JP7009334B2 - 画像表示装置、画像表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置及び画像表示システムに関する。
車両のルームミラーをCMS(カメラモニタリングシステム)で置き換える試みがある。CMSは撮像装置で撮像した画像をディスプレイに表示する技術である。CMSが採用されたルームミラーを以下、電子ルームミラーと称する。電子ルームミラーは従来のルームミラーにディスプレイが内蔵された形態となる。従来のルームミラーは、車両の乗員や荷物により後方の視界を遮られる場合があるが、電子ルームミラーは車両後方に設置された撮像装置の映像をルームミラー内のディスプレイに表示するので、後方視界を確保しやすくなる。
電子ルームミラーには従来のルームミラーと同等の性能又は法規などが定める性能が要求されるが、電子ルームミラーは撮像装置が撮像した画像を表示するという仕組みであるため、状況によっては画質が低下するおそれがあることが知られている。
従来から車載される撮像装置の映像に関してはこれを向上させる種々の技術が考案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。特許文献1には、車両周辺の照度が基準より高く、車両の周辺を照明する光源が点灯している場合、撮像装置が撮像した画像データの輝度を補正する方法が開示されている。特許文献2には、遠方車両が写っている枠の輝度情報に基づいて撮像装置の露出を制御して、オーバー露出を回避する技術が開示されている。
特許第4788406号公報 特開2017-5678号公報
しかしながら、従来の技術では、光源や反射光が写っている領域を使って画像処理するため、暗い領域の画質が低下する傾向があるという問題がある。図を用いて説明する。
図1は、従来の電子ルームミラーの課題を説明する図の一例である。図1(a)は夜間の後方画像の一例を示す。まず、電子ルームミラーが表示する画像を撮像する撮像装置は撮像された画像(フレーム)の評価値に基づいて次のフレームの露出量を制御するAE(Automatic Exposure)という機能を有している。一般的なAEでは適切な露出量が得られるように絞りとシャッター速度が自動で調整される。また、適切な露出量が得られるように撮像素子の感度を自動で調整する機能が搭載されることも多い。撮像素子の感度はアナログの画像信号をどのくらい増幅するかを増幅回路のゲインで制御するため、感度制御はゲインコントロールとも呼ばれる。以下では、ゲインコントロールを含めて露出制御という。露出制御により、夜間やトンネルなどの暗い環境下でも露出が適切に制御され、被写体が見やすい画像が得られる。
次に、図1(b)はブレーキランプの点灯時の画像を示す。運転者がブレーキペダルを踏むと、車両の後方に配置されたブレーキランプが点灯するが、ブレーキランプは路面を照明するため、車両後方に設置された撮像装置が路面に照射された間接光を撮像してしまう。図1(b)では車両に近い側に対応する画像の下側にブレーキランプの間接光6が写っている。
また、図1(b)に示すように、画像データでは露出制御のための一般的な測光エリア9とCMSエリア8が予め設定されている。一般的な測光エリア9とは露出制御のために評価値が測定される領域であり、CMSエリア8は電子ルームミラーのディスプレイに表示される領域である。図1(b)では一般的な測光エリア9は画像のほぼ全域であるため、間接光6が写る領域が含まれている。
したがって、一般的な測光エリア9で露出制御された場合、ブレーキランプの間接光6を含めて画像の全体が適切な明るさになるように撮像されるため、車両遠方の暗い部分の露出が足りなくなるおそれがある。
図1(c)はブレーキランプの点灯時に一般的な測光エリア9で露出制御された画像の一例を示す。図1(c)ではCMSエリア8が暗く写っている。つまり、図1(a)のようにブレーキランプが点灯していない場合よりもCMSエリア8を含む領域が暗く撮像されてしまう。このように、本来は露出制御により暗いCMSエリア8を可能な限り明るく撮像したいのに、ブレーキランプの間接光6の影響でCMSエリア8が却って暗く写ってしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、暗い領域の画質の低下を抑制する画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、車両に設置された撮像装置を用いて撮像された車両の周辺の画像データを表示装置に表示する画像表示装置において、前記撮像装置によって撮像された画像データの測光エリアの輝度情報に基づいて前記撮像装置が撮像する画像データの輝度を制御する輝度制御手段を有し、前記輝度制御手段は、前記測光エリアの車両に近い側から所定距離内のうち少なくとも一部の領域を含む除外エリアを前記測光エリアから除外し、前記除外エリアが除外された前記測光エリアの輝度情報に基づいて前記撮像装置が撮像した画像データから、前記表示装置に表示する表示エリアを切り取る表示エリア切り取り手段と、前記表示エリア切り取り手段が切り取った表示エリアを前記表示装置に出力する出力手段と、を有し、前記輝度制御手段は、前記表示エリア以外を除外エリアに決定することを特徴とする。

暗い領域の画質の低下を抑制する画像表示装置を提供することができる。
