JP2001153306A - ノズル角度調整機構付きコールバーナとその引出方法 - Google Patents

ノズル角度調整機構付きコールバーナとその引出方法

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JP2001153306A
JP2001153306A JP33948799A JP33948799A JP2001153306A JP 2001153306 A JP2001153306 A JP 2001153306A JP 33948799 A JP33948799 A JP 33948799A JP 33948799 A JP33948799 A JP 33948799A JP 2001153306 A JP2001153306 A JP 2001153306A
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burner
nozzle
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bearing
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慎也 ▲濱崎▼
Shinya Hamazaki
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コールバーナを風箱から後方に引き出すとき
に、コールバーナのノズルと駆動軸若しくは該駆動軸の
軸受とが干渉することのないバーナの引出作業を提供す
ること。 【解決手段】 バーナ2のノズル7は一対のピボットピ
ン8を介して取付けられ、バーナ2には、作動ロッド1
0の先端部が取付ピン11により枢支されている。作動
ロッド10の後端部は、従動レバー15の先端部とリン
クピン13により回動自在に連結され、従動レバー15
が駆動軸14の一端側に連結され、駆動軸14の他端側
には駆動レバー16が連結されている。風箱4のフレー
ム24には軸受25が固定され、風箱4の内壁部4aを
貫通して配設されている。駆動軸14は、作動ロッド1
0と従動レバー15を取り外したときは、軸受25の軸
方向にスライドできるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コールバーナの先
端部に取付けられているノズルの噴射角を変化させるこ
とができるコールバーナのノズル取付構造とその引抜方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9は、燃焼炉の風箱52に配
設されているバーナ53を示す。図に示すように、燃焼
炉にはバーナ53を囲い込むように風箱52が設けら
れ、バーナ53はバーナ本体54とその先端(なお、本
明細書では図面の左側をバーナの先端側とする)が炉室
に向けられているノズル55とにより構成され、バーナ
本体54の先端部がノズル55の後端部に挿入されてい
る。ノズル55には、該ノズル55の取付角度を上下に
変えるための作動ロッド57の前端部が取付けられてい
る。作動ロッド57の後端部は従動レバー58に連結さ
れ、従動レバー58は軸受59を介して風箱52のフレ
ーム56に取付けられた駆動軸60に連結されている。
図10は駆動軸60の取付状態を示す。図に示すよう
に、軸受59は風箱52のフレーム56に固定され、一
端が風箱52内に配設され、他端が風箱52外に配設さ
れ、軸受59の両端内周部には、ブッシュ61が配設さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃焼炉には、バ
ーナ53が多数配設されていたが、燃焼炉の簡素化を目
的としてバーナ53の本数を減らす傾向にある。そのた
め、バーナ53の本数を減らしても燃焼炉の燃焼力が減
少しないように、バーナ53を大型化させており、従来
の3〜4倍程度を超えるものもある。また、バーナ53
のノズル55の取付角度を変える場合は、作動ロッド5
7の後端側に連結されているリンク機構を介して、作動
ロッド57を前後動させることにより行っている。
【0004】バーナ53の保守点検等で、バーナ53を
風箱52から外すときには、作動ロッド57と従動レバ
ー58との連結を解除し、バーナ53を直後方に引き抜
