JP7006485B2 - テニスラケット - Google Patents

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Description

本発明は、テニスラケットに関する。
特開2002-306639号公報には、スイートエリアを拡大させたテニスラケットが開示されている。このテニスラケットでは、縦ストリングの最小間隔の長さL1と、横ストリングの最小間隔の長さL2とが所定の範囲にされ、更に、この長さL1と長さL2との比(L2/L1)が1.50以上2.80以下にされている。
特開2002-306639号公報
従来、硬式テニスのスイングでは、クラシカルスイングが主流であった。クラシカルスイングでは、テニスラケットは、ボールを捕らえるときに、手元と先端部とが略平行に移動するようにスイングされる。これに対して、近年、モダンスイングが主流となっている。このモダンスイングでは、テニスラケットは、ボールを捕らえるときに、手元より先端部が速く移動するようにスイングされる。このモダンスイングでは、速く移動する先端部近傍でボールを捕らえることで、ボールを強く打ち出すことができる。
従来のテニスラケットでは、スイートスポットが打球面の略中央に位置している。このテニスラケットでは、先端部近傍の反発性能は、中央部のそれより劣っている。従来のテニスラケットでは、先端部近傍でボールを強く打ち出す観点において、改善の余地がある。従来のテニスラケットでは、モダンスイングへの適用の観点で、改善の余地がある。
本発明の目的は、打球面の中央から先端側に、高い反発性能を有するエリアを備えるテニスラケットの提供にある。
本発明に係るテニスラケットでは、縦方向に延びる縦ストリングと横方向に延びる横ストリングとが交差して複数のメッシュが形成されている。ヘッドの横方向中央において、縦方向中央に位置する中央メッシュの面積Scに対する、縦方向最先端に位置する先端メッシュの面積Stの比は、1.6以上である。上記中央メッシュは、縦方向を短辺とし横方向を長辺とする長方形に形成されている。
好ましくは、上記中央メッシュから上記先端メッシュまでの間で、それぞれのメッシュの面積は、その先端側に隣合うメッシュの面積以下にされている。
好ましくは、上記中央メッシュから上記先端メッシュまでの間で、中央から先端に向かってメッシュの面積が漸増している。
好ましくは、横方向において、上記縦ストリングのピッチが一定にされている。
上記ヘッドのトップからの距離Yが6cm、9cm、12cm、15cmの位置での反発量をそれぞれHb、Hb、Hb12、Hb15とする。このときに、好ましくは、反発量Hb、Hb、Hb12及びHb15において、最小の反発量が最大の反発量の0.98倍以上である。
本発明に係るテニスラケットでは、中央メッシュが長方形とされることで、中央メッシュの面積を極端に小さくすることなく、中央メッシュの面積Scに対する先端メッシュの面積Stの比(St/Sc)が大きくされている。この比(St/Sc)が大きくされることで、先端側で高い反発性能が発揮されている。
図1は、本発明の一実施形態に係るテニスラケットが示された正面図である。 図2は、図1のテニスラケットの部分拡大図である。 図3は、図2の2点鎖線IIIのエリアの拡大図である。 図4は、図1のテニスラケットの試験方法の説明図である。 図5は、図1のテニスラケットと従来のテニスラケットとの、トップからの位置とメッシュの面積比との関係が示されたグラフである。 図6は、図1のテニスラケットと従来のテニスラケットとの、トップからの位置と反発量との関係が示されたグラフである。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に本発明に係るテニスラケット2が示されている。このテニスラケット2は、ラケットフレーム4、ストリング6、ヨーク8及びグリップ10を備えている。このテニスラケット2は、硬式テニス用である。図1において、上下方向はテニスラケット2の縦方向であり、左右方向は横方向であり、紙面に垂直な方向は厚さ方向である。
