JP3202933U - 燃焼バーナ及びボイラ - Google Patents

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【課題】装置の大型化を抑制すると共にノズル角度の調整精度の向上を図る燃焼バーナ及びボイラを提供する。【解決手段】筒形状をなすバーナ本体61と、バーナ本体61の一端部に回動軸71により鉛直方向に回動自在に連結されるバーナノズル62と、一端部がバーナノズル62における回動軸71より上側部に連結されるノズル調整用ロッド63と、一端部がノズル調整用ロッド63の他端部に連結される連結フォーク64と、上端部が連結フォーク64の他端部に連結されて他端部が風箱に回動自在に支持されるノズル調整用レバー65と、水平支持軸66を介してノズル調整用レバー65を回動可能な駆動レバー67とを備え、連結フォーク64は、屈曲部を有して前記屈曲部が鉛直下方側(第1水平軸線O1側)を向くように配置される。【選択図】図1

Description

本考案は、燃料と空気を混合して燃焼させる燃焼バーナ、この燃焼バーナにより発生した燃焼ガスにより蒸気を生成するボイラに関するものである。
従来の石炭焚きボイラの燃焼バーナとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された燃焼バーナは、複数のバーナが各リンク機構を構成する作動ロッドと従動レバーと駆動軸と駆動レバーを介して駆動ロッドに連結され、この駆動ロッドにターンバックルが設けられると共に、エアーシリンダが連結されたものである。そのため、エアーシリンダを駆動することで、駆動ロッド及びリンク機構を介して各バーナのノズル角度を調整することができる。
特開2001−173916号公報
従来の燃焼バーナでは、リンク機構が作動ロッドと従動レバーと駆動軸と駆動レバーにより構成されていることから、エアーシリンダを駆動すると、駆動ロッドを介して駆動レバーが作動し、駆動軸を介して従動レバーが回動し、駆動ロッドを軸方向に移動してバーナのノズル角度を調整している。そのため、バーナのノズル角度を上向きに調整するとき、従動レバーが駆動軸を支点として時計回り方向に回動することから、作動レバーが駆動軸側に移動して従動レバーと干渉してしまうおそれがある。作動レバーと従動レバーとの干渉を防止するためには、従動レバーを長くする必要があり、装置が大型化してしまうと共に、ノズル角度の調整精度が低下してしまうおそれがある。
また、燃焼バーナの大型化に伴い、バーナノズルは重量物となり、この角度を回動させる駆動ロッド(ノズル調整用ロッド)はたわみ変形が少なく座屈をしない高い強度が必要となるため頑丈な重量物となり、従動レバー(ノズル調整用ロッド)の回転支持軸部分の荷重負担が大きくなり、回転支持軸部分が大型化してしまうおそれがある。
本考案は上述した課題を解決するものであり、装置の大型化を抑制すると共にノズル角度の調整精度の向上を図る燃焼バーナ及びボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本考案の燃焼バーナは、筒形状をなして長手中心軸が第1の水平軸線に沿ってケーシング内に配置されるバーナ本体と、前記バーナ本体の一端部に前記第1の水平軸線に垂直に交差する第2の水平方向に沿う回動軸により回動自在に連結されるバーナノズルと、前記第1の水平軸線の方向に沿って配設されて、一端部が前記バーナノズルにおける前記回動軸より鉛直方向の上方側または下方側に前記第2の水平方向に平行な第3の水平方向に沿う前記バーナノズル設けた第1水平連結軸に回動自在に連結されるノズル調整用ロッドと、一端部が前記ノズル調整用ロッドの他端部に連結される連結フォークと、一端部が前記連結フォークの他端部に前記第3の水平方向に平行な第4の水平方向に沿う第2水平連結軸で回動自由に連結されて、他端部が前記第4の水平方向と平行な第5の水平方向に沿う水平支持軸で回動自在に前記ケーシングに支持されるノズル調整用レバーと、一端部が前記ノズル調整用レバーの他端部に前記水平支持軸に対して一体となって回動可能に連結される駆動レバーと、を備える燃焼バーナにおいて、前記連結フォークは、屈曲部を有し、前記屈曲部の内側が前記第1の水平軸線を含む水平面側を向くように配置される、ことを特徴とするものである。
従って、駆動レバーを操作すると、ノズル調整用レバーが回動し、連結フォークを介してノズル調整用ロッドが長手方向に移動することで、バーナノズルの火炉側先端がバーナ本体に対して回動軸を支点として鉛直上下方向に回動し、その角度が調整される。このとき、ノズル調整用ロッドとノズル調整用レバーとを連結する連結フォークにおける前記屈曲部の内側がバーナ本体の中心軸側を向くように配置されることで、ノズル調整用レバーが回動して連結フォークがバーナ本体の中心軸側に移動しても、連結フォークがノズル調整用レバーに対して退避する位置に移動していることから、連結フォークがノズル調整用レバーに干渉することはない。その結果、ノズル調整用レバーを長くする必要がなく、装置の大型化を抑制することができる。また、ノズル調整用レバーをバーナノズルの回転軸とノズル調整用ロッドの水平連結軸との距離よりも長くする必要がないため、ノズル角度の調整精度を向上させることができる。
本考案の燃焼バーナでは、前記回動軸の中心から前記第1水平連結軸の中心までの長さに対して、前記第2水平連結軸の中心から前記水平支持軸の中心までの長さが同じ長さまたは短く設定されることを特徴としている。
従って、回動軸の中心から第1水平連結軸の中心までの長さと、第2水平連結軸の中心から水平支持軸の中心までの長さを同じに設定することで、ノズル調整用レバーの回動角度とバーナノズルの回動角度が同じ角度となり、ノズル調整用レバーを回動した角度だけバーナノズルの角度が調整されることとなり、作業者はノズル角度を容易に調整することができる。また、回動軸の中心から第1水平連結軸の中心までの長さに対して、第2水平連結軸の中心から水平支持軸の中心までの長さが短くに設定することで、ノズル調整用レバーの回動角度がバーナノズルの回動角度より大きな角度となり、作業者は、ノズル角度の微調整を容易に行うことができる。また、ノズル調整用レバーでの長さは、バーナノズルでの長さに同じ長さになるまで長くするので、連結フォークがノズル調整用レバーに干渉することはなく、更なる大型化を抑制することができる。
