JP7011400B2 - アストロサイトのグルコース代謝活性化剤 - Google Patents
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Description
また本発明は、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳内神経細胞賦活化剤を提供する。
また本発明は、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳機能低下抑制剤を提供する。
また本発明は、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳機能向上剤を提供する。
また本発明は、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳機能障害の予防または改善剤を提供する。
別の態様において、本発明は、アストロサイトのグルコース代謝活性化剤、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上剤、脳内神経細胞賦活化剤、脳機能向上剤、脳機能低下抑制剤、あるいは脳機能障害の予防または改善剤の製造のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用を提供する。
一実施形態において、当該剤は、プーアール茶の有機溶媒抽出物から本質的に構成され得る。別の一実施形態において、当該剤は、少なくともプーアール茶の有機溶媒抽出物を含有する組成物であり得る。当該組成物の例としては、後述する医薬品、医薬部外品、食品などが挙げられる。
さらに別の態様において、本発明は、アストロサイトのグルコース代謝活性化、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上、脳内神経細胞賦活化、脳機能向上、脳機能低下抑制、あるいは脳機能障害の予防または改善に使用するための、プーアール茶の有機溶媒抽出物を提供する。
〔2〕プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳内神経細胞賦活化剤。
〔3〕プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳機能低下抑制剤。
〔4〕プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳機能向上剤。
〔5〕プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳機能障害の予防または改善剤。
〔6〕プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とする、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上剤。
〔7〕アストロサイトのグルコース代謝活性化剤の製造のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔8〕脳内神経細胞賦活化剤の製造のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔9〕脳機能低下抑制剤の製造のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔10〕脳機能向上剤の製造のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔11〕脳機能障害の予防または改善剤の製造のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔12〕脳内ニューロンへのエネルギー供給向上剤の製造のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔13〕アストロサイトのグルコース代謝活性化に使用するための、プーアール茶の有機溶媒抽出物。
〔14〕脳内神経細胞賦活化に使用するための、プーアール茶の有機溶媒抽出物。
〔15〕脳機能低下抑制に使用するための、プーアール茶の有機溶媒抽出物。
〔16〕脳機能向上に使用するための、プーアール茶の有機溶媒抽出物。
〔17〕脳機能障害の予防または改善に使用するための、プーアール茶の有機溶媒抽出物。
〔18〕脳内ニューロンへのエネルギー供給向上に使用するための、プーアール茶の有機溶媒抽出物。
〔19〕アストロサイトのグルコース代謝活性化のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔20〕脳内神経細胞賦活化のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔21〕脳機能低下抑制のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔22〕脳機能向上のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔23〕脳機能障害の予防または改善のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔24〕脳内ニューロンへのエネルギー供給向上のための、プーアール茶の有機溶媒抽出物の使用。
〔25〕対象のアストロサイトのグルコース代謝活性化方法であって、それを必要とする対象に、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
〔26〕対象の脳内神経細胞賦活化方法であって、それを必要とする対象に、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
〔27〕対象の脳機能低下抑制方法であって、それを必要とする対象に、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
〔28〕対象の脳機能向上方法であって、それを必要とする対象に、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
