JP7010761B2 - 車両用ドア開口止水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドア開口止水構造に関するものである。
車両用ドアには、車体に設けられたストライカーと係合するラッチが設けられている。例えば特許文献1の車両用ドアでは、ドアインナパネルと、それに対して取り付けられる補強部材との間を止水する補強側シール部材として第2シール部材を設けている。また特許文献1の車両用ドアでは、第2シール部材に加えて、挿入口を上方且つ側方から覆う第1シール部材を設けている。特許文献1によれば、車体に設けられた被係合部材が挿入される挿入口の止水性を十分に確保することができるとしている。
特開2017-171259号公報
特許文献1では、挿入口の上方に設けられる第1シール部材が開示されているが、第1シール部材をラッチに取り付ける部材については、記載および図示がない。したがって、特許文献1では、接着剤や両面テープを用いて第1シール部材をラッチに接着しているものと考えられる。しかしながら、特許文献1のように接着剤や両面テープを用いる手法では、接着力の低下によって剥がれが生じてしまうため、安定した止水性を確保しづらい。
安定した止水性を確保する方法としては、ネジ等の固定具を用いてシール部材をラッチに取り付ける方法が考えられる。しかし、このように固定具を用いる方法の場合、部品点数が増えてしまう。このため、作業工程の増加、コストの増大や、位置合わせの精度不良等の課題が生じてしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、部品点数を増やすことなく止水部材をドアに十分な強度で取り付けることができ、安定した止水性を確保することが可能な車両用ドア開口止水構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用ドア開口止水構造の代表的な構成は、車両用ドアと、ドアに設けられた開口であってドアの内部に配置されたドアラッチにアクセス可能な開口とを備え、開口を止水する車両用ドア開口止水構造において、当該止水構造はさらに、開口の周囲に取り付けられる樹脂製の止水部材と、止水部材および前記ドアを通して設けられる穴と、穴を介してドアの内部に挿通されドアラッチをドアに固定する固定部材とを備え、固定部材は、止水部材をドアに取り付ける役割も兼ねていることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を増やすことなく止水部材をドアに十分な強度で取り付けることができ、安定した止水性を確保することが可能な車両用ドア開口止水構造を提供することができる。
第1実施例にかかる車両用ドア開口止水構造を適用する車両を示す図である。 図1(b)の止水部材を別の方向から見た拡大図である。 図2の止水部材の各断面図である。 図2の止水部材の各断面図である。 図2の止水部材を単体で様々な方向から見た図である。 第2実施例にかかる止水構造を説明する図である。
本発明の一実施の形態に係る車両用ドア開口止水構造は、車両用ドアと、ドアに設けられた開口であってドアの内部に配置されたドアラッチにアクセス可能な開口とを備え、開口を止水する車両用ドア開口止水構造において、当該止水構造はさらに、開口の周囲に取り付けられる樹脂製の止水部材と、止水部材およびドアを通して設けられる穴と、穴を介してドアの内部に挿通されドアラッチをドアに固定する固定部材とを備え、固定部材は、止水部材をドアに取り付ける役割も兼ねていることを特徴とする。
上記構成によれば、ドアに設けられた開口の周囲に取り付けられる止水部材は、ドアラッチをドアに固定する固定部材によってドアに取り付けられる。これにより、止水部材をドアに固定する部品を別途用意する必要なく、止水部材をドアに十分な強度で取り付けることができる。したがって、部品点数を増やすことなく、安定した止水性を確保することが可能となる。
上記ドアには、穴の縁から中心に向かって車内側に傾斜しながら延びる傾斜部が形成されていて、当該止水構造はさらに、固定部材に嵌められる座金部材を備え、座金部材は、傾斜部と固定部材とに挟持されて傾斜部を支持する支持部と、支持部から穴の外側に向かって延び止水部材に当接しドアとともに止水部材を挟持するフランジとを有するとよい。かかる構成によれば、固定部材は、座金部材の支持部を介してドアの傾斜部に接することとなる。また止水部材は、座金部材のフランジとドアによって挟持される。
上記ドアには、穴の縁から中心に向かって車内側に傾斜しながら延びる傾斜部が形成されていて、固定部材は、傾斜部に当接する支持部と、支持部から穴の外側に向かって延びドアとともに止水部材を挟持するフランジとを有するとよい。かかる構成によれば、止水部材はドアおよび固定部材のフランジによって挟持されることで、かかるドアに取り付けられる。したがって、部品点数を減らすことができ、組付工数の削減を図ることが可能となる。
