JP7006161B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、噴孔から燃料を噴射する燃料噴射装置に関する。
従来、例えば特許文献1に開示の燃料噴射装置は、ノズル背圧室及び弁室が形成されたハウジングと、ノズル背圧室の圧力変動によって噴孔を開閉するノズルニードルと、弁室に収容された弁体とを備えている。弁体は、ピン部材によって伝達される駆動力で変位し、弁室に臨む高圧ポートの開口を開閉する。
以上の、弁体は、ピン部材に対しての傾斜及び回転を許容されている。そのため、弁体の下端面には、座ぐり部が形成されている。弁体に傾斜及び回転が生じた場合、座ぐり部は、弁体と弁室の区画壁との間に生じる流路面積の変動を抑制し得る。その結果、特許文献1では、高圧ポートから制御ポートへと流れる燃料流量の変動の低減が図られる。
特開2009-215892号公報
特許文献1の燃料噴射装置の構成において、弁体には、傾斜及び回転に加えて、さらにピン部材に対する軸ずれが生じ得る。こうした軸ずれの発生によれば、弁体の下端面に座ぐり部が形成されていたとしても、弁体と弁室の区画壁との間に生じる流路面積には、変動が生じ得る。その結果、高圧ポートから制御ポートへと流れる燃料流量の変動により、ノズル背圧室の圧力回復にばらつきが生じ、噴孔から噴射される燃料噴射量の変動が引き起こされ得た。
本開示は、噴孔から噴射される燃料噴射量の変動を抑制可能な燃料噴射装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、開示された一つの態様は、噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、燃料によって満たされる燃料室(35,36)、及び燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(20)と、燃料室の圧力の変動によって噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、燃料室に収容され、燃料室に臨む供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(60,260,360,560,660)と、制御弁体への駆動力の伝達によって制御弁体を変位させる伝達部材(44)と、伝達部材に対する制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動を規制する変動規制構造(90,290,390,490,690,790)と、を備え、制御弁体及び伝達部材のうちの一方には、凸状部(47)が形成され、制御弁体及び伝達部材のうちの他方には、凸状部を収容し、制御弁体及び伝達部材を相互に固定する凹状穴(64)が形成され、変動規制構造は、凸状部及び凹状穴を含む燃料噴射装置とされる。
また開示された一つの態様は、噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、燃料によって満たされる燃料室(35,36)、及び燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(20)と、燃料室の圧力の変動によって噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、燃料室に収容され、燃料室に臨む供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(60,260,360,560,660)と、制御弁体への駆動力の伝達によって制御弁体を変位させる伝達部材(44)と、伝達部材に対する制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動を規制する変動規制構造(90,290,390,490,690,790)と、制御弁体を伝達部材へ向けて付勢する筒状のバルブスプリング(70,470)と、を備え、流路形成部材は、バルブスプリングの位置を規定する環状構造部(229,329,429)、を有し、変動規制構造は、バルブスプリング及び環状構造部を含む燃料噴射装置とされる。
また開示された一つの態様は、噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、燃料によって満たされる燃料室(35,36)、及び燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(20)と、燃料室の圧力の変動によって噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、燃料室に収容され、燃料室に臨む供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(60,260,360,560,660)と、制御弁体への駆動力の伝達によって制御弁体を変位させる伝達部材(44)と、伝達部材に対する制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動を規制する変動規制構造(90,290,390,490,690,790)と、を備え、変動規制構造は、制御弁体に外嵌され、燃料室の区画壁に対して制御弁体を摺動可能に支持する環状部材(80)、を含む燃料噴射装置とされる。
また開示された一つの態様は、噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、燃料によって満たされる燃料室(35,36)、及び燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(20)と、燃料室の圧力の変動によって噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、燃料室に収容され、燃料室に臨む供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(60,260,360,560,660)と、制御弁体への駆動力の伝達によって制御弁体を変位させる伝達部材(44)と、伝達部材に対する制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動を規制する変動規制構造(90,290,390,490,690,790)と、を備え、制御弁体は、供給開口を閉じる閉塞底面(62)、を有し、供給開口の面積重心(Ac1)を閉塞底面の面積重心(Ac2)から偏心させた供給流路が、変動規制構造を兼ねる燃料噴射装置とされる。
れらの態様によれば、伝達部材に対する制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動が変更規制構造によって規制されるため、供給開口を開状態とした制御弁体と燃料室の区画壁との間に生じる流路面積は、実質的に一定になり得る。故に、供給流路から燃料室に流入する燃料流量の変動、ひいては燃料室の圧力回復のばらつきが低減されるため、噴孔から噴射される燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
また開示された一つの態様は、噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、燃料によって満たされる第一燃料室(136)、連通通路(33,133,233)によって第一燃料室と連通された第二燃料室(135)、及び第一燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(120)と、第二燃料室の圧力の変動によって噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、第一燃料室に収容され、第一燃料室に臨む供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(660)と、備え、供給開口が開口する第一燃料室の壁面(36b)には、連通通路の連通開口(33a,133a)が複数形成されている燃料噴射装置とされる。
この態様によれば、制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動が生じても、供給開口から複数の連通開口のそれぞれに向かう各燃料流れの流量の増減が、互いに打ち消し合うようになる。故に、供給流路から燃料室に流入する燃料流量の変動、ひいては燃料室の圧力回復のばらつきが低減されるため、噴孔から噴射される燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
