JP6995575B2 - 燃焼バーナおよび燃焼バーナの取り外し方法 - Google Patents

燃焼バーナおよび燃焼バーナの取り外し方法 Download PDF

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本発明は、燃焼バーナおよび燃焼バーナの取り外し方法に関するものである。
従来、燃焼バーナのうち、バーナ本体の一端に取り付けられたピボットピンに連結されるバーナノズルを備え、バーナノズルに前端部が取り付けられた作動ロッドによりバーナノズルのバーナ本体に対する取付角度を変更して火炎の吹出し方向を調整可能な燃焼バーナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1においては、作動ロッドの後端部に駆動軸の回転力が伝達される従動レバーがリンクピンを介して連結されている。燃焼バーナの保守点検を行う際には、燃焼バーナが取り付けられる風箱から燃焼バーナを取り外す際には、リンクピンを外して作動ロッドと従動レバーの連結を切り離す必要がある。
特開2001-153306号公報
しかしながら、作動ロッドの前端部が取り付けられた燃焼ノズルはピボットピンを介して回動可能なため、リンクピンを外して作動ロッドと従動レバーの連結を切り離すと、バーナノズルが自重により下方を向くように回動してしまい、ケーシングや風箱から引き抜く際にバーナノズルが干渉して引抜けない状態となってしまう。
このため、燃焼バーナをケーシングや風箱から取り外す際には、火炉内に足場を組み、バーナノズルの開口部側からバーナノズルの回動しないように仮固定する必要があり、作業時間と作業量が増加する一要因になっていた。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、回動角度を調整可能なバーナノズルを備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触することを防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の燃焼バーナは以下の手段を採用する。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナは、軸線に沿って筒状に形成されるバーナ本体と、ノズル軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記ノズル軸線の前記軸線に対する前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、前記ノズル軸線が前記軸線に沿うような位置で前記バーナノズルを前記調整ロッドとともにケーシングに対して固定する固定部と、前記固定部に対して前記調整ロッドが連結された連結状態と、前記調整ロッドが連結されない非連結状態とを切り替える第1切替部と、前記伝達部に対して前記調整ロッドの前記他端部が連結された連結状態と、前記調整ロッドの前記他端部が連結されない非連結状態とを切り替える第2切替部と、を備える。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナによれば、第1切替部により固定部に対して調整ロッドが連結された連結状態に切り替えることにより、バーナノズルのノズル軸線がバーナ本体の軸線に沿うような位置で、バーナノズルが自重により回動軸で回動しない状態に固定される。バーナノズルが回動しない状態に固定された後に、第2切替部により伝達部に対して調整ロッドの他端部が連結されない非連結状態に切り替えることにより、バーナノズルが自重により回動しない状態が維持される。そのため、固定部をケーシングから取り外すことにより、バーナノズルのノズル軸線がバーナ本体の軸線に沿うような位置でバーナノズルが自重により回動しない状態を維持したまま、燃焼バーナをケーシングから取り外すことができる。
このように、本開示の一態様にかかる燃焼バーナによれば、バーナノズルのノズル軸線のバーナ本体の軸線に対する回動角度を調整可能なバーナノズルを備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触する不具合を防止することができる。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナは、前記回動軸が前記バーナ本体の先端に取り付けられ、前記固定部は、前記バーナ本体を前記ケーシングに対して固定することで前記バーナノズルを前記ケーシングに対して固定してもよい。
このようにすることで、一端にバーナノズルの回動軸が取り付けられたバーナ本体を備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触することを防止することができる。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナは、軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、前記バーナノズルをケーシングに対して固定する固定部と、前記固定部に対して前記調整ロッドが連結された連結状態と、前記調整ロッドが連結されない非連結状態とを切り替える第1切替部と、前記伝達部に対して前記調整ロッドの前記他端部が連結された連結状態と、前記調整ロッドの前記他端部が連結されない非連結状態とを切り替える第2切替部と、を備え、前記回動軸は、前記固定部に取り付けられてい
