JP7005748B2 - 量子情報処理デバイス形成 - Google Patents

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Description

本開示は、量子情報処理デバイス形成に関する。
量子コンピューティングとは、2つの量子状態の重ね合わせ、および別個かつ遠隔の実体に属する量子状態の間のもつれなどの、量子力学的現象を利用する新たなコンピューティング方法である。2つの双安定状態(たとえば、「0」および「1」)にあるように構成された「ビット」を使用して情報を記憶および操作するデジタルコンピュータとは対照的に、量子コンピューティングシステムは、量子状態の重ね合わせ(たとえば、a|0>+b|1>)となるように構成された「量子ビット」を使用して情報を操作することを目的とする。各量子ビットの量子状態は互いにもつれることができ、すなわち、ある量子ビットの測定結果は別の量子ビットの測定結果と強い相関がある。これらの特性は、量子コンピュータの速度が量子ビットの個数のべき乗であるという、古典コンピュータを超える決定的な利点をもたらす。
概して、いくつかの態様では、本開示の主題は、第1の導電性材料から形成された第1の導電層を基板の主要面の上に設けることと、第1の導電性材料の上に誘電体材料の層を堆積させることと、誘電体材料のパッドを形成するとともに第1の導電層の第1の領域を露出させるように、誘電体材料の層をパターニングすることと、誘電体材料のパッドの上および第1の導電層の第1の領域の上に、第2の導電層を堆積させることと、第2の導電層をパターニングすることと、等方性気相エッチングを使用して、誘電体材料のパッドを除去することとを含む、量子情報処理デバイスの少なくとも一部を形成することを含む方法で具現され得る。
本方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含んでよい。たとえば、いくつかの実装形態では、誘電体材料の層をパターニングすることは、第1の導電層の第1の領域を露出させてよい。
いくつかの実装形態では、誘電体材料の層をパターニングすることは、第1の導電層の第2の領域を露出させてよく、第2の導電層は、第1の導電層の第2の領域の上に堆積し得る。
いくつかの実装形態では、等方性気相エッチングを使用して、誘電体材料の少なくとも1つのパターニングされた領域を除去することは、フッ化水素気相を含む混合物を使用して、誘電体材料の少なくとも1つのパターニングされた領域をエッチングすることを含んでよい。
いくつかの実装形態では、等方性気相エッチングを使用して、誘電体材料の少なくとも1つのパターニングされた領域を除去することは、二フッ化キセノン気相を含む混合物を使用して、誘電体材料の少なくとも1つのパターニングされた領域をエッチングすることを含んでよい。
いくつかの実装形態では、方法は、第1の導電層の層の中に少なくとも1つの窓を形成するように、第1の導電層をパターニングすることをさらに含んでよい。
いくつかの実装形態では、第2の導電層をパターニングすることは、第2の導電性材料のストリップを画定してよい。
いくつかの実装形態では、基板はシリコン基板を備えてよい。
いくつかの実装形態では、第1の導電層はメタライゼーションを備えてよい。したがって、第1の導電層は第1のメタライゼーション層であってよい。
いくつかの実装形態では、第1の導電層は臨界温度より下の超電導であってよい。
いくつかの実装形態では、第1の導電層はアルミニウムを備えてよい。
いくつかの実装形態では、誘電体材料の層は二酸化ケイ素の層を備えてよい。
いくつかの実装形態では、第2の導電層はメタライゼーションを備えてよい。したがって、第2の導電層は第2のメタライゼーション層であってよい。
いくつかの実装形態では、第2の導電層は臨界温度より下の超電導であってよい。
いくつかの実装形態では、第2の導電層はアルミニウムを備えてよい。
いくつかの実装形態では、第1および第2の導電層は、同じ導電性材料から形成されてよい。
いくつかの実装形態では、第1および第2の導電層は、2つの異なる導電性材料から形成されてよい。
いくつかの実装形態では、量子情報処理デバイスの少なくとも一部を形成することは、エアブリッジを形成することを備えてよい。
いくつかの実装形態では、量子情報処理デバイスの少なくとも一部を形成することは、キャパシタを形成することを備えてよい。
いくつかの実装形態では、量子情報処理デバイスの少なくとも一部を形成することは、インダクタを形成することを備えてよい。
いくつかの実装形態では、量子情報処理デバイスの少なくとも一部を形成することは、共振器を形成することを備えてよい。
いくつかの実装形態では、量子情報処理デバイスの少なくとも一部を形成することは、CMOS互換の処理ステップを使用することを含んでよい。
本開示の主題は、上記の実装形態のうちのいずれか1つによって取得可能なデバイスで具現され得る。
実装形態は、以下の利点のうちの1つまたは複数を含んでよい。より高い集積度および拡張された自由度を回路設計にもたらす、金属製ブリッジなどの懸架式構造が形成されてよい。電気接続がすべて同じ層内で動作しなければならないとは限らないので、接続の長さはマイクロ波の動作波長と比較して短縮または最小化され得る。このことは、接続の長さによって持ち込まれる追加の位相シフトを考慮に入れる必要をなくすことができる。