第一実施形態による燃料噴射装置及び制御装置を含む燃料供給システムの全体構成を示す図である。 燃料噴射装置の縦断面図である。 図2の領域IIIを拡大した拡大図であって、弁室近傍の詳細を示す縦断面図である。 無噴射時における燃料噴射装置の状態を示す模式図である。 噴射時における燃料噴射装置の状態を示す模式図であって、燃料噴射装置の燃料噴射の作動を説明するための図である。 規制構造を設けていない比較例で生じる燃料噴射量の増減の詳細を説明するための図である。 規制構造による燃料噴射量の変動抑制効果を、比較例と比較して示す図である。 第二実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 図8のIX-IX線断面図である。 第三実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 図10のXI-XI線断面図である。 第四実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 第四実施形態のコイルスプリングの縦断面図である。 第五実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 第六実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 第六実施形態の規制リングの斜視図である。 第七実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 図17のXVIII-XVIII線断面図である。 図17のXIX-XIX線断面図である。 差圧モーメントの作用により、一定の傾斜姿勢で着座する制御弁体を示す図である。 第八実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 第九実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 第十実施形態による燃料噴射装置の弁室近傍を拡大して示す縦断面図である。 図23のXXIV-XXIV線断面図である。 第十一実施形態による燃料噴射装置の制御室及び弁室の近傍を拡大して示す縦断面図である。 図25のXXVI-XXVI線断面図である。 図25のXXVII-XXVII線断面図である。 第十二実施形態による燃料噴射装置の制御室及び弁室の近傍を拡大して示す縦断面図である。 図28のXXIX-XXIX線断面図である。 図28のXXX-XXX線断面図である。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
本開示の第一実施形態による燃料噴射装置10は、図1に示す燃料供給システム1に用いられている。燃料噴射装置10は、内燃機関であるディーゼルエンジン(以下、「エンジン2」)の各燃焼室2bに、燃料タンク4に貯留された燃料を供給する。燃料供給システム1は、フィードポンプ5、高圧燃料ポンプ6、コモンレール3及び制御装置9等を、燃料噴射装置10と共に備えている。
フィードポンプ5は、例えばトロコイド式の電動ポンプである。フィードポンプ5は、高圧燃料ポンプ6に内蔵されている。フィードポンプ5は、燃料タンク4に貯留された燃料としての軽油を、高圧燃料ポンプ6に圧送する。フィードポンプ5は、高圧燃料ポンプ6と別体で、例えば燃料タンク4の内部に配置される構成であってもよい。
高圧燃料ポンプ6は、例えばプランジャ式のポンプである。高圧燃料ポンプ6は、エンジン2の出力軸によって駆動される。高圧燃料ポンプ6は、燃料配管6aによってコモンレール3と接続されている。高圧燃料ポンプ6は、フィードポンプ5により供給された燃料をさらに昇圧し、高圧燃料としてコモンレール3に供給する。
コモンレール3は、高圧燃料配管3bを介して複数の燃料噴射装置10と接続されている。コモンレール3は、余剰燃料配管8aを介して燃料タンク4と接続されている。コモンレール3は、高圧燃料ポンプ6から供給される高圧燃料を一時的に蓄え、圧力を保持したまま各燃料噴射装置10に分配する。コモンレール3には、減圧弁8が備えられている。減圧弁8は、コモンレール3の燃料圧力が目標圧力よりも高い場合に、余剰になった燃料を余剰燃料配管8aへ排出する。
制御装置9は、ECU(Electronic Control Unit)9a及びEDU(Electronic Driver Unit)9bを含む電子制御ユニットである。制御装置9は、各燃料噴射装置10と電気的に接続されている。制御装置9は、エンジン2の稼動状態に応じて、各燃料噴射装置10による燃料の噴射を制御する。
ECU9aは、マイクロコンピュータ又はマイクロコントローラを主体に構成された演算回路を備えている。演算回路には、プロセッサ、RAM、及び書き換え可能な不揮発性のメモリ装置が含まれている。EDU9bは、ECU9aから入力される指令信号に基づき、燃料噴射装置10の駆動部40に駆動電圧を印加する。
燃料噴射装置10は、燃焼室2bを形成するヘッド部材2aの挿入孔に挿入された状態で、ヘッド部材2aに取り付けられている。燃料噴射装置10は、高圧燃料配管3bを介して供給される高圧燃料を、噴孔38から燃焼室2bへ向けて直接的に噴射する。燃料噴射装置10は、噴孔38からの燃料の噴射を制御する弁構造を備えている。燃料噴射装置10は、高圧燃料の一部を、噴孔38の開閉に使用する。燃料噴射装置10に供給された燃料の一部は、戻り配管8b及び余剰燃料配管8aを通じて燃料タンク4へ戻される。
燃料噴射装置10は、図2及び図3に示すように、弁ボデー20、ノズルニードル50、駆動部40及び制御弁体60を備えている。
弁ボデー20は、インジェクターボデー部材21、バルブボデー部材22、オリフィス形成部材23、ノズルボデー部材24、リテーニングナット25及びニードルシリンダ26等の複数の金属部材を組み合わせることによって構成されている。弁ボデー20には、噴孔38が形成されている。加えて、弁ボデー20の内部には、高圧燃料通路31、高圧室31a、供給連通路32、制御連通路33、低圧連通路34、低圧室37、制御室35及び弁室36が設けられている。
噴孔38は、ヘッド部材2a(図1参照)へ挿入される弁ボデー20において、挿入方向の先端部に形成されている。噴孔38は、燃焼室2b(図1参照)に露出している。弁ボデー20の先端部は、円錐状又は半球状に形成されている。噴孔38は、弁ボデー20の内側から外側に向けて放射状に複数設けられている。各噴孔38は、燃焼室2bへ向けて高圧燃料を噴射する。高圧燃料は、噴孔38を通過することによって霧化され、空気と混合容易な状態となる。
高圧燃料通路31は、インジェクターボデー部材21、バルブボデー部材22、及びオリフィス形成部材23にわたって形成されている。高圧燃料通路31は、高圧燃料配管3b(図1参照)と接続されている。高圧燃料通路31は、高圧燃料配管3bを通じてコモンレール3(図1参照)から供給される高圧燃料を、高圧室31aに供給する。
高圧室31aは、ノズルボデー部材24に形成された円柱状の空間である。高圧室31aには、ノズルニードル50及びニードルシリンダ26等が収容されている。高圧室31aは、高圧燃料通路31と接続されている。高圧室31aは、高圧燃料通路31を通じて供給される高圧燃料によって満たされている。高圧室31aは、高圧燃料を噴孔38まで流通させる。
供給連通路32は、弁室36に燃料を供給する燃料通路であり、オリフィス形成部材23に形成されている。供給連通路32は、高圧室31aと弁室36とを連通させている。供給連通路32には、インオリフィス32aが形成されている。インオリフィス32aは、供給連通路32によって高圧室31a及び弁室36が接続された状態で、高圧室31aから弁室36に流入する燃料流量を制限する。
制御連通路33は、オリフィス形成部材23に形成された燃料通路である。制御連通路33は、制御室35と弁室36とを互いに接続させている。制御連通路33は、弁室36の燃料を制御室35に流入させる機能と、制御室35の燃料を弁室36に流出させる機能とを有している。
低圧連通路34は、弁室36の燃料を低圧室37に流出させる燃料通路であり、バルブボデー部材22に形成されている。低圧連通路34には、アウトオリフィス34aが形成されている。アウトオリフィス34aは、弁室36及び低圧室37が接続された状態で、弁室36から流出する燃料流量を制限する。アウトオリフィス34aは、制御弁体60の中心軸に対して、制御連通路33と同じ側に設けられている。低圧連通路34のうち弁室36側の部分は、ピン収容孔22aによって形成されている。
低圧室37は、インジェクターボデー部材21に形成されている。低圧室37は、戻り配管8b(図1参照)と接続されており、余剰燃料を戻り配管8bに流通させる。低圧室37は、高圧室31aよりも低圧な燃料によって満たされている。低圧室37には、制御室35及び弁室36の燃料が流出する。
