JP2020105117A - 脳グルコース代謝活性化剤 - Google Patents

脳グルコース代謝活性化剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2020105117A
JP2020105117A JP2018245754A JP2018245754A JP2020105117A JP 2020105117 A JP2020105117 A JP 2020105117A JP 2018245754 A JP2018245754 A JP 2018245754A JP 2018245754 A JP2018245754 A JP 2018245754A JP 2020105117 A JP2020105117 A JP 2020105117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brain
glucose metabolism
camaglec
ethanol extract
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018245754A
Other languages
English (en)
Inventor
勇 渡邉
Isamu Watanabe
勇 渡邉
幸一 三澤
Koichi Misawa
幸一 三澤
史明 岡原
Fumiaki Okahara
史明 岡原
恵子 石田
Keiko Ishida
恵子 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2018245754A priority Critical patent/JP2020105117A/ja
Publication of JP2020105117A publication Critical patent/JP2020105117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

【課題】脳内神経活動の向上又は脳機能障害の予防若しくは改善に有効な素材の提供。【解決手段】カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳グルコース代謝活性化剤、脳内神経細胞賦活化剤、脳機能低下抑制剤、脳機能向上剤、又は脳機能障害の予防若しくは改善剤。【選択図】なし

Description

本発明は、脳グルコース代謝を活性化する素材に関する。
脳はグルコースを重要なエネルギー基質とし、その代謝により産生されるATPを用いて活動を維持している。脳神経細胞のエネルギー代謝は脳機能の維持において重要であり、これまで脳エネルギー代謝研究が盛んに行われてきた。1988年のFoxらによるPositron Emission Tomography(PET)を用いた研究では、ヒトの視覚野の脳グルコース消費率、脳血流量及び脳酸素消費量を測定し、視覚刺激による脳の機能活動亢進により脳グルコース消費が高まること、及びこの代謝が嫌気的であることが明らかにされている(非特許文献1)。したがって、脳グルコース代謝は脳の機能活動と相関すると考えられる。一方、脳グルコース代謝は、加齢により、又はアルツハイマー病の初期段階から低下することが報告されている(非特許文献2、3)。脳グルコース代謝の改善は、加齢に伴う脳機能障害や、アルツハイマー病をはじめとする認知症の予防及び軽減に有用であると考えられる(特許文献1)。
これまで、脳グルコース代謝機構については不明な点が多かった。2000年、脳機能を考える上で細胞間のネットワークが重要であるというneurovascular unitという概念が提唱された。脳グルコース代謝の場合も同様に、ニューロン、脳微小循環(微小血管)、アストロサイトの3者間のネットワークが重要であるとされている。現在、種々の反証はあるものの、脳グルコース代謝機構としてはアストロサイト−ニューロン間の乳酸供与仮説(astrocyte−neuron lactate shuttle hyposis;ANLSH)が一般的に支持されている。この仮説によれば、脳の機能活動の際、グルコースは、主にアストロサイトのグルコース輸送体1(glucose transporter 1;GLUT1)を介して細胞内に取り込まれ、解糖系で代謝されて乳酸に変換される。その後乳酸は、アストロサイト上の乳酸輸送担体1(monocarboxylate transpoter 1;MCT1)及び乳酸輸送担体4(monocarboxylate transpoter 4;MCT4)の働きにより細胞外に輸送され、ニューロンに取り込まれる。ニューロンは取り込んだ乳酸をエネルギー基質としてATPを産生し、これをエネルギー源にして活動する(非特許文献4)。ニューロン自身もグルコースを取り込むことは可能であるが、ニューロンはグルコースよりも乳酸を選択的に取り込み、エネルギー基質として用いている(非特許文献5)。したがって、アストロサイトのグルコース代謝による乳酸供給が、ニューロンの活動や機能維持にとって非常に重要であると考えられている。
したがって、近年、脳内乳酸に関する研究が盛んに行われている。非特許文献6では、アストロサイトに存在する乳酸輸送担体であるMCT1又はMCT4を欠損させたマウスでは記憶形成が低下すること、このマウスの脳内への乳酸投与は記憶形成の低下を改善する一方、グルコース投与は記憶形成の低下改善には効果がないこと、これらの知見から、アストロサイトからニューロンへの乳酸供給が記憶を形成する上で非常に重要であると考えられることが報告されている。
一方、特許文献1には、脳内でインスリン感受性を改善しグルコース利用を増進させる物質の投与により、患者の精神活動を改善する方法が記載されている。しかし、非特許文献6によると、脳機能改善には、脳内ニューロンによるグルコース利用の増進だけでは不十分であり、アストロサイトによる乳酸産生の増加やアストロサイトからニューロンへの乳酸の供給が重要であると考えられる。