くことにより行われる。コールバーナ53では構造上、
バーナ本体54とノズル55とを一体にして風箱52か
ら引き出さなければならない。すると、風箱52のフレ
ーム56に固定されている軸受59及び該軸受59に嵌
入されている駆動軸60の一端が風箱52の内方に突出
しているため、また、バーナ53のノズル55がバーナ
本体54の外周部よりも外側に突出しているため、図8
の一点鎖線yに示すようにノズル55の後端部と駆動軸
60及び軸受59とが干渉していた。小型のバーナ2で
はこのような場合、バーナ2を横に傾むけるようにし
て、ノズル7が干渉する部分をずらすことによりバーナ
2を引き抜いていた。
【0005】しかしながら、大型のバーナ2では、バー
ナ2自体の重量が大きいため、横に傾むけることが困難
であり、バーナ2の引出作業に多大な労力がかかってい
た。本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、コール
バーナを風箱から後方に引き出すときに、コールバーナ
のノズルと駆動軸若しくは該駆動軸の軸受とが干渉する
ことのない、またはその干渉する幅をできるだけ小さく
することにより、バーナの引出作業を容易にすることが
できるコールバーナのノズル取付構造とその引出方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のノズル角度調整
機構付きコールバーナは、上記目的を達成するために、
燃焼炉の風箱内に配設されたバーナ本体と、該バーナ本
体の先端外周部に枢支ピンを介して揺動自在に軸支され
るノズルと、風箱の壁部に直交して配設される軸受と、
該軸受に回動可能に取付けられ、上記ノズルの後方に上
記風箱内側端部が位置する駆動軸と、上記ノズル及び上
記駆動軸に連結されるリンク機構とを備えたノズル角度
調整機構付きコールバーナにおいて、上記軸受の風箱内
への突出を少なくし、上記駆動軸の風箱内側突出部の一
部を外部に剥き出しとして上記駆動軸を軸方向にスライ
ドできるように構成している。また、本発明のノズル角
度調整機構付きコールバーナの引出方法は、上記目的を
達成するために、燃焼炉の風箱内に配設されたバーナ本
体と、該バーナ本体の先端外周部に枢支ピンを介して揺
動自在に軸支されるノズルと、上記風箱の壁部に直交し
て配設される軸受と、該軸受に回動可能に取付けられる
とともに上記風箱内側端部を上記軸受から風箱内方側に
突出させた駆動軸と、上記ノズル及び上記駆動軸に連結
されるリンク機構とを備え、上記ノズルの後方に上記駆
動軸の風箱内側一端部が位置するノズル角度調整機構付
きコールバーナの引出方法において、上記駆動軸とリン
ク機構との連結部を解除し、次いで上記ノズルが上記駆
動軸と干渉しない長さ以上で上記駆動軸を上記風箱外側
に向けてスライドさせ、その後、上記ノズル及び上記バ
ーナ本体を後方に引張って移動させ、上記ノズル及び上
記バーナ本体を風箱の外側にノズル及びバーナの中心を
その軸(長手)方向と直角方向に移動することがなく引
き出すようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
コールバーナの構造について、図面を参照しながら説明
する。図1は、本発明に係る燃焼炉1の概略図である。
図に示すように、燃焼炉1の側壁3には微粉固体燃料焚
きバーナ(コールバーナ)2が縦方向に配設されてい
る。図2は、そのバーナ2が風箱4に配設されている状
態を示し、図3はそのバーナ2の側面図である。図に示
すように、燃焼炉1の外壁にはバーナ2を囲い込むよう
に風箱4が設けられ、風箱4は空気ダクト5に連通して
いる。バーナ2はバーナ本体6とその先端が炉室9に向
けられているノズル7とにより構成され、バーナ本体6
の先端部がノズル7の後端側に挿入されている。
【0008】ノズル7には、ピボットピン8の挿通用孔
7aが穿設され、ノズル7は挿通用孔7aの外側から内
側に挿通された一対のピボットピン8を介して取付けら
れ、ピボットピン8を揺動軸として、その先端を上下動
させることができる。バーナ2のノズル7の外周部にお
ける側部上方には、作動ロッド10の先端部が取付ピン
11により枢支されている。作動ロッド10の後端部
は、従動レバー15の先端部とリンクピン13により回
