JP7213732B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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本発明は、画像表示装置に関する。
運転者が車両を運転する際に、車両の後方または/および側方を確認するのを支援するために、車両はアウトサイドミラーを備えているが、このアウトサイドミラーに代えて、またはアウトサイドミラーと併用して、画像表示装置を用いることが提案されている。画像表示装置は、車両の周囲をカメラで撮影し、撮影した画像を車内に設置したディスプレイで表示させる(例えば、特許文献1参照)。
天候や時間、走行場所等の環境条件によって、車両の周囲の明るさは変化する。画像表示装置では、ディスプレイに見やすい明るさの画像が表示されるように、カメラの露出を制御する自動露出制御が行われる。自動露出制御では、カメラの撮影画像から検出した明るさに基づいて撮影画像を適正露出に近づけるようにカメラの露出を制御する。
特開2010-283718号公報
しかしながら、雨上がりの夕方のような状況では、濡れた路面が太陽の光やライトを反射することによって、撮影画像に映る路面部分の明るさが増すことがある。これによって撮影画像から検出される明るさが上がるため、画像表示装置はカメラの露出を下げるように制御を行い、結果として撮影画像全体が暗くなってしまうことがある。しかしながら、実際は、夕方で外光が暗くなっている状況であり、撮影画像が暗くなると、ドライバーが視認しにくくなる可能性がある。
画像表示装置において、路面部分の明るさに影響されずに、撮影画像を適正露出に近づけるようにカメラの露出を制御し、ドライバーが見やすい明るさの画像をディスプレイに表示させることが求められている。
本発明に係る画像表示装置は、
車両の周囲の画像を撮影する撮像部と、
前記撮像部の撮影画像を表示する表示部と、
前記撮像部の撮影画像の明るさを検出する検出部と、
前記撮影画像の明るさに基づいて、前記撮像部での撮影の露出を制御する露出制御部と、を備え、
前記露出制御部は、前記撮影画像の路面領域における一定以上の明るさを有する面積の占める割合に応じて、前記撮影画像全体の明るさに基づいて前記露出を制御する第1の制御と、前記撮影画像から前記路面領域を除いた領域の明るさに基づいて前記露出を制御する第2の制御を切り替える。
本発明によれば、画像表示装置は、路面部分の明るさに影響されずにカメラの露出を制御することができ、ドライバーが見やすい明るさの画像をディスプレイに表示させることができる。
実施の形態に係る画像表示装置を設置した車両を示す図である。 画像表示装置の構成を示すブロック図である。 ISP制御部の処理を示すフローチャートである。 撮影画像における路面領域の一例を示す図である。 雨上がりの夕方の路面の状況を示す図である。 比較例として、ディスプレイに表示される撮影画像の一例を示した図である。 変形例1に係る画像表示装置のISP制御部の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る画像表示装置を、図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態に係る画像表示装置を設置した車両を示す図である。
図2は、画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像表示装置1は、カメラ11、12、ディスプレイ21、22および制御装置30を備える。
制御装置30は、画像表示装置1の全体的な制御を行うECU40(Electronic Control Unit)と、画像処理を主に行うISP50(Image Signal Processor)とを備える。
カメラ11、12は、それぞれ車両100の左方および右方のフロントドアに、レンズを車両100の後方に向けて設置される。
図示は省略するが、カメラ11、12は、レンズ、モータ、CMOSセンサ、カラーフィルタ等から構成される撮像素子と、撮像素子を制御するCPU(Central Processing Unit)、撮影画像および各種設定を記憶するメモリ等から構成される。