ラケットフレーム4は、ヘッド12、一対のスロート14及びシャフト16からなっている。このヘッド12、一対のスロート14及びシャフト16は連続している。ヘッド12は、上方で湾曲して折り返されている。ヘッド12の一対の下端はヨーク8を介して接続されている。この様にして、ヘッド12とヨーク8とが、略楕円形の環状部18を形成している。
それぞれのスロート14は、ヘッド12の下端から下方に延びている。スロート14は、シャフト16に向かって互いに近付く向きに延びている。一対のスロート14より更に下方に延びる両端部は互いに接合されている。この接合された両端部は、シャフト16を形成している。このシャフト16の外側に、グリップ10が形成されている。
ストリング6は、ラケットフレーム4の環状部18に張られている。この環状部18に張られたストリング6は、複数の縦ストリング20と複数の横ストリング22とを形成している。これらの縦ストリング20と横ストリング22とによって、打球面24が形成されている。この打球面24は、環状部18に囲まれた略楕円形状を備えている。この打球面24の長径方向は、テニスラケット2の縦方向である。この打球面24の短径方向は、テニスラケット2の横方向である。
このテニスラケット2では、ストリング6は、例えば16本の縦ストリング20と、例えば19本の横ストリング22とを、形成している。それぞれの縦ストリング20は、環状部18の内側に縦方向に延びている。それぞれの横ストリング22は、環状部18の内側に横方向に延びている。これらの縦ストリング20と横ストリング22とが交差して、複数のメッシュ26が形成されている。それぞれのメッシュ26の形状は、縦ストリング20及び横ストリング22に囲まれた四角形である。
図2には、環状部18に張られた縦ストリング20と横ストリング22とが示されている。図2の一点鎖線Lyは、ヘッド12の縦方向に延びる、打球面24の中心線を表している。この中心線Lyは、ヘッド12の横方向中央を通って延びている。この中心線Lyは、打球面24の縦方向寸法が最大となる位置を通る直線でもある。一点鎖線Lxは、ヘッド12の横方向に延びる、打球面24の中心線を表している。図2の符号P0は、打球面24の中央位置を表している。この中央位置P0は、中心線Lyのうち、打球面24に延びる線分の中点を表している。中心線Lxは、この中央位置P0を通り、横方向に延びる直線である。
点P1は、環状部18(ヘッド12)と中心線Lyとの上方での交点を表している。本発明では、この点P1は、ヘッド12のトップとも称される。点P2は、環状部18(ヨーク8)と中心線Lyとの交点を表している。点P3は、環状部18(ヘッド12)と中心線Lxとの横方向一方の交点を表している。点P4は、環状部18(ヘッド12)と中心線Lxとの横方向他方の交点を表している。
図2の両矢印xは、横方向における縦ストリング20の間隔を表している。この間隔xは、横方向に隣合う縦ストリング20の軸線の間隔として測定される。両矢印yは、縦方向における横ストリング22の間隔を表している。この間隔yは、縦方向に隣合う横ストリング22の軸線の間隔として測定される。符号Sは、縦ストリング20と横ストリング22とが形成する四角形の面積を表している。この面積Sは、間隔xと間隔yとの積として求められる。本発明では、この面積Sをメッシュ26の面積と称する。
本発明では、多数のメッシュ26のうち中央位置P0が位置するメッシュ26を、中央メッシュ26cと称する。また、本発明では、横方向中央において、最もヘッド12のトップ(点P1)に近いメッシュ26を、先端メッシュ26tと称する。
図3には、図2の二点鎖線IIIで囲まれたエリアの拡大図が示されている。図3の両矢印y1からy11は、それぞれのメッシュ26の縦間隔yの大きさを表している。この縦間隔yは、先端側から手元側に向かって、y1からy11の順に規定されている。図示されないが、この縦間隔yは、y11により更に手元側に向かって、y12、y13、y14という様に規定されている。このテニスラケット2では、両矢印y1は、先端メッシュ26tの縦間隔yを表している。両矢印y9は、中央メッシュ26cの縦間隔yを表している。