カマグロック(Camagrocs)は、アンズタケ科クロラッパタケ属に分類される食用のキノコである。特許文献2には、きのこ類、酵母類等に含まれる、酸化ステロール型ステロイドの一種であるエルゴステロールペルオキシド(EPO)に脳機能改善作用があることが開示されている。
しかしながら、カマグロックに脳グルコース代謝を活性させる作用があることは全く知られていない。
特表2002−532416号公報 特開2011−236184号公報
Science, 241:462-464, 1988 J Neurol Sci, 181(1-2):19-28, 2000 Neuroimage, 17:302-316, 2002 Cell Metabo, 14(6):724-738, 2011 脳循環代謝, 21:18-27, 2010 Cell, 144:810-823, 2011
本発明は、脳内神経活動の向上、又は加齢、アルツハイマー病等の認知症などによって生じる脳機能障害の予防又は改善に有効な素材を提供することに関する。
本発明者らは、脳内グルコース代謝の活性化に有効な成分の探索を行った結果、カマグロックのエタノール抽出物が、アストロサイトのグルコース代謝を活性させる作用を有し、脳内の神経活動の賦活化、脳機能の向上若しくは抑制低下、又は脳機能障害の予防若しくは改善などに有効であることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の1)〜8)に係るものである。
1)カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳グルコース代謝活性化剤。
2)カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳内神経細胞賦活化剤。
3)カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳機能低下抑制剤。
4)カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳機能向上剤。
5)カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳機能障害の予防又は改善剤。
6)カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳機能低下抑制用食品。
7)カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳機能向上用食品。
8)カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳機能障害の予防又は改善用食品。
本発明は、優れた脳グルコース代謝活性化作用、より具体的にはアストロサイトのグルコース代謝活性化作用を有し、脳内ニューロンへのエネルギー供給の向上及び脳内神経活動の向上に有効な素材を提供することができる。本発明によれば、脳機能の向上、脳機能の低下抑制、又は加齢、アルツハイマー病等の認知症などによって生じる脳機能障害の予防若しくは改善が可能となる。
カマグロックの脳グルコース代謝活性化作用。* p<0.05、** p<0.01(students t検定、vs対照)。 エルゴステロールのグルコース代謝活性化作用。** p<0.01(students t検定、vs対照)
本明細書において、「脳グルコース代謝活性化」とは、脳内のグルコース代謝、すなわちグルコース消費の促進を意味し、より具体的にはアストロサイトのグルコース代謝活性化を指す。「アストロサイトのグルコース代謝活性化」とは、好ましくは、アストロサイトによるグルコースを乳酸に変換する代謝活動、又はアストロサイトによる乳酸産生活動の向上をいう。脳グルコース代謝レベルの変化は、アストロサイトによるグルコース取込み量又は乳酸産生量の変化を測定することによって評価することができる。アストロサイトによるグルコース取込み量又は乳酸産生量の変化は、グルコース含有培地でアストロサイトを培養し、培養前後での培地中のグルコース量又は乳酸量を比較することによって測定することができる。又は、脳グルコース代謝レベルの変化は、グルコース含有培地でアストロサイトを培養し、酸素消費量を測定するか、又は生産された乳酸による培地のpH変化を測定することによって評価することができる。培地のpH変化は、培地の水素イオン濃度の変化を測ることで測定することができる。細胞の酸素消費量や培地のpH変化の測定は、例えば、細胞外フラックスアナライザー(Agilent Technologies)によって行うことができる。
あるいは、脳グルコース代謝レベルの変化は、アストロサイトにおけるグルコース取込み、グルコースから乳酸への変換又は乳酸輸送に関与する遺伝子若しくはタンパク質の発現量を測定することによって評価することができる。アストロサイトのグルコース取込み、グルコースから乳酸への変換又は乳酸輸送に関与する遺伝子若しくはタンパク質としては、グルコース輸送体1(glucose transporter 1;GLUT1)、乳酸輸送担体1(monocarboxylate transpoter 1;MCT1)、乳酸輸送担体4(monocarboxylate transpoter 4;MCT4)、及びこれらをコードする遺伝子、ならびに該遺伝子のホモログ、パラログ及びオルソログが挙げられる。該遺伝子又はタンパク質の発現量の測定には、当該分野で通常用いられる方法が利用できる。例えば、遺伝子の発現量は、定量RT−PCR法、RNA分解酵素プロテクションアッセイ法、ノーザンブロット解析法、次世代シーケンサーを用いたRNA−Seq解析、DNAマイクロアレイ解析などにより測定することができ、タンパク質の発現量は、通常の免疫測定法、例えばRIA法、ELISA、バイオアッセイ法、プロテオーム、ウェスタンブロットなどにより測定することができる。
