JP7009169B2 - 空気ノズルおよびそれを備えたボイラ、並びに空気ノズルの取り外し方法 - Google Patents

空気ノズルおよびそれを備えたボイラ、並びに空気ノズルの取り外し方法 Download PDF

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Description

本発明は、空気ノズルおよびそれを備えたボイラ、並びに空気ノズルの取り外し方法に関するものである。
従来、水平左右方向に回動可能な第1のはりと、鉛直上下方向にノズルを回動可能な第2のはりとを備える風箱ノズルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される風箱ノズルは、第1のはりを中心として水平方向に回動することにより水平方向に回動し、第2のはりを中心として上下方向に回動することにより上下方向に回動する。
実公平2-16132号公報
特許文献1に開示される風箱ノズルは、第1のはりの上下端が風箱の固定部に支持されている。そのため、風箱ノズルが破損あるいは焼損した場合、風箱ノズルを風箱から取り外して修理あるいは交換をすることができない。また、第1のはりにつながるチルトリンクを外した際には、風箱ノズルが自重で鉛直下方向へ傾いてしまい、風箱側から引き出して取り外すことが出来なくなる。そのため、風箱ノズルを修理あるいは交換するには、ボイラの火炉の内部に足場を設置したうえで作業員が足場を利用して風箱ノズルを取り外せるようにする必要がある。しかしながら、火炉の内部に足場を設置する作業が非常に煩雑で時間を要するため、風箱ノズルを適切な時期に修理あるいは交換することは容易でない。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、水平回動軸と鉛直回動軸の双方に回動可能に連結されるノズル部の修理あるいは交換を容易に行うことができる空気ノズルおよびそれを備えたボイラ、並びに空気ノズルの取り外し方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示の一態様にかかる空気ノズルは、空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、空気を前記ノズル部に導入するケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定機構と、を備える。
本開示の一態様にかかる空気ノズルによれば、ケーシングの開口部に塞ぎ板が着脱可能に取り付けられており、ノズル部を回動可能に連結する水平回動軸および鉛直回動軸を支持する支持架台が塞ぎ板に固定されている。そのため、ノズル部を塞ぎ板と支持架台とともにケーシングから取り外す際に、ボイラの火炉の内部に足場を組む必要がない。ノズル部の水平回動軸に対する第1回動角度は、第1伝達部から第1調整ロッドに駆動力を伝達することにより調整される。ノズル部のメンテナンス作業等の際に、空気ノズルをケーシングから取り外すために第1伝達部から第1調整ロッドへの駆動力の伝達を解除すると、ノズル部が自重により鉛直下方へ向けて水平回動軸回りに下方へ回動してケーシングへ接触したり引っ掛ったりして、空気ノズルをケーシングから取り外すことができなくなってしまう。そこで、固定機構によりノズル部が延びる軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように第1調整ロッドの位置を固定している。そのため、ノズル部を塞ぎ板と支持架台とともにケーシングから取り外す際に、ノズル部がケーシングに接触する不具合を防止することができる。
このように、本開示の一態様にかかる空気ノズルによれば、水平回動軸と鉛直回動軸の双方に回動可能に連結されるノズル部の修理あるいは交換を容易に行うことができる。
本開示の一態様にかかる空気ノズルにおいて、前記第1伝達部は、前記第1調整ロッドの前記他端部に一端部が連結される第1リンクレバー部と、前記第1リンクレバー部の他端部に連結されるとともに前記第1リンクレバー部の他端部を中心に前記第1リンクレバー部を回転させる第1駆動軸と、前記塞ぎ板に取り付けられるとともに前記第1駆動軸を回転可能に支持する軸受部と、を備え、前記固定機構は、前記第1駆動軸が前記軸受部に対して回転しないように固定する。
固定機構は、第1駆動軸が塞ぎ板に取り付けられる軸受部に対して回転しないようにすることで、ノズル部が延びる軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように第1調整ロッドの位置を固定することができる。
上記の空気ノズルにおいては、前記第1駆動軸に連結されるとともに貫通穴が形成されたレバー部と、前記軸受部に連結されるとともに前記レバー部の回動角度を測定する目盛が表示される目盛板と、を備え、前記固定機構は、前記レバー部に形成される貫通穴と前記目盛板に形成される挿入穴の双方に挿入される軸状部材であってもよい。
このようにすることで、固定機構は、水平回動軸に対する第1回動角度に対応するレバー部の回動角度を測定する目盛が表示される目盛板の挿入穴とレバー部に形成される貫通穴を利用して、第1調整ロッドの位置を簡易に固定することができる。
