JP7009630B2 - 回転電機の検査装置、回転電機、及び回転電機の検査方法 - Google Patents

回転電機の検査装置、回転電機、及び回転電機の検査方法 Download PDF

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Description

この発明は、回転電機の検査装置、回転電機、及び回転電機の検査方法に関する。
従来の電機子コイルの圧縮量測定方法では、固定子コアのスロットの開口部に設けられた楔の固有振動数を測定することによって、固定子コアのスロット内に設けられた波形板ばねの圧縮量の経時変化が求められる。楔の固有振動数は、振動センサを楔に取り付けた状態で、衝撃器を用いて楔に振動を加えることにより、振動センサによって検出される(例えば、特許文献1参照)。
特開平3-82352号公報
特許文献1に開示された方法では、楔の固有振動数を測定するために、振動センサを楔に取り付けるとともに、衝撃器を楔に接触させる手間がかかるという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するために為されたものであり、電機子の一部である楔の状態を容易に検出することができる回転電機の検査装置、回転電機、及び回転電機の検査方法を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機の検査装置は、電機子の一部である楔の表面に設けられているパターンを撮影する撮影装置と、撮影装置により撮影されたパターンの画像データを、パターンの基準データと比較することによって、楔のひずみを検出する制御装置とを備えている。
この発明に係る回転電機の検査装置は、電機子の一部である楔の表面に設けられているパターンを撮影する撮影装置から取得したパターンの画像データを、パターンの基準データと比較することによって、楔のひずみを検出する制御装置を備えている。
この発明に係る回転電機の検査方法は、電機子の一部である楔の表面にパターンを設ける設定工程と、撮影装置によりパターンを撮影する撮影工程と、撮影装置により撮影されたパターンの画像データを、パターンの基準データと比較することによって、楔のひずみを検出する検出工程とを含んでいる。
この発明に係る回転電機の検査方法は、表面にパターンが設けられている楔を電機子に組み付ける組み付け工程と、撮影装置によりパターンを撮影する撮影工程と、撮影装置により撮影されたパターンの画像データを、パターンの基準データと比較することによって、楔のひずみを検出する検出工程とを含んでいる。
この発明に係る回転電機の検査装置、回転電機、及び回転電機の検査方法によれば、電機子の一部である楔の状態を容易に検出することができる。
実施の形態1に係る回転電機の検査装置及び回転電機を一部ブロックにより示す概略の断面図である。 図1の固定子及び回転子を軸方向に沿って見た正面図である。 図1の固定子の内周部の一部を回転子側から見た図である。 図1の固定子の要部断面図である。 図4の固定子コアスロット内の構成を示す斜視図である。 図4の楔を示す平面図である。 図6の楔を示す正面図である。 図1の回転電機の検査装置を示すブロック図である。 図8の回転電機の検査装置が実行する楔緩み検査ルーチンを示すフローチャートである。 図9におけるひずみ分析処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る回転電機の楔を示す平面図である。 実施の形態3に係る回転電機の楔を示す平面図である。 実施の形態4に係る回転電機の楔を示す平面図である。 実施の形態5に係る回転電機の楔を示す平面図である。 実施の形態6に係る回転電機の楔を示す平面図である。 実施の形態7に係る回転電機の楔を示す平面図である。 実施の形態8に係る回転電機の楔を示す平面図である。 実施の形態9に係る回転電機の固定子の内周部の一部を回転子側から見た図である。 実施の形態10に係る回転電機の楔を示す平面図である。 実施の形態11に係る回転電機の撮影装置と楔との位置関係を示した図である。 実施の形態1から11までの回転電機の検査装置の各機能を実現する処理回路の第1の例を示す構成図である。 実施の形態1から11までの回転電機の検査装置の各機能を実現する処理回路の第2の例を示す構成図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る回転電機の検査装置と、検査対象である回転電機とを一部ブロックにより示す概略の断面図である。実施の形態1に係る回転電機は、原動機としてのタービンから回転力を得るタービン発電機である。
図1に示したように、回転電機10は、フレーム11、ガスクーラー12、電機子である固定子20、及び界磁である回転子30を備えている。ガスクーラー12、固定子20、及び回転子30は、フレーム11内に収容されている。
フレーム11内には、発電によって生じる熱を除去するための冷媒が循環している。冷媒としては、例えば冷却ガスが用いられている。ガスクーラー12は、循環している冷媒を冷却する。
固定子20は、円筒状の固定子コア21と、固定子巻線22とを有している。固定子コア21は、フレーム11内に固定されている。固定子巻線22は、固定子コア21の内周部に固定されている。
固定子コア21の軸方向における固定子巻線22の両端部は、固定子コア21から突出しており、それぞれコイルエンド23を形成している。一方のコイルエンド23には、図示しないメインリードが接続されている。メインリードは、フレーム11の外部に引き出されている。回転電機10によって発電された電力は、メインリードを通して、外部に取り出される。
固定子コア21の軸方向は、固定子コア21の軸心に沿う方向であり、図1の左右方向である。固定子コア21の径方向は、固定子コア21の軸心を中心とする円の半径方向である。固定子コア21の周方向は、固定子コア21の軸心を中心とする円弧に沿う方向である。
回転子30は、一対の回転軸31、回転子コア32、第1保持環33a、及び第2保持環33bを有している。一対の回転軸31は、回転子コア32の軸方向における両端から、それぞれ回転子コア32の軸方向外側へ突出している。一対の回転軸31及び回転子コア32は、固定子コア21と同軸に配置されている。
回転子コア32の軸方向は、回転子コア32の軸心に沿う方向であり、図1の左右方向である。回転子コア32の径方向は、回転子コア32の軸心を中心とする円の半径方向である。回転子コア32の周方向は、回転子コア32の軸心を中心とする円弧に沿う方向である。
フレーム11には、図示しない一対の軸受けが設けられている。一対の回転軸31は、一対の軸受けを介して、フレーム11に回転可能に支持されている。回転子30は、上記のタービンから駆動力が伝達されることによって固定子20に対して相対的に回転する。固定子コア21及び固定子巻線22は、回転子コア32の径方向外側に位置している。