本考案の燃焼バーナでは、前記回動軸の中心から前記第1水平連結軸の中心までの長さの半分の長さに対して、前記第2水平連結軸の中心から前記水平支持軸の中心までの長さは、同じ長さまたは長く設定されることを特徴としている。
従って、回動軸の中心から前記第1水平連結軸の中心までの長さの半分の長さに対して、第2水平連結軸の中心から水平支持軸の中心までの長さを同じ長さまたは長くすることで、ノズル調整用レバーの回動角度がバーナノズルの回動角度より大きな角度となり、作業者はノズル角度の微調整を精度良く容易に行うことができる。また、連結フォークの屈曲部の内側が第1の水平軸線側を向くように配置されており、ノズル調整用レバーに干渉することがないので装置の小型化ができる。
本考案の燃焼バーナでは、前記回動軸の中心と前記第1水平連結軸の中心が鉛直方向に沿って配置されたときに、前記第2水平連結軸の中心と前記水平支持軸の中心が鉛直方向もしくは鉛直方向から15°以内の傾斜方向に沿って配置されることを特徴としている。
従って、回動軸の中心と第1水平連結軸の中心が鉛直方向に沿うと共に、第2水平連結軸の中心と水平支持軸の中心が鉛直方向に沿うことで、バーナノズルとノズル調整用レバーとの取付角度が同様な角度となり、ノズル調整用レバーの回動量を大きく確保することで、バーナノズルの角度調整代を大きくすることができる。ノズル調整用レバーの回動時における連結フォークの移動量を減少させることで、連結フォーク64とノズル調整用レバーとの干渉を更に抑制することができると共に、組付時の位置合わせを容易に行うことができ、組付性を向上することができる。
本考案の燃焼バーナでは、前記連結フォークは、前記ノズル調整用ロッドと直線状をなして連結される第1リンクと、前記第1リンクの端部から前記バーナ本体の中心軸を含む水平面側に所定角度で屈曲して二股部が形成される第2リンクとを有し、前記第2リンクは、前記二股部の間に前記ノズル調整用レバーの一端部が配置されて、前記第2水平連結軸で回動自由に連結されることを特徴としている。
従って、連結フォークとして屈曲して連続する第1リンクと第2リンクを設け、第2リンクの二股部にノズル調整用レバーを連結することで、連結フォークとノズル調整用レバーとの連結部は、第2リンクの二股部の間にノズル調整用レバーの一端部が挟持された状態で連結されることとなり、連結フォークとノズル調整用レバーとの連結部の剛性が上がり、耐久性を向上することができる。
本考案の燃焼バーナでは、前記連結フォークは、前記ノズル調整用ロッドと直線状をなして連結される前記第1リンクと、前記第1リンクの端部から前記バーナ本体の中心軸を含む水平面側に所定角度で屈曲して形成される前記第2リンクとを有し、前記所定角度が130度から140度に設定されることを特徴としている。
従って、第1リンクと第2リンクとの屈曲角度が130度より小さいと、ノズル調整用ロッドの重量が連結フォーク64の屈曲部に作用することとなり、ノズル調整用ロッドに曲げモーメントが発生して連結フォークの耐久性が不十分となり、連結フォークが大型化してしまう。一方、第1リンクと第2リンクとの屈曲角度が140度より大きいと、連結フォークが直線形状に近い形状となり、ノズル調整用レバーの回動時に連結フォークがノズル調整用レバー側により近づくこととなり、連結フォーク64とノズル調整用レバー65との干渉を抑制することが困難となる。
本考案の燃焼バーナでは、前記ノズル調整用ロッドは、全長を調整自在なターンバックルが設けられることを特徴としている。
従って、ターンバックルによりノズル調整用ロッドの全長を調整することができ、バーナノズルの角度の微調整を行うことができると共に、ターンバックルとノズル調整用ロッドのねじ部に作用する応力を低減して破損を防止することができる。
また、本考案のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、前記火炉に配置される少なくとも1つの前記燃焼バーナを含む複数の燃焼バーナと、前記火炉の鉛直方向の上部に配置される煙道と、前記煙道に配置される熱交換器と、を有することを特徴とするものである。
従って、燃焼バーナにて、ノズル調整用ロッドとノズル調整用レバーとを連結する連結フォークにおける屈曲部の内側がバーナ本体の中心側を向くように配置されることで、ノズル調整用レバーが回動して連結フォークがバーナ本体の中心側に移動しても、連結フォークがノズル調整用レバーに干渉することはない。その結果、装置の大型化を抑制することができると共に、ノズル角度の調整精度を向上することができる。その結果、燃焼バーナの大型化を抑制することで、ボイラにおける燃焼バーナの装着箇所の改造が不要となり、製造コストの増加を防止することができる。また、燃焼バーナのノズル角度の調整精度を向上することで、ボイラの性能を向上することができる。
本考案の燃焼バーナ及びボイラによれば、ノズル調整用ロッドとノズル調整用レバーとを連結する連結フォークに屈曲部を設けてこの屈曲部の内側がバーナ本体の中心軸側を向くように配置するので、連結フォークとノズル調整用レバーとの干渉を防止し、装置の大型化を抑制することができると共に、ノズル調整用レバーを長くする必要がないためにノズル角度の調整精度を向上することができる。
図1は、第1実施形態の燃焼バーナの側面図である。 図2は、燃焼バーナの中心位置での縦断面(図1のII−II断面)図である。 図3は、燃焼バーナの調整用ロッドの連結位置での縦断面(図1のIII−III断面)図である。 図4は、燃焼バーナにおけるノズル調整機構の作動を表す概略図である。 図5は、燃焼バーナにおけるノズル調整用レバーの長さを変更したときのノズル調整機構の作動を表す概略図である。 図6は、第1実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図である。 図7は、燃焼バーナの配置構成を表す平面図である。 図8は、燃焼バーナのノズル調整機構を表す概略図である。 図9は、第2実施形態の燃焼バーナの側面図である。