本明細書において、「脳機能」としては、記憶、学習、思考、注意又は知覚、言語、時空間認識、見当識、その他抽象的事象の認知又は総合判断能力、及び実行能力などが挙げられ、好ましくは記憶又は学習能力、総合判断能力、及び実行能力が挙げられる。したがって、本明細書における「脳機能低下抑制」及び「脳機能向上」とは、好ましくは、記憶、学習、思考、注意又は知覚、言語、時空間認識、見当識、その他抽象的事象の認知又は総合判断能力、及び実行能力について、該能力の低下を抑制すること及び該能力を向上させることである。さらに本明細書における「脳機能障害」とは、好ましくは、加齢、外傷、又はアルツハイマー病や脳血管性認知症等の認知症などによって生じる記憶障害、学習障害、思考能力障害、又は認知若しくは総合判断能力の障害、あるいはアルツハイマー病や脳血管性認知症等の認知症の症状又は徴候をいう。
本明細書において、「非治療的」とは、医療行為を含まない概念、すなわち人間を手術、治療又は診断する方法を含まない概念、より具体的には医師又は医師の指示を受けた者が人間に対して手術、治療又は診断を実施する方法を含まない概念である。
本明細書において、「予防」とは、個体における疾患、症状若しくは状態の発症の防止、抑制又は遅延、あるいは個体の疾患、症状若しくは状態の発症の危険性を低下させることをいう。また本明細書において、「改善」とは、疾患、症状若しくは状態の好転、疾患、症状若しくは状態の悪化の防止、抑制又は遅延、あるいは疾患、症状若しくは状態の進行の逆転、防止、抑制又は遅延をいう。
本発明で使用されるカマグロック(Camagrocs)は、アンズタケ科 クロラッパタケ属に分類される担子菌であり、その学名はCraterellus lutescensである。
本発明において、カマグロックの使用部位は特に限定されることはなく、傘又は柄、子実体、菌糸体、菌核等の何れでもよいが、子実体を用いるのが好ましい。カマグロックは、その子実体等をそのまま、又は切断、破砕、粉砕若しくは搾取して使用されてもよく、あるいはそれらの乾燥物が使用されてもよい。好適には乾燥物が用いられる。該乾燥物は、切断、破砕、粉砕若しくは粉末化されていてもよい。
本発明のカマグロックのエタノール抽出物を得るための抽出手段としては、例えば、固液抽出、圧搾抽出、液液抽出、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、ソックスレー抽出、超音波抽出、マイクロ波抽出、攪拌等の通常の手段を用いることができる。これらの抽出手段は組み合わせてもよい。例えば、浸漬や固液抽出と液液抽出を組み合わせてもよく、又は抽出時間を短縮する場合には、攪拌を伴う固液抽出をおこなってもよい。
エタノール抽出物を得るための溶媒としては、エタノール又はエタノール水溶液が用いられる。エタノール水溶液のエタノール濃度は、好ましくは75(v/v)%以上、より好ましくは90(v/v)%以上、さらに好ましくは95(v/v)%以上、さらに好ましくは99(v/v)%以上、さらに好ましくは99.5(v/v)%以上である。なお、本発明において、容量(v/v)は25℃における容量を意味する。
抽出におけるエタノール又はエタノール水溶液の使用量としては、カマグロック(乾燥質量換算)1gに対して1〜100mLが好ましい。抽出条件は、十分な抽出が行える条件であれば特に限定されない。通常、溶媒がより低温であればより長時間、溶媒がより高温であればより短時間の抽出を行う。例えば、抽出時間は1時間以上が好ましく、12時間以上がより好ましく、他方、2ヶ月以下が好ましく、1ヶ月以下がより好ましい。また例えば、抽出温度は0℃以上が好ましく、5℃以上がより好ましく、他方、溶媒沸点以下が好ましいが、室温程度であってもよい。好ましい抽出条件の例としては、15〜40℃で7〜30日間等が挙げられるが、これらに限定されず、当業者によって適宜選択され得る。
上述の手順で得られたエタノール抽出物に対して、必要に応じて、植物抽出物の製造に一般的に用いられる精製処理、例えば、有機溶剤沈殿、遠心分離、限界濾過膜、高速液体クロマトグラフ、カラムクロマトグラフ、液液分配、ゲルろ過分離、活性炭等を用いた処理を行うこともできる。
上述の手順で得られた抽出物は、抽出液やその画分を単独で又は混合して、そのまま用いてもよく、又は適宜な溶媒で希釈した希釈液として用いてもよく、又は濃縮や凍結乾燥などにより濃縮エキスや乾燥粉末若しくはペースト状に調製して用いてもよい。あるいは、該濃縮エキスや乾燥粉末若しくはペーストを、用時に溶媒、例えば水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、水−エタノール混合液、水−プロピレングリコール混合液、水−ブチレングリコール混合液等で希釈して用いることもできる。またあるいは、該濃縮エキスや乾燥粉末若しくはペーストを、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
後述する実施例に示されるとおり、カマグロックのエタノール抽出物は、アストロサイトのグルコース代謝を活性化する作用を有する(後述の実施例1)。アストロサイトのグルコース代謝の活性化は、脳内のニューロンにエネルギー基質となる乳酸をより多く供給することによって、脳内ニューロンの活動を上昇させ(例えば非特許文献1、4参照)、また脳機能(例えば、記憶、学習、総合判断能力等の認知機能、及び実行能力)の向上又はその低下抑制をもたらす(例えば非特許文献2、6参照)。したがって、カマグロックのエタノール抽出物は、脳グルコース代謝活性化のため、具体的にはアストロサイトのグルコース代謝活性化のため、脳内ニューロンへのエネルギー供給の向上のため、脳内神経細胞賦活化のため、脳機能の向上又は脳機能の低下抑制のため、さらには脳機能障害の予防又は改善のために有効である。