本開示では、超電導体(代替として、超電導)材料は、超電導臨界温度以下において超電導特性を呈する材料として理解され得る。超電導体材料の例は、アルミニウム(たとえば、1.2ケルビンの超電導臨界温度)、ニオブ(たとえば、9.3ケルビンの超電導臨界温度)、および窒化チタン(たとえば、5.6ケルビンの超電導臨界温度)を含む。
1つまたは複数の実装形態の詳細が、添付図面および以下の説明において記載される。他の特徴および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかである。
誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの上面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示すブリッジ線A~A’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築のプロセスの、図1Aに示す線B~B’に沿った断面図である。 誘電体基板上での第1の導電層のパターニングおよび第1の導電層の上方で高くなる導電性ブリッジの構築の方法のプロセスフロー図である。 等方性VHFエッチングの前および等方性VHFエッチングの後の、導電性ブリッジを支持する犠牲二酸化ケイ素層の一例の顕微鏡写真である。 製作プロセスの様々なステージにおける、共面導波路を備える共振器のQファクタの測定値を示す図である。 量子ビット回路の概略図である。 等方性VHFエッチングの前および後の、共面導波路の上方に存在する連続エアブリッジ構造を支持する犠牲二酸化ケイ素層の一例の顕微鏡写真である。 等方性VHFエッチングの前および後の、共面導波路の上方に存在する連続エアブリッジ構造を支持する犠牲二酸化ケイ素層の一例の顕微鏡写真である。
量子コンピューティングは、量子コンピュータの複数の量子ビットの中に記憶された量子情報のコヒーレント処理を行う。最大計算速度を達成するために、理想的には、量子ビットは、各量子ビットの量子状態が他の量子ビットの対応する量子状態に即時に影響を及ぼすような、制御可能な方式で互いにもつれている。超電導量子コンピューティングは、量子回路が基板上で少なくとも部分的には超電導体材料から形成される量子コンピューティング技術の有望な実装形態である。いくつかの実装形態では、量子回路素子は、好ましくは、熱変動が動作周波数において量子ビットのコヒーレンスを摂動させないような、すなわち、回路素子の損失を引き起こさないような、極低温において動作させられる。損失またはデコヒーレンスにつながることがある他の要因は、2レベル状態(TLS:two-level state)および望ましくない放射結合などの材料欠陥である。
したがって、特に、ジョセフソン接合、共面導波路、LC発振器、超電導量子干渉デバイス(SQUID:superconducting quantum interference device)、インダクタ、キャパシタなどの、様々な量子回路素子および構成要素を形成するために、臨界温度より下で超電導の挙動を示す導電層が使用され得る。超電導量子コンピューティングデバイスは多層システムであってよいが、通常、金属層であり得る第1の導電層だけが計算基盤のコアを形成する。
詳細には、本開示は、誘電体基板上のパターニングされた導電層の2つの部分を接続するためのエアブリッジなどの、懸架式導電性構造を製作する方法に関する。
構成要素間の多くの構成要素および接続が、誘電体基板によって支持される導電層の中に画定され得る。しかしながら、導電層から上へ伸びるとともにアーチ状の構造を形成する導電性の「エアブリッジ」を使用して、回路の異なる部分を接続することが有利であり得る。他の回路素子および接続ストリップは、導電性エアブリッジによって接続されている2つの部分から電気的に切り離されながら、エアブリッジの下に形成され得る。
これらの導電性ブリッジは、それらがより高い集積度および拡張された自由度を回路設計にもたらすという点で有利であり得る。電気接続がすべて同じ層内で動作しなければならないとは限らないので、接続の長さはマイクロ波の動作波長と比較して短縮または最小化され得る。このことは、接続の長さによって持ち込まれる追加の位相シフトを考慮に入れる必要をなくす。
導電性ブリッジは、フォトレジストをリフローすること、金属を堆積させること、およびフォトレジストを取り去ることによって製作され得る。しかしながら、導電性ブリッジの最大高さは、ブリッジのスパンによって(それに正比例して)決定され得る。このことは、後続の製作手順を困難にさせる、高さのある構造をまねくことがある。さらに、これらの構造は、スピニング、超音波処理、および焼成に対して頑強ではない。最後に、フォトレジストをリフローすることによって形成される導電性ブリッジ構造は、ファウンドリ処理と互換性がない。
本開示は、構造を支持するために二酸化ケイ素などの中間層誘電体(ILD:interlayer dielectric)を使用して金属製ブリッジなどの懸架式導電性構造を製作する方法を提示する。この中間層誘電体は、強い構造的支持をもたらし、ファウンドリプロセスと互換性がある。
本方法の重要な部分は、導電性ブリッジを形成した後にこの中間層誘電体を除去することである。本方法は、製作中に導電層に接触している誘電体材料のすべてのトレースを、大幅に除去することができる。残りの誘電体材料の影響がここで説明される。
ジョセフソン接合(たとえば、Al-AlOx-Al界面)によって規定される、各超電導量子ビットのコヒーレンス時間は、この特定のタイプの量子情報処理デバイスに対して最適化されるべき重要なパラメータである。各量子ビットのコヒーレンス時間に対する主要な限定要因は、誘電体基板内の原子の2つの構成の間のトンネリングから発生するか、または、いくつかの実装形態では材料層の間の界面における、誘電体基板において本質的に存在する2レベル状態(TLS)である。
