JP3219474U - トラジションピース搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に、効率よく、安全にトラジションピースの取り付け、取り外し、搬送作業を行うことができる搬送装置を提供する。
【解決手段】トラジションピース搬送装置10は、シャフトフレーム14のボール軸受け16で軸支されたシャフト18の一端にトラジションピース11を挟持するTP固定部20と、他端にボール軸受け16を中心としてシャフト18の他端側を水平又は/及び鉛直方向に位置調整可能な調整部30を備えた。調整部30は、トラジションピース11の鉛直方向を調整可能な鉛直調整ハンドル32と、トラジションピース11の水平方向を調整可能な水平調整ラチェット34を備えた。シャフト18は長手方向に沿ったテレスコピック構造とし、一端がシャフト18側に接続し、他端がTP固定部20に接続してTP固定部20の水平方向の角度調整とシャフト18の進退移動可能なターンバックル26を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】トラジションピース搬送装置10は、シャフトフレーム14のボール軸受け16で軸支されたシャフト18の一端にトラジションピース11を挟持するTP固定部20と、他端にボール軸受け16を中心としてシャフト18の他端側を水平又は/及び鉛直方向に位置調整可能な調整部30を備えた。調整部30は、トラジションピース11の鉛直方向を調整可能な鉛直調整ハンドル32と、トラジションピース11の水平方向を調整可能な水平調整ラチェット34を備えた。シャフト18は長手方向に沿ったテレスコピック構造とし、一端がシャフト18側に接続し、他端がTP固定部20に接続してTP固定部20の水平方向の角度調整とシャフト18の進退移動可能なターンバックル26を備えた。
【選択図】図1
Description
本考案はガスタービンの燃焼器を構成するトラジションピース(以下、単にTPということあり)の取り付け又は取り外し作業に用いる搬送装置に関する。
発電所のガスタービンの燃焼器は、ガスタービン本体の軸回りに複数個、所定角度で配置し、燃焼して生成した高温の燃焼ガスをタービンに送り駆動させるものである。
この燃焼器は、軸方向に複数の部品を連結した構成であり、具体的には、燃焼ノズルを有する燃焼ノズルケーシングと、内筒及び外筒からなる燃焼器ケーシングと、燃焼ガスをタービンへ供給するTPの3つの主部品からなる。
このような構成の燃焼器は、運転時において、燃焼ノズルから供給された燃料が加圧空気とともに内筒内で燃焼する。そして生成した燃焼ガスがTPからタービンへ送られて動翼が回転する。
この燃焼器を構成する各部品は、高温雰囲気などの過酷な条件下で使用されるため、摩耗、クラック、金属疲労などの損傷を受け、破壊してしまう。そのため発電所においては、定期的に停止し、点検・補修作業を行っている。
この燃焼器は、軸方向に複数の部品を連結した構成であり、具体的には、燃焼ノズルを有する燃焼ノズルケーシングと、内筒及び外筒からなる燃焼器ケーシングと、燃焼ガスをタービンへ供給するTPの3つの主部品からなる。
このような構成の燃焼器は、運転時において、燃焼ノズルから供給された燃料が加圧空気とともに内筒内で燃焼する。そして生成した燃焼ガスがTPからタービンへ送られて動翼が回転する。
この燃焼器を構成する各部品は、高温雰囲気などの過酷な条件下で使用されるため、摩耗、クラック、金属疲労などの損傷を受け、破壊してしまう。そのため発電所においては、定期的に停止し、点検・補修作業を行っている。
従来、天井クレーンから吊り下げた天秤治具を用いて燃焼器の着脱作業を行っていた。この天秤治具は棒状本体の一端に燃焼器の挟持部を備え、他端におもりを備えた構造である。そして複数の作業者がバランスを維持しながら燃焼器の着脱作業を行うものであり、重量物のため不安定で危険を伴う作業であった。さらにTPは先端が歪んで先細りした尖頭形状のため、軸方向に沿って直線上に外部へ引き抜くことができない。換言すると着脱作業は、傾けながら軸回りを正逆回転させながら取り付け又は取り外し作業を行っているため、天秤治具のような不安定な治具を扱うには作業者の熟練を要する作業となっていた。
特許文献1に開示の分解組立輸送装置は、燃焼器部品を支持する部品支持部と、部品支持部を移動可能な燃焼器ケージと、部品支持部をガスタービン本体に対し接近又は離反方向に移動させる移動手段からなる。これにより燃焼器の分解、組立て、燃焼器部品の輸送を実現できる。
しかしながら、この装置を用いて前述の尖頭形のTPの着脱を行う場合、他の取扱装置を用いなければ部品支持部まで移動させることができず、本装置では直にTPの着脱ができない(段落番号0038参照)。