このようにすることで、回動軸が固定部に直接的に取り付けられたバーナノズルを備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触する不具合を防止することができる。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナにおいて、前記調整ロッドには、前記固定部が配置される位置に貫通穴が形成されており、前記第1切替部は、前記貫通穴に挿入される軸状部材であり、前記固定部には、前記貫通穴に挿入された前記軸状部材の一端を保持する保持穴が形成されていてもよい。
このようにすることで、軸状部材を貫通穴に挿入し、更に保持穴に保持させることにより、バーナノズルが回動しない状態にすることができる。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナにおいて、前記保持穴は、鉛直方向に沿った径が前記軸状部材の径よりも大きい長穴であり、前記軸状部材は、前記保持穴に保持された状態で鉛直方向に沿って上方に移動可能であってもよい。
保持穴に保持された状態で軸状部材を鉛直方向の上方に移動させることにより、燃焼バーナをケーシングから取り外す際に、調整ロッドが伝達部に干渉する不具合を防止することができる。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナにおいて、前記伝達部は、前記調整ロッドの前記他端部に一端が連結されるレバー部と、前記レバー部の他端部に連結されるとともに前記レバー部を前記他端部を中心に回転させる駆動軸と、を備え、前記駆動軸は、水平方向に延びるとともに、前記レバー部の前記他端部に連結される先端側軸部と、該先端側軸部に連結される基端側軸部と、を備え、前記基端側軸部に対して前記先端側軸部が連結された連結状態と,前記先端側軸部が連結されない非連結状態とを切り替える第3切替部を備える構成でもよい。
上記構成の燃焼バーナによれば、調整ロッドの他端部に連結されるレバー部を回転させる駆動軸を構成する先端側軸部と基端側軸部とが、第3切替部により非連結状態に切り替えられる。駆動軸が水平方向に延びているため、先端側軸部と基端側軸部との境界部分が、先端側軸部の長さだけ調整ロッドから水平方向に遠ざかった位置となる。そのため、先端側軸部と基端側軸部とを非連結状態とし、燃焼バーナをケーシングから取り外す際に、調整ロッドが駆動軸に干渉する不具合が防止される。
上記構成の燃焼バーナにおいては、前記基端側軸部に連結されるとともに鉛直方向の上方または下方の少なくともいずれかに配置される他の燃焼バーナと前記バーナノズルの回動角度を一致させるための回動機構を備えていてもよい。
このようにすることで、第3切替部により先端側軸部と基端側軸部とが連結されない非連結状態とした場合でも、基端側軸部と回動機構との連結状態を維持することができる。そのため、他の燃焼バーナが備えるバーナノズルのノズル軸線のバーナ本体の軸線に対する回動角度に影響を与えることなく所望の燃焼バーナをケーシングから取り外すことができる。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナの取り外し方法は、燃焼バーナをケーシングから取り外す方法であって、前記燃焼バーナは、軸線に沿って筒状に形成されるバーナ本体と、ノズル軸線に沿って筒状に形成されるとともに該軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、前記回動軸の上方で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記ノズル軸線の前記軸線に対する前記回動軸を中心とする回動角度を調整する調整ロッドと、前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、前記ノズル軸線が前記軸線に沿うような位置で前記バーナノズルを前記ケーシングに対して固定する固定部と、を備え、前記調整ロッドと前記固定部とが連結されない非連結状態から前記調整ロッドと前記固定部とが連結された連結状態に切り替える第1切替工程と、前記第1切替工程により前記調整ロッドと前記固定部とが連結された連結状態で、前記調整ロッドの前記他端部と前記伝達部とが連結された連結状態を前記調整ロッドの前記他端部と前記伝達部とが連結されない非連結状態に切り替える第2切替工程と、前記ケーシングから前記固定部を取り外す取り外し工程と、を備える。
本開示の一態様にかかる燃焼バーナの取り外し方法によれば、回動角度を調整可能なバーナノズルを備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触する不具合を防止することができる。
本開示によれば、回動角度を調整可能なバーナノズルを備える燃焼バーナをケーシングから取り外す際にバーナノズルがケーシングに接触することを防止することができる。