このテニスラケット2では、縦間隔y8から縦間隔y11は、同じ大きさにされている。縦間隔y8から縦間隔y1に向かって、縦間隔yは漸増している。同様に、縦間隔y11から手元側に向かって、縦間隔yは漸増している。
図3の両矢印x1は、縦ストリング20の横間隔xの大きさを表している。このテニスラケット2では、横方向において、横方向一端から他端まで、縦ストリング20の横間隔xは等しい横間隔x1で張られている。中央メッシュ26cの横間隔xも、先端メッシュ26tの横間隔xも、横間隔x1にされている。
図3の符号S1からS11は、それぞれのメッシュ26の面積Sの大きさを表している。この面積Sは、先端側から手元側に向かって、S1からS11の順に規定されている。図示されないが、この面積Sは、S11により更に手元側に向かって、S12、S13、S14という様に規定されている。このテニスラケット2では、面積S1は、先端メッシュ26tの面積Stを表している。面積S9は、中央メッシュ26cの面積Scを表している。
このテニスラケット2では、面積S8、S9、S10及びS11が同じ大きさにされている。言い換えると、面積S8、S10及びS11は、面積Scと同じ大きさにされている。更に、面積S8から面積Stに向かって、面積Sは漸増している。同様に、面積S11から手元側に向かって、面積Sは漸増している。
図4は、反発性能の試験方法の説明図である。この図4を参照しつつ、テニスラケット2の反発性能の試験方法が説明される。
テニスラケット2は、試験台28に載置されている。試験台28は、平らな載置面30を備えている。この載置面30は、水平方向に拡がる平面である。この載置面30に、ヘッド12及びヨーク8が載せられる。打球面24が載置面30に平行になる様に、テニスラケット2が載置される。言い換えると、縦ストリング20及び横ストリング22が載置面30に平行に延びる様に、テニスラケット2が載置される。図示されない、クランプによって、テニスラケット2は試験台28に固定されている。
図4の符号Pfは、打球面24上に位置する点を表している。この点Pfは、直線Ly上に位置している。両矢印Yは、ヘッド12のトップ(点P1)から点Pfまでの距離を表している。この距離Yは、打球面24に沿って縦方向に測定される。
この反発性能の試験方法では、この距離Yの位置で、打球面24から所定の高さHの位置から、テニスボールが自由落下させられる。点Pfで打球面24に衝突したテニスボールは、跳ね返される。跳ね返されたテニスボールの反発量Hbが測定される。この反発量Hbは、テニスボールの最大到達高さとして求められる。この反発量Hbは、打球面24からの高さとして求められる。この高さHに対する高さHbの比(Hb/H)が求められてもよい。この比(Hb/H)が、反発性能として用いられる。この比(Hb/H)が大きいほど、反発性能は高い。この試験方法では、ITF規格のテニスボールが用いられる。この反発性能の試験方法では、高さHは、254cmに設定されている。この高さH及びHbは、打球面24からテニスボール24の下方位置(下端位置)までの距離として測定される。この高さH及びHbは、テニスラケット2の厚さ方向の直線距離として測定される。
図5には、テニスラケット2と従来のテニスラケットとの、トップからの距離Yと面積比(S/Sc)と関係のグラフが示されている。図5のAは、テニスラケット2の面積比(S/Sc)のグラフであり、Bは、従来のテニスラケットとしての、市販のテニスラケットの面積比(S/Sc)のグラフである。このテニスラケット2では、距離Yが15cmの位置に中央メッシュ26cが位置している。従来のテニスラケットでも、距離Yが15cmの位置に中央メッシュが位置している。この比(S/Sc)は、中央メッシュ26cの面積Scに対する距離Yに位置するメッシュ26の面積Sの比として求められる。
図5に示される様に、このテニスラケット2では、中央メッシュ26cからトップに近づくに従って、面積比(S/Sc)が大きくなっている。このテニスラケット2の面積比(S/Sc)は、先端側において、従来のテニスラケットのそれに比べて大きくなっている。