以下に添付図面を参照して、本考案に係る燃焼バーナ及びボイラの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本考案が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図6は、第1実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図、図7は、燃焼バーナの配置構成を表す平面図である。
第1実施形態のボイラは、石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料(固体燃料)として用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能な微粉炭焚きボイラである。
第1実施形態において、図6に示すように、石炭焚きボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁が伝熱管により構成されている。
燃焼装置12は、この火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)の下部に設けられている。この燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。第1実施形態にて、この燃焼バーナ21,22,23,24,25は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って5セット、つまり、5段配置されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
この各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して粉砕機(微粉炭機/ミル)31,32,33,34,35に連結されている。火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37の一端部が連結されており、この空気ダクト37の他端部に送風機38が連結されている。
煙道13は、火炉11の上部に連結されている。この煙道13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器としての過熱器(スーパーヒータ)41,42,43、再熱器(リヒータ)44,45、節炭器(エコノマイザ)46,47が設けられており、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと水との間で熱交換が行われる。また、煙道13は、その下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出されるガスダクト48が連結されている。このガスダクト48は、空気ダクト37との間にエアヒータ49が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、ガスダクト48を流れる燃焼ガスとの間で熱交換を行い、複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
ここで、燃焼装置12について詳細に説明するが、この燃焼装置12を構成する各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、それぞれほぼ同様の構成をなしていることから、燃焼バーナ21を代表して説明する。
燃焼バーナ21は、図7に示すように、火炉11における4つの壁部にそれぞれ設けられる燃焼バーナ21a,21b,21c,21dから構成されている。各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、微粉炭供給管26から分岐した各分岐管26a,26b,26c,26dが連結されると共に、空気ダクト37から分岐した各分岐管37a,37b,37c,37dが連結されている。
そのため、各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、火炉11に対して、微粉炭と搬送用空気が混合した微粉炭混合気(燃料ガス)を吹き込むと共に、その微粉炭混合気の周囲外側に燃焼用空気(燃料ガス燃焼用空気/2次空気)を吹き込む。そして、この微粉炭混合気に着火することで、4つの火炎F1,F2,F3,F4を形成することができ、この火炎F1,F2,F3,F4は、火炉11の鉛直上方から見て(図7にて)反時計回り方向に旋回する火炎旋回流Cとなる。
ここで、このように構成された燃焼バーナ21,22,23,24,25におけるノズル調整機構について詳細に説明する。図8は、燃焼バーナのノズル調整機構を表す概略図である。
なお、以下の説明で、前端部とは前部とは、燃料ガス及び燃焼用空気の流れ方向の下流側(火炉11側)であり、後端部とは、燃料ガス及び燃焼用空気の流れ方向の上流側(風箱36背面側)である。また、上や上方とは鉛直方向上側を示し、下や下方とは鉛直方向下側を示すものである。また、燃焼バーナ21の長手方向に沿い燃料ガス及び燃焼用空気の流れ方向を軸方向とし、軸方向で燃焼バーナ断面の中心を通過するものを中心軸とする。この中心軸に対して、内側とは中心軸に近い側を、外側とは中心軸に遠い側を示している。
図8に示すように、各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、ノズル調整装置50により同期して、バーナノズル62の前端部(火炉11側)が鉛直上下方向へ回動することで、燃料ガスと燃焼用空気の噴射角度を鉛直方向に調整することができる。ノズル調整装置50は、ノズル調整機構51,52,53,54,55と、作動ロッド56と、エアーシリンダ57とから構成されている。
各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、それぞれノズル調整機構51,52,53,54,55が連結され、各ノズル調整機構51,52,53,54,55が作動ロッド56に連結され、作動ロッド56にエアーシリンダ57が連結されている。そのため、エアーシリンダ57を駆動すると、作動ロッド56が長手方向に移動し、各ノズル調整機構51,52,53,54,55により各燃焼バーナ21,22,23,24,25のバーナノズル62の前端部から燃料ガスと燃焼用空気の噴射する方向が第1水平軸線O1を含む水平面に対して傾斜する角度を調整することができる。