第1実施形態の燃焼バーナを示す斜視図である。 図1に示す燃焼バーナの右側面図であり、バーナノズルを水平方向に向けた状態を示す図である。 図1に示す燃焼バーナの右側面図であり、バーナノズルを下方に回動させた状態を示す図である。 図2に示すI部分を上方からみた部分断面図である。 図1に示す燃焼バーナの右側面図であり、仮固定用ピンを挿入した状態を示す図である。 第2実施形態の燃焼バーナを示す右側面図である。 図6に示すII部分を上方からみた部分断面図である。 第2実施形態の燃焼バーナを示す右側面図であり、調整ロッドを上方に移動させた状態を示す図である。 第3実施形態の燃焼バーナの調整ロッドと伝達部の連結部分を上方からみた部分断面図である。 第3実施形態の燃焼バーナの調整ロッドと伝達部の連結部分を上方からみた部分断面図である。 第4実施形態の燃焼バーナの調整ロッドと伝達部の連結部分を上方からみた部分断面図である。 図11に示すI-I矢視断面図である。 第4実施形態の燃焼バーナの調整ロッドと伝達部の連結部分を上方からみた部分断面図である。 第5実施形態の燃焼バーナを示す斜視図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本開示の第1実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。なお、実施形態の説明では上方とは鉛直上側方向を、下方とは鉛直下側方向を示している。
図1は、本実施形態に係る燃焼バーナ100を示す斜視図である。図2は、図1に示す燃焼バーナ100の右側面図であり、バーナノズル10を水平方向に向けた状態を示す図である。図3は、図1に示す燃焼バーナ100の右側面図であり、バーナノズル10の先端側を下方に回動させた状態を示す図である。
なお、図1においては、燃焼用空気が供給されるとともに内部に燃焼バーナ100が配置されるケーシング(風箱)200の図示を省略している。
本実施形態の燃焼バーナ100は、ボイラの火炉(図示略)に例えば炭素含有の固体燃料を供給して燃焼させる装置である。本実施形態のボイラは、炭素含有の固体燃料として例えば石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料として用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能な微粉炭焚きボイラである。
図1から図3に示すように、燃焼バーナ100は、バーナノズル10と、バーナ本体20と、固定部30と、調整ロッド40と、伝達部50と、仮固定用ピン(第1切替部;軸状部材)60と、リンクピン(第2切替部)70と、移動機構80と、を備える。
バーナノズル10は、水平に延びる軸線Xに沿う筒状のバーナ本体20の内部から供給される微粉燃料と燃焼用空気(1次空気)の混合気と、バーナ本体20とケーシング200との間の空間から供給される燃焼用空気(2次空気)とをボイラの火炉に向けて噴射する装置である。バーナノズル10は、バーナノズル10の開口部に直交するノズル軸線Yに沿って先端に向けて開口面積が減少する筒状に形成されている。バーナノズル10は、ノズル軸線Yと軸線Xが交差し、また軸線Xと垂直方向に交差して水平方向に延びる回動軸11を介してバーナ本体20に回動可能に連結され、ノズル軸線Yは軸線Xに対して回動軸11を中心として回動して、バーナノズル10の先端側は上下方向に向きを変えられるようになっている。
バーナ本体20は、微粉炭粉砕機(図示略)から搬送される微粉燃料と燃焼用空気の混合気を流通させるものである。バーナ本体20は、軸線Xに沿って混合気を流通させるとともに先端側に回動軸11を介して取り付けられたバーナノズル10の先端から混合気を噴出させる。
固定部30は、バーナノズル10をケーシング200に対して固定するものである。固定部30は、鉛直方向と水平方向に延びるL字型に形成される部材であり、締結ボルト31によってケーシング200に連結されている。また、固定部30には、締結ボルト32によりバーナ本体20が取り付けられている。固定部30は、バーナ本体20をケーシング200に対して固定することで、バーナノズル10をケーシング200に対して固定している。なお、固定部30は、締結ボルト31による締結状態を解除することにより、ケーシング200に連結された連結状態からケーシング200に連結されない非連結状態に切り替わる。
調整ロッド40は、バーナノズル10の回動軸11に対する回動角度θ、すなわちノズル軸線Yの軸線Xに対して回動軸11を中心として回動する回動角度θ(図3参照)を調整する棒状部材である。調整ロッド40の一端部41は、回動軸11の上方でバーナノズル10にピン等で連結されている。調整ロッド40の他端部42は、伝達部50にリンクピン70で連結されている。調整ロッド40は、伝達部50から伝達される駆動力により水平方向に進退する。
バーナノズル10の回動軸11に対する回動角度θは、調整ロッド40を水平方向に進退させることにより調整可能である。図2に示す状態は、バーナノズル10を水平方向に向けた状態(回動角度θ=0度)である。図2に示す状態から調整ロッド40を火炉側に向けて移動させることにより図3に示す状態となり、バーナノズル10の先端側が回動軸11を中心に下方に回動して、回動角度θを発生する。