図1に、カメラ11、12それぞれの撮影範囲を点線で示しているが、カメラ11は、車両100の左側方および後方を撮影する。カメラ12は、車両100の右側方および後方を撮影する。カメラ11、12は固定式であり、一定の撮影範囲を撮影する。カメラ11、12は、車両100の走行中は常時撮影を行う。
ディスプレイ21、22は、例えば、車両100の内部のダッシュボードやフロントピラーに設置する。ディスプレイ21はカメラ11が撮影した画像を表示し、ディスプレイ22はカメラ12が撮影した画像を表示する。図1では、ディスプレイ21、22を並べて配置しているが、ディスプレイ21、22は、それぞれ左右のフロントピラーに離隔して配置しても良い。
車両100のドライバーは、アウトサイドミラーと併用して、またはアウトサイドミラーに代えて、進路変更等の際に、ディスプレイ21、22が表示する撮影画像を見ることで、車両100の側方および後方の確認を行う。
ISP50は、不図示のメモリおよび通信回路を備えた画像処理用プロセッサである。図2に示すように、ISP50は、カメラ11、12およびECU40と車載LANによって接続され、それぞれとデータの授受を行う。ISP50には、カメラ11、12の撮影画像が順次入力される。ISP50は、撮影画像にホワイトバランスの調整やノイズ低減処理等の画像処理を行ってECU40に出力する。
実施の形態において、ISP50は、前記した画像処理に加えて、撮影画像の照度の検出とカメラ11、12の露出制御を行う。
ISP50は、検出部51および露出制御部52を備える。ISPのメモリには、検出部51および露出制御部52の処理に必要な各種の情報が格納されると共に、各部の処理結果が一時的に記憶される。
検出部51は、所定のサンプリング周期で、カメラ11またはカメラ12の撮影画像を取得して、照度Icを検出する。カメラ11、12は同じ車両100に設置され、それぞれの撮影画像から検出される照度に大きな差異はない。そこで、検出部51はカメラ11、12のうち、予め選択したいずれか一方の撮影画像から照度Icを検出する。検出部51は、具体的には、撮影画像を構成する各画素のRGB信号を撮影画像の照度Icとして検出し、各画素の座標情報に紐付けたデータをECU40に出力する。
露出制御部52は、カメラ11、12の撮影画像を適正露出に近づけるように、カメラ11、12の露出を制御する、いわゆる自動露出制御(以降「AE制御」という)を行う。
AE制御は公知の手法を用いることができるため詳細な説明は省略するが、露出制御部52は、撮影画像の明るさを示す指標である露出値(以降、「EV値」という)を用いてAE制御を行う。
実施の形態において、露出制御部52は、それぞれ異なる種類のEV値V1とEV値V2を使用する第1の制御と第2の制御を切り替えてAE制御を行う。
露出制御部52は、第1の制御において、撮影画像全体の明るさに対応するEV値V1を用いる。露出制御部52は、第2の制御において、撮影画像から後述する路面領域を除いた領域の明るさに対応するEV値V2を用いる。
露出制御部52は、後述するECU40からの切替指令にしたがって第1の制御と第2の制御を切り替える。それぞれの制御に用いるEV値V1、EV値V2もECU40からの切替指令に含まれている。露出制御部52はECU40から切替指令が入力されると、切替指令に含まれるEV値V1またはEV値V2を取得してAE制御を行う。
露出制御部52は、AE制御において、EV値V1またはEV値V2の適正露出の範囲からズレを算出し、そのズレが所定の閾値(例えば2)以上であれば、EV値V1またはEV値V2を適正露出に近づけるためにカメラ11、12の露出を制御する制御信号を生成する。
適正露出の範囲は、撮影画像に露出オーバー(白飛び)や露出アンダー(黒潰れ)が無く、撮影画像全体の平均反射率が18%に近い状態となる中間領域を意味し、適正露出の範囲は時間や天候といった撮影条件に応じて変動する。ISP50のメモリには、撮影条件に応じて予め決定された適正露出の範囲が記憶されている。