面積Sが大きいメッシュ26では、テニスボールが衝突したときに、面積Sが小さいメッシュ26に比べて大きく撓みうる。この大きな撓みは、大きな反発力を生じさせる。このテニスラケット2では、面積比(S/Sc)を大きくすることで、先端側での反発性能を向上している。
図6には、トップからの距離Yと反発量との関係が示されている。図6は、図4の反発性能の試験方法で測定されている。図5のAは、テニスラケット2の反発量Hbのグラフであり、Bは、市販のテニスラケットの反発量Hbのグラフである。この反発量Hbは、下方から上方に向かって大きくなっている。
このテニスラケット2では、トップから距離Yが6cmの位置の反発量Hb、9cmの位置の反発量Hb、12cmの位置の反発量Hb12のそれぞれが、距離Yが15cmの位置での反発量Hb15より大きくなっている。このテニスラケット2では、中央メッシュ26cでの反発量Hb15より、打球面24の先端側での反発量Hb、反発量Hb及び反発量Hb12が大きくなっている。これに対して従来のテニスラケットでは、トップからの距離Yが小さくなるほど、反発量Hbが小さくなっている。
このテニスラケット2では、中央メッシュ26cでの縦間隔y9が横間隔x1より小さくされている。図示されないが、一般に、従来のテニスラケットでは、中央メッシュでの縦間隔の大きさが横間隔の大きさ以上にされている。これにより、このテニスラケット2では、中央メッシュ26cでの面積Scと、先端メッシュ26tでの面積Stとの、比(St/Sc)は、従来のそれに比べて大きくできる。
このテニスラケット2では、この比(St/Sc)が大きくされて、1.6以上にされている。このテニスラケット2では、従来のテニスラケットに比べて、比(St/Sc)が大きい。この比(St/Sc)が大きいテニスラケット2では、先端メッシュ26tの近傍において、高い反発性能を得られる。このテニスラケット2は、先端部近傍でボールを強く打ち出すことができる。
メッシュ26の面積Sは、中央側から先端側に向かって漸増することが好ましい。言い換えると、中央メッシュ26cから先端メッシュ26tまで、中央から先端に向かってメッシュ26の面積Sが漸増することが好ましい。これにより、反発性能が急激に変化することが抑制される。これにより、打球面24の中央から先端近傍までの、反発性能の均一化が図られる。
このテニスラケット2では、中央メッシュ26cの面積Scと、中央メッシュ26cに先端側で隣合うメッシュ26の面積S8と、中央メッシュ26cに手元側で隣合うメッシュ26の面積S10と、この面積S10のメッシュ26に手元側で隣合うメッシュ26の面積11とが、同じ大きさにされている。本発明では、必ずしも、中央メッシュ26cから先端メッシュ26tまで、面積Sが漸増しなくても良い。反発性の均一化を図る観点では、部分的に縦方向の隣合うメッシュ26の面積Sが同じにされてもよい。更に、先端側で高い反発性の得る観点では、中央メッシュ26cの面積Scより先端メッシュ26tの面積Stが大きくされ、かつそれぞれのメッシュ26の面積Sは、先端側に隣合う他のメッシュ26cの面積S以下にされていればよい。
従来のテニスラケットでは、横方向において、中央側から外側に向かって、横間隔xが漸増する構成にされている。このテニスラケット2では、横方向一方端から他方端まで、縦ストリング20は等しい間隔x1で張られている。言い換えると、この縦ストリング20のピッチは、一定にされている。これにより、中央メッシュ26cの縦間隔y9を小さくしても、中央メッシュ26cの面積Scが極端に小さくなることが抑制されている。面積Sが小さくなり過ぎたメッシュ26は、反発性能を低下させる。このテニスラケット2では、縦間隔yを小さくしても、縦ストリング20が等しい間隔x1で張られているので、反発性能が大きく損なわれない。
中央メッシュ26cの近傍での反発性能が損なわれることを抑制する観点から、中央メッシュ26cの面積Scは、好ましくは70mm以上であり、更に好ましくは90mm以上であり、特に好ましくは110mm以上である。