デコヒーレンスを低減するために、固有の2レベル状態(TLS)の密度を低減するので単結晶シリコンまたはサファイア基板が使用され得る。しかしながら、ベース基板に加えて、製作の間に導電層に接触している誘電体層は、量子ビット遷移周波数の周辺、一般に数GHzにおいて損失をまねく。したがって、導電層において画定された機能の表面上の、酸化物の原子が少ない層でさえ、量子情報処理デバイス内の素子の動作に深刻な影響を及ぼすことがある。たとえば、共面導波路共振器のQファクタは、電界の規模が大きい、導電性機能の縁部の近くで、残っている微量の誘電体材料によって影響を受けることがある。したがって、製作プロセスに関与する誘電体材料の影響を最小化する、ファウンドリ互換の製作方法を考案することが課題である。
本開示は、金属製ブリッジなどの導電性ブリッジを形成した後に損失の大きい中間層誘電体を除去するための、ならびに層の選択的エッチングのための、およびエッチング剤アクセスを確実にするための、ステップを含む方法を提示する。誘電体材料の影響を推定する方法として、共面導波路共振器のQファクタが、共面導波路共振器を横断するエアブリッジを製作する前および製作した後に測定され、比較される。
シリコン基板上の金属層、具体的にはアルミニウム層と、中間層誘電体として二酸化ケイ素とを採用する例に関して、方法が以下で詳細に説明される。ただし、方法は、任意の導電層および/または超電導層ならびに任意の誘電体基板を用いて使用され得る。本明細書で開示する技法は、誘電体材料を選択的に除去することによって回路素子の放散の影響を低減するために使用され得る。
本方法の適用は、この特定のタイプの量子情報処理デバイスに限定されず、または量子情報処理の分野に制限されず、材料はシリコン上またはサファイア上のアルミニウムに限定されない。
図1A~図1Jは、基板平面の上面図としての処理ステップを示す。図2A~図2Jおよび図3A~図3Jは、断面図としての処理ステップを示す。詳細には、図1Jに示すように、この例示的なプロセスは、基板10、この場合にはシリコン(Si)基板上の、導電層100内で垂直に走る3つのアルミニウム(Al)ストリップ、および一番左のアルミニウムストリップ100-1と一番右のアルミニウムストリップ100-3とを電気的に接続する、水平に走るように示されたアルミニウムブリッジ105を製作することを目指す。この方法は、図1A~図1J、図2A~図2J、図3A~図3J、および図4を参照しながらここで説明される。
図1A、図2A、図3A、および図4を参照すると、この例における基板10はシリコンであってよい(ステップS1)。代替として、基板10としてサファイアが使用されてもよい。好ましくは、上述のように、基板内の2レベル状態(TLS)の密度を最小化するために、基板として単結晶シリコンまたはサファイアが使用されてよい。ブリッジは、最終的に図1Aにおける線A~A’に沿って形成される。この線に沿った断面図が図2A~図2Jに示される。線B~B’は、ブリッジを支持しない、基板の部分を指すために参照される。この線に沿った断面図が図3A~図3Jに示される。
図1B、図2B、図3B、および図4を参照すると、第1の導電層100、たとえば、アルミニウム層が、基板10にわたって一様に堆積し得る(ステップS2)。上記で説明したように、キャパシタ、インダクタ、共面導波路共振器、および伝送線路などの、量子情報処理デバイスの構成要素は、第1の導電層100の上にパターニングされる。
図1C、図2C、図3C、および図4を参照すると、第1の導電層100がパターニングされ得る(ステップS3)。この例では、ベースシリコン基板10が穴101を通じて露出されるような2つの穴101が、図1Aにおける線A~A’に沿って「オンブリッジ」で形成される。穴101は、最終のブリッジ構造105の下に配置されている、図1Jに示す3つのアルミニウムストリップ100-1、100-2、100-3を分離する、垂直に走る2つのトレンチの部分に対応する。第1の導電層100’におけるトレンチの残りは、製作プロセスの中で後でこれらの穴にシームレスに接続されるように、後になってから製作されてよい。代替として、第1の導電層100’上で望まれる完全なパターン、たとえば、図1Jに示す2つの完全なトレンチが、このステップにおいて製作され得る。第1の導電層100’のパターニングは、フォトレジスト層を堆積させること、UV露光、フォトレジスト層を現像すること、およびイオンミリングなどの異方性ドライエッチングを含むステップによって達成され得る。別段に明記されていない限り、以下で述べる任意のパターニングがこの手順に従う。
図1D、図2D、図3D、および図4を参照すると、誘電体材料の層102、たとえば、二酸化ケイ素層が、第1の導電層100’の中に形成された2つの穴が覆われるように、基板にわたって堆積し得る(ステップS4)。この層102は、導電性ブリッジ構造を支持することを意図する中間層誘電体に相当する。第1の導電層100’の中の2つの穴の上方に小さいくぼみが形成され得る。