伝達部50は、調整ロッド40の他端部42にリンクピン70で連結されるとともに調整ロッド40に軸線Xに沿って進退してその位置を調整する駆動力を伝達するものである。図2および図3に示すように、伝達部50は、調整ロッド40の他端部42に一端部がリンクピン70で連結される伝達レバー(レバー部)51と、伝達レバー51の他端部に接続し連結されるとともに伝達レバー51を他端部を中心に回動させる駆動軸52と、を有する。また、図1に示すように、伝達部50は、駆動軸52に回動を伝達できるように接続し連結されるとともにケーシング200の外部に配置されるシリンダ300により駆動される駆動レバー53を更に備える。
シリンダ300は、圧縮空気の圧力あるいは油圧によって棒状部材を進退させることにより駆動レバー53に駆動力を与えて駆動軸52を回転させるものである。伝達部50は、シリンダ300から駆動レバー53に伝達された駆動力により駆動軸52を回動させ、駆動軸52の回動を伝達できるように接続し連結された伝達レバー51から、調整ロッド40の他端部42が軸線Xに沿って進退するよう駆動力を伝達する。
仮固定用ピン60は、軸状に形成される部材であり、調整ロッド40と固定部30とが連結された連結状態と調整ロッド40と固定部30とが連結されない非連結状態とを切り替えるものである。仮固定用ピン60は、燃焼バーナ100をケーシング200から取り外すのに先だって用いられるものであり、ボイラの運転中において、仮固定用ピン60は用いられない。
図2および図3に示すように、調整ロッド40には、固定部30が配置される位置に水平方向に貫通する貫通穴43が形成されている。また、図3に示すように、固定部30の貫通穴43と対応する位置には、貫通穴43に挿入された仮固定用ピン60の一端を保持する保持穴33が形成されている。保持穴33は、仮固定用ピン60の一端と略同径の円形の穴となっている。なお、図2および図3は、貫通穴43および保持穴33に仮固定用ピン60が挿入されていない状態を示している。
リンクピン70は、軸状に形成される部材であり、調整ロッド40の他端部42と伝達部50とが連結された連結状態と調整ロッド40の他端部42と伝達部50とが連結されない非連結状態とを切り替えるものである。リンクピン70は、ボイラの運転中においては、調整ロッド40の他端部42と伝達部50との連結を維持するために取り付けられていて、図2および図3は、リンクピン70が取り付けられている状態を示している。一方、リンクピン70は、燃焼バーナ100をケーシング200から引き出す等して取り外す際に、調整ロッド40の他端部42と伝達部50との連結を解除するために取り外される。
移動機構80は、燃焼バーナ100をケーシング200から取り外す際に、燃焼バーナ100をケーシング200の底面200aに沿って移動させる機構である。移動機構80は、鉛直方向に延びる板状部材81と、板状部材81の下方に回動可能に取り付けられたローラ82とを有する。移動機構80は、締結ボルト31による固定部30とケーシング200の連結が解除され、燃焼バーナ100が火炉から遠ざかる方向(図2および図3の右方)にケーシング200から取り外される際に、ローラ82によって重量を支持しながら燃焼バーナ100を移動させる。
次に、本実施形態の燃焼バーナ100をケーシング200から引き出す等して取り外す取り外し方法について説明する。
第1工程で、作業者は、シリンダ300を初期状態に設定することによりバーナノズル10が略水平方向を向いておりノズル軸線Yが軸線Xに沿うような位置となり、回動角度θは略0度である。図2に示す状態とする。図2に示す状態においては、調整ロッド40の貫通穴43の位置と固定部30の保持穴33の位置が一致している。
バーナノズル10のノズル軸線Yの軸線Xに対して回動軸11を中心として回動する回動角度θは、燃焼バーナ100をケーシング200から引き出す等の際に、バーナノズル10がケーシング200に干渉しない範囲の角であればよく厳密な角度の管理は必要でない。このときの回動角度θは、例えばマイナス5度(バーナノズル10先端側は若干上方へ向く)からプラス5度(バーナノズル10先端側は若干下方へ向く)の範囲であってもよく、0度が最も好ましい。
第2工程で、作業者は、貫通穴43に仮固定用ピン60を挿入して仮固定用ピン60の先端を保持穴33に保持させ、図4および図5に示す状態とする。図4は、図2に示すI部分を上方からみた部分断面図であり、仮固定用ピン60が保持穴33に保持されている状態を示している。図5は、図1に示す燃焼バーナ100の右側面図であり、仮固定用ピン60を挿入した状態を示す図である。
仮固定用ピン60を貫通穴43と保持穴33の双方に挿入することにより、調整ロッド40と固定部30とが連結されない非連結状態から調整ロッド40と固定部30とが連結された連結状態に切り替わり、バーナノズル10の回動角度θが略0度(水平方向)に固定される。
第3工程で、作業者は、仮固定用ピン60が貫通穴43および保持穴33に挿入された状態でリンクピン70を取り外し、調整ロッド40の他端部42と伝達部50の伝達レバー51が連結された連結状態を調整ロッド40の他端部42と伝達部50の伝達レバー51が連結されない非連結状態に切り替える。
第4工程で、作業者は、締結ボルト31を取り外すことにより、ケーシング200から固定部30を取り外し、固定部30とケーシング200との連結状態を解する。
