JP7006105B2 - 監視装置 - Google Patents

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Description

本明細書の開示は、電池セルの監視装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、蓄電ユニットと保持部材を備える蓄電装置が知られている。蓄電ユニットは、複数の蓄電素子と複数のバスバーを備えている。複数の蓄電素子それぞれにはガス排出弁が形成されている。複数の蓄電素子の電極端子同士がバスバーによって電気的に接続されている。保持部材には、回路基板とバスバーとを電気的に接続する配線が設けられている。
特開2017-152374号公報
特許文献1の蓄電ユニットは、複数の蓄電素子と複数のバスバーの他に、複数の蓄電素子それぞれのガス排出弁の排気通路を構成するバスバーフレームと遮熱プレートを有する。そしてこの遮熱プレートと、回路基板とバスバーとを電気的に接続する配線の設けられた保持部材とが別部材になっている。そのために部品点数が多く、体格が大きい、という問題があった。
そこで本明細書の開示物は、部品点数と体格それぞれの増大が抑制された監視装置を提供することを目的とする。
開示の1つは、並んで直列接続された複数の電池セル(220)それぞれの電極端子(221,222)と電気的に接続される配線パターン(32)の形成された可撓基板(31)と、
配線パターンを介して入力される電池セルの電圧を監視する監視部(10)と、
可撓基板を複数の電池セルに固定する固定部(50)と、を有し、
電池セルの電極端子の形成面(220a)にガス抜き弁(224)が形成され、
ガス抜き弁が形成された形成面と離間して対向する態様で可撓基板が固定部によって複数の電池セルに固定されることで、対向する形成面と可撓基板との間に、ガス抜き弁から排出されたガスを複数の電池セルの並び方向に沿って流動させる排気通路(EP)が形成される。
このように、対向する形成面と可撓基板との間に、ガス抜き弁から排出されたガスを複数の電池セルの並び方向に沿って流動させる排気通路(EP)が形成される。これによれば、配線パターンを有する基板と、排気通路を区画する部材と、を別体で有する構成とは異なり、部品点数の増大が抑制される。また監視装置の体格の増大が抑制される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
電池パックの回路図である。 電池モジュールと配線部を説明するための断面図である。 電池スタックを示す上面図である。 配線部と監視部を示す上面図である。 図4に示すV-V線に沿う断面図である。 固定部を示す上面図である。 固定部が電池スタックに設けられた状態を示す上面図である。 固定部と配線部が電池スタックに設けられた状態を示す上面図である。 図8に示すIX-IX線に沿う断面図である。 第1実施形態の配線部の変形例を示す断面図である。 第2実施形態の固定部を示す上面図である。 配線部が電池スタックに設けられた状態を示す上面図である。 配線部と固定部が電池スタックに設けられた状態を示す上面図である。 図13に示すXIV-XIV線に沿う断面図である。 第3実施形態の固定部を示す上面図である。 配線部と固定部が電池スタックに設けられた状態を示す上面図である。 図16に示すXVII-XVII線に沿う断面図である。 固定部の変形例を説明するための断面図である。 固定部の変形例を説明するための断面図である。 固定部の変形例を説明するための断面図である。 配線部の変形例を説明するための図表である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1~図9に基づいて本実施形態にかかる電池パックの監視装置を説明する。本実施形態の電池パックはハイブリッド自動車に適用されている。
以下においては互いに直交の関係にある3方向を、横方向、縦方向、および、高さ方向と示す。本実施形態では横方向はハイブリッド自動車の進退方向に沿っている。縦方向はハイブリッド自動車の左右方向に沿っている。高さ方向はハイブリッド自動車の天地方向に沿っている。縦方向が並び方向に相当する。
<電池パックの概要>
電池パック400はハイブリッド自動車の電気負荷に電力供給する機能を果たす。この電気負荷には、動力供給源および発電源としての機能を果たすモータジェネレータが含まれている。例えばモータジェネレータが力行する場合、電池パック400は放電してモータジェネレータに電力供給を行う。モータジェネレータが発電する場合、電池パック400は発電によって生じた発電電力を充電する。
電池パック400は電池ECU300を有する。この電池ECU300はハイブリッド自動車に搭載された各種ECU(車載ECU)と電気的に接続される。電池ECU300と車載ECUは相互に信号を送受信し、ハイブリッド自動車を協調制御する。この協調制御により、電池パック400の充電量に応じたモータジェネレータの発電と力行、および、内燃機関の出力などが制御される。
電池パック400は電池モジュール200を有する。図2および図3に示すように電池モジュール200は複数の電池セル220が電気的および機械的に直列接続された電池スタック210を有する。また電池モジュール200は電池スタック210を収容する電池ケース230を有する。
電池パック400は監視装置100を有する。監視装置100は電池スタック210を構成する各電池セル220の電圧を検出する。そして監視装置100は検出した電圧を監視する。監視装置100はその監視結果を電池ECU300に出力する。監視装置100は電池ECU300からの指示に基づいて複数の電池セル220の均等化処理を行う。
以上に示すように電池パック400は、監視装置100、電池モジュール200、および、電池ECU300を有する。図示しないが、電池パック400はこれらの他に電池モジュール200を冷却する送風ファンを有する。この送風ファンの駆動は電池ECU300によって制御される。送風ファンの数は電池スタック210の数に依らず、適宜決定することができる。
電池パック400はハイブリッド自動車の例えば座席下の配置空間に設けられる。例えば前部座席下よりも後部座席下のほうが広い。そのために本実施形態の電池パック400は後部座席下の配置空間に設けられる。ただし電池パック400の設置場所としてはこれに限定されず、例えば後部座席とトランクルームの間、運転席と助手席の間などを適宜採用することができる。以下、電池モジュール200と監視装置100を説明する。