従来の電子ルームミラーの課題を説明する図の一例である。 電子ルームミラーが露出制御を行う測光エリアの一例を示す図である。 電子ルームミラーの搭載例を示す図である。 ディスプレイユニットの概略斜視図の一例である。 ディスプレイユニットの概略構造を示す図の一例である。 撮像装置とディスプレイユニットの一例のハード的な構成図である。 撮像装置とディスプレイユニットの一例のハード的な構成図(変形例)である。 ディスプレイユニットの機能を説明する機能ブロック図の一例である。 車両に近い側の輝度値の評価方法を説明する図の一例である。 下方以外の除外エリアのいくつかの例を説明する図である。 ディスプレイユニットが除外エリアを決定する手順を示すフローチャート図の一例である。 ディスプレイユニットの機能を説明する機能ブロック図の一例である(実施例2)。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。
<本実施形態の電子ルームミラーの概略>
図2は、本実施形態の電子ルームミラーが露出制御を行う測光エリアの一例を示す。本実施形態では、車両に近い側から所定距離内のうち少なくとも一部の領域を一般的な測光エリア9から除外することが特徴の1つとなっている。車両に近い側から所定距離内のうち少なくとも一部の領域は、一般的な測光エリア9から除外されるため、以下、測光エリア9から除外される領域を除外エリア7という。また、一般的な測光エリア9から除外エリア7を除いた残りの領域を本実施形態の測光エリア5という。除外エリア7は、以下のように表現することができる。
・優先度が低い車両近傍の領域
・画像データの4辺のうちいずれかの辺から所定距離以内の領域
・ブレーキランプなど車載されたライトの間接光が写っている領域
図2では、画像の下側から約1/3が除外エリア7であり、上側から2/3が本実施形態の測光エリア5である。除外エリア7は予め定められていてもよいし、画像処理により適宜、決定されてもよい。図2のCMSエリアを図1(c)と比較すると、除外エリア7を設けることでCMSエリアが明るく撮像されている。このように、電子ルームミラーが除外エリア7を除外して露出制御することで、CMSエリア8が暗く撮像されることを抑制できる。
なお、後述する図10に示すように、撮像装置11が撮像する画像のどの部分に車載されたライトの間接光が写るかによって除外エリア7は様々である。例えば、画像の下側に限らず、右側、左側又は上側が除外エリア7となる場合もある。
<用語について>
画像表示装置は、車両に設置された撮像装置を用いて撮像された車両の周辺の画像データを表示装置に表示する装置である。撮像装置と表示装置は車載されていればよい。したがって、画像表示装置は電子ルームミラーには限られないが、本実施形態では一例として電子ルームミラーという用語で説明する。電子バックミラー、電子ミラーなどと呼ばれてもよい。
また、撮像装置は車両以外の移動体に搭載されてよい。例えば、自動二輪車、自転車等の軽車両、車椅子、ロボットなどに搭載されてよい。
測光エリアの車両に近い側から所定距離内に関しては、車両に近い側は測光エリアの下側、上側、左側、又は、右側なので、測光エリアの下側、上側、左側、又は、右側から所定距離内をいう。この所定距離内の全体とは限らず、少なくとも一部の領域を除外エリアという。一部の領域は間接光が写っている領域である。
表示エリアは、画像データのうち電子ルームミラーのディスプレイに表示される領域である。本実施形態ではCMSエリア8という用語で説明する。
<構成例>
図3は、電子ルームミラー10の搭載例を示す図である。図3(a)は車室内に設置されるディスプレイユニット12の一例を示し、図3(b)は撮像装置11とディスプレイユニット12の配置例を示す図である。電子ルームミラー10は撮像装置11とディスプレイユニット12を有する。撮像装置11とディスプレイユニット12の組み合わせを画像表示システムと称してもよい。
図3(a)に示すように、電子ルームミラー10のディスプレイユニット12は従来のルームミラーと同様に、運転席と助手席の間でありフロントガラス内側の上部に固定されている。ディスプレイユニット12の搭載位置については法令上の明確な指定がない国や地域があり、図示する位置は一例に過ぎない。また、法令上の明確な指定がある国や地域では法令に従った位置に搭載される。ディスプレイユニット12の数は1つに限らず、複数のディスプレイユニット12が搭載されてよい。
図3(b)に示すように、撮像装置11は車両101の後方に配置されている。従来のルームミラーに入射する光の方向に近い光軸方向で撮像装置11が撮像することが好ましい。従来のルームミラーはフロントガラスの上方に配置され車両の後方を鏡に映し出すものであるため、撮像装置11も車両の上方に配置されることが好ましい場合が多い。例えば、ルーフやルーフスポイラーに設置してよい。撮像装置11の水平方向に関しては車両の中央又は中央付近であることが好ましい。しかし、右端又は左端に設置されても後方の撮像は可能である。右端又は左端に設置された撮像装置11の画像を中央付近で撮像したように画像処理してもよい。
なお、撮像装置11の場所は、車種ごとに限らず個別の車両ごとに異なってよい。例えば、ナンバープレートの周辺、車両メーカエンブレムの周辺、リアバンパーの適切な場所などでもよい。