本開示の一態様にかかる空気ノズルにおいては、前記軸受部に取り付けられ、前記塞ぎ板に対して前記ノズル部と前記支持架台の重量とバランスをとるためのバランスウェイトを設置可能な設置部を備えていてもよい。
このようにすることで、バランスウェイトを載置して塞ぎ板の設置部側の重量と支持架台側の重量とが釣り合うように調整し、また併せてバランスウェイトを載置して塞ぎ板のノズル部側の重量と空気吹出しの上流側の重量とが釣り合うように調整することができる。そのため、塞ぎ板をノズル部および支持架台とともにケーシングから取り外す際に塞ぎ板および支持架台の運搬が容易となる。
本開示の一態様にかかる空気ノズルは空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、空気を前記ノズル部に導入するケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定機構と、を備え、前記ノズル部に一端が連結される一対の第1連結軸と、該一対の第1連結軸の一対の他端が両端に連結される第2連結軸とを備え、前記鉛直回転軸と前記一対の第1連結軸と前記第2連結軸とが4節回転連鎖機構を形成し、前記第2回動角度に応じて前記水平回動軸に対する前記第1連結軸の取付角度および前記第1連結軸に対する前記第2連結軸の取付角度をそれぞれ変化させことが可能であり、前記第1調整ロッドの前記一端部は、前記第2連結軸に連結されてい
ノズル部の水平回動軸が鉛直回動軸回りに左右方向に回動した場合に、リンク機構により、水平回動軸に対する第1連結軸の取付角度と、第1連結軸に対する第2連結軸の取付角度をそれぞれ変化させることが可能で、第1調整ロッドから鉛直回動軸に駆動力が伝達される状態を適切に維持することができる。
本開示の一態様にかかる空気ノズル空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、空気を前記ノズル部に導入するケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定機構と、を備え、前記塞ぎ板の前記支持架台が取り付けられる第1面と反対の第2面には、吊り下げ機構と係合可能な係合部が取り付けられてい
このようにすることで、塞ぎ板でノズル部および支持架台とともに吊り下げ機構により吊り下げてケーシングより取り外して運搬することができる。
本開示の一態様にかかるボイラは、上記のいずれかに記載の空気ノズルを備える。
本開示の一態様にかかるボイラによれば、水平回動軸と鉛直回動軸の双方に回動可能に連結される空気ノズルのノズル部の修理あるいは交換を容易に行うことができる。
本開示の一態様にかかる空気ノズルの取り外し方法は、空気ノズルをケーシングから取り外す方法であって、前記空気ノズルは、空気を吹出す方向となる軸線と、前記軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、空気を前記ノズル部に導入する前記ケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、を備え、前記第1伝達部は、前記第1調整ロッドの前記他端部に一端部が連結される第1リンクレバー部と、前記第1リンクレバー部の他端部に連結されるとともに前記第1リンクレバー部の他端部を中心に前記第1リンクレバー部を回転させる第1駆動軸と、前記塞ぎ板に取り付けられるとともに前記第1駆動軸を回転可能に支持する軸受部と、を備え、前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定工程と、前記ケーシングから前記塞ぎ板を取り外す工程と、前記ケーシングから取り外された前記空気ノズルを引き抜く工程と、を備え、前記固定工程は、前記第1駆動軸が前記軸受部に対して回転しないように固定する。
このようにすることで、水平回動軸と鉛直回動軸の双方に回動可能に連結されるノズル部の修理あるいは交換を容易に行うことができる。
本開示によれば、水平回動軸と鉛直回動軸の双方に回動可能に連結されるノズル部の修理あるいは交換を容易に行うことができる空気ノズルおよびその取り外し方法を提供することができる。
本実施形態の旋回燃焼ボイラを示す縦断面図である。 図1の補助空気投入部を示す横断面図である。 図2に示す補助空気ノズルの部分拡大図である。 図3に示す補助空気ノズルを側方からみた図である。 図4に示す補助空気ノズルをケーシングの外側からみた図である。 図5に示す補助空気ノズルのI-I矢視断面図である。 図2に示す補助空気ノズルの部分拡大図であり、補助空気ノズルをケーシングから取り外す工程を説明する図である。 図2に示す補助空気ノズルの部分拡大図であり、補助空気ノズルをケーシングから取り外す工程を説明する図である。 図2に示す補助空気ノズルの部分拡大図であり、補助空気ノズルをケーシングから取り外す工程を説明する図である。 吊り下げ機構により補助空気ノズルの塞ぎ板を吊り下げた状態を示す図である。 第2実施形態の補助空気ノズルの部分拡大図である。 図11に示す補助空気ノズルのII-II矢視断面図である。 第3実施形態の補助空気ノズルの部分拡大図である。 図13に示す補助空気ノズルのノズル部を水平方向に回動させた状態を示す図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本開示の第1実施形態に係る補助空気ノズル100について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、旋回燃焼ボイラに適用された補助空気ノズル100について説明する。