カメラ11、12の露出は、露出時間とゲインの組み合わせにより決定される。ISP50のメモリには、各EV値に対応する露出時間とゲインの組み合わせを記載したテーブルが記憶されている。露出制御部52は、補正後のEV値に対応する露出時間とゲインの組み合わせを取得し、これらデータを含む制御信号を生成してカメラ11、12に出力する。カメラ11、12のCPUは、入力された制御信号にしたがって撮像素子を制御することで、カメラ11、12の露出を調整する。
ECU40は、例えば、不図示のCPU、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等のメモリ、入出力インターフェース、ならびにコンピューター間通信部等で構成される。
図2に示すように、ECU40は、通信部41、表示画像出力部42およびISP制御部43を備える。ECU40のCPUがメモリに記憶させた各種アプリケーションを実行することによって、これらの機能構成を実現する。メモリには、ECU40の処理に必要な各種の情報が格納されると共に、各部の処理結果が一時的に記憶される。
通信部41は、ISP50およびディスプレイ21、22と車載LANによって接続し、それぞれとデータの授受を行う。前記したように、ISP50の検出部51から撮影画像の照度Icのデータが所定のサンプリング周期で入力されるが、このデータはECU40のメモリに記憶される。
表示画像出力部42は、ISP50から入力されたカメラ11、12の撮影画像をディスプレイ21、22に出力して表示させる。表示画像出力部42は、カメラ11の撮影画像をディスプレイ21に出力し、カメラ12の撮影画像をディスプレイ22に出力する。
詳細な説明は省略するが、表示画像出力部42は、撮影画像をディスプレイ21、22に表示させるために必要な処理を行うようにしても良い。表示画像出力部42は、例えば、撮影画像をディスプレイ21、22のサイズに合わせるトリミング処理や、撮影画像をアウトサイドミラーと同じ見え方にするために反転処理等を行っても良い。また、撮影画像上に運転支援情報を重畳させる合成処理を行うようにしても良い。
ISP制御部43は、前記したISP50の露出制御部52の第1の制御と第2の制御の切り替えを判定し、さらに各制御に用いるEV値V1とEV値V2を決定する。ISP制御部43は、ISP50の検出部51が入力した撮影画像の照度Icのデータを用いて、第1の制御と第2の制御の切り替えを判定し、EV値V1とEV値V2を決定する。
ISP制御部43は、割合算出部431、比較部432およびEV値決定部433を備える。
ECU40のメモリには、露出制御部52が第1の制御および第2の制御のいずれを行っているかを示すフラグが記憶されている。フラグは、例えば第1の制御であれば「0」とし、第2の制御であれば「1」とすることができる。
図3は、ISP制御部43の処理を示すフローチャートである。
図3に示すように、割合算出部431は、所定のサンプリング周期ごとにECU40から入力される撮影画像の照度Icのデータを取得して、撮影画像の中の路面領域において、一定以上の明るさを有する面積の割合Rを算出する(ステップS01)。比較部432は、割合算出部431が算出した割合Rを閾値THと比較する(ステップS02)。
図4は、撮影画像Pにおける路面領域Aの一例を示す図である。
図4に示すように、路面領域Aは、カメラ11、12の撮影画像Pにおいて路面が映っていると推定される領域である。路面領域Aは、ISP50の検出部51が照度Icを検出するカメラ11またはカメラ12の撮影画像Pに対して予め設定して、メモリに記憶させる。図4は、一例としてカメラ11の撮影画像Pにおける路面領域Aを示している。
前記したように、カメラ11、12の撮影範囲は一定である。そのため、図4に示すように、撮影画像Pにおいて車両100は常に一定の領域を占め、車両100が走行する路面も概ね一定の領域に映る。よって、シミュレーションや試験等を行うことによって、予め路面領域Aを設定することができる。路面領域Aは、例えば、画素の座標情報としてメモリに記憶させる。
割合算出部431は、メモリに記憶された撮影画像P全体の照度Icのデータから、路面領域Aを構成する各画素の照度を参照し、一定値以上の照度を有する画素を抽出する。割合算出部431は、さらに、路面領域A全体の画素数に対して、一定値以上の照度を有する画素数の割合Rを算出する。この割合Rが、路面領域Aにおける一定以上の明るさを有する面積の割合Rとなる。