制御室35は、オリフィス形成部材23、ニードルシリンダ26、及びノズルニードル50等によって区画された円柱状の空間である。制御室35は、ノズルニードル50を挟んで噴孔38の反対側に位置している。制御室35は、供給連通路32、弁室36及び制御連通路33を順に流通した燃料によって満たされた状態となる。
弁室36は、バルブボデー部材22に設けられた弁体収容穴とオリフィス形成部材23の上端面とによって区画された円柱状の空間である。弁室36は、制御室35と低圧室37との間に設けられている。弁室36には、制御弁体60及びコイルスプリング70が収容されている。弁室36は、制御連通路33を通じて制御室35と接続されており、供給連通路32を通じて高圧室31aと接続されている。弁室36は、高圧室31aから供給される燃料によって満たされている。弁室36を区画する区画壁36aは、内周壁面36c、頂壁面36d及び底壁面36b等によって構成されている。
内周壁面36cは、制御弁体60の周囲を囲む円筒面状の壁面である。頂壁面36dは、バルブボデー部材22に設けられた弁体収容穴の底壁に円状に設けられている。頂壁面36dには、流出開口34b及び上シート面部27が形成されている。流出開口34bは、ピン収容孔22aの一方の端部であって、頂壁面36dの中央に円状に開口している。上シート面部27は、流出開口34bの外周側に位置し、流出開口34bの周囲を円環状に囲んでいる。上シート面部27は、内テーパ面状に形成されている。上シート面部27は、制御弁体60の頂面と対向している。
底壁面36bは、オリフィス形成部材23の上端面に円状に設けられている。底壁面36bには、供給開口32b及び下シート面部28が設けられている。供給開口32bは、弁室36に臨む供給連通路32の一方の端部であって、底壁面36bの中央に円状に開口している。下シート面部28は、供給開口32bの外周側に位置し、供給開口32bを円環状に囲んでいる。下シート面部28は、区画壁36aのうちで、上シート面部27と対向する位置に形成されている。下シート面部28は、制御弁体60の底面と対向している。
ノズルニードル50は、金属材料により円柱形に形成されている。ノズルニードル50の噴孔38側の先端は円錐形に形成されている。ノズルニードル50は、高圧室31aに収容されており、高圧室31aの高圧燃料から噴孔38を開く方向(以下、「開弁方向」)の力を受ける。ノズルニードル50には、ニードル受圧面51が形成されている。
ニードル受圧面51は、制御室35に臨むノズルニードル50の軸方向の端面に形成されている。ニードル受圧面51は、制御室35に充填された高圧燃料から、噴孔38を閉じる方向(以下、「閉弁方向」)の力を受ける。加えてノズルニードル50は、円筒螺旋状に形成されたニードルスプリング53によって閉弁方向に付勢されている。
ノズルニードル50は、制御室35の減圧により、高圧室31aの燃料に押し上げられ、開弁方向へ向けて変位する。その結果、高圧室31aに充填された高圧燃料は、噴孔38から燃焼室2b(図1参照)へ向けて噴射される。一方、制御室35の圧力回復によれば、ノズルニードル50は閉弁方向に押し下げられる。その結果、噴孔38からの燃料噴射は、停止される。このように、ノズルニードル50は、制御室35の燃料圧力の変動により、軸方向に沿って弁ボデー20に対し相対変位し、噴孔38を開閉する。
駆動部40は、伸縮作動によって制御弁体60を駆動する。駆動部40は、ピエゾアクチュエータ41及び駆動力伝達機構42等によって構成されている。ピエゾアクチュエータ41は圧電素子積層体を有している。ピエゾアクチュエータ41には、制御装置9の出力である駆動電圧が入力され、駆動電圧に応じた駆動エネルギが充電される。ピエゾアクチュエータ41は、駆動電圧の入力に基づき、逆圧電効果によって伸縮する。
駆動力伝達機構42は、大径ピストン43及び小径ピストン44と、大径ピストン43及び小径ピストン44に外嵌されるシリンダ45等とによって構成されている。小径ピストン44には、駆動伝達ピン46が設けられている。駆動伝達ピン46は、ピン収容孔22aに収容されている。駆動力伝達機構42は、ピエゾアクチュエータ41の伸縮作動を拡大しつつ、駆動伝達ピン46から制御弁体60に伝達される駆動力により、制御弁体60を軸方向に変位させる。
以上の駆動部40は、電荷の蓄積によって伸長したピエゾアクチュエータ41により、駆動伝達ピン46を弁室36に突き出す方向へ変位させる。また駆動部40は、電荷の放出によるピエゾアクチュエータ41の収縮により、駆動伝達ピン46をピン収容孔22aへ向けて引き戻す。
制御弁体60は、金属材料等によって全体として柱状に形成されている。制御弁体60は、弁室36及びバルブボデー部材22と同軸配置となるように、弁室36に収容されている。制御弁体60は、円筒螺旋状に形成されたコイルスプリング70により、駆動伝達ピン46及びピエゾアクチュエータ41へ向けて付勢されている。制御弁体60は、駆動部40によって駆動され、軸方向(中心軸CL2)に沿って弁室36内を変位可能である。
制御弁体60は、円柱部60a及び半球部60bを有している。円柱部60aは、円柱状に形成され、半球部60bに対してオリフィス形成部材23側に位置している。半球部60bは、流出開口34bへ向けて凸状に湾曲した部分球状に形成されている。半球部60bは、円柱部60aに対して駆動力伝達機構42側に位置している。半球部60bの中心は、円柱部60aの中心軸上に位置している。
制御弁体60には、上着座面61及び下着座面62が形成されている。上着座面61は、半球部60bのうちで、上シート面部27と対向する位置に設けられている。上着座面61は、ピエゾアクチュエータ41が収縮した状態で上シート面部27に押し当てられ、上シート面部27に着座する。上着座面61は、上シート面部27への着座によって流出開口34bを塞ぐ。下着座面62は、円柱部60aの底面のうちで、下シート面部28と対向する位置に設けられている。下着座面62は、下シート面部28への離着座により、供給開口32bを開閉する。下着座面62は、ピエゾアクチュエータ41が伸長した状態で、下シート面部28に押し当てられる。
制御弁体60は、弁室36と制御室35及び低圧室37との接続状態を切り替える三方弁として機能する。詳記すると、制御弁体60は、上着座面61の上シート面部27への着座によって閉弁状態となり、低圧連通路34による弁室36と低圧室37との連通を遮断する。閉弁状態にある制御弁体60は、下着座面62と下シート面部28との間に供給隙間68を形成している。
一方で、制御弁体60は、上着座面61の上シート面部27からの離座によって開弁状態となり、低圧連通路34による弁室36と低圧室37との連通を許容する。開弁状態にある制御弁体60は、下着座面62を下シート面部28に着座させており、上着座面61と上シート面部27との間に隙間絞り部を形成している。
以上の燃料噴射装置10における燃料噴射の作動の詳細を、図4及び図5を用いて説明する。
ピエゾアクチュエータ41の通電がオフ状態とされた噴射開始前の燃料噴射装置10では、制御弁体60は、上シート面部27に着座している。この状態での制御室35の燃料圧力は、高圧燃料通路31と実質同一となる。そのため、制御室35の燃料圧力によって付勢されたノズルニードル50は、噴孔38を閉じた状態を維持する(図4参照)。
ピエゾアクチュエータ41の通電がオフ状態からオン状態へと切り替えられると、制御弁体60は、小径ピストン44と一体的に噴孔38側へ向けて変位する。これにより制御弁体60は、上着座面61を上シート面部27から離座させ、さらに下着座面62を下シート面部28に着座させる。この状態では、供給連通路32による高圧室31aと弁室36との連通が、制御弁体60によって遮断される。加えて、低圧連通路34による弁室36と低圧室37との連通が許容されることで、制御室35の燃料は、制御連通路33、弁室36及び低圧連通路34を流通し、低圧室37に排出される。その結果、制御室35の圧力降下によってノズルニードル50が開弁方向に変位し、噴孔38からの燃料噴射が開始される(図5参照)。
そして、ピエゾアクチュエータ41の通電がオン状態からオフ状態へと切り替えられると、制御弁体60は、下着座面62を下シート面部28から離座させ、さらに上着座面61を上シート面部27に着座せる。この状態では、低圧連通路34による弁室36と低圧室37との連通が、制御弁体60によって遮断される。一方、供給連通路32による高圧室31aと弁室36との連通が許容される。以上によれば、弁室36及び制御室35の燃料圧力は、供給連通路32を通じて供給される高圧燃料により回復する。その結果、ノズルニードル50が閉弁方向に変位し、噴孔38からの燃料噴射が停止される(図4参照)。