なお、本実施形態では、上方とは鉛直上側の方向を、下方とは鉛直下側の方向を示している。
本実施形態では、例えば図1および図2に示すような旋回燃焼ボイラ300について、火炉310のバーナ部320の上方にて補助空気投入部330を設けることで、火炉310内へ空気を多段で投入することにより、バーナ部320から補助空気投入部330までの領域を還元雰囲気にして燃焼排ガスの低NOx化を図っている。
図1に示すように、バーナ部320は、微粉炭(粉体状の石炭などの固体燃料)と搬送用1次空気の混合気体及び燃焼用2次空気を火炉310へ投入する複数の固体燃料焚きバーナ321を備える。固体燃料焚きバーナ321には、微粉炭を1次空気で搬送する微粉炭混合気輸送管322及び2次空気を供給する送気ダクト323が接続されている。旋回燃焼ボイラ300は、微粉炭及び空気を火炉310内へ投入する固体燃料焚きバーナ321が、例えば各段の各コーナ部に配置される旋回燃焼方式を採用している。
図1に示すように、補助空気投入部330は、バーナ部320から燃焼ガスの下流に流れてきた未燃分の微粉炭を完全燃焼させる補助空気を火炉310へ投入する複数の補助空気ノズル100を備える。補助空気ノズル100には、2次空気を供給する送気ダクト323が接続されている。図2に示すように、送気ダクト323から供給される2次空気の主流量は固体燃料焚きバーナ321へ供給され、2次空気の残流量はケーシング200から補助空気ノズル100へ供給される。旋回燃焼ボイラ300は、補助空気ノズル100が各段の各コーナ部に配置される旋回燃焼方式を採用している。なお、ボイラはバーナ部が各コーナ部に配置される旋回燃焼ボイラに限定されることはない。
次に、本実施形態の補助空気ノズル100について説明する。
図3および図4に示すように、本実施形態の補助空気ノズル100は、ノズル部10と、塞ぎ板20と、支持架台30と、第1調整ロッド40と、第1伝達部50と、第2調整ロッド60と、第2伝達部70と、後述する固定ピン(固定機構)80とを備える。
図3は、図2に示す補助空気ノズル100の部分拡大図である。図3は、補助空気ノズル100を鉛直方向の上方からみた図である。ノズル部10は、2次空気を吹出す方向となる軸線Xに沿って筒状に形成されており、図3において、仮想線で示すノズル部10は、実線で示すノズル部10に対して、鉛直回動軸12回りに水平回動角度(第2回動角度)θ2だけ回動させた状態を示す。
図4は、図3に示す補助空気ノズルを側方からみた図である。図4において、仮想線で示すノズル部10は、実線で示すノズル部10に対して、水平回動軸11回りに鉛直回動角度(第1回動角度)θ1だけ回動させた状態を示す。
ノズル部10は、軸線Xに沿って筒状に形成される部材であり、火炉310に面して配置されている。ノズル部10は、軸線Xに交差して水平方向に延びる水平回動軸11に回動可能に連結されている。ノズル部10の水平方向の向きは、鉛直回動軸12回りの水平回動角度θ2により設定される。また、ノズル部10の鉛直方向の向きは、水平回動軸11回りの鉛直回動角度θ1により設定される。
ケーシング200は、2次空気をノズル部10に導入する。塞ぎ板20は、ケーシング200に形成された開口部201を塞ぐ板状部材である。塞ぎ板20は、例えば塞ぎ板20の周囲に形成された複数の貫通穴(図示略)のそれぞれに締結ボルト(図示略)を挿入し、開口部201の周囲のケーシング200に形成された複数の締結穴(図示略)に締結ボルトを締結してケーシング200に取り付けられている。塞ぎ板20は、締結ボルトの締結を解除することにより、ケーシング200から取り外される。このように塞ぎ板20は、ケーシング200に着脱可能に取り付けられている。
支持架台30は、ケーシング200の内部側の塞ぎ板20の一面に固定される部材である。支持架台30は、水平回動軸11および鉛直回動軸12をそれぞれ回動可能に支持する。水平回動軸11および鉛直回動軸12は、ケーシング200に直接的に固定されておらず、支持架台30により支持されている。そのため、支持架台30を塞ぎ板20とともにケーシング200から取り外すことにより、補助空気ノズル100のノズル部10をケーシング200から取り外すことができる。
第1調整ロッド40は、ノズル部10の鉛直回動軸12に直交する方向に回転軸心が設けられた水平回動軸11に対する鉛直回動角度θ1を調整する軸状部材である。図3および図4に示すように、第1調整ロッド40の一端部40aは、ユニバーサルジョイント41を介して、ノズル部10に連結されている。
第1伝達部50は、第1調整ロッド40に第1調整ロッド40を進退させる駆動力を伝達する機構であり、第1調整ロッド40の他端部40bに連結される。図3および図4に示すように、第1伝達部50は、第1リンクレバー部51と、第1駆動軸52と、後述する軸受部53とを有する。
第1リンクレバー部51の一端部は、第1調整ロッド40の他端部40bに連結され、第1リンクレバー部51の他端部が第1駆動軸52に連結される部材である。