以下、ノズル調整機構51,52,53,54,55について詳細に説明するが、各ノズル調整機構51,52,53,54,55は、同様の構成をなしていることから、ノズル調整機構51についてのみ説明する。図1は、第1実施形態の燃焼バーナの側面図、図2は、燃焼バーナの中心位置での縦断面(図1のII−II断面)図、図3は、燃焼バーナの調整用ロッドの連結位置での縦断面(図1のIII−III断面)図である。
燃焼バーナ21は、図1から図3に示すように、バーナ本体61と、バーナノズル62と、ノズル調整用ロッド63と、連結フォーク64と、ノズル調整用レバー65と、水平支持軸66と、駆動レバー67とを備えている。ここで、ノズル調整機構51は、ノズル調整用ロッド63と、連結フォーク64と、ノズル調整用レバー65と、水平支持軸66と、駆動レバー67により構成される。
バーナ本体61は、筒形状をなしていて、本実施形態では円筒形状である。第1の水平方向である第1水平軸線O1をバーナ本体61の長手方向の中心軸として配置されている。バーナノズル62は、筒形状をなすと共に前端部(火炉11側)が先細形状となり、バーナ本体61の前端部に第1水平軸線O1に交差(直交)する第2の水平方向である第2水平軸線O2を中心とする回動軸71により鉛直方向に回動自在に連結されている。このバーナ本体61は、同心状の外筒62aと内筒62bとからなる二重筒形状であり、内筒62bの内側に燃料ガス通路P1が設けられ、外筒62aと内筒62bの間に燃焼用空気通路P2が設けられている。燃料ガス通路P1は、バーナ本体61の通路P3を介して微粉炭供給管26が連結され、燃焼用空気通路P2は、風箱36に連通している。なお、本実施形態では、バーナ本体61は円筒形状であり、外筒62aと内筒62bは四角筒形状であるが、断面形状に限定されない。断面形状は、円形や四角形や他形状でも良く、また角に曲面を持たせた形状でもよい。
ノズル調整用ロッド63は長手方向を、バーナ本体61の第1水平軸線O1方向に凡そ沿うと共に、バーナ本体61の鉛直方向の上方で且つ側方にずれて配置されている。このノズル調整用ロッド63は、前端部(火炉11側)がバーナノズル62における回動軸71より鉛直方向の上方で、且つ、第1水平軸線O1に対して側方の部分に第3の水平方向である第3水平軸線O3に沿う第1水平連結軸72によりバーナノズル62と回動自在に連結されている。即ち、ノズル調整用ロッド63は、前端部が外筒62aと内筒62bの間に配置され、第1水平連結軸72が外筒62aとノズル調整用ロッド63の前端部と内筒62bを貫通している。ここで、第2水平軸線O2に沿い設けた回転軸71と第3水平軸線O3沿い設けた第1水平連結軸72には互いに平行であり、鉛直方向で離れた位置にある。
また、ノズル調整用ロッド63は、後端部(風箱背面側)に連結フォーク64が一体に連結されている。連結フォーク64は、屈曲部を有したL字形状(この場合、直角に限るものではない。)をなし、この屈曲部は鉛直下方側(第1水平軸線O1を含む水平面側)を向くように配置されている。即ち、連結フォーク64は、ノズル調整用ロッド63と直線状をなしてその後端部に一体に連結される第1リンク64aと、この第1リンク64aの端部から第1水平軸線O1を含む水平面側(本実施形態では鉛直下方側)に所定角度で屈曲する第2リンク64bとから構成されており、第1リンク64aと第2リンク64bとの連結部が屈曲部となっている。そして、第2リンク64bは、端部に二股部64cが形成されている。ここで、連結フォーク64は、この第1リンク64aと第2リンク64bとの屈曲した内側の屈曲角度αが、例えば、130度から140度に設定される。即ち、連結フォーク64は、第1リンク64a(ノズル調整用ロッド63)に対して、第2リンク64bが角度β(40度から50度)だけ鉛直下方側に屈曲している。
バーナノズル62は重量物であるため、これを回動させるノズル調整用ロッド63はたわみ変形が少なく座屈をしない高い強度が必要となるため頑丈な重量物となり、ノズル調整用ロッド63の荷重の一端は、連結フォーク64とノズル調整用レバー65とを回転可能に結合する第2水平連結軸73に負荷される。特にノズル調整用ロッド63の長手方向が水平方向にある場合には、ノズル調整用ロッド63の角度βを45度とすることで、第2水平連結軸73の鉛直方向に負荷されるノズル調整用ロッド63の荷重が分散されて軽減して、第2水平連結軸73の構造を過剰に頑強にした大型化を抑制できるので好ましい。
ノズル調整用レバー65は、鉛直方向の上部が連結フォーク64における第2リンク64bに第4の水平方向である第4水平軸線O4に沿う第2水平連結軸73により回動自在に連結されている。なお、ノズル調整用レバー65は、初期設定時には略鉛直方向へ延在するが、駆動レバー67と共に回転することで、鉛直方向に対して傾斜した方向に持沿うものである。即ち、ノズル調整用レバー65は、鉛直方向の上部が連結フォーク64における第2リンク64bの二股部64cの間に嵌合し、第2水平連結軸73が貫通している。また、ノズル調整用レバー65は、鉛直方向の下端部が第5の水平方向である第5水平軸線O5に沿う水平支持軸66により回動自在に支持されている。
水平支持軸66は、第5水平軸線O5に沿い、ケーシングである風箱36により回動自在に支持されている。第4水平軸線O4沿う第2水平連結軸73と第5水平軸線O5に沿う水平支持軸66は互いに平行であり、鉛直方向で離れた位置にある。第5の水平方向である第5水平軸線O5は、第1水平軸線O1に交差(直交)することが好ましいが、必ずしも限定しない。
水平支持軸66は、風箱36に対して回動自在であり、軸方向の一端部にノズル調整用レバー65の鉛直方向の下端部が結合され、軸方向の他端部に駆動レバー67の一端部が結合されている。そのため、駆動レバー67と水平支持軸66とノズル調整用レバー65は、第5水平軸線O5を中心として一体に回動する。