ここで、仮に止水部材が固定部材とドアによって圧縮しながら挟持されると、固定部材からの荷重によって樹脂製の止水部材が変形する可能性がある。すると、固定部材の軸力が低下し、固定部材に緩みが発生するおそれがある。これに対し、止水部材が、固定部材ではなく座金部材によって挟持されることにより、固定部材からの荷重による止水部材の変形を抑制することができる。したがって、固定部材の軸力の低下ひいては固定部材の緩みを好適に防ぐことが可能となる。このため、理想的には座金部材を備える構成とすることが好ましい。
上記止水部材のうちドアとフランジとによって挟持される箇所の厚みは、ドアとフランジとの間隔よりも小さいとよい。これにより、ドアおよびフランジが、樹脂部材を圧縮することなく、かかる樹脂部材を挟持することができる。したがって、樹脂部材の圧縮を低減し、樹脂部材の劣化や割れを抑制することができる。
上記止水部材は、開口の縁に相当する領域に形成され開口からドアの内部に向かって突出して開口の縁を被覆する被覆部を有するとよい。これにより、開口部の縁(エッジ)を被覆部によって保護することができる。したがって、乗員の安全性を担保し、且つ外観性を高めることが可能となる。
上記止水部材は、開口の縁に相当する領域に形成され開口からドアの内部に向かって突出した後に開口から離れる方向に延びて開口の縁に係止する係止部を有するとよい。これによっても、開口部の縁(エッジ)が係止部によって被覆されるため、上記と同様の効果が得られる。また係止部が開口の縁に係止することにより、ドアに対する止水部材の位置決めや仮固定を容易に行うことができ、組付け性の向上を図ることが可能となる。
上記止水部材のうち、開口よりも上方の上縁近傍には、上方へゆくほどドアから離れるように分岐する樋が形成されているとよい。これにより、ドアを伝って止水部材に流れてきた水を樋から排出することができる。したがって、開口への水の浸入をより確実に防ぎ、止水性能の向上を図ることが可能となる。
上記止水部材のうち、開口よりも上方の上縁には、ドアに向かって突出しドアに圧接されるリップ形状が設けられているとよい。これにより、ドアと止水部材との間への水の浸入を好適に防ぐことが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。かかる実施例に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施例)
図1は、第1実施例にかかる車両用ドア開口止水構造(以下、単に止水構造100と称する)を適用する車両を示す図である。図1(a)は、車両100aの全体を後方から観察した斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の止水部材120の近傍の部分拡大図である。
図1(a)に示すように、車両100aの車体102の後部には、横開きの車両用ドア(以下、単にドア110と称する)が設けられている。図1(b)に示すように、ドア110の縁近傍には、ドア110の内部に配置されたドアラッチ104(図4参照)にアクセス可能な開口110aが形成されている。第1実施例の止水構造100は、この開口110aを止水する。
図2は、図1(b)の止水部材120を別の方向から見た拡大図である。図3および図4は、図2の止水部材120の各断面図である。図3(a)は、図2の止水部材120のA-A断面図であり、図3(b)は、図3(a)の部分拡大図である。図4は、図2の止水部材120のB-B断面図である。なお、理解を容易にするために、図3(a)および図4では、図2で不図示のストライカ106を図示し、図4では図2で不図示のドアラッチ104を図示する。
図2および図4に示すように、ドア110は、その外面を構成するドアアウタパネル112、およびその内面を構成するドアインナパネル114を含んで構成される。図4に示すように、ドア110の縁近傍には、ドアラッチ104が設けられている。ドアラッチ104は、車両100aの車体102に設けられたストライカ106と係合する。
図5は、図2の止水部材120を単体で様々な方向から見た図である。図5(a)は、止水部材120の正面図であり、図5(b)は、止水部材120の背面図である。図5(c)は、止水部材120を背面側の斜め上方から観察した斜視図であり、図5(d)は、止水部材120の背面側の上面図である。図2に示すように、第1実施例の止水構造100は、図2に示すドアインナパネル114の開口110aの周囲に取り付けられる樹脂製の止水部材120を含んで構成される。