第1駆動軸52は、第1リンクレバー部51の他端部に連結されるとともに第1リンクレバー部51の他端部を中心に第1リンクレバー部51を回転させる軸状部材である。第1駆動軸52のケーシング200の外部側の端部には、駆動源(図示略)から第1駆動軸52を回転させる駆動力が伝達される。
第2調整ロッド60は、ノズル部10の水平回動軸11に直交する方向に回転軸心が設けられた鉛直回動軸12に対する水平回動角度θ2を調整する軸状部材である。図3および図4に示すように、第2調整ロッド60の一端部60aは、リブ61を介して、水平回動軸11に連結されている。
第2伝達部70は、第2調整ロッド60に第2調整ロッド60を進退させる駆動力を伝達する機構であり、第2調整ロッド60の他端部60bに連結される。図3および図4に示すように、第2伝達部70は、第2リンクレバー部71と、第2駆動軸72と、を有する。
第2リンクレバー部71の一端部は、第2調整ロッド60の他端部60bに連結され、第2リンクレバー部71の他端部が第2駆動軸72に連結される部材である。
第2駆動軸72は、第2リンクレバー部71の他端部に連結されるとともに第2リンクレバー部71の他端部を中心に第2リンクレバー部71を回転させる軸状部材である。第2駆動軸72のケーシング200の外部側の端部には、駆動源(図示略)から第2駆動軸72を回転させる駆動力が伝達される。
次に、本実施形態の補助空気ノズル100が備える固定ピン80について説明する。
図5および図6に示す固定ピン80は、ノズル部10が2次空気を吹出す方向に延びる軸線Xが水平方向となす角度である鉛直回動角度θ1が0度(水平方向)となるように前記第1調整ロッド40の位置を固定する機構である。
図5は、図4に示す補助空気ノズルをケーシング200の外側からみた図である。また、図6は、図5に示す補助空気ノズル100のI-I矢視断面図である。
図6に示すように、第1伝達部50は、塞ぎ板20に取り付けられるとともに第1駆動軸52を回転可能に支持する軸受部53を備える。また、第1伝達部50は、図5および図6に示すように、レバー部54と、目盛板55と、を備える。
レバー部54は、第1駆動軸52に連結されるとともに貫通穴54aが形成された強度を有した部材である。目盛板55は、軸受部53に連結されて固定されるとともにレバー部54の回動角度を測定する目盛が表示されるとともに強度を有した板状部材である。目盛板55には、固定ピン80が挿入される挿入穴55aが形成されている。
図6に示すように、固定ピン80は、レバー部54に形成される貫通穴54aと目盛板55に形成される挿入穴55aの双方に挿入される軸状部材である。固定ピン80を貫通穴54aと挿入穴55aの双方に挿入することによって、レバー部54が目盛板55に対して固定される。ここで、目盛板55が塞ぎ板20に取り付けられた軸受部53を介して固定されており、また、レバー部54が第1駆動軸52に連結されている。したがって、固定ピン80は、貫通穴54aと挿入穴55aの双方に挿入してレバー部54と目盛板55を固定することで、第1駆動軸52が軸受部53に対して回転しないように固定する機構となる。
図5に示すように、レバー部54は、リンク軸56を介して連結バー57に連結されている。連結バー57は、駆動源(図示略)から伝達される駆動力により上下方向に移動する軸状部材であり、他の補助空気ノズルのレバー部と連結されている。同一の連結バー57に複数の補助空気ノズルのレバー部を連結することにより、複数の補助空気ノズルの水平回動軸回りの鉛直回動角度θ1を一致させて回動させることができる。
次に、本実施形態の補助空気ノズル100をケーシング200から取り外す方法について、図5から図9を参照して説明する。
図7から図9は、図2に示す補助空気ノズルの部分拡大図であり、補助空気ノズルをケーシングから取り外す工程を説明する図である。
第1工程で、作業者は、ノズル部10の鉛直回動角度θ1を0度(水平方向)となるように、第1調整ロッド40の位置を固定する。図5および図6に示すように、作業者は、第1駆動軸52が軸受部53に対して回転しないように、レバー部54に形成される貫通穴54aと目盛板55に形成される挿入穴55aの双方に固定ピン80を挿入する。
なお、ここでは、鉛直回動角度θ1が0度(水平方向)となるように第1調整ロッド40の位置を固定するものとしたが、0度以外の他の所定角度としてもよい。この場合、所定角度は、ノズル部10がケーシング200に接触しない角度の範囲で任意の角度に設定することができる。
第2工程で、作業者は、レバー部54とリンク軸56とが連結された連結状態をレバー部54とリンク軸56とが連結されない非連結状態に切り替える。第1工程で第1調整ロッド40の位置が固定されるため、第2工程で駆動源からの駆動力がレバー部54に伝達されない状態となっても、第1調整ロッド40の位置は固定された状態で維持される。
第3工程で、作業者は、駆動源(図示略)か第2伝達部70の第2駆動軸72に駆動力が伝達されない状態とし、ノズル部10の軸線Xが塞ぎ板20側に所定の角度で傾くように、鉛直回動軸12回りの水平回動角度θ2を手動により設定する。第2駆動軸72と第2調整ロッド60の位置はノズル部10の重力の影響がなく、大きな外力が加わらない限り動かない半固定された状態となる。図7に示す所定の角度となる水平回動角度θ2は、例えば、10度に設定する。ここで、水平回動角度θ2は、補助空気ノズル100を取り外す際に、補助空気ノズル100がケーシング200の内周面に接触しない角度であれば任意の角度に設定することができる。