固定子コア21と回転子コア32との間には間隙13が形成されている。回転子コア32には、図示しない界磁巻線が固定されている。回転子30が回転することにより、回転子コア32から発生する磁界が、固定子巻線22を横切るように移動する。これにより、固定子巻線22に起電力が発生し、電流が発生する。
第1保持環33a及び第2保持環33bは、回転子コア32の軸方向の両端にそれぞれ取り付けられ、回転子コア32に巻かれた界磁巻線を押さえている。第1保持環33a及び第2保持環33bは、それぞれ固定子コア21の外部に露出している。
検査装置40は、第1撮影装置41a、第2撮影装置41b、第1駆動機構42a、第2駆動機構42b、ディスプレイ43、第1ガイドリング44a、第2ガイドリング44b、及び制御装置50を備えている。
第1撮影装置41a、第2撮影装置41b、第1駆動機構42a、第2駆動機構42b、第1ガイドリング44a、及び第2ガイドリング44bは、フレーム11の内部に設けられている。ディスプレイ43及び制御装置50は、フレーム11の外部、即ち回転電機10の外部に設けられている。
第1撮影装置41aは、固定子コア21の軸方向の中央に対して一側に配置されている。第2撮影装置41bは、固定子コア21の軸方向の中央に対して他側に配置されている。第1撮影装置41a及び第2撮影装置41bは、それぞれカメラ及びライトを含んでいる。
第1ガイドリング44aは、フレーム11に固定された状態で第1保持環33aの周囲に設けられている。第2ガイドリング44bは、フレーム11に固定された状態で第2保持環33bの周囲に設けられている。従って、第1ガイドリング44a及び第2ガイドリング44bは、回転子30の回転時にも回転しない。
第1駆動機構42aは、固定子コア21の軸方向の一端の外側に配置されている。また、第1駆動機構42aは、第1ガイドリング44aにより案内されて、固定子コア21の周方向へ移動可能となっている。
第2駆動機構42bは、固定子コア21の軸方向の他端の外側に配置されている。また、第2駆動機構42bは、第2ガイドリング44bにより案内されて、固定子コア21の周方向へ移動可能となっている。
第1駆動機構42aは、伸縮可能な第1アームを有している。第1撮影装置41aは、第1アームに支持されており、第1アームの伸縮により、固定子コア21の軸方向へ移動可能となっている。同様に、第2駆動機構42bは、伸縮可能な第2アームを有している。第2撮影装置41bは、第2アームに支持されており、第2アームの伸縮により、固定子コア21の軸方向へ移動可能となっている。
このような構成により、第1駆動機構42aは、固定子20に対して第1撮影装置41aを固定子コア21の軸方向及び周方向へ移動させることができる。また、第2駆動機構42bは、固定子20に対して第2撮影装置41bを固定子コア21の軸方向及び周方向へ移動させることができる。
なお、図1は、検査装置40による回転電機10の検査時の状態を示しており、第1撮影装置41a及び第2撮影装置41bは、間隙13に挿入されている。回転電機10の運転時には、第1撮影装置41a及び第2撮影装置41bは、間隙13から引き出された状態、即ち固定子コア21の外部に退避した状態となる。
制御装置50は、第1撮影装置41a、第2撮影装置41b、第1駆動機構42a、第2駆動機構42b、及びディスプレイ43とそれぞれ接続されている。これらの接続方法は、有線接続であっても無線接続であってもよい。制御装置50は、第1撮影装置41a、第2撮影装置41b、第1駆動機構42a、第2駆動機構42b、及びディスプレイ43を制御する。
図2は、図1の固定子20及び回転子30を軸方向に沿って見た正面図である。固定子コア21の内周部には、複数の固定子コアスロット24が設けられている。各固定子コアスロット24は、固定子コア21の軸方向に沿う溝である。また、複数の固定子コアスロット24は、固定子コア21の周方向に互いに等間隔をおいて設けられている。固定子巻線22は、これらの固定子コアスロット24に挿入されている。
図3は、固定子コア21の内周面の一部を回転子側から見た図である。各固定子コアスロット24には、複数の楔25が組み付けられている。複数の楔25は、固定子コア21の軸方向に沿って並べられている。また、複数の楔25は、固定子巻線22が固定子コアスロット24の外部へ抜け出すことを防止している。
図4は、図1の固定子の要部断面図であり、1つの固定子コアスロット24の断面を拡大して示している。また、図5は、図4の固定子コアスロット24内の構成を示す斜視図である。
各固定子コアスロット24の左右の壁面には、一対の突出部24aが設けられている。一対の突出部24aは、固定子コア21の径方向内側の端部に位置している。また、一対の突出部24aは、対応する固定子コアスロット24の開口幅を狭くするように、固定子コア21の周方向に向かい合ってそれぞれ突出している。
一対の突出部24aには、左右対称の斜面24bが形成されている。固定子コアスロット24の幅は、一対の突出部24aの部分において、固定子コア21の径方向内側へ行くに従って徐々に狭くなっている。
各固定子コアスロット24には、固定子巻線22、複数の楔25、及び複数のばね26が収容されている。このように、固定子20は、固定子コア21及び固定子巻線22に加えて、複数の楔25及び複数のばね26を有している。即ち、各楔25は、固定子20の一部である。固定子巻線22は、複数の導体27と、複数の樹脂製の絶縁材28とを有している。
楔25が固定子コアスロット24に組み付けられた状態において、固定子コア21の軸方向に垂直な平面における楔25の断面形状は、左右対称の台形である。楔25の材料としては、繊維強化プラスチックが用いられている。
楔25の表面は、検査対象面としての露出面25aと、一対のテーパ面25bとを有している。露出面25aは、楔25の表面のうち、固定子コア21の径方向内側に位置する面であり、固定子巻線22側の面とは反対側の面である。露出面25aは、間隙13に露出している。一対のテーパ面25bは、楔25の表面のうち、露出面25aの左右において、それぞれ露出面25aと連続している一対の斜面である。一対のテーパ面25bは、左右対称の斜面24bと接しており、間隙13には露出していない。
各ばね26は、固定子コア21の軸方向に波打っている波形状の板ばねである。ばね26は、図4に示した断面においては、固定子巻線22及び楔25に接していないが、実際には、そのばね26に対応する楔25と固定子巻線22との間に挟まれ、固定子コア21の径方向に圧縮されている。固定子コア21の軸方向への各ばね26の長さは、同方向への各楔25の長さと等しい。
各ばね26は、固定子巻線22を固定子コアスロット24の底面24cに押し付けるとともに、各楔25の一対のテーパ面25bを一対の斜面24bに押し付ける。