<電池モジュールの概要>
上記したように電池モジュール200は電池スタック210と電池ケース230を有する。電池ケース230は筐体231と蓋部232を有する。筐体231はアルミダイカストで製造される。また筐体231は鉄やステンレスをプレス加工したりすることで製造することもできる。
筐体231は高さ方向に開口するとともに底を有する箱形状を成している。筐体231は高さ方向に面する底壁233と、底壁233の縁部から高さ方向に沿って環状に延びた側壁234と、を有する。側壁234によって上記の開口が構成されている。この開口は蓋部232によって覆われる。蓋部232は樹脂材料、若しくは、金属材料で形成される。
筐体231には図示しない支持壁が形成されている。この支持壁は筐体231の底壁233から上記の開口に向かって延びている。この支持壁に複数の電池セル220が搭載されている。電池セル220の一部が支持壁に搭載され、電池セル220と底壁233の内底面233aとの間に空間が構成されている。この空間は風の流通する流通経路としての機能を果たしている。
筐体231の側壁234には、上記の送風ファンの吸い込み口の連結される連通口234aが形成されている。連通口234aは底壁233側に位置し、流通経路と縦方向で並んでいる。送風ファンはこの連通口234aを介して流通経路と連通している。
図示しないが、筐体231と蓋部232の少なくとも一方には外部雰囲気と連通経路とを連通するための連通孔が構成されている。連通孔は筐体231の開口側に位置している。そのために連通孔は連通口234aと高さ方向で離間している。この連通孔は図2に示す後述の排気管235と横方向で並んでいる。排気管235は連通口234aと縦方向で離間している。そのために連通孔は連通口234aと縦方向でも離間している。
以上の構成により、送風ファンが空気を吸い込み出すと、外部雰囲気から連通孔に空気が流入する。その空気は高さ方向に流れて流通経路に流れ込む。流通経路に流れ込んだ風は縦方向に流れ、連通口234aを介して送風ファンに吸い込まれる。
また図2に示すように、電池ケース230には後述の電池セル220のガスをハイブリッド自動車の外に排出するための排気管235が設けられている。この排気管235は後述の排気通路EPと連通している。
電池スタック210は複数の電池セル220を有する。これら複数の電池セル220は縦方向に並んでいる。複数の電池セル220は電気的および機械的に直列接続されている。そのために電池モジュール200の出力電圧は複数の電池セル220の出力電圧を総和した電圧になっている。
<監視装置の概要>
図1に示すように監視装置100は、複数の電池セル220それぞれの電圧を監視する監視部10、および、監視部10と複数の電池セル220それぞれとを電気的に接続する配線部30を有する。また監視装置100は図6に示す固定部50も有する。固定部50は配線部30を電池スタック210に固定する機能を果たす。
監視装置100は電池モジュール200に設けられる。具体的に言えば、監視装置100の監視部10は高さ方向で電池スタック210と並んで設けられる。若しくは監視部10は電池スタック210と縦方向で並んで設けられる。配線部30と固定部50それぞれは高さ方向で電池スタック210と並んで設けられる。
<電池スタックの構成>
次に、図2および図3に基づいて電池スタック210を詳説する。上記したように電池スタック210は複数の電池セル220を有する。電池セル220は四角柱形状を成す。そのために電池セル220は6面を有する。
電池セル220は高さ方向に面する上端面220aと下端面220bを有する。電池セル220は横方向に面する第1側面220cと第2側面220dを有する。電池セル220は縦方向に面する第1主面220eと第2主面220fを有する。これら6面のうち第1主面220eと第2主面220fは他の4面よりも面積が大きくなっている。
電池セル220は二次電池である。具体的には電池セル220はリチウムイオン電池である。リチウムイオン電池は化学反応によって起電圧を生成する。起電圧の生成により電池セル220に電流が流れる。これにより電池セル220は発熱してガスを発生する。電池セル220は膨張する。なお電池セル220としてはリチウムイオン電池に限定されない。例えば電池セル220としては、ニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などを採用することができる。
上記したように電池セル220の第1主面220eと第2主面220fは他の4面よりも面積が大きくなっている。そのために電池セル220では第1主面220eと第2主面220fとが膨張しやすくなっている。これにより電池セル220は縦方向に膨張する。すなわち電池セル220は複数の電池セル220の並ぶ方向に膨張する。
電池スタック210は図示しない拘束具を有する。この拘束具により、複数の電池セル220は機械的に縦方向に直列接続されている。またこの拘束具により複数の電池セル220それぞれの膨張による電池スタック210の体格の増大が抑制されている。なお、隣接する電池セル220の間には空隙が構成されている。この空隙を空気が通ることで各電池セル220の放熱が促される。
電池セル220の下端面220bが上記の筐体231の支持壁に搭載される。電池セル220の下端面220bと底壁233の内底面233aとが高さ方向で離間して対向している。これらの間に上記の流通経路が構成されている。上記した隣接する電池セル220間の空隙はこの流通経路と連通している。したがって送風ファンが流通経路の空気を吸い込むと、電池セル220の上端面220a側の空気がこの空隙を介して流通経路に流れるように流動する。逆に、送風ファンが流通経路に空気を送風する場合、流通経路の空気はこの空隙を介して上端面220a側に流れるように流動する。
電池セル220の上端面220aに正極端子221と負極端子222が形成されている。正極端子221と負極端子222は横方向に並んでいる。正極端子221は第1側面220c側に位置する。負極端子222は第2側面220d側に位置する。上端面220aが形成面に相当する。
図2および図3に示すように隣接して並ぶ2つの電池セル220は互いに第1主面220e同士、第2主面220f同士で対向している。これにより隣接して並ぶ2つの電池セル220のうちの一方の正極端子221と他方の負極端子222とが縦方向に並んでいる。この結果、電池スタック210では、正極端子221と負極端子222とが縦方向で交互に並んでいる。
