JP6995575B2 - 燃焼バーナおよび燃焼バーナの取り外し方法 - Google Patents
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特許文献1においては、作動ロッドの後端部に駆動軸の回転力が伝達される従動レバーがリンクピンを介して連結されている。燃焼バーナの保守点検を行う際には、燃焼バーナが取り付けられる風箱から燃焼バーナを取り外す際には、リンクピンを外して作動ロッドと従動レバーの連結を切り離す必要がある。
このため、燃焼バーナをケーシングや風箱から取り外す際には、火炉内に足場を組み、バーナノズルの開口部側からバーナノズルの回動しないように仮固定する必要があり、作業時間と作業量が増加する一要因になっていた。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナは、軸線に沿って筒状に形成されるバーナ本体と、ノズル軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記ノズル軸線の前記軸線に対する前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、前記ノズル軸線が前記軸線に沿うような位置で前記バーナノズルを前記調整ロッドとともにケーシングに対して固定する固定部と、前記固定部に対して前記調整ロッドが連結された連結状態と、前記調整ロッドが連結されない非連結状態とを切り替える第1切替部と、前記伝達部に対して前記調整ロッドの前記他端部が連結された連結状態と、前記調整ロッドの前記他端部が連結されない非連結状態とを切り替える第2切替部と、を備える。
このように、本開示の一態様にかかる燃焼バーナによれば、バーナノズルのノズル軸線のバーナ本体の軸線に対する回動角度を調整可能なバーナノズルを備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触する不具合を防止することができる。
このようにすることで、一端にバーナノズルの回動軸が取り付けられたバーナ本体を備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触することを防止することができる。
このようにすることで、回動軸が固定部に直接的に取り付けられたバーナノズルを備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触する不具合を防止することができる。
このようにすることで、軸状部材を貫通穴に挿入し、更に保持穴に保持させることにより、バーナノズルが回動しない状態にすることができる。
保持穴に保持された状態で軸状部材を鉛直方向の上方に移動させることにより、燃焼バーナをケーシングから取り外す際に、調整ロッドが伝達部に干渉する不具合を防止することができる。
このようにすることで、第3切替部により先端側軸部と基端側軸部とが連結されない非連結状態とした場合でも、基端側軸部と回動機構との連結状態を維持することができる。そのため、他の燃焼バーナが備えるバーナノズルのノズル軸線のバーナ本体の軸線に対する回動角度に影響を与えることなく所望の燃焼バーナをケーシングから取り外すことができる。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナの取り外し方法によれば、回動角度を調整可能なバーナノズルを備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触する不具合を防止することができる。
以下に、本開示の第1実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。なお、実施形態の説明では上方とは鉛直上側方向を、下方とは鉛直下側方向を示している。
図1は、本実施形態に係る燃焼バーナ100を示す斜視図である。図2は、図1に示す燃焼バーナ100の右側面図であり、バーナノズル10を水平方向に向けた状態を示す図である。図3は、図1に示す燃焼バーナ100の右側面図であり、バーナノズル10の先端側を下方に回動させた状態を示す図である。
なお、図1においては、燃焼用空気が供給されるとともに内部に燃焼バーナ100が配置されるケーシング(風箱)200の図示を省略している。
図1から図3に示すように、燃焼バーナ100は、バーナノズル10と、バーナ本体20と、固定部30と、調整ロッド40と、伝達部50と、仮固定用ピン(第1切替部;軸状部材)60と、リンクピン(第2切替部)70と、移動機構80と、を備える。
第1工程で、作業者は、シリンダ300を初期状態に設定することによりバーナノズル10が略水平方向を向いておりノズル軸線Yが軸線Xに沿うような位置となり、回動角度θは略0度である。図2に示す状態とする。図2に示す状態においては、調整ロッド40の貫通穴43の位置と固定部30の保持穴33の位置が一致している。