さて、図6に示す比較例では、制御弁体160が駆動伝達ピン146に固定されていない。こうした燃料噴射装置110において、制御弁体160は、駆動伝達ピン146に対し、回転、傾き及び軸ずれのいずれも可能な状態にある。故に、制御弁体160は、正規の姿勢で上シート面部27に着座し続けることができない。こうした場合の燃料噴射への悪影響について、以下説明する。尚、以下の説明では、駆動伝達ピン146及び供給連通路32の各中心軸CL1,CL3と制御弁体160の中心軸CL2とが重なっている状態を、制御弁体160の正規の姿勢とする。
一例として、下着座面162が制御連通路33に向くような傾きと、制御連通路33に近づく方向への軸ずれとが、制御弁体160に生じた場合を想定する(左図参照)。この場合、下着座面162と下シート面部28との間の供給隙間168は、制御弁体160が正規の姿勢であるときよりも、大きくなる。故に、供給連通路32から制御連通路33に流通して制御室35(図2参照)に供給される燃料の流量は、制御弁体160が正規の姿勢である場合と比較して増加する。故に、制御室35の急速な圧力回復によって閉弁タイミングが早められ、噴射量の減少が生じる。
また別の一例として、下着座面162が制御連通路33とは反対側を向くような傾きと、制御連通路33から離れる方向への軸ずれとが、制御弁体160に生じた場合を想定する(右図参照)。この場合、下着座面162と下シート面部28との間の供給隙間168は、制御弁体160が正規の姿勢であるときよりも、小さくなる。故に、供給連通路32から制御連通路33に流通して制御室35(図2参照)に供給される燃料の流量は、制御弁体160が正規の姿勢である場合と比較して減少する。故に、制御室35の圧力回復の鈍化によって閉弁タイミングが遅くなり、噴射量の増加が生じる。
上記の比較例では、制御弁体160の回転、傾き及び軸ずれ等に起因して、図7に示すように、燃料噴射量の周期的な変動が引き起こされる(破線参照)。そのため図2及び図3に示す第一実施形態の燃料噴射装置10は、比較例のような燃料噴射量の変動抑制を低減するため、規制構造90をさらに備えている。
規制構造90は、駆動伝達ピン46に対する制御弁体60の軸ずれ及び傾きの変動の両方を規制する。具体的に、第一実施形態の規制構造90には、駆動部40に設けられた凸状部47と、制御弁体60に設けられた嵌合穴64と、嵌合穴64に収容されたシム92とが含まれている。
凸状部47は、駆動伝達ピン46の先端部分に設けられている。凸状部47は、駆動伝達ピン46の本体部分と実質的に同軸な円柱状に形成されている。凸状部47は、嵌合穴64に挿入された状態である。凸状部47の先端面47aは、平坦な平面状に形成されている。
嵌合穴64は、制御弁体60に設けられた円筒穴である。嵌合穴64は、制御弁体60と実質同軸となるよう、上着座面61から下着座面62へ向けて窪む凹状に形成されている。嵌合穴64の内径は、凸状部47の外径よりも僅かに大径に形成されている。嵌合穴64は、凸状部47の大部分とシム92の全体を収容している。嵌合穴64の穴底面64aは、制御弁体60の中心軸と直交する平面に沿った円状に形成されている。嵌合穴64は、凸状部47に緩嵌合しており、駆動伝達ピン46に対する制御弁体60の中心軸まわりの相対回転を許容する。一方で、嵌合穴64及び凸状部47の嵌合構造は、制御弁体60の軸ずれ及び傾きを制限する。
シム92は、金属材料によって扁平な円柱状に形成されている。シム92の外径は、凸状部47の外径と実質同一であって、嵌合穴64の内径よりも僅かに小径に形成されている。シム92は、嵌合穴64に収容されており、先端面47aと穴底面64aとの間で挟持されている。シム92は、凸状部47の軸方向長さ及び嵌合穴64の深さの公差を調整する構成であって、燃料噴射装置10の組み立て時に、厚さの異なる複数種類から選択された一つである。シム92は、厚さの異なる複数種類が製造時に用意されており、ピエゾアクチュエータ41が完全に収縮した状態で上着座面61と上シート面部27と間に液密が形成されるように、駆動伝達ピン46及び制御弁体60の軸方向の相対位置関係を調整している。
以上の規制構造90により、駆動伝達ピン46に対する制御弁体60の軸ずれ及び傾きの変動が規制されれば、流出開口34bを開状態とした制御弁体60と底壁面36bとの間に生じる供給隙間68の流路面積は、実質的に一定になり得る。故に、供給連通路32から制御連通路33へと流れる燃料流量の変動、ひいては制御室35の圧力回復のばらつきが低減される。以上によれば、図7に示すように、噴孔38から噴射される燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
加えて第一実施形態では、凸状部47及び嵌合穴64が規制構造90とされている。こうした嵌め合い構造の採用によれば、制御弁体60の軸ずれ及び傾き自体が実質的に生じなくなる。故に、制御連通路33へ流入する燃料流量の変動、ひいては燃料噴射量の変動を抑制する効果は、さらに向上する。
尚、第一実施形態では、弁ボデー20が「流路形成部材」に相当し、供給連通路32が「供給流路」に相当し、制御室35及び弁室36が共に「燃料室」に相当し、小径ピストン44が「伝達部材」に相当する。また、ノズルニードル50が「噴孔弁体」に相当し、嵌合穴64が「凹状穴」に相当し、コイルスプリング70が「バルブスプリング」に相当し、規制構造90が「変動規制構造」に相当する。
(第二実施形態)
図8及び図9に示す第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態の規制構造290は、第一実施形態と実質同一の凸状部47、嵌合穴64、シム92、及びコイルスプリング70に加えて、弁体円錐部265及び環状構造部229をさらに含んでいる。規制構造290は、第一実施形態と同様に、駆動伝達ピン46に対する制御弁体260の軸ずれ及び傾きを規制する。
弁体円錐部265は、制御弁体260の円柱部60aに部分円錐面状に形成されている。弁体円錐部265は、コイルスプリング70における一方の軸方向の端部(以下、「弁側端部71」)に内側から当接している。弁体円錐部265は、周方向において、少なくとも半周以上の範囲でコイルスプリング70の弁側端部71と接触している。弁体円錐部265は、コイルスプリング70における他方の軸方向の端部(以下、「着座端部73」)に向かうに従って縮径する外テーパ面状である。
環状構造部229は、コイルスプリング70の位置を規定しており、コイルスプリング70の中心軸を、駆動伝達ピン46及び供給開口32bの各中心軸CL1,CL3と実質的に一致させている。環状構造部229は、オリフィス形成部材23の上端面にC字状に形成された部分環状壁229aを有している。部分環状壁229aは、下シート面部28から部分円環状に立設されており、弁室36の内周壁面36cに内嵌されている。部分環状壁229aは、コイルスプリング70の着座端部73に外側から接触している。部分環状壁229aは、供給連通路32と制御連通路33との間を避けて形成されており、周方向に少なくとも半周以上延設されている。部分環状壁229aは、着座端部73を外側から囲み、コイルスプリング70の径方向への位置ずれを規制している。
ここまで説明した第二実施形態の規制構造290も、第一実施形態と同様の効果を奏し、供給隙間68の流路面積を一定に維持し、供給連通路32から制御連通路33へと流れる燃料流量の変動を低減できる。したがって、燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
加えて第二実施形態では、コイルスプリング70の位置ずれが環状構造部229によって規制されている。以上のように、弁ボデー20に対して正しく位置決めされたコイルスプリング70にて付勢される制御弁体260には、軸ずれがいっそう生じ難くなる。その結果、制御弁体260の中心軸CL2は、駆動伝達ピン46及び供給開口32bの各中心軸CL1,CL3と継続的に一致し得る。
また第二実施形態では、コイルスプリング70の弁側端部71と接触する弁体円錐部265がテーパ面状とされている。故に、弁体円錐部265に作用するコイルスプリング70の復元力の一部は、制御弁体260の軸ずれ及び傾きを規制する径方向内側へ向けた力となり、制御弁体260を正規の姿勢に維持させる。以上のように、コイルスプリング70を環状構造部229によって位置決めしたうえで、弁側端部71で弁体円錐部265を付勢する構成であれば、燃料噴射量の変動は、さらに高い確実性をもって抑制可能となる。尚、第二実施形態では、規制構造290が「変動規制構造」に相当する。
(第三実施形態)
図10及び図11に示す第三実施形態は、第二実施形態の変形例である。第三実施形態の規制構造390は、第二実施形態と実質同一の弁体円錐部265及びコイルスプリング70に加えて、環状構造部329をさらに含んでいる。一方で、規制構造390からは、凸状部47、嵌合穴64及びシム92(図8参照)に相当する構成が省略されている。
