により金属母材に硫化反応が生じる反応領域113の範囲を算出する反応領域算出処理と、壁部10の温度の変化によって生じる熱応力に起因して壁部10に生じる亀裂領域212の範囲を算出する亀裂領域算出処理と、反応領域算出処理及び亀裂領域算出処理を複数回繰り返し行った後、反応領域113についての壁部10の表面からの深さを算出する算出処理とをコンピュータに行わせる。
従って、溝状腐食の発生及び進行のメカニズムに基づいて、反応領域算出処理と亀裂領域算出処理とを繰り返し行うことにより、溝状腐食の進行状況を容易に算出することが可能となる。
本発明に係る交換時期算出方法は、硫化水素を含む雰囲気に配置される壁部10の交換時期を算出する交換時期算出方法であって、壁部10の炉内側表面10aの形状を初期条件として設定するステップと、上記の腐食深さ推定方法を用いて、壁部10に形成される溝状腐食の深さを推定する推定ステップと、推定結果に基づいて、壁部10の交換時期を算出する算出ステップとを含む。
従って、短時間かつ効率的に壁部10の腐食深さを推定することができるため、溝状腐食による水冷管100の交換時期を効率的に算出することができる。
本発明に係る交換時期算出プログラムは、硫化水素を含む雰囲気に配置される壁部10の交換時期を算出する交換時期算出プログラムであって、壁部10の炉内側表面10aの形状を初期条件として設定する設定処理と、上記の腐食深さ推定方法を用いて、壁部10に形成される溝状腐食の深さを推定する推定処理と、推定結果に基づいて、壁部10の交換時期を算出する算出処理とをコンピュータに行わせる。
従って、短時間かつ効率的に壁部10の腐食深さを推定することができるため、溝状腐食による水冷管100の交換時期を効率的に算出することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記した実施形態では、腐食深さを推定する対象となる対象部材として、ボイラ火炉壁に配置される水冷管を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、対象部材として、IGCCガス火炉のスラグホッパ等の容器やガスタービンの動翼等に形成される腐食疲労の深さを推定する場合にも適用することができる。
10 壁部
10a 炉内側表面
10b 壁側表面
11 金属母材,金属部材
11a,12a 表面
11b,12b 亀裂
11c 硫化部分
12 酸化被膜,スケール
14 溝状腐食
20 流路
30 火炉壁
100 水冷管
111 金属母材領域
112 スケール領域
113 反応領域
114 雰囲気領域
211 壁部領域
212 亀裂領域
M1 反応領域算出メッシュ
M2 亀裂領域算出メッシュ

Claims (5)

  1. 金属母材で形成される対象部材が硫化水素を含む雰囲気に配置されて前記金属材の表面にスケールが形成された状態で当該対象部材の温度が変化する場合において、前記対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する腐食深さ推定方法であって、
    前記雰囲気中の前記硫化水素により前記金属母材のうち前記スケールに形成される亀裂を介して前記雰囲気に露出する露出部分に硫化反応が生じる反応領域の範囲を算出する反応領域算出ステップと、
    前記対象部材の温度の変化によって生じる熱応力に起因して前記対象部材の前記金属母材のうち前記反応領域を含む部分に生じる亀裂領域の範囲を算出する亀裂領域算出ステップと、
    前記反応領域算出ステップ及び前記亀裂領域算出ステップを複数回繰り返し行った後、前記反応領域についての前記対象部材の表面からの深さを算出する深さ算出ステップと
    を含み、
    前記亀裂領域算出ステップでは、前記対象部材のうち直前の前記反応領域算出ステップで算出された前記反応領域に対応する領域については、反応後に生成される硫化物の物性を用いて前記亀裂領域の範囲を算出する
    腐食深さ推定方法。
  2. 前記亀裂領域算出ステップを行った後に行う前記反応領域算出ステップでは、前記対象部材のうち直前の前記亀裂領域算出ステップにおいて算出された前記亀裂領域に対応する領域については、前記硫化水素を含む雰囲気であるとして前記反応領域の範囲を算出する
    請求項1に記載の腐食深さ推定方法。
  3. 金属母材で形成される対象部材が硫化水素を含む雰囲気に配置されて表面にスケールが形成された状態で当該対象部材の温度が変化する場合において、前記対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する腐食深さ推定プログラムであって、
    前記雰囲気中の前記硫化水素により前記金属母材のうち前記スケールに形成される亀裂を介して前記雰囲気に露出する露出部分に硫化反応が生じる反応領域の範囲を算出する応領域算出処理と、
    前記対象部材の温度の変化によって生じる熱応力に起因して前記対象部材の前記金属母材のうち前記反応領域を含む部分に生じる亀裂領域の範囲を算出する亀裂領域算出処理と、
    前記反応領域算出処理及び前記亀裂領域算出処理を複数回繰り返し行った後、前記反応領域についての前記対象部材の表面からの深さを算出する算出処理と
    をコンピュータに行わせ
    前記亀裂領域算出処理では、前記対象部材のうち直前の前記反応領域算出処理で算出された前記反応領域に対応する領域については、反応後に生成される硫化物の物性を用いて前記亀裂領域の範囲を算出する処理を前記コンピュータに行わせる
    腐食深さ推定プログラム。
  4. 硫化水素を含む雰囲気に配置される対象部材の交換時期を算出する交換時期算出方法であって、
    前記対象部材の表面の形状を初期条件として設定する設定ステップと、
    請求項1又は請求項2に記載の腐食深さ推定方法を用いて、前記対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する推定ステップと、
    推定結果に基づいて、前記対象部材の交換時期を算出する算出ステップと
    を含む交換時期算出方法。
  5. 硫化水素を含む雰囲気に配置される対象部材の交換時期を算出する交換時期算出プログラムであって、
    前記対象部材の表面の形状を初期条件として設定する設定処理と、
    請求項に記載の腐食深さ推定プログラムを用いて、前記対象部材に形成される溝状腐食の深さを推定する推定処理と、
    推定結果に基づいて、前記対象部材の交換時期を算出する算出処理と
    をコンピュータに行わせる交換時期算出プログラム。
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