また、従来から車両101にはバックカメラが搭載される場合がある。バックカメラは車庫入れなど、車を後進させる際(運転者がシフトレバーをリバースに操作した場合)に、後方の映像を映し出すカメラで、撮像された画像がカーナビゲーションシステムなどのディスプレイに映し出されることが多い。本実施形態では、このバックカメラの画像をディスプレイユニット12で表示してもよいし、電子ルームミラー10の撮像装置11が撮像した画像をバックカメラの画像としてカーナビゲーションシステムなどのディスプレイに表示してもよい。
また、魚眼カメラなど比較的、広角なカメラを電子ルームミラー10とバックカメラで兼用してしようしてもよい。すなわち、広角カメラが撮像した画像の一部をディスプレイユニット12で表示し、別の一部(重複してよい)をカーナビゲーションシステムなどのディスプレイで表示する。
なお、撮像装置11からディスプレイユニット12までの配線は天井又は床付近などに這わせればよく、配線長や取り回しを考慮して決定される。また、撮像装置11が例えばディスプレイユニット12まで無線通信で画像を送信してもよい。
また、ディスプレイユニット12には、電源ライン、リバース信号線、ウィンカー信号線、及び、他の撮像装置(サイドカメラ、バックカメラなど)のビデオ入力などが接続されていてよいが、図3では図示が省略されている。例えば、リバース信号線からの信号によりバックカメラの画像をディスプレイユニット12が表示したり、ウィンカー信号線からの信号によりサイドカメラの画像をディスプレイユニット12が表示したりすることが可能になる。
図4は、ディスプレイユニット12の概略斜視図の一例である。ディスプレイユニット12は、ディスプレイ15、4つのボタン1~4、及び、レバー17を有している。なお、配線のインタフェースなどは省略されている。図示する構成の他、ドライブレコーダのようにメモリーカードの挿入部を有していてもよく、形状、ボタン数、ボタンの位置などは一例に過ぎない。
ディスプレイ15は液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイである。リアプロジェクション型でもよい。後述するようにディスプレイ15の前面(室内側)にはハーフミラーがディスプレイ15と重畳するように固定されている。
4つのボタン1~4は電子ルームミラー10の設定画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けるための入力装置である。簡易的な設定画面を表示する機能としてOSD(On Screen Display)が知られている。ただし、どのようにユーザインタフェースを表示するかはディスプレイユニットのリソースに応じて変更されうる。例えば、後述する基板にOS(Operation System)がインストールされている場合、OSがサポートする画面表示の機能を利用できる。
各ボタンの機能は例えば次のようになる。
ボタン1:メニュー表示(輝度、コントラスト、色温度、言語、CMSエリアの設定など)
ボタン2:ある方向の選択(右移動、上移動、右回転、増大など)
ボタン3:別の方向の選択(左移動、下移動、左回転、減少など)
ボタン4:決定
運転者は輝度、コントラスト、色温度、言語などの設定、画像データの回転、及び、CMSエリア8の移動などを行うことができる。
レバー17は電子ルームミラー10の電源ONと電源OFFを切り替えるための入力装置である。電源ONの場合、ディスプレイユニット12は撮像装置11が撮像した画像を出力し、電源OFF場合、ディスプレイユニット12は撮像装置11が撮像した画像を表示しない。このため、ハーフミラーにより外光が反射され、ディスプレイユニット12は通常の鏡と同様に室内を映し出す鏡となる。図5を用いて説明する。
図5は、ディスプレイユニット12の概略構造を示す図の一例である。図5(a)は電源ONの状態のハーフミラー16の作用を示し、図5(b)は電源OFFの状態のハーフミラー16の作用を示す。例えば、ハーフミラー16の透過度がT%(例えば50~90%)であるとすると、電源ONの状態では、ディスプレイ15のT%の光がハーフミラー16を通過する。T%の光しか通過しなくてもディスプレイ15の明るさは車室内より明るいので、運転者はディスプレイ15が表示する画像を目視できる。
電源OFFの状態ではディスプレイ15が光を照射しないので、ハーフミラーの内側は暗くなっている。ハーフミラーの内側よりも車室内の光の方が強いため、ハーフミラー16が反射する光の強度も大きい。この結果、ハーフミラー16の内側からの透過光は、車室側の明るい反射光にかきけされてしまうため、車室側から鏡のように見える。したがって、運転者はレバーを前方又は後方に揺動する操作でディスプレイ15により表示される画像と通常の鏡による室内光の反射とを簡単に切り替えることができる。例えば、西日などで車両後方からの入射光が強く、ディスプレイ15の視認性が低下した際などに、通常のミラーに切り替えるといった使い方が可能になる。
なお、図5に示すように、ディスプレイユニット12は基板14を有しており、この基板14により撮像装置11の制御とCMSエリア8を切り取るなどの画像処理を行っている。基板14は、一般的なコンピュータの機能を有し、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ、及び、入出力I/Fなどを有している。
<撮像装置とディスプレイユニットの構造>
図6は、撮像装置11とディスプレイユニット12の一例のハード的な構成図を示す。なお、図6では、撮像装置11及びディスプレイユニット12が有する構成要素のうち本実施形態の説明に主に用いる構成要素を示した。また、撮像装置11の機能は一般的なものでよく、図6に示す構成は一例に過ぎない。