以上の第1~第4工程により、バーナノズル10の先端側が自重により下方側へと回動しない状態が維持されて、バーナノズル10の回動角度を水平に固定したままで燃焼バーナ100がケーシング200から取り外せる状態となる。
第5工程で、作業者は、バーナ本体20を保持しながら燃焼バーナ100をケーシング200から取り外す。図5は、燃焼バーナ100を火炉側から遠ざける方向に移動させている状態を示している。本実施形態の燃焼バーナ100は移動機構80を備えているため、作業者は燃焼バーナ100の上下方向位置をローラ82を回転させながら支持することで、容易に燃焼バーナ100をケーシング200の外部へ引き出して取り外すことができる。この際、バーナノズル10の回動角度は、水平に固定されたままとなっている。
以上説明した本実施形態の燃焼バーナ100によれば、仮固定用ピン60を貫通穴43および保持穴33に挿入して調整ロッド40と固定部30とが連結された連結状態に切り替えることにより、バーナノズル10の回動角度θがバーナノズル10とケーシング200が干渉することがない略0度(水平方向)に固定され、バーナノズル10が自重により回動軸11を中心に回動しない状態に固定される。バーナノズル10が回動しない状態に固定された後に、リンクピン70を取り外して調整ロッド40の他端部42と伝達部50とが連結されない非連結状態に切り替えることにより、バーナノズル10が自重により回動しない状態が維持される。そのため、固定部30をケーシング200から取り外すことにより、バーナノズル10が回動しない状態を維持したまま、バーナノズル10とケーシング200が干渉することなく、燃焼バーナ100をケーシング200から引き出して取り外すことができる。
またこれにより、燃焼バーナ100をケーシング200から取り外す際に、火炉内に足場を組み、バーナノズル10の開口部側からバーナノズル10の回動角度θを略0度(水平方向)に仮固定する必要が無くなり、作業性を向上することが出来る。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
第1実施形態において、固定部30に形成される保持穴33は、仮固定用ピン60の一端と略同径の円形の穴であった。それに対して、本実施形態において、固定部30Aに形成される保持穴33Aは、鉛直方向に沿った径が仮固定用ピン60の径よりも大きい長穴である。
図6は、本実施形態の燃焼バーナ100Aを示す右側面図であり、燃焼バーナ100Aをケーシング200から取り外すために仮固定用ピン60が保持穴33Aに挿入された状態を示している。図6に示すように、固定部30Aに形成される保持穴33Aは、鉛直方向に沿った径が仮固定用ピン60の径よりも大きい長穴となっている。
図7は、図6に示すII部分を上方からみた部分断面図である。図7に示すように、本実施形態の調整ロッド40Aの他端部42Aは、伝達部50Aの伝達レバー51Aの水平方向の両端部を挟むフォーク型の形状となっている。本実施形態の他端部42Aの形状は、伝達レバー51とのピン等による連結状態を確実にする点で有利である。一方、燃焼バーナ100Aをケーシング200から取り外す際には、調整ロッド40Aの他端部42Aと伝達レバー51Aとを連結するリンクピン70を取り外しても、駆動軸52を回動させて伝達レバー51Aの位置を移動させない場合は、調整ロッド40Aの他端部42Aと干渉してしまう。
そこで、本実施形態では、調整ロッド40Aの他端部42Aが伝達レバー51Aに干渉しないように、保持穴33Aが調整ロッド40Aの鉛直方向の上方への移動を可能とする形状とした。具体的には、図6に示すように、保持穴33Aを鉛直方向に沿った径が仮固定用ピン60の径よりも大きい長穴とした。
図8は、本実施形態の燃焼バーナ100Aを示す右側面図であり、調整ロッド40Aの他端部42Aを上方に移動させた状態を示す図である。本実施形態においては、保持穴33Aの鉛直方向の径が仮固定用ピン60の径よりも大きいため、仮固定用ピン60の鉛直方向の移動が拘束されない。よって、図8に示すように、作業者が調整ロッド40の他端部42Aを上方に持ち上げることにより、調整ロッド40の他端部42Aが伝達レバー51Aに干渉しない状態となる。よって、保持穴33Aに保持された状態で仮固定用ピン60を鉛直方向の上方に移動させることにより、燃焼バーナ100をケーシング200から取り外す際に、調整ロッド40Aが伝達部50Aに干渉することを簡易に回避することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本開示の第3実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
第1実施形態は、リンクピン70を取り外すことにより、調整ロッド40と伝達部50が連結された連結状態をこれらが連結されない非連結状態に切り替え、燃焼バーナ100をケーシング200から取り外し可能とするものであった。
それに対して、本実施形態は、伝達部50Bの駆動軸52Bの先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbが連結された連結状態をこれらが連結されない非連結状態に切り替え、燃焼バーナをケーシング200から取り外し可能とするものである。