このように構成されたノズル調整機構51にて、バーナノズル62の燃料ガス及び燃焼用空気の噴出方向が水平方向を向くように、バーナノズル62の回動軸71との中心(第2水平軸線O2)と第1水平連結軸72の中心(第3水平軸線O3)とが鉛直方向に沿って配置されるときに、第2水平連結軸73の中心(第4水平軸線O4)と水平支持軸66の中心(第5水平軸線O5)とが略鉛直方向に沿って配置されることが好ましい。また、調整の範囲で鉛直方向から異なっていても良い。具体的には鉛直方向に対して15度までの範囲で傾斜した方向に沿って配置されることが好ましい。そして、回動軸71の中心(第1水平軸線O1)から第1水平連結軸72の中心(第2水平軸線O2)までの長さは、第2水平連結軸73の中心(第4水平軸線O4)から水平支持軸66の中心(第5水平軸線O5)までの長さ以上に設定される。
ここで、ノズル調整機構51の作動について説明する。図4は、燃焼バーナにおけるノズル調整機構の作動を表す概略図、図5は、燃焼バーナにおけるノズル調整用レバー65の長さを変更したときのノズル調整機構の作動を表す概略図である。バーナノズル62の前端部から燃料ガスと燃焼用空気の噴射する方向が第1水平軸線O1に対して傾斜する角度を調整するにあたり、ノズル調整用レバー65の長さの上限値と下限値に好ましい範囲が存在する。
第1実施形態の燃焼バーナ21は、図4に示すように、回動軸71の中心(第1水平軸線O1)から第1水平連結軸72の中心(第2水平軸線O2)までの長さをR1とし、第2水平連結軸73の中心(第4水平軸線O4)から水平支持軸66の中心(第5水平軸線O5)までの長さ(ノズル調整用レバー65の長さ)をR2とする。このとき、即ち、図4では、R1=R2に設定されている。そのため、例えば、ノズル調整用レバー65を第5水平軸線O5(水平支持軸66)を中心として図4の時計回り方向に角度θ1だけ回動すると、ノズル調整用レバー65の回動に伴って連結フォーク64が図4の紙面右方向に移動し、ノズル調整用ロッド63が同方向に牽引され、バーナノズル62が第1水平軸線O1(回動軸71)を中心として図4の時計回り方向に角度θ2だけ回動し、噴出角度が延長方向の上方側に調整される。
このとき、長さR1=長さR2であることから、ノズル調整用レバー65の回動角度θ1と、バーナノズル62の回動角度θ2とが同じ角度となる。そして、連結フォーク64が所定の屈曲角度に屈曲していることから、連結フォーク64とノズル調整用レバー65との干渉が防止され更なる大型化を抑制することができる。バーナノズル62の回動角度θ2の精度確保から、ノズル調整用レバー65の回動角度θ1と同じになるもの、すなわち回動角度θ2=回動角度θ1になる精度を確保するとすれば、長さR2の上限値は長さR1と設定できる。
また、次にノズル調整用レバー65の長さの下限値として、長さR3としており、長さR3は(長さR1)/2である。即ち、図5に示すように、回動軸71の中心(第1水平軸線O1)から第1水平連結軸72の中心(第2水平軸線O2)までの長さR1を、第2水平連結軸73の中心(第4水平軸線O4)から水平支持軸66の中心(第5水平軸線O5)までの長さ(ノズル調整用レバー65の長さ)R3よりも長くし、(長さR1)/2=長さR3に設定する。そのため、例えば、ノズル調整用レバー65を第5水平軸線O5(水平支持軸66)を中心として図5の時計回り方向に角度θ3だけ回動すると、ノズル調整用レバー65の回動に伴って連結フォーク64が図5の右方に移動し、ノズル調整用ロッド63が同方向に牽引され、バーナノズル62が第1水平軸線O1(回動軸71)を中心として図5の時計回り方向に角度θ2だけ回動し、噴出角度が鉛直方向の上方側に調整される。ここで、図5では、角度θ3が取り得る最大の角度としてθ3=90度である状況を示しており、この時の角度θ2が、バーナノズル62が第1水平軸線O1に対して取り得る最大の噴射角度の45°となる。
このとき、(長さR1)/2=長さR3であることから、バーナノズル62の回動角度を前述と同様なθ2とするためには、ノズル調整用レバー65の回動角度θ3は、バーナノズル62の回動角度θ2より大きな角度となり、(長さR1)/2=長さR3の場合は、角度θ3=(角度θ2)×2となる。この場合であっても、連結フォーク64が所定の屈曲角度に屈曲していることから、連結フォーク64とノズル調整用レバー65との干渉が防止される。また、回動角度θ3>回動角度θ2であることから、ノズル調整用レバー65の回動角度θ3をバーナノズル62の回動角度θ2よりも大きくすることになるので、精度よくバーナノズル62の微小角度の調整が可能となるとともに、回答角度θ3の調整に必要となる動力が小さくなるため、エアーシリンダ57の小型化可能となる。バーナノズル62の回動角度θ2の精度確保を最大に高めることを考えて、ノズル調整用レバー65の回動角度θ3が最大の90度に対して、回動角度θ2が45度を得るためには、長さR3の下限値は(長さR1)/2と設定できる。従い、本実施形態でのノズル調整用レバー65の長さは、((長さR1)/2)〜(長さR1)の範囲であることが好ましい。
なお、連結フォーク64の形状やノズル調整用レバー65の長さ及び角度は、上述したものに限定されるものではない。例えば、第2水平連結軸73の中心(第4水平軸線O4)と水平支持軸66の中心(第5水平軸線O5)とを鉛直方向に対して所定角度(例えば、15度)傾斜した角度に沿って配置してもよい。つまり、バーナノズル62の噴出角度が水平方向に調整されたとき、ノズル調整用レバー65を所定角度(例えば、15度以下)までの範囲で傾斜して配置しても、バーナノズル62の回動角度の精度や可動範囲への影響が20%以内に抑えられる。また、連結フォーク64における第1リンク64aと第2リンク64bとの屈曲した内側の屈曲角度αを130度から140度の範囲に設定したが、この屈曲角度αに限定されるものではなく、例えば、連結フォーク64やノズル調整用レバー65の長さや配置位置などに応じて屈曲角度αを干渉を防止しながら、よりノズル調整用ロッド63の荷重を分散できるよう調整してもよい。
そして、燃料バーナ21にて、燃料ガス(微粉炭と1次空気)は、バーナ本体61及びバーナノズル62の燃料ガス流路P1を流れ、バーナノズル62の前端の開口部から火炉11(図6参照)内に噴出される。燃焼用空気は、風箱36からバーナノズル62の燃焼用空気流路P2を流れ、バーナノズル62の前端の開口部から燃料ガスの周囲外側に噴出される。このとき、燃料ガスが着火されて燃焼して燃焼ガスとなり、この燃料ガスの外周に燃焼用空気が噴出されることで、燃料ガスの燃焼が促進される。