第4程で、作業者は、塞ぎ板20をケーシング200に締結している締結ボルトを取り外し、塞ぎ板20がケーシング200から取り外し可能な状態とする。そして、作業者は、図8に示すように、補助空気ノズル100がケーシング200の内周面に接触しないように、鉛直回動軸12付近を中心として、塞ぎ板20をケーシング200の開口部201から離れる方向に回転させる。図8に示すように、例えばケーシング200から火炉310へ向けた補助空気の流通方向を軸線Yとし、塞ぎ板20と平行な軸線を軸線Zとした場合、軸線Yから軸線Zへ向けた矢印に沿って回転してもよい。
第5工程で、作業者は、図9に示すように補助空気ノズル100を塞ぎ板20に平行な軸線Z方向に引き抜いてもノズル部10がケーシング200に接触しない状態となったことを確認する。接触しない状態となったことを確認した後に、補助空気ノズル100を軸線Zに沿ってケーシング200の開口部201から離れる方向に引き抜き、ケーシング200から取り外された補助空気ノズル100を所定の格納場所まで運搬する。
図9に示すように、補助空気ノズル100を軸線Zに沿ってケーシング200の開口部201から離れる方向に引き抜く際に、補助空気ノズル100が火炉310の図示しない炉壁に接触することがない。
なお、以上で説明した補助空気ノズル100の取り外し方法においては、作業者が補助空気ノズル100の保持方法を言及して説明していないが、補助空気ノズル100が小型で重量物でなければ、ケーシング200の外部に図示しない仮設荷台を設置するなどして手作業でケーシング200から取り外すものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、補助空気ノズル100を吊り下げ機構400により吊り下げた状態で取り外してもよい。
図10は、例えば、塞ぎ板20の複数箇所にアイプレート(係合部)21を溶接等により接合しておき、アイプレート21にボイラ架台(図示せず)等で支持した吊り下げ機構400のワイヤー410を係合させて吊り下げた状態を示す。作業者は、ワイヤー410をアイプレート21に係合させる作業や補助空気ノズル100を引き抜く作業を行う際に、補助空気ノズル100の重量全体を支持する必要がない。
以上説明した本実施形態の補助空気ノズル100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の補助空気ノズル100によれば、ケーシング200の開口部201に塞ぎ板20が着脱可能に取り付けられており、ノズル部10を回動可能に連結する水平回動軸11および鉛直回動軸12を支持する支持架台30が塞ぎ板20に固定されている。そのため、塞ぎ板20により支持架台30とともにノズル部10をケーシング200から火炉310の外側へと取り外すことが可能となり、火炉310の内部に足場を組む必要がない。
ノズル部10の水平回動軸11に対する鉛直回動角度θ1は、第1伝達部50から第1調整ロッド40に駆動力を伝達することにより調整される。補助空気ノズル100をケーシング200から取り外すために第1伝達部50から第1調整ロッド40への駆動力の伝達を解除すると、ノズル部10が自重により下方へ向けて水平回動軸11回りに下方へ回動してケーシング200へ接触し、補助空気ノズル100を取り外すことができなくなってしまう。そこで、固定ピン80によりノズル部10に2次空気が吹出す方向へ延びる軸線Xが水平方向となす角度が水平方向となるように第1調整ロッド40の位置を、移動しないように固定支持している。そのため、塞ぎ板20を支持架台30とともにケーシング200から取り外す際に、ノズル部10がケーシング200に接触する不具合を防止することができる。
このように、本実施形態の補助空気ノズル100によれば、水平回動軸11と鉛直回動軸12の双方に回動可能に連結されるノズル部10の修理あるいは交換を容易に短時間に行うことができる。
本実施形態の固定ピン80は、レバー部54と目盛板55を固定して、第1駆動軸52が塞ぎ板20に取り付けられる軸受部53に対して回転しないようにすることで、ノズル部10が延びる軸線Xが水平方向となす角度が0度あるいは所定角度となるように第1調整ロッド40の位置を移動しないように固定支持することができる。また、固定ピン80は、水平回動軸11に対する鉛直回動角度θ1に対応するレバー部54の回動角度を測定する目盛が表示される目盛板55の挿入穴55aとレバー部54に形成される貫通穴54aの双方へ挿入することでよく、簡易に第1調整ロッド40の位置を固定することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る補助空気ノズルについて、図面を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
本実施形態の補助空気ノズル100Aは、支持架台30の重量とバランスをとるためのバランスウェイト500を塞ぎ板20のケーシング200の外側の面に設置する設置部90を備える点で第1実施形態の補助空気ノズル100と異なる。