図1E、図2E、図3E、および図4を参照すると、基板全体が化学機械研磨(CMP:chemical mechanical polishing)を介して平坦化され得る(ステップS5)。このステップは、後続の層の厚さおよび均一性に影響を及ぼすことがある、2つの穴の周辺のくぼみによって持ち込まれる粗さを最小化する。CMPは当技術分野においてよく知られている技法であり、基板は回転盤上に取り付けられ、エッチング剤と研磨粒子との混合物を含む研磨パッド、たとえば、ポリウレタンフォームを用いて研磨される。2つの穴は図1Eにおける点線の四角としてマークされたままであるが、CMPプロセスが有効であるとき、2つの穴の位置は、誘電体材料の層102’、この場合には二酸化ケイ素層の、上面を調べることによって識別することはできない。
図1F、図2F、図3F、および図4を参照すると、誘電体材料の層102’’、この場合には二酸化ケイ素層が、導電性ブリッジ用の支持構造を形成するようにパターニングされてよい(ステップS6)。詳細には、ブリッジによって接触されるべき第1の導電層の一番左のストリップの部分100-1および第1の導電層の一番右のストリップの部分100-3が露出されるように、誘電体材料の層102’’がパターニングされ得る。実線の四角103は、露出される、第1の導電層100’のこれらの部分を表す。エッチング手順に起因して、たとえば、誘電体材料の層102’’が二酸化ケイ素層である場合、誘電体材料の層102’’の上面から第1の導電層100’まで勾配ができる。これらの勾配は、最終的にブリッジ構造の傾斜区間を形成し得る。
図1G、図2G、図3G、および図4を参照すると、基板全体にわたって第2の導電層104が堆積し得る(ステップS7)。以前のステップにおいて露出されるようにパターニングされた部分103において、第1の導電層100’と第2の導電層104との間に接点ができる。接触部分は図2Fではトレンチとして示されており、トレンチは図2Gにおいて第2の導電層104によって部分的に充填される。したがって、上部から見られると、それは一様に、接触部分103の近くのみで沈んでいる第2の導電層104、たとえば、アルミニウムに属する材料である。第1の導電層100’および第2の導電層104は、同じ材料を備えてよい。代替として、第1の導電層100’および第2の導電層104は、異なる材料を備えてよい。第1の導電層100’および第2の導電層104は、それらが量子コンピューティングデバイスの動作に適した程度までの導電率を呈する限り、金属材料のみに限定されない。
図1H、図2H、図3H、および図4を参照すると、ブリッジに対応する、第2の導電層の部分のみが残存し、残りが除去されるように、第2の導電層104’がパターニングされ得る(ステップS8)。
また図1I、図2I、図3I、および図4を参照すると、残っている二酸化ケイ素102’’が等方的にエッチングされてよく、ブリッジが完成する(ステップS9)。このステップにおける等方性エッチングは、残っている誘電体材料102’’のみを選択的に除去してよく、第1の導電層100’および第2の導電層104’からの材料のうちのいずれも除去しなくてよい。誘電体材料の層102’’が二酸化ケイ素層であるケースでは、二酸化ケイ素は、ドライ気相HF(VHF:vapor HF)エッチングを使用して選択的に除去され得る。たとえば、SPTS technologyによって提供されるPRIMAXX Dry VHFシステムは、二酸化ケイ素層のそのような等方性選択的エッチングを容易にすることができる。代替として、二酸化ケイ素は、テトラフルオロメタン気相または三フッ化窒素気相を用いて生成されたプラズマを使用することによって選択的に除去され得る。場合によっては、誘電体、たとえば、シリコンが、二フッ化キセノンを含む気相を使用することによって選択的に除去され得る。
図1J、図2J、図3J、および図4を参照すると、第1の導電層100の、たとえば、図1Aにおける線B~B’に沿った「オフブリッジ」部分がパターニングされ得る(ステップS10)。
図5を参照すると、等方性VHFエッチングの前および後の、金属製ブリッジ105を支持する犠牲二酸化ケイ素層102’’の一例の顕微鏡写真が示される。図1~図4において説明した手順とは異なり、第1の導電層100は、追加の層を堆積させる前に完全にパターニングされる。また、VHFエッチングの前にブリッジ構造を画定するために、二酸化ケイ素層102’’を第1の導電層まで下方へパターニングした。図5は、これらの代替が可能であることを示す。
図6を参照すると、プロセス中に使用および除去される中間層誘電体材料からの、誘電体材料のトレースの影響を推定するために、共面導波路共振器を備える共振器のQファクタが、金属製ブリッジ105を製作する前、製作する間、および製作した後に、測定され得る。
これらの共振器は、共振器の各端部において画定される好適な反射構造と組み合わせて、第1の導電層100上の共面導波路として画定され得る。
共面導波路は、金属のストリップの両側において金属の接地面の中間に画定された金属のストリップを含む。図1Jを参照すると、中間における金属ストリップ100-2、ならびに金属ストリップ100-2に近接する2つの接地面100-1および100-3が、共面導波路を形成する。共面導波路は、共振器を形成するために使用されるだけでなく、第1の導電層100の中に形成された超電導量子回路内の構成要素および素子を配線するためにも、共通に使用される。
これらの共面導波路を伴う問題は、いくつかの実装形態では、チップ上の他の干渉制御ワイヤに起因する接地面の事実上のセグメント化に起因して、漂遊モードが発生し得ることである。これらの漂遊モードは、低インピーダンス接続を用いて接地面を電気的につなぐことによって大幅に抑制され得る。本明細書で説明するプロセスに従って製作され得る導電性ブリッジ構造は、共面導波路の接地面の間でそのような接続の働きをすることができる。