ところで、前述したように、回転子30が回転することにより、固定子巻線22には電流が流れる。固定子巻線22に電流が流れると、固定子巻線22に電磁加振力が発生する。電磁加振力は、固定子巻線22を振動させようとする力である。しかし、固定子巻線22を底面24cに押し付ける力が電磁加振力よりも大きければ、固定子巻線22の振動は抑制される。
各楔25は、一対のテーパ面25bのみにより固定子コアスロット24に拘束されている。従って、各楔25は、時間の経過とともに、固定子コア21の周方向における各楔25の中央部が固定子コア21の径方向内側に向かって膨らむように変形することがある。言い換えると、ばね26からの力によって、各楔25の露出面25aは、主に固定子コア21の周方向へ伸ばされることがある。
このような楔25の変形が生じると、ばね26が固定子巻線22を底面24cに押し付ける力は弱くなる。また、楔25の変形は、楔25のひずみとして定量化される。
このように、楔25のひずみと、ばね26が固定子巻線22を底面24cに押し付ける力との間には相関関係がある。以下、ばね26が固定子巻線22を底面24cに押し付ける力を「押し付け力」と呼ぶ。また、押し付け力が小さくなるような楔25の変形を、楔25の「緩み」と呼ぶ。
楔25の緩みが発生し、押し付け力が電磁加振力よりも小さくなると、固定子巻線22は、固定子コアスロット24の内部において振動する。長期にわたって固定子巻線22が振動を続けると、固定子巻線22は、周囲の部材と擦れることにより、機械的に破損する場合がある。そこで、検査装置40は、楔25のひずみを検出し、検出された楔25のひずみに基づいて、楔25の緩みを推定する。そして、検査装置40は、ディスプレイ43を用いて、楔25の緩みを作業者に報知する。
図6は、実施の形態1に係る回転電機10の楔25を示す平面図である。また、図7は、図6の楔25を示す正面図である。なお、図6及び図7に示した一点鎖線は、固定子コア21の周方向における楔25の中央WCを表している。図6に示したように、楔25の露出面25aには、パターンとしてランダムパターン61が塗布されている。
ランダムパターン61は、規則性を有しないパターンであり、例えば、ランダムに配置された多数のドットにより構成されている。また、ランダムパターン61は、楔25の露出面25aに、例えばスプレーで塗料を吹き付けることにより形成されている。
図8は、図1の検査装置40を示すブロック図である。制御装置50は、機能ブロックとして、撮影制御部51と、画像データ取得部52と、画像データ記憶部53と、変化情報生成部54と、対応関係記憶部55と、緩み推定部56と、運転条件決定部57と、を含んでいる。
撮影制御部51は、第1駆動機構42aを用いて、第1撮影装置41aを移動させるとともに、第1撮影装置41aによって、検査対象の楔25の露出面25aを撮影させる。つまり、撮影制御部51は、第1撮影装置41aによって、各楔25の露出面25aに設けられているランダムパターン61を撮影させる。より具体的に述べると、撮影制御部51は、まず、第1撮影装置41aを検査対象の楔25が存在する位置まで移動させる。その後、撮影制御部51は、検査対象の楔25に設けられているランダムパターン61を複数の領域に分割し、これら複数の領域を順次撮影する。
撮影制御部51は、検査対象の楔25の露出面25aの複数の領域をすべて撮影すると、第1撮影装置41aを次の検査対象の楔25の位置に移動させる。そして、撮影制御部51は、次の検査対象の楔25について、ランダムパターン61を複数の領域に分割し、これら複数の領域を順次撮影する。このようにして、検査対象のすべての楔25について、ランダムパターン61を撮影する。
同様に、撮影制御部51は、第2駆動機構42bを用いて、第2撮影装置41bを移動させるとともに、第2撮影装置41bによって、検査対象の楔25の露出面25aを撮影させる。
撮影制御部51は、検査時期が到来する毎に上記のような撮影動作を実行する。ここで、検査時期とは、最後に検査が行われた時期から、予め定められた時間が経過した時期のことである。予め定められた時間は、一定の時間である。
画像データ取得部52は、今回撮影された複数のランダムパターン61の複数の画像データを第1撮影装置41a及び第2撮影装置41bから取得する。また、画像データ取得部52は、取得された複数の画像データを画像データ記憶部53及び変化情報生成部54に送出する。
画像データ記憶部53は、画像データ取得部52から送出された複数の画像データを記憶する。
変化情報生成部54は、画像データ取得部52から送出された各画像データを、各画像データに対応する基準データと比較する。基準データは、送出された各画像データが撮影された箇所と同一の箇所において、前回の検査時期に撮影された画像データである。つまり、基準データは、過去に撮影されたランダムパターン61の画像データである。なお、今回、画像データ記憶部53に記憶された各画像データは、次回の検査時期において比較されるための基準データとなる。
変化情報生成部54は、今回撮影された各画像データと、今回撮影された各画像データに対応する基準データとを比較することにより、各画像データに含まれるランダムパターン61の形状の変化を抽出する。さらに、変化情報生成部54は、抽出されたランダムパターン61の形状の変化に基づいて、検査対象の楔25のひずみを検出する。言い換えると、制御装置50は、各画像データを、各画像データに対応する基準データと比較することによって、楔25のひずみを検出する。そして、変化情報生成部54は、検出されたひずみの時間変化をひずみ変化情報として生成する。
ひずみは、周知のデジタル画像相関法を用いて検出される。デジタル画像相関法は、対象物の変形の前後に対象物の表面を撮影し、得られたデジタル画像データの輝度分布から対象物の表面の変位量と変位方向とを同時に求める方法である。
変化情報生成部54は、複数のランダムパターン61内の複数の領域のそれぞれのひずみの検出結果から、ひずみの面内分布情報を生成する。変化情報生成部54は、さらに、ひずみの面内分布の時間変化情報をひずみ変化情報として生成する。
対応関係記憶部55は、ひずみの変化と、楔25の緩み度合いとの対応関係を記憶している。緩み度合いは、押し付け力の減少量に相当する量である。具体的には、この対応関係は、実測又はシミュレーションにより予め定められ、ひずみの面内分布の時間変化と、楔25の緩み度合いとの関係を規定したルックアップテーブルとして記憶されている。
緩み推定部56は、変化情報生成部54において生成されたひずみ変化情報に基づいて、各楔25の緩み度合いを推定する。より具体的に述べると、緩み推定部56は、対応関係記憶部55に記憶されているひずみの面内分布の時間変化と、楔25の緩み度合いとの関係を規定したルックアップテーブルに、生成されたひずみの面内分布の時間変化を適用する。これにより、緩み推定部56は、各楔25の緩み度合いを推定する。