図9は、本実施形態の燃焼バーナの調整ロッド40と伝達部50Bの連結部分を上方からみた部分断面図である。
図9に示すように、本実施形態の伝達部50Bは、調整ロッド40の他端部42に一端部がリンクピン70で連結される伝達レバー(レバー部)51Bと、伝達レバー51Bの他端部に接続し連結されるとともに伝達レバー51Bを他端部を中心に回動させる駆動軸52Bと、を有する。また、駆動軸52Bは、水平方向に延びるとともに、伝達レバー51Bの他端部に接続し連結される先端側軸部52Baと、先端側軸部52Baに回動を伝達できるように接続して連結される基端側軸部52Bbと、を有する。
本実施形態の燃焼バーナは、先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbとが回動を伝達できるように接続して連結された連結状態と先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbとが連結されない非連結状態とを切り替える締結ボルト(第3切替部)90を備える。先端側軸部52Baの貫通穴へ挿入した締結ボルト90を基端側軸部52Bbに形成された締結穴に締結することにより、先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbとが回動を伝達できるように接続して連結される。一方、先端側軸部52Baの貫通穴へ挿入した締結ボルト90を取り外すことにより、先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbとの連結が解除される。
先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbとの連結が解除されると、リンクピン70による調整ロッド40と伝達レバー51Bとの連結が維持されていても、燃焼バーナ100をケーシング200から取り外し可能な状態となる。しかも実施形態2のように、保持穴33Aを鉛直方向に沿った径が仮固定用ピン60の径よりも大きい長穴として、作業者が調整ロッド40の他端部42Aを上方に持ち上げることで伝達レバー51Aに干渉しない状態にする必要が無い。図10は、調整ロッド40と伝達部50Bの連結部分を上方からみた部分断面図であり、燃焼バーナをケーシング200から取り外している状態を示す図である。図10に示すように、リンクピン70による調整ロッド40と伝達レバー51Bとの連結を維持したまま、燃焼用バーナが火炉から遠ざかる方向に取り外されている。
ここで、駆動軸52Bが水平方向に延びているため、先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbとの分離をする境界部分が、先端側軸部52Baの長さだけ調整ロッド40から水平方向に遠ざかった位置となる。そのため、先端側軸部52Baと基端側軸部52Bbとを非連結状態とし、燃焼バーナをケーシング200から取り外す際に、調整ロッド40が駆動軸52Bに干渉することが確実に防止されるので、作業工程が簡易となる。
〔第4実施形態〕
次に、本開示の第4実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。第4実施形態は、第3実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第3実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
本実施形態は、第3実施形態の燃焼バーナに対して、更に鉛直方向の上方または下方の少なくともいずれかに配置される他の燃焼バーナとバーナノズル10の回動角度を一致させるための回動機構95を備える点で第3実施形態と異なる。
図11は、本実施形態の燃焼バーナの調整ロッド40と伝達部50Cの連結部分を上方からみた部分断面図である。
図11に示すように、本実施形態の伝達部50Cは、調整ロッド40の他端部42に一端部がリンクピン70で連結される伝達レバー(レバー部)51Cと、伝達レバー51Cの他端部に連結されるとともに伝達レバー51Cを他端部を中心に回動を伝達できるように接続する駆動軸52Cと、を有する。また、駆動軸52Cは、水平方向に延びるとともに、伝達レバー51Cの他端部に連結される先端側軸部52Caと、先端側軸部52Caに連結される基端側軸部52Cbと、を有する。
本実施形態の燃焼バーナは、先端側軸部52Caと基端側軸部52Cbとが連結された連結状態と先端側軸部52Caと基端側軸部52Cbとが連結されない非連結状態とを切り替える締結ボルト(第3切替部)90を備える。先端側軸部52Caの貫通穴へ挿入した締結ボルト90を基端側軸部52Cbに形成された締結穴に締結することにより、先端側軸部52Caと基端側軸部52Cbとが連結される。一方、先端側軸部52Caの貫通穴へ挿入した締結ボルト90を取り外すことにより、先端側軸部52Caと基端側軸部52Cbとの連結が解除される。