更に、反発量Hb、反発量Hb、反発量Hb12及び反発量Hb15の差を小さくすることで、中央から先端近傍で、均一な反発性能を得られる。この均一な反発性能を得る観点から、反発量Hb、反発量Hb、反発量Hb12及び反発量Hb15において、最小の反発量が最大の反発量の0.98倍以上であることが好ましい。
このテニスラケット2は、先端側の反発性能に優れている。このテニスラケット2は、モダンスイングに特に適している。
本発明は、先端側での反発性能を高める観点から、環状部18が横幅より縦幅が大きいテニスラケット2に特に適している。
このテニスラケット2は、16本の縦ストリング20と19本の横ストリング22とからなるストリングパターンを備えているが、本発明に係るストリングパターンはこれに限られない。例えば、16X18、16X20等他のストリングパターンのテニスラケットにも同様に適用しうる。本発明は、縦ストリング20の本数が16本以上18本以下であり、横ストリング22の本数が18本以上20本以下である場合に、好適である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[比較テスト]
[実施例1]
図1に示されたテニスラケットAが準備された。このテニスラケットAのフェイスサイズと、ストリングパターンと、中央位置と、中央メッシュに対するそれぞれのメッシュの面積比(S/Sc)とは、表1に示される通りであった。このラケットフレームAのストリングパターンは、16本の縦ストリングと19本の横ストリングから形成されていた。表1のM1は、先端側から1番目のメッシュを表している。このテニスラケットAでは、M1からM18まで、先端側から手元側に向かって、1番目から18番目までのメッシュが形成されていた。中央位置のM9は、先端側から9番目のメッシュが中央メッシュであることを表している。
[実施例2-3]
フェイスサイズと、ストリングパターンと、中央位置と、メッシュの面積比(S/Sc)とが表1の通りとされたテニスラケットB及びCが準備された。
[比較例1から10]
市販のテニスラケットDからMが準備された。これらのフェイスサイズと、ストリングパターンと、中央位置と、メッシュの面積比(S/Sc)とが表1及び表2の通りであった。
Figure 0007006485000001
Figure 0007006485000002
実施例1から3のテニスラケットでは、中央メッシュScに対する先端メッシュStの比(St/Sc)は、それぞれ1.83、1.77、1.71であった。これに対して、比較例のテニスラケットでは、この比(St/Sc)は、大きくても1.54であった。このことからも、本発明に係るテニスラケットでは、従来のテニスラケットに比べて、比(S/Sc)が大きくされていることが明らかである。先端近傍で高い反発性能を発揮する観点から、この比(S/Sc)は好ましくは1.6以上であり、更に好ましくは1.7以上である。
[反発量テスト]
[実施例1及び比較例1-5]
前述の実施例1のテニスラケットAが準備された。また、従来の市販品の例として、比較例1から5のテニスラケットDからHが準備された。
[反発性能の評価]
これらのテニスラケットについて、図4の反発性能の試験方法を用いて、反発性能が評価された。この試験方法では、縦ストリングのテンションは、50(lbs)にされ、横ストリングのテンションは45(lbs)にされた。それぞれ3回の測定がされ、その平均値が求められた。その結果が表3に示されている。距離Yが6cmの反発量Hb、距離Yが9cmの反発量Hb、距離Yが12cmの反発量Hb12及び距離Yが15cmの反発量Hb15のうち、それぞれのラケットにおいて、最大値を1.00とする指数で、他の反発量が示されている。
Figure 0007006485000003
表3に示されるように、実施例1のテニスラケットAは、従来のテニスラケットに比べて、先端側での反発性に優れている。また、距離Yが6cmの位置から15cmの位置までで、反発量の差が小さくされている。反発量Hb、反発量Hb、反発量Hb12及び反発量Hb15において、最小の反発量Hbが最大の反発量Hb12の0.98倍以上にされている。