撮像装置11は1枚以上のレンズ21、シャッター22、撮像素子23、アナログ信号処理部24、A/D変換部25、及び、I/F26を有している。レンズ21は通過する光を集光して被写体の光像を撮像素子23面に結像させる。シャッター22は物理的に光を遮る遮光機構を開閉させる。いわゆる電子シャッター(撮像素子23の露出時間を電子的に制御して遮光機構の有無にかかわらず露出時間を制御すること)で代用してもよく、この場合、シャッター22は不要になる。シャッター22の開閉により撮像素子23にいたる光路が遮光状態と通光状態の2つの状態を取る。通光状態を維持する時間はシャッター速度で表され、シャッター速度により撮像における露出量を制御できる。
なお、図6には示していないが絞り機構を有していてもよい。絞りは、レンズ21を通って撮像素子23上に写る像の明るさを制御するものであり、絞りの開きが数段階に変更することで光像の明るさを調整する。
撮像素子23は、被写体の光像の光量が大きいほど大きな電圧に変換するCCD又はCMOSなどの光電変換素子である。撮像素子23は、後述するタイミング生成部28から入力されるタイミング信号に基づいて撮像動作を行う。撮像素子23は光の強度しか検出しないので、カラーの画像を撮像する場合、R(赤)G(緑)B(青)の三色が所定のパターンで配置されたカラーフィルタが撮像素子23の手前に設けられている。撮像素子23は各色の成分ごとに画像信号を出力する。
アナログ信号処理部24は、各色の画像信号に対しCDS回路(相関二重サンプリング回路)によるノイズ低減処理、及び、AGC回路(オートゲインコントロール回路)による画像信号のレベル補正処理を行う。AGC回路は、基板14のCPU36から指示されたゲイン量で入力信号を増幅する利得制御回路である。
A/D変換部25は、アナログ信号処理部24から出力されるアナログの画像信号を所定のビット数のデジタルの画像信号に変換する。A/D変換部25は、後述するタイミング生成部28から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて、アナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
I/F26はデジタルの画像信号をディスプレイユニット12に送信するためのインタフェースである。
タイミング生成部28は、基板14のCPU36から入力された駆動信号に応じて、撮像素子23の露出時間(電子シャッター)を制御するタイミング信号を生成して撮像素子23を駆動させる。すなわち、撮像素子23による撮像動作(露出に基づく電荷蓄積や蓄積電荷の読出し等)のタイミングを生成する。タイミングジェネレータとも呼ばれる。タイミング生成部28は、CPU36からの撮像制御信号に基づいて各種のタイミングパルス(画素駆動信号、水平同期信号、垂直同期信号、水平走査回路駆動信号、垂直走査回路駆動信号等)を生成して撮像素子23に出力する。これにより所定のフレームレート(例えば30fps(Flame Per Second))で撮像素子23に画像信号を生成させる。また、タイミング生成部28は、画像信号の生成に同期させて、A/D変換部25が使用するA/D変換用のクロックも生成する。
シャッター駆動部27は、基板14のCPU36から与えられるシャッター速度でシャッター22が所定時間開放されるようシャッター22を開閉制御する。シャッター駆動部27による制御とタイミング生成部28による制御は制御の時間的な遅れや電子回路の応答時間を考慮して同期するように、基板14のCPU36より制御される。
続いて、基板14の機能について説明する。基板14は、I/F31、評価値検出部32、WB制御部33、ノイズ除去部34、画像メモリ35、CPU36、フラッシュメモリ37、及び、ディスプレイI/F38を有している。これらはLSIやSoCなどで構成されてよい。また一部の機能がDSP(Digital Signal Processor)で実現されていてよい。
I/F31はデジタルの画像信号を撮像装置11から受信するインタフェースである。
評価値検出部32は、撮像装置11で撮像された画像信号から、自動焦点制御(AF:オートフォーカス)、自動露出制御(AE)、及び、オートホワイトバランス制御(AWB制御)等を行うための評価値(以下、AE評価値、AF評価値、AWB評価値という)を検出する。
AF評価値は、例えば高周波成分抽出フィルタの出力積分値や、互いに近接している画素の輝度差(つまりエッジ成分)の積分値によって作成される。合焦状態にある場合、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため高周波成分が一番高くなる。AF制御による合焦検出動作時、CPU36はレンズ21の所定の位置ごとにAF評価値を取得して、AF評価値が極大になるレンズ21の位置を合焦位置とすることでAFによる合焦位置を取得する。なお、レンズ21が単焦点の場合(1枚しかない場合)、AF制御は行われない。
AE評価値とAWB評価値は、RGBの各色の画像信号(輝度情報の一例)のそれぞれから作成される。自動露出制御(AE)に関して、評価値検出部32は、例えば撮像素子23が出力する1フレームの測光エリアのRGB積算値(AE評価値)を算出する。CPU36はRGB積分値を読み出し、測光エリアの輝度を算出して、測光エリアが適切な明るさになるように適正なゲイン量を決定する。ゲイン量はアナログ信号処理部24に送出され、上記のAGC制御に用いられる。
