JP6763324B2 - 画像表示装置 - Google Patents
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Description
本装置においては、前記前方照度検出部によって検出された照度と前記後方照度検出部によって検出された前方照度が設定値未満で、かつ前記後方照度検出部によって後方照度が前記設定値以上であるときに、前記ディスプレイの輝度を第1輝度に設定する。さらに、前方照度が設定値以上で、かつ前記後方照度が前記設定値未満であるときには、前記ディスプレイの輝度を前記第1輝度よりも小さい第2輝度に設定する。
したがって、前記前方照度検出部により検出された照度が前記後方照度検出部により検出された照度よりも小さい場合、及び前記前方照度検出部により検出された照度が前記後方照度検出部により検出された照度よりも大きい場合の両方の場合において、前記後方照度検出部により検出された照度に基づいて、前記ディスプレイの輝度を調整するのである。このように前記ディスプレイの輝度を調整することにより、前記ディスプレイの輝度の調整タイミングが適切なタイミングとなり、違和感が生じることを低減することができる。
本装置においては、前記後方照度検出部によって検出された照度が、前記前方照度検出部によって検出された照度よりも大きいときは、前記ディスプレイの輝度が前記第2輝度よりも大きい第1輝度に設定される。一方、前記後方照度検出部によって検出された照度が、前記前方照度検出部によって検出された照度よりも小さいときは、前記ディスプレイの輝度が前記第1輝度より小さい第2輝度に設定される。つまり、前記後方照度検出部によって検出された照度の大きさに対応して、前記ディスプレイの輝度が前記第1輝度または前記第2輝度に設定される。これにより、前記後方照度検出部によって検出された照度が高いときは前記ディスプレイの輝度も明るくされ、前記後方照度検出部によって検出された照度が低いときは前記ディスプレイの輝度も暗くされる。したがって、前記車両の乗員による前記ディスプレイの視認性を向上させることができる。
すなわち、本装置においては、前記前方照度検出部によって検出された照度と前記後方照度検出部によって検出された照度が、設定値より大きいか小さいかを判断することにより、前記前方照度検出部により検出された照度と前記後方照度検出部により検出された照度が異なることを検出することができる。そのため、前方照度検出部により検出された照度と前記後方照度検出部により検出された照度の2つの照度の差等を算出し、算出された値に基づいて2つの照度が異なることを検出する場合よりも、簡易な処理により、2つの照度が異なることを検出することができる。したがって、前方照度検出部により検出された照度と前記後方照度検出部により検出された照度が異なることを検出するときの、前記制御部の負担を低減することができる。
図1に示すように、車両2は、画像表示装置6を備える。画像表示装置6は、制御装置10、後方画像表示装置12、カメラ14、前方照度センサ16、後方照度センサ18、および表示切替スイッチ20を備える。車両2の進行方向を基準として、図1に示すように前後方向を規定する。
後方画像表示装置12は、図1に示すように、車室内のルーフ部またはフロントガラス上部に取り付けられ、運転席よりも前方、かつ運転席と助手席の間に配置されている。後方画像表示装置12は、図3Aに示すように、鏡面22、ディスプレイ24、およびフレーム26を備える。鏡面22は、フレーム26と略同じ大きさに形成され、フレーム26にはめ込まれている。鏡面22は、車両2の後方を映すものであり、鏡面22の一部にはディスプレイ24が形成されている。
ディスプレイ24が作動していない状態においては、鏡面部24aおよび鏡面部22aが光学ミラーとして機能する(鏡面表示状態)。ディスプレイ24が作動している状態においては、乗員がディスプレイ24に表示された画像を目視できるようになる(ディスプレイ表示状態)。
昼間用輝度とは、例えば、晴天時の昼間の照度と同じ照度の部屋に車両2が配置された状態で、ディスプレイ24の輝度を変化させ、車両2の乗員が、ディスプレイ24を見やすいと感じるときのディスプレイ24の輝度を計測することにより決定される輝度である。夜間用輝度とは、例えば、夜間の照度と同じ照度の部屋に車両2が配置された状態で、ディスプレイ24の輝度を変化させ、車両2の乗員が、ディスプレイ24を見やすいと感じるときのディスプレイ24の輝度を計測することにより決定される輝度である。
一方、後方照度センサ18の検出値に基づいてディスプレイ24の輝度を変更する場合は、ディスプレイ24が向いている後方の照度に合わせて輝度が変更される。すなわち、後方照度が変化したときに、後方照度に合わせてディスプレイ24の輝度が調整されるため、ディスプレイ24の調整タイミングがより適切なものとなる。したがって、前方照度と後方照度が異なる状態においては、後方照度センサ18の検出値に基づいて、ディスプレイ24の輝度が調整される。
車両2が位置P4を走行しているときは、前方照度が高くなっても、後方照度が低いままであるため、ディスプレイ24の輝度が夜間用輝度に維持される。車両2が位置P4からトンネル30の外に向かって前進し、後方照度が高くなったときに、ディスプレイ24の輝度が夜間用輝度に変更される。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、前方照度センサ16の検出値および後方照度センサ18の検出値が取得される。つぎに、S3において、制御装置10は、S1において取得された前方照度センサ16の検出値が、閾値未満であるか否かを判断する。前方照度が閾値未満、すなわち、車両前方が暗いと判断された場合は、S5に進む。前方照度が閾値以上、すなわち、車両前方が明るいと判断された場合は、S15に進む。
S3の判断がYESかつS5の判断がYESの場合、すなわち、前方照度および後方照度がいずれも低い場合は、S7において、ディスプレイ24の輝度が夜間用輝度に設定された後、S11に進む。