「一定値」は、撮影画像Pに映る路面の明るさが、カメラ11、12の適切な露出制御に影響を与える程度に上昇していることを示す値であり、予めシミュレーションや試験等を行って決定することができる。
図5は、雨上がりの夕方の路面の状況を示す図である。
図6は、比較例として、ディスプレイ21に表示される撮影画像Pの一例を示した図である。簡略化のため、図6ではディスプレイ22の図示は省略している。また、ディスプレイ21で表示されるカメラ11の撮影画像Pは、ECU40の表示画像出力部42において反転処理されたものである。
図5に示すように、雨上がりは車両100が走行する路面が濡れた状態となるが、夕方は、傾いた太陽からの光が濡れた路面に反射しやすい。カメラ11、12には路面で反射した光が映り込むため、撮影画像Pにおいて、路面が路面の周囲に比べて明るく映ることがある。すなわち、撮影画像Pの路面領域Aにおいて、一定以上の明るさを有する面積の割合Rが大きくなる。雨上がりの夕方だけではなく、路面に照明の光が反射するトンネル内でも同じように路面が周囲に比べて明るく映ることがある。
前記したように、IPSの露出制御部52は、撮影画像Pの明るさを示す指標であるEV値に基づいてAE制御を行う。ここで、撮影画像Pにおいて路面が反射光によって明るく映ると、撮影画像P全体の明るさから導き出されるEV値も上昇し、適性露出の範囲とズレが生じる。AE制御では上昇したEV値を下げるようにカメラ11、12の露出が制御されるため、図6に示すように、撮影画像P全体が暗くなる。ところが、路面は反射光で明るくなっているものの、周囲の環境光は夕方で暗くなっている状態であり、ディスプレイ21に表示された撮影画像Pが暗いと、ドライバーが撮影画像Pを視認しにくくなってしまう可能性がある。
そこで、実施の形態では、通常は撮影画像P全体の明るさに基づいてAE制御を行うが(第1の制御)、路面領域Aが適切な露出制御に影響を与える程度に明るくなった場合は、撮影画像Pから路面領域Aを除外した領域の明るさに基づいたAE制御に切り替える(第2の制御)。
街灯が映り込んだ場合等、路面領域A内の照度がピンポイントで上がることもあるが、比較部432は路面領域Aにおいて一定以上の明るさを有する面積の割合Rを閾値THと比較するため、路面全体の照度が上がっているかを判定することができる。閾値THは、予め決定してメモリに記憶させておくことができるが、例えば50%とすることができる。
図3に示すように、比較部432は、メモリのフラグが第1の制御を示す「0」であって(ステップS03:Yes)、路面領域Aにおいて一定以上の明るさを有する面積の割合Rが閾値TH以上の場合(ステップS04:Yes)、第2の制御への切り替えを判定する(ステップS05)。
比較部432は判定結果をEV値決定部433に出力し、EV値決定部433は、第2の制御に使用するEV値V2を決定する(ステップS06)。EV値決定部433は、決定したEV値V2を含む第2の制御への切替指令を生成し、通信部41を介してISP50に出力し、メモリのフラグを第2の制御を示す「1」に書き換える(ステップS07)。切替指令の出力後は、ステップS01に戻る。
比較部432は、ステップS04において割合Rが閾値TH未満の場合(ステップS04:No)、制御の切り替えは必要ないため、切替指令は生成せずにステップS01に戻る。
比較部432は、第2の制御への切り替え後(ステップS03:No)であって、路面領域Aにおいて一定以上の明るさを有する面積の割合Rが閾値TH未満になった場合(ステップS08:Yes)、第1の制御への切り替えを判定する(ステップS09)。比較部432は、判定結果をEV値決定部433に出力し、EV値決定部433は第1の制御に使用するEV値V1を決定する(ステップS10)。EV値決定部433は、決定したEV値V1を含む第1の制御への切替指令を生成し、通信部41を介してISP50に出力し、メモリのフラグを第1の制御を示す「0」に書き換える(ステップS011)。切替指令の出力後は、ステップS01に戻る。
比較部432は、ステップS08において割合Rが閾値TH以上の状態が維持されていれば(ステップS08:No)、第2の制御を維持するため切替指令は生成せずにステップS01に戻る。