本実施形態では、CPU36は評価値検出部32に除外エリア7を指示して、評価値検出部32は本実施形態の測光エリア5からAE評価値を算出する。
また、CPU36はAE評価値に基づいて適正な明るさとなるシャッター速度を決定する。したがって、CPU36はAE評価値に基づいてゲイン量とシャッター速度の少なくとも一方を制御する。一般に、
露出量(画像の明るさ)=絞り×感度(ゲイン)×シャッター速度
の関係があるため、画像の明るさは絞り、感度(ゲイン)、シャッター速度の1つを制御するだけで調整可能である。撮像装置11に絞りがない場合は、感度(ゲイン)又はシャッター速度のいずれかを制御すればよい。このような制御の方法として感度(ゲイン)の上限、シャッター速度の下限を設けておき、周囲が暗い場合には、感度(ゲイン)の上限、及び、シャッター速度の下限の範囲で、両者を少しずつ変更する方法がある。感度(ゲイン)が大きすぎるとノイズが目立ち、シャッター速度が小さすぎるとぶれやすくなるためである。車両の場合、動く物体をぶれずに撮像できるようにシャッター速度の下限を設定しておき、また、夜間でもノイズが目立ちにくい感度(ゲイン)の上限を設定しておく。これにより、撮像装置11は夜間やトンネル内でもノイズが少なくかつぶれが少ない画像を撮像できる。
また、オートホワイトバランス制御(AWB制御)に関しては、評価値検出部32は、R、G,Bのそれぞれの積分値(AWB評価値)を算出する。CPU36はR成分の積分値とB成分の積分値がG成分に一致するように、R成分とB成分のゲインを制御する。WB制御部33は撮像された画像信号に対し事後的に同様の処理を行う。
このAEとAWBの処理は、ディスプレイ15に映像を出力している間は連続的に(常に)行われている。
ノイズ除去部34は、WB制御部33から入力される画像信号のノイズ成分を除去すると共に、エッジ成分のみを抽出・強調することで、画像のシャープネスを適切な範囲に補正する。
画像メモリ35は、RAM、SDRAM等の高速メモリであることが好ましく、ノイズ除去部34までの信号処理を終えた画像信号を画像データとして一時的に保存する。例えば少なくとも1フレーム分の画像データを記憶する容量を有している。
フラッシュメモリ37はCPU36が実行するプログラム及び本実施形態の測光エリア5が固定の場合はこの測光エリア5の位置に関する記憶している。
ディスプレイI/F38はディスプレイユニット12に画像データを送信するケーブルが接続されるインタフェースである。なお、ケーブルは固定されていてもよいし、HDMI(登録商標)などの規格に準拠したインタフェースに脱着可能でもよい。
CPU36は基板14の全体と撮像装置11の撮像動作の全体を制御する。上記のように、撮像動作のためのタイミング生成部28へ送信する駆動信号の生成、AF評価値に基づくレンズ21位置の制御、AE評価値に基づくゲイン量とシャッター速度の決定、AWB評価値に基づくゲイン制御、画像データの出力制御などを行う。また、本実施形態では露出制御に除外エリア7を設ける処理を行う。
なお、図示する構成は一例に過ぎず、例えば基板14が行う画像処理を撮像装置11が実行してもよい。この場合の構成例を図7に示す。この場合、撮像装置11が画像処理部39を有する。画像処理部39が露出制御及び、タイミング制御などを制御する。デジタルの画像信号はディスプレイユニット12に送信され、ディスプレイユニット12は除外エリア7を指示する除外エリア情報を画像処理部39に送出する。このような構成は撮像装置11のサイズが大きくなるため不利であるが、撮像装置11とディスプレイユニット12を別々に開発する状況では有効な場合がある。
<ディスプレイユニットの機能>
図8を用いてディスプレイユニット12が有する機能について説明する。図8はディスプレイユニット12の機能を説明する機能ブロック図の一例である。ディスプレイユニット12は、測光エリア除外判断部43、除外エリア決定部44、露出制御部45、CMSエリア切り取り部46、及び、CMSエリア出力部47を有する。これらディスプレイユニット12が有する各機能は、ディスプレイユニット12の基板14が有するCPUがプログラムを実行して実現させる機能又は手段である。
測光エリア除外判断部43は、露出制御のために一般的な測光エリア9(画像データの全体又は一部であり予め決まっている)から除外エリア7を除外するか否かを判断する。除外エリア7を除外するのは、例えばブレーキランプが点灯している場合であるため、ブレーキランプが点灯している場合を検出して、除外エリア7を除外すればよい。一例として、画像信号に基づく方法とブレーキランプSW41の信号を利用する方法がある。まず、ブレーキランプSW41はブレーキペダルが踏まれるとONになるスイッチであり、これによりブレーキランプが点灯する。したがって、ディスプレイユニット12がブレーキランプSW41の信号を取得できる場合は、ブレーキランプSW41のONに基づいて一般的な測光エリア9から除外エリア7を除外すると判断できる。
画像信号に基づく場合は、画像信号の輝度値に基づいて判断する。図9を用いて説明する。図9は車両に近い側の輝度値の評価方法を説明する図の一例である。図9(a)は画像信号の一例を示し、図9(b)は画像信号の高さごとの輝度値のヒストグラムを示す。画像信号の高さを、車両に近い側で小さく車両に遠い側で大きいYで表す(Yは画素数などの数値)。