動自在に連結され、従動レバー15の基端部が駆動軸1
4の一端側に連結され、駆動軸14の他端側には駆動レ
バー16の基端部が連結されている。
【0009】図4は、駆動軸14の取付状態を示す拡大
図である。図に示すように、風箱4のフレーム24には
軸受25が固定され、軸受25はバーナ本体6の軸(長
手)方向に対して直角方向に配設され、風箱4の内壁部
4aを貫通して配設されている。軸受25にはブッシュ
17〜19が嵌入され、風箱4の内方側に位置する軸受
25の端部には2個のメインブッシュ17及び補助ブッ
シュ18が並設され、その外方側に位置する軸受25の
端部にはメインブッシュ19が設けられている。
【0010】すなわち、従来では軸受が従動レバーまで
存在していたが、本実施の形態では従来例に比べ軸受の
風箱門への突出量が少なく、風箱4内では駆動軸14が
風箱4内にて突出している部分の幅Wについて、その周
部が外部に剥き出しになっている。駆動軸14は、他の
構成部材に規制されていない限りは、軸方向にスライド
できるようにしている。図5に示すように、従動レバー
15と駆動レバー16の相対的な取付角度αは常に一定
であり、駆動レバー16の端部には空気圧シリンダ22
の伸縮ロッド23の先端と連結されている。
【0011】バーナ2のノズル7の取付角度の調整は、
以下のように行われる。図5に示すように空気圧シリン
ダ22を駆動させて伸縮ロッド23を矢印a側に伸ばす
と、駆動軸14を揺動中心としてレバー15,16が反
時計廻りに回転して作動ロッド10が前方の矢印b方向
に移動し、ノズル7がピボットピン8を中心軸として矢
印c方向に回転しその先端部が下向きになる。他方、空
気圧シリンダ22を駆動させて伸縮ロッド23を矢印a
の反対側に縮めると、駆動軸14を揺動中心としてレバ
ー15,16が時計廻りに回転する。そして、作動ロッ
ド10が後方の矢印bと反対方向に移動し、ノズル7が
ピボットピン8を中心軸として矢印cと反対方向に回転
してその先端部が上向きになる。
【0012】次に、バーナ2を風箱4から引き出す作業
方法について説明する。図示しない風箱の前面板を撤去
し、チェーンブロックで作動ロッド10を後方に引っぱ
り、作動ロッド10と従動レバー15を結合するリンク
ピン13を抜き、図示しないボディサポートに作動ロッ
ド10を固定する。この状態では、作動ロッド10と従
動レバー15との連結が解除されており、また駆動軸1
4は軸受25に対して軸方向にスライドできるので、図
6に示すように、駆動軸14をバーナ本体の軸(長手)
方向に対して直角方向の風箱外側へスライドさせること
ができる。この際、駆動軸14は、従動レバー15が軸
受25に当接するまで、すなわち図4に示す幅Wの長さ
だけスライドさせることができる。補助ブッシュは、駆
動軸14とメインブッシュ17とが接触していた部分(図示
斜線A部)がスライド時に風箱外側方向へ移動するにあ
たり、メインブッシュ17に代わりA部をサポートするガ
イドの役割を果たす。
【0013】そして、図7に示すように、バーナ2を後
方に引き抜く。上記のように、駆動軸の風箱内側へ突出
した部分の一部を外側へ剥き出しとし、、駆動軸14を
風箱の内壁面側にスライドさせたので、ノズル7の後端
部は駆動軸14及び軸受25に干渉することなく、バー
ナ2を後方に引き出すことができる。また、たとえそれ
らが干渉するようなことがあっても、バーナ2を少し傾
けるだけでバーナ2を風箱から引き出すことができ、作
業が容易になる。以上、本発明の実施の形態について説
明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本
発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は軸受の風箱
内への突出量を少なくし、上記駆動軸の風箱内側突出部
の一部を外部に、剥き出しとして上記駆動軸を軸方向に
スライドできるようにしたので、バーナを後方に引き出
す時に、バーナのノズルと駆動軸及び軸受との干渉を無
くすことができる。よって、バーナの保守点検等の際に
バーナを風箱から引き出す作業が容易になり、保守点検
が容易になるとともに作業時間の短縮ができる。たとえ
ノズルと駆動軸等とが干渉するようなことがあっても、
バーナを少し横に傾けるだけでバーナを風箱から引き出