運転条件決定部57は、推定された各楔25の緩み度合いに基づいて、回転電機10の運転条件として適正な条件を決定し、決定された運転条件をディスプレイ43に出力する。運転条件は、回転電機10の適正出力及び運転可能時間を含んでいる。
適正出力は、例えば、緩みが発生している楔25において、緩みの進行を抑制できるような出力である。運転可能時間は、決定された適正出力の下で回転電機10が運転を継続可能な時間である。この場合、運転条件決定部57は、緩みが発生している楔25の位置情報及び楔25の緩み度合いに基づいて、回転電機10の適正出力及び運転可能時間を算出する。これにより、固定子巻線22が破損に至る前に、作業者に適切な処置を促すことができる。
図9は、制御装置50が実行する楔緩み検査ルーチンを示すフローチャートである。図9のルーチンは、例えば、検査装置40が起動されることにより開始され、一定時間が経過する毎に実行されるようになっている。
制御装置50は、図9のルーチンを開始すると、まず、ステップS105において、初期のパターンを撮影したか否かを判定する。初期のパターンは、例えば、検査装置40を備えている回転電機10が組み立てられた後に初めて撮影されるランダムパターン61である。なお、初期のパターンは、回転電機10に新たに検査装置40が組み込まれた後、又は固定子コア21に組み付けられている楔25を、ランダムパターン61が塗布された楔25と交換した後に初めて撮影されるパターンであってもよい。
既に初期のパターンが撮影されている場合、制御装置50は、ステップS115において、検査時期が到来したか否かを判定する。
一方、未だ初期のパターンが撮影されていない場合、制御装置50は、ステップS110において、初期のパターンを撮影する。そして、制御装置50は、ステップS115において、検査時期が到来したか否かを判定する。
未だ検査時期が到来していない場合、制御装置50は、本ルーチンを一旦終了する。
一方、既に検査時期が到来している場合、制御装置50は、ステップS120において、各楔25に付されているランダムパターン61を、第1撮影装置41a又は第2撮影装置41bによって撮影する。次いで、制御装置50は、ステップS125において、ひずみ分析処理を実行し、その後、本ルーチンを一旦終了する。
図10は、図9におけるひずみ分析処理のサブルーチンを示すフローチャートである。制御装置50は、図10のルーチンを開始すると、まず、ステップS205において、デジタル画像相関法を用いて、各楔25のひずみを演算する。
次いで、制御装置50は、ステップS210において、ひずみ変化情報を演算する。ひずみ変化情報は、制御装置50の起動後のルーチンから今回実行されているルーチンまでに演算された各ひずみに基づく情報である。例えば、ひずみ変化情報は、検査時期毎のひずみの推移を含んでいる。また、ひずみ変化情報は、各楔25の露出面25aにおける検査時期毎のひずみの面内分布情報も含んでいる。
次に、制御装置50は、ステップS215において、演算されたひずみ変化情報に基づいて、各楔25のひずみの変化量が閾値以上であるか否かを判定する。各楔25のひずみの変化量が閾値未満である場合、制御装置50は、本ルーチンを一旦終了する。
一方、制御装置50は、ステップS220において、ひずみ変化情報に基づくひずみの変化量が閾値以上である楔25について、ひずみ変化情報に基づくひずみの変化傾向が「想定されるひずみの変化傾向」と類似しているか否かを判定する。
「想定されるひずみの変化傾向」は、実測又はシミュレーションにより予め求められ、制御装置50内の記憶部に記憶されている。ひずみ変化情報に基づくひずみの変化傾向と「想定されるひずみの変化傾向」とが類似しているか否かは、例えば、それぞれのひずみの変化についての近似関数の相関度から判断される。
ひずみ変化情報に基づくひずみの変化傾向が、「想定されるひずみの変化傾向」と類似していない場合、制御装置50は、ステップS235において計測エラー信号を出力し、その後、本ルーチンを一旦終了する。
なお、計測エラーとは、例えば、第1撮影装置41a、第2撮影装置41b、第1駆動機構42a、第2駆動機構42b、制御装置50等の故障によって、楔25のひずみが正しく計測されなくなるようなエラーである。また、計測エラーとは、例えば、楔25のひずみが正しく計測されたにもかかわらず、ひずみの変化傾向が「想定されるひずみの変化傾向」と異なるようなエラーである。
一方、ひずみ変化情報に基づくひずみの変化傾向が、「想定されるひずみの変化傾向」と類似している場合、制御装置50は、ステップS225において、それぞれの楔25の緩み度合いを推定する。制御装置50は、ひずみ変化情報に基づくひずみの変化量が閾値以上である楔25のすべてについて、ステップS225の処理を実行する。次いで、制御装置50は、ステップS230において、推定されたそれぞれの楔25の緩み度合いに基づいて、回転電機10の運転条件を決定し、決定された運転条件をディスプレイ43に出力する。
上記のように、実施の形態1の回転電機の検査装置40によれば、第1撮影装置41a又は第2撮影装置41bによって、固定子20の一部である各楔25の露出面25aに設けられているランダムパターン61が撮影される。そして、撮影されたランダムパターン61の各画像データが、各画像データに対応するランダムパターン61の基準データと比較されることによって、各楔25のひずみが検出される。さらに、検出された各楔25のひずみに基づいて、各楔25の緩み度合いが推定される。
このため、固定子20の一部である各楔25の状態としてのひずみが容易に検出される。さらに、各楔25の緩み度合いが容易に推定される。その結果、回転電機10の適正な運転条件が決定される。
ところで、衝撃器を用いて楔に振動を加えることにより、振動センサによって楔の固有振動数を測定する従来の検査装置の場合、検査装置と楔とを接触させるため工数が必要となる。そのため、楔のひずみの検査時に、検査装置を回転電機内で移動させる速度は制限される。一方、実施の形態1の回転電機の検査装置40によれば、検査装置と楔とを接触させる必要がない。従って、楔のひずみの検査時に、検査装置を回転電機内で移動させる速度は制限されない。このように、実施の形態1の回転電機の検査装置40によれば、検査時間を従来の検査装置による検査時間よりも短くすることができる。
また、検査装置40は、固定子20に対して第1撮影装置41aを移動させる第1駆動機構42a及び固定子20に対して第2撮影装置41bを移動させる第2駆動機構42bを備えている。そして、第1駆動機構42a及び第2駆動機構42bは、制御装置50によって制御される。このため、回転電機10を分解することなく、楔のひずみを検出することができる。