このように第1実施形態の燃焼バーナにあっては、筒形状をなすバーナ本体61と、バーナ本体61の一端部に回動軸71により鉛直方向に回動自在に連結されるバーナノズル62と、一端部がバーナノズル62における回動軸71より上側部に連結されるノズル調整用ロッド63と、一端部がノズル調整用ロッド63の他端部に連結される連結フォーク64と、上端部が連結フォーク64の他端部に連結されて他端部が風箱36に回動自在に支持されるノズル調整用レバー65と、水平支持軸66を介してノズル調整用レバー65を回動可能な駆動レバー67とを備え、連結フォーク64は、屈曲部を有して前記屈曲部が鉛直下方側(第1水平軸線O1側)を向くように配置される。
従って、駆動レバー67を操作すると、水平支持軸66を介してノズル調整用レバー65が回動し、連結フォーク64を介してノズル調整用ロッド63が長手方向に移動することで、バーナノズル62がバーナ本体61に対して回動軸71を中心として鉛直方向に回動し、その角度が調整される。このとき、ノズル調整用ロッド63とノズル調整用レバー65とを連結する連結フォーク64における屈曲部が鉛直下方側を向くように配置されることで、ノズル調整用レバー65が回動して連結フォーク64が鉛直下方側に移動しても、連結フォーク64がノズル調整用レバー65に対して退避する位置に移動していることから、連結フォーク64がノズル調整用レバー65に干渉することはない。その結果、ノズル調整用レバー65を長くする必要はなく、装置の大型化を抑制することができると共に、ノズル角度の調整精度を向上させることができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、ノズル調整用ロッド63は、一端部が第1水平連結軸72によりバーナノズル62に連結され、ノズル調整用ロッド63の他端部と連結フォーク64の一端部が一体に連結され、連結フォーク64の他端部とノズル調整用レバー65の鉛直上部が第2水平連結軸73により連結され、ノズル調整用レバー65の鉛直下端部と駆動レバー67の一端部が水平支持軸66により風箱36に対して一体となって回動自在に支持され、バーナノズル62の回動軸71の中心から第1水平連結軸72の中心までの長さR1と、ノズル調整用レバー65の第2水平連結軸73の中心から水平支持軸66の中心までの長さR2が、同じ長さか長さR1以下に設定される。従って、長さR2と長さR1が同じ長さのときは、ノズル調整用レバー65の回動角度θ1とバーナノズル62の回動角度θ2が同じ角度となり、ノズル調整用レバー65を回動した角度だけバーナノズル62の角度が調整されることとなり、作業者はノズル角度を容易に調整することができる。
長さR2が長さR1より短くなると、ノズル調整用レバー65の回動角度θ1がバーナノズル62の回動角度θ2より大きな角度となり、作業者は、ノズル角度の微調整を容易に行うことができる。また、ノズル調整用レバー65での長さR2は、バーナノズル62での長さR1に同じ長さになるまで長くするので、連結フォーク64がノズル調整用レバー65に干渉することはなく、更なる大型化を抑制することができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、バーナノズル62の最大回転角を45度として、回動軸71の中心から第1水平連結軸72の中心までの長さR1より、ノズル調整用レバー65の第2水平連結軸73の中心から水平支持軸66の中心までの長さR3は短く設定され、長さR3が((長さR1)/2)まで短くできる。従って、ノズル調整用レバー65の回動角度θ3がバーナノズル62の回動角度θ2より大きな角度となり、作業者は、ノズル角度の微調整を精度よく容易に行うことができる。ノズル調整用レバー65の長さR3が(長さR1/2)まで短くされ、連結フォーク64の屈曲部の内側が鉛直下方側を向くように配置されてノズル調整用レバー65に干渉することがないので装置の小型化ができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、バーナノズル62の噴出角度が水平方向を向くように回動軸71の中心と第1水平連結軸72の中心が鉛直方向に沿って配置されたときに、第2水平連結軸73の中心と水平支持軸66の中心が鉛直方向、もしくは、鉛直方向から15°の傾斜以内に沿って配置される。従って、バーナノズル62とノズル調整用レバー65との取付角度が同様な角度となり、ノズル調整用レバー65の回動量を大きく確保することで、バーナノズル62の角度調整代を大きくすることができる。また、バーナノズル62の回動軸71の中心から第1水平連結軸72の中心までの長さR1と、ノズル調整用レバー65の第2水平連結軸73の中心から水平支持軸66の中心までの長さR2を同じ長さまで長くすることで、ノズル調整用レバー65の回動時における連結フォーク64の移動量を減少させることで、連結フォーク64とノズル調整用レバー65との干渉を更に抑制することができると共に、組付時の位置合わせを容易に行うことができ、組付性を向上することができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、連結フォーク64は、ノズル調整用ロッド63と直線状をなして連結される第1リンク64aと、第1リンク64aの端部から鉛直下方側(第1水平軸心O1を含む水平面側)に所定角度屈曲して二股部64cが形成される第2リンク64bとを有し、第2リンク64bの二股部64cの間にノズル調整用レバー65の一端部が配置されて第2水平連結軸73を介して連結される。従って、連結フォーク64とノズル調整用レバー65との連結部は、第2リンク64bの二股部64cの間にノズル調整用レバー65の一端部が挟持された状態で連結されることとなり、この連結フォーク64とノズル調整用レバー65との連結部の剛性が上がり、耐久性を向上することができる。
この場合、連結フォーク64の第1リンク64aと第2リンク64bとの屈曲角度を130度から140度の範囲に設定することが望ましい。第1リンク64aと第2リンク64bとの屈曲角度が130度より小さいと、ノズル調整用ロッド63の重量が連結フォーク64の屈曲部に作用することとなり、ノズル調整用ロッド63に曲げモーメントが発生して連結フォーク64の耐久性が不十分となり、連結フォーク64が大型化してしまう。一方、第1リンク64aと第2リンク64bとの屈曲角度が140度より大きいと、連結フォーク64が、従来と同様に、直線形状に近い形状となり、ノズル調整用レバー65の回動時に連結フォーク64が水平支持軸66側により近づくこととなり、連結フォーク64と水平支持軸66との干渉を抑制することが困難となる。