しかしながら、この装置を用いて前述の尖頭形のTPの着脱を行う場合、他の取扱装置を用いなければ部品支持部まで移動させることができず、本装置では直にTPの着脱ができない(段落番号0038参照)。
本考案が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、燃焼器部品のうち特に尖頭形状のトラジションピースに関し、容易に、効率よく、安全にトラジションピースの取り付け、取り外し、搬送作業を行うことができる搬送装置を提供することにある。
本考案は、上記課題を解決するための第1の手段として、シャフトフレームのボール軸受けで軸支されたシャフトの一端にトラジションピースを挟持するTP固定部と、他端に前記ボール軸受けを中心として前記シャフトの他端側を水平又は/及び鉛直方向に位置調整可能な調整部を備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、ボール軸受けを支点としてTPの取り付け又は取り外しの際にTPを水平又は/及び鉛直方向に容易に位置調整することができる。
上記第1の手段によれば、ボール軸受けを支点としてTPの取り付け又は取り外しの際にTPを水平又は/及び鉛直方向に容易に位置調整することができる。
本考案は、上記課題を解決するための第2の手段として、第1の手段において、前記調整部は、前記トラジションピースの鉛直方向を調整可能な鉛直調整ハンドルと、前記トラジションピースの水平方向を調整可能な水平調整ラチェットを備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置を提供することにある。
上記第2の手段によれば、ハンドルまたはラチェットによる容易な操作により、TPの水平又は/及び鉛直方向の位置調整を行うことができる。
上記第2の手段によれば、ハンドルまたはラチェットによる容易な操作により、TPの水平又は/及び鉛直方向の位置調整を行うことができる。
本考案は、上記課題を解決するための第3の手段として、第1又は第2の手段において、前記シャフトは長手方向に沿ったテレスコピック構造とし、一端が前記シャフト側に接続し、他端が前記TP固定部に接続して前記TP固定部の水平方向の角度調整と前記シャフトの進退移動可能なターンバックルを備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置を提供することにある。
上記第3の手段によれば、ターンバックルの容易な操作によりTP固定部の水平方向の位置調整を行うことができる。
上記第3の手段によれば、ターンバックルの容易な操作によりTP固定部の水平方向の位置調整を行うことができる。
本考案は、上記課題を解決するための第4の手段として、第1ないし第3のいずれか1の手段において、
前記シャフトフレームを支持する架台を備え、
前記架台は、長手方向に沿って前記シャフトフレームを進退移動する送り部を備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置を提供することにある。
上記第4の手段によれば、架台をガスタービン本体に固定した後に、TPの取り付け又は取り外しの際の進退移動が容易となる。
前記シャフトフレームを支持する架台を備え、
前記架台は、長手方向に沿って前記シャフトフレームを進退移動する送り部を備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置を提供することにある。
上記第4の手段によれば、架台をガスタービン本体に固定した後に、TPの取り付け又は取り外しの際の進退移動が容易となる。
本考案は、上記課題を解決するための第5の手段として、第4の手段において、前記架台は、燃焼器外周のガスタービン本体に着脱可能なフレーム固定部を備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置を提供することにある。
上記第5の手段によれば、架台をガスタービン本体に固定でき、作業の安全性、容易性、効率性を高めることができる。
上記第5の手段によれば、架台をガスタービン本体に固定でき、作業の安全性、容易性、効率性を高めることができる。
本考案は、上記課題を解決するための第6の手段として、第1ないし第5のいずれか1の手段において、前記TP固定部は、先端にTPの端面に沿って放射状に配置した固定フックを備え、
前記固定フックは、前記TPの端部内周の凸部に係合する鍵状に形成したことを特徴とするトラジションピース搬送装置を提供することにある。
上記第6の手段によれば、TP固定部にTPを容易かつ確実に固定できる。
前記固定フックは、前記TPの端部内周の凸部に係合する鍵状に形成したことを特徴とするトラジションピース搬送装置を提供することにある。
上記第6の手段によれば、TP固定部にTPを容易かつ確実に固定できる。