これら縦方向に並んで隣り合う1つの正極端子221と1つの負極端子222とが縦方向に延びる直列端子223を介して電気的に接続されている。これにより電池スタック210を構成する複数の電池セル220が電気的に直列接続されている。
本実施形態の電池スタック210は9個の電池セル220を有する。これら9個の電池セル220が直列接続されている。このために正極端子221と負極端子222の総数は18個になっている。図1および図3に示すように、これら18個の電極端子に、最低電位から最高電位に向かうにしたがって数の大きくなる番数を付与している。図に示す番数(No)の数が増大するにしたがって、その電極端子の電位(電圧)が高くなる。
図3においてNo.0と記載されている電池セル220の負極端子222はグランド電位(最低電位)になる。No.17と記載されている電池セル220の正極端子221は各電池セル220の出力を総和した電位(最高電位)になる。この最低電位の負極端子222と最高電位の正極端子221が電気負荷に接続される。この結果、最低電位と最高電位との電位差が、電池モジュール200の出力電圧として電気負荷に出力される。
電池セル220の上端面220aにおける正極端子221と負極端子222との間には、電池セル220内で発生したガスを放出するためのガス抜き弁224が形成されている。図3に示すように、複数の電池セル220のガス抜き弁224は縦方向に並んでいる。
ガス抜き弁224は局所的に電池セル220の外壁の厚さが薄く、剛性の低くなった部位である。ガスの発生によって電池セル220の内圧が上昇すると、ガス抜き弁224に応力集中が生じる。内圧の上昇によってガス抜き弁224に亀裂が生じ、その亀裂から電池セル220内のガスが放出される。このガスは後述の排気通路EPと上記した排気管235とを介してハイブリッ自動車の外に排気される。
<監視装置の回路構成>
次に、図1および図4に基づいて監視装置100の回路構成を説明する。
図1に示すように監視部10はプリント基板11、第1電子素子12、および、監視ICチップ13を有する。プリント基板11に第1電子素子12と監視ICチップ13が搭載されている。第1電子素子12と監視ICチップ13はプリント基板11の基板配線14を介して電気的に接続されている。
監視部10のプリント基板11に配線部30が接続される。これにより電池スタック210と監視部10とが配線部30を介して電気的に接続されている。監視部10のプリント基板11には図示しないコネクタが設けられている。このコネクタに図1に示すワイヤ301が接続される。このワイヤ301を介して監視部10と電池ECU300とが電気的に接続されている。
図4に示すように配線部30は可撓性を有するフレキシブル基板31を有する。このフレキシブル基板31の表面および内部の少なくとも一方に複数の配線パターン32が形成されている。複数の配線パターン32は図1に示すように電気的に直列接続された電池セル220の中点、最高電位の電池セル220の正極端子221、および、最低電位の電池セル220の負極端子222に接続されている。これら複数の配線パターン32それぞれに対応する基板配線14がプリント基板11に形成されている。この配線パターン32と基板配線14とが電気的に接続されている。
以下においては、説明を簡便とするため、互いに電気的に接続された配線パターン32と基板配線14をまとめて電圧検出配線と示す。
図1に示すように配線部30のフレキシブル基板31には第2電子素子60が搭載されている。第2電子素子60はヒューズ61とインダクタ62を有する。また監視部10は第1電子素子12としてツェナーダイオード15、並列コンデンサ16、および、抵抗17を有する。これらツェナーダイオード15、並列コンデンサ16、および、抵抗17それぞれはプリント基板11に搭載されている。
図1に示すように複数の電圧検出線それぞれにヒューズ61、インダクタ62、および、抵抗17が設けられている。電池セル220から監視ICチップ13へと向かって、ヒューズ61、インダクタ62、および、抵抗17が順に直列接続されている。
ツェナーダイオード15と並列コンデンサ16それぞれは、隣り合う2つの電圧検出線の間で並列接続されている。詳しく言えば電圧検出線におけるインダクタ62と抵抗17との間に、ツェナーダイオード15と並列コンデンサ16が接続されている。ツェナーダイオード15のアノード電極は低電位側に接続されている。ツェナーダイオード15のカソード電極は高電位側に接続されている。
図示しないが、監視ICチップ13はマイコンと、複数の電池セル220それぞれに対応するスイッチと、を有する。このスイッチは2つの電圧検出線間の接続を制御する。そのため、このスイッチの開閉制御により、対応する電圧検出線に電気的に接続された電池セル220の充放電が制御される。
図1に示すように監視ICチップ13と複数の電圧検出線それぞれとが電気的に接続されている。したがって監視ICチップ13には複数の電池セル220それぞれの出力電圧が入力される。監視ICチップ13のマイコンは複数の電池セル220それぞれの出力電圧(起電圧)を検出して監視する。この出力電圧が電池ECU300に入力される。
電池セル220の充電状態(SOC)と起電圧とには相関関係がある。SOCはstate of chargeの略である。電池ECU300はこの相関関係を記憶している。電池ECU300は監視ICチップ13から入力された出力電圧(起電圧)と記憶している相関関係とに基づいて、複数の電池セル220それぞれのSOCを検出する。
電池ECU300はこの検出したSOCに基づいて、複数の電池セル220のSOCの均等化処理を判断する。そして電池ECU300はその判断に基づく均等化処理の指示を監視ICチップ13のマイコンに出力する。マイコンは均等化処理の指示に基づいて複数の電池セル220それぞれに対応するスイッチを開閉制御する。これにより均等化処理が実施される。
なお、電池ECU300は入力された電圧などに基づいて電池スタック210の充電状態も検出する。電池ECU300は検出した電池スタック210の充電状態を車載ECUに出力する。車載ECUはこの充電状態、車両に搭載された各種センサから入力されるアクセルペダルの踏み込み量やスロットルバルブ開度などの車両情報、そしてイグニッションスイッチなどに基づいて、電池ECU300に指令信号を出力する。電池ECU300はこの指令信号に基づいて電池スタック210と電気負荷との接続を制御する。