図6は、共面導波路を用いて形成された共振器のQファクタの測定値を示す。共振器のQファクタは、共振器のモード内に電磁波が存在するときの減衰の程度を反映する。我々の開示では、より大きいQファクタは、誘電体材料のトレースのより小さい影響を表し、逆も同様である。
図6の一番上の曲線は、中央ストリップおよび中央ストリップの両側における2つの接地面を備えるベア共振器から測定された、Qファクタを示す。上記で説明したように、漂遊電磁モードが存在することがあるが、Qファクタがこれらの漂遊モードにほとんど反応しなくてよいことが想定される。
他の3つの共振器の各々に対して、漂遊電磁モードを抑制するための共振器の長さに沿って、接地面を電気的に接続するための12個の金属製ブリッジ構造を製作した。したがって、この例では、上部においてブリッジ構造を製作する前に、共面導波路をパターニングした。金属製ブリッジ構造から離れた導波路のストリップの残りの部分が製作される、図3Jに示す追加のステップ、およびステップS10は実行しなかった。上記で説明したように、ドライ気相HF(VHF)エッチングによって誘電体材料の層102’’を除去した(ステップS9)。
図6の一番下の曲線は、いかなるドライ気相HF(VHF)エッチングも用いずに測定されたQファクタを示す。この場合、誘電体材料の層102’’は、図2Hおよび図3Hに示すように残存していた。全体的なQファクタが、ベア共振器とともに測定されたQファクタよりも小さいことが観測され得る。
より大きい平均光子数に対して、Qファクタの減少がさほど厳しくないことも観測され得る。なぜなら、2レベル状態(TLS)の放射結合は、電磁波モードのより大きい強度において共振器の中で飽和するからである。大きい励起強度における応答の飽和は、量子力学的二準位系の特異的性質のうちの1つである。したがって、この飽和効果はまた、電磁モードの損失の原因が、その電磁モードの共面導波路に結合された誘電体材料の中に本質的に存在する2レベル状態(TLS)であることを示し得る。このことはまた、強度がもっと小さい領域において、この例では平均光子数が1000個以下である場所の近くで、誘電体材料の影響がより正確に測定され得ることを示唆し得る。強度が小さいこの領域の近くでは、誘電体材料の層102が、ベア共振器からのQファクタを少なくとも2桁だけ低減させることが観測され得る。
図6はまた、30秒および90秒にわたってドライ気相HF(VHF)エッチングが実行された後の、Qファクタの測定値を示す。平均光子数がもっと少ない領域において、90秒間よりも長いドライ気相HF(VHF)エッチングが、大きくはないがわずかにQファクタを改善したことが理解され得る。このことは、ドライ気相HF(VHF)エッチングの最適な持続時間が、この特定の構造にとって1分くらいであり得ることを示唆する。一番下の曲線と比較すると、Qファクタは、ほぼ2桁だけ改善しているように見られるが、ベア共振器とともに測定されたQファクタは回復されない場合がある。
したがって、図6に示す測定値は、本明細書で説明するプロセスが、導電性ブリッジ構造の製作のプロセス中に使用された誘電体材料のトレースの影響を最小化できることを実証し得る。
図7は、量子ビット回路700の概略図を示す。量子ビット710は、強い非調和発振器を用いて実装され得る人工原子または量子力学的二準位系として機能してよく、そうした非調和発振器は、エネルギーレベルがより高く進むにつれてそのレベル分割が減少する一連のエネルギーレベルを呈する。強い非調和発振器は、キャパシタ711およびインダクタ713を含む並列LC共振器を、ジョセフソン接合712を用いてシャントすることによって、量子回路の中に実装され得る。ジョセフソン接合712は、接合の両端間の位相に依存する強い非線形の電流-電圧関係を有し、非線形かつ同調可能なインダクタと見なされてよい。ジョセフソン接合712は、印加される電圧に応じてLC共振器を強く非線形かつ非調和にさせてよく、したがって、量子ビット710を、人工原子、または接地状態および励起状態を備える量子力学的二準位系にさせ得る。量子ビット710は、主なレベル分割が数GHzくらいとなるように構成され得る。このことにより、量子ビット710がマイクロ波周波数範囲において、アドレス指定、制御、および測定されることが可能になる。
量子ビット制御回路720は、これらのマイクロ波パルスを生成し得る。量子ビット710は、インダクタ713と磁束バイアスコイル721との間の相互作用を介して、量子ビット制御回路720によってアドレス指定されてよく、磁束バイアスコイル721は、量子ビット710のインダクタ713の近傍において配置され得る。量子ビット制御回路720は、量子計算動作用の量子ビット710の状態を準備するための励起パルス、およびSQUID730による測定用の量子ビット710の状態を準備するための測定パルスを生成し得る。
SQUID730は、SQUIDコイル731を使用してインダクタ713と相互作用することによって、量子ビット710内の磁束のわずかな変化を電圧に変換し得、電圧は極低温条件の外側で増幅および記録され得る。
導波路または共振器が各量子ビット710の端子714を電気的に接続することによって、複数の量子ビット710が互いに接続されてよい。導波路は、ストリップ導波路または共面導波路を含んでよい。共振器は、動作マイクロ波波長の半分または動作マイクロ波波長の1/4に対応する長さのものであってよい。共振器は量子バスとして使用されてよく、量子バスは、量子ビットのすべてが常に互いに接続されるとは限らないように、量子回路との間の量子ビットのドロップイン(drop-in)およびドロップアウト(drop-out)を容易にする。共振器はまた、各量子ビットの状態を読み出すという目的のために使用されてよい。複数の量子ビット710を接続する際、各量子ビット710の端子714の間に、かつインピーダンスおよび結合強度を調整するための共振器を接続して、キャパシタが配置されてよい。