したがって、一態様において、本発明は、カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳グルコース代謝活性化剤、好ましくはアストロサイトのグルコース代謝活性化剤を提供する。また本発明は、カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上剤、脳内神経細胞賦活化剤、脳機能向上剤、脳機能低下抑制剤、あるいは脳機能障害の予防又は改善剤を提供する。
別の態様において、本発明は、脳グルコース代謝活性化剤、好ましくはアストロサイトのグルコース代謝活性化剤、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上剤、脳内神経細胞賦活化剤、脳機能向上剤、脳機能低下抑制剤、あるいは脳機能障害の予防又は改善剤の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用を提供する。
一実施形態において、当該剤は、カマグロックのエタノール抽出物から本質的に構成される組成物であり得る。当該組成物の例としては、後述する医薬品、医薬部外品、食品などが挙げられる。
また別の態様において、本発明は、脳グルコース代謝活性化、好ましくはアストロサイトのグルコース代謝活性化、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上、脳内神経細胞賦活化、脳機能向上、脳機能低下抑制、あるいは脳機能障害の予防又は改善のためのカマグロックのエタノール抽出物の使用を提供する。
さらに別の態様において、本発明は、脳グルコース代謝活性化、好ましくはアストロサイトのグルコース代謝活性化、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上、脳内神経細胞賦活化、脳機能向上、脳機能低下抑制、あるいは脳機能障害の予防又は改善に使用するための、カマグロックのエタノール抽出物を提供する。
当該本発明による使用は、治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。治療的使用の例としては、認知症と診断された者、又は重度の認知機能障害を有し、日常生活に支障をきたしている者に対する使用が挙げられる。非治療使用の例としては、脳機能の低下により日常生活に支障をきたしていないが、脳機能向上、脳機能低下抑制又は脳機能障害の予防を必要とする者、例えば、軽度認知障害(MCI)の者、記憶、学習、認知機能等の脳機能の低下を感じる者、記憶や学習能力のさらなる向上を所望する者、などに対する使用が挙げられる。また例えば、非治療的使用とは、他者に、医療行為としてではなくカマグロックのエタノール抽出物を投与又は摂取させるために、当該脳機能向上、脳機能低下抑制又は脳機能障害予防効果等を謳ってそれらを提供することである。
本発明において、カマグロックのエタノール抽出物は、ヒト及び非ヒト動物のいずれに対しても使用することができる。非ヒト動物としては、非ヒト哺乳動物、鳥類などが挙げられ、非ヒト哺乳動物としては、例えば、類人猿、その他霊長類、マウス、ラット、ハムスター、イヌ、ネコ、及びコンパニオン動物などが挙げられる。
カマグロックのエタノール抽出物を含有する医薬品(医薬部外品も含む)は、脳グルコース代謝活性化、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上、脳内神経細胞賦活化、脳機能向上、脳機能低下抑制、あるいは脳機能障害の予防又は改善のための医薬品であり、該医薬品は、該有効成分の機能が失われない限りにおいて、必要に応じて薬学的に許容される担体、又は他の有効成分、薬理成分等を含有していてもよい。
当該医薬品(医薬部外品も含む)の投与形態は、経口投与及び非経口投与の何れであってもよい。該医薬品の剤形は、経口又は非経口的に投与可能な剤形であれば特に限定されず、例えば注射剤、坐剤、吸入剤、経皮吸収剤、各種外用剤、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤、シロップ剤等の何れでもよく、また、このような種々の剤形の製剤は、カマグロックのエタノール抽出物を、薬学的に許容される担体(例えば賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、希釈剤等)、他の薬効成分等と適宜組み合わせて、定法に従って調製することができる。
当該医薬品(医薬部外品も含む)におけるカマグロックのエタノール抽出物の含有量(乾燥物換算)は、特に限定されないが、好ましくは全質量中0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは1.0質量%以上、なお好ましくは10質量%以上であり、かつ好ましくは95質量%以下、より好ましくは80質量%以下、さらに好ましくは60質量%以下である。さらに、当該含有量の例として、0.01〜95質量%、0.01〜80質量%、0.01〜60質量%、0.1〜95質量%、0.1〜80質量%、0.1〜60質量%、1.0〜95質量%、1.0〜80質量%、1.0〜60質量%、10〜95質量%、10〜80質量%、及び10〜60質量%が挙げられる。
カマグロックのエタノール抽出物を含有する食品は、脳グルコース代謝活性化、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上、脳内神経細胞賦活化、脳機能向上、脳機能低下抑制、あるいは脳機能障害の予防又は改善の機能を提供するための食品であり、該食品には、脳グルコース代謝活性化、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上、脳内神経細胞賦活化、脳機能向上、脳機能低下抑制、あるいは脳機能障害の予防又は改善をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した病者用食品、及び栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品等の保健機能食品が包含される。これらの食品は、例えば「記憶力を高める」、「物忘れや言葉忘れを防ぐ」、「言語、判断、理解又は思考能力を高める」、「加齢による脳機能の衰えを予防又は改善する」、「認知機能の低下による妄想、徘徊、又は幻覚症状を緩和又は予防する」などの機能表示と共に提供されてもよい。