図示しないが、電池スタック210と電気負荷との間にはシステムメインリレーが設けられている。このシステムメインリレーは磁界の発生によって電池スタック210と電気負荷との電気的な接続を制御する。電池ECU300はこのシステムメインリレーの磁界の発生を制御することで、電池スタック210と電気負荷との接続を制御する。
<監視装置の構成>
次に図4~図9に基づいて監視装置100の構成を詳説する。図4に示すように配線部30はフレキシブル基板31と配線パターン32を有する。フレキシブル基板31はプリント基板11よりも厚みが薄く、撓みやすい樹脂材料から成る。そのためにフレキシブル基板31は湾曲可能になっている。すなわちフレキシブル基板31は弾性変形可能になっている。なお図示しないが、縦方向および横方向への大きな変形が可能なように、フレキシブル基板31の一部に切欠きが形成されていたり、その一部が蛇腹構造になっていたりしてもよい。また、電池ケース230によって構成される収容空間内の風の流動が妨げられるのを避けるために、縦方向に貫通する切欠きや孔がフレキシブル基板31に形成されていてもよい。これら切欠きや孔は後述のフレキシブル基板31の形成領域33に形成される。フレキシブル基板31が可撓基板に相当する。
フレキシブル基板31は縦方向に延びた矩形を成している。図8に示すようにフレキシブル基板31は電池スタック210の正極端子221と負極端子222との間に設けられる。そのためにフレキシブル基板31の横方向の長さ(横幅)は正極端子221と負極端子222との横方向の離間距離よりも短くなっている。
図4に示すように配線パターン32は横方向に延びる横配線32aと、縦方向に延びる縦配線32bと、を有する。横配線32aと縦配線32bの端部が互いに連結されることで、配線パターン32はL字のクランク形状を成している。横配線32aにおける縦配線32bとの連結端とは反対側の一端が電池セル220の電極端子と電気的に接続される。縦配線32bにおける横配線32aとの連結端とは反対側の一端が監視部10と電気的に接続される。
フレキシブル基板31には横配線32aの一端に対応する複数の突起部31cが形成されている。これら複数の突起部31cはフレキシブル基板31の横方向の2つの端部それぞれから対応する電極端子に向かって延びている。複数の突起部31cは縦方向に並んでいる。これら複数の突起部31cそれぞれに横配線32aの一端が設けられている。
またフレキシブル基板31には縦配線32bの一端に対応する出っ張り部31dが形成されている。この出っ張り部31dはフレキシブル基板31の縦方向における監視部10側の端部から監視部10に向かって延びている。この出っ張り部31dに複数の縦配線32bの一端が設けられている。この出っ張り部31dがプリント基板11の表面11aに連結される。なおもちろんではあるが、出っ張り部31dはプリント基板11の表面11aとは反対側の裏面に連結されてもよい。この出っ張り部31dはプリント基板11の配置に応じて湾曲可能になっている。
フレキシブル基板31には、上記の配線パターン32の形成される形成領域33と、配線パターン32の形成されない非形成領域34と、がある。図4に明示するように、配線パターン32はフレキシブル基板31の横方向における2つの端側に形成されている。フレキシブル基板31における2つの端部の間の中央部に配線パターン32は形成されていない。この中央部が配線パターン32の非形成領域34である。そして2つの端部が配線パターン32の形成領域33である。ただし、フレキシブル基板31の縦方向における出っ張り部31dの形成されている端部側の中央部は、非形成領域34ではなく、形成領域33になっている。そのために形成領域33はC字形状を成している。図4では、この形成領域33と非形成領域34との境を破線で示している。また強調して示すために、非形成領域34にハッチングを施している。
上記したように正極端子221と負極端子222との間にガス抜き弁224が形成されている。フレキシブル基板31の非形成領域34がこのガス抜き弁224と高さ方向で離間して対向される。図5および図9に示すように非形成領域34は高さ方向において電池スタック210から離れる方向に凸と成るように湾曲している。非形成領域34と形成領域33との境が固定部50に固定される。
図6に示すように固定部50は縦方向に延びた形状を成す。固定部50の縦方向の長さは電池スタック210の縦方向の長さによって決定される。換言すれば、固定部50の縦方向の長さは縦方向に並ぶ電池セル220の数によって決定される。
固定部50は図7および図9に示すように複数の電池セル220それぞれの上端面220aに搭載される。隣り合う電池セル220の間には、上記した空隙が構成されている。この空隙は、隣り合う電池セル220の上端面220a側で開口している。この空隙の上端面220a側の開口の一部が固定部50によって覆われる。
固定部50は樹脂材料から成る。固定部50には高さ方向に貫通する貫通孔50cが複数形成されている。この貫通孔50cは、固定部50の上端面220aとの対向面50aと、その対向面50aとは反対側の裏面50bとを貫通している。なお図6および図7では貫通孔50cを明示するために固定部50にハッチングを施している。
固定部50には、電池セル220と同数の貫通孔50cが形成されている。貫通孔50cは固定部50におけるガス抜き弁224との高さ方向における対向部位に形成されている。固定部50が電池スタック210に設けられると、上記したように空隙の上端面220a側の開口の一部が固定部50によって覆われるとともに、固定部50の貫通孔50cを区画する内環状面50dによってガス抜き弁224の周囲が囲まれる。この貫通孔50cを区画する内環状面50dが、ガス抜き弁224から放出されるガスを排気する排気通路EPの一部を構成している。
なお、複数の電池セル220の製造バラツキや複数の電池セル220の筐体231への組み付けバラツキのために、固定部50の対向面50aと電池セル220の上端面220aとの間に隙間が生じる虞がある。この結果、ガス抜き弁224から放出されたガスがこの固定部50と電池セル220との間の隙間に流入する虞がある。