また、基準データは、前回の検査時期において撮影されたランダムパターン61の画像データである。即ち、基準データは、過去に撮影されたランダムパターン61の画像データである。このため、デジタル画像相関法を用いて、より高精度に固定子コア21の軸方向及び周方向における楔25のひずみを検出することができる。
なお、複数の楔25が固定子コアスロット24に組み付けられた後、それぞれの楔25の露出面25aに、ランダムパターン61が設けられてもよい。この場合、実施の形態1の回転電機の検査方法は、設定工程と、撮影工程と、検出工程とを含んでいる。
設定工程は、電機子としての固定子20の一部である楔25の露出面25aにランダムパターン61を設ける工程である。撮影工程は、第1撮影装置41a又は第2撮影装置41bによりランダムパターン61を撮影する工程である。検出工程は、第1撮影装置41a又は第2撮影装置41bにより撮影されたランダムパターン61の各画像データを、各画像データに対応するランダムパターン61の基準データと比較することによって、楔25のひずみを検出する工程である。
これによれば、既に取り付けられている楔25の表面に、楔25を固定子コア21から取り外すことなくランダムパターン61を設けることができる。このため、容易にランダムパターン61を設けることができる。
また、露出面25aに予めランダムパターン61が設けられている複数の楔25が、固定子コアスロット24に組み付けられてもよい。この場合、実施の形態1の回転電機の検査方法は、組み付け工程と、撮影工程と、検出工程とを含んでいる。
組み付け工程は、露出面25aにランダムパターン61が設けられている楔25を固定子20に組み付ける工程である。撮影工程は、第1撮影装置41a又は第2撮影装置41bによりランダムパターン61を撮影する工程である。検出工程は、第1撮影装置41a又は第2撮影装置41bにより撮影されたランダムパターン61の各画像データを、各画像データに対応するランダムパターン61の基準データと比較することによって、楔25のひずみを検出する工程である。
これによれば、固定子20を新たに組み立てる場合、あるいは、楔25を交換する場合、容易にランダムパターン61を設けることができる。
なお、第1撮影装置41a及び第2撮影装置41bが取り付けられている回転電機10から、検査装置40を切り離し、検査時に検査装置40を第1撮影装置41a及び第2撮影装置41bに接続したり、1つの制御装置50を複数の回転電機10で共有したりしてもよい。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に係る回転電機の楔25を示す平面図である。図11に示したように、楔25の露出面25aには、パターンとしてのストライプパターン62が塗布されている。
ストライプパターン62は、互いに平行且つ等間隔に配置された複数の直線からなるパターンである。ストライプパターン62は、複数の直線が、固定子コア21の軸方向と平行になるように楔25の露出面25aに塗布されている。
パターンがストライプパターン62であること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。
前述したように、楔25の露出面25aには、主に固定子コア21の周方向に伸ばされる力が作用している。従って、固定子コア21の軸方向における楔25のひずみよりも固定子コア21の周方向における楔25のひずみの方が大きくなる傾向がある。さらに、固定子コア21の周方向における楔25のひずみについては、固定子コア21の周方向における楔25の中央WCにおいて最も大きく、固定子コア21の周方向において、楔25の中央WCから遠ざかるほど小さくなる傾向がある。
そこで、実施の形態2では、固定子コア21の周方向における楔25のひずみ成分に着目して楔25のひずみが演算される。楔25のひずみは、デジタル画像相関法だけでなく、全視野計測法の1つとして公知なモアレ法を用いても検出することができる。
楔25には、パターンとして固定子コア21の軸方向に平行な複数の直線が付されている。このため、ひずみの変化が大きい方向である固定子コア21の周方向における楔25のひずみをより正確に検出することができる。
なお、実施の形態2において、楔25の露出面25aには、ストライプパターン62が塗布されていたが、ストライプパターン62に代えて、格子パターンが塗布されていてもよい。これによれば、固定子コア21の軸方向においても、より正確に楔25のひずみを検出することができる。
実施の形態3.
図12は、実施の形態3に係る回転電機の楔25を示す平面図である。図12に示したように、楔25の露出面25aには、パターンとしての1次元バーコード63が塗布されている。
1次元バーコード63の各バーは、軸方向と平行になるように楔25の露出面25aに塗布されている。1次元バーコード63は、固定子20に対する楔25の位置情報を含んでいる。位置情報は、例えば、楔25の個別のID情報、アドレス情報である。
パターンが1次元バーコード63であること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。
このように、楔25には、パターンとして1次元バーコードが付されている。このため、固定子コア21の周方向における楔25のひずみをより正確に検出することができる。さらに、1次元バーコード63を読み取ることにより、楔25の位置を容易に知ることができる。
実施の形態4.
図13は、実施の形態4に係る回転電機の楔25を示す平面図である。図13に示したように、楔25の露出面25aには、パターンとしての2次元コード64が塗布されている。
二次元コード64は、二次元コード64を構成する複数の正方形の辺が、固定子コア21の軸方向又は固定子コア21の周方向と平行になるように楔25の露出面25aに塗布されている。
二次元コード64は、固定子20に対する楔25の位置情報を含んでいる。位置情報は、例えば、楔25の個別のID情報、アドレス情報である。さらに、二次元コード64は、楔25の管理情報を含んでいる。管理情報は、例えば、楔25の製造番号、製造日、固定子20に組み付けた日、交換履歴である。
パターンが2次元コード64であること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。
このように、楔25には、パターンとして二次元コード64が付されている。このため、固定子コア21の周方向及び固定子コア21の軸方向における楔25のひずみを正確に検出することができる。さらに、2次元コード64を読み取ることにより、楔25の位置情報だけでなく、楔25の管理情報も容易に知ることができる。
なお、図13に示した2次元コード64は、QRコード(登録商標)であるが、他のマトリクス型2次元コード又はスタック型2次元コードが用いられてもよい。
実施の形態5.