画像信号(画像データ)の四辺のうちどの辺が車両に近い側かは、撮像装置11と車両に搭載されたランプの相対位置によって決まっている。したがって、Yをどの方向に取るかは予め決まっているものとする。
図9(a)に示すようにYが小さい領域にブレーキランプの間接光6が写る。このため、図9(b)に示すように、Yが小さい領域で輝度値のヒストグラムが高くなり、Yが大きくなると急激に減少する。したがって、輝度値が閾値以上となる場合、測光エリア除外判断部43は除外エリア7を除外すると判断できる。
なお、本実施形態の測光エリアの一部除外は夜間にだけ行われてもよく、この場合はシャッター速度から夜間であること(周囲が暗いこと)を判断してもよい。
測光エリア除外判断部43が除外エリア7を除外すると判断した場合、除外エリア決定部44は除外エリア7を決定する。図9(b)を参照すれば、輝度値が上記の閾値となるYminの値以下を除外エリア7とすればよいと考えられる。Yminは例えば画像信号のうち車両に近い方からの画素数を指定する。したがって、Yminより大きいエリアを本実施形態の測光エリア5に決定する。
図9では単に輝度値のヒストグラムと説明したが、ブレーキランプは赤色が強いので、R成分のみの輝度値に基づいて除外エリア7を除外するか否かを判断し、更に、R成分のみの輝度値に基づいて除外エリア7を決定してもよい。このように、ランプの色に基づいて判断することで、除外エリアをより正確に決定できる。
なお、除外エリア決定部44はCMSエリア8以外を除外エリア7に決定してもよい。この場合、本実施形態の測光エリア5とCMSエリア8が等しくなる。これにより、評価値が算出される領域が小さくなり処理負荷を低減できる。一方、測光エリア5とCMSエリア8が等しいと、車両から遠方の暗い領域が測光エリアでなくなるため、露出が足りずにCMSエリア8が暗くなるおそれがある。したがって、本実施形態の測光エリア5をどのように決定するかは適宜、設計してよい。
露出制御部45は、上記のように撮像装置11に対し、AE評価値に基づいてシャッター速度及びゲインの少なくとも一方を制御する露出制御を行う。
なお、図8、図9では動的に除外エリア7を決定する方法を説明したが、除外エリア7は固定でもよい。この場合、例えば車両に近い側(Yが小さい側)からN画素などのように決まった除外エリアがフラッシュメモリ37に記憶されている。
また、測光エリア除外判断部43が除外エリア7を除外するか否かを判断することなく、常に除外エリア7を除外してもよい。ただし、一般に測光エリアが広い方が好ましい露出制御が得られるため、動的に除外エリア7を設定することが好ましい場合が多い。
CMSエリア切り取り部46は、画像データからCMSエリア8を切り取り、CMSエリア画像データを生成する。CMSエリア画像データはディスプレイ15のサイズとほぼ同じサイズの画像データである。CMSエリア8の位置は運転者がOSDから変更できるため、運転者が指定したCMSエリア8を切り取ればよい。切り取る処理をトリミングという場合がある。CMSエリア出力部47はCMSエリア画像データをディスプレイ15に送出してディスプレイ15に表示させる。
<下方以外の除外エリア>
図8,図9ではブレーキランプと撮像装置11の位置の関係から、画像データの下方を除外エリア7とする例を説明したが、車載されたランプの間接光が生じる位置と撮像装置11の位置の相対関係に応じて、除外エリア7は画像データの下方とは限らない。
図10は、下方以外の除外エリア7のいくつかの例を説明する図である。図10(a)は画像データの左側、図10(b)は右側、図10(c)では上側に間接光が写っている。したがって、それぞれ画像データの左側から所定距離以内、右側から所定距離以内、上側から所定距離以内を除外エリア7とすることができる。なお、図10(c)のように上側に間接光が写ることは車両では少ないが、車両の構造(ルーフが出っ張っている)や荷物の搭載状況(撮像装置11を覆うように積み荷がある)によっては上側が除外エリア7となる場合もある。
図10(d)は画像データの左上、図10(e)は右上、図10(f)では左下、図10(g)では右下に間接光が写っている。したがって、それぞれ画像データの左側又は上側から所定距離以内、右側又は上側から所定距離以内、左側又は下側から所定距離以内、右側又は下側から所定距離以内、を除外エリア7とすることができる。
また、図8~図10では除外エリア7を長方形としているが、除外エリア7は長方形である必要はない。例えば、図9でX方向ごとに輝度値のヒストグラムを算出すれば、間接光6の形状に近い除外エリア7を決定できる。このように決定された間接光6の形状に近い除外エリア7は、所定距離内の少なくとも一部の領域に相当する。
<動作手順>
図11(a)は、ディスプレイユニット12が除外エリアを決定する手順を示すフローチャート図の一例である。図11(a)の処理は電子ルームミラー10が電源ONの間、繰り返し実行される。
測光エリア除外判断部43は、ブレーキランプが点灯しているか否かに基づいて測光エリアから除外エリア7を除外するか否かを判断する(S10)。
ステップS20で除外する(Yes)と判断された場合、除外エリア決定部44はYminを決定することで除外エリア7を決定する(S30)。
除外エリア決定部44は一般的な測光エリア9から除外エリア7を除外して本実施形態の測光エリア5を決定する(S40)。
ステップS20で除外しない(No)と判断された場合、除外エリア決定部44は一般的な測光エリア9を採用する(S50)。