これを避けるため、対向面50aにおける貫通孔50cの開口縁部を囲む環状の樹脂製のパッキンを、固定部50と上端面220aとの間に設けてもよい。このパッキンは固定部50と上端面220aとの間で挟持される。なお固定部50の電池スタック210への固定は、上記した拘束具などに固定部50を嵌合やボルト止めなどによって固定することで成される。
<監視装置の電池モジュールへの取り付け方法>
次に、監視装置100の電池モジュール200への取り付け方法を説明する。先ず、筐体231に収納された電池スタック210を準備する。次いで、図7に示すように電池スタック210に固定部50を固定する。この際、固定部50の対向面50aと上端面220aとの間に隙間が構成されないようにしつつ、貫通孔50cを介してガス抜き弁224が外に露出されるように、固定部50を電池セル220の上端面220aに固定する。
その次に、互いに電気的および機械的に接続された図4に示す監視部10と配線部30を準備する。そしてこの監視部10と配線部30を図8に示すように電池スタック210に搭載する。これにより固定部50とガス抜き弁224が配線部30によって覆われる。図8では配線部30によって隠れた固定部50を一点鎖線で示し、ガス抜き弁224を点線で示している。
次いで、配線部30の各配線パターン32を対応する電極端子に溶接接合する。若しくは、各配線パターン32を対応する電極端子に連結された直列端子223に溶接接合する。
また、図8において破線で示すように、C字形状を成すフレキシブル基板31における形成領域33と非形成領域34との境を超音波などによって固定部50に切れ目なく連続的に溶接する。これにより、フレキシブル基板31は、複数の貫通孔50cの縦方向への並びの両側において、縦方向に沿って連続的に固定部50に固定される。またフレキシブル基板31は、固定部50における複数の貫通孔50cのうちの最も監視部10側に位置する貫通孔50cと上記の出っ張り部31dとの間の端部に横方向によって連続的に固定される。これらフレキシブル基板31における縦方向に沿う固定部50との溶接部位(固定部位)と横方向に沿う固定部50との固定部位それぞれが連結されている。
以上により、フレキシブル基板31と固定部50との固定部位によって、固定部50の全ての貫通孔50cの裏面50b側の開口部が高さ方向周りで囲まれる。そして図9に示すように貫通孔50cから外に露出されたガス抜き弁224の全てが非形成領域34の内面31aと高さ方向で離間して対向される。図9ではフレキシブル基板31と固定部50とを溶接する超音波を実線矢印で示している。
以上の固定により、フレキシブル基板31の非形成領域34と固定部50とによって、ガス抜き弁224から放出されるガスを排気する排気通路EPが構成される。詳しく言えば、非形成領域34の内面31a、固定部50の裏面50bにおける非形成領域34との対向領域、および、貫通孔50cを構成する内環状面50dによって排気通路EPが構成されている。なお、より厳密に言えば、排気通路EPの一部は電池セル220の上端面220aにおけるガス抜き弁224の形成部位によっても構成されている。
この排気通路EPは、縦方向において監視部10とは反対側に開口している。この開口に、図2に示す排気管235が接続される。この構成により、ガス抜き弁224から放出されたガスは、排気通路EPを介して排気管235へと流動する。図8では、排気管235に流動するガスを白抜き矢印で示している。
上記したようにガス抜き弁224と非形成領域34とは高さ方向で離間して対向している。したがってガス抜き弁224からガスが放出されると、そのガスは非形成領域34に当たる。これにより非形成領域34は局所的に熱くなる。放出されるガスの温度は、およそ100℃~200℃である。そのため、フレキシブル基板31はこの放出されるガスの温度よりも溶融温度の高い樹脂材料によって製造される。そのような樹脂材料としては、例えばシリコン系の樹脂を採用することができる。また、フレキシブル基板31を、その可撓性が失われない範囲において、樹脂材料にガラスなどのフィラーを添加して製造することもできる。これによりフレキシブル基板31の耐熱性が向上される。
なお、監視部10と配線部30との固定は、配線部30を電池スタック210および固定部50に接続した後に行ってもよい。また監視部10は、上記の配線部30の出っ張り部31dが湾曲されることで、例えば図3に示すNo.0の負極端子222を有する電池セル220の第1主面220eに設けられてもよい。若しくは、出っ張り部31dが湾曲されることで、監視部10は配線部30を介して複数の電池セル220の上端面220aに設けられてもよい。
<作用効果>
次に、監視装置100の作用効果を説明する。上記したように、電池スタック210と監視部10とを電気的に接続する配線部30が排気通路EPの一部を区画(構成)している。これによれば、電池スタックと監視部とを接続する基板と、排気通路を区画する部材と、を別体で有する構成とは異なり、部品点数の増大が抑制される。また監視装置100の体格の増大が抑制される。
可撓性を有するフレキシブル基板31が、複数の電池セル220の電極端子と接続され、なおかつ、複数の電池セル220に固定される固定部50と接合されている。これによれば、複数の電池セル220の製造バラツキや組み付けバラツキ、および、複数の電池セル220に対する固定部50の配置ズレなどが生じたとしても、それらのバラツキやズレを可撓性を有するフレキシブル基板31の変形によって対応することができる。したがって、フレキシブル基板31と電池セル220との接続、および、フレキシブル基板31と固定部50との接合が困難となることが抑制される。フレキシブル基板31と電池セル220との電気的な接続不良が発生したり、フレキシブル基板31と固定部50との接合によって構成される排気通路EPの気密性が低下したりすることが抑制される。
固定部50とフレキシブル基板31とが超音波などによって溶接されることで、排気通路EPが構成されている。これによれば、固定部と排気通路を区画する部材とが嵌合などによって機械的に接続される構成と比べて、排気通路EPの気密性の低下が抑制される。
非形成領域34により、排気通路EPの一部が区画(構成)されている。これによれば、形成領域33がガスによって軟化することが抑制される。そのため、配線パターン32に電気的な接続不良が生じることが抑制される。