ステップS06およびS10において、EV値決定部433は、メモリに記憶させた撮影画像Pの照度Icのデータを用いて、EV値V1またはEV値V2を決定する。ECU40のメモリには、照度とEV値の対応を示すテーブルが格納されている。
EV値決定部433は、ステップS10の第1の制御への切り替えの際は、撮影画像Pの全体の照度に基づいてEV値V1を決定する。EV値決定部433は、具体的には、撮影画像Pの全画素の照度から平均照度を算出し、算出した平均照度に対応するEV値をテーブルから取得して、EV値V1として決定する。
EV値決定部433は、ステップS06の第2の制御への切り替えの際は、撮影画像Pから路面領域Aを除いた領域の照度に基づいてEV値V2を決定する。EV値決定部433は、具体的には、撮影画像Pの全画素から路面領域Aを除いた残りの領域の画素の平均照度を算出し、算出した平均照度に対応するEV値をテーブルから取得して、EV値V2として決定する。
以上述べたように、車両100の走行中は、所定のサンプリング周期ごとに撮影画像Pの照度のデータが入力されると、ECU40の比較部432が、路面領域Aにおいて一定以上の明るさを有する面積の割合Rを閾値THと比較し、第1の制御および第2の制御の切り替えを判定する。前記したように、ISP50の露出制御部52は、ECU40から切替指令が入力されると、切替指令に含まれるEV値V1またはEV値V2を取得して、AE制御を行う。
以上の通り、実施の形態に係る画像表示装置1は、
(1)車両100の周囲の画像を撮影するカメラ11、12(撮像部)と、
カメラ11、12の撮影画像Pを表示するディスプレイ21、22(表示部)と、
カメラ11、12の撮影画像Pの照度Ic(明るさ)を検出する検出部51と、
撮影画像Pの照度Icに基づいて、カメラ11、12での撮影の露出を制御する露出制御部52と、を備え、
露出制御部52は、撮影画像Pの路面領域Aにおける一定以上の明るさを有する面積の占める割合Rに応じて、撮影画像P全体の照度に基づいて露出を制御する第1の制御と、撮影画像Pから路面領域Aを除いた領域の照度に基づいて露出を制御する第2の制御を切り替える。
露出制御部52は、撮影画像Pの明るさに基づいて撮影画像Pが適正露出となるようにカメラ11、12の露出を制御するAE制御を行う。しかしながら、雨上がりの夕方のような状況では、濡れた路面が太陽の光を反射するため、撮影画像Pにおける路面部分の明るさが増すことがある。これによって撮影画像Pから検出される明るさが上がるため、AE制御においてはカメラ11、12の露出を下げるように制御が行われ、結果として撮影画像P全体が暗くなってしまうことがある。しかしながら、実際は、夕方で外光が暗くなっている状況であり、撮影画像P全体が暗くなってしまうとドライバーが撮影画像Pを視認しにくい。
そこで、撮影画像Pにおける路面領域Aを予め設定しておき、路面領域Aにおける明るい面積の占める割合Rに応じて、撮影画像P全体の明るさに基づく第1の制御と、撮影画像Pから路面領域Aを除外した領域の明るさに基づく第2の制御に切り替えることで、雨上がりの夕方のような状況でも、路面部分の明るさに影響されずカメラ11、12の露出を制御することができる。これによって、ドライバーが見やすい明るさの撮影画像をディスプレイ21、22に表示させることができる。
(2)露出制御部52は、路面領域Aにおける一定以上の明るさを有する面積の占める割合Rが閾値TH(第1の閾値)以上になった場合、第1の制御から第2の制御に切り替える。
路面領域Aにおいて一定以上の明るさを有する面積の割合Rを閾値THと比較して制御の切り替えを判定するため、路面領域A内でピンポイントで明るくなった場合に制御が切り替えられることを防止し、路面全体の照度が上がっている場合に制御を切り替えることができる。
(3)露出制御部52は、路面領域Aにおける一定以上の明るさを有する面積の占める割合Rが閾値TH(第2の閾値)未満になった場合、第2の制御から第1の制御に切り替える。
路面での光の反射が収まった場合には、撮影画像P全体の明るさに基づいた第1の制御に戻すことができ、適切な露出制御を行うことができる。なお、実施の形態では、第1の閾値および第2の閾値として、同じ閾値THを用いる例を説明した。
<変形例1>