図11は、第2実施形態の補助空気ノズル100Aを上方からみた部分拡大図である。図12は、図11に示す補助空気ノズル100AのII-II矢視断面図である。
図11に示すように、本実施形態の補助空気ノズル100Aは、第1伝達部50の軸受部53に取り付けられた設置部90を備える。設置部90は、塞ぎ板20のケーシング200の内側の面に取り付けられる支持架台30との重量バランスをとるために、塞ぎ板20に対して支持架台30の反対側となるケーシング200の外側に配置される。また併せてバランスウェイト500を載置して、補助空気ノズル100Aの塞ぎ板のノズル部側の重量と塞ぎ板の空気吹出しの上流側の重量とが釣り合うように調整することができる。
設置部90は、上方にバランスウェイト500を配置できるように上面が平面形状となっている。バランスウェイト500としては、支持架台30および支持架台30により支持されるノズル部10等の重量とのバランスがとれるように任意の重量のものを採用することができる。
本実施形態によれば、バランスウェイト500を載置して塞ぎ板20の設置部90側の重量と支持架台30側の重量とが釣り合うように調整することができる。そのため、塞ぎ板20をノズル部10および支持架台30とともにケーシング200から取り外す際に、塞ぎ板20をノズル部10および支持架台30とともに運搬することが容易となる。
〔第3実施形態〕
次に、本開示の第3実施形態に係る補助空気ノズルについて、図面を参照して説明する。第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
第1実施形態の補助空気ノズル100は、第1調整ロッド40の一端部40aを、ユニバーサルジョイント41を介して、ノズル部10に連結するものであった。それに対して、本実施形態の補助空気ノズル100Bは、第1調整ロッド40の一端部40aを、リンク機構42を介して、ノズル部10に連結するものである。
図13は、本実施形態の補助空気ノズル100Bの部分拡大図である。図14は、図13に示す補助空気ノズルのノズル部10を水平方向に回動させた状態を示す図である。
本実施形態の補助空気ノズル100Bが備えるリンク機構42は、鉛直回動軸12に一端が連結される一対の第1連結軸43と、一対の第1連結軸43の他端が両端に連結される第2連結軸44とを有していて、ノズル部10と一対の第1連結軸43と第2連結軸44とが4節回転連鎖機構を形成するものである。第1連結軸43の両端と第2連結軸44の両端は、それぞれ他の部材との連結部分が回動可能となっている。図13および図14に示すように、第1調整ロッド40の一端部40aは、第2連結軸44に回動可能に連結されている。
図14に示すように、本実施形態のリンク機構42は、ノズル部10の水平回動角度θ2に応じて水平回動軸11に対する第1連結軸43の取付角度α1および第1連結軸43に対する第2連結軸44の取付角度α2をそれぞれ変化させる機構である。そのため、ノズル部10の水平回動角度θ2が変化しても、水平回動角度θ2に応じて取付角度α1,α2を変化させることにより、第1調整ロッド40の進退位置へ干渉することは無く、第1調整ロッド40から鉛直回動軸12に駆動力が伝達されて鉛直回動角度θ1を保持する状態を適切に維持することができる。
10 ノズル部
11 水平回動軸
12 鉛直回動軸
20 塞ぎ板
21 アイプレート(係合部)
30 支持架台
40 第1調整ロッド
40a 一端部
40b 他端部
41 ユニバーサルジョイント
42 リンク機構
43 第1連結軸
44 第2連結軸
50 第1伝達部
51 第1リンクレバー部
52 第1駆動軸
53 軸受部
54 レバー部
54a 貫通穴
55 目盛板
55a 挿入穴
56 リンク軸
57 連結バー
60 第2調整ロッド
60a 一端部
60b 他端部
61 リブ
70 第2伝達部
71 第2リンクレバー部
72 第2駆動軸
80 固定ピン(固定機構)
90 設置部
100,100A,100B 補助空気ノズル
200 ケーシング
300 旋回燃焼ボイラ
310 火炉
320 バーナ部
321 固体燃料焚きバーナ
322 微粉炭混合気輸送管
323 送気ダクト
330 補助空気投入部
400 吊り下げ機構
500 バランスウェイト
θ1 鉛直回動角度(第1回動角度)
θ2 水平回動角度(第2回動角度)

Claims (9)

  1. 空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、
    空気を前記ノズル部に導入するケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、
    前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、
    前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、
    前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、
    前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、