非形成領域34が高さ方向において電池スタック210から離れる方向に凸と成るように湾曲している。これにより排気通路EPの容量が増大されている。これによれば、ガス抜き弁224から高さ方向に排出されたガスを拡散することができる。したがって排出時のガスの応力が非形成領域34に印加されることが抑制される。そのためフレキシブル基板31と固定部50との接合部位に応力が印加されることが抑制される。これによりフレキシブル基板31に損傷が生じることが抑制される。排気通路EPの気密性が低下することが抑制される。
(第1の変形例)
本実施形態では、図9に示すように非形成領域34が高さ方向において電池スタック210から離れる方向に凸と成るように湾曲している例を示した。しかしながら非形成領域34は電池セル220からのガスの排出に応じて高さ方向にわずかながらでも湾曲することで、排気管235にガスを排気可能であればよく、ガスの未発生時に湾曲していなくともよい。例えば図10に示すように非形成領域34は高さ方向に湾曲していなくともよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図11~図14に基づいて説明する。以下に示す各実施形態の監視装置は上記した実施形態によるものと共通点が多い。そのため以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付与する。
第1実施形態では、固定部50が電池セル220の上端面220aに設けられ、この固定部50にフレキシブル基板31が溶接される例を示した。これに対して本実施形態では、フレキシブル基板31が電池セル220の上端面220aに設けられ、固定部50によってフレキシブル基板31が上端面220aに押圧固定される。詳しく言えば、フレキシブル基板31の形成領域33と非形成領域34の境に位置する内面31aが複数の電池セル220の上端面220aに接触する態様で押圧固定される。
図11に示すように本実施形態の固定部50は、縦方向に延びた第1脚部51と第2脚部52、および、第1脚部51と第2脚部52を連結する横方向に延びた連結脚部53を有する。第1脚部51と第2脚部52それぞれの縦方向の長さは電池スタック210の縦方向の長さによって決定される。換言すれば、第1脚部51と第2脚部52それぞれの縦方向の長さは縦方向に並ぶ電池セル220の数によって決定される。これら第1脚部51、第2脚部52、および、連結脚部53が押圧部に相当する。
第1脚部51と第2脚部52は横方向に離間して並んでいる。そして第1脚部51と第2脚部52それぞれの縦方向の2つの端部のうちの一方が連結脚部53によって連結されている。これにより固定部50はC字形状を成している。連結脚部53の横方向の長さは、フレキシブル基板31の非形成領域34の横方向の長さに応じて決定される。
本実施形態の非形成領域34は、第1実施形態と同様にして高さ方向において電池スタック210から離れる方向に凸と成るように湾曲している。第1脚部51と第2脚部52および連結脚部53それぞれは、この非形成領域34の湾曲した部位よりも高さ方向の長さが長くなっている。
次に、本実施形態の監視装置100の電池モジュール200への取り付け方法を説明する。図12に示すように、先ず監視部10と配線部30を電池スタック210に搭載する。この際、配線部30の非形成領域34とガス抜き弁224とを対向配置する。そして各配線パターン32を対応する電極端子に電気的に接続する。
次に、図13に示すように配線部30に固定部50を搭載する。この際、第1脚部51と第2脚部52との間に複数のガス抜き弁224それぞれが位置しつつ、複数のガス抜き弁224のうちの最も監視部10側に位置するガス抜き弁224と監視部10との間に連結脚部53が位置するように配線部30に固定部50を搭載する。すなわち、形成領域33と非形成領域34との境における縦方向に延びる部位に第1脚部51と第2脚部52を搭載する。この境における横方向に延びる部位に連結脚部53を搭載する。簡単に言えば、第1実施形態で示した、C字形状を成す形成領域33と非形成領域34との境に固定部50を搭載する。
この配線部30と固定部50の搭載状態を図14に示す。この固定部50に対して、図14において簡略的に示すように蓋部232を接触させる。そして蓋部232を高さ方向において筐体231側に近づくように筐体231に固定する。これにより、実線矢印で示すように、固定部50が電池スタック210側に押圧される。この結果、配線部30が固定部50によって電池スタック210に押圧固定される。配線部30における形成領域33と非形成領域34との境が固定部50によって電池スタック210を構成する電池セル220の上端面220aに押圧固定される。これにより排気通路EPが非形成領域34の内面31aと複数の上端面220aにおける非形成領域34と対向する領域とによって区画される。蓋部232が支持部に相当する。
なお、上記したように複数の電池セル220の間には空隙がある。したがって排気通路EPはこの空隙を介して連通空間と連通している。そのため、第1実施形態で示したように冷却ファンによって連通空間の空気を流動させると、電池セル220から排出されたガスが冷却ファンに吸い込まれ、車内に拡散する虞がある。そのために本実施形態の電池ケース230には連通口234aと連通孔は形成されていない。電池ケース230によって構成される収容空間の外部空間との連通経路は、複数の電池セル220の間の空隙と排気通路EPを介した排気管235だけになっている。
これによれば、隣り合う電池セル220の間の空隙に電池セル220内のガスが流れたとしても、そのガスを排気通路EPと排気管235を介してハイブリッド自動車の外に排気することができる。
また本実施形態では、非形成領域34によって構成される排気通路EPの縦方向に直交する断面積が、隣り合う電池セル220の間の空隙における排気通路EPに開口する開口面積よりも大きくなっている。そのために排気通路EPのほうが、隣り合う電池セル220の間の空隙よりも気体の流動抵抗が低くなっている。これにより、ガス抜き弁224から放出されたガスは、隣り合う電池セル220の間の空隙よりも排気通路EP側に積極的に流動する。
なお、本実施形態の監視装置100が第1実施形態に記載の監視装置100と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図15~図17に基づいて説明する。
第2実施形態では、固定部50が第1脚部51と第2脚部52および連結脚部53を有する例を示した。これに対して本実施形態の固定部50は、これら3つの脚部の他に、非形成領域34を支持する基板支持部54を有する。基板支持部54は縦方向に延びた矩形を成している。基板支持部54は上記の3つの脚部それぞれの高さ方向において電池スタック210から離間した側の上面に設けられ、3つの脚部を互いに一体的に連結している。なお図15および図16では高さ方向における3つの脚部と基板支持部54との境を破線で示している。