〔29〕対象の脳機能障害の予防または改善方法であって、それを必要とする対象に、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
〔30〕対象の脳内ニューロンへのエネルギー供給向上方法であって、それを必要とする対象に、プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
〔31〕前記〔5〕、〔11〕、〔17〕、〔23〕、〔29〕において、好ましくは、前記脳機能障害は、加齢、外傷または認知症によって生じる記憶障害、学習障害、思考能力障害、または認知もしくは総合判断能力の障害、あるいは認知症の症状または徴候である。
〔32〕前記〔1〕~〔12〕において、好ましくは、前記剤は経口投与製剤である。
〔33〕前記〔13〕~〔18〕において、好ましくは、前記使用は、アストロサイトのグルコース代謝活性化、脳内神経細胞賦活化、脳機能低下抑制、脳機能向上、脳機能障害の予防もしくは改善、または脳内ニューロンへのエネルギー供給向上のための医薬としての使用である。
〔34〕前記〔33〕において、好ましくは、前記医薬は経口薬である。
〔35〕前記〔19〕~〔24〕において、好ましくは前記使用は非治療的使用である。
〔36〕前記〔35〕において、好ましくは、前記プーアール茶の有機溶媒抽出物は、サプリメントの形態で使用される。
〔37〕前記〔25〕~〔30〕において、好ましくは、前記投与は経口投与である。
〔38〕前記〔1〕~〔37〕において、前記プーアール茶の有機溶媒抽出物は、
好ましくは、ペンタン、ヘキサン、超臨界二酸化炭素、食用油、油脂類、エタノールおよび75(v/v)%以上のエタノールを含むエタノール水溶液からなる群より選択される溶媒を用いて抽出されたプーアール茶抽出物であり、
より好ましくは、プーアール茶のヘキサン抽出物、エタノール抽出物、または90(v/v)%以上のエタノールを含むエタノール水溶液の抽出物であり、
さらに好ましくは、プーアール茶のヘキサン抽出物である。
(プーアール茶抽出物)
プーアール茶(乾燥品、茶卸総本舗より購入)10gに、ヘキサン、99.5(v/v)%エタノールまたは50(v/v)%エタノールを100mL加え、室温、静置下で7~30日間浸漬した。その後、ろ過により抽出残渣を除去した後、得られた抽出液を減圧濃縮および凍結乾燥して抽出物を得た。
プーアール茶の熱水抽出物については、プーアール茶乾燥品10gにイオン交換水120mLを加え、95~100℃に加熱しながら60分間撹拌抽出した後、抽出液をろ過し、凍結乾燥して抽出物を得た。
各抽出物の収量は次のとおり:ヘキサン抽出物=36.7mg、99.5(v/v)%エタノール抽出物=102.5mg、50(v/v)%エタノール抽出物=1042.3mg、熱水抽出物=1369.8mg。
細胞は、グルコースを解糖系で代謝し乳酸にして細胞外に放出し、細胞外に放出された乳酸は細胞周辺環境のpHを低下させる。本実施例では、アストロサイト培養物のpH変化を測定することで、被験物質がアストロサイトのグルコース代謝能に及ぼす影響を評価した。pH変化の測定には細胞外フラックスアナライザー(XF96;Seahorse Bioscience)を用いた。この機器は、細胞培養物の水素イオン濃度変化をルミネッセンス法により測定し、細胞外酸性化速度(extracellular acidification rate;ECAR)を算出する。ECARの上昇は、細胞のグルコース代謝能の向上を反映する。被験物質の添加によりECARが上昇した場合、該被験物質はアストロサイトのグルコース代謝能を活性化させる物質である。
(グルコース代謝能)=(グルコース添加群AUC)-(グルコース無添加群AUC)
Claims (8)
- プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とし、該有機溶媒がヘキサン、エタノール、または75(v/v)%以上のエタノールを含むエタノール水溶液である、アストロサイトのグルコース代謝活性化剤。
- プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とし、該有機溶媒がヘキサンである、脳内神経細胞賦活化剤。
- プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とし、該有機溶媒がヘキサンである、脳機能低下抑制剤。
- プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とし、該有機溶媒がヘキサンである、脳機能向上剤。
- プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とし、該有機溶媒がヘキサンである、脳機能障害の予防または改善剤。
- プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とし、該有機溶媒がヘキサンである、脳機能低下抑制用食品組成物。
- プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とし、該有機溶媒がヘキサンである、脳機能向上用食品組成物。
- プーアール茶の有機溶媒抽出物を有効成分とし、該有機溶媒がヘキサンである、脳機能障害の予防または改善用食品組成物。
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Non-Patent Citations (2)
Title |
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Iranian Journal of Pharmaceutical Research,2017年01月,Vol.16, No.1,pp.201-209 |
YAN Shijun et al.,Pu‐erh tea ameliorates the progression of renal and cognitive damage in type 2 diabetic db/db mice.,Journal of Pharmacological Sciences,2011年,Vol.115 suppl.1,p.180P P1J22-6 |
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