量子ビット回路700の設計は、ジョセフソン接合の両端間の位相を活用するこの具体例に限定されず、ジョセフソン接合を含むかまたは含まない他のタイプの回路を含んでよく、基板の上に堆積した導電層のうちの1つまたは複数をパターニングすることによって形成され得る人工原子または量子ビットのための任意の設計を容易にする。
本明細書で説明するプロセスは、電気クロスオーバー(electric crossover)の目的のためだけでなく、量子ビット回路100用に使用される回路素子のためにも使用され得る。たとえば、第1の導電層100’と第2の導電層104’との間に平行板キャパシタが形成されてよく、そうしたキャパシタは、量子ビット710のキャパシタ711であってよい。第1の導電層100’内および第2の導電層104’内に、導電性ストリップの複数のループとしてインダクタが形成されてよい。代替として、インダクタ713は第1の導電層100’の上にパターニングされてよく、磁束バイアスコイル721またはSQUIDコイル731は、それらが互いに相互作用するように、第2の導電層104’の上にパターニングされてもよい。しかしながら、本明細書で説明するプロセスの使用はこれらの例に限定されない。ブリッジ構造105は、量子回路の他の素子または構成要素のために使用されてよい。
本明細書で説明するプロセスは、実質的につり下げられた構造を第2の導電層104’の中に製作するために使用され得る。たとえば、マイクロストリップ共振器などの、大幅に細長い構造が、第2の導電層104’の中に製作されてよい。構造に接触している誘電体材料の層102’’の大部分が除去され、構造が第1の導電層100’の上方でつり下げられるように構造を機械的に支持するのに十分な、可能な最小量の材料しか誘電体材料の層102’’の中に残さない場合、誘電体材料の悪影響は最小化され得る。たとえば、第2の導電層104’の中にストリップ共振器構造を製作するために、複数のピラータイプの部分が誘電体材料の層102’’から製作されてよい。ピラー部分は、ピラーが配置されるべきストリップ共振器構造の長さに沿って、ロケーションにおける幾何学的形状を広げることによって製作され得る。代替として、ピラー部分は、誘電体材料の層102’’の残部に対して使用されるものとは異なるタイプのエッチング剤にとって選択的な、ピラー部分用の異なる誘電体材料を堆積させることによって製作されてもよい。代替として、ピラー部分の製作は、エッチング速度を局所的に高めるためにピラー部分が配置されるべき場所の近くにリリースホールを製作することによって製作されてもよい。たとえば、長い浮遊セグメントの100μmごとに、長さが1μmのピラー部分が製作される場合、誘電体材料からの悪影響はおおよそ100分の1に低減され得る。
本明細書で説明するプロセスはまた、連続エアブリッジを製作するために使用され得る。上記で説明したように、共面導波路内に存在する漂遊モードは、導電性のエアブリッジ構造を用いて接地面を電気的につなぐことによって大幅に抑制され得る。共面導波路の長さ全体に沿ってエアブリッジ構造が存在する場合、漂遊モードはなお一層抑制され得る。
図8Aおよび図8Bを参照すると、等方性VHFエッチングの前および後の、導電性ブリッジ805を支持する犠牲二酸化ケイ素層802’’の一例の顕微鏡写真が示される。この例では、第1の導電層800’の中に製作される共面導波路は、曲げを伴って走り、連続金属製ブリッジ805は、犠牲二酸化ケイ素層802’’をエッチングするためのドライ気相HFのアクセス用に作られた開口を除いて、顕微鏡写真の中に示される共面導波路の長さ全体に沿って存在する。図8Aにおいて連続エアブリッジ805の中に作られた開口を通じて見られる犠牲層802’’は、図8Bでは除去されている。
本明細書で説明するプロセスはまた、MEMSデバイスの中のカンチレバーの一部などの非量子回路素子のために使用され得る。
本明細書で説明する量子主題および量子動作の実装形態は、好適な量子回路構成、あるいはより一般的には、本明細書で開示する構造およびそれらの構造的均等物を含むか、またはそれらのうちの1つもしくは複数の組合せでの、量子計算システムの中で実施され得る。「量子コンピューティングシステム」という用語は、限定はしないが、量子コンピュータ、量子情報処理システム、量子暗号システム、または量子シミュレータを含んでよい。
量子情報および量子データという用語は、量子システムによって搬送されるか、量子システムの中に保持または記憶される情報またはデータを指し、ここで、自明でない最小のシステムは、量子ビット、たとえば、量子情報の単位を規定するシステムである。「量子ビット」という用語が、対応するコンテキストにおける二準位系として好適に近似され得る、すべての量子システムを包含することが理解される。そのような量子システムは、たとえば、2つ以上のレベルを有する多準位系を含んでよい。例として、そのようなシステムは、原子、分子、電子、光子、イオン、量子ドット、または超電導量子ビットを含むことができる。多くの実装形態では、計算基盤状態は接地および第1の励起状態を用いて識別されるが、もっと高レベルの励起状態を用いて計算状態が識別される、他の仕組みが可能であることが理解される。量子メモリとは、長時間にわたって高い忠実度および効率を伴って量子データを記憶できるデバイス、たとえば、送信のために光が使用される光-物質界面、および重ね合わせまたは量子コヒーレンスなどの量子データの量子特徴を記憶および保持するための物質であることが理解される。