図14は、実施の形態5に係る回転電機の楔25を示す平面図である。図14に示したように、楔25の露出面25aには、3つのランダムパターン61a、61b及び61cが塗布されている。
ランダムパターン61a、61b及び61cは、固定子コア21の周方向において、楔25の露出面25aの全体に塗布されている。さらに、ランダムパターン61aと61bとは、固定子コア21の軸方向に間隔をおいて塗布されており、ランダムパターン61bと61cとは、固定子コア21の軸方向に間隔をおいて塗布されている。
前述したように、固定子コア21の周方向における楔25のひずみは、楔25の中央WCに近いほど大きい傾向がある。ランダムパターン61が固定子コア21の軸方向に複数に分割されていても、上記傾向を確認することは十分可能であり、緩みの推定の精度は十分に確保される。
実施の形態1において述べたように、撮影制御部51は、楔25の露出面25a上において、第1撮影装置41a又は第2撮影装置41bを移動させるとともに、各ランダムパターン61を複数の領域に分割して撮影する。つまり、検査装置40が検査する画像データの数は、ランダムパターン61の面積に依存する。従って、検査装置40が1つの楔について検査するのに要する時間は、楔に付されているランダムパターン61の面積が大きいほど長くなる。
実施の形態5におけるランダムパターン61a、61b及び61cの面積の和は、実施の形態1におけるランダムパターン61よりも小さい。従って、実施の形態5における検査時間は、実施の形態1における検査時間と比較して短くなる。
ランダムパターン61a、61b及び61cが、固定子コア21の軸方向に複数に分割されて付されていること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。
このため、緩みの推定の精度を確保しながら、検査時間をより短縮することができる。
実施の形態6.
図15は、実施の形態6に係る回転電機の楔25を示す平面図である。図15に示したように、楔25の露出面25aには、ランダムパターン61dが塗布されている。
前述したように、固定子コア21の周方向における楔25の中央部は、固定子コア21の周方向における楔25のひずみが最も大きいと予想される部分である。従って、実施の形態6の検査装置40は、周方向のひずみが最も大きいと予想される楔25の中央部の画像データに基づいて、ひずみを計測する。
撮影制御部51は、ランダムパターン61dが塗布されている部分のみを撮影するので、実施の形態6における検査時間は、実施の形態1における検査時間よりも短くなる。
ランダムパターン61dが、少なくとも固定子コア21の周方向における楔25の中央部に付されていること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。
このため、緩みの推定の精度を確保しながら、検査時間をより短縮することができる。
実施の形態7.
図16は、実施の形態7に係る回転電機の楔25を示す平面図である。図16に示したように、楔25の露出面25aには、ランダムパターン61e、61f及び61gが塗布されている。
より具体的に述べると、ランダムパターン61e、61f及び61gは、楔25の中央WCを含む中央部に塗布されている。さらに、ランダムパターン61eと61fとは、固定子コア21の軸方向に間隔をおいて塗布されており、ランダムパターン61fと61gとは、固定子コア21の軸方向に間隔をおいて塗布されている。
つまり、実施の形態7では、固定子コア21の周方向における楔25のひずみが最も大きいと予想される部分である楔25の中央WCを含む一部の領域であり、且つ軸方向においても一部の領域が検査対象とされる。
ランダムパターン61e、61f及び61gが、少なくとも固定子コア21の周方向における楔25の中央部に、且つ固定子コア21の軸方向に複数に分割されて付されていること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。
これによれば、少なくとも固定子コア21の周方向における楔25の中央部且つ固定子コア21の軸方向の一部における楔25のひずみが検出される。このため、緩みの推定の正確さを確保しながら、検査時間をさらに短縮することができる。
実施の形態8.
図17は、実施の形態8に係る回転電機の楔25を示す平面図である。図17に示したように、楔25の露出面25aには、ランダムパターン61e、61f及び61gが塗布されている。
ランダムパターン61e、61f及び61gは、実施の形態7のランダムパターンと同様に、楔25の中央WCを含む中央部に塗布されている。ランダムパターン61eと61fとは、固定子コア21の軸方向に間隔をおいて塗布されており、ランダムパターン61fと61gとは、固定子コア21の軸方向に間隔をおいて塗布されている。
さらに、楔25の露出面25aには、ランダムパターン61e、61f及び61gにそれぞれ対応して、マーカー71a、71b及び71cが塗布されている。これらのマーカーは、マーカー71と総称される。マーカー71aの形状、マーカー71bの形状及びマーカー71cの形状はそれぞれ異なっている。これにより、制御装置50は、楔25の露出面25aにおけるランダムパターン61e、61f及び61gの位置を特定することができるようになっている。
撮影制御部51は、ランダムパターン61e、61f又は61gが塗布されている部分のみを撮影する。
楔25の表面の一部である露出面25aに、ランダムパターン61e、61f及び61gを撮影する位置を特定するためのマーカー71a、71b及び71cが付されていること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。
このため、検査対象となる楔25が容易に発見される。その結果、検査時間をより短縮することができる。
なお、実施の形態8では、パターンとしてランダムパターンが楔25の露出面25aに塗布されていたが、マーカー71と組み合わせるパターンは、ランダムパターンとは異なる種類のパターンであってもよい。つまり、マーカー71は、ストライプパターン、1次元バーコード、又は2次元コードと組み合わされてもよい。
実施の形態9.
図18は、実施の形態9に係る回転電機の固定子の内周部の一部を回転子側から見た図である。図18に示したように、固定子コアスロット24には、ランダムパターン61が付されていない楔25と、ランダムパターン61が付されている楔25とが取り付けられている。
より具体的に述べると、隣り合う2つの固定子コアスロット24のうち、一方には、ランダムパターン61が付されていない楔25と、ランダムパターン61が付されている楔25とが取り付けられている。他方には、ランダムパターン61が付されていない楔25のみが取り付けられている。
一方の固定子コアスロット24において、ランダムパターン61が付されている楔25は、固定子コア21の軸方向左側と固定子コア21の軸方向中央に1つずつ取り付けられている。さらに、ランダムパターン61が付されている楔25に対応して、固定子コア21にマーカー72が付されている。
固定子20の楔25を除く部分に、ランダムパターン61を撮影する位置を特定するためのマーカー72が付されていること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。固定子20の楔25を除く部分とは、例えば、固定子コア21の内周面である。
このため、検査対象となる楔が容易に発見される。その結果、検査時間をより短縮することができる。
なお、実施の形態9において、ランダムパターン61が付されている楔25の配置は、あくまで例示であり、図18に示した配置に限定されない。
また、実施の形態9では、パターンとしてランダムパターンが楔25の露出面25aに塗布されていたが、マーカー72と組み合わせるパターンは、ランダムパターンとは異なる種類のパターンであってもよい。つまり、マーカー72は、ストライプパターン、1次元バーコード又は2次元コードと組み合わされてもよい。
実施の形態10.