図5(a)-図5(d)に例示するように、第1実施例の止水部材120は、軟質樹脂部材130および硬質樹脂部材140を含み、それらの部材が積層されて構成される。軟質樹脂部材130は、ドア110の車室側の面を観察したときに露出していて、軟質樹脂部材130とドアインナパネル114との間に硬質樹脂部材140が配置される。すなわち、硬質樹脂部材140は、大部分が軟質樹脂部材130によって覆われた状態となっている。
図3(a)および(b)に示すように、止水部材120の軟質樹脂部材130、硬質樹脂部材140、およびドア110を構成するドアインナパネル114は、それぞれ穴132・142・114aを有する。これらの穴132・142・114aには、ドアラッチ104(図4参照)をドア110に固定する固定部材150が挿通される。
上記構成によれば、止水部材120は、ドアラッチ104をドア110に固定する固定部材150によってドア110のドアインナパネル114に取り付けられる。したがって、止水部材120をドア110に固定する部品を別途用意する必要なく、止水部材120をドアインナパネル114に十分な強度で取り付けることができる。このため、部品点数を増やすことなく、安定した止水性を確保することが可能となる。
特に第1実施例の止水部材120では、硬質樹脂部材140の穴142の径は軟質樹脂部材130の穴132の径よりも小さい。これにより、固定部材150に荷重は、止水部材120のうち主に硬質樹脂部材140にかかることとなる。このため、固定部材150を止水部材120に固定する際に固定部材150の締め付け感を良好に把握することができ、作業性の向上を図ることが可能となる。また硬質樹脂部材140は軟質樹脂部材130よりも硬質であるため、固定部材150からの荷重による変形が生じづらい。したがって、変形に起因する隙間の発生を好適に抑制することが可能である。
なお、第1実施例では、図2に示すように3つの固定部材150を備える構成を例示したが、これに限定するものではない。固定部材150の数は適宜変更可能であり、止水部材120およびドアインナパネル114に形成される穴132・142・114aも、固定部材150の数に応じて適宜変更可能である。なお、固定部材150の固定箇所は、少なくとも開口110aよりも上方に1つ以上あることが好ましい。これにより、開口110aの上方におけるドアインナパネル114と止水部材120との隙間の発生を防ぐ効果が得られる。
図3(a)および(b)に示すように、第1実施例の止水構造100は、固定部材150に嵌められる座金部材160を更に備える。座金部材160は、支持部162およびフランジ164を有する。まず図3(a)に示すように、ドア110のドアインナパネル114には、穴114aの縁から中心に向かって車内側に傾斜しながら延びる傾斜部114bが形成されている。
支持部162は、ドアインナパネル114の傾斜部114bと固定部材150とによって挟持され、傾斜部114bを支持する。フランジ164は、支持部162から穴142の外側に向かって延びて止水部材120の硬質樹脂部材140に当接し、ドア110のドアインナパネル114とともに止水部材120の硬質樹脂部材140を挟持する。かかる構成によれば、固定部材150は、座金部材160の支持部162を介してドア110のドアインナパネル114の傾斜部114bに接することとなる。
また止水部材120の硬質樹脂部材140は、座金部材160のフランジ164とドア110のドアインナパネル114によって挟持されるため、固定部材150からの荷重による止水部材120、特に硬質樹脂部材140の変形を抑制することができる。したがって、固定部材150の軸力の低下ひいては固定部材150の緩みを好適に防ぐことが可能となる。また止水部材120の変形が抑制されることにより、固定部材150を正確に位置決めすることができ、止水部材120の取付作業を効率的に行うことが可能となる。
更に、図3(b)に示すように、止水部材120の硬質樹脂部材140うち、ドア110のドアインナパネル114とフランジ164とによって挟持される箇所の厚みtは、ドアのドアインナパネル114とフランジ164との間隔dよりも小さい。これにより、ドアのドアインナパネル114およびフランジ164が、硬質樹脂部材140を圧縮することなく挟持することができる。したがって、硬質樹脂部材140の圧縮を低減し、硬質樹脂部材140の劣化や割れを抑制することができる。なお、止水部材120(厳密には硬質樹脂部材140)の厚みtとしては、ドア110のドアインナパネル114とフランジ164との間隔dの78%~89%程度とすることが好ましい。
第1実施例の止水構造100では、図3(a)に示すように、止水部材120は、被覆部122および係止部124を有する。被覆部122は、止水部材120の軟質樹脂部材130の開口110aの縁に相当する領域に形成される。被覆部122は、開口110aからドア110の内部に向かって突出して開口110aの縁を被覆する。これにより、開口110aの縁(エッジ)を被覆部122によって保護することができる。したがって、乗員の安全性を担保し、且つ外観性を高めることが可能となる。