図11(b)はディスプレイユニット12が画像データからCMSエリア8を切り取る手順を示すフローチャート図の一例である。図11(b)の処理は電子ルームミラー10が電源ONの間、繰り返し実行される。
まず、ディスプレイユニット12が、一般的な測光エリア9から除外エリア7を除外して露出制御された画像データを受信する(S110)。
次に、CMSエリア切り取り部46はCMSエリア8を切り取る(S120)。CMSエリア出力部47は、CMSエリア画像データをディスプレイユニット12のディスプレイ15に表示する(S130)。
これにより、図2に示したように、暗い領域であるCMSエリアを明るく撮像することができる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の電子ルームミラー10は、ブレーキランプの間接光6が写り込んでいる除外エリア7を除外して露出制御することで、CMSエリア8が暗く撮像されることを抑制できる。したがって、周囲が暗くても車両から遠方のCMSエリア8を明るく表示できる。
本実施例では、オートホワイトバランス(AWB)制御に関して除外エリア7を設ける電子ルームミラー10について説明する。
実施例1にて説明したように、ディスプレイユニット12は常にAWB制御を行っている。しかし、画像データの車両に近い側には赤色のブレーキランプの間接光6が写っているため、ブレーキランプの間接光6を含めてAWB制御すると、ブレーキランプの間接光6が写っていないCMSエリア8の画像の色合いが変わってしまう。AWB制御により、赤色成分(R)が低減されるため、例えば青(B)又は緑(G)が強調された色合いとなってしまう。
本実施例の電子ルームミラー10は、オートホワイトバランス(AWB)制御に関して除外エリア7を設けることで、CMSエリア8を適切な色合いに制御できる。
なお、本実施例においては、上記の実施例にて説明した図6、図7のハードウェア構成図を援用できるものとして説明する。
<ディスプレイユニットの機能について>
図12は本実施例のディスプレイユニット12の機能を説明する機能ブロック図の一例である。図12の説明において、図8において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
本実施例のディスプレイユニット12はホワイトバランス制御部48を有している。ホワイトバランス制御部48は光源の色温度により被写体の白色部及び彩色部の色彩が変化してしまうことを低減する。
また、本実施例の除外エリア決定部44は、実施例1と同様に除外エリア7を決定すればよい。ただし、AWB制御ではブレーキランプの色に基づいて除外エリア7を決定することが好適である。したがって、図9(b)の輝度値をR成分にのみ基づいて算出して、除外エリア7を決定するとよい。
<<オートホワイトバランスについて>>
オートホワイトバランスについて簡単に説明する。ホワイトバランス制御部48は画像信号の全体から撮像素子23が撮像するR、G、Bそれぞれの色成分の大きさを取得する。一例として以下のような色成分が得られたものとする。
R = 150
G = 110
B = 90
AWB処理では、一般にG成分を固定してR成分とB成分の量を調整して、R、G、Bの量を1:1:1にする。上記の例ではR画素、G画素、B画素をそれぞれ110にするため、以下の計算を行う。
R = (110/150)× 150=110
G = 110
B = (110/90)× 90 = 110
このようにR画素、G画素、B画素の色成分が等しくなり白色が得られる。したがって、ホワイトバランス制御部48はRのゲイン量を(110/150)に低減し、Bのゲイン量を(110/90)に増大するように、撮像装置11を制御する。このようなフィードバックが繰り返し実行される。
本実施例では、ホワイトバランス制御部48は除外エリア7を測光エリアから除外してホワイトバランス制御を行うため、CMSエリア8を適切な色合いに制御できる。
<まとめ>
本実施例によれば、オートホワイトバランス(AWB)制御に関して除外エリア7を設けることで、CMSエリア8を適切な色合いに制御できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では主にブレーキランプの間接光6が写っている領域を除外エリア7とする例を説明したが、車載されたランプの間接光が写っている領域であれば除外エリア7とすることができる。車載されるランプには、例えばハイマウントブレーキランプ、バックライト、テールランプ、ナンバー灯、ヘッドライト、車幅灯、ウィンカー、フォグランプなどがあり、これらの間接光を除外することができる。
また、撮像装置11もこれらのランプの間接光を撮像する可能性がある位置に設置された撮像装置11であれば除外エリア7を除外することができる。例えば、車のサイドミラー又はその周辺に搭載された撮像装置11、車両の前方を撮像するためにルームミラーの周辺やバンパなどに搭載された撮像装置11など、車両の周辺を撮像する撮像装置11であればよい。
また、本実施形態ではルームミラーにCMSを搭載する例を説明したが、CMSが搭載される表示装置はルームミラーに限られない。例えば、サイドミラーにCMSが搭載されてもよいし、サイドミラーが表示する画像の露出制御やAWB制御に除外エリア7が設定されてよい。また、ナビゲーションシステムのディスプレイや後席用のディスプレイが表示する画像の露出制御やAWB制御に除外エリア7が設定されてよい。この他、車内に設置されるディスプレイであれば好適に本実施形態を適用できる。