また、第1実施形態のボイラにあっては、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉11と、火炉11に配置される複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25と、火炉11の上部に配置される煙道13と、煙道13に配置される過熱器41,42,43及び再熱器44,45及び節炭器46,47とを設けている。従って、燃焼バーナ21,22,23,24,25にて、連結フォーク64における前記屈曲部が鉛直下方側を向くように配置されることで、ノズル調整用レバー65が回動して連結フォーク64が鉛直方向下方に移動しても、連結フォーク64が水平支持軸66に干渉することはない。その結果、装置の大型化を抑制することができると共に、ノズル角度の調整精度を向上することができる。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態の燃焼バーナの側面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図9に示すように、燃焼バーナ21Aは、バーナ本体61と、バーナノズル62と、ノズル調整用ロッド81と、連結フォーク64と、ノズル調整用レバー65と、水平支持軸66と、駆動レバー67とを備えている。ここで、ノズル調整機構51Aは、ノズル調整用ロッド81と、連結フォーク64と、ノズル調整用レバー65と、水平支持軸66と、駆動レバー67により構成される。なお、バーナ本体61とバーナノズル62と連結フォーク64とノズル調整用レバー65と水平支持軸66と駆動レバー67は、前述した第1実施形態と同様であることから説明は省略する。
ノズル調整用ロッド81は、第1水平軸線O1方向に沿って配置され、前端部がバーナノズル62に第1水平連結軸72により回動自在に連結され、後端部が連結フォーク64に一体に連結されている。このノズル調整用ロッド81は、第1ロッド82と第2ロッド83とから構成され、第1ロッド82と第2ロッド83との間に、ノズル調整用ロッド81の全長を調整自在なターンバックル84が設けられている。
第1ロッド82は、前端部がバーナノズル62に連結され、後端部に第1ねじ部82aが形成されている。第2ロッド83は、前端部に第2ねじ部83aが形成され、後端部が連結フォーク64に連結されている。この第1ねじ部82aと第2ねじ部83aは、逆方向に螺旋が形成されており、ターンバックル84の一端部が第1ねじ部82aに螺合し、他端部が第2ねじ部83aに螺合している。そのため、ターンバックル84を回動すると、第1ロッド82と第2ロッド83とが互いに接近離反し、ノズル調整用ロッド81の全長を調整することができる。
また、作動ロッド85は、各ノズル調整機構51,52,53,54,55を連結するものであり、各駆動レバー67の他端部が回動自在に連結されている。作動ロッド85は、この各ノズル調整機構51,52,53,54,55に対応する分割ロッド86,87・・・に分割されており、各分割ロッド86,87・・・の間に作動ロッド85の全長を調整自在なターンバックル88が設けられている。本実施形態では、分割ロッド86は、長手方向のエアーシリンダー57側に端部にねじ部86aが形成され、分割ロッド87は、端部にねじ部87aが形成され、ターンバックル88の各端部が各ねじ部86a,87aに螺合している。そのため、ターンバックル88を回動すると、分割ロッド86と分割ロッド87とが互いに接近離反し、隣接する各ノズル調整機構51,52,53,54,55における各駆動レバー67間の距離を調整することができる。
そのため、ターンバックル84,88により各ノズル調整機構51,52,53,54,55のバーナノズル62の角度を個別に調整することができる。なお、この場合、ターンバックル84だけを設けたり、ターンバックル88だけを設けたりしてもよい。
このように第2実施形態の燃焼バーナにあっては、ノズル調整用ロッド81は、全長を調整自在なターンバックル84が設けられている。従って、ターンバックル84によりノズル調整用ロッド81の全長を調整することができ、バーナノズル62の角度の微調整を行うことができる。また、ノズル調整用レバー65の移動量が減少することで、実質的にノズル調整用レバー65の移動速度が低下し、実際にターンバックル84とノズル調整用ロッド81のねじ部82a,83aに作用する加速度が小さくなり、ターンバックル84とノズル調整用ロッド81のねじ部82a,83aに作用する応力を低減して破損を防止することができる。
これにより、バーナノズル62の噴出角度が水平方向に調整されたとき、回動軸71の中心と第1水平連結軸72の中心が略鉛直方向に沿って配置されると共に、第2水平連結軸73の中心と水平支持軸66の中心が略鉛直方向に沿って配置されよう調整することが容易になる。このため、バーナノズル62とノズル調整用レバー65との取付角度が同様な角度となり、ノズル調整用レバー65の回動量を大きく確保することで、バーナノズル62の角度調整代を大きくすることができる。
なお、ノズル調整用ロッド63,81をバーナ本体61の第1中心軸線O1より上方側に配置したが、ノズル調整用ロッド63,81をバーナ本体61の第1中心軸線O1より鉛直方向下方側に配置してもよい。
また、上述した実施形態では、本考案のボイラを石炭焚きボイラとしたが、固体燃料(固形燃料)としては、バイオマスや石油コークス、石油残渣などを使用するボイラであってもよい。また、燃料として固体燃料に限らず、重質油などの油焚きボイラにも使用することができる。さらには、これら燃料の混焼焚きにも適用することができる。
10 石炭焚きボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
13 煙道
21,22,23,24,25 燃焼バーナ
26,27,28,29,30 微粉炭供給管
31,32,33,34,35 粉砕機
36 風箱
37 空気ダクト