図19は、実施の形態10に係る回転電機の楔25を示す平面図である。図19に示したように、ガラス繊維の織物材を基材とする繊維強化プラスチックを用いて楔25を作成することにより、楔25の露出面には、網目状の格子パターン25cが形成されている。この場合、周知のモアレ法を用いることにより、容易にひずみが検出される。
これによれば、楔25の露出面にパターンを設ける工程が省略される。さらに、楔25の露出面にパターンを付す場合と比べて、変色、剥離等によるパターンの劣化が発生し難いので、長期にわたって、安定的にひずみが検出される。
なお、実施の形態10の楔25の露出面には、マーカー71が設けられてもよい。また、実施の形態10の楔25は、楔25を除く部分にマーカー72が設けられた固定子20に組み付けられてもよい。
実施の形態11.
図20は、実施の形態11に係る回転電機の検査装置と楔との位置関係を示した図である。図20に示したように、楔25の露出面には、ランダムパターン61が塗布されている。また、図20においては、第1撮影装置41aと第2撮影装置41bとのうち、第1撮影装置41aのみが示されている。
第1撮影装置41aは、第1カメラ81及び第2カメラ82を有している。第1カメラ81及び第2カメラ82は、第1カメラ81の光軸A1と楔25の露出面の撮影領域における法線N1とのなす角θ1と、第2カメラ82の光軸A2と法線N1とのなす角θ2とが等しくなるように、第1撮影装置41aに取り付けられている。
第1撮影装置41a及び第2撮影装置41bが、それぞれ、互いに異なる方向からランダムパターン61を撮影する複数のカメラを有していること以外の回転電機10の検査装置40の構成、回転電機10の構成、及び回転電機10の検査の方法は、実施の形態1と同様である。
第1カメラ81及び第2カメラ82と、ランダムパターン61との距離L1は、第1駆動機構42aの機械的誤差により、検査時期毎に変化することがある。
しかし、実施の形態11に係る回転電機の検査装置によれば、第1カメラ81及び第2カメラ82により撮影された画像データから、距離L1を検出することができる。従って、第1の検査時期における距離L1と、第2の検査時期における距離L1とが異なった場合であっても、これら2つの距離のずれを補正して、楔25のひずみを正確に検出することができる。
なお、実施の形態11において、楔25の露出面にはランダムパターン61が付されている。しかし、楔25の露出面には、ランダムパターンとは異なる種類のパターンが設けられていてもよい。楔25の露出面には、ストライプパターン、1次元バーコード、2次元コード又は網目状の格子パターンが設けられていてもよい。
実施の形態8及び9において、マーカーは単なる幾何学的な図形であったが、マーカーは1次元バーコード又は2次元コードであってもよい。これによれば、マーカーには、検査対象となる楔25の位置、作成年月日、検査年月日、交換年月日等の情報が記録される。
実施の形態1では、すべての楔25にランダムパターン61が塗布されていた。また、実施の形態9では、隣り合う2つの固定子コアスロット24の中で、予め定められた2つの楔にのみランダムパターン61が塗布されていた。
しかし、ランダムパターン61は、回転電機10の運転によって緩みが規定値を超えた楔と交換される楔にのみ塗布されてもよい。これによれば、緩みが生じ易いと予想される位置の楔のみが検査対象とされるので、検査時間を短縮することができる。
実施の形態1から9まで及び実施の形態11において、パターンは、塗布により付されていたが、切削、研磨等の機械的加工によって付されてもよい。例えば、ランダムパターンは、楔25の露出面25aをサンドブラスト加工することにより付されてもよい。
これによれば、パターンの変色、形状変化等が発生し難い。このため、パターンの経年変化が、ひずみの検出結果に与える影響を小さくすることができる。また、マーカーも切削、研磨等の機械的加工によって設けられてもよい。
さらに、実施の形態1から9まで及び実施の形態11において、パターン及びマーカー71は、シートに印刷され、楔25の露出面25aに貼り付けられてもよい。また、マーカー72は、シートに印刷され、固定子20の楔25を除く部分に貼り付けられてもよい。
実施の形態1から11までに係る回転電機の検査装置において、画像データは、画像データ記憶部53に記憶されていたが、検査装置40外に別途設けられた記憶装置に保管されてもよい。
楔25のひずみの検出方法は、上記の方法に限定されない。例えば、基準データは、楔25のパターンが初めて撮影されたときのパターンであってもよい。楔25のひずみは、楔25のパターンが初めて撮影されたときのパターンの画像データと、今回の検査時期に撮影されたパターンの画像データとに基づいて検出されてもよい。
また、パターンが、1次元バーコード、2次元コード、印刷されたランダムパターン等である場合、基準データは、予め作成され、記憶装置に記憶されたパターンのオリジナルデータであってもよい。
実施の形態1から11までにおいて、予め定められた時間は、一定の時間であったが、予め定められた時間は、経過時間が長くなるにつれて、徐々に短くなるように定められてもよい。さらに、予め定められた時間は、単なる経過時間ではなく、回転電機10の実際の運転時間に基づいて定められてもよい。
また、楔25の緩みが進行する速さは、フレーム11内の温度及び湿度によって異なるので、予め定められた時間は、フレーム11内の温度又は湿度を考慮して定められてもよい。また、フレーム11内の温度は、回転電機10の出力と相関関係があるので、予め定められた時間は、回転電機10の出力を考慮して定められてもよい。
また、楔25は、固定子内において、複数種類のパターンが混在するように用いられていてもよい。
また、固定子には、楔の露出面に設けられたマーカーと、固定子の楔を除く部分に設けられたマーカーとが混在していてもよい。
実施の形態1から9まで及び実施の形態11において、楔25の材料としては、繊維強化プラスチックが用いられていたが、絶縁性を有する他の樹脂材料が用いられていてもよい。
実施の形態1から11までの回転電機の検査装置において、2つの撮影装置及び2つの駆動機構が設けられていたが、撮影装置及び駆動機構は、固定子コア21の軸方向において、左右のいずれかに1つだけ設けられてもよい。また、撮影装置及び駆動機構は、左右にそれぞれ複数設けられてもよい。
実施の形態1から11までの回転電機の検査装置は、固定子に楔が設けられた回転電機に適用されていたが、回転子に楔が設けられた回転電機に適用されてもよい。
実施の形態1から11までの回転電機の検査装置は、電機子としての固定子と、界磁としての回転子とを有する回転電機に適用されていたが、界磁としての固定子と、電機子としての回転子とを有する回転電機に適用されてもよい。
実施の形態1から11までの回転電機は、タービン発電機であったが、回転電機は電動機であってもよい。
また、実施の形態1から11までの回転電機の検査装置の各機能は、処理回路によって実現される。図21は、実施の形態1から11までの回転電機の検査装置の各機能を実現する処理回路の第1の例を示す構成図である。第1の例の処理回路100は、専用のハードウェアである。