図16および図17に示すように固定部50を配線部30に設けると、固定部50の基板支持部54は非形成領域34を介してガス抜き弁224と高さ方向で対向配置される。そして基板支持部54は非形成領域34の外面31bと接触している。
以上により、ガス抜き弁224からのガスの噴射によって非形成領域34が押圧されたとしても、非形成領域34は基板支持部54によって支持される。これにより非形成領域34に損傷が生じるほどの変形が生じることが抑制される。この結果、排気通路EPの外にガスが漏れることが抑制される。
なお、本実施形態の監視装置100が第2実施形態に記載の監視装置100と同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
(第2の変形例)
第2実施形態と第3実施形態では、電池ケース230によって固定部50が電池スタック210に押圧されることで、配線部30が電池スタック210に押圧固定される例を示した。しかしながら例えば図18~図20に示す形態を採用することで、固定部50を電池スタック210に固定するとともに、配線部30を電池スタック210に押圧固定する構成を採用することもできる。
例えば図18に示す変形例の場合、上記の3つの脚部を有する固定部50は、第1連結部55と第2連結部56によって電池スタック210に固定(支持)される。第1連結部55は3つの脚部それぞれの高さ方向において電池スタック210から離間した側の上面に設けられる。第1連結部55は電池セル220よりも横方向に延びた形状を成している。第2連結部56は電池セル220の下端面220b、第1側面220c、および、第2側面220dそれぞれを囲む形状を成している。第2連結部56は電池スタック210を構成する複数の電池セル220それぞれの下端面220bと接触している。
第1連結部55と第2連結部56は高さ方向で互い対向している。この第1連結部55と第2連結部56それぞれの互いに対向する部位にボルト57を挿入するためのボルト孔57aが形成されている。このボルト孔57aにボルト57を挿入して締結することで、第1連結部55と第2連結部56とが高さ方向で互いに近づく。この結果、第1連結部55に接触している固定部50の3つの脚部と、第2連結部56と接触している電池スタック210とが高さ方向で互いに近づく。これにより配線部30が固定部50と電池スタック210との間で押圧固定される。第1連結部55、第2連結部56、および、ボルト57が支持部に相当する。
図19に示す変形例の場合、図18に示す第1連結部55に直列端子223を電池セル220に押圧するためのピン70が形成されている。
図20に示す変形例の場合、上記の3つの脚部を有する固定部50は、弾性変形可能な環状のバンド58によって電池スタック210に固定(支持)される。このバンド58によって囲まれる領域内に固定部50、配線部30、および、電池スタック210を設ける。このバンド58の収縮力によって固定部50と電池スタック210とが高さ方向で互いに近づく。この結果、配線部30が固定部50と電池スタック210との間で押圧固定される。バンド58が支持部に相当する。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第3の変形例)
各実施形態では、例えば図9に示すように、高さ方向において形成領域33よりも電池セル220から離間した非形成領域34によって区画される排気通路EPの縦方向の断面形状が半円を成す例を示した。しかしながらこの断面形状としては上記例に限定されない。例えば図21の(a)欄に示すように非形成領域34によって区画される排気通路EPの断面形状は矩形でもよい。図21の(d)欄に示すように非形成領域34によって区画される排気通路EPの断面形状は三角形でもよい。
各実施形態では、フレキシブル基板31がガス抜き弁224から放出されるガスの温度よりも溶融温度の高い樹脂材料によって製造される例を示した。しかしながら例えば図21の(b)欄および(d)欄に示すように、フレキシブル基板31の排気通路EPの一部を区画する非形成領域34を構成する樹脂材料に、上記の樹脂材料よりも融点および剛性それぞれの高い保持部材36を設けてもよい。この保持部材36は樹脂材料の内部に設けてもよいし、その表面に設けてもよい。
この保持部材36は、図21の(b)欄に示すように、非形成領域34における高さ方向でガス抜き弁224と対向する部位に形成されるとよい。これによれば、ガス抜き弁224から排出されるガスによって非形成領域34を構成する樹脂材料が損傷することが抑制される。この結果、ガスが排気通路EPの外に漏れることが抑制される。
また図21の(c)欄に示すように、保持部材36によって非形成領域34の湾曲形状を規定する構成を採用することもできる。この変形例では、高さ方向に面する1つの保持部材36と、横方向に面する2つの保持部材36とによって、非形成領域34によって区画される排気通路の断面形状が矩形を成すように、非形成領域34の湾曲形状が規定されている。これによれば、非形成領域34の変形によって、排気通路EPを流れるガスの流動抵抗が変動することが抑制される。
(第4の変形例)
各実施形態では、排気通路EPは縦方向に開口する例を示した。しかしながら排気通路EPは横方向に開口してもよい。この変形例の場合、排気通路EPの開口側は、形成領域33によって形成される。
また、各実施形態では、排気通路EPが縦方向において一方に開口する例を示した。しかしながら排気通路EPは縦方向において一方と他方それぞれに開口してもよい。
(第5の変形例)
各実施形態では電池スタック210が9個の電池セル220を有する例を示した。しかしながら電池スタック210の有する電池セル220の数としては上記例に限定されず、複数であればよい。そして電池スタック210は偶数個の電池セル220を有してもよい。
各実施形態では電池モジュール200が1つの電池スタック210を有する例を示した。しかしながら電池モジュール200は複数の電池スタック210を有してもよい。この場合、電池モジュール200の筐体231には各電池スタック210に対応する収容空間が構成される。これら複数の収容空間は横方向に並んで設けられる。