実施形態の燃焼バーナは、他の燃焼バーナとバーナノズル10の回動角度を一致させるための回動機構95を備える。回動機構95は、基端側軸部Cbに連結される連結レバー95Aと、複数の燃焼バーナの回動機構95のそれぞれが備える連結レバー95Aがまとめて連結される棒状部材95Bとを備える。シリンダ(図示略)が発生する駆動力により棒状部材95Bを鉛直方向の上下方向に進退させることにより、複数の燃焼バーナの基端側軸部Cbのそれぞれが同様な回動位置になるように回動する。基端側軸部Cbの回動に伴って各燃焼バーナの伝達部50Cが備える伝達レバー51Cから調整ロッド40にバーナノズル10を回動させる駆動力が伝達される。複数の回動機構95の連結レバー95Aが同一の棒状部材95Bに連結されているため、複数の燃焼バーナのバーナノズル10の回動角度が一致する。
図12においては、鉛直方向の上下方向に3つの燃焼バーナが配置される例が示されているが、3つに限らず2以上の任意の数の燃焼バーナを配置することができる。すなわち、回動機構95は、基端側軸部52Cbに連結されるとともに鉛直方向の上方または下方の少なくともいずれかに配置される他の燃焼バーナのバーナノズル10の回動角度を一致させるための機構であればよい。
本実施形態において、回動機構95は、基端側軸部52Cbに連結されている。そのため、先端側軸部52Caと基端側軸部52Cbとの連結が解除された場合、回動機構95は基端側軸部52Cbの側に配置されている。
先端側軸部52Caと基端側軸部52Cbとの連結が解除されると、リンクピン70による調整ロッド40と伝達レバー51Cとの連結が維持されていても、燃焼バーナをケーシング200から取り外し可能な状態となる。図13は、調整ロッド40と伝達部50Cの連結部分を上方からみた部分断面図であり、燃焼バーナをケーシング200から取り外している状態を示す図である。図12に示すように、リンクピン70による調整ロッド40と伝達レバー51Cとの連結を維持したまま、燃焼用バーナが火炉側から遠ざかる方向に引き出されて取り外されている。
本実施形態によれば、締結ボルト90により先端側軸部52Caと基端側軸部52Cbとが連結されない非連結状態とした場合でも、基端側軸部52Cbと棒状部材95Bとの連結状態を維持することができる。そのため、他の燃焼バーナが備えるバーナノズル10の回動角度に影響を与えることなく所望の燃焼バーナをケーシング200から取り外すことができる。
〔第5実施形態〕
次に、本開示の第5実施形態に係る燃焼バーナについて、図面を参照して説明する。第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるものとして以下での説明を省略する。
第1実施形態の燃焼バーナ100は、微粉燃料と燃焼用空気(1次空気)の混合気を火炉に向けて供給するバーナ本体20を備えるものであった。
それに対して、本実施形態の燃焼バーナ100Bは、微粉燃料と燃焼用空気(1次空気)の混合気を火炉に向けて供給するバーナ本体を備えず、ケーシング200の内部空間に供給される燃焼用空気(補助空気)のみを火炉内へ供給するものであり、空気ノズルとしての機能を有する。
図14の斜視図に示すように、本実施形態の燃焼バーナ100Bは、バーナノズル10B(空気ノズル)と、固定部30Bと、調整ロッド40Bと、伝達部(図示略)と、仮固定用ピン(第1切替部;軸状部材)60Bと、リンクピン(図示略)と、を備える。ここで、伝達部およびリンクピンは、第1実施形態の伝達部50およびリンクピン70と同様であるので説明を省略する。
本実施形態の燃焼バーナ100Bにおいて、回動軸11Bは、ケーシング200に固定された固定部30Bに直接取り付けられている。バーナノズル10Bは、軸線Xと垂直に交差して水平方向に延びる回動軸11Bに回動可能に連結されている。
調整ロッド40Bには、仮固定用ピン60Bを挿入する貫通穴43Bが形成されている。また、固定部30Bには、仮固定用ピン60Bを保持する保持穴33Bが形成されている。
以上説明した本実施形態の燃焼バーナ100Bによれば、仮固定用ピン60Bを貫通穴43Bおよび保持穴33Bに挿入して調整ロッド40Bと固定部30Bとが連結された連結状態に切り替えることにより、バーナノズル10Bが自重により回動しない状態に固定される。バーナノズル10Bが回動しない状態に固定された後に、リンクピンを取り外して調整ロッド40Bと伝達部とが連結されない非連結状態に切り替えることにより、バーナノズル10Bが回動しない状態が維持される。そのため、固定部30Bをケーシングから取り外すことにより、バーナノズル10Bが自重により回動しない状態を維持したまま、燃焼バーナ100Bをケーシングから取り外すことができる。
10,10B バーナノズル
11,11B 回動軸
20 バーナ本体
30 固定部
31,32 締結ボルト
33,33A,33B 保持穴
40,40A 調整ロッド
41 一端部
42,42A 他端部
43,43B 貫通穴
50,50A,50B,50C 伝達部
51,51A,51B,51C 伝達レバー(レバー部)
52 駆動軸
52Ba,52Ca 先端側軸部
52Bb,52Cb 基端側軸部
53 駆動レバー
60 仮固定用ピン(第1切替部;軸状部材)
70 リンクピン(第2切替部)
80 移動機構
90 締結ボルト(第3切替部)
95 回動機構
100,100A,100B 燃焼バーナ
200 ケーシング
200a 底面
300 シリンダ
X 軸線
Y ノズル軸線