41,42,43 過熱器(熱交換器)
44,45 再熱器(熱交換器)
46,47 節炭器(熱交換器)
50 ノズル調整装置
51,52,53,54,55 ノズル調整機構
56,85 作動ロッド
57 エアーシリンダ
61 バーナ本体
62 バーナノズル
63,81 ノズル調整用ロッド
64 連結フォーク
64a 第1リンク
64b 第2リンク
64c 二股部
65 ノズル調整用レバー
66 水平支持軸
67 駆動レバー
71 回動軸
72 第1水平連結軸
73 第2水平連結軸
84,88 ターンバックル
O1 第1水平軸線
O2 第2水平軸線
O3 第3水平軸線
O4 第4水平軸線
O5 第5水平軸線
上記の目的を達成するための本考案の燃焼バーナは、筒形状をなして長手中心軸が第1の水平軸線に沿ってケーシング内に配置されるバーナ本体と、前記バーナ本体の一端部に前記第1の水平軸線に垂直に交差する第2の水平方向に沿う回動軸により回動自在に連結されるバーナノズルと、前記第1の水平軸線の方向に沿って配設されて、一端部が前記バーナノズルにおける前記回動軸より鉛直方向の上方側または下方側に前記第2の水平方向に平行な第3の水平方向に沿う前記バーナノズルに設けた第1水平連結軸に回動自在に連結されるノズル調整用ロッドと、一端部が前記ノズル調整用ロッドの他端部に連結される連結フォークと、一端部が前記連結フォークの他端部に前記第3の水平方向に平行な第4の水平方向に沿う第2水平連結軸で回動自由に連結されて、他端部が前記第4の水平方向と平行な第5の水平方向に沿う水平支持軸で回動自在に前記ケーシングに支持されるノズル調整用レバーと、一端部が前記ノズル調整用レバーの他端部に前記水平支持軸に対して一体となって回動可能に連結される駆動レバーと、を備える燃焼バーナにおいて、前記連結フォークは、屈曲部を有し、前記屈曲部の内側が前記第1の水平軸線を含む水平面側を向くように配置される、ことを特徴とするものである。
本考案の燃焼バーナでは、前記連結フォークは、前記ノズル調整用ロッドと直線状をなして連結される第1リンクと、前記第1リンクの端部から前記バーナ本体の中心軸を含む水平面側に所定角度で屈曲して形成される第2リンクとを有し、前記所定角度が130度から140度に設定されることを特徴としている。

Claims (8)

  1. 筒形状をなして長手中心軸が第1の水平軸線に沿ってケーシング内に配置されるバーナ本体と、
    前記バーナ本体の一端部に前記第1の水平軸線に垂直に交差する第2の水平方向に沿う回動軸により回動自在に連結されるバーナノズルと、
    前記第1の水平軸線の方向に沿って配設されて、一端部が前記バーナノズルにおける前記回動軸より鉛直方向の上方側または下方側に前記第2の水平方向に平行な第3の水平方向に沿う前記バーナノズル設けた第1水平連結軸に回動自在に連結されるノズル調整用ロッドと、
    一端部が前記ノズル調整用ロッドの他端部に連結される連結フォークと、
    一端部が前記連結フォークの他端部に前記第3の水平方向に平行な第4の水平方向に沿う第2水平連結軸で回動自由に連結されて、他端部が前記第4の水平方向と平行な第5の水平方向に沿う水平支持軸で回動自在に前記ケーシングに支持されるノズル調整用レバーと、
    一端部が前記ノズル調整用レバーの他端部に前記水平支持軸に対して一体となって回動可能に連結される駆動レバーと、
    を備える燃焼バーナにおいて、
    前記連結フォークは、屈曲部を有し、
    前記屈曲部の内側が前記第1の水平軸線を含む水平面側を向くように配置される、
    ことを特徴とする燃焼バーナ。
  2. 前記回動軸の中心から前記第1水平連結軸の中心までの長さに対して、前記第2水平連結軸の中心から前記水平支持軸の中心までの長さが同じ長さまたは短く設定されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  3. 前記回動軸の中心から前記第1水平連結軸の中心までの長さの半分の長さに対して、前記第2水平連結軸の中心から前記水平支持軸の中心までの長さは、同じ長さまたは長く設定されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  4. 前記回動軸の中心と前記第1水平連結軸の中心が鉛直方向に沿って配置されたときに、前記第2水平連結軸の中心と前記水平支持軸の中心が鉛直方向もしくは鉛直方向から15°以内の傾斜方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  5. 前記連結フォークは、前記ノズル調整用ロッドと直線状をなして連結される第1リンクと、前記第1リンクの端部から前記バーナ本体の中心軸を含む水平面側に所定角度で屈曲して二股部が形成される第2リンクとを有し、前記第2リンクは、前記二股部の間に前記ノズル調整用レバーの一端部が配置されて、前記第2水平連結軸で回動自由に連結されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  6. 前記連結フォークは、前記ノズル調整用ロッドと直線状をなして連結される前記第1リンクと、前記第1リンクの端部から前記バーナ本体の中心軸を含む水平面側に所定角度で屈曲して形成される前記第2リンクとを有し、前記所定角度が130度から140度に設定されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  7. 前記ノズル調整用ロッドは、全長を調整自在なターンバックルが設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  8. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    前記火炉に配置される請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の少なくとも1つの燃焼バーナを含む複数の燃焼バーナと、
    前記火炉の鉛直方向の上部に配置される煙道と、
    前記煙道に配置される熱交換器と、
    を有することを特徴とするボイラ。
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