量子回路素子は、量子処理動作を実行するために使用され得る。すなわち、量子回路素子は、非決定論的にデータに15個の動作を実行するために、重ね合わせおよびもつれなどの量子力学的現象を利用するように構成され得る。量子ビットなどのいくつかの量子回路素子は、同時に2つ以上の状態を表すとともに、そうした状態の中の情報に対して動作するように構成され得る。本明細書で開示するプロセスを用いて形成され得る超電導量子回路素子の例は、特に、共面導波路、量子LC発振器、量子ビット(たとえば、磁束量子ビットまたは電荷量子ビット)、超電導量子干渉デバイス(SQUID)(たとえば、RF-SQUIDまたはDCSQUID)、インダクタ、キャパシタ、伝送線路、接地面などの、回路素子を含む。
対照的に、古典回路素子は、概して決定論的にデータを処理する。古典回路素子は、データに対して基本的な算術演算、論理演算、および/または入出力動作を実行することによって、コンピュータプログラムの命令を一括して実行するように構成されてよく、データはアナログ形式またはデジタル形式で表される。
いくつかの実装形態では、古典回路素子は、電気接続または電磁接続を通じて量子回路素子へデータを送信しかつ/または量子回路素子からデータを受信するために使用され得る。本明細書で開示するプロセスを用いて形成され得る古典回路素子の例は、高速単一磁束量子(RSFQ:rapid single flux quantum)デバイス、相反量子論理(RQL:reciprocal quantum logic)デバイス、およびERSFQデバイスを含み、ERSFQデバイスとは、バイアス抵抗器を使用しない、エネルギー効率が高いバージョンのRSFQである。他の古典回路素子も同様に、本明細書で開示するプロセスを用いて形成され得る。
本明細書で説明する回路素子などの超電導量子回路素子および/または超電導古典回路素子を使用する量子コンピューティングシステムの動作中、超電導回路素子は、超電導体材料が超電導特性を呈することを可能にする温度までクリオスタット内で冷却される。
本明細書は多くの特定の実装形態詳細を含むが、これらは特許請求され得るものの範囲における限定として解釈されるべきでなく、むしろ特定の実装形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実装形態のコンテキストにおいて本明細書で説明されるいくつかの特徴はまた、単一の実装形態において組合せで実施され得る。反対に、単一の実装形態のコンテキストにおいて説明される様々な特徴はまた、複数の実装形態において別々にまたは任意の好適な部分組合せで実施され得る。
その上、特徴は、いくつかの組合せで作用するものとして上記で説明されることがあり、さらには当初はそのように特許請求されることがあるが、特許請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によってはその組合せから削除することができ、特許請求される組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形を対象とし得る。
同様に、動作は図面において特定の順序で示されるが、このことは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が図示の特定の順序でもしくは逐次に実行されること、または図示したすべての動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきでない。たとえば、特許請求の範囲に記載されるアクションは、異なる順序で実行することができ、やはり望ましい結果を達成する。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並行処理が有利であり得る。その上、上記で説明した実装形態における様々な構成要素の分離は、すべての実装形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきでない。
本明細書で説明するプロセスは、超電導体、誘電体、および/または金属などの、1つまたは複数の材料の堆積を伴うことがある。選択される材料に応じて、これらの材料は、堆積プロセスの中でも、化学気相堆積、物理気相堆積(たとえば、蒸着またはスパッタリング)、またはエピタキシャル技法などの、堆積プロセスを使用して堆積し得る。本明細書で説明するプロセスはまた、製作中にデバイスからの1つまたは複数の材料の除去を伴うことがある。除去されるべき材料に応じて、除去プロセスは、たとえば、ウェットエッチング技法、ドライエッチング技法、またはリフトオフプロセスを含んでよい。
いくつかの実装形態が説明されている。とはいえ、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更が加えられてよいことが理解されよう。他の実装形態が以下の特許請求の範囲内に入る。
10 基板
100 第1の導電層
101 穴
102 誘電体材料の層
103 接触部分
104 第2の導電層
105 ブリッジ構造
700 量子ビット回路
710 量子ビット
711 キャパシタ
712 ジョセフソン接合
713 インダクタ
714 端子
720 量子ビット制御回路
721 磁束バイアスコイル
730 超電導量子干渉デバイス(SQUID)