すことができるので、作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるコールバーナのノズ
ル取付構造を用いている燃焼炉の概略側面図である。
【図2】図1の燃焼炉の側壁に設けられているバーナの
風箱におけるバーナの取付状態を示す水平方向断面図で
ある。
【図3】図2のバーナ本体の側面図である。
【図4】図2の風箱に取付けられている駆動軸部の拡大
断面図である。
【図5】図2のバーナのノズル揺動角度を変えるリンク
機構の側面図である。
【図6】図4に示す作動ロッドと従動レバーとの連結を
解除し、駆動軸をスライドさせた状態における駆動軸部
の拡大断面図である。
【図7】図2のバーナを風箱から引き出しているところ
を示す平面図である。
【図8】従来例による燃焼炉の側壁に設けられているバ
ーナの風箱内におけるバーナの取付状態を示す水平方向
断面図である。
【図9】図8のバーナ本体の側面図である。
【図10】従来の風箱に取付けられている駆動軸部の拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 燃焼炉 2 バーナ 3 側壁 4 風箱 5 空気ダクト 6 バーナ本体 7 ノズル 8 ピボットピン 9 炉室 10 作動ロッド 11 取付ピン 13 リンクピン 14 駆動軸 15 従動レバー 16 駆動レバー 17,19 メインブッシュ 18 補助ブッシュ 22 エアシリンダ 23 伸縮ロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼炉の風箱内に配設されたバーナ本体
    と、該バーナ本体の先端外周部に枢支ピンを介して揺動
    自在に軸支されるノズルと、風箱の壁部に直交して配設
    される軸受と、該軸受に回動可能に取付けられ、上記ノ
    ズルの後方に上記風箱内側端部が位置する駆動軸と、上
    記ノズル及び上記駆動軸に連結されるリンク機構とを備
    えたノズル角度調整機構付きコールバーナにおいて、 上記軸受の風箱内への突出量を少なくし、上記駆動軸の
    風箱内側突出部の一部を外部に剥き出しとして、かつ上
    記駆動軸を軸方向にスライドできるように構成したこと
    を特徴とするノズル角度調整機構付コールバーナ。
  2. 【請求項2】 上記駆動軸の軸受の両端内周部にブッシ
    ュを嵌入させるとともに、上記風箱内側のブッシュの軸
    方向長さを風箱外側のブッシュの軸方向長さよりも上記
    駆動軸のスライド長さに相当する分だけ長く形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のノズル角度調整機構付
    きコールバーナ。
  3. 【請求項3】 燃焼炉の風箱内に配設されたバーナ本体
    と、該バーナ本体の先端外周部に枢支ピンを介して揺動
    自在に軸支されるノズルと、上記風箱の壁部に直交して
    配設される軸受と、該軸受に回動可能に取付けられると
    ともに上記風箱内側端部を上記軸受から風箱内方側に突
    出させた駆動軸と、上記ノズル及び上記駆動軸に連結さ
    れるリンク機構とを備え、上記ノズルの後方に上記駆動
    軸の風箱内側一端部が位置するノズル角度調整機構付き
    コールバーナの引出方法において、 上記駆動軸とリンク機構との連結部を解除し、次いで上
    記ノズルが上記駆動軸と干渉しない長さ以上で上記駆動
    軸を上記風箱外側に向けてスライドさせ、その後、上記
    ノズル及び上記バーナ本体を後方に引張って移動させ、
    上記ノズル及び上記バーナ本体を風箱の外側にノズル及
    びバーナの中心をその軸方向と直角方向に移動すること
    がなく引き出すようにしたことを特徴とするノズル角度
    調整機構付きコールバーナの引出方法。
JP33948799A 1999-11-30 1999-11-30 ノズル角度調整機構付きコールバーナとその引出方法 Withdrawn JP2001153306A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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