    前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、
    前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定機構と、を備え、
    前記第1伝達部は、
    前記第1調整ロッドの前記他端部に一端部が連結される第1リンクレバー部と、
    前記第1リンクレバー部の他端部に連結されるとともに前記第1リンクレバー部の他端部を中心に前記第1リンクレバー部を回転させる第1駆動軸と、
    前記塞ぎ板に取り付けられるとともに前記第1駆動軸を回転可能に支持する軸受部と、
    を備え、
    前記固定機構は、前記第1駆動軸が前記軸受部に対して回転しないように固定する機構である空気ノズル。
  2. 前記第1駆動軸に連結されるとともに貫通穴が形成されたレバー部と、
    前記軸受部に連結されるとともに前記レバー部の回動角度を測定する目盛が表示される目盛板と、を備え、
    前記固定機構は、前記レバー部に形成される貫通穴と前記目盛板に形成される挿入穴の双方に挿入される軸状部材である請求項に記載の空気ノズル。
  3. 前記軸受部に取り付けられ、前記塞ぎ板に対して前記ノズル部と前記支持架台の重量とバランスをとるためのバランスウェイトを設置可能な設置部を備える請求項に記載の空気ノズル。
  4. 空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、
    空気を前記ノズル部に導入するケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、
    前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、
    前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、
    前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、
    前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、
    前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、
    前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定機構と、を備え、
    前記ノズル部に一端が連結される一対の第1連結軸と、該一対の第1連結軸の一対の他端が両端に連結される第2連結軸とを備え、前記ノズル部と前記一対の第1連結軸と前記第2連結軸とが4節回転連鎖機構を形成し、前記第2回動角度に応じて前記水平回動軸に対する前記第1連結軸の取付角度および前記第1連結軸に対する前記第2連結軸の取付角度をそれぞれ変化させることが可能であり、
    前記第1調整ロッドの前記一端部は、前記第2連結軸に連結されている空気ノズル。
  5. 空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、
    空気を前記ノズル部に導入するケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、
    前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、
    前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、
    前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、
    前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、
    前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、
    前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定機構と、を備え、
    前記塞ぎ板の前記支持架台が取り付けられる第1面と反対の第2面には、吊り下げ機構と係合可能な係合部が取り付けられている空気ノズル。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の空気ノズルを備えるボイラ。
  7. 空気ノズルをケーシングから取り外す空気ノズルの取り外し方法であって、
    前記空気ノズルは、
    空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、
    空気を前記ノズル部に導入する前記ケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、
    前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、
    前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、
    前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、