仮固定用ピン60を貫通穴43と保持穴33の双方に挿入することにより、調整ロッド40と固定部30とが連結されない非連結状態から調整ロッド40と固定部30とが連結された連結状態に切り替わり、バーナノズル10の回動角度θが略0度(水平方向)に固定される。
以上の第1~第4工程により、バーナノズル10の先端側が自重により下方側へと回動しない状態が維持されて、バーナノズル10の回動角度を水平に固定したままで燃焼バーナ100がケーシング200から取り外せる状態となる。
またこれにより、燃焼バーナ100をケーシング200から取り外す際に、火炉内に足場を組み、バーナノズル10の開口部側からバーナノズル10の回動角度θを略0度(水平方向)に仮固定する必要が無くなり、作業性を向上することが出来る。
次に、本開示の第2実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
次に、本開示の第3実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
それに対して、本実施形態は、伝達部50Bの駆動軸52Bの先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbが連結された連結状態をこれらが連結されない非連結状態に切り替え、燃焼バーナをケーシング200から取り外し可能とするものである。
図9に示すように、本実施形態の伝達部50Bは、調整ロッド40の他端部42に一端部がリンクピン70で連結される伝達レバー(レバー部)51Bと、伝達レバー51Bの他端部に接続し連結されるとともに伝達レバー51Bを他端部を中心に回動させる駆動軸52Bと、を有する。また、駆動軸52Bは、水平方向に延びるとともに、伝達レバー51Bの他端部に接続し連結される先端側軸部52Baと、先端側軸部52Baに回動を伝達できるように接続して連結される基端側軸部52Bbと、を有する。
次に、本開示の第4実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。第4実施形態は、第3実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第3実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
本実施形態は、第3実施形態の燃焼バーナに対して、更に鉛直方向の上方または下方の少なくともいずれかに配置される他の燃焼バーナとバーナノズル10の回動角度を一致させるための回動機構95を備える点で第3実施形態と異なる。
図11に示すように、本実施形態の伝達部50Cは、調整ロッド40の他端部42に一端部がリンクピン70で連結される伝達レバー(レバー部)51Cと、伝達レバー51Cの他端部に連結されるとともに伝達レバー51Cを他端部を中心に回動を伝達できるように接続する駆動軸52Cと、を有する。また、駆動軸52Cは、水平方向に延びるとともに、伝達レバー51Cの他端部に連結される先端側軸部52Caと、先端側軸部52Caに連結される基端側軸部52Cbと、を有する。
本実施形態において、回動機構95は、基端側軸部52Cbに連結されている。そのため、先端側軸部52Caと基端側軸部52Cbとの連結が解除された場合、回動機構95は基端側軸部52Cbの側に配置されている。
次に、本開示の第5実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
それに対して、本実施形態の燃焼バーナ100Bは、微粉燃料と燃焼用空気(1次空気)の混合気を火炉に向けて供給するバーナ本体を備えず、ケーシング200の内部空間に供給される燃焼用空気(補助空気)のみを火炉内へ供給するものであり、空気ノズルとしての機能を有する。
調整ロッド40Bには、仮固定用ピン60Bを挿入する貫通穴43Bが形成されている。また、固定部30Bには、仮固定用ピン60Bを保持する保持穴33Bが形成されている。
11,11B 回動軸
20 バーナ本体
30 固定部
31,32 締結ボルト
33,33A,33B 保持穴
40,40A 調整ロッド
41 一端部
42,42A 他端部
43,43B 貫通穴
50,50A,50B,50C 伝達部
51,51A,51B,51C 伝達レバー(レバー部)
52 駆動軸
52Ba,52Ca 先端側軸部
52Bb,52Cb 基端側軸部
53 駆動レバー
60 仮固定用ピン(第1切替部;軸状部材)
70 リンクピン(第2切替部)
80 移動機構
90 締結ボルト(第3切替部)
95 回動機構
100,100A,100B 燃焼バーナ
200 ケーシング
200a 底面
300 シリンダ
X 軸線
Y ノズル軸線
Claims (8)
- 軸線に沿って筒状に形成されるバーナ本体と、