例えば2つの電池スタック210の電池セル220が直列接続される場合、2つの電池スタック210は偶数個の電池セル220を同数有する。2つの電池スタック210のうちの一方の縦方向において右端に位置する電池セル220の負極端子222と、2つの電池スタック210のうちの他方の右端に位置する電池セル220の正極端子221とが、ワイヤを介して電気的に接続される。これにより2つの電池スタック210のうちの一方の縦方向において左端に位置する電池セル220の正極端子221が最高電位、他方の左端に位置する電池セル220の負極端子222が最低電位になる。最高電位の正極端子221と最低電位の負極端子222は横方向に並んで配置される。これら2つの電池スタック210それぞれに配線部30が設けられる。
(第6の変形例)
各実施形態では非形成領域34によって排気通路EPが構成される例を示した。しかしながら排気通路EPは非形成領域34と形成領域33の少なくとも一方で構成することもできる。
(その他の変形例)
各実施形態では電池パック400をハイブリッド自動車に適用した例を示した。しかしながら電池パック400は例えばプラグインハイブリッド自動車や電気自動車に適用することもできる。
10…監視部、30…配線部、31…フレキシブル基板、31a…内面、32…配線パターン、33…形成領域、34…非形成領域、36…保持部材、50…固定部、50a…対向面、50b…裏面、50c…貫通孔、51…第1脚部、52…第2脚部、53…連結脚部、54…基板支持部、55…第1連結部、56…第2連結部、57…ボルト、58…バンド、100…監視装置、200…電池モジュール、210…電池スタック、220…電池セル、220a…上端面、221…正極端子、222…負極端子、224…ガス抜き弁、230…電池ケース、231…筐体、232…蓋部、300…電池ECU、400…電池パック、EP…排気通路

Claims (12)

  1. 並んで直列接続された複数の電池セル(220)それぞれの電極端子(221,222)と電気的に接続される配線パターン(32)の形成された可撓基板(31)と、
    前記配線パターンを介して入力される前記電池セルの電圧を監視する監視部(10)と、
    前記可撓基板を複数の前記電池セルに固定する固定部(50)と、を有し、
    前記電池セルの前記電極端子の形成面(220a)にガス抜き弁(224)が形成され、
    前記ガス抜き弁が形成された形成面と離間して対向する態様で前記可撓基板が前記固定部によって複数の前記電池セルに固定されることで、対向する前記形成面と前記可撓基板との間に、ガス抜き弁から排出されたガスを複数の前記電池セルの並び方向に沿って流動させる排気通路(EP)が形成される監視装置。
  2. 複数の前記電池セルそれぞれの前記ガス抜き弁は、複数の前記電池セルの並ぶ並び方向に並んでおり、
    前記固定部は、複数の前記電池セルそれぞれの前記形成面に対向配置されるように、前記並び方向に延びた形状を成し、
    前記固定部には、前記形成面に対向する対向面(50a)と前記対向面とは反対側の裏面(50b)とを貫通する複数の貫通孔(50c)が、複数の前記電池セルそれぞれの前記ガス抜き弁に対応して前記固定部に形成されており、
    前記可撓基板は、複数の前記貫通孔の並びの両側において、前記並び方向に沿って連続的に前記固定部に固定されている請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記可撓基板は、前記並び方向における前記固定部の2つの端部のうちの一方に、前記並び方向と直交する方向に沿って連続的に固定されている請求項2に記載の監視装置。
  4. 複数の前記電池セルそれぞれの前記ガス抜き弁は、複数の前記電池セルの並ぶ並び方向に並んでおり、
    前記固定部は、前記可撓基板を複数の前記電池セルそれぞれの前記形成面に押圧する押圧部(51~54)と、前記押圧部を支持する支持部(55~58,232)と、を有し、
    前記押圧部は前記並び方向に延びた第1脚部(51)と第2脚部(52)を有し、
    前記第1脚部と前記第2脚部との間に複数の前記ガス抜き弁それぞれが位置する態様で、前記可撓基板が前記押圧部によって複数の前記電池セルそれぞれの前記形成面に押圧固定され、
    前記排気通路は、複数の前記電池セルの前記形成面における前記可撓基板と離間して対向する領域、および、前記可撓基板における前記形成面と離間して対向する内面(31a)それぞれによって区画されている請求項1に記載の監視装置。
  5. 前記並び方向に並んで隣り合う複数の前記電池セルの間に空隙が構成され、前記空隙は前記排気通路に開口しており、
    前記排気通路の前記並び方向に直交する断面積は、前記空隙における前記排気通路に開口する面積よりも大きい請求項4に記載の監視装置。
  6. 複数の前記電池セルは電池ケース(230)の収容空間内に収容され、
    前記排気通路は前記収容空間の外に連通している請求項4または請求項5に記載の監視装置。
  7. 前記押圧部は、前記第1脚部と前記第2脚部の他に、前記第1脚部と前記第2脚部を連結する連結脚部(53)を有し、
    複数の前記ガス抜き弁のうち端に位置する2つのうちの一方と前記並び方向で前記連結脚部が並ぶ態様で、前記可撓基板が前記押圧部によって複数の前記電池セルそれぞれの前記形成面に押圧固定されている請求項4~6いずれか1項に記載の監視装置。
  8. 前記押圧部は、前記第1脚部と前記第2脚部の他に、前記可撓基板における前記ガス抜き弁と離間して対向する部位を支持する基板支持部(54)を有する請求項4~7いずれか1項に記載の監視装置。
  9. 前記可撓基板は、前記配線パターンの形成領域(33)と、前記配線パターンの非形成領域(34)と、を有し、
    前記非形成領域により、前記排気通路の一部が区画されている請求項1~8いずれか1項に記載の監視装置。
  10. 前記非形成領域は、前記ガス抜き弁から離間するように湾曲している請求項9に記載の監視装置。
  11. 前記非形成領域には、前記可撓基板を構成する樹脂材料よりも融点および剛性それぞれの高い保持部材(36)が設けられている請求項9または請求項10に記載の監視装置。
  12. 前記保持部材によって、前記非形成領域の形状が規定されている請求項11に記載の監視装置。
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