係止部124は、止水部材120の硬質樹脂部材140の開口110aの縁に相当する領域に形成される。係止部124は、開口110aからドア110の内部に向かって突出した後に開口110aから離れる方向に延び、開口110aの縁に係止する。このように係止部124を設けることにより、開口110aの縁(エッジ)が係止部124によって被覆されるため、上記と同様の効果が得られる。また係止部124が開口110aの縁に係止することにより、ドア110に対する止水部材120の位置決めを容易に行うことができる。
なお、係止部124は、少なくとも1箇所以上設けられれば上述した効果が得られるが、好ましくは、図5(b)に示すように、開口110aの下辺側および側辺側それぞれに1箇所ずつ設けるとよい。このように開口110aの異なる辺それぞれに係止部124を一箇所ずつ設けることにより、止水部材120およびドアラッチ104をドア110に対して取り付ける作業時に、作業者は、ドア110に対して止水部材120を位置決めおよび仮固定することができる。したがって、作業者は、止水部材120から手を離すことが可能となる。
その後、作業者は、止水部材120をドア110に仮固定した状態で、一方の手でドアラッチ104を開口110aに押し付ける。そして、作業者は、他方の手で座金部材160と固定部材150をドアインナパネル114の穴114aに仮固定し、固定部材150を締め付け固定する。上述したように止水部材120をドア110に仮固定できることにより、作業員はその後の組付け作業を効率的に行うことが可能となる。したがって、第1実施例の止水構造100によれば、組付け性の向上を図ることが可能となる。
更に第1実施例の止水構造100では、図3(a)に示すように、止水部材120の軟質樹脂部材130のうち、開口110aよりも上方の上縁近傍には、上方へゆくほどドア110のドアインナパネル114から離れるように分岐する樋126が形成されている。これにより、ドア110のドアインナパネル114を伝って止水部材120に流れてきた水を樋126から排出することができる。したがって、開口110aへの水の浸入をより確実に防ぎ、止水性能の向上を図ることが可能となる。
また第1実施例の止水構造100では、図3(a)および(b)に示すように、止水部材120の軟質樹脂部材130のうち、開口110aよりも上方の上縁には、ドアのドアインナパネル114に向かって突出してそれに圧接されるリップ形状128が設けられている。これにより、ドアインナパネル114と止水部材120との間の隙間がリップ形状128によって封止されるため、ドア110と止水部材120との間への水の浸入を好適に防ぐことが可能となる。
(第2実施例)
図6、第2実施例にかかる止水構造200を説明する図である。図6では、図3(b)に相当する位置での断面図である。なお、第1実施例の止水構造100と共通する構成要素については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
第1実施例の止水構造100では、固定部材150および座金部材160の2つの部材を有したのに対し、第2実施例の止水構造200は、座金部材160を有さず、固定部材250のみを有する。図6に示すように、第2実施例の固定部材250は、支持部252およびフランジ254を有する。支持部252は、傾斜部114bに当接する部位である。すなわち第2実施例の支持部252は、第1実施例の座金部材160の支持部162に相当する部位である。
フランジ254は、支持部252から穴142の外側に向かって延び、ドア110のドアインナパネル114とともに止水部材120の硬質樹脂部材140を挟持する。すなわち、第2実施例の固定部材250は、第1実施例の座金部材160のフランジ164に相当するフランジ254を有する。
上記構成のように支持部252およびフランジ254が固定部材250に一体化されていることにより、止水部材120はドア110のドアインナパネル114および固定部材250のフランジ254によって挟持されることで、かかるドア110に取り付けられる。したがって、部品点数を減らすことができ、第1実施例の座金部材160を必要とすることなく固定部材250によって止水部材120をドア110に固定可能であることにより、取付作業性の向上を図ることが可能となる。
また第2実施例の固定部材250は、支持部252とフランジ254との間に位置決め部256を更に有する。これにより、固定部材250と硬質樹脂部材140との位置決めを容易に行うことができる。したがって、作業効率を高めることが可能となる。