本考案によれば、TPの取り外し又は取り付け作業の作業者負担を大幅に軽減でき、容易に、効率よく、安全にトラジションピースの取り付け、取り外し、搬送作業を行うことができる。
本考案のトラジションピース搬送装置の実施形態について、図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[トラジションピース搬送装置10]
図1は、本考案のトラジションピース搬送装置の斜視図1である。図2は本考案のトラジションピース搬送装置の斜視図2である。図3は本考案のトラジションピース搬送装置の側面図である。図4は本考案のトラジションピース搬送装置の説明図である。
本考案のトラジションピース搬送装置10は、架台12と、架台12上で長手方向に沿って進退移動可能なシャフトフレーム14と、シャフトフレーム14のボール軸受け16で軸支されたボール軸17(図3参照)付きのシャフト18と、シャフト18の一端に取り付けてTP11を挟持するTP固定部20と、シャフト18の他端に取り付けてボール軸17を中心として他端側を水平又は/及び鉛直方向に位置移動可能な調整部30と、シャフトフレーム14を進退移動させる送り部40を備えている。
図1は、本考案のトラジションピース搬送装置の斜視図1である。図2は本考案のトラジションピース搬送装置の斜視図2である。図3は本考案のトラジションピース搬送装置の側面図である。図4は本考案のトラジションピース搬送装置の説明図である。
本考案のトラジションピース搬送装置10は、架台12と、架台12上で長手方向に沿って進退移動可能なシャフトフレーム14と、シャフトフレーム14のボール軸受け16で軸支されたボール軸17(図3参照)付きのシャフト18と、シャフト18の一端に取り付けてTP11を挟持するTP固定部20と、シャフト18の他端に取り付けてボール軸17を中心として他端側を水平又は/及び鉛直方向に位置移動可能な調整部30と、シャフトフレーム14を進退移動させる送り部40を備えている。
架台12は、燃焼器部品となるTP11を搬送可能な台であって、図4に示すように天井クレーンで吊り下げた弧型天秤1で吊り下げ可能な吊りフック13を長手方向の中心付近に備えている。
シャフトフレーム14は、架台12上を長手方向に沿って進退移動可能なフレームであり、シャフト18のボール軸17を支持するボール軸受け16を備えている。なお、シャフトフレーム14と架台12の間には種々の摺動機構を適用することができ、本実施形態では一例として、架台12の上面にレール12aと、前記レール12a上をスライド(摺動)するスライダ14aをシャフトフレーム14の下面に設けた構成である(図3参照)。シャフト18の他端側にはシャフト18の位置調整を行う調整部30を備えている。またシャフト18は、前部及び後部シャフト18a,18bのテレスコピック構造であり、後部シャフト18bにボール軸17を有し、シャフトフレーム14のボール軸受け16に軸支させ、前部シャフト18aは後部シャフト18bよりも大径とし、後述するターンバックル26により後部シャフト18b内から前部シャフト18aを進退移動可能に構成している。
シャフトフレーム14は、架台12上を長手方向に沿って進退移動可能なフレームであり、シャフト18のボール軸17を支持するボール軸受け16を備えている。なお、シャフトフレーム14と架台12の間には種々の摺動機構を適用することができ、本実施形態では一例として、架台12の上面にレール12aと、前記レール12a上をスライド(摺動)するスライダ14aをシャフトフレーム14の下面に設けた構成である(図3参照)。シャフト18の他端側にはシャフト18の位置調整を行う調整部30を備えている。またシャフト18は、前部及び後部シャフト18a,18bのテレスコピック構造であり、後部シャフト18bにボール軸17を有し、シャフトフレーム14のボール軸受け16に軸支させ、前部シャフト18aは後部シャフト18bよりも大径とし、後述するターンバックル26により後部シャフト18b内から前部シャフト18aを進退移動可能に構成している。
調整部30は、鉛直調整ハンドル32と、水平調整ラチェット34を備え、ボール軸17を中心として、点対称となるシャフト18の一端側のTP固定部20を水平又は/及び鉛直方向に位置調整可能に構成している(図2参照)。
鉛直調整ハンドル32は、シャフト18の他端の上面に接続して、上下方向に進退移動するねじ切りシャフト付きハンドルであって、ハンドル操作(回転操作)により、ハンドルの上下移動に伴って(シャフト18の一端の)TP固定部20を鉛直方向の位置調整(ハンドル操作で下げるとTP固定部20側が上がり、ハンドル操作で上げるとTP固定部20側が下がる)が可能となる。