本発明により提供される食品は飲料を含む。したがって、当該食品を飲食品と言い換えることができる。当該食品の形態は、固形、半固形又は液状(例えば飲料)であり得る。該食品の例としては、パン類、麺類、飯類、クッキー等の菓子類、ゼリー類、乳製品、スープ類、冷凍食品、インスタント食品、でんぷん加工製品、加工魚肉製品、その他加工食品、調味料、栄養補助食品、及びお茶やコーヒー飲料、果実飲料、炭酸飲料、ゼリー状飲料等の飲料、ならびにそれらの原料が挙げられる。あるいは、該食品は、錠剤、カプセル、顆粒、粉末、液剤、シロップなどの経口投与製剤の形態を有するサプリメントであってもよい。
当該食品は、カマグロックのエタノール抽出物を、任意の食品材料又は食品に許容される添加物(例えば溶剤、軟化剤、油、乳化剤、防腐剤、香科、甘味料、安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤、固着剤、分散剤、湿潤剤等)と適宜組み合わせて、定法に従って調製することができる。
当該食品中における、カマグロックのエタノール抽出物の含有量(乾燥物換算)は、特に限定されないが、好ましくは全質量の0.0001質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上、さらに好ましくは0.01質量%以上、さらにより好ましくは0.1質量%以上、なお好ましくは1質量%以上であり、かつ好ましくは50質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。さらに、当該含有量の例として、0.0001〜50質量%、0.0001〜20質量%、0.0001〜10質量%、0.001〜50質量%、0.001〜20質量%、0.001〜10質量%、0.01〜50質量%、0.01〜20質量%、0.01〜10質量%、0.1〜50質量%、0.1〜20質量%、及び0.1〜10質量%、1〜50質量%、1〜20質量%、及び1〜10質量%が挙げられる。
なお別の態様において、本発明は、対象の脳グルコース代謝活性化、好ましくはアストロサイトのグルコース代謝活性化方法を提供する。また本発明は、対象の脳内ニューロンへのエネルギー供給向上方法を提供する。また本発明は、対象の脳内神経細胞賦活化方法を提供する。また本発明は、対象の脳機能向上又は脳機能低下抑制のための方法を提供する。また本発明は、対象の脳機能障害の予防又は改善のための方法を提供する。当該方法は、対象に、カマグロックのエタノール抽出物を有効量で投与することを含む。当該方法は、治療的方法であっても非治療的方法であってもよい。
当該方法における対象としては、脳グルコース代謝活性化、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上、脳内神経細胞賦活化、脳機能向上、脳機能低下抑制、又は脳機能障害の予防若しくは改善が所望されるか又はそれらを必要とする動物が挙げられる。動物としては、脳を有する動物であれば特に限定されないが、上述したヒト及び非ヒト動物が挙げられ、より好ましくはヒトである。
本発明の脳グルコース代謝活性化方法、脳内ニューロンへのエネルギー供給向上方法、及び脳内神経細胞賦活化方法は、インビトロ方法であってもよい。インビトロ方法の場合の対象としては、上述したヒト又は非ヒト動物由来の脳組織及び培養アストロサイトを挙げることができる。
上記方法における投与の有効量は、対象の脳グルコース代謝活性化を達成できる量であり得る。好ましくは、有効量とは、投与群の脳グルコース代謝を、未投与群と比べて統計的に有意に上昇させることができる量である。また好ましくは、有効量とは、培養アストロサイトにおいて、投与群のグルコース代謝を、未投与群の105%以上、好ましくは110%以上、より好ましくは120%以上に上昇させることができる量である。あるいは、有効量とは、投与群の脳活動を、未投与群と比べて統計的に有意に上昇させることができる量である。脳活動の測定は、機能的MRI、PET、単一光子放射断層撮影(SPECT)、近赤外線分光法(NIRS)、脳磁計(MEG)などによって測定することができる。
本発明において、カマグロックのエタノール抽出物の投与量及び投与計画は、対象の種、体重、性別、年齢、状態、又はその他の要因に従って当業者により適宜決定されればよい。限定ではないが、本発明によるカマグロックのエタノール抽出物(乾燥物換算)の投与量は、例えば成人1人1日当たり、好ましくは1mg以上、より好ましくは5mg以上、さらに好ましくは15mg以上であり、かつ好ましくは10g以下、より好ましくは5g以下、さらに好ましくは1g以下である。上記の用量を、例えば、1日に1回、2回又は3回以上に分け、数週間〜数ヶ月間継続して投与することが好ましい。
本発明はまた、例示的実施形態として以下の物質、製造方法、用途、方法等を包含する。但し、本発明はこれらの実施形態に限定されない。
<1>カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳グルコース代謝活性化剤。
<2>カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳内神経細胞賦活化剤。
<3>カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能低下抑制剤。
<4>カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能向上剤。
<5>カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能障害の予防又は改善剤。
<6>カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能低下抑制用食品。