731 SQUIDコイル
800’ 第1の導電層
802’’ 犠牲二酸化ケイ素層
805 導電性ブリッジ、連続金属製ブリッジ、連続エアブリッジ

Claims (21)

  1. 量子情報処理デバイスの少なくとも一部を形成するステップであって、
    第1の導電性材料から形成される第1の導電層を基板の主要面の上に設けるステップと、
    前記第1の導電性材料の上に誘電体材料の層を堆積させるステップと、
    誘電体材料のパッドを形成するとともに前記第1の導電層の第1の領域を露出させるように、誘電体材料の前記層をパターニングするステップと、
    誘電体材料の前記パッドの上および前記第1の導電層の前記第1の領域の上に、第2の導電層を堆積させるステップと、
    前記第2の導電層をパターニングするステップと、
    等方性気相エッチングを使用して、誘電体材料の前記パッドを除去するステップとを含む、量子情報処理デバイスの少なくとも一部を形成するステップを含む方法。
  2. 誘電体材料の前記層をパターニングするステップが、前記第1の導電層の第1の領域を露出させる、請求項1に記載の方法。
  3. 誘電体材料の前記層をパターニングするステップが、前記第1の導電層の第2の領域を露出させ、前記第2の導電層が、前記第1の導電層の前記第2の領域の上に堆積される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 等方性気相エッチングを使用して、誘電体材料の前記パッドを除去するステップが、
    フッ化水素気相を含む混合物を使用して、誘電体材料の前記パッドをエッチングするステップを含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 等方性気相エッチングを使用して、誘電体材料の前記パッドを除去するステップが、
    二フッ化キセノン気相を含む混合物を使用して、誘電体材料の前記パッドをエッチングするステップを含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 等方性気相エッチングを使用して、誘電体材料の前記パッドを除去するステップが、
    テトラフルオロメタン気相および三フッ化窒素気相を含む混合物を用いて生成されたプラズマを使用して、誘電体材料の前記パッドをエッチングするステップを含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1の導電層の中に少なくとも1つの窓を形成するように、前記第1の導電層をパターニングするステップ
    をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第2の導電層をパターニングするステップが、第2の導電性材料のストリップを画定する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記基板がシリコン基板を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記第1の導電層が第1のメタライゼーション層である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第1の導電層が臨界温度より下の超電導である、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第1の導電層がアルミニウムを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 誘電体材料の前記層が二酸化ケイ素の層を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記第2の導電層が第2のメタライゼーション層である、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第2の導電層が臨界温度より下の超電導である、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記第2の導電層がアルミニウムを含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記量子情報処理デバイスの前記少なくとも一部を形成するステップが、エアブリッジを形成するステップを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記量子情報処理デバイスの前記少なくとも一部を形成するステップが、キャパシタを形成するステップを含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記量子情報処理デバイスの前記少なくとも一部を形成するステップが、インダクタを形成するステップを含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記量子情報処理デバイスの前記少なくとも一部を形成するステップが、共振器を形成するステップを含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記量子情報処理デバイスの前記少なくとも一部を形成するステップが、CMOS互換の処理ステップを使用するステップを含む、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
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