また、処理回路100は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。また、車両の後側方監視装置の各機能それぞれを個別の処理回路100で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路100で実現してもよい。
また、図22は、実施の形態1から11までの回転電機の検査装置の各機能を実現する処理回路の第2の例を示す構成図である。第2の例の処理回路200は、プロセッサ201及びメモリ202を備えている。
処理回路200では、回転電機の検査装置の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ202に格納される。プロセッサ201は、メモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。
メモリ202に格納されたプログラムは、上述した各部の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ202とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等も、メモリ202に該当する。
なお、上述した各部の機能について、一部の専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述した各部の機能を実現することができる。
10 回転電機、13 間隙、20 固定子(電機子)、21 固定子コア、22 固定子巻線、24 固定子コアスロット、25 楔、25a 露出面(表面)、26 ばね、30 回転子、32 回転子コア、40 検査装置、41a 第1撮影装置、41b 第2撮影装置、42a 第1駆動機構、42b 第2駆動機構、50 制御装置、61 ランダムパターン(パターン)、62 ストライプパターン(複数の直線)、63 1次元バーコード、64 2次元コード、71,71a,71b,71c,72 マーカー、81 第1カメラ、82 第2カメラ、WC 楔の中央。

Claims (18)

  1. 電機子の一部である楔の表面に設けられているパターンを撮影する撮影装置と、
    画像データの輝度分布から対象物の表面の変位量と変位方向とを同時に求めるデジタル画像相関法を用いて、前記撮影装置により撮影された前記パターンの画像データと、過去に同一の箇所で撮影された前記パターンの画像データとを比較することによって前記楔のひずみの面内分布の時間変化情報を生成し、生成された前記ひずみの面内分布の時間変化情報と、予め記憶されている前記ひずみの面内分布の時間変化情報と前記楔の緩み度合いとの関係とに基づいて、前記楔の緩みを推定する制御装置と
    を備えている回転電機の検査装置。
  2. 前記パターンを撮影する位置を特定するためのマーカーが、前記楔の前記表面のうち、ランダムパターンが設けられていない部分に付されている
    請求項1に記載の検査装置を備えている回転電機。
  3. 前記電機子には、前記マーカーが付されている
    請求項1に記載の検査装置を備えている回転電機。
  4. 前記電機子に対して前記撮影装置を移動させる駆動機構をさらに備え、
    前記制御装置は、前記駆動機構を制御する
    請求項1に記載の回転電機の検査装置。
  5. 前記撮影装置は、互いに異なる方向から前記パターンを撮影する複数のカメラを有している
    請求項1又は請求項4に記載の回転電機の検査装置。
  6. 請求項1、請求項4、及び請求項5のいずれか1項に記載の検査装置
    を備えている回転電機。
  7. 前記楔には、前記パターンとしてランダムパターンが付されている
    請求項に記載の回転電機。
  8. 前記楔には、前記パターンとして前記電機子の軸方向に平行な複数の直線が付されている
    請求項に記載の回転電機。
  9. 前記楔には、前記パターンとして1次元バーコードが付されている
    請求項に記載の回転電機。
  10. 前記楔には、前記パターンとして2次元コードが付されている
    請求項に記載の回転電機。
  11. 前記パターンは、前記楔の位置情報を含んでいる
    請求項又は請求項10に記載の回転電機。
  12. 前記パターンは、少なくとも前記電機子の周方向における前記楔の中央部に付されている
    請求項から請求項11までのいずれか1項に記載の回転電機。
  13. 前記パターンは、前記電機子の軸方向に複数に分割されて付されている
    請求項12に記載の回転電機。
  14. 請求項3のマーカーが付されている
    請求項から請求項13までのいずれか1項に記載の回転電機。
  15. 請求項2のマーカーが付されている
    請求項14に記載の回転電機。
  16. 画像データの輝度分布から対象物の表面の変位量と変位方向とを同時に求めるデジタル画像相関法を用いて、電機子の一部である楔の表面に設けられているパターンを撮影する撮影装置から取得した前記パターンの画像データと、過去に同一の箇所で撮影された前記パターンの画像データとを比較することによって、前記楔のひずみの面内分布の時間変化情報を生成し、生成された前記ひずみの面内分布の時間変化情報と、予め記憶されている前記ひずみの面内分布の時間変化情報と前記楔の緩み度合いとの関係とに基づいて、前記楔の緩みを推定する制御装置
    を備えている回転電機の検査装置。
  17. 電機子の一部である楔の表面にパターンを設ける設定工程と、
    撮影装置により前記パターンを撮影する撮影工程と、
    画像データの輝度分布から対象物の表面の変位量と変位方向とを同時に求めるデジタル画像相関法を用いて、前記撮影装置により撮影された前記パターンの画像データと、過去に同一の箇所で撮影された前記パターンの画像データとを比較することによって、前記楔のひずみの面内分布の時間変化情報を生成し、生成された前記ひずみの面内分布の時間変化情報と、予め記憶されている前記ひずみの面内分布の時間変化情報と前記楔の緩み度合いとの関係とに基づいて、前記楔の緩みを推定する検出工程と
    を含んでいる回転電機の検査方法。
  18. 表面にパターンが設けられている楔を電機子に組み付ける組み付け工程と、
    撮影装置により前記パターンを撮影する撮影工程と、
    画像データの輝度分布から対象物の表面の変位量と変位方向とを同時に求めるデジタル画像相関法を用いて、前記撮影装置により撮影された前記パターンの画像データと、過去に同一の箇所で撮影された前記パターンの画像データとを比較することによって、前記楔のひずみの面内分布の時間変化情報を生成し、生成された前記ひずみの面内分布の時間変化情報と、予め記憶されている前記ひずみの面内分布の時間変化情報と前記楔の緩み度合いとの関係とに基づいて、前記楔の緩みを推定する検出工程と
    を含んでいる回転電機の検査方法。
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