<7>カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能向上用食品。
<8>カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能障害の予防又は改善用食品。
<9>脳グルコース代謝活性化剤の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用。
<10>脳内神経細胞賦活化剤の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用。
<11>脳機能低下抑制剤の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用。
<12>脳機能向上剤の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用。
<13>脳機能障害の予防又は改善剤の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用。
<14>脳機能低下抑制用食品の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用。
<15>脳機能向上用食品の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用。
<16>脳機能障害の予防又は改善用食品の製造のための、カマグロックのエタノール抽出物の使用。
<17>脳グルコース代謝活性化に使用するための、カマグロックのエタノール抽出物。
<18>脳内神経細胞賦活化に使用するための、カマグロックのエタノール抽出物。
<19>脳機能低下抑制に使用するための、カマグロックのエタノール抽出物。
<20>脳機能向上に使用するための、カマグロックのエタノール抽出物。
<21>脳機能障害の予防又は改善に使用するための、カマグロックのエタノール抽出物。
<22>脳グルコース代謝活性化のための、カマグロックのエタノール抽出物の非治療的使用。
<23>脳内神経細胞賦活化のための、カマグロックのエタノール抽出物の非治療的使用。
<24>脳機能低下抑制のための、カマグロックのエタノール抽出物の非治療的使用。
<25>脳機能向上のための、カマグロックのエタノール抽出物の非治療的使用。
<26>脳機能障害の予防又は改善のための、カマグロックのエタノール抽出物の非治療的使用。
<27>対象の脳グルコース代謝活性化方法であって、それを必要とする対象に、カマグロックのエタノール抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
<28>対象の脳内神経細胞賦活化方法であって、それを必要とする対象に、カマグロックのエタノール抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
<29>対象の脳機能低下抑制方法であって、それを必要とする対象に、カマグロックのエタノール抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
<30>対象の脳機能向上方法であって、それを必要とする対象に、カマグロックのエタノール抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
<31>対象の脳機能障害の予防又は改善方法であって、それを必要とする対象に、カマグロックのエタノール抽出物を有効量で投与することを含む、方法。
<32>前記<5>、<8>、<13>、<16>、<21>、<26>、<31>において、好ましくは、前記脳機能障害は、加齢、外傷又は認知症によって生じる記憶障害、学習障害、思考能力障害、又は認知若しくは総合判断能力の障害、あるいは認知症の症状又は徴候である。
<33>前記<1>〜<5>、<9>〜<13>において、好ましくは、前記剤は経口投与製剤である。
<34>前記<17>〜<21>において、好ましくは、前記使用は、脳グルコース代謝活性化、脳内神経細胞賦活化、脳機能低下抑制、脳機能向上、又は脳機能障害の予防若しくは改善のための医薬としての使用である。
<35>前記<34>において、好ましくは、前記医薬は経口薬である。
<36>前記<22>〜<26>において、好ましくは、前記カマグロックのエタノール抽出物は、サプリメントの形態で使用される。
<37>前記<27>〜<31>において、好ましくは、前記投与は経口投与である。
<38>前記<1>、<9>、<17>、<22>、<27>において、脳グルコース代謝活性化は、アストロサイトのグルコース代謝活性化である。
<39>前記<1>〜<38>において、前記カマグロックのエタノール抽出物は、好ましくは、エタノール又は90(v/v)%以上のエタノールを含むエタノール水溶液の抽出物である。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
製造例 カマグロック抽出物の調製
アンズタケ科カマグロック(Camagroc(学名:Craterellus lutescens))の凍結乾燥品(Camagroc、スペインCasaametllerより購入)5gに、各溶媒(ヘキサン、99.5(v/v)%エタノール、50(v/v)%エタノール、水)で抽出した。ヘキサン、99.5(v/v)%エタノール、又は50(v/v)%エタノールは、カマグロック凍結乾燥品各5gに対し、それぞれ50mL加え、室温、静置下で7日間浸漬した。水抽出物は、カマグロック凍結乾燥品5gに対し、70℃の水を50mL加え、5時間浸漬した。その後、各溶媒に対する浸漬物をろ過により抽出残渣を除去し、それぞれ10mLずつ抽出液を蒸発乾燥した。各抽出物として、ヘキサン抽出物43mg、99.5(v/v)%エタノール抽出物58mg、50(v/v)%エタノール抽出物241mg、水抽出物264mgを得た。