環状構造部329は、部分環状壁229a及び環状溝329aを含む構成により、コイルスプリング70の位置を規定している。部分環状壁229aは、第二実施形態と実質的に同一形状であって、オリフィス形成部材23の上端面から部分円環状に立設されている。部分環状壁229aは、環状溝329aの外縁に沿ってC字状に延設されている。
環状溝329aは、オリフィス形成部材23の上端面から円環状に窪む凹部である。環状溝329aは、部分環状壁229aの内周側であり、且つ、下シート面部28の外周側に設けられている。環状溝329aは、部分環状壁229a及び供給開口32bと実質的に同心となるように形成されている。環状溝329aの溝幅は、コイルスプリング70を形成する線材の線径よりも大きくされている。環状溝329aの溝底面329bには、コイルスプリング70の着座端部73が着座している。環状溝329aの外縁となる溝外側壁329cは、部分環状壁229aと連続しており、コイルスプリング70の着座端部73に外側から接触している。環状溝329aは、部分環状壁229aと協働でコイルスプリング70を外側から囲み、着座端部73に嵌合している。こうした構成により、環状溝329aは、コイルスプリング70の径方向への位置ずれを規制している。
ここまで説明した第三実施形態の規制構造390では、環状構造部329によって位置ずれを規制されたコイルスプリング70により、制御弁体360の中心軸CL2の軸ずれ及び傾きが規制され得る。故に、凸状部47及び嵌合穴64(図8参照)等による嵌合構造が省略された規制構造390であっても、第二実施形態と同様の効果を奏し、供給隙間68の流路面積は、一定に維持可能となる。したがって、供給連通路32から制御連通路33へと流れる燃料流量の変動、ひいては燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
加えて第三実施形態では、制御弁体360への嵌合穴64(図8参照)の形成が不要となる。嵌合穴64の加工精度が充分でない場合、制御弁体360は、上シート面部27に着座困難となり得る。そのため、嵌合穴64を形成する加工には、高い加工精度が要求される。故に、嵌合穴64を省略した第三実施形態の規制構造390であれば、制御弁体360を形成する加工性が確保可能となる。
さらに、コイルスプリング70の着座端部73は、環状溝329aに圧入されていてもよい。こうした構成であれば、着座端部73の位置ずれ、ひいては燃料噴射量の変動は、さらに高い確実性をもって防止可能となる。尚、第三実施形態では、規制構造390が「変動規制構造」に相当する。
(第四実施形態)
図12及び図13に示す第四実施形態は、第三実施形態の変形例である。第四実施形態の規制構造490は、弁体円錐部265、環状構造部429及びコイルスプリング470を含んでいる。環状構造部429からは、第三実施形態の部分環状壁229a(図10参照)に相当する構成が省略されている。一方で、環状構造部429は、第三実施形態と実質同一の環状溝329aを有している。環状溝329aにおいて内縁となる溝内側壁329dは、下シート面部28から溝底面329bへ向かうに従って拡径する外テーパ面状に形成されている。溝内側壁329dは、駆動伝達ピン46及び供給開口32bの各中心軸CL1,CL3と実質的に同軸となるよう設けられている。
コイルスプリング470の軸方向の各端部71,73の内側には、それぞれ上円錐部72及び下円錐部74が設けられている。上円錐部72及び下円錐部74は、コイルスプリング470の軸方向の中央に向かうに従って縮径する内テーパ面状に形成されている。上円錐部72のテーパ角度は、弁体円錐部265のテーパ角度に対応しており、弁体円錐部265に外嵌されている。同様に、下円錐部74のテーパ角度は、環状溝329aの溝内側壁329dのテーパ角度に対応しており、溝内側壁329dに外嵌されている。コイルスプリング470は、弁体円錐部265及び環状溝329aに嵌合することで、螺旋状に巻回しされた線材の復元力により、制御弁体360の径方向への軸ずれと傾きとを規制している。
以上の規制構造490のように、コイルスプリング470にて制御弁体360及び下シート面部28に接触する部分が内テーパ面状であれば、制御弁体360の中心軸CL2は、コイルスプリング470の復元力によって正規の位置に調整され続ける。このように、円錐形状に形成した部分同士を接触させる第四実施形態でも、第三実施形態と同様に、軸ずれ及び傾きの抑制効果が発揮され、供給隙間68の流路面積は、一定に維持可能となる。したがって、供給連通路32から制御連通路33へと流れる燃料流量の変動、ひいては燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
尚、第四実施形態において、弁側端部71及び着座端部73がそれぞれ「端部」に相当し、上円錐部72及び下円錐部74がそれぞれ「スプリング円錐部」に相当し、コイルスプリング470が「バルブスプリング」に相当する。さらに、規制構造490が「変更規制構造」に相当する。
(第五実施形態)
図14に示す第五実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。第五実施形態では、第一実施形態と同様に、凸状部47、嵌合穴64及びシム92を含む規制構造90が設けられている。一方で、第五実施形態では、弁室36の区画壁36a及び制御弁体560の形状が第一実施形態とは異なっている。
区画壁36aの頂壁面536dには、流出開口34bを囲む形状で円環状の上シート面部527が形成されている。上シート面部527は、制御弁体560の変位軸である中心軸CL2に対して実質的に直交する平面状であり、下シート面部28と実質的に平行となるように形成されている。頂壁面536dのうちで上シート面部527よりも外周側の領域は、上シート面部527よりも窪む円環状の凹部とされている。
制御弁体560には、第一実施形態と実質同一の嵌合穴64が形成されている。嵌合穴64は、シム92を収容しており、駆動伝達ピン46の凸状部47に緩嵌合している。加えて制御弁体560には、半球部60b(図3参照)に替えて、大径部560bが設けられている。大径部560bにて、上シート面部527と対向する上面には、上着座面561が形成されている。上着座面561は、上シート面部527と同様に、中心軸CL2に対して実質的に直交する平面状に形成されている。即ち、上着座面561は、下着座面62と実質的に平行である。上着座面561は、上シート面部527への離着座によって流出開口34bを開閉する。
ここまで説明した第五実施形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、規制構造90が制御弁体560の軸ずれ及び傾きを規制し、閉弁時における供給隙間68の流路面積を一定に維持する。したがって、供給連通路32から制御連通路33へと流れる燃料流量の変動、ひいては燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
加えて第五実施形態では、上シート面部527及び上着座面561が中心軸CL2に対して実質的に直交する形状である。こうした平面接触構造によれば、駆動伝達ピン46及び制御弁体560に不可避的に生じる公差により、制御弁体560が設計上の位置から径方向にずれたとしても、上着座面561及び上シート面部527のシール性は確保され得る。故に、制御弁体560は、上着座面561を上シート面部527に着座させて、流出開口34bを閉塞させることができる。
以上によれば、凸状部47及び嵌合穴64にて軸ずれ及び傾きを規制する規制構造90を設けたとしても、低圧連通路34を通じた弁室36から低圧室37(図2参照)への燃料流出を遮断する制御弁体560のシール機能は、確実に維持可能となる。尚、第五実施形態では、低圧連通路34が「流出流路」に相当し、低圧室37が「低圧側」に相当し、上シート面部527が「シート面」に相当する。
(第六実施形態)
図15及び図16に示す第六実施形態は、第一実施形態のさらに別の変形例である。第六実施形態では、規制リング80を含む規制構造690が設けられている。規制リング80は、金属材料等により、全体として円環状に形成されている。規制リング80は、制御弁体660及びコイルスプリング70と共に、弁室36に収容されている。規制リング80は、区画壁36aの内周壁面36cに内嵌されており、且つ、制御弁体660の円柱部60aに外嵌されている。規制リング80は、弁室36の区画壁36aに対して制御弁体660を摺動可能に支持している。
規制リング80は、オリフィス形成部材23の上端面に載置されており、コイルスプリング70の着座端部73と底壁面36bとの間に挟まれている。規制リング80は、コイルスプリング70の復元力によって底壁面36bに押し付けられおり、弁室36内での位置を固定されている。