ノズル軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、
前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記ノズル軸線の前記軸線に対する前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、
前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、
前記ノズル軸線が前記軸線に沿うような位置で前記バーナノズルをケーシングに対して固定する固定部と、
前記固定部に対して前記調整ロッドが連結された連結状態と、前記調整ロッドが連結されない非連結状態とを切り替える第1切替部と、
前記伝達部に対して前記調整ロッドの前記他端部が連結された連結状態と、前記調整ロッドの前記他端部が連結されない非連結状態とを切り替える第2切替部と、を備える燃焼バーナ。 - 前記回動軸が前記バーナ本体の先端に取り付けられ、
前記固定部は、前記バーナ本体を前記ケーシングに対して固定することで前記バーナノズルを前記ケーシングに対して固定する請求項1に記載の燃焼バーナ。 - 軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、
前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、
前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、
前記バーナノズルをケーシングに対して固定する固定部と、
前記固定部に対して前記調整ロッドが連結された連結状態と、前記調整ロッドが連結されない非連結状態とを切り替える第1切替部と、
前記伝達部に対して前記調整ロッドの前記他端部が連結された連結状態と、前記調整ロッドの前記他端部が連結されない非連結状態とを切り替える第2切替部と、を備え、
前記回動軸は、前記固定部に取り付けられている燃焼バーナ。 - 前記調整ロッドには、前記固定部が配置される位置に貫通穴が形成されており、
前記第1切替部は、前記貫通穴に挿入される軸状部材であり、
前記固定部には、前記貫通穴に挿入された前記軸状部材の一端を保持する保持穴が形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。 - 前記保持穴は、鉛直方向に沿った径が前記軸状部材の径よりも大きい長穴であり、
前記軸状部材は、前記保持穴に保持された状態で鉛直方向に沿って上方に移動可能である請求項4に記載の燃焼バーナ。 - 前記伝達部は、前記調整ロッドの前記他端部に一端部が連結されるレバー部と、前記レバー部の他端部に連結されるとともに前記レバー部を前記他端部を中心に回転させる駆動軸と、を備え、
前記駆動軸は、水平方向に延びるとともに、前記レバー部の前記他端部に連結される先端側軸部と、該先端側軸部に連結される基端側軸部と、を備え、
前記基端側軸部に対して前記先端側軸部が連結された連結状態と、前記先端側軸部が連結されない非連結状態とを切り替える第3切替部を備える請求項1または2に記載の燃焼バーナ。 - 前記基端側軸部に連結されるとともに鉛直方向の上方または下方の少なくともいずれかに配置される他の燃焼バーナと前記バーナノズルの回動角度を一致させるための回動機構を備える請求項6に記載の燃焼バーナ。
- 燃焼バーナをケーシングから取り外す燃焼バーナの取り外し方法であって、
前記燃焼バーナは、
軸線に沿って筒状に形成されるバーナ本体と、ノズル軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、
前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記ノズル軸線の前記軸線に対する前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、
前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、
前記ノズル軸線が前記軸線に沿うような位置で前記バーナノズルを前記ケーシングに対して固定する固定部と、を備え、
前記調整ロッドと前記固定部とが連結されない非連結状態から前記調整ロッドと前記固定部とが連結された連結状態に切り替える第1切替工程と、
前記第1切替工程により前記調整ロッドと前記固定部とが連結された連結状態で、前記調整ロッドの前記他端部と前記伝達部とが連結された連結状態を前記調整ロッドの前記他端部と前記伝達部とが連結されない非連結状態に切り替える第2切替工程と、
前記ケーシングから前記固定部を取り外す取り外し工程と、を備える燃焼バーナの取り外し方法。
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