実施例 アストロサイトにおけるグルコース代謝活性化
細胞は、グルコースを解糖系で代謝し乳酸にして細胞外に放出し、細胞外に放出された乳酸は細胞周辺環境のpHを低下させる。本実施例では、アストロサイト培養物のpH変化を測定することで、被験物質がアストロサイトのグルコース代謝能に及ぼす影響を評価した。pH変化の測定には細胞外フラックスアナライザー(XFe24;Agilent Technologies)を用いた。この機器は、細胞培養物の水素イオン濃度変化をルミネッセンス法により測定し、細胞外酸性化速度(extracellular acidification rate;ECAR)を算出する。ECARの上昇は、細胞のグルコース代謝能の向上を反映する。被験物質の添加によりECARが上昇した場合、該被験物質はアストロサイトのグルコース代謝能を活性化させる物質である。
被験物質には、上記製造例で調製したカマグロックのヘキサン抽出物、99.5(v/v)%エタノール抽出物、50(v/v)%エタノール抽出物、水抽出物、及びカマグロックの主要な成分であるエルゴステロール(Sigma)を用いた。カマグロックのヘキサン、99.5(v/v)%エタノール、50(v/v)%エタノール、及び水抽出物は、終濃度0.002%で用いた。エルゴステロールは終濃度0.000004%(各Camagroc抽出物に対してエルゴステロール0.2%相当;特開2011−236184号公報(前記特許文献2)及び名古屋女子大学紀要, 19, 21-34 (1973)を参考に算出)で用いた。陽性対照としてはメトホルミン(グルコース代謝活性化剤(AMPK活性化剤);Sigma)1mMを用いた。
初代培養アストロサイト(SDラット胎児大脳由来;コスモバイオ)は、アストロサイト専用培地(コスモバイオ)を用い、5%CO、95%air、37℃に保ったインキュベーター内で培養した。トリプシン・EDTA(Gibco)を用いて、細胞の継代を行い、3継代の細胞を使用した。3継代培養アストロサイトを24wellプレートに15,000個/well播種し、アストロサイト専用培地にて8日間培養した後、DMEM/F12無血清培地(Gibco)に置換した。対照には被験物質無添加培地を用いた。
サンプルを添加して一晩培養後、培地をXFe24測定用DMEM培地(Agilent)に置換しECARを測定した。測定は1 loop(混合;3 min、静置;2 min、測定;4 min)9 minとし、5 loop測定後にグルコース(終濃度 5 mM;和光純薬)又はXFe24測定用DMEM培地を添加し、ECARの変化を15 loopまで測定した。今回の評価素材と、コントロールとしてグルコース無添加群とグルコース添加群を同プレート内に設定した。なおグルコース代謝能は以下のように定義した。ECARはグルコース添加前の値を100%とし、添加後の変化率を求めた。6−11 loop間において各群のAUCを求め、以下の式を用いて各被験物質群のグルコース添加によるECARの上昇をグルコース代謝能として算出した。
(数1)
(各被験物質群AUC)−(グルコース無添加群AUC)=(グルコース代謝能)
データは平均値±標準偏差(SD)で示した。平均値の差の検定はstudents t−testを用い、有意水準をp<0.05とした。
被験物質無添加群(対照)のグルコース代謝能を1として、各被験物質添加群のグルコース代謝能の相対値を求めた。結果を図1に示す。
カマグロックの99.5(v/v)%エタノール抽出物を添加したアストロサイトでは、グルコースによるECAR上昇に有意な増大が認められ、グルコース代謝の活性化作用を有することが示された(図1)。一方、カマグロックのヘキサン抽出物、50(v/v)%エタノール抽出物、水抽出物にはECARの上昇作用が認められなかった(図1)。また、カマグロックの主要成分であるエルゴステロールにおいてもECARの上昇作用は認められなかった(図2)。

Claims (10)

  1. カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳グルコース代謝活性化剤。
  2. 脳グルコース代謝活性化が、アストロサイトのグルコース代謝活性化である請求項1記載の剤。
  3. カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳内神経細胞賦活化剤。
  4. カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能低下抑制剤。
  5. カマグロックの有機溶媒抽出物を有効成分とする脳機能向上剤。
  6. カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能障害の予防又は改善剤。
  7. カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能低下抑制用食品。
  8. カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能向上用食品。
  9. カマグロックのエタノール抽出物を有効成分とする脳機能障害の予防又は改善用食品。
  10. 前記エタノール抽出物が、エタノール又は75(v/v)%以上のエタノールを含むエタノール水溶液の抽出物である、請求項1〜6のいずれか1項記載の剤又は請求項7〜9のいずれか1項記載の食品。
JP2018245754A 2018-12-27 2018-12-27 脳グルコース代謝活性化剤 Pending JP2020105117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018245754A JP2020105117A (ja) 2018-12-27 2018-12-27 脳グルコース代謝活性化剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018245754A JP2020105117A (ja) 2018-12-27 2018-12-27 脳グルコース代謝活性化剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020105117A true JP2020105117A (ja) 2020-07-09