S3の判断がYESかつS5の判断がNOの場合、すなわち、前方照度が低く後方照度が高い場合は、S9において、ディスプレイ24の輝度が、後方照度センサ18の検出値に基づいて昼間用輝度に設定された後、S11に進む。
S3の判断がNOである場合は、S15に進み、S1において取得された後方照度センサ18の検出値が、閾値未満であるか否かが判断される。後方照度センサ18の検出値が閾値未満と判断された場合はS17に進み、後方照度センサ18の検出値が閾値以上と判断された場合はS19に進む。
S3の判断がNOかつS15の判断がYESの場合、すなわち、前方照度が高く後方照度が低い場合は、S17において、ディスプレイ24の輝度が、後方照度センサ18の検出値に基づいて夜間用輝度に設定された後、S11に進む。
S3の判断がNOかつS15の判断がNOの場合、すなわち、前方照度および後方照度がいずれも高い場合は、S19において、ディスプレイ24の輝度が昼間用輝度に設定された後、S11に進む。
これにより、ディスプレイ24の輝度は、前方照度に基づいて調整されるタイミングよりも遅いタイミングで調整される。つまり、ディスプレイ24が後方を向くように設置されているため、前方照度と後方照度が異なる場合、調整すべきディスプレイ24の輝度は後方照度に依存する。そのため、前方照度と後方照度が異なるときは、後方照度センサ18の検出値に基づいてディスプレイ24が調整されるのである。このようにディスプレイ24の輝度が調整されることにより、ディスプレイ24の輝度の調整タイミングが適切なものとなり、違和感が生じることを低減することができる。
第1実施形態においては、前方照度センサ16および後方照度センサ18によって前方照度および後方照度を検出するものとしたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、車両前方を撮影するカメラ14および車両後方を撮影するカメラを備える車両の場合は、各々の撮影画像に画像処理を施して各々の撮影画像の輝度を検出し、各々の撮影画像の輝度から照度を算出するものとしても良い。その場合、カメラ14の撮影画像の輝度に基づいて前方照度が算出され、車両後方を撮影するカメラの撮影画像の輝度に基づいて
後方照度が算出される。
また、車両前方を撮影するカメラ14と車両後方を撮影するカメラに、被写体の明るさを検出する測光センサが設けられている場合は、これらのセンサによる検出値を前方照度および後方照度として利用しても良い。
また、インストルメントパネル上に、ヘッドランプのON−OFF等を切り替えるための照度センサが設けられた車両の場合は、前方照度センサ16を、この照度センサと兼用することとしても良い。また、防眩判定用センサを備える後方画像表示装置の場合は、後方照度センサ18を、防眩判定用のセンサと兼用することとしても良い。
すなわち、(i)前方照度が閾値以上かつ後方照度が閾値未満、または、前方照度が閾値未満かつ後方照度が閾値以上であるとき、(ii)後方照度が前方照度よりも大きい、または、後方照度が前方照度よりも小さいとき、(iii)前方照度と後方照度の差が閾値より大きいときは、前方照度検出部の検出値と後方照度検出部の検出値が異なるときの一例である。
これにより、車両2がトンネルの出入口等を走行している状態を精度良く検出することができる。
また、前方照度センサ16の検出値と後方照度センサ18の検出値が異なることが検出されたときに、後方照度センサ18の検出値に基づいてディスプレイ24の輝度を調整するものとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、画像表示装置にタイマーが搭載されている場合は、前方照度センサ16の検出値が閾値未満となり、後方照度センサ18の検出値が閾値以上となったときから、所定期間経過しても元の値に戻らないときに、ディスプレイ24の輝度を調整するものとしても良い。
これにより、車両2がトンネルの出入口等を走行している状態が精度良く検出され、車両2が街路樹の影を通過したとき等に、ディスプレイ24の輝度が頻繁に切り替えられることを抑制することができる。
Claims (1)
- 車両後方を撮影するカメラと、
前記カメラによって撮影された撮影画像を表示するディスプレイと、
前方照度検出部と後方照度検出部とを備えるものであり、前記前方照度検出部は、車両前方の照度を前記後方照度検出部よりも高い精度で検出するものであり、前記後方照度検出部は、前記車両後方の照度を前記前方照度検出部よりも高い精度で検出するものである照度検出部と、
前記照度検出部によって検出された照度に基づいて、前記ディスプレイの輝度を調整する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記前方照度検出部によって検出された前方照度が設定値未満で、かつ前記後方照度検出部によって後方照度が前記設定値以上であるときに、前記ディスプレイの輝度を第1輝度に設定するとともに、前記前方照度が設定値以上で、かつ前記後方照度が前記設定値未満であるときに、前記ディスプレイの輝度を前記第1輝度よりも小さい第2輝度に設定する画像表示装置。
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JP2017044585A JP6763324B2 (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | 画像表示装置 |
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ID=63589871
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JP2017044585A Active JP6763324B2 (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | 画像表示装置 |
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