規制リング80には、リング本体部81、嵌合鍔部82、燃料流通凹部83、支持脚部84、摺動面85及び燃料流通溝86が形成されている。リング本体部81は、扁平な真円のリング状に形成されている。リング本体部81の内径は、円柱部60aの外径と概ね一致している。コイルスプリング70の着座端部73は、リング本体部81の上面に載置されている。
嵌合鍔部82は、リング本体部81の外縁から、径方向の外側へ向けて突出している。嵌合鍔部82は、リング本体部81の周方向にて互い間隔を開けつつ、複数形成されている。嵌合鍔部82の外径は、内周壁面36cの内径と概ね一致している。嵌合鍔部82が内周壁面36cに内嵌されている。
燃料流通凹部83は、リング本体部81の周方向にて互いに隣接する二つの嵌合鍔部82の間に形成されている。燃料流通凹部83は、規制リング80の下側から上側への燃料の流通を可能にしている。供給開口32bから弁室36に流入した燃料は、燃料流通凹部83を通じて流出開口34bに流れる。
支持脚部84は、リング本体部81の下面から立設されている。支持脚部84は、リング本体部81の周方向にて互いに間隔を開けつつ、複数形成されている。支持脚部84は、燃料流通凹部83の径方向の内側に設けられている。支持脚部84は、底壁面36bに載置されている。
摺動面85は、リング本体部81及び支持脚部84に跨って形成された規制リング80の内周面である。摺動面85は、円柱部60aに外嵌されており、円柱部60aに対して摺動可能である。
燃料流通溝86は、リング本体部81の周方向にて互いに隣接する二つの支持脚部84の間に形成されている。燃料流通溝86は、供給隙間68の外周側に位置しており、径方向の内側に位置する供給連通路32から、径方向の外側に位置する制御連通路33へ向かう燃料を流通させる。燃料流通溝86によって確保される流路面積の総和は、供給隙間68の流路面積よりも十分に大きくされている。
ここまで説明した第六実施形態の規制構造690のように、規制リング80を用いる構成でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、制御弁体660の軸ずれ及び傾きの規制によって供給隙間68の流路面積が一定に維持され得る。したがって、燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
加えて第六実施形態では、規制リング80の燃料流通溝86が、供給連通路32から制御連通路33へ向かう流通経路を形成している。換言すれば、供給連通路32と制御連通路33との間には、コイルスプリング70の着座端部73が存在していない。故に、コイルスプリング70の回転によって線材端部の位置が変わり、供給連通路32から制御連通路33へ向かう燃料流れの態様が変化する事態は、実質的に生じない。以上のように、燃料流通溝86の形成により燃料流路の面積を一定にする構成であれば、コイルスプリング70の回転に起因した燃料噴射量の変動も、さらに抑制可能となる。
尚、第六実施形態において、規制リング80が「環状部材」に相当し、燃料流通溝86が「燃料流通部」に相当し、規制構造690が「変動規制構造」に相当する。
(第七実施形態)
図17~図20に示す第七実施形態は、第一実施形態のさらに別の変形例である。第七実施形態では、供給連通路32の中心軸CL3が、制御弁体660の中心軸CL2に対してずらされている。このように、供給開口32bの面積重心Ac1を下着座面62の面積重心Ac2から偏心させた供給連通路32が、第七実施形態の規制構造790を兼ねている。
上記の偏心構成では、弁室36及び供給連通路32の間の差圧ΔPに起因する差圧力が供給開口32b内の燃料から下着座面62に作用する。下着座面62の面積重心Ac2に対する供給開口32bの面積重心Ac1の偏心によれば、差圧力は、駆動伝達ピン46に対して制御弁体660を傾斜させる方向のモーメント(以下、「差圧モーメントMp」)を生じさせる。差圧モーメントMpの作用によれば、制御弁体660は、実質的に一定の傾き姿勢で、上シート面部27の特定位置に、上着座面61を着座させるようになる(図20参照)。故に、供給開口32bを下着座面62に対し偏心させた供給連通路32は、制御弁体660の軸ずれ及び傾きの変動を規制する規制構造790として機能可能となる。
ここで、コイルスプリング70も、制御弁体660を駆動伝達ピン46に対して傾斜させる方向のモーメントを発生させている。詳記すると、コイルスプリング70の各端部71,73は、全周にわたって着座しているわけではない。弁側端部71の端面71aのうちで、例えば全周の4分の3程度が制御弁体660に着座している(図19参照)。同様に、着座端部73の端面73aのうちで、全周の4分の3程度が底壁面36bに着座している(図18参照)。こうした着座構成により、コイルスプリング70の復元力による荷重Fsは、制御弁体660の中心軸CL2に対して偏心した位置に作用し、制御弁体660を傾けるモーメント(以下、「傾斜モーメントMs」)を生じさせる。
コイルスプリング70による傾斜モーメントMsの作用方向は、コイルスプリング70の回転によって各端面71a,73aの着座位置が移動した場合に、不可避的に変化する。そして、傾斜モーメントMsは、差圧モーメントMpを打ち消す逆向きの方向にも作用し得る。故に、供給連通路32を規制構造790として機能させるためには、差圧モーメントMpは、想定される傾斜モーメントMsの最大値よりも大きくされることが望ましい。ここで、供給開口32bの面積重心Ac1の偏心量hが大きくなるほど、差圧モーメントMpが増加する。故に、偏心量hは、下記の数式に示す関係が成り立つように規定されている。
偏心量:h > A = (4/3/π)×{(rs×Fs)/(ΔP×di^2)}
rs : コイルスプリング70の半径(mm)
Fs : コイルスプリング70の荷重(N)
ΔP : 弁室36と供給連通路32との差圧(Pa×10^-4)
di : 供給開口32bの直径(mm)
加えて、制御弁体660は、下シート面部28に下着座面62を着座させて、供給開口32bを閉塞させる。故に、下着座面62及び供給開口32bの間のシール性を確保するために、供給開口32bの全体は、下着座面62の範囲内に位置していなければならない。よって偏心量hは、下着座面62の半径rvから供給開口32bの半径rpを差し引いた値よりも小さくされる必要がある。以上によれば、望ましい偏心量hの範囲は、
A < h < rv-rp
と規定される。
ここまで説明した第七実施形態の規制構造790のように、供給連通路32を偏心させた構成でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、制御弁体660の軸ずれ及び傾きの変動の規制により、供給隙間68の流路面積が一定に維持され得る。したがって、燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
加えて第七実施形態では、偏心量hの適切な規定により、傾斜モーメントMsが最悪条件であったとしても、差圧モーメントMpは、傾斜モーメントMsに打ち勝ち、制御弁体660を一定に傾けた姿勢に維持できる。したがって、燃料噴射量の変動を抑制する効果は、さらに確実に発揮可能となる。尚、第七実施形態では、下着座面62が「閉塞底面」に相当する。
(第八実施形態)
図21に示す第八実施形態は、第七実施形態の変形例である。第八実施形態の供給開口32bの面積重心Ac1は、供給連通路32のメイン流路部32cの中心軸CL3及び制御弁体660の中心軸CL2に対して偏心している。以上のように供給開口32bのみを偏心させた構成でも、差圧モーメントMpの作用によって制御弁体660の軸ずれ及び傾きの変動が規制され得る。したがって、第八実施形態でも、燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
(第九実施形態)
図22に示す第九実施形態は、第七実施形態の別の変形例である。第九実施形態の供給連通路32は、弁室36との接続部分にて、弁室36へ向かうに従って拡大されている。供給連通路32の接続部分のうちで、周方向にて制御連通路33に近接している側のみが拡大されている。こうした構成により、供給開口32bの面積重心Ac1は、メイン流路部32cの中心軸CL3及び制御弁体660の中心軸CL2に対して偏心する。故に、供給連通路32が変動規制構造として機能し、差圧モーメントMpの作用によって制御弁体660の軸ずれ及び傾きの変動が規制され得る。したがって、第九実施形態でも、燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
(第十実施形態)