水平調整ラチェット34は、シャフト18他端に取り付けている。シャフト18と直交するサポート36は調整部30のフレームに固定されており、シャフト18の端部側面に水平調整ラチェット34を取り付けている。このような構成の水平調整ラチェット34は、例えば、ラチェットを右回転すれば、シャフト他端側(調整部側)が左へ移動し、ボール軸17を中心として点対象となるシャフト一端側(TP固定部20側)が右へ移動する。ラチェットを左回転すれば、シャフト他端側(調整部側)が右へ移動し、ボール軸17を中心として点対象となるシャフト一端側(TP固定部20側)が左へ移動する。
鉛直調整ハンドル32は、シャフト18の他端の上面に接続して、上下方向に進退移動するねじ切りシャフト付きハンドルであって、ハンドル操作(回転操作)により、ハンドルの上下移動に伴って(シャフト18の一端の)TP固定部20を鉛直方向の位置調整(ハンドル操作で下げるとTP固定部20側が上がり、ハンドル操作で上げるとTP固定部20側が下がる)が可能となる。
水平調整ラチェット34は、シャフト18他端に取り付けている。シャフト18と直交するサポート36は調整部30のフレームに固定されており、シャフト18の端部側面に水平調整ラチェット34を取り付けている。このような構成の水平調整ラチェット34は、例えば、ラチェットを右回転すれば、シャフト他端側(調整部側)が左へ移動し、ボール軸17を中心として点対象となるシャフト一端側(TP固定部20側)が右へ移動する。ラチェットを左回転すれば、シャフト他端側(調整部側)が右へ移動し、ボール軸17を中心として点対象となるシャフト一端側(TP固定部20側)が左へ移動する。
TP固定部20は、シャフト18の一端に取り付けてTP11を挟持するものである(図2参照)。TP固定部20は、TP11の端面とほぼ同形状の円盤プレート22を有し、外周に沿って放射状に固定フック24を取り付けている。円盤プレート22の裏面(表面はTP11と対向する面)中心は前部シャフト18aの一端が直交しピン結合している。固定フック24は、先端(TP11側)を鍵状に形成し、TP11の端面から内部へ挿入してTP11内壁の凸部に係止してTP11端面と密着して固定できる(図3参照)。
シャフト18とTP固定部20の間にはターンバックル26を設けている。ターンバックル26は、シャフト18の長手方向に沿って上下(シャフト18の軸心を通る鉛直面上)に2本設け、両端をピン結合させている。このような構成のターンバックル26の進退移動によって、上下のターンバックル26を回すと前部シャフト18aが後部シャフト18bから進退移動(水平移動)できる。これにより、燃焼器の取付端面から所定距離奥まった箇所にあるTP11へ近づけることができる。また、上下のターンバックル26のうちいずれか一方を回すと円盤プレート22の中心を通る水平線を中心として所定角度に傾けることができる。
送り部40は、架台12に取り付けて、架台12上のシャフトフレーム14を長手方向に沿って進退移動可能なものである。進退移動する機構は種々の形態を採用できるが、本実施形態では、一例として、ハンドル付きの送りねじ42と送りナット44の構成を採用している(図2参照)。具体的には、ハンドル付き送りねじ42の両端側を架台12の長手方向中心に沿って両端で軸支させて、この送りねじ42に螺合する送りナット44をシャフトフレーム14の下面側に取り付ける。このような構成により、ハンドル操作(回転操作)でシャフトフレーム14が架台12上を長手方向に沿って進退移動させることができる。
送り部40は、架台12に取り付けて、架台12上のシャフトフレーム14を長手方向に沿って進退移動可能なものである。進退移動する機構は種々の形態を採用できるが、本実施形態では、一例として、ハンドル付きの送りねじ42と送りナット44の構成を採用している(図2参照)。具体的には、ハンドル付き送りねじ42の両端側を架台12の長手方向中心に沿って両端で軸支させて、この送りねじ42に螺合する送りナット44をシャフトフレーム14の下面側に取り付ける。このような構成により、ハンドル操作(回転操作)でシャフトフレーム14が架台12上を長手方向に沿って進退移動させることができる。
架台12はフレーム固定部50を備えている。フレーム固定部50は、ガスタービン本体の燃焼器の外周に沿って設けられた固定孔と対向する金具であり、架台のTP固定部20側の端部に設け、締結ボルトを用いて、架台の一端(TP固定部20側)を固定できる(図3参照)。
[作用]
上記構成による本考案のトラジションピース搬送装置10の作用について以下説明する。
<分解作業>:ガスタービン本体に取り付けた燃焼器部品のTP11を取り外す作業について以下説明する。
ステップ1:TP搬送装置10を吊り下げた弧型天秤1を天井クレーンでガスタービン本体まで移動し、弧型天秤1の周回移動により下方の作業対象の燃焼器周辺まで装置を移動する(図4参照)。その後、フレーム固定部50と、ガスタービン本体の燃焼器の周辺の固定孔との位置合わせを行い、締結ボルトを用いて固定する。