図7は、変形例1に係る画像表示装置1のISP制御部43の処理の詳細を示すフローチャートである。
図7のステップS101~S103、S105~S107、S109~S111の処理は、前記した実施の形態のステップS01~S03、S05~S07、S09~S11の処理と同じなので、説明は省略する。
実施の形態では、第1の制御から第2の制御への切り替えの判定(図3のステップS04)と第2の制御から第1の制御への切り替えの判定(図3のステップS08)に、同じ閾値THを用いていた。
変形例1では、2つの切り替えの判定に用いる閾値を異ならせて、ヒステリシス特性を持たせるようにした。
図7に示すように、比較部432は、第1の制御から第2の制御への切り替えを判定する際には閾値TH1を用い(ステップS104)、第2の制御から第1の制御への切り替えを判定する際には閾値TH2を用いる(ステップS108)。閾値TH2は閾値TH1に対してヒステリシス特性を持たせ、閾値TH1よりも小さい値とする。例えば閾値TH1が50%の場合は、閾値TH2を40%とすることができる。
これによって、例えば、路面領域Aにおいて一定の明るさを有する面積の割合Rが、閾値TH1前後で変動しているような場合でも、第1の制御と第2の制御とが頻繁に切り替わらず、変動が収まって路面の明るさが閾値TH2未満になるまで、第2の制御が維持される。
以上の通り、変形例1に係る画像表示装置1において、
(4)露出制御部52は、閾値TH1(第1の閾値)と閾値TH2(第2の閾)値とにヒステリシス特性を持たせる。
閾値TH1と閾値TH2にヒステリシス特性を持たせることで、第1の制御と第2の制御の頻繁な切り替えを防止することができるため、カメラ11、12の露出制御を安定させ、ディスプレイ21、22に表示される撮影画像Pの明るさを安定させることができる。
<変形例2>
前記した実施の形態では、カメラ11、12のAE制御を、制御装置30が備えるISP50において行う例を説明したが、これに限定されない。カメラ11、12の内部にISP50を備えるようにし、カメラ11、12においてAE制御やその他の画像処理を行うようにしても良い。この場合は、カメラ11、12はECU40と直接通信を行って、ECU40から第1の制御および第2の制御の切替指令を受け取る。また、カメラ11、12は画像処理後の撮影画像PをECU40に出力する。
1 画像表示装置
11、12 カメラ
21、22 ディスプレイ
30 制御装置
40 ECU
41 通信部
42 表示画像出力部
43 ISP制御部
431 割合算出部
432 比較部
433 EV値決定部
50 ISP
51 検出部
52 露出制御部
100 車両
P 撮影画像
A 路面領域

Claims (4)

  1. 車両の周囲の画像を撮影する撮像部と、
    前記撮像部の撮影画像を表示する表示部と、
    前記撮像部の撮影画像の明るさを検出する検出部と、
    前記撮影画像の明るさに基づいて、前記撮像部での撮影の露出を制御する露出制御部と、を備え、
    前記露出制御部は、前記撮影画像の路面領域における一定以上の明るさを有する面積の占める割合に応じて、前記撮影画像全体の明るさに基づいて前記露出を制御する第1の制御と、前記撮影画像から前記路面領域を除いた領域の明るさに基づいて前記露出を制御する第2の制御を切り替えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記露出制御部は、前記路面領域における一定以上の明るさを有する面積の占める割合が第1の閾値以上になった場合、前記第1の制御から前記第2の制御に切り替えることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記露出制御部は、前記路面領域における一定以上の明るさを有する面積の占める割合が第2の閾値未満になった場合、前記第2の制御から前記第1の制御に切り替えることを特徴とする請求項2記載の画像表示装置。
  4. 前記露出制御部は、前記第1の閾値と前記第2の閾値とにヒステリシス特性を持たせることを特徴とする請求項3記載の画像表示装置。




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