図23及び図24に示す第十実施形態は、第七実施形態のさらに別の変形例である。第十実施形態の供給連通路32は、弁室36との接続部分にて、メイン流路部32c及び分岐流路部32dに分岐されている。下シート面部28には、メイン流路部32cの第一開口132cと分岐流路部32dの第二開口132dとが、供給開口32bとして形成されている。こうした構成により、第一開口132c及び第二開口132dを合わせた供給開口32bの面積重心Ac1は、供給連通路32の中心軸CL3及び制御弁体660の中心軸CL2に対して偏心する。故に、供給連通路32が変動規制構造として機能し、差圧モーメントMpの作用によって制御弁体660の軸ずれ及び傾きの変動が規制され得る。したがって、第十実施形態でも、燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
(第十一実施形態)
図25~図27に示す第十一実施形態には、制御弁体660の軸ずれ及び傾きが生じた場合でも、供給連通路32から制御室135へ流入する燃料の流量係数を実質的に一定に維持する流量維持構造が設けられている。第十一実施形態では、流量維持構造としての二つの制御連通路33,133が、弁ボデー120のオリフィス形成部材123に形成されている。
二つの制御連通路33,133は、二つに区分けされた弁室136と制御室135とを相互に連通させている。制御連通路33の全体は、制御連通路133の全体と分離されている。制御連通路33の一端である連通開口33a及び制御連通路133の一端である連通開口133aは、共に弁室136に臨んでいる。
連通開口33a及び連通開口133aは、供給開口32bの開口する弁室136の底壁面36bに開口している。各連通開口33a,133aは、底壁面36bにて、供給開口32bを挟んだ両側に、真円状に設けられている(図26参照)。各連通開口33a,133aの各開口面積は、実質的に同一である。加えて、連通開口33aの中心から供給開口32bの中心までの距離は、連通開口133aの中心から供給開口32bの中心までの距離と実質的に同一である。各連通開口33a,133aの周囲には、下シート面部28が形成されている。各連通開口33a,133aは、下シート面部28への制御弁体660の着座により、制御弁体660によって閉塞される。故に、制御弁体660が下シート面部28に着座した状態では、各制御連通路33,133による弁室136と制御室135との連通が遮断される。
ここまで説明した第十一実施形態では、底壁面36bに連通開口33a,133aが複数形成された構成である。故に、供給開口32bから連通開口33aに流れる燃料流量を減少させるような軸ずれ及び傾きが制御弁体660に生じた場合では、供給開口32bから連通開口133aに流れる燃料流量が増加する。反対に、供給開口32bから連通開口133aに流れる燃料流量を減少させるような軸ずれ及び傾きが制御弁体660に生じた場合では、供給開口32bから連通開口133aに流れる燃料流量が増加する。以上のように、供給開口32bから各連通開口33a,133aに向かう各燃料流れの流量の増減が相互に打ち消し合う。そのため、流量維持構造として設けられた二つの制御連通路33,133は、供給連通路32から制御室135に流入する燃料の流量係数の変化を抑制できる。こうして、制御室135に流入する燃料流量の変動、ひいては、制御室135の圧力回復のばらつきが低減されれば、噴孔38(図2参照)から噴射される燃料噴射量の変動が抑制可能となる。
尚、第十一実施形態では、制御室135が「第二燃料室」に相当し、弁室136が「第一燃料室」に相当し、底壁面36bが「壁面」に相当し、制御連通路33,133が「連通通路」に相当する。
(第十二実施形態)
図28~図30に示す第十二実施形態は、第十一実施形態の変形例である。第十二実施形態では、流量維持構造としての制御連通路233がオリフィス形成部材123に形成されている。制御連通路233は、オリフィス形成部材123の内部にて、二つの連通分岐路233a,233bに分岐されている。制御連通路233は、各連通分岐路233a,233bの一端である各連通開口33a,133aを、底壁面36bに開口させている。各連通開口33a,133aは、第十一実施形態と実質同一の形状及び配置にて弁室136に臨んでおり、供給開口32bの両側に設けられている(図29参照)。各連通開口33a,133aから各連通分岐路233a,233bに流入した燃料は、制御連通路233の内部にて合流し、制御室135に流入する。
ここまで説明した第十二実施形態にて、制御弁体660に軸ずれ及び傾きが生じた場合でも、供給開口32bから各連通開口33a,133aに向かう燃料流れの増減は、第十一実施形態と同様に、相互に打ち消し合う。故に、流量維持構造として設けられた制御連通路233は、供給連通路32から制御室135に流入する燃料の流量係数の変化を抑制できる。したがって、噴孔38(図2参照)から噴射される燃料噴射量の変動が抑制される。尚、第十二実施形態では、制御連通路233が「連通通路」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記第一実施形態の規制構造90等には、駆動伝達ピン46に設けた凸状部47と、制御弁体60に設けた嵌合穴64との嵌め合い構造が採用されていた。しかし、駆動伝達ピンと制御弁体とを相互に固定可能であれば、凸状部が制御弁体に設けられる一方で、嵌合穴が駆動伝達ピンに設けられてもよい。こうした構成でも、凸状部及び嵌合穴の嵌合によって制御弁体60の軸ずれ及び傾きの変動が規制可能となる。さらに、シムに相当する構成は、適宜省略されてよい。
上記第二実施形態等では、環状構造部229は、オリフィス形成部材23と一体的に形成されていた。しかし、環状構造部は、バルブボデー部材と一体的に形成れてよい。さらに、オリフィス形成部材に環状溝が形成され、バルブボデー部材に部分環状壁が形成されてもよい。また、制御弁体を付勢するスプリングは、円筒状のコイルスプリングに限定されず、スリットスプリング及びダイヤフラム等の弾性部材であってもよい。
上記第十一,第十二実施形態等には、規制構造に替えて、流量維持構造が設けられていた。しかし、第一~第十実施形態の変形例による燃料噴射装置は、規制構造に加えて流量維持構造をさらに備えていてもよい。また、底壁面には、三つ以上の連通開口が形成されていてもよい。
上記実施形態では、制御室35及び弁室36が制御連通路33を通じて連結されて、「燃料室」を形成していた。しかし、弁ボデーには、一体的に形成された燃料室が区画されていてもよい。また制御室及び弁室が区分けされた構成において、制御連通路の一部が、制御室に収容された可動プレート等の部材に形成されていてもよい。さらに上記実施形態では、ピエゾアクチュエータを有する駆動部が採用されていた。しかし、駆動部は、例えば磁電アクチュエータ等を有する構成であってもよい。
上記実施形態では、燃料として軽油を噴射する燃料噴射装置に本開示による規制構造を適用した例を説明した。しかし、上記の規制構造は、軽油以外の燃料、例えばジメチルエーテル等の液化ガス燃料を噴射する燃料噴射装置にも適用可能である。
20,120 弁ボデー(流路形成部材)、27,527 上シート面部(シート面)、229,329,429 環状構造部、229a 部分環状壁、329a 環状溝、32 供給連通路(供給流路)、32b 供給開口、33,133,233 制御連通路(連通通路)、33a,133a 連通開口、34 低圧連通路(流出流路)、34b 流出開口、35,135 制御室(燃料室,第二燃料室)、36,136 弁室(燃料室,第一燃料室)、36b 底壁面(壁面)、37 低圧室(低圧側)、38 噴孔、44 小径ピストン(伝達部材)、47 凸状部、50 ノズルニードル(噴孔弁体)、60,260,360,560,660 制御弁体、61,561 上着座面、62 下着座面(閉塞底面)、64 嵌合穴(凹状穴)、265 弁体円錐部、70,470 コイルスプリング(バルブスプリング)、71 弁側端部(端部)、72 上円錐部(スプリング円錐部)、73 着座端部(端部)、74 下円錐部(スプリング円錐部)、80 規制リング(環状部材)、86 燃料流通溝(燃料流通部)、90,290,390,490,690,790 規制構造(変動規制構造)、Ac1 供給開口の面積重心、Ac2 下着座面の面積重心、Mp 差圧モーメント、Ms 傾斜モーメント、h 偏心量

Claims (13)

  1. 噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、
    燃料によって満たされる燃料室(35,36)、及び前記燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(20)と、
    前記燃料室の圧力の変動によって前記噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、
    前記燃料室に収容され、前記燃料室に臨む前記供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(60,260,360,560,660)と、