上記構成による本考案のトラジションピース搬送装置10の作用について以下説明する。
<分解作業>:ガスタービン本体に取り付けた燃焼器部品のTP11を取り外す作業について以下説明する。
ステップ1:TP搬送装置10を吊り下げた弧型天秤1を天井クレーンでガスタービン本体まで移動し、弧型天秤1の周回移動により下方の作業対象の燃焼器周辺まで装置を移動する(図4参照)。その後、フレーム固定部50と、ガスタービン本体の燃焼器の周辺の固定孔との位置合わせを行い、締結ボルトを用いて固定する。
ステップ2:送り部40で架台12上のシャフトフレーム14を燃焼器の取付端面まで移動させる。燃焼器の取付端面まで移動した後、上下のターンバックル26を用いて、端面から奥まった位置にあるTP11設定位置まで、前部シャフト18aを移動させる。このときTP固定部20がガスタービン本体(燃焼器部品を取り付けた孔内)に接触しないように調整部30(鉛直方向を鉛直調整ハンドル32で、水平方向を水平調整ラチェット34で調整)により、位置調整しながら孔内に挿入する。
ステップ3:TP11まで到達した後、TP固定具20によりTP11を挟持する。円盤プレート22とTP11端面との位置合わせの際、上又は/及び下のターンバックル26で水平方向の位置調整(円盤プレート22の傾斜位置の調整)を行いながら円盤プレート22をTP11端面に密着させる。ついで、固定フック24をTP11の端面内の凸部に係止して固定する。
ステップ4:TP11は、先端が歪んで先細りした尖頭形状であり、軸方向に沿って直線上に外部へ引き抜くことができない。このため、円盤プレート22の水平方向をターンバックル26で、シャフト18の鉛直方向を鉛直調整ハンドル32で、シャフト18の水平方向を水平調整ラチェット34で位置調整して傾けながら取り外し作業を行う。
燃焼器の取付端面までは上下のターンバックル26を回してTP11を後退させる。その後、燃焼器の取付端面の外側からは送り部40によりシャフトフレーム14を後退させながら、TP11をガスタービン本体から取り出す。
TP11を取り外し後は、架台12上にTP11を固定した状態で、TP搬送装置10ごと天井クレーンによって外部へと搬送移動できる。
燃焼器の取付端面までは上下のターンバックル26を回してTP11を後退させる。その後、燃焼器の取付端面の外側からは送り部40によりシャフトフレーム14を後退させながら、TP11をガスタービン本体から取り出す。
TP11を取り外し後は、架台12上にTP11を固定した状態で、TP搬送装置10ごと天井クレーンによって外部へと搬送移動できる。
<取付作業>:新規又は点検後のTP11の取り付け作業について以下説明する。
ステップ10:チェーンブロックなどでTP11を架台12上に搬送する。架台12上のシャフトフレーム14(あらかじめ送り部40側の原点位置に配置)のTP固定部20にTP11を固定する。固定フック24をTP11の端面内の凸部に係止して固定する。
ステップ10:チェーンブロックなどでTP11を架台12上に搬送する。架台12上のシャフトフレーム14(あらかじめ送り部40側の原点位置に配置)のTP固定部20にTP11を固定する。固定フック24をTP11の端面内の凸部に係止して固定する。
ステップ20:天井クレーンで弧型天秤1を介して取り下げたTP搬送装置10をガスタービン本体まで移動し、弧型天秤1の周回移動により下方の燃焼器周辺までTP搬送装置10を移動する。その後、フレーム固定部50と、ガスタービン本体の燃焼器の周辺の固定孔との置合わせを行い、締結ボルトを用いて固定する。
ステップ30:送り部40によりシャフトフレーム14を前進させながら、TP11を燃焼器の取付端面まで移動させる。その後、上下のターンバックル26を用いて前部シャフト18aを前進させながらTP11をガスタービン本体へ挿入する。このときTP11は、先端が歪んで先細りした尖頭形状であり、軸方向に沿って直線上に挿入できない。このため、円盤プレートの水平方向をターンバックル26で、シャフト18の鉛直方向を鉛直調整ハンドル32で、シャフト18の水平方向を水平調整ラチェット34で位置調整して傾けながら挿入する作業を行う。
ステップ40:TPの取り付け位置まで移動した後、TP固定部20を取り外す。その後、ガスタービン本体(燃焼器部品を取り付けた孔内)に接触しないように調整部30(鉛直方向を鉛直調整ハンドル32で、水平方向を水平調整ラチェット34で調整)により、位置調整しながら送り部40により孔内から引き出す。
このような本考案のトラジションピース搬送装置によれば、TPの取り外し又は取り付け作業の作業者負担を大幅に軽減でき、容易に、効率よく、安全にトラジションピースの取り付け、取り外し、搬送作業を行うことができる