なお、第2実施例においても、止水部材120(厳密には硬質樹脂部材140)の厚みtは、第1実施例と同様に、ドア110のドアインナパネル114とフランジ254との間隔dの78%~89%程度とすることが好ましい。また硬質樹脂部材140の穴142と位置決め部256との間の隙間Sは0.2mm以上とすることが好ましい。これにより、硬質樹脂部材140の穴142や固定部材250の寸法誤差を好適に吸収することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両用ドア開口止水構造に利用することができる。
100…止水構造、100a…車両、102…車体、104…ドアラッチ、106…ストライカ、110…ドア、110a…開口、112…ドアアウタパネル、114…ドアインナパネル、114a…穴、114b…傾斜部、120…止水部材、122…被覆部、124…係止部、126…樋、128…リップ形状、130…軟質樹脂部材、132…穴、140…硬質樹脂部材、142…穴、150…固定部材、160…座金部材、162…支持部、164…フランジ、250…固定部材、252…支持部、254…フランジ、256…位置決め部

Claims (6)

  1. 車両用ドアと、該ドアに設けられた開口であって該ドアの内部に配置されたドアラッチにアクセス可能な開口とを備え、該開口を止水する車両用ドア開口止水構造において、
    当該止水構造はさらに、
    前記開口の周囲に取り付けられる樹脂製の止水部材と、
    前記止水部材および前記ドアを通して設けられる穴と、
    前記穴を介して前記ドアの内部に挿通され前記ドアラッチを前記ドアに固定する固定部材とを備え、
    前記固定部材は、前記止水部材を前記ドアに取り付ける役割も兼ねていて、
    前記ドアには、前記穴の縁から中心に向かって車内側に傾斜しながら延びる傾斜部が形成されていて、
    当該止水構造はさらに、前記固定部材に嵌められる座金部材を備え、
    前記座金部材は、
    前記傾斜部と前記固定部材とに挟持されて該傾斜部を支持する支持部と、
    前記支持部から前記穴の外側に向かって延び前記止水部材に当接し前記ドアとともに該止水部材を挟持するフランジとを有し、
    前記止水部材のうち前記ドアと前記フランジとによって挟持される箇所の厚みは、該ドアと該フランジとの間隔よりも小さいことを特徴とする車両用ドア開口止水構造。
  2. 車両用ドアと、該ドアに設けられた開口であって該ドアの内部に配置されたドアラッチにアクセス可能な開口とを備え、該開口を止水する車両用ドア開口止水構造において、
    当該止水構造はさらに、
    前記開口の周囲に取り付けられる樹脂製の止水部材と、
    前記止水部材および前記ドアを通して設けられる穴と、
    前記穴を介して前記ドアの内部に挿通され前記ドアラッチを前記ドアに固定する固定部材とを備え、
    前記固定部材は、前記止水部材を前記ドアに取り付ける役割も兼ねていて、
    前記ドアには、前記穴の縁から中心に向かって車内側に傾斜しながら延びる傾斜部が形成されていて、
    前記固定部材は、
    前記傾斜部に当接する支持部と、
    前記支持部から前記穴の外側に向かって延び前記ドアとともに前記止水部材を挟持するフランジとを有し、
    前記止水部材のうち前記ドアと前記フランジとによって挟持される箇所の厚みは、該ドアと該フランジとの間隔よりも小さいことを特徴とする車両用ドア開口止水構造。
  3. 前記止水部材は、前記開口の縁に相当する領域に形成され該開口から前記ドアの内部に向かって突出して該開口の縁を被覆する被覆部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドア開口止水構造。
  4. 前記止水部材は、前記開口の縁に相当する領域に形成され該開口から前記ドアの内部に向かって突出した後に該開口から離れる方向に延びて該開口の縁に係止する係止部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドア開口止水構造。
  5. 前記止水部材のうち、前記開口よりも上方の上縁近傍には、上方へゆくほど前記ドアから離れるように分岐する樋が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車両用ドア開口止水構造。
  6. 前記止水部材のうち、前記開口よりも上方の上縁には、前記ドアに向かって突出し該ドアに圧接されるリップ形状が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車両用ドア開口止水構造。
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