[官能テスト]
[実施例4]
実施例4として本発明に係るテニスラケットNが準備された。このテニスラケットNでは、縦ストリングの間隔は均等にされ、横ストリングの間隔は、中央側で密にされ外側に向かって漸増していた。表4のM1、M3、M6、M9、M12、M15及びM18は、表1と同様に、先端側から何番目のメッシュであるかを表している。表4には、M1、M3、M6、M9、M12、M15及びM18のメッシュの比(S/Sc)が表されている。
[比較例11]
市販品の一例として、比較例11のテニスラケットPが準備された。このテニスラケットPでは、縦ストリングの間隔及び横ストリングの間隔は、中央側で密にされ外側に向かって漸増していた。表4には、このテニスラケットPの、M1、M3、M6、M9、M12、M15及びM18のメッシュの比(S/Sc)が表されている。
[比較例12-14]
縦ストリングの間隔と横ストリングの間隔とメッシュの比(S/Sc)とが、表4に示される様にされた他は、実施例1と同様にして、テニスラケットQ、R及びSが制作された。テニスラケットQでは、メッシュの形状は正方形であった。
[官能評価]
これらのテニスラケットを上級者に官能評価させた。上級者にスイートエリアの広さ、手に伝わる振動の大きさ、スピンのかけ易さ及び総合評価をさせた。その結果が表4に示されている。この結果は、比較例1を基準値50とする数値で表されている。この数値が大きいほど好ましい。この総合評価は、比較例1を基準値3とする5段階の数値で表されている。この数値が大きいほど好ましい。
Figure 0007006485000004
実施例4のテニスラケットNでは、比(St/Sc)が大きくされつつ、中央メッシュの面積Scが比較的に大きくされている。これにより、中央近傍から先端近傍までの広い打球面で、振動の吸収性に優れている。このテニスラケットNは、スピンのかけ易さにも優れている。このテニスラケットNは、比較例のテニスラケットに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、硬式テニス用ラケットに広く適用されうる。
2・・・テニスラケット
4・・・ラケットフレーム
6・・・ストリング
8・・・ヨーク
10・・・グリップ
12・・・ヘッド
14・・・スロート
16・・・シャフト
18・・・環状部
20・・・縦ストリング
22・・・横ストリング
24・・・打球面
26・・・メッシュ
28・・・試験台
30・・・載置面

Claims (4)

  1. 縦方向に延びる縦ストリングと横方向に延びる横ストリングとが交差して複数のメッシュが形成されており、
    ヘッドの横方向中央において、縦方向中央に位置する中央メッシュの面積Scに対する、縦方向最先端に位置する先端メッシュの面積Stの比が、1.6以上であり、
    上記中央メッシュが縦方向を短辺とし横方向を長辺とする長方形に形成されており、
    横方向において、一方の端から他方の端まで上記縦ストリングのピッチが一定にされている、テニスラケット。
  2. 上記中央メッシュから上記先端メッシュまでの間で、それぞれのメッシュの面積がその先端側に隣合うメッシュの面積以下にされている請求項1に記載のテニスラケット。
  3. 上記中央メッシュから上記先端メッシュまでの間で、中央から先端に向かってメッシュの面積が漸増している請求項1又は2に記載のテニスラケット。
  4. テニスラケットが固定された状態で、打球面から高さ254cmの位置から、テニスボールが自由落下させられ前記打球面に跳ね返される最大到達高さを反発量とし、上記ヘッドのトップからの縦方向の距離Yが6cm、9cm、12cm、15cmの位置での反発量をそれぞれHb、Hb、Hb12、Hb15とするときに、
    反発量Hb、Hb、Hb12及びHb15において、最小の反発量が最大の反発量の0.98倍以上である請求項1から3のいずれかに記載のテニスラケット。
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