以上、本考案の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本考案は、上記実施形態に何ら制限されることなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
また、本考案は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
以上、本考案の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本考案は、上記実施形態に何ら制限されることなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
また、本考案は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
本考案のトラジションピース搬送装置は、特にガスタービンの燃焼器の点検・補修作業おいて産業上の利用可能性を有する。
1 弧型天秤
10 トラジションピース搬送装置
11トラジションピース(TP)
12 架台
12a レール
13 吊りフック
14 シャフトフレーム
14a スライダ
16 ボール軸受け
17 ボール軸
18 シャフト
18a 前部シャフト
18b 後部シャフト
20 TP固定部
22 円盤プレート
24 固定フック
26 ターンバックル
30 調整部
32 鉛直調整ハンドル
34 水平調整ラチェット
40 送り部
42 送りねじ
44 送りナット
50 フレーム固定部
10 トラジションピース搬送装置
11トラジションピース(TP)
12 架台
12a レール
13 吊りフック
14 シャフトフレーム
14a スライダ
16 ボール軸受け
17 ボール軸
18 シャフト
18a 前部シャフト
18b 後部シャフト
20 TP固定部
22 円盤プレート
24 固定フック
26 ターンバックル
30 調整部
32 鉛直調整ハンドル
34 水平調整ラチェット
40 送り部
42 送りねじ
44 送りナット
50 フレーム固定部
Claims (6)
- シャフトフレームのボール軸受けで軸支されたシャフトの一端にトラジションピースを挟持するTP固定部と、他端に前記ボール軸受けを中心として前記シャフトの他端側を水平又は/及び鉛直方向に位置調整可能な調整部を備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置。
- 請求項1記載されたトラジションピース搬送装置であって、
前記調整部は、前記トラジションピースの鉛直方向を調整可能な鉛直調整ハンドルと、前記トラジションピースの水平方向を調整可能な水平調整ラチェットを備えたことを特徴とトラジションピース搬送装置。 - 請求項1又は2に記載されたトラジションピース搬送装置であって、
前記シャフトは長手方向に沿ったテレスコピック構造とし、
一端が前記シャフト側に接続し、他端が前記TP固定部に接続して前記TP固定部の水平方向の角度調整と前記シャフトの進退移動可能なターンバックルを備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1に記載されたトラジションピース搬送装置であって、
前記シャフトフレームを支持する架台を備え、
前記架台は、長手方向に沿って前記シャフトフレームを進退移動する送り部を備えたことを特徴とするトラジションピース搬送装置。 - 請求項4に記載されたトラジションピース搬送装置であって、
前記架台は、燃焼器外周のガスタービン本体に着脱可能なフレーム固定部を備えたことをとするトラジションピース搬送装置。 - 請求項1ないし5のいずれか1に記載されたトラジションピース搬送装置であって、
前記TP固定部は、先端に前記トラジションピースの端面に沿って放射状に配置した固定フックを備え、
前記固定フックは、前記トラジションピースの端部内周の凸部に係合する鍵状に形成したことを特徴とするトラジションピース搬送装置。
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CN115849167A (zh) * | 2023-03-01 | 2023-03-28 | 瓦兰热能设备(无锡)有限公司 | 一种用于更换燃烧器的吊装结构 |
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CN110131047B (zh) * | 2019-06-25 | 2024-03-26 | 哈尔滨广翰动力产业发展有限公司 | 一种燃气轮机用可调高度及跨距的支承底架 |
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