Claims (8)

  1. 軸線に沿って筒状に形成されるバーナ本体と、
    ノズル軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、
    前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記ノズル軸線の前記軸線に対する前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、
    前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、
    前記ノズル軸線が前記軸線に沿うような位置で前記バーナノズルをケーシングに対して固定する固定部と、
    前記固定部に対して前記調整ロッドが連結された連結状態と、前記調整ロッドが連結されない非連結状態とを切り替える第1切替部と、
    前記伝達部に対して前記調整ロッドの前記他端部が連結された連結状態と、前記調整ロッドの前記他端部が連結されない非連結状態とを切り替える第2切替部と、を備える燃焼バーナ。
  2. 前記回動軸が前記バーナ本体の先端に取り付けられ、
    前記固定部は、前記バーナ本体を前記ケーシングに対して固定することで前記バーナノズルを前記ケーシングに対して固定する請求項1に記載の燃焼バーナ。
  3. 軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、
    前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、
    前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、
    前記バーナノズルをケーシングに対して固定する固定部と、
    前記固定部に対して前記調整ロッドが連結された連結状態と、前記調整ロッドが連結されない非連結状態とを切り替える第1切替部と、
    前記伝達部に対して前記調整ロッドの前記他端部が連結された連結状態と、前記調整ロッドの前記他端部が連結されない非連結状態とを切り替える第2切替部と、を備え、
    前記回動軸は、前記固定部に取り付けられている燃焼バーナ。
  4. 前記調整ロッドには、前記固定部が配置される位置に貫通穴が形成されており、
    前記第1切替部は、前記貫通穴に挿入される軸状部材であり、
    前記固定部には、前記貫通穴に挿入された前記軸状部材の一端を保持する保持穴が形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  5. 前記保持穴は、鉛直方向に沿った径が前記軸状部材の径よりも大きい長穴であり、
    前記軸状部材は、前記保持穴に保持された状態で鉛直方向に沿って上方に移動可能である請求項4に記載の燃焼バーナ。
  6. 前記伝達部は、前記調整ロッドの前記他端部に一端部が連結されるレバー部と、前記レバー部の他端部に連結されるとともに前記レバー部を前記他端部を中心に回転させる駆動軸と、を備え、
    前記駆動軸は、水平方向に延びるとともに、前記レバー部の前記他端部に連結される先端側軸部と、該先端側軸部に連結される基端側軸部と、を備え、
    前記基端側軸部に対して前記先端側軸部が連結された連結状態と、前記先端側軸部が連結されない非連結状態とを切り替える第3切替部を備える請求項1または2に記載の燃焼バーナ。
  7. 前記基端側軸部に連結されるとともに鉛直方向の上方または下方の少なくともいずれかに配置される他の燃焼バーナと前記バーナノズルの回動角度を一致させるための回動機構を備える請求項6に記載の燃焼バーナ。
  8. 燃焼バーナをケーシングから取り外す燃焼バーナの取り外し方法であって、
    前記燃焼バーナは、
    軸線に沿って筒状に形成されるバーナ本体と、ノズル軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記軸線に交差して水平方向に延びる回動軸に回動可能に連結されるバーナノズルと、
    前記回動軸の鉛直上方側で前記バーナノズルに一端部が連結されるとともに前記バーナノズルの前記ノズル軸線の前記軸線に対する前記回動軸を中心とした回動角度を調整する調整ロッドと、
    前記調整ロッドの他端部に連結されるとともに前記調整ロッドに前記軸線に沿った位置を調整する駆動力を伝達する伝達部と、
    前記ノズル軸線が前記軸線に沿うような位置で前記バーナノズルを前記ケーシングに対して固定する固定部と、を備え、
    前記調整ロッドと前記固定部とが連結されない非連結状態から前記調整ロッドと前記固定部とが連結された連結状態に切り替える第1切替工程と、
    前記第1切替工程により前記調整ロッドと前記固定部とが連結された連結状態で、前記調整ロッドの前記他端部と前記伝達部とが連結された連結状態を前記調整ロッドの前記他端部と前記伝達部とが連結されない非連結状態に切り替える第2切替工程と、
    前記ケーシングから前記固定部を取り外す取り外し工程と、を備える燃焼バーナの取り外し方法。
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