    前記制御弁体への駆動力の伝達によって前記制御弁体を変位させる伝達部材(44)と、
    前記伝達部材に対する前記制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動を規制する変動規制構造(90,290,390,490,690,790)と、を備え
    前記制御弁体及び前記伝達部材のうちの一方には、凸状部(47)が形成され、
    前記制御弁体及び前記伝達部材のうちの他方には、前記凸状部を収容し、前記制御弁体及び前記伝達部材を相互に固定する凹状穴(64)が形成され、
    前記変動規制構造は、前記凸状部及び前記凹状穴を含む燃料噴射装置。
  2. 前記制御弁体を前記伝達部材へ向けて付勢する筒状のバルブスプリング(70,470)、をさらに備え、
    前記流路形成部材は、前記バルブスプリングの位置を規定する環状構造部(229,329,429)、を有し、
    前記変動規制構造は、前記バルブスプリング及び前記環状構造部を含む請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、
    燃料によって満たされる燃料室(35,36)、及び前記燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(20)と、
    前記燃料室の圧力の変動によって前記噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、
    前記燃料室に収容され、前記燃料室に臨む前記供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(60,260,360,560,660)と、
    前記制御弁体への駆動力の伝達によって前記制御弁体を変位させる伝達部材(44)と、
    前記伝達部材に対する前記制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動を規制する変動規制構造(90,290,390,490,690,790)と、
    前記制御弁体を前記伝達部材へ向けて付勢する筒状のバルブスプリング(70,470)と、を備え
    前記流路形成部材は、前記バルブスプリングの位置を規定する環状構造部(229,329,429)、を有し、
    前記変動規制構造は、前記バルブスプリング及び前記環状構造部を含む燃料噴射装置。
  4. 前記制御弁体は、前記バルブスプリングにおける一方の軸方向の端部(71)に内側から当接し、前記バルブスプリングにおける他方の軸方向の端部(73)に向かうに従って縮径する外テーパ面状の弁体円錐部(265)、を有する請求項2又は3に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記環状構造部は、前記バルブスプリングに嵌合する環状溝(329a)及び部分環状壁(229a)の少なくとも一方を有する請求項2~のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記バルブスプリングにおける軸方向の端部(71,73)の少なくとも一方には、軸方向の中央に向かうに従って縮径する内テーパ面状のスプリング円錐部(72,74)、が設けられている請求項~5のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  7. 前記流路形成部材には、前記燃料室の燃料を低圧側(37)に流出させる流出流路(34)、前記燃料室に臨む前記流出流路の流出開口(34b)の周囲を囲むシート面(527)、がさらに形成され、
    前記制御弁体は、前記シート面への着座によって前記流出開口を塞ぐ上着座面(561)、を有し、
    前記シート面及び前記上着座面は、前記制御弁体の変位軸に対して実質的に直交する平面状である請求項~6のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  8. 噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、
    燃料によって満たされる燃料室(35,36)、及び前記燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(20)と、
    前記燃料室の圧力の変動によって前記噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、
    前記燃料室に収容され、前記燃料室に臨む前記供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(60,260,360,560,660)と、
    前記制御弁体への駆動力の伝達によって前記制御弁体を変位させる伝達部材(44)と、
    前記伝達部材に対する前記制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動を規制する変動規制構造(90,290,390,490,690,790)と、を備え
    前記変動規制構造は、前記制御弁体に外嵌され、前記燃料室の区画壁に対して前記制御弁体を摺動可能に支持する環状部材(80)、を含む燃料噴射装置。
  9. 前記環状部材は、前記供給流路から前記燃料室へ流入する燃料を流通させる燃料流通部(86)、を有する請求項8に記載の燃料噴射装置。
  10. 噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、
    燃料によって満たされる燃料室(35,36)、及び前記燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(20)と、
    前記燃料室の圧力の変動によって前記噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、
    前記燃料室に収容され、前記燃料室に臨む前記供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(60,260,360,560,660)と、
    前記制御弁体への駆動力の伝達によって前記制御弁体を変位させる伝達部材(44)と、
    前記伝達部材に対する前記制御弁体の軸ずれ及び傾きの変動を規制する変動規制構造(90,290,390,490,690,790)と、を備え、
    前記制御弁体は、前記供給開口を閉じる閉塞底面(62)、を有し、
    前記供給開口の面積重心(Ac1)を前記閉塞底面の面積重心(Ac2)から偏心させた前記供給流路が、前記変動規制構造を兼ねる燃料噴射装置。
  11. 前記制御弁体を前記伝達部材へ向けて付勢し、復元力によって前記制御弁体を傾ける傾斜モーメント(Ms)を生じさせるバルブスプリング(70)、をさらに備え、
    前記制御弁体には、前記燃料室及び前記供給流路の間の差圧によって前記傾斜モーメントとは逆向きの差圧モーメント(Mp)が作用し、
    前記閉塞底面の面積重心に対する前記供給開口の面積重心の偏心量は、想定される前記傾斜モーメントの最大値より前記差圧モーメントが大きくなるように規定されている請求項10に記載の燃料噴射装置。
  12. 前記制御弁体を前記伝達部材へ向けて付勢し、復元力によって前記制御弁体を傾ける傾斜モーメント(Ms)を生じさせる筒状のバルブスプリング(70)、をさらに備え、
    前記バルブスプリングの半径rsと、前記バルブスプリングの荷重Fsと、前記燃料室及び前記供給流路の差圧ΔPと、前記供給開口の直径diと、前記閉塞底面の面積重心に対する前記供給開口の面積重心の偏心量hとの間に、
    h > (4/3/π)×{(rs×Fs)/(ΔP×di^2)}
    の関係が成り立つ請求項10に記載の燃料噴射装置。
  13. 噴孔(38)から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、
    燃料によって満たされる第一燃料室(136)、連通通路(33,133,233)によって前記第一燃料室と連通された第二燃料室(135)、及び前記第一燃料室に燃料を供給する供給流路(32)、が形成された流路形成部材(120)と、
    前記第二燃料室の圧力の変動によって前記噴孔を開閉する噴孔弁体(50)と、
    前記第一燃料室に収容され、前記第一燃料室に臨む前記供給流路の供給開口(32b)を開閉する制御弁体(660)と、備え、
    前記供給開口が開口する前記第一燃料室の壁面(36b)には、前記連通通路の連通開口(33a,133a)が複数形成されている燃料噴射装置。
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