    前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、
    前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、を備え、
    前記第1伝達部は、
    前記第1調整ロッドの前記他端部に一端部が連結される第1リンクレバー部と、
    前記第1リンクレバー部の他端部に連結されるとともに前記第1リンクレバー部の他端部を中心に前記第1リンクレバー部を回転させる第1駆動軸と、
    前記塞ぎ板に取り付けられるとともに前記第1駆動軸を回転可能に支持する軸受部と、を備え、
    前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定工程と、
    前記ケーシングから前記塞ぎ板を取り外す工程と、
    前記ケーシングから取り外された前記空気ノズルを引き抜く工程と、を備え
    前記固定工程は、前記第1駆動軸が前記軸受部に対して回転しないように固定する空気ノズルの取り外し方法。
  8. 空気ノズルをケーシングから取り外す空気ノズルの取り外し方法であって、
    前記空気ノズルは、
    空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、
    空気を前記ノズル部に導入する前記ケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、
    前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、
    前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、
    前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、
    前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、
    前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、を備え、
    前記ノズル部に一端が連結される一対の第1連結軸と、該一対の第1連結軸の一対の他端が両端に連結される第2連結軸とを備え、前記ノズル部と前記一対の第1連結軸と前記第2連結軸とが4節回転連鎖機構を形成し、前記第2回動角度に応じて前記水平回動軸に対する前記第1連結軸の取付角度および前記第1連結軸に対する前記第2連結軸の取付角度をそれぞれ変化させることが可能であり、
    前記第1調整ロッドの前記一端部は、前記第2連結軸に連結されており、
    前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定工程と、
    前記ケーシングから前記塞ぎ板を取り外す工程と、
    前記ケーシングから取り外された前記空気ノズルを引き抜く工程と、を備える空気ノズルの取り外し方法。
  9. 空気ノズルをケーシングから取り外す空気ノズルの取り外し方法であって、
    前記空気ノズルは、
    空気を吹出す方向となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる水平回動軸および前記軸線に交差して鉛直方向に延びる鉛直回動軸に回動可能に連結されるノズル部と、
    空気を前記ノズル部に導入する前記ケーシングに着脱可能に取り付けられるとともに該ケーシングに形成された開口部を塞ぐ塞ぎ板と、
    前記塞ぎ板に固定されるとともに前記水平回動軸および前記鉛直回動軸を支持する支持架台と、
    前記鉛直回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記水平回動軸に対する第1回動角度を調整する第1調整ロッドと、
    前記第1調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第1調整ロッドに該第1調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第1伝達部と、
    前記鉛直回動軸に直交する方向に回転軸心が設けられた前記水平回動軸に一端部が連結されるとともに前記ノズル部の前記鉛直回動軸に対する第2回動角度を調整する第2調整ロッドと、
    前記第2調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記第2調整ロッドに該第2調整ロッドを進退させる駆動力を伝達する第2伝達部と、を備え、
    前記塞ぎ板の前記支持架台が取り付けられる第1面と反対の第2面には、吊り下げ機構と係合可能な係合部が取り付けられており、
    前記軸線が水平方向となす角度が所定角度となるように前記第1調整ロッドの位置を固定する固定工程と、
    前記ケーシングから前記塞ぎ板を取り外す工程と、
    前記ケーシングから取り外された前記空気ノズルを引き抜く工程と、を備える空気ノズルの取り外し方法。
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