また、車両から運転者等の情報処理装置(スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer))に車両周辺の画像を送信する機能がある場合、この画像の露出制御やAWB制御に除外エリア7が設定されてよい。
また、図6~図8などの構成例は、電子ルームミラー10による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。電子ルームミラー10の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
なお、露出制御部45又はホワイトバランス制御部48は輝度制御手段の一例であり、CMSエリア切り取り部46は表示エリア切り取り手段の一例であり、CMSエリア出力部47は出力手段の一例であり、除外エリア決定部44は除外エリア決定手段の一例であり、測光エリア除外判断部43は判断手段の一例である。
5 本実施形態の測光エリア
6 間接光
7 除外エリア
8 CMSエリア
9 一般的な測光エリア
10 電子ルームミラー
11 撮像装置
12 ディスプレイユニット

Claims (9)

  1. 車両に設置された撮像装置を用いて撮像された車両の周辺の画像データを表示装置に表示する画像表示装置において、
    前記撮像装置によって撮像された画像データの測光エリアの輝度情報に基づいて前記撮像装置が撮像する画像データの輝度を制御する輝度制御手段を有し、
    前記輝度制御手段は、前記測光エリアの車両に近い側から所定距離内のうち少なくとも一部の領域を含む除外エリアを前記測光エリアから除外し、
    前記除外エリアが除外された前記測光エリアの輝度情報に基づいて前記撮像装置が撮像した画像データから、前記表示装置に表示する表示エリアを切り取る表示エリア切り取り手段と、
    前記表示エリア切り取り手段が切り取った表示エリアを前記表示装置に出力する出力手段と、を有し、
    前記輝度制御手段は、前記表示エリア以外を除外エリアに決定することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記輝度制御手段は、画像データの4辺のうちいずれかの辺から所定距離以内を前記除外エリアとして前記測光エリアから除外することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記輝度制御手段は、車載されたライトの間接光が写っている領域を前記除外エリアとして前記測光エリアから除外することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記測光エリアから前記除外エリアを除外するか否かを判断する判断手段を有し、
    前記輝度制御手段は、前記判断手段が前記測光エリアから前記除外エリアを除外すると判断した場合に、前記除外エリアを前記測光エリアから除外することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記画像データの輝度情報に基づいて、前記除外エリアを決定する除外エリア決定手段を有し、
    前記輝度制御手段は、前記除外エリア決定手段が決定した前記除外エリアを前記測光エリアから除外することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記判断手段は、車載されたライトが点灯したか否かに基づいて前記除外エリアを除外するか否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  7. 前記輝度制御手段は、前記除外エリアが除外された前記測光エリアの輝度情報に基づいて前記撮像装置のシャッター速度又はゲインの少なくとも一方を制御することで、前記撮像装置が撮像する画像データの輝度を制御することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記輝度制御手段は、前記除外エリアが除外された前記測光エリアの輝度情報に基づいて前記撮像装置のホワイトバランスを制御することで、前記撮像装置が撮像する画像データの輝度を制御することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 車両に設置され得る撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮像された画像データの測光エリアの輝度情報に基づいて前記撮像装置が撮像する画像データの輝度を制御する輝度制御手段と、を有し、
    前記輝度制御手段は、前記測光エリアの車両に近い側から所定距離内のうち少なくとも一部の領域を含む除外エリアを測光エリアから除外し、
    前記除外エリアが除外された前記測光エリアの輝度情報に基づいて前記撮像装置が撮像した画像データから、車載された表示装置に表示する表示エリアを切り取る表示エリア切り取り手段と、
    前記表示エリア切り取り手段が切り取った表示エリアを表示する前記表示装置と、を有し、
    前記輝度制御手段は、前記表示エリア以外を除外エリアに決定することを特徴とする画像表示システム。
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