Family

ID=71448163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018245754A Pending JP2020105117A (ja) 2018-12-27 2018-12-27 脳グルコース代謝活性化剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020105117A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003007977A1 (ja) * 2001-07-16 2004-11-04 タカラバイオ株式会社 治療剤
JP2005015362A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Gumma Prefecture 神経細胞賦活物質
JP2011236184A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Unitika Ltd 脳機能改善剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003007977A1 (ja) * 2001-07-16 2004-11-04 タカラバイオ株式会社 治療剤
JP2005015362A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Gumma Prefecture 神経細胞賦活物質
JP2011236184A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Unitika Ltd 脳機能改善剤

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"日本産アンズタケ目菌類の分類学的研究", 学位論文,乙第118号, JPN6022045959, 2015, ISSN: 0005044160 *
BIOSCIENCE, BIOTECHNOLOGY, AND BIOCHEMISTRY, vol. 82, no. 9, JPN6022045960, 2018, pages 1550 - 1559, ISSN: 0004909279 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9132157B2 (en) Oral dosage composition
Badescu et al. Mechanism by Sambucus nigra extract improves bone mineral density in experimental diabetes
US20210128664A1 (en) Agent for Activating Astrocyte Glucose Metabolism
EP2893931A1 (en) Growth hormone secretagogue
TWI805560B (zh) 用於使時鐘基因之表現變化的組合物
KR20230152614A (ko) 인지 기능 속도 개선용 조성물
US20180071248A1 (en) Composition for improving circadian rhythm
JP2015140305A (ja) 体内時計調節剤
JP2020105117A (ja) 脳グルコース代謝活性化剤
JP2018177748A (ja) アストロサイトのグルコース代謝活性化剤
WO2021230145A1 (ja) ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(nad)濃度上昇剤
JP7011400B2 (ja) アストロサイトのグルコース代謝活性化剤
US9901596B2 (en) Regulation of body weight gain by using dibenzo-alpha-pyrones
CN115867289A (zh) 含有nr及/或nmn与芝麻素类的组合物
WO2011078323A1 (ja) 活性酸素産生抑制剤及び血圧低下剤
WO2019230907A1 (ja) 肥満抑制剤、抗認知症剤、消臭剤、抗老化剤、抗糖化剤、抗i型アレルギー剤、抗高血圧剤、風味向上剤、筋肉増強剤、及び骨代謝改善剤
CN101731470A (zh) 一种宠物保健的药物组合物及其制备方法
WO2017130638A1 (ja) アストロサイトのグルコース代謝活性化剤
WO2021193703A1 (ja) 中枢神経賦活組成物
Murray Pyrroloquinoline quinone (PQQ): The next essential nutrient and supplement superstar
CN107156857A (zh) 通过一氧化氮与抗氧剂改善心脑血管和免疫力的保健品
DE102005031363A1 (de) Mittel mit Anti-Aging-Effekt
RU2464996C1 (ru) Композиция, обладающая тонизирующим, общеукрепляющим и антидепрессантным действием
WO2015002239A1 (ja) 経口紫外線抵抗性向上剤
WO2023053129A1 (en) Compositions comprising thymoquinone and vitamin d

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230425